JPH0633052U - 試料装着補助装置 - Google Patents

試料装着補助装置

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JPH0633052U
JPH0633052U JP7060092U JP7060092U JPH0633052U JP H0633052 U JPH0633052 U JP H0633052U JP 7060092 U JP7060092 U JP 7060092U JP 7060092 U JP7060092 U JP 7060092U JP H0633052 U JPH0633052 U JP H0633052U
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耕作 大谷
耕一 太田
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株式会社東洋精機製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 試験片をホルダーに取り付けるだけで、エア
ーチャック等にスピディにかつ安全に取り付けられると
共に、作業効率の向上が図れることにより、試験片のチ
ャキング及び時間短縮も可能な安全性を備えた装置を提
供する。 【構成】 装置10は、試験片位置決め部材15と、試験片
11の保持が可能な例えばエアー吸着のホルダー14を有し
て該ホルダー14をアーム16により移動させる搬送用アク
チュエータ12とを備える。手作業にて試験片11を位置決
め部材15に置けば、位置決めされた試験片11はホルダー
14で保持され、アーム16の移動により試験片11を試験機
のチャック1,2へ搬送してチャックへの装着を補助す
る。常に正しい装着位置に搬送され、また作業員の手に
危険が及ばない。試験片11の取扱いは、部材15側で置く
だけでよく、小さいもの等でも容易であり、熟練した技
量も不要であり、作業効率も上る。位置決め部材は、ホ
ルダー上になくてもよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、引張り試験における試験片を引張り試験機のチャックへ搬送して装 着するのに用いることのできる補助装置、特にチャックがアクチュエータ作動に より試験片両端を締め付ける形式のものである場合の引張り試験機に適用して好 適な装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
物性試験における材料、例えばゴム、プラスチック等の引張り試験は、試験試 料の両端に引張り力を加えて種々のデ−タを測定するものであるが、このような 引張り試験において、自動化によって行う引張り試験以外は人的操作によって試 験試料である試験片の上下端を引張り試験機の上部、下部チャック(試験片つか み具)に挿入し、セットする作業が必要である。
【0003】 引張り試験においての試験片の形状は、各種試験規格で定められいる。所定規 格に従って製作されたものは同形状ではあるが、上述のような作業における引張 り試験機に対する試験片装着が適切でないと、同じ素材、同じ形状の試験片を試 料として用いても、サンプル毎のデ−タのばらつきが入るなどして、試験結果に 影響を及ぼす。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従って、自動化された引張り試験機ではなく人的操作による汎用の引張り試験 機を使用する引張り試験にあっては、特に試験片のチャックへの正しい装着は重 要となる。 従来、汎用の引張り試験機による引張り試験では、試験片の上部チャック及び 下部チャック夫々への装着は、専ら作業者の手作業に依存した人的作業により行 われてきたが、次のような点で問題がある。
【0005】 (1) まず、その装着作業は、大雑把な目測や目印を目標として行われるので装 着位置が一定しないばかりか、正しい装着位置への試験片の装着は難しい。従っ て、この面からの作業効率、作業時間等の問題がある。 (2) 第二は、チャックの形式による点である。特にチャック、即ち試験片つか み具が空圧(エアー)や油圧またはその他のアクチュエータによる場合、その締 め付け力が強力なため手による作業は危険が伴うなどし、安全性確保のため作業 には一層神経を使い、より慎重なものとなって、その分時間もかかる。
【0006】 この点について、更に説明すると、次のようである。 従来から、この種の引張り試験においてチャックへの試験片の着脱に関しては 、人的に締め付け、取り外しを行う方法によるものと、エアー、油圧等を利用し て行う方法によるものとが用いられているが、このうち、最近は、女性の進出等 もあり、締め付け労力等のいらない後者の方法による例えばエアーチャックまた は油圧チャックを採用して、試験片の各端に対し夫々スイッチ操作一つで締め付 けが行える方式が採用されている。
【0007】 この方法では、作業労力の軽減の他、人的に締め付けを行うものに比し作業効 率も良く、また、常に、対象となる複数の試験試料夫々に対し所要の一定圧力で 試験開始から破断まで締め付け力を保つことができるという利点も有することか ら、かかるアクチュエータ作動のものが多く使用されるようにもなってきている 。
【0008】 しかし、上記の後者の方法のものでは、確かに、作業者自身が締め付けるとい う作業労力はなくなり、従ってそのような労力からは開放されたが、その反面、 次のような点が新たな問題となってきた。 即ち、複数のサンプルとして用意された試験片のチャキングを行うとき、作業 者は、夫々一対のコマを有する上部及び下部チャックに取り付けるべき試験片の ほぼ中央部を手で持ち、まず、上部チャックのコマの中央部に試験片の上端部を 挿入し(図12)、試験片の上下左右のバランスを見ながら上部チャックを閉じる のである。
【0009】 具体的には、一対のコマで挟まれるその試験片の上端部の位置やその挿入度合 いは適当か、あるいは斜めに傾いて取り付けられることはないかなどに考慮を払 いながら、もう一方の手で上部チャック作動用のスイッチボタンを操作し、その アクチュエータを駆動させて上部チャックを閉じることになる。そして、その後 、下部チャック側も同じ要領で閉じることにより取り付けが行われる。
【0010】 上記の作業において、試験片が例えば10cm程度の長さのものであれば、上下コ マ間の間隔はそれよりも短く、そのような狭いスペースで取り付け作業を行わな ければならず、熟練も要し、また、たとえ熟練者でも、その時アクチュエータ作 動時に指を挟まれないようにするなどにも十分に注意をしなければならない結果 、作業者のそのような面での負担は大きい。 安全に、かつスピーディに短時間で試験片の取り付けを行うのは容易ではなく 、作業効率の上昇にも一定の限界があるのである。
【0011】 (3) 特に、試験片が小さい場合や、ゴムのように軟らかい場合は、手による作 業が大変煩雑なものとなる。 上述したアクチュエータ作動によるチャックの場合は尚更であり、それだけ上 部及び下部チャック間の間隔は小さくなり、取り扱いも面倒になる。
【0012】 このため、特に、このような小型試験片などのチャキング操作では、試験片が チャキングされるまで、作業者は、この試験片のため作業中不自然な形でこれを 持つようになる場合があり、その場合、指の一部がコマとコマの間に試験片と一 緒に挟まれないようにと気配りをしてチャキングを行う必要はより高くなる。 従って、これらの作業は、試験を行う毎に同じ操作の繰り返しであることもあ って甚だ煩雑であり、しかも、これが、作業者にとっては常に手の一部が挟まれ ないかという精神的な疲労の原因となっており、作業効率の上昇が期待できない 要因の一つでもある。
【0013】 本考案は、上述のような不利、不便を解消しようとするものであり、自動化さ れた引張り試験機でなく人的操作による汎用の引張り試験機に利用して好適で、 試験片を適切に常に引張り試験機のチャック側の定位置に搬送してチャックへの 装着を補助でき、作業者の作業も簡単で熟練した技量を要さず、作業効率の向上 が図れ、かつ時間短縮も可能で安全性をも備える試料装着補助装置を提供するも のである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案は、試験片の保持が可能なホルダーを含み、該ホルダーを移動可能なア ームにより移動させる移動手段を備え、 アームの移動により、前記ホルダーに保持された試験片を始動位置から引張り 試験機のチャックへ搬送し、該チャックへの装着を補助することを特徴とするも のである。 また、本考案は、試験片を置くことによってその試験片の位置決めができる位 置決め部と、 位置決めされた試験片の保持が可能なホルダーを含み、該ホルダーを移動可能 なアームにより移動させる移動手段とを備え、 アームの移動により、前記ホルダーに保持された試験片を始動位置から引張り 試験機のチャックへ搬送し、該チャックへの装着を補助することを特徴とするも のである。 また、本考案は、試験片を位置決め部に置いて作動させることにより、自動的 に試験片をチャックへ搬送してチャックへの装着を補助するようにしたことを特 徴とするものであり、 また、試験片を人的によって一旦ホルダーに保持させた後、ホルダーの移動を スイッチによって開始させることにより、アクチュエータ作動のチャックに試験 片を挿入し、その挿入後の所定のタイミングで自動的に当該チャックを閉じ、チ ャックが閉じた後はホルダーを自動的に初期状態に戻すよう、制御する機能を有 することを特徴とするものである。
【0015】
【作用】
本考案によれば、試験片を手作業で補助装置のホルダーに対して取り付けるも ので、試験片はホルダーで保持され、ホルダーをアームにより移動させ、これに よりホルダーに保持された試験片を引張り試験機のチャックへ搬送でき、チャッ クへの装着を補助する。 従って、試験片は常にチャックの正しい装着位置に搬送され、チャックが試験 片を締め付けるとき作業者の手に危険が及ばず、また、手作業における試験片の 取扱は、たとえ小さいもの等でも容易である。スピーディにかつ、安全に取り付 けることができる。 更に、試験中に次の試験片をホルダーに保持して準備しておくことができ、次 の試験に対して一段と作業効率が上がり、大幅な時間短縮も可能である。 また、試験片の位置決め部を設けることにより、作業者はこれを目標にして試 験片を置けばよく、手作業でも容易に確実な位置決めが行える。位置決め部は、 例えば試験片の形状に合わせた溝による構成、あるいは試験片を当てがう当てが い部による構成等を用いることができる。
【0016】 また、試験片を位置決め部に置いて作動させることにより、自動的に試験片を チャックへ搬送してチャックへの装着を補助するようにすれば、更に好適な補助 装置が容易に提供でき、また、試験片を人的によって一旦ホルダーに保持させた 後、ホルダーの移動をスイッチによって開始させることにより、アクチュエータ 作動のチャックに試験片を挿入し、その挿入後の所定のタイミングで自動的に当 該チャックを閉じ、チャックが閉じた後はホルダーを自動的に初期状態に戻すよ う、制御すれば、一連の作業の自動化が可能で、手動と自動の半自動化を実現す ることができる。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。 図1,2は、本考案に従う引張り試験機の試料装着補助装置の一実施例を示す 。図1は装置正面図、図2は同側面図である。 図中1及び2は、引張り試験機本体の上部及び下部チャックで、これらは試験 片つかみ具を構成し、ここでは夫々エアーによって作動するエアーチャックとす る。
【0018】 これらエアーチャックは、例えば下部チャック2側を固定クロスヘッド側に取 り付け、上部チャック1は移動クロスヘッドに装着されたロードセルに連結させ る。上部及び下部チャック1,2は、夫々、相対向する一対のコマ3a, 3b, 4a, 4bを有する。
【0019】 図3は、適用できるエアーチャックの基本的な内部構造の一例である。 チャックの2個のコマ3,3は、非作動時には、図中左半部図示の互いに離間 した状態にある。作動時には、供給エアーによりピストン部101 がバネ102 に抗 して図中下方へ押圧され、アーム103 、軸104 に軸支された連結アーム105 、及 びスライダ106 のリンクを介してコマ3,3は図中右半部図示のように互いに圧 接する方向に駆動せしめられ、これによってチャックが閉じられる。
【0020】 従って、一対のコマ3,3間に試験片端部を挿入した状態で作動させると、そ の試験片端部は上記ピストン部101 に加わるエアー圧に応じた所定圧力をもって それらコマ3,3で締め付けられることになる。上記では上部エアーチャックの 場合のものであったが、下部エアーチャックの場合も、その内部構造はこれと同 様の構造である。 なお、使用するエアーチャックは、このような構造のものに限られないことは いうまでもない。
【0021】 引張り試験機本体の図1,2のエアーチャック1,2に対し、これと組み合わ せて用いる試験片挿入、装着補助装置10を図示の如くに設け、これによって、試 験片11を上部、下部エアーチャック1,2へ搬送し、エアーチャック1,2への 装着を補助するようになす。
【0022】 本実施例装置は、試料として用いる試験片が自立しうる種類のもの、即ち各種 規格により製作される試験片の形状等として作業者が手で持ったときに下方にた れずに自立可能な試験片11を対象とする場合のものである。図のように、本実施 例本装置は第1のアクチュエータ12と、第2 のアクチュエータ13とを有する。第 1のアクチュエータ12は後述の如くの試験片搬送用のアクチュエータである。
【0023】 また、参照符号14を付して示すものは、吸盤もしくは真空ポンプなどにより吸 引が可能な吸着部材または挟持部材等をもって試験片11を保持する試料ホルダー (試験片ホルダー)を構成するもので、ここでは、試験片吸着部材であり、これ は移動可能に設ける。また、本実施例では、これに後述の如くに試験片位置決め 部材15を設ける。
【0024】 装置本体は、試験機の上下のエアーチャック1,2に隣接して固定クロスヘッ ド側に配置し、これに第2のアクチュエータ13を介して第1のアクチュエータ12 が取り付けてある。第1のアクチュエータ12は、例えばエアーシリンダを用いて 構成し、そのアーム16, 16(シリンダロッド)の先端に上記試料ホルダー14が設 けてある。 アーム16, 16は、伸長時には上部及び下部エアーチャック1,2側に向け図1 中横方向(水平方向)に進出し(図2では、紙面に垂直な方向に移動し)、試験 片取り付け後の後退時に元の図1の図示位置に復帰するよう、その作動がコント ロールされる。
【0025】 試料ホルダー14は、このようなアーム16, 16に取り付けることにより横方向に 移動可能とし、そのアーム16, 16の進退に伴い、補助装置側とエアーチャック1 ,2側の所定位置の間を往復移動する。 本実施例においては、試験片装着補助装置には、作業者の手作業による試料ホ ルダー14への試験片11の取り付け時に試験片11の位置決めの用に供する上記の試 験片位置決め部材15を設けることができる。試験片位置決め部材15は、図4に併 せて示すように試料ホルダー14上の板面に取り付けてある。
【0026】 試料ホルダー14は、試験片11を容易に常に同じ状態でホールドできるように構 成する。作業者は、図示の試料ホルダー復帰位置で後述の如く逐次その試験片取 り付け作業を行う(従って、試験機の上部及び下部エアーチャック1,2間側で は、試験片11を作業者自身が手で扱うことはない)わけであるが、その場合に、 手作業により試験片を置けば、その試験片の位置が決まるようになっている。
【0027】 図に示すように、ホルダー本体は、板状体から成り、その板面には、使用試験 片の形状に合わせた溝17が上記試験片位置決め部材15によって形成されている。 また、板面には、後述する保持手段を設けることができる。 取り付け保持用の溝17は、試験片11がダンベル形状のものなら、図示の如くの 形状をもって形成する。また、本例では既述のように自立可能なものを対象とす るので、使用する各種試験片の形状に基づき当該試験片の中央部(即ち、チャク キングされる上下両端部部分を除く中間部分)と同じ形状の溝とし、これに合わ せて試験片を添接させる(当てがう)と、試料となる試験片が常に同じ上下左右 の位置関係の状態でホールド可能となることになる。
【0028】 ダンベル状の規制用の溝17の底面部には、ここでは、保持手段として、試験片 11をエアーで吸着できるよう小さな吸引孔18を設けて板の裏面から真空ポンプで 吸引するようになす。 このように本実施例では強制吸着で保持させるようにするが、保持の態様が吸 着による場合であっても、強制吸着に限らず、例えば真空ポンプの代わりに単に 吸盤だけでもよい。
【0029】 試験片吸着部材を構成する試料ホルダー14への試験片11の取り付けは、図1 に 示すように、試料ホルダー14が位置決め部材側にある位置(試料ホルダーの初期 (復帰)位置)で作業者により 1枚ずつ逐次行われるが、そこでは上述のように 常に同じ位置状態で試験片11を保持でき、また、その試料ホルダー14の移動時に は、試験機本体のチャック1,2側において、その保持された試験片11が上部、 下部チャック1,2の正しい装着位置に来るように夫々の位置関係を予め決めて おくことができるので、試験片11はこれを常に定位置(図1の符号11A 参照)に 搬送することができる。 アーム16, 16が図の状態から進出することによって、試料ホルダー14は、上部 、下部チャック1,2のコマ間のセンターの位置にその試料ホルダー14の吸着さ れた試験片11の移動を行うことになる。
【0030】 このように、手作業により試験片11を置くと、試験片11の位置が決まるように した位置決め部材15を設け、また、試験片11の吸引が可能な試料ホルダー14をア ーム16, 16を設けて、これを第1のアクチュエータ12を用いて移動可能とし、始 動位置と上部、下部チャック1,2(試験片つかみ具)側の所定位置の間を往復 移動するようにしてある。 そして、上部、下部チャック1,2 にあっては保持した試験片11が上部、下部チ ャック1,2への正しい装着位置に来るように所定位置を決めてある。 一方、前記第2のアクチュエータ12は、試験片11が上部、下部チャック1,2 装着されたのち、試料ホルダー14の位置決め部材15が始動位置に戻るとき試験片 11に干渉しないように第1のアクチュエータ12を含めたその装置部分全体を移動 (図1中紙面と垂直な方向、図2中の左右方向)させるものである。第2のアク チュエータ12も、例えばエアーシリンダで構成するものとし、そのアーム19, 19 (シリンダロッド)に第1のアクチュエータ12が取り付けてある。
【0031】 上記チャック1,2を有する試験機本体と補助装置10とを組み合わせた引張り 試験装置は、操作盤(図示せず)を有し、これには装置を作動させるべく作業者 が操作するスタートスイッチ等を設ける。
【0032】 図5は、制御系の一例を機能ブロック図として表したものであり、コントロー ラ21にはスイッチ22からの信号を供給する。 ここに、コントローラ21では試験機本体の駆動、従って上部及び下部エアーチ ャック1,2に対する制御をもすると共に、コントローラ21は、前記補助装置10 側に対する制御をなす。ホルダー(吸着)用エアー作動部23は、前記試料ホルダ ー14の吸引孔18を作用させる真空ポンプによる吸引並びにその解除に用いられ、 その制御もこれをコントローラ21で行い、試料ホルダー14の往復動を含め一連の シーケンス動作は電気的に行うことができる。
【0033】 本実施例では、次のようにして、作業者による手作業と補助装置の作動が行わ れる。即ち、手動と自動の半自動である(図6参照)。 基本的には、位置決め部材15に試験片11を合わせ、ホルダー14に試験片11を保 持し、第1のアクチュエータ12によりアーム16をチャック1,2側へ移動させ、 チャック1,2を締め付け、試験片11の保持を解除し、第2のアクチュエータ13 により前記装置全体を移動(図1の奥側へ移動、図2の図中左側へ移動)させ、 第1のアクチュエータ12によりアーム16を元の位置へ移動させ、そして、第 2の アクチュエータ13により装置全体を元の位置に移動させることによって、行うこ とができる。
【0034】 まず、手作業にて試験片11(例えば、プラスチック、ゴム試験片)を位置決め 部材15に置くと、試験片11の機械的位置が決まる。作業者は、ここで試験片吸着 用のボタンを押すことができる。 その状態でアーム16のホルダー14により試験片11が保持される。 そして、装置が作動すると、アーム16が第1のアクチュエータ12により試験片 11を試験機本体側のエアーチャック1,2の正しい装着位置に試験片11を搬送す る。即ち、第1のアクチュエータによる進出(アーム進出作動)で、ホルダーを チャックのコマの中心に移動させる。 その後、所定のタイミングでエアーチャック1,2の締め付けを行う。即ち、 試験片搬送後は、そこで上下のエアーチャック1,2を締め付けて(チャキング )、これによってチャック1,2に試験片11が装着されたことになる。 試験片11の上下端部分は、チャキングに必要な長さだけホルダー14の上下端よ り突出しており(図1,2)、また、突出した試験片上端部は、図1,2の如く 垂直方向に自立している。上記の搬送位置において、ホルダー14自身は、その上 下端が対向コマ3a, 3b, 4a, 4b間の空間内には挿入されないサイズのものであり (図1の仮想線、また図2参照)、従って、チャキングの邪魔にはならない。こ のため、装着位置へ移動したなら、ホルダー14による保持状態のまま(特別な工 程を経ることなしに)、その状態で直ちにチャキングを開始してよく、簡単かつ 容易である。
【0035】 このようにして、アーム16の移動により、ホルダー14に保持された試験片11を 始動位置から引張り試験機のチャック1,2へ搬送し、該チャックへの装着を補 助でき、試験片11を位置決め部材15に置いて作動させることにより、自動的に試 験片11を搬送して装着を補助することができる。 手作業にて試験片11を位置決め部材15に置き本装置を動作させることで、自動 的に試験片11が常にエアーチャック1,2の正しい装着位置に搬送されるとから 、該エアーチャック1,2が試験片11を締め付けるとき本装置のホルダー14がそ の試験片11を保持しているので、作業員の手に危険が及ばないことはいうまでも ない。 また、手作業における試験片11の取扱は、上述のように試験片11を位置決め部 材15に置くだけなので、軟らかいものや小さいものでも容易である。 更に、このような作業は、作業員の熟練した技量も不要とし、作業の効率も向 上する。
【0036】 上記のようにして試験片11のチャキングがされたら、次いで、アーム16のホル ダー14の試験片11の保持を解除する(吸着OFF )。 しかして、第2のアクチュエータ13により、第1のアクチュエータ12を含む装 置部分全体を移動させる。つまり、チャキング済み試験片から離れる方向にホル ダー14を移動させる。この動作によりアーム16が始動位置に戻るとき位置決め部 材15と試験片11が干渉しない。 次いで、第1のアクチュエータ12によりアーム16を始動位置に移動させる。即 ち、第1のアクチュエータによる後退(アーム後退作動)で、ホルダーを戻す。 そして、更に、第2のアクチュエータ13により第1のアクチュエータ12を含む 装置部分全体を元の位置に移動させる。。 以上で装置は初期位置に戻り、一連の動作を完了する。
【0037】 このようにして、試験片11をホルダーに取り付けるだけでエアーチャックにス ピーディにかつ、安全に取り付けることができ、しかも、上記のチャキングされ た試験片11に対する試験中は、作業者は、次の試験片に対する準備をすることが できる。即ち、上記の締め付け完了後は、本例の場合は、第1のアクチュエータ 12(横移動シリンダ)で、かつまた第2のアクチュータ13で元の位置に戻し、一 方、次の試験片11はこれを前もって待機中のそのホルダー14に吸着しておくよう にする。従って、試験中の試験片が破断しその試験片を取り外すと、直ちに待機 してあったホルダー14により前述した一連の作動が繰り返えされることから、同 様に何の手も煩わすことなくチャキングができる。このようにして、試験中に次 の試験片を試料ホルダー14に予め吸着させるようにしておけば、次の試験に対し て一段と作業効率が上がり、大幅な時間短縮が図れ、かつ上述の如く安全性をも 確保することができる。
【0038】 次に、本考案の他の実施例について、図7以下を参照して説明する。 前記実施例が、試験片を一旦保持させる試料ホルダーを持ち、人的によって一 旦ホルダーにホールドさせたあと、その試料ホルダーをスイッチ操作によって横 方向に移動させ、引張り試験装置のエアーチャックに挿入し、その後、タイミン グをもって、自動的にエアーチャックを閉じる動作と、チャックが閉じた後、そ の試料ホルダーを自動的に初期状態に戻す機能を有するものであり、ホルダーに ダンベル状のガイド溝を設けたものであったが、本考案は次のようにしてもよい 。
【0039】 即ち、本実施例は、試験片固定の応用例であって、図7は補助装置の正面図、 図8は同平面図、図9は同側面図であり、また、図10は試験片がない状態で示す 装置正面図、図11は本実施例装置による場合のチャキングの様子を示している。 なお、同各図中、前記実施例と同様の構成部分については同一のき符号を付して ある。 以下、要部について説明する。
【0040】 本実施例においては、試料ホルダー(試験片ホルダー)として、前記実施例の ような試験片を位置決め部材によるダンベル形状の溝(ガイド溝)を形成しては おらず、平面状の試料ホルダー51を用いる。一方、該試料ホルダー51の始動位置 (図7〜9)に臨んで、固定の試験片当てがい部52を配置し、これによって試験 片11の位置決めを行わせるようにする。
【0041】 試験片当てがい部52は、適用する試験片11の下部端部を当接させると共に、下 部部分を添接させる段部を有し、図9に示すように、試験片11をホルダー表面と 同一面で当てがえるように構成されている。 また、図10中、斜線ハッチングを付した個所は、適用する試験片11の幅W(サ ンプル幅)当てがい目標部分を示し、作業者はこれを目標に試験片11を図7,9 に示す如くにセットして位置決めすることができる。
【0042】 適用する試験片11の幅Wと長さは分かっており、その使用試験片の形状に合わ せて試験片当てがい部52を構成すれば、試料ホルダー51にダンベル状のガイド溝 がなくても、図10の状態において試験片当てがい部52に試験片11の下部を当てる ようにすることによっても、自立可能な腰がある試験片11(図7,9,11参照) の場合は、前記実施例と同様の目的は充分達成できる。 試験片11を図7,9のようにして固定し終えたあとは、搬送用のアクチュエー タ12(第1のアクチュエータ)により試験片11を試験機本体(図示省略)側へ搬 送し、図11に示すようにチャックの上部、下部コマ3a, 3b, 4a, 4b間に試験片上 下端を挿入すれば、問題なくチャキングもできる。
【0043】 本実施例の場合は、前記実施例の効果に加え、次のような利点もある。即ち、 図11のチャキングタイミングで締め付けて装着した後は、ホルダー51の吸着解除 後そのまま平面状の当該ホルダー51を復帰させればよく、前述したような第2の アクチュエータが不要となる利点がある。
【0044】 また、適用する試験片11に応じて試験片当てがい部52を調節あるいは交換可能 な構成にすれば、種々の形状のものに容易に対応でき、平面状の試料ホルダー51 は共通に使用し当てがい部分の調節、交換だけで簡単に対応できるようになると いう利点もある。
【0045】 本考案は、上述した実施例のみに限定されるものではなく、幾多の変更や変形 が可能である。 例えば、上述の各実施例では試験機本体の上下のチャックはエアーチャックと したが、チャックはこれに限らない。油圧チャックその他のアクチュエータであ ってもよい。 また、試験片のホルダーの保持も、エアー吸引に限定されないことは既に述べ た通りであり、更には、一旦試験片を保持可能でかつその保持状態から試験片を 剥がすことも可能な例えば吸着機能を有する特殊な紙素材をホルダー面にはって おいて、これで保持機能を実現してもよい。
【0046】
【考案の効果】
本考案によれば、自動化された引張り試験機でなく人的操作による汎用の引張 り試験機に利用して好適な補助装置を実現でき、試験片を適切に常に引張り試験 機のチャック側の定位置に搬送してチャックへの装着を補助できる。従って、作 業者の作業も簡単で熟練した技量を要さず、作業効率の向上が図れ、かつ時間短 縮も可能で安全性をも備える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による一実施例の構成を示す図で、装置
の正面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】適用できるチャックの構造の一例を示す図であ
る。
【図4】同じく、適用できる試料ホルダーの一例を示す
外観図である。
【図5】コントロール系の一例を機能ブロックとして表
した図である。
【図6】作業者による手作業と補助装置の作動の流れ図
である。
【図7】本考案の他の実施例の構成を示す図で、装置の
正面図である。
【図8】同平面図である。
【図9】同側面図である。
【図10】同装置に試験片を取り付ける前の状態を示す
図である。
【図11】同装置による場合のチャキングの様子を示す
図である。
【図12】エアーチャックの典型例の外観図である。
【符号の説明】
1 上部チャック 2 下部チャック 3a, 3b, 4a, 4b チャックのコマ 10 補助装置 11 試験片 12 第1のアクチュエータ 13 第2のアクチュエータ 14 ホルダー(試験片保持部材) 15 試験片位置決め部材 16 アーム 17 溝 18 吸引孔 19 アーム 21 コントローラ 22 スイッチ 23 ホルダー用エアー作動部 51 ホルダー 52 試験片当てがい部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験片の保持が可能なホルダーを含み、
    該ホルダーを移動可能なアームにより移動させる移動手
    段を備え、 アームの移動により、前記ホルダーに保持された試験片
    を始動位置から引張り試験機のチャックへ搬送し、該チ
    ャックへの装着を補助することを特徴とする試料装着補
    助装置。
  2. 【請求項2】 試験片を置くことによってその試験片の
    位置決めができる位置決め部と、 位置決めされた試験片の保持が可能なホルダーを含み、
    該ホルダーを移動可能なアームにより移動させる移動手
    段とを備え、 アームの移動により、前記ホルダーに保持された試験片
    を始動位置から引張り試験機のチャックへ搬送し、該チ
    ャックへの装着を補助することを特徴とする試料装着補
    助装置。
  3. 【請求項3】 試験片を位置決め部に置いて作動させる
    ことにより、自動的に試験片をチャックへ搬送してチャ
    ックへの装着を補助するようにしたことを特徴とする請
    求項2記載の試料装着補助装置。
  4. 【請求項4】 試験片を人的によって一旦ホルダーに保
    持させた後、ホルダーの移動をスイッチによって開始さ
    せることにより、アクチュエータ作動のチャックに試験
    片を挿入し、その挿入後の所定のタイミングで自動的に
    当該チャックを閉じ、チャックが閉じた後はホルダーを
    自動的に初期状態に戻すよう、制御する機能を有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の試料装着補助装置。
JP1992070600U 1992-10-09 1992-10-09 試料装着補助装置 Expired - Lifetime JP2584256Y2 (ja)

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