JPH06336584A - ボールペン用インキ逆流防止体組成物 - Google Patents

ボールペン用インキ逆流防止体組成物

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JPH06336584A
JPH06336584A JP5148627A JP14862793A JPH06336584A JP H06336584 A JPH06336584 A JP H06336584A JP 5148627 A JP5148627 A JP 5148627A JP 14862793 A JP14862793 A JP 14862793A JP H06336584 A JPH06336584 A JP H06336584A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 液状ポリブテン、流動パラフィン、などの炭
化水素類より選ばれた難揮発性有機液体或は不揮発性有
機液体を基材とし、微粒子シリカ粉末、デキストリン脂
肪酸エステルなどのゲル化剤1〜10重量%と、エチレ
ンα−オレフィン共重合体0.1〜8.0重量%とを含
有する。 【効果】 低温環境下でもインキ吐出が低下せず、高温
環境下での落下衝撃によってもインキ逆流防止体組成物
のインキ収容管よりの流出を抑止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インキ収容管内におけ
るインキ上部に備えられたインキ逆流防止体組成物に関
し、特に、高温環境下における落下などの衝撃によるイ
ンキ逆流防止体組成物及びインキのインキ収容管後端よ
りの流出を極力解消したボールペン用インキ逆流防止体
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ボールペンに使用されている油性
インキは、その粘度が数千〜1万CPSと非常に高いも
のであるため、これを収容するインキ収容管の内径が
2.8(mm)以下の場合は、必ずしもインキ逆流防止
体組成物を用いる必要はないが、その内径が2.8(m
m)以上の場合は、筆記具に衝撃が加わった際、或はペ
ン先を上向きの状態にして高温の環境下に置かれた際に
はインキ収容管後端よりのインキ漏れが懸念される。そ
こで、これを防止するためワセリン、シリコーングリ
ス、シリコーンオイル又は流動パラフィンとワセリンと
の混合物などよりなるインキ逆流防止体組成物をインキ
収容管内のインキ上部に備える必要があることが知られ
ている。
【0003】また、水性インキを使用したボールペンに
おいては、内径が2.8mm以下のインキ収容管であっ
てもインキの蒸発乾燥防止の目的でインキ逆流防止体組
成物が必要である。水性インキにおけるインキ逆流防止
体組成物もワセリン、シリコーングリス、シリコーンオ
イル又は流動パラフィンとワセリンとの混合物などより
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】高温の環境下での落下
などによる衝撃の際、インキ逆流防止体組成物が流出す
るといった点である。炎天下の車中のような高温環境下
では、インキ逆流防止体組成物の粘度が著しく低下して
流動しやすくなる。このような状態で、落下などの衝撃
を受けた場合、インキ逆流防止体組成物がインキ収容管
の後端より流出してしまうことがある。この場合、イン
キ漏れを防止できなくなったり、インキの乾燥を防止で
きなくなったりするという問題が生じる。
【0005】上記の問題を解決するためには、ゲル化剤
の種類や使用量を調整してゲル化度を高くし、インキ逆
流防止体組成物の流動性を低下させるる方法がある。し
かし、この方法では、冬期などの低温環境下にインキ逆
流防止体組成物がインキの使用減量に追従できなくな
り、インキ吐出量が低下して筆跡にかすれが生じたり、
筆記できなくなってしまうという問題が発生してしま
う。本発明は、低温環境下であっても、高温環境下であ
っても流動性が大きく変化しないインキ逆流防止体組成
物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボールペン用
のインキ収容管内に充填されたインキの上部に備えられ
たインキ逆流防止体組成物であって、該インキ逆流防止
体組成物は炭化水素類より選ばれた難揮発性有機液体或
は不揮発性有機液体を基材とし、これにゲル化剤と、エ
チレンα−オレフィン共重合体が添加されてなることを
特徴とするボールペン用インキ逆流防止体組成物を要旨
とするものである。
【0007】以下詳細に説明する。本発明に使用する基
材である炭化水素類より選ばれた難揮発性有機液体或は
不揮発性液体としては、液状ポリブテン、流動パラフィ
ン、スピンドル油、ワセリン等が挙げられ、これらは1
種もしくは2種以上混合して使用可能である。
【0008】また本発明で使用されるゲル化剤として
は、微粒子シリカ粉末の他に、水添ヒマシ油系のもの、
セルロース系のもの、デキストリン系のもの、更に金属
セッケン類、ベントナイトなどが挙げられる。特に、ゲ
ル化剤として、例えば一次粒子径が数mμ〜50mμで
ある微粒子シリカ粉末を使用すれば、インキ逆流防止体
組成物に透明感が醸し出せ、インキ収容管自体も透明の
ものであれば外観状見映えのよいものが得られる。これ
らゲル化剤の配合割合は、インキ逆流防止体組成物全量
に対して1〜10重量%が好ましい。1重量%以下であ
ると、インキ逆流防止体組成物としてのゲル化強度が弱
くなって、インキが逆流し易くなり、また10重量%以
上であると、ゲル化強度が強すぎてインキに対する追従
性が悪くなる傾向にある。
【0009】エチレンα−オレフィン共重合体は、高温
時におけるインキ逆流防止体組成物を流れ難くし、落下
などの衝撃の際インキ収容管後端からのインキ逆流防止
体組成物の流出を抑止するために添加されるもので、エ
チレンと、α−オレフィンとを常法によって共重合させ
たものである。具体的な市販品としては、オリフュース
M−1210、同PG−1010L、同L−1050
(以上、三井石油化学(株)製)等が挙げられる。この
エチレンα−オレフィン共重合体は1種もしくは2種以
上混合して使用可能である。この共重合体は、インキ逆
流防止体組成物全量に対して0.1〜8.0重量%、好
ましくは、0.5〜2.0重量%の範囲で用いられる。
その使用量が0.1重量%より少ないときは、その作用
効果が不充分であることがある。また10重量%よりも
多い場合は、逆流防止体組成物の粘度が高くなり、低温
時の筆記がスムースにいかなくなることもある。
【0010】更に上記成分以外、インキ逆流防止体組成
物のインキ収容管内面への付着を防止するために、グリ
セリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸
エステルなどの添加剤も使用できる。
【0011】本発明のインキ逆流防止体組成物を製造す
るに際しては、従来知られている種々の方法が採用でき
る。例えば、ゲル化剤としてデキストリン系のものを用
いた場合には、撹拌機により他の成分と加熱撹拌混合
(110℃)することにより、ゲル化剤としてアエロジ
ルを用いた場合にはニーダー、ロールミル等の分散機に
より他の成分と共に混合摩砕することにより容易に得ら
れる。
【0012】
【作用】エチレンα−オレフィン共重合体を含むインキ
逆流防止体組成物は、ゲル化剤を多く使用する必要が無
いので低温環境下においても流動性があまり低下せず、
インキ吐出量が低下しない。高温環境下において、エチ
レンα−オレフィン共重合体は、温度上昇とともにその
分子構造を変え流れ難くい状態となる。一方、基剤は温
度上昇によりそれ自身粘度が低下し流れ易い状態とな
る。このため、インキ逆流防止体組成物全体としては、
流動性が変化しない。従って、インキ逆流防止体組成物
は、本高温環境下であってもインキ収容管より流出した
り、低温環境下であってもインキ吐出を低下させたりし
ない。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。 実施例1 液状ポリブテン(ポリブテンHV−15、日本石油(株)製) 92.9重量部 微粒子シリカ粉末(アエロジルR−972、日本アエロジル(株)製) 4.0重量部 デキストリン脂肪酸エステル(レオパ−ルKE、千葉製粉(株)製) 2.0重量部 エチレンα−オレフィン共重合体(オルフュースPG−1010L、エチレン α―オレフィン共重合体15重量%含有、三井石油化学(株)製) 0.1重量部 グリセリルジオレエート(DGO−80、日光ケミカルズ(株)製) 1.0重量部 上記成分をニーダーに入れ、撹拌を2〜3時間行い、ボ
ールペン用インキ逆流防止体組成物を得た。
【0014】実施例2 液状ポリブテン(ポリブテンHV−15) 92.0重量部 微粒子シリカ粉末(アエロジルR−972) 4.0重量部 デキストリン脂肪酸エステル(レオパ−ルKE) 2.0重量部 エチレンα−オレフィン共重合体(オルフュースPG−1010L) 1.0重量部 グリセリルジオレエート(DGO−80) 1.0重量部 上記成分をニーダーに入れ、撹拌を2〜3時間行い、ボ
ールペン用インキ逆流防止体組成物を得た。
【0015】実施例3 液状ポリブテン(ポリブテンHV−15) 85.0重量部 微粒子シリカ粉末(アエロジルR−972) 4.0重量部 デキストリン脂肪酸エステル(レオパ−ルKE) 2.0重量部 エチレンα−オレフィン共重合体(オルフュースPG−1010L) 8.0重量部 グリセリルジオレエート(DGO−80) 1.0重量部 上記成分をニーダーに入れ、撹拌を2〜3時間行い、ボ
ールペン用インキ逆流防止体組成物を得た。
【0016】実施例4 液状ポリブテン(ポリブテンHV−15) 92.0重量部 微粒子シリカ粉末(アエロジルR−972) 4.0重量部 デキストリン脂肪酸エステル(レオパ−ルKE) 2.0重量部 エチレンα−オレフィン共重合体(オルフュースM−1210、エチレンα― オレフィン共重合体16重量%含有、三井石油化学(株)製) 1.0重量部 グリセリルジオレエート(DGO−80) 1.0重量部 上記成分をニーダーに入れ、撹拌を2〜3時間行い、ボ
ールペン用インキ逆流防止体組成物を得た。
【0017】実施例5 液状ポリブテン(ポリブテンHV−15) 92.2重量部 微粒子シリカ粉末(アエロジルR−972) 4.0重量部 デキストリン脂肪酸エステル(レオパ−ルKE) 2.0重量部 エチレンα−オレフィン共重合体(オルフュースL−1050、エチレンα― オレフィン共重合体20重量%含有、三井石油化学(株)製) 0.8重量部 グリセリルジオレエート(DGO−80) 1.0重量部 上記成分をニーダーに入れ、撹拌を2〜3時間行い、ボ
ールペン用インキ逆流防止体組成物を得た。
【0018】比較例1 液状ポリブテン(ポリブテンHV−15) 93.0重量部 微粒子シリカ粉末(アエロジルR−972) 4.0重量部 デキストリン脂肪酸エステル(レオパ−ルKE) 2.0重量部 グリセリルジオレエート(DGO−80) 1.0重量部 上記成分をニーダーに入れ、撹拌を2〜3時間行い、ボ
ールペン用インキ逆流防止体組成物を得た。
【0019】比較例2 液状ポリブテン(ポリブテンHV−15) 86.0重量部 微粒子シリカ粉末(アエロジルR−972) 11.0重量部 デキストリン脂肪酸エステル(レオパ−ルKE) 2.0重量部 グリセリルジオレエート(DGO−80) 1.0重量部 上記成分をニーダーに入れ、撹拌を2〜3時間行い、ボ
ールペン用インキ逆流防止体組成物を得た。
【0020】一端に洋白のボールペンチップを取り付け
たインキ収容管(材質:ポリプロピレン、内径3.2m
m)内に後記する組成で粘度が2000cpsの水性イ
ンキを0.8g充填し、このインキの上部(ボールペン
チップの反対側)に実施例1〜5及び比較例1、2で得
られたインキ逆流防止体組成物各々を0.1g充填し、
遠心脱泡を行い、試験用ボールペン替芯を作製した。こ
の試験用ボールペン替芯を50℃及び0℃恒温室内に1
2時間放置後、落下試験及び筆記試験を行った。結果を
表1に示す。
【0021】
【表1】 (評価基準) 落下試験 ○;変化なし △;逆流防止体の、インキ収容管よりの流出は無いが、
逆流防止体にインキが混入した。 ×;逆流防止体が、インキ収容管より流出してしまう。 筆記試験 ○;良好に筆記できる △;早書きでかすれ発生する ×;筆記が不能
【0022】落下試験:1.5mの高さから、ペン先を
上に向けて落下させ、落下後のインキ逆流防止体組成物
の状態を目視で観察した。
【0023】筆記試験:上質紙(JIS P3201
筆記用紙Aに準拠する紙)に手書きで筆記を行った。通
常筆記は筆記速度7cm/分であり、早書き筆記は筆記
速度10cm/分である。
【0024】 (水性インキの組成) イオン交換水 35.78重量部 蛍光顔料(NKW−3004、日本蛍光(株)製) 45.00重量部 エチレングリコール 12.00重量部 グリセリン 5.00重量部 防腐剤(プロクセルGXL、ICIジャパン(株)製) 0.20重量部 防錆剤(ベンゾトリアゾール) 0.02重量部 カルボキシメチルセルロース 2.00重量部
【0025】(発明の効果)本発明におけるボールペン
用インキ逆流防止体組成物は、高温環境下での落下衝撃
による逆流組成物の流出が無く、インキ逆流防止体組成
物としての目的も十分に達成し、低温環境下においても
流動性が低下しないので、インキ吐出の低下がほとんど
無いという、所期の目的が充分に達成できる有用なもの
である。尚、試験においてボールペン用インキとして水
性のものを例示したが、油性のものであっても同様の効
果を得られることは言うまでもない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールペン用のインキ収容管内に充填さ
    れたインキの上部に備えられたインキ逆流防止体組成物
    であって、該インキ逆流防止体組成物は炭化水素類より
    選ばれた難揮発性有機液体或は不揮発性有機液体を基材
    とし、これにゲル化剤と、エチレンα−オレフィン共重
    合体が添加されてなることを特徴とするボールペン用イ
    ンキ逆流防止体組成物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5840883A (en) * 1995-04-05 1998-11-24 Chiba Flour Milling Co., Ltd. Dextrin ester of fatty acids and use thereof
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