JPH06333520A - 平面型表示装置 - Google Patents

平面型表示装置

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Publication number
JPH06333520A
JPH06333520A JP11864893A JP11864893A JPH06333520A JP H06333520 A JPH06333520 A JP H06333520A JP 11864893 A JP11864893 A JP 11864893A JP 11864893 A JP11864893 A JP 11864893A JP H06333520 A JPH06333520 A JP H06333520A
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JP
Japan
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hot cathode
electrode
linear hot
perforated cover
emitting body
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Application number
JP11864893A
Other languages
English (en)
Inventor
Yumiko Nakamura
有美子 中村
Kazuhiro Shono
一弘 庄野
Ryo Suzuki
量 鈴木
Tetsuya Shiraishi
哲也 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 陰極の加熱電流による電圧降下の影響により
画面の輝度が低下すること及び、輝度が不均一になるこ
とのない平面型表示装置を得ることを目的としており、
さらに構造が平易で加工性に優れた平面型表示装置を得
る。 【構成】 電子放射源としての線状熱陰極1、線状熱陰
極1から放出された熱電子を引き出すために線状熱陰極
の上面を覆う有孔カバー電極2を備え、これら線状熱陰
極1−有孔カバー電極2間の電界強度が線状熱陰極の両
端でほぼ等しくなるように線状熱陰極を斜めに張る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子ビームを利用した
平面型表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図22および図23は例えば特開平3−
226949号公報、特開平3−245445号公報に
示されるような従来の平面型表示装置の一部を示す断面
斜視図および断面正面図であり、1は支持体に接続さ
れ、通電することによって電子を放射する線状熱陰極、
2はこの線状熱陰極1の上面を覆う断面楕円形状の有孔
カバー電極である。有孔カバー電極2は電子を通過させ
るための多数の小孔を有しており、適当な電位を印加す
ることで上記線状熱陰極1から電子が引き出される。こ
の線状熱陰極1と有孔カバー電極2、さらに平行に並ん
だ有孔カバー電極を固定し、有孔カバー電極と同電位に
なっている背後電極42とで電子放射源40を構成して
いる。4は電子放射源40から放射された電子により励
起されて赤、緑、青に発行する3種の蛍光体5が内面側
にドット状に塗膜され、さらにその上に導電性を持たせ
るためのアルミ膜(図示せず)が形成された密閉容器4
3を構成する前面ガラスであり、このアルミ膜に10〜
30kV程度の電圧を印加することにより、電子が加速
され、蛍光体5を励起し、発光させる。6はこの前面ガ
ラス4と上記線状熱陰極1との間に介在し、上記有孔カ
バー電極3によって引き出され、前面ガラス4へ向かう
電子を通過あるいは遮断する制御電極部であり、前面ガ
ラス4上の画素に対応する電子通過孔7を有する表面絶
縁性基板たとえばガラス製の絶縁基板8と、その絶縁基
板8の電子放射源側の面に画素の1列ずつに対応して配
列され、短冊状の金属電極9aからなる第1の制御電極
群9と、同様に絶縁基板8の蛍光体側の面に画素の1行
ずつに対応して配列された短冊状の金属電極10aから
なる第2の制御電極群10とから構成される。これら第
1、第2の制御電極群9,10の各金属電極は例えばニ
ッケル膜からなり、それぞれ電子通過孔7内に入り込ん
でいるが、孔内にニッケル膜の付着していない部分があ
って、第1、第2の制御電極群の間は絶縁されている。
また、第1の制御電極群9には線状熱陰極1と直交する
方向にニッケル膜の付着していない絶縁溝すなわち分離
帯44がそれぞれの電子通過孔の間に設けられている。
同様に第2の制御電極群10には第1の制御電極群の分
離帯44と直交する方向、すなわち線状熱陰極1と平行
な方向に分離帯45が設けられている。これらは密閉容
器43内に設置され、内部は真空に保たれている。各電
極は側面に設けられた封止部から外部へ電気的に接続さ
れている。なお、この例ではステンレス製で開口率の高
い孔、例えば、2mmピッチで1辺1.8mmの正方形
の孔が開けられた第2グリッド46が有孔カバー電極2
と制御電極部6の間に設けられている。
【0003】次に動作について説明する。線状熱陰極1
から放出された熱電子は、線状熱陰極1の平均電位を基
準にして(以後この平均電位を0Vとする)約5〜40
V印加されている有孔カバー電極2によって引き出さ
れ、次に約30〜150V印加された第2グリッド46
で均一な蛍光体方向を向いた電子流に整形されて制御電
極部の前面に送り出され、さらに線状熱陰極1と直交す
る方向に配設された金属電極9aからなる第1の制御電
極群9のうちの1本に約20〜100Vのプラス電位を
印加することにより、熱電子はこの電極に引き寄せら
れ、制御電極部6に達する。有孔カバー電極2の楕円柱
形状、第1の制御電極群9の位置、およびそれぞれの金
属電極9aへの印加電圧を調整することにより、上記第
1の制御電極9の任意の1本の金属電極9a前面での電
子電流密度がほぼ均一になるようになっている。
【0004】制御電極部6の動作については以下の通り
である。上記のように第1の制御電極群9のうち1本の
金属電極のみプラス電位(オン状態)となり、他は0V
またはマイナス電位(オフ状態)となっていれば、線状
熱陰極1から放出された熱電子はこの1本のオン状態の
金属電極9aにのみ引き寄せられ、その金属電極1が設
けられている1列の電子通過孔7に入っていく。そして
この電子通過孔7に入った電子はそのまま全てが前面ガ
ラス4側へ通過するわけではなく、電子通過孔7の前面
ガラス4側に設けられた第2の制御電極群10のうち例
えば40〜100Vの電位が印加されているオン状態の
金属電極10aに対応する電子通過孔7のみ電子が通過
し、他の0Vまたはマイナス電位となっているオフ状態
の金属電極10aに対応する電子通過孔7は通過しな
い。従って、第1の制御電極群9のうちオン状態の1本
の金属電極9aと、第2の制御電極群10のうちオン状
態の金属電極10aとの交点の電子通過孔のみ電子が通
過する。そして、その通過電子によりその電子通過孔7
に対応する画素の位置の蛍光体5が発光し、表示が行わ
れる。すなわち、上記交点が所望の位置に対応するよう
に各金属電極9a,10aへの電圧印加を制御すること
により所望の画像表示が行える。例えば、第1の制御電
極群9の金属電極9aを1本ずつ順次走査オン状態と
し、それに同期させて発光させるべき位置に対応する第
2の制御電極群10のなかの金属電極10aをオン状態
とし、これを人間の目に感じない程度の周期、例えば1
秒あたり60画面繰り返す(走査)することにより画像
が表示される。
【0005】なお、各制御電極は電子通過孔に入り込ん
でいるが、これは、オフ状態にしたときに、各制御電極
に0Vから数10Vの小さいマイナス電位を印加すれば
電子の通過を遮断できるようにするためのもので、電子
通過孔に入った電子に有効に電界が加わるようにしてい
る。
【0006】また、各画素の輝度は、第2の制御電極群
10の各金属電極10aをオン状態とする時間により制
御している。すなわち、第1の制御電極群9のオン状態
時間をtyとすると、所定位置の画素をP%の輝度にす
る場合その位置に対応する第2の制御電極群10の金属
電極10aのtxをPty/100とするとよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の平
面型表示装置では、線状熱陰極を加熱するために両端に
電圧を印加しなければならず、線状熱陰極の長手方向に
沿って電位が異なり、このため、有孔カバー電極との電
位差が線状熱陰極の長手方向の位置によって異なるので
放出電子量が異なり、画面上での輝度が不均一になると
いう問題点があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、線状熱陰極の加熱のための電圧
降下の影響により画面の輝度の不均一になることのない
平面型表示装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の平面型表示装
置は、真空に保たれた密封容器内に発光体と、この発光
体に対向して設けられ、発光体に電子を放射する線状熱
陰極と、この線状熱陰極の少なくとも発光体側を覆い、
かつ、電子を通過する多数の孔を設けた有孔カバー電極
を有する平面型表示装置において、線状熱陰極と有孔カ
バー電極の間の電界強度が線状熱陰極の全面でほぼ等し
くなるように線状熱陰極と有孔カバー電極を非平行に設
置したものである。
【0010】請求項2の平面型表示装置は、請求項1に
おいて、線状熱陰極を有孔カバー電極に対して斜めに張
ったものである。
【0011】請求項3の平面型表示装置は、請求項1に
おいて、有孔カバー電極と線状熱陰極との距離を線状熱
陰極に沿って変わるように有孔カバー電極を取り付けた
ものである。
【0012】請求項4の平面型表示装置は、請求項1〜
3において、線状熱陰極の近傍に、上記有孔カバー電極
と異なる電位を印加する背後電極を設けたものである。
【0013】請求項5の平面型表示装置は、真空に保た
れた密封容器内に発光体と、この発光体に対向して設け
られ、発光体に電子を放射する線状熱陰極と、この線状
熱陰極の少なくとも発光体側を覆い、かつ、電子を通過
する多数の孔を設けた有孔カバー電極を有する平面型表
示装置において、線状熱陰極の近傍に、上記有孔カバー
電極と異なる電位を印加する背後電極を設け、有孔カバ
ー電極と背後電極の境界の位置を線状熱陰極に沿って、
変化させたものである。
【0014】請求項6の平面型表示装置は、真空に保た
れた密封容器内に発光体と、この発光体に対向して設け
られ、発光体に電子を放射する線状熱陰極と、この線状
熱陰極の少なくとも発光体側を覆い、かつ、電子を通過
する多数の孔を設けた有孔カバー電極を有する平面型表
示装置において、線状熱陰極の近傍に、上記有孔カバー
電極と異なる電位を印加する背後電極を設け、背後電極
と線状熱陰極との距離を線状熱陰極に沿って変化させた
ものである。
【0015】請求項7の平面型表示装置は、真空に保た
れた密封容器内に発光体と、この発光体に対向して設け
られた背面電極と、この発光体と背面電極の間に設けら
れた発光体に電子を放射する線状熱陰極と、この線状熱
陰極の少なくとも発光体側と側面を覆い、かつ、背面電
極側を開放し、その開口幅を線状熱陰極に沿って変化さ
せ、さらに電子を通過する多数の孔を設けた有孔カバー
電極とを備えたものである。
【0016】請求項8の平面型表示装置は、真空に保た
れた密封容器内に発光体と、この発光体に対向して設け
られた背面電極と、この発光体と背面電極の間に設けら
れた発光体に電子を放射する線状熱陰極と、この線状熱
陰極の少なくとも発光体側と側面を覆い、かつ、背面電
極側を開放し、さらに電子を通過する多数の孔を設けた
有孔カバー電極と、背面電極上に固定され、背面電極と
電気的に接続され、有孔カバー電極の開口部に入り込む
ように設けられた突起状電極とを備えたものである。
【0017】請求項9の平面型表示装置は、真空に保た
れた密封容器内に発光体と、この発光体に対向して設け
られ、発光体に電子を放射する線状熱陰極と、この線状
熱陰極の少なくとも発光体側を覆い、かつ、電子を通過
する多数の孔を設けた有孔カバー電極を有する平面型表
示装置において、線状熱陰極と有孔カバー電極の間の電
界強度の高低によって有孔カバー電極の孔の開口率を変
化させたものである。
【0018】請求項10の平面型表示装置は、請求項9
において、線状熱陰極と有孔カバー電極の間の電界強度
の低い位置の有孔カバー電極の孔の開口率を電界強度の
高い位置の有孔カバー電極の孔の開口率より大きくした
ものである。
【0019】請求項の11平面型表示装置は、真空に保
たれた密封容器内に発光体と、発光体に電子を放射する
線状熱陰極と、この線状熱陰極と上記発光体の間に介在
し、複数の電子通過孔を有する表面絶縁性基板と、この
表面絶縁性基板の両面にそれぞれ複数に分離して設けら
れ、通過電子制御電圧が印加される制御電極と、少なく
とも上記陰極の制御電極側を覆い、かつ、電子を通過さ
せる多数の孔を設けた有孔カバー電極とを具備するとと
もに、線状熱陰極と有孔カバー電極の間の電界強度の高
低によって表面絶縁性基板の電子通過孔の開口率を変化
させたものである。
【0020】
【作用】請求項1の平面型表示装置においては、線状熱
陰極全面で線状熱陰極と有孔カバー電極間の電界強度が
ほぼ等しくなるため、有孔カバー電極によって引き出さ
れうる電子電流量が均一になって画面上での輝度平坦度
が向上する。
【0021】請求項2の平面型表示装置は、請求項1と
同様に、各電極に電圧を印加すると、画面上下におけ
る、有孔カバー電極と線状熱陰極との電位差と位置関係
の効果が相殺し合って輝度が均一になる。
【0022】請求項3の平面型表示装置は、請求項1と
同様に、各電極に電圧を印加すると、画面上下における
有孔カバー電極と線状熱陰極との電位差と位置関係の効
果が相殺し合って輝度が均一になる。
【0023】請求項4の平面型表示装置は、電極の位置
関係を画面上下方向で変えることにより、電子の利用効
率を2倍に上げて画面の上下方向に均一な輝度を持つも
のが得られる。
【0024】請求項5の平面型表示装置は、線状熱陰極
と有孔カバー電極間の電位差に対応して、有孔カバー電
極と異なる電位を印加した背後電極と有孔カバー電極の
境界の位置を変化させることにより、線状熱陰極の近傍
の電界がほぼ一定になり、放出される電子電流量が均一
になって画面上での輝度平坦度が向上する。
【0025】請求項6の平面型表示装置は、線状熱陰極
と有孔カバー電極間の電位差に対応して、有孔カバー電
極と異なる電位を印加した背後電極と、線状熱陰極との
距離を変化させることにより、線状熱陰極の近傍の電界
がほぼ一定になり、放出される電子電流量が均一になっ
て画面上での輝度平坦度が向上する。
【0026】請求項7の平面型表示装置は、線状熱陰極
と有孔カバー電極間の電位差に対応して、有孔カバー電
極の背後電極側開口幅を変化させることにより、線状熱
陰極の近傍の電界がほぼ一定になり、放出される電子電
流量が均一になって画面上での輝度平坦度が向上する。
【0027】請求項8の平面型表示装置は、背面電極に
設けた突起状電極の高さを変えることにより、突起状電
極の電位で、線状熱陰極近傍の電界を調整することがで
き、放出される電子電流量がほぼ均一になって輝度の平
坦度が向上する。
【0028】請求項9の平面型表示装置は、線状熱陰極
と有孔カバー電極間の電位差に対応して有孔カバー電極
の開口率を変化させることにより、電界の差による電流
量の違いを開口率で補い、このため、有孔カバー電極を
通過する電子電流量は等しくなり、輝度の平坦度が向上
する。
【0029】請求項10の平面型表示装置は、画面の上
下で線状熱陰極からの電子放射量が異なっているその違
いを相殺するように有孔カバー電極の開口率を変えてい
るので画面の上下の輝度は均一になっている。
【0030】請求項11の平面型表示装置は、線状熱陰
極と有孔カバー電極間の電位差に対応して制御電極の表
面絶縁性基板の電子通過孔の開口率を変化させることに
より、電界の差による電流量の違いを開口率で補い、こ
のため、電子通過孔を通過する電子電流量は等しくな
り、輝度の平坦度が向上する。
【0031】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図に基づいて説
明する。図1はこの発明の実施例1による平面型表示装
置の一部分の断面側面図で、図2、図3は図1に示すA
−A’とB−B’の位置の部分断面正面図(以後、断面
正面図においては、おおむねハッチングが絶縁部分、塗
りつぶし部分が金属部分の断面を示す。また、見やすく
するため断面部分以外の構造を省略している場合があ
る。)である。線状熱陰極1は、両端を陰極固定台22
a,22bの穴を通して陰極支持バネ21a,21bに
溶接されている。有孔カバー電極2は、背後電極42と
ともに楕円柱を形成して、線状熱陰極を覆っており、こ
の楕円柱の両端に、はめ込むことにより陰極固定台22
a,22bとの位置関係が精度よく決められるようにな
っている。陰極固定台22a,22bの穴の径は、線状
熱陰極の線径よりわずかに大きくしていて、その穴の位
置を適当に決めることにより、陰極固定台22a,22
bと線状熱陰極1との位置関係が任意に精度よく決めら
れるようになっており、結局線状熱陰極1と有孔カバー
電極2との位置関係が精度よく決められるようになって
いる。線状熱陰極1と有孔カバー電極2の前面ガラス4
側の端との距離が、線状熱陰極に沿って変わっており、
この例では、画面の上側(図1の左側、図2に対応)で
大きく、画面の下側(図1の右側、図3に対応)で小さ
くなっている。線状熱陰極1の両端は陰極支持バネ21
a,21bなどを介して、密閉容器43の封着部(図示
せず)を通り、直流の陰極電源23に接続されている。
この例では、画面上側の端がマイナスになるように接続
されている。他の構成は、従来例と同様である。なお、
この例では有孔カバー電極の長軸(前面ガラス側方向半
径)が3mm、短軸が2mm、画面上側の線状熱陰極1
と有孔カバー電極2の前面ガラス4側の端との距離L1
が約3.3mm、画面下側での距離L2が約2.7mm
であった。
【0032】陰極電源23から電圧、例えば4.8Vを
線状熱陰極1の両端に印加すると、線状熱陰極の温度が
上がり、所定の熱電子を放射できる状態になる。さら
に、有孔カバー電極2に線状熱陰極の平均電圧を基準に
して、電圧、例えば25Vを印加すると電子が有孔カバ
ー電極と、有孔カバー電極と同電位になっている背後電
極42に電子が引き出される。有孔カバー電極に到達す
る電子電流量は、電位差が大きければ大きく(ほぼ1.
5乗に比例)、有孔カバー電極との距離が大きいほど小
さくなる。線状熱陰極と有孔カバー電極の電位差VG-C
は、この例では、画面上側で25+4.8/2=27.
4V、画面下側で25−4.8/2=22.6Vとな
り、放射電流量で約30%異なる。しかしながら、画面
上部では線状熱陰極は背後電極に近く、背後電極に入射
する電子の方が有孔カバー電極に到達する電子より多い
のに対して、画面下部ではその逆になっている。結局、
両者の効果が打ち消しあって、有孔カバー電極に到達す
る電子電流量は画面の上下で小さくなって、さらに有孔
カバー電極を通過し、第2グリッド46の位置に到達す
る電子電流量はほとんど同じになっている。すなわち、
線状熱陰極の両端にできる電位差は、所定の電子放射を
行うという条件できめられ、有孔カバー電極と線状熱陰
極との位置関係(L1,L2)は画面の輝度が均一にな
るように決めればよい。なお、有孔カバー電極を通過し
た電子の速度方向と位置の分布も、第2グリッドの位置
に到達する率などとも関係するので、有孔カバー電極に
到達する電子の量ではなく、輝度で最適値が決められ
る。この実施例においては、画面上部の線状熱陰極が低
い電圧を印加されていたが、これはもちろん逆でもよ
く、その場合L1,L2は逆転させなければならないの
はもちろんで、また、例の寸法、電圧などの具体的な数
字も、画面のサイズ、線状熱陰極の長さ・径などによっ
て最適値は変化し、これらの数字に限らないのはもちろ
んである。
【0033】実施例2.図1,2,3を用いて実施例2
を説明する。有孔カバー電極の前面ガラス側の端と線状
熱陰極の距離L1,L2を、画面上側では、楕円柱の中
心に相当する3mm、画面下側では、それより小さく、
この例では2.2mmにし、他の構成は、実施例1と同
様にした。
【0034】実施例1と同様に各電極に電圧を印加する
と、画面上下における、有孔カバー電極と線状熱陰極と
の電位差と位置関係の効果が相殺しあって輝度が均一に
なる。実施例1に比較し、線状熱陰極と有孔カバー電極
の距離が近く、利用される電子の量が多くなるが、画面
の下端部で線状熱陰極と有孔カバー電極の距離がさらに
小さくなると、工作精度の影響がでやすくなり、また画
面輝度の水平方向の均一性が悪くなるといった問題がで
てくるので、この構成では、1mm以上が適当である。
【0035】実施例3.図4,5は、実施例3を示す、
それぞれ画面の上部と下部の線状熱陰極近傍の断面正面
図である。線状熱陰極1は背面電極42に対しては画面
の上下で同じ位置関係を保っているが、有孔カバー電極
は画面下部で長軸aを小さくしている。この例では、画
面上部でa=3mmで、背面電極と対称であるが、画面
下部でa=2.3mmとしてある。なお、上下の陰極固
定台は線状熱陰極を通す穴の位置は同じで、有孔カバー
電極をはめ込む部分の形は有孔カバー電極に合わせて異
なっているが、これ以外の構成は、実施例1と同様であ
る。
【0036】各電極に実施例1と同様な電圧を印加する
と、画面上下における、有孔カバー電極と線状熱陰極と
の電位差と位置関係の効果が相殺し合って輝度が均一に
なる。この例では、有孔カバー電極の断面は短軸が2m
m一定にした半楕円のままであったが、短軸を変えた
り、半楕円形状も他の形に変えると、電子流の分布を変
えることができ、線状熱陰極の両端の電位差を増加させ
なければならない場合や、画面輝度の水平方向の分布を
改善させる場合などに有効である。反面、実施例1に比
較すると高度な工作技術が要求される。
【0037】実施例4.図6,7は、実施例4を示す、
それぞれ画面の上部と下部の線状熱陰極近傍の断面正面
図である。有孔カバー電極24は薄い絶縁板からなるカ
バー電極絶縁台を介して背後電極42に絶縁して固定さ
れている。また、隣接有孔カバー電極との間には第2背
後電極26が第2背後電極固定台27を介して、背後電
極42に絶縁されて固定されている。線状熱陰極1は、
画面の上部で、背後電極42と有孔カバー電極24で形
成される楕円柱の中心に、画面の下部で、中心より前面
ガラス寄りになるように固定されている。他の構成は、
実施例1と同様である。なお、この実施例では、有孔カ
バー電極と背後電極で構成される楕円柱は、長軸で3.
3mm(図中縦方向半径)、短軸で2mm、画面上下に
おける有孔カバー電極の前面ガラス側端と線状熱陰極と
の距離L1,L2はそれぞれ、3.3mm,2.3mm
であった。
【0038】この例では、有孔カバー電極24、背後電
極42、第2背後電極26に、線状熱陰極1の平均電位
を基準にそれぞれ、30V,3V,20Vを印加する。
線状熱陰極1から電子は主に有孔カバー電極の電位によ
って引き出され、背後電極42の低い電位によって、ほ
とんどの電子は、有孔カバー電極の方向に向かい、通過
する。有孔カバー電極を通過した電子は、有孔カバー電
極と第2背後電極26と第2グリッドのつくる電位分布
によって第2グリッドに電子をむかわせ、かつ均一な電
子流にする。線状熱陰極と有孔カバー電極および背後電
極の電位差は、画面上部で、それぞれ32.4V,5.
4V、画面下部でそれぞれ、27.6V,0.6Vで電
圧に関しては、画面下部で電子が放出しにくい条件にな
っているが、線状熱陰極と有孔カバー電極の距離は小さ
くなっており、結局、相殺して上下の画面輝度は均一に
なっている。このように有孔カバー電極と背後電極を絶
縁し、背後電極側に電子を引き出さないようにすると、
電子の利用効率が2倍近く上昇するという利点がある
が、電子の放出量が、線状熱陰極近傍の電界分布に非常
に敏感で、画面の上下でこれらの電極の位置関係を変え
ない場合、線状熱陰極の両端の電位差によって、電子放
出量が2倍以上異なり、実用に耐えないものであった。
この実施例のように、これらの電極の位置関係を画面上
下方向で変えることにより、電子の利用効率を2倍に上
げて画面の上下方向に均一な輝度を持つものが得られ
る。なお、この例においては第2背後電極を設けたが、
有孔カバー電極の固定部28の幅を広げ、その幅で、第
2グリッドまでの空間の電界に対して、隣接有孔カバー
電極間の背後電極の電位の影響を調整すれば必ずしも必
要ない。
【0039】実施例5.図8,9は、実施例5を示す、
それぞれ画面の上部と下部の線状熱陰極近傍の断面正面
図である。有孔カバー電極24の断面形状が画面上部と
下部で異なり、この例では、有孔カバー電極24は断面
が半楕円形状をなし、長軸aと短軸bは、画面上部でそ
れぞれ、3.3mmと2mm、画面下部でそれぞれ、
2.5mmと1.7mmであった。線状熱陰極1は、画
面の上下で、背後電極42と一定の位置関係を保ってお
り、画面の上部で有孔カバー電極24と背面電極によっ
て形成される楕円柱の中心に位置するように固定されて
いる。他の構成は、実施例4と同様である。
【0040】各電極に実施例4と同様の電圧を印加す
る。実施例4と同様、線状熱陰極の近傍の電極の電圧に
関しては、画面下部の方が電子が放出しにくい条件にな
っているが、線状熱陰極と有孔カバー電極の距離は小さ
くなっており、結局、相殺して上下の画面輝度は均一に
なっている。このように有孔カバー電極の断面を変える
場合、前面ガラス方向の距離ばかりではなく、側面方向
の距離も任意に変えられるため、画面の水平方向の輝度
分布をも調整でき、実施例4に比較して画面全体の均一
性が増す。ただし、有孔カバー電極の工作に、より高度
の技術が要求されるという欠点はある。
【0041】実施例6.図10,11は、実施例6を示
す、それぞれ画面の上部と下部の線状熱陰極近傍の断面
正面図である。有孔カバー電極24の孔を設けた部分
は、線状熱陰極1より、背後電極29側に伸び、カバー
電極絶縁体25を介して、背後電極29と絶縁されて接
続されている。この有孔カバー電極の断面の寸法は画面
上下で一定である。背後電極29は、有孔カバー電極内
では、その内面の曲面と有孔カバー電極24とでほぼ楕
円柱を形成しており、また、隣接有孔カバー電極間では
有孔カバー電極よりさらに前面ガラスから遠い位置に電
極面を形成している。背後電極29の有孔カバー電極内
の前面ガラス側端は画面下部にゆくにしたがって、低く
なっており、この例では、背後電極の楕円の底部からこ
の背後電極の前面ガラス側端までの距離をLとすると、
画面上部でL=2.9mm、画面下部でL=2.2mm
であった。他の構成は、実施例5と同様である。
【0042】この実施例において、有孔カバー電極2
4、背後電極29に線状熱陰極1の平均電位を基準にし
て、それぞれ、30V,3V印加すると、線状熱陰極の
近傍の電極の電圧に関しては、画面下部の方が電子が放
出しにくい条件になっているが、電圧の低い背後電極2
9と有孔カバー電極24の境界が背後電極側にずれ、線
状熱陰極に対する背後電極の見込み角が減少して、電子
が放出しやすい条件になっており、相殺されて、画面上
の輝度は上下方向で均一になっている。この例では、有
孔カバー電極29を通過した電子は、第2グリッドと有
孔カバー電極の電位と、隣接有孔カバー電極間の背後電
極の電位で均一な電子流として、第2グリッドに到達す
るが、背後電極の電界は有孔カバー電極固定部28の幅
で調整される。この実施例は背後電極の前面ガラス側端
の寸法を変えるだけでよく、実施例4,5に比較して簡
単に工作できるという利点がある。
【0043】実施例7.図12,13は、実施例7を示
す、それぞれ画面の上部と下部の線状熱陰極近傍の断面
正面図である。前面ガラス側は半円柱状に成形された有
孔カバー電極24の孔を設けた部分は、線状熱陰極1よ
り、背後電極30側に伸び、カバー電極絶縁体25を介
して、背後電極30と絶縁されて接続されている。背後
電極30は、隣接有孔カバー電極間では基本的に平板状
で、有孔カバー電極よりさらに前面ガラスから遠い位置
に電極面を形成している。また、有孔カバー電極内で
は、台状に線状熱陰極側に電極面が接近しており、線状
熱陰極とこの電極面との距離L4は、画面の上部より下
部の方が大きくなっている。この例では、L4は画面上
部で1.5mm、下部で2.3mmであり、また線状熱
陰極と有孔カバー電極との距離は、前面ガラス方向、側
面方向とも2mmであった。他の構成は、実施例6と同
様である。
【0044】実施例7において、有孔カバー電極24、
背後電極29に線状熱陰極1の平均電位を基準にして、
それぞれ、30V,3V印加すると、線状熱陰極の近傍
の電極の電圧に関しては、画面下部の方が電子が放出し
にくい条件になっているが、電圧の低い背後電極29が
線状熱陰極から離れ、電子が放出しやすい条件になって
おり、相殺されて、画面上の輝度は上下方向で均一にな
っている。この例は、実施例6に比較して有孔カバー電
極と背後電極の位置関係に裕度があり、さらに簡単に工
作できるという利点がある。
【0045】実施例8.図14,15は、実施例8を示
す、それぞれ画面の上部と下部の線状熱陰極近傍の断面
正面図である。有孔カバー電極24は、前面ガラス側が
半円柱状に成形され、また、有孔カバー電極の孔を設け
た部分は、線状熱陰極1より、背面電極31側に伸び、
カバー電極固定電極32に溶接されており、カバー電極
固定電極32は画面上下端で絶縁台(図示せず)を介し
て背面電極31に固定され、背面電極31とは絶縁され
ている。背面電極31は、平板状で有孔カバー電極より
さらに前面ガラスから遠い位置に離れて、電極面を形成
している。一個の有孔カバー電極に接続された1組のカ
バー電極固定電極32の形成する背面電極側の開口幅P
1は、画面上部で大きく、下部で小さくなっており、こ
の例では、画面上部で3.8mm、下部で2.6mmで
あった。また、カバー電極固定電極を含む平面と線状熱
陰極との距離は3.5mm、線状熱陰極と背面電極との
距離は5.0mmだった。他の構成は、実施例7と同様
である。
【0046】実施例8において、有孔カバー電極24、
背面電極31に、線状熱陰極1の平均電位を基準にし
て、それぞれ25V,−10Vを印加する。線状熱陰極
から有孔カバー電極のプラス電位によって、電子が引き
出され、背面電極側に放出された電子は速度方向を、背
面電極のマイナス電位によって、前面ガラス側に変化さ
せながら、有孔カバー電極の孔のある部分全体から電子
を通過させ、さらに、背面電極のマイナス電位と第2グ
リッド、有孔カバー電極の電位で第2グリッド前面で均
一な電子流を形成する。この方式は、有孔カバー電極2
4が線状熱陰極を3方から取り囲み、線状熱陰極に対し
て、背後電極の電界の影響が小さいことから有孔カバー
電極の電位を上げないまま線状熱陰極から電子を十分に
取り出すことができ放出することができ、しかも電子の
利用率を上げることができて、さらに絶縁物のスペーサ
の使用を最小限にできるという長所がある。1組のカバ
ー電極固定電極の開口幅P1を小さくするほど、背後電
極のマイナス電界の電子放射に対する影響を小さくする
ことができ、反対に、背面電極側に放射された電子の方
向を変えにくくなってカバー電極固定電極に衝突する電
子が増加するので、このP1には最適値が存在する。こ
の例では画面下部(図15)でこの最適値にほぼ相当
し、画面上部(図14)ではこれより、電子放射が抑え
られる条件になっている。画面上部では有孔カバー電極
と線状熱陰極との電位差は、画面下部に比較して、大き
くなっており、結局、相殺されて、画面上部と下部の輝
度は均一になっている。この例では画面上部でP1最適
値より広げているが、逆に最適値より小さくしても効果
がある。ただこの後者の場合の方が電子の利用率が悪
い。
【0047】実施例9.図16,17は、実施例9を示
す、それぞれ画面の上部と下部の線状熱陰極近傍の断面
正面図である。有孔カバー電極24は、前面ガラス側が
半円柱状に成形され、また、有孔カバー電極の孔を設け
た部分は、線状熱陰極1より、背面電極31側に伸び、
カバー電極固定電極32に溶接されており、カバー電極
固定電極32は画面上下端で絶縁台(図示せず)を介し
て背面電極31に固定され、背面電極31とは絶縁され
ている。背面電極31は、平板状で有孔カバー電極より
さらに前面ガラスから遠い位置に離れて、電極面を形成
している。線状熱陰極1の直下に金属板からなる電界制
御板33が背面電極31に垂直に溶接されている。線状
熱陰極1とこの電界制御板33との距離L5は画面上方
で小さく、下方で大きい。L5は、この例では、画面上
方で1.5mm、下方で3.7mmである。また、この
例では一個の有孔カバー電極に接続された1組のカバー
電極固定電極32の形成する背面電極側の開口幅P1
は、2.5mm一定である。他の構成は、実施例8と同
様である。
【0048】実施例9において、有孔カバー電極24、
背面電極31に、線状熱陰極1の平均電位を基準にし
て、それぞれ25V,−8Vを印加する。マイナス電位
を印加された電界制御板33と線状熱陰極との距離L5
が小さい方が線状熱陰極の近傍の電界が小さくなる。画
面上方の方がL5が小さいが、有孔カバー電極と線状熱
陰極との電位差は大きく、結局、相殺されて、画面上部
と下部の輝度は均一になっている。
【0049】実施例10.図18,19は、実施例10
を示す、それぞれ画面の上部と下部の有孔カバー電極2
の一部の拡大図である。画面上部の方が孔の開口率が小
さく、下部にゆくにしたがって大きくなってゆく。この
例では、ピッチが0.5mmで、正方形の孔がエッチン
グで開けられており、この孔の1辺は、画面上部で0.
35mm、下部で0.42mmであり、開口率はそれぞ
れ約50%,70%である。他の構成は従来例と同じで
ある。
【0050】この実施例は従来例とほとんど同じように
動作し、画面の上下で線状熱陰極からの電子放射量が異
なっているその違いを相殺するように有孔カバー電極の
開口率を変えているので画面の上下の輝度は均一になっ
ている。
【0051】実施例11.図20,21は、実施例11
を示す、それぞれ画面の上部と下部の制御電極部6の一
部の拡大図である。制御電極の電子通過孔7のピッチは
画面全体にわたって一定であるが、孔の直径D6が画面
の上下で異なり、上部で小さく、下部にゆくにしたがっ
て大きくなってゆく。この例では、ピッチが0.6mm
で、画面上部で直径0.35mm、下部で0.30mm
である。他の構成は従来例と同じである。
【0052】この実施例は従来例とほとんど同じように
動作し、画面の上下で線状熱陰極からの電子放射量が異
なっているその違いを相殺するように制御電極の電子通
過孔の直径を変えているので画面の上下の輝度は均一に
なっている。
【0053】
【発明の効果】請求項1の平面型表示装置は、真空に保
たれた密封容器内に発光体と、この発光体に対向して設
けられ、発光体に電子を放射する線状熱陰極と、この線
状熱陰極の少なくとも発光体側を覆い、かつ、電子を通
過する多数の孔を設けた有孔カバー電極を有する平面型
表示装置において、線状熱陰極と有孔カバー電極の間の
電界強度が線状熱陰極の全面でほぼ等しくなるように線
状熱陰極と有孔カバー電極を非平行に設置したので、線
状熱陰極全面で線状熱陰極と有孔カバー電極間の電界強
度がほぼ等しくなるため、有孔カバー電極によって引き
出されうる電子電流量が均一になって画面上での輝度平
坦度が向上する効果がある。
【0054】請求項2の平面型表示装置は、請求項1に
おいて、線状熱陰極を有孔カバー電極に対して斜めに張
った構成にしたので、各電極に電圧を印加すると、画面
上下における、有孔カバー電極と線状熱陰極との電位差
と位置関係の効果が相殺し合って輝度が均一になる。
【0055】請求項3の平面型表示装置は、請求項1に
おいて、有孔カバー電極と線状熱陰極との距離を線状熱
陰極に沿って変わるように有孔カバー電極を取り付けた
構成にしたので、電圧を印加すると、画面上下におけ
る、有孔カバー電極と線状熱陰極との電位差と位置関係
の降下が相殺し合って輝度が均一になる。
【0056】請求項4の平面型表示装置は、請求項1〜
3において、線状熱陰極の近傍に、上記有孔カバー電極
と異なる電位を印加する背後電極を設けた構成にしたの
で、電極の位置関係を画面上下方向で変えることによ
り、電子の利用効率を2倍に上げて画面の上下方向に均
一な輝度を持つものが得られる。
【0057】請求項5の平面型表示装置は、真空に保た
れた密封容器内に発光体と、この発光体に対向して設け
られ、発光体に電子を放射する線状熱陰極と、この線状
熱陰極の少なくとも発光体側を覆い、かつ、電子を通過
する多数の孔を設けた有孔カバー電極を有する平面型表
示装置において、線状熱陰極の近傍に、上記有孔カバー
電極と異なる電位を印加する背後電極を設け、有孔カバ
ー電極と背後電極の境界の位置を線状熱陰極に沿って、
変化させたので、線状熱陰極の近傍の電界がほぼ一定に
なり、放出される電子電流量が均一になって画面上での
輝度平坦度が向上する効果がある。
【0058】請求項6の平面型表示装置は、真空に保た
れた密封容器内に発光体と、この発光体に対向して設け
られ、発光体に電子を放射する線状熱陰極と、この線状
熱陰極の少なくとも発光体側を覆い、かつ、電子を通過
する多数の孔を設けた有孔カバー電極を有する平面型表
示装置において、線状熱陰極の近傍に、上記有孔カバー
電極と異なる電位を印加する背後電極を設け、背後電極
と線状熱陰極との距離を線状熱陰極に沿って変化させた
ので、線状熱陰極の近傍の電界がほぼ一定になり、放出
される電子電流量が均一になって画面上での輝度平坦度
が向上する効果がある。
【0059】請求項7の平面型表示装置は、真空に保た
れた密封容器内に発光体と、この発光体に対向して設け
られた背面電極と、この発光体と背面電極の間に設けら
れた発光体に電子を放射する線状熱陰極と、この線状熱
陰極の少なくとも発光体側と側面を覆い、かつ、背面電
極側を開放し、その開口幅を線状熱陰極に沿って変化さ
せ、さらに電子を通過する多数の孔を設けた有孔カバー
電極とを備えたので、線状熱陰極の近傍の電界がほぼ一
定になり、放出される電子電流量が均一になって画面上
での輝度平坦度が向上する効果がある。
【0060】請求項8の平面型表示装置は、真空に保た
れた密封容器内に発光体と、この発光体に対向して設け
られた背面電極と、この発光体と背面電極の間に設けら
れた発光体に電子を放射する線状熱陰極と、この線状熱
陰極の少なくとも発光体側と側面を覆い、かつ、背面電
極側を開放し、さらに電子を通過する多数の孔を設けた
有孔カバー電極と、背面電極上に固定され、背面電極と
電気的に接続され、有孔カバー電極の開口部に入り込む
ように設けられた突起状電極とを備えたので、突起状電
極の電位で、線状熱陰極近傍の電界を調整することがで
き、放出される電子電流量がほぼ均一になって輝度の平
坦度が向上する効果がある。
【0061】請求項9の平面型表示装置は、真空に保た
れた密封容器内に発光体と、この発光体に対向して設け
られ、発光体に電子を放射する線状熱陰極と、この線状
熱陰極の少なくとも発光体側を覆い、かつ、電子を通過
する多数の孔を設けた有孔カバー電極を有する平面型表
示装置において、線状熱陰極と有孔カバー電極の間の電
界強度の高低によって有孔カバー電極の孔の開口率を変
化させたので、電界の差による電流量の違いを開口率で
補い、このため、有孔カバー電極を通過する電子電流量
は等しくなり、輝度の平坦度が向上する効果がある。
【0062】請求項10の平面型表示装置は、請求項9
において、線状熱陰極と有孔カバー電極の間の電界強度
の低い位置の有孔カバー電極の孔の開口率を電界強度の
高い位置の有孔カバー電極の孔の開口率より大きくした
構成にしたので、画面の上下で線状熱陰極からの電子放
射量が異なっているその違いを相殺するように有孔カバ
ー電極の開口率を変えているので画面の上下の輝度は均
一になる。
【0063】請求項11の平面型表示装置は、真空に保
たれた密封容器内に発光体と、発光体に電子を放射する
線状熱陰極と、この線状熱陰極と上記発光体の間に介在
し、複数の電子通過孔を有する表面絶縁性基板と、この
表面絶縁性基板の両面にそれぞれ複数に分離して設けら
れ、通過電子制御電圧が印加される制御電極と、少なく
とも上記陰極の制御電極側を覆い、かつ、電子を通過さ
せる多数の孔を設けた有孔カバー電極を具備するととも
に、線状熱陰極と有孔カバー電極の間の電界強度の高低
によって表面絶縁性基板の電子通過孔の開口率を変化さ
せたので、電界の差による電流量の違いを開口率で補
い、このため、電子通過孔を通過する電子電流量は等し
くなり、輝度の平坦度が向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による平面型表示装置を示
す断面側面図である。
【図2】実施例1による平面型表示装置の画面上部の線
状熱陰極付近の部分断面正面図である。
【図3】実施例1による平面型表示装置の画面下部の線
状熱陰極付近の部分断面正面図である。
【図4】この発明の実施例3による平面型表示装置の画
面上部の線状熱陰極付近の部分断面正面図である。
【図5】実施例3による平面型表示装置の画面下部の線
状熱陰極付近の部分断面正面図である。
【図6】この発明の実施例4による平面型表示装置の画
面上部の線状熱陰極付近の部分断面正面図である。
【図7】実施例4による平面型表示装置の画面下部の線
状熱陰極付近の部分断面正面図である。
【図8】この発明の実施例5による平面型表示装置の画
面上部の線状熱陰極付近の部分断面正面図である。
【図9】実施例5による平面型表示装置の画面下部の線
状熱陰極付近の部分断面正面図である。
【図10】この発明の実施例6による平面型表示装置の
画面上部の線状熱陰極付近の部分断面正面図である。
【図11】実施例6による平面型表示装置の画面下部の
線状熱陰極付近の部分断面正面図である。
【図12】この発明の実施例7による平面型表示装置の
画面上部の線状熱陰極付近の部分断面正面図である。
【図13】実施例7による平面型表示装置の画面下部の
線状熱陰極付近の部分断面正面図である。
【図14】この発明の実施例8による平面型表示装置の
画面上部の線状熱陰極付近の部分断面正面図である。
【図15】実施例8による平面型表示装置の画面下部の
線状熱陰極付近の部分断面正面図である。
【図16】この発明の実施例9による平面型表示装置の
画面上部の線状熱陰極付近の部分断面正面図である。
【図17】実施例9による平面型表示装置の画面下部の
線状熱陰極付近の部分断面正面図である。
【図18】この発明の実施例10による平面型表示装置
の画面上部の有孔カバー電極の拡大図である。
【図19】実施例10による平面型表示装置の画面下部
の有孔カバー電極の拡大図である。
【図20】この発明の実施例11による平面型表示装置
の画面上部の制御電極の電子通過孔の拡大断面正面図で
ある。
【図21】実施例11による平面型表示装置の画面下部
の制御電極の電子通過孔の拡大断面正面図である。
【図22】従来の平面型表示装置を示す断面斜視図であ
る。
【図23】従来の平面型表示装置を示す断面正面図であ
る。
【符号の説明】 1 線状熱陰極 2 有孔カバー電極 5 蛍光体 6 制御電極部 7 電子通過孔 8 絶縁基板(表面絶縁性基板) 9 第1の制御電極群 10 第2の制御電極群 24 有孔カバー電極 29 背後電極 30 背後電極 31 背面電極 32 電界制御板 40 電子放射源 42 背後電極 43 密封容器 44,45 分離帯 46 第2グリッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白石 哲也 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株式 会社生活システム研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空に保たれた密封容器内に発光体と、
    この発光体に対向して設けられ、発光体に電子を放射す
    る線状熱陰極と、この線状熱陰極の少なくとも発光体側
    を覆い、かつ、電子を通過する多数の孔を設けた有孔カ
    バー電極とを有する平面型表示装置において、前記線状
    熱陰極と有孔カバー電極の間の電界強度が前記線状熱陰
    極の全面でほぼ等しくなるように前記線状熱陰極と有孔
    カバー電極を非平行に設置することを特徴とする平面型
    表示装置。
  2. 【請求項2】 線状熱陰極を有孔カバー電極に対して斜
    めに張ることを特徴とする請求項1記載の平面型表示装
    置。
  3. 【請求項3】 有孔カバー電極と線状熱陰極との距離を
    線状熱陰極に沿って変わるように有孔カバー電極を取り
    付けたことを特徴とする請求項1記載の平面型表示装
    置。
  4. 【請求項4】 線状熱陰極の近傍に、上記有孔カバー電
    極と異なる電位を印加する背後電極を設けたことを特徴
    とする請求項1ないし3記載の平面型表示装置。
  5. 【請求項5】 真空に保たれた密封容器内に発光体と、
    この発光体に対向して設けられ、発光体に電子を放射す
    る線状熱陰極と、この線状熱陰極の少なくとも発光体側
    を覆い、かつ、電子を通過する多数の孔を設けた有孔カ
    バー電極とを有する平面型表示装置において、前記線状
    熱陰極の近傍に、前記有孔カバー電極と異なる電位を印
    加する背後電極を設け、前記有孔カバー電極と背後電極
    の境界の位置を前記線状熱陰極に沿って、変化させたこ
    とを特徴とする平面型表示装置。
  6. 【請求項6】 真空に保たれた密封容器内に発光体と、
    この発光体に対向して設けられ、発光体に電子を放射す
    る線状熱陰極と、この線状熱陰極の少なくとも発光体側
    を覆い、かつ、電子を通過する多数の孔を設けた有孔カ
    バー電極とを有する平面型表示装置において、前記線状
    熱陰極の近傍に、前記有孔カバー電極と異なる電位を印
    加する背後電極を設け、該背後電極と前記線状熱陰極と
    の距離を前記線状熱陰極に沿って変化させたことを特徴
    とする平面型表示装置。
  7. 【請求項7】 真空に保たれた密封容器内に発光体と、
    この発光体に対向して設けられた背面電極と、この発光
    体と背面電極の間に設けられた発光体に電子を放射する
    線状熱陰極と、この線状熱陰極の少なくとも前記発光体
    側と側面を覆い、かつ、前記背面電極側を開放し、その
    開口幅を前記線状熱陰極に沿って変化させ、さらに電子
    を通過する多数の孔を設けた有孔カバー電極と、を備え
    たことを特徴とする平面型表示装置。
  8. 【請求項8】 真空に保たれた密封容器内に発光体と、
    この発光体に対向して設けられた背面電極と、この発光
    体と背面電極の間に設けられた発光体に電子を放射する
    線状熱陰極と、この線状熱陰極の少なくとも前記発光体
    側と側面を覆い、かつ、前記背面電極側を開放し、さら
    に電子を通過する多数の孔を設けた有孔カバー電極と、
    前記背面電極上に固定され、背面電極と電気的に接続さ
    れ、前記有孔カバー電極の開口部に入り込むように設け
    られた突起状電極と、を備えたことを特徴とする平面型
    表示装置。
  9. 【請求項9】 真空に保たれた密封容器内に発光体と、
    この発光体に対向して設けられ、発光体に電子を放射す
    る線状熱陰極と、この線状熱陰極の少なくとも発光体側
    を覆い、かつ、電子を通過する多数の孔を設けた有孔カ
    バー電極とを有する平面型表示装置において、前記線状
    熱陰極と有孔カバー電極の間の電界強度の高低によって
    有孔カバー電極の孔の開口率を変化させることを特徴と
    する平面型表示装置。
  10. 【請求項10】 線状熱陰極と有孔カバー電極の間の電
    界強度の低い位置の有孔カバー電極の孔の開口率を電界
    強度の高い位置の有孔カバー電極の孔の開口率より大き
    くすることを特徴とする請求項9記載の平面型表示装
    置。
  11. 【請求項11】 真空に保たれた密封容器内に発光体
    と、発光体に電子を放射する線状熱陰極と、この線状熱
    陰極と上記発光体の間に介在し、複数の電子通過孔を有
    する表面絶縁性基板と、この表面絶縁性基板の両面にそ
    れぞれ複数に分離して設けられ、通過電子制御電圧が印
    加される制御電極と、少なくとも前記陰極の制御電極側
    を覆い、かつ、電子を通過させる多数の孔を設けた有孔
    カバー電極と、を具備し、前記線状熱陰極と有孔カバー
    電極の間の電界強度の高低によって表面絶縁性基板の電
    子通過孔の開口率を変化させることを特徴とする平面型
    表示装置。
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