JPH06320067A - 静電粉体塗装装置 - Google Patents

静電粉体塗装装置

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Publication number
JPH06320067A
JPH06320067A JP13700693A JP13700693A JPH06320067A JP H06320067 A JPH06320067 A JP H06320067A JP 13700693 A JP13700693 A JP 13700693A JP 13700693 A JP13700693 A JP 13700693A JP H06320067 A JPH06320067 A JP H06320067A
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JP
Japan
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coating
coated
electrostatic powder
powder coating
conductive
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Application number
JP13700693A
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English (en)
Inventor
Koichiro Suzaki
耕一郎 洲崎
Masazo Sugimoto
政三 杉本
Kohei Yamaguchi
公平 山口
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Nihon Parkerizing Co Ltd
Original Assignee
Nihon Parkerizing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上面と側面とが塗装対象となり底面は塗装対
象とならない被塗物を、効率良く塗装できる静電粉体塗
装装置であって、導電性のベルトコンベアを備える従来
の静電粉体塗装装置に比べて塗料粉体の被塗物への塗着
ロスが少なく、また、被塗物側面に庇状部が形成されて
いる場合に、導電性のベルトコンベアを備える従来の静
電粉体塗装装置に比べて、庇状部の内側に、より充分な
塗膜を形成できる静電粉体塗装装置を提供する。 【構成】 絶縁性の無端ベルトを有するベルトコンベア
と、塗装ブース内でベルトコンベアの上方に配設された
静電粉体塗装ガンとを備え、無端ベルトの被塗物を載置
する面には、被塗物底面の最小幅よりも狭幅の複数の導
電材が、互いに間隔を隔てて設置され、更に、前記静電
粉体塗装ガンの近傍下方に位置する前記導電材を電気的
に接地する手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電粉体塗装装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】上面と側面とが塗装対象となり底面は塗
装対象とならない被塗物を、効率良く塗装できる静電粉
体塗装装置として、例えば特開昭58−88061号に
開示されているように、電気的に接地された導電性の無
端ベルトを有するベルトコンベアと、ベルトコンベアの
上方に配設された静電粉体塗装ガンとを備え、底面をベ
ルトコンベアの上面に当接させた状態でベルトコンベア
上に載置された導電性の被塗物に、上方から塗料粉体を
吹き付ける装置が従来から知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の構成を有する静
電塗装装置にあっては、以下の問題を生ずる。 図7に示すように、静電粉体塗装ガン107が外部
荷電方式の場合、放電ピン107aと被塗物Dとの間の
みならず、放電ピン107aと被塗物D近傍の導電性ベ
ルト102との間にも電気力線113が形成される。帯
電した塗料粉体114は電気力線113に沿って飛翔す
る。塗料粉体114が持つ電荷のクーロン力の鏡像効果
により、導電性の被塗物Dのみならず被塗物D近傍の導
電性ベルト102にも、強い吸引力が生じ、塗料粉体1
14は被塗物D近傍の導電性ベルト102にも大量に静
電付着して、外部に厚い塗膜115を形成する。従っ
て、塗料粉体114の被塗物への塗着ロスが多い。被塗
物Dの側面が、図7に示すように下方に向かって内側に
窪み、或いは図8に示すように下方に向かって内側に傾
斜して、被塗物Dの側面に庇状部D1が形成されている
場合、庇状部D1 の内側D2 と導電性ベルト102の上
面とにより囲まれた空間には、電界のファラデーケージ
効果により、電気力線113が形成されないので、前記
空間には塗料粉体114が入り込み難い。この結果、庇
状部D1 の内側D2 には充分な塗膜が形成され難い。 静電粉体塗装ガンが内部荷電方式、或いはトリボ荷
電方式の場合、塗装ガンから吐出された塗料粉体が持つ
電荷のクーロン力の鏡像効果により、導電性の被塗物の
みならず被塗物近傍の導電性ベルトにも強い吸引力が生
じ、塗料粉体は被塗物近傍の導電性ベルトにも大量に静
電付着して厚い塗膜を形成する。従って、塗料粉体の被
塗物への塗着ロスが多い。 本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、上面と
側面とが塗装対象となり底面は塗装対象とならない被塗
物を、効率良く塗装できる静電粉体塗装装置であって、
導電性のベルトコンベアを備える従来の静電粉体塗装装
置に比べて塗料粉体の被塗物への塗着ロスが少なく、ま
た、被塗物側面に庇状部が形成されている場合に、導電
性のベルトコンベアを備える従来の静電粉体塗装装置に
比べて、庇状部の内側に、より充分な塗膜を形成できる
静電粉体塗装装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、絶縁性の無端ベルトを有するベ
ルトコンベアと、塗装ブース内でベルトコンベアの上方
に配設された静電粉体塗装ガンとを備え、無端ベルトの
被塗物を載置する面には、被塗物底面の最小幅よりも狭
幅の複数の導電材が、互いに間隔を隔てて設置され、更
に、前記静電粉体塗装ガンの近傍下方に位置する前記導
電材を電気的に接地する手段を備えることを特徴とする
静電粉体塗装装置を提供する。本発明の好ましい態様に
おいては、導電材は点状に設置されており、導電材は被
塗物の底面によって覆い隠される形状寸法に形成されて
いる。本発明の他の好ましい態様においては、導電材は
帯状に設置されている。
【0005】
【作用】本発明においては、導電性の被塗物は導電材に
底面を当接させた状態で絶縁性の無端ベルト上に載置さ
れる。ベルトコンベアによって搬送された被塗物が、塗
装ブース内で静電粉体塗装ガンの近傍下方位置に到達す
ると、導電材が接地され、ひいては被塗物が接地され
る。静電塗装ガンから帯電した塗料粉体が被塗物に吹き
付けられる。塗料粉体が持つ電荷のクーロン力の鏡像効
果により、被塗物に吸引力が生じ、塗料粉体は被塗物の
上面と側面とに静電付着して塗膜を形成する。被塗物周
囲の絶縁性ベルトには吸引力は生じない。導電材は被塗
物底面の最小幅よりも狭幅に形成されているので、導電
材が被塗物底面の外方に露出したとしても、被塗物近傍
での導電材の露出面積は、従来の導電性ベルトに比べて
はるかに少ない。従って、本発明においては、被塗物近
傍のベルトに付着する塗料粉体の量は、従来の導電性ベ
ルトを備えた静電粉体塗装装置に比べてはるかに少な
い。上述のごとく、被塗物近傍での導電材の露出面積は
従来の導電性ベルトに比べてはるかに少ない。従って、
静電粉体塗装ガンが外部荷電方式であり、被塗物側面に
庇状部が形成されている場合に、庇状部の内側と導電材
の前記露出部分とに囲まれた空間の大きさ、すなわち電
界のファラデーケージ効果により電気力線が形成されな
い空間の大きさは、従来の導電性ベルトを備えた静電粉
体塗装装置に比べてはるかる小さい。従って、静電粉体
塗装ガンから被塗物に向かって吹き付けられた塗料粉体
は、みずからの運動エネルギーのみで、前記空間の内奥
部まで侵入し、庇状部の内側に静電付着して充分な塗膜
を形成する。
【0006】
【実施例】以下図1〜4を参照しつつ、本発明の第1実
施例に係る静電粉体塗装装置を説明する。以下の説明に
おいて、図1、2の矢印I、II、III、IV、V、
VIの方向を、それぞれ前方、後方、右方、左方、上
方、下方と呼ぶ。図1、2に示すように、本実施例に係
る静電粉体塗装装置は、ベルトコンベア1を備えてい
る。ベルトコンベア1は、上側走行部が前方に走行する
絶縁性の無端ベルト2を有している。無端ベルト2の被
塗物1を載置する面(以下、上面と呼ぶ)には、複数の
導電材3が、前後方向と左右方向とに互いに所定間隔を
隔てて、格子点状に配設され埋設されている。隣接する
2つの導電材3の間の前後方向、左右方向の間隔は、被
塗物同志の間でもファラデーケージ効果が起きないよう
に、予定される被塗物の寸法、形状を勘案して、必要充
分な値に設定されている。導電材3は、予定される被塗
物の底面によって覆い隠される寸法形状に形成されてい
る。左右方向に整列した一群の導電材3は、無端ベルト
2の被塗物1を載置しない側の面(以下、下面と呼ぶ)
に敷設された左右に延在する導線4により、互いに電気
的に連結されている。導線4は無端ベルト2の右端近傍
まで延び、該部で無端ベルト2を上面に向けて貫通し、
無端ベルト2の上面右端近傍に埋設された電気接点5に
連結している。電気的に接地された板バネから成る接触
子6が、前後方向の所定位置で、無端ベルト2の上側走
行部上面の右端近傍部に当接している。
【0007】外部荷電方式の静電粉体塗装ガン7が、接
触子6と同一の前後方向位置で、無端ベルト2の上側走
行部の上方に配設されている。静電粉体塗装ガン7は、
レシプロケータ8により、左右方向に往復駆動される。
【0008】塗装ブース9が、静電粉体塗装ガン7と、
接触子6と、無端ベルト2の上側走行部の所定部分と
を、上方から覆っている。塗装ブース9の頂板には、吸
気装置10が取り付けられ、塗装ブース9の側壁下部外
周には、排気回収装置11が取り付けられている。ベル
トコンベア1の前端下方には、除電ブロアを有する除電
回収装置12が配設されている。
【0009】上記構成を有する、本実施例に係る静電粉
体塗装装置の作動を、以下に説明する。図2、3に示す
ように、前後方向断面と左右方向断面とが共に逆凸形状
を成す導電性の被塗物、より具体的にはブレーキパッド
Aが、底面を導電材3に当接させ、且つ底面で導電材3
を覆い隠した状態で、無端ベルト2の上側走行部の上面
に載置されている。ブレーキパッドAの側面は、下方に
向かって内側に窪み、庇状部A1 を形成している。導電
材3は格子点状に配設されているので、ブレーキパッド
Aも又格子点状に載置されている。
【0010】無端ベルト2の上側走行部が前方に走行す
る。左右方向に整列した一群のブレーキパッドAが静電
塗装ガン7の近傍下方位置に到達した時点で、無端ベル
ト2が停止する。接触子6が電気接点5に接触し、導電
材3ひいては静電塗装ガン7の近傍下方に位置する一群
のブレーキパッドAが電気的に接地される。静電粉体塗
装ガン7が、レシプロケータ8の駆動の下で、左右に往
復移動しつつ、近傍下方に位置する一群のブレーキパッ
ドAに向けて、帯電した塗料粉体を下向きに吹き付け
る。図4に示すように、静電粉体塗装ガン7の放電ピン
7aとブレーキパッドAとの間に形成される電気力線1
3に沿って、帯電した塗料粉体14が飛翔する。塗料粉
体14が持つ電荷のクーロン力の鏡像効果により、ブレ
ーキパッドAに吸引力が生じ、塗料粉体14はブレーキ
パッドAの上面と側面とに静電付着して塗膜15を形成
する。ブレーキパッドAの底面、すなわち使用時にブレ
ーキディスクに当接する摩擦面は、無端ベルト2の上側
走行部の上面に当接しているので、塗料粉体14はブレ
ーキパッドAの底面には付着しない。左右方向に整列し
た一群のブレーキパッドAへの塗料粉体14の吹き付け
が終了した後、無端ベルト2の上側走行部の走行が再開
され、次の一群のブレーキパッドAが静電塗装ガン7の
近傍下方位置に到達した時点で、無端ベルト2が停止
し、塗料粉体14の吹き付けが行われる。
【0011】無端ベルト2は絶縁性なので、放電ピン7
aとブレーキパッドA近傍の無端ベルト2との間には電
気力線13は形成されない。また帯電した塗料粉体14
は無端ベルト2からは吸引力を受けない。従って、塗料
粉体14が、ブレーキパッドA近傍の無端ベルト2の上
側走行部上面に大量に付着するおそれは無い。無端ベル
ト2は絶縁性であり、導電材3はブレーキパッドAの底
面によって覆い隠されているので、ブレーキパッドAの
側面に形成された庇状部A1 の内側A2 と無端ベルト2
の上側走行部上面とが囲む空間の内部には、ファラデー
ゲージ効果は生じない。従って、前記空間の内部にも電
気力線が形成され、前記空間の内部への塗料粉体14の
入り込み性が向上し、ひいては、庇状部A1 の内側A2
での充分な塗膜の形成が保証される。
【0012】前述のごとく、隣接する2つの導電材3の
間の前後方向、左右方向の間隔は、被塗物同志の間でも
ファラデーケージ効果が起きないように、予定される被
塗物の寸法、形状を勘案して、必要充分な値に設定され
ているので、隣接する2つのブレーキパッドAの庇状部
1 が互いに接近して庇状部A1 の内側A2 での塗膜の
形成が阻害されるといった事態は生じない。
【0013】給気装置10は、図1の矢印16の方向
に、すなわち下向きに、塗装ブース9内へ空気を供給す
る。空気は図示しないフィルタで整流された後、塗装ブ
ース9内を下方に流れる。塗装ブース9内を下方に流れ
る空気流により、無端ベルト2の上側走行部上面付近で
飛散する余剰塗料粉体の舞い上がりが抑制される。余剰
塗料粉体を伴った空気流は、その後、無端ベルト2の上
側走行部上面に沿って、静電粉体塗装ガン7が吐出する
塗料粉体14の吐出パターンを乱さない程度の流速で、
前後左右に分散して流れ、排気回収装置11に流入し、
矢印17の方向に、すなわち上向きに、塗装ブース9か
ら排出される。排出された余剰塗料粉体は、図示しない
回収装置を経て塗装に再利用される。
【0014】無端ベルト2の上側走行部の上面に堆積し
た余剰塗料粉体は、除電回収装置12の除電ブロアから
吹き付けられる空気イオンによって除電される。空気イ
オンの吹きつけによって飛散する余剰塗料粉体は、除電
回収装置12を介して矢印18の方向に排出され、図示
しない回収装置を経て塗装に再利用される。走行時の摩
擦等により絶縁性の無端ベルト2に蓄積された電荷も、
除電回収装置12の除電ブロアから吹き付けられる空気
イオンによって除電される。これにより、無端ベルト2
と他の構成部材との間に火花放電が起きる事態が防止さ
れる。
【0015】図5を参照しつつ、本発明の第2実施例に
係る静電粉体塗装装置を示す。以下の説明において、図
5の矢印I、II、III、IV、V、VIの方向を、
それぞれ前方、後方、右方、左方、上方、下方と呼ぶ。
本装置においては、無端ベルト22の上面には、左右方
向に延在する複数の帯状の導電材23が、前後方向に互
いに所定間隔を隔てて配設され埋設されている。帯状の
導電材23は、予定される被塗物の底面の最小幅よりも
狭幅に形成されている。導電材23は無端ベルト22の
右端近傍まで延びている。上記を除き、本装置の構成は
第1実施例に係る静電粉体塗装装置の構成と同様であ
る。本装置においては、接触子26が導電材23に直接
接触することにより、ブレーキパッドBが接地される。
帯状導電材23はブレーキパッドBの底面の外方に露出
するが、導電材23はブレーキパッドBの底面の最小幅
よりも狭幅に形成されているので、ブレーキパッドB近
傍での導電材23の露出面積は、従来の導電性ベルトに
比べてはるかに少ない。従って、本装置においては、ブ
レーキパッドB近傍の無端ベルト22に付着する塗料粉
体34の量は、従来の導電性ベルトを備えた静電粉体塗
装装置に比べてはるかに少ない。
【0016】上述の如く、ブレーキパッドB近傍での導
電材23の露出面積は従来の導電性ベルトに比べてはる
かに少ない。従って、静電粉体塗装ガン27が外部荷電
方式であり、ブレーキパッドBの側面に庇状部B1 が形
成されている場合に、庇状部B1 の内側B2 と導電材2
3の前記露出部分とに囲まれた空間の大きさ、すなわち
電界のファラデーケージ効果により電気力線が形成され
ない空間の大きさは、従来の導電性ベルトを備えた静電
粉体塗装装置に比べてはるかに小さい。従って、静電粉
体塗装ガン27からブレーキパッドBに向かって吹き付
けられた塗料粉体34は、みずからの運動エネルギーの
みで、前記空間の内奥部まで侵入し、庇状部B1 の内側
2 に静電付着して充分な塗膜を形成する。
【0017】尚、帯状導電材23の幅は、予定される被
塗物の庇状部の幅、底部の幅等を勘案して、被塗物の底
部と導電材23との確実な接触が保証され、且つ電気力
線が形成されない空間の大きさが、塗料粉体が自らの運
動エネルギーのみで、最奥部まで到達できる範囲内に納
まるように、設定するのが望ましい。
【0018】図6を参照しつつ、本発明の第3実施例に
係る静電粉体塗装装置を示す。本装置においては、電気
的に接地された板バネから成る接触子46が、前後方向
に互いに間隔を隔てて2つ配設されている。外部荷電方
式の静電粉体塗装ガン47が、2つの接触子46の間の
中間の前後方向位置で、無端ベルト42の上側走行部の
上方に配設されている。上記を除き、本装置の構成は第
1実施例に係る静電粉体塗装装置の構成と同様である。
【0019】本装置においては、無端ベルト42の上側
走行部が停止した時に、前後に隣接する2つの接触子4
6が、それぞれ、前後に隣接する2つの電気接点45に
接触し、前後に隣接して載置された二群のブレーキパッ
ドCを電気的に接地する。静電粉体塗装ガン47と前方
のブレーキパッドCの後半部分との間、及び、静電粉体
塗装ガン47と後方のブレーキパッドCの前半部分との
間に電気力線53が形成され、電気力線53に沿って、
塗料粉体54は、前後に隣接する2つブレーキパッドC
に向けて飛翔する。この結果、前方のブレーキパッドC
の後半部分の上面と側面とに塗膜が形成され、また、後
方のブレーキパッドCの前半部分の上面と側面とに塗膜
が形成される。静電粉体塗装ガン47から真下に吹き出
された塗料粉体54は、無端ベルト42の上面に到達し
た後水平方向に四散する。この結果、塗料粉体54は、
前方のブレーキパッドCの後半部分の庇状部の内側C 2
と、後方のブレーキパッドCの前半部分の庇状部の内側
2 とに容易に静電付着することができる。
【0020】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
は上記実施例に限定されるものでは無い。例えば、第2
実施例において、導電材23を線状に形成し、被塗物の
底面に当接する部分のみを幅広に形成しても良い。これ
により、被塗物底面と導電材23との確実な接触が保証
され、且つファラデーケージ効果によって電気力線が形
成されない空間の大きさを、最小限に抑えることができ
る。接触子6、26、46として除電ブラシを用いても
良い。また、接触子6、26、46を上下に駆動し、或
いは回転させて、被塗物が静電塗装ガン7、27、47
の近傍下方に到達した時にのみ、ベルト2、22、42
に接近して電気接点5、導電材23、電気接点45に接
触するようにしても良い。これにより、接触子6、2
6、46の磨耗を防止することができる。静電塗装ガン
7、27、47を内部荷電方式、或いはトリボ荷電方式
としても良い。静電塗装ガン7、27、47を複数配設
しても良い。また静電塗装ガン7、27、47を固定
し、或いはロボット操作しても良い。静電塗装ガン7、
27、47から斜め下方に塗料粉体14、34、54を
吹き出し、ブレーキパッドA、B、Cの庇状部の内側A
2 、B2 、C2 に直接塗料粉体14、34、54を吹き
込んでも良い。第1実施例の除電回収装置18を単なる
空気ブロアを有する余剰塗料粉末除去装置として構成
し、該除去装置に隣接して無端ベルト2を除電するため
の除電ブラシを別途配設しても良い。
【0021】
【効果】以上説明したごとく、本発明においては、導電
性の被塗物は導電材に底面を当接させた状態で絶縁性の
無端ベルト上に載置される。ベルトコンベアによって搬
送された被塗物が、塗装ブース内で静電粉体塗装ガンの
近傍下方位置に到達すると、導電材が接地され、ひいて
は被塗物が接地される。静電塗装ガンから帯電した塗料
粉体が被塗物に吹き付けられる。塗料粉体が持つ電荷の
クーロン力の鏡像効果により、被塗物に吸引力が生じ、
塗料粉体は被塗物の上面と側面とに静電付着して塗膜を
形成する。被塗物周囲の絶縁性ベルトには吸引力は生じ
ない。導電材は被塗物底面の最小幅よりも狭幅に形成さ
れているので、導電材が被塗物底面の外方に露出したと
しても、被塗物近傍での導電材の露出面積は、従来の導
電性ベルトに比べてはるかに少ない。従って、本発明に
おいては、被塗物近傍のベルトに付着する塗料粉体の量
は、従来の導電性ベルトを備えた静電粉体塗装装置に比
べてはるかに少ない。上述のごとく、被塗物近傍での導
電材の露出面積は従来の導電性ベルトに比べてはるかに
少ない。従って、静電粉体塗装ガンが外部荷電方式であ
り、被塗物側面に庇状部が形成されている場合に、庇状
の内側と導電材の前記露出部分とに囲まれた空間の大き
さ、すなわち電界のファラデーケージ効果により電気力
線が形成されない空間の大きさは、従来の導電性ベルト
を備えた静電粉体塗装装置に比べてはるかる小さい。従
って、静電粉体塗装ガンから被塗物に向かって吹き付け
られた塗料粉体は、みずからの運動エネルギーのみで、
前記空間の内奥部まで侵入し、庇状部の内側に静電付着
して充分な塗膜を形成する。従って本発明により、上面
と側面とが塗装対象となり底面は塗装対象とならない被
塗物を、効率良く塗装できる静電粉体塗装装置であっ
て、導電性のベルトコンベアを備える従来の静電粉体塗
装装置に比べて塗料粉体の被塗物への塗着ロスが少な
く、また、被塗物側面に庇状部が形成されている場合
に、導電性のベルトコンベアを備える従来の静電粉体塗
装装置に比べて、庇状部の内側に、より充分な塗膜を形
成できる静電粉体塗装装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る静電粉体塗装装置の
斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る静電粉体塗装装置の
塗装ブースの内部の斜視図である。
【図3】図2中の被塗物であるブレーキパッドAの詳細
図である。(a)は側面図であり、(b)は平面図であ
る。
【図4】図2中の被塗物であるブレーキパッドAへの塗
料粉体の付着堆積の様子と電気力線の形成の様子を示す
図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る静電粉体塗装装置の
塗装ブースの内部の斜視図である。
【図6】本発明の第3実施例に係る静電粉体塗装装置の
塗装ブースの内部の斜視図である。
【図7】従来の静電粉体塗装装置を用いて被塗物を塗装
する場合の、被塗物へ塗料粉体の付着堆積の様子と電気
力線の形成の様子を示す図である。
【図8】被塗物の形態の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
A ブレーキパッド A1 庇状部 A2 庇状部の内側 1 ベルトコンベア 2 無端ベルト 3 導電材 4 導線 5 電気接点 6 接触子 7 静電粉体塗装ガン 8 レシプロケータ 9 塗装ブース 10 給気装置 11 排気装置 12 除電回収装置 13 電気力線 14 塗料粉体 15 塗膜 23 導電材 26 接触子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性の無端ベルトを有するベルトコン
    ベアと、塗装ブース内でベルトコンベアの上方に配設さ
    れた静電粉体塗装ガンとを備え、無端ベルトの被塗物を
    載置する面には、被塗物底面の最小幅よりも狭幅の複数
    の導電材が、互いに間隔を隔てて設置され、更に、前記
    静電粉体塗装ガンの近傍下方に位置する前記導電材を電
    気的に接地する手段を備えることを特徴とする静電粉体
    塗装装置。
  2. 【請求項2】 導電材は点状に設置されており、導電材
    は被塗物の底面によって覆い隠される形状寸法に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の静電粉体塗
    装装置。
  3. 【請求項3】 導電材は帯状に設置されていることを特
    徴とする請求項1に記載の静電粉体塗装装置。
JP13700693A 1993-05-17 1993-05-17 静電粉体塗装装置 Pending JPH06320067A (ja)

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JP13700693A JPH06320067A (ja) 1993-05-17 1993-05-17 静電粉体塗装装置

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