JPH0633199A - プリンタヘッド用ヨークコア - Google Patents
プリンタヘッド用ヨークコアInfo
- Publication number
- JPH0633199A JPH0633199A JP21208792A JP21208792A JPH0633199A JP H0633199 A JPH0633199 A JP H0633199A JP 21208792 A JP21208792 A JP 21208792A JP 21208792 A JP21208792 A JP 21208792A JP H0633199 A JPH0633199 A JP H0633199A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yoke
- core
- specific resistance
- printer head
- yoke core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Soft Magnetic Materials (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 プリンタヘッドに用いられるヨークとコアを
精密鋳造法で一体的に製造した磁気特性が優れ割れや欠
けの少ないヨークコアを提供する。 【構成】 重量比でCo5〜19%、V0.5〜2.5
%、Si0.1〜4.0%、Mn0.1〜1.0%含有
し、さらにAl≦2.0、Mo≦1.0%のうちの1種
または2種以上を合計で0.5〜5.0%含有し、残部
が実質的にFeからなり、高い靭性と固有抵抗値を有
し、精密鋳造法で製造されることを特徴とするプリンタ
ヘッド用ヨークコアである。
精密鋳造法で一体的に製造した磁気特性が優れ割れや欠
けの少ないヨークコアを提供する。 【構成】 重量比でCo5〜19%、V0.5〜2.5
%、Si0.1〜4.0%、Mn0.1〜1.0%含有
し、さらにAl≦2.0、Mo≦1.0%のうちの1種
または2種以上を合計で0.5〜5.0%含有し、残部
が実質的にFeからなり、高い靭性と固有抵抗値を有
し、精密鋳造法で製造されることを特徴とするプリンタ
ヘッド用ヨークコアである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ端末機な
どのプリンタヘッドに用いられる精密鋳造で製造され組
織が鋳造組織を有するヨークコアに関するものである。
どのプリンタヘッドに用いられる精密鋳造で製造され組
織が鋳造組織を有するヨークコアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの端末機器に接続して情報
の記録を行なうプリンタは鮮明な画質で高速印刷が可能
であるとともに騒音の発生が少なく、かつトラブルもな
く安定して動作することが要求される。図4はバネチャ
ージ式ワイヤドットプリンタヘッドの構成の一例を示す
断面図である。プリンタヘッドはコア1、ヨーク2、永
久磁石3、スペーサ4、板ばね5、側磁板6、アマチュ
ア7からなる閉磁気回路を作り、印字作動をしない時に
は永久磁石3からの磁束によって、プリントワイヤ8を
固着したアマチュア7がコア1に吸引されているように
配置しておく。
の記録を行なうプリンタは鮮明な画質で高速印刷が可能
であるとともに騒音の発生が少なく、かつトラブルもな
く安定して動作することが要求される。図4はバネチャ
ージ式ワイヤドットプリンタヘッドの構成の一例を示す
断面図である。プリンタヘッドはコア1、ヨーク2、永
久磁石3、スペーサ4、板ばね5、側磁板6、アマチュ
ア7からなる閉磁気回路を作り、印字作動をしない時に
は永久磁石3からの磁束によって、プリントワイヤ8を
固着したアマチュア7がコア1に吸引されているように
配置しておく。
【0003】印字作動を行なわせるときはコアに巻かれ
た消磁コイル9に信号電流を流すことにより永久磁石3
の磁束を消去してコア1とアマチュア7間の磁気吸引力
を無くすと、板ばね5の復帰力によりアマチュア7が作
動しプリントワイヤ8がプラテンをたたいて印字がなさ
れる。次に信号電流が止まると再び永久磁石3による閉
磁気回路が形成されて、アマチュア7はコア1に磁気吸
引されて印字の一行程を終わる。
た消磁コイル9に信号電流を流すことにより永久磁石3
の磁束を消去してコア1とアマチュア7間の磁気吸引力
を無くすと、板ばね5の復帰力によりアマチュア7が作
動しプリントワイヤ8がプラテンをたたいて印字がなさ
れる。次に信号電流が止まると再び永久磁石3による閉
磁気回路が形成されて、アマチュア7はコア1に磁気吸
引されて印字の一行程を終わる。
【0004】前記コア1とヨーク2には磁気的には軟磁
性の特性が必要であるため、Si鋼が用いられていた。
しかしながら、Si鋼は振動吸収能が小さいため、コア
1とアマチュア7間で高騒音を発生していた。また、印
字速度の高速度化つまり駆動周波数の増加が進んでいく
中で、Si鋼では飽和磁束密度が不足し高速度化しにく
い上に、前記の騒音が印字速度の高速度化に伴って、増
加していくという問題があった。そこで、最近ではSi
鋼の代わりに、パーメンジュール又はパーメンダと呼ば
れるFe−50%Co系の合金がプリンタ用ヨーク材に
用いられてきている。一方で図3に示すコア1とヨーク
2は、ほぼ円板状のヨーク2に孔を開けて、ほぼブロッ
ク状のコア1を16ヶあるいは24ヶはめこんで組立て
られるので、組立て作業が煩雑でコスト的にも不利であ
り、コアとヨークを一体的に製造できないかという要望
も生まれてきていたのである。
性の特性が必要であるため、Si鋼が用いられていた。
しかしながら、Si鋼は振動吸収能が小さいため、コア
1とアマチュア7間で高騒音を発生していた。また、印
字速度の高速度化つまり駆動周波数の増加が進んでいく
中で、Si鋼では飽和磁束密度が不足し高速度化しにく
い上に、前記の騒音が印字速度の高速度化に伴って、増
加していくという問題があった。そこで、最近ではSi
鋼の代わりに、パーメンジュール又はパーメンダと呼ば
れるFe−50%Co系の合金がプリンタ用ヨーク材に
用いられてきている。一方で図3に示すコア1とヨーク
2は、ほぼ円板状のヨーク2に孔を開けて、ほぼブロッ
ク状のコア1を16ヶあるいは24ヶはめこんで組立て
られるので、組立て作業が煩雑でコスト的にも不利であ
り、コアとヨークを一体的に製造できないかという要望
も生まれてきていたのである。
【0005】パーメンジュールは現在実用されている材
料では飽和磁束密度(Bs)が最も高い材料である。し
かし、Fe−50Co系の合金は、非常に脆弱であり、
ヨークのような薄い板にすることは困難なため、第3元
素としてV、Cr、Ni及びNb等を添加し靭性を改善
したものが実用化され、Vを約2%含有するFe−49
Co−2Vが代表的な合金としてヨーク材として実用化
している。Vなどを添加して靭性改善をはかったFe−
49Co−2V系の合金であっても、冷間加工の安定性
が欠けるため、プリンタヘッド用ヨークは精密鋳造で製
造するのが主流である。精密鋳造で製造すればヨークと
コアを一体に製造することができるメリットもあるから
である。
料では飽和磁束密度(Bs)が最も高い材料である。し
かし、Fe−50Co系の合金は、非常に脆弱であり、
ヨークのような薄い板にすることは困難なため、第3元
素としてV、Cr、Ni及びNb等を添加し靭性を改善
したものが実用化され、Vを約2%含有するFe−49
Co−2Vが代表的な合金としてヨーク材として実用化
している。Vなどを添加して靭性改善をはかったFe−
49Co−2V系の合金であっても、冷間加工の安定性
が欠けるため、プリンタヘッド用ヨークは精密鋳造で製
造するのが主流である。精密鋳造で製造すればヨークと
コアを一体に製造することができるメリットもあるから
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、ロストワ
ックス法による精密鋳造で2%のVを含有するパーメン
ジュール合金製のヨークを実用化してきた。しかしなが
ら、従来の2%V添加のパーメンジュールを精密鋳造で
製作する場合であっても、注湯後に於ける冷却時の鋳型
と金属との収縮差による拘束割れや、バリ取り作業など
手入れ時の欠けが生じやすいことを経験した。さらには
ヨークを旋削する時の端面角部の欠けも生じやすく、パ
ーメンジュールが難削であることより穴明けなどでの工
具寿命の短かいことなどの問題点があることが判明して
きた。上記問題点を解決する為には、合金組成を最適化
し靭性向上を図り、割れ、欠け、そして加工性の改善を
図る必要性がある。しかし、合金組成を変更すると固有
抵抗(比抵抗)も低下するので、プリンタヘッド用のヨ
ークとしての適正なうず電流を確保できなくなる惧れも
ある。
ックス法による精密鋳造で2%のVを含有するパーメン
ジュール合金製のヨークを実用化してきた。しかしなが
ら、従来の2%V添加のパーメンジュールを精密鋳造で
製作する場合であっても、注湯後に於ける冷却時の鋳型
と金属との収縮差による拘束割れや、バリ取り作業など
手入れ時の欠けが生じやすいことを経験した。さらには
ヨークを旋削する時の端面角部の欠けも生じやすく、パ
ーメンジュールが難削であることより穴明けなどでの工
具寿命の短かいことなどの問題点があることが判明して
きた。上記問題点を解決する為には、合金組成を最適化
し靭性向上を図り、割れ、欠け、そして加工性の改善を
図る必要性がある。しかし、合金組成を変更すると固有
抵抗(比抵抗)も低下するので、プリンタヘッド用のヨ
ークとしての適正なうず電流を確保できなくなる惧れも
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、Fe−Co合金をベースにして、靭性
を大幅に改善し、なおかつ磁気特性も優れたものにする
ように最適な合金組成を検討したものである。特に固有
抵抗を改善する目的で種々の化学組成を検討する過程で
得られたものである。合金組織を検討するうちにパーメ
ンジュール合金の靭性を向上させ、割れや欠けの発生を
低減するためにはCo含有量を下げれば最も手っ取早い
が、Co量を下げると、重要な性質である固有抵抗値と
磁束密度も低下してしまうことが判った。そこで本願発
明者は、Co量を下げても固有抵抗値と磁束密度が低下
しない合金組成範囲を検討した結果、Al、Mo、Wを
単独または複合で添加するとその効果が大きいこと、ま
た通常は脱酸剤として添加されるSi、Mnも固有抵抗
値と磁束密度を維持する効果があり、特にSiが添加の
効果が大きいことを見出して本願発明を完成したもので
ある。具体的には本発明は、化学成分が重量比でCo5
〜19%、V0.5〜2.5%、Si0.1〜4.0
%、Mn0.1〜1.0%含有し、さらにAl≦2.0
%、Mo≦3.5%、W≦1.0のうちの1種または2
種以上を合計で0.5〜5.0%含有し、残部が実質的
にFeからなり、組織が鋳造組織を有することを特徴と
するプリンタヘッド用ヨークコアである。このような用
途に用いる場合、固有抵抗値と磁束密度は高い方が望ま
しく保磁力は低い方が望ましいが、従来用いられている
3%珪素鋼や、49Co−2Vパーメンジュールの値を
勘案して、可能であれば磁束密度・B25(Oe)G・
は15600 以上、固有抵抗値は43μΩcm以上、保磁力
Hcは1.6以下が望ましいが、必ずしも完全に満す必
要はない。
解決するために、Fe−Co合金をベースにして、靭性
を大幅に改善し、なおかつ磁気特性も優れたものにする
ように最適な合金組成を検討したものである。特に固有
抵抗を改善する目的で種々の化学組成を検討する過程で
得られたものである。合金組織を検討するうちにパーメ
ンジュール合金の靭性を向上させ、割れや欠けの発生を
低減するためにはCo含有量を下げれば最も手っ取早い
が、Co量を下げると、重要な性質である固有抵抗値と
磁束密度も低下してしまうことが判った。そこで本願発
明者は、Co量を下げても固有抵抗値と磁束密度が低下
しない合金組成範囲を検討した結果、Al、Mo、Wを
単独または複合で添加するとその効果が大きいこと、ま
た通常は脱酸剤として添加されるSi、Mnも固有抵抗
値と磁束密度を維持する効果があり、特にSiが添加の
効果が大きいことを見出して本願発明を完成したもので
ある。具体的には本発明は、化学成分が重量比でCo5
〜19%、V0.5〜2.5%、Si0.1〜4.0
%、Mn0.1〜1.0%含有し、さらにAl≦2.0
%、Mo≦3.5%、W≦1.0のうちの1種または2
種以上を合計で0.5〜5.0%含有し、残部が実質的
にFeからなり、組織が鋳造組織を有することを特徴と
するプリンタヘッド用ヨークコアである。このような用
途に用いる場合、固有抵抗値と磁束密度は高い方が望ま
しく保磁力は低い方が望ましいが、従来用いられている
3%珪素鋼や、49Co−2Vパーメンジュールの値を
勘案して、可能であれば磁束密度・B25(Oe)G・
は15600 以上、固有抵抗値は43μΩcm以上、保磁力
Hcは1.6以下が望ましいが、必ずしも完全に満す必
要はない。
【0008】
【作用】本発明においてCoは磁束密度を高めるための
必須の基本組成の元素である。5%未満では、ヨークと
して必要な磁束密度が得られないので下限を5%とし
た。靭性は25%以上添加すると低下し始めるが保磁力
及び最大透磁率は20%を越えると低下し始めるため上
限を19%とした。Vは靭性を向上させ且つ固有抵抗値
を向上させるのに有効であるが、0.5%以下ではその
効果が薄く、2.5%を越えて添加すると磁気特性のう
ちの保磁力を著しく低下させるので、必須で添加し0.
5〜2.5%に限定する。SiはMnと同じ脱酸と鋳造
性を向上させる効果の他に、固有抵抗を向上させるのに
有効であるが、4.0%を越えると鋳造後の結晶粒が粗
大化して、靭性が著しく低下するため4.0%を上限と
した。MnはSiと同様、鋳造品に於いては脱酸と鋳造
性向上に有効な元素で固有抵抗値の向上にも効果がある
が、1.0%を越えると磁気特性を著しく劣化させるた
め1.0%を上限とした。Alは靭性向上と固有抵抗値
の向上に有効であるが、多すぎると鋳造性が悪くなり、
磁気特性も劣化するので、上限を2.0%とした。
必須の基本組成の元素である。5%未満では、ヨークと
して必要な磁束密度が得られないので下限を5%とし
た。靭性は25%以上添加すると低下し始めるが保磁力
及び最大透磁率は20%を越えると低下し始めるため上
限を19%とした。Vは靭性を向上させ且つ固有抵抗値
を向上させるのに有効であるが、0.5%以下ではその
効果が薄く、2.5%を越えて添加すると磁気特性のう
ちの保磁力を著しく低下させるので、必須で添加し0.
5〜2.5%に限定する。SiはMnと同じ脱酸と鋳造
性を向上させる効果の他に、固有抵抗を向上させるのに
有効であるが、4.0%を越えると鋳造後の結晶粒が粗
大化して、靭性が著しく低下するため4.0%を上限と
した。MnはSiと同様、鋳造品に於いては脱酸と鋳造
性向上に有効な元素で固有抵抗値の向上にも効果がある
が、1.0%を越えると磁気特性を著しく劣化させるた
め1.0%を上限とした。Alは靭性向上と固有抵抗値
の向上に有効であるが、多すぎると鋳造性が悪くなり、
磁気特性も劣化するので、上限を2.0%とした。
【0009】Moは耐食性向上と固有抵抗値の向上に寄
与するが、多すぎると磁気特性のうちの保磁力を低下さ
せるため3.5%を上限とした。Wも固有抵抗値向上に
寄与するが1.0%を越えると、逆に固有抵抗値が低下
するようになるため添加の効果を減ずる。よって上限を
1.0%とした。V、Al、Mn、Si、Mo、Wは、
精密鋳造されたパーメンジュール合金の固有抵抗値を向
上させるのに効果的であるが、Vは靭性を維持するため
必須で添加し、Al、Mo、Wは固有抵抗値を下げない
ように1種または2種以上を合計で0.5〜5.0%含
有することが必要である。特に0.5〜2.5%のVと
複合添加することにより、高い磁気特性を維持しなが
ら、靭性の向上と固有抵抗値の向上が達成できる。しか
し、多すぎると磁気特性が低下し、鋳造性を損なうの
で、複合で添加した時5.0%を越えて添加しないこと
が必要である。
与するが、多すぎると磁気特性のうちの保磁力を低下さ
せるため3.5%を上限とした。Wも固有抵抗値向上に
寄与するが1.0%を越えると、逆に固有抵抗値が低下
するようになるため添加の効果を減ずる。よって上限を
1.0%とした。V、Al、Mn、Si、Mo、Wは、
精密鋳造されたパーメンジュール合金の固有抵抗値を向
上させるのに効果的であるが、Vは靭性を維持するため
必須で添加し、Al、Mo、Wは固有抵抗値を下げない
ように1種または2種以上を合計で0.5〜5.0%含
有することが必要である。特に0.5〜2.5%のVと
複合添加することにより、高い磁気特性を維持しなが
ら、靭性の向上と固有抵抗値の向上が達成できる。しか
し、多すぎると磁気特性が低下し、鋳造性を損なうの
で、複合で添加した時5.0%を越えて添加しないこと
が必要である。
【0010】
【実施例】以下本発明を実施例と図面に基づき説明す
る。高周波誘導溶解炉を用いて得られた表1に示す組成
の合金溶湯から図1に示す形状(65mmφ×16mmT)
のプリンタヘッド用ヨークコアを各32ヶと図2に示す
形状の磁気測定用リングおよび2mmT×10mmW×12
0mmLの固有抵抗値測定用の試験片を精密鋳造法で製造
した。
る。高周波誘導溶解炉を用いて得られた表1に示す組成
の合金溶湯から図1に示す形状(65mmφ×16mmT)
のプリンタヘッド用ヨークコアを各32ヶと図2に示す
形状の磁気測定用リングおよび2mmT×10mmW×12
0mmLの固有抵抗値測定用の試験片を精密鋳造法で製造
した。
【0011】
【表1】
【0012】磁気測定用リングは水素雰囲気中で100
0℃で3時間保持する磁性焼鈍を施した後、磁気測定に
供した。割れや欠けの発生は目視観察によって確認し
た。まず比較例として鋳造した試料番号1〜5はCo含
有量を徐々に減らしてある。Coが低下するに伴なっ
て、磁束密度、固有抵抗値共に低下するが、鋳造直後に
発生する割れや欠け、あるいは鋳造後の研削、旋削など
の二次加工によって発生する割れも減少することが判っ
た。ただしCoを39%含有する試料番号2は鋳造直後
の割れ発生数が多いので不良率も高くなった。
0℃で3時間保持する磁性焼鈍を施した後、磁気測定に
供した。割れや欠けの発生は目視観察によって確認し
た。まず比較例として鋳造した試料番号1〜5はCo含
有量を徐々に減らしてある。Coが低下するに伴なっ
て、磁束密度、固有抵抗値共に低下するが、鋳造直後に
発生する割れや欠け、あるいは鋳造後の研削、旋削など
の二次加工によって発生する割れも減少することが判っ
た。ただしCoを39%含有する試料番号2は鋳造直後
の割れ発生数が多いので不良率も高くなった。
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】試料番号6〜11は、Al、Mo、Wのう
ちの1種を添加した実施例であるが、Alが高いと固有
抵抗値が高くなり、保磁力が低下することが分る。Mo
を添加することにより固有抵抗値が上ることが認められ
るが、若干保磁力の低下が認められる。またWの添加は
固有抵抗値の向上に僅かながら寄与していることが分
る。そして、これらAl、Mo、Wを添加すると割れや
欠けなどが発生しなくなることが大きな特徴として挙げ
られる。
ちの1種を添加した実施例であるが、Alが高いと固有
抵抗値が高くなり、保磁力が低下することが分る。Mo
を添加することにより固有抵抗値が上ることが認められ
るが、若干保磁力の低下が認められる。またWの添加は
固有抵抗値の向上に僅かながら寄与していることが分
る。そして、これらAl、Mo、Wを添加すると割れや
欠けなどが発生しなくなることが大きな特徴として挙げ
られる。
【0016】試料番号12〜15はAl、Mo、Wのう
ち2種以上を添加した例であるが、1種だけ添加した時
に比べ、固有抵抗値は向上していることが分る。Alを
添加したときと添加しなかったときの試料番号13と1
4を比較すると、保磁力への影響の違いが良く分る。試
料番号8と13を比較してみるとMoが多くなると保磁
力が低下することが分り、さらにMoの添加は3.5%
を越えないことが望ましいことが分る。試料番号16〜
19はVおよびCoの量を変動させた例である。Coの
量が減ると磁束密度が低下することは試料番号18と1
9の比較で分る。Vを下げると靭性が低下するが、本実
施例ではAl、Mo、Wなどを添加しているため、これ
が補てんされて割れ、欠けの発生への影響が出ていない
ことも分る。
ち2種以上を添加した例であるが、1種だけ添加した時
に比べ、固有抵抗値は向上していることが分る。Alを
添加したときと添加しなかったときの試料番号13と1
4を比較すると、保磁力への影響の違いが良く分る。試
料番号8と13を比較してみるとMoが多くなると保磁
力が低下することが分り、さらにMoの添加は3.5%
を越えないことが望ましいことが分る。試料番号16〜
19はVおよびCoの量を変動させた例である。Coの
量が減ると磁束密度が低下することは試料番号18と1
9の比較で分る。Vを下げると靭性が低下するが、本実
施例ではAl、Mo、Wなどを添加しているため、これ
が補てんされて割れ、欠けの発生への影響が出ていない
ことも分る。
【0017】試料番号20〜24はSi、Mnの量を変
動させた例であるが、Mnが多くなると保磁力を低下さ
せることが分る。従ってMnは1.0%を越えないこと
が必要である。Siは量が増加するに従い固有抵抗値が
非常に高くなるが、逆に磁束密度の低下と割れや欠けが
増加してくる。特にSiが5.0%を越えると異常に割
れが多発しほとんど製造ができなくなるので、Siは
4.0%を越えないことが大切である。試料番号25は
Al、Mo、Wの合計が5.0%を越えたものである。
磁束密度が低目となり割れや欠けの発生も多くなる傾向
にある。
動させた例であるが、Mnが多くなると保磁力を低下さ
せることが分る。従ってMnは1.0%を越えないこと
が必要である。Siは量が増加するに従い固有抵抗値が
非常に高くなるが、逆に磁束密度の低下と割れや欠けが
増加してくる。特にSiが5.0%を越えると異常に割
れが多発しほとんど製造ができなくなるので、Siは
4.0%を越えないことが大切である。試料番号25は
Al、Mo、Wの合計が5.0%を越えたものである。
磁束密度が低目となり割れや欠けの発生も多くなる傾向
にある。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプリンタ
ヘッド用ヨークコアは従来の2Vパーメンジュールに比
べて、著しく割れおよび欠け発生数の低減が図れ、不良
率が大幅に減少したうえに、従来ヨークとコアを別々に
製造した後、煩雑な作業により組立てていたものを、精
密鋳造法で一体的に製造できるので、安定した生産が可
能になりコストも低減することができる。さらに本発明
は、高価な合金であるCoの含有量を減らしても、必要
とする磁気特性が十分得られ、価格的にも有利なヨーク
コアが提供できるので工業上有益な発明である。
ヘッド用ヨークコアは従来の2Vパーメンジュールに比
べて、著しく割れおよび欠け発生数の低減が図れ、不良
率が大幅に減少したうえに、従来ヨークとコアを別々に
製造した後、煩雑な作業により組立てていたものを、精
密鋳造法で一体的に製造できるので、安定した生産が可
能になりコストも低減することができる。さらに本発明
は、高価な合金であるCoの含有量を減らしても、必要
とする磁気特性が十分得られ、価格的にも有利なヨーク
コアが提供できるので工業上有益な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリンタヘッド用ヨークコアの一実施
例を示す部分断面図である。
例を示す部分断面図である。
【図2】本発明のプリンタヘッド用ヨークコアの一実施
例を示す図1の上面図である。
例を示す図1の上面図である。
【図3】本発明のプリンタヘッド用ヨークコアの磁気特
性を測定するためのリングを示す形状の図である。
性を測定するためのリングを示す形状の図である。
【図4】本発明のプリンタヘッド用ヨークコアに係る、
従来のプリンタヘッドの一例を示す部分断面図である。
従来のプリンタヘッドの一例を示す部分断面図である。
1 コア,2 ヨーク,3 永久磁石,4 スペーサ,
5 板ばね,6 側磁板,7 アマチュア,8 プリン
トワイヤ,9 消磁コイル,10 ヨークコア
5 板ばね,6 側磁板,7 アマチュア,8 プリン
トワイヤ,9 消磁コイル,10 ヨークコア
Claims (1)
- 【請求項1】 化学成分が重量比でCo5〜19%、V
0.5〜2.5%、Si0.1〜4.0%、Mn0.1
〜1.0%含有し、さらにAl≦2.0%、Mo≦3.
5%、W≦1.0のうちの1種または2種以上を合計で
0.5〜5.0%含有し、残部が実質的にFeからな
り、組織が鋳造組織を有することを特徴とするプリンタ
ヘッド用ヨークコア。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21208792A JPH0633199A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | プリンタヘッド用ヨークコア |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21208792A JPH0633199A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | プリンタヘッド用ヨークコア |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0633199A true JPH0633199A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16616663
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21208792A Pending JPH0633199A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | プリンタヘッド用ヨークコア |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0633199A (ja) |
Cited By (5)
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