JPH0633737A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JPH0633737A
JPH0633737A JP4209709A JP20970992A JPH0633737A JP H0633737 A JPH0633737 A JP H0633737A JP 4209709 A JP4209709 A JP 4209709A JP 20970992 A JP20970992 A JP 20970992A JP H0633737 A JPH0633737 A JP H0633737A
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JP
Japan
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branch
filter
control valve
pressure sensor
exhaust
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JP4209709A
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Inventor
Osamu Hishinuma
修 菱沼
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Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧力センサの故障,再生装置の不具合,制御
弁の故障等を検知し,エンジントラブルの発生を極力抑
制することができる排気浄化装置を提供すること。 【構成】 複数の排気用分岐通路4,5,フィルタ2,
3,再生装置25を有する。分岐通路4,5を導通,遮
断させる制御弁10,11と制御弁10より上流に設け
たメイン圧力センサ9と,フィルタ2,3の前後に設け
た分岐圧力センサSP1〜SP4と,コントローラ12
とを有する。分岐通路4,5のいずかに異常が生じたと
きは,他の正常な分岐通路4,5で排気を行なう。全て
の分岐通路4,5が異常のとき又はメイン圧力センサ9
の出力が異常のときは全ての分岐通路4,5を導通させ
る。各種の異常に対しては警報を発することがより好ま
しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,排気ガス中に含まれる
パティキュレートを複数のフィルタで捕集除去する内燃
機関の排気浄化装置であって,フィルター,センサー,
制御弁等の異常時においても極力エンジンを停止させな
いように作動する排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来技術】自動車等の内燃機関,特に,ディーゼル機
関の排気ガス中には,カーボンを主成分とする排気微粒
子(パティキュレート)が含まれており,排気黒煙の原
因となっている。環境汚染の観点からはこのパティキュ
レートは除去することが望ましく,近年,ディーゼル機
関の排気通路にセラミック製のフィルタを配置し,ディ
ーゼルパティキュレートをこのフィルタによって除去す
ることが提案されている。
【0003】図10は排気通路82の途中に分流後合流
する2つの分岐通路83,84を備え,各分岐通路8
3,84の中にそれぞれパティキュレート捕集フィルタ
(以後,単にパティキュレートフィルタ,或いはフィル
タという)831,841を備えた,従来の内燃機関の
排気浄化装置80の概略構成を示すものである。
【0004】このような内燃機関の排気浄化装置80で
は,排気ガス(図10太い矢印)を2つに分流してパテ
ィキュレートフィルタ85,86によって排気ガス中の
パティキュレートを捕集する。そして,パティキュレー
トが所定量捕集されると,パティキュレートフィルタ8
5,86を排気経路から切り離し,電気ヒータ832,
842に通電する。これにより,捕集されたパティキュ
レートに着火すると共に,図示しない電気エアポンプか
ら2次空気のような再生ガス(図10破線矢印)を流し
てパティキュレートを燃焼させる再生処理が行われる。
【0005】この再生処理は一般に,フィルタ前後の圧
力損失を圧力センサ821,822を用いて検出し,検
出した圧力損失が所定値以上になった時に,片方のフィ
ルタ毎に個別に実行される。また,排気通路82の分岐
地点85にバタフライ弁等の制御弁86を設け2つの分
岐通路83,84の導通及び排気量を制御する方法も提
案されている。
【0006】
【解決しようとする課題】しかしながら,従来例では圧
力センサ821,822が故障した場合,制御弁86が
故障した場合,または再生処理において電気ヒーター8
32,842等が故障した場合の制御上の対策がなされ
ていない。すなわち,従来例では圧力センサ821,8
22の圧力差を用いて制御しているため,たとえば両方
の圧力センサ821,822が故障しその出力が共に過
大となった場合には圧力差は変化しないから異常とは判
断しない。
【0007】このような場合には実際には再生処理が必
要な場合であっても再生処理が行われずフィルターの使
用が継続される。また,電気ヒーター831,832が
故障すれば,再生指令を発しても再生処理が適切に行わ
れないので,排気が滞るなどの不具合をもたらす。
【0008】また,制御弁86が故障すれば,分岐通路
83,84の切換や排気量の制御が適切に行われないの
で,排気が正常には行われない。上記のいずれの場合に
も,その結果エンジントラブルを引き起す恐れが強い。
本発明は,上記従来の問題点に鑑み,圧力センサーの故
障,再生装置の不具合,制御弁の故障等を検知し,上記
のような不具合の発生に対してエンジントラブルの発生
を極力抑制することができる排気浄化装置を提供しよう
とするものである。
【0009】
【課題の解決手段】本発明は,内燃機関の排気通路に設
けられ,分岐後に合流する複数の分岐通路と,各分岐通
路内に設けたパティキュレート捕集用のフィルタと,フ
ィルタに捕集されたパティキュレートを処理する再生装
置とを有する内燃機関の排気浄化装置において,該排気
浄化装置は,上記各分岐通路を排気通路に導通または遮
断させる制御弁と,上記制御弁より上流に配設したメイ
ン圧力センサと,各分岐通路において上記フィルタの入
口及び出口にそれぞれ設けた分岐圧力センサと,上記メ
イン圧力センサ,各分岐圧力センサ,制御弁,再生装置
とに連結されたコントローラとを有し,上記分岐圧力セ
ンサおよび上記メイン圧力センサの圧力信号が異常値で
あるか,又は再生処理後における分岐圧力センサの圧力
差が異常値であるか,のいずれかであるときは,上記制
御弁を制御し,各分岐通路と排気通路との導通を所定の
状態になるように上記コントローラを作動させることを
特徴とする排気浄化装置にある。
【0010】本発明の排気浄化装置は複数の分岐通路を
有し,各分岐通路にはフィルタが装着されている。ま
た,フィルタに捕集されたパティキュレートを処理して
フィルターを再生させる再生装置を有している。また,
各分岐通路をそれぞれ別個に排気通路に導通させてパテ
ィキュレートの捕集を行なわせ,また別個に排気通路か
ら遮断してパティキュレートの捕集を停止させる制御弁
を設けている。
【0011】該制御弁の上流すなわちエンジン側にはエ
ンジンからの排気圧力を検出するメイン圧力センサが設
けられている。また各フィルタの入口すなわち上流側と
出口即ち下流側には分岐通路における排気圧力を検出す
る分岐圧力センサがそれぞれ設けられている。更に,上
記各部材に連結し検出信号や制御信号を受授するコント
ローラが設けられている。
【0012】上記コントローラは,分岐通路に設けられ
た分岐圧力センサの圧力信号が異常高あるいは異常低又
は逆差圧など異常値を示す場合には,該分岐通路を遮断
しパティキュレートの捕集動作を停止させる。そして他
の正常な分岐通路を導通させるように作動する。また,
コントローラは再生処理後のフィルタの分岐圧力センサ
の圧力差が異常であるときには同様に上記フィルタを有
する分岐通路を遮断し,他の正常な分岐通路を導通させ
るように作動する。
【0013】しかし,すべての分岐通路において圧力信
号が異常値を示すときは,全ての分岐通路を導通させる
ことが好ましい。すなわち,いずれの分岐通路において
も分岐圧力センサの圧力信号が異常値であるかあるいは
再生処理後の圧力差の値が異常値であるかいずれかであ
るときは,全ての分岐通路を導通させて,排気を渋滞さ
せないことが好ましい。
【0014】また,メイン圧力センサが異常に高い値を
示しているときは,排気が滞っていてエンジンが停止す
るおそれが強い。従って全てのフィルタを導通させ,極
力排気の促進を図ることが望ましい。また,メイン圧力
センサの異常な圧力高は,制御弁の弁の固着等制御弁の
故障から生ずることが多いから,コントローラの作動も
停止することが好ましい。コントローラが適正な制御判
断をしてもアクチュエータである制御弁の動作が正しく
行なわれなければ不適切な制御結果を招く恐れが強いか
らである。
【0015】更に,コントローラには警報装置を具備さ
せて,上記のように各部が異常値を示したときには警報
を出すことが好ましい。これによって早期の修復を可能
にすると共に,安全運転にも寄与することができるから
である。また,上記制御弁は,あるべき制御指令が全く
なくなってしまった場合,もしくは制御弁の操作駆動力
が失われた場合には,各フィルタを導通させる方向に作
動することが好ましい。上記のように制御弁を動作させ
る環境が失われた場合にも排気を遮断しないように作動
してエンジンを停止させないことが好ましいからであ
る。
【0016】
【作用及び効果】本発明においては,コントローラは,
フィルタの前後の圧力差(圧力損失)の他に,各分岐圧
力センサ単独の圧力値を監視している。分岐圧力センサ
単独の圧力値が全数にわたって同様の異常値を示す場合
には,排気浄化装置自体の故障による排気渋滞であるこ
とが考えられる。しかし,部分的に異常な値を示す場合
には,分岐圧力センサ自体の故障である確率が高い。
【0017】一般にセンサが故障した場合には,出力が
低下したり,過大になるなどの異常値を示すことが多い
からである。本発明のコントローラは分岐圧力センサ個
別の圧力値を監視しているから,上記のような分岐圧力
センサの故障の検知が可能である。
【0018】また,フィルタの再生処理を行なった場合
には,再生前よりフィルタの入口と出口の圧力差は大幅
に低下する。しかし,ヒーターの故障などにより再生処
理が的確に行なわれないときは,差圧が低下しないなど
再生前後の圧力差の変化の態様が異常となる。コントロ
ーラは,再生処理後のフィルタ前後の圧力差を再生前と
比較監視しており,上記のような再生処理の不具合を検
知することができる。
【0019】一方,上記制御弁は各分岐通路を独立して
別個に排気通路に導通,遮断することができる。従っ
て,一部分の分岐通路に不具合が生じた場合には,ただ
ちに該不具合分岐通路を遮断して他の正常な分岐通路を
導通させて排気浄化を行なわせ,正常な排気処理を継続
させる。また,全体に関わるような不具合に対しては,
全ての分岐通路を導通させて最大限排気を促進するよう
制御することが可能である。
【0020】コントローラは一部の分岐通路が異常値を
示すときには,該異常な分岐通路を遮断して正常値を示
す分岐通路を導通させるよう作動する。一方,正常な圧
力値及び圧力損失を示す分岐通路が存在しないときは,
全ての分岐通路を導通させる。これにより,フェイルセ
イフを図ることができ,また運転継続の見地からも好ま
しい。
【0021】また,前記のように制御弁が固着するなど
の制御弁が故障した場合には,メイン圧力センサの圧力
が異常に高くなることが多い。このような制御弁の故障
を検知した場合には,全ての分岐通路を導通させ極力排
気が滞らないように制御する。上記のように,本発明に
よれば,圧力センサの故障,ヒーター故障等の再生装置
の不具合,制御弁の故障等を検知し,各不具合の発生に
対してエンジントラブルの発生を極力制御することがで
きる排気浄化装置を提供することができる。
【0022】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明による逆流交互再生ディアル
フィルタタイプの排気浄化装置の実施例の概略的構成を
示すものである。この実施例の内燃機関の排気浄化装置
では,図示しないエンジンからの排気ガスを導く排気通
路1は,分岐部aにおいて分岐通路4,5に分岐され,
その後に合流部bにおいて合流されてマフラー6に接続
される。
【0023】分岐通路4,5の途中には,排気ガス中の
パティキュレートを捕集するためにそれぞれ第1フィル
タ2及び第2フィルタ3が設けられている。この第1フ
ィルタ2及び第2フィルタ3としては,多数のフィルタ
セルを備えたハニカムフィルタが使用され,各フィルタ
セルの排気上流端と下流端は交互にプラグによって栓詰
めされている。従って,この第1フィルタ2及び第2フ
ィルタ3に流れ込んだ排気ガス中のパティキュレート
は,排気ガスがフィルタセルの壁面を通過する際にフィ
ルタセルに捕集される。
【0024】また,分岐通路4及び5内の第1,第2フ
ィルタ2,3の上流側及び下流側には,それぞれ分岐圧
力センサSP1〜SP4が設けられている。そして,第
1フィルタ2の入口及び出口の圧力が分岐圧力センサS
P1とSP2によりコントローラ12に入力されてい
る。同様に,第2フィルタ3の入口及び出口の圧力が分
岐圧力センサSP3とSP4によりコントローラ12に
入力されている。コントローラ12はこの圧力信号によ
って圧力差(圧力損失)を求め第1,第2フィルタ2,
3の再生時期を決定する。
【0025】一方,第1,第2フィルタ2,3の出口端
面近傍,或いは出口端部の栓部材(図示せず)にはフィ
ルタ再生時,フィルタを加熱してパティキュレートに着
火する電気ヒータ15及び16が設けられており,これ
ら電気ヒータ15,16の一端は接地され,他端はコン
トローラ12によって制御されるスイッチSW1,SW
2を介してバッテリ81に接続されている。
【0026】この第1,第2フィルタ2,3の再生時に
は,電気ヒータ15あるいは16に通電すると共に,通
電が行なわれた側の第1フィルタ2あるいは第2フィル
タ3の出口側から再生ガスを流し,燃焼ガスをその入口
側から排出する必要がある。従って,この実施例では,
分岐通路4,5の合流部bに再生用ガス供給口22が設
けられており,この再生用ガス供給口22には,途中に
チェック弁21の設けられた再生ガス供給通路7を通じ
て電動エアポンプ20から再生ガスとして2次空気が供
給されるようになっている。
【0027】この電動エアポンプ20とチェック弁21
は共に制御回路12によって駆動制御される。また,分
岐通路4,5の分岐部aに再生用ガス排出口18が設け
られており,この再生用ガス排出口18には,一端が大
気に開放され,途中にチェック弁19の設けられた再生
ガス排出通路17が接続されている。このチェック弁1
9もコントローラ12によって駆動制御される。
【0028】そして,再生用ガス排出口18が開口する
分岐部aには,分岐部aの上流側の排気通路1,分岐通
路4,5,および再生用ガス排出口18の接続を切り換
える第1制御弁10が設けられている。一方,再生ガス
供給口22が開口する合流部bには,合流部bの下流側
の排気通路1,分岐通路4,5,および再生用ガス供給
口22の接続を切り換える第2制御弁11が設けられて
いる。また,第1制御弁10の上流側の排気管1内には
メイン圧力センサ9が設けられている。
【0029】この第1,第2制御弁10,11は共にコ
ントローラ(ECU)12とダイアフラム式アクチュエ
ータ13及び14によって駆動されるようになってい
る。例えば,コントローラ12からのアクチュエータ駆
動信号出力により,第1制御弁10に連結されたロッド
13aを引くようにアクチュエータ13が作動すれば,
第1制御弁10は図2の破線位置イ側に移動する。また
ロッド13aを押すようにアクチュエータ13が作動す
れば,第1制御弁10は破線位置ロ側に移動する。
【0030】この動作はダイアフラム式アクチュエータ
14がロッド14aを移動させる場合も同様である。
尚,前述の第1制御弁10及び第2制御弁11を作動さ
せるダイアフラム式アクチュエータ13,14への負圧
導入は,コントローラ12によって開閉制御される負圧
切換弁23及び24によってなされる。
【0031】図2及び図3はこれら第1の制御弁10と
第2の制御弁11の実際の構成の一例を示すものであ
る。第1の制御弁10および第2の制御弁11には例え
ばバタフライ弁が使用される。再生用ガス排出口18お
よび再生ガス供給口22の開口部の近傍に設けられた回
転軸10a,11aを中心に弁体10b11bが回動す
る。これにより,再生用ガス排出口18および再生ガス
供給口22を分岐通路4,5の何れか一方側に開口させ
ることができるようになっている。なお,通常時の動作
においては制御弁10,11の弁体10b,11bはイ
又はロのいずれかに位置している。
【0032】これら第1の制御弁10と第2の制御弁1
1のパティキュレートの捕集時の位置,第1,第2フィ
ルタ2,3の再生時の位置,およびこれらの制御弁1
0,11の動作に伴うチェック弁19,21,電気ヒー
タ15,16,および電動エアポンプ20の通常時の動
作は,次のようになされる。
【0033】(1) 分岐通路4によるパティキュレー
ト捕集時 第1制御弁10,第2制御弁11共に破線位置ロを占め
るように作動し,排気管1を流れてきた排気ガスを分岐
通路4に流し,第1フィルタ2を通過した後の排気ガス
がマフラー6に流れるようにする。この時,チェック弁
19と21は閉弁状態にある。電気ヒータ15,16は
オフであり,電動エアポンプ20もオフである。
【0034】(2) 分岐通路5によるパティキュレー
ト捕集時 第1制御弁10,第2制御弁11共に点線位置イを占め
るように作動し,排気管1を流れてきた排気ガスを分岐
通路5に流す。その他は上記(1)と同様である。
【0035】(3) 第1フィルタ2の再生時 第1制御弁10,第2制御弁11共に破線位置イを占め
るように作動し,排気管1を流れてきた排気ガスは分岐
通路5に流し,第2フィルタ3を通過した後の排気ガス
がマフラー6に流れている。この時,チェック弁19と
21は開弁状態にあり,再生用ガス排出口18は分岐部
aにおいて分岐通路4内に開口し,再生ガス供給口22
は合流部bにおいて分岐通路4内に開口する。よって電
動ポンプ20から供給される2次空気は再生ガス供給口
22から分岐通路5内に入り,ヒータ15が所定時間オ
ンすることによって着火した第1フィルタ2のパティキ
ュレートの燃焼を助けてその燃焼ガスが再生用ガス排出
口18,再生ガス排出通路17を経て大気に排出され
る。
【0036】(4) 第2フィルタ3の再生時 第1制御弁10,第2制御弁11共に破線位置ロを占め
るように作動し,排気管1を流れてきた排気ガスは分岐
通路4に流し,第1フィルタ2を通過した後の排気ガス
がマフラー6に流れている。この時,チェック弁19と
21は開弁状態にあり,再生用ガス排出口18は分岐部
aにおいて分岐通路5内に開口し,再生ガス供給口22
は合流部bにおいて分岐通路5内に開口する。
【0037】よって電動ポンプ20から供給される2次
空気は再生ガス供給口22から分岐通路5内に入り,ヒ
ータ15が所定時間オンすることによって第2フィルタ
3のパティキュレートの燃焼を助けてその燃焼ガスが再
生用ガス排出口18,再生ガス排出通路17を経て大気
に排出される。
【0038】次に,異常時を含む本装置の動作を図4〜
図9を用いて説明する。ここでFLAG1=1は第1の
フィルタ2側の故障すなわち,圧力センサSP1,SP
2,またはヒータ15が故障し再生時期判断や再生実行
が不可能となった状態を表わす。FLAG2=1は第2
のフィルタ3側の故障すなわち,圧力センサSP3,S
P4,またはヒータ16が故障した状態を表わす。FL
AG3=1は制御弁10または11が故障した状態を表
わす。DPF=1は第1のフィルタ2が捕集行程にある
ことを表わし,DPF=2は第2のフィルタ3が捕集行
程にあることを表わす。
【0039】以下フローチャートに従って説明する。ま
ずステップ110(図4)にて制御弁10または11が
すでに異常と判断されている場合にはステップ190に
進み制御弁10,11を前記ハの位置にし全ての制御動
作を中止する。制御弁10,11のどちらかがイまたは
ロの位置で固着状態であってもこれにより排気通路が完
全に閉塞することは無くエンジンの運転が可能である。
制御弁10または11が異常でない場合にはステップ1
20に進む。
【0040】ステップ120で第1フィルタ2側が異常
と判断されている場合にはステップ130に進み,さら
に第2フィルタ3側も異常と判断されている場合にはス
テップ180で制御弁10,11をハの位置にし,次の
ステップに進み制御を続行する。ハの位置にすることで
排気ガスは両方のフィルタを流れることになりエンジン
排気圧上昇を小さく抑えられる。ステップ130で第2
フィルタ3側が正常であると判断された場合はステップ
142でDPF=2(第2フィルタ3捕集行程)と設定
し,ステップ170で制御弁10,11をイの位置に移
動する。
【0041】ステップ120で第1フィルタ2側が正常
と判断されている場合で,かつステップ140で第2フ
ィルタ3側も正常と判断されている場合には,ステップ
150で捕集行程にあるフィルタを判断する。そして,
捕集工程にあるフィルタが第1フィルタである(DPF
=1)時にはステップ160で制御弁位置をロの位置に
する。また,捕集工程にあるフィルタが第2フィルタで
ある(DPF≠1)時には,ステップ170で制御弁位
置をイの位置にする。
【0042】もし,ステップ140で第2フィルタ3が
異常であると判断されている場合には,それまでの捕集
行程の情報にかかわらず,ステップ141で第1フィル
タを捕集行程(DPF=1)と設定し,ステップ150
を経てステップ160で制御位置をロの位置にする。
【0043】制御弁位置が決定され捕集行程が開始され
た後ステップ200にてフィルタの入口と出口の分岐圧
力センサによる圧力検出とそれに使用される分岐圧力セ
ンサの異常判定が実施される。その方法を図5,6を用
いて説明する。まず各圧力センサSP1,SP2,SP
3,SP4の出力が読み込まれる(ステップ201)。
【0044】第1フィルタ3の前後に配置された圧力セ
ンサSP1,SP2のいずれかの検出値が図6にて示す
正常圧力範囲から外れている場合には異常と判断し,ス
テップ204にてFLAG1=1と設定される。もし前
回にノイズなどによる誤検出により異常と判断されてい
ても,今回は正常と判断されればステップ203でFL
AG1=0と設定する。同様の処理が第2フィルタ3側
の圧力センサSP3,SP4でもステップ205,20
6,207にて実行される。
【0045】次に捕集行程が第1フィルタ側であり(図
4ステップ210),正常である場合(FLAG1≠1
−ステップ230)には再生時期になるまで上記ステッ
プ200,210,230,250を繰り返す。もしそ
の途中で異常が判断された場合(FLAG1=1)には
再生時期を待たずステップ430でリターンされ前記の
ように第1フィルタ2での捕集行程を中止する。
【0046】同様の処理が第2フィルタ側での捕集行程
でもステップ220,240,260,430にて実行
される。もし,第1,第2両フィルタ側が共に異常と判
断されておりステップ180で制御弁位置がハの位置に
なっている場合にはステップ220からリターンされ
る。ただしステップ200で,分岐圧力センサが正常に
復帰されている場合(図5,FLAG1=0,FLAG
2=0)は次回のルーチンで第1または第2フィルタ側
の捕集行程が再開される。
【0047】ステップ250,260の再生時期判断は
フィルタ前後の差圧が所定値以上になった場合に実施さ
れ,第1フィルタ側での捕集であった場合にはステップ
270で制御弁位置をロからイに変更される。これによ
り排気ガスは第2フィルタ側を流れることになり第1フ
ィルタ2は排気通路1から遮断される。
【0048】次にステップ290で制御弁の異常判定が
実施される。図7に示す様に異常判定はエンジン側制御
弁10の上流に配置されたメイン圧力センサ9の圧力検
出値Poにより行なわれる。固着等により,制御弁1
0,11のいずれかが作動しなかった場合には,排気通
路が遮断されることになるため圧力Poは非常に大きく
なる。そのため,ステップ292で所定値Psとの比較
で,Psを越えた場合は異常と判断し,ステップ293
でFLAG3=1とし,ステップ294,310を経て
ステップ440でリターンされる。
【0049】その後前記のステップ110,190で制
御弁がハ位置に設定される。ここで制御弁をハ位置に設
定するのは制御弁固着がイ,ロどちらの位置で発生して
も排気通路を遮断しないようにする為である。同様の処
理が第2フィルタ側での捕集時に発生した場合にもステ
ップ280,300〜304,320,440で実行さ
れる。
【0050】制御弁に異常がなかった場合には次のステ
ップ330に進み前回の再生処理の妥当性の判定が実行
される。ステップ270で排気ガスの流れを第1フィル
タ側から第2フィルタ側へ切換えたことで分岐圧力セン
サSP3,SP4からは第2フィルタ3の前回の再生処
理後における差圧が検出される。すなわち前回の再生処
理が正常に実施された場合にはパティキュレートの残存
量が少ない為,両分岐圧力センサの差圧は小さくなり,
ヒータ等の故障により再生が異常であった場合には再生
前に近い高い差圧値を示す。そこで図8の(a)に示す
様に,ステップ330,331,332で再生処理の妥
当性を判断し,異常な場合,ステップ333でFLAG
2=1に設定する。その後ステップ350で第1フィル
タ2の再生を実行し,その後ステップ370からリター
ンされる。
【0051】この場合はDPF=1のままである為,次
のサイクルで第1フィルタ側での捕集行程にすぐ切換え
られ(ステップ150,160),第1フィルタ側のみ
の捕集,再生が繰り返される。ステップ330で前回の
再生処理が正常と判断された場合にはステップ332か
らリターンされ第1フィルタ再生実行後ステップ390
でDPF=2と設定され,次は第2フィルタ側での捕集
行程に移る。
【0052】ステップ280で排気ガス流れを第2フィ
ルタ側から第1フィルタ側へ切換えられ,制御弁異常が
無かった場合にも同様の処理が実行される。この場合
は,ステップ340で第1フィルタ2の前回の再生処理
の妥当性が判定され,再生処理が異常の場合にはステッ
プ343でFLAG1=1とし,ステップ380からリ
ターンし,第2フィルタ側のみの捕集・再生を繰り返す
様に制御する。再生処理が正常なときは,ステップ40
0でDPF=1と設定し,次は第1フィルタ側での捕集
行程に移行することになる。
【0053】図9の(a),(b)は第1フィルタ2及
び第2フィルタ3の再生処理実行のステップを示したフ
ローチャートである。まずステップ351,361でチ
ェック弁19,21を開弁し,再生用空気を送るエアポ
ンプ20との通路7および再生ガスの大気への放出通路
17を開口する。
【0054】次にステップ352,362にて,第1フ
ィルタ2の再生ではヒータ15,第2フィルタ3の再生
ではヒータ16を通電開始するとともにエアポンプ20
を作動し,タイマのカウントを開始する。そしてステッ
プ353,363にてフィルタに捕集されたパティキュ
レートの着火に充分な時間t1 をカウント後,ステップ
354,364にてヒータ通電を終了する。
【0055】更にステップ355,365でフィルタ全
体のパティキュレートが焼失するに充分な時間t2 をカ
ウント後ステップ356,366にてエアポンプ20の
送風を停止する。そしてステップ357,367でチェ
ック弁19,21を閉弁し初期の状態に戻り,再生が終
了する。
【0056】なお,制御弁10,11はコントローラ1
2からの制御指令の入力がないとき,又は,アクチュエ
ータ13,14からの駆動力が失われたときには弁体1
0b,11bは図1〜図3のハに位置するように作動す
る。また,上記の制御ルーチンにおける各不具合(FL
AG1=1,FLAG2=1,FLAG3=1)に対し
ては,ランプ,ブザー等による警報を発するようにする
ことが好ましい。これにより早期修復への対応となり,
安全運転にも寄与することができる。
【0057】次に,本例の作用効果について述べる。本
例では,前記のようにフィルタの入口と出口における,
各分岐圧力センサSP1 〜SP4 単独の出力値が正常な
値であるかを監視している。分岐圧力センサが故障の場
合には,出力が異常値を示すことが多いので,高い確率
で分岐圧力センサ故障の検知が可能である。
【0058】また,再生処理後のフィルタの圧力損失の
変化を見て再生処理の妥当性を監視し,再生装置の不具
合を検知している。また,排気浄化装置入口の圧力を検
出しているから,制御弁の固着等による排気渋滞を検知
することが可能である。
【0059】また,上記の各種の不具合に対して,エン
ジンのトラブルの発生を極力抑制するようなフェイルセ
イフの手段を講じている。すなわち,正常に作動する分
岐通路がある場合には,直ちに正常な分岐通路に切替え
る。メイン圧力センサの出力異常を含む全体的な不具合
に対しては,全ての分岐通路を導通させ,極力排気の渋
滞を回避するよう制御している。
【0060】このように本例によれば,圧力センサーの
故障,ヒーター故障等の再生装置の不具合,制御弁の故
障等を検知し,各不具合の発生に対してエンジントラブ
ルの発生を極力抑制するよう作動する排気浄化装置を提
供することができる。なお,上記の各種の異常発生に対
して警報を発するようにすれば,早期の修復が可能とな
りより効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の排気浄化装置の全体説明図。
【図2】実施例1の第1制御弁周辺の拡大図。
【図3】実施例1の第2制御弁周辺の拡大図。
【図4】実施例1の制御フローの全体図。
【図5】実施例1の分岐圧力センサの異常判定フローチ
ャート。
【図6】実施例1の分岐圧力センサの正常圧力範囲説明
図。
【図7】実施例1の制御弁異常判定のフローチャート。
【図8】実施例1の再生異常判定のフローチャート。
【図9】実施例1の再生実行のフローチャート。
【図10】従来例の排気浄化装置の概略構成図。
【符号の説明】
1...排気通路, 10,11...制御弁, 12...コントローラ, 15,16...電気ヒータ, 17...再生ガス排出通路, 18...再生ガス排出口, 2,3...フィルタ, 20...電動エアポンプ, 22...再生ガス供給口, 4,5...分岐通路, 6...マフラー, 7...再生ガス供給通路, 9...メイン圧力センサ, SP1〜SP4...分岐圧力センサ,

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気通路に設けられ,分岐後
    に合流する複数の分岐通路と,各分岐通路内に設けたパ
    ティキュレート捕集用のフィルタと,フィルタに捕集さ
    れたパティキュレートを処理する再生装置とを有する内
    燃機関の排気浄化装置において,該排気浄化装置は,上
    記各分岐通路を排気通路に導通または遮断させる制御弁
    と,上記制御弁より上流に配設したメイン圧力センサ
    と,各分岐通路において上記フィルタの入口及び出口に
    それぞれ設けた分岐圧力センサと,上記メイン圧力セン
    サ,各分岐圧力センサ,制御弁,再生装置とに連結され
    たコントローラとを有し,上記分岐圧力センサおよび上
    記メイン圧力センサの圧力信号が異常値であるか,又は
    再生処理後における分岐圧力センサの圧力差が異常値で
    あるか,のいずれかであるときは,上記制御弁を制御
    し,各分岐通路と排気通路との導通を所定の状態になる
    ように上記コントローラを作動させることを特徴とする
    排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,各分岐通路における
    その入口もしくは出口の分岐圧力センサの圧力信号が異
    常値であるか,再生処理後の分岐圧力センサの圧力差が
    異常値であるかのいずれかの状態であるときには,上記
    制御弁により上記全ての分岐通路を排気通路に導通させ
    るよう,上記コントローラを作動させることを特徴とす
    る排気浄化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において,上記メ
    イン圧力センサが異常に高い圧力値を示すときには,上
    記制御弁により全ての分岐通路を上記排気通路に導通さ
    せると共に,上記コントローラの作動を停止させること
    を特徴とする排気浄化装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項2又は請求項3に
    おいて,上記コントローラは上記異常値のときにおいて
    異常を知らせる警報装置を具備することを特徴とする排
    気浄化装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3又は請求項4に
    おいて,上記制御弁は制御指令が失われた場合又はその
    操作駆動力が失われた場合には,各分岐通路を排気通路
    に導通させるように作動することを特徴とする排気浄化
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0699827A1 (en) * 1994-08-29 1996-03-06 Isuzu Ceramics Research Institute Co., Ltd. Diesel particulate filter apparatus
JP2005282421A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Denso Corp パティキュレートフィルタ再生処理装置の検査システム

Cited By (3)

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