JPH06328501A - 射出成形同時絵付け方法 - Google Patents
射出成形同時絵付け方法Info
- Publication number
- JPH06328501A JPH06328501A JP11872393A JP11872393A JPH06328501A JP H06328501 A JPH06328501 A JP H06328501A JP 11872393 A JP11872393 A JP 11872393A JP 11872393 A JP11872393 A JP 11872393A JP H06328501 A JPH06328501 A JP H06328501A
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- Japan
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- decorative film
- film
- mold
- cavity
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 比較的奥行きの深い成形体の外側面にも大き
なゆがみや位置ずれ等を伴うことなく適切に絵付けを行
うことができる射出成形同時絵付け方法を提供するこ
と。 【効果】 化粧フィルム10をフィルム支持具15の外
側面15aに仮止めしてこのフィルム支持具15aを雌
金型20のキャビティ22内に挿入し、そのキャビティ
22内で上記化粧フィルム10の外面側を真空吸引する
とともに、必要に応じて上記化粧フィルム10の内面側
に上記フィルム支持具15aを介して圧空供給を行うこ
とにより、上記化粧フィルム10を上記フィルム支持具
15から離脱させて上記キャビティ22の内側面に沿わ
せるように移し替え、その後、上記フィルム支持具15
を上記キャビティ22内から取り出して通常の射出成形
を行うようにされる。
なゆがみや位置ずれ等を伴うことなく適切に絵付けを行
うことができる射出成形同時絵付け方法を提供するこ
と。 【効果】 化粧フィルム10をフィルム支持具15の外
側面15aに仮止めしてこのフィルム支持具15aを雌
金型20のキャビティ22内に挿入し、そのキャビティ
22内で上記化粧フィルム10の外面側を真空吸引する
とともに、必要に応じて上記化粧フィルム10の内面側
に上記フィルム支持具15aを介して圧空供給を行うこ
とにより、上記化粧フィルム10を上記フィルム支持具
15から離脱させて上記キャビティ22の内側面に沿わ
せるように移し替え、その後、上記フィルム支持具15
を上記キャビティ22内から取り出して通常の射出成形
を行うようにされる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形と同時に成形
体の外表面に絵付けを行う射出成形同時絵付け方法に係
り、特に、比較的奥行きの深い成形体の外側面に適切に
絵付けを行うのに好適な方法に関する。
体の外表面に絵付けを行う射出成形同時絵付け方法に係
り、特に、比較的奥行きの深い成形体の外側面に適切に
絵付けを行うのに好適な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、射出成形と同時に成形体の外
表面に絵付けを行う方法を実施するにあたっては、例え
ば図19に示される如くの成形装置60が用いられてい
る(特公平4−42172号公報等も合わせて参照され
たい)。この装置60は、雌金型70とこの雌金型70
の側方に対向配置された雄金型80とを備えている。雌
金型70は、得るべき成形体の外形に対応するキャビテ
ィ72が設けられるとともに、その内部に上記キャビテ
ィ72に開口する吸気孔74が設けられていて、シリン
ダ等からなる進退装置75により雄金型80に対して接
近−離隔する方向に進退動せしめられるようになってい
る。また、雄金型80は、上記キャビティ72内に挿入
されるコア部82を有し、その内部に熔融樹脂の注湯孔
(ゲート)84が設けられている。そして、上記雌金型
70と雄金型80との間に進退可能に熱盤90が配され
ている。この熱盤90はその前面(雌金型70側)が加
熱面とされている。
表面に絵付けを行う方法を実施するにあたっては、例え
ば図19に示される如くの成形装置60が用いられてい
る(特公平4−42172号公報等も合わせて参照され
たい)。この装置60は、雌金型70とこの雌金型70
の側方に対向配置された雄金型80とを備えている。雌
金型70は、得るべき成形体の外形に対応するキャビテ
ィ72が設けられるとともに、その内部に上記キャビテ
ィ72に開口する吸気孔74が設けられていて、シリン
ダ等からなる進退装置75により雄金型80に対して接
近−離隔する方向に進退動せしめられるようになってい
る。また、雄金型80は、上記キャビティ72内に挿入
されるコア部82を有し、その内部に熔融樹脂の注湯孔
(ゲート)84が設けられている。そして、上記雌金型
70と雄金型80との間に進退可能に熱盤90が配され
ている。この熱盤90はその前面(雌金型70側)が加
熱面とされている。
【0003】かかる装置60を用いて射出成形と同時に
絵付けを行うには、まず、雌金型70の側方に絵付け用
の化粧フィルム100を対向配置し、この化粧フィルム
100を上記熱盤90で加熱軟化させ(図19)、次い
で、化粧フィルム100を雌金型70と熱盤90との間
に挟んでキャビティ72の開口面を閉じ、雌金型70に
設けられた吸気孔74を通じて真空引きを行うととも
に、必要に応じて熱盤90に設けられた通気孔(図示省
略)を通じて圧空供給を行う。
絵付けを行うには、まず、雌金型70の側方に絵付け用
の化粧フィルム100を対向配置し、この化粧フィルム
100を上記熱盤90で加熱軟化させ(図19)、次い
で、化粧フィルム100を雌金型70と熱盤90との間
に挟んでキャビティ72の開口面を閉じ、雌金型70に
設けられた吸気孔74を通じて真空引きを行うととも
に、必要に応じて熱盤90に設けられた通気孔(図示省
略)を通じて圧空供給を行う。
【0004】それにより、化粧フィルム100は図20
に示される如くに、キャビティ72の内周面に沿うよう
に延伸せしめられて密着する。なお、この工程は一般に
予備成形と呼ばれている。続いて、熱盤90を退避させ
たもとで、図21に示される如くに、雌金型70を前進
させることにより、雄金型80と合体させて型締めを行
った後、雌金型70と雄金型80との間に形成されるキ
ャビティ空間に雄金型80に設けられた注湯孔84を通
じて熔融樹脂を注入充填して射出成形を行う。
に示される如くに、キャビティ72の内周面に沿うよう
に延伸せしめられて密着する。なお、この工程は一般に
予備成形と呼ばれている。続いて、熱盤90を退避させ
たもとで、図21に示される如くに、雌金型70を前進
させることにより、雄金型80と合体させて型締めを行
った後、雌金型70と雄金型80との間に形成されるキ
ャビティ空間に雄金型80に設けられた注湯孔84を通
じて熔融樹脂を注入充填して射出成形を行う。
【0005】それにより、雌金型80内の化粧フィルム
100が注入樹脂(成形体P)と一体化して貼り付き、
射出成形完了後に型開きを行なうと、型内から外表面に
化粧フィルム100が貼着された成形品が取り出され
る。ここで、化粧フィルム100が貼合わせ積層フィル
ム(ラミネートフィルム)である場合には、そのままで
絵付けが行われたことになり、成形体S外表面に化粧フ
ィルム100全層が接着一体化して化粧層となる。それ
に対し、化粧フィルム100が転写フィルムである場合
には、後工程において、成形体S外表面に一体化した化
粧フィルム100のうちの基材フィルムのみを剥離し、
絵柄層等の転写層を成形体S側に残留させて化粧層とな
すことにより絵付けが完了する。
100が注入樹脂(成形体P)と一体化して貼り付き、
射出成形完了後に型開きを行なうと、型内から外表面に
化粧フィルム100が貼着された成形品が取り出され
る。ここで、化粧フィルム100が貼合わせ積層フィル
ム(ラミネートフィルム)である場合には、そのままで
絵付けが行われたことになり、成形体S外表面に化粧フ
ィルム100全層が接着一体化して化粧層となる。それ
に対し、化粧フィルム100が転写フィルムである場合
には、後工程において、成形体S外表面に一体化した化
粧フィルム100のうちの基材フィルムのみを剥離し、
絵柄層等の転写層を成形体S側に残留させて化粧層とな
すことにより絵付けが完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の射出成形同時絵
付け方法では、化粧フィルムを雌金型のキャビティ開口
面側に配置し、それを前記した従来例のように真空引き
により、あるいはコア部材でキャビティ内に押し込むこ
とにより、キャビティ内周面に引き付けて沿わせるよう
にしているため、絵付け用化粧フィルムを金型キャビテ
ィ内で延伸させざるを得ない。この場合、化粧フィルム
の各部の延伸量は一定ではなく諸条件によりばらつく。
そのため、化粧フィルムが大きく延伸せしめられると、
当然ながらそれに形成された絵柄層等が引き伸ばされて
無視できない程大きなゆがみ、位置ずれ等が生じ、成形
体表面に所望の絵付けができない。甚だしい場合にはシ
ワや破れも生じることがある。
付け方法では、化粧フィルムを雌金型のキャビティ開口
面側に配置し、それを前記した従来例のように真空引き
により、あるいはコア部材でキャビティ内に押し込むこ
とにより、キャビティ内周面に引き付けて沿わせるよう
にしているため、絵付け用化粧フィルムを金型キャビテ
ィ内で延伸させざるを得ない。この場合、化粧フィルム
の各部の延伸量は一定ではなく諸条件によりばらつく。
そのため、化粧フィルムが大きく延伸せしめられると、
当然ながらそれに形成された絵柄層等が引き伸ばされて
無視できない程大きなゆがみ、位置ずれ等が生じ、成形
体表面に所望の絵付けができない。甚だしい場合にはシ
ワや破れも生じることがある。
【0007】前記従来例のように熱盤を用いて化粧フィ
ルムを前もって加熱軟化させることにより、上記した如
くの化粧フィルムの延伸に伴う不都合をある程度は回避
できるが、このようにしても、比較的奥行きの深いもの
(例えばテレビジョン受像機のキャビネット)、つまり
化粧フィルムの延伸量、絞り量が比較的大きくなるもの
を成形する場合に、予期通りの絵付けを行うことは困難
であった。特に、奥行きの深い成形体の外側面部分に適
切な絵付けを行うことは事実状不可能であった。
ルムを前もって加熱軟化させることにより、上記した如
くの化粧フィルムの延伸に伴う不都合をある程度は回避
できるが、このようにしても、比較的奥行きの深いもの
(例えばテレビジョン受像機のキャビネット)、つまり
化粧フィルムの延伸量、絞り量が比較的大きくなるもの
を成形する場合に、予期通りの絵付けを行うことは困難
であった。特に、奥行きの深い成形体の外側面部分に適
切な絵付けを行うことは事実状不可能であった。
【0008】かかる点に鑑み本発明は、比較的奥行きの
深い成形体の外側面にも大きなゆがみや位置ずれ等を伴
うことなく適切に絵付けを行うことができる射出成形同
時絵付け方法を提供することを目的とする。
深い成形体の外側面にも大きなゆがみや位置ずれ等を伴
うことなく適切に絵付けを行うことができる射出成形同
時絵付け方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本願の第1発明に係る射出成形同時絵付け方法(請
求項1に対応)は、絵付け用の化粧フィルムを立体形状
を有したフィルム支持具の外側面に仮止めしてこのフィ
ルム支持具を雌金型のキャビティ内に挿入し、そのキャ
ビティ内で上記化粧フィルムの外面側を真空吸引すると
ともに、必要に応じて上記化粧フィルムの内面側に上記
フィルム支持具を介して圧空供給を行うことにより、上
記化粧フィルムを上記フィルム支持具から離脱させて上
記キャビティ内側面に沿わせるように移し替え、その
後、上記フィルム支持具を上記キャビティ内から取り出
して通常の射出成形を行うようにされる。
く、本願の第1発明に係る射出成形同時絵付け方法(請
求項1に対応)は、絵付け用の化粧フィルムを立体形状
を有したフィルム支持具の外側面に仮止めしてこのフィ
ルム支持具を雌金型のキャビティ内に挿入し、そのキャ
ビティ内で上記化粧フィルムの外面側を真空吸引すると
ともに、必要に応じて上記化粧フィルムの内面側に上記
フィルム支持具を介して圧空供給を行うことにより、上
記化粧フィルムを上記フィルム支持具から離脱させて上
記キャビティ内側面に沿わせるように移し替え、その
後、上記フィルム支持具を上記キャビティ内から取り出
して通常の射出成形を行うようにされる。
【0010】本願の第2発明に係る射出成形同時絵付け
方法(請求項2に対応)は、化粧フィルムを得るべき成
形体の形状に対応させて展開図の形状にカットし、その
カットされた化粧フィルムを上記成形体に対応した立体
形状を有するフィルム支持具の外周面に沿わせるように
折り曲げて仮止めした後、上記と同様にして、上記化粧
フィルムを上記フィルム支持具から離脱させて上記キャ
ビティ内周面に沿わせるように移し替え、その後、上記
フィルム支持具を上記キャビティ内から取り出して通常
の射出成形を行うようにされる。
方法(請求項2に対応)は、化粧フィルムを得るべき成
形体の形状に対応させて展開図の形状にカットし、その
カットされた化粧フィルムを上記成形体に対応した立体
形状を有するフィルム支持具の外周面に沿わせるように
折り曲げて仮止めした後、上記と同様にして、上記化粧
フィルムを上記フィルム支持具から離脱させて上記キャ
ビティ内周面に沿わせるように移し替え、その後、上記
フィルム支持具を上記キャビティ内から取り出して通常
の射出成形を行うようにされる。
【0011】本願の第3発明に係る射出成形同時絵付け
方法(請求項3に対応)は、得るべき成形体の前面を形
成するための前面用金型と上記成形体の外側面を形成す
るための、上記前面用金型に対して分離可能な筒状金型
とを備えた雌金型を準備し、下記の各工程を適宜の順序
で行った後、通常の射出成形を行うようにされる。すな
わち、上記前面用金型に前面絵付け用の化粧フィルム
を対向配置する工程、側面絵付け用の化粧フィルムを
立体形状を有したフィルム支持具の外側面に仮止めする
工程、上記化粧フィルムが仮止めされたフィルム支持
具を上記筒状金型内に挿入する工程、上記と同様にし
て、上記化粧フィルムを上記フィルム支持具から離脱さ
せて上記筒状金型の内側面に沿わせるように移し替える
工程、上記化粧フィルムの移し替え終了後に上記フィ
ルム支持具を上記筒状金型から取り出す工程、上記筒
状金型と上記前面用金型とを合体させて雌金型を組み立
てる工程。この場合、好ましい順番としては、上記丸付
き符号順の他、−−−−の順番が挙げられ
る。
方法(請求項3に対応)は、得るべき成形体の前面を形
成するための前面用金型と上記成形体の外側面を形成す
るための、上記前面用金型に対して分離可能な筒状金型
とを備えた雌金型を準備し、下記の各工程を適宜の順序
で行った後、通常の射出成形を行うようにされる。すな
わち、上記前面用金型に前面絵付け用の化粧フィルム
を対向配置する工程、側面絵付け用の化粧フィルムを
立体形状を有したフィルム支持具の外側面に仮止めする
工程、上記化粧フィルムが仮止めされたフィルム支持
具を上記筒状金型内に挿入する工程、上記と同様にし
て、上記化粧フィルムを上記フィルム支持具から離脱さ
せて上記筒状金型の内側面に沿わせるように移し替える
工程、上記化粧フィルムの移し替え終了後に上記フィ
ルム支持具を上記筒状金型から取り出す工程、上記筒
状金型と上記前面用金型とを合体させて雌金型を組み立
てる工程。この場合、好ましい順番としては、上記丸付
き符号順の他、−−−−の順番が挙げられ
る。
【0012】本願の第4発明に係る射出成形同時絵付け
方法(請求項6に対応)は、絵付け用の化粧フィルムを
適宜の手法で雌金型のキャビティ内周面に沿わせるよう
に配置し、上記雌金型のキャビティ内で上記化粧フィル
ムを必要に応じて加熱軟化させたもとで、その外面側を
真空吸引するとともに、必要に応じて上記化粧フィルム
の内面側に圧空供給を行うことにより、上記化粧フィル
ムを上記雌金型のキャビティ内周面に密着させ、その
後、通常の射出成形を行うようにされる。
方法(請求項6に対応)は、絵付け用の化粧フィルムを
適宜の手法で雌金型のキャビティ内周面に沿わせるよう
に配置し、上記雌金型のキャビティ内で上記化粧フィル
ムを必要に応じて加熱軟化させたもとで、その外面側を
真空吸引するとともに、必要に応じて上記化粧フィルム
の内面側に圧空供給を行うことにより、上記化粧フィル
ムを上記雌金型のキャビティ内周面に密着させ、その
後、通常の射出成形を行うようにされる。
【0013】上記各発明の射出成形同時絵付け方法にお
いては、化粧フィルムとして貼り合わせ積層シート及び
転写シートのいずれも使用することができ、従来より射
出成形同時絵付け方法に適用できることが知られている
種々の化粧フィルムのうちから任意のものを選定して使
用できる。本発明における射出成形は、熱熔融した熱可
塑性樹脂を射出する方式の他、化学反応によって硬化す
る硬化型樹脂の未硬化液を射出するようにした、所謂R
IM成形方式も包含する。この場合は熱熔融していない
樹脂「溶液」が用いられる。従って、本明細書において
「熔融樹脂」とあるのは、加熱熔融状態の樹脂に加え、
上記樹脂の溶液を含めたものを指している。
いては、化粧フィルムとして貼り合わせ積層シート及び
転写シートのいずれも使用することができ、従来より射
出成形同時絵付け方法に適用できることが知られている
種々の化粧フィルムのうちから任意のものを選定して使
用できる。本発明における射出成形は、熱熔融した熱可
塑性樹脂を射出する方式の他、化学反応によって硬化す
る硬化型樹脂の未硬化液を射出するようにした、所謂R
IM成形方式も包含する。この場合は熱熔融していない
樹脂「溶液」が用いられる。従って、本明細書において
「熔融樹脂」とあるのは、加熱熔融状態の樹脂に加え、
上記樹脂の溶液を含めたものを指している。
【0014】上記したフィルム支持具は、雌金型のキャ
ビティ内に挿入できる大きさであれば、その形状は限定
されず、直方体状、枠状、円筒状、円柱状等の種々の立
体形状のものが使用でき、また、その外表面に凹凸や開
口等が形成されていてもよいが、フィルム支持具の外周
面形状と雌金型のキャビティ内周面形状(得るべき成形
体の外周面形状)とを略相似形にすることが望ましい。
ビティ内に挿入できる大きさであれば、その形状は限定
されず、直方体状、枠状、円筒状、円柱状等の種々の立
体形状のものが使用でき、また、その外表面に凹凸や開
口等が形成されていてもよいが、フィルム支持具の外周
面形状と雌金型のキャビティ内周面形状(得るべき成形
体の外周面形状)とを略相似形にすることが望ましい。
【0015】さらに、フィルム支持具として、仮止めさ
れた化粧フィルムを加熱することのできる機能を持った
熱盤を用いて化粧フィルムを加熱軟化させることが好ま
しい態様として挙げられ、また、フィルム支持具にその
側面に開口するように通気孔を設けてそこを介して圧空
供給を行うようにすることも好ましい態様として挙げら
れる。なお、フィルム支持具として射出成形に供される
雄金型を利用することもできる。
れた化粧フィルムを加熱することのできる機能を持った
熱盤を用いて化粧フィルムを加熱軟化させることが好ま
しい態様として挙げられ、また、フィルム支持具にその
側面に開口するように通気孔を設けてそこを介して圧空
供給を行うようにすることも好ましい態様として挙げら
れる。なお、フィルム支持具として射出成形に供される
雄金型を利用することもできる。
【0016】さらにまた、フィルム支持具として熱盤を
使用する場合、その外周面に化粧フィルムを直接接触さ
せて熱伝導で加熱する方式(接触加熱方式)の他、例え
ば、熱盤の外周面(加熱面)の両側に一対のフランジ状
の凸壁を設け、この凸壁に化粧フィルムの両側端(両
耳)部を仮止めして化粧フィルムの絵柄部が加熱面に接
触しないようになし、化粧フィルムを熱盤(加熱面)か
らの赤外線輻射、及び/又は、加熱面との間の空気を介
しての熱伝導により加熱する方式(非接触加熱方式)も
採用できる(後述の実施例参照)。この非接触加熱方式
は、加熱面に圧空供給用の通気孔(前出)が開穿されて
いる熱盤を使用しても、その加熱面の凹凸が化粧フィル
ムに賦形されないので、転写フィルムのような薄膜の化
粧フィルムに対して特に有効である。
使用する場合、その外周面に化粧フィルムを直接接触さ
せて熱伝導で加熱する方式(接触加熱方式)の他、例え
ば、熱盤の外周面(加熱面)の両側に一対のフランジ状
の凸壁を設け、この凸壁に化粧フィルムの両側端(両
耳)部を仮止めして化粧フィルムの絵柄部が加熱面に接
触しないようになし、化粧フィルムを熱盤(加熱面)か
らの赤外線輻射、及び/又は、加熱面との間の空気を介
しての熱伝導により加熱する方式(非接触加熱方式)も
採用できる(後述の実施例参照)。この非接触加熱方式
は、加熱面に圧空供給用の通気孔(前出)が開穿されて
いる熱盤を使用しても、その加熱面の凹凸が化粧フィル
ムに賦形されないので、転写フィルムのような薄膜の化
粧フィルムに対して特に有効である。
【0017】フィルム支持具に化粧フィルムを仮止めす
る際には、化粧フィルムを移動させても、フィルム支持
具を回転させてもよく、化粧フィルムを得るべき成形品
の絵付け装飾面に対応させてフィルム支持具の全周を覆
うように取り付けてもよいし、部分的に覆うように取り
付けてもよい。その際、必要に応じて、例えば化粧フィ
ルム側に位置決めマークを付与しておいて、そのマーク
を光電管やCCDを用いた視覚センサー等の検知手段で
検出する等の手法によって、化粧フィルム(の絵柄模
様)とフィルム支持具(得るべき成形品形状に相似)と
の位置合わせを行うようにすることが好ましい態様とし
て挙げられる(後述の実施例参照)。
る際には、化粧フィルムを移動させても、フィルム支持
具を回転させてもよく、化粧フィルムを得るべき成形品
の絵付け装飾面に対応させてフィルム支持具の全周を覆
うように取り付けてもよいし、部分的に覆うように取り
付けてもよい。その際、必要に応じて、例えば化粧フィ
ルム側に位置決めマークを付与しておいて、そのマーク
を光電管やCCDを用いた視覚センサー等の検知手段で
検出する等の手法によって、化粧フィルム(の絵柄模
様)とフィルム支持具(得るべき成形品形状に相似)と
の位置合わせを行うようにすることが好ましい態様とし
て挙げられる(後述の実施例参照)。
【0018】化粧フィルムの仮止めは、例えば、フィル
ム側又は支持具側に静電気を帯電させる、透明な仮止め
用接着剤を使う、フィルム支持具に設けられた通気孔を
通じて真空吸引する、フィルム押さえローラやクランプ
金具等の機械的固定手段を用いる、等の手法を採用でき
る。一方、第1発明及び第2発明の射出成形同時絵付け
方法に使用される雌金型及び雄金型は、基本的には従来
のものと同一構成でよく、雌金型及び雄金型の成形面に
凹凸等を設け(従って成形品に凹凸が形成される)ても
差し支えない。
ム側又は支持具側に静電気を帯電させる、透明な仮止め
用接着剤を使う、フィルム支持具に設けられた通気孔を
通じて真空吸引する、フィルム押さえローラやクランプ
金具等の機械的固定手段を用いる、等の手法を採用でき
る。一方、第1発明及び第2発明の射出成形同時絵付け
方法に使用される雌金型及び雄金型は、基本的には従来
のものと同一構成でよく、雌金型及び雄金型の成形面に
凹凸等を設け(従って成形品に凹凸が形成される)ても
差し支えない。
【0019】なお、化粧フィルムは、コイル状に巻き取
られた連続帯状フィルムから必要量づつ供給するように
してもよいし、予め所定寸法に裁断した枚葉フィルムを
供給するようにしてもよい。
られた連続帯状フィルムから必要量づつ供給するように
してもよいし、予め所定寸法に裁断した枚葉フィルムを
供給するようにしてもよい。
【0020】
【作 用】前記した第1発明に係る射出成形同時絵付け
方法(請求項1記載)においては、化粧フィルムをフィ
ルム支持具の外側面に仮止めしてこのフィルム支持具を
雌金型のキャビティ内に挿入し、そのキャビティ内で上
記化粧フィルムを真空吸引等で雌金型のキャビティ内側
面に沿わせるように移し替えるので、キャビティ内側面
に沿わせられる化粧フィルムの延伸量を、従来法による
場合に比して大幅に小さくするとができる。
方法(請求項1記載)においては、化粧フィルムをフィ
ルム支持具の外側面に仮止めしてこのフィルム支持具を
雌金型のキャビティ内に挿入し、そのキャビティ内で上
記化粧フィルムを真空吸引等で雌金型のキャビティ内側
面に沿わせるように移し替えるので、キャビティ内側面
に沿わせられる化粧フィルムの延伸量を、従来法による
場合に比して大幅に小さくするとができる。
【0021】そのため、比較的奥行きの深い成形体、例
えば、テレビジョン受像機のキャビネットやプラスチッ
ク缶等の外側面に大きなゆがみや位置ずれ、シワ、破れ
等を伴うことなく適切に絵付けを行うことが可能とな
る。前記した第2発明に係る射出成形同時絵付け方法
(請求項2記載)においては、化粧フィルムを展開図の
形状にカットし、そのカットされた化粧フィルムをフィ
ルム支持具の外周面に沿わせるように折り曲げて仮止め
するようにされるので、化粧フィルムをフィルム支持具
の外周にさほど延伸させることなく仮止めすることがで
き、仮止め後は上記と同様にして化粧フィルムを真空吸
引等で雌金型のキャビティ内周面に沿わせるように移し
替えるので、キャビティ内周面に沿わせられる化粧フィ
ルムの延伸量を、従来法による場合に比して大幅に小さ
くするとができる。
えば、テレビジョン受像機のキャビネットやプラスチッ
ク缶等の外側面に大きなゆがみや位置ずれ、シワ、破れ
等を伴うことなく適切に絵付けを行うことが可能とな
る。前記した第2発明に係る射出成形同時絵付け方法
(請求項2記載)においては、化粧フィルムを展開図の
形状にカットし、そのカットされた化粧フィルムをフィ
ルム支持具の外周面に沿わせるように折り曲げて仮止め
するようにされるので、化粧フィルムをフィルム支持具
の外周にさほど延伸させることなく仮止めすることがで
き、仮止め後は上記と同様にして化粧フィルムを真空吸
引等で雌金型のキャビティ内周面に沿わせるように移し
替えるので、キャビティ内周面に沿わせられる化粧フィ
ルムの延伸量を、従来法による場合に比して大幅に小さ
くするとができる。
【0022】そのため、上記第1発明と同様に比較的奥
行きの深い成形体の外側面に大きなゆがみや位置ずれ等
を伴うことなく適切に絵付けを行うことが可能となるこ
とに加えて、成形体の前面にも適切かつ的確に絵付けを
行うことができる。前記した第3発明に係る射出成形同
時絵付け方法(請求項3記載)においては、雌金型を前
面用金型と筒状金型とで分割構成し、前面用金型に前面
絵付け用の化粧フィルムを対向配置するとともに、筒状
金型の内側面にフィルム支持具を用いて上記と同様にし
て側面絵付け用の化粧フィルムを移し替え、筒状金型と
前面用金型とを合体させて雌金型を組み立てて、以後通
常の射出成形を行うようにされるので、上記と同様に、
キャビティ内周面に沿わせられる化粧フィルムの延伸量
を、従来法による場合に比して大幅に小さくするとがで
き、そのため、上記第2発明と同様に比較的奥行きの深
い成形体の外側面に大きなゆがみや位置ずれ等を伴うこ
となく適切に絵付けを行うことが可能となることに加え
て、成形体の前面にも側面と同時に適切かつ的確に絵付
けを行うことができ、さらには、成形体前面と側面とに
対して、異なる種類の化粧フィルムを使用でき、かつ、
別々の絵柄を賦与することもできる。
行きの深い成形体の外側面に大きなゆがみや位置ずれ等
を伴うことなく適切に絵付けを行うことが可能となるこ
とに加えて、成形体の前面にも適切かつ的確に絵付けを
行うことができる。前記した第3発明に係る射出成形同
時絵付け方法(請求項3記載)においては、雌金型を前
面用金型と筒状金型とで分割構成し、前面用金型に前面
絵付け用の化粧フィルムを対向配置するとともに、筒状
金型の内側面にフィルム支持具を用いて上記と同様にし
て側面絵付け用の化粧フィルムを移し替え、筒状金型と
前面用金型とを合体させて雌金型を組み立てて、以後通
常の射出成形を行うようにされるので、上記と同様に、
キャビティ内周面に沿わせられる化粧フィルムの延伸量
を、従来法による場合に比して大幅に小さくするとがで
き、そのため、上記第2発明と同様に比較的奥行きの深
い成形体の外側面に大きなゆがみや位置ずれ等を伴うこ
となく適切に絵付けを行うことが可能となることに加え
て、成形体の前面にも側面と同時に適切かつ的確に絵付
けを行うことができ、さらには、成形体前面と側面とに
対して、異なる種類の化粧フィルムを使用でき、かつ、
別々の絵柄を賦与することもできる。
【0023】前記した第4発明に係る射出成形同時絵付
け方法(請求項6記載)においては、フィルム支持具を
使用しないで絵付け用の化粧フィルムを適宜の手法で雌
金型のキャビティ内周面に沿わせるように配置した後、
真空吸引等より化粧フィルムをキャビティ内周面に密着
させ、その後通常の射出成形を行うようにされるので、
上記と同様に、キャビティ内周面に沿わせられる化粧フ
ィルムの延伸量を、従来法による場合に比して大幅に小
さくするとができ、そのため、上記第3発明と同様に比
較的奥行きの深い成形体の外側面に大きなゆがみや位置
ずれ等を伴うことなく適切に絵付けを行うことが可能と
なることに加えて、成形体の前面にも側面と同時に適切
かつ的確に絵付けを行うことができ、さらには、成形体
前面と側面とに対して、異なる種類の化粧フィルムを使
用でき、かつ、別々の絵柄を賦与することもできる。
け方法(請求項6記載)においては、フィルム支持具を
使用しないで絵付け用の化粧フィルムを適宜の手法で雌
金型のキャビティ内周面に沿わせるように配置した後、
真空吸引等より化粧フィルムをキャビティ内周面に密着
させ、その後通常の射出成形を行うようにされるので、
上記と同様に、キャビティ内周面に沿わせられる化粧フ
ィルムの延伸量を、従来法による場合に比して大幅に小
さくするとができ、そのため、上記第3発明と同様に比
較的奥行きの深い成形体の外側面に大きなゆがみや位置
ずれ等を伴うことなく適切に絵付けを行うことが可能と
なることに加えて、成形体の前面にも側面と同時に適切
かつ的確に絵付けを行うことができ、さらには、成形体
前面と側面とに対して、異なる種類の化粧フィルムを使
用でき、かつ、別々の絵柄を賦与することもできる。
【0024】
【実施例】以下に添付図面を参照して本発明に係る射出
成形同時絵付け方法の実施例を詳細に説明する。 〔実施例1〕:図1〜図9 この実施例においては、縦70cm、横80cm、奥行
き15cm程度で前面に縦60cm、横70cm程度の
開口を持つテレビジョン受像機用の箱型のキャビネット
(図7参照)を射出成形により作製すると同時にその外
側面(のうちの上面と左右の側面の三面)に絵付けを行
った。
成形同時絵付け方法の実施例を詳細に説明する。 〔実施例1〕:図1〜図9 この実施例においては、縦70cm、横80cm、奥行
き15cm程度で前面に縦60cm、横70cm程度の
開口を持つテレビジョン受像機用の箱型のキャビネット
(図7参照)を射出成形により作製すると同時にその外
側面(のうちの上面と左右の側面の三面)に絵付けを行
った。
【0025】実施にあたっては、図1に概略的に示され
る如くの、コイル状に巻回された幅が15cm程度の化
粧フィルム10と、フィルム支持具としての熱盤15と
が使用される。化粧フィルム10は、ここでは、厚み2
6μの離型処理を施した2軸延伸PETフィルム上にア
クリル樹脂からなる剥離層と、アクリル樹脂と塩化ビニ
ル樹脂・酢酸ビニル共重合体樹脂からなる絵柄層(木目
模様)と、アクリル樹脂からなる接着剤層と、を順次グ
ラビア印刷の手法を用いて印刷し、得られた積層フィル
ムを0.5mm厚のABSシートに約200°Cのゴム
ローラで押圧し、その後、上記PETフィルムを剥がす
ことにより得られた絵柄のついたABSシート(貼り合
わせシート)が用いられる。
る如くの、コイル状に巻回された幅が15cm程度の化
粧フィルム10と、フィルム支持具としての熱盤15と
が使用される。化粧フィルム10は、ここでは、厚み2
6μの離型処理を施した2軸延伸PETフィルム上にア
クリル樹脂からなる剥離層と、アクリル樹脂と塩化ビニ
ル樹脂・酢酸ビニル共重合体樹脂からなる絵柄層(木目
模様)と、アクリル樹脂からなる接着剤層と、を順次グ
ラビア印刷の手法を用いて印刷し、得られた積層フィル
ムを0.5mm厚のABSシートに約200°Cのゴム
ローラで押圧し、その後、上記PETフィルムを剥がす
ことにより得られた絵柄のついたABSシート(貼り合
わせシート)が用いられる。
【0026】また、熱盤15は、後述する雌金型20の
キャビティ22より縦横が一回り小さくて厚み(奥行
き)が15cm程度の直方体状とされており、内部にヒ
ーターを内蔵していて、その外側面15aが加熱面とさ
れている。なお、熱盤15には図示されていないが外側
面15aに開口するように多数の通気孔が形成されてお
り、この通気孔を通じて真空引きや圧空供給を行うこと
ができるようになっている(熱盤の構成については後で
さらに詳細に説明する)。
キャビティ22より縦横が一回り小さくて厚み(奥行
き)が15cm程度の直方体状とされており、内部にヒ
ーターを内蔵していて、その外側面15aが加熱面とさ
れている。なお、熱盤15には図示されていないが外側
面15aに開口するように多数の通気孔が形成されてお
り、この通気孔を通じて真空引きや圧空供給を行うこと
ができるようになっている(熱盤の構成については後で
さらに詳細に説明する)。
【0027】一方、本実施例に使用される射出成形装置
は、図3〜図6に示される如くの、雌金型20と雄金型
30とを備えており、それらは基本的には前述した図1
6に示される従来例の雌金型及び雄金型と同一構成とさ
れている。すなわち、雌金型20には得るべき成形品
(キャビネット)の外形に対応した角柱状空間を形成す
るキャビティ22が設けられるとともに、図示はされて
いないが、その内部に上記キャビティ22に開口する吸
気孔が設けられている。また、雄金型30は、上記キャ
ビティ22内に挿入されるコア部32を有し、その内部
に熔融樹脂の注湯孔34が設けられている。それら雌金
型20及び雄金型30の一方は他方に対して図示されて
いないシリンダ等からなる進退装置により接近−離隔す
る方向に進退動せしめられるようになっている。
は、図3〜図6に示される如くの、雌金型20と雄金型
30とを備えており、それらは基本的には前述した図1
6に示される従来例の雌金型及び雄金型と同一構成とさ
れている。すなわち、雌金型20には得るべき成形品
(キャビネット)の外形に対応した角柱状空間を形成す
るキャビティ22が設けられるとともに、図示はされて
いないが、その内部に上記キャビティ22に開口する吸
気孔が設けられている。また、雄金型30は、上記キャ
ビティ22内に挿入されるコア部32を有し、その内部
に熔融樹脂の注湯孔34が設けられている。それら雌金
型20及び雄金型30の一方は他方に対して図示されて
いないシリンダ等からなる進退装置により接近−離隔す
る方向に進退動せしめられるようになっている。
【0028】上記した化粧フィルム10、熱盤15、雌
金型20、雄金型30を用いて射出成形同時絵付けを行
うには、まず、図2に示される如くに、化粧フィルム1
0をフィルム支持具とされる熱盤15の外側面15aの
うちの上面と左右の側面の三面を覆いかつ下面の両端部
に折り込むように被せて仮止めする。この仮止めは、例
えば、フィルム10側又は熱盤15側に静電気を帯電さ
せる、透明な仮止め用接着剤を使う、熱盤15に設けら
れた通気孔を通じて真空吸引する等適宜の手法によって
なされる。なお、上記熱盤15の外側面15aのうちの
下面に化粧フィルム10を引き廻していないのは、得る
べき成形品(キャビネット)の下面は人目に触れない部
分であるから絵付けが不要であるという理由による。
金型20、雄金型30を用いて射出成形同時絵付けを行
うには、まず、図2に示される如くに、化粧フィルム1
0をフィルム支持具とされる熱盤15の外側面15aの
うちの上面と左右の側面の三面を覆いかつ下面の両端部
に折り込むように被せて仮止めする。この仮止めは、例
えば、フィルム10側又は熱盤15側に静電気を帯電さ
せる、透明な仮止め用接着剤を使う、熱盤15に設けら
れた通気孔を通じて真空吸引する等適宜の手法によって
なされる。なお、上記熱盤15の外側面15aのうちの
下面に化粧フィルム10を引き廻していないのは、得る
べき成形品(キャビネット)の下面は人目に触れない部
分であるから絵付けが不要であるという理由による。
【0029】上記した化粧フィルム10の熱盤15への
仮止め工程については、後で図9を参照してさらに詳細
に説明する。次に、上記のようにして化粧フィルム10
が仮止めされた熱盤15を図3及び図4に示される如く
に、雌金型20のキャビティ22内に挿入する。この間
に、熱盤15に内蔵されたヒーターにより化粧フィルム
10を150°C程度で約10秒間加熱して軟化させ
る。
仮止め工程については、後で図9を参照してさらに詳細
に説明する。次に、上記のようにして化粧フィルム10
が仮止めされた熱盤15を図3及び図4に示される如く
に、雌金型20のキャビティ22内に挿入する。この間
に、熱盤15に内蔵されたヒーターにより化粧フィルム
10を150°C程度で約10秒間加熱して軟化させ
る。
【0030】続いて、図4に示される如くに、雌金型2
0のキャビティ22内で化粧フィルム10の外面側を雌
金型20内部に設けられた吸気孔(図示省略)を通じて
真空吸引するとともに、化粧フィルム10の内面側に熱
盤15の通気孔を通じて圧空供給を行うことにより、化
粧フィルム10を熱盤15から離脱させて上記キャビテ
ィ22の内側面に沿わせるように移し替える。
0のキャビティ22内で化粧フィルム10の外面側を雌
金型20内部に設けられた吸気孔(図示省略)を通じて
真空吸引するとともに、化粧フィルム10の内面側に熱
盤15の通気孔を通じて圧空供給を行うことにより、化
粧フィルム10を熱盤15から離脱させて上記キャビテ
ィ22の内側面に沿わせるように移し替える。
【0031】移し替えが完了すると、熱盤15をキャビ
ティ22内から取り出し、図6に示される如くに、雌金
型20と雄金型30とを合体させて型締めを行った後、
雌金型20と雄金型30との間に形成されるキャビティ
空間に熱熔融ABS樹脂を注入充填して射出成形を行
う。それにより、雌金型20内の化粧フィルム10が注
入樹脂(成形体P)と一体化して貼り付き、射出成形完
了後に型開きを行なうと、型内から外表面に化粧フィル
ム10が貼着された、図7に示される如くの成形品(キ
ャビネット)Qが取り出される。
ティ22内から取り出し、図6に示される如くに、雌金
型20と雄金型30とを合体させて型締めを行った後、
雌金型20と雄金型30との間に形成されるキャビティ
空間に熱熔融ABS樹脂を注入充填して射出成形を行
う。それにより、雌金型20内の化粧フィルム10が注
入樹脂(成形体P)と一体化して貼り付き、射出成形完
了後に型開きを行なうと、型内から外表面に化粧フィル
ム10が貼着された、図7に示される如くの成形品(キ
ャビネット)Qが取り出される。
【0032】ここでは、化粧フィルム100が貼合わせ
積層シート(ラミネートフィルム)とされているので、
そのままで絵付けが行われたことになり、成形体S外表
面に化粧フィルム10全層が接着一体化して化粧層とな
る。なお、化粧フィルム10として転写シートが用いら
れた場合は、後工程において、成形体S外表面に一体化
した化粧フィルムのうちの基材フィルムのみを剥離し、
絵柄層等の転写層を成形体S側に残留させて化粧層とな
すことにより絵付けが完了する。
積層シート(ラミネートフィルム)とされているので、
そのままで絵付けが行われたことになり、成形体S外表
面に化粧フィルム10全層が接着一体化して化粧層とな
る。なお、化粧フィルム10として転写シートが用いら
れた場合は、後工程において、成形体S外表面に一体化
した化粧フィルムのうちの基材フィルムのみを剥離し、
絵柄層等の転写層を成形体S側に残留させて化粧層とな
すことにより絵付けが完了する。
【0033】次に、上記した熱盤15の具体的な構成例
とそれを使用した場合の化粧フィルムの仮止め工程を詳
細に説明する。すなわち、熱盤15は、図9に示される
如くに、外周面(加熱面15a)の両側に一対のフラン
ジ状の凸壁17A,17Bが設けられていて、加熱面1
5aには圧空供給用の多数の通気孔18が開穿されると
ともに、凸壁17A,17Bの周面には真空吸引用の多
数の吸気孔19が開穿されており、熱盤15全体がその
中央部に固定されたシャフト15cを枢軸として回転せ
しめられるようになっている。
とそれを使用した場合の化粧フィルムの仮止め工程を詳
細に説明する。すなわち、熱盤15は、図9に示される
如くに、外周面(加熱面15a)の両側に一対のフラン
ジ状の凸壁17A,17Bが設けられていて、加熱面1
5aには圧空供給用の多数の通気孔18が開穿されると
ともに、凸壁17A,17Bの周面には真空吸引用の多
数の吸気孔19が開穿されており、熱盤15全体がその
中央部に固定されたシャフト15cを枢軸として回転せ
しめられるようになっている。
【0034】この熱盤15に化粧フィルム10を仮止め
するにあたっては、熱盤15の下方と側方とに配された
押さえローラー41,42による押圧固定、あるいは、
脱着自在なクランプ金具45(実際は金具45は、支持
具15の各々の角(8箇所)に設けるが、図9ではその
一部のみ代表して図示した)等により、化粧フィルム1
0を凸壁17A,17B上に固定し、加熱面15aと化
粧フィルム10とを一定距離だけ離間させた状態で熱盤
15(加熱面15a)からの赤外線輻射、及び/又は、
加熱面との間の空気を介しての熱伝導により加熱する。
この非接触加熱方式は、加熱面15aに圧空供給用の通
気孔18が開穿されていても、その加熱面15aの凹凸
が化粧フィルム10に賦形されないので、転写フィルム
のような薄膜の化粧フィルムに対して特に有効である。
するにあたっては、熱盤15の下方と側方とに配された
押さえローラー41,42による押圧固定、あるいは、
脱着自在なクランプ金具45(実際は金具45は、支持
具15の各々の角(8箇所)に設けるが、図9ではその
一部のみ代表して図示した)等により、化粧フィルム1
0を凸壁17A,17B上に固定し、加熱面15aと化
粧フィルム10とを一定距離だけ離間させた状態で熱盤
15(加熱面15a)からの赤外線輻射、及び/又は、
加熱面との間の空気を介しての熱伝導により加熱する。
この非接触加熱方式は、加熱面15aに圧空供給用の通
気孔18が開穿されていても、その加熱面15aの凹凸
が化粧フィルム10に賦形されないので、転写フィルム
のような薄膜の化粧フィルムに対して特に有効である。
【0035】ここで、化粧フィルム10は、成形1ショ
ット分の絵柄が所定間隔で並んでおり、図9に示される
如くに、予め縦方向用位置決めマーク52と横方向用位
置決めマーク53とが印刷されており、仮止めに際して
は、熱盤15を回転させながら化粧フィルム10を送り
出すようにされる。その際、フィルム支持具15には、
光電管式の縦方向検知用のセンサー55と縦方向検知用
のセンサー56とが支持板57及びアーム51を介して
固定されているので、送られて来た化粧フィルム10の
位置決めマーク52,53を各センサー55,56が読
み取った時点(位置)で、フィルム送り及び熱盤15の
回転を止めるようにされる。そのとき、化粧フィルム1
0の絵柄と熱盤15とが所望の位置関係に合うようにし
ておくことで、化粧フィルム10を熱盤15に精密に位
置決めできる。
ット分の絵柄が所定間隔で並んでおり、図9に示される
如くに、予め縦方向用位置決めマーク52と横方向用位
置決めマーク53とが印刷されており、仮止めに際して
は、熱盤15を回転させながら化粧フィルム10を送り
出すようにされる。その際、フィルム支持具15には、
光電管式の縦方向検知用のセンサー55と縦方向検知用
のセンサー56とが支持板57及びアーム51を介して
固定されているので、送られて来た化粧フィルム10の
位置決めマーク52,53を各センサー55,56が読
み取った時点(位置)で、フィルム送り及び熱盤15の
回転を止めるようにされる。そのとき、化粧フィルム1
0の絵柄と熱盤15とが所望の位置関係に合うようにし
ておくことで、化粧フィルム10を熱盤15に精密に位
置決めできる。
【0036】仮に、位置決めマーク52,53がセンサ
ー56,57によって補足されなかったときは、熱盤1
5の回転及び左右方向の移動を行って両位置決めマーク
52,53が補足された時点でその回転・移動を停止さ
せる。絵柄と熱盤15とが上記位置関係のとき、該熱盤
15と雌金型20のキャビティ22とが所定の位置関係
となるように、熱盤15のキャビティ22への進入時の
初期位置及び熱盤15のキャビティ22に対する対向位
置を設定しておけば、化粧フィルム10の絵柄と雌金型
20のキャビティ22とが所望の関係に位置合わせでき
る。勿論、化粧フィルム10の絵柄が位置決めを必要と
しない全面単色柄等であるときは、上記操作・工程は省
略できる。なお、位置決めされた化粧フィルム10は、
その後巻き取り部分から切り離されて仮止めが完了す
る。
ー56,57によって補足されなかったときは、熱盤1
5の回転及び左右方向の移動を行って両位置決めマーク
52,53が補足された時点でその回転・移動を停止さ
せる。絵柄と熱盤15とが上記位置関係のとき、該熱盤
15と雌金型20のキャビティ22とが所定の位置関係
となるように、熱盤15のキャビティ22への進入時の
初期位置及び熱盤15のキャビティ22に対する対向位
置を設定しておけば、化粧フィルム10の絵柄と雌金型
20のキャビティ22とが所望の関係に位置合わせでき
る。勿論、化粧フィルム10の絵柄が位置決めを必要と
しない全面単色柄等であるときは、上記操作・工程は省
略できる。なお、位置決めされた化粧フィルム10は、
その後巻き取り部分から切り離されて仮止めが完了す
る。
【0037】以上述べた如くに、本実施例においては、
化粧フィルム10を熱盤15の外側面に仮止めしてこの
熱盤15を雌金型20のキャビティ22内に挿入し、そ
のキャビティ22内で化粧フィルム10を真空吸引等で
雌金型20のキャビティ22内側面に沿わせるように移
し替えるので、キャビティ22内側面に沿わせられる化
粧フィルム10の延伸量を、従来法による場合に比して
大幅に小さくするとができる。
化粧フィルム10を熱盤15の外側面に仮止めしてこの
熱盤15を雌金型20のキャビティ22内に挿入し、そ
のキャビティ22内で化粧フィルム10を真空吸引等で
雌金型20のキャビティ22内側面に沿わせるように移
し替えるので、キャビティ22内側面に沿わせられる化
粧フィルム10の延伸量を、従来法による場合に比して
大幅に小さくするとができる。
【0038】そのため、比較的奥行きの深い成形体Sの
外側面に大きなゆがみや位置ずれ等を伴うことなく適切
に絵付けを行うことが可能となる。実際に、得られた成
形品Qは絵柄の伸び、ゆがみ、位置ずれが少なく、予期
した通り適切かつ的確に絵付けが行われていた。本実施
例の作用効果を比較検証するため、下記のようにして従
来法による射出成形同時絵付けを行った。
外側面に大きなゆがみや位置ずれ等を伴うことなく適切
に絵付けを行うことが可能となる。実際に、得られた成
形品Qは絵柄の伸び、ゆがみ、位置ずれが少なく、予期
した通り適切かつ的確に絵付けが行われていた。本実施
例の作用効果を比較検証するため、下記のようにして従
来法による射出成形同時絵付けを行った。
【0039】〔比較例〕上記実施例に使用したものと同
じ材質で雌金型20のキャビティ22開口面より大きな
化粧フィルムを雌金型20のキャビティ22開口側に平
行に配置し、その化粧フィルムを熱盤で150°C程度
で約10秒間予備加熱した後、熱盤と雌金型のパーティ
ング面で化粧フィルムを挟んで密封し、熱盤を通じて圧
空供給、雌金型30を通じて真空吸引を行って、化粧フ
ィルムをキャビティ22内周面に沿わせ、熱盤を取り去
ったもとで雌金型20と雄金型30とを合体させて型締
めを行い、しかる後、通常の射出成形を行って、外側面
に絵柄の付いた成形品(キャビネット)を得た。
じ材質で雌金型20のキャビティ22開口面より大きな
化粧フィルムを雌金型20のキャビティ22開口側に平
行に配置し、その化粧フィルムを熱盤で150°C程度
で約10秒間予備加熱した後、熱盤と雌金型のパーティ
ング面で化粧フィルムを挟んで密封し、熱盤を通じて圧
空供給、雌金型30を通じて真空吸引を行って、化粧フ
ィルムをキャビティ22内周面に沿わせ、熱盤を取り去
ったもとで雌金型20と雄金型30とを合体させて型締
めを行い、しかる後、通常の射出成形を行って、外側面
に絵柄の付いた成形品(キャビネット)を得た。
【0040】しかしながら、この比較例では化粧フィル
ムが大きく延伸しているため、絵柄が伸びきっており、
大きなゆがみ、位置ずれが生じていた。また、この比較
例では、成形体の前面開口部分(ブラウン管等が嵌めら
れる部分)にも化粧フィルムが被さっているので、かか
る部分の化粧フィルムを除去する必要があり、フィルム
ロスが多くて不経済であるとともに、仕上げ工程に手間
がかかるという問題もある。
ムが大きく延伸しているため、絵柄が伸びきっており、
大きなゆがみ、位置ずれが生じていた。また、この比較
例では、成形体の前面開口部分(ブラウン管等が嵌めら
れる部分)にも化粧フィルムが被さっているので、かか
る部分の化粧フィルムを除去する必要があり、フィルム
ロスが多くて不経済であるとともに、仕上げ工程に手間
がかかるという問題もある。
【0041】なお、上記実施例においては、外側面に凹
凸のない絵付き成形品Qを得るようにされているが、例
えば雌金型20にキャビティ22内側面に凹部を、ま
た、雄金型30に上記凹部に挿入されるスライドコア等
を設けることにより、図8に示される如くの、外側面に
凸部(又は凹部)16を有した絵付き成形品Q’を得る
こともできる。
凸のない絵付き成形品Qを得るようにされているが、例
えば雌金型20にキャビティ22内側面に凹部を、ま
た、雄金型30に上記凹部に挿入されるスライドコア等
を設けることにより、図8に示される如くの、外側面に
凸部(又は凹部)16を有した絵付き成形品Q’を得る
こともできる。
【0042】また、上記実施例においては、化粧フィル
ム10の幅がフィルム支持具とされる熱盤15の外側面
15aの幅(奥行き)と略同じにされているが、それら
の幅の関係は任意である。また、図10及び図11に示
される如くに、雌金型20のキャビティ22の前面と側
面とが交差するコーナー部22aにアール(所定の曲率
半径を有する角)を施して、断面が丸みを持つL字状と
し、熱盤15の縦横寸法を得るべき成形品の前面開口の
縦横寸法と同程度に設定して化粧フィルム10を仮止め
し、この化粧フィルム10が仮止めされた熱盤15を図
9に示される如くに雌金型20のキャビティ22内に挿
入し、以下、上記実施例と同様に真空吸引と圧空供給を
行えば、図10に示される如くに、化粧フィルム10を
キャビティ22のコーナー部22aに、言い換えれば、
側面と前面とに跨がらせて沿わせることができ、それに
より、射出成形と同時に成形体の前面と外側面の両方に
大きなゆがみや位置ずれを伴うことなく適切かつ的確に
絵付けを行うことができる。
ム10の幅がフィルム支持具とされる熱盤15の外側面
15aの幅(奥行き)と略同じにされているが、それら
の幅の関係は任意である。また、図10及び図11に示
される如くに、雌金型20のキャビティ22の前面と側
面とが交差するコーナー部22aにアール(所定の曲率
半径を有する角)を施して、断面が丸みを持つL字状と
し、熱盤15の縦横寸法を得るべき成形品の前面開口の
縦横寸法と同程度に設定して化粧フィルム10を仮止め
し、この化粧フィルム10が仮止めされた熱盤15を図
9に示される如くに雌金型20のキャビティ22内に挿
入し、以下、上記実施例と同様に真空吸引と圧空供給を
行えば、図10に示される如くに、化粧フィルム10を
キャビティ22のコーナー部22aに、言い換えれば、
側面と前面とに跨がらせて沿わせることができ、それに
より、射出成形と同時に成形体の前面と外側面の両方に
大きなゆがみや位置ずれを伴うことなく適切かつ的確に
絵付けを行うことができる。
【0043】〔実施例2〕:図12〜図14 この実施例は、上記実施例1と同一の成形体(キャビネ
ット)に対して外側面と前面の両方に射出成形と同時に
絵付けを行うべく、以下の手順で実施される。すなわ
ち、まず、図12に示される如くに、化粧フィルムを得
るべき成形体の形状(絵付けすべき装飾面)に対応させ
て展開図の形状にカットする。
ット)に対して外側面と前面の両方に射出成形と同時に
絵付けを行うべく、以下の手順で実施される。すなわ
ち、まず、図12に示される如くに、化粧フィルムを得
るべき成形体の形状(絵付けすべき装飾面)に対応させ
て展開図の形状にカットする。
【0044】次に、そのカットされた化粧フィルム11
を図13及び図14に示される如くに、上記成形体に対
応した立体形状を有する熱盤15の外周面15aに沿わ
せるように折り曲げて前記実施例1と同様な手法で仮止
めする。しかる後、熱盤15で化粧フィルム11を加熱
軟化させるとともに、化粧フィルム11が仮止めされた
熱盤15を雌金型20のキャビティ22内に挿入し、そ
の後、前記実施例1と同様に、上記キャビティ22内で
化粧フィルム11の外面側を雌金型20の吸気孔を通じ
て真空吸引するとともに、化粧フィルム11の内面側に
熱盤15の通気孔を通じて圧空供給を行うことにより、
化粧フィルム11を熱盤15から離脱させてキャビティ
22の内側面に沿わせるように移し替える。
を図13及び図14に示される如くに、上記成形体に対
応した立体形状を有する熱盤15の外周面15aに沿わ
せるように折り曲げて前記実施例1と同様な手法で仮止
めする。しかる後、熱盤15で化粧フィルム11を加熱
軟化させるとともに、化粧フィルム11が仮止めされた
熱盤15を雌金型20のキャビティ22内に挿入し、そ
の後、前記実施例1と同様に、上記キャビティ22内で
化粧フィルム11の外面側を雌金型20の吸気孔を通じ
て真空吸引するとともに、化粧フィルム11の内面側に
熱盤15の通気孔を通じて圧空供給を行うことにより、
化粧フィルム11を熱盤15から離脱させてキャビティ
22の内側面に沿わせるように移し替える。
【0045】移し替えが完了すると、熱盤15をキャビ
ティ22内から取り出し、雌金型20と雄金型30とを
合体させて型締めを行った後、雌金型20と雄金型30
との間に形成されるキャビティ空間に熔融樹脂を注入充
填して射出成形を行う。このように、本実施例では、化
粧フィルムを展開図の形状にカットし、そのカットされ
た化粧フィルム11をフィルム支持具とされる熱盤15
の外周面15aに沿わせるように折り曲げて仮止めする
ようにされるので、化粧フィルム11を熱盤15の外周
にさほど延伸させることなく仮止めすることができ、仮
止め後は上記と同様にして化粧フィルム11を真空吸引
等で雌金型20のキャビティ22内周面に沿わせるよう
に移し替えるので、キャビティ22内側面に沿わせられ
る化粧フィルムの延伸量を、従来法による場合に比して
大幅に小さくするとができる。そのため、上記実施例1
と同様に比較的奥行きの深い成形体Pの外側面に大きな
ゆがみや位置ずれ等を伴うことなく適切に絵付けを行う
ことが可能となることに加えて、成形体Pの前面にも適
切かつ的確に絵付けを行うことができる。
ティ22内から取り出し、雌金型20と雄金型30とを
合体させて型締めを行った後、雌金型20と雄金型30
との間に形成されるキャビティ空間に熔融樹脂を注入充
填して射出成形を行う。このように、本実施例では、化
粧フィルムを展開図の形状にカットし、そのカットされ
た化粧フィルム11をフィルム支持具とされる熱盤15
の外周面15aに沿わせるように折り曲げて仮止めする
ようにされるので、化粧フィルム11を熱盤15の外周
にさほど延伸させることなく仮止めすることができ、仮
止め後は上記と同様にして化粧フィルム11を真空吸引
等で雌金型20のキャビティ22内周面に沿わせるよう
に移し替えるので、キャビティ22内側面に沿わせられ
る化粧フィルムの延伸量を、従来法による場合に比して
大幅に小さくするとができる。そのため、上記実施例1
と同様に比較的奥行きの深い成形体Pの外側面に大きな
ゆがみや位置ずれ等を伴うことなく適切に絵付けを行う
ことが可能となることに加えて、成形体Pの前面にも適
切かつ的確に絵付けを行うことができる。
【0046】〔実施例3〕:図15,図16 この実施例では、上記実施例1と同一の成形体(キャビ
ネット)に対して外側面と前面の両方に射出成形と同時
に絵付けを行うべく、図15に示される如くの、得るべ
き成形体の前面を形成するための前面用金型23と、上
記成形体の外側面を形成するための、上記前面用金型2
3に対して分離可能な筒状金型24とを備えた雌金型2
5が使用されて、以下の手順で実施される。
ネット)に対して外側面と前面の両方に射出成形と同時
に絵付けを行うべく、図15に示される如くの、得るべ
き成形体の前面を形成するための前面用金型23と、上
記成形体の外側面を形成するための、上記前面用金型2
3に対して分離可能な筒状金型24とを備えた雌金型2
5が使用されて、以下の手順で実施される。
【0047】すなわち、図16に示される如くに、上記
前面用金型23にメーカー名、商品名からなる絵柄模様
が施された前面絵付け用の化粧フィルム12を対向配置
するとともに、上記筒状金型24の内側面に熱盤15を
用いて前記実施例1と同様にして木目模様が施された側
面絵付け用の化粧フィルム10を移し替える。その後、
熱盤15を筒状金型24から取り出し、この筒状金型2
4と前面用金型23とを図15に示される如くに合体さ
せて雌金型25を組み立てて、以後、前記実施例1,2
と同様に、雌金型25と雄金型30とを合体させて型締
めを行い、しかる後、通常の射出成形を行うようにされ
る。
前面用金型23にメーカー名、商品名からなる絵柄模様
が施された前面絵付け用の化粧フィルム12を対向配置
するとともに、上記筒状金型24の内側面に熱盤15を
用いて前記実施例1と同様にして木目模様が施された側
面絵付け用の化粧フィルム10を移し替える。その後、
熱盤15を筒状金型24から取り出し、この筒状金型2
4と前面用金型23とを図15に示される如くに合体さ
せて雌金型25を組み立てて、以後、前記実施例1,2
と同様に、雌金型25と雄金型30とを合体させて型締
めを行い、しかる後、通常の射出成形を行うようにされ
る。
【0048】このように本実施例では、雌金型25を前
面用金型23と筒状金型24とで分割構成し、前面用金
型23に前面絵付け用の化粧フィルム12を対向配置す
るとともに、筒状金型24の内側面に熱盤15を用いて
前記実施例1と同様にして側面絵付け用の化粧フィルム
13を移し替え、筒状金型24と前面用金型23とを合
体させて雌金型25を組み立てて、前記実施例1及び2
と同様にして射出成形を行うようにされるので、前記実
施例2と同様に、キャビティ内周面に沿わせられる化粧
フィルムの延伸量を、従来法による場合に比して大幅に
小さくするとができ、そのため、上記実施例2と同様に
比較的奥行きの深い成形体Pの外側面に大きなゆがみや
位置ずれ等を伴うことなく適切に絵付けを行うことが可
能となることに加えて、成形体Pの前面にも適切かつ的
確に絵付けを行うことができ、さらには、成形体前面と
側面とに対して、異なる種類の化粧フィルムを使用で
き、かつ、別々の絵柄を賦与することもできる。
面用金型23と筒状金型24とで分割構成し、前面用金
型23に前面絵付け用の化粧フィルム12を対向配置す
るとともに、筒状金型24の内側面に熱盤15を用いて
前記実施例1と同様にして側面絵付け用の化粧フィルム
13を移し替え、筒状金型24と前面用金型23とを合
体させて雌金型25を組み立てて、前記実施例1及び2
と同様にして射出成形を行うようにされるので、前記実
施例2と同様に、キャビティ内周面に沿わせられる化粧
フィルムの延伸量を、従来法による場合に比して大幅に
小さくするとができ、そのため、上記実施例2と同様に
比較的奥行きの深い成形体Pの外側面に大きなゆがみや
位置ずれ等を伴うことなく適切に絵付けを行うことが可
能となることに加えて、成形体Pの前面にも適切かつ的
確に絵付けを行うことができ、さらには、成形体前面と
側面とに対して、異なる種類の化粧フィルムを使用で
き、かつ、別々の絵柄を賦与することもできる。
【0049】〔実施例4〕:図17,図18 この実施例では、図17に示される如くに、絵付け用の
化粧フィルム10をフィルム支持具を使用しないで適宜
の手法で雌金型20のキャビティ22内周面に沿わせる
ように配置し、この雌金型20のキャビティ22内に、
図18に示される如くに、鍔状部15bが設けられた熱
盤15’のコア部15Aを挿入し、雌金型20のキャビ
ティ22内で上記化粧フィルム10を加熱軟化させたも
とで、その外面側を真空吸引するとともに、必要に応じ
て上記化粧フィルム10の内面側に熱盤15’の通気孔
(図示省略)を介して圧空供給を行うことにより、上記
化粧フィルム10を上記雌金型20のキャビティ22内
周面に密着させ、その後、通常の射出成形を行うように
される。
化粧フィルム10をフィルム支持具を使用しないで適宜
の手法で雌金型20のキャビティ22内周面に沿わせる
ように配置し、この雌金型20のキャビティ22内に、
図18に示される如くに、鍔状部15bが設けられた熱
盤15’のコア部15Aを挿入し、雌金型20のキャビ
ティ22内で上記化粧フィルム10を加熱軟化させたも
とで、その外面側を真空吸引するとともに、必要に応じ
て上記化粧フィルム10の内面側に熱盤15’の通気孔
(図示省略)を介して圧空供給を行うことにより、上記
化粧フィルム10を上記雌金型20のキャビティ22内
周面に密着させ、その後、通常の射出成形を行うように
される。
【0050】このようにしても、上記各実施例と同様
に、キャビティ22内周面に沿わせられる化粧フィルム
の延伸量を、従来法による場合に比して大幅に小さくす
るとができ、そのため、上記各実施例と同様に比較的奥
行きの深い成形体の外側面に大きなゆがみや位置ずれ等
を伴うことなく適切に絵付けを行うことが可能となる。
に、キャビティ22内周面に沿わせられる化粧フィルム
の延伸量を、従来法による場合に比して大幅に小さくす
るとができ、そのため、上記各実施例と同様に比較的奥
行きの深い成形体の外側面に大きなゆがみや位置ずれ等
を伴うことなく適切に絵付けを行うことが可能となる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、本発明
に係る射出成形同時絵付け方法によれば、比較的奥行き
の深い成形体の外側面にも大きなゆがみや位置ずれ等を
伴うことなく適切に絵付けを行うことができるという優
れた効果が得られる。
に係る射出成形同時絵付け方法によれば、比較的奥行き
の深い成形体の外側面にも大きなゆがみや位置ずれ等を
伴うことなく適切に絵付けを行うことができるという優
れた効果が得られる。
【図1】実施例1に使用される化粧フィルムと熱盤を示
す図。
す図。
【図2】実施例1における化粧フィルム仮止め工程の説
明に供される図。
明に供される図。
【図3】実施例1に使用される雌金型と化粧フィルムが
仮止めされた熱盤を示す図。
仮止めされた熱盤を示す図。
【図4】実施例1における化粧フィルム移し替え工程の
説明に供される図。
説明に供される図。
【図5】実施例1に使用される雌金型と雄金型とを離間
させて示す図。
させて示す図。
【図6】実施例1における射出成形工程の説明に供され
る図。
る図。
【図7】実施例1の方法により得られた絵付き成形品を
示す図。
示す図。
【図8】実施例1に方法により得られる絵付き成形品の
他の例を示す図。
他の例を示す図。
【図9】実施例1の熱盤の具体例及び仮止め工程の説明
に供される図。
に供される図。
【図10】実施例1の方法に関連した変形例の説明に供
される図。
される図。
【図11】実施例1の方法に関連した変形例の説明に供
される図。
される図。
【図12】実施例2に使用される化粧フィルムの展開状
態示す図。
態示す図。
【図13】実施例2における化粧フィルム仮止め工程の
説明に供される図。
説明に供される図。
【図14】実施例2における化粧フィルムが仮止めされ
た熱盤を示す図。
た熱盤を示す図。
【図15】実施例3に使用される各部材の説明に供され
る図。
る図。
【図16】実施例3における射出成形工程を示す図。
【図17】実施例4の雌金型及び熱盤を示す図。
【図18】実施例4の加熱工程の説明に供される図。
【図19】従来の射出成形装置の説明に供される図。
【図20】従来の射出成形同時絵付け方法における予備
成形工程の説明に供される図。
成形工程の説明に供される図。
【図21】従来の射出成形同時絵付け方法における射出
成形工程の説明に供される図。
成形工程の説明に供される図。
10,11,12,13−化粧フィルム 15−熱盤(フィルム支持具) 20−雌金型 22−キャビティ 23−前面用金型 24−筒状金型 25−雌金型 30−雄金型 34−注湯孔 P−成形体 Q−絵付き成形品
Claims (6)
- 【請求項1】 絵付け用の化粧フィルムを立体形状を有
したフィルム支持具の外側面に仮止めする工程と、 上記化粧フィルムが仮止めされたフィルム支持具を雌金
型のキャビティ内に挿入する工程と、 上記キャビティ内で上記化粧フィルムの外面側を真空吸
引するとともに、必要に応じて上記化粧フィルムの内面
側に上記フィルム支持具を介して圧空供給を行うことに
より、上記化粧フィルムを上記フィルム支持具から離脱
させて上記キャビティ内側面に沿わせるように移し替え
る工程と、 上記フィルム支持具を上記キャビティ内から取り出し、
上記雌金型と雄金型とを合体させて型締めを行った後、
雌金型と雄金型との間に形成されるキャビティ空間に熔
融樹脂を注入充填して射出成形を行う工程と、を含んで
構成された射出成形同時絵付け方法。 - 【請求項2】 絵付け用の化粧フィルムを得るべき成形
体の形状に対応させて展開図の形状にカットする工程
と、 上記カットされた化粧フィルムを上記成形体に対応した
立体形状を有するフィルム支持具の外周面に沿わせるよ
うに折り曲げて仮止めする工程と、 上記化粧フィルムが仮止めされたフィルム支持具を雌金
型のキャビティ内に挿入する工程と、 上記キャビティ内で上記化粧フィルムの外面側を真空吸
引するとともに、必要に応じて上記化粧フィルムの内面
側に上記フィルム支持具を介して圧空供給を行うことに
より、上記化粧フィルムを上記フィルム支持具から離脱
させて上記キャビティ内周面に沿わせるように移し替え
る工程と、 上記フィルム支持具を上記キャビティ内から取り出し、
上記雌金型と雄金型とを合体させて型締めを行った後、
上記雌金型と雄金型との間に形成されるキャビティ空間
に熔融樹脂を注入充填して射出成形を行う工程と、を含
んで構成された射出成形同時絵付け方法。 - 【請求項3】 得るべき成形体の前面を形成するための
前面用金型と、上記成形体の外側面を形成するための、
上記前面用金型に対して分離可能な筒状金型と、を備え
た雌金型を準備する工程と、 上記前面用金型に前面絵付け用の化粧フィルムを対向配
置する工程と、 側面絵付け用の化粧フィルムを立体形状を有したフィル
ム支持具の外側面に仮止めする工程と、 上記化粧フィルムが仮止めされたフィルム支持具を上記
筒状金型内に挿入する工程と、 上記筒状金型内で上記化粧フィルムの外面側を真空吸引
するとともに、必要に応じて上記化粧フィルムの内面側
に上記フィルム支持具を介して圧空供給を行うことによ
り、上記化粧フィルムを上記フィルム支持具から離脱さ
せて上記筒状金型の内側面に沿わせるように移し替える
工程と、 上記化粧フィルムの移し替え終了後に上記フィルム支持
具を上記筒状金型から取り出す工程と、 上記筒状金型と上記前面用金型とを合体させて雌金型を
組み立てる工程と、 上記前面絵付け用の化粧フィルム及び側面絵付け用の化
粧フィルムが残置されている上記雌金型と雄金型とを合
体させて型締めを行った後、その雌金型と雄金型との間
に形成されるキャビティ空間に熔融樹脂を注入充填して
射出成形を行う工程と、を含んで構成された射出成形同
時絵付け方法。 - 【請求項4】 フィルム支持具として、仮止めされた化
粧フィルムを加熱する機能を持った熱盤を用いることを
特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の射出成形同
時絵付け方法。 - 【請求項5】 絵付け用の化粧フィルムを雄金型のコア
部外側面に仮止めする工程と、 上記化粧フィルムが仮止めされた雄金型と雌金型とを合
体させて型締めを行う工程と、 上記雌金型のキャビティ内で上記化粧フィルムの外面側
を真空吸引するとともに、必要に応じて上記化粧フィル
ムの内面側に上記雄金型を介して圧空供給を行うことに
より、上記化粧フィルムを上記雄金型から離脱させて上
記雌金型のキャビティ内側面に沿わせるように移し替え
る工程と、 上記雌金型と雄金型との間のキャビティ空間に熔融樹脂
を注入充填して射出成形を行う工程と、を含んで構成さ
れた射出成形同時絵付け方法。 - 【請求項6】 絵付け用の化粧フィルムを雌金型のキャ
ビティ内周面に沿わせるように配置する工程と、 上記雌金型のキャビティ内で上記化粧フィルムを必要に
応じて加熱軟化させたもとで、その外面側を真空吸引す
るとともに、必要に応じて上記化粧フィルムの内面側に
圧空供給を行うことにより、上記化粧フィルムを上記雌
金型のキャビティ内周面に密着させる工程と、 上記雌金型と雄金型との間のキャビティ空間に熔融樹脂
を注入充填して射出成形を行う工程と、を含んで構成さ
れた射出成形同時絵付け方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11872393A JPH06328501A (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 射出成形同時絵付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11872393A JPH06328501A (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 射出成形同時絵付け方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06328501A true JPH06328501A (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=14743492
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11872393A Pending JPH06328501A (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 射出成形同時絵付け方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06328501A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013119196A (ja) * | 2011-12-07 | 2013-06-17 | Toyo Mach & Metal Co Ltd | インモールド成形方法および当該方法で形成された樹脂成形品 |
| JP2016055622A (ja) * | 2014-09-04 | 2016-04-21 | 吉田プラ工業株式会社 | 合成樹脂成形品の製造方法及び合成樹脂成形品 |
-
1993
- 1993-05-20 JP JP11872393A patent/JPH06328501A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013119196A (ja) * | 2011-12-07 | 2013-06-17 | Toyo Mach & Metal Co Ltd | インモールド成形方法および当該方法で形成された樹脂成形品 |
| JP2016055622A (ja) * | 2014-09-04 | 2016-04-21 | 吉田プラ工業株式会社 | 合成樹脂成形品の製造方法及び合成樹脂成形品 |
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