JPH06338428A - 1対の磁心を有する変圧器およびこれを用いた分散型電源と系統電源との連係装置 - Google Patents
1対の磁心を有する変圧器およびこれを用いた分散型電源と系統電源との連係装置Info
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- JPH06338428A JPH06338428A JP5149818A JP14981893A JPH06338428A JP H06338428 A JPH06338428 A JP H06338428A JP 5149818 A JP5149818 A JP 5149818A JP 14981893 A JP14981893 A JP 14981893A JP H06338428 A JPH06338428 A JP H06338428A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】一次および二次側巻線の両者に正常な電圧が印
加されているときは、1対の磁心の一方が正常な変圧動
作をし、いずれか一方の巻線の電圧が消失したときは、
電圧が印加された他方の巻線からの逆誘導による前記一
方の巻線の端子間電圧の発生を防止させる。 【構成】少なくとも一方の磁心が可飽和磁心であり、か
つ各単位変圧器の一次および二次巻線同士は、その一方
が直列接続され、他方が逆直列接続される。一次および
二次巻線の両者に所定の電圧が印加されるときは1つの
可飽和磁心が飽和して残りの磁心のみで変圧作用を行な
い、一次および二次巻線のいずれか一方のみに電圧が印
加されるときは前記可飽和磁心が不飽和になって、逆直
列接続された各巻線に誘起される電圧の値が等しく、逆
極性となるように各巻線の巻回数、磁心のBH特性が選
定される。
加されているときは、1対の磁心の一方が正常な変圧動
作をし、いずれか一方の巻線の電圧が消失したときは、
電圧が印加された他方の巻線からの逆誘導による前記一
方の巻線の端子間電圧の発生を防止させる。 【構成】少なくとも一方の磁心が可飽和磁心であり、か
つ各単位変圧器の一次および二次巻線同士は、その一方
が直列接続され、他方が逆直列接続される。一次および
二次巻線の両者に所定の電圧が印加されるときは1つの
可飽和磁心が飽和して残りの磁心のみで変圧作用を行な
い、一次および二次巻線のいずれか一方のみに電圧が印
加されるときは前記可飽和磁心が不飽和になって、逆直
列接続された各巻線に誘起される電圧の値が等しく、逆
極性となるように各巻線の巻回数、磁心のBH特性が選
定される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は分散型電源と系統電源と
の連係装置および、これに用いるのに適した変圧器に関
する。
の連係装置および、これに用いるのに適した変圧器に関
する。
【0002】
【従来の技術】自家発電装置特に太陽電池、燃料電池な
どの分散型電源を、商用周波数の配電線などの系統電源
に連係して運転する技術が開発されている。
どの分散型電源を、商用周波数の配電線などの系統電源
に連係して運転する技術が開発されている。
【0003】図11はその具体例を示すブロック図であ
る。分散型電源としての太陽電池1の直流出力はDC/
ACインバ−タ2によって商用周波数の交流に変換さ
れ、結合変圧器3を介して商用電源4に連係される。負
荷42が接続された商用電源4には停電(または/およ
び短絡)検出装置6が設けられ、その検出出力によって
太陽電池側および商用電源側のブレ−カ7、8が開かれ
る。
る。分散型電源としての太陽電池1の直流出力はDC/
ACインバ−タ2によって商用周波数の交流に変換さ
れ、結合変圧器3を介して商用電源4に連係される。負
荷42が接続された商用電源4には停電(または/およ
び短絡)検出装置6が設けられ、その検出出力によって
太陽電池側および商用電源側のブレ−カ7、8が開かれ
る。
【0004】図12は系統電源に連係された太陽電池の
他の従来例を示すブロック図である。この例では、DC
/ACインバ−タ2Aによって太陽電池1の直流出力が
高周波(例えば、数10KHz)に変換された後、高周
波変圧器3Aおよび双方向性AC/ACコンバ−タ9を
介して商用周波数の交流に変換され、商用電源4に連係
される。その他の構成は、図11の場合と同じである。
他の従来例を示すブロック図である。この例では、DC
/ACインバ−タ2Aによって太陽電池1の直流出力が
高周波(例えば、数10KHz)に変換された後、高周
波変圧器3Aおよび双方向性AC/ACコンバ−タ9を
介して商用周波数の交流に変換され、商用電源4に連係
される。その他の構成は、図11の場合と同じである。
【0005】図11、12に示したような従来例におい
て、停電(または短絡)検出装置6としては、周波数継
電器、電圧継電器、電流継電器などが用いられる。系統
電源に短絡事故を生じたり、その故障修理や保守のため
に配電線への給電を止めたりするときには、検出装置の
検出出力によって太陽電池側および商用電源側のブレ−
カ7、8が開かれ、分散型電源1が系統から切離され
る。これにより、保守修理時に系統電源4が遮断されて
いるにも拘らず、分散型電源1からの誘導によって配電
線などに電圧を発生し、作業員が感電するなどの恐れが
なくなる。
て、停電(または短絡)検出装置6としては、周波数継
電器、電圧継電器、電流継電器などが用いられる。系統
電源に短絡事故を生じたり、その故障修理や保守のため
に配電線への給電を止めたりするときには、検出装置の
検出出力によって太陽電池側および商用電源側のブレ−
カ7、8が開かれ、分散型電源1が系統から切離され
る。これにより、保守修理時に系統電源4が遮断されて
いるにも拘らず、分散型電源1からの誘導によって配電
線などに電圧を発生し、作業員が感電するなどの恐れが
なくなる。
【0006】しかし、ブレ−カや継電器の動作には時間
遅れが伴い、また信頼性も低いと言う問題がある。また
系統電源4に複数の分散型電源1が連係された場合に
は、前記時間遅れのばらつきによって各分散型電源1の
切離しタイミングがずれるという問題もある。その対応
策として、図13に示すような直交磁心を用いた連係用
変圧器が提案されている(1992年2月電気学会マグ
ネティックス研究会MAG−92−57論文「直交磁心
形DC−AC変換器を適用した太陽光発電システムにつ
いて」参照)。
遅れが伴い、また信頼性も低いと言う問題がある。また
系統電源4に複数の分散型電源1が連係された場合に
は、前記時間遅れのばらつきによって各分散型電源1の
切離しタイミングがずれるという問題もある。その対応
策として、図13に示すような直交磁心を用いた連係用
変圧器が提案されている(1992年2月電気学会マグ
ネティックス研究会MAG−92−57論文「直交磁心
形DC−AC変換器を適用した太陽光発電システムにつ
いて」参照)。
【0007】同図において、直交磁心を用いた連係用変
圧器3Bでは、1対のu字型磁心31、32を、それぞ
れの磁気回路が空間的に90°回転し、かつ直交するよ
うに組合せて変圧器磁心が構成され、それぞれのu字型
磁心に一次(分散型電源30)側および二次(系統電源
40)側の巻線が巻回され、各巻線に流れる電流によっ
て磁束Φ1 、Φ2 が誘起される。明らかなように、磁心
が飽和しない状態では、これらの磁束は反対側の巻線と
鎖交しないので通常の変圧器機能を奏しない。
圧器3Bでは、1対のu字型磁心31、32を、それぞ
れの磁気回路が空間的に90°回転し、かつ直交するよ
うに組合せて変圧器磁心が構成され、それぞれのu字型
磁心に一次(分散型電源30)側および二次(系統電源
40)側の巻線が巻回され、各巻線に流れる電流によっ
て磁束Φ1 、Φ2 が誘起される。明らかなように、磁心
が飽和しない状態では、これらの磁束は反対側の巻線と
鎖交しないので通常の変圧器機能を奏しない。
【0008】しかし、図から容易に理解できるように、
一次および二次側の磁気回路が一部で共通磁路となって
おり、かつこの共通磁路が飽和特性を有するように構成
され、この部分に磁束Φ1 、Φ2 の和の磁束が通るの
で、一次側の磁束Φ1 が増加すると共通磁路が飽和し、
二次巻線の実効インダクタンスが減少する。したがっ
て、一次側巻線に交流電流が供給されると二次側巻線の
インダクタンスが周期的に変化して二次側電流が変調を
受ける。この現象を利用して電力の変換、伝送を行なう
ものである。このような直交磁心変圧器では、系統電圧
が遮断または短絡された時には、磁心の共通磁路部分が
飽和しなくなり、また直交磁心は本来通常の変圧機能を
持たないため、分散型電源30からの誘導によって系統
側40に電圧が生ずることはなくなる。したがって、負
荷の両端に誘起電圧が印加されることがなくなり、停電
(または短絡)検出装置や継電器、ブレ−カを用いなく
ても作業時の感電などが防止される。
一次および二次側の磁気回路が一部で共通磁路となって
おり、かつこの共通磁路が飽和特性を有するように構成
され、この部分に磁束Φ1 、Φ2 の和の磁束が通るの
で、一次側の磁束Φ1 が増加すると共通磁路が飽和し、
二次巻線の実効インダクタンスが減少する。したがっ
て、一次側巻線に交流電流が供給されると二次側巻線の
インダクタンスが周期的に変化して二次側電流が変調を
受ける。この現象を利用して電力の変換、伝送を行なう
ものである。このような直交磁心変圧器では、系統電圧
が遮断または短絡された時には、磁心の共通磁路部分が
飽和しなくなり、また直交磁心は本来通常の変圧機能を
持たないため、分散型電源30からの誘導によって系統
側40に電圧が生ずることはなくなる。したがって、負
荷の両端に誘起電圧が印加されることがなくなり、停電
(または短絡)検出装置や継電器、ブレ−カを用いなく
ても作業時の感電などが防止される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図13からも容易に推
測されるように、直交磁心を用いた連係用変圧器はつぎ
のような問題がある。
測されるように、直交磁心を用いた連係用変圧器はつぎ
のような問題がある。
【0010】(1)磁路断面積が一対の磁心の接合面の
面積で制限されるので、磁心の利用効率が悪く、小形化
が難しい。
面積で制限されるので、磁心の利用効率が悪く、小形化
が難しい。
【0011】(2)接合部から漏れ磁束が発生して渦電
流損失を生じやすく、また周辺機器での損失増加、周囲
環境への電磁誘導障害を発生しやすいのみならず、磁歪
現象によって接合部からノイズを発生しやすい。
流損失を生じやすく、また周辺機器での損失増加、周囲
環境への電磁誘導障害を発生しやすいのみならず、磁歪
現象によって接合部からノイズを発生しやすい。
【0012】(3)高周波化が難しい。
【0013】(4)磁心形状が特異であるため理論解析
や設計が難しい。
や設計が難しい。
【0014】本発明は上記の問題を解消するためになさ
れたもので、一般に市販されている部品のみを用いて分
散型電源と系統電源とを絶縁できると共に、特別な対策
を施さなくても、系統電圧消失時に分散型電源からの逆
誘導によって負荷に電圧が印加されることを原理的に防
止できる連係用変圧器およびこれを用いた分散型電源と
商用電源との系統連係装置を提供することにある。
れたもので、一般に市販されている部品のみを用いて分
散型電源と系統電源とを絶縁できると共に、特別な対策
を施さなくても、系統電圧消失時に分散型電源からの逆
誘導によって負荷に電圧が印加されることを原理的に防
止できる連係用変圧器およびこれを用いた分散型電源と
商用電源との系統連係装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の変圧器は、それ
ぞれが一次および二次巻線と、これら巻線が巻回された
磁心とよりなる1対の単位変圧器を組合わせたものであ
り、少なくとも一方の磁心が可飽和磁心であり、かつ各
単位変圧器の一次および二次巻線同士は、その一方が直
列接続され、他方が逆直列接続される。そして、一次お
よび二次巻線の両者に所定の電圧が印加されるときは1
つの可飽和磁心が飽和して残りの磁心のみで変圧作用を
行ない、一次および二次巻線のいずれか一方のみに電圧
が印加されるときは前記可飽和磁心が不飽和になって、
逆直列接続された各巻線に誘起される電圧の値が等し
く、逆極性となるように各巻線の巻回数、磁心のBH特
性が選定される。
ぞれが一次および二次巻線と、これら巻線が巻回された
磁心とよりなる1対の単位変圧器を組合わせたものであ
り、少なくとも一方の磁心が可飽和磁心であり、かつ各
単位変圧器の一次および二次巻線同士は、その一方が直
列接続され、他方が逆直列接続される。そして、一次お
よび二次巻線の両者に所定の電圧が印加されるときは1
つの可飽和磁心が飽和して残りの磁心のみで変圧作用を
行ない、一次および二次巻線のいずれか一方のみに電圧
が印加されるときは前記可飽和磁心が不飽和になって、
逆直列接続された各巻線に誘起される電圧の値が等し
く、逆極性となるように各巻線の巻回数、磁心のBH特
性が選定される。
【0016】また本発明の分散型電源と系統電源との連
係装置は、前記変圧器と、前記一次および二次巻線の一
方を、連係されようとする系統電源周波数と同一の周波
数を有する分散電源の交流出力に接続する手段と、前記
一次および二次巻線の他方を系統電源に接続する手段
と、系統電源電圧および分散電源電圧の位相差を検出す
る手段と、検出された位相差が予め設定された値に等し
くなるように分散電源電圧の位相を調整する手段とを具
備している。
係装置は、前記変圧器と、前記一次および二次巻線の一
方を、連係されようとする系統電源周波数と同一の周波
数を有する分散電源の交流出力に接続する手段と、前記
一次および二次巻線の他方を系統電源に接続する手段
と、系統電源電圧および分散電源電圧の位相差を検出す
る手段と、検出された位相差が予め設定された値に等し
くなるように分散電源電圧の位相を調整する手段とを具
備している。
【0017】さらに他の分散型電源と系統電源との連係
装置は、前記変圧器と、連係されようとする分散型電源
の出力を供給されて高周波交流に変換し、前記変圧器の
一次巻線に供給する手段と、前記変圧器の二次巻線をそ
の入力に接続され、前記二次巻線に誘起された高周波交
流を系統電源周波数の交流に変換して系統電源に接続す
る手段と、系統電源電圧および分散型電源電圧の位相差
ならびに前記変圧器の一次および二次巻線の電圧の位相
差の一方を検出する手段と、検出された位相差が予め設
定された値に等しくなるように前記変圧器の一次側電圧
の位相を調整する手段とを具備している。
装置は、前記変圧器と、連係されようとする分散型電源
の出力を供給されて高周波交流に変換し、前記変圧器の
一次巻線に供給する手段と、前記変圧器の二次巻線をそ
の入力に接続され、前記二次巻線に誘起された高周波交
流を系統電源周波数の交流に変換して系統電源に接続す
る手段と、系統電源電圧および分散型電源電圧の位相差
ならびに前記変圧器の一次および二次巻線の電圧の位相
差の一方を検出する手段と、検出された位相差が予め設
定された値に等しくなるように前記変圧器の一次側電圧
の位相を調整する手段とを具備している。
【0018】
【作用】本発明の変圧器の一次および二次巻線の両者に
所定の電圧が印加されるときは、交流半波のある位相範
囲において1つの可飽和磁心が飽和するので、飽和しな
い他の磁心と巻線で通常の変圧作用が行なわれる。一
方、一次および二次巻線のいずれか一方のみに電圧が印
加されるときは前記可飽和磁心が不飽和になるので、1
対の磁心に巻回された他方の巻線に誘起される電圧は、
その値が等しく、逆極性となり、他方巻線の端子間電圧
は零になる。
所定の電圧が印加されるときは、交流半波のある位相範
囲において1つの可飽和磁心が飽和するので、飽和しな
い他の磁心と巻線で通常の変圧作用が行なわれる。一
方、一次および二次巻線のいずれか一方のみに電圧が印
加されるときは前記可飽和磁心が不飽和になるので、1
対の磁心に巻回された他方の巻線に誘起される電圧は、
その値が等しく、逆極性となり、他方巻線の端子間電圧
は零になる。
【0019】このような変圧器を介して分散型電源を配
電線などの系統電源に連携すると、系統電源が開放また
は短絡されて前記変圧器の一方の巻線に電圧が印加され
なくなると、1対の磁心が共に不飽和となってそれぞれ
が変圧作用を呈するので、他方巻線への印加電圧によっ
て一方の巻線に誘起される電圧は、1対の磁心の巻線対
で、その値が等しく、逆極性となる。このため、一方の
巻線の端子間電圧は零になり、感電などの事故が防止さ
れる。また、一次および二次巻線の両者に所定の電圧が
印加されるときは、交流半波のある位相範囲において1
つの可飽和磁心が飽和するので、飽和しない他の磁心と
巻線で通常の変圧作用が行なわれる。
電線などの系統電源に連携すると、系統電源が開放また
は短絡されて前記変圧器の一方の巻線に電圧が印加され
なくなると、1対の磁心が共に不飽和となってそれぞれ
が変圧作用を呈するので、他方巻線への印加電圧によっ
て一方の巻線に誘起される電圧は、1対の磁心の巻線対
で、その値が等しく、逆極性となる。このため、一方の
巻線の端子間電圧は零になり、感電などの事故が防止さ
れる。また、一次および二次巻線の両者に所定の電圧が
印加されるときは、交流半波のある位相範囲において1
つの可飽和磁心が飽和するので、飽和しない他の磁心と
巻線で通常の変圧作用が行なわれる。
【0020】
【実施例】図1は本発明の実施例のブロック図である。
連係変圧器10はそれぞれ可飽和磁心11、12を備え
た2個の独立の可飽和単位変圧器21、22よりなる。
図に明示したように、各可飽和単位変圧器の一次巻線1
3、14は逆直列接続されて分散型電源30に接続さ
れ、一方二次巻線15、16は直列接続され、配電線3
8を経て系統(商用)電源40に接続される。配電線3
8には負荷42が接続される。分散型電源30は、系統
電源40と同じ周波数で位相制御された交流であり、例
えば太陽電池の出力をインバ−タで交流に変換したもの
である。前記各巻線の巻数は、分散型電源30および系
統電源40の両方の交流電圧が同時に印加されたときは
前記交流の正または負の半周期の途中で、少なくとも一
方の可飽和磁心11、12が飽和するが、いずれか一方
の電圧しか印加されないときは前記半周期の途中で可飽
和磁心11、12が飽和することのないように設定され
る。このような可飽和磁心の材料としては、例えば「セ
ンパ−シル」などの商品名で市販されているような方向
性珪素鋼板が利用できる。
連係変圧器10はそれぞれ可飽和磁心11、12を備え
た2個の独立の可飽和単位変圧器21、22よりなる。
図に明示したように、各可飽和単位変圧器の一次巻線1
3、14は逆直列接続されて分散型電源30に接続さ
れ、一方二次巻線15、16は直列接続され、配電線3
8を経て系統(商用)電源40に接続される。配電線3
8には負荷42が接続される。分散型電源30は、系統
電源40と同じ周波数で位相制御された交流であり、例
えば太陽電池の出力をインバ−タで交流に変換したもの
である。前記各巻線の巻数は、分散型電源30および系
統電源40の両方の交流電圧が同時に印加されたときは
前記交流の正または負の半周期の途中で、少なくとも一
方の可飽和磁心11、12が飽和するが、いずれか一方
の電圧しか印加されないときは前記半周期の途中で可飽
和磁心11、12が飽和することのないように設定され
る。このような可飽和磁心の材料としては、例えば「セ
ンパ−シル」などの商品名で市販されているような方向
性珪素鋼板が利用できる。
【0021】動作時に、分散型電源30および系統電源
40の両方の交流電圧が正常に同時印加されており、か
つ2つの可飽和磁心11、12はいずれも飽和していな
い状態では、変圧器に流れる電流は励磁電流だけであ
り、その値は非常に小さい。そこで、各磁心における一
次側巻線の巻回数N12、N22は互いに等しく、またこれ
らと二次側巻線の巻回数N11、N21との比をn、分散型
電源30および系統電源40の電圧をV1 、V2 とし、
ファラデ−の法則を適用して各磁心11、12の二次側
に誘起する電圧V21、V22を求めると、次のようにな
る。
40の両方の交流電圧が正常に同時印加されており、か
つ2つの可飽和磁心11、12はいずれも飽和していな
い状態では、変圧器に流れる電流は励磁電流だけであ
り、その値は非常に小さい。そこで、各磁心における一
次側巻線の巻回数N12、N22は互いに等しく、またこれ
らと二次側巻線の巻回数N11、N21との比をn、分散型
電源30および系統電源40の電圧をV1 、V2 とし、
ファラデ−の法則を適用して各磁心11、12の二次側
に誘起する電圧V21、V22を求めると、次のようにな
る。
【0022】V21=(V2 +nV1 )/2 V22=(V2 −nV1 )/2 すなわち、上記2つの磁心11、12には、分散電源3
0の出力電圧V1 を系統側に換算した電圧nV1 と、系
統電圧V2 との和または差の各2分の1が加わることに
なる。
0の出力電圧V1 を系統側に換算した電圧nV1 と、系
統電圧V2 との和または差の各2分の1が加わることに
なる。
【0023】各磁心11、12の磁束量は、そこに印加
される電圧の積分値に依存するから、印加交流の正また
は負の半周期の途中でどちらかの磁心が飽和する。飽和
した側の磁心に巻回された巻線のリアクタンスは実質上
零となり、この巻線は短絡と見なすことができる。した
がって、いま磁心12が飽和したと仮定すると、図1の
装置は等価的に図2の回路構成となり、不飽和側の磁心
11の巻線13、15に全電圧が加わるので、その変圧
作用によって電力が伝送される。磁心11と12は、交
流電圧の正および負の半周期ごとに交互に、その途中か
ら飽和するが、前述の説明から容易に理解されるよう
に、磁心11が飽和したときは磁心12の変圧作用によ
って電力伝送が行なわれる。
される電圧の積分値に依存するから、印加交流の正また
は負の半周期の途中でどちらかの磁心が飽和する。飽和
した側の磁心に巻回された巻線のリアクタンスは実質上
零となり、この巻線は短絡と見なすことができる。した
がって、いま磁心12が飽和したと仮定すると、図1の
装置は等価的に図2の回路構成となり、不飽和側の磁心
11の巻線13、15に全電圧が加わるので、その変圧
作用によって電力が伝送される。磁心11と12は、交
流電圧の正および負の半周期ごとに交互に、その途中か
ら飽和するが、前述の説明から容易に理解されるよう
に、磁心11が飽和したときは磁心12の変圧作用によ
って電力伝送が行なわれる。
【0024】系統電源の正常時には、連係変圧器10の
一次および二次側には分散電源電圧V1 と系統電源電圧
V2 とが同時に、ある位相差θを保って印加される。こ
のとき、両電源間のインピ−ダンスをXとすると、周知
のようにP=(V1 ・V2 sin θ)/Xで表される電力
の流れを生ずる。したがって、前記位相差θを調整する
ことによって電力伝送の方向と量を所望のように制御す
ることができる。なお、可飽和磁心に飽和インダクタン
スの小さい角形性の優れた磁心を用いる場合には、図1
の分散電源(インバータ)30から変圧器を経て、系統
電源40を通り分散電源30に戻る大きな循環電流が流
れるため、片方の磁心が深く飽和し、鉄損の増加が問題
となる。この場合連係用リアクトルを分散電源30の出
力と変圧器10の間に挿入するか、分散電源の出力側に
電流形インバータを使用するのがよい。
一次および二次側には分散電源電圧V1 と系統電源電圧
V2 とが同時に、ある位相差θを保って印加される。こ
のとき、両電源間のインピ−ダンスをXとすると、周知
のようにP=(V1 ・V2 sin θ)/Xで表される電力
の流れを生ずる。したがって、前記位相差θを調整する
ことによって電力伝送の方向と量を所望のように制御す
ることができる。なお、可飽和磁心に飽和インダクタン
スの小さい角形性の優れた磁心を用いる場合には、図1
の分散電源(インバータ)30から変圧器を経て、系統
電源40を通り分散電源30に戻る大きな循環電流が流
れるため、片方の磁心が深く飽和し、鉄損の増加が問題
となる。この場合連係用リアクトルを分散電源30の出
力と変圧器10の間に挿入するか、分散電源の出力側に
電流形インバータを使用するのがよい。
【0025】図3は系統電源に開放事故を生じたときの
等価回路である。系統電源40が開放されると、連係変
圧器10には分散電源30の電圧が単独で印加される。
前述のように、この状態では交流の正負の全周期を通じ
て磁心が飽和することはなく、また各磁心11、12に
おける一次側巻線の巻回数N12、N22は互いに等しいと
仮定したので、それぞれの巻線13、14には常に分散
電源の出力電圧V1 の半分が印加され、二次側巻線1
5、16には極性が反対で、絶対値が等しい電圧V21、
V22が誘起される。その結果、連係変圧器10の二次側
に表れる電圧V2すなわち負荷に印加される電圧は零と
なり、分散電源30から系統電源40側へ伝送される電
力がないので系統側が充電されることもない。この場
合、分散電源30は連係変圧器10の励磁電流を供給す
るだけとなる。
等価回路である。系統電源40が開放されると、連係変
圧器10には分散電源30の電圧が単独で印加される。
前述のように、この状態では交流の正負の全周期を通じ
て磁心が飽和することはなく、また各磁心11、12に
おける一次側巻線の巻回数N12、N22は互いに等しいと
仮定したので、それぞれの巻線13、14には常に分散
電源の出力電圧V1 の半分が印加され、二次側巻線1
5、16には極性が反対で、絶対値が等しい電圧V21、
V22が誘起される。その結果、連係変圧器10の二次側
に表れる電圧V2すなわち負荷に印加される電圧は零と
なり、分散電源30から系統電源40側へ伝送される電
力がないので系統側が充電されることもない。この場
合、分散電源30は連係変圧器10の励磁電流を供給す
るだけとなる。
【0026】図4は系統電源に短絡事故を生じたときの
等価回路である。点線矢印のように系統電源40が短絡
されたときも、図3の場合と同様に、連係変圧器10に
は分散電源30の電圧が単独で印加されるから、連係変
圧器10の二次側に表れる電圧V2 すなわち負荷に印加
される電圧は零となり、系統側の短絡によって分散電源
30から過電流が流れ出ることはない。この場合も、分
散電源30は連係変圧器10の励磁電流を供給するだけ
となる。
等価回路である。点線矢印のように系統電源40が短絡
されたときも、図3の場合と同様に、連係変圧器10に
は分散電源30の電圧が単独で印加されるから、連係変
圧器10の二次側に表れる電圧V2 すなわち負荷に印加
される電圧は零となり、系統側の短絡によって分散電源
30から過電流が流れ出ることはない。この場合も、分
散電源30は連係変圧器10の励磁電流を供給するだけ
となる。
【0027】また以上の説明から容易に理解されるよう
に、逆に分散電源側に開放、短絡の事故を生じた場合に
も、系統電源側によって分散電源側に電圧が誘起された
り、過電流が流れたりすることはなくなる。
に、逆に分散電源側に開放、短絡の事故を生じた場合に
も、系統電源側によって分散電源側に電圧が誘起された
り、過電流が流れたりすることはなくなる。
【0028】図1の装置は以上に説明したように動作す
るので、系統電源あるいは分散電源の事故や修理、保守
のために、これらの一方が短絡、開放されたときは、継
電器などの電路遮断装置をなんら使用すること無く、連
係変圧器が持つ本来の物理的性質のみによって他方の電
源側での電圧誘起や逆充電が自動的に防止されるので、
これらに起因する感電事故などを確実に防止できる。
るので、系統電源あるいは分散電源の事故や修理、保守
のために、これらの一方が短絡、開放されたときは、継
電器などの電路遮断装置をなんら使用すること無く、連
係変圧器が持つ本来の物理的性質のみによって他方の電
源側での電圧誘起や逆充電が自動的に防止されるので、
これらに起因する感電事故などを確実に防止できる。
【0029】図5は、商品名「センパ−シル」で市販さ
れている可飽和磁心を用いた図1の装置における、系統
電源および分散電源電圧間の位相差と各電源からの供給
電力との関係の1例を示すグラフであり、横軸は連係変
圧器10の一次および二次側電圧の位相差、縦軸は電力
である。この例では、分散電源30は太陽電池であり、
そのインバ−タの出力電圧すなわち分散電源電圧V1 お
よび系統電源電圧V2をそれぞれ70V、負荷抵抗を4
0Ω、負荷の消費電力を一定値PL (=122.5W)
とした。系統電源および分散電源電圧間の位相差θを0
から360°まで変化させたとき、系統電源および分散
電源から供給される電力P2 、P3 は図示のように変化
する。
れている可飽和磁心を用いた図1の装置における、系統
電源および分散電源電圧間の位相差と各電源からの供給
電力との関係の1例を示すグラフであり、横軸は連係変
圧器10の一次および二次側電圧の位相差、縦軸は電力
である。この例では、分散電源30は太陽電池であり、
そのインバ−タの出力電圧すなわち分散電源電圧V1 お
よび系統電源電圧V2をそれぞれ70V、負荷抵抗を4
0Ω、負荷の消費電力を一定値PL (=122.5W)
とした。系統電源および分散電源電圧間の位相差θを0
から360°まで変化させたとき、系統電源および分散
電源から供給される電力P2 、P3 は図示のように変化
する。
【0030】すなわち、位相差θが90〜165°の範
囲では磁心12が、また270〜345°の範囲では磁
心11が、それぞれ交流の正または負の半周期の途中で
飽和し、太陽電池すなわち分散電源30から系統電源4
0側へ電力が伝送され、その他の位相差では電力の流れ
は反対になる。そして伝送される電力量は位相差によっ
て変化する。したがって、前記位相差を調整することに
よって電力の伝送方向と伝送量を制御することができ
る。例えば、図5で、電力P3 が最大値になる位相差に
設定すれば、太陽電池から最大電力を取出すことができ
る。
囲では磁心12が、また270〜345°の範囲では磁
心11が、それぞれ交流の正または負の半周期の途中で
飽和し、太陽電池すなわち分散電源30から系統電源4
0側へ電力が伝送され、その他の位相差では電力の流れ
は反対になる。そして伝送される電力量は位相差によっ
て変化する。したがって、前記位相差を調整することに
よって電力の伝送方向と伝送量を制御することができ
る。例えば、図5で、電力P3 が最大値になる位相差に
設定すれば、太陽電池から最大電力を取出すことができ
る。
【0031】図6は、図5と同じ装置において、一次お
よび二次側電圧を70Vに保持して位相差θを変化した
場合の、一次および二次側電源の各分担電力P2 、P3
の変化状態を、負荷抵抗RL すなわち負荷電力をパラメ
−タとして示す図である。負荷抵抗RL を40Ω、80
Ωとし、そのときの負荷電力をカーブPL1、PL2、また
商用電源の負担電力をカーブP21、P22でそれぞれ表わ
している。この図では、太陽電池の分担電力P3 のカ−
ブは、パラメ−タ(負荷電力)が変化しても変化せずに
すべて重なっている。すなわち、分散電源(太陽電池)
から供給される電力は負荷抵抗が変化してもほとんど変
化せず、位相差θのみに依存することが分かる。したが
って、一次および二次側電源電圧の位相差θを検出し、
この位相差を設定値に保つように一次側すなわち分散型
電源30の出力電圧の位相を調整すれば、予定の(望ま
しくは最大の)電力を分散型電源30から負荷に供給す
ることができる。
よび二次側電圧を70Vに保持して位相差θを変化した
場合の、一次および二次側電源の各分担電力P2 、P3
の変化状態を、負荷抵抗RL すなわち負荷電力をパラメ
−タとして示す図である。負荷抵抗RL を40Ω、80
Ωとし、そのときの負荷電力をカーブPL1、PL2、また
商用電源の負担電力をカーブP21、P22でそれぞれ表わ
している。この図では、太陽電池の分担電力P3 のカ−
ブは、パラメ−タ(負荷電力)が変化しても変化せずに
すべて重なっている。すなわち、分散電源(太陽電池)
から供給される電力は負荷抵抗が変化してもほとんど変
化せず、位相差θのみに依存することが分かる。したが
って、一次および二次側電源電圧の位相差θを検出し、
この位相差を設定値に保つように一次側すなわち分散型
電源30の出力電圧の位相を調整すれば、予定の(望ま
しくは最大の)電力を分散型電源30から負荷に供給す
ることができる。
【0032】図7は、本発明による分散型電源と系統電
源との連係装置の1実施例のブロック図である。同図に
おいて図1と同一の符号は同一または同等部分を示す。
位相差検出器25は連係変圧器10の一次および二次側
電源電圧の位相差θを検出し、これを位相制御回路26
に供給する。位相制御回路26は、位相差設定器27で
設定された値と前記位相差θとを比較し、偏差が零にな
るように、例えばDC/ACインバ−タ2のトリガ信号
の位相を調整する。このようにして、図7の装置は設定
された位相差を保って動作する。
源との連係装置の1実施例のブロック図である。同図に
おいて図1と同一の符号は同一または同等部分を示す。
位相差検出器25は連係変圧器10の一次および二次側
電源電圧の位相差θを検出し、これを位相制御回路26
に供給する。位相制御回路26は、位相差設定器27で
設定された値と前記位相差θとを比較し、偏差が零にな
るように、例えばDC/ACインバ−タ2のトリガ信号
の位相を調整する。このようにして、図7の装置は設定
された位相差を保って動作する。
【0033】図8は、前述の位相制御をデジタル的に行
なうための制御回路の1例を示すブロック図である。ゼ
ロクロス検出器43は二次側すなわち商用電源40の電
圧波形のゼロクロス点を検出して商用周波数の2倍の周
波数の信号を発生し、PLL回路43に供給する。PL
L回路43はこの信号のさらに256倍の周波数のクロ
ック信号を発生し、カウンタ45に供給する。カウンタ
45の計数値は比較器46に送られ、そこで、予定の位
相差θに応じて予め位相設定器で設定された値(例え
ば、商用周波数が60Hzで、進相130°ならば13
0)と比較される。計数値が設定値を超えると、比較器
46がパルスを発生してフリップフロップ48をトリガ
するので、フリップフロップ48からは時比率50%の
パルスが得られる。このパルスは、太陽電池1の直流出
力を交流に変換するDC/ACインバ−タ2の駆動信号
として用いられる。なおこの場合、インバ−タ2の出力
はパルス状であり、連係変圧器10の出力には高調波成
分が含まれるので、系統への流入を抑制するために、連
係変圧器10の出力側に低域通過フィルタを挿入するこ
とが必要となる。
なうための制御回路の1例を示すブロック図である。ゼ
ロクロス検出器43は二次側すなわち商用電源40の電
圧波形のゼロクロス点を検出して商用周波数の2倍の周
波数の信号を発生し、PLL回路43に供給する。PL
L回路43はこの信号のさらに256倍の周波数のクロ
ック信号を発生し、カウンタ45に供給する。カウンタ
45の計数値は比較器46に送られ、そこで、予定の位
相差θに応じて予め位相設定器で設定された値(例え
ば、商用周波数が60Hzで、進相130°ならば13
0)と比較される。計数値が設定値を超えると、比較器
46がパルスを発生してフリップフロップ48をトリガ
するので、フリップフロップ48からは時比率50%の
パルスが得られる。このパルスは、太陽電池1の直流出
力を交流に変換するDC/ACインバ−タ2の駆動信号
として用いられる。なおこの場合、インバ−タ2の出力
はパルス状であり、連係変圧器10の出力には高調波成
分が含まれるので、系統への流入を抑制するために、連
係変圧器10の出力側に低域通過フィルタを挿入するこ
とが必要となる。
【0034】以上では、一次および二次側電源を商用周
波数で直接連係する例を説明したが、この場合は次のよ
うな問題が予想される。
波数で直接連係する例を説明したが、この場合は次のよ
うな問題が予想される。
【0035】(1)装置が大型となり、高価格になり易
い。
い。
【0036】(2)磁心が飽和されるので、磁歪による
低周波振動が生じて騒音の原因になり易い。
低周波振動が生じて騒音の原因になり易い。
【0037】このような問題を解決するためには、連係
変圧器を可聴周波数帯よりも高い高周波帯域で動作させ
るのが有利である。図9は、高周波帯域で動作する連係
変圧器を用いた本発明の実施例の原理的ブロック図であ
る。DC/ACインバ−タ2Aは、太陽電池1の直流出
力を高周波交流(例えば、20KHz)に変換し、連係
高周波変圧器10Hの一次側に供給する。連係高周波変
圧器10Hは、連係変圧器10と同様の構成および磁心
の飽和特性を有する。双方向AC/ACコンバ−タ9
は、連係高周波変圧器10Hの高周波出力を商用周波数
交流に変換する。位相比較/制御回路29は、連係高周
波変圧器10Hの入出力側電圧の位相差を検出し、これ
を設定値と比較して検出位相差が設定値に合致するよう
にDC/ACインバ−タ2Hの動作を制御するものであ
り、図7や図8と同様の構成でよい。
変圧器を可聴周波数帯よりも高い高周波帯域で動作させ
るのが有利である。図9は、高周波帯域で動作する連係
変圧器を用いた本発明の実施例の原理的ブロック図であ
る。DC/ACインバ−タ2Aは、太陽電池1の直流出
力を高周波交流(例えば、20KHz)に変換し、連係
高周波変圧器10Hの一次側に供給する。連係高周波変
圧器10Hは、連係変圧器10と同様の構成および磁心
の飽和特性を有する。双方向AC/ACコンバ−タ9
は、連係高周波変圧器10Hの高周波出力を商用周波数
交流に変換する。位相比較/制御回路29は、連係高周
波変圧器10Hの入出力側電圧の位相差を検出し、これ
を設定値と比較して検出位相差が設定値に合致するよう
にDC/ACインバ−タ2Hの動作を制御するものであ
り、図7や図8と同様の構成でよい。
【0038】図10(A)および(B)は、本発明の変
圧器の一次および二次巻線の具体的構成例を示す概念図
である。同図(A)では、少なくとも一方を可飽和磁性
材で構成された1対の磁心11、12に、それぞれの一
次巻線に等しい電圧を印加した時二次巻線に誘起される
電圧が等しくなるような巻数比で、それぞれの磁心に巻
線13〜16を巻回して各別に単位変圧器を構成する。
その後、1対の磁心11、12を重ね合わせ、各巻線を
図示のような極性になるように接続する。この構成で
は、一次側巻線13、14にV1 の電圧を印加した場
合、直列接続された二次巻線15、16の端子間には電
圧が現れないが、個々の巻線15、16にはそれぞれ電
圧V21、V22が発生しているので、なお感電の恐れがあ
り、作業時の安全確保が十分ではない。
圧器の一次および二次巻線の具体的構成例を示す概念図
である。同図(A)では、少なくとも一方を可飽和磁性
材で構成された1対の磁心11、12に、それぞれの一
次巻線に等しい電圧を印加した時二次巻線に誘起される
電圧が等しくなるような巻数比で、それぞれの磁心に巻
線13〜16を巻回して各別に単位変圧器を構成する。
その後、1対の磁心11、12を重ね合わせ、各巻線を
図示のような極性になるように接続する。この構成で
は、一次側巻線13、14にV1 の電圧を印加した場
合、直列接続された二次巻線15、16の端子間には電
圧が現れないが、個々の巻線15、16にはそれぞれ電
圧V21、V22が発生しているので、なお感電の恐れがあ
り、作業時の安全確保が十分ではない。
【0039】同図(B)はこの点を改良するもので、少
なくとも一方を可飽和磁性材で構成された1対の磁心1
1、12に、まず一次巻線13、14のみを巻回した
後、2つの磁心を重ね合せ、重ね合せた2つの磁心に共
通に1つの二次巻線19を巻回する。この構成によれ
ば、二次巻線の端子間電圧はもちろん巻線に誘起する電
圧自体をも零にすることができるので感電の恐れを皆無
とし、作業時の安全をより確実にすることができる。
なくとも一方を可飽和磁性材で構成された1対の磁心1
1、12に、まず一次巻線13、14のみを巻回した
後、2つの磁心を重ね合せ、重ね合せた2つの磁心に共
通に1つの二次巻線19を巻回する。この構成によれ
ば、二次巻線の端子間電圧はもちろん巻線に誘起する電
圧自体をも零にすることができるので感電の恐れを皆無
とし、作業時の安全をより確実にすることができる。
【0040】
【発明の効果】本発明の変圧器では、一次および二次側
巻線の両者に正常な電圧が印加されているときは、1対
の磁心の一方が正常な変圧動作をするが、いずれか一方
の巻線の電圧が消失したときは、電圧が印加された他方
の巻線からの逆誘導による前記一方の巻線の端子間電圧
の発生が防止される。これにより、感電の恐れが無くな
り、作業時の安全を確保することができる。また前記変
圧器はそれ自体の特性として前記の効果を奏し得るもの
であり、普通に市販されている部品のみで構成でき、セ
ンサや保護回路などの付加的部品を必要としないので、
構成が簡単で廉価に製造できるのみならず、信頼性も高
いという利点がある。
巻線の両者に正常な電圧が印加されているときは、1対
の磁心の一方が正常な変圧動作をするが、いずれか一方
の巻線の電圧が消失したときは、電圧が印加された他方
の巻線からの逆誘導による前記一方の巻線の端子間電圧
の発生が防止される。これにより、感電の恐れが無くな
り、作業時の安全を確保することができる。また前記変
圧器はそれ自体の特性として前記の効果を奏し得るもの
であり、普通に市販されている部品のみで構成でき、セ
ンサや保護回路などの付加的部品を必要としないので、
構成が簡単で廉価に製造できるのみならず、信頼性も高
いという利点がある。
【0041】前記変圧器を用いて、配電線などの系統電
源に太陽電池などの分散型電源を連係すれば、構造が簡
単で信頼性の高い連係装置が実現でき、系統電源や分散
型電源の保守点検時などに、当該電源を遮断したにも拘
らず感電するなどの恐れも無くなる。
源に太陽電池などの分散型電源を連係すれば、構造が簡
単で信頼性の高い連係装置が実現でき、系統電源や分散
型電源の保守点検時などに、当該電源を遮断したにも拘
らず感電するなどの恐れも無くなる。
【図1】本発明の実施例のブロック図である。
【図2】図1の装置の正常動作時の等価回路である。
【図3】図1の装置の系統電源に開放事故を生じたとき
の等価回路である。
の等価回路である。
【図4】図1の装置の系統電源に短絡事故を生じたとき
の等価回路である。
の等価回路である。
【図5】系統電源および分散電源電圧間の位相差と各電
源からの供給電力との関係の1例を示すグラフである。
源からの供給電力との関係の1例を示すグラフである。
【図6】系統電源および分散電源の各分担電力の変化状
態を、負荷電力をパラメ−タとして示す図である。
態を、負荷電力をパラメ−タとして示す図である。
【図7】本発明による分散型電源と系統電源との連係装
置の1実施例のブロック図である。
置の1実施例のブロック図である。
【図8】図7の連係装置に好適な制御回路の1例を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図9】本発明による分散型電源と系統電源との連係装
置の他の実施例のブロック図である。
置の他の実施例のブロック図である。
【図10】本発明の変圧器の一次および二次巻線の構成
例を示す概念図である。
例を示す概念図である。
【図11】系統電源に連係された太陽電池の従来例を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図12】系統電源に連係された太陽電池の他の従来例
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図13】直交磁心を用いた従来の連係用変圧器の斜視
図である。
図である。
1…太陽電池 2、2A…DC/ACインバータ 4、
40…系統(商用)電源 9…AC/ACコンバータ
10…連係変圧器 11、12…可飽和磁心 21、22…可飽和単位変圧器 29…位相比較・制御
回路 30…分散型電源 42…負荷
40…系統(商用)電源 9…AC/ACコンバータ
10…連係変圧器 11、12…可飽和磁心 21、22…可飽和単位変圧器 29…位相比較・制御
回路 30…分散型電源 42…負荷
Claims (8)
- 【請求項1】それぞれが磁心と、前記各磁心に巻回され
た一次および二次巻線とよりなる1対の単位変圧器を具
備した変圧器であって、前記一次および二次巻線同士
は、その一方が直列接続され、他方が逆直列接続され、
少なくとも一方の磁心が可飽和磁心であって、一次およ
び二次巻線の両者に所定の電圧が印加されるときは前記
可飽和磁心が飽和し、一次および二次巻線のいずれか一
方のみに電圧が印加されるときは前記可飽和磁心が不飽
和になることを特徴とする変圧器。 - 【請求項2】前記可飽和磁心は、印加電圧の半周期の一
部で飽和される請求項1記載の変圧器。 - 【請求項3】直列接続された巻線の両端に交流電圧が印
加された時、逆直列接続された各巻線に誘起される電圧
は、値が等しく、逆極性である請求項1または2記載の
変圧器。 - 【請求項4】1対の単位変圧器が共に可飽和磁心よりな
り、それぞれの磁心のBH特性が事実上等しい請求項1
〜3のいずれか1に記載の変圧器。 - 【請求項5】少なくとも一方が可飽和特性を有する1対
の磁心と、1対の磁心に共通に巻回された第1の巻線
と、それぞれの磁心に別個に巻回されて直列接続された
第2および第3の巻線とを具備し、第1の巻線に流れる
電流によって第2および第3の巻線に誘起される電圧が
互いに相殺されるように構成された変圧器。 - 【請求項6】前記請求項1〜5のいずれか1に記載の変
圧器と、前記一次および二次巻線の一方を、連係されよ
うとする系統電源周波数と同一の周波数を有する分散電
源の交流出力に接続する手段と、前記一次および二次巻
線の他方を系統電源に接続する手段と、系統電源電圧お
よび分散電源電圧の位相差を検出する手段と、検出され
た位相差が予め設定された値に等しくなるように分散電
源電圧の位相を調整する手段とを具備した分散型電源と
系統電源との連係装置。 - 【請求項7】分散型電源は直流電源であり、前記直流電
源の出力を系統電源周波数と同一の周波数を有する交流
に変換して出力するDC/ACインバ−タをさらに具備
した請求項6記載の分散型電源と系統電源との連係装
置。 - 【請求項8】前記請求項1〜5のいずれか1に記載の変
圧器と、連係されようとする分散型電源の出力を供給さ
れて高周波数交流に変換し、前記変圧器の一次巻線に供
給する手段と、前記変圧器の二次巻線をその入力に接続
され、前記二次巻線に誘起された高周波数交流を系統電
源周波数の交流に変換して系統電源に接続する手段と、
系統電源電圧および分散型電源電圧の位相差ならびに前
記変圧器の一次および二次巻線の電圧の位相差の一方を
検出する手段と、検出された位相差が予め設定された値
に等しくなるように前記変圧器の一次側電圧の位相を調
整する手段とを具備した分散型電源と系統電源との連係
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5149818A JPH06338428A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 1対の磁心を有する変圧器およびこれを用いた分散型電源と系統電源との連係装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5149818A JPH06338428A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 1対の磁心を有する変圧器およびこれを用いた分散型電源と系統電源との連係装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06338428A true JPH06338428A (ja) | 1994-12-06 |
Family
ID=15483378
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5149818A Pending JPH06338428A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 1対の磁心を有する変圧器およびこれを用いた分散型電源と系統電源との連係装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06338428A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007069403A1 (ja) * | 2005-12-16 | 2007-06-21 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | 複合トランスおよび絶縁型スイッチング電源装置 |
| JP2009146955A (ja) * | 2007-12-11 | 2009-07-02 | Hitachi Computer Peripherals Co Ltd | 複合リアクトルおよび電源装置 |
| JP2009272489A (ja) * | 2008-05-08 | 2009-11-19 | Tdk Corp | コイル部品 |
| JP2011229396A (ja) * | 2011-08-04 | 2011-11-10 | Hitachi Computer Peripherals Co Ltd | 電源装置 |
| JP2019169690A (ja) * | 2018-03-26 | 2019-10-03 | 田淵電機株式会社 | トランス及びこれを用いたllc共振回路 |
| CN119943563A (zh) * | 2025-01-03 | 2025-05-06 | 华能广西清洁能源有限公司 | 一种侵入式互感器环形磁芯的优化方法 |
-
1993
- 1993-05-31 JP JP5149818A patent/JPH06338428A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US7872561B2 (en) | 2005-12-16 | 2011-01-18 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Composite transformer and insulated switching power source device |
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| JP2009272489A (ja) * | 2008-05-08 | 2009-11-19 | Tdk Corp | コイル部品 |
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