JPH06339645A - 汚染流体捕集装置 - Google Patents
汚染流体捕集装置Info
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- JPH06339645A JPH06339645A JP4088449A JP8844992A JPH06339645A JP H06339645 A JPH06339645 A JP H06339645A JP 4088449 A JP4088449 A JP 4088449A JP 8844992 A JP8844992 A JP 8844992A JP H06339645 A JPH06339645 A JP H06339645A
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Landscapes
- Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
- Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)
- Removal Of Floating Material (AREA)
- Cyclones (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 捕集装置の外方周辺部から吹き出す向心旋回
渦流方式による向心力で従来まで捕集が困難であった広
域の汚染流体を、急速に効率よく捕集せしめると共に、
適用領域を気・液双方の領域まで拡大し、且つ省エネル
ギー化を図ることを目的とする。 【構成】 先ず装置中央に流体吸入口を有する汚染流体
捕集フードを設け、その装置外周部に内側へ吹き込む外
周渦流発生部を配置したことを基本的構成要素となし、
これを液体及び気体の各領域に適用せしめるため、前者
には渦流誘導板を,後者にはエアカーテンをそれぞれ付
加し、且つ外周吹き出し量よりも装置中央の捕集フード
吸入量の方を多くして、流体の旋回渦流を加速し、向心
力を助長するようにしたことを特徴としている。
渦流方式による向心力で従来まで捕集が困難であった広
域の汚染流体を、急速に効率よく捕集せしめると共に、
適用領域を気・液双方の領域まで拡大し、且つ省エネル
ギー化を図ることを目的とする。 【構成】 先ず装置中央に流体吸入口を有する汚染流体
捕集フードを設け、その装置外周部に内側へ吹き込む外
周渦流発生部を配置したことを基本的構成要素となし、
これを液体及び気体の各領域に適用せしめるため、前者
には渦流誘導板を,後者にはエアカーテンをそれぞれ付
加し、且つ外周吹き出し量よりも装置中央の捕集フード
吸入量の方を多くして、流体の旋回渦流を加速し、向心
力を助長するようにしたことを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は流体(液体又は気体)の
広い領域から公害物質に汚染・汚濁された流体(以下こ
れを単に“汚染流体”と呼称する),例えば流体の場合
では油や有機溶剤,或は重金属類に汚染された液体等,
及び微生物による赤潮やアオコ等の発生水域を、また気
体では煤煙や粉塵,オイルミスト,或は化石燃料からの
排気物質(CO,CO2やNOXSOX等)などに汚染
された気体雰囲気を、旋回渦流による向心力で急速に捕
集・濃密化し、外部へ排出するか又は他のろ過,吸着,
化学処理など公知の浄化手段を併用することで、環境汚
染の進行を防止する装置に関するものである。
広い領域から公害物質に汚染・汚濁された流体(以下こ
れを単に“汚染流体”と呼称する),例えば流体の場合
では油や有機溶剤,或は重金属類に汚染された液体等,
及び微生物による赤潮やアオコ等の発生水域を、また気
体では煤煙や粉塵,オイルミスト,或は化石燃料からの
排気物質(CO,CO2やNOXSOX等)などに汚染
された気体雰囲気を、旋回渦流による向心力で急速に捕
集・濃密化し、外部へ排出するか又は他のろ過,吸着,
化学処理など公知の浄化手段を併用することで、環境汚
染の進行を防止する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これ迄旋回渦流による流体分離回収方式
には遠心力方式と向心力方式とがあるが、前者は高速旋
回による比重差を利用した二液混合流体からの分離に用
いられ、一方後者は特公昭59−20807の如く、油
と水に代表されるような相互不溶の二液を、低速旋回渦
流方式による向心力で分離回収するに用いられている。
本発明は上記方式のうち後者の旋回渦流向心力方式に関
するものである。
には遠心力方式と向心力方式とがあるが、前者は高速旋
回による比重差を利用した二液混合流体からの分離に用
いられ、一方後者は特公昭59−20807の如く、油
と水に代表されるような相互不溶の二液を、低速旋回渦
流方式による向心力で分離回収するに用いられている。
本発明は上記方式のうち後者の旋回渦流向心力方式に関
するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これまでの向
心力方式は捕集フード内のインペラーからの旋回渦流に
よるため、装置中心のフード近くでは高い向心力を示す
ものゝ、装置外周部では旋回流が及ばず従って向心力も
殆ど働かないため、向心収集速度が緩慢になり広域の汚
染流体を捕集除去する場合には長時間を要するなどの欠
点があった。そこで本発明はこれまでの方式に対して、
装置周辺部にも旋回発生装置を設け、いはば外部向心旋
回渦流方式ともゆうべき新しい方式により、従来の欠点
を解消せんとするものである。
心力方式は捕集フード内のインペラーからの旋回渦流に
よるため、装置中心のフード近くでは高い向心力を示す
ものゝ、装置外周部では旋回流が及ばず従って向心力も
殆ど働かないため、向心収集速度が緩慢になり広域の汚
染流体を捕集除去する場合には長時間を要するなどの欠
点があった。そこで本発明はこれまでの方式に対して、
装置周辺部にも旋回発生装置を設け、いはば外部向心旋
回渦流方式ともゆうべき新しい方式により、従来の欠点
を解消せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の如く、向心力方式
で広域の汚染流体を急速に捕集除去するためには、捕集
装置の外周から、いかにして汚染流体を効率よく呼び込
むかが重要課題である。そこでその解決策に入る前に旋
回向心力の物理現象について検討してみることにする。
先ず図6によって説明すると、回転する座標系には理論
上三つの見かけの力が働いている。説明を簡単にするた
め、今一平面内の点Oを中心として質量mの物体が動径
r,回転角速度ωで等速旋回円運動をしているとき、そ
の物体には遠心力f1,向心力f2,コリオリの力f3
の三つの見かけの力が作用している。 (注)コリオリ力:Gaspard Gustave
de Corioli(1792−1843)1828
年に発表.一定の角速度で回転する座標系において、物
体が運動するとき、その座標系の回転方向に偏位しよう
とする見かけの力。:地球上では北半球の風向きが上か
ら見て高気圧は時計方向に、低気圧(台風等)は半時計
方向に旋回することが知られている。 図6では説明上、コリオリ力は物体が向心力で中心Oに
移動しようとするとき、それに直角の方向,即ち回転方
向と一致した方向に働くと見なす。そしてそれぞれ f
1=mrω2…(1),f2=−mrω2…(2),f
3=mrω2…(3)の式で表わされる。本発明方式で
は向心力方式が主眼であるため、式(2)と式(3)か
ら前記課題解決策の検討を進めることにする。先ず本向
心力方式で装置外周部の流体を効果的に呼び込む手段と
しては、式(2)から、流体の向心力を強めるよう遠心
ポンプの半径rか、回転角速度ωを大きくする方法が考
えられる。しかし前者は二つの相似ポンプの性能換算式
から、軸動力がポンプインペラー直径の5乗に比例する
ので著しいエネルギー損失を伴ない得策ではない。そこ
でインペラーの回転を速めてポンプで吸入した流体を装
置外周部に還流し、そこから内部へ向う旋回流を起させ
向心力を助勢するようにした方が効果的である。なお此
でもう一つの要素から検討する項目がある。それは液体
と気体の物性の質量と動粘性において前者が後者より著
しく大きいと言う事である。そのため液体では流体抵抗
で旋回流速が減衰し、またコリオリ力で吸入口に到達す
るまで旋回方向に偏流するため流路が長くなる。又装置
中心部に近づき半径rが小さくなるにつれ、式(2)か
ら向心力は益々減衰する傾向にある。そこで外周からの
旋回流速が弱まらないうちに周回流路を短縮して吸入口
へ到達する様な、機械的に導く渦流誘導板を設けること
は、液体領域における課題解決に有力な手段を提供する
ものである。此でこの渦流誘導板の作用効果について述
ベることにする。図6において、今先に説明した質量m
の物体が、点Pで渦流誘導板6の包絡面に当ると次ぎの
様な力関係が生じる。(尚此では説明を簡単にするため
ベルヌーイの定理による影響は省略する。)即ち誘導力
foは fo=f3(cosφ−μsinφ) で表わ
され、主としてコリオリ力f3の余弦成分になるため、
向心力f2よりも強い力で包絡線を画き乍ら急速に中心
部へ誘導される。以上説明したように、この渦流誘導板
は旋回流速が減衰しない中に強力な渦流として、短い周
回流路で吸入口へ誘導する作用がある。以上が渦流誘導
板の作用効果の概要である。次ぎに本発明方式の気体領
域について、解決策を同様に検討してみる。この場合は
前記液体の場合と全く違った現象を呈する。即ち質量が
小さいので向心力も弱いが、その分だけ吸入側の吸入圧
を高めておく様にする。すると動粘性係数が極めて小さ
いため旋回渦流が殆ど減衰せず急速に中心部に引き寄せ
られる。従って理論式から渦流の半径rが小さくなる程
回転角速度ωが速まり回転速度は益々加速され、向心力
を高める傾向にある。この現象は液体の場合と全く逆の
現象であるといえる。そして先の液体の場合の様な渦流
誘導板を設けることは、むしろ渦流の障害となり逆効果
になるので全く不要である。尚またこの場合の煙霧や粉
塵等に含まれる微粉体は、質量mが周囲の気体より大き
いから向心力も大きく渦流の中心部に収束し、濃縮され
ながら吸入口へ吸入される。以上の理論上および現象工
学上からの知見を念頭において、本発明の外部向心旋回
渦流方式を従来公知のエアカーテン方式と併用するなら
ば、気体領域における課題解決に有力な手段となり得る
ものである。以下本発明方式の実施例を液体領域と気体
領域について次ぎに説明する。
で広域の汚染流体を急速に捕集除去するためには、捕集
装置の外周から、いかにして汚染流体を効率よく呼び込
むかが重要課題である。そこでその解決策に入る前に旋
回向心力の物理現象について検討してみることにする。
先ず図6によって説明すると、回転する座標系には理論
上三つの見かけの力が働いている。説明を簡単にするた
め、今一平面内の点Oを中心として質量mの物体が動径
r,回転角速度ωで等速旋回円運動をしているとき、そ
の物体には遠心力f1,向心力f2,コリオリの力f3
の三つの見かけの力が作用している。 (注)コリオリ力:Gaspard Gustave
de Corioli(1792−1843)1828
年に発表.一定の角速度で回転する座標系において、物
体が運動するとき、その座標系の回転方向に偏位しよう
とする見かけの力。:地球上では北半球の風向きが上か
ら見て高気圧は時計方向に、低気圧(台風等)は半時計
方向に旋回することが知られている。 図6では説明上、コリオリ力は物体が向心力で中心Oに
移動しようとするとき、それに直角の方向,即ち回転方
向と一致した方向に働くと見なす。そしてそれぞれ f
1=mrω2…(1),f2=−mrω2…(2),f
3=mrω2…(3)の式で表わされる。本発明方式で
は向心力方式が主眼であるため、式(2)と式(3)か
ら前記課題解決策の検討を進めることにする。先ず本向
心力方式で装置外周部の流体を効果的に呼び込む手段と
しては、式(2)から、流体の向心力を強めるよう遠心
ポンプの半径rか、回転角速度ωを大きくする方法が考
えられる。しかし前者は二つの相似ポンプの性能換算式
から、軸動力がポンプインペラー直径の5乗に比例する
ので著しいエネルギー損失を伴ない得策ではない。そこ
でインペラーの回転を速めてポンプで吸入した流体を装
置外周部に還流し、そこから内部へ向う旋回流を起させ
向心力を助勢するようにした方が効果的である。なお此
でもう一つの要素から検討する項目がある。それは液体
と気体の物性の質量と動粘性において前者が後者より著
しく大きいと言う事である。そのため液体では流体抵抗
で旋回流速が減衰し、またコリオリ力で吸入口に到達す
るまで旋回方向に偏流するため流路が長くなる。又装置
中心部に近づき半径rが小さくなるにつれ、式(2)か
ら向心力は益々減衰する傾向にある。そこで外周からの
旋回流速が弱まらないうちに周回流路を短縮して吸入口
へ到達する様な、機械的に導く渦流誘導板を設けること
は、液体領域における課題解決に有力な手段を提供する
ものである。此でこの渦流誘導板の作用効果について述
ベることにする。図6において、今先に説明した質量m
の物体が、点Pで渦流誘導板6の包絡面に当ると次ぎの
様な力関係が生じる。(尚此では説明を簡単にするため
ベルヌーイの定理による影響は省略する。)即ち誘導力
foは fo=f3(cosφ−μsinφ) で表わ
され、主としてコリオリ力f3の余弦成分になるため、
向心力f2よりも強い力で包絡線を画き乍ら急速に中心
部へ誘導される。以上説明したように、この渦流誘導板
は旋回流速が減衰しない中に強力な渦流として、短い周
回流路で吸入口へ誘導する作用がある。以上が渦流誘導
板の作用効果の概要である。次ぎに本発明方式の気体領
域について、解決策を同様に検討してみる。この場合は
前記液体の場合と全く違った現象を呈する。即ち質量が
小さいので向心力も弱いが、その分だけ吸入側の吸入圧
を高めておく様にする。すると動粘性係数が極めて小さ
いため旋回渦流が殆ど減衰せず急速に中心部に引き寄せ
られる。従って理論式から渦流の半径rが小さくなる程
回転角速度ωが速まり回転速度は益々加速され、向心力
を高める傾向にある。この現象は液体の場合と全く逆の
現象であるといえる。そして先の液体の場合の様な渦流
誘導板を設けることは、むしろ渦流の障害となり逆効果
になるので全く不要である。尚またこの場合の煙霧や粉
塵等に含まれる微粉体は、質量mが周囲の気体より大き
いから向心力も大きく渦流の中心部に収束し、濃縮され
ながら吸入口へ吸入される。以上の理論上および現象工
学上からの知見を念頭において、本発明の外部向心旋回
渦流方式を従来公知のエアカーテン方式と併用するなら
ば、気体領域における課題解決に有力な手段となり得る
ものである。以下本発明方式の実施例を液体領域と気体
領域について次ぎに説明する。
【0005】
【実施例1】図1及び図2は本発明になる新しい外部向
心旋回渦流方式による汚染流体捕集装置の液体領域での
実施例を示たもので、図1は平面図,図2は図1のA−
A断面図である。先ず図1及び図2において、一条以上
の渦流誘導板6を中心部がほゞ包絡円を画く様構成し、
これを水面に半没して適宜支持具で水平に保持し、又該
誘導板6の部材は、周辺部を水面から浅く、中心部の包
絡円筒部は深く没するように構成しておく。又この下方
には、原動機5で駆動される遠心ポンプのインペラー2
を内蔵した捕集フード1を吸入口3を上向き(水面側)
に設け、その装置外周に環状ダクトで構成された外周渦
流発生器9をフード1と同心に配置し、該渦流発生器の
上端部内周に、スリット状の環状吹出口4を、上方の渦
流誘導板6の外周に対面して同心に開口しておく。又捕
集フード1の側面には側壁の接線方向に,且つインペラ
ー2の回転と同方向に伸びるダクト8を設け、外周渦流
発生器9と連通させ、フード側から液を還流するように
構成しておく。尚このダクト8は1個以上フード外周に
均等に設け、流量調整用の旋回式ダンパー7を内蔵し、
又フード寄りに液の逃がし穴12を下向きにそれぞれ設
け、環状吹出口4から旋回流が全周に均等に吹き出す様
ダンパー7で適宜調整しておく。尚インペラーの回転は
低速でよいから、原動機5は減速機付きの水中電動モー
タか油圧又は空圧モータでよい。そして吸入口3の吸入
量を装置外周からの旋回吹出量よりも多くなる様設定し
ておく。この様に構成された本装置は複数の支持具10
で水底から適宜水平に保持されているものとする。以上
の如く構成された装置において、今水面に油剤等の汚染
流体Soが膜状に浮上しているとき、原動機5で捕集フ
ード1内のインペラー2を図1に示す如く時計方向に回
転すると、遠心ポンプ作用で上面の吸入口3から水を吸
い込んでフード外周に放散し、接線方向に等分に設けた
四個のダクト8を通って外周渦流発生器9内に放出され
る。そしてインペラー2の回転と同方向に旋回し乍ら環
状吹出口4より装置中心部へ向いた向心旋回流となって
吹き出される。このとき向心旋回流はダンパー7で流量
を加減し、全周に渡って均等に吹き出される。この様に
して発生した外部向心旋回流は次ぎの様な作用を有す
る。即ちこの向心旋回流で環状吹出口4の周辺近傍の表
層水やそこに浮遊する汚染流体Soを伴流として引き寄
せる働きをする。そして渦流誘導板6内で旋回渦流とな
って、先の“課題を解決するための手段”の項で説明し
た如く、コリオリの力と誘導板包絡面による向心力助長
作用で包絡線を画きながら誘導される。この作用により
旋回渦流を加速させ、短い周回流路て急速に効率よく収
集し、捕集作用を高める効果がある。この様にして、捕
集された汚染流体は油の様な浮上性の場合は、図2に示
す様に包絡円筒内に厚い層となって蓄積され、吸引管1
1で吸引排出される。一方この誘導板6の下方の液体は
吸入口3から捕集フード1内に吸い込まれ、ダクト8を
経由して再び外周渦流発生器9へと還流される。尚この
捕集作業では吸入量を外周の吹出量よりも多くなる様設
定してあるが、伴流を含む旋回渦流の全てが吸入口3に
吸入される訳ではなく、一部は捕集フード1の周辺から
本装置の下方へ分流放散される。以上が本発明方式の液
体領域での一実施例の動作機能とその作用効果について
の説明である。尚ここで説明を補足すると、図1及び図
2には図示されてないが、例えばは外周渦流発生器9は
必ずしも環状ダクトでなくてもよく、分割された複数の
扇形ダクトでもよい。或るいは又実用上直線上のダクト
4個以上を平面図的には図4の如く四角形以上の六角形
や八角形等の等辺多角形に配列してもよい。又断面も図
5(1)に示す様な丸形パイプでもよい。またフード側
吸入量と外周旋回吹出量が、先に説明した様に適正に設
定されている場合には、調整ダンパー7や逃がし穴12
を省略してもよい。又外周渦流発生器9の吹出口4内
に、図示されてない流体吹出調整板(デフレクター)を
設け、外部向心旋回流を渦流誘導板6の巻き込み方向と
一致させる様調整し得る様にしたり、図5(2)に示す
様な角度調整式スポット吹出口を複数配列してもよい。
又捕集フードの吸入口3に、図示してないろ材を装着し
て、赤潮やアオコ等の微生物やスカム等の浮遊物など
を、ろ過する様にしてもよい。尚また外周渦流発生器9
への給水は捕集フードからでなく、本装置とは別個に設
けた従来公知のポンプから給水する様にしてもよい。そ
の様な場合はダクト8は不要となる。或は捕集した液体
をろ過した後、前記給水ポンプへ循環させる様にしても
よい。この様な場合は捕集フード内の遠心ポンプも不要
となる。尚また本装置の使用場所が海洋や河川,或は沼
湖等の場合は、本装置に浮子を取り付けたり専用船を設
け、浮上式捕集装置としてもよい。以上が本発明方式の
液体領域での実施例の概要である。この様な汚染流体捕
集装置を用いた場合、広域の汚染流体を急速に回収する
ことが可能なため、大規模の油流出事故等の油回収作業
に威力を発揮し得ることはもとより、ダムや沼湖或は海
洋等の表層の富酸素溶存水を捕集し、深層部へ導入する
循環装置とした場合、水質の浄化装置としても利用する
ことができる。
心旋回渦流方式による汚染流体捕集装置の液体領域での
実施例を示たもので、図1は平面図,図2は図1のA−
A断面図である。先ず図1及び図2において、一条以上
の渦流誘導板6を中心部がほゞ包絡円を画く様構成し、
これを水面に半没して適宜支持具で水平に保持し、又該
誘導板6の部材は、周辺部を水面から浅く、中心部の包
絡円筒部は深く没するように構成しておく。又この下方
には、原動機5で駆動される遠心ポンプのインペラー2
を内蔵した捕集フード1を吸入口3を上向き(水面側)
に設け、その装置外周に環状ダクトで構成された外周渦
流発生器9をフード1と同心に配置し、該渦流発生器の
上端部内周に、スリット状の環状吹出口4を、上方の渦
流誘導板6の外周に対面して同心に開口しておく。又捕
集フード1の側面には側壁の接線方向に,且つインペラ
ー2の回転と同方向に伸びるダクト8を設け、外周渦流
発生器9と連通させ、フード側から液を還流するように
構成しておく。尚このダクト8は1個以上フード外周に
均等に設け、流量調整用の旋回式ダンパー7を内蔵し、
又フード寄りに液の逃がし穴12を下向きにそれぞれ設
け、環状吹出口4から旋回流が全周に均等に吹き出す様
ダンパー7で適宜調整しておく。尚インペラーの回転は
低速でよいから、原動機5は減速機付きの水中電動モー
タか油圧又は空圧モータでよい。そして吸入口3の吸入
量を装置外周からの旋回吹出量よりも多くなる様設定し
ておく。この様に構成された本装置は複数の支持具10
で水底から適宜水平に保持されているものとする。以上
の如く構成された装置において、今水面に油剤等の汚染
流体Soが膜状に浮上しているとき、原動機5で捕集フ
ード1内のインペラー2を図1に示す如く時計方向に回
転すると、遠心ポンプ作用で上面の吸入口3から水を吸
い込んでフード外周に放散し、接線方向に等分に設けた
四個のダクト8を通って外周渦流発生器9内に放出され
る。そしてインペラー2の回転と同方向に旋回し乍ら環
状吹出口4より装置中心部へ向いた向心旋回流となって
吹き出される。このとき向心旋回流はダンパー7で流量
を加減し、全周に渡って均等に吹き出される。この様に
して発生した外部向心旋回流は次ぎの様な作用を有す
る。即ちこの向心旋回流で環状吹出口4の周辺近傍の表
層水やそこに浮遊する汚染流体Soを伴流として引き寄
せる働きをする。そして渦流誘導板6内で旋回渦流とな
って、先の“課題を解決するための手段”の項で説明し
た如く、コリオリの力と誘導板包絡面による向心力助長
作用で包絡線を画きながら誘導される。この作用により
旋回渦流を加速させ、短い周回流路て急速に効率よく収
集し、捕集作用を高める効果がある。この様にして、捕
集された汚染流体は油の様な浮上性の場合は、図2に示
す様に包絡円筒内に厚い層となって蓄積され、吸引管1
1で吸引排出される。一方この誘導板6の下方の液体は
吸入口3から捕集フード1内に吸い込まれ、ダクト8を
経由して再び外周渦流発生器9へと還流される。尚この
捕集作業では吸入量を外周の吹出量よりも多くなる様設
定してあるが、伴流を含む旋回渦流の全てが吸入口3に
吸入される訳ではなく、一部は捕集フード1の周辺から
本装置の下方へ分流放散される。以上が本発明方式の液
体領域での一実施例の動作機能とその作用効果について
の説明である。尚ここで説明を補足すると、図1及び図
2には図示されてないが、例えばは外周渦流発生器9は
必ずしも環状ダクトでなくてもよく、分割された複数の
扇形ダクトでもよい。或るいは又実用上直線上のダクト
4個以上を平面図的には図4の如く四角形以上の六角形
や八角形等の等辺多角形に配列してもよい。又断面も図
5(1)に示す様な丸形パイプでもよい。またフード側
吸入量と外周旋回吹出量が、先に説明した様に適正に設
定されている場合には、調整ダンパー7や逃がし穴12
を省略してもよい。又外周渦流発生器9の吹出口4内
に、図示されてない流体吹出調整板(デフレクター)を
設け、外部向心旋回流を渦流誘導板6の巻き込み方向と
一致させる様調整し得る様にしたり、図5(2)に示す
様な角度調整式スポット吹出口を複数配列してもよい。
又捕集フードの吸入口3に、図示してないろ材を装着し
て、赤潮やアオコ等の微生物やスカム等の浮遊物など
を、ろ過する様にしてもよい。尚また外周渦流発生器9
への給水は捕集フードからでなく、本装置とは別個に設
けた従来公知のポンプから給水する様にしてもよい。そ
の様な場合はダクト8は不要となる。或は捕集した液体
をろ過した後、前記給水ポンプへ循環させる様にしても
よい。この様な場合は捕集フード内の遠心ポンプも不要
となる。尚また本装置の使用場所が海洋や河川,或は沼
湖等の場合は、本装置に浮子を取り付けたり専用船を設
け、浮上式捕集装置としてもよい。以上が本発明方式の
液体領域での実施例の概要である。この様な汚染流体捕
集装置を用いた場合、広域の汚染流体を急速に回収する
ことが可能なため、大規模の油流出事故等の油回収作業
に威力を発揮し得ることはもとより、ダムや沼湖或は海
洋等の表層の富酸素溶存水を捕集し、深層部へ導入する
循環装置とした場合、水質の浄化装置としても利用する
ことができる。
【0006】
【実施例2】次に本発明方式の今一つの実施例として、
気体領域に対応した場合について説明する。図3は本発
明の特徴である外部向心旋回渦流方式による気体領域の
汚染流体捕集装置の縦断面図である。又図4は図3を下
側から見た平面図である。図3及び図4において、原動
機5で駆動される2段式遠心ポンプのインペラー2及び
2’を内蔵した捕集フード1を吸入口を下向きにして装
置中央に設け、支持具10で水平に保持し、又このフー
ド下方の床面との間の適度な高さに、4個の外周渦流発
生器9’を四方を囲む様にして配置し、シロッコファン
などの様な公知の送風器13を内蔵し、吊具10’で保
持しておく。この様にして構成された各主要部材は先の
実施例1の項で説明した場合と全く同様の構成要件と機
能を有している。只基本的な相違点と言えば渦流誘導板
が無いことゝ、代ってエアカーテン装置が付加かされて
いる点である。その他では図3及び図4から捕集フード
1の函体を(無論円筒形でもよいが)四角形状にした
り、インペラーを2段構造にしたりしていることなどで
ある。以下これ等について順を追って説明する。まず2
段式インペラーについて、上下共同心の一体構造に作ら
れ、下段インペラー2’の円盤部材の中央には上段イン
ペラー2に通じる吸入口が明けてあり、羽根も短く枚数
も少なくして、上段側の方の遠心作用が下段側より強く
なる様に構成されている。次に捕集フード1については
インペラーに対応して、仕切板15で上下2室に仕切
り、上部室は上段インペラー2の専用室とし、ダクト8
を経て外部へ接続する様にし、一方下部室はインペラー
外方のフード週縁に図4の如くスリット状の吹出口4’
を設けている。この吹出口は等辺多角形でも扇形や環状
でもよい。そして下段インペラー2’の排気を鉛直方向
にエアカーテンS1として吹き下ろす様になっている。
尚本実施例ではこのエアカーテンは、インペラー回転の
ため旋回エアカーテンとなる。次に外周渦流発生器9’
は捕集フード1と床面との間にあって図示以外の等辺多
角形や扇形又は環状でもよい。尚吹出口4は前記エアカ
ーテンS1の外周から内側へ向って吹き出す様に配置し
ておく。そして吹出口4内に設けた流体吹出調整板16
でエアカーテンS1の旋回方向と同方向に吹き出す様に
調整しておく。すると四方からの吹出気流は合流して旋
回渦流となり渦流のエアカーテンS2を創生する。此で
エアカーテンS1について説明すると、この気流は旋回
しない従来公知の層流でもよいが、多少旋回した方が望
ましい。但しその方向は渦流エアカーテンS2と同方向
でなければならない。そして気流の一部は装置中央の負
圧方向に引かれるが、同時に旋回向心力で外周方向から
も気体を引き込み乍ら下降する。そして渦流エアカーテ
ンS2に出あうと瞬時にして勢いよく合流し、強力な渦
流となって中心部に収束される。次に渦流エアカーテン
S2の方であるが、吹き出す位置と方向についてはエア
カーテンS1の外方から吹き付ける様にするならば高さ
は任意でよく、図4の様に必ずしも渦流が床面に到達し
なくてもよい。従ってエアカーテンS1を真横からんせ
ん断する様に吹いてもよい。又エアカーテンS1を十分
長くしたい場合には渦流エアカーテンS2は床面からで
もよい。又両エアカーテンの合流点における風圧は、渦
流エアカーテンの方を高くなるように設定しておく。尚
また吸入口3の吸入圧は、これら両エアカーテンのいず
れよりも高く(負圧に)なる様に設定しておく。以上の
様な条件で構成された装置において捕集フード1内の2
段式インペラーを原動機5で駆動すると、吸入口3から
の吸気において、中心吸気は下段インペラーの中央穴か
ら吸引力の強い上段側のインペラー2側に、また外周吸
気は下段インペラー2’側に吸い込まれる。そして前者
はダクト8を通って外部へ排出され、後者は先に説明し
た様にフード周辺の吹出口4’から旋回エアカーテンS
1となって吹き下ろされる。さて一方外周渦流発生器
9’の方は先に説明したようにエカカーテンS1の外周
部に配置した渦流吹出口4から渦流エアカーテンS2を
吹き出している。一方装置中央部は、吸入口3から強力
に気体を吸い込んでいるから、前記エアカーテンS1と
S2の合成気流は、強力な旋回渦流となって装置中央部
へ収束される。そっして先の“課題を解決するための手
段”の項で説明した様に、旋回渦流は中心に近づく程回
転が加速され、遂には中心部に細い柱状の人工竜巻S3
を生じる。以上が気体捕集作用の概要てある。これ等一
連の作用を、先に説明した実施例1の液体領域の場合と
対比すると、エアカーテンS1が恰も外部向心旋回渦流
に相当し、渦流エアカーテンS2が渦流誘導板に相当す
ると見なすことができる。但し前者は機械的な誘導方法
であるのに対し、後者は流体による誘導方式である点が
異る。しかしいずれも外部向心旋回渦流の参与により向
心力を助長せしめていることが大きな特徴である。次に
中央に捕捉した気体の吸引方法について説明する。中央
に生じる竜巻S3は向心力の式(2)で分る通り、周り
の気体より質量が大きな物質は、中心部に収束され濃縮
される傾向を示すので、捕捉気流を全量捕集除去しても
よいが、図3に示す様に柱状の竜巻部だけを重点的に吸
入口3の中心部から上段のインペラー2側に選別吸引す
る方が効果的である。そしてこれ等濃縮汚染気体を別途
に設けた従来公知の浄化手段で処理する方が望ましい。
ー方竜巻周辺の捕捉気流は汚染物質が少ないので、その
まゝか或は実施例の様に環状のフイルター14を通して
下段インペラー2’側に吸引され、エアカーテンS1へ
還流させる様にしてもよい。以上が本実施例の動作機能
及び作用効果の概要である。此でこれまでの説明を補足
すると、本実施例のエアカーテンS1は従来公知のエア
カーテン装置を利用してもよい。その場合は2段式のイ
ンペラーは上段側の1段のみでよい。又本装置の捕集フ
ード1やエアカーテン発生部及び外周渦流発生器9’な
どを別個に設けた従来公知の送風機とそれぞれ連結して
もよい。その場合はインペラーは不要となる。しかし各
部の気圧条件は満たす様にしなければならない。 又対
象空域が低く広い場合は渦流エアカーテンS2のみでも
よく、また低く狭い場合はエアカーテンS1のみでもよ
い。但し此の場合はエアカーテンS1の旋回速度を速く
する必要がある。なお本方式は装置全体を天地を逆にし
ても成り立つ。その場合はエアカーテンや人工竜巻の流
れが上下逆向きになるだけである。従って汚染流体の滞
留が上下どちらかによって設置方法を選択すればよい。
以上が本発明方式の気体領域での実施例の概要である。
本方式の捕集作用を要約すると、先ず第一段階で周囲の
気体をエアカーテンの伴流として取り込み、この気流を
次の第二段階で渦流エアカーテンの向心旋回渦流と合流
し、急速に中心部へ誘導せしめ人工竜巻として捕捉す
る。従って広い空間領域の汚染物質を、急速且つ効率的
に省エネルギーで捕集除去することができ、粉塵,煤
煙,ミスト,臭気,その他公害汚染物質を含む空間の浄
化作業に好適であり、作業環境や生活環境の改善、及び
健康管理の向上にも極めて有益な効果をもたらすもので
ある。
気体領域に対応した場合について説明する。図3は本発
明の特徴である外部向心旋回渦流方式による気体領域の
汚染流体捕集装置の縦断面図である。又図4は図3を下
側から見た平面図である。図3及び図4において、原動
機5で駆動される2段式遠心ポンプのインペラー2及び
2’を内蔵した捕集フード1を吸入口を下向きにして装
置中央に設け、支持具10で水平に保持し、又このフー
ド下方の床面との間の適度な高さに、4個の外周渦流発
生器9’を四方を囲む様にして配置し、シロッコファン
などの様な公知の送風器13を内蔵し、吊具10’で保
持しておく。この様にして構成された各主要部材は先の
実施例1の項で説明した場合と全く同様の構成要件と機
能を有している。只基本的な相違点と言えば渦流誘導板
が無いことゝ、代ってエアカーテン装置が付加かされて
いる点である。その他では図3及び図4から捕集フード
1の函体を(無論円筒形でもよいが)四角形状にした
り、インペラーを2段構造にしたりしていることなどで
ある。以下これ等について順を追って説明する。まず2
段式インペラーについて、上下共同心の一体構造に作ら
れ、下段インペラー2’の円盤部材の中央には上段イン
ペラー2に通じる吸入口が明けてあり、羽根も短く枚数
も少なくして、上段側の方の遠心作用が下段側より強く
なる様に構成されている。次に捕集フード1については
インペラーに対応して、仕切板15で上下2室に仕切
り、上部室は上段インペラー2の専用室とし、ダクト8
を経て外部へ接続する様にし、一方下部室はインペラー
外方のフード週縁に図4の如くスリット状の吹出口4’
を設けている。この吹出口は等辺多角形でも扇形や環状
でもよい。そして下段インペラー2’の排気を鉛直方向
にエアカーテンS1として吹き下ろす様になっている。
尚本実施例ではこのエアカーテンは、インペラー回転の
ため旋回エアカーテンとなる。次に外周渦流発生器9’
は捕集フード1と床面との間にあって図示以外の等辺多
角形や扇形又は環状でもよい。尚吹出口4は前記エアカ
ーテンS1の外周から内側へ向って吹き出す様に配置し
ておく。そして吹出口4内に設けた流体吹出調整板16
でエアカーテンS1の旋回方向と同方向に吹き出す様に
調整しておく。すると四方からの吹出気流は合流して旋
回渦流となり渦流のエアカーテンS2を創生する。此で
エアカーテンS1について説明すると、この気流は旋回
しない従来公知の層流でもよいが、多少旋回した方が望
ましい。但しその方向は渦流エアカーテンS2と同方向
でなければならない。そして気流の一部は装置中央の負
圧方向に引かれるが、同時に旋回向心力で外周方向から
も気体を引き込み乍ら下降する。そして渦流エアカーテ
ンS2に出あうと瞬時にして勢いよく合流し、強力な渦
流となって中心部に収束される。次に渦流エアカーテン
S2の方であるが、吹き出す位置と方向についてはエア
カーテンS1の外方から吹き付ける様にするならば高さ
は任意でよく、図4の様に必ずしも渦流が床面に到達し
なくてもよい。従ってエアカーテンS1を真横からんせ
ん断する様に吹いてもよい。又エアカーテンS1を十分
長くしたい場合には渦流エアカーテンS2は床面からで
もよい。又両エアカーテンの合流点における風圧は、渦
流エアカーテンの方を高くなるように設定しておく。尚
また吸入口3の吸入圧は、これら両エアカーテンのいず
れよりも高く(負圧に)なる様に設定しておく。以上の
様な条件で構成された装置において捕集フード1内の2
段式インペラーを原動機5で駆動すると、吸入口3から
の吸気において、中心吸気は下段インペラーの中央穴か
ら吸引力の強い上段側のインペラー2側に、また外周吸
気は下段インペラー2’側に吸い込まれる。そして前者
はダクト8を通って外部へ排出され、後者は先に説明し
た様にフード周辺の吹出口4’から旋回エアカーテンS
1となって吹き下ろされる。さて一方外周渦流発生器
9’の方は先に説明したようにエカカーテンS1の外周
部に配置した渦流吹出口4から渦流エアカーテンS2を
吹き出している。一方装置中央部は、吸入口3から強力
に気体を吸い込んでいるから、前記エアカーテンS1と
S2の合成気流は、強力な旋回渦流となって装置中央部
へ収束される。そっして先の“課題を解決するための手
段”の項で説明した様に、旋回渦流は中心に近づく程回
転が加速され、遂には中心部に細い柱状の人工竜巻S3
を生じる。以上が気体捕集作用の概要てある。これ等一
連の作用を、先に説明した実施例1の液体領域の場合と
対比すると、エアカーテンS1が恰も外部向心旋回渦流
に相当し、渦流エアカーテンS2が渦流誘導板に相当す
ると見なすことができる。但し前者は機械的な誘導方法
であるのに対し、後者は流体による誘導方式である点が
異る。しかしいずれも外部向心旋回渦流の参与により向
心力を助長せしめていることが大きな特徴である。次に
中央に捕捉した気体の吸引方法について説明する。中央
に生じる竜巻S3は向心力の式(2)で分る通り、周り
の気体より質量が大きな物質は、中心部に収束され濃縮
される傾向を示すので、捕捉気流を全量捕集除去しても
よいが、図3に示す様に柱状の竜巻部だけを重点的に吸
入口3の中心部から上段のインペラー2側に選別吸引す
る方が効果的である。そしてこれ等濃縮汚染気体を別途
に設けた従来公知の浄化手段で処理する方が望ましい。
ー方竜巻周辺の捕捉気流は汚染物質が少ないので、その
まゝか或は実施例の様に環状のフイルター14を通して
下段インペラー2’側に吸引され、エアカーテンS1へ
還流させる様にしてもよい。以上が本実施例の動作機能
及び作用効果の概要である。此でこれまでの説明を補足
すると、本実施例のエアカーテンS1は従来公知のエア
カーテン装置を利用してもよい。その場合は2段式のイ
ンペラーは上段側の1段のみでよい。又本装置の捕集フ
ード1やエアカーテン発生部及び外周渦流発生器9’な
どを別個に設けた従来公知の送風機とそれぞれ連結して
もよい。その場合はインペラーは不要となる。しかし各
部の気圧条件は満たす様にしなければならない。 又対
象空域が低く広い場合は渦流エアカーテンS2のみでも
よく、また低く狭い場合はエアカーテンS1のみでもよ
い。但し此の場合はエアカーテンS1の旋回速度を速く
する必要がある。なお本方式は装置全体を天地を逆にし
ても成り立つ。その場合はエアカーテンや人工竜巻の流
れが上下逆向きになるだけである。従って汚染流体の滞
留が上下どちらかによって設置方法を選択すればよい。
以上が本発明方式の気体領域での実施例の概要である。
本方式の捕集作用を要約すると、先ず第一段階で周囲の
気体をエアカーテンの伴流として取り込み、この気流を
次の第二段階で渦流エアカーテンの向心旋回渦流と合流
し、急速に中心部へ誘導せしめ人工竜巻として捕捉す
る。従って広い空間領域の汚染物質を、急速且つ効率的
に省エネルギーで捕集除去することができ、粉塵,煤
煙,ミスト,臭気,その他公害汚染物質を含む空間の浄
化作業に好適であり、作業環境や生活環境の改善、及び
健康管理の向上にも極めて有益な効果をもたらすもので
ある。
【0007】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の外部向心旋
回渦流方式による汚染流体捕集装置は、先ず装置中心に
流体を吸入する捕集フードを設け、その装置外周部に内
側へ吹き込む外周渦流発生器を備え、これによる向心旋
回渦流で装置周辺の流体を伴流として内側へ引き寄せる
作用をなさしめる。そしてこれを基本的構成要素及び機
能とし乍ら、本装置の適用範囲を気・液領域にまで拡大
するため、液体領域では渦流誘導板を付加することで、
また気体領域ではエアカーテンと併用することで、それ
ぞれ旋回渦流を加速させ、流体の向心力を助長せしめ捕
集作業を高めるようにしている。従って従来の遠心分離
や集塵換気方式等よりも吸・排量が少なくてすみ、開放
された領域の各種汚染流体を急速且つ効率的に捕集する
ことができる。また広域の汚染流体の捕集作業が短時間
ですみ、動力も数分の一と少なく、極めて省エネルギー
化が図れる効果がある。
回渦流方式による汚染流体捕集装置は、先ず装置中心に
流体を吸入する捕集フードを設け、その装置外周部に内
側へ吹き込む外周渦流発生器を備え、これによる向心旋
回渦流で装置周辺の流体を伴流として内側へ引き寄せる
作用をなさしめる。そしてこれを基本的構成要素及び機
能とし乍ら、本装置の適用範囲を気・液領域にまで拡大
するため、液体領域では渦流誘導板を付加することで、
また気体領域ではエアカーテンと併用することで、それ
ぞれ旋回渦流を加速させ、流体の向心力を助長せしめ捕
集作業を高めるようにしている。従って従来の遠心分離
や集塵換気方式等よりも吸・排量が少なくてすみ、開放
された領域の各種汚染流体を急速且つ効率的に捕集する
ことができる。また広域の汚染流体の捕集作業が短時間
ですみ、動力も数分の一と少なく、極めて省エネルギー
化が図れる効果がある。
【0008】
【図1】 本発明装置の液体領域に適用した場合の一実
施例の平面図。
施例の平面図。
【図2】 図1のA−A断面図。
【図3】 本発明装置の気体領域に適用した場合の一実
施例の縦断面図。
施例の縦断面図。
【図4】 図3の下からみた底面図。
【図5】 外周渦流発生器の吹出口断面を示す一実施例
で、(1)は渦流発生器が円筒状の場合を、(2)は角
度調整式のスポット形の場合を示す。
で、(1)は渦流発生器が円筒状の場合を、(2)は角
度調整式のスポット形の場合を示す。
【図6】 回転座標系内の三つの見かけの力と、渦流誘
導板の誘導作用についての説明図。
導板の誘導作用についての説明図。
1 捕集フード 9 外周渦流発生
器 2 インペラー 10 支持具 3 吸入口 11 吸引管 4 吹出口 12 逃がし穴 5 原動機 13 送風器 6 渦流誘導板 14 フイルター 7 ダンパー 15 仕切板 8 ダクト 16 流体吹出調整
板 So 汚染流体 S1 エアカーテン S2 渦流エアカーテン S3 人工竜巻 N 点Pにおける包絡面の法線方向の力 μ 物質と包絡面の摩擦係数 φ コリオリ力f3の方向と包絡面の接線方向とのな
す角度 f’ コリオリ力f3の包絡面接線方向の成分 f” 包絡面接線方向の摩擦抵抗力 fo 包絡面接線方向の包絡方向への誘導力
器 2 インペラー 10 支持具 3 吸入口 11 吸引管 4 吹出口 12 逃がし穴 5 原動機 13 送風器 6 渦流誘導板 14 フイルター 7 ダンパー 15 仕切板 8 ダクト 16 流体吹出調整
板 So 汚染流体 S1 エアカーテン S2 渦流エアカーテン S3 人工竜巻 N 点Pにおける包絡面の法線方向の力 μ 物質と包絡面の摩擦係数 φ コリオリ力f3の方向と包絡面の接線方向とのな
す角度 f’ コリオリ力f3の包絡面接線方向の成分 f” 包絡面接線方向の摩擦抵抗力 fo 包絡面接線方向の包絡方向への誘導力
Claims (3)
- 【請求項1】 密閉せる函体の鉛直方向の片面中心に流
体の吸入口を有し、その背面又は側面に流体排出口を備
えた捕集フードを設け、その外方周辺部にダクト状部材
を環状又は複数の扇形状,或は四角形以上の等辺多角形
状に構成し、該部材に沿ってスリット状の流体吹出口
を、やゝ内方に向けて設けた外周渦流発生器を、フード
側の吸入口と同心に且つ吹出面を吸入面よりも前方に配
置し、該吹出口からの渦流旋回角を少なくとも吹出口を
含む円周の接線方向よりも内側に向く様にし、且つこの
外周渦流発生器からの吹出量よりもフード側吸入口の吸
入量の方が多くなるようにしたことを特徴とする汚染流
体捕集装置。 - 【請求項2】 一条以上の渦巻状の渦流誘導板を中心部
をほぼ包絡円筒状に構成し、これを水面に半没して水平
に保持し、該誘導板の水面下の部材を包絡円筒部の方が
周辺部よりも水面から深くなるように構成し、その下方
に請求項1に記載した捕集フード及び外周渦流発生器を
水中に設け、これ等の吸入口及び吹出口を共に渦流誘導
板側に向けて同心に配置し、且つ外周渦流の旋回方向が
前記渦流誘導板の巻き込み方向と同方向にしたことを特
徴とする請求項1記載の汚染流体捕集装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の装置において、装置全体
を水平に保持し、捕集フード周縁部には環状又は複数の
扇形状、或はほぼ等辺多角形を構成するスリット状の外
縁吹出口を同心に設けけ、該吹出口から鉛直方向に少な
くとも旋回角速度が0以上の旋回エアカーテンを創成せ
しめ、該エアカーテンの終縁部か又は途中の外方周辺部
に外周渦流発生器を配置し、且つ外周渦流の旋回方向を
前記エアカーテンの旋回方向と同方向にしたことを特徴
とする請求項1記載の汚染流体捕集装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4088449A JP2539318B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 汚染流体捕集装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4088449A JP2539318B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 汚染流体捕集装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06339645A true JPH06339645A (ja) | 1994-12-13 |
| JP2539318B2 JP2539318B2 (ja) | 1996-10-02 |
Family
ID=13943114
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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