JPH06336438A - 表面架橋型タンパク質製剤 - Google Patents

表面架橋型タンパク質製剤

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JPH06336438A
JPH06336438A JP5151576A JP15157693A JPH06336438A JP H06336438 A JPH06336438 A JP H06336438A JP 5151576 A JP5151576 A JP 5151576A JP 15157693 A JP15157693 A JP 15157693A JP H06336438 A JPH06336438 A JP H06336438A
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JP
Japan
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protein
emulsion
medicinal ingredient
gelatin
microspheres
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JP5151576A
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English (en)
Inventor
Yoshito Ikada
義人 筏
Yasuhiko Tabata
泰彦 田畑
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明は、親油性架橋剤を用いた表面架橋型タ
ンパク質製剤及びその製造方法を提供する。 【効果】本発明の表面架橋型タンパク質製剤は、薬物本
来の生理活性を低下させることなく、該薬物を常に安定
して包含させ且つその所望の徐放化をなし得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、親油性架橋剤を用いた
表面架橋型タンパク質製剤、より詳しくは水に不溶な架
橋剤を用いて、例えばタンパク質担体を含むエマルジョ
ン粒子の表面近傍のみを架橋してなる製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高分子材料からなる担体を用い
た、タンパク質乃至生理活性ペプチド薬物等の徐放化技
術が広く研究されている(C.G.Pitt, Int.J.Pharm., 5
9, 173 (11990) )。かかる薬物徐放用の担体として
は、薬物が徐放化された後にも、体内からの該担体の取
り出しを必要としない材料、即ち生体内で分解されて吸
収される性質をもつ材料が好ましいと考えられ、現在、
このような性質をもつ材料としては、例えばポリ乳酸、
ポリ酸無水物等の合成高分子物質や、核酸、多糖類、蛋
白質等の天然高分子物質が知られている。しかしなが
ら、後者の天然高分子物質の場合は、それら自体が水溶
性であるために、それらの材料から薬物を徐放化させる
ための担体の作製には、該材料の例えば架橋等の手段に
よる水不溶化処理が必要となる。
【0003】上記天然高分子、特にタンパク質の水不溶
化技術は、これまでも多く報告されており(例えばC.A.
Finch, in "Chemistry and Technology of Water-Solub
le Polymers", C.A.Finch ed. p81, Plenum Press, New
York, 1983 等参照)。それらの代表例としては、例え
ば熱処理によるタンパク質の変性を利用するもの(P.A.
Kramer, J.Pharm.Sci., 63, 1646 (1974) )や、化学架
橋剤を用いるもの(R.C.Oppenheim,, Int.J.Pharm., 8,
217 (1981) )等が挙げられる。しかしながら、上記の
如くして得られる架橋されたタンパク質担体によるタン
パク質薬物の担持包含及びその徐放を考えた場合には、
熱や化学架橋剤処理による包含薬物の失活変性が問題と
なる。特にこれまでの架橋に用いられてきた化学架橋剤
は、ホルマリンやグルタルアルデヒド等の水溶性の架橋
剤であるが、之等の架橋剤を利用して担体を架橋反応さ
せようとすると、徐放化を目的として担体内に包含され
ているタンパク質薬物自体も架橋反応を受け、徐放化タ
ンパク質薬物が変性失活したり、担体との架橋反応によ
って薬物の徐放が認められなくなるという重大な欠点が
あった。
【0004】より詳しくは、例えば特開昭59−462
15号公報には、ゼラチン、コラーゲン、それらの混合
物からのカプセルの製造法が記載されているが、化学架
橋剤としてグルタルアルデヒドを用いている点で、ま
ず、本発明とは異なっている。尚、この場合の薬物は低
分子量の抗癌剤であるため、水溶性架橋剤により調製さ
れたゼラチンカプセルからの薬物の徐放は認められてい
る。また芯となる粒子を調製後、その芯粒子にカプセル
層を被覆するという、2段階の過程が必要となるため、
カプセルの調製方法が複雑である。
【0005】タンパク質薬物であるコロニー刺激因子を
含有したゼラチン微粒子の調整法が、特開平2−111
799号公報に記載されている。この場合には、グルタ
ルアルデヒドのような水溶性の化学架橋剤により微粒子
を調製しているため、ゼラチン微粒子全体が架橋され、
その中に含まれているコロニー刺激因子も架橋に参加し
ていると考えられる。そのため、ゼラチンの架橋体が分
解しない限り、タンパク質薬物の徐放は認められない。
これに対し、本発明においては、ゼラチン粒子の表面し
か架橋されていないため、微粒子内部のゼラチンもタン
パク質薬物も水に溶解することができ、時間をかけれ
ば、微粒子の表面架橋層を通過して、インビトロにおい
て徐放される。実際、グルタルアルデヒド架橋ゼラチン
微粒子とは異なり、本発明の表面架橋型ゼラチン粒子か
らは、タンパク質薬物の徐放がみられた。これは、親油
性の化学架橋剤を用いて、粒子の表面近傍のみを架橋し
たためであり、この点が大きく異なっている。
【0006】一方、特開昭60−100516号公報に
は、徐放型マイクロカプセルの製造法が記載されてい
る。その中で、マイクロカプセル材料としてゼラチン等
のタンパク質が挙げられているが、これはマイクロカプ
セルの芯物質としての利用である。また芯となるマイク
ロスフェアをカプセル化する材料としては、水に難溶或
は不溶性の合成高分子物質を使用しているため、本発明
とは基本的に異なるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、従来のこの種タンパク質薬物の徐放化のための架橋
型担体の利用にみられる欠点を悉く解消して、該薬物本
来の生理活性は全く低下乃至失活させることなく、該薬
物を常に安定して包含させ且つその所望の徐放化を見事
になし得る新しい製剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的より
鋭意研究を重ねた結果、親油性の化学架橋剤を利用する
ときには、タンパク質担体の表面近傍のみを架橋して、
該表面のみが架橋された袋状のタンパク質製剤の作製が
可能で、これによれば該袋の中に存在する薬物はなんら
架橋反応を受けず、初期の生理活性をそのまま保持して
安定化され、かくして所望の徐放化製剤が得られるとい
う事実を見出だし、ここに本発明を完成するに至った。
【0009】即ち、本発明は、親油性架橋剤を用いた表
面架橋型タンパク質製剤、並びにタンパク質薬物を包含
するタンパク質担体を親油性架橋剤により表面架橋させ
ることを特徴とする上記表面架橋型タンパク質製剤の製
造方法に係わる。
【0010】本発明表面架橋型タンパク質製剤は、その
粒子径に関係なく、本発明方法を用いることにより、タ
ンパク質担体の表面近傍のみ架橋されたカプセルタイプ
のマイクロスフェアの作製が可能である。 例えば本発
明のタンパク質薬物を含有した表面架橋型タンパク質製
剤は、以下の方法で得ることができる。
【0011】即ち、乳化安定化のための界面活性剤を含
んだ有機溶媒、例えばトルエン、クロロホルム、シクロ
ヘキサン、之等の混合溶媒等或は鉱物油、例えばオリー
ブ油、綿実油等の中に、タンパク質担体及びタンパク質
薬物からなる水溶液を加える。その際のタンパク質担体
濃度としては、通常5〜30%が好ましく、その量に対
するタンパク質薬物量は、約30重量%以下の範囲が好
適である。それらの混合物をホモジェナイズして得られ
たエマルジョンを、予め冷却しておいた界面活性剤含有
の有機溶媒或は鉱物油中に素早く注ぎ込み、タンパク質
薬物を含有したタンパク質担体エマルジョンを形成させ
る。この際のタンパク質水溶液の有機溶媒あるいは鉱物
油に対する容量比は、約1/5〜1/20の範囲が好ま
しい。次いで、このエマルジョンへ、親油性架橋剤を添
加すると、タンパク質担体エマルジョン粒子の表面近傍
のみを架橋させることができる。上記架橋剤の添加量は
タンパク質担体1mg当り1〜10×10-4ミリモル程
度とするのがよい。遠心分離後、上清をすて、沈殿(表
面架橋型タンパク質製剤)を、有機溶媒及びリン酸緩衝
溶液(pH7.4)で遠心洗浄、凍結乾燥の後、薬物含
有表面架橋型タンパク質製剤を得る。
【0012】本発明で用いる親油性架橋剤の種類は、特
に限定されるものではないが、架橋時間並びに温度等の
架橋反応の条件をできるだけ緩和する目的から、タンパ
ク分子との反応性が高い2官能性の架橋剤が好ましい。
タンパク質分子中、アミノ基及び水酸基等と瞬時に反応
する官能基として考えられるのは、イソシアネート基及
びカルボキシル基の塩化物等が挙げられ、之等の官能基
を一分子中に2つもつあらゆる親油性架橋剤が使用可能
である。その具体例としては、例えばヘキサメチレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジアイソシアネートト
リメチロールプロパン付加物、ヘキサメチレンジイソシ
アネートイソシアヌレート、トルエン−2,4−ジイソ
シアネート、オキサリルクロライド、サクシニルクロラ
イド、アジポイルクロライド、テレフタロイルクロライ
ド等を例示することができる。之等以外にも、例えばタ
ンパク質分子中のアミノ基とカルボキシル基との間の反
応を触媒する親油性のジシクロヘキシルカルボジイミド
等を使用することも可能である。
【0013】上記界面活性剤としては、例えばソルビタ
ンモノオレエート(スパン80(Span 80) 、和光純薬工
業社製)、ソルビタントリオレエート(スパン85(Spa
n 85) 、和光純薬工業社製)等のノニオン系界面活性剤
が用いられる。
【0014】薬剤担体として用いられるタンパク質の種
類は特に限定されるものではなく、ゼラチン、コラーゲ
ン、或はアルブミン等のあらゆる種類のタンパク質に
も、本発明の表面架橋法は適用可能である。
【0015】本発明においてタンパク質薬物としては、
特に限定されるものではなく、成長因子、インシュリン
等のペプチド薬物、さらには、インターフェロン、腫瘍
壊死因子、リンフォトキシン、インターロイキン類、各
種増殖因子、スーパーオキサイドディスムターゼ、治療
用プロテアーゼ等の高分子量のタンパク質薬物等のあら
ゆる種類の薬物が利用可能である。
【0016】本発明製剤の粒子径は、ホモジェナイズの
強さ、時間等によってコントロールできる。ホモジェナ
イズ法としては、ホモジェナイザーを用いる方法、超音
波乳化法、マイクロフルイライザー法等があり、之等の
方法を用いることにより本発明製剤粒子のサイズを30
0nmまで下げることが可能である。
【0017】かくして上記方法によれば、従来からの水
溶性化学架橋剤の利用では得ることの出来なかった、表
面近傍のみ架橋された袋状のタンパク質製剤の作製が可
能であり、得られる本発明製剤は、その内部のタンパク
質は架橋されておらず水溶液状態である。かかる本発明
製剤の用途は、その形状によりいろいろ考えられるが、
例えばタンパク質薬物の徐放化を考えた場合には、包含
された薬物は架橋による失活を受けず、生理活性をもっ
た状態での薬物の徐放化が可能である。
【0018】之等のタンパク質製剤は、リン酸緩衝溶液
(pH7.4)、生理食塩水等の注射用溶媒乃至希釈液
に分散し、用いることができるが、乾燥し、使用時に希
釈液に分散し用いてもよい。
【0019】かくして得られる本発明の表面架橋型タン
パク質製剤は、表面のみ架橋された袋状のタンパク質製
剤であり、袋の中ではタンパク質或はペプチド薬物は架
橋反応を受けず、元の状態のまま包含され、その結果生
理活性をもった薬物が徐放され、その失活や徐放性悪化
のおそれもない。
【0020】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明について詳細に
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。
【0021】
【実施例1】クロロホルム4mlとシクロヘキサン6m
lとの混合溶液中に、ソルビタントリオレエート(Span
85 、和光純薬工業社製)100mgを溶解し、この溶
液中にゼラチン(アルカリタイプ、pI4.9、新田ゼ
ラチン株式会社製)20mg及び牛血清アルブミン(B
SA)2mgを含む0.4M炭酸バァッファー溶液(p
H9.8)0.2mlを添加し、混合物をホモジェナイ
ザーを用いて乳化した。
【0022】生成したエマルジョンを予め冷却しておい
た上記Span 85 を含有した上記クロロホルム/シクロヘ
キサン混合有機溶液10mlにすばやく添加した。次い
で、これに1.9×10-4ミリモル/mgゼラチン濃度
のサクシニルクロライドを含む上記クロロホルム/シク
ロヘキサン(4:6)混合溶液2.5mlを加え、0℃
で3分間撹拌した。反応後、エマルジョンを遠心分離
(4000rpm、5分間)し、上清をすてた。沈殿部
分(BSA含有表面架橋型ゼラチンマイクロスフェア)
を、上記クロロホルム/シクロヘキサン(4:6)混合
溶液にて3回遠心洗浄し、続いてリン酸緩衝生理食塩水
溶液(PBS、pH7.4)にて遠心洗浄を3回繰返し
て、所望のマイクロスフェアを得た。
【0023】得られたBSA含有表面架橋型ゼラチンマ
イクロスフェアのPBS中での光学顕微鏡写真撮影結果
を図1にAとして示す。尚、図1中Bは、比較のため水
溶性架橋剤としてのグルタルアルデヒドを用いて作製し
たBSA含有ゼラチンマイクロスフェア(特開平2−1
11799号に従い作製したもの)の写真である。
【0024】該図より、本実施例によれば、袋状構造を
もつカプセルタイプのマイクロスフェアが調製されるこ
とが判る。
【0025】
【実施例2】クロロホルム4mlとシクロヘキサン6m
lとの混合溶液中に、ソルビタントリオレエート(Span
85 、和光純薬社製)100mgを溶解し、この溶液中
にゼラチン(アルカリタイプ、pI4.9、新田ゼラチ
ン株式会社製)及びBSAを含む0.4M炭酸バァッフ
ァー溶液(pH9.8)0.2mlを添加し、混合物を
ホモジェナイザーを用いて乳化した。上記ゼラチン添加
量は、20、40及び60mgのそれぞれとし、BSA
はゼラチンに対して10重量%となるように、即ち2、
4及び6mgのそれぞれとした。
【0026】生成したエマルジョンを予め冷却しておい
た上記Span 85 を含有した上記クロロホルム/シクロヘ
キサン(4:6)混合有機溶液10mlにすばやく添加
した。次いで、これに各種濃度のサクシニルクロライド
を含む上記クロロホルム/シクロヘキサン混合溶液2.
5mlを加え、0℃で3分間撹拌した。反応後、エマル
ジョンを遠心分離(4000rpm、5分間)し、上清
をすてた。沈殿部分(BSA含有表面架橋型ゼラチンマ
イクロスフェア)を、上記クロロホルム/シクロヘキサ
ン(4:6)混合溶液にて3回遠心洗浄後、続いてリン
酸緩衝生理食塩水溶液(PBS、pH7.4)にて遠心
洗浄を3回繰返し、凍結乾燥して所望のマイクロスフェ
アを得た。
【0027】得られたBSA含有表面架橋型ゼラチンマ
イクロスフェアの収量及びBSA含有率を、用いたゼラ
チン及びサクシニルクロライドの濃度と共に、表1に示
す。尚、上記収量及びBSA含有率は、それぞれマイク
ロスフェア作製前後の重量比、及び 125I標識BSAを
用いて調べたものである。
【0028】
【表1】 該表より、マイクロスフェアの収量は、仕込みゼラチン
量の増加と共に増加することが判る。これはゼラチンの
濃度が低い場合には、架橋反応がうまく進行せず、得ら
れる表面架橋型マイクロスフェアが少ないことを示して
いる。またそれらの収量は、対応するマイクロスフェア
のBSA含有率とほぼ同程度であり、BSAはマイクロ
スフェア内にほぼ100%包含されていると考えられ
る。
【0029】
【実施例3】BSAの代わりにヒト遺伝子組換え型腫瘍
壊死因子(TNF、大日本製薬株式会社製)を用いる以
外は、実施例2と同様にして、TNFを包含した表面架
橋型ゼラチンマイクロスフェアを調製した。
【0030】TNFの仕込み量は、2.5×103 ユニ
ット/mgゼラチンとした。
【0031】得られたTNF含有ゼラチンマイクロスフ
ェアの収量及びTNF含有率を実施例1と同様にして求
めた結果を表2に示す。
【0032】
【表2】 本実施例でも、実施例1と同様にほぼ100%の含有率
でTNFがマイクロスフェア内に包含されていた。
【0033】
【実施例4】実施例2で作製したBSA含有表面架橋型
ゼラチンマイクロスフェアのインビトロ(in vitro)での
分解性を、コラゲナーゼ含有(8×10-4 mg/ml)或は
不含PBS中、37℃で振盪した後の残存マイクロスフ
ェアのタンパク質量をニンヒドリン法にて測定すること
で評価した。
【0034】結果を図2に示す。
【0035】図2より、時間の経過と共に表面架橋型ゼ
ラチンマイクロスフェアは分解することが判る。またそ
の分解性は、マイクロスフェア調製時でのゼラチン濃度
によりコントロール可能である事が判る。尚、コラゲナ
ーゼ添加により、マイクロスフェアの分解は加速され
た。
【0036】一方、コラゲナーゼを含まないPBS中で
のマイクロスフェアの分解性試験において、4日後のマ
イクロスフェアを光学顕微鏡にて観察した所、分解30
分後とほぼ同じ個数のカプセルタイプのマイクロスフェ
アが残存していた。これはPBS中ではゼラチンカプセ
ルは分解されず、カプセル膜を通して、カプセル内にあ
るゼラチン分子が拡散により溶出したためであると考え
られる。
【0037】
【実施例5】125I標識TNFを用いて実施例3と同様
にして調製したTNF含有表面架橋型ゼラチンマイクロ
スフェアからのインビトロにおけるTNFの徐放性を、
該マイクロスフェアをPBS中、37℃にて所定時間振
盪後の 125I放射活性の測定により調べた。
【0038】結果を図3に示す。
【0039】図3より、いずれのマイクロスフェアから
も時間と共にTNFが徐放されていることが判る。ま
た、その徐放パターンはマイクロスフェア作製時でのゼ
ラチン濃度によりコントロールできることも判る。
【0040】
【実施例6】表面架橋型ゼラチンマイクロスフェア内に
包含されたTNF、包含されていないTNF及び空のマ
イクロスフェアのそれぞれを用いて、マウス繊維肉腫
(MethA)を24時間培養した後の、生存細胞数を調べ
た。コントロールとして、何も培養系に加えずに、通常
の状態で細胞を増殖させた。
【0041】それぞれの生存細胞数の、コントロール群
の細胞数との比から、細胞増殖抑制率を算出した。この
値が大きいほど増殖抑制活性が大きいことを示してい
る。
【0042】その結果を図4に示す。
【0043】図4から、マイクロスフェアへの包含に関
係なく、TNF存在下では、細胞の増殖は、TNF濃度
依存的に抑制されていた。しかしながらマイクロスフェ
アに包含することにより、遊離TNFに比較して、より
少ないTNF量で、同じ増殖抑制活性を示している。こ
のことは、TNFを徐放化することが、その生理活性発
現に有効に働いていることを示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたBSA含有表面架橋型ゼラ
チンマイクロスフェアのPBS中での粒子構造を示す図
面に代わる光学顕微鏡写真(A)及び水溶性架橋剤であ
るグルタルアルデヒドを用いて作製されたBSA含有ゼ
ラチンマイクロスフェアの同写真(B)である。
【図2】実施例2で作製したBSA含有表面架橋型ゼラ
チンマイクロスフェアのインビトロでの分解性を評価し
たグラフである。
【図3】TNF含有表面架橋型ゼラチンマイクロスフェ
アからのインビトロにおけるTNFの徐放性を 125I放
射活性の測定により調べたグラフである。
【図4】表面架橋型ゼラチンマイクロスフェア内に包含
されたTNFによる、マウス繊維肉腫細胞の細胞増殖抑
制効果を評価したグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】親油性架橋剤を用いた表面架橋型タンパク
    質製剤。
  2. 【請求項2】タンパク質薬物を包含するタンパク質担体
    を親油性架橋剤により表面架橋させることを特徴とする
    請求項1に記載の表面架橋型タンパク質製剤の製造方
    法。
JP5151576A 1993-05-27 1993-05-27 表面架橋型タンパク質製剤 Pending JPH06336438A (ja)

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Effective date: 20040519