JPH0632275B2 - 発熱体 - Google Patents
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- JPH0632275B2 JPH0632275B2 JP59266642A JP26664284A JPH0632275B2 JP H0632275 B2 JPH0632275 B2 JP H0632275B2 JP 59266642 A JP59266642 A JP 59266642A JP 26664284 A JP26664284 A JP 26664284A JP H0632275 B2 JPH0632275 B2 JP H0632275B2
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- Resistance Heating (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、採暖器具及び一般の加熱装置等として有用な
発熱体の構成に関するものである。
発熱体の構成に関するものである。
従来の技術 従来の正の抵抗温度係数をもつ(以下PTCと称す)発
熱体は、例えば特公昭57−43995号公報に示され
ているように、第4図のような構造になっていた。
熱体は、例えば特公昭57−43995号公報に示され
ているように、第4図のような構造になっていた。
すなわち絶縁基板1上に相対向する一対の帯状電極2が
設けられ、その上からPTC抵抗体3が設けられる構成
のものであり、このPTC抵抗体3のPTC特性により
適宜な温度に自己制御されるものであった。
設けられ、その上からPTC抵抗体3が設けられる構成
のものであり、このPTC抵抗体3のPTC特性により
適宜な温度に自己制御されるものであった。
発明が解決しようとする問題点 しかし、このような構成のものでは、特にPTC発熱体
が高発熱量の場合に、温度分布が異常に不均一になり、
異常な高温部とほとんど発熱しない部分が生じるばかり
か、異常高温部は発煙,発火現象を呈する危険性を有す
るという問題があった。
が高発熱量の場合に、温度分布が異常に不均一になり、
異常な高温部とほとんど発熱しない部分が生じるばかり
か、異常高温部は発煙,発火現象を呈する危険性を有す
るという問題があった。
これは以下の現象による。
いま、この発熱体に電圧を印加し通電させたとすると理
論的には第5図の実線aで示すように、発熱抵抗体3部
においてはほぼ均一な発熱温度であり例えば第6図のよ
うな抵抗体のPTC特性によりある温度に自己制御され
る。しかし、このPTC抵抗体3の抵抗分布の不均一
性、外部よりの断熱状態の部分的差異、あるいは外部よ
りの局所加熱等により、一対の電極2間方向の抵抗分布
が若干不均一になり、抵抗値が相対的に大きい部分(第
5図A)が生じた場合に、A部にかかる電圧は大きくな
り、A部はその他の部分より発熱量が大きくなり第5図
の破線bのような温度分布が生じてくる。これに伴ない
A部の抵抗値はPTC特性のためにさらに高抵抗にな
り、A部にかかる電圧もさらに大きくなっていき、A部
はさらに高温になっていく。このようにして最終的に
は、第7図で示すように高温な発熱箇所Aを呈する。こ
の時の一対の電極2間方向の発熱量分布を第8図に示
す。このように一旦温度分布が若干でも生じると抵抗体
のPTC特性により温度差が助長され増大される。この
現象を以下の説明では、電圧集中現象と呼ぶことにす
る。
論的には第5図の実線aで示すように、発熱抵抗体3部
においてはほぼ均一な発熱温度であり例えば第6図のよ
うな抵抗体のPTC特性によりある温度に自己制御され
る。しかし、このPTC抵抗体3の抵抗分布の不均一
性、外部よりの断熱状態の部分的差異、あるいは外部よ
りの局所加熱等により、一対の電極2間方向の抵抗分布
が若干不均一になり、抵抗値が相対的に大きい部分(第
5図A)が生じた場合に、A部にかかる電圧は大きくな
り、A部はその他の部分より発熱量が大きくなり第5図
の破線bのような温度分布が生じてくる。これに伴ない
A部の抵抗値はPTC特性のためにさらに高抵抗にな
り、A部にかかる電圧もさらに大きくなっていき、A部
はさらに高温になっていく。このようにして最終的に
は、第7図で示すように高温な発熱箇所Aを呈する。こ
の時の一対の電極2間方向の発熱量分布を第8図に示
す。このように一旦温度分布が若干でも生じると抵抗体
のPTC特性により温度差が助長され増大される。この
現象を以下の説明では、電圧集中現象と呼ぶことにす
る。
この電圧集中現象は、高発熱量のものほど発生しやす
く、従来のPTC発熱体は、発熱量を制限したり、ある
いは非常に熱伝導性の良い絶縁基板を用いるかして、こ
の電圧集中現象に対処せねばならなかった。
く、従来のPTC発熱体は、発熱量を制限したり、ある
いは非常に熱伝導性の良い絶縁基板を用いるかして、こ
の電圧集中現象に対処せねばならなかった。
ところで、熱伝導性の優れた抵抗体すなわち、チタン酸
バリウム等を用いたセラミック系抵抗体素子を用いる
と、この電圧集中現象を抑える発熱量の限界をかなり大
きくすることができるが、この抵抗体では、加工性の面
で大きさ、形状をかなり制約せざるを得ず面積の大きい
加熱等においては非常に多くのこの小さな素子を配設せ
ざるを得ず、給電用接続等が複雑になるばかりか、可撓
性がなく割れやすく放熱体等に熱的に結合しにくいとい
う本発明の産業上の利用分野では実際には実現性に乏し
い。
バリウム等を用いたセラミック系抵抗体素子を用いる
と、この電圧集中現象を抑える発熱量の限界をかなり大
きくすることができるが、この抵抗体では、加工性の面
で大きさ、形状をかなり制約せざるを得ず面積の大きい
加熱等においては非常に多くのこの小さな素子を配設せ
ざるを得ず、給電用接続等が複雑になるばかりか、可撓
性がなく割れやすく放熱体等に熱的に結合しにくいとい
う本発明の産業上の利用分野では実際には実現性に乏し
い。
そこで本発明は、以上のような従来の問題点を解消する
ものであり、高発熱量においても異常な発熱分布、発
煙,発火等なく安全で信頼性の高いしかも高性能な発熱
体の構成を提供することを目的とする。
ものであり、高発熱量においても異常な発熱分布、発
煙,発火等なく安全で信頼性の高いしかも高性能な発熱
体の構成を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 上記目的を達成本発明の技術的手段は、従来の技術とは
発想を異にするものである。すなわち、対向する一対の
電極と、結晶性高分子中に導電性微粒子を分散させた組
成物を主成分とする正の抵抗温度係数を有し、前記一対
の電極間に設けられた厚さ1mm以下の薄肉板状の抵抗体
とを備え、前記一対の電極間の電流導通方向の20℃の
温度における熱伝導率をλ20[Kcal/mh℃]、使用温度
における熱伝導率をλυ[Kcal/mh℃]、前記PTC抵
抗体の20℃の温度における体積固有抵抗をρ20[Ω
m]、使用温度における体積固有抵抗をρυ[Ωm]、
使用電圧をE[V]で表わすときに ρυ/ρ20>1.5 ρ20λ20>0.005E2 ρυλυ<30ρ20λ20 なる関係を満たす如く、この一対の電極間の前記抵抗体
の電流導通部分の外周沿面部に熱伝導率の大きい放熱板
を構成させてなるものである。
発想を異にするものである。すなわち、対向する一対の
電極と、結晶性高分子中に導電性微粒子を分散させた組
成物を主成分とする正の抵抗温度係数を有し、前記一対
の電極間に設けられた厚さ1mm以下の薄肉板状の抵抗体
とを備え、前記一対の電極間の電流導通方向の20℃の
温度における熱伝導率をλ20[Kcal/mh℃]、使用温度
における熱伝導率をλυ[Kcal/mh℃]、前記PTC抵
抗体の20℃の温度における体積固有抵抗をρ20[Ω
m]、使用温度における体積固有抵抗をρυ[Ωm]、
使用電圧をE[V]で表わすときに ρυ/ρ20>1.5 ρ20λ20>0.005E2 ρυλυ<30ρ20λ20 なる関係を満たす如く、この一対の電極間の前記抵抗体
の電流導通部分の外周沿面部に熱伝導率の大きい放熱板
を構成させてなるものである。
作用 発明者らは、前記一対の電極間の体積固有抵抗を前記熱
伝導率と使用電圧とにより設定したPTC発熱体では、
高発熱量の場合においても前記電圧集中現象が発生しな
いことを見い出した。この現象を満たすように、一対の
電極及び抵抗体を構成するとともに、電圧集中現象等の
異常が発生しやすい一対の電極間の前記抵抗体の電流導
通部分の外周沿面部に熱伝導の大きい放熱板を構成させ
ることにより、一対の電極端部領域まで含めた電圧集中
現象による異常な発熱分布さらには発煙、発火の危険性
を防止できるようになる。また、こうした構成によりこ
の抵抗体中の高分子材料等の熱劣化が進行しやすい一対
の電極端部にも金属等からなる放熱体を覆うことにな
る。さらに、このPTC抵抗体は高分子材料を用いてい
るので、可撓性を有し加工性がよく、熱負荷体への熱的
結合性も良好となる。
伝導率と使用電圧とにより設定したPTC発熱体では、
高発熱量の場合においても前記電圧集中現象が発生しな
いことを見い出した。この現象を満たすように、一対の
電極及び抵抗体を構成するとともに、電圧集中現象等の
異常が発生しやすい一対の電極間の前記抵抗体の電流導
通部分の外周沿面部に熱伝導の大きい放熱板を構成させ
ることにより、一対の電極端部領域まで含めた電圧集中
現象による異常な発熱分布さらには発煙、発火の危険性
を防止できるようになる。また、こうした構成によりこ
の抵抗体中の高分子材料等の熱劣化が進行しやすい一対
の電極端部にも金属等からなる放熱体を覆うことにな
る。さらに、このPTC抵抗体は高分子材料を用いてい
るので、可撓性を有し加工性がよく、熱負荷体への熱的
結合性も良好となる。
実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面にもとずいて説明す
る。
る。
前記一対の電極間の電流導通方向の20℃の温度におけ
る熱伝導率をλ20〔Kcal/mh℃〕使用温度における熱伝
導率をλu〔Kcal/mh℃〕、前記PTC抵抗体の20℃の
温度における体積固有抵抗をρ20〔Ωm〕、使用温度に
おける体積固有抵抗をρu〔Ωm〕、使用電圧をE
〔V〕で表わすときに ρυ/ρ20>1.5 ρ20λ20>0.005E2……(A) ρυλυ<30ρ20λ20 (B) なる関係を満たす如く構成すれば高発熱量においても前
記電圧集中現象は起こらないことが実験的に明らかにな
った。この関係式は電圧集中現象が高発熱量であったり
一対の電極間の熱伝導率が小さかったりした場合に発生
することにより解析して導き出したものである。この関
係を満足さる高発熱量可能な構成の一実施例として、第
1図に示すような構成が存する。第1図に示すように、
一対の帯状電極4,5を薄肉帯状のPTC抵抗体6の両
面に配しており、また帯状電極4には、熱負荷体として
絶縁フィルム7及び放熱板8を配している。また、9,
10は給電用のリード線である。この構成によれば高発
熱量のものであっても、一対の電極4,5間の距離lを
小さくあるいは、電極4,5の面積を大きくとれば体積
固有抵抗ρ20を前記(A)式の関係を満足するような十分
大きい値のものを容易に用いることができる。また、
(B)式は突入時と安定時との体積固有抵抗と熱伝導率と
の積の変化倍率を設定するものであるが、これはこの変
化倍率をあまり大きくすると、電圧集中現象が起こる
が、この限界を設定したものであり、第1図の一対の電
極4、5間端部沿面を、例えば絶縁材等を介してアルミ
ナ材よりなる放熱板を構成することにより、(B)式の変
化倍率をさらに低下できる。またそればかりでなく、電
極4、5間端部沿面部分の均熱性が高められ、電圧集中
現象を端部まで確実に抑制できるものである。
る熱伝導率をλ20〔Kcal/mh℃〕使用温度における熱伝
導率をλu〔Kcal/mh℃〕、前記PTC抵抗体の20℃の
温度における体積固有抵抗をρ20〔Ωm〕、使用温度に
おける体積固有抵抗をρu〔Ωm〕、使用電圧をE
〔V〕で表わすときに ρυ/ρ20>1.5 ρ20λ20>0.005E2……(A) ρυλυ<30ρ20λ20 (B) なる関係を満たす如く構成すれば高発熱量においても前
記電圧集中現象は起こらないことが実験的に明らかにな
った。この関係式は電圧集中現象が高発熱量であったり
一対の電極間の熱伝導率が小さかったりした場合に発生
することにより解析して導き出したものである。この関
係を満足さる高発熱量可能な構成の一実施例として、第
1図に示すような構成が存する。第1図に示すように、
一対の帯状電極4,5を薄肉帯状のPTC抵抗体6の両
面に配しており、また帯状電極4には、熱負荷体として
絶縁フィルム7及び放熱板8を配している。また、9,
10は給電用のリード線である。この構成によれば高発
熱量のものであっても、一対の電極4,5間の距離lを
小さくあるいは、電極4,5の面積を大きくとれば体積
固有抵抗ρ20を前記(A)式の関係を満足するような十分
大きい値のものを容易に用いることができる。また、
(B)式は突入時と安定時との体積固有抵抗と熱伝導率と
の積の変化倍率を設定するものであるが、これはこの変
化倍率をあまり大きくすると、電圧集中現象が起こる
が、この限界を設定したものであり、第1図の一対の電
極4、5間端部沿面を、例えば絶縁材等を介してアルミ
ナ材よりなる放熱板を構成することにより、(B)式の変
化倍率をさらに低下できる。またそればかりでなく、電
極4、5間端部沿面部分の均熱性が高められ、電圧集中
現象を端部まで確実に抑制できるものである。
ここでPTC抵抗体6はカーボンブラックを中心とする
粒子状導電剤を含有させた高分子組成物であり、例えば
これに用いる樹脂としてはポリエチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリエチレン−エチルアクリレート共重合体、
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンやポ
リアミド、ポリハロゲン化ビニリデン、ポリエステル等
の結晶性樹脂があり、各々の結晶変態点付近で急激な正
の温度係数を示す。また一対の電極4,5の距離は0.
3〜3mm程度であり、PTC抵抗体6は高比抵抗の組成
物でよく、自己温度制御性のためのPTC特性並びに
(A),(B)式の関係を満足させる特性は容易に得られる。
さらに高発熱量のPTC発熱体を実現するには、この電
極4、5の距離をさらに小さくすることが効果的であ
り、好ましくは、1mm以下にするとよい。
粒子状導電剤を含有させた高分子組成物であり、例えば
これに用いる樹脂としてはポリエチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリエチレン−エチルアクリレート共重合体、
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンやポ
リアミド、ポリハロゲン化ビニリデン、ポリエステル等
の結晶性樹脂があり、各々の結晶変態点付近で急激な正
の温度係数を示す。また一対の電極4,5の距離は0.
3〜3mm程度であり、PTC抵抗体6は高比抵抗の組成
物でよく、自己温度制御性のためのPTC特性並びに
(A),(B)式の関係を満足させる特性は容易に得られる。
さらに高発熱量のPTC発熱体を実現するには、この電
極4、5の距離をさらに小さくすることが効果的であ
り、好ましくは、1mm以下にするとよい。
ここで、自己制御性のためのPTC特性とは前記の如く
正の抵抗温度係数を有するものであり、後述する文献及
び実験データの示す通り ρυ/ρ20>1.5 1.0<λ20/λυ<1.5の関
係を満たすものである。またこのような材料の抵抗体6
を使用することにより、この抵抗体に電極を構成させた
PTC発熱体の可撓性も容易に実現できる。
正の抵抗温度係数を有するものであり、後述する文献及
び実験データの示す通り ρυ/ρ20>1.5 1.0<λ20/λυ<1.5の関
係を満たすものである。またこのような材料の抵抗体6
を使用することにより、この抵抗体に電極を構成させた
PTC発熱体の可撓性も容易に実現できる。
実際に、この構成において各種実験を行なったが、前記
(A),(B)式の設定条件に満たされたものは、全く電圧集
中現象が発生しなかった。この一例を下記に示す。ここ
で発熱密度は各PTC発熱体の面積あたりの発熱量であ
る。
(A),(B)式の設定条件に満たされたものは、全く電圧集
中現象が発生しなかった。この一例を下記に示す。ここ
で発熱密度は各PTC発熱体の面積あたりの発熱量であ
る。
上記のNo.1〜7までの各実験は使用温度、断熱条件等
異なった実験例を示す表であるが、この表からも(A)
式,(B)式の関係を満たすものは電圧集中現象が発生し
ていないことがわかる。No.5は、通電開始後すぐに電
圧集中現象が発生し、PTC抵抗体の一部より発煙し
た。また、No.6は、通電開始後安定するかに見えた
が、約1時間後に電圧集中現象が発生した。(B)式に示
す変化倍率の設定はこの設定範囲外でも低発熱量のもの
では電圧集中現象が発生しないものも存するが、一般に
PTC抵抗体の耐久特性からみてこの大きな変化倍率は
抵抗体自身を損傷しやすい傾向があり、この意味も含め
て設定したものである。一般に結晶性高分子材料の熱伝
導率は、例えば、『プラスチック材料講座ポリエチレ
ン樹脂』(日刊工業新聞1969年8月発行87頁図3
・55)にも記載されているように、結晶性高分子材料
であるポリエチレン樹脂の20℃の熱伝導率(λ20)
は、ポリエチレンの種類により異なるが、λ20=0.3
〜0.5Kcal/mh℃であり、本発明の使用温度である約
100℃の熱伝導率はλυ≒0.2〜0.4KCal/mh℃
である。このように温度が上昇するとともに熱伝導率は
低下していくことが明らかになっている。またカーボン
ブラックを含む複合材の熱伝導率も温度上昇とともに熱
伝導率は低下することが述べられている(AO319A Acta
Phys PO1 A VOL.50,No.1 PAGE.125-127 1976) この文献における複合材の熱伝導率(20℃)は λ20=0.2〜0.4Kcal/mh℃であり、熱伝導率
(λ)と温度(T)は λ=A−BT(A、Bは材料により決まる定数の関係で
示されており使用温度が約100℃とすると一般に 1.0<λ20/λυ<1.5 で表わせ、本実施例の実験でも 1.2<λ20/λυ<1.5 であった。次に電極4,5はこの実施例では銅箔を用い
たが導電体であればどのようなものでもよく、この電極
は温度分布を良好にする効果もある。
異なった実験例を示す表であるが、この表からも(A)
式,(B)式の関係を満たすものは電圧集中現象が発生し
ていないことがわかる。No.5は、通電開始後すぐに電
圧集中現象が発生し、PTC抵抗体の一部より発煙し
た。また、No.6は、通電開始後安定するかに見えた
が、約1時間後に電圧集中現象が発生した。(B)式に示
す変化倍率の設定はこの設定範囲外でも低発熱量のもの
では電圧集中現象が発生しないものも存するが、一般に
PTC抵抗体の耐久特性からみてこの大きな変化倍率は
抵抗体自身を損傷しやすい傾向があり、この意味も含め
て設定したものである。一般に結晶性高分子材料の熱伝
導率は、例えば、『プラスチック材料講座ポリエチレ
ン樹脂』(日刊工業新聞1969年8月発行87頁図3
・55)にも記載されているように、結晶性高分子材料
であるポリエチレン樹脂の20℃の熱伝導率(λ20)
は、ポリエチレンの種類により異なるが、λ20=0.3
〜0.5Kcal/mh℃であり、本発明の使用温度である約
100℃の熱伝導率はλυ≒0.2〜0.4KCal/mh℃
である。このように温度が上昇するとともに熱伝導率は
低下していくことが明らかになっている。またカーボン
ブラックを含む複合材の熱伝導率も温度上昇とともに熱
伝導率は低下することが述べられている(AO319A Acta
Phys PO1 A VOL.50,No.1 PAGE.125-127 1976) この文献における複合材の熱伝導率(20℃)は λ20=0.2〜0.4Kcal/mh℃であり、熱伝導率
(λ)と温度(T)は λ=A−BT(A、Bは材料により決まる定数の関係で
示されており使用温度が約100℃とすると一般に 1.0<λ20/λυ<1.5 で表わせ、本実施例の実験でも 1.2<λ20/λυ<1.5 であった。次に電極4,5はこの実施例では銅箔を用い
たが導電体であればどのようなものでもよく、この電極
は温度分布を良好にする効果もある。
次に本実施例では、前記熱負荷体は電極4に熱的に結合
された放熱板8としたが、この放熱板8は熱伝導率が大
きければ大きいほど熱拡散も増大され、放熱体の温度分
布もよくなり、またこのPTC発熱体の面積あたりの発
熱量もこの放熱板8の熱拡散が大きいほどこのPTC特
性により自己制御温度を維持するように効率的に大きく
なるため、第4図に示す従来の発熱体より、小さな装架
面積の発熱体で効率的に発熱させられるという利点も有
するものである。さらには、発熱体の装架面積を小さく
することができるので小量の材料で安価に構成できるば
かりか床暖房パネル等にこの発熱体を組み込んだ場合な
ど外部への漏洩電流も小さく抑えることができ安全であ
るという効果も有するものである。その他の熱負荷体で
あっても以上と同様の効果を得ることができ、また熱負
荷が小さくても電圧集中現象は前記の如く防止すること
ができる。さらにこのPTC発熱体は前記PTC抵抗体
6の材料であるから加工性に優れ、可撓性ももたせるこ
とができるため、各種サイズの機器への設置も容易であ
る。
された放熱板8としたが、この放熱板8は熱伝導率が大
きければ大きいほど熱拡散も増大され、放熱体の温度分
布もよくなり、またこのPTC発熱体の面積あたりの発
熱量もこの放熱板8の熱拡散が大きいほどこのPTC特
性により自己制御温度を維持するように効率的に大きく
なるため、第4図に示す従来の発熱体より、小さな装架
面積の発熱体で効率的に発熱させられるという利点も有
するものである。さらには、発熱体の装架面積を小さく
することができるので小量の材料で安価に構成できるば
かりか床暖房パネル等にこの発熱体を組み込んだ場合な
ど外部への漏洩電流も小さく抑えることができ安全であ
るという効果も有するものである。その他の熱負荷体で
あっても以上と同様の効果を得ることができ、また熱負
荷が小さくても電圧集中現象は前記の如く防止すること
ができる。さらにこのPTC発熱体は前記PTC抵抗体
6の材料であるから加工性に優れ、可撓性ももたせるこ
とができるため、各種サイズの機器への設置も容易であ
る。
次に、本発明の第2の実施例を第2図に示す。第2図に
おいて11はポリエステル等からなる芯糸でありこの上
にスパイラル状に巻き付けられた電極12、薄肉環状の
PTC抵抗体層13、スパイラル状に巻き付けられた電
極14、絶縁外皮15が順次構成されている。また16
は放熱板である。この実施例においても、この電極1
3,14間の体積固有抵抗を前記熱伝導率と使用電圧と
により設定することにより、上記と同様な効果を得るこ
とができる。
おいて11はポリエステル等からなる芯糸でありこの上
にスパイラル状に巻き付けられた電極12、薄肉環状の
PTC抵抗体層13、スパイラル状に巻き付けられた電
極14、絶縁外皮15が順次構成されている。また16
は放熱板である。この実施例においても、この電極1
3,14間の体積固有抵抗を前記熱伝導率と使用電圧と
により設定することにより、上記と同様な効果を得るこ
とができる。
次に、一対の電極間の熱伝導率が大きい場合を考える
と、電圧集中現象を防止するための(A)式,(B)式の範囲
はさらに大きくなる。これを利用してこの電極間のPT
C抵抗体あるいは外装部に熱伝導率の大きいものを介在
させてもよい。しかし前記の如く、熱伝導性の優れたセ
ラミック系の抵抗体では加工性も悪くわれやすいため実
際には実現しにくかった。そこで例えば、第3図の如く
一対の帯状の電極17,17′間に帯状のPTC抵抗体
18を配し、絶縁外皮19を介して放熱板20、放熱板
21を外周に熱的に結合させた実施例を考えてみる。こ
の場合、放熱板21のB部はこの電極間方向に位置して
おりこの放熱板21のB部の厚みをd1及びd2、電極の幅
方向の距離をWとし、PTC抵抗体18の熱伝導率をλ
T,放熱板21の熱伝導率をλHとした時、(A),(B)式
のλ20及びλuは に補正することもできる。ここでαは熱結合状態等によ
る係数であるが、本実施例では、α=0.8レベルであ
ったが各状態において適宜設定すればよい。
と、電圧集中現象を防止するための(A)式,(B)式の範囲
はさらに大きくなる。これを利用してこの電極間のPT
C抵抗体あるいは外装部に熱伝導率の大きいものを介在
させてもよい。しかし前記の如く、熱伝導性の優れたセ
ラミック系の抵抗体では加工性も悪くわれやすいため実
際には実現しにくかった。そこで例えば、第3図の如く
一対の帯状の電極17,17′間に帯状のPTC抵抗体
18を配し、絶縁外皮19を介して放熱板20、放熱板
21を外周に熱的に結合させた実施例を考えてみる。こ
の場合、放熱板21のB部はこの電極間方向に位置して
おりこの放熱板21のB部の厚みをd1及びd2、電極の幅
方向の距離をWとし、PTC抵抗体18の熱伝導率をλ
T,放熱板21の熱伝導率をλHとした時、(A),(B)式
のλ20及びλuは に補正することもできる。ここでαは熱結合状態等によ
る係数であるが、本実施例では、α=0.8レベルであ
ったが各状態において適宜設定すればよい。
以上のように、一対の電極17、17′間の抵抗体18
の電流導通部分の外周沿面部に熱伝導率の大きい放熱板
21、特にこのB部を構成することにより、一対の電極
端部沿面まで電圧集中による危険性を確実に抑制し、高
出力の正抵抗温度係数発熱体を実現するものである。
の電流導通部分の外周沿面部に熱伝導率の大きい放熱板
21、特にこのB部を構成することにより、一対の電極
端部沿面まで電圧集中による危険性を確実に抑制し、高
出力の正抵抗温度係数発熱体を実現するものである。
発明の効果 以上述べてきたように、本発明の発熱体によれば以下の
効果を奏するものであり、実用上きわめて有益な発明で
ある。
効果を奏するものであり、実用上きわめて有益な発明で
ある。
(1)一対の電極間の前記抵抗体の電流導通部分の外周沿
面部に伝導率の大きい放熱板を構成させ、一対の電極端
部領域まで含めた電圧集中現象による異常な発熱分布さ
らには発煙、発火の危険性を防止し、高発熱量において
も安全で信頼性の高い発熱体を容易に実現できる。
面部に伝導率の大きい放熱板を構成させ、一対の電極端
部領域まで含めた電圧集中現象による異常な発熱分布さ
らには発煙、発火の危険性を防止し、高発熱量において
も安全で信頼性の高い発熱体を容易に実現できる。
(2)一対の電極間の前記抵抗体の電流導通部分の外周沿
面部に熱伝導率の大きい放熱板を構成させ、抵抗体中の
高分子材料等の熱劣化が進行しやすい一対の電極端部に
も金属等からなる放熱体を介在させたことになり、抵抗
体の耐熱性能を高めこの発熱体寿命を伸ばすとともに、
抵抗体に高分子材料を用いることにより、可撓性を有し
熱負荷体への熱的結合性も良好となり熱効率も高くなる
という効果も有する。
面部に熱伝導率の大きい放熱板を構成させ、抵抗体中の
高分子材料等の熱劣化が進行しやすい一対の電極端部に
も金属等からなる放熱体を介在させたことになり、抵抗
体の耐熱性能を高めこの発熱体寿命を伸ばすとともに、
抵抗体に高分子材料を用いることにより、可撓性を有し
熱負荷体への熱的結合性も良好となり熱効率も高くなる
という効果も有する。
(3)高発熱量が実現できるので、発熱体の小型化が可能
になり、熱負荷体への装架面積を小さくすることもでき
漏洩電流を小さく抑えられる等の安全性も高められ、使
用に際しての自由度も大幅に拡大できる。
になり、熱負荷体への装架面積を小さくすることもでき
漏洩電流を小さく抑えられる等の安全性も高められ、使
用に際しての自由度も大幅に拡大できる。
第1図は本発明の第1の実施例の発熱体の斜視図、第2
図は本発明の第2の実施例の発熱体の斜視図、第3図は
本発明の第3の実施例の発熱体の断面図、第4図は従来
の発熱体の平面図、第5図は同発熱体の発熱温度分布
図、第6図は同発熱体のPTC特性図、第7図は同発熱
体の電圧集中現象発生の模式図、第8図は同電圧集中現
象発熱時の発熱量分布図である。 4,5,12,14,17,17′……電極、6,1
3,18……PTC抵抗体、8,16,20,21……
放熱板。
図は本発明の第2の実施例の発熱体の斜視図、第3図は
本発明の第3の実施例の発熱体の断面図、第4図は従来
の発熱体の平面図、第5図は同発熱体の発熱温度分布
図、第6図は同発熱体のPTC特性図、第7図は同発熱
体の電圧集中現象発生の模式図、第8図は同電圧集中現
象発熱時の発熱量分布図である。 4,5,12,14,17,17′……電極、6,1
3,18……PTC抵抗体、8,16,20,21……
放熱板。
Claims (1)
- 【請求項1】対向する一対の電極と、結晶性高分子中に
導電性微粒子を分散させた組成物を主成分とする正の抵
抗温度係数を有し、前記一対の電極間に設けられた厚さ
1mm以下の薄肉板状の抵抗体(以下PTC抵抗体と称
す)とを備え、前記一対の電極間の電流導通方向の20
℃の温度における熱伝導率をλ20[Kcal/mh℃]、使用
温度における熱伝導率をλυ[Kcal/mh℃]、前記PT
C抵抗体の20℃の温度における体積固有抵抗をρ
20[Ωm]、使用温度における体積固有抵抗をρυ[Ω
m]、使用電圧をE[V]で表わすときに ρυ/ρ20>1.5 ρ20λ20>0.005E2 ρυλυ<30ρ20λ20 なる関係を満たす如く、この一対の電極間の前記抵抗体
の電流導通部分の外周沿面部に熱伝導率の大きい放熱板
を構成させて成る発熱体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59266642A JPH0632275B2 (ja) | 1984-12-18 | 1984-12-18 | 発熱体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59266642A JPH0632275B2 (ja) | 1984-12-18 | 1984-12-18 | 発熱体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61143980A JPS61143980A (ja) | 1986-07-01 |
| JPH0632275B2 true JPH0632275B2 (ja) | 1994-04-27 |
Family
ID=17433660
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59266642A Expired - Lifetime JPH0632275B2 (ja) | 1984-12-18 | 1984-12-18 | 発熱体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0632275B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01186785A (ja) * | 1988-01-19 | 1989-07-26 | Mitsubishi Electric Corp | 加熱装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS53122942A (en) * | 1977-04-04 | 1978-10-26 | Mitsui Petrochemical Ind | Laminated heating unit |
| JPS5881889U (ja) * | 1981-11-28 | 1983-06-02 | トヨタ自動車株式会社 | 正特性ヒ−タ |
-
1984
- 1984-12-18 JP JP59266642A patent/JPH0632275B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61143980A (ja) | 1986-07-01 |
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