JPH06320694A - 積層ポリエステルフイルムおよびその製造方法 - Google Patents

積層ポリエステルフイルムおよびその製造方法

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JPH06320694A
JPH06320694A JP13402393A JP13402393A JPH06320694A JP H06320694 A JPH06320694 A JP H06320694A JP 13402393 A JP13402393 A JP 13402393A JP 13402393 A JP13402393 A JP 13402393A JP H06320694 A JPH06320694 A JP H06320694A
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JP
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polyester
layer
film
laminated
heat treatment
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JP13402393A
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Koichi Abe
晃一 阿部
Shoji Nakajima
彰二 中島
Katsuya Okamoto
克哉 岡本
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリエステルAを主成分とするA層をポリエ
ステルBを主成分とするB層の両面に積層してなる積層
フイルムであって、一方のA層の表面粗さA1が0.2
〜20nm、もう一方のA層の表面粗さA2が5〜50
nmであり、かつ、A1がA2よりも小さいことを特徴
とする積層ポリエステルフイルム、およびその製造方
法。 【効果】 ポリエステルB層両面に積層されるポリエス
テルA層を同一のポリエステルAを用いて形成できると
同時に、表裏をそれぞれ、望ましい耐削れ性、画質等を
得ることが可能な表面形態にでき、とくに磁気テープに
用いて好適な積層フイルムを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層ポリエステルフイ
ルムおよびその製造方法に関し、とくに、両側の最表層
部分の原料が同一のポリエステルからなる、少なくとも
3層以上の構成の積層ポリエステルフイルムおよびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフイルムは、種々の用途
(例えば磁気テープ用途)に幅広く用いられている。磁
気テープの電磁変換特性を高めるとともに、優れた耐摩
耗性を付与するためには、フイルム表面に微細な突起を
形成し、かつその突起の高さを均一化することが望まし
い。このことを達成する手段として、粒子を高濃度に含
有した複合層を、基層部分の両面に設け、積層厚みを特
定の値とすることにより、突起高さの均一化を図った積
層ポリエステルフイルムが知られている(例えば特開平
4−53742号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな粒子添加ポリマを両面積層した3層フイルムでは、
今後さらに高性能化が予想される磁気テープ用途におい
て、高次元での電磁変換特性と耐摩耗性の両立が難しく
なってくると考えられる。電磁変換特性向上のために、
表面を平滑化するためには、粒子の添加量を減らすか、
あるいは粒径を小さくする必要があるが、そうすると、
摩擦係数が上昇し、走行耐久性が悪化する。このよう
に、従来の3層フイルムでは、磁気テープとした場合
の、磁性面側および反対の走行面側を分離して設計する
ことが困難である。従って、粒子添加により表裏の粗さ
の異なる3層積層フイルムを得るためには、基層部の両
面にそれぞれ異なる原料を積層することが必要となり、
押出機が3台必要となって、生産を効率的に、かつ低コ
ストで行う上では望ましくない条件になる。
【0004】本発明は、従来のように含有粒子による方
法ではなく、ポリエステルの結晶化によるフイルム表面
の突起形成法を活用し、その結晶化の程度を表裏で独立
に制御することにより、両面に同一原料を積層しつつ、
表裏の表面粗さを別々に制御することを可能とし、各面
がそれぞれ望ましい表面特性を有する積層ポリエステル
フイルムおよびその製造方法を提供することを目的とす
る。単層フイルムでも表裏の熱処理温度を変えて、表面
粗さを独立制御できなくはないが、表面粗さの均一性、
延伸安定性などの点で、相対的に結晶化しにくいポリエ
ステルの両表層に結晶化しやすいポリエステルを積層す
ることが、はるかに優れている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
積層ポリエステルフイルムは、ポリエステルAを主成分
とするA層をポリエステルBを主成分とするB層の両面
に積層してなる積層フイルムであって、一方のA層の表
面粗さA1が0.2〜20nm、好ましくは0.2〜1
8nm、さらに好ましくは0.2〜15nm、もう一方
のA層の表面粗さA2が5〜50nm、好ましくは7〜
40nm、さらに好ましくは7〜30nmであり、か
つ、A1がA2よりも小さいことを特徴とするものから
なる。
【0006】本発明における上記表面粗さは、中心線平
均粗さRaをもって規定される。すなわち、一方のA層
の表面粗さA1が、Raにて0.2〜20nm、好まし
くは0.2〜18nm、さらに好ましくは0.2〜15
nm、もう一方のA層の表面粗さA2が、Raにて5〜
50nm、好ましくは7〜40nm、さらに好ましくは
7〜30nmとされ、かつ、A1がA2よりも小さくな
るようにコントロールされる。
【0007】本発明の積層ポリエステルフイルムを磁気
テープ用途に用いる場合には、上記A1側を磁性面とす
ることにより、比較的高さの低い均一な表面突起によ
り、平滑性を高めて良好な電磁変換特性を確保できる。
一方上記A2側を走行面とすることにより、比較的高さ
の高い均一な表面突起により、低摩擦係数化して、極め
て良好な走行性、耐摩耗性(耐削れ性)を得ることがで
きる。
【0008】上記のような、各A層表面の粗さA1、A
2をそれぞれ異なる特性に制御することは、以下の如
く、ポリエステルAの結晶化を利用して、微細結晶に起
因する表面突起をそれぞれの面に形成せしめ、結晶化の
条件等を各面についてそれぞれ異ならしめることによ
り、達成される。粒子含有によるのではなく、ポリエス
テルAの結晶化を利用した突起形成であるから、ポリエ
ステルAのポリマー吐出用の押出機は1台でよく、ポリ
エステルBのポリマー吐出用の押出機と合せて合計2台
の押出機で、各面それぞれ所望の表面粗さを有する積層
フイルムの形成が可能となる。
【0009】すなわち、本発明に係る積層ポリエステル
フイルムは、次のように製造される。ポリエステルAを
主成分とするA層をポリエステルBを主成分とするB層
の両面に積層した未延伸フイルムの、一方のA層表面の
みに熱処理を施すか、あるいは、表裏の熱処理温度に少
なくとも50℃の温度差をもたせて両面に熱処理を施
し、しかる後に該未延伸フイルムを少なくとも一方向に
(望ましくは二軸に)延伸する方法である。高温で熱処
理された表面は、高結晶化されてより粗面化され、容易
に前記A2の表面粗さを達成できるとともに、微細結晶
に起因する突起形成であるから均一な高さの突起が密に
形成される。一方、低温で熱処理されるか、又は熱処理
なしの表面は、結晶の大きさが小さく抑えられてより平
滑な面に形成され、容易に前記A1の表面粗さを達成で
きる。
【0010】このような微細結晶を生成するために、ポ
リエステルAの結晶化パラメータΔTcgが低く抑えら
れることが好ましい。すなわち、本発明においては、ポ
リエステルAの種類は特に限定されないが、結晶化パラ
メータΔTcgが80℃以下、好ましくは70℃以下、
さらに好ましくは65℃以下、特に好ましくは60℃以
下であることが望ましい。結晶化パラメータΔTcgが
80℃よりも大きいと、本発明で目標としている表面粗
さが得られにくい。たとえ得られたとしても、フイルム
表面の均一性、走行性、耐削れ性が劣る。
【0011】また、本発明の目的に沿った表面を得るた
めには、キャスティング後の未延伸フイルムのA2側の
密度を1.35〜1.38g/cm3 とすることが望ま
しい。A2側の密度が上記範囲より小さいと、最終的に
突起が十分緻密に形成されず、耐削れ性が劣る。また、
上記範囲より大きいと、突起高さが高くなりすぎ、結果
として表面粗さが大きくなり、磁気テープ化後、磁性面
(A1側)にA2側の面の形状の転写の影響が出てく
る。また、結果的に、画質が劣ったものとなる。さら
に、結晶化が進行しすぎることにより、延伸性が低下
し、製膜が不安定となる。
【0012】ポリエステルAとしては、上記のような条
件を満たす限り特に限定されないが、エチレンテレフタ
レート、エチレンα,β−ビス(2−クロルフェノキ
シ)エタン−4,4′−ジカルボキシレート、エチレン
2,6−ナフタレート単位から選ばれた少なくとも一種
の構造単位を主要構成成分とする場合に特に好ましい。
中でもエチレンテレフタレートを主要構成成分とするポ
リエステルの場合が特に好ましい。なお、本発明の目的
を阻害しない範囲内で、2種以上のポリエステルを混合
しても良いし、共重合ポリマを用いても良い。
【0013】本発明の積層ポリエステルフイルムは、ポ
リエステルAを主成分とするA層をポリエステルBを主
成分とするB層の両面に積層した積層フイルムである。
A/B/A3層構成を基本とするが、A/B/C/Aの
ように、他の層Cが間に入った4層以上の構成であって
もよい。このポリエステルBの種類は特に限定されな
い。ポリエステルBには、粒子が含有されていないこと
が好ましいが、含有されていてもよい。
【0014】次に、本発明の積層ポリエステルフイルム
の製造方法についてさらに詳細に説明する。本発明にお
いては、ポリエステルAとポリエステルBからなる層は
ポリマー管あるいは口金の段階でA/B/Aの積層構成
に積層され、それがシート状に吐出されて未延伸フイル
ムが形成される。そして、未延伸フイルムの片面のみに
(つまりA2側表面のみに)熱処理を施すか、あるいは
A2側(温度の高い方)とA1側に少なくとも50℃の
温度差をもたせて両面に熱処理を施し、その後に少なく
とも一方向に、望ましくは二軸に延伸する。ここで未延
伸フイルムとは、口金から押し出された直後の冷却固化
される前の状態から、一軸方向にわずかに微延伸(2倍
程度まで)されたものまでを指す。この熱処理の目的
は、延伸前のフイルム表面を好ましい結晶化度にまで結
晶性を高めることであり、処理方法としては、押出し
直後の温度の高いフイルムを徐冷することにより結晶化
させる方法、一旦冷却、固化したフイルムを再加熱し
て結晶化させる方法、一軸方向に微延伸させた状態で
加熱処理する方法、がある。
【0015】本発明の目的に沿う表面形態を得るために
は、とくにA2側の表面形態を得るためには、の方法
が好ましいが、又はの方法を用いても、適切な条件
を採用することにより望ましい表面形態を得ることがで
きる。の熱処理方法については、特に限定されない
が、ロールに巻き付けた状態で熱処理する方法、ロール
/ロール間でラジエーションヒータを用いて熱処理する
方法、ステンタを用いて加熱する方法、などがある。処
理条件としては、100〜250℃の温度下で、0.1
〜150秒熱処理することが望ましい。より好ましく
は、140〜250℃で0.1〜50秒、さらに好まし
くは155〜220℃で1〜10秒の熱処理条件が、目
標とする表面形態を、フイルムの製膜プロセス中で効率
良く得るために望ましい条件である。
【0016】本発明に係るポリエステルAとしては、好
ましくはポリエチレンテレフタレート(PET)が用い
られる。このポリエステルAには、実質的に粒子が含有
されないことが望ましい。ポリエステルAの重合は、重
合触媒として三酸化アンチモン、また、ΔTcgを低下
させ、結晶核剤効果を高めるために、エステル交換触媒
としての金属化合物は酢酸塩を用いることが好ましい。
酢酸塩としては、特に限定されないが、マグネシウム化
合物を用いることが、本発明の目的を達成するためには
特に好ましい。また、PETの重合時に添加されるリン
化合物としては、ホスホン酸塩を用いることが好まし
い。但し、ポリエステルAの製造方法としては上記に何
等限定されるものではない。核剤効果を高めるために、
触媒添加量を増大することは、内部粒子の析出の原因と
なり、ヘイズが大きくなるために好ましくない。
【0017】なお、本発明のフイルムにおいて、形成さ
れた表面突起がポリエステルAの微細結晶からなるもの
が否かについては、対象となる突起の下を、フイルム厚
さ方向に適切な溶媒でエッチングしていき、その突起を
形成する起因物が不溶物として残存する場合は、外部か
ら添加された粒子、あるいは、内部析出した粒子とする
(I)。不溶物として残存するものが実質的になかった
場合は、その突起を形成する起因物は微細結晶であると
推定できる(II)。上記の溶媒としては、例えば、フ
ェノール/四塩化炭素(重量比:6/4)の混合溶媒な
どが好ましく用いられる。この方法で視野を約1mm2
とした時のIの頻度、IIの頻度を求め、II/(I+
II)の値が、たとえば70%以上である場合が好まし
い。ただし、表面突起がポリエステルAの微細結晶から
なるものか否かの判定法については、上記の方法に限定
されるものではなく、適切な方法を選択することができ
る。
【0018】[物性の測定方法ならびに効果の評価方
法]本発明の特性値の測定方法並びに効果の評価方法は
次の通りである。 (1)表面粗さ(中心線平均粗さRa) (株)小坂研究所製の高精度薄膜段差測定器ET−10
を用いて測定した。条件は下記のとおりであり、20回
の測定の平均値をもって値とした。 ・触針先端半径:0.5μm ・触針荷重 :5mg ・測定長 :1mm ・カットオフ値:0.08mm なお、Raの定義はたとえば、奈良治郎著「表面粗さの
測定・評価法」(総合技術センター、1983)に示さ
れているものである。
【0019】(2)結晶化パラメータΔTcg パーキンエルマー社製のDSC(示差走査熱量計)II
型を用いて測定した。DSCの測定条件は次の通りであ
る。すなわち、試料10mgをDSC装置にセットし、
300℃の温度で5分間溶融した後、液体窒素中に急冷
する。この急冷試料を10℃/分で昇温し、ガラス転移
点Tgを検知する。さらに昇温を続け、ガラス状態から
の結晶化発熱ピーク温度をもって冷結晶化温度Tccと
した。TccとTgの差(Tcc−Tg)を結晶化パラ
メータΔTcgと定義する。
【0020】(3)ポリエステルA層の密度 熱処理後、延伸前のフイルムについて表層のポリエステ
ルA層部分を削りとり、JIS−K7112の方法によ
り密度を測定した。削り取る操作が難しい場合には、表
層のみの結晶化状態を測定可能な手法、例えば、全反射
ラマン方、FT−IR法などで得られた情報を、検量線
を用いて、密度に読み替えることも可能である。
【0021】(4)画質(クロマS/N) フイルムに下記組成の磁性塗料をグラビヤロールにより
塗布し、磁気配向させ、乾燥させる。さらに、小型テス
トカレンダー装置(スチールロール/ナイロンロール、
5段)で、温度:70℃、線圧:200kg/cm でカレン
ダー処理した後、70℃、48時間キュアリングする。
上記テープ原反を1/2インチにスリットし、長さ25
0mの長さをVTRカセットに組み込みVTRカセット
テープとした。 (磁性塗料の組成) ・Co含有酸化鉄(BET値50m2 /g) :100 重量部 ・エスレックA(積水化学製塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体) :10重量部 ・ニッポラン2304(日本ポリウレタン製ポリウレタンエラストマ):10重量部 ・コロネートL(日本ポリウレタン製ポリイソシアネ―ト) :5重量部 ・レシチン :1重量部 ・メチルエチルケトン :75重量部 ・メチルイソブチルケトン :75重量部 ・トルエン :75重量部 ・カーボンブラック :2重量部 ・ラウリン酸 :1.5 重量部 このテ―プに家庭用VTRを用いてシバソク製のテレビ
試験波形発生器(TG7/U706 )により100 %クロマ
信号を記録し、その再生信号からシバソク製カラービデ
オノイズ測定器(925 D/1)でクロマS/Nを測定し
た。
【0022】(5)耐削れ性 上記(4)のようにしてカセットに組み込んだビデオテ
ープ250mを家庭用VTRで早送り、巻戻しを繰り返
し100回行ない、テープ走行面と接触するVTR中の
ピン、カセット中のピンに付着している削れ粉の量と、
テープ走行面に付着している削れ粉の量を観察し次の通
り判定した。削れ粉の付着がなし:「優」、削れ粉の付
着が僅かに発生するがビデオ用途としての使用には支障
がない:「良」、削れ粉の発生が多くビデオ用途への使
用は不可能:「不良」と判定した。
【0023】
【実施例】次に本発明を実施例に基づいて説明する。 実施例 ポリエステルAとして、常法により重合したポリエチレ
ンテレフタレート(重合触媒:酢酸マグネシウム0.1
0重量%、三酸化アンチモン0.03重量%、リン化合
物としてジメチルフェニルホスホネート0.35重量%
を用いた)を用いた(固有粘度:0.60、融点:25
8℃、ΔTcg:51℃)。
【0024】また、ポリエステルBとして、酢酸マグネ
シウム0.06重量%、三酸化アンチモン0.008重
量%、トリメチルホスフェート0.02重量%を用い
て、常法により重合したポリエチレンテレフタレートを
用いた(固有粘度:0.62、融点:259℃、ΔTc
g:84℃)。ポリエステルA、Bともに外部粒子は特
に添加しない。
【0025】実施例1〜3 ポリエステルBからなる層の両面にポリエステルAから
なる層を積層した3層構成の積層フイルムとした(積層
厚み:1μm)。ポリエステルA、Bのペレットをそれ
ぞれ2台の押出機に供給し、290℃で溶融し、3層用
の矩形の合流ブロック(フィードブロック)で合流積層
した。静電印加キャスト法を用いて、表面温度30℃の
キャスティングドラム上に巻き付けて、冷却、固化し、
未延伸フイルムを作った。この未延伸フイルムの、キャ
ステングドラム上に接触する表面をA1面、他方の面を
A2面とし、それぞれについて表1の条件で熱処理を行
った。
【0026】
【表1】
【0027】熱処理後フイルムを、温度90℃にて、長
手方向に3.4倍延伸し、さらにステンタを用いて、延
伸速度2000%/分で、95℃で、幅方向に3.5倍
延伸し、さらに定長下で210℃にて5秒間熱処理を行
ない、総厚さ15μm(A層厚さ:1.0μm)の二軸
配向積層フイルムを得た。
【0028】比較例1、2 実施例1〜3と同様のポリエステルA、Bを用いた3層
積層ポリエステルフイルムを作成した(積層厚み:1μ
m)。但し未延伸フイルムの熱処理温度は表2の通りで
ある。
【0029】
【表2】
【0030】比較例3 ポリエステルAとして、酢酸マグネシウム0重量%、三
酸化アンチモン0.03重量%、ジメチルフェニルホス
ホネート0.087重量%の触媒組成のもの(ΔTc
g:73℃)を用いて、3層構成の積層フイルムを得た
(積層厚み:1μm)。未延伸フイルムにおける熱処理
条件は表3の通りである。
【0031】
【表3】
【0032】比較例4 比較例1と同様にして、3層構成の積層フイルムを得た
(積層厚み:1μm)。但し、未延伸フイルムにおける
熱処理条件は表4の通りである。
【0033】
【表4】
【0034】また、上記実施例1〜3、比較例1〜4で
得られた各積層フイルムの特性は、表5に示す通りであ
り、実施例1〜3において、優れた耐削れ性と、良好な
画質がともに得られた。
【0035】
【表5】
【0036】
【発明の効果】本発明の積層ポリエステルフイルムおよ
びその製造方法によれば、含有粒子に頼ることなくポリ
エステルAの結晶化を利用してフイルム表面に微細突起
を形成し、表裏に特定の表面粗さの差をもたせるように
したので、ポリエステルB層両面に積層されるポリエス
テルA層を同一のポリエステルAを用いて形成できると
同時に、表裏をそれぞれ、望ましい耐削れ性、画質等を
得ることが可能な表面形態にでき、とくに磁気テープに
用いて好適な積層フイルムを得ることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルAを主成分とするA層をポ
    リエステルBを主成分とするB層の両面に積層してなる
    積層フイルムであって、一方のA層の表面粗さA1が
    0.2〜20nm、もう一方のA層の表面粗さA2が5
    〜50nmであり、かつ、A1がA2よりも小さいこと
    を特徴とする積層ポリエステルフイルム。
  2. 【請求項2】 前記ポリエステルAの結晶化パラメータ
    ΔTcgが80℃以下であり、かつ、ポリエステルBの
    結晶化パラメータΔTcgよりも小さい請求項1の積層
    ポリエステルフイルム。
  3. 【請求項3】 前記ポリエステルAの結晶化パラメータ
    ΔTcgが70℃以下であり、かつ、ポリエステルBの
    結晶化パラメータΔTcgよりも小さい請求項2の積層
    ポリエステルフイルム。
  4. 【請求項4】 ポリエステルAを主成分とするA層をポ
    リエステルBを主成分とするB層の両面に積層した未延
    伸フイルムの一方のA層表面のみに熱処理を施すか、あ
    るいは、表裏の熱処理温度に少なくとも50℃の温度差
    をもたせて両面に熱処理を施し、しかる後に該未延伸フ
    イルムを少なくとも一方向に延伸することを特徴とする
    積層ポリエステルフイルムの製造方法。
  5. 【請求項5】 一方のA層側(A2側)のポリエステル
    Aの密度を他方のA層側(A1側)のポリエステルAの
    密度よりも大きくし、かつ、A2側の密度を1.35〜
    1.38g/cm3 の範囲とした後、少なくとも一方向
    に延伸することを特徴とする請求項4の積層ポリエステ
    ルフイルムの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015208939A (ja) * 2014-04-28 2015-11-24 三菱樹脂株式会社 積層ポリエステルフィルム

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JP2015208939A (ja) * 2014-04-28 2015-11-24 三菱樹脂株式会社 積層ポリエステルフィルム

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