JPH06333515A - ガラス製ブラウン管 - Google Patents

ガラス製ブラウン管

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JPH06333515A
JPH06333515A JP14007293A JP14007293A JPH06333515A JP H06333515 A JPH06333515 A JP H06333515A JP 14007293 A JP14007293 A JP 14007293A JP 14007293 A JP14007293 A JP 14007293A JP H06333515 A JPH06333515 A JP H06333515A
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JP
Japan
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ray tube
synthetic resin
cathode ray
protective film
film
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Application number
JP14007293A
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English (en)
Inventor
Eiji Hirano
英治 平野
Seiichi Miyasaka
誠一 宮坂
Yusuke Kobayashi
裕介 小林
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】充分な耐防爆性を有し、かつ軽量化を図ること
ができるガラス製ブラウン管を提供する。 【構成】透明性で、ガラス破片に対し高い飛散防止性
能、自己修復性及び耐擦傷性を有する熱硬化性ポリウレ
タン等の合成樹脂製の保護フィルムをガラス製ブラウン
管のパネル表面に積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス製ブラウン管、
特にブラウン管の前面のパネル面に合成樹脂製保護フィ
ルムを積層し、ブラウン管の爆裂時のガラス破砕の飛散
を防止するとともにパネルの軽量化を図ることを可能に
したガラス製ブラウン管に関する。
【0002】
【従来の技術】これまでのガラス材料から作られるテレ
ビ用、あるいはディスプレイ用のブラウン管、即ち陰極
線管は、ブラウン管の安全規格(UL規格)である耐衝
撃試験や耐防爆試験に適合するように設計されなければ
ならなかった。
【0003】これまでのガラス材料のみからなるテレビ
用、あるいはディスプレイ用パネル用のブラウン管にお
いては、その前面のパネル部のガラス肉厚や形状の設計
は、上記ブラン管の安全規格である耐衝撃試験や耐防爆
試験に適合するように決められている。このなかで特に
大型サイズのブラウン管においては、一般により高い耐
防爆性能が要求されるため、パネル部のガラス肉厚はよ
り厚く設計する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ブラウン管
の安全規格を満たしつつパネル部のガラス肉厚を薄くし
た軽量化パネルを実現できるガラス製ブラウン管の提供
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされたものであり、ガラス製ブラウン管の
少なくともパネル表面に、本質的に透明性でガラス破片
に対する高い飛散防止性能、自己修復性及び耐擦傷性を
有する合成樹脂製保護フィルムを積層し、これによりブ
ラウン管の安全規格を満たしつつそのパネル部のガラス
肉厚を薄くして軽量化を図れるようにしたガラス製ブラ
ウン管を提供する。
【0006】本発明において、ガラス製ブラウン管の少
なくとも前面のパネルの表面に積層される合成樹脂製保
護フィルム、又は保護シート(以下、本発明においては
フィルム及びシートを含め保護フィルムと称す。)とし
ては、ポリウレタン系樹脂、アクリル系透明ゴム状樹
脂、シリコーン系ゴム状樹脂、オレフィン系やスチレン
系のエラストマー、それら同士あるいは他の樹脂とのブ
レンド品、ポリマーアロイ等が使用可能であるが、透明
性・ガラス破片に対する高い飛散防止性能・自己修復性
・耐擦傷性・耐薬品性・耐久性のバランスの観点からポ
リウレタン系樹脂、なかも特に無黄変性ポリウレタン系
樹脂が最も好ましい。
【0007】合成樹脂製保護フィルムは、この特定の合
成樹脂のみからなるか、その材質からなる層を一方の表
面層として有することが必要である。この表面層がブラ
ウン管の前面のパネル面に積層された場合に新たなパネ
ル面となる。この保護フィルムは他に1層以上の合成樹
脂層等を有していてもよく、特に接着剤や粘着剤層を有
していてもよい。本発明の保護フィルムは、ブラウン管
のパネル面に積層する際、接着剤、粘着剤、両面接着
(ないし粘着)テープ等を使用して積層される。また、
本発明の保護フィルムの表面自体がある程度の粘着性や
密着性を有している場合、保護フィルムのみで積層を行
うことができる。
【0008】保護フィルムの厚さは、充分な防爆性能が
得られるように0.05mm以上であることが必要であ
る。あまり厚くなることはコスト上好ましくなく、接着
剤層を有していたとしても2mm以下が好ましい。特定
の合成樹脂製保護フィルムの厚さは0.05〜2mmで
あり、より好ましくは0.1〜1.0mmである。
【0009】以下、本発明保護フィルムが特定の合成樹
脂製保護フィルム(以下、単に本合成樹脂という)のみ
からなる場合について本発明を説明するが、本発明はこ
れに限られるものではない。
【0010】本合成樹脂は本質的に透明性(透明性であ
る限り、ある程度着色されていてもよい)、ガラス破片
に対する高い飛散防止性能、自己修復性及び耐擦傷性を
有するものであり、そのフィルムの可視光線透過率は5
0%以上、特に80%以上であることが好ましい。
【0011】自己修復性は、一度生じた傷が経時的に消
失する性質を意味し、一部の合成樹脂はこの性質を有し
ていることが知られている。その性質の程度は測定する
ことができ、標準的な測定方法としてヘイドン(HEI
DON)スクラッチテスターを用いた方法が知られてい
る。本合成樹脂の自己修復性は、23℃、50%相対湿
度雰囲気下で、先端径15μmのダイアモンドチップを
加傷体としてヘイドンスクラッチテスターで測定した自
己修復性が10g以上であることが好ましく、特に30
g以上が好ましい。
【0012】本合成樹脂の耐擦傷性は、ANSI,Z2
6.1に定める方法によって評価され、上記と同じ雰囲
気下で摩耗輪としてCS−10Fを用い500g荷重で
のテーバー摩耗試験において100回転後のヘイズ値の
増加が4%未満であることが好ましい。
【0013】本発明の保護フィルムは、ガラス破片に対
する高い飛散性能を有することが必要であり、かかる飛
散防止性能が得られるよう、例えばその引張強度(破断
強度、JIS K6301による)は80kg/cm2
以上、引張伸度(破断伸度、JIS K6301によ
る)は80%以上、引裂強度は15kg/cm以上(J
IS K6301による)であるのが特に好ましい。
【0014】本合成樹脂として好ましいポリウレタン系
樹脂としては、耐黄変性の観点から無黄変性ポリウレタ
ン系樹脂が好ましい。無黄変性ポリウレタン系樹脂とは
芳香核に直接結合したイソシアネート基を有しない非芳
香族のあるいは芳香族のポリイソシアネートを原料とし
て得られたポリウレタン系樹脂をいう。
【0015】また成形法としては、押出成形法、射出成
形法、ブロー成形法、注型法、カレンダー成形法、等が
可能であるが、特に画像の歪みに関係するフィルムの光
学的品質の観点、また架橋型樹脂も成形可能であるとの
観点から反応性キャスティング法で得られるものが最も
好ましい。
【0016】反応型キャスティング法とは、反応して合
成樹脂となる流動性の反応性原料混合物を平坦な剥離性
担体上に流延し、反応を行って軟質合成樹脂の薄層を形
成し、その後担体から剥離することによりフィルムない
しシートを得る方法である。反応型キャスティング方法
を行う場合、反応性原料に溶剤が含まれていてもよい
が、ポリウレタン系樹脂の場合は実質的に溶剤を含まな
い反応性原料を用いる方法、即ち反応型バルクキャステ
ィング方法がより好ましい。なお、合成樹脂製基材フィ
ルムの表面にポリウレタン系樹脂フィルムを積層してな
る合成樹脂製保護フィルムを製造する場合には、上記担
体として剥離性でない合成樹脂性基材フィルムを用い、
キャスティング後、担体を剥離しないで、積層体として
取出せば、上記積層体タイプの保護フィルムが得られ
る。
【0017】反応型キャスティング法で得られる透明
で、ガラス破片に対する高い飛散防止性能、自己修復性
及び耐擦傷性を有する無黄変性ポリウレタン系樹脂とし
ては、線状樹脂(即ち熱可塑性樹脂)、架橋型樹脂(即
ち熱硬化性樹脂)のいずれも可能であるが、耐薬品性、
耐汚染性、耐久性等の観点から架橋型樹脂がより好まし
い。
【0018】架橋型ポリウレタン系樹脂は、多官能性活
性水素化合物(ポリオール等)とポリイソシアネートか
らなる反応性の主原料のうち、少くとも一方の原料のか
つ少くともその一部が3官能性以上の化合物を使用する
ことによって得られるポリウレタン系樹脂である。これ
に対し熱可塑性ポリウレタン系樹脂はすべて2官能性の
原料を用いて得られるポリウレタン系樹脂である。
【0019】反応型キャスティング法により得られるウ
レタン系樹脂は、ポリオール、鎖延長剤等の活性水素化
合物とポリイソシアネートを混合した反応性原料混合物
を、基材上に流延し硬化することによりフィルムを得る
ものである。
【0020】ポリオールとしては、ポリエーテル系、ポ
リエステル系、ポリカーボネート系、等が使用可能であ
るが、耐久性、価格、強度と耐擦傷性、自己修復性のバ
ランスからポリエステル系のポリオールが好ましい。そ
の官能基数としては、平均値として1より大きいことが
必要であるが、強度、伸度、自己修復性、耐擦傷性のバ
ランスの観点から、2〜3であることが好ましい。また
必要に応じて鎖延長剤を使用することができ、鎖延長剤
としては、短鎖ポリオール、短鎖ポリアミン等が使用可
能である。透明性、柔軟性の観点から短鎖ジオールが好
ましい。
【0021】ポリイソシアネートとしては、芳香族ジイ
ソシアネート、芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ジイ
ソシアンート、脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ジイ
ソシアネート、脂環族ポリイソシアネート等が使用で
き、耐黄変性の観点から脂肪族あるいは脂環族のジイソ
シアネートあるいはポリイソシアネートが好ましい。
【0022】これら原料は単独あるいは混合して用いる
ことができる。必要に応じて紫外線吸収剤、酸化防止剤
や光安定剤等の安定剤、ウレタン化触媒、伸展剤、着色
剤、難燃剤等の添加剤を添加することもできる。紫外線
吸収剤を添加する場合には、5%以下が適当である。
【0023】好ましい架橋型ポリウレタン系樹脂は、平
均水酸基価100〜500、特に150〜400の少く
とも一部が3官能以上のポリオールと平均官能基数が2
以上の無黄変性ポリイソシアネートを反応させて得られ
る架橋型ポリウレタン系樹脂である。ポリオールはトリ
オールのみ(2以上のトリオール混合物であってもよ
い)あるいはトリオールとジオールの混合物が好まし
く、各々のポリオールの水酸基価は特に限定されないが
全ポリオールの平均水酸基価は200〜400がより好
ましい。このポリオールは、前記した短鎖ポリオールで
ある鎖延長剤を含んでいてもよく、平均水酸基価はこれ
を含めて計算した平均水酸基価である。
【0024】無黄変性ポリイソシアネートとしては、脂
肪族あるいは脂環族ポリイソシアネートが好ましく、特
に3官能以上のポリイソシアネートあるいはそれとジイ
ソシアネートの混合物が好ましい。3官能以上のポリイ
ソシアネートとしてはジイソシアネートのヌレート変性
体ビューレット変性体、トリメチロールプロパンなどの
3価アルコールで変性したウレタン変性体が好ましい。
【0025】本発明において、ガラス製ブラウン管のパ
ネル表面に合成樹脂製保護フィルムを積層する方法とし
ては、種々の方法が可能である。その中の1つの方法で
ある真空圧着法は特開昭63−71334号公報に記載
のように、エンボス処理を施したホットメルト系接着剤
層、あるいはアクリル系粘着剤層、あるいはエチレン−
酢酸ビニル共重合体系を上記合成樹脂製保護フィルムに
あらかじめ積層した複層フィルムを用い、ガラス製ブラ
ウン管用の部品としてのパネルの周縁部に塗布したウレ
タン系プライマーによってエッジシールのための常温下
での真空予備圧着を行う。しかる後、140℃で加熱す
ることにより積層体を得る。圧力は必ずしも必要ではな
いが、好ましくは3kg/cm2 以下でのオートクレー
ブ処理を行うとよい。
【0026】またその他の積層方法としては、合成樹脂
製保護フィルム表面にアクリル系粘着剤、その他所望の
粘着剤を被覆する粘着加工を施し、このフィルムを用い
粘着加工面をパネル側面として常温下でのローラー圧着
によって積層体を得ることも好ましい。
【0027】パネル表面への保護フィルムの積層は、ガ
ラス製ブラウン管の完成球前のパネルの前面側の表面に
対し行ってもよいが、ブラウン管の完成球の製造時のパ
ネルとファンネルとの封着作業時の高温処理を考慮する
と、ブラウン管の完成球のパネルの前面側の表面に対し
行うのが好ましい。
【0028】上記したポリウレタン系樹脂フィルム等の
合成樹脂製保護フィルムは、伸縮性、可撓性、あるいは
可塑性を有するため、通常複曲面を有するパネル表面の
表面形状に対し充分追従し、シワ等のない積層が可能で
ある。特にシリンドリカルな表面形状を有するパネルの
表面に対しては、積層時の保護フィルムのシワ等の発生
の心配は全くなく、歩留りよく積層することができる。
【0029】また、本発明のガラス製ブラウン管におい
ては、そのパネル表面に積層される合成樹脂製保護フィ
ルムに対し、種々の加工を施したり種々の表面コートを
施すことにより、種々の付加機能を与えることもでき
る。例えば、合成樹脂製保護フィルムの表面に微細な凹
凸を形成し、光が散乱するようにすることにより、防眩
効果が得られ、反射防止効果が得られる。なお、この場
合、この凹凸を形成することによって合成樹脂性保護フ
ィルムの可視光線透過率が5%未満になることは好まし
くない。
【0030】また、合成樹脂製保護フィルムの表面の最
外層に屈折率1.3〜1.5程度の低屈折率膜、例えば
MgF2 膜、SiO2 膜あるいはフッ素樹脂系の低屈折
率膜等を形成することにより低反射効果が得られ、反射
防止効果が得られる。また、この一層系の反射防止膜に
限らず、干渉作用を利用した二層系あるいは多層系の反
射防止膜を合成樹脂製保護フィルムの表面に形成しても
よい。これらの場合、最外層の低屈折率膜の表面に微細
な凹凸加工を施し、防眩効果が付加されるようにしても
よい。
【0031】あるいはまた、合成樹脂製保護フィルムの
表面に導電性を有する帯電防止膜、例えば、導電性を有
するSnO2 系膜、In23 膜(ITO膜)、ZnO
膜等を形成することによりブラウン管のパネル表面の帯
電防止効果が得られる。
【0032】勿論、上記した低屈折率膜と帯電防止膜と
を積層し、反射防止及び帯電防止の両方の効果を付与さ
せることもできる。あるいはまた、テレビ用、ディスプ
レー用のブラウン管の見やすさ、目の疲れ、明るさの調
整等のため、合成樹脂製保護フィルム自身に多少の顔料
や染料を含有させて所望の着色を施してもよいし、合成
樹脂製保護フィルムの表面に透明製着色被膜を施しても
よい。勿論、かかる着色加工、低反射加工及び/又は帯
電防止加工とを合わせ持たせてもよい。
【0033】以下、実施例により本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例に限られるものではない。
【0034】
【実施例】
[実施例1]表1上欄に示すものを80℃で3時間加熱
溶融下に撹拌混合して均一なポリオールシステム液を製
造した。表1下欄に示すものをを80℃で3時間加熱下
に撹拌混合して均一なイソシアネートシステム液を製造
した。なお、上記において(以下も同様)、「部」は重
量部を表し、( )内は市販品の商品名を示す。
【0035】
【表1】
【0036】この両システム液を、ポリオール/イソシ
アネート=100/90.41の重量比で連続的に吐出
・撹拌混合しながらダイスを用い、連続的に供給される
離型処理及び平滑ポリエチレンテレフタレートフィルム
(0.1mm厚)の上に均一に膜厚0.3mmで塗工し
流延した。この液膜は連続重合オーブン中で120℃に
て20分加熱され重合を本質的に完結させた後、基材フ
ィルムと共に巻取った。得られたロール状2層フィルム
を繰り出しながら基材フィルムと製品フィルムを分離
し、透明で自己修復性及び耐擦傷性を有する保護フィル
ムを得た。
【0037】[実施例2、3]実施例1と同様の方法に
よって表2(実施例2)又は表3(実施例3)の組成と
なるようにポリオールシステム液、イソシアネートシス
テム液を製造し、連続キャスト法にて透明で自己修復性
及び耐擦傷性を有する保護フィルムを得た。なお、両組
成とも全樹脂に対して、0.3重量%の伸展剤(BYK
−300)、0.2重量%の光安定剤(MARK LA
−7H)、0.2重量%の酸化防止剤(IRGANOX
1010)、0.3重量%の紫外線吸収剤(TINUV
IN328)をポリオールシステム液に、また両システ
ム液の合計に対して、30ppmのウレタン化触媒(ジ
ブチル錫ジラウレート)をイソシアネートシステム液に
配合した。また、実施例2では、離型処理及びエンボス
加工を施したポリエチレンテレフタレートフィルム
(0.1mm厚)を用い、実施例3では、灰色の油溶性
染料を0.05%添加したポリオールシステム液と、コ
ロナ放電処理を施したポリエチレンテレフタレートフィ
ルム(0.125mm厚)を用いた。
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】表4に、実施例1〜3で製造した保護フィ
ルムと市販の軟質塩化ビニル樹脂フィルム(「軟質塩
ビ」と記す。)の性能及び評価試験結果を示す。自己修
復性及びテーバー摩耗は前記の評価方法によるものであ
る。光線透過率、引張強度、引張伸度は標準的方法(J
IS)による評価結果である。
【0041】
【表4】
【0042】[実施例4]実施例2で得た膜厚約0.3
mmの熱硬化性ポリウレタンからなる保護フィルムのパ
ネルの積層面側のエンボス加工面に2〜5μm厚のウレ
タン系ホットメルト接着剤層を形成した後、21インチ
型ガラス製テレビ用ブラウン管のパネル表面に、上記ウ
レタン系ホットメルト接着剤層側がパネル面側となるよ
うに載せ、真空圧着法によって圧着し、積層した。圧着
に際しては、常温での予備圧着を行った後、圧力なしの
140℃、1時間加熱処理を行う方法を採用した。また
接着を強固にするためあらかじめパネル面にシランカッ
プリング剤を処理した。シランカップリング剤としては
アミノ系(KBE903)の0.2%溶液を用いた。な
お、あらかじめ接着層にシランカップリング剤を添加し
ておいても同様に接着効果が得られた。
【0043】こうして合成樹脂製保護フィルム面に積層
されたブラウン管は合成樹脂製保護フィルムにシワが発
生しておらず光学品質も良好であった。また、ブラウン
管の規格(UL規格)に基づく防爆試験を行った結果を
表5に示す。合成樹脂製保護フィルムを積層することに
より、パネル部の肉厚が薄くでき、ブラウン管のガラス
重量として約2kgの軽量化が図られた。
【0044】
【表5】
【0045】[実施例5]実施例4と同様の21インチ
型テレビ用ブラウン管のパネル表面に、膜構成が約20
0μmの熱硬化ウレタン表面層(実施例3と同組成のも
の)と125μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム強度層と30μmのアクリル系粘着剤からなる膜(積
層タイプの保護フィルム)を、常温下でロール圧着し
た。テレビ用ブラウン管のパネルとしての光学品質は、
パネルの端部の曲面に対して完全に形状が追従せず、若
干のシワの発生が見られ、実施例4に比べてやや劣る傾
向が見られた。
【0046】こうして得たブラウン管について実施例4
と同様な防爆試験を行った結果を表6に示す。実施例5
の保護フィルムをパネル面に積層することにより、パネ
ル部の肉厚が薄くできブラウン管のガラス重量として約
2kgの軽量化が図れた。
【0047】
【表6】
【0048】
【発明の効果】本発明の保護フィルムは、引張強度及び
引張伸度が高く、フィルム自身が破断しにくく、かつ自
己修復性と耐擦傷性に優れ、表面に永久キズが発生しに
くく、耐薬品性に優れ、かつ光線透過率や他の物性も優
れている。
【0049】したがって、このような保護フィルムをガ
ラス製ブラウン管のパネル表面に積層したものは、耐防
爆性能を高めることができる。そして、この保護フィル
ムによる防爆性能の向上によって、ガラス製のパネルの
肉厚を薄くしても従来の肉厚の厚いパネルを用いたブラ
ウン管の耐防爆性能と同程度の性能が得られ、その結
果、上記保護フィルムの積層によってパネルの肉厚を薄
くでき、パネルの軽量化、それによるブラウン管全体の
軽量化を図れる。特に、ブラウン管のパネル面の表面形
状がシリンドリカルであるパネルにおいては、球面状の
パネルに比べ耐圧性が低く、より肉厚を厚くすることに
よって規格を満足させなければならなかったが、本発明
によるパネルにおいては、保護フィルムのパネル表面へ
の積層によって、パネルの肉厚を薄くしても、充分規格
を満足することができ、シリンドリカルタイプのパネル
を有するブラウン管の軽量化に効果的である。
【0050】また、従来のブラウン管においては、ブラ
ウン管のパネル部に着色を施す場合には、ガラスパネル
用のガラス原料の溶解時に、ガラス槽窯の素地替えが必
要であり、着色化した対応に手間と多額のコストを要し
ていたが、本発明によれば、パネル表面に積層される保
護フィルム自身に着色を施すか、あるいは保護フィルム
へ透明性着色層を形成するだけで、所望の着色が得られ
るので、着色対応が従来のようにガラス素地の色変えに
比し、著しく容易である。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス製ブラウン管の少なくともパネル表
    面に、本質的に透明性で、ガラス破片に対する高い飛散
    防止性能、自己修復性及び耐擦傷性を有する合成樹脂製
    保護フィルムを積層したことを特徴とするガラス製ブラ
    ウン管。
  2. 【請求項2】合成樹脂製保護フィルムの厚さが、0.0
    5〜2mmであることを特徴とする請求項1のガラス製
    ブラウン管。
  3. 【請求項3】合成樹脂製保護フィルムが、無黄変性ポリ
    ウレタン系樹脂フィルムであることを特徴とする請求項
    1のガラス製ブラウン管。
  4. 【請求項4】合成樹脂製保護フィルムが、パネル表面に
    接着剤を介して接着されていることを特徴とする請求項
    1のガラス製ブラウン管。
  5. 【請求項5】合成樹脂製保護フィルムが、合成樹脂製基
    材フィルムの表面に、本質的に透明性で、ガラス破片に
    対する高い飛散防止性能、自己修復性及び耐擦傷性を有
    する無黄変性ポリウレタン系樹脂フィルムが積層された
    ものであることを特徴とする請求項1のガラス製ブラウ
    ン管。
  6. 【請求項6】合成樹脂製保護フィルムは、可視光線透過
    率50%以上であり、23℃、50%相対湿度雰囲気下
    で、先端径15μmのダイアモンドチップを加傷体とし
    てヘイドン(HEIDON)スクラッチテスターで測定
    した合成樹脂製保護フィルムの自己修復性が10g以上
    であり、同じ雰囲気下で摩耗論としてCS−10Fを用
    い500g荷重でのテーバー摩耗試験において100回
    転後の合成樹脂製保護フィルムのヘイズ値の増加が10
    %未満であることを特徴とする請求項1のガラス製ブラ
    ウン管。
  7. 【請求項7】合成樹脂製保護フィルムが、反応して合成
    樹脂となる反応性原料混合物を反応性キャスティング法
    によりフィルム化して得られた厚さ0.05〜2mmの
    無黄変性ポリウレタン系樹脂フィルムであることを特徴
    とする請求項1のガラス製ブラウン管。
  8. 【請求項8】無黄変性ポリウレタン系合成樹脂フィルム
    が3官能以上のポリオール及び/又は3官能以上のポリ
    イソシアネートを含む反応性原料を用いて得られた架橋
    型ポリウレタン系樹脂フィルムであることを特徴とする
    請求項7のガラス製ブラウン管。
  9. 【請求項9】合成樹脂製保護フィルムの表面に反射防止
    用の微細な凹凸が形成されていることを特徴とする請求
    項1のガラス製ブラウン管。
  10. 【請求項10】合成樹脂製保護フィルムの表面に反射防
    止用低屈折率膜が形成されていることを特徴とする請求
    項1のガラス製ブラウン管。
  11. 【請求項11】合成樹脂製保護フィルムの表面に帯電防
    止膜が形成されていることを特徴とする請求項1のガラ
    ス製ブラウン管。
  12. 【請求項12】合成樹脂製保護フィルムに着色が施され
    ていることを特徴とする請求項1のガラス製ブラウン
    管。
  13. 【請求項13】ガラス製ブラウン管用パネルの表面に、
    本質的に透明性で、ガラス破片に対する高い飛散防止性
    能、自己修復性及び耐擦傷性を有する合成樹脂製保護フ
    ィルムを積層したことを特徴とするガラス製ブラウン管
    用パネル。
JP14007293A 1993-05-19 1993-05-19 ガラス製ブラウン管 Pending JPH06333515A (ja)

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JP14007293A JPH06333515A (ja) 1993-05-19 1993-05-19 ガラス製ブラウン管

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