JPH06338278A - X線撮像管 - Google Patents

X線撮像管

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JPH06338278A
JPH06338278A JP12863393A JP12863393A JPH06338278A JP H06338278 A JPH06338278 A JP H06338278A JP 12863393 A JP12863393 A JP 12863393A JP 12863393 A JP12863393 A JP 12863393A JP H06338278 A JPH06338278 A JP H06338278A
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JP
Japan
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ray
image pickup
pickup tube
tube
target
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Application number
JP12863393A
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English (en)
Inventor
Kenji Samejima
賢二 鮫島
Kazuyuki Nagatsuma
一之 長妻
Kazutaka Tsuji
和隆 辻
Tadaaki Hirai
忠明 平井
Hirotaka Maruyama
裕孝 丸山
Saburo Okazaki
三郎 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Hitachi Ltd
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】基板の厚さを薄くしても画像歪や光導電膜の破
損がない、より高感度のX線撮像管を得る。 【構成】撮像管外管6に圧着封止されたX線を透過する
入射窓1と、入射X線を電気信号に換える光導電膜4と
ターゲット電極3からなる撮像管ターゲット部と、走査
電子ビーム発生部とを備え、上記撮像管ターゲット部を
入射窓1から分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に感度を高めるため
に、ターゲット部を改良したX線撮像管に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、X線やγ線(以下、単にX線と
いう)を用いて不可視物体の透過X線像をテレビジョン
方式で観測する手段として、各種の方法が提案されてい
る。例えば、(1)透過X線像を螢光板に吸収させ、そ
の発光像を高感度のテレビジョンカメラで撮像する方
法、(2)X線蛍光増倍管の像をテレビジョンカメラで
撮像する方法、(3)X線撮像管を用いてX線像を直接
撮像する方法などである。これらのうち(3)に記した
X線像を直接に撮像管の光導電膜に受けて、電気信号に
変換する直接撮像方法は、他の方法と比較して装置が簡
単であり螢光板や光学系を省略できるため、高解像度が
得られるなどの特徴を有し、物質の非破壊検査等の各方
面で多用されている。
【0003】上記X線撮像管に使用する基板は、X線の
吸収が少ない物質で形成されるが、上記基板の板厚を薄
くする必要がある。一般的には、金属ベリリウム、アル
ミニウム、チタン、ガラス等が用いられている。上記の
中で、金属ベリリウムは機械的強度が大きく軟X線領域
での吸収も少ないため、基板材料として広く用いられて
いる。
【0004】ところで、上記X線撮像管のターゲット
は、従来、適当な厚さに成形された金属ベリリウムから
なる基板上に、直接光導電膜、例えば酸化鉛(Pb
O)、非晶質セレン(Se)、シリコン(Si)等を、真
空蒸着法等により堆積することによって得ている。ま
た、白点状の画像欠陥を抑制するために、あらかじめ金
属ベリリウム等の基板上にガラス薄層を形成する方法
(特開昭62−29042号)も知られている。
【0005】さらにまた、電極あるいは走査電子ビーム
ランディング層から光導電膜内への電荷注入を阻止した
構造のX線撮像管に高い電圧を印加し、層内で電荷のア
バランシェ増倍を生じさせることにより、高い感度を得
る技術が報告されている(例えば、テレビジョン学会全
国大会講演予稿集、15〜16頁、1989年)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術における
X線撮像管はX線入射窓材と蒸着基板とが同一である
か、または上記窓材と蒸着基板とが密着した構造になっ
ている。一般に撮像管では、撮像管の口径が大きくなる
にしたがい、撮像管内の真空を保つために基板の厚さを
増すことが必要である。しかしながら、X線撮像管では
基板の厚さを増すことにより、基板内でのX線吸収量が
増加して感度の低下を生じるため、極力上記基板の厚さ
を薄くすることが重要である。従来技術のX線撮像管で
は、上記基板の厚さを撮像管内の真空に耐え得る程度に
薄くすると、上記基板に反りを生じる。その結果、画像
の歪を発生するとともに、さらには上記基板上に形成し
た光導電膜が破損するおそれがある。また、基板に直接
撮像管ターゲットを形成する方法では、上記のような白
点状の画像欠陥を抑制するために、あらかじめ金属ベリ
リウム等の基板上に、ガラス層を形成する工程が加わり
ターゲットの作製が複雑になる。さらには上記ガラス層
でX線を吸収し感度の低下をきたすなどの欠点があっ
た。
【0007】本発明の目的は、基板の厚さを薄くして
も、画像歪ならびに光導電膜の破損が生じない、より高
感度のX線撮像管を得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、X線を透過
し、かつ撮像管外管の開口部にインジュウムリングで圧
着封止されたX線入射窓と、少なくとも入射X線を電気
信号に変換するための光導電膜と、該光導電膜のX線入
射側に形成したターゲット電極とからなる撮像管ターゲ
ット部と、上記電気信号を読み取るための走査電子ビー
ム発生部とを備え、上記撮像管ターゲット部を上記X線
入射窓から分離して構成することにより達成される。
【0009】
【作用】主なX線入射窓について発明者らが調査した結
果の、X線入射窓材の厚さとX線透過率との関係を図2
に示す。X線のエネルギーは10keVである。図より
X線入射窓の厚さが厚いほど、上記X線入射窓でのX線
吸収量が大きくなることがわかる。特に、Be,BN以
外のX線入射窓を用いた場合に、入射窓の厚さが1mm
以上になるとX線は上記X線入射窓で吸収されてしま
う。このことから、X線撮像管の感度を高めるには、上
記X線入射窓の厚さを極力薄くして、基板におけるX線
の吸収量を極力少なくすることが重要である。
【0010】つぎに、図面を用いて本発明を詳しく説明
する。図1は本発明によるX線撮像管の基本構造を示す
概略断面図である。図において、1はX線入射窓、2は
X線透過性薄板状基板、3はターゲット電極、4は光導
電膜、5は走査電子ビームランディング層、6は撮像管
の外管、7は管内を真空に封止するためのインジュウム
リング、8は金属リング、9はメッシュ電極、10は走
査電子ビーム、11はカソード、12は走査電子ビーム
を偏向集束するためのコイルである。X線入射窓1とし
ては、Be,BN,Al,Ti,SiO2、ならびにAl23
等を用いる。上記X線入射窓1の厚さは撮像管内の真空
が保持できる厚さであればよく、基板2に反りが発生し
ても構わない。上記X線透過性薄板状基板2は、Be,
BN,Al,Ti,SiO2,Al23および有機高分子材
料等のいずれかを用い、厚さは極力薄い方が好ましい。
上記基板2上に光導電膜4を形成するが、上記光導電膜
4が上記基板2なしでも保持できる場合には、上記基板
2を取り除くことも可能で、その方がより高感度なX線
撮像管を得ることができる。ターゲット電極3として
は、ITO,SnO2、および金属薄膜を使用できるが、
中でもX線の吸収量が少ないAl薄膜が好適である。Al
薄膜は通常の真空蒸着法やスパッタリング法等によって
形成することができる。光導電膜4には、従来から知ら
れているPbO,Se,Siからなる半導体材料を用いる
が、中でもSeを主体とする非晶質半導体を光導電膜4
として用いると、画像欠陥を発生することなしに解像度
が高い撮像管ターゲットを得ることができる。さらにま
た、膜内で電荷のアバランシェ増倍を生じさせて感度を
高めることもできる。
【0011】図3は本発明のX線撮像管におけるターゲ
ット電極3に、電圧を供給するための具体的形態を示す
概略断面図である。図において、13はターゲット電極
3から撮像管の外管6を貫通して設けたターゲット電極
取り出しピンで、14はX線入射窓1を貫通して設けた
ターゲット電極取り出しピンである。ターゲット電極3
に電圧を供給する方法には、図3(a)に示すように外
管6内で上記ターゲット電極3をインジュウムリング7
に接続する方法、図3(b)に示すように撮像管の外管
6を貫通したターゲット電極取り出しピン13とターゲ
ット電極3とを外管6内で接続する方法、および図3
(c)に示すようにX線入射窓1を貫通したターゲット
電極取り出しピン14と、ターゲット電極3とを外管6
内で接続する方法が有効である。図3(c)では、ター
ゲット電極取り出しピン14が直接X線入射窓1を貫通
して設けられているが、必ずしもその必要はなく、例え
ば上記X線入射窓1をX線が通過できるだけの孔があい
た補強板に取り付け、上記補強板にターゲット電極取り
出しピン14を設けても構わない。上記方法による方が
X線入射窓1をより薄くできるので、高感度なX線撮像
管を得ることができる。図3に示す(a)〜(c)の中
では、(a)が最も簡単な構成であるが、X線入射窓1
が金属ベリリウムのように導電性材料である場合は、
(b)または(c)の方が有効である。
【0012】また、図1および図3に示した本発明のX
線撮像管では、X線入射窓1と撮像管ターゲット部が分
離されているため、上記X線入射窓1を撮像管内の真空
が保たれる程度であれば十分に薄くすることが可能で、
それに伴って生じる上記X線入射窓1の反りも何ら問題
とはならない。そのため、X線入射窓1におけるX線吸
収量を大幅に低減することができ、より高感度のX線撮
像管を実現することができる。
【0013】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面とともに説明す
る。図1は本発明によるX線撮像管の概略構成を示す図
であり、図4は上記X線撮像管の第1実施例におけるX
線入射窓および撮像管ターゲット部を示す図、図5は上
記X線撮像管の第2実施例におけるX線入射窓および撮
像管ターゲット部を示す図、図6は上記X線撮像管の第
3実施例におけるX線入射窓および撮像管ターゲット部
を示す図、図7は上記X線撮像管の第4実施例における
主要部分を示す断面図、図8は上記X線撮像管を用いる
X線像解析システムの構成を示す第5実施例図である。
【0014】第1実施例 本発明によるX線撮像管の基本構造は、図1に示すよう
に、X線撮像管の外管6の開口端に、Be,BN,Al,
Ti,SiO2,Al23のいずれかにより形成したX線入
射窓1をインジュウムリング7で圧着封止し、その上を
金属リング8で締め付け、上記外管6内を真空に保持し
ている。3はX線透過性薄板状基板2上に、ITO,S
nO2、金属薄膜のいずれかを真空蒸着法やスパッタリン
グ法等で形成したターゲット電極で、該ターゲット電極
3上に、入射X線を電気信号に変換するための光導電膜
4および走査電子ビームランディング層5を順次積層し
て、撮像管ターゲット部を上記X線入射窓1から分離し
た状態で構成している。11はカソード、12は走査電
子ビーム10を偏向集束するためのコイルであり、9は
メッシュ電極である。なお、上記基板2は、上記光導電
膜4が基板なしでも保持できる場合は取り除いても差し
支えない。
【0015】上記X線撮像管のターゲット電極に対する
電圧供給法として、X線入射窓および撮像管ターゲット
部の構成の第1実施例を示す図4において、(a)は電
子ビーム走査側から見た平面図、(b)は断面図であ
る。24mm角で厚さ0.1mmの透光性ガラスからな
るX線透過性薄板状基板(図示せず)の片側全面に、タ
ーゲット電極3として真空蒸着法により膜厚200Åの
アルミニウム膜を形成する。つぎに、18mm角で膜厚
が100〜300Åの酸化セリウムからなる正孔注入阻
止層および18mm角で膜厚が10〜50μmのSeを
主体とする非晶質半導体からなる光導電膜4を、真空蒸
着法により順次形成する。上記により得られた撮像管タ
ーゲットを反応性スパッタリング装置に装着し、圧力
0.01〜0.08Torrのアルゴンガス雰囲気中におけ
る反応性スパッタリングにより、上記X線透過性薄板状
基板だけをエッチングして取り除く。つぎに上記光導電
膜4上に圧力0.1〜0.4Torrのアルゴンガス雰囲気
中で三硫化アンチモンを蒸着し、18mm角で膜厚0.
1μmの走査電子ビームランディング層5を形成し、撮
像管ターゲット部を得る。
【0016】上記のようにして得られた撮像管ターゲッ
ト部は、図4(b)に示すようにあらかじめ撮像管外管
6の開口縁に設けた溝に取り付け、つぎにX線入射窓1
である直径26mmで厚さ0.3mmの金属ベリリウム
を、上記外管6にインジュウムリング7で気密に封着し
たのち、外管6の内部を真空封止してX線撮像管を得
る。
【0017】上記X線撮像管では、封着に用いたインジ
ュウムリング7によって上記ターゲット電極3が上記イ
ンジュウムリング7と電気的に接続され、しかも撮像管
ターゲット部のX線透過性薄板状基板を除去しているの
で、上記基板による入射X線の吸収がなく、高感度のX
線撮像管を得ることができる。
【0018】第2実施例 ターゲット電極に対する電圧供給法の例として、X線入
射窓および撮像管ターゲット部の構成の第2実施例を示
す図5において、(a)は電子ビーム走査側から見た平
面図、(b)は断面図である。直径75mmで上端が切
り落された厚さ0.2mmのアルミニウムからなるX線
透過性薄板状基板2(ターゲット電極3の役割も果た
す)の片側に、反応性スパッタリング法によって、直径
65mmで膜厚100〜300Åの酸化シリコンからな
る正孔注入阻止層を形成し、その上に真空蒸着法により
直径65mmで膜厚1〜50μmのSeを主体とする非
晶質半導体の光導電膜4を形成する。つぎに、圧力0.
1〜0.4Torrのアルゴンガス雰囲気中で、上記光導電
膜4の上に三硫化アンチモンを蒸着し、直径65mmで
膜厚0.1μmの走査電子ビームランディング層5を形
成し、撮像管ターゲット部を得る。
【0019】つぎに、撮像管ターゲット部を所定の位置
に装着できるような溝とターゲット電極取り出しピン1
3とを、管壁にあらかじめ設けた撮像管外管6に、上記
撮像管ターゲット部を取り付けるが、上記外管6に設け
た溝には、ターゲット電極3の役割をもつX線透過性薄
板状基板2と上記ターゲット電極取り出しピン13とを
接続するためのインジュウムが溶着されている。まず、
上記撮像管ターゲット部を撮像管外管6の溝に装着し、
つぎに撮像管ターゲット押えガラス15を装着する。最
後にX線入射窓1である直径79mmで厚さ0.5mm
の金属チタンを撮像管外管6にインジュウムリング7で
気密封着し、内部を真空封止してX線撮像管を得る。
【0020】上記X線撮像管では、上記ターゲット電極
取り出しピン13が外管6の管壁を貫通してターゲット
電極(基板)との電気的接続を行っているが、上記撮像
管ターゲット部のX線透過性薄板状基板2を製作工程で
取り除く必要がないので、容易に撮像管ターゲット部を
作製することができる。
【0021】第3実施例 X線入射窓を貫通して電極取り出しを行う例として、X
線入射窓および撮像管ターゲット部の構成に対する第3
実施例を示す図6において、(a)は電子ビーム走査側
から見た平面図、(b)は断面図である。22mm角で
厚さ0.1mmの金属ベリリウムからなるX線透過性薄
板状基板2(ターゲット電極の役割も果たす)の片側全
面に、膜厚100〜300Åの酸化セリウムからなる正
孔注入阻止層を、さらにその上に膜厚10〜50μmの
Seを主体とする非晶質半導体の光導電膜4を、それぞ
れ真空蒸着法により形成する。つぎに、圧力0.1〜0.
4Torrのアルゴンガス雰囲気中で、上記光導電膜4上
に三硫化アンチモンを蒸着し、膜厚0.1μmの走査電
子ビームランディング層5を形成して撮像管ターゲット
部を得る。
【0022】つぎに、ターゲット電極取り出しピン14
があらかじめ溶着され、直径26mm厚さ3mmで、中
心に直径18mmの孔があいたガラス基板からなる補強
板16に、直径26mmで厚さ0.5mmの金属ベリリ
ウムからなるX線入射窓1を接着する。上記のようにし
て得たX線入射窓1付き補強板16のターゲット電極取
り出しピン14に、上記撮像管ターゲット部のX線透過
性薄板状基板側を導電性接着剤で接着する。最後に上記
補強板16を撮像管外管6の開口端にインジュウムリン
グ7で気密封着し、外管6の内部を真空封止してX線撮
像管を得る。
【0023】上記X線撮像管では、ターゲット電極取り
出しピン14が導電性接着剤により撮像管ターゲット部
の基板2(ターゲット電極の役割をもつ)に接着され電
気的接続を行っているが、X線入射窓1は上記補強板1
6に固定されているため、走査領域におけるX線入射窓
1を極力薄くできるので、上記X線入射窓1による入射
X線の吸収がほとんどなく、高感度のX線撮像管を得る
ことができる。
【0024】第4実施例 撮像管外管の管壁を貫通してターゲット電極に電圧を供
給する方法の一例を示す第4実施例は、X線撮像管の主
要部分の断面を図7に示す。直径8インチで厚さ1mm
のアルミニウムからなるX線透過性薄板状基板2(ター
ゲット電極3の役割も果たす)の片面に、直径7インチ
で膜厚100〜300Åの酸化セリウムからなる正孔注
入阻止層を、真空蒸着法によって形成する。さらにその
上に、膜厚50〜500μmのSeを主体にする非晶質
半導体の光導電膜4を真空蒸着法で形成する。つぎに圧
力0.1〜0.4Torrのアルゴンガス雰囲気中で上記光
導電膜4上に三硫化アンチモンを蒸着し、膜厚0.1μ
mの走査電子ビームランディング層5を形成して撮像管
ターゲット部を得る。
【0025】つぎに、直径9インチの開口部を有する外
管6の、開口部近くに貫通して設けたターゲット電極取
り出しピン13と、上記撮像管ターゲット部のX線透過
性薄板状基板2とを導電性接着剤で接着して、電気的接
続を行う。最後に、直径9インチで厚さ2mmのアルミ
ニウムからなるX線入射窓1をインジュウムリング7で
気密封着し、上記外管6の内部を真空封止してX線撮像
管を得る。
【0026】本実施例に示すX線撮像管はX線入射窓1
が大面積であるため、レンズ系を通さずに直接心臓等の
X線透過像を得ることができる。ただし、上記X線入射
窓1のアルミニウムが2mmと厚いため、X線のエネル
ギが15keV以下ではほとんどのX線が上記X線入射
窓1で吸収されてしまう。したがって、図7に示す第5
実施例の構造では、X線のエネルギが20keV以上で
あるX線を用いる場合に有効である。
【0027】第5実施例 図8は本発明の第5実施例として、上記各実施例に記載
したX線撮像管を用いるX線像解析システムの概略を示
す構成図である。図において、17は本発明によるX線
撮像管、18はX線被検体、19はX線源、20はフレ
ームメモリ、21は画像信号処理装置、22はターゲッ
ト電源、23はカメラコントロールユニット、24はモ
ニタである。
【0028】一例として、膜厚20μmの非晶質Seを
光導電膜として用いた、上記第2実施例に記載のX線撮
像管を図8に示すX線像解析システムに実装し、ターゲ
ット電極に2000Vの電圧を印加して動作させたとこ
ろ、上記X線撮像管の光導電膜内で電荷のアバランシェ
増倍を生じさせることができ、高感度で高S/NのX線
解析処理を行うことができた。
【0029】また、上記第1実施例、第2実施例ならび
に第3実施例によって得られた、膜厚10μmの非晶質
Seを用いたX線撮像管を上記第5実施例のX線像解析
システムに実装し、ターゲット電極に600Vの電圧を
印加して動作させたところ、従来のX線撮像管に対して
感度比で約3倍の特性が得られ、さらにターゲット電極
に1050Vの電圧を印加し、光導電膜内で電荷のアバ
ランシェ増倍を生じさせて動作させたところ、従来のX
線撮像管に対して感度比で約100倍の高感度特性を得
ることができた。
【0030】
【発明の効果】上記のように本発明によるX線撮像管
は、X線を透過し、かつ撮像管外管の開口部にインジュ
ウムリングで圧着封止されたX線入射窓と、少なくとも
入射X線を電気信号に変換するための光導電膜と、該光
導電膜のX線入射側に形成したターゲット電極とからな
る撮像管ターゲット部と、上記電気信号を読み取るため
の走査電子ビーム発生部とを少なくとも備え、上記撮像
管ターゲット部を、上記X線入射窓から分離したことに
より、上記撮像管の真空が保たれるかぎり、光導電膜を
破損することなくX線入射窓を極力薄くすることができ
る。その結果、上記X線入射窓における入射X線の吸収
率が低下するため、X線撮像管の感度を増大させること
ができ、また上記X線撮像管をX線像解析システムに用
いることによって、高感度で高S/NのX線像解析処理
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるX線撮像管の概略構成を示す図で
ある。
【図2】X線入射窓の厚さとX線透過率との関係を示す
図である。
【図3】ターゲット電極に電圧を供給する具体的方法を
示す断面図で、(a)は外管内でターゲット電極とイン
ジュウムリングとを接続する方法を示す図、(b)は外
管を貫通したターゲット電極取り出しピンとターゲット
電極とを接続する方法を示す図、(c)はX線入射窓を
貫通するターゲット電極取り出しピンとターゲット電極
とを接続する方法を示す図である。
【図4】上記X線撮像管の第1実施例におけるX線入射
窓および撮像管ターゲット部を示す図で、(a)は電子
ビーム走査側から見た平面図、(b)は断面図である。
【図5】上記X線撮像管の第2実施例におけるX線入射
窓および撮像管ターゲット部を示す図で、(a)は電子
ビーム走査側から見た平面図、(b)は断面図である。
【図6】上記X線撮像管の第3実施例におけるX線入射
窓および撮像管ターゲット部を示す図で、(a)は電子
ビーム走査側から見た平面図、(b)は断面図である。
【図7】上記X線撮像管の第4実施例における主要部分
を示す断面図である。
【図8】上記X線撮像管を用いるX線像解析システムの
構成を示す第5実施例図である。
【符号の説明】
1…入射X線窓 2…薄板状基板 3…ターゲット電極 4…光導電膜 6…撮像管外管 7…インジュウムリング 11…カソード 13,14…ターゲット電極取り出しピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 和隆 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 平井 忠明 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 丸山 裕孝 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 岡崎 三郎 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線を透過し、かつ撮像管外管の開口部に
    インジュウムリングで圧着封止されたX線入射窓と、少
    なくとも入射X線を電気信号に変換するための光導電膜
    と、該光導電膜のX線入射側に形成したターゲット電極
    とからなる撮像管ターゲット部と、上記電気信号を読み
    取るための走査電子ビーム発生部とを備え、上記撮像管
    ターゲット部を上記X線入射窓から分離して構成したX
    線撮像管。
  2. 【請求項2】上記撮像管ターゲット部は、上記ターゲッ
    ト電極と上記光導電膜とが、X線透過性の薄板状基板に
    順次積層して形成されたことを特徴とする請求項1記載
    のX線撮像管。
  3. 【請求項3】上記撮像管ターゲット部は、基板なしで単
    独に保持されていることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載のX線撮像管。
  4. 【請求項4】上記入射窓は、Be,BN,Al,Ti,Si
    2,Al23の少なくとも1つからなることを特徴とす
    る請求項1記載のX線撮像管。
  5. 【請求項5】上記X線透過性薄板状基板は、Be,B
    N,Al,Ti,SiO2,Al23および有機高分子材料
    の少なくとも1つからなることを特徴とする請求項2記
    載のX線撮像管。
  6. 【請求項6】上記ターゲット電極は、上記インジュウム
    リングに電気的に接続されていることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載のX線撮像管。
  7. 【請求項7】上記ターゲット電極は、撮像管の外管を貫
    通して設けたターゲット電極取り出しピンに、電気的に
    接続されていることを特徴とする請求項1、請求項2、
    請求項6のいずれかに記載のX線撮像管。
  8. 【請求項8】上記ターゲット電極取り出しピンは、上記
    入射窓を貫通して設けられていることを特徴とする請求
    項7記載のX線撮像管。
  9. 【請求項9】上記光導電膜は、Seを材料とすることを
    特徴とする請求項1または請求項2記載のX線撮像管。
  10. 【請求項10】上記Seを材料とする光導電膜は、内部
    で電荷のアバランシェ増倍を生じる程のターゲット電圧
    を印加して、使用することを特徴とする請求項9記載の
    X線撮像管。
  11. 【請求項11】上記請求項1より請求項10のいずれか
    に記載するX線撮像管を用いたX線解析システム。
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