JPH0633769B2 - 可変容量式圧縮機における始動時の容量設定装置 - Google Patents

可変容量式圧縮機における始動時の容量設定装置

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JPH0633769B2
JPH0633769B2 JP63097925A JP9792588A JPH0633769B2 JP H0633769 B2 JPH0633769 B2 JP H0633769B2 JP 63097925 A JP63097925 A JP 63097925A JP 9792588 A JP9792588 A JP 9792588A JP H0633769 B2 JPH0633769 B2 JP H0633769B2
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    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/10Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
    • F04B27/1036Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は自動車用冷房装置等に作用される可変容量式圧
縮機において、揺動斜板の角変位位置を制御するスリー
ブの始動時の位置を規制する装置に関するものである。
(2)従来の技術 従来前記可変容量式圧縮機は、たとえば米国特許第44
75871号明細書に開示される。ところでかかる従来
のものでは回転軸上のスリーブの両側に2つのばねが相
対向して配設され、これらのばねの荷重バランスにより
スリーブ位置を決め、これにより圧縮機の始動時におけ
る圧縮機の容量が決まるようになっている。
(3)発明が解決しようとする課題 ところで可変容量式圧縮機では、できるだけ小容量状態
で始動して立上りトルクを低減し、各部材の強度やクラ
ッチ容量を小さく設定できるようにし、その結果圧縮機
の小型化、軽量化、コストダウンを図ることが望ましい
が、前記従来のものでは揺動斜板の角変位位置を変更す
るスリーブの両側にかかるばね荷重は第5図において直
線a,bで示すようになり、始動時の前記スリーブ位置
はスリーブの左右移動に伴うフリクションの大きさによ
って望ましい所望の設定位置に対してある範囲で左右に
ばらつくことになり、そのため各部材の強度、クラッチ
の容量を設計するにあたって前記ばらつき範囲のうち容
量の最大に近いところを基準にする必要を生じ、各部材
の強度、クラッチの容量が必要以上に大きくなり、圧縮
機の大型化、重量増、コストアップを招く原因になると
いう問題がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、圧縮機始動
時のスリーブを常に最適の設定位置に保持して各部材、
クラッチにかかる負荷を低減できるようにして前記従来
のものの問題点を解決できるようにした構成簡単な可変
容量式圧縮機における始動時の容量設定装置を提供する
ことを目的とするものである。
B.発明の構成 (1)課題を解決するための手段 前記目的達成のため、本発明によれば、ハウジング、シ
リンダブロックおよびシリンダヘッドを備えた圧縮機本
体と;この圧縮機本体に回転自在に支承される回転駆動
軸と;前記ハウジング内において回転駆動軸の軸本体に
摺動可能に嵌合支持されるスリーブと;このスリーブに
前記回転駆動軸の軸線と直交する軸線回りに揺動可能に
支持されて回転駆動軸に連結されるジャーナルと;この
ジャーナルに支承され前記軸線回りの揺動のみが許容さ
れる揺動斜板と;この揺動斜板に複数本のコンロッドを
介して連結される複数の作動ピストンと;前記シリンダ
ブロックの、前記回転駆動軸回りに配設され、前記複数
の作動ピストンを摺動自在に嵌合する複数のシリンダと
を備え、前記スリーブの摺動制御により前記ジャーナル
および揺動斜板の角変位位置を変化させて、前記作動ピ
ストンの作動ストロークを変更するようにした可変容量
式圧縮機において、前記回転駆動軸は、前記スリーブの
軸方向一側において前記軸本体に環状の段差係止部を介
して連なる小径軸部を有し、その小径軸部には、前記段
差係止部及び前記スリーブに係合し得るストッパと、こ
のストッパを前記段差係止部側に弾発する第1ばねとが
嵌装され、前記スリーブと圧縮機本体間には、該スリー
ブの軸方向他側において該スリーブを常に前記ストッパ
側に弾発する第2ばねが配設され、圧縮機の始動時に前
記第1ばねが第2ばねの弾発力に抗して前記ストッパを
前記段差係止部との係止位置に留めて、該ストッパと係
合する前記スリーブを定位置に保持し得るように、該ス
リーブが前記定位置に在る状態での第2ばねのばね荷重
が、該ストッパが前記係止位置に在る状態での第1ばね
のばね荷重よりも弱く設定される。
(2)作 用 圧縮機の停止時や始動時においては、第1ばねが第2ば
ねの弾発力に抗してストッパを段差係止部との係止位置
に留めることで、該ストッパと係合するスリーブを常に
定位置に位置決め保持することができるため、このスリ
ーブの位置に合せて圧縮機の各部材の強度、クラッチの
容量等を設計できるようになる。即ち、従来の此の種圧
縮機のように始動時のスリーブ位置にばらつきを生じる
不都合は回避されるから、そのばらつきを考慮して各部
材の強度やクラッチ容量を必要以上に大きく設計する必
要はなくなる。
(3)実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明する。
第1図には本実施例における可変容量式圧縮機Cの要部
が縦断して示されており、この図において、前記圧縮機
Cの圧縮機本体1は、中空円筒状のハウジング2と、そ
の開口端面に固着されるシリンダブロック3と、さらに
その端面に重合されるシリンダヘッド4とを体に結着し
て全体として円筒状に構成される。
前記シリンダブロック3と、ハウジング2の端壁2
は、該ハウジング2内を縦通する回転駆動軸5がラジア
ルニードル軸受6,7を介して回転自在に支承される。
この回転駆動軸5は圧縮機本体1の軸線L上にあり、
その圧縮機本体1より突出する突出端にはクラッチを内
蔵した駆動プーリ8が一体に連結される。この駆動プー
リ8は図示しないエンジン等の駆動源に連動されて回転
駆動されるようになっている。
前記シリンダブロック3には、軸線Lを中心とする同
心円上に等間隔を存して放射状に複数個のシリンダ9が
前記回転駆動軸5と平行に形成されており、これらのシ
リンダ9にはそれぞれ作動ピストン10が摺動自在に嵌
合されている。そして各ピストン10は各シリンダ9内
を圧縮室12と背圧室13とに区画している。また各作
動ピストン10の背圧室13側背面にはコンロッド11
の球状の一端が回転自在に連結されており、各コンロッ
ド11はシリンダ9内を軸方向にのびその球状の他端
は、ハウジング2内に達しており、後述する斜板式駆動
機構Dの揺動斜板19に回動自在に連結されている。
次に前記斜板式駆動機構Dの構造について説明すると、
前記ハウジング2の作動室14内において、前記回転駆
動軸5の軸本体5mには、スリーブ15が軸方向に摺動
可能に嵌合支持されている。このスリーブ15の左右両
側には、回転駆動軸5の軸線Lと直交する軸線L
(第1図紙面の直角)上に中心をもつ左右一対のピボ
ット軸16が一体に突設されている。前記左右ピボット
軸16には、盤状のジャーナル17が回転駆動軸5の軸
方向に前後に揺動できるように支承される。前記ジャー
ナル17の、前記スリーブ15を囲むように延びる円筒
部17にはラジアル軸受18を介して揺動斜板19が
回転自在に支承され、この揺動斜板19とジャーナル1
7の対向面間にはスラストニードル軸受20が介在され
ている。揺動斜板19の外端には回り止め部材21が連
結ピン22により連結され、この回り止め部材21は作
動室14内にシリンダブロック3とハウジング2の端壁
間にわたって回転駆動軸5と平行に形成した案内溝
23にスライド可能に係合されている。そして前記案内
溝23と回り止め部材21とは、揺動斜板19の回り止
め機構24を構成している。
作動室14内において前記回転駆動軸5には、その径方
向にドライブピン25が一体に突設され、このドライブ
ピン25の先端には、連結腕26が一体に形成されてお
り、この連結腕26には円弧状係合孔27が穿設され、
これらの係合孔27にジャーナル17の取付片17
一体に突設した係合ピン28が摺動自在に係合されてい
る。そして円弧状の係合孔27はその長さ範囲で揺動斜
板19のピボット軸16回りの揺動を許容する。そして
回転駆動軸5の回転に応じてジャーナル17が回転す
る。
揺動斜板19の一面には前述のように、複数のピストン
10に連なるコンロッド11の球状他端が回動自在に連
結される。したがって揺動斜板19のピボット軸16の
軸線L回りの角変位位置に応じて各作動ピストン10
の作動ストロークすなわち吐出量が定まる。
前記回転駆動軸5は、スリーブ15よりシリンダブロッ
ク3側において前記軸本体5mに環状の段差係止部5
を介して連なる小径軸部5を一体に有しており、この
小径軸部5には、圧縮コイルばねよりなる第1ばねS
が嵌装されこの第1ばねSPの一端は小径軸部5
に嵌合係止されるばね座30に係合し、またその他端
は前記段差係止部5に係止される環状のストッパ31
に係合されている。そして前記ストッパ31は、前記ス
リーブ15が第1図において左に摺動するとき、その一
端面と係合してこの第1ばねSPを圧縮するように作
用する。そして前記第1ばねSPのばね荷重は第4図
に示すようにスリーブ15が容量増側、すなわち右側に
移動するにつれて減ずる。
前記ハウジング2には、その端壁2中央部に、外方に
突出した有底円筒状のシリンダ筒部32が回転駆動軸5
と同心に一体に突設され、このシリンダ筒部32に形成
される環状のシリンダ32内に環状の制御ピストン3
3が摺動自在に嵌合されている。この制御ピストン33
の内,外周面には、軸方向に齟齬させてシールリングS
,Sがそれぞれ嵌着されており、これらのシールリ
ングS,Sは、シリンダ32と制御ピストン33
との内外摺動面間を流体密にシールする。而して前記シ
ールリングS,Sは、前述のように制御ピストン3
3の軸方向に齟齬されていることにより、制御ピストン
33にこれを傾けようとする力が作用してもこの力に対
抗して制御ピストン33の傾きを抑制するように作用す
る。
制御ピストン33とシリンダ筒部32の端壁間に制御圧
室34が画成される。制御圧室34内には、圧縮コイル
ばねよりなる第2ばねSPが収容されており、このば
ねSPの両端は、前記制御ピストン33とシリンダ筒
部32の端壁間に係合されており、前記制御ピストン3
3を第1図左方、すなわち作動室14側に偏倚してい
る。制御ピストン33の作動室14側端部はアンギュラ
ボール軸受35を介して制御プレート36に回転自在に
支承される。制御プレート36は軸方向に延びる円筒部
36が一体に形成され、この円筒部36は回転駆動
軸5の外周面に回転自在に嵌挿支持されてその端面は、
前記第2ばねSPの弾発力により前記スリーブ15の
端面に係合される。また前記円筒部36には軸方向の
スリット37が穿設され、このスリット37を前記ドラ
イブピン25が貫通しており、回転駆動軸5と制御プレ
ート36とは一体となって回転する。また制御プレート
36の背面とハウジング2の端壁2間にはスラストニ
ードル軸受38が介在される。制御ピストン33が左右
に摺動すれば、これに追従してスリーブ15が軸方向に
移動しそれに応じてジャーナル17および揺動斜板19
のピボット軸16まわりの角変位位置が変化する。すな
わち第1図において制御ピストン33が左方に移動した
ときスリーブ15も左方に移動し、それに応じてジャー
ナル17および揺動斜板19が時計方向に回動して各作
動ピストン10の摺動ストロークが小となり、また制御
ピストン33が右方に移動したとき、作動ピストン10
にかかる作動圧によりスリーブ15も右方に移動し、そ
れに応じてジャーナル17および揺動斜板19が第1図
反時計方向に回動し、各作動ピストン10の摺動ストロ
ークが大きくなる。
短円筒状のシリンダヘッド4は仕切板40を介して前記
シリンダブロック3の端面にパッキン41を介して固着
され、このシリンダヘッド4の中央部には吐出室42が
形成されこの吐出室42のシリンダブロック3との境界
は前記仕切板40によって仕切られる。そしてこの吐出
室42にはシリンダヘッド4に形成した吐出管路44が
連通される。またシリンダヘッド4には、前記吐出室4
2を囲繞するように吸入室45が形成され、この吸入室
45のシリンダブロック3との境界も前記仕切板40に
よって仕切られる。そしてこの吸入室45はシリンダブ
ロック3に穿設した連通路46を介してハウジング2内
の作動室14に連通される。さらに作動室14には、ハ
ウジング2の壁面に形成した吸入管路47が連通され
る。
前記仕切板40には、吐出室42とシリンダ9の圧縮室
12を連通する吐出口48が穿設されており、この吐出
口48には作動ピストン10が圧縮作動しているとき吐
出口48を開く吐出弁49が設けられる。さらに仕切板
40には前記吸入室45とシリンダ9の圧縮室12とを
連通する吸入口50が穿設されており、この吸入口50
には作動ピストン10が吸入作動しているときこの吸入
口50を開く吸入弁51が設けられる。
圧縮機Cの吸入行程により、複数の作動ピストン10が
順次に往復動するとき、冷媒は吸入管路47、作動室1
4、連通路46を通って吸入室45に入り、そこから吸
入弁51を開弁して圧縮室12に吸入される。また圧縮
機Cの圧縮行程により圧縮室12内の圧縮冷媒は吐出弁
49を開弁し、吐出室42から突出管路44に圧送され
る。
前述のように構成される可変容量式圧縮機の容量制御は
制御弁Vによって行われる。次にこの制御弁Vの構成に
ついて説明すると、この制御弁Vは吐出室42に通じる
吐出通路52、前記作動室14および連通路46を介し
て吸入室45に通じる吸入通路53、および前記制御圧
室34に通じる制御通路54との間に介設される。
ハウジング2の端壁2に形成した弁ハウジング55内
には、弁本体56が設けられる。この弁本体56は弁ハ
ウジング55内に吐出通路52の連通する吐出圧弁室5
7を画成するとともにその内部に吸入通路53の連通す
る吸入圧弁室58が形成され、さらに制御通路54の連
通する通路59が形成されており、この通路59は前記
吐出圧弁室57と吸入圧弁室58とを連通する。
前記弁本体56には、前記吐出圧弁室57および通路5
9間を連通、遮断可能な第1弁機構60と、連通59お
よび吸入圧弁室58を連通、遮断可能な第2便機構61
とを備える。
前記第1弁機構60は、弁本体56に形成した弁座62
に着座可能な球状の弁体63と、該弁体63を閉弁方向
に付勢する弁ばね64と、弁体63を開弁方向に作動す
るためのプッシュロッド65とを備えており、前記弁体
63と弁ばね64は弁室57に設けられ、プッシュロッ
ド65は前記通路59内を移動可能に縦通される。
また第2弁機構61は弁本体56に形成した弁座67に
着座可能で前記ブッシュロッド65と一体のスプール弁
68と該弁68を閉弁方向に付勢する弁ばね69とを備
え、前記スプール弁68と弁ばね69は、弁本体56内
に形成した、前記吸入圧弁室58に収容される。
前記吸入圧弁室58内には、前記弁ばね69を囲繞する
とともにその両端が前記スプール弁68および吸入圧弁
室58の端板58に流体密に接続されるベローズ70
が収容されており、このベローズ70内は端板58
穿設した通孔71を介して大気に連通されている。した
がって吸入圧弁室58内の吸入圧力Psが上昇するとベ
ローズ70は収縮して第2弁機構61を開弁し、また吸
入圧弁室58内の吸入圧力Psが下降するとベローズ7
0は膨脹して第1弁機構60を開弁する。
次に吐出容量の可変制御作用について説明すると、冷房
装置は冷房負荷が大となると吸入圧力Psが上昇し、冷
房負荷が小となれば吸入圧力Psが下降する特性がある
ので、いま冷房負荷が減少して吸入圧力Psが低下する
と、第1弁機構60の弁体63が開弁して吐出通路52
と制御通路54が連通して吐出圧力Pdにより、制御圧
室34の制御圧力Pcが上昇しそれに応じて制御ピスト
ン33は第2ばねSPの弾発力に助成されて第1図左
方に移動し、制御プレート36を介して第3図(A)よ
り(B)に示すようにスリーブ15を左方に移動する。
これによりジャーナル17はピボット軸16回りに時計
方向に回動すなわち揺動斜板19を起立方向に回動す
る。したがって、複数の作動ピストン10の作動ストロ
ークは小さく圧縮機の吐出容量は減少する。そして圧縮
機の容量が最小になるときは第3図(B)に示すように
スリーブ15は左限に達し、ストッパ31を介して第1
ばねSPを圧縮する。
次に空調装置の負荷が増大して収入圧力Psが上昇する
と、今度はベローズ70が収縮するので、第2弁機構6
1のスプール弁68が開弁するとともに第1弁機構60
が閉弁するので、通路59と吸入圧通路53とが連通し
て制御圧室34の圧力Pcが減少し、それに応じて制御
ピストン33が第1図右方に移動する。これによりスリ
ーブ15は複数の作動ピストン10にかかる作動圧をう
けて右方に移動する。これによりジャーナル17はピボ
ット軸16回りに反時計方向に移動して揺動斜板19を
同方向に傾倒させ各作動ピストン10の作動ストローク
が大きくなり圧縮機Cの吐出容量が増大する。
以上のようにして可変容量式圧縮機Cの吐出容量が制御
される。
ところでこの可変容量式圧縮機Cは、その始動時の状態
では、第3図(C)に示すように第2ばねSPの弾発
力はスリーブ15をストッパ31に当るまで左方に移動
させ、この時点での第2ばねSPのばね荷重F(第
4図)は当然にスリーブ15の左方への移動に伴うフリ
クションよりも大きく設定される。
一方第1ばねSPの弾発力は、ストッパ31を回転駆
動軸5の段差係止部5に弾発係止させる。そしてこの
時点でのばねSPのばね荷重F(第4図)は、前記
第2ばねSPのばね荷重Fに、スリーブ15の右方
への移動に伴うフリクションを加えたものよりも大きく
設定される。
以上の第1,第2ばねSP,SPのばね荷重設定に
より圧縮機Cはその始動時にはスリーブは常に第3図
(C)に示す設定位置に保持され、この位置ではストッ
パ31は第1ばねSPの弾発力で段差係止部5に係
止されてストップ位置に保持され、スリーブ15は第2
ばねSPの弾発力でストッパ31の一側に係合され
る。
したがって前記従来のものでは、圧縮機の始動時のスリ
ーブ位置のばらつきを考慮して各部材の強度やクラッチ
容量を必要以上に大きく設定していたのに対し、この実
施例のものでは第4図に示すように圧縮機の始動時では
スリーブ15は常に一定の設定位置に保たれるので、そ
のスリーブ位置に合せて各部材の強度、クラッチ容量等
を従来のものよりも小さく適正値に設計することができ
る。
なおこの実施例では、本発明装置を自動車用の冷房装置
に適用される可変容量式圧縮機に適用した場合を説明し
たが、これを他の可変容量式圧縮機にも適用できること
は勿論である。
C.発明の効果 以上のように本発明によれば、可変容量式圧縮機におい
てその停止時や始動時には、第1ばねが第2ばねの弾発
力に抗してストッパを段差係止部との係止位置に留める
ことで、該ストッパと係合するスリーブを常に定位置に
位置決め保持することができるので、このスリーブの位
置に合せて圧縮機の各部材の強度、クラッチの容量等を
設計できるようになり、従って、従来の此の種圧縮機の
如く始動時のスリーブ位置のばらつきを考慮する必要の
あるものに比べて前記各部材の強度、クラッチの容量等
を小さく設定でき、圧縮機全体の小型軽量化およびコス
ト節減に大いに寄与することができる。
しかも上記ストッパ及び第1ばねは、回転駆動軸の、ス
リーブが摺合する軸本体に、段差係止部を介して連なる
小径軸部に嵌装されるから、該回転駆動軸の段差を、ス
トッパと協働するスリーブ位置決め手段にそのまま利用
できると共に、該ストッパ及び第1ばねの、回転駆動軸
外周からの径方向張出しを極力抑えることができ、従っ
てスリーブ位置決め手段の構造簡素化と小型化に寄与す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は本発明
装置を備えた可変容量式圧縮機の、要部縦断側面図、第
2図は第1図II−II線に沿う拡大断面図、第3図(A)
〜(C)は本発明装置の作動状態を示す第1図の部分
図、第4図はスリーブと第1,第2ばねとの関係を示す
線図、第5図は従来のもののスリーブと一対のばねとの
関係を示す線図である。 L,L……軸線、SP,SP……第1,第2ば
ね、 1……本体、2……ハウジング、3……シリンダブロッ
ク、4……シリンダヘッド、5……回転駆動軸、5
…段差係止部、5……小径軸部、5m……軸本体、1
0……作動ピストン、11……コンロッド、15……ス
リーブ、17……ジャーナル、19……揺動斜板、31
……ストッパ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング(2)、シリンダブロック
    (3)およびシリンダヘッド(4)を備えた圧縮機本体
    (1)と;この圧縮機本体(1)に回転自在に支承され
    る回転駆動軸(5)と;前記ハウジング(2)内におい
    て回転駆動軸(5)の軸本体(5m)に摺動可能に嵌合
    支持されるスリーブ(15)と;このスリーブ(15)
    に前記回転駆動軸(5)の軸線(L)と直交する軸線
    (L)回りに揺動可能に支持されて回転駆動軸(5)
    に連結されるジャーナル(17)と;このジャーナル
    (17)に支承され前記軸線(L)回りの揺動のみが
    許容される揺動斜板(19)と;この揺動斜板(19)
    に複数本のコンロッド(11)を介して連結される複数
    の作動ピストン(10)と;前記シリンダブロック
    (3)の、前記回転駆動軸(5)回りに配設され、前記
    複数の作動ピストン(10)を摺動自在に嵌合する複数
    のシリンダ(9)とを備え、前記スリーブ(15)の摺
    動制御により前記ジャーナル(17)および揺動斜板
    (19)の角変位位置を変化させて、前記作動ピストン
    (10)の作動ストロークを変更するようにした可変容
    量式圧縮機において、 前記回転駆動軸(5)は、前記スリーブ(15)の軸方
    向一側において前記軸本体(5m)に環状の段差係止部
    (5)を介して連なる小径軸部(5)を有し、その
    小径軸部(5)には、前記段差係止部(5)及び前
    記スリーブ(15)に係合し得るストッパ(31)と、
    このストッパ(31)を前記段差係止部(5)側に弾
    発する第1ばね(SP)とが嵌装され、前記スリーブ
    (15)と圧縮機本体(1)間には、該スリーブ(1
    5)の軸方向他側において該スリーブ(15)を常に前
    記ストッパ(31)側に弾発する第2ばね(SP)が
    配設され、圧縮機(C)の始動時に前記第1ばね(SP
    )が第2ばね(SP)の弾発力に抗して前記ストッ
    パ(31)を前記段差係止部(5)との係止位置に留
    めて、該ストッパ(31)と係合する前記スリーブ(1
    5)を定位置に保持し得るように、該スリーブ(15)
    が前記定位置に在る状態での第2ばね(SP)のばね
    荷重(F)が、該ストッパ(31)が前記係止位置に
    在る状態での第1ばね(SP)のばね荷重(F)よ
    りも弱く設定されたことを特徴とする、可変容量式圧縮
    機における始動時の容量設定装置。
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