JPH06319974A - ビチューメン/ポリマータイプのビチューメン結合剤の陽イオン性エマルジョンの製造に使用し得る陽イオン性乳化剤系 - Google Patents

ビチューメン/ポリマータイプのビチューメン結合剤の陽イオン性エマルジョンの製造に使用し得る陽イオン性乳化剤系

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JPH06319974A
JPH06319974A JP5289585A JP28958593A JPH06319974A JP H06319974 A JPH06319974 A JP H06319974A JP 5289585 A JP5289585 A JP 5289585A JP 28958593 A JP28958593 A JP 28958593A JP H06319974 A JPH06319974 A JP H06319974A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 1種以上の陽イオン窒素化乳化剤からなる陽
イオン窒素化乳化剤と、ホスホン酸の少なくとも1種類
の水溶性金属イオン封鎖塩又はこの塩の前駆体たる酸か
らなる補助剤とを含み、前記塩が3〜9のpH範囲では
塩1g当り少なくとも5mgのカルシウムイオンの固定
に相当する封鎖能力を金属イオンに対して示す陽イオン
乳化剤系。 【効果】 ビチューメン/ポリマータイプのビチューメ
ン結合剤の陽イオン性エマルジョンの製造に使用し得、
得られるエマルジョンは、優れた解乳化および解乳化後
に強い弾性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はビチューメン/ポリマータイプの
ビチューメン結合剤の陽イオンエマルジョンに係わり、
主としてこれらエマルジョンの製造に使用し得る陽イオ
ン乳化剤にも係わる。
【0002】ビチューメン結合剤を陽イオン系又は陰イ
オン系エマルジョンにする技術は良く知られている。こ
のエマルジョンはビチューメンの微球を連続水相中に分
散させたものからなる。この種のエマルジョンは前記小
球の周りの全体的電荷が負であるか又は正であるかによ
って陰イオン系又は陽イオン系と称される。直流の存在
下ではエマルジョンが陰イオン系であるとエマルジョン
のビチューメンのミセル(微胞)が陽極上に配置され、
エマルジョンが陽イオン系であると前記ミセルが陰極上
に配置される。
【0003】ビチューメン結合剤のエマルジョン化に
は、結合剤小球の凝集を阻止する帯電保護殻の形成によ
って水相中での結合小球の分散を促進させる乳化剤が使
用される。
【0004】陰イオンエマルジョンの場合は乳化剤が陰
イオン系であり、主として脂肪酸の塩基性塩からなる。
この乳化剤は通常0.05〜2 重量%の量でビチューメン結
合剤に混入される。乳化剤を含んだ結合剤は乳化機内に
導入され、そこでアルカリ性水相中に分散する。
【0005】陽イオンエマルジョンは陽イオン乳化剤を
用いて形成する。この乳化剤は通常窒素化有機化合物、
例えば脂肪アミン、脂肪アミドアミン、脂肪イミドアゾ
リン、モノ及びジ第4脂肪アンモニウム化合物、並びに
これら物質のいずれかと酸化エチレン又は酸化プロピレ
ンとの反応生成物で構成される。これら乳化用化合物の
脂肪基は極めて多様な化学構造を有し得、これら乳化用
化合物を形成するための原料は種々の源、例えば動物の
脂肪、石油ラフィネート、植物油及び液体樹脂に由来し
得る。陽イオン乳化剤は通常水に分散させ、これに塩酸
を加える。形成される塩酸塩は可溶性である。このよう
にして得た通常 1〜5 のpHの均質水溶液を次いで乳化機
中でビチューメン結合剤と接触させるとエマルジョンが
形成される。
【0006】このエマルジョンは陰イオン系又は陽イオ
ン系に拘らず、ビチューメン結合剤の粘度を低下させる
手段であると考えられる。エマルジョンが解乳化される
と、エマルジョンの形成に使用された乳化剤を含んだビ
チューメン結合剤が復元される。ビチューメン結合剤中
の前記乳化剤の存在は、pH範囲が 1〜6 のように狭い場
合には、鉱石面に直面した時の結合剤の粘着性に好まし
い効果を及ぼすと見なされている。
【0007】ビチューメンエマルジョンの最大の用途は
主として道路の建設又は保守操作にあり、基本的に陽イ
オンエマルジョンの形態で使用される。この分野での実
験によれば、陽イオンエマルジョンは施用がより簡単で
あり、且つ陰イオンエマルジョンの多くの欠点、例えば
水の存在下で再びエマルジョン化される可能性、保存中
に予測し得ない破壊を生じる可能性、及び骨材表面に対
する結合剤の粘着性が小さい可能性等を伴わない。
【0008】陽イオンビチューメンエマルジョンは主と
して2種類の技術、即ち上塗り法(enduisage )及び被
覆法(enrobage)に従って使用される。
【0009】上塗り法は、粗度を再生し且つ表面を防水
すべくビチューメンエマルジョンを用いて道路面に小砂
利層を付着させることからなる。この技術は道路の最上
層を新たに形成する場合に使用される。
【0010】被覆法ではビチューメンエマルジョンを用
いて、道路構造の全てのレベルで合体される厚さ 0.4cm
〜20cm以上の層を形成する。
【0011】実際には道路の保守及び建設の予算が全体
的に縮小されているため、ビチューメンエマルジョンの
使用は特に道路表面の保守に限定されている。しかしな
がら表面被覆のモザイクには極めて大きな機械的応力が
加えられるため、従来のエマルジョン化可能道路用ビチ
ューメンは重い荷重と大きな交通量とに起因する接線方
向応力に耐えるに十分な特性を示さない。
【0012】そのため、ビチューメンのみからなるビチ
ューメン結合剤に代えて、ビチューメン/ポリマータイ
プのビチューメン結合剤の使用が増加している。これら
ビチューメン/ポリマー結合剤はビチューメンにポリマ
ーを添加し且つ場合によってはこのポリマーにより硫黄
の如き反応体又は改質剤及び/又は補助剤の存在下又は
非存在下で改質したものから得られる。
【0013】ビチューメン/ポリマータイプのビチュー
メン結合剤の具体例としては主に下記のものが挙げられ
る。
【0014】−オレフィンポリマーにより、又は脂肪酸
と高級アルコールとの混合物により改質されたビチュー
メン[1976年 9月17日付仏国特許第76 27936号(公開番
号第2364 960 号)]; −前記の如く改質したビチューメンにエラストマーを移
植したもの[1976年 9月17日付仏国特許第76 27937号
(公開番号第2 364 961 号)]; −ノルボルネン(norbornene)により改質したビチュー
メン[1976年10月 8日付仏国特許第76 30316号(公開番
号第2 367 102 号)]; −シーケンス(sequences )コポリマーと共硫化性エラ
ストマーとの受容構造体として機能するジハロゲノポリ
ブタジエンにより改質したビチューメン[1978年3月 3
日付仏国特許第78 06160号(公開番号第2 418 812
号)]; −スチレン/ブタジエンブロックコポリマー又はスチレ
ン/イソプレンブロックコポリマーにより改質したビチ
ューメン[1976年12月28日付仏国特許第76 39233号(公
開番号第2 376 188 号)]; −スチレン/カルボキシル化ジエンブロックコポリマー
により改質したビチューメン[仏国特許第76 39233号の
1978年11月 9日付追加特許第78 31689号(公開番号第76
39233号)]; −ポリエチレン蝋により改質したビチューメン[1977年
10月 5日付仏国特許第7729953号(公開番号第2 405 288
号)]; −エラストマーアクリルポリマーにより改質したビチュ
ーメン[1978年 4月25日付仏国特許第78 12135号(公開
番号第2 424 301 号)]; −ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリエステル、
ポリウレタンのようなタイプのポリマーにより改質した
ビチューメン; −オレフィン同士のコポリマー、特にエチレン/プロピ
レンコポリマーもしくはエチレン/プロピレン/ジエン
コポリマーにより、又はオレフィンとビニルモノマーと
のコポリマー、特にエチレン/酢酸ビニルコポリマー、
エチレン/アクリル酸エステルコポリマー、エチレン/
塩化ビニルコポリマーにより改質したビチューメン; −ハロゲン化ポリマータイプ、特にポリ−テトラフルオ
ロエチレンの如きフッ素含有ポリマーもしくはフッ素及
び塩素含有ポリマー、又はポリシロキサンの如きシリコ
ンポリマータイプの特殊なポリマーにより改質したビチ
ューメン; −ポリマー、特にスチレン/ジエン共役ブロックコポリ
マーと、硫黄もしくは多硫化物又は他の反応体、特にビ
ニルモノマーと、石油留分及び/又はコールタールオイ
ルとを含む母溶液にビチューメンを接触させることによ
って得られるビチューメン組成物[1978年 6月21日付仏
国特許第78 18534号(公開番号第2 429 241 号);及び
1982年 6月10日付仏国特許第82 10095号(公開番号第2
528 439 号);1979年 5月 2日付仏国特許第79 10987号
(公開番号第2 455 623 号)及び1982年 9月30日付仏国
特許第82 16433号(公開番号第 2 533 935号)]; −前述のポリマーのうち少なくとも2種のポリマーを混
合した混合物により改質したビチューメン及びこのよう
な改質ビチューメンの混合物。
【0015】しかしながら、ポリマーの導入によって改
質したこれら種々のビチューメンのエマルジョン化はそ
のままでは実施できない。何故ならビチューメンの特性
が向上すると媒質の粘度が規則的に増加し、そのためポ
リマーにより改質した結合剤のエマルジョンを従来の工
業用装置を用いて製造することができなくなるからであ
る。この場合には従って1種以上の流体化用溶媒を使用
しなければならない。この流体化用溶媒の主な役割は媒
質の粘度を下げて、 100℃〜150 ℃で80/100〜180/220
の浸透度を示すビチューメンの操作粘度に等しいレベ
ル、即ち 1〜10ポアズにすることにある。この1種以上
の溶媒としては特に部分的に揮発性でありながら、可塑
性とポリマー及びビチューメン間に相溶性を与える性質
を持つ重い留分を保持するようなものを選択する。
【0016】本出願人は、石油に由来する油又はコール
タールの蒸溜処理によって得られる油により流体化即ち
流動化したビチューメン/ポリマータイプの結合剤から
前述の如き従来の陽イオン乳化剤の存在下で解乳化速度
の速いエマルジョンを形成しようとすると、エマルジョ
ンの解乳化状態が悪く且つ不安定であることを発見し
た。更に、この解乳化はビチューメンの小球の部分的凝
集となって現われ、早期には、或いは数日経過した後で
もエマルジョンのミセルの全体的合着には決して至らな
いことが判明した。この現象は選択した乳化剤の種類及
び当該乳化剤の濃度に関係なく生じる。この欠点は残留
ビチューメン結合剤の機械的特性を出発無水ビチューメ
ン/ポリマー結合剤と比べて著しく劣化させる。従って
このような欠点があると、交通量の極めて多い道路の表
面に薄い被覆を形成する場合のビチューメン/ポリマー
結合剤エマルジョンの使用が制限される。本出願人はま
た、この現象が2重の相互作用、即ち、前述の如き従来
の乳化剤の場合に当該乳化剤の化学的性質とは係わりな
く生じる溶媒と乳化剤との間の相互作用、並びに溶媒と
水に含まれる塩即ちアルカリ土類塩及び金属塩との間の
相互作用にのみ依存することを立証した。ビチューメン
の種類及び由来、ビチューメンに導入されるポリマーの
種類、架橋用試薬又は安定剤の存在は前記現象には何の
影響も及ぼさない。
【0017】溶媒と乳化剤との相互作用及び溶媒と水中
に含まれる塩との相互作用の有害な影響は、少なくとも
1種類の陽イオン窒素化乳化剤と、ホスホン酸の少なく
とも1種類の水溶性金属イオン封鎖塩からなる補助剤と
を混合することによって得られる特殊な乳化剤系をビチ
ューメン/ポリマー結合剤陽イオンエマルジョンに使用
することによって除去し得ることが判明した。
【0018】従って本発明は、陽イオン窒素化乳化剤と
酸とを含む水相中にビチューメン/ポリマー結合剤から
なる有機相を分散させたもので構成されるビチューメン
/ポリマータイプのビチューメン結合剤の陽イオンエマ
ルジョンであって、前記酸が前記水相のpHを 3〜9 の値
にするような量で存在し、これらエマルジョンの水相が
ホスホン酸の少なくとも1種類の水溶性金属イオン封鎖
塩からなる補助剤をも含み、金属イオンに対する前記塩
の金属イオン封鎖能力が 3〜9 のpHでは塩 1g当り少な
くとも 5mgのカルシウムイオンを固定する能力に等しい
ことを特徴とするエマルジョンに係わる。
【0019】前記1種類以上の水溶性金属イオン封鎖ホ
スホン酸塩は式(I)
【0020】
【化11】
【0021】で示されるジホスホン酸塩類の中から選択
するのが好ましい。
【0022】式中R1 はC1 〜C10のヒドロカルビル基
特にアルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を表
わし、このR1 基は好ましくはC1 〜C6 であり、記号
Mは互いに等しいか又は異なり、各々が水素原子又はM
1 基のいずれかであり、但し少なくとも1つの残基Mは
1 基であり、このM1 基はアルカリ金属原子、−N+
3 −NH2 基又は式
【0023】
【化12】
【0024】[式中記号R2 〜R4 は互いに等しいか又
は異なり、各々が水素原子又は有機基、特にC1
8 、好ましくはC1 〜C6 の一価のヒドロカルビル基
を表わし、場合によっては1つ以上の官能基、特にOH
基を含み、基R2 〜R4 の中の或るものはそれに結合し
た窒素原子と共に複素環を構成すべく連結され得る]で
示される基を表わす。前記塩は乳化剤ではない。
【0025】残基M1 が表わし得るアルカリ金属は、TH
E CHEMICAL RUBBER CO. 発行 HANDBOOK OF CHEMISTRY A
ND PHYSICS ,第46版に掲載されているような元素周期
分類表のIA族の金属から選択される。このアルカリ金
属は好ましくはナトリウム又はカリウムからなる。
【0026】前記記号R2 〜R4 が表わし得る任意に官
能基で置換したヒドロカルビル基は特に、C1 〜C8
好ましくはC1 〜C6 のアルキル基もしくはヒドロキシ
アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、ヒドロキシメチル、ヒドロキ
シエチル、ヒドロキシプロピル、又はC4 〜C8 のシク
ロアルキル基、特にシクロペンチルもしくはシクロヘキ
シル、又はC6 〜C8 の芳香族基、例えばフェニルもし
くはトリルである。
【0027】基R2 〜R4 の中の或るものが対応窒素原
子と共に複素環を構成すべく結合する場合、この複素環
は特に主としてピリジンタイプの芳香族、又は主として
ピペリジンタイプの脂環である。
【0028】式(I)の化合物は主として、式(II)
【0029】
【化13】
【0030】の 1,1−ヒドロキシヒドロカルビルジホス
ホン酸と、前述の元素周期分類表のIA族のアルカリ金
属の水酸化物、無水又は水和アンモニウム、ヒドラジ
ン、及び式
【0031】
【化14】
【0032】のアミン[これら式中R1 〜R4 は前述の
意味を表わす]の中から選択された化合物との反応の結
果得られる塩である。
【0033】エマルジョンの水相中の水溶性ホスホン酸
塩濃度はエマルジョンの形成に使用される水の硬度及び
/又はこの水の合計金属イオン含量に応じて十分に広い
範囲で変化させ得る。この濃度は有利にはエマルジョン
の 0.005重量%〜0.5 重量%、好ましくは0.01重量%〜
0.3 重量%にするとよい。
【0034】エマルジョン中に存在する陽イオン窒素化
乳化剤は1種類以上の公知の陽イオン窒素化乳化剤から
なり得る。これらの乳化剤は特に脂肪モノアミン、ポリ
アミン、アミドアミン、アミドポリアミン、これらアミ
ン及びアミドアミンの塩もしくは酸化物、並びに前記化
合物と酸化エチレン及び/又は酸化プロピレンとの反応
生成物であってよい。
【0035】本発明で使用し得る乳化剤を含む種々の陽
イオン窒素化乳化剤の一般的存在形態はKIRK-OTHMER の
マニュエル ENCYCLOPEDIA OF CHEMICAL TECHNOLOGY、第
3 版、Vol. 22, 377〜384 ページに記載されている。
【0036】本発明の有利な実施法の1つでは陽イオン
窒素化乳化剤が、モノアミン、ジアミン、アミドアミ
ン、これらアミン又はアミドアミンの酸化物、このよう
な化合物と酸化エチレン及び/又は酸化プロピレンとの
反応生成物並びに第4アンモニウムの如き陽イオン窒素
化乳化剤から選択された1種以上の乳化剤Aと、少なく
とも1つの官能基がアミン基であるようにアミン基及び
アミド基の中から選択された少なくとも3つの官能基を
分子中に有する陽イオン窒素化乳化剤の中から選択され
た1種以上の乳化剤Bとを組合わせたものからなる。乳
化剤Aの合計重量対乳化剤A及びBの合計重量の比は特
に5%〜95% である。この実施法に従えばエマルジョンが
自由且つ急速に解乳化され、そのためビチューメン/ポ
リマー結合剤が初期特性を迅速に回復し得る。
【0037】本発明で使用し得る陽イオン窒素化乳化剤
は主に、下記の化合物から選択した1種類以上の陽イオ
ン窒素化乳化剤で構成され得る。
【0038】−式(III )R6 −NH2 [式中R6 は脂
肪炭化水素基、特にC8 〜C22のアルキル基又はアルケ
ニル基、例えばラウリル、ステアリル、オレイルを表わ
す]で示される脂肪モノアミン;及び −式(IV)
【0039】
【化15】 R−X(Cn 2n)−NH2 (IV) [式中Xは次式
【0040】
【化16】
【0041】で示される二価残基を表わし、Rはヒドロ
カルビル基、特に最高22個の炭素原子を有し好ましくは
8 〜C22のアルキル又はアルケニルであり、m 及びn
は互いに等しいか又は異なり 1〜8 、好ましくは 1〜6
の整数であり、p は 0〜6 、好ましくは 0〜3 の整数値
をとる数字であり、r は 0又は 1に等しく、q は 2〜1
0、好ましくは 2〜4 の整数である]で示されるポリア
ミン及びアミドポリアミン。
【0042】陽イオン窒素化乳化剤が前述の如く1種類
以上の陽イオン窒素化乳化剤Aを1種類以上の陽イオン
窒素化乳化剤Bと組合わせて含む実施態様では、乳化剤
Aを特に −式(III )のモノアミン、 −式(V)
【0043】
【化17】 R−(CO)r −NH−(Cn 2n)−NH2 (V) のジアミン及びアミドアミン、 −式(VI)
【0044】
【化18】
【0045】のアミン、 −式(VII )
【0046】
【化19】
【0047】の第4アンモニウム化合物、の中から選択
し、乳化剤Bを特に式(VIII)
【0048】
【化20】
【0049】のポリアミン又はアミドポリアミンの中か
ら選択し得る。前記式中s は 1〜6 好ましくは 1〜3 の
整数を表わし、R7 は互に等しいか又は異なり、任意に
1つ以上の官能基で置換したC6 〜C22のヒドロカルビ
ル基、特にC8 〜C22のアルキル基もしくはアルケニル
基を表わすか又はベンジル基を表わし、R8 は互に等し
いか又は異なり、C1 〜C6 の任意にヒドロキシル化し
たアルキル基、特にメチル、エチル、プロピル、ヒドロ
キシエチル、ヒドロキシプロピルを表わし、Y-は無機
酸の陰イオン特に塩化物陰イオン、又は有機酸の陰イオ
ン特に酢酸塩もしくはギ酸塩の陰イオンを表わし、h は
(4-j) に等しい数であり、j は 1,2又は 3の値をとる数
であり、R,r,m,n及びq は前述の意味を表わす。
【0050】乳化剤Aとして使用し得る好ましい陽イオ
ン窒素化乳化剤には下記の式で示されるものがある。
【0051】
【化21】
【0052】これらの式中、R9 はC12〜C22のアルキ
ル基又はアルケニル基、とくにステアリル及び/又はオ
レイルを表わし、R10はC1 〜C3 のアルキル基又はヒ
ドロキシアルキル基を表わし、Y- は塩化物もしくは酢
酸塩の陰イオンであり、lは(3-g)に等しい数であり、
gは値 1,2又は 3をとる数であり、r,j及びhは前述
の如き数字である。
【0053】乳化剤Bとして使用し得る他の好ましい陽
イオン窒素化乳化剤には式(XIII)及び式(XIV )で示
されるものがある。
【0054】
【化22】
【0055】これらの式中fは値 2,3,4又は5 をとる数
を表わし、R9 は前述の意味を表わす。
【0056】エマルジョン中の陽イオン窒素化乳化剤の
合計含量はかなり広範囲で変化させ得る。解乳化速度が
速く且つ十分な安定性を有するエマルジョンを得るため
には前記量を有利にはエマルジョンの合計重量の0.03%
〜3 %、好ましくは0.06%〜2 %にし得る。
【0057】エマルジョンのpHを 3〜9 の値に調整する
ために使用する酸は酸性度の異なる種々の無機酸の中か
ら、又は任意にヒドロキシル化した飽和又は不飽和モノ
又はポリカルボン酸の中から選択し得る。これらの酸は
1981年11月27日付仏国特許第81 22275号(公開番号第 2
517 317号)に規定されている。好ましい酸は塩酸、硝
酸、リン酸、酢酸、シュウ酸、クエン酸及びギ酸であ
る。
【0058】陽イオンエマルジョン化されるビチューメ
ン/ポリマー結合剤は、1種以上のポリマーを加え且つ
場合によってはこのポリマーにより硫黄の如き反応体も
しくは多硫化物の如き硫黄遊離剤、結合剤又は加硫剤の
存在下又は非存在下で改質したビチューメンから得られ
る任意の生成物であってよい。前記ビチューメンには必
要であれば融剤、例えば石油留分、コールタールオイ
ル、又はこれら生成物の混合物も添加し得る。
【0059】好ましいビチューメン/ポリマー結合剤は
非限定的具体例として先に挙げた種々のビチューメン/
ポリマー結合剤の中から選択し得る。
【0060】本発明のエマルジョンは更に、1種以上の
水溶性有機化合物からなる増粘剤も含み得る。前記化合
物は 3〜9 のpH範囲では、陽イオン窒素化乳化剤を含む
水相の粘度のみを変えずにエマルジョンの粘度を増加さ
せることができるような化合物である。
【0061】増粘剤として使用し得る化合物としては特
にグア−ゴム、アラビアゴム、ガッティ(ghatti)ゴム、
カラヤゴム、トラガカントゴム、ローカストビーンゴム
タイプの水溶性天然ゴム、又は分子量の小さい水溶性ポ
リウレタン、特にジイソシアン酸トルイレン、 4,4′−
ジ−イソシアン酸ジフェニルメタン、 1,5−ジ−イソシ
アン酸ナフチレン、 1,6−ジ−イソシアン酸ヘキサメチ
レン、 3,3′−トリデン− 4,4′−イソシアン酸塩及び
m−フェニレンジスルホニルジ−イソシアン酸塩の如き
ポリイソシアン酸塩とポリエステルポリオールもしくは
ポリエーテルポリオールのタイプのポリオールとの反応
の結果得られる 20000より小さい分子量のポリウレタン
が挙げられる。ポリエステルポリオールとしてはポリカ
ルボン酸、例えばアジピン酸、フタル酸又はマレイン酸
とポリオール又はポリオール混合物、例えばエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ブタンジオール、グリセロール、トリメチロールプ
ロパン、ヘキサメチレントリオール及びペンタエリトリ
トールとの反応生成物が挙げられ、一方適切なポリエー
テルポリオールはエチレングリコール、プロピレングリ
コール、グリセロール、トリメチロール−プロパン、ペ
ンタエリトリトール、メチルグリコシド、ソルビトール
及びサッカロースのタイプのポリオールと、酸化エチレ
ン、酸化プロピレン、エポキシスチレンタイプのエポキ
シドとの反応生成物の中から選択し得る。
【0062】エマルジョン中の増粘剤の重量は有利に
は、陽イオン窒素化乳化剤とホスホン酸系補助剤と増粘
剤とで構成される全体の合計重量の5%〜30% を占め得
る。
【0063】本発明の陽イオンエマルジョンはエマルジ
ョン形成ゾーン、特に乳化機タイプの装置を用いて、所
望のpHを得るに十分な量の酸により塩化した乳化剤と、
水溶性金属イオン封鎖ホスホン酸化合物と、場合によっ
ては増粘剤とをも前述の濃度を得るに適した量だけ含む
水相にビチューメン/ポリマー結合剤を均質分散させる
ことによって製造する。そのためには80℃〜180 ℃、好
ましくは 120℃〜160℃の温度の溶融体形状のビチュー
メン/ポリマー結合剤と、前述の成分とを含み15℃〜80
℃、好ましくは20℃〜60℃の温度を有する水相とを別個
に且つ同時にエマルジョン形成ゾーン内に導入し、エマ
ルジョンの形成に十分な時間の間全体をこのゾーン内に
保持する。
【0064】エマルジョン形成ゾーン内でビチューメン
/ポリマー結合剤と混合される水相は、乳化剤と金属イ
オン封鎖ホスホン酸化合物と酸と必要であれば増粘剤と
を、予め30〜75℃の温度に加熱しておいたエマルジョン
製造に必要な量の水に混入することによって製造する。
水に加える乳化剤、金属イオン封鎖ホスホン酸化合物及
び任意的増粘剤の量は、形成されたエマルジョンにおけ
るこれら成分の濃度が前述の範囲内にあるように選択す
る。前記酸は必要であれば陽イオン乳化剤を可溶塩に転
換し且つ当該エマルジョンのpHを選択した値に調整する
のに十分な量で使用する。水に加えるこれらの成分、即
ち陽イオン窒素化乳化剤、金属イオン封鎖ホスホン酸化
合物、酸及び任意的増粘剤は、任意の順序で添加してよ
い。特に金属イオン封鎖ホスホン酸化合物は酸による乳
化剤の塩化の前又は後で水に加え得る。金属イオン封鎖
ホスホン酸化合物はまた、対応前駆体ホスホン酸と前述
のごとき塩化用残基M1 を供給し得る塩基とからその場
で水中に形成することもできる。
【0065】好ましい実施態様の1つでは、少なくとも
乳化剤と金属イオン封鎖ホスホン酸化合物又はそのホス
ホン酸前駆体とを、陽イオン乳化剤系と称する混合物の
形態に予め調整しておいてこれを水中に導入し、次いで
酸と場合によっては増粘剤とを加える。
【0066】前記陽イオン乳化剤系は従って1種以上の
陽イオン窒素化乳化剤と少なくとも1種類の前記水溶性
金属イオン封鎖ホスホン酸化合物又はそのホスホン酸前
駆体からなる補助剤とで構成され、前記補助剤は特に式
(I)の化合物又は式(II)で示されるホスホン酸前駆
体の中から選択された少なくとも1種類のホスホン酸化
合物で構成される。
【0067】このような乳化剤系では陽イオン窒素化乳
化剤の重量は特に乳化剤及び補助剤の合計重量の10〜99
%、好ましくは25〜90%を占める。
【0068】この陽イオン乳化剤系中に存在する陽イオ
ン窒素化乳化剤は主として、式(III) の脂肪モノアミン
と式(IV)のポリアミン及びアミドポリアミンとの中か
ら選択した1種以上の陽イオン窒素化乳化剤で構成され
得る。
【0069】好ましい実施態様の1つでは、前記陽イオ
ン乳化剤系の陽イオン窒素化乳化剤は前述の如き1種以
上の陽イオン窒素化乳化剤Aと1種以上の陽イオン窒素
化乳化剤Bとの組合せからなる。1種以上の乳化剤Aの
合計重量対乳化剤A及びBの合計重量の比は特に 5〜95
%である。
【0070】特に乳化剤Aは式(III ),(V),(V
I)及び(VII )で示される前述の化合物、特定的には
式(IX),(X),(XI)及び(XII )で示される乳化
剤Aの中から選択し得、乳化剤Bは式(VIII)で示され
る前述の化合物、特定的には式(XIII)及び(XIV )で
示される乳化剤Bの中から選択し得る。
【0071】該陽イオン乳化剤系は更に1種以上の水溶
性有機化合物からなる増粘剤も含み得る。前記水溶性有
機化合物は前述のもの、特に水溶性天然ゴム又は分子量
の小さい水溶性ポリウレタン、特にポリイソシアン酸塩
とポリエステルポリオールもしくはポリエーテルポリオ
ールタイプのポリオールとの反応の結果生じるポリウレ
タンの中から選択する。
【0072】該陽イオン乳化剤系中の増粘剤の重量は、
乳化剤とホスホン酸系補助剤と増粘剤とを含む混合物の
合計重量の 5〜30%にすると有利である。
【0073】エマルジョンを製造する場合は、陽イオン
窒素化乳化剤とホスホン酸系補助剤と酸と任意的増粘剤
とを含む水相並びにビチューメン/ポリマー結合剤を、
結果として得られる陽イオンエマルジョンが有利には30
〜85重量%、好ましくは50〜80重量%のビチューメン/
ポリマー結合剤を含むことになるような割合でエマルジ
ョン形成ゾーン内に導入する。
【0074】本発明のビチューメン/ポリマー結合剤陽
イオンエマルジョンの特徴は骨材との接触による迅速且
つ不可逆的解乳化にあり、その結果ビチューメン/ポリ
マー結合剤は初期特性を即座に且つ完全に回復する。
【0075】本発明のエマルジョンは特に、道路関係の
技術、土木工学もしくは建物における密封、又は種々の
工業的用途で使用するのに適している。
【0076】
【実施例】以下、非限定的実施例及び比較例を挙げて本
発明をより詳細に説明する。
【0077】これらの実施例及び比較例では先行技術に
よって製造されるビチューメン結合剤の陽イオンエマル
ジョン(比較試料)と本発明の陽イオンエマルジョンと
について述べる。下記の数値は製造したエマルジョン試
料の特徴を表わすのに使用される。
【0078】−ビチューメン結合剤の小球分布の平均直
径、即ちレーザーによる粒径分布分析によって得られる
ビチューメン結合剤の小球の蓄積重量粒径分布曲線の50
%値に対応する直径の値; −ケイ酸質微粉を用いた場合の解乳化指数(略号I
R)。これは仏国NF T 66 017 規格に従って規定され、
砂/ビチューメン結合剤凝塊の形成によってエマルジョ
ン 100gの解乳化を生起せしめる粒度40〜150 μmのケ
イ砂の最小量をグラムで表わしたものである(約80の解
乳化指数は所望の状態たるエマルジョンの急速解乳化に
相当する)。
【0079】−直径10〜14mmの微小閃緑岩の小砂利を用
いた場合のビチューメン被覆体プレート(plagues denro
bes bitumineux) 上でのエマルジョンの解乳化時間(ビ
チューメン被覆体からなる表面の上にエマルジョンを配
置し次いでこのエマルジョンを小砂利で被覆し、エマル
ジョンを小砂利で被覆した時点からエマルジョンが解乳
化されるまでの時間を計測する。解乳化はサポートへの
小砂利の固定によって表わされる)。
【0080】その他下記の特徴も解乳化指数評価テスト
時に調べた。
【0081】−分断されたビチューメン結合剤で被覆さ
れたケイ酸微粉の凝塊の形成後に塩析した液体の量及び
この液体中の水の含量(液体の量が少なく、その水含量
が多いことが急速且つ自由な解乳化を意味する);並び
に −ビチューメン結合剤で被覆されたケイ酸質微粉の凝塊
の形成直後の凝集力/弾性。これは仏国 NF T 46 002規
格に従い引張りテストによって調べる。
【0082】前記液体即ちエマルジョンの解乳化時に塩
析される水/エマルジョン相の組成は非解乳化エマルジ
ョンの量を客観的に示す。このデータはエマルジョン解
乳化の遅延現象又は停止現象に関係する。液体の量が少
なく、その水含量が多い場合はエマルジョンの解乳化が
急速且つ自由に行なわれることを意味し、液体の量がよ
り多く且つその水含量がより少ない場合はエマルジョン
解乳化が緩慢であることを意味する。後者は回避すべき
現象である。
【0083】ビチューメン結合剤で被覆されたケイ酸質
微粉の凝塊の形成直後の凝集力又は弾性も分断ビチュー
メン結合剤の小球群の合着状態を示し且つビチューメン
結合剤の初期粘可塑性又はエラストマ性回復力を示す特
徴の1つである。
【0084】以下の実施例及び比較例に記載のエマルジ
ョンは場合に応じて、22°に等しい硬度成分に相当する
全体的硬度を持つ都市用水か、又は硬度成分24°に相当
する全体的硬度を持ち且つ 1l当り15mgの鉄イオンを含
む工業用水のいずれかを使用して製造した。
【0085】下記の比較例及び比較例では量及びパーセ
ントの値は指示のない限り重量%値である。
【0086】比較例 1 この比較例は比較試料に係わるものであり、浸透度180/
220 の普通のビチューメンからなるビチューメン結合剤
を70%含む陽イオンエマルジョンを下記の操作法で製造
した。
【0087】先ず、獣脂 1,3−プロピレンジアミン(陽
イオン窒素化乳化剤)を0.16%で工業用水中に分散させ
次いでこの分散液に20Be度(d=1.16) の塩酸を0.14%加
えることにより、乳化剤の塩酸塩水溶液からなる水相を
形成した。
【0088】その後、45℃に加熱した前記水相 300部と
145℃に加熱したビチューメン 700部とを同時且つ別個
に乳化機内に導入してエマルジョンを製造した。
【0089】下記の特徴を有する1000部の比較陽イオン
エマルジョンが得られた。
【0090】 ・pH : 3.5 ・ビチューメン小球の平均直径(μm) : 3-5 ・解乳化指数 : 70 ・1時間後に塩析した液体の量(エマルジョンに対する%) : 6 ・塩析液中の水の量(%) : 95 ・凝塊の凝集力 : 良 ・被覆体プレート上でのエマルジョンの解乳化時間(分) : 約30 塩析液は量が少なく本質的に水である。被覆体プレート
上での解乳化時間は解乳化指数70の場合で約30分であ
る。このようにして製造された陽イオンエマルジョンは
解乳化現象に関しては十分に良いと見なされる性質を示
す。
【0091】比較例 2 この比較例は第2の比較試料に関するものであり、浸透
度80/100の道路用ビチューメンと母溶液との高温反応生
成物からなるビチューメン/ポリマータイプのビチュー
メン結合剤を70%含む3種類の陽イオンエマルジョン
(試料I,II及びIII )を製造した。前記母溶液は硫黄
と、スチレン25%、ブタジエン75%のスチレン/ブタジ
エンシーケンスコポリマーとを、重蒸溜物の触媒クラッ
キング後に精油所で得られる「Light Cycle oil 」と称
する石油留分中に溶解した溶液で構成した。前記留分の
蒸溜温度範囲は約 180℃〜360 ℃である。
【0092】ビチューメン/ポリマー結合剤の製造には
下記の操作をおこなった。前記シーケンスコポリマー20
部を前記石油留分80部に80℃〜100 ℃の温度で溶解し
た。ポリマーが完全に溶解した後で該溶液に 0.6部の硫
黄を加えた。このようにして調製した溶液15部を85部の
道路用ビチューメンと混合し、この混合物を約1.5 時間
170 ℃〜180 ℃の温度に加熱した。その結果下記の主要
特性を持つビチューメン/ポリマー結合剤が得られた。
【0093】 ・160 ℃での粘度 : 89 mPa.s ・オリフィス10mm、温度50℃での疑似粘度(NF T 66005) : 115秒 ・温度−10℃、速度 500mm/分での引張りテスト −限界応力(σs) : 5.7×105 Pa −破壊応力(σr) : 1.07×105 Pa −限界伸び(εs ) : 20% −破壊伸び(εr ) : >900% このビチューメン/ポリマー結合剤のエマルジョン化は
下記の操作法に従って行なった。
【0094】先ず、獣脂 1,3−プロピレンジアミン(陽
イオン窒素化乳化剤)を工業用水中に分散させ次いで20
Be度の塩酸を該分散液中に適量加えることにより、乳化
剤の塩酸塩の水溶液からなる水相を形成した。
【0095】使用した乳化剤及び塩酸の量は水相に対す
るパーセンテージで表わして、試料Iの場合が0.15%及
び0.14%、試料IIの場合が0.25%及び0.21%、試料III
の場合が0.08%及び0.06%であった。
【0096】その後、45℃に加熱した前記水相 300部と
145℃に加熱した前記ビチューメン/ポリマー結合剤 7
00部とを同時且つ別個に乳化機内に導入してエマルジョ
ンを製造した。
【0097】各試料毎に得られた1000部の比較陽イオン
エマルジョンは下記の特徴を有する。
【0098】 ・試料 : I II III ・pH : 3.5 4 4.2 ・結合剤小球の平均直径(μm) : 3-5 3-5 3-6 ・解乳化指数 : 50 80 40 ・1時間後に塩析した液体の量 (エマルジョンに対する%): 35 21 45 ・塩析液中の水の量(%) : 32 60 32 ・凝塊の凝集力 : 無 無 無 ・被覆体プレート上でのエマルジョンの解乳化時間 (分) :>180 >180 >180 これら3つの試料ではビチューメン/ポリマー結合剤が
全部エマルジョン化され、形成された陽イオンエマルジ
ョンは保存時に十分な安定性を示す。
【0099】これに対し、これら3種類のエマルジョン
は解乳化指数の値が急速〜超急速解乳化を予想させるに
も拘らず、この指数の測定テストにおける塩析液は量が
多く且つ非解乳化エマルジョンを大量に含んでいる。加
えて、エマルジョンの解乳化後に形成される砂とビチュ
ーメン/ポリマー結合剤との混合物の凝塊は凝集力を全
く示さず、また被覆体プレート上でのエマルジョンの解
乳化時間はいずれの場合も長い。
【0100】実施例 1〜3 これらの実施例では比較例2で説明したものと同じビチ
ューメン/ポリマータイプのビチューメン結合剤を70%
含む本発明の陽イオンエマルジョンを製造した。
【0101】ビチューメン/ポリマー結合剤のエマルジ
ョン化は下記の操作法を用いて行なった。
【0102】先ず、乳化剤を工業用水(実施例1)又は
都市用水(実施例2及び3)中に分散させ、次いで20°
Be度の塩酸0.13%と、1,1-ヒドロキシプロパンジホス
ホン酸のテトラカリウム塩の40%水溶液 0.2%とを前記
分散液に順次加えて、乳化剤の塩酸塩の水溶液からなる
水相を形成した。前記塩酸及び水溶液の量はこの水相に
対する%として計算した。
【0103】使用した乳化剤は獣脂1,3-プロピレンジア
ミン(Aタイプの乳化剤)とLILAMULS EM30 の名称で市
販されている獣脂ポリプロピレンポリアミン(Bタイプ
の乳化剤)とを、夫々前記水相に対するパーセンテージ
で表わして実施例1及び2では 0.015%及び 0.135%、
実施例3では0.16%及び0.02%の量で混合した混合物か
らなる。得られた水相はいずれも透明であった。
【0104】その後、前述の如く製造し且つ45℃に加熱
した水相 300部と 145℃に加熱した前記ビチューメン/
ポリマー結合剤 700部とを同時且つ別個に乳化機内に導
入してエマルジョンを形成した。
【0105】各実施例で得た1000部の陽イオンエマルジ
ョンは下記の特性を示す。
【0106】 ・実 施 例 : 1 2 3 ・pH : 5 5.2 5.3 ・結合剤小球の平均直径(μm) : 4-7 3-6 3-7 ・解乳化指数 : 60 60 65 ・1時間後に塩析した液体の量 (エマルジョンに対する%): 7 7 9 ・塩析液中の水の量(%) : 95 95 97 ・凝塊の凝集力 :強い 強い 強い 弾性 弾性 弾性 ・被覆体プレート上でのエマルジョンの解乳化時間(分):30-60 30-60 30-60 これら3つの実施例ではビチューメン/ポリマー結合剤
が全部エマルジョン化され、製造されたエマルジョンは
十分な保存時安定性を示す。
【0107】これらエマルジョンは解乳化指数が小さ
く、また普通のビチューメンのエマルジョンと類似の性
質、即ち塩析液相量が少なく且つ非解乳化エマルジョン
も少ないという性質が見られる。
【0108】更に、解乳化指数測定テスト時に得られる
砂とビチューメン/ポリマー結合剤との凝塊は強い凝集
力/弾性を示し、引張りテストによる特性測定にかける
ことができる。
【0109】解乳化指数測定テスト時に実施例1のエマ
ルジョンの解乳化の結果として得られた凝塊の引張り特
性を下に示す。引張りテストはNFT46002規格に従い、温
度 0℃、引張り速度 500mm/分で操作して行なった。
【0110】−限 界 応 力: 2.55 ×105 Pa −破 壊 応 力: 0.68 ×105 Pa −限 界 伸 び: 15% −破 壊 伸 び: 570%実施例 4 比較例2と同様に、但し石油留分「Light Cycle Oil 」
の代りに蒸溜温度範囲約 200〜400 ℃のアントラセンコ
ールタールオイルを同量用いて形成したビチューメン/
ポリマータイプのビチューメン結合剤の陽イオンエマル
ジョンを製造した。
【0111】エマルジョンの形成は下記の操作によって
行なった。
【0112】先ず、ステアリン酸プロピレンアミドアミ
ン(Aタイプの乳化剤)とEMULSAMINE L 60 の名称で市
販されているアルキルアミドポリアミン(Bタイプの乳
化剤)とからなる陽イオン窒素化乳化剤混合物を工業用
水中に分散させて乳化剤分散水を形成した。前記乳化剤
は該分散水に対して夫々0.02%及び0.15%の量で使用し
た。次いでこの分散水に、該分散水に対するパーセンテ
ージで表わして 0.2%の 1,1−ヒドロキシプロパンジホ
スホン酸テトラカリウム塩40%水溶液と、0.25%の96%
酢酸溶液(密度=1.06)とを順次加えた。透明な水相が
得られた。
【0113】前述の如く形成し且つ45℃に加熱した水相
300部と 145℃に加熱した前記ビチューメン/ポリマー
結合剤 700部とを同時且つ別個に乳化機内に導入した。
【0114】下記の特徴を有する1000部の陽イオンエマ
ルジョンが得られた。
【0115】 ・pH : 5.6 ・結合剤小球の平均直径(μm) : 3-6 ・解乳化指数 : 60 ・1時間後に塩析した液体の量(エマルジョンに対する%): 6 ・塩析液中の水の量(%) : 98 ・凝塊の凝集力 : 強い弾性 ・被覆体プレート上でのエマルジョンの解乳化時間(分) : 30-60 結合剤は全部エマルジョン化され、形成されたエマルジ
ョンは保存時に十分な安定性を示す。
【0116】このエマルジョンは解乳化指数が小さく、
解乳化に伴って非解乳化エマルジョンを少ししか含まな
い少量の液体が塩析される。また、解乳化指数測定テス
ト時に得られる砂とビチューメン/ポリマー結合剤との
凝塊は強い凝集力/弾性を示す。
【0117】実施例 5 浸透度80/100の道路用ビチューメンと酢酸ビニルを45%
含むエチレン/酢酸ビニルコポリマーとの混合によって
得たビチューメン/ポリマータイプのビチューメン結合
剤の陽イオンエマルジョンを製造した。
【0118】結合剤は前記コポリマー50部を 180℃に加
熱した 950部のビチューメン中に約2時間攪拌しながら
分散させ、次いで得られた均質溶液を蒸溜温度範囲約 2
00〜300 ℃のアントラセンコールタールオイル10%の添
加により流動化することによって製造した。
【0119】得られた結合剤の主要特性は下記の通りで
ある。
【0120】 ・160℃での粘度 : 97 mPa.s ・オリフィス10mm、温度50℃での疑似粘度 (NF T 66 005) : 128 秒 ・温度−10℃、速度 500mm/分での引張りテスト − 限 界 応 力 : 12.3×105 Pa − 破 壊 応 力 : 6.3×105 Pa − 限 界 伸 び : 15% − 破 壊 伸 び : 320 % 結合剤のエマルジョン化は実施例4の操作法に従って行
なった。
【0121】下記の特徴を有する1000部のビチューメン
/ポリマー結合剤陽イオンエマルジョンが得られた。
【0122】 ・pH : 5.5 ・結合剤小球の平均直径(μm) : 3-6 ・解乳化指数 : 58 ・1時間後に塩析した液体の量(エマルジョンに対する%): 6 ・塩析液中の水の量(%) : 99 ・凝塊の凝集力 :強い凝集力 ・被覆体プレート上でのエマルジョンの解乳化時間(分) : 30-60 エマルジョン形成時に結合剤の全部がエマルジョン化さ
れ、形成されたエマルジョンは保存時に十分な安定性を
示す。
【0123】このエマルジョンは解乳化指数が小さく、
エマルジョンの解乳化に伴って非解乳化エマルジョンを
極めて少ししか含まない少量の液体が塩析される。ま
た、解乳化指数測定テスト時に得られる砂とビチューメ
ン/ポリマー結合剤との凝塊は強い凝集力を示す。
【0124】実施例 6 浸透度80/100の道路用ビチューメンとPHILIPS PETROLEU
M 社からSOLPRENE 411の名称で市販されているスチレン
/ブタジエン/スチレン星形トリシーケンス(triseque
nce etoile)コポリマーとの混合によって得たビチュー
メン/ポリマータイプのビチューメン結合剤の陽イオン
エマルジョンを2種類製造した。
【0125】結合剤は前記コポリマー 3部を 180℃に加
熱したビチューメン 100部中に約2時間攪拌しながら分
散させ、次いで得られた均質溶液を蒸溜温度範囲 180℃
〜360 ℃の「Light Cycle Oil 」タイプの石油留分12%
の添加により流動化させることによって製造した。
【0126】得られた結合剤の主要特性は下記の通りで
ある。
【0127】 ・160℃での粘度 : 102 mPa.s ・オリフィス10mm、温度50℃での疑似粘度 (NF T 66 005) : 132 秒 ・温度−10℃、速度 500mm/分での引張りテスト − 限 界 応 力 : 7.1×105 Pa − 破 壊 応 力 : 0.05×105 Pa − 限 界 伸 び : 20% − 破 壊 伸 び : 800 % ビチューメン/ポリマー結合剤のエマルジョン化は実施
例4の如き本発明の操作法(試料6.I)又は比較に係わ
る比較例2の操作法(試料6.II)に従って行なった。
【0128】各試料毎に下記の特徴を有する1000部のビ
チューメン/ポリマー結合剤陽イオンエマルジョンが得
られた。
【0129】 ・試 料 : 6.I 6.II ・pH : 5.4 3.7 ・結合剤小球の平均直径(μm) : 4-7 3-6 ・解乳化指数 : 60 63 ・1時間後に塩析した液体の量(エマルジョンに対する%): 7 33 ・塩析液中の水の量(%) : 95 32 ・凝塊の凝集力 :強い弾性 無 ・被覆体プレート上でのエマルジョンの解乳化時間(分): 30-60 >180 いずれの試料でも結合剤はエマルジョン形成時に全部エ
マルジョン化され、形成されたエマルジョンは十分な保
存時安定性を示す。
【0130】本発明の試料6.Iのエマルジョンは解乳化
指数が小さく、解乳化に伴って非解乳化エマルジョンを
極めて少ししか含まない少量の液体が塩析される。ま
た、解乳化指数測定テスト時に得られる砂とビチューメ
ン/ポリマー結合剤との凝塊は強い弾性を示す。
【0131】温度 0℃引張り速度 500mm/分で操作しな
がらNF T 46002規格に従う引張りテストによって得た前
記凝塊の引張り特性は下記の通りである。
【0132】− 限 界 応 力 : 3.05×105 Pa − 破 壊 応 力 : 0.38×105 Pa − 限 界 伸 び : 15% − 破 壊 伸 び : 180 % 試料6.IIの比較エマルジョンは解乳化指数が試料6.Iの
エマルジョンと類似の値を有するが、解乳化に伴って非
乳化エマルジョンを多く含む大量の液体が塩析される。
加えて、解乳化指数測定テスト時に得られる砂とビチュ
ーメン/ポリマー結合剤との凝塊は凝集力を全く示さな
い。また、被覆体プレート上でのエマルジョンの解乳化
時間も試料6.Iの本発明のエマルジョンに関して測定し
た時間より著しく長い。
【0133】実施例 7 180℃に加熱した浸透度80/100の道路用ビチューメン80
部と加硫母溶液20部とを混合してビチューメン/ポリマ
ータイプのビチューメン結合剤を製造した。前記母溶液
は1979年 5月 2日付仏国特許第79 10987号(公開番号第
2 455 623 号)に記載の如く炭化水素含有溶媒とスチレ
ン及びブタジエンのシーケンスコポリマーと硫黄とを用
いて形成した。
【0134】得られたビチューメン/ポリマー結合剤は
下記の特徴を示した。
【0135】 ・ 160℃での粘度 : 60 mPa.s ・オリフィス10mm、温度50℃での疑似粘度 (NF T 66 005): 78 秒 ・温度 0℃、引張り速度 500mm/分での引張りテスト − 限 界 応 力 : 2.55×10Pa − 破 壊 応 力 : 0.14×105 Pa − 限 界 伸 び : 15% − 破 壊 伸 び : >900 % このようにして製造したビチューメン/ポリマー結合剤
から、実施例4の操作法(試料7.I)又は比較に係わる
比較例2の操作法(試料7.II)を用いて2種類の陽イオ
ンエマルジョンを形成した。
【0136】各試料毎に下記の特徴を有するビチューメ
ン/ポリマータイプビチューメン結合剤陽イオンエマル
ジョンが1000部得られた。
【0137】 ・試 料 : 7.I 7.II ・pH : 5.5 3.8 ・結合剤小球の平均直径(μm) : 3-6 3-6 ・解乳化指数 : 57 58 ・1時間後に塩析した液体の量 (エマルジョンに対する%): 6 37 ・塩析液中の水の量(%) : 97 32 ・凝塊の凝集力 :十分な凝集力 無 ・被覆体プレート上でのエマルジョンの解乳化時間(分): 30-60 >180 いずれの試料でも結合剤はエマルジョン形成時に全部エ
マルジョン化され、形成されたエマルジョンは十分な保
存時安定性を示す。
【0138】試料7.Iの本発明のエマルジョンは解乳化
指数が小さく、解乳化に伴って非解乳化エマルジョンを
極めて少ししか含まない少量の液体が塩析される。ま
た、解乳化指数測定テスト時に得られる砂とビチューメ
ン/ポリマー結合剤との凝塊は十分な凝集力を示す。
【0139】温度10℃、引張り速度 500mm/分で操作し
ながらNF T 46002規格に従う引張りテストによって得た
前記凝塊の引張り特性は下記の通りである。
【0140】− 限 界 応 力 : 3.3×105 Pa − 破 壊 応 力 : 0.27×105 Pa − 限 界 伸 び : 10% − 破 壊 伸 び : 230 % 試料7.IIの比較エマルジョンは、解乳化指数は試料7.I
のエマルジョンに地肩する値を有するが、解乳化に伴っ
てかなりの量の非解乳化エマルジョンを含む大量の液体
が塩析される。更に、解乳化指数測定テスト時に得られ
る砂とビチューメン/ポリマー結合剤との凝塊は凝集力
を全く示さない。また、被覆体プレート上でのエマルジ
ョンの解乳化時間は試料7.Iの本発明のエマルジョンに
関して測定した時間を大幅に上回る。
【0141】実施例 8 比較例2の方法で製造したビチューメン/ポリマー結合
剤から、実施例3の操作法に従い、但し乳化剤としては
CECA社からNORANIUM S 75 の名称で市販されている
獣脂ジメチルベンジルアンモニウム塩化物と獣脂ポリプ
ロピレンポリアミン(LILAMULS EM 30)とを水相に対して
夫々0.17%及び 0.1%の量で混合したものを使用し、且
つ塩酸の量は水相の 0.1%だけ用いるようにして、前記
結合剤を70%含む本発明の陽イオンエマルジョンを製造
した。
【0142】下記の特徴を有する1000部の陽イオンエマ
ルジョンが得られた。
【0143】 ・pH : 5.6 ・結合剤小球の平均直径(μm) : 3-6 ・解乳化指数 : 50 ・1時間後に塩析した液体の量(エマルジョンに対する%): 10 ・塩析液中の水の量(%) : 97 ・凝塊の凝集力 : 強い弾性 ・被覆体プレート上でのエマルジョンの解乳化時間(分) : 30−60 ビチューメン/ポリマー結合剤の全部がエマルジョン化
され、形成されたエマルジョンは十分な保存時安定性を
示す。
【0144】このエマルジョンは解乳化指数が小さく、
普通のビチューメンのエマルジョンと同様の性質、即ち
塩析液の量が少なく且つ非解乳化エマルジョンが少ない
という性質が見られる。
【0145】更に、解乳化指数測定テスト時に得られる
砂とビチューメン/ポリマー結合剤との凝塊は引張り特
性テストにかけることができるような強い凝集力−弾性
を示す。
【0146】実施例 9 比較例2の方法で得たビチューメン/ポリマー結合剤か
ら下記の操作法に従って、前記結合剤を70%含む本発
明の陽イオンエマルジョンを製造した。
【0147】先ず、獣脂塩化物ジメチルベンジルアンモ
ニウム(NORAMIUM S 75) 45部と、獣脂ポリプロピレンポ
リアミン(LILAMULS EM 30)25部と、 1,1−ヒドロキシ
プロパン−ジホスホン酸テトラカリウム塩40%水溶液25
部と、アラビアゴムからなる増粘剤の30%水溶液67部と
の混合物を形成した。
【0148】このようにして得た混合物 0.4部を都市用
水 100部に混入し、次いでこの分散液20Be度の塩酸を
0.1部加えることにより水相を調製した。
【0149】その後前述の如く製造し且つ45℃に加熱し
た水相33部と 145℃に加熱した前記ビチューメン/ポリ
マー結合剤 700部とを同時且つ別個に乳化機内に導入し
てエマルジョンを形成した。
【0150】得られた陽イオンエマルジョンは実施例8
で得たエマルジョンと類似の特徴を有していたが、粘度
はより高く 110センチストークを越えていた。
【0151】ビチューメン/ポリマー結合剤は全部エマ
ルジョン化された。形成されたエマルジョンは十分な保
存時安定性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 13/00 A 6345−4G C08L 95/00 LSN

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1種以上の陽イオン窒素化乳化剤からな
    る陽イオン窒素化乳化剤と、ホスホン酸の少なくとも1
    種類の水溶性金属イオン封鎖塩又はこの塩の前駆体たる
    酸からなる補助剤とを含み、前記塩が 3〜9 のpH範囲で
    は塩 1g当り少なくとも 5mgのカルシウムイオンの固定
    に相当する封鎖能力を金属イオンに対して示すことを特
    徴とする陽イオン乳化剤系。
  2. 【請求項2】 補助剤を構成する前記1種類以上のホス
    ホン酸塩が式 【化1】 [[式中R1 はC1 〜C10特にC1 〜C6 のヒドロカルビ
    ル基を表わし、記号は互いに等しいか又は異なり、各々
    が水素原子又はM1 基を表わし、但し少なくとも1つの
    M残基はM1 基であり、このM1 基はアルカリ金属原
    子、特にナトリウムもしくはカリウム、基−N+ 3
    NH2 又は式 【化2】 [式R2 〜R4 は互いに等しいか又は異なり、各々が水
    素原子又は有機基、特にC1 〜C8 好ましくはC1 〜C
    6 の一価のヒドロカルビル基を表わし、場合によっては
    1つ以上の官能基、特にOH基を有し、R2 〜R4 の或
    るものがこれと結合する窒素原子と共に複素環を構成す
    べく連結され得る]で示される基を表わす]]で示される
    ジホスホン酸塩の中から選択されることを特徴とする請
    求項1に記載の乳化剤系。
  3. 【請求項3】 前記補助剤を規定する式のR1 基がアル
    キル基、アリール基又はシクロアルキル基である請求項
    2に記載の乳化剤系。
  4. 【請求項4】 アンモニウム基を定義する式における記
    号R2 〜R4 が表わし得る任意に官能基で置換したヒド
    ロカルビル基がC1 〜C8 好ましくはC1 〜C6 のアル
    キル基もしくはヒドロキシアルキル基、C4 〜C8 のシ
    クロアルキル基又はC6 〜C8 の芳香族基であり、R2
    〜R4 の或るものがこれに結合した窒素原子と共に芳香
    族複素環特にピリジン複素環、又は脂環式複素環特にピ
    ペリジン複素環を構成し得ることを特徴とする請求項2
    又は3に記載の乳化剤系。
  5. 【請求項5】 陽イオン窒素化乳化剤の重量が乳化剤と
    ホスホン酸系補助剤との合計重量の10〜99%、好ましく
    は25〜90%であることを特徴とする請求項1から4のい
    ずれかに記載の乳化剤系。
  6. 【請求項6】 陽イオン窒素化乳化剤が脂肪モノアミ
    ン、ポリアミン、アミドアミン、アミドポリアミン、こ
    れらアミン及びアミドアミンの塩もしくは酸化物、並び
    にこれら化合物と酸化エチレン及び/又は酸化プロピレ
    ンとの反応生成物のタイプの1種以上の陽イオン窒素化
    乳化剤からなることを特徴とする請求項1から5のいず
    れかに記載の乳化剤系。
  7. 【請求項7】 陽イオン窒素化乳化剤が式R6 −NH2
    [式中R6 は脂肪炭化水素基特にC8 〜C22のアルキル
    基又はアルケニル基を表わす]で示される脂肪モノアミ
    ンと、式 【化3】R−X−(Cn 2n)−NH2 [[式中Xは次式 【化4】 [式中Rはヒドロカルビル基、特に炭素原子を最高22個
    有し好ましくはC8 〜C22のアルキル基又はアルケニル
    基であり、m 及びn は互いに等しいか又は異なり、 1〜
    8 好ましくは 1〜6 の整数であり、p は 0〜6 好ましく
    は 0〜3 の整数値をとる数字であり、r は 0又は 1に等
    しく、q は 2〜10好ましくは 2〜4 の整数である]で示
    される二価残基を表わす]]で示されるポリアミン及びア
    ミドポリアミンとの中から選択された1種以上の陽イオ
    ン窒素化乳化剤からなることを特徴とする請求項1から
    6のいずれかに記載の乳化剤系。
  8. 【請求項8】 陽イオン窒素化乳化剤がモノアミン、ジ
    アミン、アミドアミン、これらアミン又はアミドアミン
    の酸化物、これら化合物と酸化エチレン及び/又は酸化
    プロピレンとの反応生成物並びに第4アンモニウム塩の
    タイプの陽イオン窒素化乳化剤の中から選択した1種以
    上の乳化剤Aと、分子中に少なくとも3つの官能基を有
    し、これら官能基がその中の少なくとも1つがアミン基
    であるようにアミン基及びアミド基の中から選択される
    ような陽イオン窒素化乳化剤の中から選択された1種以
    上の乳化剤Bとを組合せたもので構成されることを特徴
    とする請求項1から5のいずれかに記載の乳化剤系。
  9. 【請求項9】 1種以上の乳化剤Aの合計重量対乳化剤
    A及びBの合計重量の比が5%〜95% である請求項8に記
    載の乳化剤系。
  10. 【請求項10】 乳化剤Aが −式R6 −NH2 のモノアミン、 −式 【化5】R−(CO)r −NH−(Cn 2n)−NH2 のジアミン及びアミドアミン、 −式 【化6】 のアミン、 −式 【化7】(R7 j + (R8 h - の第4アンモニウム化合物の中から選択され、乳化剤B
    が式 【化8】 で示されるポリアミン及びアミドポリアミン[前記諸式
    中Rはヒドロカルビル基、特に炭素原子を最高22個有し
    好ましくはC8 〜C22のアルキル基又はアルケニル基を
    表わし、m 及びn は互いに等しいか又は異なり、 1〜8
    好ましくは 1〜6 の整数であり、r は 0又は 1に等し
    く、q は2〜10好ましくは 2〜4 の整数を表わし、s は
    1〜6 好ましくは 1〜3 の整数を表わし、R7 は互いに
    等しいか又は異なり、任意に1種以上の官能基で置換し
    たC6 〜C22のヒドロカルビル基、特にC8 〜C22のア
    ルキル基もしくはアルケニル基又はベンジル基を表わ
    し、R8 は互いに等しいか又は異なり、C1 〜C6 のア
    ルキル基又はヒドロキシアルキル基を表わし、Y- は無
    機酸の陰イオン特に塩化物陰イオン、又は有機酸の陰イ
    オン特に酢酸塩もしくはギ酸塩の陰イオンを表わし、h
    は(4-j) に等しい数字であり、j は 1,2又は 3の値をと
    る数字を表わす]の中から選択されることを特徴とする
    請求項8又は9に記載の乳化剤系。
  11. 【請求項11】 乳化剤Aが式 【化9】 [これら式中R9 はC12〜C22のアルキル基又はアルケ
    ニル基、特にステアリル及び/又はオレイルを表わし、
    10はC1 〜C3 のアルキル基又はヒドロキシアルキル
    基を表わし、Y1 - は塩化物陰イオン又は酢酸塩陰イオ
    ンであり、lは(3-g) に等しい数字であり、g は 1,2又
    は 3の値をとる数字であり、r は 0又は 1に等しく、h
    は(4-j) に等しい数字であり、j は 1,2又は 3の値をと
    る数字を表わす]で示される化合物の中から選択される
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の乳化剤系。
  12. 【請求項12】 乳化剤Bが式 【化10】 [これら式中f は値 2,3,4又は 5をとる数字を表わし、
    9 はアルキル基又はアルケニル基、特にステアリル及
    び/又はオレイルを表わす]で示される化合物の中から
    選択されることを特徴する請求項8から11のいずれか
    に記載の乳化剤系。
  13. 【請求項13】 3〜9 のpH範囲ではビチューメン/ポ
    リマー結合剤陽イオンエマルジョンの水相の粘度のみを
    変化させずに前記エマルジョンの粘度を増加させること
    ができるような1種以上の水溶性有機化合物からなる増
    粘剤をも含むことを特徴とする請求項1から12のいず
    れかに記載の乳化剤系。
  14. 【請求項14】 増粘剤が水溶性天然ゴムであることを
    特徴とする請求項13に記載の乳化剤系。
  15. 【請求項15】 増粘剤が分子量の小さい水溶性ポリウ
    レタン、特にポリイソシアン酸塩とポリエステルポリオ
    ール又はポリエーテルポリオールとの反応によって生じ
    る分子量 20000未満のポリウレタンであることを特徴と
    する請求項13に記載の乳化剤系。
  16. 【請求項16】 増粘剤の重量が陽イオン窒素化乳化剤
    とホスホン酸系補助剤と増粘剤とで構成される全体の合
    計重量の 5〜30%であることを特徴とする請求項13か
    ら15のいずれかに記載の乳化剤系。
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