JPH06339986A - フィルム製造装置 - Google Patents

フィルム製造装置

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JPH06339986A
JPH06339986A JP6067389A JP6738994A JPH06339986A JP H06339986 A JPH06339986 A JP H06339986A JP 6067389 A JP6067389 A JP 6067389A JP 6738994 A JP6738994 A JP 6738994A JP H06339986 A JPH06339986 A JP H06339986A
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bubble
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正雄 斎藤
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はインフレーション法によるフィルム
製造装置に関し、簡単且つ確実にバブル又は環状溶融樹
脂の大きさを検出できるようにするすることを目的とす
る。 【構成】 溶融樹脂の入口1aと、溶融樹脂のリップ状
出口1cと、該リップ状出口から押し出された環状溶融
樹脂の内部に空気を吹き込む空気吹き込み手段7とを有
するサーキュラーダイ1と、該環状溶融樹脂を冷却して
管状フィルムを形成する冷却手段15と、該環状溶融樹
脂に向かって超音波を発信し且つ該環状溶融樹脂で反射
した超音波を受信することにより該環状溶融樹脂との距
離を検出する超音波センサ110と、該超音波センサの
出力信号に応答して該空気吹き込み手段を制御する制御
手段9とを備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインフレーション法を利
用したフィルム製造装置に関する。詳しくは、インフレ
ーション法フィルム製造プロセスにおいて、バブルの大
きさを超音波式センサで測定しバブルが一定の大きさと
なるようにバブル内の空気を制御するフィルム製造装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】インフレーション法によるフィルム製造
装置においては、環状溶融樹脂がサーキュラーダイから
押し出され、冷却されつつ一定の直径をもつ管状の樹脂
フィルムとなり、最後に2枚重ねの偏平な形になって巻
き取られる。管状の樹脂フィルムの直径やフィルムの厚
さを制御するために、光電センサや超音波センサが利用
される。
【0003】例えば、特公昭59─40468号公報
(あるいは特開平3─222720号公報)は光電セン
サを用いた例を示し、発光器と受光器が所定の大きさの
管状の樹脂フィルムの接線上に配置され、管状の樹脂フ
ィルムの大きさが大きくなった場合には光を遮り、管状
の樹脂フィルムの大きさが小さくなった場合には光を通
すことにより、管状の樹脂フィルムの大きさを検出して
管状の樹脂フィルムの大きさを制御するようになってい
る。
【0004】また、特開昭61─256212号公報は
複数の超音波センサを用いた例を示している。超音波セ
ンサは管状の樹脂フィルムに向かって超音波を発信し且
つ管状の樹脂フィルムで反射した超音波を受信すること
により超音波センサと管状の樹脂フィルムとの距離を検
出するものである。この距離から管状の樹脂フィルムの
大きさが分かる。この公報では、4個の超音波センサが
管状の樹脂フィルムのまわりに等間隔で配置され、4個
の超音波センサの検出値の平均値により管状の樹脂フィ
ルムの大きさを検出して管状の樹脂フィルムの大きさを
制御するようになっている。
【0005】樹脂フィルムを製造するインフレーション
法には、空冷式冷却手段と水冷式冷却手段とがある。空
冷式冷却手段はサーキュラーダイから押し出された環状
溶融樹脂に冷却用空気をふきかけるだけであるので形成
された管状の樹脂フィルムの位置を規制するものではな
い。そのため、管状の樹脂フィルムの位置が変動するの
で、上記した特開昭61─256212号公報では、4
個の超音波センサが管状の樹脂フィルムのまわりに等間
隔で設けられ、その平均値をとるようになっている。空
冷式冷却手段を用いる場合には、環状溶融樹脂がサーキ
ュラーダイの下方で大きな球状になるバブルは通常形成
されず、フロストラインが環状溶融樹脂と管状の樹脂フ
ィルムとの境界にできる。
【0006】一方、水冷式冷却手段(補助的に空冷を併
用する場合を含めて)は冷却水を含むリングを含み、そ
の内周部が環状溶融樹脂と実質的に接触し、形成された
管状の樹脂フィルムの位置を規制している。従って、管
状の樹脂フィルムはこの状態で冷却固化するので、管状
の樹脂フィルムの大きさは水冷式冷却手段により規定さ
れる。従って、この場合には、管状の樹脂フィルムの大
きさを検出する必要はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】水冷式冷却手段を用い
る場合には、環状溶融樹脂がサーキュラーダイと水冷式
冷却手段との間で大きな球状になるバブルが形成され
る。この場合には、バブルの大きさを検出して、バブル
の大きさを制御することが望ましい。本願の出願人は、
バブルの大きさを検出するために発光器と受光器とから
なる光電センサを利用していた。発光器と受光器は所定
の大きさのバブルの接線上に配置され、バブルが大きく
なった場合には光を遮り、バブルが小さくなった場合に
は光を通すことにより、バブルの大きさを検出してい
た。
【0008】発光器と受光器を所定の大きさのバブルの
接線上に配置するため、発光器と受光器を設置するのに
熟練と多くの手間を必要とする問題点があった。発光器
と受光器の位置や角度は製品が変わる毎に変えなくては
ならず、また製膜速度、樹脂の種類、肉厚、樹脂温度等
にも影響される。発光器や受光器の位置の調整の仕方は
理論的に導かれるものではなく、経験的に決めなくては
ならず、多大の熟練を要した。殊にバブル径が大きかっ
たり(例えば600mmを越えると)、多品種の生産の場
合には問題が深刻であった。
【0009】上記したように、冷却固化した管状の樹脂
フィルムの大きさを検出するためには超音波センサが用
いられていたが、大きさが変動したり、振動したりする
環状溶融樹脂のバブルの大きさを超音波センサで検出す
る例はこれまでなかった。また、空冷式冷却手段を用い
る場合、フロストラインに至るまでの環状溶融樹脂の大
きさを超音波センサで検出する例はこれまでなかった。
【0010】本発明の目的は、超音波センサを用いてバ
ブルの大きさを簡単且つ確実に検出できるようにしたフ
ィルム製造装置を提供することである。また、本発明の
目的は、超音波センサを用いてフロストラインに至るま
での環状溶融樹脂の大きさを簡単且つ確実に検出できる
ようにしたフィルム製造装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によるフィルム製
造装置は、溶融樹脂の入口と、溶融樹脂のリップ状出口
と、該リップ状出口から押し出された環状溶融樹脂の内
部に空気を吹き込む空気吹き込み手段とを有するサーキ
ュラーダイと、該環状溶融樹脂を冷却して管状フィルム
を形成する冷却手段と、該環状溶融樹脂に向かって超音
波を発信し且つ該環状溶融樹脂で反射した超音波を受信
することにより該環状溶融樹脂との距離を検出する超音
波センサと、該超音波センサの出力信号に応答して該空
気吹き込み手段を制御する制御手段とを備えたことを特
徴とする。該冷却手段は該サーキュラーダイの下方に配
置され、該環状溶融樹脂の外径を規制しつつ該環状溶融
樹脂を冷却し、サーキュラーダイとの間に環状溶融樹脂
のバブルを形成するとともに環状溶融樹脂を管状フィル
ムとする水冷リングからなるものとすることができる。
あるいは、該冷却手段は該環状溶融樹脂に冷却用空気を
吹きつけて冷却しフロストラインを境として管状の樹脂
フィルムを形成する空冷式冷却手段からなるものとする
ことができる。
【0012】
【作用】冷却手段が水冷リングからなる場合には、サー
キュラーダイと水冷用リングとの間に環状溶融樹脂のバ
ブルが形成され、バブルの外側に配置された超音波セン
サがこのバブルの大きさを超音波センサとバブルとの間
の距離として検出する。制御手段は超音波センサの出力
信号に応答して空気吹き込み手段を制御し、例えば、バ
ブルと超音波センサ間の距離が所定値よりも大きいとき
に空気量を増加し、バブルと超音波センサ間の距離が所
定値よりも小さいときに空気量を減少するようになって
いる。本発明では、1個の超音波センサを設ければよ
く、バブルの大きさを簡単且つ確実に検出して、バブル
の大きさを簡単且つ確実に制御することができる。
【0013】好ましくは、超音波センサがサーキュラー
ダイと水冷用リングとの間においてサーキュラーダイの
軸線を通る線上の点に向かって配置される。これによっ
て、超音波センサはバブルのほぼ中心に向かって配置さ
れることになり、超音波センサから発信した超音波をバ
ブルでほぼ完全に反射させ、反射した超音波を効率よく
取り込むことができる。好ましくは、超音波センサがサ
ーキュラーダイに近い位置からバブルのほぼ中心に向か
って斜め下向きに配置される。サーキュラーダイから吐
出した直後のバブルの部分の形状を検出し、バブルの大
きさをよりよく制御できる。
【0014】また、冷却手段が空冷式冷却手段からなる
場合には、フロストラインに至るまでの環状溶融樹脂の
大きさを超音波センサと環状溶融樹脂との間の距離とし
て検出する。環状溶融樹脂の位置は管状の樹脂フィルム
の位置よりもサーキュラーダイに近いため、変動が非常
に少ない。このため、1個の超音波センサを設ければよ
く、環状溶融樹脂の大きさを簡単且つ確実に検出して、
その結果として管状の樹脂フィルムの大きさを簡単且つ
確実に制御することができる。この場合には、好ましく
は、該超音波センサが該サーキュラーダイの軸線を通る
線上の点に向かって且つ該環状溶融樹脂の表面に垂直に
配置される。
【0015】好ましくは、フィルム製造装置は、該フィ
ルム製造装置の周囲の温度を検出する温度検出手段と、
該温度検出手段で検出された温度に従って超音波の速度
を補正する速度補正手段とを備える。これによって、超
音波の速度が温度に従って変動するのを補正し、バブル
の大きさを精度よく検出することができる。
【0016】また、超音波センサに対面するバブルの膜
の変動速度を検出する速度検出手段と、該速度検出手段
で検出された速度に従ってバブルで反射した超音波を受
信することのできる受信周波数の範囲を設定する受信周
波数設定手段とを備える。これによって、バブルが例え
ば膨張しあるいは収縮し、あるいは振動しているときで
も、バブルの大きさを確実に検出することができる。
【0017】
【実施例】図1及び図2は本発明の第1実施例を示す図
である。本発明によるフィルム製造装置は、サーキュラ
ーダイ1と、水冷リング15とからなる。サーキュラー
ダイ1は溶融樹脂の入口1aと、この溶融樹脂の入口1
aに通じる円筒状の樹脂通路1bと、この樹脂通路1b
に通じてサーキュラーダイ1の底面に開口するリップ状
出口1cとを有する。溶融樹脂3は図示しない押し出し
機から入口1aに供給され、樹脂通路1bを通ってリッ
プ状出口1cへ環状溶融樹脂として、すなわちバブル2
として押し出される。
【0018】サーキュラーダイ1ははさらにリップ状出
口1cから押し出されたバブル2の内部に空気を吹き込
む空気吹き込み手段を有する。空気吹き込み手段はリッ
プ状出口1cの内部でサーキュラーダイ1の底面に開口
する空気通路7である。空気通路7は、図示しない空気
源に接続された空気通路6と、排出空気通路8に接続さ
れる。空気量調節弁5が空気通路6に配置され、排出調
節弁4が排出空気通路8に接続される。実施例において
は、排出調節弁4は常時小さな開度だけ開かれており、
空気量調節弁5が制御装置9によって制御されて空気通
路7の空気量を制御する。
【0019】水冷リング15はサーキュラーダイ1の下
方にサーキュラーダイ1と同軸線上に配置され、バブル
2はサーキュラーダイ1と水冷リング15と間に形成さ
れる。水冷リング15には冷却水14が貯められてお
り、冷却水14はバブル2と接触して環状溶融樹脂を急
冷固化しながらバブル2と水冷リング15との間隙から
流れ落ちる。水冷リング15の内周部がバブル2と実質
的に接触し、バブル2は水冷リング15より下方では固
化した管状の樹脂フィルムとなって下方に延び、ニップ
ロール17を有する循環式ガイドベルト16を通って平
坦なシートとなって、巻き取り機(図示せず)へと運ば
れる。
【0020】超音波センサ110がサーキュラーダイ1
と水冷用リング15との間に形成されるバブル2の外側
に配置される。超音波センサ110はバブル2のほぼ中
心に向かって配置される。超音波センサ110はライン
112により制御装置9に接続される。超音波センサ1
10はバブル2に向かって超音波を発信し且つバブル2
で反射した超音波を受信することによりバブル2と超音
波センサ110との間の距離を検出するものである。
【0021】超音波センサ110の一例は図5に示され
ており、超音波センサ110はケース105に指示され
たピエゾセラミック円板106と、ピエゾセラミック円
板106に接触して配置された振動伝達膜107とから
なる。ピエゾセラミック円板106の両面には図示しな
い電極が形成され、図示しない導線によりピエゾセラミ
ック円板106に電圧を印加することができる。また、
ピエゾセラミック円板106は振動伝達膜107を介し
て振動を受け、電圧を発生する。従って、超音波センサ
110は超音波を発信し且つ超音波を受信することがで
きる。
【0022】図6は超音波センサ110の超音波の発信
及び受信を示す図である。超音波センサ110は時点A
1 において例えば200KHの超音波を発信し、それか
ら時間T(例えば25ms)の後の時点A2 において2
00KHの超音波を発信する。つまり、超音波センサ1
10は周期Tで超音波を断続的に発信する。時点A1
おいて発信された超音波はバブル2で反射し、時点B1
において超音波センサ110で受信される。従って、時
点A1 と時点B1 との間の時間tを測定すれば、X=
(1/2)×t×cによって、バブル2と超音波センサ
110との間の距離Dを計算することができる。なお、
cは音速である。なおバブル2は常に振動しているの
で、連続した何回かの測定値を平均して代表値とするの
が良い。
【0023】こうして、制御装置9は超音波センサ11
0の出力信号に応答して空気量調節弁5を制御する。す
なわち、バブル2と超音波センサ110間の距離が所定
値(例えば800mm)よりも小さいときには、空気量
調節弁5を閉じ、排出調節弁4は微量だけ開放されてい
るのでバブル2に供給される空気量は減少する。また、
バブル2と超音波センサ110間の距離が前記所定値よ
りも大きな所定値(例えば805mm)よりも大きいと
きには、空気量調節弁5を開放し、するとバブル2に供
給される空気量は増加する。このようにして、バブル2
を小さな制御範囲(805−800=5mm)内で一定
の大きさに保ち、バブル2を安定させる。
【0024】このようにして、本発明では、1個の超音
波センサ110を用いてバブル2の大きさを制御するこ
とができる。超音波センサ110から発信された超音波
はバブル2でよく反射され、バブル2を透過する超音波
の割合は小さいことが分かった。超音波センサ110は
約10度の角度範囲で良好に超音波を発信及び受信する
ことができ、超音波センサ110の位置を一度固定する
とその後で精密に調節しなくてもよく、またバブル2の
大きさが変動しても、バブル2と超音波センサ110間
の距離を確実に検出できることが分かった。ただし、超
音波センサ110は高さや角度を調節可能な支持台に取
りつけておくのが有利である。1個の超音波センサ11
0により、種々の種類や大きさのフィルムに対応でき
る。
【0025】図3は本発明の第2実施例を示し、図1の
実施例とかなり類似している。この実施例のフィルム製
造装置は、サーキュラーダイ1と、水冷リング15とか
らなる。サーキュラーダイ1は溶融樹脂の入口1aと、
この溶融樹脂の入口1aに通じる円筒状の樹脂通路1b
と、この樹脂通路1bに通じてサーキュラーダイ1の底
面に開口するリップ状出口1cと、空気吹き込み手段と
しての空気通路7とを有する。空気通路7の空気量は空
気量調節弁5及び排出調節弁4によって制御され、空気
量調節弁5が制御装置9によって制御される。
【0026】水冷リング15はサーキュラーダイ1の下
方にサーキュラーダイ1と同軸線上に配置され、バブル
2はサーキュラーダイ1と水冷リング15と間に形成さ
れる。この実施例では、サーキュラーダイ1の下部近傍
にはバブル2を予冷却する空冷リング13が設けられて
いる。空冷リング13は冷却用空気の入口25、及び吐
出ノズル26を有する。水冷リング15は網18及びバ
キュームチャンバ19を有する。
【0027】水冷リング15には冷却水14が貯められ
ており、冷却水14はバブル2と接触して溶融樹脂を急
冷固化しながらバブル2と水冷リング15との間隙から
流れ落ち、さらに水冷リング15に沿って吊り下げられ
た伸縮自在の網18を伝わって固化した管状の樹脂フィ
ルム23を冷却しながら流れ落ちる。網18の外側には
円筒形のバキュームチャンバ19があり、吸引口21か
ら空気を吸いだしてバキュームチャンバ22内を負圧に
して、バブル2内部の空気圧力との共同作用でバブル2
を網18に押し付けることでバブル2を安定に保持して
いる。固化した管状の樹脂フィルム23は更に下がって
ガイドベルト16に沿って偏平化され、ニップロール1
7で折り合わせられ、二つ折りのフィルム24となって
後工程(巻取り等)へ進む。
【0028】超音波センサ110がバブル2の外側にバ
ブル2のほぼ中心を向くように配置され、超音波センサ
110は制御装置9に接続される。超音波センサ110
は図5及び図6を参照して説明したのと同様のものであ
り、バブル2に向かって超音波を発信し且つバブル2で
反射した超音波を受信することができる。超音波センサ
110は例えば(株)キーエンス製UD−320を使用
することができる。
【0029】超音波センサ110はサーキュラーダイ1
と水冷用リング15との間においてサーキュラーダイ1
の軸線を通る線上の点に向かって配置される。さらに詳
細には、超音波センサ110はサーキュラーダイ1に近
い位置からバブル2のほぼ中心に向かって斜め下向きに
配置される。
【0030】製品幅を変えるとそれに対応して、水冷リ
ング15の径や水冷リング15とサーキュラーダイ1と
の距離を変えるので、バブル2の形状も変わる。そして
超音波センサ110の有効距離には一定の範囲があるの
で、使用する様々な水冷リングに対しても固定したまま
対応できる位置を選ぶのが便利である。
【0031】本実施例では以下の条件に設定することで
再現性良くバブルを安定させることができた。 フィルム厚…130μm(LDPE15−HDPE10
0−LDPE15) ダイリップ径C…600mm ダイの下面からセンサまでの距離A…160mm ダイの中心線からセンサまでの距離B…1410mm センサ軸と水平面との角度θ…20゜
【0032】上記のように固定したときの水冷リング1
5の内径Nと、超音波センサ110とバブルとの間の距
離xとの関係及び不感帯は次の通りである。 N(mm) x(mm) 制御範囲(mm) 720 990 X±5 950 895 X±5 1080 850 X±5 また、樹脂はインフレーション成形できるものであれば
何でも良く、HDPE,PP,LDPE,LLDPE及
びこれらのコポリマーや、これらを含む多層フィルムに
も使える。バブル2の大きさは±5mmの小さな制御範
囲内でほぼ一定に保たれ、この制御範囲は±0.5mm
まで変えることができる。
【0033】図4は制御装置9の機能を示すブロック図
である。インターフェースや駆動回路等は省略されてい
る。制御装置9は超音波センサ110に所定の周波数の
超音波を所定の周期で発信させるための発信手段30
(図6参照)と、バブル2で反射した超音波を受信して
処理するための受信手段31を含む。受信手段31は増
幅手段や検波手段等を含み、図6の時点A1 と時点B1
との間の時間tを出力する。距離計算手段32はX=
(1/2)×t×cによって、バブル2と超音波センサ
110との間の距離Xを計算する。バルブ制御演算手段
33は検出された距離Xと設定値入力手段120からの
設定値とを比較して空気量調節弁5を駆動するための信
号を発生する。
【0034】制御装置9はさらにフィルム製造装置の周
囲の温度を検出する温度検出手段121と、この温度検
出手段121で検出された温度に従って超音波の速度を
補正する速度補正手段34とを含む。フィルム製造装置
では、溶融樹脂の温度はリップ状出口1cにおいて約2
00℃であり、夏にはフィルム製造装置の周囲の温度は
例えば45℃になる。また、冬にはフィルム製造装置の
周囲の温度は例えば15℃になる。超音波の速度は周囲
の温度によって変化する。従って、フィルム製造装置の
周囲の温度を検出することよって、距離計算手段32で
使用する音速cの値を補正すると、バブル2と超音波セ
ンサ110との間の距離Xをそのときの温度に応じてよ
り正確に検出できることが分かった。補正は、温度と音
速との公知の関係を利用することができる。
【0035】制御装置9はさらにアプローチ補正手段3
5を含む。アプローチ補正手段35を含む。アプローチ
補正手段35は、超音波センサ110に対面するバブル
2の膜の変動速度を検出する速度検出手段と、該速度検
出手段で検出された速度に従ってバブル2で反射した超
音波を受信することのできる受信時間の範囲を設定する
受信時間設定手段とを含む。
【0036】速度検出手段は受信手段31の出力を受け
て構成される。すなわち、受信手段31は図6の時点A
1 と時点B1 との間の時間tを出力するので、この時間
tを所定期間にわたってサンプリングすれば、固定の超
音波センサ110に対するバブル2の膜の変動速度が分
かる。こうして検出したバブル2の膜の変動速度はディ
スプレイ122に表示されるようになっている。図9は
ディスプレイ122の一部を示し、バブル2の膜の変動
速度が1600mm/sであることを表示している。実
施例においては、バブル2の膜の変動速度は400mm
/s単位で表示されるようになっている。
【0037】発信手段30は時点A1 、A2 等で超音波
を発信する。受信手段31はバブル2で反射した超音波
を時点B1 等で受信する。超音波を受信する時点B1
変化するので、超音波の受信は時点A1 、A2 の間の所
定の時間の範囲(例えば図6のTR )内で行われるよう
になっている。バブル2が膨張、収縮、あるいは振動し
ていると、バブル2で反射した超音波の超音波センサ1
10への到達時間は大きく変化する。受信可能な所定の
時間の範囲が小さいと、その分だけノイズを拾う可能性
は小さくなる。しかし、受信可能な所定の時間の範囲が
小さいと、その時間内で超音波を受信できなくなる可能
性が大きくなる。従って、本発明では、バブル2の膜の
変動速度に従って、バブル2で反射した超音波を受信す
ることのできる受信時間の範囲を変えるのが好ましい。
受信時間設定手段はこの所定の時間の範囲を設定するも
のである。
【0038】図7及び図8は受信時間設定手段で設定し
た受信可能な所定の時間の範囲の例を示す図である。図
7はバブル2の膜の変動速度が比較的に小さいときの受
信可能な所定の時間の範囲TR1を示している。図8はバ
ブル2の膜の変動速度が比較的に大きいときの受信可能
な所定の時間の範囲FR2を示している。
【0039】図10は本発明の第3実施例を示す図であ
る。この実施例のフィルム製造装置は、サーキュラーダ
イ201と、空冷リング202とからなる。サーキュラ
ーダイ201は溶融樹脂の入口201aと、この溶融樹
脂の入口201aに通じる円筒状の樹脂通路201b
と、この樹脂通路201bに通じてサーキュラーダイ2
01の上面に開口するリップ状出口201cとを有す
る。溶融樹脂203は図示しない押し出し機から入口2
01aに供給され、樹脂通路201bを通ってリップ状
出口201cへ環状溶融樹脂として押し出される。
【0040】サーキュラーダイ201はさらにリップ状
出口201cから押し出された環状溶融樹脂203の内
部に空気を吹き込む空気吹き込み手段を有する。空気吹
き込み手段はリップ状出口201cの内部でサーキュラ
ーダイ201の上面に開口する空気通路204である。
空気通路204は、図示しない空気源に接続された空気
通路205と、排出空気通路206に接続される。空気
量調節弁207が空気通路205に配置され、排出調節
弁208が排出空気通路206に接続される。実施例に
おいては、排出調節弁207は常時小さな開度だけ開か
れており、空気量調節弁207が制御装置209によっ
て制御されて空気通路204の空気量を制御する。制御
装置209の構成は上記制御装置9と同様である。この
空気の吹き込みにより、リップ状出口201cから押し
出された環状溶融樹脂203が上方に向けられる。
【0041】空冷リング202はサーキュラーダイ20
1の上方にサーキュラーダイ201と同軸線上に配置さ
れ、環状溶融樹脂203を冷却固化してフロストライン
210を境としてフロストライン210の上方に管状樹
脂フィルム211を形成するようになっている。
【0042】空冷リング202の近傍、例えば上方に、
超音波センサ212が配置されている。超音波センサ2
12はサーキュラーダイ201の軸線を通る線上の点に
向かって且つ環状溶融樹脂203の表面に垂直に配置さ
れる。つまり、超音波センサ212はリップ状出口20
1cから押し出され、フロストライン210に至るまで
の環状溶融樹脂203の表面に直交するように配置され
る。
【0043】超音波センサ212はライン213により
制御装置209に接続される。超音波センサ212は環
状溶融樹脂203に向かって超音波を発信し且つ環状溶
融樹脂203で反射した超音波を受信することにより環
状溶融樹脂203と超音波センサ212との間の距離を
検出する。この検出に基づいて、上記実施例と同様に吹
き込み空気量を調節することにより、管状樹脂フィルム
211の大きさを制御することができる。
【0044】環状溶融樹脂203の位置は管状の樹脂フ
ィルム211の位置よりもサーキュラーダイ201に近
いため、フロストライン210に至るまでの環状溶融樹
脂203の変動は管状の樹脂フィルム211の変動に比
べ少ない。このため、1個の超音波センサ212を設け
ればよく、環状溶融樹脂203の大きさを簡単且つ確実
に検出して、その結果として管状の樹脂フィルム211
の大きさを簡単且つ確実に制御することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、1個の超音波センサを
固定的に配置してバブル又は環状溶融樹脂の大きさを簡
単且つ確実に検出することができ、製造条件の変更に際
しても超音波センサの位置を苦心して変える必要がな
く、諸条件に対応する標準値(バブルが安定した時の
値)や許容範囲を一度見いだしておけば、その数値を制
御装置に入力するだけで再現性良く作動するので、操作
は極めて簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のフィルム製造装置を示す
略図である。
【図2】図1の線II─IIに沿った断面図である。
【図3】本発明の第1実施例のフィルム製造装置を示す
略図である。
【図4】制御装置の詳細を示すブロック図である。
【図5】超音波センサを示す略図である。
【図6】超音波センサの超音波の発信と受信のタイミン
グを示す図である。
【図7】受信時間設定手段で設定した受信可能な所定の
時間の範囲の一例を示す図である。
【図8】受信時間設定手段で設定した受信可能な所定の
時間の範囲の他の例を示す図である。
【図9】超音波センサに対面するバブルの膜の変動速度
を検出する速度検出手段で検出したバブルの膜の変動速
度をディスプレイに表示した例を示す図である。
【図10】本発明の第3実施例のフィルム製造装置を示
す略図である。
【符号の説明】
1…サーキュラーダイ 2…バブル 3…溶融樹脂 4…排出調節弁 5…空気量調節弁 7…空気通路 9…制御装置 15…水冷リング 110…超音波センサ 201…サーキュラーダイ 202…空冷リング 203…溶融樹脂 204…空気通路 207…空気量調節弁 208…排出調節弁 209…制御装置 212…超音波センサ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融樹脂の入口と、溶融樹脂のリップ状
    出口と、該リップ状出口から押し出された環状溶融樹脂
    の内部に空気を吹き込む空気吹き込み手段とを有するサ
    ーキュラーダイと、 該環状溶融樹脂を冷却して管状フィルムを形成する冷却
    手段と、 該環状溶融樹脂に向かって超音波を発信し且つ該環状溶
    融樹脂で反射した超音波を受信することにより該環状溶
    融樹脂との距離を検出する超音波センサと、 該超音波センサの出力信号に応答して該空気吹き込み手
    段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とするフィ
    ルム製造装置。
  2. 【請求項2】 該冷却手段は該サーキュラーダイの下方
    に配置され、該環状溶融樹脂の外径を規制しつつ該環状
    溶融樹脂を冷却し、サーキュラーダイとの間に環状溶融
    樹脂のバブルを形成するとともに環状溶融樹脂を管状フ
    ィルムとする水冷リングからなることを特徴とする請求
    項1に記載のフィルム製造装置。
  3. 【請求項3】 該超音波センサが該サーキュラーダイと
    該水冷用リングとの間において該サーキュラーダイの軸
    線を通る線上の点に向かって配置されることを特徴とす
    る請求項2に記載のフィルム製造装置。
  4. 【請求項4】 該超音波センサが該サーキュラーダイに
    近い位置からバブルのほぼ中心に向かって斜め下向きに
    配置されることを特徴とする請求項3に記載のフィルム
    製造装置。
  5. 【請求項5】 該フィルム製造装置の周囲の温度を検出
    する温度検出手段と、該温度検出手段で検出された温度
    に従って超音波の速度を補正する速度補正手段とを備え
    たことを特徴とする請求項1に記載のフィルム製造装
    置。
  6. 【請求項6】 該超音波センサに対面するバブルの膜の
    変動速度を検出する速度検出手段と、該速度検出手段で
    検出された速度に従ってバブルで反射した超音波を受信
    することのできる受信時間の範囲を設定する受信時間設
    定手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のフ
    ィルム製造装置。
  7. 【請求項7】 該空気吹き込み手段は、バブルと超音波
    センサ間の距離が所定値よりも大きいときに空気量を増
    加し、バブルと超音波センサ間の距離が所定値よりも小
    さいときに空気量を減少するようにしたことを特徴とす
    る請求項1に記載のフィルム製造装置。
  8. 【請求項8】 該空気吹き込み手段は、該サーキュラー
    ダイに設けられた空気通路と、該空気通路と連通する空
    気供給ラインと、該空気通路と連通する排出空気ライン
    と、該空気供給ラインに配置された空気量調節弁と、該
    排出空気ラインに配置された排出調節弁とからなり、該
    制御手段が該空気量調節弁及び該排出調節弁の少なくと
    も一方を制御することを特徴とする請求項7に記載のフ
    ィルム製造装置。
  9. 【請求項9】 該排出調節弁は常時微小開度開かれてお
    り、該制御手段が主として該空気量調節弁を制御するこ
    とを特徴とする請求項8に記載のフィルム製造装置。
  10. 【請求項10】 該冷却手段は該環状溶融樹脂に冷却用
    空気を吹きつけて冷却しフロストラインを境として管状
    の樹脂フィルムを形成する空冷式冷却手段からなること
    を特徴とする請求項1に記載のフィルム製造装置。
  11. 【請求項11】 該超音波センサが該サーキュラーダイ
    の軸線を通る線上の点に向かって且つ該環状溶融樹脂の
    表面に垂直に配置されることを特徴とする請求項10に
    記載のフィルム製造装置。
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