JPH06321733A - シート状パック剤及びその製造方法 - Google Patents

シート状パック剤及びその製造方法

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JPH06321733A
JPH06321733A JP13133593A JP13133593A JPH06321733A JP H06321733 A JPH06321733 A JP H06321733A JP 13133593 A JP13133593 A JP 13133593A JP 13133593 A JP13133593 A JP 13133593A JP H06321733 A JPH06321733 A JP H06321733A
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JP
Japan
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enzyme
aqueous solution
sheet
glucan
pack agent
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JP13133593A
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English (en)
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Yasuyuki Yamamoto
泰之 山本
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Noevir Co Ltd
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Noevir Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量でかさばらないシート状のフィルムとし
て安価に製造でき、顔面への適合性及びパック効果の優
れたシート状パック剤を得る。 【構成】 β-1,3-グルカンをアルカリ水溶液に溶解
し、金属塩水溶液を添加して界面にゲル皮膜を生成さ
せ、これを取り出し、中和,水洗後乾燥してシート状パ
ック剤とする。これを適宜適当な形状,大きさにカット
し、化粧水,美容液等に浸漬して使用する。β-1,3-グ
ルカンのアルカリ水溶液に酵素の水溶液を混合して同様
に調製すると、β-1,3-グルカンゲル皮膜に酵素を包括
させることができる。その結果、皮膚表面の皮脂,老廃
物の除去、細胞賦活に有効な作用を発揮する酵素を、安
定に配合することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量でかさばらないシ
ート状のフィルムとして安価に製造,提供され、使用に
際して適宜適当な大きさ,形状にカットし、化粧水,美
容液などに浸漬して用いる、使用感,パック効果の優れ
たシート状パック剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、皮膚の保湿,血行促進,清浄
を目的として、パック化粧料が用いられている。パック
化粧料には、ゼリー状,ペースト状,粉末状のものが一
般的であり、顔面に塗布して皮膜を形成させた後剥離す
るものと、拭き取ったり、洗い流したりするものがあ
る。粉末状のものは、使用時に水などに均一に溶かした
り懸濁したりして使用し、特に顔面の洗浄効果を期待し
て酵素類を配合する場合には、酵素活性の維持を目的と
してこのタイプの形状を採ることが多かった。最近で
は、アイマスク等の形状とした不織布やコラーゲンシー
トに化粧料を含浸させたパック化粧料や、前記不織布等
を使用時に化粧料に浸漬して用いるパック化粧料が市販
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来一般的な
パック化粧料は、顔面に塗布して皮膜が形成されるのを
待ったり、或いは拭き取ったり洗い流したりしなければ
ならなかった。このような操作は忙しい現代生活におい
てはなかなか煩雑で、特に粉末状のものは使用時に水な
どに懸濁させたりする操作が必要で、特に使用しにくい
ものであった。一方、不織布やコラーゲンシートを用い
たタイプのパック化粧料では、使用上の煩雑さといった
点は改良されているが、不織布は比較的安価な素材では
あるものの、化粧料を含浸させて皮膚上に置いたとき乾
燥が速く、十分な保湿等のパック効果が得られない。ま
た、顔面や目のまわりなど適用部位に適合しにくいもの
であった。また、コラーゲンシートは製造コストが高
く、不織布と同様顔面など適用部位に合わせにくいとい
う欠点があった。
【0004】さらに、パック化粧料に皮膚の清浄効果,
皮膚細胞の活性化等の効果を持たせる目的で酵素を配合
する場合、従来のパック化粧料では、粉末状のものを除
いて酵素活性を安定に維持することができなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、化粧水等に含浸させるパック剤の素材を検討したと
ころ、β-1,3-グルカンより形成されるゲルが有用であ
ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0006】β-1,3-グルカンのアルカリ水溶液に金属
塩水溶液を加えると、架橋を形成してゲル化する。この
際、β-1,3-グルカンのアルカリ水溶液に酵素を混合し
ておくと、酵素を包括したゲルを形成することができ
る。金属塩水溶液を添加し、しばらく静置すると、界面
にてゲル皮膜が形成され、このゲル皮膜を取り出し、中
和,水洗した後乾燥させると、シート状のフィルムが得
られる。このシート状フィルムを適宜所望の形状,大き
さとし、パック剤として、化粧水或いは美容液等に含浸
させて提供する。叉は使用に際して化粧水等に含浸させ
て用いても良い。
【0007】β-1,3-グルカンは水酸化ナトリウムなど
のアルカリ水溶液に溶解させる。アルカリ水溶液の濃度
は0.05N程度が適当である。ゲル皮膜の強度はβ-
1,3-グルカンの濃度により決定され、強すぎても弱すぎ
ても本願発明の目的には適切でないため、1〜10重量
%程度が適当である。β-1,3-グルカンのアルカリ水溶
液を静置,脱気した後、ゲル化剤として金属塩水溶液を
加える。ゲル形成に用いる金属塩水溶液は、カリウムミ
ョウバン,硫酸アルミニウム,硫酸第一鉄,硫酸亜鉛,
塩化カルシウム,水酸化カルシウム,酢酸カルシウム,
塩化マグネシウム,酢酸アルミニウム,酢酸鉛,塩化第
二鉄,塩化第二銅,塩化バリウム,塩化スズ,硝酸銀,
硝酸クロムなどの金属塩水溶液を用いることができる。
【0008】界面に形成されたゲルは、水を加える等し
てはがし取ることができ、これに炭酸ガスを送る等して
中和する。水洗したゲル皮膜はガラス板等に貼付し、脱
水,乾燥させてフィルムとする。
【0009】
【作用】本発明に係るシート状パック剤は、使用に際
し、使用者各人の顔面や目の周囲等使用部位によく適合
するような形状,大きさにカットし、化粧水や美容液等
に含浸して膨潤させて用いることができる。このシート
状パック剤は消費者に提供する前に、あらかじめ化粧水
等に含浸させてから包装し、市場に供することもできる
が、シート状パック剤を別個に包装して市場に供し、消
費者が使用時に別売の化粧水,美容液等に含浸させて使
用することもできる。特に酵素を包括させたシート状パ
ック剤の場合は、乾燥フィルムの状態で販売し、使用時
に化粧水等にて膨潤させる方が、酵素活性の安定性の面
で好ましい。
【0010】シート状パック剤は化粧水や美容液の保湿
成分をよく含み、顔面などの使用部位の形状にもよく適
合し、皮膚に対して良好な保湿効果を与える。さらに、
皮膚上の汚れを吸着,除去し、ゲル皮膜の乾燥に伴って
皮膚温を高め、血行を促進させる。
【0011】さらに、β-1,3-グルカンゲルに酵素を包
括させたシート状パック剤の場合は、化粧水等に含浸さ
せ膨潤させると、包括させた酵素が遊離し、皮膚上で作
用する。タンパク質加水分解酵素や脂質加水分解酵素を
包括させた場合は、これらの酵素活性により皮膚上の皮
脂や老廃物等の汚れが分解され、皮膚を清浄化すること
ができる。また、アデニレートサイクラーゼやホスホリ
パーゼ等の情報伝達のセカンドメッセンジャー的な酵素
や、ピルビン酸脱水素酵素,リンゴ酸脱水素酵素等のT
CA回路関連酵素などの酸化的リン酸化に関与する酵素
を包括させた場合は、皮膚の細胞賦活効果が期待でき
る。これら酵素はβ-1,3-グルカンゲル中に包括され、
さらに乾燥状態で保存されるため、酵素活性は安定に維
持される。
【0012】
【実施例】さらに本発明について、実施例により詳細に
説明する。
【0013】実施例1は、美容液含浸タイプのシート状
パック剤である。美容液に含浸させるシート状パック剤
は次のようにして調製する。すなわち、β-1,3-グルカ
ンを2重量%となるように0.05N水酸化ナトリウム
水溶液に溶解させ、これを静置,脱気する。これに塩化
カルシウム水溶液を添加し、しばらく静置してから界面
に形成されるゲル皮膜を、水を加えてはがし取る。これ
に炭酸ガスを送って中和した後水洗し、ガラス板上で乾
燥させ、シート状フィルムとする。このフィルムを顔型
の形状に切り抜いて、美容液に含浸させた。美容液の処
方は表1に示した。
【表1】
【0014】実施例2は、使用時に化粧水に含浸させて
用いるタイプの、TCA回路関連酵素含有シート状パッ
ク剤である。本実施例におけるシート状パック剤は以下
のようにして調製する。すなわち、β-1,3-グルカンを
3重量%となるように0.05N水酸化ナトリウム水溶
液に溶解させ、これにピルビン酸脱水素酵素,リンゴ酸
脱水素酵素,クエン酸合成酵素及びコハク酸脱水素酵素
を各0.1重量%含有する水溶液を1:1で混合し、こ
れを静置,脱気した後塩化カルシウム水溶液を加える。
しばらく静置してから界面に形成されるゲル皮膜を、水
を加えることによりはがし取り、炭酸ガスを通気して中
和した後水洗し、ガラス板上で乾燥させ、酵素含有シー
ト状フィルムとする。このフィルムを顔型の形状に切り
抜き、包装した。一方、別に提供する化粧水の処方は表
2に示した。
【表2】
【0015】実施例3は、使用時に化粧水に含浸させて
用いるタイプの、プロテアーゼ及びリパーゼ含有シート
状パック剤である。本発明におけるシート状パック剤
は、0.05N水酸化ナトリウム水溶液にβ-1,3-グル
カンを3重量%となるように溶解させ、これにプロテア
ーゼ及びリパーゼの各0.5重量%水溶液を1:1で混
合し、上記の実施例2の場合と同様にして調製した。な
お、実施例3においては、酵素含有シート状フィルムを
長方形に成形して包装し、提供した。このシート状パッ
ク剤を含浸させる化粧水の処方は表3に示した。
【表3】
【0016】まず、上記の実施例1及び実施例2につい
てパック効果を調べるため、実際に使用試験を行った。
その際、各実施例においてβ-1,3-グルカンゲルより成
るシート状パック剤の替わりに不織布を用いたものを、
それぞれ比較例1及び比較例2とした。
【0017】使用試験は、実施例及び比較例の各試料
を、それぞれ20〜55才の女性パネラー30名ずつに
1日1回、1週間使用させ、保湿性(しっとり感),顔
面への適合性,パック後の皮膚状態について評価させ
た。しっとり感については、「ある」,「ややある」,
「どちらともいえない」,「ややない」,「ない」、顔
面への適合性については、「良い」,「やや良い」,
「普通」,「やや悪い」,「悪い」、パック後の皮膚状
態については、「良くなった」,「やや良くなった」,
「変わらない」,「やや悪くなった」,「悪くなった」
の各5段階で評価させた。結果は、各評価を行ったパネ
ラー数にて、表4に示した。
【表4】
【0018】表4より明らかなように、まず保湿性(し
っとり感)については、本発明の実施例の使用群ではほ
とんどのパネラーが肯定的な評価を行っていた。美容液
に含浸させて用いる実施例1使用群では、77%のパネ
ラーが「しっとり感がある」と答えていた。これに対
し、比較例1使用群では半数以上のパネラーが「どちら
ともいえない」或いは「ややない」と評価し、特に使用
時に化粧水に含浸させて使用する比較例2では、不織布
の乾燥が速く、満足な保湿性は得られていない。
【0019】第二に、顔面への適合性については、本発
明の実施例使用群ではいずれも良好な評価を得ていた。
これに対して、比較例使用群では80%以上のパネラー
が「やや悪い」叉は「悪い」と評価していた。
【0020】第三に、パック後の皮膚状態については、
実施例使用群ではほとんどが改善されたと答えている。
特に、TCA回路関連酵素を含有するシート状パック剤
を用いた実施例2使用群では、80%が「良くなった」
と答えていた。一方、比較例使用群では、70%前後の
パネラーにおいて皮膚状態の改善を認めていない。
【0021】次に実施例3について、使用性及び皮膚の
清浄効果に関し使用試験を行った。この場合、比較例3
として表5に示す酵素含有粉末状パック剤を用いた。使
用試験は先に述べた使用試験と同様に、20〜55才の
女性パネラー各30名ずつに対して行い、使用性につい
ては、「良い」,「やや良い」,「普通」,「やや悪
い」,「悪い」、皮膚の清浄効果については、「あ
る」,「ややある」,「どちらともいえない」,「やや
ない」,「ない」の各5段階で評価させた。結果は、各
評価を行ったパネラー数にて表6に示した。
【表6】
【0022】表6より明らかなように、実施例3につい
ては、各パネラーが各自の好みの大きさ,形状にフィル
ムをカットし、これを別添の化粧水に含浸させて顔面に
載せれば良く、またフィルムに内包させたプロテアーゼ
及びリパーゼが良好に作用するため、使用性及び皮膚の
清浄効果の両項目において良い評価を得ていた。これに
対し、比較例3では使用に際しパック剤を水などと練り
合わさなければならず、なかなか均一に混合するのも難
しく、この操作が煩雑でもあり、使用性については評価
は良くなかった。
【0023】続いて、実施例2,実施例3及び比較例3
について、配合した酵素の酵素活性の安定性を経時的に
測定し、表7に示した。
【表7】
【0024】表7より、実施例2及び実施例3において
は、室温にて保存した場合にも、比較例3と同等の酵素
活性を維持しており、本発明により、シート状のパック
剤に酵素を安定に配合することが可能となることが示さ
れている。
【0025】また、本発明の実施例においては、いずれ
においても保存中の変質等は認められず、良好な安定性
を示した。さらに、製造工程も簡単で、製造コストも満
足できるものであった。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明により、良好な保湿
性,清浄効果,細胞賦活効果等のパック効果を有し、さ
らに顔面等の適用部位に適合しやすいシート状パック剤
を、安価に簡単な製法により提供することができた。シ
ート状パック剤は、あらかじめ顔面や目のまわりなど使
用する部位の形状に合うようにカットしてから包装して
提供しても良いが、長方形或いは正方形のシート状フィ
ルムのまま包装して提供しても良い。この場合は、使用
者が各人の顔の大きさや形に合わせてカットして使用で
きるので、顔面適合性の面でより好ましい。
【0027】また、本発明に係るシート状パック剤に
は、皮膚表面の清浄化や皮膚細胞の賦活に有効な作用を
有する酵素類を安定に包括させることができるので、皮
膚清浄効果,皮膚賦活効果のさらに高いパック剤を提供
でき、しかも前記の酵素活性を安定に維持することがで
きた。
【表5】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 β-1,3-グルカンゲル皮膜を乾燥して成
    る、シート状パック剤。
  2. 【請求項2】 β-1,3-グルカンをアルカリ水溶液に溶
    解し、金属塩水溶液を添加して界面にゲル皮膜を生成さ
    せ、これを取り出し、中和,水洗後乾燥することを特徴
    とする、請求項1に記載のシート状パック剤の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 酵素を包括させたβ-1,3-グルカンゲル
    皮膜を乾燥して成る、シート状パック剤。
  4. 【請求項4】 酵素が、タンパク質加水分解酵素,脂質
    加水分解酵素,アデニレートサイクラーゼ,アデニレー
    トキナーゼ,ピルビン酸脱水素酵素複合体,リンゴ酸脱
    水素酵素,クエン酸合成酵素,アコニターゼ,イソクエ
    ン酸脱水素酵素,2-オキソグルタル酸脱水素酵素,スク
    シニルチオキナーゼ,コハク酸脱水素酵素,フマラー
    ゼ,ホスホリパーゼ,及びタンパク質リン酸化酵素より
    選ばれる1種叉は2種以上であることを特徴とする、請
    求項3に記載のシート状パック剤。
  5. 【請求項5】 β-1,3-グルカンをアルカリ水溶液に溶
    解し、酵素叉は酵素水溶液を混合した後、金属塩水溶液
    を添加して界面に酵素を包括したゲル皮膜を生成させ、
    これを取り出し、中和,水洗後乾燥することを特徴とす
    る、請求項3叉は請求項4に記載のシート状パック剤の
    製造方法。
JP13133593A 1993-05-07 1993-05-07 シート状パック剤及びその製造方法 Pending JPH06321733A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100338327B1 (ko) * 2000-05-16 2002-08-07 주식회사 태평양 피부 외용제 내의 활성성분의 피부 흡수를 증진시킬 수있는 조성물
US6899840B2 (en) 2001-12-11 2005-05-31 The Procter & Gamble Company Process for making pre-formed objects
JP2013249283A (ja) * 2012-06-01 2013-12-12 Morishita Jintan Co Ltd フィルム製剤
JP7461691B1 (ja) * 2023-06-23 2024-04-04 株式会社アンプリー 炭酸ガスパック用キット

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