JPH06332462A - 電子楽器 - Google Patents
電子楽器Info
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- JPH06332462A JPH06332462A JP6078668A JP7866894A JPH06332462A JP H06332462 A JPH06332462 A JP H06332462A JP 6078668 A JP6078668 A JP 6078668A JP 7866894 A JP7866894 A JP 7866894A JP H06332462 A JPH06332462 A JP H06332462A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 PCM方式と変調方式を混在させた電子楽器
において、PCM波形データと変調用波形データを両方
式に適した標本間隔で波形メモリに記憶させ、両方式を
リアルタイムに切換えながら簡単なアドレス指定によっ
て楽音の発音を可能にする。 【構成】 まず押鍵情報を取込み、発音チャネルのいず
れかに割り当て、キーコードレジスタ部5に供給する。
レジスタ部5はこのキーコード及び選択部4からのPC
M方式と変調方式のいずれかを選択する信号とに対応し
て、歩進幅データをアドレス発生部6に出力する。そし
てアドレス発生部6は、このピッチデータに対応する歩
進幅の累算値に相当するアドレス信号Xを出力し、変調
方式の楽音合成時、メモリ部9の読み出し時のアドレス
信号を変調する変調部7に入力する。選択回路8は、P
CM方式の選択時、アドレス信号Xをメモリ部9に供給
し、変調方式の選択時、変調されたアドレス信号X′を
供給する。
において、PCM波形データと変調用波形データを両方
式に適した標本間隔で波形メモリに記憶させ、両方式を
リアルタイムに切換えながら簡単なアドレス指定によっ
て楽音の発音を可能にする。 【構成】 まず押鍵情報を取込み、発音チャネルのいず
れかに割り当て、キーコードレジスタ部5に供給する。
レジスタ部5はこのキーコード及び選択部4からのPC
M方式と変調方式のいずれかを選択する信号とに対応し
て、歩進幅データをアドレス発生部6に出力する。そし
てアドレス発生部6は、このピッチデータに対応する歩
進幅の累算値に相当するアドレス信号Xを出力し、変調
方式の楽音合成時、メモリ部9の読み出し時のアドレス
信号を変調する変調部7に入力する。選択回路8は、P
CM方式の選択時、アドレス信号Xをメモリ部9に供給
し、変調方式の選択時、変調されたアドレス信号X′を
供給する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の楽音合成方式を
効率的に混在させることができる電子楽器に関する。
効率的に混在させることができる電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の楽器の楽音は、倍音の周波数や振
幅が常に変動し、楽器によっては非整数次の倍音を含む
など、複雑な倍音構造を有するとともに、それぞれ楽器
固有の雑音成分−例えばピアノのアタック(立ち上が
り)時の衝撃性雑音など−を有している。このような倍
音と雑音成分は、楽器の音色を大きく特徴付けている。
幅が常に変動し、楽器によっては非整数次の倍音を含む
など、複雑な倍音構造を有するとともに、それぞれ楽器
固有の雑音成分−例えばピアノのアタック(立ち上が
り)時の衝撃性雑音など−を有している。このような倍
音と雑音成分は、楽器の音色を大きく特徴付けている。
【0003】このような楽音を電子楽器でリアルに再現
するために、また、従来無かった新しい感覚の音を作り
出すために、各種の楽音合成方式が電子楽器に用いられ
ている。
するために、また、従来無かった新しい感覚の音を作り
出すために、各種の楽音合成方式が電子楽器に用いられ
ている。
【0004】それらの方式の中には、PCM方式、周波
数変調方式、位相変調方式、倍音加算方式など、多くの
方式があり、それぞれ長所・短所を有している。それを
適宜組み合わせて用いれば、上述の目的をある程度果た
すことができる。例えばアタック時は、通常、上述の雑
音以外にも倍音構造が複雑に変動するので、PCM方式
が適し、その後のサステインの部分(定常部)は、PC
M方式を用いると大きな記憶容量を有するメモリが必要
になるので、別方式に切り替えることが考えられる。
数変調方式、位相変調方式、倍音加算方式など、多くの
方式があり、それぞれ長所・短所を有している。それを
適宜組み合わせて用いれば、上述の目的をある程度果た
すことができる。例えばアタック時は、通常、上述の雑
音以外にも倍音構造が複雑に変動するので、PCM方式
が適し、その後のサステインの部分(定常部)は、PC
M方式を用いると大きな記憶容量を有するメモリが必要
になるので、別方式に切り替えることが考えられる。
【0005】その1例として、特開昭58−10229
6号では、アタック時の楽音波形をPCM方式、それ以
後を周波数変調方式を用いて楽音を合成している。以
下、この方式について説明する。
6号では、アタック時の楽音波形をPCM方式、それ以
後を周波数変調方式を用いて楽音を合成している。以
下、この方式について説明する。
【0006】いま、押鍵があると、押圧鍵の音高に対応
した数値データを繰り返し累算し、その音高に対応した
速度で値が変化する累算値を得る。その後、この累算値
でPCM方式の波形メモリからアタック部の波形データ
を読み出し、それに図12(a) に示すアタック部のエン
ベロープを与える。
した数値データを繰り返し累算し、その音高に対応した
速度で値が変化する累算値を得る。その後、この累算値
でPCM方式の波形メモリからアタック部の波形データ
を読み出し、それに図12(a) に示すアタック部のエン
ベロープを与える。
【0007】一方、上述の押圧鍵の音高に対応した数値
データと、その数値データを繰り返し累算し、その音高
に対応した速度で変化する累算値、および別の一定の定
数を周波数変調方式トーンジェネレータに入力し、周波
数変調波形を得ている。
データと、その数値データを繰り返し累算し、その音高
に対応した速度で変化する累算値、および別の一定の定
数を周波数変調方式トーンジェネレータに入力し、周波
数変調波形を得ている。
【0008】その後、その波形に図12(b) に示すエン
ベロープを与え、加算器で上述のPCM方式による楽音
波形と加算、合成し、図12(c) に示すように楽音のア
タック部、サステイン(定常)部、リリース(減衰)部
を有する楽音の全波形信号を作成する。
ベロープを与え、加算器で上述のPCM方式による楽音
波形と加算、合成し、図12(c) に示すように楽音のア
タック部、サステイン(定常)部、リリース(減衰)部
を有する楽音の全波形信号を作成する。
【0009】以上から明らかなように、この楽音合成方
式は、楽音のアタック部はPCM方式による合成波形
を、またそれ以後は周波数変調方式による合成波形を用
い、アタックからの時間経過にしたがって楽音合成方式
を切り替えるものである。
式は、楽音のアタック部はPCM方式による合成波形
を、またそれ以後は周波数変調方式による合成波形を用
い、アタックからの時間経過にしたがって楽音合成方式
を切り替えるものである。
【0010】このほか、PCM方式と周波数変調方式又
は位相変調方式とが異なる発音チャネルに割り当てられ
るように構成することも考えられる。
は位相変調方式とが異なる発音チャネルに割り当てられ
るように構成することも考えられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この場合、PCM方式
は、波形メモリからPCM波形データを読み出す方式で
あり、上述の周波数変調方式或いは位相変調方式は、波
形メモリに記憶されたサイン波形データ等をアドレス信
号によって変調しながら読み出す方式である。
は、波形メモリからPCM波形データを読み出す方式で
あり、上述の周波数変調方式或いは位相変調方式は、波
形メモリに記憶されたサイン波形データ等をアドレス信
号によって変調しながら読み出す方式である。
【0012】PCM方式においては、元の自然楽器等の
楽音波形が、サンプリング定理に従って、その楽音波形
の有効な周波数帯域の少なくとも2倍の周波数で標本化
され、PCM波形データとして波形メモリに記憶されて
いる。そして、各標本点に対して間引き等を行うことに
より、様々な音高の楽音波形を出力可能としている。こ
の場合、いくつかの代表的な音域に対するPCM波形デ
ータを記憶し利用することにより、上述の間引き処理等
により出力波形の原音に対する忠実性が劣化するのを防
止することができる。
楽音波形が、サンプリング定理に従って、その楽音波形
の有効な周波数帯域の少なくとも2倍の周波数で標本化
され、PCM波形データとして波形メモリに記憶されて
いる。そして、各標本点に対して間引き等を行うことに
より、様々な音高の楽音波形を出力可能としている。こ
の場合、いくつかの代表的な音域に対するPCM波形デ
ータを記憶し利用することにより、上述の間引き処理等
により出力波形の原音に対する忠実性が劣化するのを防
止することができる。
【0013】一方、変調方式においては、以下に示され
る理由により、波形メモリに記憶されるサイン波等の変
調用波形データは、楽音波形として発音され得る一般的
な周波数帯域の2倍の周波数よりかなり高い周波数に相
当する標本間隔で標本値が用意される必要がある。その
理由は、発音可能な音域全体で音楽的に有害なノイズ成
分を含まない波形データが得られるようにするには、最
も音高の低い、すなわち標本点を間引かない状態での標
本値の数が十分に多い変調用波形データが必要なためで
ある。特に、変調が深くなるにしたがって波形メモリの
読み出しアドレスの歩進幅は時間的に大きく変化し得る
ため、そのような歩進幅の変化に対して有害なノイズ成
分の発生を抑え、忠実に変調された波形データを得るた
めには、変調用波形データの標本値の数に十分に余裕を
持たせることが必要である。
る理由により、波形メモリに記憶されるサイン波等の変
調用波形データは、楽音波形として発音され得る一般的
な周波数帯域の2倍の周波数よりかなり高い周波数に相
当する標本間隔で標本値が用意される必要がある。その
理由は、発音可能な音域全体で音楽的に有害なノイズ成
分を含まない波形データが得られるようにするには、最
も音高の低い、すなわち標本点を間引かない状態での標
本値の数が十分に多い変調用波形データが必要なためで
ある。特に、変調が深くなるにしたがって波形メモリの
読み出しアドレスの歩進幅は時間的に大きく変化し得る
ため、そのような歩進幅の変化に対して有害なノイズ成
分の発生を抑え、忠実に変調された波形データを得るた
めには、変調用波形データの標本値の数に十分に余裕を
持たせることが必要である。
【0014】ここで、PCM方式と変調方式とを組み合
わせた電子楽器を実現しようとした場合、例えば回路構
成の複雑化を防ぐために波形メモリを両方式で共用する
ことが考えられる。そして、両方式をリアルタイムに切
り替えながら波形メモリをアクセスして楽音波形を生成
することを考えた場合、演奏操作に基づくアドレス指定
に対して、両方式間で、例えば同一の音高の楽音波形が
同じように出力されるように構成する必要がある。すな
わち、ユーザ側からみた場合に、楽音合成方式の相違に
よって発音動作等に違いがあると、非常に操作性の悪い
電子楽器となってしまう。従って、上述の如きPCM方
式及び変調方式を組み合わせる従来例では、波形メモリ
に記憶されるPCM波形データ及び変調用波形データの
標本間隔は、同じレートになるように設定される必要が
ある。
わせた電子楽器を実現しようとした場合、例えば回路構
成の複雑化を防ぐために波形メモリを両方式で共用する
ことが考えられる。そして、両方式をリアルタイムに切
り替えながら波形メモリをアクセスして楽音波形を生成
することを考えた場合、演奏操作に基づくアドレス指定
に対して、両方式間で、例えば同一の音高の楽音波形が
同じように出力されるように構成する必要がある。すな
わち、ユーザ側からみた場合に、楽音合成方式の相違に
よって発音動作等に違いがあると、非常に操作性の悪い
電子楽器となってしまう。従って、上述の如きPCM方
式及び変調方式を組み合わせる従来例では、波形メモリ
に記憶されるPCM波形データ及び変調用波形データの
標本間隔は、同じレートになるように設定される必要が
ある。
【0015】しかし、例えば変調用波形データの標本間
隔をPCM波形データの標本間隔に等しくなるように広
く設定して標本値の数を減少させると、前述の如く音楽
的に有害なノイズ成分が発生しやすくなるという問題点
を有している。逆に、PCM波形データの標本間隔を変
調用波形データの標本間隔に等しくなるように狭く設定
して標本値の数を増加させると、膨大なメモリ容量が必
要になってしまい、電子楽器のコストが大幅に増大して
しまうという問題点を有している。
隔をPCM波形データの標本間隔に等しくなるように広
く設定して標本値の数を減少させると、前述の如く音楽
的に有害なノイズ成分が発生しやすくなるという問題点
を有している。逆に、PCM波形データの標本間隔を変
調用波形データの標本間隔に等しくなるように狭く設定
して標本値の数を増加させると、膨大なメモリ容量が必
要になってしまい、電子楽器のコストが大幅に増大して
しまうという問題点を有している。
【0016】本発明の課題は、PCM方式と変調方式を
混在させた電子楽器において、発音される楽音の音質を
劣化させることなく、PCM波形データと変調用波形デ
ータを両方式に適した標本間隔で波形メモリに記憶させ
ることを可能とし、両方式をリアルタイムに切り替えな
がら簡単なアドレス指定によって楽音の発音を可能とす
ることを目的とする。
混在させた電子楽器において、発音される楽音の音質を
劣化させることなく、PCM波形データと変調用波形デ
ータを両方式に適した標本間隔で波形メモリに記憶させ
ることを可能とし、両方式をリアルタイムに切り替えな
がら簡単なアドレス指定によって楽音の発音を可能とす
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、PCM波形デ
ータを記憶した波形データ記憶手段をアクセスして楽音
波形を出力するPCM方式による楽音合成動作と、変調
用波形データを記憶した波形データ記憶手段をアクセス
して楽音波形を出力する変調方式による楽音合成動作と
を適宜切り替えて、該各楽音合成動作に対応した楽音信
号を発生可能な電子楽器を前提とする。この場合、例え
ば複数の時分割処理タイミングの各々に発音チャネルを
対応させ、発音チャネル毎にPCM方式と変調方式を切
り替えながら時分割処理によって楽音合成動作が行われ
る。或いは、各楽音の発音開始から消音までの発音区間
において、PCM方式と変調方式を切り替えて発音が行
われる。
ータを記憶した波形データ記憶手段をアクセスして楽音
波形を出力するPCM方式による楽音合成動作と、変調
用波形データを記憶した波形データ記憶手段をアクセス
して楽音波形を出力する変調方式による楽音合成動作と
を適宜切り替えて、該各楽音合成動作に対応した楽音信
号を発生可能な電子楽器を前提とする。この場合、例え
ば複数の時分割処理タイミングの各々に発音チャネルを
対応させ、発音チャネル毎にPCM方式と変調方式を切
り替えながら時分割処理によって楽音合成動作が行われ
る。或いは、各楽音の発音開始から消音までの発音区間
において、PCM方式と変調方式を切り替えて発音が行
われる。
【0018】そして、このような電子楽器において、以
下のような制御手段を有する。すなわち、制御手段は、
PCM波形データを記憶した波形データ記憶手段をアク
セスする場合は、演奏操作に対応して発生する周波数情
報で指定される周波数をPCM波形データの標本化周波
数を基準にした周波数に変換し、該変換された周波数に
対応するアドレス信号を生成してアクセスを行う。ま
た、制御手段は、変調用波形データを記憶した波形デー
タ記憶手段をアクセスする場合は、周波数情報で指定さ
れる周波数を変調用波形データの標本化周波数を基準に
した周波数に変換し、該変換された周波数に対応する周
波数情報に対応するアドレス信号を生成し、該アドレス
信号を適宜変調してアクセスを行う。
下のような制御手段を有する。すなわち、制御手段は、
PCM波形データを記憶した波形データ記憶手段をアク
セスする場合は、演奏操作に対応して発生する周波数情
報で指定される周波数をPCM波形データの標本化周波
数を基準にした周波数に変換し、該変換された周波数に
対応するアドレス信号を生成してアクセスを行う。ま
た、制御手段は、変調用波形データを記憶した波形デー
タ記憶手段をアクセスする場合は、周波数情報で指定さ
れる周波数を変調用波形データの標本化周波数を基準に
した周波数に変換し、該変換された周波数に対応する周
波数情報に対応するアドレス信号を生成し、該アドレス
信号を適宜変調してアクセスを行う。
【0019】上述の構成において、PCM波形データを
記憶する波形データ記憶手段と変調用波形データを記憶
する波形データ記憶手段は、共通の波形メモリとするこ
とができ、PCM波形データと変調用波形データは、波
形メモリの異なるアドレス領域に記憶されるように構成
できる。
記憶する波形データ記憶手段と変調用波形データを記憶
する波形データ記憶手段は、共通の波形メモリとするこ
とができ、PCM波形データと変調用波形データは、波
形メモリの異なるアドレス領域に記憶されるように構成
できる。
【0020】
【作用】波形データ記憶手段に記憶されるPCM波形デ
ータは、一般に自然楽器等の楽音波形を、サンプリング
定理に従って、その楽音波形の有効な周波数帯域の少な
くとも2倍の周波数で標本化したデータである。また、
波形データ記憶手段に記憶されるサイン波等の変調用波
形データは、発音可能な音域全体で音楽的に有害なノイ
ズ成分が発生するのを防止するため、楽音波形として発
音され得る一般的な周波数帯域の2倍の周波数よりかな
り高い周波数に相当する標本間隔で用意されている。す
なわち、PCM方式と変調方式とで、記憶される波形デ
ータの標本化周波数が異なる。
ータは、一般に自然楽器等の楽音波形を、サンプリング
定理に従って、その楽音波形の有効な周波数帯域の少な
くとも2倍の周波数で標本化したデータである。また、
波形データ記憶手段に記憶されるサイン波等の変調用波
形データは、発音可能な音域全体で音楽的に有害なノイ
ズ成分が発生するのを防止するため、楽音波形として発
音され得る一般的な周波数帯域の2倍の周波数よりかな
り高い周波数に相当する標本間隔で用意されている。す
なわち、PCM方式と変調方式とで、記憶される波形デ
ータの標本化周波数が異なる。
【0021】一方、鍵盤の押鍵操作等の演奏操作に対応
して発生する周波数情報(音高データ等)で指定される
周波数は、一般に、押鍵された鍵等の音名に対応してい
る。そこで、PCM方式と変調方式とが切り替えられな
がら楽音合成動作が行われる場合に、制御手段は、演奏
操作に対応して発生する周波数情報をPCM波形データ
及び変調用波形データのそれぞれの標本化周波数に対応
する周波数に変換し、その変換された周波数に基づいて
アドレス信号を生成して、各波形データが記憶されてい
る波形データ記憶手段をアクセスするようにしている。
して発生する周波数情報(音高データ等)で指定される
周波数は、一般に、押鍵された鍵等の音名に対応してい
る。そこで、PCM方式と変調方式とが切り替えられな
がら楽音合成動作が行われる場合に、制御手段は、演奏
操作に対応して発生する周波数情報をPCM波形データ
及び変調用波形データのそれぞれの標本化周波数に対応
する周波数に変換し、その変換された周波数に基づいて
アドレス信号を生成して、各波形データが記憶されてい
る波形データ記憶手段をアクセスするようにしている。
【0022】これにより、発音される楽音の音質を劣化
させることなく、PCM波形データと変調用波形データ
を両方式に適した標本間隔で波形記憶手段に記憶させる
ことが可能となり、両方式をリアルタイムに切り替えな
がら簡単なアドレス指定によって楽音を発音させること
が可能となり、波形記憶手段をPCM方式と変調方式と
で共用することも可能となる。
させることなく、PCM波形データと変調用波形データ
を両方式に適した標本間隔で波形記憶手段に記憶させる
ことが可能となり、両方式をリアルタイムに切り替えな
がら簡単なアドレス指定によって楽音を発音させること
が可能となり、波形記憶手段をPCM方式と変調方式と
で共用することも可能となる。
【0023】
【実施例】つぎに、図面を参照しながら、本発明を電子
鍵盤楽器に適用した1実施例につき説明する。
鍵盤楽器に適用した1実施例につき説明する。
【0024】図1は1実施例の全体の構成図である。ま
ず、演奏モード選択入力部3は、特には図示しない演奏
モード選択スイッチを有する。同スイッチは、単独およ
び複数の楽音合成方式を発音チャネルに割り当てた、い
くつかの演奏モードから、演奏者が望む演奏モードを選
択するためのスイッチである。
ず、演奏モード選択入力部3は、特には図示しない演奏
モード選択スイッチを有する。同スイッチは、単独およ
び複数の楽音合成方式を発音チャネルに割り当てた、い
くつかの演奏モードから、演奏者が望む演奏モードを選
択するためのスイッチである。
【0025】つぎに、制御部2内のCPU(中央制御装
置)は、特には図示しないROM(Read Only Memory)に
書き込まれているプログラムに従って、この楽器システ
ムを制御する。
置)は、特には図示しないROM(Read Only Memory)に
書き込まれているプログラムに従って、この楽器システ
ムを制御する。
【0026】また、制御部2は一定の周期で走査を行
い、鍵盤部1の押鍵、離鍵情報を取り込む。押鍵がある
と、押鍵した鍵を複数の発音チャネルのいずれかに割り
当てるとともに、その鍵の操作情報をキーコードレジス
タ部5に送る。キーコードレジスタ部5は、制御部2よ
り送られる鍵の操作情報に基づいて、キーコードを一時
記憶するとともに、キーコードに対応するピッチデー
タ、すなわち、メモリ部9を読み出す歩進幅データを発
音チャネル数分、アドレス発生部6に出力する。
い、鍵盤部1の押鍵、離鍵情報を取り込む。押鍵がある
と、押鍵した鍵を複数の発音チャネルのいずれかに割り
当てるとともに、その鍵の操作情報をキーコードレジス
タ部5に送る。キーコードレジスタ部5は、制御部2よ
り送られる鍵の操作情報に基づいて、キーコードを一時
記憶するとともに、キーコードに対応するピッチデー
タ、すなわち、メモリ部9を読み出す歩進幅データを発
音チャネル数分、アドレス発生部6に出力する。
【0027】PCM方式/変調方式・選択部4は、制御
部2から送られてくる楽音合成方式の選択情報に基づい
て、PCM方式と変調方式のいずれかを指示するととも
に、後述する定数倍器を作動させるためのフラグを出力
する。
部2から送られてくる楽音合成方式の選択情報に基づい
て、PCM方式と変調方式のいずれかを指示するととも
に、後述する定数倍器を作動させるためのフラグを出力
する。
【0028】つぎに、アドレス発生部6は、キーコード
レジスタ部5より送られるピッチデータに対応する歩進
幅の累算値に相当するアドレス信号Xを出力する(その
ため、メモリ部を読み出す歩進速度は、押鍵された鍵の
音高に応じて変化する)。このアドレス信号Xは、メモ
リ部9の波形メモリのアドレスを読み出すために用いら
れる他に、変調される前の原位相角データとして、変調
部7に入力する。
レジスタ部5より送られるピッチデータに対応する歩進
幅の累算値に相当するアドレス信号Xを出力する(その
ため、メモリ部を読み出す歩進速度は、押鍵された鍵の
音高に応じて変化する)。このアドレス信号Xは、メモ
リ部9の波形メモリのアドレスを読み出すために用いら
れる他に、変調される前の原位相角データとして、変調
部7に入力する。
【0029】つぎに、メモリ部9は、PCM方式で用い
る楽音波形データと変調方式で用いるサイン波データ
(サインテーブル)等の波形データを予め記憶し、それ
ぞれは、別のアドレスから読み出される。
る楽音波形データと変調方式で用いるサイン波データ
(サインテーブル)等の波形データを予め記憶し、それ
ぞれは、別のアドレスから読み出される。
【0030】変調部7は、変調方式の楽音合成を行うと
きに、メモリ部9のサイン波メモリを読み出すためのア
ドレス信号を変調する回路である。選択回路8はゲート
回路であり、PCM/変調方式・選択部4のフラグが
「1」(PCM方式の場合)のときは、アドレス発生部
6のアドレス信号出力Xをそのまま選択し、同じくフラ
グが「0」(変調方式の場合)のときは、変調部7で変
調されたアドレス信号X′を選択する。選択回路8のう
ち、アドレスの整数部に当たる上位アドレスはメモリ部
9に入力する。また、小数部に当たる下位アドレスは補
間部10に入力し、ここで整数部+小数部に相当するア
ドレスの波形データを得る。
きに、メモリ部9のサイン波メモリを読み出すためのア
ドレス信号を変調する回路である。選択回路8はゲート
回路であり、PCM/変調方式・選択部4のフラグが
「1」(PCM方式の場合)のときは、アドレス発生部
6のアドレス信号出力Xをそのまま選択し、同じくフラ
グが「0」(変調方式の場合)のときは、変調部7で変
調されたアドレス信号X′を選択する。選択回路8のう
ち、アドレスの整数部に当たる上位アドレスはメモリ部
9に入力する。また、小数部に当たる下位アドレスは補
間部10に入力し、ここで整数部+小数部に相当するア
ドレスの波形データを得る。
【0031】つぎに、この補間部10について説明す
る。メモリ部9の波形データを読み出すとき、押圧鍵の
音高によっては、図2(a)に示すように、メモリ部9の
隣接する2つのアドレスnとn+1の中間部n+a(た
だし、0<a<1)に対応する波形の振幅値Xm (X1
とX2 の補間値で、X1 とX2 を結ぶ線上にある)を必
要とする場合がある。このaが、上述のアドレスの小数
部で、下位アドレスに相当する。
る。メモリ部9の波形データを読み出すとき、押圧鍵の
音高によっては、図2(a)に示すように、メモリ部9の
隣接する2つのアドレスnとn+1の中間部n+a(た
だし、0<a<1)に対応する波形の振幅値Xm (X1
とX2 の補間値で、X1 とX2 を結ぶ線上にある)を必
要とする場合がある。このaが、上述のアドレスの小数
部で、下位アドレスに相当する。
【0032】このXm はつぎのようにして求める。図2
(b) は、補間部10の原理構成図である。同図におい
て、アドレスn、n+1にそれぞれ対応する振幅値
X1 、X2 を一時記憶するレジスタ10a 、10 b の出
力の差(X2 −X1)を減算器10cで求めた後、乗算器
10d で下位アドレス値aを乗算して、a(X2 −X1)
を得る。その後、その値に加算器10e でアドレスnの
振幅値X1 と加算して、 X1 +a(X2 −X1)=Xm を得る。
(b) は、補間部10の原理構成図である。同図におい
て、アドレスn、n+1にそれぞれ対応する振幅値
X1 、X2 を一時記憶するレジスタ10a 、10 b の出
力の差(X2 −X1)を減算器10cで求めた後、乗算器
10d で下位アドレス値aを乗算して、a(X2 −X1)
を得る。その後、その値に加算器10e でアドレスnの
振幅値X1 と加算して、 X1 +a(X2 −X1)=Xm を得る。
【0033】このようにして、補間部10により、アド
レスn1 、n2 の振幅値X1 、X2からアドレス(n+
a)の振幅値Xm が得られる。なお、下位アドレスaが
0のときは補間は行われず、メモリ部9からの波形デー
タが図2(b) のレジスタ10 b 、加算器10e を介して
乗算部12へ直接出力される。
レスn1 、n2 の振幅値X1 、X2からアドレス(n+
a)の振幅値Xm が得られる。なお、下位アドレスaが
0のときは補間は行われず、メモリ部9からの波形デー
タが図2(b) のレジスタ10 b 、加算器10e を介して
乗算部12へ直接出力される。
【0034】つぎに、上述のようにして得られる1チャ
ネル分の波形データは、乗算部12においてエンベロー
プ発生部11からのエンベロープ信号と乗算される。そ
の後、累算部13で1サンプル毎に、全チャネル分の波
形データが累算され、さらにD/A変換器14でアナロ
グの楽音信号に変換されて、オーディオシステムへ送り
出される。
ネル分の波形データは、乗算部12においてエンベロー
プ発生部11からのエンベロープ信号と乗算される。そ
の後、累算部13で1サンプル毎に、全チャネル分の波
形データが累算され、さらにD/A変換器14でアナロ
グの楽音信号に変換されて、オーディオシステムへ送り
出される。
【0035】ひきつづき、図3を用いて、発音チャネル
に割り当てられる楽音合成方式とキーコードとの関係に
つき説明する。図3は、1例として8音ポリフォニック
の場合を示す。
に割り当てられる楽音合成方式とキーコードとの関係に
つき説明する。図3は、1例として8音ポリフォニック
の場合を示す。
【0036】まず、演奏モード1は、楽音合成方式にP
CM方式のみを用いる場合で、図2のPCM方式/変調
方式・選択部4のフラグは常に「1」で、図3の如く、
押鍵した8鍵(キーコードK1、K2、K3、・・・、K8)の
8チャネル分全部にPCM方式による楽音波形データが
割り当てられる。
CM方式のみを用いる場合で、図2のPCM方式/変調
方式・選択部4のフラグは常に「1」で、図3の如く、
押鍵した8鍵(キーコードK1、K2、K3、・・・、K8)の
8チャネル分全部にPCM方式による楽音波形データが
割り当てられる。
【0037】つぎの演奏モード2は、変調方式、例えば
位相変調方式、あるいは周波数変調方式などを単独に用
いる場合で、PCM方式/変調方式・選択部4のフラグ
は常に「0」で、図3の如く、モード1と同じく押鍵し
た8鍵(キーコードのK1、K2、K3、・・・、K8)の8チ
ャネル分全部に、変調方式による楽音波形データが割り
当てられる。
位相変調方式、あるいは周波数変調方式などを単独に用
いる場合で、PCM方式/変調方式・選択部4のフラグ
は常に「0」で、図3の如く、モード1と同じく押鍵し
た8鍵(キーコードのK1、K2、K3、・・・、K8)の8チ
ャネル分全部に、変調方式による楽音波形データが割り
当てられる。
【0038】つぎの演奏モード3は本発明の特徴とする
モードで、制御部2より出力される制御信号により、P
CM方式/変調方式・選択部4が出力するフラグが発音
チャネル毎に変更され、PCM方式と変調方式が4つの
発音チャネル毎に切り替えられる。そして、発音チャネ
ル1〜4及び発音チャネル5〜8のそれぞれのキーコー
ド(K1、K2、K3、K4)に対して、2つの楽音合成方式で
発音が行われ、それぞれにおいて4音ポリフォニックの
発音が行われる。この場合、2つの方式の各4つのキー
コード(K1、K2、K3、K4)に対応する各楽音には、それ
ぞれ異なったエンベロープE1、E2、E3、E4とE1' 、E2'
、E3' 、E4' が、それぞれの発音チャネルタイミング
毎に与えられる。この演奏モード3の場合は、PCM方
式と変調方式の2つの方式により合成された楽音が聴感
上同時に発音され、単調でない「厚みのある」楽音が得
られる。
モードで、制御部2より出力される制御信号により、P
CM方式/変調方式・選択部4が出力するフラグが発音
チャネル毎に変更され、PCM方式と変調方式が4つの
発音チャネル毎に切り替えられる。そして、発音チャネ
ル1〜4及び発音チャネル5〜8のそれぞれのキーコー
ド(K1、K2、K3、K4)に対して、2つの楽音合成方式で
発音が行われ、それぞれにおいて4音ポリフォニックの
発音が行われる。この場合、2つの方式の各4つのキー
コード(K1、K2、K3、K4)に対応する各楽音には、それ
ぞれ異なったエンベロープE1、E2、E3、E4とE1' 、E2'
、E3' 、E4' が、それぞれの発音チャネルタイミング
毎に与えられる。この演奏モード3の場合は、PCM方
式と変調方式の2つの方式により合成された楽音が聴感
上同時に発音され、単調でない「厚みのある」楽音が得
られる。
【0039】つぎに、PCM方式、変調方式の両方に共
通して用いられるアドレス発生部6の動作について説明
する。本実施例の場合、アドレスを指定して、順次メモ
リ部9(図1)の波形データを読み出すとき、アドレス
の歩進幅を、押鍵した鍵のキーコード、つまり音高に応
じて変える必要がある。この歩進幅を変えるのが、アド
レス発生部6で、図4にその回路構成を示す。
通して用いられるアドレス発生部6の動作について説明
する。本実施例の場合、アドレスを指定して、順次メモ
リ部9(図1)の波形データを読み出すとき、アドレス
の歩進幅を、押鍵した鍵のキーコード、つまり音高に応
じて変える必要がある。この歩進幅を変えるのが、アド
レス発生部6で、図4にその回路構成を示す。
【0040】図4において、加算器20と刻々に変わる
アドレスを記憶するカレント・アドレス・レジスタ22
が累算器として動作する。ピッチレジスタ19には、キ
ーコードレジスタ5から送り出された歩進幅データが一
時記憶されている。この歩進幅データは、後述の定数倍
器23を介して上述の累算器に入り、押圧鍵の音高に応
じた歩進幅で累算される。その結果、例えばある音の歩
進幅を1とすると、1、2、3、・・・が、またその1
オクターブ高い音に対しては、2、4、6、・・・のよ
うな累算値列を、カレント・アドレス・レジスタ22か
ら順次出力する。これがメモリ部9を読み出すアドレス
信号Xである。このアドレス信号Xは、PCM方式の場
合は、メモリ部9の波形データを読み出すアドレスデー
タであるが、変調方式の場合は、変調される前の原位相
角データに相当する。
アドレスを記憶するカレント・アドレス・レジスタ22
が累算器として動作する。ピッチレジスタ19には、キ
ーコードレジスタ5から送り出された歩進幅データが一
時記憶されている。この歩進幅データは、後述の定数倍
器23を介して上述の累算器に入り、押圧鍵の音高に応
じた歩進幅で累算される。その結果、例えばある音の歩
進幅を1とすると、1、2、3、・・・が、またその1
オクターブ高い音に対しては、2、4、6、・・・のよ
うな累算値列を、カレント・アドレス・レジスタ22か
ら順次出力する。これがメモリ部9を読み出すアドレス
信号Xである。このアドレス信号Xは、PCM方式の場
合は、メモリ部9の波形データを読み出すアドレスデー
タであるが、変調方式の場合は、変調される前の原位相
角データに相当する。
【0041】つぎに、前述の定数倍器23について説明
する。PCM方式の場合、メモリ部9には、あるピッチ
周波数を有する自然楽器等の楽音波形データが、サンプ
リング周期で記憶されている。これに対して、変調部7
の第1、第2の実施例として後述する位相変調方式の場
合、および同じく第3実施例として後述する周波数変調
方式の場合は、合成される楽音波形の精度を高めるため
に、メモリ部9に記憶される或るピッチ周波数(通常、
楽音の最低周波数)のサイン波データは、サンプリング
周期より細かい周期(PCM方式の数分の1乃至十数分
の1程度)で記憶されている。そして、本実施例では、
PCM方式と変調方式を混在させて、しかも並列して発
音させるために、定数倍器23を作動させてこの位相変
調方式、あるいは周波数変調方式における歩進幅を所定
倍し、発音される楽音波形の音高がPCM方式における
場合と等しくなるようにしている。
する。PCM方式の場合、メモリ部9には、あるピッチ
周波数を有する自然楽器等の楽音波形データが、サンプ
リング周期で記憶されている。これに対して、変調部7
の第1、第2の実施例として後述する位相変調方式の場
合、および同じく第3実施例として後述する周波数変調
方式の場合は、合成される楽音波形の精度を高めるため
に、メモリ部9に記憶される或るピッチ周波数(通常、
楽音の最低周波数)のサイン波データは、サンプリング
周期より細かい周期(PCM方式の数分の1乃至十数分
の1程度)で記憶されている。そして、本実施例では、
PCM方式と変調方式を混在させて、しかも並列して発
音させるために、定数倍器23を作動させてこの位相変
調方式、あるいは周波数変調方式における歩進幅を所定
倍し、発音される楽音波形の音高がPCM方式における
場合と等しくなるようにしている。
【0042】そして、この定数倍器23を作動させるた
めに、定数倍フラグが、PCM方式/変調方式・選択入
力部4から出力される。この定数倍フラグは、楽音合成
方式を指示するフラグと同じで、PCM方式の場合は
「1」、変調方式の場合は、「0」であり、「1」の場
合(PCM方式の場合)に定数倍率は1に、「0」の場
合(変調方式の場合)に上述の所定倍率になる。
めに、定数倍フラグが、PCM方式/変調方式・選択入
力部4から出力される。この定数倍フラグは、楽音合成
方式を指示するフラグと同じで、PCM方式の場合は
「1」、変調方式の場合は、「0」であり、「1」の場
合(PCM方式の場合)に定数倍率は1に、「0」の場
合(変調方式の場合)に上述の所定倍率になる。
【0043】ところで、メモリ部9の波形データに基づ
いて楽音を合成するには、波形データ(サイン波形も含
めて)のスタート・アドレスから読み始めて、エンド・
アドレスで1回分読み終えたら、再びスタート・アドレ
スに戻る──というように、繰り返しメモリを読み出
す。これがループ再生といわれる動作で、そのためにス
タートアドレスからエンドアドレスまでのアドレス幅
(これをループ幅と呼ぶ)データをループ幅レジスタ1
5に予めストアーしておく。
いて楽音を合成するには、波形データ(サイン波形も含
めて)のスタート・アドレスから読み始めて、エンド・
アドレスで1回分読み終えたら、再びスタート・アドレ
スに戻る──というように、繰り返しメモリを読み出
す。これがループ再生といわれる動作で、そのためにス
タートアドレスからエンドアドレスまでのアドレス幅
(これをループ幅と呼ぶ)データをループ幅レジスタ1
5に予めストアーしておく。
【0044】つぎに、このループ再生の動作を説明す
る。比較回路18は常に加算器20の出力のカレントア
ドレスCがエンド・アドレス・レジスタ17にセットし
たエンド・アドレスRに等しくなったか、あるいはそれ
を越えたかを調べている。もしエンドアドレスRに等し
くなるか、あるいは、それを越えたら、減算器21で現
在のカレントアドレスCから、上述のループ幅を減算
し、カレントアドレスCがスタートアドレスに戻る。
る。比較回路18は常に加算器20の出力のカレントア
ドレスCがエンド・アドレス・レジスタ17にセットし
たエンド・アドレスRに等しくなったか、あるいはそれ
を越えたかを調べている。もしエンドアドレスRに等し
くなるか、あるいは、それを越えたら、減算器21で現
在のカレントアドレスCから、上述のループ幅を減算
し、カレントアドレスCがスタートアドレスに戻る。
【0045】このとき、歩進幅の違いよっては、メモリ
部9(図1)の読み出しが、エンドアドレスで正確に終
わらない場合がある。例えば、図5(a) に示す楽音波形
(本実施例では、波形1周期分をループ再生することに
する)をストアーしているメモリ部9から、同波形を同
図(a) に示すアドレスで読み出すとする。図4のピッチ
レジスタ19から出力される歩進幅が1または2の場合
は、図5(b) または(c) のように、カレントアドレスC
の8は、エンドアドレスRの8と一致する。その結果、
ループ幅の8が減算器21において加算器20の出力8
から減算され、カレントアドレス・レジスタ22の出力
は0になる。これにより、スタートアドレス0に戻り、
前回と同じくふたたび、1、2、3、・・・または、
2、4、6、・・・とアドレスを進める。
部9(図1)の読み出しが、エンドアドレスで正確に終
わらない場合がある。例えば、図5(a) に示す楽音波形
(本実施例では、波形1周期分をループ再生することに
する)をストアーしているメモリ部9から、同波形を同
図(a) に示すアドレスで読み出すとする。図4のピッチ
レジスタ19から出力される歩進幅が1または2の場合
は、図5(b) または(c) のように、カレントアドレスC
の8は、エンドアドレスRの8と一致する。その結果、
ループ幅の8が減算器21において加算器20の出力8
から減算され、カレントアドレス・レジスタ22の出力
は0になる。これにより、スタートアドレス0に戻り、
前回と同じくふたたび、1、2、3、・・・または、
2、4、6、・・・とアドレスを進める。
【0046】一方、図5(c) の歩進幅3の場合は、カレ
ントアドレスは0、3、6、9と増え、エンドアドレス
の8を越える。これにより、加算器20の出力9からル
ープ幅の8が減算され、カレントアドレス・レジスタ2
2の出力は1になる。従って、前回のスタートアドレス
のアドレス0でなく、アドレス1からループ再生が始ま
り、その後、歩進幅3で順次4、7、・・・とアドレス
が進む。
ントアドレスは0、3、6、9と増え、エンドアドレス
の8を越える。これにより、加算器20の出力9からル
ープ幅の8が減算され、カレントアドレス・レジスタ2
2の出力は1になる。従って、前回のスタートアドレス
のアドレス0でなく、アドレス1からループ再生が始ま
り、その後、歩進幅3で順次4、7、・・・とアドレス
が進む。
【0047】このようにして、ループ幅レジスタ15で
定めたループ幅で繰り返し再生される、不連続点の無い
波形が得られる。つぎに、このアドレス信号Xが変調部
7においてどのように変更されるかを、位相変調方式に
よる第1、および第2実施例と、周波数変調方式による
第3実施例を用いて順に説明する。 ≪変調部7の第1の実施例≫まず、変調部7の第1の実
施例につき説明する。この実施例では、サイン波データ
を記憶しているメモリ部9(図1)の読み出し用のアド
レス信号Xを変化させることによって、サイン波の読み
出し位相角が変化し、種々の波形が得られる。この位相
変調方式の場合、アドレス信号Xを原位相角データXと
呼ぶことにする。
定めたループ幅で繰り返し再生される、不連続点の無い
波形が得られる。つぎに、このアドレス信号Xが変調部
7においてどのように変更されるかを、位相変調方式に
よる第1、および第2実施例と、周波数変調方式による
第3実施例を用いて順に説明する。 ≪変調部7の第1の実施例≫まず、変調部7の第1の実
施例につき説明する。この実施例では、サイン波データ
を記憶しているメモリ部9(図1)の読み出し用のアド
レス信号Xを変化させることによって、サイン波の読み
出し位相角が変化し、種々の波形が得られる。この位相
変調方式の場合、アドレス信号Xを原位相角データXと
呼ぶことにする。
【0048】始めに、本実施例の回路構成について説明
する前に、本実施例の動作原理について説明する。図6
(g) は、原位相角データXと、後述する図7の回路にお
いて得られる変更位相角データX′との関係を示す。同
図からわかるように、本実施例では、XとX′が、折線
関数の傾きによって関係づけられている。図6(g) よ
り、同図の折線の傾きを、0≦X<MおよびN−M≦X
<Nの場合にα、M≦X<N−Mの場合にβとすると、 α=(N/4)/M ・・・(1) β=(N/4)/(N/2−M) ・・・(2) となる。これら両式より、 1/α+1/β=2 ・・・(3) が得られる。ここで、Nは位相角の2πラジアン(1周
期)を表し、Mは折線の傾きの切り替え点である。そし
て、X=Mのとき、X′=N/4=π/2となり、メモ
リ部9(図1)のサイン波データの極大値がアクセスさ
れる。
する前に、本実施例の動作原理について説明する。図6
(g) は、原位相角データXと、後述する図7の回路にお
いて得られる変更位相角データX′との関係を示す。同
図からわかるように、本実施例では、XとX′が、折線
関数の傾きによって関係づけられている。図6(g) よ
り、同図の折線の傾きを、0≦X<MおよびN−M≦X
<Nの場合にα、M≦X<N−Mの場合にβとすると、 α=(N/4)/M ・・・(1) β=(N/4)/(N/2−M) ・・・(2) となる。これら両式より、 1/α+1/β=2 ・・・(3) が得られる。ここで、Nは位相角の2πラジアン(1周
期)を表し、Mは折線の傾きの切り替え点である。そし
て、X=Mのとき、X′=N/4=π/2となり、メモ
リ部9(図1)のサイン波データの極大値がアクセスさ
れる。
【0049】図6(g) より、後述する図7の回路では、
原位相角データXに対して、0≦X<MおよびN−M≦
X<Nの場合にα、M≦X<N−Mの場合にβを、それ
ぞれ乗算する演算が等価的に行われることより、変更位
相角データX′が得られる。
原位相角データXに対して、0≦X<MおよびN−M≦
X<Nの場合にα、M≦X<N−Mの場合にβを、それ
ぞれ乗算する演算が等価的に行われることより、変更位
相角データX′が得られる。
【0050】更に、後述する図7の回路においては、 β=α/2k ・・・(4) (ただし、k=0、1、2、・・・、7) となるようにα及びβが決定されており、(3) 式と(4)
式より、 α=(1+2k )/2 ・・・(5) β=(1+2-k)/2 ・・・(6) が得られる。(5) 式及び(6) 式より、後述する図7の回
路では、kを予め決定した後、0≦X<MおよびN−M
≦X<Nのとき、 X′=αX ={(1+2k )/2}X =2-1X+2k-1 X ・・・(7) M≦X<N−Mのとき、 X′=βX ={(1+2-k)/2}X =2-1X+2-k-1X ・・・(8) で表される演算が、等価的に行われる。なお、(7) 式及
び(8) 式は、2進数のビットシフト演算で実行でき、後
述する図7の回路もビットシフト演算を行うように構成
されている。
式より、 α=(1+2k )/2 ・・・(5) β=(1+2-k)/2 ・・・(6) が得られる。(5) 式及び(6) 式より、後述する図7の回
路では、kを予め決定した後、0≦X<MおよびN−M
≦X<Nのとき、 X′=αX ={(1+2k )/2}X =2-1X+2k-1 X ・・・(7) M≦X<N−Mのとき、 X′=βX ={(1+2-k)/2}X =2-1X+2-k-1X ・・・(8) で表される演算が、等価的に行われる。なお、(7) 式及
び(8) 式は、2進数のビットシフト演算で実行でき、後
述する図7の回路もビットシフト演算を行うように構成
されている。
【0051】上述の(7) 式及び(8) 式の演算を等価的に
行うために、後述する図7の回路では、以下に示される
演算が順次実行される。 原位相角データXの最上位ビットXMSB を除いた下位
ビットが取り出され、原位相角データXの変化に対し
て、図6(a) の如く、N/2を境に反復するデータ
X0 ′が得られる。
行うために、後述する図7の回路では、以下に示される
演算が順次実行される。 原位相角データXの最上位ビットXMSB を除いた下位
ビットが取り出され、原位相角データXの変化に対し
て、図6(a) の如く、N/2を境に反復するデータ
X0 ′が得られる。
【0052】X0 ′が適宜反転され、原位相角データ
Xの変化に対して、図6(b) 及び(c) の如き特性を有す
るデータX1 ′及びX1 ″が得られる。 X1 ′にβ、X1 ″にαが乗算され、原位相角データ
Xの変化に対して、図6図(d) 、(e) の如き特性を有す
るデータX2 ′及びX2 ″が得られる。
Xの変化に対して、図6(b) 及び(c) の如き特性を有す
るデータX1 ′及びX1 ″が得られる。 X1 ′にβ、X1 ″にαが乗算され、原位相角データ
Xの変化に対して、図6図(d) 、(e) の如き特性を有す
るデータX2 ′及びX2 ″が得られる。
【0053】X2 ′≧N/4のときX2 ″が選択さ
れ、X2 ′<N/4のときX2 ′ が選択されることに
より、原位相角データXの変化に対して、図6(f) の如
き特性を有するデータX3 ′が得られる。
れ、X2 ′<N/4のときX2 ′ が選択されることに
より、原位相角データXの変化に対して、図6(f) の如
き特性を有するデータX3 ′が得られる。
【0054】0≦X<MのときX3 ′が選択され、M
≦X<N/2のとき (N/2−X3′ )なる演算が実行
され、N/2≦X<N−Mのとき(X3 ′+N/2)な
る演算が実行され、N−M≦X≦Nのときに (N/2−
X3 ′ )+N/2なる演算が実行される。
≦X<N/2のとき (N/2−X3′ )なる演算が実行
され、N/2≦X<N−Mのとき(X3 ′+N/2)な
る演算が実行され、N−M≦X≦Nのときに (N/2−
X3 ′ )+N/2なる演算が実行される。
【0055】以上の〜の演算により、後述する図7
の回路において、前述の(7) 式及び(8) 式と等価な演算
が実行され、原位相角データXの変化に対して、図6
(g) の如き折線特性を有する変調位相角データX′が得
られる。
の回路において、前述の(7) 式及び(8) 式と等価な演算
が実行され、原位相角データXの変化に対して、図6
(g) の如き折線特性を有する変調位相角データX′が得
られる。
【0056】次に、図1の変調部7の構成として、上述
の〜の演算動作を実現する図7の回路例につき説明
する。まず、図1のアドレス発生部6から出力した原位
相角データXのうち最上位ビットXMSB を除いた下位ビ
ットが取り出され、X0 ′が得られる。これは、前述の
演算動作に対応する。
の〜の演算動作を実現する図7の回路例につき説明
する。まず、図1のアドレス発生部6から出力した原位
相角データXのうち最上位ビットXMSB を除いた下位ビ
ットが取り出され、X0 ′が得られる。これは、前述の
演算動作に対応する。
【0057】次に、このX0 ′は、反転回路31及び3
4に入力する。ここで、反転回路31のR端子には、原
位相角データXの最上位ビットXMSB をインバータ30
で反転した信号 外1 が入力し、一方、反転回路34
のR端子には、上記XMSB が
4に入力する。ここで、反転回路31のR端子には、原
位相角データXの最上位ビットXMSB をインバータ30
で反転した信号 外1 が入力し、一方、反転回路34
のR端子には、上記XMSB が
【0058】
【外1】
【0059】そのまま入力する。これにより、反転回路
31は、上記XMSB が「0」のときに入力X0 ′を反転
してX1 ′として出力し、「1」のときに入力X0 ′を
そのままX1 ′として出力する。一方、反転回路34
は、上述のXMSB が「0」のとき入力X0 ′をそのまま
X1 ″として出力し、「1」のときに入力X0 ′を反転
してX1 ″として出力する。この結果、図6(b) 、(c)
の如き位相角データX1 ′、X1 ″が得られる。以上が
前述の演算動作に対応する。
31は、上記XMSB が「0」のときに入力X0 ′を反転
してX1 ′として出力し、「1」のときに入力X0 ′を
そのままX1 ′として出力する。一方、反転回路34
は、上述のXMSB が「0」のとき入力X0 ′をそのまま
X1 ″として出力し、「1」のときに入力X0 ′を反転
してX1 ″として出力する。この結果、図6(b) 、(c)
の如き位相角データX1 ′、X1 ″が得られる。以上が
前述の演算動作に対応する。
【0060】この後、位相データX1 ′に対して、右シ
フト回路32によってkビットの右シフト演算が行わ
れ、2-kX1 ′が演算される。そして、加算器33は、
上記右シフト回路32の出力2-kX1 ′及び位相データ
X1 ′のそれぞれを1ビット右シフトした後に加算し、
結果として、 X2 ′=βX1 ′ ={(1+2-k)/2}X1 ′ =2-1X1 ′+2-k-1X1 ′ ・・・(9) を得る。一方、位相データX1 ″に対して、左シフト回
路35によってkビットの左シフト演算が行われ、2k
X1 ″が演算される。そして、加算器36は、上記左シ
フト回路35の出力2k X1 ″及び位相データX1 ″の
それぞれを1ビット右シフトした後に加算し、結果とし
て、 X2 ″=αX1 ″ ={(1+2k )/2}X1 ″ =2-1X1 ″+2k-1 X1 ″ ・・・(10) 1 得る。ここで、右シフト回路32及び左シフト回路3
5におけるシフト量を決定する係数kは、図1の制御部
2から変調部7に入力する3ビット制御データS 0 〜S
2 により与えられる。
フト回路32によってkビットの右シフト演算が行わ
れ、2-kX1 ′が演算される。そして、加算器33は、
上記右シフト回路32の出力2-kX1 ′及び位相データ
X1 ′のそれぞれを1ビット右シフトした後に加算し、
結果として、 X2 ′=βX1 ′ ={(1+2-k)/2}X1 ′ =2-1X1 ′+2-k-1X1 ′ ・・・(9) を得る。一方、位相データX1 ″に対して、左シフト回
路35によってkビットの左シフト演算が行われ、2k
X1 ″が演算される。そして、加算器36は、上記左シ
フト回路35の出力2k X1 ″及び位相データX1 ″の
それぞれを1ビット右シフトした後に加算し、結果とし
て、 X2 ″=αX1 ″ ={(1+2k )/2}X1 ″ =2-1X1 ″+2k-1 X1 ″ ・・・(10) 1 得る。ここで、右シフト回路32及び左シフト回路3
5におけるシフト量を決定する係数kは、図1の制御部
2から変調部7に入力する3ビット制御データS 0 〜S
2 により与えられる。
【0061】つぎに、選択回路37は、加算器33がキ
ャリーアウトCOを出力するとき、すなわち、X2 ′≧
N/4のときのみX2 ″を選択し、それ以外のときはX
2 ′を選択するように動作し、原位相角データXに対し
て、図6(f) の如き特性を有する位相データX3 ′を出
力する。以上は、前述の演算動作に対応する。
ャリーアウトCOを出力するとき、すなわち、X2 ′≧
N/4のときのみX2 ″を選択し、それ以外のときはX
2 ′を選択するように動作し、原位相角データXに対し
て、図6(f) の如き特性を有する位相データX3 ′を出
力する。以上は、前述の演算動作に対応する。
【0062】つぎの反転回路38は、上記選択回路37
の出力X3 ′を選択的に反転する。同回路はXMSB をイ
ンバータ30で反転した信号 外2 と加算器33のキ
ャリ
の出力X3 ′を選択的に反転する。同回路はXMSB をイ
ンバータ30で反転した信号 外2 と加算器33のキ
ャリ
【0063】
【外2】
【0064】ーアウトCOを入力とするエクスクルーシ
ブオア回路39の出力が「1」となるときにX3 ′を反
転する。すなわち、 外3 とキャリーアウトCOのう
ち、一
ブオア回路39の出力が「1」となるときにX3 ′を反
転する。すなわち、 外3 とキャリーアウトCOのう
ち、一
【0065】
【外3】
【0066】方が「1」で一方が「0」となるのは、M
≦X<N/2及びN−M≦X≦Nの範囲であるから、こ
の範囲でエクスクルーシブオア回路39の出力が「1」
となり、X3 ′が反転される。0≦X<M及びN/2≦
X<N−Mの範囲では、エクスクルーシブオア回路39
の出力は「0」となり、X3 ′がそのまま出力される。
≦X<N/2及びN−M≦X≦Nの範囲であるから、こ
の範囲でエクスクルーシブオア回路39の出力が「1」
となり、X3 ′が反転される。0≦X<M及びN/2≦
X<N−Mの範囲では、エクスクルーシブオア回路39
の出力は「0」となり、X3 ′がそのまま出力される。
【0067】そして、反転回路38の出力に、エクスク
ルーシブオア回路39の出力が上位ビットとして付加さ
れ、更に前述の最上位ビットXMSB が最上位ビットとし
て付加されることにより、最終的な変調位相角データ
X′が得られる。この場合、エクスクルーシブオア回路
39の出力とXMSB の値は、0≦X<Mにおいて(0、
0)、M≦X<N/2において(1、0)、N/2≦X
<N−Mにおいて(0、1)、N−M≦X≦Nにおいて
(1、1)となるため、変調位相角データX′の値は、
0≦X<Mにおいて反転回路38の出力の値と等しくな
り、M≦X<N/2において反転回路38の出力の値に
N/4が加算された値となり、N/2≦X<N−Mにお
いて反転回路38の出力の値にN/2が加算された値と
なり、N−M≦X≦Nにおいて反転回路38の出力の値
に3N/4が加算された値となって、結果的に、原位相
角データXに対して図6(g) の特性を有する変調位相角
データX′が得られる。
ルーシブオア回路39の出力が上位ビットとして付加さ
れ、更に前述の最上位ビットXMSB が最上位ビットとし
て付加されることにより、最終的な変調位相角データ
X′が得られる。この場合、エクスクルーシブオア回路
39の出力とXMSB の値は、0≦X<Mにおいて(0、
0)、M≦X<N/2において(1、0)、N/2≦X
<N−Mにおいて(0、1)、N−M≦X≦Nにおいて
(1、1)となるため、変調位相角データX′の値は、
0≦X<Mにおいて反転回路38の出力の値と等しくな
り、M≦X<N/2において反転回路38の出力の値に
N/4が加算された値となり、N/2≦X<N−Mにお
いて反転回路38の出力の値にN/2が加算された値と
なり、N−M≦X≦Nにおいて反転回路38の出力の値
に3N/4が加算された値となって、結果的に、原位相
角データXに対して図6(g) の特性を有する変調位相角
データX′が得られる。
【0068】図8は、図7の回路を図1の変調部7とし
て、それにより得られる変調位相角データX′を用いて
メモリ部9のサイン波データをアクセスすることにより
得られる種々の波形データを示す。係数kの値が増加す
るにしたがって、次第にサイン波から鋸歯状波に近付く
のが分かる。
て、それにより得られる変調位相角データX′を用いて
メモリ部9のサイン波データをアクセスすることにより
得られる種々の波形データを示す。係数kの値が増加す
るにしたがって、次第にサイン波から鋸歯状波に近付く
のが分かる。
【0069】以上は、図7の回路によって、原位相角デ
ータXに対して、図6(g) の如き折線特性を有する変調
位相角データX′を生成した例であったが、そのほかに
も例えば、原位相角データXに対して、図9(a) 〜(g)
に示されるような折線特性を有する変調位相角データ
X′を生成する回路を設けることにより、同図に示され
るように、様々に変調された波形データを得ることがで
きる。 ≪変調部7の第2の実施例≫次に、変調部7の第2の実
施例につき説明する。
ータXに対して、図6(g) の如き折線特性を有する変調
位相角データX′を生成した例であったが、そのほかに
も例えば、原位相角データXに対して、図9(a) 〜(g)
に示されるような折線特性を有する変調位相角データ
X′を生成する回路を設けることにより、同図に示され
るように、様々に変調された波形データを得ることがで
きる。 ≪変調部7の第2の実施例≫次に、変調部7の第2の実
施例につき説明する。
【0070】図10は、前述の第1の実施例とは別の位
相変調方式に基づく、変調部7の第2の実施例の構成を
示すブロック図である。同図において、アドレス発生部
6(図1)から出力したアドレス信号Xで、サイン波、
あるいはサイン波とは異なる別の波形を記憶する波形R
OM40を読み出す。読み出された波形に、エンベロー
プ発生器41より出力したエンベロープを乗算器42で
乗算した後、その波形を選択回路43に入力する。選択
回路43には、その他にアドレス信号Xが直接入力し、
特には図示しないCPUより出力する制御信号で、この
2つの入力を選択する。その後、選択回路43の出力に
定数倍器44で一定倍率が掛けられ、図1のメモリ部9
の読み出しの歩進幅が、PCMの場合の歩進幅の数倍乃
至十数倍の一定倍数で拡大される。このようにして得ら
れた定数倍器44の出力が、図1の変調部7の出力X′
になる。なお、定数倍器44を用いたので、図1のアド
レス発生部6の定数倍器23(図4参照)は省略され
る。
相変調方式に基づく、変調部7の第2の実施例の構成を
示すブロック図である。同図において、アドレス発生部
6(図1)から出力したアドレス信号Xで、サイン波、
あるいはサイン波とは異なる別の波形を記憶する波形R
OM40を読み出す。読み出された波形に、エンベロー
プ発生器41より出力したエンベロープを乗算器42で
乗算した後、その波形を選択回路43に入力する。選択
回路43には、その他にアドレス信号Xが直接入力し、
特には図示しないCPUより出力する制御信号で、この
2つの入力を選択する。その後、選択回路43の出力に
定数倍器44で一定倍率が掛けられ、図1のメモリ部9
の読み出しの歩進幅が、PCMの場合の歩進幅の数倍乃
至十数倍の一定倍数で拡大される。このようにして得ら
れた定数倍器44の出力が、図1の変調部7の出力X′
になる。なお、定数倍器44を用いたので、図1のアド
レス発生部6の定数倍器23(図4参照)は省略され
る。
【0071】図10の回路で、アドレス信号を直接選択
した場合は、メモリ部9のサインテーブルより、サイン
波が読み出される。また、乗算器42の出力を選択した
場合は、より複雑な波形を得ることができる。特にこの
場合、波形ROM40に様々な波形を記憶させることに
より、出力X′を前述の第1の実施例の場合より更に複
雑な信号とすることができ、図1のメモリ部9から読み
出される波形データも更に複雑な特性に変調することが
できる。 ≪変調部7の第3の実施例≫次に、変調部7の第3の実
施例につき説明する。
した場合は、メモリ部9のサインテーブルより、サイン
波が読み出される。また、乗算器42の出力を選択した
場合は、より複雑な波形を得ることができる。特にこの
場合、波形ROM40に様々な波形を記憶させることに
より、出力X′を前述の第1の実施例の場合より更に複
雑な信号とすることができ、図1のメモリ部9から読み
出される波形データも更に複雑な特性に変調することが
できる。 ≪変調部7の第3の実施例≫次に、変調部7の第3の実
施例につき説明する。
【0072】図11は、周波数変調方式に基づく、変調
部7の第3の実施例の構成を示すブロック図である。加
算部54及び乗算部50への入力信号ωc t は、アドレ
ス発生部6(図1)のアドレス信号Xに相当し、押圧鍵
の音高に対応した歩進幅で値が変化する累算値である。
この累算値は0→2πラジアンの位相変化を繰り返す。
このωc t は乗算部50で一定値ωm/ωc と乗算され、
得られたωm t をアドレス信号として、サインテーブル
51をアクセスする。さらに、その出力信号sinωm
t に、乗算部52で、制御信号に基づいて変調指数発生
部53から発生した変調指数I(t) が乗算されて、I
(t) sinωm t が得られる。つぎに、加算部44で、
ω c t とI(t) sinωm t とが加算されて、ωc t +
I(t) sinωm (t) が得られる。その後、加算部54
の出力に図10の44と同様の定数倍器55で一定倍率
が掛けられ、図1のメモリ部9の読み出しの歩進幅が拡
大される。このようにして得られた定数倍器55の出力
が図1の変調部7の出力X′になる。なお、定数倍器5
5を用いたので、図1のアドレス発生部6の定数倍器2
3(図4参照)は、省略される。
部7の第3の実施例の構成を示すブロック図である。加
算部54及び乗算部50への入力信号ωc t は、アドレ
ス発生部6(図1)のアドレス信号Xに相当し、押圧鍵
の音高に対応した歩進幅で値が変化する累算値である。
この累算値は0→2πラジアンの位相変化を繰り返す。
このωc t は乗算部50で一定値ωm/ωc と乗算され、
得られたωm t をアドレス信号として、サインテーブル
51をアクセスする。さらに、その出力信号sinωm
t に、乗算部52で、制御信号に基づいて変調指数発生
部53から発生した変調指数I(t) が乗算されて、I
(t) sinωm t が得られる。つぎに、加算部44で、
ω c t とI(t) sinωm t とが加算されて、ωc t +
I(t) sinωm (t) が得られる。その後、加算部54
の出力に図10の44と同様の定数倍器55で一定倍率
が掛けられ、図1のメモリ部9の読み出しの歩進幅が拡
大される。このようにして得られた定数倍器55の出力
が図1の変調部7の出力X′になる。なお、定数倍器5
5を用いたので、図1のアドレス発生部6の定数倍器2
3(図4参照)は、省略される。
【0073】以上に示した図1の実施例全体の動作をま
とめると次のようになる。まず、演奏者が図3に示す演
奏モードを選択し、押鍵操作すると、制御部2から出力
される楽音合成方式選択用の制御信号により、PCM方
式/変調方式・選択部4から、PCM方式の場合はフラ
グ「1」が、変調方式の場合はフラグ「0」が出力され
る。このフラグによって、メモリ部9および選択回路8
のそれぞれの選択動作が行われる。すなわち、上述のフ
ラグが「1」で、メモリ部9のアドレスの最上位ビット
(MSB)が「1」となったときは、PCM方式に用い
られる楽音波形データが、当該最上位ビット「1」に対
応するアドレス領域から読み出され、フラグが「0」の
ときは、変調方式に用いるサイン波データが、当該最上
位ビット「0」に対応するアドレス領域から読み出され
る。そして、押圧鍵の音高に応じたキー情報に基づい
て、アドレス発生部6から、押圧鍵の音高に対応する歩
進幅を有するアドレス信号Xが出力される。PCM方式
の場合は、このアドレス信号Xによって選択回路8を介
してメモリ部9の楽音波形データを直接読み出す。一
方、変調方式の場合は、このアドレス信号Xが変調部7
に入力し、その出力X′によって選択回路8を介してメ
モリ部9のサイン波データを変調しながら読み出す。
とめると次のようになる。まず、演奏者が図3に示す演
奏モードを選択し、押鍵操作すると、制御部2から出力
される楽音合成方式選択用の制御信号により、PCM方
式/変調方式・選択部4から、PCM方式の場合はフラ
グ「1」が、変調方式の場合はフラグ「0」が出力され
る。このフラグによって、メモリ部9および選択回路8
のそれぞれの選択動作が行われる。すなわち、上述のフ
ラグが「1」で、メモリ部9のアドレスの最上位ビット
(MSB)が「1」となったときは、PCM方式に用い
られる楽音波形データが、当該最上位ビット「1」に対
応するアドレス領域から読み出され、フラグが「0」の
ときは、変調方式に用いるサイン波データが、当該最上
位ビット「0」に対応するアドレス領域から読み出され
る。そして、押圧鍵の音高に応じたキー情報に基づい
て、アドレス発生部6から、押圧鍵の音高に対応する歩
進幅を有するアドレス信号Xが出力される。PCM方式
の場合は、このアドレス信号Xによって選択回路8を介
してメモリ部9の楽音波形データを直接読み出す。一
方、変調方式の場合は、このアドレス信号Xが変調部7
に入力し、その出力X′によって選択回路8を介してメ
モリ部9のサイン波データを変調しながら読み出す。
【0074】以上の楽音合成方式の選択動作は、演奏モ
ード選択情報に基づき、演奏操作されるキーに対応する
発音チャネルタイミング毎に行われる。選択回路8の出
力は、そのアドレス信号の整数に当たる上位ビットがメ
モリ部9に、小数部に当たる下位ビットが補間部10に
送られ、補間部10で前述した補間動作が行われ、乗算
部12、累算部13からD/A変換器14を介して、オ
ーディオシステムから放音される。
ード選択情報に基づき、演奏操作されるキーに対応する
発音チャネルタイミング毎に行われる。選択回路8の出
力は、そのアドレス信号の整数に当たる上位ビットがメ
モリ部9に、小数部に当たる下位ビットが補間部10に
送られ、補間部10で前述した補間動作が行われ、乗算
部12、累算部13からD/A変換器14を介して、オ
ーディオシステムから放音される。
【0075】なお、本実施例においては、波形の振幅値
そのものを符号化したPCM方式を適用した電子楽器に
ついて説明したが、波形の差分値を記憶した、いわゆる
DPCM,ADPCM方式等もPCM方式の1つとして
本発明に含まれ、適用可能であることは言うまでもな
い。
そのものを符号化したPCM方式を適用した電子楽器に
ついて説明したが、波形の差分値を記憶した、いわゆる
DPCM,ADPCM方式等もPCM方式の1つとして
本発明に含まれ、適用可能であることは言うまでもな
い。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、PCM方式と変調方式
とが切り替えられながら楽音合成動作が行われる場合
に、制御手段が、演奏操作に対応して発生する周波数情
報をPCM波形データ及び変調用波形データのそれぞれ
の標本化周波数に対応する周波数に変換し、その変換さ
れた周波数に基づいてアドレス信号を生成して、各波形
データが記憶されている波形データ記憶手段をアクセス
するようにしているため、発音される楽音の音質を劣化
させることなく、PCM波形データと変調用波形データ
を両方式に適した標本間隔で波形記憶手段に記憶させる
ことが可能となる。
とが切り替えられながら楽音合成動作が行われる場合
に、制御手段が、演奏操作に対応して発生する周波数情
報をPCM波形データ及び変調用波形データのそれぞれ
の標本化周波数に対応する周波数に変換し、その変換さ
れた周波数に基づいてアドレス信号を生成して、各波形
データが記憶されている波形データ記憶手段をアクセス
するようにしているため、発音される楽音の音質を劣化
させることなく、PCM波形データと変調用波形データ
を両方式に適した標本間隔で波形記憶手段に記憶させる
ことが可能となる。
【0077】そして、両方式をリアルタイムに切り替え
ながら簡単なアドレス指定によって楽音を発音させるこ
とが可能となり、波形記憶手段をPCM方式と変調方式
とで共用することも可能となる。これにより、回路の重
複部分を少なくすることができ、音質の優れた電子楽器
を低コストで実現できる。
ながら簡単なアドレス指定によって楽音を発音させるこ
とが可能となり、波形記憶手段をPCM方式と変調方式
とで共用することも可能となる。これにより、回路の重
複部分を少なくすることができ、音質の優れた電子楽器
を低コストで実現できる。
【図1】本発明の1実施例の全体構成図である。
【図2】(a) 、(b) は、補間部10の説明図である。
【図3】発音チャネルに割当てられる楽音合成方式とキ
ーコードとの関係を演奏モード毎に示した図である。
ーコードとの関係を演奏モード毎に示した図である。
【図4】アドレス発生部6のブロック図である。
【図5】(a) 〜(d) は、ループ再生の説明図である。
【図6】(a) 〜(g) は、変調部7の第1の実施例におけ
る位相角データの変更過程を示す図である。
る位相角データの変更過程を示す図である。
【図7】変調部7の第1の実施例のブロック図である。
【図8】変調部7の第1の実施例により生成された種々
の波形図である。
の波形図である。
【図9】(a) 〜(g) は、変調された波形データの例を示
した図である。
した図である。
【図10】変調部7の第2の実施例のブロック図であ
る。
る。
【図11】変調部7の第3の実施例のブロック図であ
る。
る。
【図12】(a) 〜(c) は、楽音のエンベロープ波形図で
ある。
ある。
1 鍵盤部 2 制御部 3 演奏モード選択入力部 4 PCM方式/変調方式・選択部 5 キーコードレジスタ部 6 アドレス発生部 7 変調部 8 選択回路 9 メモリ部 10 補間部 11 エンベロープ発生部 12 乗算部 13 累算部 14 D/A変換器
Claims (2)
- 【請求項1】 PCM波形データを記憶した波形データ
記憶手段をアクセスして楽音波形を出力する楽音合成動
作と、変調用波形データを記憶した波形データ記憶手段
をアクセスして楽音波形を出力する楽音合成動作とを適
宜切り替えて、該各楽音合成動作に対応した楽音信号を
発生可能な電子楽器において、 前記PCM波形データを記憶した波形データ記憶手段を
アクセスする場合は、演奏操作に対応して発生する周波
数情報で指定される周波数を前記PCM波形データの標
本化周波数を基準にした周波数に変換し、該変換された
周波数に対応するアドレス信号を生成してアクセスを行
い、前記変調用波形データを記憶した波形データ記憶手
段をアクセスする場合は、前記周波数情報で指定される
周波数を前記変調用波形データの標本化周波数を基準に
した周波数に変換し、該変換された周波数に対応するア
ドレス信号を生成し、該アドレス信号を適宜変調してア
クセスを行う、制御手段を有することを特徴とする電子
楽器。 - 【請求項2】 前記PCM波形データを記憶した波形デ
ータ記憶手段と前記変調用波形データを記憶した波形デ
ータ記憶手段は共通の波形メモリであり、前記PCM波
形データ及び前記変調用波形データは前記波形メモリの
異なるアドレス領域に記憶される、ことを特徴とする請
求項1記載の電子楽器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6078668A JP2678970B2 (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 楽音発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6078668A JP2678970B2 (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 楽音発生装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06332462A true JPH06332462A (ja) | 1994-12-02 |
| JP2678970B2 JP2678970B2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=13668247
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6078668A Expired - Fee Related JP2678970B2 (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 楽音発生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2678970B2 (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58102296A (ja) * | 1981-12-15 | 1983-06-17 | ヤマハ株式会社 | 電子楽器 |
-
1994
- 1994-04-18 JP JP6078668A patent/JP2678970B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58102296A (ja) * | 1981-12-15 | 1983-06-17 | ヤマハ株式会社 | 電子楽器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2678970B2 (ja) | 1997-11-19 |
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Legal Events
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