JPH06332430A - 高品質文字パターンの作成方法及び高品質文字の出力装置 - Google Patents

高品質文字パターンの作成方法及び高品質文字の出力装置

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JPH06332430A
JPH06332430A JP5118110A JP11811093A JPH06332430A JP H06332430 A JPH06332430 A JP H06332430A JP 5118110 A JP5118110 A JP 5118110A JP 11811093 A JP11811093 A JP 11811093A JP H06332430 A JPH06332430 A JP H06332430A
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JP5118110A
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Fumitaka Sato
文孝 佐藤
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Toshiba Corp
Toshiba Computer Engineering Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Computer Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 文字パターンの輪郭線を複数の座標点情報で
記述したフォントデータを利用するものでありながら、
そのデータ量を、文字パターン形状及び出力文字の品質
劣化を伴うことなく低減すること。 【構成】 文字パターンの輪郭線を複数の座標点情報で
記述したフォントデータは、フォントROM2に文字パ
ターンの全体形状を決める骨格部分を記述する第1のデ
ータ部分と、当該文字パターンの細部形状を記述する第
2のデータ部分とに区分して記憶される。第1のデータ
部分に属するフォントデータの座標点情報は200×2
00格子を用い、第2のデータ部分に属するフォントデ
ータの座標点情報は1600×1600格子を用いて記
述する。CPU1は、フォントROM2から所定の順番
で読み出したフォントデータをラスタライズして文字パ
ターン展開メモリ3にビットイメージとして展開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輪郭線が滑らかな高品
質文字を得るための高品質文字パターンの作成方法及び
高品質文字の出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のワードプロセッサ或いはコンピュ
ータ装置では、その印字出力や表示出力の高品質化を図
るためにアウトラインフォントを利用することが一般的
になりつつある。アウトラインフォントは、フォントデ
ータを文字サイズ毎にドットの集合で持つビットマップ
フォントとは相違して、1文字毎にその輪郭線を複数の
座標点情報及び関数式で表現したデータ構造となってお
り、多数の座標点情報を含むフォントデータに基づい
て、出力の都度に必要とされる文字サイズをラスタライ
ザと呼ばれるプログラムにより演算し、その演算出力に
より文字パターンの輪郭線を描画すると共に、その輪郭
線の内部を塗り潰してプリンタや画面に出力する構成と
なっている。
【0003】例えば、アップルコンピュータ社が開発し
た日本語アウトラインフォントである「漢字True Type
」は、図7に示すように、A〜Eのような文字デザイ
ンの特徴を示すサンプル点情報を備え、これらサンプル
点A〜E間の輪郭線を二次スプライン曲線で表現したデ
ータ構造となっている。また、アドビ社が開発した日本
語アウトラインフォントである「ATM日本語版(Type
1)」は、図8に示すように、Z1 、Z2 を含む制御点
情報を備え、これら制御点Z1 、Z2 間に対応した輪郭
線a、bを3次のベジェ曲線で表現したデータ構造とな
っている。
【0004】アウトラインフォントでは、座標点情報の
数が多いこと、及び各座標点の位置を記述するのに要す
るビット数が多いという事情があるため、そのフォント
データに必要なデータ量は、極めて大きくなるものであ
る。即ち、1書体に通常で約7000文字を含む日本語
の場合には、1書体当たり最低でも2Mバイト以上のデ
ータ量が必要である。
【0005】上記座標点情報は、n×nの正方格子(メ
ッシュサイズnの正方格子)における格子点の位置とし
て記述されるのが通常である。例えば、日本規格協会文
字フォント開発・普及センターが開発した書体である
「平成明朝」及び「平成角ゴシック」では、メッシュサ
イズnとして夫々「12800」及び「1024」が使
われている。この場合、「12800」及び「102
4」を二進数で表現するためには夫々14ビット及び1
0ビットが必要であるから、一つの座標点をx,y座標
で表現するためには、「平成明朝」書体では14×2=
28ビット必要となり、「平成角ゴシック」書体では1
0×2=20ビット必要となる。そして、特に漢字の場
合には、その輪郭線を表現するために極めて多くの座標
点が必要となるものであり、このため上記のような座標
点情報そのものがアウトラインフォントのデータ量の増
加原因の一つとなっている。
【0006】そこで、従来では、一つの座標点の位置を
表現するのに上記のように28ビット或いは20ビット
データを常に用いることをせずに、例えば座標値の差分
をと取ったり、それを更にハフマン符号化するなどの種
々のデータ圧縮手段を用いることにより、アウトライン
フォントのデータ量を少しでも減らす努力が行われてい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなデータ圧縮の努力にも拘らず、現状ではアウトラ
インフォントのデータ量が非常に多いままであるため、
アウトラインフォントをプリンタなどで使用する場合に
は、そのメモリ容量の増大などに伴うハードウエアコス
トの高騰が避けられないものであった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、文字パターンの輪郭線を複数の座標
点情報で記述したフォントデータを利用するものであり
ながら、そのフォントデータのデータ量を、文字パター
ン形状の品質劣化を伴うことなく低減できるようになる
新規な高品質文字パターンの作成方法を提供することに
あり、また、このようなデータ量の低減を合理的な構成
で実現できてハードウエアコストの低減を図り得るよう
になる高品質文字の出力装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、文字パターンの輪郭線を複数の座標点情報
で記述したフォントデータを備えた高品質文字パターン
の作成方法において、前記フォントデータを、文字パタ
ーンの全体形状を決める骨格部分を記述する第1のデー
タ部分と当該文字パターンの細部形状を記述する第2の
データ部分との組み合わせにより構成した上で、前記第
1のデータ部分に属するフォントデータの記述に用いる
座標点情報の座標単位を、前記第2のデータ部分に属す
るフォントデータの記述に用いる座標点情報の座標単位
より大きな値に設定したものである。
【0010】この場合、第1のデータ部分に属するフォ
ントデータの記述に用いる座標点情報の座標単位は、第
2のデータ部分に属するフォントデータの記述に用いる
座標点情報の座標単位の2の整数べき乗の大きさに設定
することが望ましい。
【0011】また、第1のデータ部分に属するフォント
データを文字コードにより索引すると共に、第2のデー
タ部分に属するフォントデータを文字細部コードにより
索引するように構成し、前記文字細部コードを前記第1
のデータ部分に属するフォントデータの記述中に組み込
む構成とすることもできる。
【0012】本発明による高品質文字の出力装置は、文
字パターンの輪郭線を複数の座標点情報で記述したフォ
ントデータとして記憶する記憶手段と、この記憶手段か
ら読み出したフォントデータをラスタライズして出力す
る制御手段とを備えた構成とした上で、前記記憶手段に
対して、前記フォントデータを、文字パターンの全体形
状を決める骨格部分を記述する第1のデータ部分と当該
文字パターンの細部形状を記述する第2のデータ部分と
に区分して記憶すると共に、前記第1のデータ部分に属
するフォントデータの記述に用いる座標点情報の座標単
位を、前記第2のデータ部分に属するフォントデータの
記述に用いる座標点情報の座標単位より大きな値で記憶
する構成としたものである。
【0013】この場合、前記記憶手段は、第1のデータ
部分に属するフォントデータの記述に用いる座標点情報
の座標単位を、第2のデータ部分に属するフォントデー
タの記述に用いる座標点情報の座標単位の2の整数べき
乗の大きさで記憶することが望ましい。
【0014】また、記憶手段を、文字コードにより索引
される第1のフォント格納領域に第1のデータ部分に属
するフォントデータを記憶すると共に、文字細部コード
により索引される第2のフォント格納領域に第2のデー
タ部分に属するフォントデータを記憶するように構成し
た上で、前記文字細部コードを前記第1のフォント格納
領域内でのフォントデータの記述中に組み込んだ状態で
記憶する構成とすることもできる。
【0015】
【作用】請求項1に記載した高品質文字パターンの作成
方法によれば、第1のデータ部分に属するフォントデー
タの記述に用いる座標点情報、つまり文字パターンの全
体形状を決める骨格部分を記述するための座標点情報
は、その座標単位(格子間隔)が大きめに設定されてい
るから、一つの座標点をx,y座標で表現するのに必要
なビット数が減るようになる。第2のデータ部分に属す
るフォントデータの記述に用いる座標点情報、つまり文
字パターンの細部形状を記述するための座標点情報は、
その座標単位が前記第1のデータ部分に属する座標点情
報の座標単位より小さく設定されるが、当該細部形状に
対応した輪郭線は比較的狭い範囲に収まるものであるか
ら、必要となる格子の全体サイズが本質的に小さくて済
む。このため、上記格子の原点位置を適宜に選択すれ
ば、文字パターンの細部形状の表現に用いる座標点情報
を少ないビット数で表現可能となり、データ量の増加が
抑制されることになる。以上の結果、文字パターンの輪
郭線を表現するのに必要なデータ量が減るようになる。
【0016】文字パターンの全体形状を決める骨格部分
の輪郭線は、座標点情報の座標単位が大き目に設定され
た場合でも十分な品質で表現可能である。また、文字パ
ターンの細部の輪郭線は、座標点情報の座標単位が小さ
く設定されるから、その細部の輪郭線と前記骨格部分の
輪郭線との接続点においては、両輪郭線の各接線ベクト
ルの傾きの誤差が縮小されることになり、このため上記
接続点での文字パターンの輪郭線の歪みが目立たなくな
り、総じて文字パターンの品質が向上するようになる。
【0017】請求項2に記載したように、第1のデータ
部分に関連した座標点情報の座標単位が、第2のデータ
部分に関連した座標点情報の2の整数べき乗の大きさに
設定されていた場合には、第1及び第2のデータ部分の
座標点情報を相互変換するときにおいて、整数ビット分
のビット操作を行うだけで済むようになる。従って、フ
ォントデータの展開処理に1種類の座標単位を共通に用
いることができるようになって、その処理の簡単化を実
現できる。
【0018】請求項3の構成によれば、フォントデータ
の展開時には、文字コードによって第1のデータ部分に
属するフォントデータが索引され、そのフォントデータ
の読み出しの途中で文字細部コードが現れたときには、
当該文字細部コードによって第2のデータ部分に属する
フォントデータが索引されることになるから、フォント
データの展開処理を円滑に行い得るようになる。
【0019】請求項4に記載した高品質文字の出力装置
によれば、記憶手段は、前述のようなデータ量が少ない
フォントデータを記憶することになるから、その容量が
小さくて済むようになる。また、記憶手段に記憶された
フォントデータによる文字パターンは、前述のように品
質が高いものとなるから、そのフォントデータが制御手
段によりラスタライズされて出力された場合には、出力
された文字の品質も高くなる。
【0020】請求項5の構成によれば、記憶手段に記憶
された第1及び第2のデータ部分の座標点情報を相互変
換する場合には、整数ビット分のビット操作を行うだけ
で済むから、制御手段によるラスタライズ時の負荷を小
さくできるようになる。
【0021】請求項6の構成によれば、フォントデータ
の展開時には、文字コードによって第1のフォント領域
中のフォントデータが索引され、そのフォントデータの
読み出しの途中で文字細部コードが現れたときには、当
該文字細部コードによって第2のフォント領域中のフォ
ントデータが索引されることになるから、フォントデー
タの展開処理を円滑に行い得るようになり、この面から
も制御手段によるラスタライズ時の負荷を小さくできる
ようになる。
【0022】
【実施例】以下、本発明をワードプロセッサに適用した
一実施例について図1〜図6を参照しながら説明する。
ハードウエア構成の概略を示す図1において、本発明で
いう制御手段に相当したCPU1は、フォントROM
2、文字パターン展開メモリ3、主メモリ4、プリンタ
5、キーボード6、ディスプレイ7及び他の図示しない
入出力装置との間でのデータの授受をバスライン8を通
じて行う構成となっている。
【0023】フォントROM2は、本発明でいう記憶手
段に相当したもので、これには、多数の文字に対応した
アウトラインフォント用のフォントデータが後述するよ
うな記述形式で記憶されており、CPU1から要求され
たフォントデータをバスライン8を通じて出力する。
【0024】文字パターン展開メモリ3は、CPU1に
よって読み出された後にラスタライズされたフォントデ
ータの輪郭線をビットイメージとして展開すると共に、
その輪郭線の内部を塗り潰す作業を行うために用いられ
る。また、主メモリ4は、CPU1により実行されるプ
ログラムを記憶すると共に、プログラム作業領域を提供
するために設けられたもので、一部の領域は1頁分のビ
ットイメージを展開するためのバッファメモリとしても
使用される構成となっている。
【0025】さて、前記フォントROM2に記憶される
フォントデータは、文字パターンの輪郭線を例えば3次
ベジェ曲線を利用して表現したものであり、その記述形
式は、本願発明者による以下のような知見に基づいて決
定されている。つまり、例えば、輪郭線を3次ベジェ曲
線で表現するようにしたアウトラインフォントにおい
て、そのフォントデータの座標点情報を記述するための
メッシュサイズnとして、現在一般的な「1024」よ
り大幅に小さい値である「200」を用いたときに、文
字形状がどの部分で劣化するかを調べた。その結果、以
下、のような事情があることが判明した。
【0026】…滑らかに接続されるべき2本のベジェ
曲線セグメントの接続点における各セグメントの接線方
向の誤差が人間の視覚では最も良く目立つ。 …文字の細部形状を表現するときには、座標点情報の
座標単位(座標点情報を記述するのに用いるn×n正方
格子の格子間隔)が大き過ぎて輪郭線形状の誤差が拡大
する。
【0027】ここで、上記のような事情を簡明な例を
示す図5を用いて説明する。即ち、図5において、曲線
P1 P4 P7 を、2本の3次ベジェ曲線セグメントのた
めの制御点P1 、P2 、P3 、P4 及びP4 、P5 、P
6 、P7 で表現する場合、P4 で2本の曲線セグメント
が滑らかに接続されるためには、P3 、P4 、P5 が一
直線上に存在する必要がある。一方、P1 〜P7 は、n
×n正方格子の各格子点上に取らなければならない(図
5では説明の便宜上、P3 、P5 のみが格子点から外れ
ている状態を示している)。
【0028】このような場合、制御点P3 、P5 を表現
するためには、それらに最も近い格子点P3 、P5 を利
用することになるが、これでは、P3 、P4 、P5 を結
ぶ線が一直線上に乗らなくなる。つまり、2本のベジェ
曲線セグメントの接続点P4における接線P3 P4 及び
P4 P5 の各ベクトルの傾きが一致しなくなるため、特
に文字サイズを拡大して出力する場合において、上記の
ような各ベクトルの傾きの誤差が人間の視覚では輪郭線
の歪みとして認識されることになる。このとき、メッシ
ュサイズnを十分に大きくとれば、P3 、P4 、P5 の
なす角度が180°に近くなって、接線P3 P4 及びP
4 P5 の各ベクトルの傾きの誤差が縮小されるようにな
るから、上記のような歪みは目立たなくなる。
【0029】次に、前記のような事情を図6を用いて
説明する。この図6は、文字パターンの例として漢字に
おける人偏「イ」を示したもので、例えば、その第1画
の斜線(所謂「左はらい」)の片側部分を表す曲線b
は、n×n正方格子の中でも比較的長いベジェ曲線とな
るから、その曲線bの傾きを十分に滑らかに表現できる
ようになる。これを例えば図5に示す座標点P4 、P5
、P6 、P7 で表現されるベジェ曲線セグメントに当
てはめた場合、その曲線セグメントの始端での傾きは、
点P4 を始端とし且つ点P5 を終端としたベクトルの方
向で表される。
【0030】一方、人偏「イ」における第1画の終端部
のような文字の細部形状を示す曲線cの場合には、曲線
セグメントそのものが小さいので、例えば図5において
接線P4 P5 で示される始端ベクトルに当てはめた場
合、始端ベクトルが短く、しかもそのx,y成分が夫々
整数になる必要があるという制約があり、このため、座
標点情報の座標単位が大きい場合には、曲線セグメント
の始端での接線は、ごく限られた飛び飛びの僅かな種類
しか実現できず、これが輪郭線形状の誤差の拡大の原因
となっている。
【0031】本実施例では、フォントROM2に記憶さ
れるフォントデータを、上記のような知見に基づいて、
文字パターンの全体形状を決める骨格部分を記述する第
1のデータ部分と、当該文字パターンの細部形状を記述
する第2のデータ部分とに区分する構成としている。こ
の場合、図6の例では、文字パターンの全体形状を決め
る骨格部分を表現する破線の曲線b、d、e、g、iが
第1のデータ部分として記述され、文字パターンの細部
形状を表現する実線の曲線a、c、f、hが第2のデー
タ部分として記述されることになる。
【0032】また、第1のデータ部分に属するフォント
データは、その記述に200×200程度の粗い正方格
子を用いても十分に表現可能であるから、そのメッシュ
サイズnを「200」としている。これに対して、第2
のデータ部分に属するフォントデータは、上記のような
粗い正方格子では文字品質が劣化することになるから、
例えばメッシュサイズnが「1600」の細い格子を用
いて表現している。
【0033】要するに、フォントROM2は、第1のデ
ータ部分に属するフォントデータの記述に用いる座標点
情報の座標単位(格子間隔)を、第2のデータ部分に属
するフォントデータの記述に用いる座標点情報の座標単
位である1/1600の8倍の大きさである1/200
とした状態で記憶しているものである。これにより、第
1のデータ部分の記述に用いる座標点情報の座標単位
は、第2のデータ部分の記述に用いる座標点情報の座標
単位の2の整数べき乗(2の3乗)の大きさに設定され
ることになる。
【0034】このとき、第1のデータ部分の座標点情報
は、メッシュサイズnが「200」であるから8ビット
で表現され、また、第2のデータ部分の座標点情報は、
メッシュサイズnが「1600」であるから11ビット
で表現されるものであり、従って、第1のデータ部分の
座標点情報を第2のデータ部分の座標点情報と対応する
ように変換する場合には、第1のデータ部分の座標点情
報を3ビット分だけ左シフトするというビット操作を行
うだけで済むものである。
【0035】さて、第2のデータ部分に属するフォント
データに対応した文字パターンの細部形状、つまり例え
ば図6中において曲線a、c、f、hで示されるような
輪郭線形状は、同一書体に属する多数の文字間で共通で
あることが多いものである。そこで、本実施例では、こ
れらの細部形状の輪郭線に関する記述を各書体毎に多種
類用意し、各曲線の記述毎に細部インデックスを付して
まとめた状態でフォントROM2に記憶している。
【0036】即ち、図2はフォントROM2に記憶され
るフォントデータ全体の構造を摸式的に示したものであ
り、以下これについて図3も参照しながら説明する。図
2において、文字インデックス領域10及び文字定義領
域11(本発明でいう第1のフォント格納領域に相当)
は、基本的には従来構成と同じであり、例えば、ある文
字Fのフォントデータにアクセスする場合には、その文
字Fの文字コードを利用して文字インデックス領域10
中の配列をアクセスして、文字Fのインデックス14を
取り出し、文字定義領域11中における文字Fのフォン
トデータが記述された領域15を上記インデックス14
により索引して指示するものである。
【0037】上記文字定義領域11中のフォントデータ
は、図3に一例を示すようなシンボリックコードにて記
述されている。この図3において、L(xi-3 ,yi-3
)は、従来より一般的となっている輪郭線形状の記述
方法の一つであり、図示しない現在の座標点から、座標
点(xi-3 ,yi-3 )へ直線を引き、その直線の終端点
(xi-3 ,yi-3 )を新しい座標点とすることを意味し
ている。次の行の記述であるC(xi-2 ,yi-2 ),
(xi-1 ,yi-1 ),(xi ,yi )も従来より一般的
となっている3次ベジェ曲線の記述方法であり、前行に
記述された現在座標点(xi-3 ,yi-3 )と上記(xi-
2 ,yi-2 ),(xi-1 ,yi-1 ),(xi ,yi )と
の4点で規定される3次ベジェ曲線を描画し、その曲線
の終端点(xi ,yi )を新しい座標点とすることを意
味している。ここまでのフォントデータは、文字パター
ンの全体形状を決める骨格部分を記述する第1のデータ
部分に属するものであり、各座標点情報の記述には20
0×200格子が用いられる。
【0038】図3中のD(j)は、本発明でいう文字細
部コードに対応したもので、前述のように多種類用意さ
れる文字パターンの細部形状を示す曲線の記述のうちj
番目のものを読み出して使うことを意味しており、これ
は本実施例で導入した独自の概念である。このような概
念を実現するために、図2に示すフォントデータ中に、
前記細部インデックスを記憶した細部インデックス領域
12と文字パターンの細部形状を示す曲線の記述を記憶
した細部定義領域13(本発明でいう第2のフォント格
納領域に相当)とを設けている。この場合、文字Fに対
応した領域15の記述を実行していく過程で細部形状の
記述を読み出すための記述D(j)が出現したときに
は、細部インデックス領域12からj番目のインデック
ス16を取り出し、細部定義領域13中において、上記
インデックス16により指定される細部形状を示す曲線
の記述領域17にアクセスする。尚、この領域17に
は、文字パターンFの細部形状曲線の始点を原点とする
1600×1600格子を用いた3次ベジェ曲線用の制
御点の情報が記述されている。
【0039】ここで、本実施例では、内部処理の上では
1600×1600格子を用いている。これに対して、
図2中の文字定義領域11から読み出されるフォントデ
ータの座標点情報の記述には200×200格子が用い
られているから、実際にフォントデータの展開を行う際
には、前にも述べたように上記座標点情報を3ビット分
だけ左シフトして1600×1600格子用の情報に変
換する処理を行うようになっている。尚、細部定義領域
13から読み出すフォントデータの座標点情報(160
0×1600格子)は、上記のようなビット操作を行わ
ずに、その読み出し時の現在座標点を原点位置とした絶
対座標値として用いられる。
【0040】図4には、図6中に示した曲線c及びこれ
に連続する曲線b、dの一部を拡大した状態で示してい
る。この図4中に実線で示した格子は、前記第1のデー
タ部分に属するフォントデータに対応した200×20
0格子であり、曲線b、dを表現するための各座標点を
示す情報は、この200×200格子上の点として記述
される。尚、図4では曲線b及びdの各端点を示すサン
プル点Pi 及びPi+1が例示されている。
【0041】図4中に破線によって部分的に示した格子
は、前記第2のデータ部分に属するフォントデータに対
応した1600×1600格子であり、文字パターンの
細部形状である前記曲線cは、この格子上の制御点Q、
Q′と、曲線b、dとの接続点に当たる前記サンプル点
Pi 、Pi+1 とを用いた3次ベジェ曲線によって表現さ
れている。この曲線cの座標点情報を示す記述は、前記
図3中のシンボリックコードD(j)により読み出され
るものであり、その描画時には終端点である点Pi+1 が
新しい座標点とされる。
【0042】ところで、従来のように文字パターン全体
の座標点情報を同一の正方格子を利用して表現する構成
の場合には、文字パターンの細部形状を表現する制御点
にも200×200格子上の点を利用することになるか
ら、上記制御点Q、Q′の代わりに、それらに最も近い
200×200格子上の点R、R′を用いることにな
る。従って、このように座標点情報の座標単位が大きく
なる場合には、前述したように曲線cの形状の誤差が拡
大して、印字品質が劣化することになる。
【0043】これに対して、本実施例では、曲線cの表
現に1600×1600格子を使えるので、曲線bのサ
ンプル点Pi での接線の延長線上若しくはそれに近い傾
きを持つ直線上に制御点Qを取ることができると共に、
曲線dのサンプル点Pi+1 での接線の延長線上若しくは
それに近い傾きを持つ直線上に制御点Q′を取ることが
できる。従って、サンプル点Pi での曲線b及びcの各
接線ベクトルの傾きの誤差、並びにサンプル点Pi+1 で
の曲線c及びdの各接線ベクトルの傾きの誤差が縮小さ
れることになり、文字パターンの輪郭線の歪みが目立た
なくなって印字品質が向上するようになる。
【0044】ここで、上記のような第2のデータ部分に
属するフォントデータは、文字パターンの細部形状、つ
まり比較的狭い範囲に収まる輪郭線を記述するためのも
のであって、必要となる正方格子の全体サイズが本質的
に小さくて済むから、上述のように1600×1600
の細い正方格子を用いた場合でも、その正方格子の原点
位置を適宜に選択すれば、文字パターンの細部形状の表
現に用いる座標点情報は、前記第1のデータ部分を表現
するための座標点情報(0≦x,y≦199)で表現可
能となり、データ量の増加が抑制されることになる。
【0045】具体的には、文字パターンの全体形状の骨
格部分を表現するための座標点情報は、200×200
格子で記述されるから、一つの座標点をx,y座標で表
現するのに8×2=16ビットで済むことになり、上記
骨格部分を表現する上で必要となるビット数は、102
4×1024格子を用いる従来構成(10×2=20ビ
ット必要)に比べて少なくなる。また、上記文字パター
ンの細部形状を示す輪郭線は、同一書体に属する多数の
文字において共通のものがまとめて記憶される構成とな
っており、その種類は書体のデザインによって大きく異
なってくる。この場合、例えば特定の8ビットパターン
と12ビットの指定フィールドを持てば、4000種類
の細部形状データを設定することが可能となり、実用上
の支障を生ずる虞がなくなる。従って、文字パターンの
細部形状を示す輪郭線の記述に平均4点の座標点情報が
含まれていたとすると、1024×1024格子を用い
た従来構成では20×4=80ビット必要であったデー
タが、8+12=20ビットで表現できることになる。
【0046】この場合、1書体分のフォントデータのう
ちの半分が文字パターンの細部形状の表現に費やされて
いるとすれば、 (16/20)×1/2+(20/80)×1/2=21/40 となり、全体としてはデータ量が従来の半分になる。勿
論、実際には従来構成及び本実施例の何れの場合でも種
々のデータ圧縮技術が利用され、また1書体分のフォン
トデータのうちに文字パターンの細部形状の表現が占め
る割合も相違するにから、一概にはデータ量が半分にな
るとは言えないが、データ量が従来構成より大幅に減る
ことは確実である。
【0047】尚、上記実施例では、200×200格子
と1600×1600格子とを固定的に用いる構成とし
たが、文字パターンの細部形状の輪郭線を含む正方形枠
或いは長方形枠を想定し、その枠の長さを一定数(例え
ば200或いは256)に分割して格子の形状を決定す
る構成としても良いものである。また、上記実施例で
は、印字出力のみアウトラインフォントを利用する構成
としたが、表示出力にもアウトラインフォントを利用す
ることによって所謂WYSIWYG環境を実現する構成
としても良いものである。さらに、文字パターンの輪郭
線をスプライン曲線などの他の関数曲線により表現する
構成としても良いことは勿論である。
【0048】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、本
発明による高品質文字パターンの作成方法及び高品質文
字の出力装置によれば、文字パターンの輪郭線を複数の
座標点情報で記述したフォントデータを、座標点情報の
座標単位が夫々異なる第1のデータ部分と第2のデータ
部分とに分けて記述する構成したから、上記のように文
字パターンの輪郭線を複数の座標点情報で記述したフォ
ントデータを利用するものでありながら、そのフォント
データのデータ量を、文字パターン形状及び出力文字の
品質劣化を伴うことなく低減できると共に、ハードウエ
アコストの低減も実現できるようになるものである。
【0049】また、本発明によれば、前記2種類の座標
単位の関係を、一方が他方の2の整数べき乗の大きさと
なるように設定したから、両座標単位相互間の変換を、
整数ビット分のビット操作を行うだけで済むようになっ
て、フォントデータの展開処理の簡単化を実現できるも
のである。
【0050】さらに、本発明によれば、フォントデータ
の展開時には、文字コードによって第1のデータ部分に
属するフォントデータを索引し、そのフォントデータの
呼び出しの途中で文字細部コードが現れたときには、当
該文字細部コードによって第2のデータ部分に属するフ
ォントデータを索引する構成となっているから、フォン
トデータの展開処理を円滑に行い得るようになるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のハードウエア構成を概略的
に示す機能ブロック図
【図2】フォントデータの構造を示す摸式図
【図3】フォントデータの記述方法の一例を説明するた
めの図
【図4】文字パターンの一部を拡大した状態で示す図
【図5】3次ベジェ曲線の一例を示した図
【図6】文字パターンの一例を示した図
【図7】従来例を説明するための曲線パターンを示す図
【図8】異なる従来例を説明するための曲線パターンを
示す図
【符号の説明】
図面中、1はCPU(制御手段)、2はフォントROM
(記憶手段)、3は文字パターン展開メモリ、4は主メ
モリ、5はプリンタ、11は文字定義領域(第1のフォ
ント格納領域)、13は細部定義領域(第2のフォント
格納領域)を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字パターンの輪郭線を複数の座標点情
    報で記述したフォントデータを備えた高品質文字パター
    ンの作成方法において、 前記フォントデータを、文字パターンの全体形状を決め
    る骨格部分を記述する第1のデータ部分と当該文字パタ
    ーンの細部形状を記述する第2のデータ部分との組み合
    わせにより構成すると共に、 前記第1のデータ部分に属するフォントデータの記述に
    用いる座標点情報の座標単位を、前記第2のデータ部分
    に属するフォントデータの記述に用いる座標点情報の座
    標単位より大きな値に設定したことを特徴とする高品質
    文字パターンの作成方法。
  2. 【請求項2】 第1のデータ部分に属するフォントデー
    タの記述に用いる座標点情報の座標単位は、第2のデー
    タ部分に属するフォントデータの記述に用いる座標点情
    報の座標単位の2の整数べき乗の大きさに設定されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の高品質文字パターンの作
    成方法。
  3. 【請求項3】 第1のデータ部分に属するフォントデー
    タを文字コードにより索引すると共に、第2のデータ部
    分に属するフォントデータを文字細部コードにより索引
    するように構成され、前記文字細部コードを前記第1の
    データ部分に属するフォントデータの記述中に組み込ん
    だことを特徴とする請求項1記載の高品質文字パターン
    の作成方法。
  4. 【請求項4】 文字パターンの輪郭線を複数の座標点情
    報で記述したフォントデータとして記憶する記憶手段
    と、この記憶手段から読み出したフォントデータをラス
    タライズして出力する制御手段とを備えた高品質文字の
    出力装置において、 前記記憶手段は、前記フォントデータを、文字パターン
    の全体形状を決める骨格部分を記述する第1のデータ部
    分と当該文字パターンの細部形状を記述する第2のデー
    タ部分とに区分して記憶すると共に、前記第1のデータ
    部分に属するフォントデータの記述に用いる座標点情報
    の座標単位を、前記第2のデータ部分に属するフォント
    データの記述に用いる座標点情報の座標単位より大きな
    値で記憶していることを特徴とする高品質文字の出力装
    置。
  5. 【請求項5】 記憶手段は、第1のデータ部分に属する
    フォントデータの記述に用いる座標点情報の座標単位
    を、第2のデータ部分に属するフォントデータの記述に
    用いる座標点情報の座標単位の2の整数べき乗の大きさ
    で記憶していることを特徴とする請求項4記載の高品質
    文字の出力装置。
  6. 【請求項6】 記憶手段は、文字コードにより索引され
    る第1のフォント格納領域に第1のデータ部分に属する
    フォントデータを記憶すると共に、文字細部コードによ
    り索引される第2のフォント格納領域に第2のデータ部
    分に属するフォントデータを記憶するように構成され、
    前記文字細部コードを前記第1のフォント格納領域内で
    のフォントデータの記述中に組み込んだ状態で記憶して
    いることを特徴とする請求項4記載の高品質文字の出力
    装置。
JP5118110A 1993-05-20 1993-05-20 高品質文字パターンの作成方法及び高品質文字の出力装置 Pending JPH06332430A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7079146B2 (en) 2000-03-02 2006-07-18 Sony Computer Entertainment Inc. Image producing device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7079146B2 (en) 2000-03-02 2006-07-18 Sony Computer Entertainment Inc. Image producing device

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