JPH0633635A - 制振装置 - Google Patents
制振装置Info
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- JPH0633635A JPH0633635A JP19185292A JP19185292A JPH0633635A JP H0633635 A JPH0633635 A JP H0633635A JP 19185292 A JP19185292 A JP 19185292A JP 19185292 A JP19185292 A JP 19185292A JP H0633635 A JPH0633635 A JP H0633635A
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Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は制振装置に関し、制御系を自動的に
最適化することができる制振装置を実現することを目的
とする。 【構成】 付加質量6に設置されたセンサ18によって
検出された変位あるいはサーボモータ8の消費電力がそ
れぞれ所定の範囲から逸脱したときに、CPU25にて
評価関数のそれぞれに対する重みを調整する。これによ
って付加質量6の変位あるいはサーボモータ8の制御量
が調整され、制振装置1の能力に応じた制振動作が実行
される。
最適化することができる制振装置を実現することを目的
とする。 【構成】 付加質量6に設置されたセンサ18によって
検出された変位あるいはサーボモータ8の消費電力がそ
れぞれ所定の範囲から逸脱したときに、CPU25にて
評価関数のそれぞれに対する重みを調整する。これによ
って付加質量6の変位あるいはサーボモータ8の制御量
が調整され、制振装置1の能力に応じた制振動作が実行
される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は制振装置に係り、特に、
付加質量を変位させて構造物の振動を制振する構成とし
た制振装置に関する。
付加質量を変位させて構造物の振動を制振する構成とし
た制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばビル等の構造物においては地震あ
るいは風圧等による振動を制振するための制振装置が設
けられている。この種の制振装置では、主にビルの質量
に応じた所定の重量を有する付加質量を、ビルの振動状
態に応じて変位させる動吸振器を動作させてビルで発生
した振動を制振するようになっている。
るいは風圧等による振動を制振するための制振装置が設
けられている。この種の制振装置では、主にビルの質量
に応じた所定の重量を有する付加質量を、ビルの振動状
態に応じて変位させる動吸振器を動作させてビルで発生
した振動を制振するようになっている。
【0003】従来の制振装置としては、例えば付加質量
をリニアベアリング等により摺動自在に支持するととも
に、付加質量に螺合するボールネジ等の伝達機構をモー
タ等により駆動し、付加質量が水平方向に往復動される
よう構成された動吸振器を有する装置が考えられてい
る。
をリニアベアリング等により摺動自在に支持するととも
に、付加質量に螺合するボールネジ等の伝達機構をモー
タ等により駆動し、付加質量が水平方向に往復動される
よう構成された動吸振器を有する装置が考えられてい
る。
【0004】そして、動吸振器は、ビルの変位及び速度
に応じた制御量を演算する制御装置で所定の制御ゲイン
に基づいて生成された駆動信号によりモータを駆動制御
され、付加質量を移動させる。この制御ゲインはビルの
構造に関する定数に基づいて設定される値であり、ビル
に動吸振器を取り付ける際にビルを強制的に加振する等
の手段によってこの制御ゲインを調整していた。
に応じた制御量を演算する制御装置で所定の制御ゲイン
に基づいて生成された駆動信号によりモータを駆動制御
され、付加質量を移動させる。この制御ゲインはビルの
構造に関する定数に基づいて設定される値であり、ビル
に動吸振器を取り付ける際にビルを強制的に加振する等
の手段によってこの制御ゲインを調整していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来は例え
ば地震波のエネルギ等の外力の増減、あるいは動吸振器
の経時変化による特性劣化等によって前記制御ゲインを
算出する演算式の定数が不適当となった場合、一旦動吸
振器を停止させ、演算式の定数の再検討をおこない、制
御ゲインを算出する必要があった。したがってその間相
当の工数を要するとともに、その間制振制御がなされな
いため、本来の制振効果が充分に得られなかった。
ば地震波のエネルギ等の外力の増減、あるいは動吸振器
の経時変化による特性劣化等によって前記制御ゲインを
算出する演算式の定数が不適当となった場合、一旦動吸
振器を停止させ、演算式の定数の再検討をおこない、制
御ゲインを算出する必要があった。したがってその間相
当の工数を要するとともに、その間制振制御がなされな
いため、本来の制振効果が充分に得られなかった。
【0006】又、演算式の定数の検討に際してビルを強
制的に加振する必要が生ずる場合があり、このようにビ
ルを強制的に加振することは危険であった。
制的に加振する必要が生ずる場合があり、このようにビ
ルを強制的に加振することは危険であった。
【0007】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、制御ゲインを算出し、調整する演算式の定数を自
動的に最適化することができる制振装置を提供すること
を目的とする。
あり、制御ゲインを算出し、調整する演算式の定数を自
動的に最適化することができる制振装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
構造物の変位を検出するセンサからの検出信号に基づい
て駆動信号を生成し、前記駆動信号によりアクチュエー
タを駆動して付加質量を移動させ、前記構造物の振動を
制振する制振装置において、前記センサから出力される
前記構造物の振動のデータを所定の比率で縮小化するよ
うにして、前記駆動信号の生成をおこなう制御系の定数
を求める制御系定数演算手段を有することを特徴とす
る。
構造物の変位を検出するセンサからの検出信号に基づい
て駆動信号を生成し、前記駆動信号によりアクチュエー
タを駆動して付加質量を移動させ、前記構造物の振動を
制振する制振装置において、前記センサから出力される
前記構造物の振動のデータを所定の比率で縮小化するよ
うにして、前記駆動信号の生成をおこなう制御系の定数
を求める制御系定数演算手段を有することを特徴とす
る。
【0009】請求項2記載の発明は、構造物の変位を検
出するセンサからの検出信号に基づいて駆動信号を生成
し、前記駆動信号によりアクチュエータを駆動して付加
質量を移動させ、前記構造物の振動を制振する制振装置
において、前記付加質量の移動に関するデータを所定の
比率で縮小化するようにして、前記駆動信号の生成をお
こなう制御系の定数を求める制御系定数演算手段を有す
ることを特徴とする。
出するセンサからの検出信号に基づいて駆動信号を生成
し、前記駆動信号によりアクチュエータを駆動して付加
質量を移動させ、前記構造物の振動を制振する制振装置
において、前記付加質量の移動に関するデータを所定の
比率で縮小化するようにして、前記駆動信号の生成をお
こなう制御系の定数を求める制御系定数演算手段を有す
ることを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、構造物の変位を検
出するセンサからの検出信号に基づいて駆動信号を生成
し、前記駆動信号によりアクチュエータを駆動して付加
質量を移動させ、前記構造物の振動を制振する制振装置
において、前記センサから出力される前記構造物の振動
のデータ及び前記付加質量の移動に関するデータを夫々
所定の比率で縮小化するようにして、前記駆動信号の生
成をおこなう制御系の定数を求める制御系定数演算手段
を有することを特徴とする。
出するセンサからの検出信号に基づいて駆動信号を生成
し、前記駆動信号によりアクチュエータを駆動して付加
質量を移動させ、前記構造物の振動を制振する制振装置
において、前記センサから出力される前記構造物の振動
のデータ及び前記付加質量の移動に関するデータを夫々
所定の比率で縮小化するようにして、前記駆動信号の生
成をおこなう制御系の定数を求める制御系定数演算手段
を有することを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、構造物の変位を検
出するセンサからの検出信号に基づいて駆動信号を生成
し、前記駆動信号によりアクチュエータを駆動して付加
質量を移動させ、前記構造物の振動を制振する制振装置
において、前記センサから出力される前記構造物の振動
のデータ及び前記付加質量の移動に関するデータを夫々
所定の比率で縮小化するようにして、前記駆動信号の生
成をおこなう制御系の定数を求める制御系定数演算手段
と、前記付加質量の移動に関するデータの変化に応じ
て、前記縮小化時の所定の比率を更新する縮小化時比率
更新手段とを有することを特徴とする。
出するセンサからの検出信号に基づいて駆動信号を生成
し、前記駆動信号によりアクチュエータを駆動して付加
質量を移動させ、前記構造物の振動を制振する制振装置
において、前記センサから出力される前記構造物の振動
のデータ及び前記付加質量の移動に関するデータを夫々
所定の比率で縮小化するようにして、前記駆動信号の生
成をおこなう制御系の定数を求める制御系定数演算手段
と、前記付加質量の移動に関するデータの変化に応じ
て、前記縮小化時の所定の比率を更新する縮小化時比率
更新手段とを有することを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、前記縮小化時比率
更新手段は、前記付加質量の移動に関するデータが所定
の範囲を逸脱したときに前記縮小化時の所定の比率を更
新することを特徴とする。
更新手段は、前記付加質量の移動に関するデータが所定
の範囲を逸脱したときに前記縮小化時の所定の比率を更
新することを特徴とする。
【0013】請求項6記載の発明は、構造物の変位を検
出するセンサからの検出信号に基づいて駆動信号を生成
し、上記駆動信号によりアクチュエータを駆動して付加
質量を移動させ、上記構造物の振動を制振する制振装置
において、前記駆動信号の生成をおこなう制御系の定数
は、前記センサから出力される前記構造物の振動のデー
タ及び前記付加質量の移動に関するデータをそれぞれ所
定の比率で縮小化するようにして求める制御系定数演算
手段と、シミュレーション演算により、前記付加質量の
移動のデータが所定の範囲内となるように前記縮小化時
の所定の比率を最適化する縮小化時比率最適化手段とを
有することを特徴とする。
出するセンサからの検出信号に基づいて駆動信号を生成
し、上記駆動信号によりアクチュエータを駆動して付加
質量を移動させ、上記構造物の振動を制振する制振装置
において、前記駆動信号の生成をおこなう制御系の定数
は、前記センサから出力される前記構造物の振動のデー
タ及び前記付加質量の移動に関するデータをそれぞれ所
定の比率で縮小化するようにして求める制御系定数演算
手段と、シミュレーション演算により、前記付加質量の
移動のデータが所定の範囲内となるように前記縮小化時
の所定の比率を最適化する縮小化時比率最適化手段とを
有することを特徴とする。
【0014】請求項7記載の発明は、構造物の変位を検
出するセンサからの検出信号に基づいて駆動信号を生成
し、上記駆動信号によりアクチュエータを駆動して付加
質量を移動させ、上記構造物の振動を制振する制振装置
において、前記駆動信号の生成をおこなう制御系の定数
の演算の基礎となる前記構造物の構造によって決まる特
有の定数からなる数学的モデルを記憶する記憶手段を有
することを特徴とする。
出するセンサからの検出信号に基づいて駆動信号を生成
し、上記駆動信号によりアクチュエータを駆動して付加
質量を移動させ、上記構造物の振動を制振する制振装置
において、前記駆動信号の生成をおこなう制御系の定数
の演算の基礎となる前記構造物の構造によって決まる特
有の定数からなる数学的モデルを記憶する記憶手段を有
することを特徴とする。
【0015】請求項8記載の発明は、前記センサからの
出力される前記構造物の振動のデータに応じて前記記憶
手段に記憶された前記数学的モデルを構成する前記構造
物の構造によって決まる特有の定数を更新する構造定数
更新手段を有することを特徴とする。
出力される前記構造物の振動のデータに応じて前記記憶
手段に記憶された前記数学的モデルを構成する前記構造
物の構造によって決まる特有の定数を更新する構造定数
更新手段を有することを特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1乃至請求項4によれば、前記構造物の
振動データ、前記付加質量の移動データ又はその双方を
所定の比率で縮小化するようにして、前記駆動信号の生
成をおこなう制御系の定数を求める制御系定数演算手段
を有するため、構造物の振動、付加質量の移動又はその
双方を縮小化することができる。
振動データ、前記付加質量の移動データ又はその双方を
所定の比率で縮小化するようにして、前記駆動信号の生
成をおこなう制御系の定数を求める制御系定数演算手段
を有するため、構造物の振動、付加質量の移動又はその
双方を縮小化することができる。
【0017】請求項5によれば、前記構造物の振動のデ
ータ及び付加質量の移動に関するデータの変化に応じて
縮小化時の所定の比率を更新する縮小化時比率更新手段
を有するため、この比率の更新によって構造物に対する
外力の変動、制振装置の経時変化による性能劣化等によ
って付加質量の移動に関するデータの過大変化が防止さ
れる。
ータ及び付加質量の移動に関するデータの変化に応じて
縮小化時の所定の比率を更新する縮小化時比率更新手段
を有するため、この比率の更新によって構造物に対する
外力の変動、制振装置の経時変化による性能劣化等によ
って付加質量の移動に関するデータの過大変化が防止さ
れる。
【0018】請求項6によれば、シミュレーション演算
により前記付加質量の移動に関するデータが所定の範囲
内となるように縮小化時の所定の比率を最適化する縮小
化時比率最適化手段を有するため、構造物を強制的に加
振することなくシミュレーション演算によって上記比率
を最適化できる。
により前記付加質量の移動に関するデータが所定の範囲
内となるように縮小化時の所定の比率を最適化する縮小
化時比率最適化手段を有するため、構造物を強制的に加
振することなくシミュレーション演算によって上記比率
を最適化できる。
【0019】上記請求項7によれば、前記構造物の構造
によって決まる特有の定数からなる数学的モデルを記憶
する記憶手段を有するため、必要に応じて上記数学的モ
デルを構成する上記構造物の構造によって決まる特有の
定数を更新することによって上記数学的モデルを更新
し、それによって新たな制御系の定数を得ることができ
る。
によって決まる特有の定数からなる数学的モデルを記憶
する記憶手段を有するため、必要に応じて上記数学的モ
デルを構成する上記構造物の構造によって決まる特有の
定数を更新することによって上記数学的モデルを更新
し、それによって新たな制御系の定数を得ることができ
る。
【0020】請求項8によれば、前記構造物の振動のデ
ータに応じて前記数学的モデルを構成する前記構造物の
構造によって決まる特有の定数を更新する構造定数更新
手段を有するため、自動的に前記数学的モデルが更新さ
れる。
ータに応じて前記数学的モデルを構成する前記構造物の
構造によって決まる特有の定数を更新する構造定数更新
手段を有するため、自動的に前記数学的モデルが更新さ
れる。
【0021】
【実施例】図1乃至図3に本発明になる制振装置の一実
施例を示す。
施例を示す。
【0022】各図中、制振装置1は、大略、構造物とし
てのビル2の屋上に設置された動吸振器3が制御装置4
からの制御信号により制振動作してビル2の水平方向の
振動を制振する。
てのビル2の屋上に設置された動吸振器3が制御装置4
からの制御信号により制振動作してビル2の水平方向の
振動を制振する。
【0023】動吸振器3は図2,図3に示す如くビル2
の屋上に設置された基台5上に付加質量6がX方向に摺
動する構成であり、付加質量6はビル2の総質量に対し
約0.5%程度の質量を有し、例えば5〜10t程度の
重量を有する。そのため、付加質量6は基台5上のリニ
アベアリング7により摺動自在を支持されている。
の屋上に設置された基台5上に付加質量6がX方向に摺
動する構成であり、付加質量6はビル2の総質量に対し
約0.5%程度の質量を有し、例えば5〜10t程度の
重量を有する。そのため、付加質量6は基台5上のリニ
アベアリング7により摺動自在を支持されている。
【0024】又、基台5上にはアクチュエータとしての
ACサーボモータ(以下モータと言う)8、電磁ブレー
キ9が設けられており、モータ8の出力軸8aはカップ
リング10を介して軸受11,12に軸承されたボール
ねじ13に結合されている。ボールねじ13は付加質量
6に螺合して貫通している。従って、付加質量6はボー
ルねじ13の回転により基台5の凹部5a内を移動す
る。
ACサーボモータ(以下モータと言う)8、電磁ブレー
キ9が設けられており、モータ8の出力軸8aはカップ
リング10を介して軸受11,12に軸承されたボール
ねじ13に結合されている。ボールねじ13は付加質量
6に螺合して貫通している。従って、付加質量6はボー
ルねじ13の回転により基台5の凹部5a内を移動す
る。
【0025】風圧又は地震発生によりビル2が振動する
と、制御装置4は後述するように振動の大きさに応じた
制御量を演算して動吸振器3のモータ8へ駆動信号を出
力する。モータ8は駆動信号の供給によりボールねじ1
3を回転させ、付加質量6をX方向(振動方向)に移動
させる。このとき、発生する付加質量6の慣性力の反作
用によりビル2の振動が制振される。
と、制御装置4は後述するように振動の大きさに応じた
制御量を演算して動吸振器3のモータ8へ駆動信号を出
力する。モータ8は駆動信号の供給によりボールねじ1
3を回転させ、付加質量6をX方向(振動方向)に移動
させる。このとき、発生する付加質量6の慣性力の反作
用によりビル2の振動が制振される。
【0026】尚、電磁ブレーキ9は制振モード時オフ状
態であり、電源をオフにされた停止モード時にボールね
じ13を回転不可状態に制動する。
態であり、電源をオフにされた停止モード時にボールね
じ13を回転不可状態に制動する。
【0027】ビル2の例えば1階,5階,10階,15
階の複数階には、ビル2の振動による変位及び速度を検
出するセンサ15a〜15dが設置されている。
階の複数階には、ビル2の振動による変位及び速度を検
出するセンサ15a〜15dが設置されている。
【0028】又、15階建てのビル2の屋上には風速
(V)を計測する風速計16が設置され、動吸振器3に
は付加質量6の変位、速度及び加速度を検出するセンサ
18が設けられている。センサ15a〜15d及びセン
サ18からの各検出信号はサーボアンプ19a〜19e
により増幅されて減算回路20に入力される。減算回路
20では1階の変位及び速度を基準として各階の実質的
な変位及び速度を算出する。つまり、減算回路20は5
階,10階,15階の各センサ15b〜15dにより検
出された変位及び速度から1階のセンサ15aにより検
出された変位及び速度を減算して1階の振動をゼロとし
たときの各階の振動の大きさを算出する。
(V)を計測する風速計16が設置され、動吸振器3に
は付加質量6の変位、速度及び加速度を検出するセンサ
18が設けられている。センサ15a〜15d及びセン
サ18からの各検出信号はサーボアンプ19a〜19e
により増幅されて減算回路20に入力される。減算回路
20では1階の変位及び速度を基準として各階の実質的
な変位及び速度を算出する。つまり、減算回路20は5
階,10階,15階の各センサ15b〜15dにより検
出された変位及び速度から1階のセンサ15aにより検
出された変位及び速度を減算して1階の振動をゼロとし
たときの各階の振動の大きさを算出する。
【0029】又、風速計16からの検出信号はアンプ2
1で増幅されて制御装置4に入力される。
1で増幅されて制御装置4に入力される。
【0030】22は地震計で、地面を伝播する縦方向の
地震波(P波)及び横方向の地震波(S波)を検出する
ように地面に埋没されている。尚、地震発生時地震計7
2からの検出信号はアンプ23で増幅されて制御回路4
に入力される。
地震波(P波)及び横方向の地震波(S波)を検出する
ように地面に埋没されている。尚、地震発生時地震計7
2からの検出信号はアンプ23で増幅されて制御回路4
に入力される。
【0031】制御装置4は、入力部としてのA/D変換
器24、動吸振器3への制御量を演算するCPU25、
出力部としてのD/A変換器26、I/Oインタフェー
ス回路27を有する。A/D変換器24はスイッチ28
を介して減算回路20と接続されており、減算回路20
から出力されたビル2及び付加質量6の変位、速度のア
ナログ信号をデジタル信号に変換してCPU25に出力
する。又、A/D変換器24には風速計16及び地震計
22からの検出信号も入力されており、これらの検出信
号をデジタル信号に変換してCPU25に出力する。
器24、動吸振器3への制御量を演算するCPU25、
出力部としてのD/A変換器26、I/Oインタフェー
ス回路27を有する。A/D変換器24はスイッチ28
を介して減算回路20と接続されており、減算回路20
から出力されたビル2及び付加質量6の変位、速度のア
ナログ信号をデジタル信号に変換してCPU25に出力
する。又、A/D変換器24には風速計16及び地震計
22からの検出信号も入力されており、これらの検出信
号をデジタル信号に変換してCPU25に出力する。
【0032】CPU25は二つのCPU25a,25b
とよりなる。このうち25aでは後述するようにA/D
変換器24及びI/Oインタフェース回路27からの各
信号に基づいて動吸振器3の制御量を演算し、D/A変
換器26へ出力する。又、D/A変換器26から出力さ
れた制御量のデジタル信号はサーボドライバ29に入力
され、サーボドライバ29はCPU25aで演算された
制御量に応じたトルク指令電流を動吸振器3のモータ8
に出力する。
とよりなる。このうち25aでは後述するようにA/D
変換器24及びI/Oインタフェース回路27からの各
信号に基づいて動吸振器3の制御量を演算し、D/A変
換器26へ出力する。又、D/A変換器26から出力さ
れた制御量のデジタル信号はサーボドライバ29に入力
され、サーボドライバ29はCPU25aで演算された
制御量に応じたトルク指令電流を動吸振器3のモータ8
に出力する。
【0033】CPU25bは、本発明の要旨であり前記
制御系定数に該当する制御ゲイン《F》(以下、制御ゲ
インベクトルを《F》で表す)の演算をおこなう。
制御系定数に該当する制御ゲイン《F》(以下、制御ゲ
インベクトルを《F》で表す)の演算をおこなう。
【0034】30はメモリ(本実施例の場合、RAM
(ランダムアクセスメモリ)ディスク)で、後述する制
振制御の各プログラムが格納され、且つ制振制御に必要
な各演算の初期値及び地震フラグ、異常フラグ等を記憶
する。更に上記制御ゲイン《F》を演算するために使用
するビル2及び付加質量6の運動データ《X》(以下、
状態変位ベクトルを《X》と表す)、制御ゲイン《F》
を得る演算式の基礎となる数学モデル及びビル2の各モ
ードの固有振動数等を記憶する。
(ランダムアクセスメモリ)ディスク)で、後述する制
振制御の各プログラムが格納され、且つ制振制御に必要
な各演算の初期値及び地震フラグ、異常フラグ等を記憶
する。更に上記制御ゲイン《F》を演算するために使用
するビル2及び付加質量6の運動データ《X》(以下、
状態変位ベクトルを《X》と表す)、制御ゲイン《F》
を得る演算式の基礎となる数学モデル及びビル2の各モ
ードの固有振動数等を記憶する。
【0035】例えばメモリ30には、図4に示す如くC
PU25aが実行する制振モード設定プログラム30
A、ゲイン異常判定プログラム30B、ゲイン切換プロ
グラム30C、付加質量停止制御プログラム30Dが記
憶されている。ここで、各制御プログラムの概要につい
て説明する。
PU25aが実行する制振モード設定プログラム30
A、ゲイン異常判定プログラム30B、ゲイン切換プロ
グラム30C、付加質量停止制御プログラム30Dが記
憶されている。ここで、各制御プログラムの概要につい
て説明する。
【0036】まず、制振モード設定プログラム30A
は、通常は風圧制振モードの制振制御を行い、地震発生
により縦方向の地震波(P波)が検出されると、横方向
の地震波(S波)が伝播する前に地震制振モードに切換
えて最適制御を行う。そして、地震が終了しても所定時
間地震制振モードを継続してから風圧制振モードに戻す
ことにより段続的な地震にも対応できるよう制御を行
う。
は、通常は風圧制振モードの制振制御を行い、地震発生
により縦方向の地震波(P波)が検出されると、横方向
の地震波(S波)が伝播する前に地震制振モードに切換
えて最適制御を行う。そして、地震が終了しても所定時
間地震制振モードを継続してから風圧制振モードに戻す
ことにより段続的な地震にも対応できるよう制御を行
う。
【0037】又、ゲイン異常判定プログラム30Bは、
動吸振器3のゲインが適切であるか否かを自己診断する
機能を有し、例えば制振動作時のビル2の2周期の最大
値をチェックして振動が減衰せず加振されたとき、ゲイ
ン異常と判定し、動吸振器3を停止させる。
動吸振器3のゲインが適切であるか否かを自己診断する
機能を有し、例えば制振動作時のビル2の2周期の最大
値をチェックして振動が減衰せず加振されたとき、ゲイ
ン異常と判定し、動吸振器3を停止させる。
【0038】又、ゲイン切換プログラム30Cでは、ビ
ル2の変位又は風圧、地震の大きさに応じて制振制御の
ゲインを切換える。尚、本実施例では後述するLQ(Li
nearQuadratic、線形2次) 制御により動吸振器3を制
振動作させており、ゲインはLQ制御の演算過程で算出
される。
ル2の変位又は風圧、地震の大きさに応じて制振制御の
ゲインを切換える。尚、本実施例では後述するLQ(Li
nearQuadratic、線形2次) 制御により動吸振器3を制
振動作させており、ゲインはLQ制御の演算過程で算出
される。
【0039】又、付加質量停止制御プログラム30D
は、例えばビル2に過大変位が生じたとき動吸振器3の
付加質量6が基台5のストッパに衝突しないように付加
質量6の移動可能な範囲内で付加質量6がゆるやかに停
止するようにモータ8の制御を行う。
は、例えばビル2に過大変位が生じたとき動吸振器3の
付加質量6が基台5のストッパに衝突しないように付加
質量6の移動可能な範囲内で付加質量6がゆるやかに停
止するようにモータ8の制御を行う。
【0040】31は電源で、制御回路4及びサーボドラ
イバ29に接続されており、電源31とサーボドライバ
29との間には緊急停止用のスイッチ32が配設されて
いる。このスイッチ32は通常接点を有し、例えば過大
な地震が発生したときI/Oインタフェース回路17か
らの停止信号により励磁されて開成する。
イバ29に接続されており、電源31とサーボドライバ
29との間には緊急停止用のスイッチ32が配設されて
いる。このスイッチ32は通常接点を有し、例えば過大
な地震が発生したときI/Oインタフェース回路17か
らの停止信号により励磁されて開成する。
【0041】33はハイパスフィルタで、センサ15a
からの検出信号がサーボアンプ19aを介して入力され
ると1次モードの固有振動数以上の周波数のみをI/O
インタフェース回路27に出力する。CPU25aはハ
イパスフィルタ33からの信号が過大な場合I/Oイン
タフェース回路27からスイッチ32に停止信号を出力
させる。これによりスイッチ32が開成して動吸振器3
への電源供給が停止し、動吸振器3は停止モードとな
る。そのため、過大な振動を制振するために付加質量6
が急激に駆動されてストッパ(基台5の凹部5aの側
壁)に衝突することが防止される。
からの検出信号がサーボアンプ19aを介して入力され
ると1次モードの固有振動数以上の周波数のみをI/O
インタフェース回路27に出力する。CPU25aはハ
イパスフィルタ33からの信号が過大な場合I/Oイン
タフェース回路27からスイッチ32に停止信号を出力
させる。これによりスイッチ32が開成して動吸振器3
への電源供給が停止し、動吸振器3は停止モードとな
る。そのため、過大な振動を制振するために付加質量6
が急激に駆動されてストッパ(基台5の凹部5aの側
壁)に衝突することが防止される。
【0042】34は表示器で、動吸振器3の制御系ある
いは各センサ15a〜15d,18、風速計16、地震
計22等に異常があると、その異常内容等を表示して監
視員に知らせる。
いは各センサ15a〜15d,18、風速計16、地震
計22等に異常があると、その異常内容等を表示して監
視員に知らせる。
【0043】35は警報器で、異常発生時(アラーム)
を発する。
を発する。
【0044】次に、上記制振装置1が制振動作する際に
制御装置4のCPU25aが実行する処理について、図
5乃至図9を参照して説明する。
制御装置4のCPU25aが実行する処理について、図
5乃至図9を参照して説明する。
【0045】又、CPU25aは例えば50msec(サン
プリング周期)毎に図5乃至図9の処理を繰り返し実行
している。
プリング周期)毎に図5乃至図9の処理を繰り返し実行
している。
【0046】尚、制御装置4では予め演算処理を行う際
の初期設定が行なわれる。設定される初期値としては、
例えば、ビル2の最上階の最大変位(x4max) 、地震終
了後地震制振モード時間をカウントするタイマの時間
(数分間)te、地表変位1mの白色雑音(ホワイトノ
イズ)による応答シミュレーションによる無制振時の最
大変位の絶対値(xe unit) 、風速1m/sec 時の無制
振時の最大変位の絶対値(xw unit)、ビル2の振動の
2周期分の時間t、付加質量6がストッパに衝突せずに
移動できるストローク限界位置、地震の縦方向の地震波
(P波)の下限値εp、地震の横方向の地震波(S波)
の下限値εs等があり、夫々メモリ30に記憶される。
の初期設定が行なわれる。設定される初期値としては、
例えば、ビル2の最上階の最大変位(x4max) 、地震終
了後地震制振モード時間をカウントするタイマの時間
(数分間)te、地表変位1mの白色雑音(ホワイトノ
イズ)による応答シミュレーションによる無制振時の最
大変位の絶対値(xe unit) 、風速1m/sec 時の無制
振時の最大変位の絶対値(xw unit)、ビル2の振動の
2周期分の時間t、付加質量6がストッパに衝突せずに
移動できるストローク限界位置、地震の縦方向の地震波
(P波)の下限値εp、地震の横方向の地震波(S波)
の下限値εs等があり、夫々メモリ30に記憶される。
【0047】図5、図6は本発明の要旨であるLQ制御
に用いる後述する重みQ,R(前記縮小化時の所定の比
率を決定するためのもの)の検証を行なう動作のフロー
チャートを示す。まず、一定の時間間隔で所定の期間、
ビル2及び付加質量6の運動データ《X》をメモリ30
に記録する。ここで前記サンプリング周期を計数するこ
とによって上記一定の時間間隔(記録をおこなわず待機
する時間)を計測するための記録間隔カウンタをCr、
この時間間隔をRsとする。
に用いる後述する重みQ,R(前記縮小化時の所定の比
率を決定するためのもの)の検証を行なう動作のフロー
チャートを示す。まず、一定の時間間隔で所定の期間、
ビル2及び付加質量6の運動データ《X》をメモリ30
に記録する。ここで前記サンプリング周期を計数するこ
とによって上記一定の時間間隔(記録をおこなわず待機
する時間)を計測するための記録間隔カウンタをCr、
この時間間隔をRsとする。
【0048】ステップ(以下「ステップ」を省略する)
S1にて記録開始用のフラグMfが1であればS2で前
回のサンプリングの際のビル2及び付加質量6の運動の
データ《X》をメモリ30に転送し、記録する。次にS
3で上記サンプリング周期を計数することによって記録
時間を計測するタイマMtをインクリメントする。次の
S4でこのタイマMtが所定の期間をTfを経過してい
れば、即ち所定のサンプリング回数分上記データ《X》
が記録されているということであり、S5に移る。S5
でタイマMt及び前記記録開始用フラグMfをそれぞれ
クリアするとともに、後述するビル2の応答解析(ビル
2に加えられた外力に応答するビル2の変位の解析)が
CPU25bによってなされるための応答解析フラグF
fを1としてS6に移る。
S1にて記録開始用のフラグMfが1であればS2で前
回のサンプリングの際のビル2及び付加質量6の運動の
データ《X》をメモリ30に転送し、記録する。次にS
3で上記サンプリング周期を計数することによって記録
時間を計測するタイマMtをインクリメントする。次の
S4でこのタイマMtが所定の期間をTfを経過してい
れば、即ち所定のサンプリング回数分上記データ《X》
が記録されているということであり、S5に移る。S5
でタイマMt及び前記記録開始用フラグMfをそれぞれ
クリアするとともに、後述するビル2の応答解析(ビル
2に加えられた外力に応答するビル2の変位の解析)が
CPU25bによってなされるための応答解析フラグF
fを1としてS6に移る。
【0049】S1において記録開始用フラグMfが0で
あればS7に移り記録間隔カウンタCrをインクリメン
トする。次にS8にて記録間隔カウンタCrが所定の時
間間隔Rsに至っていればS9で記録開始フラグMfを
1としてS6に移行する。S8にて未だ時間間隔Rsに
至っていない場合にはS9を通らずにS6に移行する。
あればS7に移り記録間隔カウンタCrをインクリメン
トする。次にS8にて記録間隔カウンタCrが所定の時
間間隔Rsに至っていればS9で記録開始フラグMfを
1としてS6に移行する。S8にて未だ時間間隔Rsに
至っていない場合にはS9を通らずにS6に移行する。
【0050】次にS6において、数学的モデル異常フラ
グCfが1であれば、図11のS104に移り制御量u
を0としてS136にてその制御量uを出力する。この
数学モデル以上フラグCfは、前記応答解析によって後
述する制御ゲイン《F》を演算する数学的モデルが異常
と判断された場合に1とされる。又、S6にてCfが
0、即ち数学的モデルに異常がないと判断された場合に
はS10に移ってビル2及び付加質量6の運動データ
《X》、即ち変位、速度、加速度を読み込む。なおここ
でX1 、X2 は、それぞれ所定の時間内でサンプリング
された付加質量6の変位及び速度の絶対値のうち最大の
ものを示す。上記所定の時間は、ビル2の一次モードの
固有振動数の2周期分の時間2Ts1 とされる。S11
で上記付加質量6の変位X1 (前記付加質量の移動に関
するデータ)があらかじめ設定された上限値X1 maxlmt
を越えるときには後述するLQ(Linear Qadratic 、線
形2次)制御で使用される評価関数Jの重みQを変更す
る必要があり、そのためにS12でパラメタch−qを
1入力セットする。
グCfが1であれば、図11のS104に移り制御量u
を0としてS136にてその制御量uを出力する。この
数学モデル以上フラグCfは、前記応答解析によって後
述する制御ゲイン《F》を演算する数学的モデルが異常
と判断された場合に1とされる。又、S6にてCfが
0、即ち数学的モデルに異常がないと判断された場合に
はS10に移ってビル2及び付加質量6の運動データ
《X》、即ち変位、速度、加速度を読み込む。なおここ
でX1 、X2 は、それぞれ所定の時間内でサンプリング
された付加質量6の変位及び速度の絶対値のうち最大の
ものを示す。上記所定の時間は、ビル2の一次モードの
固有振動数の2周期分の時間2Ts1 とされる。S11
で上記付加質量6の変位X1 (前記付加質量の移動に関
するデータ)があらかじめ設定された上限値X1 maxlmt
を越えるときには後述するLQ(Linear Qadratic 、線
形2次)制御で使用される評価関数Jの重みQを変更す
る必要があり、そのためにS12でパラメタch−qを
1入力セットする。
【0051】又、S11でX1 がX1 maxlmtを越えない
場合にはS13に移り、X1 があらかじめ設定された下
限値X1 minlmtより小さいときにも前記重みQを変更す
る必要があり、このためにS14でバラメタch−qを
2にセットする。S13でX 1 がX1 minlmtより小さく
ないとき、即ち上限値X1 maxlmt及び下限値X1 minlmt
の間の範囲内であればS15でパラメタch−qに0を
セットする。更にS16で
場合にはS13に移り、X1 があらかじめ設定された下
限値X1 minlmtより小さいときにも前記重みQを変更す
る必要があり、このためにS14でバラメタch−qを
2にセットする。S13でX 1 がX1 minlmtより小さく
ないとき、即ち上限値X1 maxlmt及び下限値X1 minlmt
の間の範囲内であればS15でパラメタch−qに0を
セットする。更にS16で
【0052】
【数1】
【0053】にて動吸振器3のサーボモータ8の消費電
力Xp(前記付加質量の移動に関するデータ)を算出す
る。ここでma、X2 、
力Xp(前記付加質量の移動に関するデータ)を算出す
る。ここでma、X2 、
【0054】
【外1】
【0055】はそれぞれ、付加質量6の質量、速度及び
加速度を示す。S17でこの消費電力Xpがあらかじめ
設定された上限値Xp maxlmtを越えた場合には、前記評
価関数Jの重みRを変更する必要があり、そのためにS
18でパラメタch−rに1をセットする。S17でX
pmaxlmtを越えない場合にはS19に移り、Xpがあら
かじめ設定された下限値Xpminlmtより小さいときにも
重みRを変更する必要があり、そのためにS20でパラ
メタch−rに2をセットする。S19でXpがXp mi
nlmtより小さくないとき、即ち上限値Xpmaxlmt及び下
限値Xpminlmtの間の範囲内であれば、S21でパラメ
タch−rに0をセットする。
加速度を示す。S17でこの消費電力Xpがあらかじめ
設定された上限値Xp maxlmtを越えた場合には、前記評
価関数Jの重みRを変更する必要があり、そのためにS
18でパラメタch−rに1をセットする。S17でX
pmaxlmtを越えない場合にはS19に移り、Xpがあら
かじめ設定された下限値Xpminlmtより小さいときにも
重みRを変更する必要があり、そのためにS20でパラ
メタch−rに2をセットする。S19でXpがXp mi
nlmtより小さくないとき、即ち上限値Xpmaxlmt及び下
限値Xpminlmtの間の範囲内であれば、S21でパラメ
タch−rに0をセットする。
【0056】S12,S14又はS15のパラメタch
−qのセット,あるいはS18,S20又はS21のパ
ラメタch−rのセットがそれぞれ終了した場合には図
7のS101に移る。S101で制振システムの異常チ
ェックを行う。例えば動吸振器3の制御系又はセンサ1
5a〜15d,18、地震計22、風速計16等に異常
がないかどうかをチェックし、S102で異常なしの場
合はS103に移り地震計22からの地震波(P波、S
波)の検出信号を読み込む。
−qのセット,あるいはS18,S20又はS21のパ
ラメタch−rのセットがそれぞれ終了した場合には図
7のS101に移る。S101で制振システムの異常チ
ェックを行う。例えば動吸振器3の制御系又はセンサ1
5a〜15d,18、地震計22、風速計16等に異常
がないかどうかをチェックし、S102で異常なしの場
合はS103に移り地震計22からの地震波(P波、S
波)の検出信号を読み込む。
【0057】しかし、S102において異常ありの場合
は図9に示すS104に移り、制御量uをゼロにすると
ともに表示器34に異常発生を表示して、S136で制
御量u=0をD/A変換器26に出力してモータ8を停
止させ動吸振器3による制振動作を止める。そして、異
常個所が修理されて異常なしの状態に復帰するまでS1
01,S102,S104,S136が繰り返される。
は図9に示すS104に移り、制御量uをゼロにすると
ともに表示器34に異常発生を表示して、S136で制
御量u=0をD/A変換器26に出力してモータ8を停
止させ動吸振器3による制振動作を止める。そして、異
常個所が修理されて異常なしの状態に復帰するまでS1
01,S102,S104,S136が繰り返される。
【0058】S105では地震フラグ=0であるかどう
かをチェックする。地震フラグは通常地震のないとき
(地震発生前)“0”に設定され、地震発生と判断され
たとき“1”に設定される。
かをチェックする。地震フラグは通常地震のないとき
(地震発生前)“0”に設定され、地震発生と判断され
たとき“1”に設定される。
【0059】従って、地震フラグ=0のときはS106
に至り、縦方向の地震波(P波)の振幅Apが下限値ε
pより大きいかどうかをチェックする(制振モード設定
手段)。
に至り、縦方向の地震波(P波)の振幅Apが下限値ε
pより大きいかどうかをチェックする(制振モード設定
手段)。
【0060】地震が発生すると、まず伝播速度の速い縦
方向の地震波(P波)がビル2に伝播し、やや遅れて横
方向の地震波(S波)が伝播する。ビル2のような構造
物は縦方向の振動には充分な強度を有するが、横方向の
振動の場合、共振現象があるので動吸振器3により制振
する必要がある。
方向の地震波(P波)がビル2に伝播し、やや遅れて横
方向の地震波(S波)が伝播する。ビル2のような構造
物は縦方向の振動には充分な強度を有するが、横方向の
振動の場合、共振現象があるので動吸振器3により制振
する必要がある。
【0061】ビル2が横方向に振動する主な原因として
は、風圧の増大、地震による横揺れがある。風圧に
よるビル2の振動は振幅が同じでも低い周波数でゆっく
り振動する。これに対し、地震によるビル2の振動は急
激且つ複雑であるが風圧の場合に比べて高い周波数で激
しく揺れる。
は、風圧の増大、地震による横揺れがある。風圧に
よるビル2の振動は振幅が同じでも低い周波数でゆっく
り振動する。これに対し、地震によるビル2の振動は急
激且つ複雑であるが風圧の場合に比べて高い周波数で激
しく揺れる。
【0062】そのため、CPU25aは、通常は図8に
示す風圧による振動に適した風圧制振モードの処理を実
行し、地震発生時は図7に示すS106以下及び図9に
示す地震による振動に適した地震制振モードの処理を実
行する。
示す風圧による振動に適した風圧制振モードの処理を実
行し、地震発生時は図7に示すS106以下及び図9に
示す地震による振動に適した地震制振モードの処理を実
行する。
【0063】ここでは、先に通常実行される風圧制振モ
ードの処理について説明し、その後地震制振モードの処
理について説明することにする。
ードの処理について説明し、その後地震制振モードの処
理について説明することにする。
【0064】I「風圧制振モード」 上記ステップS106において、P波の振幅Apが下限
値εpより小さいときは、図8に示すS107に移り地
震フラグを“0”に設定するとともに表示器34に「風
圧制振モード」を表示する。
値εpより小さいときは、図8に示すS107に移り地
震フラグを“0”に設定するとともに表示器34に「風
圧制振モード」を表示する。
【0065】続いてS108では、ゲイン異常検出のた
めのピークホールド用のタイマtを1インクリメントし
て、S109で2周期分の時間Tが経過したかどうかを
チェックする。尚、2周期分の時間Tは予めメモリ30
に入力されており、T=2(2π/ω1 )×Fの式によ
り決まる。但し、ω1 はビル2の一次モードの固有振動
数(0.5rad/S)、Fは制御のサンプリング周波数(2
00Hz)である。
めのピークホールド用のタイマtを1インクリメントし
て、S109で2周期分の時間Tが経過したかどうかを
チェックする。尚、2周期分の時間Tは予めメモリ30
に入力されており、T=2(2π/ω1 )×Fの式によ
り決まる。但し、ω1 はビル2の一次モードの固有振動
数(0.5rad/S)、Fは制御のサンプリング周波数(2
00Hz)である。
【0066】S109において、まだ2周期分の時間T
が経過していないときは、後述するS110〜S112
の処理を実行せずに、S113に移りビル2の複数階に
設置された各センサ15a〜15d及び付加質量6のセ
ンサ18により検出された変位及び速度、加速度《X》
を読み込む。従って、タイマtの時間が2周期分の時間
Tになるまでビル2及び付加質量6の変位及び速度、加
速度《X》が読み込まれてメモリ30に記憶される。
が経過していないときは、後述するS110〜S112
の処理を実行せずに、S113に移りビル2の複数階に
設置された各センサ15a〜15d及び付加質量6のセ
ンサ18により検出された変位及び速度、加速度《X》
を読み込む。従って、タイマtの時間が2周期分の時間
Tになるまでビル2及び付加質量6の変位及び速度、加
速度《X》が読み込まれてメモリ30に記憶される。
【0067】しかし、S109において、時間Tが経過
したときは、S110に移り最上階の変位のリミット値
X4 lmt を風速1m/s 時の無制振時の最大変位の絶対値
(Xw unit)に最大風速wpを乗算した値に更新する
(S110)。続いて、S111でメモリ30に記憶さ
れた2周期の変位のうちビル2の最上階の最大変位|X
4 max |とS110のリミット値X4 lmt とを比較する
(ゲイン異常判定手段)。
したときは、S110に移り最上階の変位のリミット値
X4 lmt を風速1m/s 時の無制振時の最大変位の絶対値
(Xw unit)に最大風速wpを乗算した値に更新する
(S110)。続いて、S111でメモリ30に記憶さ
れた2周期の変位のうちビル2の最上階の最大変位|X
4 max |とS110のリミット値X4 lmt とを比較する
(ゲイン異常判定手段)。
【0068】S111において、最大変位X4 max の値
がリミット値X4 lmt より小さい場合にはビル2の振動
が動吸振器3の制振動作により減衰しているため、異常
なしと判定し、S112でメモリ30に記憶された最大
変位X4 max 、タイマt、最大風速wpの各値をゼロリ
セットする。そして、S113で各センサ15a〜15
dにより検出されたビル2及び付加質量6の変位及び速
度、加速度《X》を読み込む。
がリミット値X4 lmt より小さい場合にはビル2の振動
が動吸振器3の制振動作により減衰しているため、異常
なしと判定し、S112でメモリ30に記憶された最大
変位X4 max 、タイマt、最大風速wpの各値をゼロリ
セットする。そして、S113で各センサ15a〜15
dにより検出されたビル2及び付加質量6の変位及び速
度、加速度《X》を読み込む。
【0069】しかし、S111において、最大変位X4
max がリミット値X4 lmt より大きい場合には動吸振器
3が制振動作しているにも拘らずビル2が加振されて振
動が大きくなっているため、制御ゲイン《F》が異常で
あると判定し、S114で異常フラグ=1を設定して警
報を発する。そして、前述したS104に移り、制御量
uをゼロにするとともに表示器34に「制御ゲイン異
常」を表示し、さらにS136で制御量u=0を出力し
て動吸振器3を停止させる。
max がリミット値X4 lmt より大きい場合には動吸振器
3が制振動作しているにも拘らずビル2が加振されて振
動が大きくなっているため、制御ゲイン《F》が異常で
あると判定し、S114で異常フラグ=1を設定して警
報を発する。そして、前述したS104に移り、制御量
uをゼロにするとともに表示器34に「制御ゲイン異
常」を表示し、さらにS136で制御量u=0を出力し
て動吸振器3を停止させる。
【0070】図8に戻って、S115では最上階の変位
X4 がメモリ30に記憶された前回の最大変位X4 max
より大きいかをチェックする。今回の変位X4 の方が大
きい場合にはS116に移り最大変位X4 max を今回の
変位X4 に更新してメモリ30に記憶してS117に移
る。又、今回の変位X4 の方が小さい場合には、更新せ
ずにS117に移り風速計16により検出された風速w
を読み込む。
X4 がメモリ30に記憶された前回の最大変位X4 max
より大きいかをチェックする。今回の変位X4 の方が大
きい場合にはS116に移り最大変位X4 max を今回の
変位X4 に更新してメモリ30に記憶してS117に移
る。又、今回の変位X4 の方が小さい場合には、更新せ
ずにS117に移り風速計16により検出された風速w
を読み込む。
【0071】次のS118では今回検出された風速wが
メモリ30に記憶されている最大風速wpより大きいか
どうかをチェックしており、今回の風速wの方が大きい
場合にはS119に移り最大風速wpを今回の値に更新
してS120に至る。
メモリ30に記憶されている最大風速wpより大きいか
どうかをチェックしており、今回の風速wの方が大きい
場合にはS119に移り最大風速wpを今回の値に更新
してS120に至る。
【0072】又、今回の風速の方が小さい場合には、更
新せずに、S120に移り動吸振器3への制御量uを演
算する。
新せずに、S120に移り動吸振器3への制御量uを演
算する。
【0073】S120では後述するLQ制御による風圧
制振モードの制御ゲイン《F》が求められ、次式(1)
制振モードの制御ゲイン《F》が求められ、次式(1)
【0074】
【数2】
【0075】により制御量uが算出される。そして、風
圧制振モードにより算出された制御量uはS136で出
力される。
圧制振モードにより算出された制御量uはS136で出
力される。
【0076】従って、通常地震のないときはS107〜
S120の処理が実行され、風等の比較的小さな外力に
よる変位に対応したゲイン、即ちビル2が振動しない場
合のゲイン《F》wを用いて動吸振器3を制御するた
め、風圧によるゆっくりとした変位を制振するのに最適
な速度で付加質量6を移動させて良好に制振できる。
S120の処理が実行され、風等の比較的小さな外力に
よる変位に対応したゲイン、即ちビル2が振動しない場
合のゲイン《F》wを用いて動吸振器3を制御するた
め、風圧によるゆっくりとした変位を制振するのに最適
な速度で付加質量6を移動させて良好に制振できる。
【0077】II「地震制振モード」 図7に示すS106において、地震発生により地震が伝
播され、地震計22により検出された縦方向の地震波
(P波)が下限値εp以上になると、地震制振モードが
設定される。即ち、S106において、P波が振幅Ap
>εpであるときは、S121に移り地震フラグを
“1”にして地震制振モードとなる。
播され、地震計22により検出された縦方向の地震波
(P波)が下限値εp以上になると、地震制振モードが
設定される。即ち、S106において、P波が振幅Ap
>εpであるときは、S121に移り地震フラグを
“1”にして地震制振モードとなる。
【0078】次のS122からS130の処理は前述し
た風圧制振モードのS108からS116と同様ゲイン
異常判定を行っており、最上階の2周期分の変位をチェ
ックしてその間の最大値X4 max が地震によるリミット
値X4 lmt より小さくなっていれば、正常な制振制御が
行なわれ、逆に今回の最大変位X4 max がリミット値X
4 lmt より大きくなったときはゲイン異常と判定する。
た風圧制振モードのS108からS116と同様ゲイン
異常判定を行っており、最上階の2周期分の変位をチェ
ックしてその間の最大値X4 max が地震によるリミット
値X4 lmt より小さくなっていれば、正常な制振制御が
行なわれ、逆に今回の最大変位X4 max がリミット値X
4 lmt より大きくなったときはゲイン異常と判定する。
【0079】S131では、地震計22により検出され
た横方向の地震波(S波)の振幅が下限値εsより小さ
いかどうかをチェックする。従って、S131において
震源地からの地震(S波)が地震計22により検出され
S波の振幅Asが下限値εsより大きいときは、S13
2に移り地震制振モード用タイマteをゼロリセットし
て、S133〜S136でS波の振幅の大きさに応じた
制御量uを算出して付加質量6を移動させる。
た横方向の地震波(S波)の振幅が下限値εsより小さ
いかどうかをチェックする。従って、S131において
震源地からの地震(S波)が地震計22により検出され
S波の振幅Asが下限値εsより大きいときは、S13
2に移り地震制振モード用タイマteをゼロリセットし
て、S133〜S136でS波の振幅の大きさに応じた
制御量uを算出して付加質量6を移動させる。
【0080】しかし、S131において、縦方向の地震
波(P波)が検出されたか、まだ横方向の地震波(S
波)が検出されていないときは、S137に移りタイマ
teをインクリメントしてS138でタイマteのカウ
ント時間が予めメモリ30に設定された待機時間Te
(数分間程度)に達したかどうかを見る。そして、まだ
待機時間Teに達していないとき(te<Te)は、S
133の処理に移る。従って、S106で縦方向の地震
波(P波)が検出されて縦方向の地震波(S波)が検出
されるまでの間は地震制振モードの待機状態が維持され
る。
波(P波)が検出されたか、まだ横方向の地震波(S
波)が検出されていないときは、S137に移りタイマ
teをインクリメントしてS138でタイマteのカウ
ント時間が予めメモリ30に設定された待機時間Te
(数分間程度)に達したかどうかを見る。そして、まだ
待機時間Teに達していないとき(te<Te)は、S
133の処理に移る。従って、S106で縦方向の地震
波(P波)が検出されて縦方向の地震波(S波)が検出
されるまでの間は地震制振モードの待機状態が維持され
る。
【0081】地震波は前述したようにP波が先に伝播さ
れ、若干遅れてS波が伝播される。そして、上記のよう
に地震制振モードで待機しているときに、下限値εsよ
りも大きい地震波(S波)が検出されると、前述の如く
S32でタイマteをゼロリセットする。
れ、若干遅れてS波が伝播される。そして、上記のよう
に地震制振モードで待機しているときに、下限値εsよ
りも大きい地震波(S波)が検出されると、前述の如く
S32でタイマteをゼロリセットする。
【0082】続いて、S波の振幅Asが前記メモリ30
に記憶された最大振幅epより大きいかどうかをチェッ
クする(S133)。今回の振幅Asの方が大きい場合
には、S134で最大振幅epを今回の振幅に更新して
メモリ30に記憶させ、S135に至る。
に記憶された最大振幅epより大きいかどうかをチェッ
クする(S133)。今回の振幅Asの方が大きい場合
には、S134で最大振幅epを今回の振幅に更新して
メモリ30に記憶させ、S135に至る。
【0083】又、今回のS波の振幅の方が小さい場合に
は、更新せずにS125に移り動吸振器3への制御量u
を演算する。
は、更新せずにS125に移り動吸振器3への制御量u
を演算する。
【0084】S135では、後述するLQ制御による地
震制振モードの制御ゲイン《F》が求められ、次式
(2)
震制振モードの制御ゲイン《F》が求められ、次式
(2)
【0085】
【数3】
【0086】により制御量uが算出される。そして、地
震制振モードにより算出された制御量uはS136で出
力される。又、次回の処理のときにはS105で地震フ
ラグ=1が設置されているので、S105から直接S1
22の処理に移り、S106,S121を省略する。
震制振モードにより算出された制御量uはS136で出
力される。又、次回の処理のときにはS105で地震フ
ラグ=1が設置されているので、S105から直接S1
22の処理に移り、S106,S121を省略する。
【0087】従って、地震波(S波)が伝播したときは
S121〜S140の処理が実行され、地震による急激
な変位に対応したゲイン、即ちビル2が高周波数で振動
した場合のゲイン《F》eを用いて動吸振器3を制御す
るため、横方向の地震計による急激な振動を制振するの
に最適な速度で付加質量6を移動させて良好に制振でき
る。
S121〜S140の処理が実行され、地震による急激
な変位に対応したゲイン、即ちビル2が高周波数で振動
した場合のゲイン《F》eを用いて動吸振器3を制御す
るため、横方向の地震計による急激な振動を制振するの
に最適な速度で付加質量6を移動させて良好に制振でき
る。
【0088】従って、地震発生時急激な変位が検出され
ても付加質量6が基台5のストッパに衝突するまで駆動
されず、従来のようにリミットスイッチをオンにして停
止状態となり制振できなくなったり、あるいはストッパ
への衝撃がビル2に伝わってしまうといった不都合が生
じないようになっている。
ても付加質量6が基台5のストッパに衝突するまで駆動
されず、従来のようにリミットスイッチをオンにして停
止状態となり制振できなくなったり、あるいはストッパ
への衝撃がビル2に伝わってしまうといった不都合が生
じないようになっている。
【0089】又、上記地震波(S波)が止まり下限値ε
p以下になったときは、すぐに風圧制振モードに切換わ
らず、S131からS137に移りタイマteをインク
リメントして待機時間Teを経過するまで(S138)
地震制振モードが継続される。従って、一旦地震が止ま
っても余震あるいは再び地震波が伝播されるような段続
的な地震の場合でも地震停止後所定時間Teの間地震制
振モードが維持されているので、余震あるいは2回目,
3回目…の地震による急激な入力変化に対してもビル2
を良好に制振することができる。
p以下になったときは、すぐに風圧制振モードに切換わ
らず、S131からS137に移りタイマteをインク
リメントして待機時間Teを経過するまで(S138)
地震制振モードが継続される。従って、一旦地震が止ま
っても余震あるいは再び地震波が伝播されるような段続
的な地震の場合でも地震停止後所定時間Teの間地震制
振モードが維持されているので、余震あるいは2回目,
3回目…の地震による急激な入力変化に対してもビル2
を良好に制振することができる。
【0090】そして、S138において、予め設定され
た待機時間Teが経過しても地震が発生しないときは、
S139に移り地震フラグを“0”にしてS140で最
大振幅epをゼロリセットし、S140−2でteもゼ
ロリセットする。そして、前述したS135,S136
の処理を実行する。
た待機時間Teが経過しても地震が発生しないときは、
S139に移り地震フラグを“0”にしてS140で最
大振幅epをゼロリセットし、S140−2でteもゼ
ロリセットする。そして、前述したS135,S136
の処理を実行する。
【0091】そのため、次回の処理ではS106でP波
の振幅が下限値εpより小さい場合、再び風圧制振モー
ドに戻る。
の振幅が下限値εpより小さい場合、再び風圧制振モー
ドに戻る。
【0092】このように、地震制振モード中に地震が停
止してもすぐに風圧制振モードに切換えず地震制振モー
ドが時間Teの間継続されるため、段続的な地震があっ
ても地震による急激な変位に応じたゲイン《F》eで動
吸振器3を制御することができる。
止してもすぐに風圧制振モードに切換えず地震制振モー
ドが時間Teの間継続されるため、段続的な地震があっ
ても地震による急激な変位に応じたゲイン《F》eで動
吸振器3を制御することができる。
【0093】ここで、上記S120,S135における
制御量uを演算する際の演算方法について説明する。
制御量uを演算する際の演算方法について説明する。
【0094】まず、風圧制御モードのゲイン《F》wと
地震制振モードのゲイン《F》eの決定について説明す
る。ゲイン《F》w,《F》eを求めるに際して、図1
6に示すようなN階建てのビル2と動吸振器3との力学
モデルを考える。尚、図16中mは質量、Kはばね要
素、Cは減衰要素である。そして、図16の力学モデル
に関する最適レギュレータを設計し、これを制振装置1
に適用する。
地震制振モードのゲイン《F》eの決定について説明す
る。ゲイン《F》w,《F》eを求めるに際して、図1
6に示すようなN階建てのビル2と動吸振器3との力学
モデルを考える。尚、図16中mは質量、Kはばね要
素、Cは減衰要素である。そして、図16の力学モデル
に関する最適レギュレータを設計し、これを制振装置1
に適用する。
【0095】即ち、LQ(Linear Quadratic、線形2
次) 制御と呼ばれる方法で評価関数Jを求め、評価関数
Jが最小になるように制御系のゲインFw,Fe(前記
制御系の定数)を決定する。これは前記の、構造物の振
動のデータ及び付加質量の移動に関するデータをそれぞ
れ所定の比率で縮小化することによって制御系の定数を
求めることに該当する。
次) 制御と呼ばれる方法で評価関数Jを求め、評価関数
Jが最小になるように制御系のゲインFw,Fe(前記
制御系の定数)を決定する。これは前記の、構造物の振
動のデータ及び付加質量の移動に関するデータをそれぞ
れ所定の比率で縮小化することによって制御系の定数を
求めることに該当する。
【0096】力学モデルは1階からN階までENコント
ロールの質点msi と、剛性ksi のばね減衰定数csi の減
衰要素で構成する。また、動吸振器3は付加質量maと制
御量uで表わす。
ロールの質点msi と、剛性ksi のばね減衰定数csi の減
衰要素で構成する。また、動吸振器3は付加質量maと制
御量uで表わす。
【0097】又、各階の絶対変位をysc、動吸振器3の
変位をya とする。ここで、地面階ysoと各階の相対変
位xsiは、 xsi=ysi−yso …(3) と表わされ、最上階(msu)と動吸振器3の付加質量6
(ma)との相対変位xaは、 xa=ya−ySN …(4) と表わされる。
変位をya とする。ここで、地面階ysoと各階の相対変
位xsiは、 xsi=ysi−yso …(3) と表わされ、最上階(msu)と動吸振器3の付加質量6
(ma)との相対変位xaは、 xa=ya−ySN …(4) と表わされる。
【0098】状態変位ベクトル
【0099】
【外2】
【0100】とすると、(但し、
【0101】
【外3】
【0102】は夫々付加質量6の変位、速度、加速度
で、XS1〜Xsnはビル2の変位、
で、XS1〜Xsnはビル2の変位、
【0103】
【外4】
【0104】はビル2の速度である。)この系の状態方
程式は、
程式は、
【0105】
【数4】
【0106】と表され、
【0107】
【数5】
【0108】
【数6】
【0109】質量マトリクスM、剛性マトリクスK、減
衰マトリクスCは、
衰マトリクスCは、
【0110】
【数7】
【0111】と表わすことができる。ここで、ビル2の
変位を抑えることを目的として、次のような評価関数J
を設定する。
変位を抑えることを目的として、次のような評価関数J
を設定する。
【0112】
【数8】
【0113】但し、《X》は各質点の状態量(面積)、
Qはフィードバック量(付加質量の変位)に対する重
み、Rは動吸振器の制御量u(前記付加質量の移動に関
するデータ)に関する制約である。よって、Rが小のと
き付加質量6の加速度が大となり、Rが大のとき付加質
量6の加速度が小となる。
Qはフィードバック量(付加質量の変位)に対する重
み、Rは動吸振器の制御量u(前記付加質量の移動に関
するデータ)に関する制約である。よって、Rが小のと
き付加質量6の加速度が大となり、Rが大のとき付加質
量6の加速度が小となる。
【0114】ここで、
【0115】
【数9】
【0116】したがって式(11)は次式となる。
【0117】
【数10】
【0118】又、
【0119】
【数11】
【0120】である。
【0121】よって、ゲイン《F》w及び《F》eは、 《F》=R-1BT P …(15) で表わされ、Pはリカッチ(Riccati)方程式(16)の
解として求められる。
解として求められる。
【0122】 AT P+PA+Q−PBR-1BT P=0 …(16) 尚、重みQ,Rにおいて、ゲイン《F》w,《F》eに
対応する動吸振器3の関数qa、付加質量6の加速度の
関数Rをそれぞれ風圧用のqw,rw、地震用のqe,
reとすると、風圧よりも地震による外力が数倍大きい
ので、 qw≪qe,rw≪re と設定し上記の手順でゲインFを求める。
対応する動吸振器3の関数qa、付加質量6の加速度の
関数Rをそれぞれ風圧用のqw,rw、地震用のqe,
reとすると、風圧よりも地震による外力が数倍大きい
ので、 qw≪qe,rw≪re と設定し上記の手順でゲインFを求める。
【0123】このようにして得られたゲインFに基づい
て制御量uが算出され、動吸振器3のモータ8に出力さ
れる。よって、付加質量6は風圧制振モード時はゲイン
《F》wによる制御量uにより制御されて制振方向に移
動し、地震制振モード時はゲイン《F》eによる制御量
uにより制振動作するように駆動される。
て制御量uが算出され、動吸振器3のモータ8に出力さ
れる。よって、付加質量6は風圧制振モード時はゲイン
《F》wによる制御量uにより制御されて制振方向に移
動し、地震制振モード時はゲイン《F》eによる制御量
uにより制振動作するように駆動される。
【0124】図10,図11は、前記CPU25a、2
5bによって実行されるビル2の応答解析の演算処理の
フローチャートを示す。S51で前記応答解析フラグF
fが1であれば、S52において前記S10でメモリ3
0に記録されたビル2の前記複数階の変位Xsi と、付
加質量6の変位Xaの各周波数でのパワースペクトル密
度を求める。更にS53でパワースペクトル密度からビ
ル2の固有振動数ω1〜ω4 を求める。次にS54にお
いて、S53でもとめられた固有振動数ωi 、ω1 〜ω
4 と、メモリ30にあらかじめ記憶されているビル2の
各モードの固有振動数ωiold(ω1old 〜ω4old)とを
それぞれ比較する。この比較の結果互いに異なるものが
ある場合、S55にて新たな固有振動数を使用して新た
に前記剛性マトリクスKを求め、S56にて前記数学的
モデル異常フラグCfを1にセットする。これによって
前述のごとく制御量uが0とされ、制振動作が停止され
る。
5bによって実行されるビル2の応答解析の演算処理の
フローチャートを示す。S51で前記応答解析フラグF
fが1であれば、S52において前記S10でメモリ3
0に記録されたビル2の前記複数階の変位Xsi と、付
加質量6の変位Xaの各周波数でのパワースペクトル密
度を求める。更にS53でパワースペクトル密度からビ
ル2の固有振動数ω1〜ω4 を求める。次にS54にお
いて、S53でもとめられた固有振動数ωi 、ω1 〜ω
4 と、メモリ30にあらかじめ記憶されているビル2の
各モードの固有振動数ωiold(ω1old 〜ω4old)とを
それぞれ比較する。この比較の結果互いに異なるものが
ある場合、S55にて新たな固有振動数を使用して新た
に前記剛性マトリクスKを求め、S56にて前記数学的
モデル異常フラグCfを1にセットする。これによって
前述のごとく制御量uが0とされ、制振動作が停止され
る。
【0125】なお、このようにビル2の固有振動数が元
の値と食い違う現象は、例えばビル2を構成するコンク
リート、鉄筋等の劣化によってビル2の剛性が経時変化
することによって生ずる。実際の値と食い違ったビル2
の固有振動数がを使用して制振制御がなされた場合、制
振動作の精度が低下される。
の値と食い違う現象は、例えばビル2を構成するコンク
リート、鉄筋等の劣化によってビル2の剛性が経時変化
することによって生ずる。実際の値と食い違ったビル2
の固有振動数がを使用して制振制御がなされた場合、制
振動作の精度が低下される。
【0126】更にS57にて、S55にて新たに求めら
れた剛性マトリクスKを用いて新たに前記Aマトリクス
を求める。更にS58にて前述のごとく、各マトリクス
Q,R,A,Bより新たに制御ゲイン《F》を求める。
S59にて数学的モデル異常フラグCfをクリアする。
これによって先程S56にて停止された制振制御が、S
58にて新たに求められた制御ゲイン《F》を使用して
再開される。なお、S56にて制御が停止されてからS
58にて再開される迄の間は実際には非常に短時間であ
り、上記停止の期間によって制振動作が悪影響を受ける
ことは、ほとんどないと考えてよい。
れた剛性マトリクスKを用いて新たに前記Aマトリクス
を求める。更にS58にて前述のごとく、各マトリクス
Q,R,A,Bより新たに制御ゲイン《F》を求める。
S59にて数学的モデル異常フラグCfをクリアする。
これによって先程S56にて停止された制振制御が、S
58にて新たに求められた制御ゲイン《F》を使用して
再開される。なお、S56にて制御が停止されてからS
58にて再開される迄の間は実際には非常に短時間であ
り、上記停止の期間によって制振動作が悪影響を受ける
ことは、ほとんどないと考えてよい。
【0127】更にS60で上記固有振動数ωiold(ω1o
ld 〜ω4old)のうち、新たに求めたωi (ω1 〜
ω4 )と異なったものに、その異なるωi を代入してそ
の値を更新する。
ld 〜ω4old)のうち、新たに求めたωi (ω1 〜
ω4 )と異なったものに、その異なるωi を代入してそ
の値を更新する。
【0128】このように前述のごとくビル2の経時変化
によって固有振動数が変化した場合にも、その変化が自
動的に検知されるとともに直ちに新たな固有振動数が算
出されその新たな固有振動数に基づいた制御ゲイン
《F》によって制振動作が再開されるようにしたため、
ビル2の経時変化に関わらず、制振動作が常に精度良く
実行され得る。なお、本実施例ではビル2の固有振動数
を監視しながら適宜更新しそれによって制御ゲインを更
新する構成であったが、この構成に限らず、固有振動数
以外のビル2の構造に関する定数を監視しながら適宜更
新し、それによって制御ゲイン以外の制御系の定数を更
新する構成としてもよい。
によって固有振動数が変化した場合にも、その変化が自
動的に検知されるとともに直ちに新たな固有振動数が算
出されその新たな固有振動数に基づいた制御ゲイン
《F》によって制振動作が再開されるようにしたため、
ビル2の経時変化に関わらず、制振動作が常に精度良く
実行され得る。なお、本実施例ではビル2の固有振動数
を監視しながら適宜更新しそれによって制御ゲインを更
新する構成であったが、この構成に限らず、固有振動数
以外のビル2の構造に関する定数を監視しながら適宜更
新し、それによって制御ゲイン以外の制御系の定数を更
新する構成としてもよい。
【0129】次に前記式(11)の評価関数Jの重みQ
を更新する場合について説明する。前記図6のS12に
て重み更新パラメタch−qが1とされているときには
S61からS62に移る。S12にてch−qが1とさ
れる場合は、付加質量6が過大変位を生じている場合で
あるため、前記式(13)にて付加質量6の変位Xaに
対する評価を大きくする必要がある。このためS62に
て式(13)のqaを2倍としてQマトリクスを算出す
る。更にS63において、S62にて算出されるQマト
リクス及びR,A,Bを用いて新たにゲイン《F》を求
め、ch−qをクリアする。
を更新する場合について説明する。前記図6のS12に
て重み更新パラメタch−qが1とされているときには
S61からS62に移る。S12にてch−qが1とさ
れる場合は、付加質量6が過大変位を生じている場合で
あるため、前記式(13)にて付加質量6の変位Xaに
対する評価を大きくする必要がある。このためS62に
て式(13)のqaを2倍としてQマトリクスを算出す
る。更にS63において、S62にて算出されるQマト
リクス及びR,A,Bを用いて新たにゲイン《F》を求
め、ch−qをクリアする。
【0130】このように付加質量6の変位が過大となる
のは地震波の振動のエネルギ、特に振動の振幅が過大と
なった場合と考えられる。このように場合、従来は付加
質量の変位が所定の値を越えると制振動作を停止するこ
とによって前述のごとく付加質量6がストッパに衝突し
てビル2を加振することを防止していた。これに対し地
震波の振動エネルギが過大になり、そのままでは付加質
量6がストッパに衝突するような場合であっても、前述
のごとくqaを2倍とすることによって付加質量6の変
位Xaに対する評価が高まり、その結果変位Xaが抑制
される。このように制振装置1の制御能力に応じて制振
感度が抑制され、付加質量6のストッパへの衝突の危険
性が回避され制振動作を続行することができる。
のは地震波の振動のエネルギ、特に振動の振幅が過大と
なった場合と考えられる。このように場合、従来は付加
質量の変位が所定の値を越えると制振動作を停止するこ
とによって前述のごとく付加質量6がストッパに衝突し
てビル2を加振することを防止していた。これに対し地
震波の振動エネルギが過大になり、そのままでは付加質
量6がストッパに衝突するような場合であっても、前述
のごとくqaを2倍とすることによって付加質量6の変
位Xaに対する評価が高まり、その結果変位Xaが抑制
される。このように制振装置1の制御能力に応じて制振
感度が抑制され、付加質量6のストッパへの衝突の危険
性が回避され制振動作を続行することができる。
【0131】他方、図6のS14にて重み更新パラメタ
ch−qが2とされているときにはS61からS64に
移る。S14にてch−qが2とされる場合は、付加質
量6のが過少変位を生じている場合である。この状態で
は付加質量6の変位Xaが小さ過ぎ、動吸振器2の制御
能力に対して付加質量6の変位Xaによる制振効果が不
十分となる。したがって変位Xaに対する評価を小さく
して制御の感度を高める必要がある。このため、S64
にて式(13)のqaを1/2倍としてQマトリクスを
算出する。更にS65において、S64にて算出される
Qマトリクス及びR,A,Bを用いて新たにゲイン
《F》を求め、ch−qをクリアする。
ch−qが2とされているときにはS61からS64に
移る。S14にてch−qが2とされる場合は、付加質
量6のが過少変位を生じている場合である。この状態で
は付加質量6の変位Xaが小さ過ぎ、動吸振器2の制御
能力に対して付加質量6の変位Xaによる制振効果が不
十分となる。したがって変位Xaに対する評価を小さく
して制御の感度を高める必要がある。このため、S64
にて式(13)のqaを1/2倍としてQマトリクスを
算出する。更にS65において、S64にて算出される
Qマトリクス及びR,A,Bを用いて新たにゲイン
《F》を求め、ch−qをクリアする。
【0132】次に前記式(11)の評価関数Jの重みR
を更新する場合について説明する。前記図6のS18に
て重み更新パラメタch−rが1とされているときには
S66からS67に移る。S18にてch−qが1とさ
れる場合は、動吸振器2の制御量uが過大となり付加質
量6を駆動するサーボモータ8の消費電力が過大となる
場合であるため、前記式(13)にてuに対する評価を
大きくする必要がある。このためS67にて式(13)
のRを2倍とする。更にS68において、S67にて2
倍とされたR及びQ,A,Bを用いて新たにゲイン
《F》を求め、にch−rをクリアする。
を更新する場合について説明する。前記図6のS18に
て重み更新パラメタch−rが1とされているときには
S66からS67に移る。S18にてch−qが1とさ
れる場合は、動吸振器2の制御量uが過大となり付加質
量6を駆動するサーボモータ8の消費電力が過大となる
場合であるため、前記式(13)にてuに対する評価を
大きくする必要がある。このためS67にて式(13)
のRを2倍とする。更にS68において、S67にて2
倍とされたR及びQ,A,Bを用いて新たにゲイン
《F》を求め、にch−rをクリアする。
【0133】このように動吸振器2の制御量uが過大と
なる現象は、地震波等の振動のエネルギ特に振動の周波
数が高い場合、付加質量6の動作をこれに追従させるた
めにサーボモータ8の負担が増加することによって生ず
る。この状態で制振動作を続行しようとするとサーボモ
ータ8の消費電力が過大となりモータ8の動力容量を越
え、巻線の焼損等の危険があるため、従来はこの時点で
制振動作を停止していた。これに対し、前述のごとく制
御量uに対する評価の度合を高めることによって付加質
量6の動作が抑制される。これによって制振装置1の制
御能力に応じて制振感度が抑制され、サーボモータ8の
巻線の焼損等の危険性が排除され、制振動作が続行され
得る。
なる現象は、地震波等の振動のエネルギ特に振動の周波
数が高い場合、付加質量6の動作をこれに追従させるた
めにサーボモータ8の負担が増加することによって生ず
る。この状態で制振動作を続行しようとするとサーボモ
ータ8の消費電力が過大となりモータ8の動力容量を越
え、巻線の焼損等の危険があるため、従来はこの時点で
制振動作を停止していた。これに対し、前述のごとく制
御量uに対する評価の度合を高めることによって付加質
量6の動作が抑制される。これによって制振装置1の制
御能力に応じて制振感度が抑制され、サーボモータ8の
巻線の焼損等の危険性が排除され、制振動作が続行され
得る。
【0134】他方、図6のS20にて重み更新パラメタ
ch−rが2とされているときにはS66からS69に
移る。S20にてch−rが2とされる場合は、付加質
量6のが過少変位を生じている場合である。この状態で
はサーボモータ8の動力容量に対してその制御量に余裕
があり過ぎ、付加質量6の動作による制振効果が不十分
となる状態である。したがって制御量uに対する評価を
小さくして制御の感度を高める必要がある。よって前記
式(13)にてuに対する評価を小さくする必要があ
る。このためS67にて式(13)のRを1/2倍とす
る。更にS65において、S67で2倍とされたR及び
Q,A,Bを用いて新たにゲイン《F》を求め、ch−
rをクリアする。
ch−rが2とされているときにはS66からS69に
移る。S20にてch−rが2とされる場合は、付加質
量6のが過少変位を生じている場合である。この状態で
はサーボモータ8の動力容量に対してその制御量に余裕
があり過ぎ、付加質量6の動作による制振効果が不十分
となる状態である。したがって制御量uに対する評価を
小さくして制御の感度を高める必要がある。よって前記
式(13)にてuに対する評価を小さくする必要があ
る。このためS67にて式(13)のRを1/2倍とす
る。更にS65において、S67で2倍とされたR及び
Q,A,Bを用いて新たにゲイン《F》を求め、ch−
rをクリアする。
【0135】このように地震波等の振動のエネルギの変
化に直ちに対応して付加質量6の変位及び制御量のそれ
ぞれに対する評価の度合いを調整するようにしたため、
常に制振装置1の制御能力に応じた範囲内で精度の高い
制振制御が実行され得る。CPU25bでは、CPU2
5aによって図7〜図9に示す制振動作がなされている
間、上述した図10、図11の動作が繰り返し実行され
る。したがって上記付加質量6の変位及び制御量のそれ
ぞれが常時監視され、評価関数Jの重みQ,Rが適宜更
新され、信頼性の高い制振装置を実現し得る。
化に直ちに対応して付加質量6の変位及び制御量のそれ
ぞれに対する評価の度合いを調整するようにしたため、
常に制振装置1の制御能力に応じた範囲内で精度の高い
制振制御が実行され得る。CPU25bでは、CPU2
5aによって図7〜図9に示す制振動作がなされている
間、上述した図10、図11の動作が繰り返し実行され
る。したがって上記付加質量6の変位及び制御量のそれ
ぞれが常時監視され、評価関数Jの重みQ,Rが適宜更
新され、信頼性の高い制振装置を実現し得る。
【0136】次に本発明の第2実施例について説明す
る。本実施例は、動吸振器2設置時に用いることが有効
な構成である。本実施例の概略構成は図1に示した前述
の第1実施例の構成と同様であるため、その説明を省略
する。
る。本実施例は、動吸振器2設置時に用いることが有効
な構成である。本実施例の概略構成は図1に示した前述
の第1実施例の構成と同様であるため、その説明を省略
する。
【0137】CPU25aでは、まず図12に示す記録
タイミングモードでビル2の振動データ《X》が記録さ
れ、そのデータ《X》を使用して図13に示す演算モー
ドによって最適な前記評価関数Jの重みQ,Rが求めら
れ、そのQ,Rを使用して制御ゲイン《F》が求めら
れ、その制御ゲイン《F》を使用して図7〜図9の制振
動作が実行される。
タイミングモードでビル2の振動データ《X》が記録さ
れ、そのデータ《X》を使用して図13に示す演算モー
ドによって最適な前記評価関数Jの重みQ,Rが求めら
れ、そのQ,Rを使用して制御ゲイン《F》が求めら
れ、その制御ゲイン《F》を使用して図7〜図9の制振
動作が実行される。
【0138】図12の記録タイミングモードでは、まず
S201にてビル2の振動のデータ《X》の記録時間を
計測する記録時間タイマMt、同データ《X》の記録開
始を指示する記録開始フラグSf及び同データ《X》の
記録間隔を計測する(サンプリング周期)を計測する記
録間隔タイマCtのそれぞれを初期化する。記録間隔タ
イマCtが所定のサンプリング周期Smを越える迄、S
204で記録間隔タイマCtをインクリメントし再びS
202に戻ることを繰り返し時間待ち動作をおこなう。
S201にてビル2の振動のデータ《X》の記録時間を
計測する記録時間タイマMt、同データ《X》の記録開
始を指示する記録開始フラグSf及び同データ《X》の
記録間隔を計測する(サンプリング周期)を計測する記
録間隔タイマCtのそれぞれを初期化する。記録間隔タ
イマCtが所定のサンプリング周期Smを越える迄、S
204で記録間隔タイマCtをインクリメントし再びS
202に戻ることを繰り返し時間待ち動作をおこなう。
【0139】次にS202にて記録間隔タイマCtが所
定のサンプリング周期Smに至るとS205にて前述の
ごとく図1の各センサ15a〜15dから出力された上
記振動のデータ《X》をサーボアンプ19a〜19d、
減算回路20、A/D変換器24を介して読み込む。な
おこの場合、地震が生じていない通常の状態であるた
め、ビル2の振動のデータ《X》は主に風による振動の
データである。次にS206にて記録開始フラグSfが
1でない場合にはS207に移る。このS207で振動
データ《X》が所定のしきい値《X》start を越えてい
れば、振動データ《X》を記録すべくS208にて記録
開始フラグSfを1にセットしてS209に移る。上記
S207の動作は、あまりにデータ《X》の値が小さ過
ぎる場合には、センサ15a〜15d等の計測誤差の影
響が相対的に大きくなるため、所定の値未満のデータを
記録しないようにするためになされる。
定のサンプリング周期Smに至るとS205にて前述の
ごとく図1の各センサ15a〜15dから出力された上
記振動のデータ《X》をサーボアンプ19a〜19d、
減算回路20、A/D変換器24を介して読み込む。な
おこの場合、地震が生じていない通常の状態であるた
め、ビル2の振動のデータ《X》は主に風による振動の
データである。次にS206にて記録開始フラグSfが
1でない場合にはS207に移る。このS207で振動
データ《X》が所定のしきい値《X》start を越えてい
れば、振動データ《X》を記録すべくS208にて記録
開始フラグSfを1にセットしてS209に移る。上記
S207の動作は、あまりにデータ《X》の値が小さ過
ぎる場合には、センサ15a〜15d等の計測誤差の影
響が相対的に大きくなるため、所定の値未満のデータを
記録しないようにするためになされる。
【0140】S209では記録間隔フラグCtをクリア
し、S202に戻り、この場合CtはS209にてクリ
アされSmに以下であるためS204に移り、前述のご
とくCtがSmに至る迄S202、S204の動作を繰
り返し時間待ち動作がおこなわれる。
し、S202に戻り、この場合CtはS209にてクリ
アされSmに以下であるためS204に移り、前述のご
とくCtがSmに至る迄S202、S204の動作を繰
り返し時間待ち動作がおこなわれる。
【0141】上記時間待ち動作が終わりCtがSmに至
ると、S205にてデータ《X》が読み込まれS206
へと移る。このときには既にS208にて記録開始フラ
グSfが1とされているため、S206からS211に
移りS205にて読み込まれたデータ《X》がメモリ3
0に転送され記録される。更にS212にて記録時間タ
イマMtがインクリメントされ、S213では記録間隔
フラグCtがクリアされる。
ると、S205にてデータ《X》が読み込まれS206
へと移る。このときには既にS208にて記録開始フラ
グSfが1とされているため、S206からS211に
移りS205にて読み込まれたデータ《X》がメモリ3
0に転送され記録される。更にS212にて記録時間タ
イマMtがインクリメントされ、S213では記録間隔
フラグCtがクリアされる。
【0142】S214にてMtがTgに至っていなけれ
ばS202に移る。S202では、S213にてCtが
クリアされているためサンプリング周期Smに至るまで
S202,S204の動作が繰り返され時間待ち動作が
なされる。この時間待ち動作が終了してサンプリング周
期Smに至るとS205にてデータ《X》が読み込ま
れ、S206を通過し、S211に移る。S211で
は、S205で読み込まれたデータ《X》がメモリ30
に転送される。更にS212で記録時間タイマMtがイ
ンクリメントされS213で記録間隔タイマCtがクリ
アされる。以上S205〜S206及びS211〜S2
14と、S202、S204の繰り返し動作による時間
待ち動作とが、記録時間タイマMtが所定の記録時間T
gに至るまで繰り返され、その都度データ《X》が読み
込まれるとともにメモリ30に記録される。S214に
てMtが所定の記録時間Tgに至り、所定のサンプリン
グ回数のデータ《X》の記録が終了すると図13のS2
20に移る。
ばS202に移る。S202では、S213にてCtが
クリアされているためサンプリング周期Smに至るまで
S202,S204の動作が繰り返され時間待ち動作が
なされる。この時間待ち動作が終了してサンプリング周
期Smに至るとS205にてデータ《X》が読み込ま
れ、S206を通過し、S211に移る。S211で
は、S205で読み込まれたデータ《X》がメモリ30
に転送される。更にS212で記録時間タイマMtがイ
ンクリメントされS213で記録間隔タイマCtがクリ
アされる。以上S205〜S206及びS211〜S2
14と、S202、S204の繰り返し動作による時間
待ち動作とが、記録時間タイマMtが所定の記録時間T
gに至るまで繰り返され、その都度データ《X》が読み
込まれるとともにメモリ30に記録される。S214に
てMtが所定の記録時間Tgに至り、所定のサンプリン
グ回数のデータ《X》の記録が終了すると図13のS2
20に移る。
【0143】又、S207にてデータ《X》が所定のし
きい値《X》start を越えない場合には、S208を経
由せずに直接S209に移る。S209では記録間隔フ
ラグCtをクリアた後、S202に移りS202からS
204の繰り返しによる時間待ち動作がなされる。その
後所定のサンプリング周期Smに至るとS205に移り
データ《X》の読込がなされる。以後データ《X》がし
きい値《X》start を越えるまで上述の動作S206〜
S209と、S202、S204の繰り返しによる時間
待ち動作とが繰り返される。
きい値《X》start を越えない場合には、S208を経
由せずに直接S209に移る。S209では記録間隔フ
ラグCtをクリアた後、S202に移りS202からS
204の繰り返しによる時間待ち動作がなされる。その
後所定のサンプリング周期Smに至るとS205に移り
データ《X》の読込がなされる。以後データ《X》がし
きい値《X》start を越えるまで上述の動作S206〜
S209と、S202、S204の繰り返しによる時間
待ち動作とが繰り返される。
【0144】図13の演算モードでは、あらかじめメモ
リ30に記録されている図16に示す数学的モデルに対
し、S220において、例えば前述の図10にて示した
ごとくの演算によってビル2の剛性マトリクスKと減衰
係数マトリクスCとを求め、更に数学的モデルのA,B
マトリクスをそれぞれ求めて新たな数学的モデルを完成
させる。なお、上記あらかじめメモリ30に記録された
数学的モデルは、質量mS1〜mS4のみ実測値を使用し、
他の定数は適宜任意に設定可能な構成とされている。
リ30に記録されている図16に示す数学的モデルに対
し、S220において、例えば前述の図10にて示した
ごとくの演算によってビル2の剛性マトリクスKと減衰
係数マトリクスCとを求め、更に数学的モデルのA,B
マトリクスをそれぞれ求めて新たな数学的モデルを完成
させる。なお、上記あらかじめメモリ30に記録された
数学的モデルは、質量mS1〜mS4のみ実測値を使用し、
他の定数は適宜任意に設定可能な構成とされている。
【0145】更にS221にて、それぞれ設定の結果制
振装置1の制御能力を越えない範囲内の任意の値に評価
関数Jの重みQ,Rを設定する。更にその値Q,Rを使
用して前記式(15),(16)にて制御ゲイン《F》
を求める。その制御ゲイン《F》に対して一定の強さの
乱数波の外力を及ぼした場合の応答としてのビル2の振
動及び制振装置1の制御動作をシミュレーション演算に
よって求める。このシミュレーション演算はCPU25
bが実行し、その結果の付加質量6の最大変位X1 max
及び動吸振器2の最大消費電力Xpmax をそれぞれメモ
リ30に記録する。更にX1 max 、Xpmax のそれぞれ
を図6に示す重み検証モードにて上限値X1 maxlmt 、
Xpmaxlmt、下限値X1 minlmt、Xpminlmtとそれぞれ
比較し、更に図11に示す重み更新モードにてそれぞれ
の重みqa,Rを調整し、それぞれの重み更新フラグc
h−q,ch−rがそれぞれ0になったときの重みq
a,Rを使用して前述のごとく制御ゲイン《F》を求
め、その制御ゲイン《F》(フィードバックゲイン)を
使用して図7〜図9記載の制振動作を実行する。なお、
図11に示す重み更新モードはCPU25bが実行す
る。
振装置1の制御能力を越えない範囲内の任意の値に評価
関数Jの重みQ,Rを設定する。更にその値Q,Rを使
用して前記式(15),(16)にて制御ゲイン《F》
を求める。その制御ゲイン《F》に対して一定の強さの
乱数波の外力を及ぼした場合の応答としてのビル2の振
動及び制振装置1の制御動作をシミュレーション演算に
よって求める。このシミュレーション演算はCPU25
bが実行し、その結果の付加質量6の最大変位X1 max
及び動吸振器2の最大消費電力Xpmax をそれぞれメモ
リ30に記録する。更にX1 max 、Xpmax のそれぞれ
を図6に示す重み検証モードにて上限値X1 maxlmt 、
Xpmaxlmt、下限値X1 minlmt、Xpminlmtとそれぞれ
比較し、更に図11に示す重み更新モードにてそれぞれ
の重みqa,Rを調整し、それぞれの重み更新フラグc
h−q,ch−rがそれぞれ0になったときの重みq
a,Rを使用して前述のごとく制御ゲイン《F》を求
め、その制御ゲイン《F》(フィードバックゲイン)を
使用して図7〜図9記載の制振動作を実行する。なお、
図11に示す重み更新モードはCPU25bが実行す
る。
【0146】図14、図15は、それぞれ本発明の第3
実施例の初期値設定モード、繰り返し演算モードの動作
フローチャートをそれぞれ示す。本実施例の構成は図1
4、図15に示す動作を除いて第実施例と同様であるた
め、第2実施例と同様の構成部分の説明を省略する。図
14,図15の動作は図13に示す演算モードのS22
1に相当する動作であり、CPU25bが実行する。
実施例の初期値設定モード、繰り返し演算モードの動作
フローチャートをそれぞれ示す。本実施例の構成は図1
4、図15に示す動作を除いて第実施例と同様であるた
め、第2実施例と同様の構成部分の説明を省略する。図
14,図15の動作は図13に示す演算モードのS22
1に相当する動作であり、CPU25bが実行する。
【0147】まずS230にて各評価関数Jの重みq
a,Rの初期値qa(0),R(0)をそれぞれ1.
0,1.0×10-1と設定する。更に後述するシミュレ
ーション演算にて上記それぞれの値qa,Rを除々に縮
小化させるための除算パラメタΔXの初期値を2.0と
設定する。
a,Rの初期値qa(0),R(0)をそれぞれ1.
0,1.0×10-1と設定する。更に後述するシミュレ
ーション演算にて上記それぞれの値qa,Rを除々に縮
小化させるための除算パラメタΔXの初期値を2.0と
設定する。
【0148】更にS231にて前記式(16)のリカッ
チ方程式を解き式(15)からフィードバックゲインの
初期値《F》(1)を求める。更にS233にて上記フ
ィードバック《F》(1)を使用した場合のシミュレー
ション演算をおこなう。この場合ビル2に与えられる外
力は1.0×10-2の白色雑音(通常の風による外力に
相当する値)とし、その外力に対するビル2の応答とし
ての振動と、その振動に対する制振装置1の動作とを、
それぞれの相互作用を含めて所定時間分シミュレーショ
ン演算する。
チ方程式を解き式(15)からフィードバックゲインの
初期値《F》(1)を求める。更にS233にて上記フ
ィードバック《F》(1)を使用した場合のシミュレー
ション演算をおこなう。この場合ビル2に与えられる外
力は1.0×10-2の白色雑音(通常の風による外力に
相当する値)とし、その外力に対するビル2の応答とし
ての振動と、その振動に対する制振装置1の動作とを、
それぞれの相互作用を含めて所定時間分シミュレーショ
ン演算する。
【0149】更にS233にて、上記シミュレーション
演算の結果からビル2の最上階の変位量を得、その変位
量の最大値を初期値としてXS1max (0)に代入する。
更にS234にて繰り返し演算フラグEfをクリアす
る。このフラグEfが0である間に図15に示す繰り返
し演算モードの動作が繰り返し実行される。
演算の結果からビル2の最上階の変位量を得、その変位
量の最大値を初期値としてXS1max (0)に代入する。
更にS234にて繰り返し演算フラグEfをクリアす
る。このフラグEfが0である間に図15に示す繰り返
し演算モードの動作が繰り返し実行される。
【0150】図15の繰り返し演算モードでは、まずS
240にて初期値の重みqa(0),R(0)をそれぞ
れ前記除算パラメタΔXで除算した後、変数qa
(1),R(1)にそれぞれ代入する。更にS241に
てこの重み変数qa(1),R(1)を使用して前述の
ごとくフィードバックゲイン《F》(1)を求める。S
242にて、このフィードバックゲイン《F》(1)を
使用した場合のシミュレーション演算が実行される。こ
の場合も図14のS232の場合と同様、ビル2に与え
られる外力は1.0×10-2の白色雑音とし、その外力
に対するビル2の応答としての振動と、その振動に対す
る制振装置1の動作とを、それぞれの相互作用を含めて
所定時間分シミュレーション演算する。
240にて初期値の重みqa(0),R(0)をそれぞ
れ前記除算パラメタΔXで除算した後、変数qa
(1),R(1)にそれぞれ代入する。更にS241に
てこの重み変数qa(1),R(1)を使用して前述の
ごとくフィードバックゲイン《F》(1)を求める。S
242にて、このフィードバックゲイン《F》(1)を
使用した場合のシミュレーション演算が実行される。こ
の場合も図14のS232の場合と同様、ビル2に与え
られる外力は1.0×10-2の白色雑音とし、その外力
に対するビル2の応答としての振動と、その振動に対す
る制振装置1の動作とを、それぞれの相互作用を含めて
所定時間分シミュレーション演算する。
【0151】更にS243にて上記の結果からビル2の
最上階の変位量を得、その変位量の最大値をXS1max
(1)に代入する。次にS244にて前記変位量の初期
値XS1max (0)から上記値XS1max (1)を差し引い
た値を得、この値を除算パラメタΔXに代入し、そのΔ
Xがあらかじめ設定した許容差ε(1〜2の間の数)よ
り大きい場合にはS246に移る。S246では前記シ
ミュレーション演算の結果の付加質量6の最大変位量X
amax があらかじめ設定されている制限値Xalm t と比
較され、制限値Xalmt を越えていなければS248に
移り、上記シミュレーション演算の結果の動吸振器2の
サーボモータ8の消費電力の最大値Xpmax があらかじ
め設定されている制限値Xplmt と比較され、制限値X
plmt を越えなければS250に移る。
最上階の変位量を得、その変位量の最大値をXS1max
(1)に代入する。次にS244にて前記変位量の初期
値XS1max (0)から上記値XS1max (1)を差し引い
た値を得、この値を除算パラメタΔXに代入し、そのΔ
Xがあらかじめ設定した許容差ε(1〜2の間の数)よ
り大きい場合にはS246に移る。S246では前記シ
ミュレーション演算の結果の付加質量6の最大変位量X
amax があらかじめ設定されている制限値Xalm t と比
較され、制限値Xalmt を越えていなければS248に
移り、上記シミュレーション演算の結果の動吸振器2の
サーボモータ8の消費電力の最大値Xpmax があらかじ
め設定されている制限値Xplmt と比較され、制限値X
plmt を越えなければS250に移る。
【0152】S250では、各重み、フィードバックゲ
イン及びビル2の最大変位の初期値qa(0),R
(0),《F》(0)及びXS1max (0)がそれぞれS
240,S241及びS243にてそれぞれ求められた
qa(1),R(1),《F》(1)及びXS1max
(1)によって置き換えられる。更にS240に戻り、
上記各重みqa(1),R(1)がそれぞれ初期値qa
(0),R(0)としてS244にて更新された除算パ
ラメタΔXによって除算され、その結果を使用してS2
41にてフィードバックゲイン《F》(1)が求めら
れ、更にS242にて白色雑音の外力に対するビル2、
制振装置1の応答がシミュレーション演算によって求め
られる。
イン及びビル2の最大変位の初期値qa(0),R
(0),《F》(0)及びXS1max (0)がそれぞれS
240,S241及びS243にてそれぞれ求められた
qa(1),R(1),《F》(1)及びXS1max
(1)によって置き換えられる。更にS240に戻り、
上記各重みqa(1),R(1)がそれぞれ初期値qa
(0),R(0)としてS244にて更新された除算パ
ラメタΔXによって除算され、その結果を使用してS2
41にてフィードバックゲイン《F》(1)が求めら
れ、更にS242にて白色雑音の外力に対するビル2、
制振装置1の応答がシミュレーション演算によって求め
られる。
【0153】更にS243にて上記シミュレーション演
算の結果のビル2の最上階の最大変位XS1max (1)か
ら前回の演算動作の際に求められたビル2の最上階の最
大変位XS1max (1)が差し引かれる。その減算結果が
前記許容差ε(1以上)を越えた場合にはS246にて
シミュレーション演算結果の付加質量6の最大変位量X
amax が検証され、制限値Xalim 以内であればS24
8に移り、更にシミュレーション演算結果の動吸振器2
のサーボモータ8の最大消費電力Xpmax が検証され
る。ここでXpmax が制限値Xplim 以内であればS2
50にて各値qa(1),R(1),《F》(1)及び
XS1max (1)が今回の演算動作によって求められた値
で置き換えられる。
算の結果のビル2の最上階の最大変位XS1max (1)か
ら前回の演算動作の際に求められたビル2の最上階の最
大変位XS1max (1)が差し引かれる。その減算結果が
前記許容差ε(1以上)を越えた場合にはS246にて
シミュレーション演算結果の付加質量6の最大変位量X
amax が検証され、制限値Xalim 以内であればS24
8に移り、更にシミュレーション演算結果の動吸振器2
のサーボモータ8の最大消費電力Xpmax が検証され
る。ここでXpmax が制限値Xplim 以内であればS2
50にて各値qa(1),R(1),《F》(1)及び
XS1max (1)が今回の演算動作によって求められた値
で置き換えられる。
【0154】上記S240〜S244,S246,S2
48及びS250の各動作は、S244にてビル2の最
上階の最大変位XS1max (1)の前回の演算時との差Δ
Xがεを越え、S246にて付加質量6の最大変位量X
amax が制限値Xalim 以内であり、S248にてサー
ボモータ8の最大消費電力Xpmax が制限値Xplim以
内である間繰り返して実行される。又、S244にてX
S1max (1)の前回の演算時との差ΔXがε以内となる
か、S246にて付加質量6の最大変位量Xamax が制
限値Xalim を超過するか、S248にてサーボモータ
8の最大消費電力Xpmax が制限値Xplim を超過した
場合には、それぞれS245,S247,S249に移
り、繰り返し演算は終了する。その場合には、S236
にて、前回の演算の際の各値《F》(0),qa
(0),R(0)が採用され、以後この制御ゲイン
《F》を使用して図7〜図9の制振動作が実行される。
48及びS250の各動作は、S244にてビル2の最
上階の最大変位XS1max (1)の前回の演算時との差Δ
Xがεを越え、S246にて付加質量6の最大変位量X
amax が制限値Xalim 以内であり、S248にてサー
ボモータ8の最大消費電力Xpmax が制限値Xplim以
内である間繰り返して実行される。又、S244にてX
S1max (1)の前回の演算時との差ΔXがε以内となる
か、S246にて付加質量6の最大変位量Xamax が制
限値Xalim を超過するか、S248にてサーボモータ
8の最大消費電力Xpmax が制限値Xplim を超過した
場合には、それぞれS245,S247,S249に移
り、繰り返し演算は終了する。その場合には、S236
にて、前回の演算の際の各値《F》(0),qa
(0),R(0)が採用され、以後この制御ゲイン
《F》を使用して図7〜図9の制振動作が実行される。
【0155】上記繰り返し演算中は、S240にて評価
関数Jの重みqa(1),R(1)をそれぞれ除算する
除算パラメタΔXは1を越える数である。即ち、前述の
ごとくεが1〜2の値であるため、ΔXが1以下になる
とS244にてS245に移り繰り返し演算が終了す
る。このように1を越える数で除算されることによっ
て、重みqa(1),R(1)は除々に縮小される。付
加質量6の変位及びサーボモータ8の消費電力のそれぞ
れに対する重みqa(1),R(1)が縮小化されるこ
とによって、実質的にビル2の変位に対する重みが増加
され、制振制御の感度が引き上げられ理想的な制御系に
近づく。
関数Jの重みqa(1),R(1)をそれぞれ除算する
除算パラメタΔXは1を越える数である。即ち、前述の
ごとくεが1〜2の値であるため、ΔXが1以下になる
とS244にてS245に移り繰り返し演算が終了す
る。このように1を越える数で除算されることによっ
て、重みqa(1),R(1)は除々に縮小される。付
加質量6の変位及びサーボモータ8の消費電力のそれぞ
れに対する重みqa(1),R(1)が縮小化されるこ
とによって、実質的にビル2の変位に対する重みが増加
され、制振制御の感度が引き上げられ理想的な制御系に
近づく。
【0156】他方、S246,S248にてそれぞれ付
加質量6の変位Xamax 、サーボモータ8の消費電力X
pmax の超過の有無の検証がなされている。よってS2
46,S248における検証を通過しながら上記繰り返
し演算がなされることによって、制御系の最適化がなさ
れる。したがってシミュレーション演算結果のビル2の
最上階の変位XS1max (1)は繰り返し演算の進行にと
もなって除々に縮小されるはずである。又、制御系が最
適状態に近づくにしたがって同じ刻み量で各重みqa
(1),R(1)を縮小した場合、繰り返し演算動作毎
の前後の変位XS1max の差、即ちΔXは繰り返し演算の
進行にともなって除々に縮小化する。
加質量6の変位Xamax 、サーボモータ8の消費電力X
pmax の超過の有無の検証がなされている。よってS2
46,S248における検証を通過しながら上記繰り返
し演算がなされることによって、制御系の最適化がなさ
れる。したがってシミュレーション演算結果のビル2の
最上階の変位XS1max (1)は繰り返し演算の進行にと
もなって除々に縮小されるはずである。又、制御系が最
適状態に近づくにしたがって同じ刻み量で各重みqa
(1),R(1)を縮小した場合、繰り返し演算動作毎
の前後の変位XS1max の差、即ちΔXは繰り返し演算の
進行にともなって除々に縮小化する。
【0157】更に本実施例では、前述のこどく上記各重
みqa(1),R(1)は繰り返し演算毎に上記ΔXで
除算されることによって縮小化される。このΔXの初期
値は前述のごとく2.0に設定されているため、繰り返
し演算の開始当初はS240にて各重みqa(1),R
(1)を除算する割合が大きく(1/2)その分最適値
に近づく速度が速い。他方繰り返し演算の進行にともな
って前述のごとくΔXは除々に縮小化し、1に近づく。
ΔXが1に近づくことによってS240にて各重みqa
(1),R(1)に対する除算の割合が小さくなる。他
方、繰り返し演算の進行にともなって各重みqa
(1),R(1)がそれぞれ最適値に近づく。即ち各重
みqa(1),R(1)がそれぞれ最適値に近づくとと
もに各重みqa(1),R(1)に対する除算の割合が
除々に小さくなる。このように上記構成によって変位X
S1max の収束に至る迄に要する繰り返し演算回数を減少
させることができる。なお、このような構成に限らず、
各重みqa(1),R(1)に対する刻み量を一定値
(例えば0.1づつ減算する構成)としてもよいことは
もちろんである。
みqa(1),R(1)は繰り返し演算毎に上記ΔXで
除算されることによって縮小化される。このΔXの初期
値は前述のごとく2.0に設定されているため、繰り返
し演算の開始当初はS240にて各重みqa(1),R
(1)を除算する割合が大きく(1/2)その分最適値
に近づく速度が速い。他方繰り返し演算の進行にともな
って前述のごとくΔXは除々に縮小化し、1に近づく。
ΔXが1に近づくことによってS240にて各重みqa
(1),R(1)に対する除算の割合が小さくなる。他
方、繰り返し演算の進行にともなって各重みqa
(1),R(1)がそれぞれ最適値に近づく。即ち各重
みqa(1),R(1)がそれぞれ最適値に近づくとと
もに各重みqa(1),R(1)に対する除算の割合が
除々に小さくなる。このように上記構成によって変位X
S1max の収束に至る迄に要する繰り返し演算回数を減少
させることができる。なお、このような構成に限らず、
各重みqa(1),R(1)に対する刻み量を一定値
(例えば0.1づつ減算する構成)としてもよいことは
もちろんである。
【0158】このようにシミュレーション演算を含む繰
り返し演算による制御系の最適化を実行するようにした
ため、実際にビル2を加振する必要がなく、加振による
危険性を回避することができる。又、短期間で自動的に
制御系の最適化ができるため保守点検に要する工数を減
少させることができるとともに、制振効果の向上を図る
ことができる。
り返し演算による制御系の最適化を実行するようにした
ため、実際にビル2を加振する必要がなく、加振による
危険性を回避することができる。又、短期間で自動的に
制御系の最適化ができるため保守点検に要する工数を減
少させることができるとともに、制振効果の向上を図る
ことができる。
【0159】尚、上記各実施例では、LQ制御における
評価関数Jの重みQ,Rの最適化を実行する構成であっ
たが、この構成に限らず、例えばビル2の振動のデータ
《X》に対して重みを設け、それを最適化する構成とし
てもよい。
評価関数Jの重みQ,Rの最適化を実行する構成であっ
たが、この構成に限らず、例えばビル2の振動のデータ
《X》に対して重みを設け、それを最適化する構成とし
てもよい。
【0160】又、上記各実施例では、ビル2の制振を行
う制振装置を一例として挙げたが、これに限らず上記動
吸振器3をビル以外の構造物(例えば橋梁、鉄塔、高架
建築物、スタジアム等)にも適用できるのは勿論であ
る。
う制振装置を一例として挙げたが、これに限らず上記動
吸振器3をビル以外の構造物(例えば橋梁、鉄塔、高架
建築物、スタジアム等)にも適用できるのは勿論であ
る。
【0161】
【発明の効果】上述の如く、請求項1乃至4の発明によ
れば、構造物の振動、付加質量の移動又はその双方を縮
小化することができるため、構造物、付加質量又はその
双方の特性に最適な制振制御を実現することができる。
れば、構造物の振動、付加質量の移動又はその双方を縮
小化することができるため、構造物、付加質量又はその
双方の特性に最適な制振制御を実現することができる。
【0162】請求項5の発明によれば、構造物に対する
外力の変動、制振装置の経時変化による性能劣化等によ
る付加質量の移動に関するデータの変動に応じて適宜制
振制御の感度が調整されるため、制振装置の能力に応じ
た制振効果を実現することによって構造物に対する外力
の変動、制振装置の経時変化による性能劣化等が生じた
場合にも制振動作を続行することができ、保守点検に要
する工数を減少させることができるとともに、常に良好
な制振効果を得ることができる。
外力の変動、制振装置の経時変化による性能劣化等によ
る付加質量の移動に関するデータの変動に応じて適宜制
振制御の感度が調整されるため、制振装置の能力に応じ
た制振効果を実現することによって構造物に対する外力
の変動、制振装置の経時変化による性能劣化等が生じた
場合にも制振動作を続行することができ、保守点検に要
する工数を減少させることができるとともに、常に良好
な制振効果を得ることができる。
【0163】請求項6の発明によれば、構造物を強制的
に加振することなくシミュレーション演算によって間制
御系を最適化できるため、構造物の加振による危険性を
回避できるとともに、良好な制振効果を得ることができ
る。
に加振することなくシミュレーション演算によって間制
御系を最適化できるため、構造物の加振による危険性を
回避できるとともに、良好な制振効果を得ることができ
る。
【0164】請求項7の発明によれば、必要に応じて記
憶手段に記憶された数学的モデルを更新すればよいた
め、構造物に対する外力の変動、制振装置の経時変化に
よる性能劣化等による数学的モデルの更新の必要性が生
じた場合の対処が容易となり、保守点検に要する工数を
減少させることができるとともに、常に良好な制振効果
を得ることができる。
憶手段に記憶された数学的モデルを更新すればよいた
め、構造物に対する外力の変動、制振装置の経時変化に
よる性能劣化等による数学的モデルの更新の必要性が生
じた場合の対処が容易となり、保守点検に要する工数を
減少させることができるとともに、常に良好な制振効果
を得ることができる。
【0165】請求項8の発明によれば、上記数学的モデ
ルの更新が自動的になされるため、更に上記効果を向上
させることができる。
ルの更新が自動的になされるため、更に上記効果を向上
させることができる。
【図1】本発明になる制振装置の概略構成図である。
【図2】動吸振器の正面図である。
【図3】動吸振器の縦断面図である。
【図4】メモリに記憶された項目を示す図である。
【図5】本発明の第1実施例の制振装置のCPUが実行
する記録タイミングモードの処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
する記録タイミングモードの処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図6】図5の処理に続いて実行される重み検証モード
の処理を説明するためのフローチャートである。
の処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】図6の処理に続いて実行される制振動作の処理
を説明するためのフローチャートである。
を説明するためのフローチャートである。
【図8】図7の処理に続いて実行される風圧制振モード
の処理を説明するためのフローチャートである。
の処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】図7の処理に続いて実行される地震制振モード
の処理を説明するためのフローチャートである。
の処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の第1実施例の制振装置のCPUが実
行する数学的モデル演算モードの処理を説明するための
フローチャートである。
行する数学的モデル演算モードの処理を説明するための
フローチャートである。
【図11】図10に続く重み更新モードの処理を説明す
るためのフローチャートである。
るためのフローチャートである。
【図12】本発明の第2実施例の制振装置のCPUが実
行する記録タイミングモードの処理を説明するためのフ
ローチャートである。
行する記録タイミングモードの処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図13】図12に続く演算モードのの処理を説明する
ためのフローチャートである。
ためのフローチャートである。
【図14】本発明の第3実施例の制振装置のCPUが実
行する初期設定モードの処理を説明するためのフローチ
ャートである。
行する初期設定モードの処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図15】図14に続く繰り返し演算モードの処理を説
明するためのフローチャートである。
明するためのフローチャートである。
【図16】ビル及び動吸振器の振動モデル(数学的モデ
ル)を示す図である。
ル)を示す図である。
1 制振装置 2 ビル(構造物) 3 動吸振器 4 制御装置 6 付加質量 8 ACサーボモータ 15a〜15d,18 センサ 16 風速計 22 地震計 25a CPU(制御系定数演算手段、縮小化時比率更
新手段、縮小化時比率最適化手段、構造定数更新手段) 25b CPU(制御系定数演算手段、縮小化時比率更
新手段、縮小化時比率最適化手段、構造定数更新手段) 33 ハイパスフィルタ
新手段、縮小化時比率最適化手段、構造定数更新手段) 25b CPU(制御系定数演算手段、縮小化時比率更
新手段、縮小化時比率最適化手段、構造定数更新手段) 33 ハイパスフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蔭山 満 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 松岡 佳子 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 構造物の変位を検出するセンサからの検
出信号に基づいて駆動信号を生成し、該駆動信号により
アクチュエータを駆動して付加質量を移動させ、該構造
物の振動を制振する制振装置において、 前記センサから出力される前記構造物の振動のデータを
所定の比率で縮小化するようにして、前記駆動信号の生
成をおこなう制御系の定数を求める制御系定数演算手段
を有することを特徴とする制振装置。 - 【請求項2】 構造物の変位を検出するセンサからの検
出信号に基づいて駆動信号を生成し、該駆動信号により
アクチュエータを駆動して付加質量を移動させ、該構造
物の振動を制振する制振装置において、 前記付加質量の移動に関するデータを所定の比率で縮小
化するようにして、前記駆動信号の生成をおこなう制御
系の定数を求める制御系定数演算手段を有することを特
徴とする制振装置。 - 【請求項3】 構造物の変位を検出するセンサからの検
出信号に基づいて駆動信号を生成し、該駆動信号により
アクチュエータを駆動して付加質量を移動させ、該構造
物の振動を制振する制振装置において、 前記センサから出力される前記構造物の振動のデータ及
び前記付加質量の移動に関するデータを夫々所定の比率
で縮小化するようにして、前記駆動信号の生成をおこな
う制御系の定数を求める制御系定数演算手段を有するこ
とを特徴とする制振装置。 - 【請求項4】 構造物の変位を検出するセンサからの検
出信号に基づいて駆動信号を生成し、該駆動信号により
アクチュエータを駆動して付加質量を移動させ、該構造
物の振動を制振する制振装置において、 前記センサから出力される前記構造物の振動のデータ及
び前記付加質量の移動に関するデータを夫々所定の比率
で縮小化するようにして、前記駆動信号の生成をおこな
う制御系の定数を求める制御系定数演算手段と、 前記付加質量の移動に関するデータの変化に応じて、前
記縮小化時の所定の比率を更新する縮小化時比率更新手
段とを有することを特徴とする制振装置。 - 【請求項5】 前記縮小化時比率更新手段は、前記付加
質量の移動に関するデータが所定の範囲を逸脱したとき
に前記縮小化時の所定の比率を更新することを特徴とす
る請求項4記載の制振装置。 - 【請求項6】 構造物の変位を検出するセンサからの検
出信号に基づいて駆動信号を生成し、該駆動信号により
アクチュエータを駆動して付加質量を移動させ、該構造
物の振動を制振する制振装置において、 前記駆動信号の生成をおこなう制御系の定数を、前記セ
ンサから出力される前記構造物の振動のデータ及び前記
付加質量の移動に関するデータをそれぞれ所定の比率で
縮小化するようにして求める制御系定数演算手段と、 シミュレーション演算により、前記付加質量の移動のデ
ータが所定の範囲内となるように前記縮小化時の所定の
比率を最適化する縮小化時比率最適化手段とを有するこ
とを特徴とする制振装置。 - 【請求項7】 構造物の変位を検出するセンサからの検
出信号に基づいて駆動信号を生成し、該駆動信号により
アクチュエータを駆動して付加質量を移動させ、該構造
物の振動を制振する制振装置において、 前記駆動信号の生成をおこなう制御系の定数の演算の基
礎となる前記構造物の構造によって決まる特有の定数か
らなる数学的モデルを記憶する記憶手段を有することを
特徴とする制振装置。 - 【請求項8】 前記センサからの出力される前記構造物
の振動のデータに応じて前記記憶手段に記憶された前記
数学的モデルを構成する前記構造物の構造によって決ま
る特有の定数を更新する構造定数更新手段を有すること
を特徴とする請求項7記載の制振装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19185292A JPH0633635A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19185292A JPH0633635A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 制振装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0633635A true JPH0633635A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16281583
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19185292A Pending JPH0633635A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 制振装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0633635A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011026923A (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-10 | Toyota Motor Corp | 制振システム及び建物 |
| JP2012219577A (ja) * | 2011-04-13 | 2012-11-12 | Toyota Motor Corp | 制振システム |
| JP2015110863A (ja) * | 2013-12-06 | 2015-06-18 | 三菱重工業株式会社 | 経年変化の同定装置、及び、制振装置 |
-
1992
- 1992-07-20 JP JP19185292A patent/JPH0633635A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011026923A (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-10 | Toyota Motor Corp | 制振システム及び建物 |
| JP2012219577A (ja) * | 2011-04-13 | 2012-11-12 | Toyota Motor Corp | 制振システム |
| JP2015110863A (ja) * | 2013-12-06 | 2015-06-18 | 三菱重工業株式会社 | 経年変化の同定装置、及び、制振装置 |
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