JPH06339619A - 熱発泡性,熱硬化性芳香族ポリカーボネート,ポリエステルカーボネート,および/またはポリエステルポリマーとエポキシ樹脂との反応生成物から実質的に誘導された交差結合半浸透性ガス分離膜 - Google Patents

熱発泡性,熱硬化性芳香族ポリカーボネート,ポリエステルカーボネート,および/またはポリエステルポリマーとエポキシ樹脂との反応生成物から実質的に誘導された交差結合半浸透性ガス分離膜

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JPH06339619A
JPH06339619A JP3360410A JP36041091A JPH06339619A JP H06339619 A JPH06339619 A JP H06339619A JP 3360410 A JP3360410 A JP 3360410A JP 36041091 A JP36041091 A JP 36041091A JP H06339619 A JPH06339619 A JP H06339619A
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Jr Edgar S Sanders
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Susan M Jordan
エム ジョルダン スーザン
Thomas O Jeanes
オー ジエーンズ トーマス
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 高い温度および圧力の操作条件で操業するこ
とができ,高い選択率,良好なガス浸透度を有し,良好
な溶媒耐性があり,製作の容易なガス分離用膜を提供し
ようとするものである。 [構成] 本発明のガス分離用膜はポリカーボネート,
ポリエステルカーボネート,ポリエステル,およびそれ
らの混合物から成る群からえらばれた熱発泡性,熱硬化
性のポリエステルと,エポキシ樹脂との反応生成物から
誘導された薄い弁別層を含むことを特徴とする交差結合
した半浸透性膜にある。本発明はまたこの膜を使用する
ガス分離法にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱発泡性,熱硬化性芳香
族ポリカーボネート,ポリエステルカーボネート,およ
び/またはポリエステルポリマーとエポキシ樹脂との反
応生成物から実質的に誘導された交差結合半浸透性ガス
分離膜;ならびにこの膜を使用するガス分離法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ガス類を分離するために膜を使用するこ
とは当業技術において知られている。これらの膜は水
素,ヘリウム,酸素,窒素,一酸化炭素,二酸化炭素,
水蒸気,二硫化水素,アンモニア,および/または軽質
炭化水素を包含する種々のガスを回収または分離するた
めに使用された。特に関心のある用途として窒素,一酸
化炭素,水蒸気,および/または軽質炭化水素を含む混
合物のようなガス混合物から水素またはヘリウムの分離
することがあげられる。たとえば、水素の分離とリサイ
クルは石油精製工業に使用される種々の水素分解,水素
処理,および接触分解法に多くの場合必要である。他の
用途として3次石油回収法の一部としての軽質炭化水素
または他の原油からの二酸化炭素の分離があげられる。
付加的用途として燃焼増大または醗酵法に使用される空
気からの富化酸素流の回収があげられる。あるいはま
た、可燃流体上の不活性雰囲気として使用するための、
または商品貯蔵のための富化窒素流を空気から得ること
もできる。膜はこのような分離を達成するのに使用する
ことができる。
【0003】このような膜分離は膜を通る2種は上のガ
ス状成分の相対浸透性にもとづいている。ガス混合物を
2つの部分(少なくとも1つの成分について一方はこれ
に富み他方はこれに乏しい)に分離するために、ガス混
合物は半浸透性膜の一面に接触せしめられ、この膜を通
って少なくとも1種のガス状成分が選択的に浸透する。
膜中を選択的に浸透するガス成分は混合物の他の少なく
とも1つのガス成分よりも迅速に膜中を通過する。ガス
混合物はそれによって、選択浸透性ガス成分に富む流れ
と選択浸透性ガス成分の固渇した成分に分離される。相
対的に非浸透性のガス成分は混合物の他の少なくとも1
つの成分よりもゆっくりと膜を通過する。ガス成分の所
望程度の分離が達成されうるように膜材料がえらばれ
る。
【0004】ガス分離用膜はセルロースエステル,芳香
族ポリアミド,ポリアラミド,ポリスルホン,ポリエー
テルスルホン,ポリエステル,およびポリカーボネート
を包含する広範囲の種類のポリマー材料から製造され
た。理想的なガス分離膜は高いガス分離係数(選択率)
と高いガス浸透度を保持しながら高い温度および/また
は圧力のもとで操作しうる能力をもつことを特徴とす
る。ガス分離膜はまた加工が容易であり、高い温度およ
び圧力で操作しうる、そして良好な溶媒耐性を有するポ
リマーから製造されるのが好ましい。
【0005】問題は所望の特性のすべてを有する膜材料
の発見にある。高い分離係数を有するポリマーは一般に
低いガス浸透度をもち、これに対して高いガス浸透度を
有するポリマーは一般に低いガス分離係数をもつ。過去
には高いガス分離係数と高いガス浸透度との間の選択は
不可避的に必要であった。更に、膜用に従来使用したポ
リマー膜材料の若干は高い操業温度および圧力のもとで
の貧弱な性能という不利益を受けた。然しながら、高い
温度および圧力で操作しうるこれらのポリマー膜材料は
代表的に膜の製作が困難である。また、溶媒耐性は一般
に膜製作の困難なポリマー材料についてのみ達成可能で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】高い温度および/また
は圧力の操作条件で操業することができ、高い選択率、
良好なガス浸透度を有し、良好な溶媒耐性があり、製作
の容易なガス混合物の分離を行ないうる膜が必要であ
る。本発明はこの必要性を満足に達成させようとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はポリカーボネー
ト,ポリエステルカーボネート,ボリエステルおよびそ
れらの混合物から成る群からえらばれた熱発泡性,熱硬
化性芳香族ポリマーとエポキシ樹脂との反応生成物から
実質的に誘導された薄い弁別層を含むことを特徴とする
交差結合半浸透性ガス分離膜にある。好ましい態様にお
いてこの芳香族ポリマーは次の式Iに抵当する。
【化2】 ただしR10はそれぞれの場合独立に直接結合、−CO
−,−CO−,−S−,−SO−,−SO−,−S
S−,−O−,C1−12の2価炭化水素基、不活性置
換C1−122価炭化水素基、およびC1−122価ハ
ロカーボン基から成る群からえらばれ;R11はそれぞ
れの場合独立にC1−182価炭化水素基、不活性置換
1−182価炭化水素基、およびC1−182価ハロ
カーボン基から成る群からえらばれ;Yはそれぞれの場
合独立に水素,ハロゲン,C1−6アルキル,C1−4
ハロアルキル,およびC1−4アルコキシから成る群か
らえらばれ;rは0〜1の間の正の実数であり;sは0
〜1の間の正の実数であり;そしてwは少なくとも2の
正の実数である。
【0008】本発明は別の面において次の諸工程すなわ
ち A.膜が分離室を高圧側と低圧側に分離し、そして高圧
側に供給ガス混合物を供給する、交差結合半浸透性ガス
分離膜の一面に供給ガス混合物を加圧下に接触させ; B.供給ガス混合物中の少なくとも1つのガス状成分が
膜の高圧側から低圧側に膜を選択的に浸透するような条
件下に膜を横切る差圧を保持し; C.選択浸透性ガス状成分に富む浸透ガスを膜の低圧側
から除去し;そして D.選択浸透性ガス状成分の固渇した、膜を浸透しない
ガスを膜の高圧側から除去する;諸工程を含み、該膜が
ポリカーボネート,ポリエステルカーボネート,ポリエ
ステル,およびそれらの組合せから成る群からえらばれ
た熱発泡性,熱硬化性芳香族ポリマーとエポキシ樹脂と
の反応生成物から実質的に誘導された薄い弁別層を含
む、ここを特徴とするガスの分離法にある。
【0009】本発明の膜は良好なガス浸透性,高いガス
選択率,適切な機械的強度,良好な温度耐性,および良
好な溶媒耐性を有し、そして製作が容易である。
【0010】ここに使用する用語の定義を以下に述べ
る。 1.溶融ブレンド性:溶融し攪拌したときに溶液または
均一な分散液を生成する性質。 2.熱可塑性プラスチック:熱および/または圧力にさ
らされると軟化し流動性になり、冷却または圧力の際に
硬化するポリマー。 3.熱硬化性ポリマー:熱および任意に圧力にさらされ
ると非可逆的に固化、硬化または固定するポリマー。 4.芳香族ポリエステル:反復単位が−R−O−CO−
基から成り、そのRが2価アリール基から成るポリマー
鎖。「ポリ」は分子当り少なくとも2単位の平均を意味
する。 5.芳香族ポリカーボネート:反復単位が−R−O−C
O−O−基から成り、そのRが2価アリール基から成る
ポリマー鎖。「ポリ」は分子当り少なくとも2単位の平
均を意味する。 6.芳香族ポリエステルカーボネート:反復単位が−R
−O−CO−基と−R−O−CO−O−基を含み、これ
らのアリール基が2価アリール基から成るコポリマー。
「ポリ」は分子当り少なくとも2単位の平均を意味す
る。 7.エポキシド,エポキシまたはポリエポキシド:少な
くとも1つの2官能性オキシラン化合物、または少なく
とも1.5の平均オキシラン官能性をもつ化合物類の混
合物。 8.活性水素:たとえばヒドロキシル,カルボキシル,
アミノ,およびアミドのような官能基中に存在するオキ
シランまたはカーボネートと反応性の水素。 9.開始剤/触媒:開始剤は試剤が反応中に消費される
化学反応を促進させるために使用する試剤である。触媒
は試剤が反応中に消費されない化学反応を促進させるた
めに使用する試剤である。便宜上、開始剤または触媒な
る用語は記述する化合物がたとえ厳密にいって種々のオ
キシラン/エステルまたはオキシラン/カーボネート反
応混合物中の「開始剤」または「触媒」として機能しう
るものであったとしても、ここでは互換性あるものとし
て使用される。 10.セカント(正割)オンセット(開始)温度:デュ
ポンの1090走査示差熱計によってプロットした全熱
フロー対温度の曲線の正割として引いた直線および発熱
ピーク信号の内押基線0交差に相当する温度軸上の値。 11.溶融加工:多くの場合分子量変化を伴なう、特定
の形状をとるように及び/またはレオロジー変化を受け
る加工。 12.劣化:最終製品の意図する用途に有害な性質の変
化を耐えざる程度に受けること。 13.実質的に含まない:偶然の量以上を含まないこ
と。 注:これは偶然量の活性水素官能基をもつエポキシを使
用をすることを排除しない。ただし該官能基が不活性ま
たは非干渉性誘導体にまず(その場で)転化するか、及
び/または充てんするカーボネートの量が所望の割合の
オキシランを転化するに依然として十分できる場合であ
る。 14.不活性または非干渉性:1種以上の所望の反応速
度またはその反応生成物の性質に耐えがない程度に有害
な影響を与えないこと。 15.相溶性:溶媒の存在を必要とすることなしに混和
性であること。すなわち、エポキシドとカーボネートお
よび/またはエステルを溶融した場合、または溶媒中の
エポキシドとカーボネートおよび/またはエステルを残
存混合物が溶融する最終温度にストリッピングした場
合、生成混合物は均一な分散液または溶液である。 16.ホスフィン イミニン化合物:ビス(ホスホラニ
リデン)アンモニウム塩としても知られている。 17.芳香族:ヘテロ芳香族を包含する。
【0011】本発明の交差結合半浸透性ガス分離膜はエ
ポキシ樹脂と熱発泡性,熱硬化性芳香族ポリマーとの反
応生成物から実質的に誘導される。本発明に使用するの
に好適な芳香族ポリマーはポリエステル,ポリエステル
カーボネート,ポリカーボネートおよびそれらの組合せ
すなわちそれらの混合物もしくはブレンドを包含する。
本発明の膜は交差結合される。すなわちこの膜は共通の
溶媒に実質的に不溶性のポリマーネットワークから構成
される。
【0012】若干の種類の前記の芳香族ポリカーボネー
ト,ポリエステルカーボネート,および/またはポリエ
ステルポリマーのいづれかに、そのポリマー鎖に又はポ
リマー鎖から懸垂して非芳香族ハイドロカルビルまたは
ヘテロハイドロカルビル部分を含有させることができ
る。
【0013】好ましくは、このようなポリマー中の基の
実質的にすべてはR−O−CO−RおよびR−O−CO
−O−Rの形体にある。式中のRはアリールまたはアリ
ーレン基から成る。本発明に有用なポリマーは置換また
は非置換のビスフェノールから実質的に誘導されるのが
好ましい。置換または非置換のビスフェノールAから実
質的に誘導されたポリカーボネート,ポリエステルカー
ボネートおよびポリエステルが特に好ましい。このよう
な置換ビスフェノール性ポリマーにおいて、置換基はフ
ェノール環上に、架橋基状に、またはその両者に存在す
ることができる。このようなフェノール性および架橋性
の置換基は好ましくはC1−6アルキル,C1−4ハロ
アルキル,およびC1−4アルコキシ1価の基、および
ハロゲンたとえば塩素,臭素,および弗素を含む。
【0014】
【発明の態様】本発明に有用なポリカーボネート,ポリ
エステルカーボネート,および/またはポリエステルポ
リマーは好ましくは下記の式Iに相当するポリマー骨格
構造を含む。
【化3】
【0015】上記の式Iにおいて、R10はそれぞれの
場合独立に好ましくは、直接結合、−CO−,−CO
−,−S−,−SO−,−SO−,−SS−,−O
−,C1−8の2価炭化水素基、不活性置換C1−8
2価炭化水素基、またはC1−8の2価ハロカーボン基
である。さらに好ましくはR10はそれぞれの場合に直
接結合、−C1−6の2価炭化水素基、不活性置換C
1−6の2価炭化水素基、またはC1−6の2価ハロカ
ーボン基である。更になお好ましくはR10はC1−3
の2価炭化水素基、不活性置換C1−3の2価炭化水素
基、またはC1−3の2価ハロカーボン基である。好ま
しい2価ハロカーボン基は2価のクロロ−,ブロモ−,
およびフルオローカーボン基を包含する。ここに使用す
る不活性置換なる用語は製造される膜に望ましくない反
応または性質をもたらさない置換基のことをいう。
【0016】上記の式Iにおいて、R11はそれぞれの
場合に好ましくは、非置換またはハロ置換C1−12
2価脂肪族炭化水素基、非置換またはハロ置換C
6−18の2価シクロ脂肪族炭化水素基、または非置換
もしくはハロ置換C6−18の2価芳香族炭化水素基で
ある。更に好ましくは、R11はそれぞれの場合独立に
下記の式II〜式Vによって表わされる。
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】 上記の式II〜式Vにおいて、R12はそれぞれの場合
独立にハロゲン,非置換またはハロ置換C1−6アルキ
ル,またはフェニルであり;w’はそれぞれの場合独立
に0〜4の正の整数であり;w”はそれぞれの場合独立
に0〜6の正の整数であり;そしてR13はそれぞれの
場合独立に非置換,不活性置換,またはハロ置換C
1−6の2価炭化水素基である。最も好ましくはR11
は下記の式VIによって表わされる。
【化8】 ただしR12およびw’は前記のとおりである。
【0017】前記式Iにおいて、Yはそれぞれの場合独
立に好ましくは水素,ハロゲン,C1−4アルキル,ま
たはC1−4アルコキシである。更に好ましくはYはそ
れぞれの場合独立に水素,塩素,臭素,弗素,エチル,
メトキシまたはエトキシである。更に好ましくは、Yは
それぞれの場合独立に水素,塩素,臭素,弗素,または
メチルである。最も好ましくはYはそれぞれの場合独立
に塩素,臭素,または弗素である。
【0018】エステル基とカーボネート基との比、すな
わちポリエステルポリカーボネートポリマーのs/rの
値は、好ましくは0.005〜200、更に好ましくは
0.01〜100、更になお好ましくは0.10〜9
0、最も好ましくは0.20〜80である。
【0019】wは好ましくは少なくとも4、更に好まし
くは少なくとも10、更になお好ましくは少なくとも2
5である。wは好ましくは250未満、更に好ましくは
200未満、更になお好ましくは150未満である。
【0020】本発明に有用なポリカーボネート,ポリエ
ステルカーボネートおよびポリエステルは当業技術に周
知の方法によって合成される。たとえば下記の米国特許
参照。2,465,319号;2,999,835号;
3,028,364号;3,028,365号;3,0
30,331号;3,038,874号;3,047,
539号;3,119,787号;3,153,008
号;3,169,121号;3,207,814号;
3,248,366号;3,317,464号;3,3
34,154号;3,409,704号;4,780,
148号;3,824,213号;3,829,266
号;3,912,687号;3,948,856号;
4,137,128号;4,156,069号;4,1
94,038号;4,255,556号;4,310,
652号;4,311,822号;および4,413,
103号。ポリマー合成に関する適切な文献として下記
のものを参照されたい。Kirk−Othmer En
cyclopedia of Chemical Te
chnolohy,米国ニューヨーク州ニューヨークの
ジョン・ワイリイ・アンド・サンズ 1982年刊行,
第3版第18巻,第479〜494頁および第531〜
593頁;ならびにEncyclopedia of
Polymer Science,米国ニューヨーク州
ニューヨークのジョン・ワイリイ・アンド・サンズ 1
969年刊行,第10巻,第714〜725頁。
【0021】本発明に有用なポリマーは好ましくは少な
くとも508、更に好ましくは少なくとも700、更に
なお好ましくは少なくとも1,000、最も好ましくは
少なくとも2,000の数平均分子量をもつ。本発明に
有用なポリマーは好ましくは75,000未満、更に好
ましくは60,000未満、の数平均分子量をもつ。本
発明に有用なポリマーは少なくとも0.05dl/g,
更に好ましくは少なくとも0.14dl/g,更になお
好ましくは0.27dl/gの固有粘度(塩化メチレン
中)をもつ。このようなポリマーは好ましくは1.35
dl/g未満、更に好ましくは1.15dl/g未満、
更になお好ましくは0.94dl/g未満の固有粘度
(塩化メチレン中)をもつ。
【0022】本発明の実施に好適なエポキシドは一般に
ポリエポキシドを含む。このようなポリエポキシドは分
子当り2個以上のオキシラン基を含む単一の分子であっ
てもよく、あるいは分子当り平均少なくとも1.5個の
オキシラン基を含む混合物であってもよい。ただし使用
するポリエポキシドは活性水素を実質的に含まない。使
用するエポキシ樹脂を構成するオキシラン官能基のすべ
ては非干渉性または不活性置換基を含んでいて合成的に
組入れやすいものとしてもよい。異なった分子量のエポ
キシド数を使用して硬化反応生成物中の交差結合密度を
変えることもできる。
【0023】活性水素含有の官能基の実質量を含むエポ
キシドは、それ自体は本発明に使用するのに好適ではな
いけれども、このような活性水素含有官能基をエステル
基にまたは非反応性もしくは非干渉性基に転化すること
によって好適なものとすることもできる。たとえば、2
級アルコール性OHは温和な温度において通常の方法に
よって低級アルコールのモノアリールカーボネートによ
りトランスエステル化することができ、後者はこの反応
で生成する際に容易にストリッピングされる。あるいは
また活性水素含有基は芳香族クロロホーメートたとえば
フェニルクロロホーメートと反応させることもできる。
後者の技術のいづれかを使用して活性水素含有基を芳香
族カーボネート基に転化し、次いでこれを後述の触媒化
した/開始されたオキシラン/カーボネート/エステル
相互作用による交差結合の生成中に沈殿させることもで
きる。
【0024】エポキシが分子量の高いためにカーボネー
トおよび/またはエステルの成分と相溶性がないとき
は、これを相溶性にすることは可能である。ただし、こ
のようなエポキシは実質的な数の活性水素官能基を含
み、これらを−CO−ORまたは−O−CO−OR基に
変えることによって相溶性が付与される。
【0025】本発明に使用するのに好適なエポキシドの
例として、ジオレフィンジエポキシド,ビニルシクロア
ルケンジオキサイド,ジシクロジオレフィンジオキサイ
ド,ジビニルベンゼンジオキサイド,ジアリルベンゼン
ジオキサイド,ビスシクロペンチルエーテルのジオキサ
イド類,p,p’−ジビニルジフェニルのジオキサイ
ド,ジビニルジフェニルサルファイドおよびジフェニル
エーテルのジオキサイド類,ジグリシジルエーテル,ジ
ヒドロキシベンゼンのジグリシジルエーテル類,および
2核ジフェノール類とくに最も注目すべきはビスフェノ
ール類,脂肪族ジオールの及びグリコールポリエーテル
のジグリシジルエーテル類,および2価酸のジグリシジ
ルエステルがあげられる。
【0026】本発明に使用するのに好適な他の代表的な
エポキシドとして、たとえばN,N’−ジグリシジルヒ
ダンレイン,1−グリシジル−3−(2,3−ジグリシ
ジルオキシ−プロプ−1−イル)5,5−ジメチルヒダ
ントイン,および1,3−ジ−(1−グリシジル−5,
5−ジメチルヒダントイン−1−イル)−2−グリシジ
ルーオキシプロパンがあげられる。ジヒドロウラシル,
バルビツール酸,および2個または3個のグリシジル基
を含むシアヌール酸およびイソシアヌール酸も好適であ
る。
【0027】更に異質のジエポキシド類、たとえば分子
の線状,枝分ふれ,または環状部分中にケイ素,リンま
たは他のヘテロ原子を含むジエポキシド類も、オキシラ
ン/エステルおよび/またはオキシラン/カーボネート
反応に使用する単一のジエポキシドとして、あるいはエ
ーテルエポキシドとの混合物として、本発明に使用する
エポキシ樹脂の優位成分として好適である。
【0028】下記の一般式1〜6に相当する構造をもつ
エポキシド類は一般に本発明の実施に好ましい。
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【0029】上記の一般式において、Aはそれぞれの場
合独立に直接結合、1〜12個好ましくは1〜6個の炭
素原子をもつハイドロカルビレン基,−S−,−S−S
−,−SO−,−SO−,=CO−,または−O−で
あり;Zはそれぞれの場合独立に1〜15個の炭素原子
を含むハイドロカルビレン基または−C(R−C
(R−〔O−C(R−C(R〕−
m’基であり;A’はそれぞれの場合に独立に1〜3個
好ましくは1個の炭素原子をもつ2価ハイドロカルビレ
ン基または次式のポリシクロペンタージエニリデニル基
である。
【化15】 式中、pは0〜10の値をもつ。
【0030】上記の一般式1〜6において、Rはそれ
ぞれの場合独立に水素,臭素,塩素,C1−4アルキ
ル,C1−4アルケニル,またはC1−4アルコキシで
あり;Rはそれぞれの場合独立に水素またはC1−4
ハイドロカルビル基であり;Rはそれぞれの場合独立
に水素,C1−10アルキル,またはC1−10アルケ
ニル基であり;mは0.001〜6の値をもち;m’は
1〜10の値をもち;nは0〜60好ましくは0〜20
の値をもち;n’は0〜40好ましくは0〜0.2の値
をもち;n”は0〜5好ましくは0〜3の値をもち;n
は0〜40好ましくは0〜0.2の値をもち;Z’は
0〜20の値をもち;そしてBはそれぞれの場合独立に
水素,R,−CO−Rまたは−CO−ORであ
る。RはC1−15のハイドロカルビル好ましくはフ
ェニル基である。ただしポリエポキシド分子当りのBが
水素であるBの平均数は0.2以下である。
【0030】2個よりやや小さい平均オキシラン官能基
を実際にもつが好適である一般式1の公称上の2官能性
エポキシドの例として、それぞれの場合RとRのそ
れぞれが水素であり、nが0〜0.15の範囲にある液
体エポキシドがあげられる。
【0032】エポキシ中のアルコール性ヒドロキシル基
は通常の方法でのトランスエステル化によってカーボネ
ート基に転化させることができる。米国特許第4,78
2,124号には好適なトランスエステル化触媒が記載
されており、引用によってここにくみ入れる。
【0033】特に好ましいのはザ・ダウ・ケミカル・カ
ンパニーから入手しうる次の特定のエポキシド類であ
る。DER−331エポキシ樹脂,DER−332エポ
キシ樹脂,DER−383エポキシ樹脂,DER−54
2エポキシ樹脂,DER−661〜669エポキシ樹
脂,DER−732エポキシ樹脂,DER−736エポ
キシ樹脂,TACTIX−742エポキシ樹脂,DEN
−438エポキシノボラック,QUATREX−641
0エポキシ樹脂,XD−71756.00エポキシノボ
ラック,およびXD−71756.01エポキシノボラ
ック(これらはザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの商標
である。)。
【0034】オキシラン基と芳香族カーボネートおよび
/またはエーテル結合との反応は開始剤/触媒の使用を
必要とする。エチルトリフェニルホスホニウムアセテー
ト酢酸錯体を除いて、エポキシドの他の反応を開始し触
媒することの知られている且つエポキシド/エステル/
カーボネート反応に有効であることの見出されている化
合物は代表的に70℃〜125℃の比較的低温で活性を
示す。多くの場合に、特に芳香族カーボネートおよび/
またはエステル結合を含む化合物がポリカーボネート,
ポリエステル,またはポリエステルカーボネートのよう
なポリマーであるときに、上記の周知の開始剤/触媒は
開始剤/触媒およびエポキシ樹脂をカーボネートおよび
/またはエステル結合を含有する化合物と溶融ブレンド
するに十分な処理窓を与えないということが発見され
た。
【0035】必要なのはエポキシ樹脂中のオキシラン基
と芳香族カーボネートおよび/またはエステルとの反応
用の活性がより有効な開始剤/触媒であって触媒の活性
が125℃以上の温度で始まる開始剤/触媒である。更
に、開始剤/触媒の活性はエポキシ/カーボネート/エ
ステル組成物の分解温度(空気中で一般に300〜32
0℃で始まる)より実質的に低い温度で展開されるべき
である。開始剤/触媒は一般的に匹敵しうる種類の開始
剤/触媒により硬化させた同じエポキシ樹脂に比べて改
良された諸性質の組合せをもつ硬化または交差結合生成
物をもたらさない程度に副反応を開始もしくは促進させ
ないものであることが望ましい。
【0036】本発明の実施に好適な開始剤/触媒とし
て、ここに示す触媒要件を満たすポリオルガノ5価リン
塩があげられる。好ましい開始剤/触媒は下記の式8に
よって表わすことができる。
【化16】 ただしtは0または1好ましくは1であり;tがゼロで
あるときJはRであり、tが1であるときJはR
Pであり、そしてQはN=PRである。すなわち
tがゼロであるとき、塩は下記の式9のテトラオルガノ
ホスホニウム化合物である。
【化17】 そしてtが1であるとき、塩は下記の式10のヘキサオ
ルガノホスフィンイミニウム化合物である。
【化18】 式9および10のそれぞれにおいて、Rはそれぞれの場
合独立にC1−20ハイドロカルビル基である。
【0037】式9において、XはRSO ,R
COO,(RSO,RSO ,R
OHPO ,(RO)PO ,RHPO
およびハライドから成る群からえらばれたアニオンであ
る。ここにRはC−C12ハイドロカルビルまたは
ハロハイドロカルビル基であり;Rは水素基、C
12ハイドロカルビルまたはハロハイドロカルビル基
であり、そしてRはC−C12ハイドロカルビル基
である。
【0038】式10において、XはRSO ,R
COO,(RSO,RSO ,R
OHPO ,(RO)PO ,RHPO
,HPO ,HCO ,HCO ,P
,SbF ,およびハライドから成る群からえ
らばれたアニオンである。ここにR,RおよびR
は式9について上記に定義したとおりである。
【0039】式9のホスホニウム化合物において、X
は好ましくはRSO ,RCOO,(RSO
またはハライドであり、更に好ましくはR
SO ,(RSOまたはハライドであ
る。Rは好ましくはC1−12アルキル,C1−12
ハロアルキル,C3−12シクロアルキル,C3−12
ハロシクロアルキル,C−C12アルキルアリール,
6−12ハロアルキルアリール,C6−12アリー
ル,またはC6−12ハロアリール基であり、更に好ま
しくはC1−6アルキル,C1−6ハロアルキル,C
6−12アルキルアリール,C6−12ハロアルキルア
リール,フェニル,またはハロフェニル基である。ハロ
ハイドロカルビル基は好ましくはクロロハイドロカルビ
ル基であり、更に好ましくは一価C1−6クロロアルキ
ル,C6−12クロロアルキルアリール,またはクロロ
フェニル基である。Rは好ましくは一価のC1−12
アルキル,C1−12ハロアルキル,C3−12シクロ
アルキル,C3−12ハロシクロアルキル,C6−12
アルキルアリール,C6−12ハロアルキルアリール,
6−12アリール,またはC6−12ハロアリール基
であり、更に好ましくはC1−6アルキル,C1−6
ロアルキル,C6−12アルキルアリール,C6−12
ハロアルキルアリール,フェニル,またはハロフェニル
基である。ハロハイドロカルビル基は好ましくはクロロ
ハイドロカルビルであり、更に好ましくはC1−6クロ
ロアルキル,C6−1 クロロアルキルアリール,また
はクロロフェニル基である。Rは好ましくはC
1−12アルキル,C3−12シクロアルキル,C
6−12アルキルアリール,またはC6−12アリール
基であり、更に好ましくはC1−6アルキル,C
6−12アルキルアリール,またはフェニル基である。
【0040】式10のホスフィンアルミニウム化合物に
おいて、R基は好ましくはC1−12アルキル,C
3−12シクロアルキル,C6−20アルキルアリー
ル,またはC6−12アリール基であり、更に好ましく
はC1−6アルキル,C6−12アルキルアリール,ま
たはフェニル基であり、更になお好ましくはC1−4
ルキル,C6−8アルキルアリール,またはフェニル基
であり、最も好ましくはエチル,ブチル,またはフェニ
ルである。Xは好ましくはRSO ,RCOO
,(RSO,RSO ,ROHP
,(RO)PO ,RHPO ,およ
びハライドであり、更に好ましくはRSO ,R
COO,(RSO,およびハライドであ
り、更になお好ましくはRSO ,(RSO
,およびハライドである。Rは好ましくはC
1−12アルキル,C1−12ハロアルキル,C
3−12シクロアルキル,C3−12ハロシクロアルキ
ル,C6−12アルキルアリール,C6−12ハロアル
キルアリール,C6−12アリール,またはC6−12
ハロアリール基であり、更に好ましくはC1−6アルキ
ル,C1−6ハロアルキル,C6−12アルキルアリー
ル,C6−12ハロアルキルアリール,フェニル,また
はハロフェニル基である。好ましいハイドロカルビル基
はクロロハイドロカルビルを包含する。更に好ましいハ
ロハイドロカルビル基はC1−6クロロアルキル,C
6−12クロロアルキルアリール,またはクロロフェニ
ル基を包含する。Rは好ましくはC1−12アルキル
またはハロアルキル,C3−12シクロアルキル,C
3−12ハロシクロアルキル,C6−12アルキルアリ
ール,C6−12ハロアルキルアリール,C6−12
リール,またはC6−12ハロアリール基であり、更に
好ましくはC1−6アルキルまたはハロアルキル,C
6−1 アルキルアリール,C6−12ハロアルキルア
リール,フェニル,またはハロフェノール基である。好
ましいハロハイドロカルビル基はクロロハイドロカルビ
ルを包含する。更に好ましいハロハイドロカルビル基は
1−6クロロアルキル,C6−12クロロアルキルア
リール,またはクロロフェニル基を包含する。Rは好
ましくはC1−12アルキル,C3−12シクロアルキ
ル,C6−12アルキルアリール,またはC6−12
リール基であり、更に好ましくはC1−6アルキル,C
6−12アルキルアリール,またはフェニル基である。
【0041】式9および10において、アニオンX
して好適なハライドは塩素,臭素,沃素,および弗素を
包含する。好ましいハライドとして塩化物,臭化物およ
び沃化物があげられ、更に好ましいハライドとして塩化
物および臭化物があげられる。
【0042】ここに使用するハロハイドロカルビル,ハ
ロアルキル,ハロシクロアルキル,ハロアルキルアリー
ル,およびハロアリールなる用語は1〜3個のブロモ
−,クロロ−,ヨード;またはフルオロ置換基を含む基
をいう。
【0043】式9および10のいづれかの塩中のX
カルボキシレート・アニオンであるとき、その塩は塩分
子当り1個以上の対応する遊離酸との錯体の形体になり
うる。
【0044】本発明に使用するホスホニウム塩はその場
での方法によって1はハイドロオキサイド法によって製
造することができる。その場での方法において、適当な
テトラオルガノホスホニウムハライド好ましくはクロラ
イド(RCl)またはブロマイド(R
)をメタノールのようなアルコールにとかすことに
よって第一溶液を製造する。メタノールのようなアルコ
ール中のアニオンXの適当な酸を第一溶液に加える。
アルカリ金属水酸化物たとえばナトリウムまたはカリウ
ムの水酸化をメタノールのようなアルコールにとかすこ
とによって第二溶液を製造する。これら第一および第二
溶液を混合して沈殿を生成させる。この混合物にトルエ
ンを加えることもできる。混合物を濾過し真空ストリッ
ピングを行なってテトラオルガノホスホニウム塩R
を粗生成物として得る。
【0045】ハイドロオキサイド法において、アルカリ
金属水酸化物たとえばナトリウムまたはカリウムの水酸
化をメタノールのようなアルコールにとかすことによっ
て第一溶液を製造する。適当なテトラオルガノホスホニ
ウムハライド好ましくはクロライド(RCl
またはブロマイド(RBr)をメタノールのよ
うなアルコールにとかすことによって第二溶液を製造す
る。第二溶液を10℃以下に急冷しこの温度に保持しな
がら、溶液を攪拌しつつこれに第一溶液を加える。アル
カリ金属ハライドを濾過によって除き、適当なテトラオ
ルガノホスホニウムハイドロオキサイド(ROH
)の第三溶液を残す。メタノールのようなアルコール
中にアニオンXの適当な酸を含む第四溶液を製造す
る。第三および第四の溶液を一緒にしてテトラオルガノ
ホスホニウム塩(R)の沈殿を得る。これを
真空ストリッピングによって粗生成物として回収する。
【0046】本発明に使用する新規なホスフィンイミニ
ウム塩は水性アニオン交換法、水酸化物法および銀塩法
を包含するいくつかの方法によって製造することができ
る。
【0047】水性アニオン交換法において、適当なホス
フィンイミニウムハライド好ましくはクロライドR
ClまたはブロマイドRBrをメ
タノールの可溶アルコールにとかすことによって第一溶
液を製造する。次いでこの溶液に水を加える。適当なア
ルカリ金属X塩好ましくはナトリウム塩を水にとかす
ことによって第二溶液を製造する。第一および第二溶液
を一緒にして沈殿を生成させる。この沈殿は粗ホスフィ
ンイミニウム塩Rである。この反応は室
温で行なうのが好ましい。濾過,水洗による精製、およ
び乾燥によって沈殿を回収する。
【0048】ハイドロオキサイド法において、適当なホ
スフィンイミニウムハライド好ましくはクロライドR
ClまたはブロマイドRBr
メタノールのようなアルコールにとかすことによって第
一溶液を製造する。この溶液を急冷、好ましくは10℃
以下の温度に急冷する。アルカリ金属水酸化物たとえば
ナトリウムまたはカリウムの水酸化物をメタノールのよ
うなアルコールにとかすことによって第二溶液を製造す
る。10℃以下の温度に保ちながら第一溶液に攪拌しな
がら第二溶液を滴下状に加える。混合物はスラリー状に
なる。これを濾過してアルカリ金属ハライド沈殿を回収
する。残存する第三溶液はホスフィンイミニウムハイド
ロオキサイドを含む。適当なX酸をメタノールのよう
な適当な溶媒にとかすことによって第四溶液を製造す
る。この第四溶液を次いでホスフィンイミニウムハイド
ロオキサイドと混合する。生成混合物を濾過し真空スト
リッピングして粗生成物固体としてホスフィンイミニウ
ム塩Rを得る。
【0049】銀塩法において、適当な銀X塩をアセトン
のような溶媒にとかして第一溶液を製造する。適当なホ
スフィンイミニウムハライド好ましくはクロライドR
ClまたはブロマイドRBr
アセトンのような溶媒にとかして第二溶液を製造する。
第一および第二溶液を混合し、生成ハロゲン化銀沈殿を
濾過によって除去する。残存溶液を真空ストリッピング
して粗ホスフィンイミニウム塩Rの固体
を得る。
【0050】上述の方法によって製造したポリオルガノ
・リン塩は粗生成物の形体においてさえ安定であり、本
発明に使用する開始剤/触媒の活性要件に合致する。粗
ホスホニウム塩は一般に十分に純粋であって確認のため
の理論値に十分に近づく元素分析を生ずる。粗ホスフィ
ンイミニウム化合物は好ましくはたとえば再結晶によっ
て精製される。これは通常の方法たとえば以下に述べる
方法を使用することによって行なうことができる。
【0051】粗塩はエタノールのようなアルコールの最
少量中で加熱することによって溶解させる。やや曇った
色が観察されるまで攪拌しながら少量の熱水を滴下状に
加える。熱混合物を熱濾過する。濾液を徐々に室温に冷
却させ次いで急冷する。生成結晶沈殿物を冷間濾過し、
同じアルコール中の水の冷却希薄溶液の少量で洗浄し、
次いで室温で一夜真空乾燥する。乾燥塩をサンプリング
し、水分の吸収を防ぐように通常の注意を払って分析す
る。
【0052】このような開始剤/触媒は10℃/分の走
査速度で125℃以上の走査示差熱分析(DSC)によ
りえられる正割開始温度によって測定して活性を示すの
が好ましい。開始剤/触媒活性はポリマーとエポキシ樹
脂の分解温度以外で、好ましくは320℃以下で、更に
好ましくは300℃以下で、更になお好ましくは260
℃以下で良く発達する。米国特許出願07/358,2
97(1989年5月25日出願)を参照されたい。開
始剤/触媒に関する適切な部分を引用によってここにく
み入れる。
【0053】本発明の膜はポリカーボネート,ポリエス
テルカーボネート,ポリエステル,およびそれらの組合
せから成る群からえらばれた熱発泡性,熱硬化性芳香族
ポリマーとエポキシ樹脂との反応生成物から実質的に誘
導される。
【0054】本発明の膜は当業者に知られているいづれ
かの形体をもつことができる。特に、この膜は平らなフ
ィルム、および種々の断面形状の中空繊維、の形状で製
造することができる。フィルム、および実質的に円形の
断面の中空繊維が好ましい膜形状である。
【0055】また、本発明の膜は当業者に知られている
形態構造をもつことができる。特にこれらの膜は均質
膜,複合膜,または非対称膜でありうる。非対称および
複合膜が好ましい。膜が中空繊維の形状をもつ態様にお
いて、非対称膜は中空繊維の外側に、中空繊維の内側
(内膜方面に、中空繊維膜面の内側および外側の内側の
どこかに配置した弁別層をもつ。中空繊維膜の弁別層の
内側にある態様において、中空繊維膜の内側面と外側面
は多孔質であり、然もこれらの膜はガス類を分離する能
力を示す。
【0056】これらの膜はポリマー,エポキシ樹脂,触
媒,溶媒,および低圧成分の非溶媒から成る混合物を作
ることによって製造される。この混合物は、実質的な交
差結合が起る温度より低い温度で製造するのが好まし
く、それによってエポキシ樹脂とポリマーの交差結合前
に混合物が膜にキャスティングもしくは押出されるよう
にする。実質的な交差結合が起る温度は混合物中の諸成
分の種類と割合に応じて変わり、使用する開始剤/触媒
に特に依然する。実質的な交差結合の起る温度は走査示
差熱計(DSC)によりセカント(正割)開始温度を測
定することによって、ある与えられた混合物について実
験的に容易に決定される。混合は好ましくは125℃以
下、更に好ましくは110℃以下で起る。
【0057】好ましい溶媒として、膜の製作温度におい
て少なくとも5重量%のポリマーを溶解させる化合物類
があげられる。米国特許第4,962,131号参照。
該米国特許の溶媒に関する適切な部分を引用によってこ
こにくみ入れる。好ましい溶媒として、式R33O−
(CHCHO)r’−R33に相当するグリコール
(R33はメチルまたはエチルであり、r’は1〜20
の整数である);ジアルキルケトン(アルキル基は独立
にメチルまたはエチルである);窒素原子上にアルキ
ル,ホルミル,またはアルカノイル部分を有する置換モ
ルホリン;非置換の1はN−C1−4アルキル,N−C
5−6シクロアルキル,またはN−C6−10アリール
あるいはアラルキル置換のピロリジノン;C1−4アル
コキシカルボニル,ホルミル,ニトロ,またはハロ置換
のベンゼン;テトラヒドロフラン;ジメチルホルムアミ
ド,シクロヘキサノン;N,N−ジメチルアセトアミ
ド,アセトフエノン;カプロラクトン;メチレンクロラ
イド;クロロホルム;トリクロロエチレン;スルホラ
ン;シクロヘキシルアセテート;1,1,3,3−テト
ラメチルウレア;イソホロン;1−ホルミル−ピペリジ
ン;メチルサリチレート;ヘキサメチル−ホスホルアミ
ド;フェニルエーテル;およびブロモナフタレンがあげ
られる。
【0058】溶媒として有用なグリコールエーテルは式
33O−(CHCHO)r’−R33に相当す
る。ただしR33はメチルまたはエチルであり、r’は
1〜20の整数である。好ましくは、r’は1〜10の
整数であり、更に好ましくは1〜4の整数であり、そし
て最も好ましくはR33がメチルであるときr’は1〜
4の整数であり、R’がエチルであるときr’は2〜4
の整数である。このようなグリコールエーテルの例とし
てエチレングリコールジメチルエーテル,ジエチレング
リコールジメチルエチレン,およびビス(2−メトキシ
−エチルエーテル)があげられる。溶媒として有用なジ
アルキルケトンとしてジメチルケトン,ジエチルケト
ン,およびメチルエチルケトンがあげられる。好ましい
置換モルホリンとして窒素原子上にC1−10アルキ
ル,ホルミル,またはC1−10アルカノイル置換部分
をもつものがあげられる。更に好ましい置換モルホリン
として窒素原子上にC1−4アルキル,ホルミル,また
はC1−4アルカノイル置換部分をもつものがあげられ
る。置換モルホリンの例としてN−ホルミルモルホリン
およびN−エチルモルホリンがあげられる。溶媒として
有用な好ましいピロリジノンとして、ピロリジノン,N
−メチル−2−ピロリジノン,N−エチル−2−ピロリ
ジノン,N−シクロヘキシルピロリジノン,N−ベンジ
ルピロリジノン,およびN−フェニルピロリジノンがあ
げられる。ここに使用するピロリジノンなる用語はピロ
リジノンおよびピロリドンと呼ぶ化合物類をいう。
【0059】溶媒として有用な好ましい置換ベンゼンは
次式に相当する。
【化19】 19はC1−4アルコキシカルボニル,ニトロ,ハ
ロ,またはホルミル部分であり、そしてbは1〜6の整
数である。ただしR39がアルコキシカルボニルである
ときは、bは1である。
【0060】好ましいハロゲンは塩素および臭素であ
り、塩素が最も好ましい。好ましくはbは1〜3の整数
である。溶媒として有用な置換ベンゼン類としてクロロ
ベンゼン,ジクロロベンゼン,ベンズアルデヒド,ニト
ロベンゼン,エチルベンゾエート,メチルベンゾエー
ト,および1,2,4ニトロクロロベンゼンがあげられ
る。
【0061】最も好ましい溶媒としてN−メチル−2−
ピロリジノン,テトラヒドロフラン,エチレングリコー
ルジメチルエーテル,ジエチルケトン,N−エチルモル
ホリン,ジメチルホルムアミド,シクロヘキサノン,ビ
ス(2−メトキシエチルエーテル),N,N−ジメチル
アセトアミド,アセトフエノン,メチレンクロライド,
クロロホルム,トリクロロエチレン,スルホラン,およ
びジメチルスルホキサイドがあげられる。更に好ましい
溶媒としてメチレンクロライド,クロロホルム,トリク
ロロエチレン,N−メチル−2−ピロリジノン,N,N
−ジメチルアセトアミド,スルホラン,およびジメチル
スルホキサイドがあげられる。
【0062】好ましい非溶媒として、膜の製造温度で5
重量%未満のポリマーを溶解する化合物類があげられ
る。米国特許第4,962,131号を参照されたい。
該米国特許の非溶媒に関する部分を引用によってここに
くみ入れる。好ましい非溶媒として式R34O−(CH
CHO)q’−R34に相当するグリコールまたは
グリコールエーテル(R34はそれぞれの場合独立に水
素またはC1−4アルキルであり、q’は1〜250の
整数である);式R35COOR35に相当するエステ
ル(R35は水素またはC1−19アルキルであり、R
36はC1−10アルキルである);C1−10アルカ
ノール;非置換の、またはアルキル,シクロアルキルま
たはパーフルオロアルキル部分で置換したシクロヘキサ
ン;C5−20アルカン;ジアルキルケトン(アルキル
部分の少なくとも1つはC以上である);式R37
ONHR38に相当するアミド(R37は水素またはC
1−10アルキルであり、R38はC1−10アルキル
である);アセチルまたはC1−10アルキルニトリ
ル;アセトン;C1−10アルキルアルデヒド;トリア
ルキルアミン;ニトロメタン;トリアルキルオルソホー
メート;ジアセトンアルコール;ジメチルマロネート;
デカヒドロナフタレン;テトラヒドロナフタレン;マロ
ノニトリル;エチレンカーボネート;スルホラン;アル
キルまたはシクロアルキル置換のベンゼン;および水が
あげられる。
【0063】非溶媒として有用なグリコールおよびグリ
コールエーテルは式R34O−(CHCHO)q’
−R34に相当する。R34はそれぞれの場合独立に水
素またはC1−4アルキルであり、q’は1〜250の
整数である。好ましくはR34は水素である。好ましく
はq’は2〜100、更に好ましくは3〜60、最も好
ましくは3〜15の整数である。このようなグリコール
およびグリコールエーテルの例として2−エトキシエタ
ノール,ジエチレングリコールジブチルエーテル,14
50までの分子量のポリエチレングリコール,トリエチ
レングリコール,およびジエチレングリコールがあげら
れる。非溶媒として有用なエステルは式R35COOR
36に相当する。R35は水素またはC1−19アルキ
ルであり、R36はC1−10アルキルである。好まし
くはR35は水素またはC1−4アルキルであり、R
36はC1−4アルキルである。最も好ましくはR36
はエチルまたはメチルである。好ましいエステルの例と
して、メチルホーメート,エチルホーメート,メチルア
セテート,n−オクチルアセテート,メチルラウレー
ト,メチルミリステート,ブチルステアレート,および
メチルステアレートがあげられる。非溶媒として有用な
好ましいアルカノールとしてメタノール,エタノール,
2−プロパノール,および1−ヘキサノールがあげられ
る。非溶媒として有用な好ましいシクロヘキサン類とし
て非置換のシクロヘキサン,またはC1−10アルキ
ル,C3−10シクロアルキル,またはC1−4パーフ
ルオロアルキル部分で置換されたシクロヘキサンがあげ
られる。非溶媒として有用な更に好ましいシクロヘキサ
ン類として非置換の又はC1−4アルキル,C5−6
クロアルキルまたはトリフルオロ部分で置換されたシク
ロヘキサンがあげられる。このようなシクロヘキサンの
例としてシクロヘキサン,メチルシクロヘキサン,およ
びジシクロヘキシルがあげられる。非溶媒として有用な
好ましいC5−20アルカンとしてヘキサン,ドデカ
ン,およびヘキサデカンがあげられる。ポリカーボネー
トの非溶媒として有用な好ましいジアルキルケトンとし
てアルキル部分の一方がC3−10であり他方がC
1−10であるものがあげられる。非溶媒として有用な
好ましいジアルキルケトンの例としてメチルイソブチル
ケトン,およびジイソプロピルケトンがあげられる。非
溶媒として有用なアミドとして式R37CONHR38
に相当するアミドがあげられる。R37は好ましくは水
素またはC1−3アルキルであり、R38は好ましくは
1−4アルキルである。好ましいアミドの例としてN
−メチルホルムアミドおよびN−メチルアセトアミドが
あげられる。好ましいニトリルとしてアセチルおよびC
1−3アルキルニトリルがあげられる。好ましいニトリ
ルの例としてアセトニトリルおよびプロピオニトリルが
あげられる。好ましいアルデヒドはC1−4アルキルア
ルデヒドであり、ブチルアルデヒドが最も好ましい。
【0064】好ましい置換ベンゼン類としてホルミル,
アルキルおよびシクロアルキル置換のベンゼンがあげら
れる。これらは次式に相当する置換ベンゼンに相当す
る。
【化20】 40はC1−10アルキル,C3−10シクロアルキ
ルまたはホルミルであり、そしてbは前記定義のとおり
である。好ましくはR40はC1−4アルキル,C
5−6シクロアルキル,またはホルミルである。
【0065】好ましい非溶媒としてトリエチレングリコ
ール,2−エトキシエタノール,ジエチレングリコール
ジブチルエーテル,分子量1450までのポリエチレン
グリコール,ジエチレングリコール,ドデカン,ヘキサ
デカン,シクロヘキサン,メチルシクロヘキサン,パー
クロロエチレン,ジイソプロピルケトン,イソプロピル
ケトン,イソプロピルシクロヘキサン,t−ブチルシク
ロヘキサン,N−メチルホルムアミド,デシレン,N−
メチルアセトアミド,テトラリン,ジシクロヘキシル,
シクロヘキシルベンゼン,ジエチレングリコール,ジブ
チルエーテル,4塩化炭素,および水があげられる。更
に好ましい非溶媒は水,ジイソプロピルケトン,テトラ
エチレングリコールジメチルエーテル,ジエチレングリ
コールジブチルエーテル,ヘキサデカン,ジエチレング
リコール,トリエチレングリコール,1450までの分
子量のポリエチレングリコール,2−エトキシエタノー
ル,4塩化炭素,およびドデカンがあげられる。
【0066】溶媒と非溶媒は相溶性であるようにえらば
れる。特に、非溶媒は溶媒に可溶でなければならず、非
溶媒は溶媒の存在下にポリマー中に孔を形成しうるもの
でなければならない。当業者は多くの場合、溶媒と非溶
媒を溶媒/非溶媒の対として記述している。好ましい溶
媒/非溶媒の対として、N−メチル−2−ピロリジノン
とトリエチレングリコール;N−メチル−2−ピロリジ
ノンと1450までの分子量をもつポリエチレングリコ
ール;エチレングリコールジメチルエーテルと水;テト
ラヒドロフランと水;エチレングリコールジメチルエー
テルとジイソプロピルケトン;テトラヒドロフランとジ
イソプロピルケトン;ジエチレングリコールジメチルエ
ーテルと水;ジエチレングリコールジメチルエーテルと
テトラリン;テトラエチレングリコールジメチルエーテ
ルとN−メチルアセトアミド;アセトフエノンとジエチ
レングリコールジブチルエーテル;メチレンクロライド
と4塩化炭素;シクロヘキサノンとドデカン;およびア
セトフエノンとヘキサデカン;があげられる。更に好ま
しい溶媒/非溶媒の対としてN−メチル・2−ピロリジ
ノンとトリエチレングリコール;N−メチル−2−ピロ
リジノンと1450までの分子量をもつポリエチレング
リコール;シクロヘキサノンとドデカン;およびアセト
フエノンとヘキサデカン;があげられる。
【0067】混合物中のポリマー,エポキシ樹脂,およ
び開始剤/触媒の濃度は好ましくは少なくとも20重量
%、更に好ましくは少なくとも25重量%、更になお好
ましくは少なくとも35重量%であり;混合物中のポリ
マー,エポキシ樹脂,および開始剤/触媒の濃度は好ま
しくは80重量%未満、更に好ましくは70重量%未
満、更になお好ましくは65重量%未満である。混合物
の残余は溶媒と任意成分である非溶媒から成る。非溶媒
の不存下では混合物中の溶媒の濃度は好ましくは少なく
とも20重量%、更に好ましくは少なくとも30重量
%、更になお好ましくは少なくとも35重量%であり;
混合物中の溶媒の濃度は好ましくは80重量%未満、更
に好ましくは75重量%未満、更になお好ましくは65
重量%未満である。混合物中に任意成分の非溶媒を使用
するとき、混合物中の溶媒/非溶媒の比は好ましくは
1.7〜5.1、更に好ましくは1.8〜2.7、更に
なお好ましくは2.0〜2.5である。
【0068】混合物中のエポキシ樹脂の量は製造した膜
の少なくとも1つの表面の交差結合を促進させるに十分
な量である。ポリエステル中のそれぞれのエポキシド反
応性カルボキシレート基はオキシラン基と反応しうる。
すなわち、エポキシド中のすべてのオキシランをカルボ
キシレート基によって転化させようとする場合、オキシ
ラン/エステルの最大理論比はr/1である。ポリカー
ボネート中のそれぞれのオキシラン反応性カーボネート
基は2個のオキシランと反応すると思われる。従って、
すべてのオキシランをカーボネート基によって転化させ
ようとすると、オキシラン/カーボネート基の理論最大
比は2:1である。然しながら、これよりも、高い比も
許容しうる。反応生成物中のエポキシドの割合が非交差
結合膜に比べて部分的または十分に硬化もしくは交差結
合した製作膜の改良された物理的または化学的性質ある
いは改良された膜選択率をもたすのに依然として十分で
きる最低の比にまたこの比を低めることも許容される。
エポキシド基/ポリマー反復単位(エステルまたはカー
ボネート基)の比は好ましくは1:15〜1:1であ
り、更に好ましくは1:10〜1:2であり、更になお
好ましくは1:7〜1:4である。
【0069】ある場合には硬化もしくは交差結合したエ
ポキシ樹脂/ポリマー反応生成物は、反応試剤混合物中
に少量の過剰のエポキシドが存在する場合、高いガラス
転移点(Tg)をもつということが発見された。
【0070】硬化生成物中の少量の未転化オキシラン
は、最終生成物中に親水性基の存在をもたらさない後処
理によって、任意に無くすことができる。
【0071】オキシラン/「エステル」の数の比からの
反応試剤「重量比」の計算は周知の原理によるが、エポ
キシド/カーボネートの反応にとって1価のカーボネー
ト基は実際に「2個」の反応性基であるということに留
意しなければならない。代表的なビスフェノールAポリ
カーボネートにおいて、1個のみのカーボネート基を含
む反復単位の分子量は254であるが、ポリカーボネー
トの「反応性当量」は254の半分にすぎない、すなわ
ち127である。代表的なエポキシドたとえばビスフェ
ノールAの純グリシジルエーテルに近いDER−332
エポキシ樹脂(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの商
標)について、エポキシ当量(EEw)、すなわちオキ
シランの1グラム分子量を与えるエポキシドのグラム
数、は172である。それ故、2:1のオキシラン/カ
ーボネート基の数の比に相当するエポキシド/ポリカー
ボネートの重量比は、(2×172)÷254あるいは
172÷127=57.5/42.5である。
【0072】たとえば、カルボキシレート/カーボネー
ト基の数の比が3:1である芳香族「基ポリエステルカ
ーボネート」について、エポキシ反応当量は162.3
4である。それぞれのカルボキシレート結合と反応する
1個のオキシラン、およびそれぞれのカーボネート基と
反応する2個のオキシランを基準にして、1:1のモル
比のエポキシド/ポリエステルの重量比は172/16
2.34換言すれば51.4/48.6である。
【0073】混合物中の開始剤/触媒の濃度は一般に
0.00015〜0.0300ミリモル/gの正味エポ
キシドおよびポリマー反応試剤の範囲内にあるべきであ
り、好ましくは範囲は0.00060〜0.025ミリ
モル/g、更に好ましい範囲は0.0075〜0.02
0ミリモル/gである。
【0074】上記の混合物を使用して均一の、非対称
の、あるいは複合の膜を製造する。均一膜は密であって
空隙および孔のない薄い弁別層を形成することによって
製造される。このような膜は膜中くまなく同じ構造と組
成を一般に実質的に有する弁別層を有する。1つの好ま
しい態様において、ポリマーをエポキシ樹脂および触媒
と共に溶媒にとかしてポリマー,エポキシ樹脂,開始剤
/触媒および溶媒混合物を溶液状に形成し、この溶液を
均一な表面上にキャスティングし、その後に膜をそこか
ら容易に分離する。本発明に有用なポリマーの好ましい
はキャスティング用溶媒として塩素化溶媒たとえばメチ
レンクロライド,およびトリクロロエチレン;ならびに
双極非プロトン性溶媒たとえばN−メチル−2−ピロリ
ジノン,N,N−ジメチルアセトアミド,ジメチルスル
ホキシド,スルホラン,およびジメチルスルホキシドが
あげられる。溶液は実質的に均一であり溶液を実質的に
均一な表面にキャスティングさせるに十分な粘度をもつ
べきである。溶液中の諸成分の比は前述のとおりであ
る。
【0075】溶液は低い表面エネルギーをもつ均一な表
面たとえばシリコーンまたは被覆ガラスの表面にキャス
ティングされるか、または膜の付着しない表面にたとえ
ば水銀またはポリマーが実質的に非相溶性である液体の
表面にキャスティングされる。あるいはまた、膜は溶媒
除去後の膜からとけ出さない表面上にキャスティングす
ることもできる。キャスティングは溶液を適当な表面上
にあけることによってまた適当な厚さのフィルムを作る
ための工具を使用することによって行なわれる。無限ベ
ルトまたは回転ドラム上に溶液をキャスティングするこ
とによって連続キャスティング法を達成することもでき
る。その後に、キャスティング溶液を実質的に溶媒を除
去する要件にさらす。これはキャスティング溶液を真空
にさらすことによって、キャスティング溶液を昇温にさ
らすことによって、溶媒を時間をかけて蒸発させること
によって、またはそれらの組合せによって行なわれる。
一般に、キャスティング溶液をポリマーのガラス転移点
以下の且つ実質的な交差結合の起る温度以下の温度にさ
らすのが好ましい。この温度は好ましくは125℃未満
であり、更に好ましくは110℃未満であり、更になお
好ましくは90℃未満である。このような条件を使用し
て溶媒を実質的に除去し、それによってポリマーの薄い
弁別層を残す。この弁別層は実質的に均一である。次い
でこの膜を以下に述べるように硬化もしくは交差結合さ
せて非対称膜を得る。
【0076】複合膜は多孔質支持体層上にポリマーの薄
い弁別層を生成させることによって製造される。このよ
うな膜は多孔質支持体層とは異なった構造と組成をもつ
弁別層を有する。複合膜を製造するために、均一な弁別
層をまず作りその後にこれを多孔質支持体層に接着させ
ることができる。あるいはまた、多孔質支持体層は弁別
層をその上にキャスティングする表面であってもよい。
このような態様において、複合体膜は多孔質支持体上に
コーティングとして溶液をキャスティングすることによ
って製造される。膜の所望の厚さを越えない限り、多孔
質支持体層の孔にポリマーが浸透して弁別層を形成する
方法も許容しうる。多孔質支持体層は膜を通るガスの移
動を好ましくは目だって妨害しない特徴をもつ。1つの
態様において、多孔質支持体層は多数の通孔をもつ金属
またはポリマーの膜でありうる。然しながら、このよう
な孔あけ板は膜の有効面積を目だって減少させることが
あるので好ましくない。好ましい態様において、多孔質
支持体層は多孔質ポリマー膜である。複合膜中の多孔質
支持体層として好適なこのような多孔質ポリマー膜の例
としてMILLIPORE,PELLICONE,およ
びDIAFLOWなる商標名で商業的に入手しうる多孔
質セルロースエステルおよびポリスルホンの多孔質膜が
あげられる。他の好ましい多孔質支持体層としてポリカ
ーボネート,ポリエステルカーボネート,ポリエーテル
スルホン,ポリアミン,およびポリエーテルイミドから
製造される多孔質膜があげられる。このような多孔質支
持体膜が薄いか又は非常に変形しやすい場合、枠または
網を使用して膜を適当に支持することができる。1つの
特に好ましい態様において、多孔質支持体層は多孔質ポ
リマー膜たとえば微孔性ポリスルホン膜の中空繊維であ
る。中空繊維それ自体は該中空繊維の内側または外側の
表面にコートした弁別層に適切な支持を与える。多孔質
支持体層に溶液をキャスティングして薄い弁別層を作っ
た後に、この膜を均一膜の製造について先に述べたよう
に弁別層から溶媒を実質的に除去する条件にさらす。次
いでこの膜を以後に述べるようにして交差結合または硬
化させて非対称膜を得る。
【0077】非対称膜は多孔質支持体層上に薄い弁別層
を生成させることによって製造される。このような膜は
多孔質支持体層と組成は同じであるが構造が異なる弁別
層をもつ。非対称膜を作るために、ポリマー,エポキシ
樹脂,触媒,溶媒,および任意成分としての非溶媒から
成る溶液を製造し、均一膜について前記したようにキャ
スティングする。本発明に使用するための好ましい非溶
媒は前述のとおりである。キャスティングした溶液を処
理して溶媒と非溶媒の一部分を除去する。その後に、膜
の片面または両面をポリマーの非溶媒たとえば水と接触
させて膜の片面または両面に薄い弁別層を生成させ、そ
してその期間に溶媒と任意成分としての非溶媒とを膜か
ら除去する。生成した支持体層は、膜を通るガスの移動
を目だって妨害することなしに薄い弁別層の支持を提供
する。膜はその後に後述のような交差結合条件にさらさ
れる。
【0078】均一の、複合の、または非対称の形体にあ
る平らなシート状、管状、および中空繊維の膜は溶媒お
よび任意成分としての非溶媒中のポリマー,エポキシ樹
脂および触媒の適当な溶液から押出しによって製造する
ことができる。このような押出し法は当業者に周知であ
り、そしてこのような膜の製造は前述の技術の採用を必
要とする。
【0079】押出しはシート状,管状または中空繊維状
の膜の製造の好ましい方法である。押出しの場合、押出
し混合物の諸成分は押出し前に、通常の混合装置による
便利な方法でたとえばホバート・ミキサー中での混合に
より混合することができる。あるいはまた、押出し混合
物は双スクリュー押出し器から混合物を押出し、押出し
物を冷却し、そして押出し物を単一スクリューのまたは
双スクリューの押出し器に容易に供給される粒度に粉砕
またはペレット化することによって、均質化することが
できる。押出し混合物の諸成分はまた溶融ポットまたは
双スクリュー押出し器中で直接に混合し、単一工程で膜
に押出すこともできる。
【0080】ポリマー,エポキシ樹脂,開始剤/触媒,
溶媒,および任意成分としての非溶媒から成る混合物
は、混合物が実質的に均一の流体になる温度に加熱され
る。均一流体は次いでシート,中空管,または中空繊維
ダイ(紡糸口)から押出される。中空繊維紡糸口は代表
的に多孔型であり、従って多重中空繊維のトウを生ず
る。中空繊維の紡糸口は押出し物のコアに流体を供給す
る部材を含む。コア流体を使用して紡糸口出口での中空
繊維のつぶれを防ぐ。コア流体は窒素,空気,二酸化炭
素,または他の不活性ガスのようなガスであることがで
き、あるいはポリマーの非溶媒である液体たとえば水で
あることでもできる。
【0081】膜が容易に生成するように押出し温度は実
質的な交差結合が起る温度よりも十分に低い。好ましく
は押出し温度は125℃未満であり、更に好ましくは1
20℃未満であり、更になお好ましくは110℃未満で
ある。膜は米国特許第4,772,392号および第
4,955,993号に記載されているのと同様の方法
によって押出すことができる。これらの米国特許の膜押
出しに関する部分を引用によってここにくみ入れる。押
出し後に、膜を均一,複合または非対称膜について前述
したとおりに処理する。
【0082】ひとたび膜が製造されたならば、その膜は
使用前に交差結合させるのが好ましい。膜は好ましくは
125℃以上、更に好ましくはTg’−30℃以上、更
になお好ましくはTg−15℃以上の温度に露出させる
のが好ましい。膜は好ましくはTg’+20℃以下、更
に好ましくはTg’+10℃以下、更になお好ましくは
Tgの温度に、ポリマーとエポキシ樹脂を少なくとも部
分的に交差結合させるのに十分な時間、露出させる。こ
こにTg’はポリマーまたはポリマー/樹脂混合物のガ
ラス転移点である。このような硬化もしくは交差結合は
単一の温度で又は一連の異なった温度で起りうる。この
方法は任意に真空下で行なうことができる。
【0083】部分的な硬化もしくは交差結合の操作は成
形工程と同時に任意に行なうことができ、その後に冷
却、再造成および/または更なる熱加工を行なうことが
できる。この熱加工は更なる加熱による硬化の完了を含
むことができる。従って、熱可塑性部分硬化状態にある
あいだに、組成物は前述のような方法によって、すなわ
ち圧縮を含む押出し、射出または転写成形,キャスティ
ング,積層,コーティング,および/または延伸によっ
て、膜としての所望の物理的形状を組成物に容易に付与
することができる。最終の構造上の及び環状上の抵抗物
性または膜の分離性能はポリマーおよびエポキシ樹脂の
爾後の交差結合すなわち熱硬化もしくは硬化によってそ
の後に達成される。
【0084】本発明に有用な均一膜は好ましくは5〜5
00ミクロン、更に好ましくは5〜250ミクロン、更
になお好ましくは10〜150ミクロンの厚さをもつ。
中空繊維均一膜は好ましくは50〜800ミクロン、更
に好ましくは50〜500ミクロンの外径をもつ。複合
膜または非対称膜の弁別層は好ましくは0.005〜1
00ミクロン、更に好ましくは0.01〜5ミクロン、
更になお好ましくは0.02〜1ミクロンの厚さをも
つ。複合膜または非対称膜中の支持体層は好ましくは5
〜500ミクロン、更に好ましくは5〜250ミクロ
ン、更になお好ましくは10〜150ミクロンの厚さを
もつ。中空繊維の複合膜または非対称膜は好ましくは5
0〜800ミクロン、更に好ましくは50〜500ミク
ロンの範囲の外径をもつ。
【0085】膜は当業技術において知られている方法に
よって平らなシート,ラセン巻き,管状または中空繊維
の装置に組立てられる。下記の米国特許を参照のこと。
3,228,876;3,422,008;3,45
5,460;3,475,331;3,526,00
1;3,528,553;3,690,465;3,7
02,658;3,755,034;3,801,40
1;4,271,900;3,872,014;3,9
66,616;4,045,851;4,061,57
4;4,080,296;4,083,780;4,2
20,535;4,235,723;4,265,76
3;4,315,819;4,430,219;4,3
51,092;4,367,139;4,666,46
9;4,707,267;4,752,305;4,7
58,341;4,871,379;4,929,25
9;および4,961,740;膜製造設計と製作法に
関する上記特許のそれぞれの適切な個所を引用によって
ここにくみ入れる。
【0086】膜は、その膜が容器を2つの流体区域に分
離し、これら2つの区域の間の流体の流れが膜を通って
浸透する流体によって達成されるように、加圧容器中に
密封状に取付けられる。ある種の操作条件下では、膜を
分離装置または分離法に使用するとき、膜に支持体を与
えることが非常に望ましいことがある。1つの態様にお
いて、膜の周辺区域は枠構造体に固定され、この構造体
が膜の外縁を支持する。膜はクランプ機構,接着,化学
結合または当業技術において知られているその他の技術
によって枠構造体に固定される。枠に固定された膜は次
いで通常の方法で容器中に密封状に係合され、枠を操作
の内側の膜面が容器中の2つの(膜がない場合には非流
通の)区域を分離する。当業者は膜を支持する構造体が
容器の一体部分でありうる、あるいは膜の外縁でさえと
りうるということを認識するであろう。
【0087】本発明の膜はガスの分離に使用される。好
ましくはガス混合物は水素,ヘリウム,酸素,窒素,一
酸化炭素,二酸化炭素,硫化水素,アンモニア,水蒸
気,および軽質炭化水素から成る群からえらばれた少な
くとも1種のガスを含む。ここに使用する軽質炭化水素
は不飽和および飽和のC1−4炭化水素を意味する。
【0088】膜は分離室を2つの区域すなわち高圧側と
低圧側に分離する。高圧側には供給ガス混合物が導入さ
れる。膜の一面は加圧下に供給ガス混合物と接触せしめ
られる。膜を横切って差圧が保持される。膜が中空繊維
の形体にある態様において、供給ガス混合物は中空繊維
の外側または内側に導入することができる。ガス混合物
中の少なくとも1種のガス状成分はガス混合物中の他の
ガス状成分よりも迅速に膜に選択的に浸透する。従っ
て、選択浸透性のガス状成分に富むガスを膜の低圧側で
えられ、これは膜の低圧側から浸透物として除かれる。
選択浸透性ガス状成分に乏しいガスは膜の高圧側でえら
れ、これは膜の高圧側から非浸透物として除かれる。
【0089】ガス浸透度は次のように定義される。 P=(浸透物の量)(膜の厚さ)/(面積)(時間)
(膜を横切る駆動力) 標準の浸透度測定単位はバーラー(Ba)であり、これ
は次式に等しい。 (センチメートル(STP)(センチメートル)/
(センチメートル)(秒)(センチメートルKg)×
10−10 以後これをcm(STP)cm/cm s cmK
g×10−10と略称する。
【0090】分離係数(選択率)は、速いその浸透性ガ
スの浸透度/遅い方の浸透性ガスの浸透度、の比として
定義される。
【0091】酸素が窒素から分離される態様において、
交差結合膜は30℃において少なくとも5.5、更に好
ましくは少なくとも6.0、更になお好ましくは少なく
とも6.5の酸素/窒素の分離係数をもち、50℃にお
いて好ましくは少なくとも4.5、更に好ましくは少な
くとも5.5、更になお好ましくは少なくとも6.0の
酸素/窒素の分離係数をもつ。30℃での酸素の浸透度
は好ましくは少なくとも0.25バーラー、更に好まし
くは少なくとも0.45バーラー、更になお好ましくは
少なくとも0.70バーラーである。
【0092】ヘリウムがメタンから分離される態様にお
いて、交差結合膜は非交差結合膜よりも30℃において
好ましくは少なくとも5%、更に好ましくは少なくとも
10%、更になお好ましくは少なくとも25%大きいヘ
リウム/メタンの分離係数をもつ。ヘリウムがエタンか
ら分離される態様において、交差結合膜は非交差結合膜
よりも30℃において好ましくは15%、更に好ましく
は少なくとも45%、更になお好ましくは少なくとも6
5%大きいヘリウム/エタンの分離係数をもつ。ヘリウ
ムがエチレンから分離される態様において、交差結合膜
は非交差結合膜よりも30℃において好ましくは少なく
とも5%、更に好ましくは少なくとも25%、更になお
好ましくは少なくとも45%大きいヘリウム/エタンの
分離係数をもつ。
【0093】ヘリウムがメタンから分離される態様にお
いて、交差結合膜は30℃において好ましくは少なくと
も90、更に好ましくは少なくとも110、更になお好
ましくは少なくとも130のヘリウム/メタンの分離係
数をもち、50℃において好ましくは少なくとも75、
更に好ましくは95、更になお好ましくは110のヘリ
ウム/メタンの分離係数をもつ。ヘリウムがエタンから
分離される態様において、膜は30℃において好ましく
は少なくとも125、更に好ましくは少なくとも13
0、更になお好ましくは少なくとも600のヘリウム/
エタンの分離係数をもつ。ヘリウムがエチレンから分離
される態様において、交差結合膜は好ましくは少なくと
も35、更に好ましくは少なくとも90、更になお好ま
しくは少なくとも120のヘリウム/エチレンの分離係
数をもつ。30℃でのヘリウムの浸透度は好ましくは少
なくとも5バーラー、更に好ましくは少なくとも15バ
ーラー、更になお好ましくは少なくとも45バーラーで
ある。
【0094】分離法は膜に有害な影響を及ぼさない圧力
と温度において実施される。使用する圧力と温度は、分
離されるガス混合物の組成に応じて変化する。膜の高圧
側の圧力は好ましくは10〜2000psi、更に好ま
しくは50〜1500psi、更になお好ましくは50
〜1000psiである。膜を横切る差圧は好ましくは
15〜500psi、更に好ましくは5〜250psi
である。供給ガス混合物の温度は好ましくは0〜150
℃、更に好ましくは5〜100℃、更になお好ましくは
5〜80℃である。
【0095】
【実施例】
実施例1:ビスフェノールAとテトラブロモビスフェノ
ールAポリカーボネート・コポリマーからの交差結合膜 テトラブロモビスフェノールA(TBBA)とビスフェ
ノールA(BA)から誘導される2種のポリカーボネー
トコポリマーから1連のフィルム膜を製造した。第1の
ポリカーボネートコポリマーについてテトラブロモビス
フェノールAとビスフェノールAとのモル比は9〜1で
あり(コポリマー1);第2のポリカーボネートコポリ
マーについてテトラブロモビスフェノールAとビスフェ
ノールAとのモル比は1〜3であった(コポリマー
2)。表1Aに示す溶液から3種の膜をキャスティング
した。これらの溶液は種々の量の2種のコポリマー、エ
ポキシTACTIX 123エポキシ樹脂(ビスフェノ
ールAのビスエポキシド;ザ・ダウ・ケミカル・カンパ
ニーの商標)、および開始剤/触媒ビス(トリフェニル
ホスホラニリデン)アンモニウムクロライドを含んでい
た。0.8gのメチレンクロライド中に0.2gのTA
CTIX 123エポキシ樹脂を含む溶液、および10
mlのメチレンクロライド中に0.1gのビス(トリフ
ェニル・ホスホラニリデン)アンモニウムクロライド開
始剤/触媒を含む溶液を使用して膜キャスティング溶液
を製造した。
【表1】
【0096】表IAに示す溶液から膜をガラス板上にキ
ャスティングし、一夜空気乾燥した。これらの膜を次い
でシリコーン離型剤を被覆したアルミニウム箔に移し、
90℃で0.5時間、130℃で0.5時間、170℃
で0.5時間、および200℃で2時間加熱した。
【0097】与えられた膜についてえられた交差結合の
量をゲル%から濾過した。ここに交差結合とは不溶性ポ
リマーのネットワークが生成する反応をいう。ゲル%と
は膜がメチレンクロライドのような非交差結合膜の溶体
にもはや可溶性ではないような十分な交差結合密度をも
つポリマーネットワークを含む膜の%をいう。米国ニュ
ーヨーク州ニューヨークのジェン・ワイリー・アンド・
サンズ1986年刊行のEncyclopedia o
f Polymer Science.第4巻第350
−360頁参照。ゲル%は膜試料のはじめの重量を測定
し、この試料を安定な測定乾燥重量がえられるまでメチ
レンクロライド中に入れ、そして100×(試料の初期
重量を越える試料の最終乾燥重量の比)を計算すること
によって決定される。それぞれの膜について決定したゲ
ル%は、膜A1については89%、膜B1については9
1.6%、そして膜C1については93.7%であっ
た。
【0098】これらの膜を通る酸素およびヘリウムの浸
透度を30℃において定容量−可変圧力法によって決定
した。酸素およびヘリウムの浸透度、および酸素/窒素
について計算された分離係数を次の表IBに示す。
【表2】
【0099】実施例2:ビスフェノールAポリカーボネ
ートとテトラブロモビスフェノールAポリカーボネート
とのポリマーブレンドから製造した交差結合膜 TACTIX 123エポキシ樹脂(ビスフェノールA
のビスエポキシド;ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの
商標)、および開始剤/触媒としてのビス(トリフェニ
ルホスホラニリデン)アンモニウムクロライド、および
溶媒としてのメチレンクロライドを使用して、ビスフェ
ノールAポリカーボネート(BA−PC)とテトラブロ
モビスフェノールAポリカーボネート(TBBA−P
C)とのポリマーブレンドからフィルム膜を製造した。
下記の表IIAに示す溶液から膜をガラス板上にキャス
ティングし、メチレンクロライドを一夜蒸発させた。膜
をガラス板から除き、140℃で0.5時間および18
0℃で1時間加熱した。
【表3】
【0100】下記の表IIBに示すそれぞれの膜のゲル
%を実施例1で述べた技術によって決定した。アセトン
中でのそれぞれの膜の重量wt%(時として膨潤%と呼
ぶ)を、それぞれの膜の0.1g試料を20mlのアセ
トン中に室温で1時間入れることによって決定した。こ
れらの試料をアセトンから除き、ブロット乾燥して秤量
した。試料を120℃で1時間加熱し、冷却し、そして
秤量した。膨潤%を100×(湿潤試料重量上の乾燥重
量の割合−1)として計算した。それぞれの膜の膨潤%
を下記の表IIBに示す。
【表4】
【0101】7種のガスのガス浸透度およびそこから計
算される分離係数を定圧−可変容量条件下での質量分折
計を使用して浸透性諸成分のモル比を決定することによ
って30℃および50℃において決定した。ヘリウムお
よび酸素のガス浸透度ならびに酸素/窒素およびヘリウ
ム/メタンの分離係数を次の表IICに示す。
【表5】
【0102】実施例3:テトラブロモビスフェノールA
ポリカーボネートからの交差結合膜 1.41gのテトラブロモビスフェノールAポリカーボ
ネート(TBBA−PC)を含む溶液、2.97gのビ
スフェノールAポリカーボネート(1.00g)含有溶
液、2.1gのQUATREX 6410エポキシ樹脂
(テトラブロモビスフェノールAのビスエポキシド;ザ
・ダウ・ケミカル・カンパニーの商標)、12.4gの
メチレンクロライド、0.020gの開始剤/触媒とし
てのビス(トリフェニルホスホラニリデン)アンモニウ
ムクロライド、および9mlの溶媒としてのメチレンク
ロライドからフィルム膜を製造した。この溶液から膜を
ガラス板上にキャスティングし、そして一夜にわたって
メチレンクロライドを蒸発させた。膜をガラス板から除
き、100℃で0.5時間、140℃で0.5時間およ
び180℃で1時間加熱した。この膜は実施例2で述べ
た技術によって測定してアセトン中で37%膨潤した。
この膜は30℃において次のガス分離性能をもってい
た。ヘリウムの浸透度10.5バーラー;酸素の浸透度
0.63バーラー;ヘリウム/メタンの分離係数14
5;酸素/窒素の分離係数6.7。この膜は50℃にお
いて次のガス分離性能をもっていた。ヘリウムの浸透度
16.8バーラー;酸素の浸透度0.95バーラー;ヘ
リウム/メタンの分離係数134;酸素/窒素の分離係
数6.2。
【0103】実施例4:テトラブロモービスフェノール
Aポリエステルカーボネートからの交差結合膜 1〜4のエステル/オーボネート比および4〜1のテレ
フタレート/イソフタレート比をもつテトラブロモビス
フェノールAポリエステルカーボネートコポリマー(T
BBA−PEC)1.03g、0.065gのTACT
IX 123エポキシ樹脂(ビスフェノールAのエポキ
シド;ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの商標)、0.
020gの開始剤/触媒としてのビス(トリフェニルホ
スホラニリデン)アンモニウムクロライド、および9m
lの溶媒としてのメチレンクロライドを含む溶液からフ
ィルム膜を製造した。この溶液から膜をガラス板上にキ
ャスティングし、一夜かけてメチレンクロライドを蒸発
させた。膜をガラス板から除き、100℃で0.5時
間、140℃で0.5時間、および200℃で1時間加
熱した。実施例2で述べた技術によって測定して膜はア
セトン中で8.7%膨潤した。この膜を実施例2で述べ
た技術によってガス浸透度を試験した。この膜は30℃
において次のガス分離性能をもっていた。ヘリウムの浸
透度15.3バーラー;ヘリウム/メタンの分離係数1
41。この膜は50℃において次のガス分離性能をもっ
ていた。ヘリウムの浸透度17.7バーラー;酸素の浸
透度1.5バーラー;ヘリウム/メタンの分離係数12
2;酸素/窒素の分離係数6.7。
【0104】実施例5:テトラブロモビスフェノールA
ポリエステルカーボネートからの交差結合膜 テトラブロモビスフェノールAポリエステルカーボネー
ト(TBBA−PC)、TACTIX 742エポキシ
樹脂(トリス(ヒドロキシフェニル)メタンのポリグリ
シジルエーテル;ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの商
標)、および開始剤/触媒としてのビス(トリフェニル
ホスホラニリデン)アンモニウムクロライド(PNP−
C1)から次の表VAに示すように種々の組成物を製造
した。これらのポリマー、エポキシ樹脂、および開始剤
/触媒を溶媒としてのメチレンクロライドにとかした。
これらの溶液をガラス板上にキャスティングし、溶媒を
室温で30時間徐々に蒸発させ、次いで60℃で2時間
真空乾燥させた。表Aに示す条件で膜を真空オーブン中
で加熱することによって膜を交差結合させた。交差結合
させた膜は透明であり、メチレンクロライド中で不溶で
あった。交差結合させなかった膜および交差結合させた
膜のガラス転移点は、30℃/分の速度での走査示差熱
計で測定して、表VAに示すとおりである。表VBに示
すガス浸透度および分離係数は定容量−可変圧力法を使
用して50psiaおよび30℃で測定した。
【表6】
【表7】
【0105】交差結合膜は一般に非交差結合膜に比べて
著しく大きいHe/CH,He/C,およびH
e/Cの分離係数をもっていた。
【0106】実施例6:ビスフェノールAポリエステル
カーボネートからの交差結合膜 3.945gのビスフェノールAポリエステルカーボネ
ート(BA−PC)、0.4997gのTACTIX
742エポキシ樹脂(トリス(ヒドロキシフェニル)メ
タンのポリグリシジルエーテル;ザ・ダウ・ケミカル・
カンパニーの商標)、および0.0038gのビス(ト
リフェニルホスホラニリデン)アンモニウムクロライド
開始剤/触媒(PNP−C1)を0.75gのメチレン
クロライドにとかすことによって溶液を製造した。この
溶液をガラス板上にキャスティングし、溶媒を室温で6
0分間かけて溶媒を徐々に蒸発させた。30°/分の速
度で走査示差熱計(DSC)で走査することによって測
定した非交差結合膜のガラス転移点(Tg)は102℃
であった。この膜を125℃で15時間加熱することに
よって膜を交差結合させた。この膜は透明であり塩化メ
チレンに不溶であって、30℃/分の速度で走査示差熱
計(DSC)で走査することによって測定したガラス転
移点(Tg)は166℃であった。表VIに示す非交差
結合膜または交差結合膜のガス浸透度および分離係数は
定容量−可変圧力法を使用して50psiaおよび30
℃で決定した。
【表8】
【0107】交差結合膜は非交差結合膜に比べて著しく
大きなヘリウム分離係数をもっていた。
【0108】実施例7:テトラクロロビスフェノールA
ポリカーボネートからの交差結合膜 2.16gのテトラクロロビスフェノールAポリカーボ
ネート(TCBA−PC)、0.212gのTACTI
X 742エポキシ樹脂(トリス(ヒドロキシフェニ
ル)メタンのポリグリシジルエーテル;ザ・ダウ・ケミ
カル・カンパニーの商標)、および0.0024gのビ
ス(トリフェニルホスホラニリデン)アンモニウムクロ
ライド開始剤/触媒(PNP−C1)を0.42gのメ
チレンクロライドにとかすことによって溶媒を製造し
た。この溶媒をガラス板上にキャスティングして、溶媒
を室温で60分間にわたって徐々に蒸発させた。この膜
を真空下に60℃で8時間加熱して残存溶媒を除去し
た。30℃/分の速度で走査する走査示差熱計(DS
C)によって測定して、非交差結合膜のガラス転移点
(Tg)は223℃であった。この膜を真空オーブン中
で235℃において24時間加熱することによって、膜
を交差結合させた。交差結合膜は透明であり、メチレン
クロライドに不溶であって、30℃/分の速度で走査す
るDSCによって測定したTgは226℃であった。表
VIIに示す非交差結合膜および交差結合膜のガス浸透
度および分離係数は定容量−可変圧力法を使用して50
psiaおよび30℃において決定した。
【表9】
【0109】実施例8:ヘキサフルオロビスフェノール
Aポリカーボネートからの交差結合膜 ヘキサフルオロビスフェノールAポリカーボネート(H
FBA−PC),TACTIX 742エポキシ樹脂
(トリス(ヒドロキシフェニル)メタンのポリグリシジ
ルエーテル;ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの商
標)、およびビス(トリフェニルホスホラニリデン)ア
ンモニウムクロライド開始剤/触媒(PNP−C1)か
ら表VIIIAに示す種々の組成物を製造した。ポリマ
ー,エポキシ樹脂,および開始剤/触媒を溶媒としての
メチレンクロライドにとかした。これらの溶液をガラス
板上にキャスティングして溶媒を室温で30分かけて徐
々に蒸発させた。これらの膜を真空下に60℃で8時間
加熱して残存溶媒を除去した。これらの膜を表VIII
Aに示す条件下に真空オーブン中で加熱することによっ
てこれらの膜を交差結合させた。交差結合膜は透明であ
り、メチレンクロライドに不溶であった。30℃/分の
速度で走査する走査示差熱計で測定したこれらの非交差
結合膜および交差結合膜のガラス転移点(Tg)を表V
IIIAに示す。またこれらの非交差結合膜および交差
結合膜のガス浸透度および分離係数を表VIIIBに示
すが、これらの値は定容量−可変圧力法を使用して50
psiaおよび30℃において決定した値である。
【表10】
【表11】
【0110】交差結合膜は非交差結合膜に比べて著しく
大きいヘリウム選択率をもっていた。
【0111】実施例9:ヘキサフルオロテトラブロモビ
スフェノールAポリカーボネートからの交差結合膜 2.106gのヘキサフルオロテトラブロモビスフェノ
ールAポリカーボネート(HFTB−PC)、0.14
5gのTACTIX 742エポキシ樹脂(トリス(ヒ
ドロキシフェニル)メタン)のポリグリシジルエーテ
ル;ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの商標)、および
0.0025gのビス(トリフェニルホスホラニリデ
ン)アンモニウムクロライド開始剤/触媒(PNP−C
1)を0.42gのメチレンクロライドにとかすことに
よって溶液を製造した。この溶液をガラス板上にキャス
ティングして、室温で60分かけて溶媒を徐々に蒸発さ
せた。この膜を真空下に60℃で8時間加熱して残存溶
媒を除去した。30℃/分の速度で走査する走査示差熱
計(DSC)によって測定して非交差結合膜のガラス転
移点(Tg)は242℃であった。この膜を235℃で
15時間真空オーブン中で加熱することによって膜を交
差結合させた。交差結合膜は透明であり、メチレンクロ
ライドに不溶であって、30°/分の速度で走査するD
SCで測定して242℃のTgをもっていた。
【0112】実施例10:テトラブロモビスフェノール
Aポリカーボネートからの交差結合膜 テトラブロモビスフェノールAポリカーボネート(TB
BA−PC),DEN438エポキシ樹脂(エポキシド
化フェノール/ホルムアルデヒドノボラック;ザ・ダウ
・ケミカル・カンパニーの商標)およびビス(トリフェ
ニルホスホラニリデン)アンモニウムクロライド開始剤
/触媒(PNP−C1)から表XAに示す種々の組成物
を製造した。ポリマー,エポキシ樹脂および開始剤/触
媒を溶媒としてのメチレンクロライドにとかした。これ
らの溶液をガラス板上にキャスティングして、溶媒を室
温で30分かけて徐々に蒸発させた。これらの膜を真空
下に60℃で8時間加熱して溶媒を除去した。これらの
膜を真空オーブン中表XAに示す条件下で加熱すること
によって膜を交差結合させた。交差結合した膜は透明で
あり、メチレンクロライドに不溶であった。30℃/分
の速度で走査する走査示差熱計(DSC)によって測定
した非交差結合膜および交差結合膜のガラス転移点(T
g)を表XAに示す。非交差結合膜および交差結合膜の
ガス浸透度および分離係数を表XBに示す。表XBに示
すこれらの値は定容量−可変圧力法を使用して50
psiaおよび30℃において決定した値である。
【表12】
【表13】
【0113】実施例11:交差結合させたビスフェノー
ルAポリカーボネートとテトラブロモビスフェノールA
ポリカーボネートとのブレンド膜のゲル%および膨潤% ビスフェノールAポリカーボネート(BA−PC),テ
トラブロモビスフェノールAポリカーボネート(TBB
A−PC),TACTIX 123エポキシ樹脂(ビス
フェノールAのビスエポキシド;ザ・ダウ・ケミカル・
カンパニーの商標)、0.01gのビス(トリフェニル
ホスホラニリデン)アンモニウムクロライド開始剤/触
媒、および6mlのメチレンクロライドを含む溶液を表
XIAに示すようにして製造した。
【表14】
【0114】実施例1および2に述べた技術によって測
定したアセトン中でのゲル%および膨潤%を表XIBに
示す。表XIBのこれらのデータは、膜の交差結合密度
を変えることによる、ゲル%および膨潤%についてえら
れる値を調節する能力を実証している。
【表15】
【0115】実施例12:TACTIX 123エポキ
シ樹脂および種々の開始剤/触媒によるテトラブロモビ
スフェノールAポリカーボネートの交差結合 それぞれがテトラビスフェノールAポリカーボネート;
0.058gのTACTIX 123エポキシ樹脂(ビ
スフェノールAのビスエポキシド;ザ・ダウ・ケミカル
・カンパニーの商標);クロロベンゼンスルホネート
(PNP−CIBS),メタンスルホネート(PNP−
MS),p−トルエンスルホネート(PNP−pTS
A),およびトリフルオロアセテート(PNP−MS)
から成る群からえらばれたアニオンを有する種々のビス
(トリフェニルホスホラニリデン)アンモニウム開始剤
/触媒のうちの1つ、および9mlのメチレンクロライ
ドを含む種々のキャスティング溶液を表XIIAに示す
ように製造した。
【表16】
【0116】これらの溶液をガラス板上にキャスティン
グして、100℃で0.5時間加熱した。これらの膜を
アルミニウム箔(剥型剤を噴霧)上においた。これらの
膜を130℃で0.5時間および200℃で3時間加熱
した。ゲル%を実施例1で技術によって測定し、これら
の値を表XIIAに示す。表XIIAのデータは種々の
開始剤/触媒を使用して種々の温度で交差結合を達成し
うることを実証している。
【0117】実施例13:交差結合テトラブロモビスフ
ェノールAポリカーボネート膜中の二酸化炭素浸透度の
挙動 実施例5からの膜5Dの二酸化炭素浸透度を、定容量−
可変圧力法を使用して、上流圧力の増大の関数として、
30℃において測定した。交差結合膜の下流側は真空条
件に保持した。非交差結合膜に比での交差結合テトラブ
ロモビスフェノールAポリカーボネート(TBBA−P
C)膜の二酸化炭素の浸透度を表XIIIおよび図1に
示す。
【0118】交差結合膜の浸透度は非交差結合膜に比べ
て圧力依存性が遥かに低いことを示している。
【表17】
【0119】実施例14:交差結合テトラブロモビスフ
ェノールAポリカーボネート膜中の二酸化炭素/メタン
混合ガスの浸透度 実施例13の二酸化炭素の浸透度の測定の後に、膜の供
給側の二酸化炭素圧力は412psiaの圧力にあっ
た。二酸化炭素供給源へのバルブを閉じて412
psiaの二酸化炭素圧に膜の供給側を保った。供給ガ
スの供給ラインを真空にして新しい50/50モル%の
CO/CH供給源に接続した。圧力を膜上の二酸化
炭素圧力に等しくなるように調節し、膜の供給側に接続
するバルブを再び開放した。膜の供給側にパージを確立
して存在する二酸化炭素をフラッシュ除去し、供給ガス
を所望の組成に保った。試験過程のあいだずっと速い方
の浸透性ガス(二酸化炭素)の0.01%のパージ割合
を保ち、濃度の偏在を防いだ。浸透度の測定は定容量−
可変圧力を使用し、30℃において行なった。浸透物の
組成をHewlett−Packardガス・クロマト
グラフを使用して測定した。それぞれの成分iの浸透度
を次式を使用して計算した。 Pi=全浸透度(Yiの浸透物/Yiの供給物) 上記式中、Yiの浸透物は浸透物中の成分iの分数であ
り、Yiの供給物は供給物中の成分iの分数である。
【0120】混合ガスの浸透度の測定値を選択率と共に
表XIVおよび図2に示す。
【式18】
【図面の簡単な説明】
【図1】ひ交差結合膜および交差結合膜のそれぞれの浸
透度の圧力依存性の相違を示した説明グラフである。
【図2】交差結合膜に及ぼす混合ガス供給物および純粋
ガス供給物の衝撃を示した説明グラフである。
【表18】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エドガー エス サンダース ジュニア アメリカ合衆国カリフォルニア州 94565 ピッツバーグ ハイゲート ウエー 3939 (72)発明者 ウイリアム イー ミコルズ アメリカ合衆国ミシガン州 48640 ミド ランドウインチェスター 1401 (72)発明者 スーザン エム ジョルダン アメリカ合衆国カリフォルニア州 94583 サンレモン スプリングディール レー ン 2867 (72)発明者 トーマス オー ジエーンズ アメリカ合衆国カリフォルニア州 94509 アンチオク ロベルス ドライブ 2312 (54)【発明の名称】 熱発泡性,熱硬化性芳香族ポリカーボネート,ポリエステルカーボネート,および/またはポリ エステルポリマーとエポキシ樹脂との反応生成物から実質的に誘導された交差結合半浸透性ガス 分離膜

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリカーボネート,ポリエステルカーボ
    ネート,ポリエステルおよびそれらの混合物から成る群
    からえらばれた熱発泡性,熱硬化性芳香族ポリマーとエ
    ポキシ樹脂との反応生成物から実質的に誘導された薄い
    弁別層を含むことを特徴とする交差結合半浸透性ガス分
    離膜。
  2. 【請求項2】 芳香族ポリマーが次式 【化1】 に相当する請求項1の膜:ただしR10はそれぞれの場
    合独立に直接結合、−CO−,−CO−,−S−,−
    SO−,−SO−,−SS−,−O−,C1−12
    2価炭化水素基、不活性置換C1−122価炭化水素
    基、およびC1−122価ハロカーボン基から成る群か
    らえらばれ;R11はそれぞれの場合独立にC1−18
    2価炭化水素基、不活性置換C1−182価炭化水素
    基、およびC1−182価ハロカーボン基から成る群か
    らえらばれ;Yはそれぞれの場合独立に水素,ハロゲ
    ン,C1−6アルキル,C1−4ハロアルキル,および
    1−4アルコキシから成る群からえらばれ;rは0〜
    1の間の正の実数であり;sは0〜1の間の正の実数で
    あり;そしてwは少なくとも2の正の実数である。
  3. 【請求項3】 膜が複合体である請求項1の膜。
  4. 【請求項4】 膜が非対称である請求項1の膜。
  5. 【請求項5】 膜が中空繊維である請求項1の膜。
  6. 【請求項6】 膜がフィルムである請求項1の膜。
  7. 【請求項7】 約30℃でのヘリウム/メタンの分離係
    数が非交差結合膜より少なくとも約5%大きい請求項1
    の膜。
  8. 【請求項8】 膜がメチレンクロライドに実質的に不溶
    である請求項1の膜。
  9. 【請求項9】 次の諸工程すなわち A.膜が分離室を高圧側と低圧側に分離しそして高圧側
    に供給ガス混合物を供給する、交差結合半浸透性ガス分
    離膜の一面に供給ガス混合物を加圧下に接触させ; B.供給ガス混合物中の少なくとも1つのガス状成分が
    膜の高圧側から低圧側に膜を選択的に浸透するような条
    件下に膜を横切る差圧を保持し; C.選択浸透性ガス状成分に富む浸透ガスを膜の低圧側
    から除去し;そして D.選択浸透性ガス状成分の枯渇した、膜を浸透しない
    ガスを膜の高圧側から除去する;諸工程を含み、該膜が
    ポリカーボネート,ポリエステルカーボネート,ポリエ
    ステル,およびそれらの組合せから成る群からえらばれ
    た熱発泡性,熱硬化性芳香族ポリマーとエポキシ樹脂と
    の反応生成物から実質的に誘導された薄い弁別層を含
    む、ことを特徴とするガスの分離法。
  10. 【請求項10】 供給ガス混合物が水素,ヘリウム,酸
    素,窒素,一酸化炭素,二酸化炭素,水蒸気,硫化水
    素,アンモニアおよび軽質炭化水素から成る群からえら
    ばれたガス類の少なくとも1種を含む請求項9の方法。
  11. 【請求項11】 膜が中空繊維である請求項9の方法。
  12. 【請求項12】 膜がフィルムである請求項9の方法。
  13. 【請求項13】 供給ガス混合物の圧力が約5psig
    〜約2000psigである請求項9の方法。
  14. 【請求項14】 供給ガス混合物の温度が約0℃〜約1
    50℃である請求項9の方法。
JP3360410A 1990-12-06 1991-12-06 熱発泡性,熱硬化性芳香族ポリカーボネート,ポリエステルカーボネート,および/またはポリエステルポリマーとエポキシ樹脂との反応生成物から実質的に誘導された交差結合半浸透性ガス分離膜 Pending JPH06339619A (ja)

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