JPH06336428A - 免疫抑制剤 - Google Patents

免疫抑制剤

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JPH06336428A
JPH06336428A JP5165854A JP16585493A JPH06336428A JP H06336428 A JPH06336428 A JP H06336428A JP 5165854 A JP5165854 A JP 5165854A JP 16585493 A JP16585493 A JP 16585493A JP H06336428 A JPH06336428 A JP H06336428A
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JP
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cathepsin
group
antigen
inhibitor
peptide
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JP5165854A
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Nobuhiko Katsunuma
信彦 勝沼
Yukio Fujisawa
幸夫 藤沢
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】エポキシコハク酸誘導体を含有する免疫抑制剤
を提供する。 【構成】カテプシンBが抗原プロセシングに関与してい
ることを見いだし、該酵素阻害活性を有するエポキシコ
ハク酸誘導体を含有する免疫抑制剤を創製した。 【効果】本発明の免疫抑制剤は、カテプシンBの酵素活
性を強く阻害することにより免疫惹起を抑制しうるの
で、各主の自己免疫疾患の治療薬として用いる事ができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は免疫抑制剤に関するもの
である。さらに詳しくは、抗原プロセシング酵素である
カテプシンを特異的に阻害する自己免疫疾患治療剤に関
する。
【従来の技術】生体内における抗原の処理すなわち提示
の機構は一般に以下のように考えられている。まず、抗
原はエンドサイトーシスによってマクロファージ、樹状
細胞、B細胞などの抗原提示細胞に取り込まれ、酸性画
分のエンドゾームの分解酵素によって消化されて10個
から20個ほどのアミノ酸からなる抗原ペプチドへと分
解(Processing)される。次に、当該抗原ペ
プチドは細胞質内でクラスII主要組織適合遺伝子複合
体(major histocompatibilit
y complex:MHC)分子と複合体を形成す
る。最後に、当該複合体が抗原提示細胞膜上に発現され
る。CD4陽性ヘルパーT細胞がクラスIIMHC分子
に結合した抗原を認識し、活性化されて増殖し、それに
よってB細胞を刺激して分裂増殖させ、プラズマ細胞に
分化させ抗体を分泌させる〔矢野明彦、臨床免疫、2
2,511−522(1990);相沢志郎、臨床免
疫、22,523−533(1990);H.M.グレ
イ、A.セッテ、S.ブース、Scientific
American日本語版,20,7−17(199
0)〕。ペプチド−MHC複合体を認識するT細胞抗原
受容体(TCR−α,β鎖)及びこれをコードする遺伝
子が解明され、またT細胞が反応するためには、抗原と
自己のMHC産物の2種類の分子が認識されなければな
らないが、2本鎖TCRによってその抗原特異性及びM
HC拘束性が決定されることが判明している。多数の抗
原ペプチドがクラスII MHC分子と結合するために
は、抗原ペプチドは一定の規則構造を取ると考えられて
いるが、それが何によって規定されているかは全く明ら
かでない。また、抗原の免疫学的フラグメントのプロセ
シングに関与するプロテアーゼは今日まで明らかにされ
ていない。
【発明が解決しようとする課題】上述のとおり、抗原は
酸性画分のエンドゾームにおいてプロセシングを受けて
10個から20個ほどのアミノ酸に分解され、生じた短
いペプチドがクラスIIMHC分子と結合して細胞表面
に提示される。この抗原のプロセシングに関与する酵素
の実体は今日まで不明であり、この段階を明らかにする
ことによってMHC分子と抗原との相互作用を解明し、
これを抑制する医薬を開発することが望まれている。こ
れらの解明は、自己の分子に対して免疫系が反応する自
己免疫疾患の治療に道を開くものであり、具体的には慢
性関節リウマチ、多発性硬化症、重症筋無力症、インス
リン依存型糖尿病(I型糖尿病)、炎症性腸疾患、全身
性エリトマトーデス、糸球体腎炎、自己免疫性溶血性貧
血、橋本病、潰瘍性大腸炎、原発性胆汁性肝硬変、特発
性血小板減少性紫斑病、交換性眼炎、悪性貧血、シェー
グレン症候群、グッドパスチュア症候群などの治療薬の
開発に結びつくものである。
【課題を解決するための手段】このような研究背景のも
とに、本発明者らは特異性の高いプロテアーゼ阻害剤の
投与によって抗原に対する特異的な抗体の産生が抑制さ
れれば、抗原プロセシングに関与するプロテアーゼを同
定することができると考え、鋭意検討を行った結果、シ
ステインプロテアーゼ阻害剤、とりわけカテプシンB阻
害剤であるエポキシコハク酸誘導体及び抗カテプシンB
抗体が抗原の提示を阻害して特異的抗体の産生を抑制す
ることを見いだした。更に、カテプシンBの一次構造と
三次元構造、及びクラスII MHC分子の一次構造を
比較検討し、カテプシンBの活性中心の一つ、VN
217−223(−VANSWNT−)(配列番号1)
は、クラスII MHC分子β鎖の結合ドメイン、VN
57−63(−VAESWNS−)(配列番号2)と高
い相同性を示し、その相同性の高い配列の中で、他のカ
テプシン類ではそれぞれリジン残基とグリシン残基であ
る点が異なっているアラニン残基とアスパラギン残基が
カテプシンBとクラスII MHC分子との間で同一の
アミノ酸であることを見い出し、カテプシンBがプロセ
シングした抗原ペプチドがクラスII MHC分子に特
異的に結合することにより抗原提示が行われるという予
測を立てた〔図1〕。一方クラスII MHCβ鎖は抗
原ペプチドのC末端ドメイン配列と親和性を示すことか
ら、上記の予測に立つとこの親和性はカテプシンBの基
質特異性によって規定されているといえる。そこで本発
明者は、カテプシンBの分解によって生成される種々の
ペプチドについて検討を重ね、クラスII MHC分子
に対して共通の親和性を示すペプチド配列を見いだし、
抗原性提示ドメインは当該配列とそのN末端側に付加し
たペプチドから構成されていることを明らかにし本発明
を完成するに至った。すなわち、本発明は、(1)エポ
キシコハク酸誘導体を含有する免疫抑制剤、(2)カテ
プシンB阻害作用を有するエポキシコハク酸誘導体を含
有する上記(1)の免疫抑制剤および(3)自己免疫疾
患治療剤である上記(1)の免疫抑制剤である。本発明
におけるエポキシコハク酸誘導体はそのカルボン酸が修
飾されたものまたはその塩であって、分子内のチオール
基が活性中心であると考えられるプロテアーゼ(チオー
ルプロテアーゼ)の活性を阻害しうる作用を有するもの
をいう。該エポキシコハク酸のカルボン酸誘導体として
は、トランス型のエポキシコハク酸のモノまたはジエス
テル、ヒドロキサム酸、モノまたはジアミドが挙げられ
る。トランスエポキシコハク酸エステルとしては、式◎
【化1】 〔式中、RおよびRは同一または互いに独立して、
水素原子、置換されていてもよいアルキルまたは環状炭
化水素基を示す。〕で示される化合物またはその塩が挙
げられる。上記における置換されていてもよいアルキル
としては、置換基を有していてもよい環状炭化水素基で
置換されていてもよい炭素原子数1〜5の直鎖状または
分枝鎖状アルキル基が挙げられ、置換されていてもよい
環状炭化水素基で置換された直鎖状アルキル基が好まし
い。また置換されていてもよい環状炭化水素基としては
1〜3の低級(C1−3)アルキル基、低級
(C1−3)アルコキシまたはハロゲン原子で置換され
ていてもよい1ないし3環性脂環式または芳香族炭化水
素基が好ましく、なかでも1ないし3環性脂環式または
芳香族炭化水素基がシクロアルキル基、シクロアルケニ
ル基もしくはシクロアルカン基または単環式芳香族炭化
水素基であるものが好ましく、とりわけ炭素原子数3〜
8のモノシクロアルキル基,炭素原子数6〜8のビシク
ロアルキル基,炭素数8〜11のトリシクロアルキル
基,炭素数5〜8のモノシクロアルケニル基,炭素数5
〜8のビシクロアルケニル基,炭素数6〜9のモノシク
ロアルケン基,炭素数6〜9のビシクロアルケン基また
は炭素数5〜7の芳香族炭化水素基であるものが好まし
い。本発明においては、上記におけるRまたはR
が、同一もしくは互いに独立し、水素、置換されてい
てもよいC8−9アラルキル基、置換されていてもよい
3−6モノシクロアルキル−C1−4アルキル基,C
10トリシクロアルキル−C1−2アルキル基,C
6−9モノシクロアルケンメチル基,C6−9ビシクロ
アルケンメチル基,C4−8モノシクロアルキル基,置
換されていてもよいCビシクロアルキル基,C10
リシクロアルキル基,C5−8モノシクロアルケニル基
またはC5−8ビシクロアルケニル基であるエポキシコ
ハク酸またはその塩がとりわけ好ましく用いられ、これ
らの具体例としては、例えば、エポキシコハク酸シクロ
ペンチルエステルカリウム塩,エポキシコハク酸シクロ
ヘキシルエステルナトリウム塩,エポキシコハク酸ペン
タメチルエステルカリウム塩,エポキシコハク酸シクロ
ヘキサンメチルエステルカリウム塩,エポキシコハク酸
ノルボルニルエステルカリウム塩,エポキシコハク酸−
2−アダマンチルエステルカリウム塩,エポキシコハク
酸−4−シクロオクテニルエステルカリウム塩,エポキ
シコハク酸−3−シクロヘキサンプロピルエステルカリ
ウム塩,エポキシコハク酸ジ−4−シクロオクテンメチ
ルエステルエポキシジ(トランス−2−クロル)シクロ
ペンタンメチルエステル〔特開昭54−141735〕
などが挙げられる。トランスエポキシコハク酸アミドと
しては、式◎
【化2】 〔式中、Rは水素原子、単環式環状炭化水素または単
環式環状炭化水素基で置換されていてもよい炭素数1〜
10の炭化水素、水素残基を示し、XはNまたはOを示
し、Yは、置換されていてもよいアミノ基を示す〕で表
わされる化合物である。ここにおける単環式環状炭化水
素基としては、シクロアルキル基,シクロアルケニル
基,シクロアルケン基,シクロアルカン基及び芳香族炭
化水素基が挙げられ、さらにこれらが1〜3のハロゲン
原子、低級(C1−3)アルキルまたは低級アルコキシ
基で置換されているものも含まれる。なかでも、炭素数
5〜6のシクロアルキル基、炭素数5〜6のシクロアル
ケニル基、炭素数5〜6のシクロアルカンおよび炭素数
5〜6の芳香族炭化水素基が好ましい。また、鎖状炭化
水素基としては、直鎖状もしくは分枝状アルキル、アル
ケニルまたはアルキニルが挙げられ、好ましくはC
1−5アルキル基,C2−4アルケニル基,C2−4
ルキニル基であり、また単環式炭化水素で置換された鎖
状炭化水素としては、C5−6シクロアルキル,C
1−3アルキル基,C5−6シクロアルケン,C1−3
アルキル基,C1−3アラルキル基が好ましい。置換さ
れていてもよいアミノ基は、Nに結合手を有するアミノ
酸または◎
【化3】 〔式中、R及びRは同一または独立して、水素原
子,C1−5アルキル基,低級(C1−3)アルキルを
介して結合していてもよく、かつ環構成基として1個の
N,S,Oを有していてもよい1または2環性環状基、
N−カルボキシアミノC4−5アルキルを示すか、また
はR及びRは結合する窒素原子と共に5〜6員の複
素環基を形成する〕で示される基を示す。ここにおいて
アミノ酸とは、1または2のペプチド結合を有していて
もよいアミノ酸、そのエステル、カルボキサアミドおよ
び塩を示し、アミノ酸残基としてはL−α−アミノ酸特
に天然のL−α−アミノ酸が好ましく、その具体例とし
てロイシン、イソロイシン,プロリン,トレオニン,チ
ロジンおよびアルギニンなどが挙げられる。また、アミ
ノ酸残基数が2個のものである具体例として、プロリル
プロリン,トレオニルイソロイシン,チロジニルアルギ
ニン,イソロイシルプロリン,イソロイシルアルギニン
などが挙げられる。上記でいうアルキル基は直鎖または
分枝鎖状のいずれでもよい。環構成基としてN,S,O
を有していてもよい1または2環性環状基とは、具体的
にシクロアルキル基(好ましくはC3−6シクロアルキ
ル),シクロアルケニル基,シクロアルキニル基,C
3−6シクロアルカン,C1−3アルキル基,アリール
基(好ましくはフェニル),アラルキル基(好ましくは
ベンジル基,フェネチル基など),チエニル基,テニル
基,フリル基,フルフリル基,ピリジニル基,キノリル
基などを示し、さらにこれらの環状基は、1〜3個のメ
チル基,トリフルオロメチル基,メトキシ基,ハロゲン
原子,アセチル基,水酸基,ニトロ基,カルボキシ基,
カルボエトキシ基などの置換基を有していてもよい。R
及びRがその結合する窒素原子と共に形成する複素
環基は、R及びRが結合する窒素原子以外にN,S
またはOのいずれか1個のヘテロ原子を有していてもよ
く、その具体例としてはピロリジン基,ピペラジノ基,
モルホリノ基,チアモルホリノ基などが挙げられ、これ
らの複素環基はメチル基,カルボキシ基,カルボアルカ
リ金属オキシ基,カルボメトキシ基,カルボブトキシ
基,カルボベンゾキシ基などで置換されていてもよい。
エポキシコハク酸アミドの具体例としては、例えば、エ
チル N−フェニル−2,3−エポキシスクシナメー
ト,エチル N−2′−ピリジニル−2,3−エポキシ
スクシナメート,エチル N−8′−キノリニル−2,
3−エポキシスクシナメート,エチル N−ベンジル−
2,3−エポキシスクシナメート〔特公昭55−476
68〕,N−(DL−3−トランス−カルボキシオキシ
ラン−2−カルボニル)−L−ロイシル−L−プロリン
メチルエステル,N−〔N′−(DL−3−トランス−
カルボキシオキシラン−2−カルボニル)−L−ロイシ
ル〕フェネチルアミンカリウム塩〔特開昭55−115
878〕,N−(L−3−トランス−カルボキシオキシ
ラン−2−カルボニル)−L−ロイシルアグマチン〔ア
グリカルチュアル アンド バイオロジカル ケミスト
リー(Agric.Biol.Chem)第42巻,第
523〜528頁(1978年)〕,N−(L−3−ト
ランス−カルボキシオキシラン−2−カルボニル)−L
−チロシル−N−ニトロ−L−アルギニンベンジルエス
テル〔特開平2−304074〕,N−(L−3−トラ
ンス−エトキシカルボニルオキシラン−2−カルボニ
ル)−L−プロリル−L−プロリン〔特開平2−304
085〕,N−(L−3−トランス−エトキシカルボニ
ルオキシラン−2−カルボニル)−L−イソロイシル−
L−プロリン,N−(L−3−トランスーカルボキシオ
キシラン−2−カルボニル)−L−イソロイシル−L−
プロリン,N−(L−3−トランス−エトキシカルボニ
ルオキシラン−2−カルボニル)−L−イソロイシル−
2−プロリンナトリウム塩,N−(L−3−トランス−
メトキシカルボニルオキシラン−2−カルボニル)−L
−イソロイシル−L−プロリン〔特開平3−4247
8〕,N−(L−3−トランス−n−プロピルカルバモ
イルオキシラン−2−カルボニル)−L−イソロイシル
−L−プロリン(CA−074),N−(L−3−トラ
ンス−n−ペプチルカルバモイルオキシラン−2−カル
ボニル)−L−イソロイシル−L−プロリン〔特開平4
−139182〕などが挙げられる。これらのエポキシ
コハク酸誘導体のなかでも、カテプシンBに対して特異
性の高い阻害効果を示すエポキシコハク酸アミノ酸アミ
ド誘導体、特に2個のアミノ酸残基を有するエポキシコ
ハク酸アミノ酸アミド誘導体またはその塩が好ましく用
いられる。さらに該アミノ酸残基としては、イソロイシ
ン,プロリンを用いることが好ましい。本発明のエポキ
シコハク酸誘導体は公知の化学合成法に準じて製造する
ことができる。例えば、エポキシコハク酸エステル誘導
体については、特開昭54−141735号公報,特公
昭60−37105号公報記載の方法、エポキシコハク
酸アミド誘導体については、特開昭55−47668号
公報記載の方法、またエポキシコハク酸アミノ酸アミド
誘導体については、特開平2−304074号公報,特
開平2−304075号公報,特開平3−72478号
公報,特開平4−139182号公報記載の方法に準じ
て製造することができる。本発明の免疫抑制剤は、有効
量の上記エポキシコハク酸誘導体を単独または生理学的
に許容される担体と配合し、錠剤、カプセル剤、顆粒
剤、散剤などの固形製剤;またはシロップ剤、注射剤な
どの液状製剤として経口または非経口的に投与すること
ができる。薬学的に許容される担体としては、製剤素材
として慣用の各種有機あるいは無機担体物質が用いら
れ、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊
剤;液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等
張化剤、緩衝剤、無痛化剤などとして配合される。また
必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤など
の製剤添加物を用いることもできる。賦形剤の好適な例
としては、例えば乳糖、白糖、D−マンニトール、デン
プン、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸などが挙げられ
る。滑沢剤の好適な例としては、例えばステアリン酸マ
グネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイ
ドシリカなどが挙げられる。結合剤の好適な例として
は、例えば結晶セルロース、白糖、D−マンニトール、
デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン
などが挙げられる。崩壊剤の好適な例としては、例えば
デンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリ
ウム、カルボキシメチルスターチナトリウムなどが挙げ
られる。溶剤の好適な例としては、例えば注射用水、ア
ルコール、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ
油、トウモロコシ油などが挙げられる。溶解補助剤の好
適な例としては、例えばポリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、D−マンニトール、安息香酸ベンジ
ル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロー
ル、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸
ナトリウムなどが挙げられる。懸濁化剤の好適な例とし
ては、例えばステアリルトリエタノールアミン、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシ
チン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モ
ノステアリン酸グリセリンなどの界面活性剤;例えばポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキ
シメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒ
ドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分子
などが挙げられる。等張化剤の好適な例としては、例え
ば塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニトールなど
が挙げられる。緩衝剤の好適な例としては、例えばリン
酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液などが
挙げられる。無痛化剤の好適な例としては、例えばベン
ジルアルコールなどが挙げられる。防腐剤の好適な例と
しては、例えばパラオキシ安息香酸エステル類、クロロ
ブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコー
ル、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。抗酸
化剤の好適な例としては、例えば亜硫酸塩、アスコルビ
ン酸などが挙げられる。
【作用】本発明で用いられるエポキシコハク酸誘導体
は、強いカテプシンB阻害作用と共に毒性が低いことが
既に明らかになっている。したがって、本発明の免疫抑
制剤は、哺乳動物(例、マウス、ラット、ウサギ、犬、
ネコ、牛、豚、ヒト等)の各種自己免疫疾患の治療に安
全に用いることができる。本発明製剤を自己免疫疾患治
療剤として使用する場合、その投与量は、疾病の種類お
よび状態、投与方法、投与対象の年齢、性別等により変
動しうるが通常1日当りエポキシコハク酸誘導体として
10〜2000mgを1〜数回に分けて投与することが
できる。なお、本願明細書や図面において、アミノ酸を
略号で表示する場合、IUPAC−IUB Commi
sion on Biochemical Nomen
clatureによる略号あるいは当該分野における慣
用略号に基づくものであり、その例を次に挙げる。また
アミノ酸に関して光学異性体があり得る場合は、特に明
示しなければL体を示すものとする。 Gly :グリシン(G) Ala :アラニン(A) Val :バリン(V) L’eu :ロイシン(L) Ile :イソロイシン(I) Ser :セリン(S) Thr :スレオニン(T) Cys :システイン(C) 1/2 Cys :ハーフシスチン Met :メチオニン(M) Glu :グルタミン酸(E) Asp :アスパラギン酸(D) Lys :リジン(K) Arg :アルギニン(R) His :ヒスチジン(H) Phe :フェニールアラニン(F) Tyr :チロシン(Y) Trp :トリプトファン(W) Pro :プロリン(P) Asn :アスパラギン(N) Gln :グルタミン(Q) [実施例】以下に参考例および実施例を挙げて更に詳細
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 参考例1 カテプシンB阻害剤によるin vivo抗
体産生の抑制 十分量の抗原を実験動物に単回投与すると、免疫後約1
0日目から特異的抗体が誘導され、その抗体価は約2〜
3週目に最高レベルに達する。抗原で動物を免疫する前
にプロテアーゼ阻害剤を投与して、抗体産生が顕著に抑
制され、抗体応答が遅延するならば、プロセシングに関
与する酵素が推定できるはずである。この考えに基づい
て種々のプロテアーゼについて検討した。その結果、抗
原の接種前後にシステインプロテアーゼ阻害剤、とりわ
けカテプシンB阻害剤(例えば、CA−074(N−
(L−3−トランス−n−プロピルカルバモイルオキシ
ラン−2−カルボニル)−L−イソロイシル−L−プロ
リン:特開平4−139182、E−64(N−(L−
3−トランス−エトキシカルボニルオキシラン−2−カ
ルボニル)−L−イソロイシン−メチルブチルアミド;
大正製薬)など)を腹腔内に投与すると、接種した抗原
に対する抗体の産生は阻害されることを見いだした。更
に、カテプシンB阻害剤を抗原接種後に連日投与する
と、抗体産生はほとんど完全に抑制された。これらの結
果は抗原のプロセシングにカテプシンBが関与している
ことを示唆し、またカテプシンB阻害剤は特異的な抗体
産生を制御することができることを示している。 参考例2 抗原の再刺激による感作脾細胞のin vi
tro増殖に対するププテアーゼ阻害剤の影響 抗原で免疫した動物の脾細胞(感作脾細胞)をin v
itroで当該抗原で再刺激すると、細胞は著しい増殖
応答を示す。この実験系において、各種のプロテアーゼ
阻害剤の増殖応答に及ぼす影響を調べた。すなわち、あ
らかじめ常法に従って免疫感作したマウスの脾細胞をi
n vitroで当該抗原で再刺激する際に、各種プロ
テアーゼを添加し増殖応答を調べた。その結果システイ
ンプロテアーゼ阻害剤、とりわけカテプシンB阻害剤を
添加すると、脾細胞の増殖応答は著しく阻害されること
を見いだした。また、脾細胞を免疫する際に、システイ
ンプロテアーゼ阻害剤、とりわけカテプシンB阻害剤を
同時に投与すると、感作脾細胞の当該抗原による再刺激
による増殖応答が顕著に阻害された。さらに、カテプシ
ンB共存下で免疫した脾細胞の再刺激時に当該阻害剤を
添加すると、増殖はさらに抑制された。これらの結果
は、抗原のプロセシングにカテプシンBが関与している
ことを示唆している。 参考例3 抗原ペプチドの再刺激による感作脾細胞のi
n vitro増殖に対するプロテアーゼ阻害剤の影響 抗原のプロセシングに関与しているプロテアーゼであれ
ば、そのプロテアーゼで分解された抗原ペプチドは感作
脾細胞の増殖応答を促進させるはずである。この考えに
基づいて種々のプロテアーゼで検討した結果、カテプシ
ンB分解物に相当する合成ペプチド(活性型ペプチド)
は感作脾細胞の増殖応答を促すが、他のドメインに相当
する合成ペプチドではこのような脾細胞の増殖応答はみ
られないことを見いだした。また、この活性型ペプチド
による増殖応答はカテプシンB阻害剤によって阻害され
なかった。これらの結果は、この活性型ペプチドがカテ
プシンBの分解によって生成されたものであることを示
している。 参考例4 抗原によるヒトT細胞の増殖応答に及ぼすカ
テプシンBの阻害効果 X線照射を受けた抹梢血単核細胞(Rx−PBMC;増
殖はできないが抗原提示はできる細胞)の存在下におい
て、ヒトT細胞クローン(例えば、クローン2C5とB
8など)はワクチンによって高い増殖応答を示し、ま
た、ウイルスの糖蛋白質由来のペプチド及び核蛋白質由
来のペプチドによってそれぞれ促進される。この系にお
いて、各種プロテアーゼによるT細胞クローンの増殖作
用を検討した。その結果、応答はシステインプロテアー
ゼ阻害剤、とりわけカテプシンB阻害剤によって用量依
存的に抑制されたが、当該ワクチンで前処理されたRx
−PBMCを抗原提示細胞(APC)として用いると、
この増殖応答はカテプシンB阻害剤で抑制されない。ま
た、抗原ペプチドによる増殖応答はB阻害剤によって抑
制されなかった。また、ワクチンに対するヒトT細胞ク
ローンの増殖応答はカテプシンB特異的抗体と共にイン
キュベーションすることによって抑制され、カテプシン
Bの特異的基質〔例えば、Z−RR−MCA(ベンジル
オキシカルボニル)−アルギニル−アルギニル−,メチ
ルクマリンアミド)など〕により抗原応答は強力に抑制
された。MCAにはそのような作用はみられない。以上
の結果は、カテプシンBが抗原のプロセシングに関与す
るプロテアーゼであることを示唆している。 参考例5 in vivoでの免疫応答におれるカテプ
シンB阻害剤の効果 動物カテプシンBの存在下あるいは非存在下においてア
ジュバントとともにカテプシンBで処理して得られた活
性型抗原ペプチドで感作した。その結果、抗原ペプチド
による免疫応答はカテプシンB阻害剤によって抑制され
ないことが判明した。結果は、カテプシンB阻害剤は抗
原のプロセシング以外の免疫応答の過程を阻害しないこ
とを示している。 参考例6 カテプシンBによってプロセスされた抗原ペ
プチドとクラスIIMHC分子との結合 カテプシンBとクラスII MHCのアミノ酸配列を比
較した。その結果カテプシンBの活性部位の一つ、VN
217−223(VANSWNT)はクラスII MH
Cβ鎖の結合ドメインの一部、VN57−63(VAE
SWNS)と相同性を示すことを見い出した。この相同
性配列内の特にアラニン残基とアスパラギン残基はカテ
プシンBではクラスII MHC分子と同一配列である
が、これらのアミノ酸残基は他のカテプシンではそれぞ
れリジン残基とグリシン残基に置換されている。この事
実から、カテプシンBによって分解された抗原ペプチド
がクラスII MHC分子とより特異的に結合すること
が分かる。すなわちクラスII MHC分子と共通の親
和性を示す抗原ペプチドにおけるC末端ドメイン配列は
カテプシンBの基質特異性によって規定される。またク
ラスII MHC分子から単離された公知の抗原ペプチ
ドの配列の大多数〔A.Y.Rudensky ら、ネ
イチャー(Nature),第353巻,第622頁
(1991);同誌,第359巻,第429頁(199
2);K.Falkra ら、同誌,第351巻,第2
90頁(1992)〕は、カテプシンBとの親和性配列
を含有していることからも、上記の考察を裏付けてい
る。 実施例1 in vivoにおけるHBs抗原に対する
抗体産生に及ぼすカテプシンB阻害剤の影響 BALB/cマウス(8〜10週齢)にHBs抗原(か
けつ研製薬)1匹あたり4μgを腹腔内に単回投与した
対照群と抗原接種の前後2時間目にカテプシンB阻害剤
E−64(大正製薬)あるいはCA−074(200μ
g/マウス)を腹腔内に投与し、同様に免疫した投与群
の、抗HBs抗体価を酵素免疫測定法(ELISA;ア
ボット社製)で測定した。得られた結果を〔図2〕に示
す。図中データは平均値±標準偏差(SD)で表わし
た。また●はE−64a投与群を□を、△はCA−07
4投与群を、○は対照群(生理食塩水)を、□は14日
間のCA−074連続投与群をそれぞれ示す。図に示す
とおり対照群では、抗HBs抗体価は接種後10日目に
200mIU/mlになり、21日目に最高レベル(8
00mIU/ml)に達した。一方、投与群では抗HB
s抗体の産生は抑制され、抗体応答は遅延した。この抑
制の度合いは接種後14日目に最大であった。すなわ
ち、阻害剤非投与の対照群は500mIU/mlの抗体
価であったのに対し、CA−047あるいはE−64a
の投与群では250mIU/mlであった。更に、カテ
プシンB阻害剤CA−074を抗原接種後14日間にわ
たって連日投与すると、抗体産生は顕著に抑制されて1
4日目に120mIU/mlの抗体価に達したにすぎな
かった(阻害剤非投与群nの抗体価は500mIU/m
l)。 実施例2 HBs抗原の再刺激によるin vitro
感作脾細胞増殖応答のカテプシンB阻害剤による抑制 実施例1に示したようにBALB/cマウスを4μgの
HBs抗原で免疫した後、14日目に感作脾細胞(1×
10)を調整し、これに1gμ/mlのカテプシンE
−64aあるいはCA−047及び4μg/mlのHB
s抗原を加え72時間インキュベーションした(HBs
抗原での再刺激)。反応後細胞を1μCiの〔H〕−
チミジンで12時間標識した後、〔H〕−チミジンの
取り込みを測定した。得られた結果を〔表1〕に示す。
表中データは5検体の平均値±SD(cpm) 及び増
殖指標(括弧内の数値)で表した。 P<0.05;対照グループと有意差(スチューデント
のt−テスト)。 表1に示すように対照群の感作脾細胞ではHBs抗原の
再刺激によって増殖応答を示し、〔H〕−チミジンの
取り込みは4092cpmであった。一方、カテプシン
B阻害剤CA−074及びE−64aの存在下では、こ
の細胞増殖応答は、それぞれ2112cpmおよび19
80cpmまで著しく抑制され、対照群の増殖応答に比
べて52%〜48%まで低下した。HBs抗原でマウス
を感作する際に同時にE−64aあるいはCA−047
を投与して得られた脾細胞は抗原の再刺激に対してそれ
ぞ550cpmあるいは464cpmと非常に弱い増殖
応答しか示さなかった。また、この増殖応答は再刺激時
にE−64aあるいはCA−074を添加することによ
ってさらに抑制された。 実施例3 HBs抗原ペプチドの再刺激によるin v
itro感作脾細胞増殖応答のカテプシンB阻害剤によ
る抑制 カテプシンBの基質特異性からHBs抗原〔図3)(配
列番号3)はカテプシンBによってアミノ酸残基79と
80の間で最も分解されやすいと推定されたが、実際に
カテプシンBの精製標品によってこの結合はin vi
troで分解された。次にHBs抗原分子のN末端側ア
ミノ酸残基番号第64〜79番のアルギニン残基までの
16アミノ酸残基からなるペプチドSR64−79(S
CPPICPGYRWMCLRR)(配列番号3のアミ
ノ酸残基番号第64〜79の配列),第64〜94番の
31アミノ酸残基からなるペプチドSL64−94(S
CPPICPGYRWMCLRRFIIFIFILLL
CLIFL)(配列番号3のアミノ酸残基番号第64〜
94の配列)及び第93〜112番の20アミノ酸残基
からなるペプチドFG93−112(FLLVLLDY
QGMLPVCPLLPG)(配列番号3の配列のアミ
ノ酸残基番号第93〜113の配列)をそれぞれ常法に
従いアプライドバイオシステム モデルA4311ペプ
チド合成機を用いて自動合成した。得られたペプチド各
1μg/mlについて、実施例2に記載の方法に準じ
て、HBs抗原感作脾細胞に対する増殖応答を測定した
〔表1〕。〔表1〕に示すように感作脾細胞に対してペ
プチドSR64−79は、最も強力な増殖応答(256
8cpm)を示したが、HBs抗原分子における他のド
メインのペプチドSL64−94及びFG93−112
は同一の系において極めて弱い増殖応答(それぞれ16
26cpm及び556cpm)しか示さなかった。また
ペプチドSR64−79による増殖応答はカテプシンB
阻害剤CA−074によって全く阻害されなかった。こ
れらの結果より、SR64−79配列はHBs抗原にお
いて抗原性の強力なペプチドの一つであり、この断片は
HBs抗原のカテプシンBによる分解によって生成され
ると結論した。◎
【表1】 実施例4 狂犬病ワクチンあるいは抗原ペプチドの再刺
激によるヒトT細胞クローンの増殖応答に及ぼすカテプ
シンB阻害剤E−64d及びCA−074の阻害効果 (1) X線照射(3000rad)処理された抹梢血
単核細胞(Rx−PBMC;1×10/ウエル;増殖
はしないが、抗原提示能はありT細胞を刺激することが
できる細胞)の存在下においてヒトT細胞クローン2C
5(3×10/ウエル)完全培地(10%ヒトAB血
清添加RPMI)に0.05〜0.4μg/mlの各種
濃度の狂犬病ウイルス(Merieux,Lyonフラ
ンス)及び1.25,2.5及び5μgの各濃度のカテ
プシンB阻害剤(E−64d又はCA−074)を添加
し、5%炭酸ガス下、37℃で72時間保温し反応させ
た。狂犬病ワクチンで前処理したRx−PBMC(抗原
提示状態)を用いて同様の測定を行った。反応終了前1
6時間1μCi〔H〕−チミジン/ウエルを取り込ま
せ、T細胞の〔H〕−チミジンを指標として増殖応答
を測った。カテプシンB阻害剤としてE−64dおよび
CA−074を用いて得られた結果をそれぞれ〔図3〕
および〔図4〕に示す。〔図4〕及び〔図5〕に示すと
おり、カテプシンB阻害剤無添加の対照試料では、0.
2μg/mlの狂犬病ワクチン(Merieux,Ly
on,フランス)といずれも高い増殖応答を示し、この
2C5クローンの増殖応答はE−64dあるいはCA−
047の添加によって用量依存的に抑制された。また前
処理したRx−PBMCを用いたときは、点線で示すよ
うにカテプシンB阻害剤で抑制されなかった。 (2) 上記(1)の狂犬病ワクチンの変わりに、同ワ
クチンの抗原ペプチドである狂犬病ウイルスの糖蛋白質
由来のペプチドER281−299(EECLDALE
STMTTKSVSFR)(配列番号4)を用いて、
(1)の方法に準じて測定した。その結果、Rx−PB
MCの存在下においてヒトT細胞クローン2C5の増殖
は、E−64添加〔図6〕およびCA−074添加〔図
7〕のいずれによってもそれぞれ促進された。これら抗
原ペプチドによる増殖応答はカテプシンB阻害剤E−6
4d及びCA−074によって抑制されなかった。〔図
4〜6〕において各記号は次のとおりである。 △ 前処理されたRx−PBMC+5μg/ml阻害剤 ○ Rx−PBMC+抗原+1.25μg/ml阻害剤 × Rx−PBMC+抗原+2.5μg/ml阻害剤 ● Rx−PBMC+抗原+5μg/ml阻害剤 □ Rx−PBMC+抗原 実施例5 カテプシンB特異的抗体及びカテプシンBの
基質によるT細胞増殖の阻害 ヒトT細胞クローン2C5(3×10)は、各種濃度
の抗カテプシンB抗体F(ab)’(Kominam
i,EとKatanuna,N ジャーナル オブ バ
イオケミストリー 第91巻 67−71頁記載の方法
に従って調製した)存在下において、X線照射(300
0rad)処理された抹梢血単核細胞(Rx−PBM
C;1×10)と0.2μg/mlの狂犬病ワクチン
と共に72時間保温された。反応後細胞に1μCi/w
ellの〔H〕−チミジンを12時間取り込ませた
後、集め増殖応答を〔H〕−チミジンの取り込みを指
標として測定した。その結果クローン2C5の狂犬病ワ
クチンに対する増殖応答は抗カテプシンB抗体F(a
b)’とのコインキュベーションによって抑制された。
また、カテプシンBの合成基質Z−RR−MCA(ベン
ジルオキシカルボニルアルギニルアルギニルメチルクマ
リルアミド)を添加すると、増殖応答は強く阻害された
〔図8〕。 実施例6 感作脾細胞の増殖に及ぼす感作時のカテプシ
ンB阻害剤の影響 カテプシンB阻害剤存在下あるいは非存在下でBALB
/cマウス脾細胞を狂犬病ワクチンで感作し、得られた
感作細胞について、各種濃度の狂犬病ワクチン及びその
抗原ペプチドER281−299による刺激時の増殖応
答を測定した。狂犬病ワクチンで感作されたBALB/
cマウス脾細胞は、in vitroでのワクチンある
いは合成ペプチドER281−299の刺激に対して強
い増殖応答を示した。一方、CA−074あるいはE−
64dの存在下において狂犬病ワクチンで感作した細胞
は、in vitroでのワクチンあるいは抗原ペプチ
ドER281−299に対する脾細胞の増殖応答は強力
に抑制された〔図9〕および〔図10〕。 実施例7 カテプシンBの活性部位とクラスII MH
C分子の抗原ペプチド結合ドメインの相同性 Rx−PBMCの存在下にT細胞クローン2C5を狂犬
病ワクチンで感作する際にHBs抗原の抗原ペプチドS
64−79のC末端ペプチド(MCLRRあるいはY
RWMCLRR;100μg/ml)を添加すると、T
細胞の増殖(〔H〕−チミジンの取り込み)はこれら
のペプチド非添加の対照のそれの75%あるいは60%
にまで抑制された。この結果は、これらのペプチドがカ
テプシンBによる抗原提示を阻害し、またクラスII
MHC分子への抗原ペプチドの結合を阻害することを示
している。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】抗原提示におけるカテプシンBの作用の模式図
である。
【図2】カテプシンB阻害剤共存あるいは非共存下での
HBs抗原による免疫に対する抗体産生量を示す。
【図3】HBs抗原のアミノ酸配列を示す。さらに、実
施例3で用いた抗原ペプチドSR64−79に相当する
部分をを四角で囲んだ。
【図4】カテプシンB阻害剤共存あるいは非共存下での
抗原の再刺激に対するT細胞クローンの増殖応答を示
す。
【図5】カテプシンB阻害剤共存あるいは非共存下での
抗原の再刺激に対するT細胞クローンの増殖応答を示
す。
【図6】カテプシンB阻害剤共存あるいは非共存下での
抗原の再刺激に対するT細胞クローンの増殖応答を示
す。
【図7】カテプシンB阻害剤共存あるいは非共存下での
抗原の再刺激に対するT細胞クローンの増殖応答を示
す。
【図8】抗カテプシンB抗体あるいはカテプシンB合成
基質共存下での抗原の再刺激に対するT細胞クローンの
増殖応答を示す。
【図9】カテプシンB阻害剤共存あるいは非共存下で抗
原感作した脾臓細胞の抗原再刺激に対する増殖応答を示
す。
【図10】カテプシンB阻害剤共存あるいは非共存下で
抗原感作した脾臓細胞の抗原再刺激に対する増殖応答を
示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エポキシコハク酸誘導体を含有する免疫抑
    制剤。
  2. 【請求項2】カテプシンB阻害作用を有するエポキシコ
    ハク酸誘導体を含有する請求項1記載の免疫抑制剤。
  3. 【請求項3】エポキシコハク酸誘導体がエポキシコハク
    酸エステル誘導体である請求項1記載の免疫抑制剤。
  4. 【請求項4】エポキシコハク酸誘導体がエポキシコハク
    酸アミド誘導体である請求項1記載の免疫抑制剤。
  5. 【請求項5】エポキシコハク酸アミド誘導体がN−(L
    −3−トランス−n−プロピルカルバモイルオキシラン
    −2−カルボニル)−L−イソロイシル−L−プロリン
    である請求項4記載の免疫抑制剤。
  6. 【請求項6】エポキシコハク酸アミド誘導体が、N−
    (L−3−トランス−エトキシカルボニルオキシラン−
    2−カルボニル)−L−ロイシン−3−メチルブチルア
    ミドである請求項4記載の免疫抑制剤。
  7. 【請求項7】自己免疫疾患治療剤である請求項1記載の
    免疫抑制剤。
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