JPH06340551A - カポジ肉腫の成長阻害剤 - Google Patents

カポジ肉腫の成長阻害剤

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JPH06340551A
JPH06340551A JP3132406A JP13240691A JPH06340551A JP H06340551 A JPH06340551 A JP H06340551A JP 3132406 A JP3132406 A JP 3132406A JP 13240691 A JP13240691 A JP 13240691A JP H06340551 A JPH06340551 A JP H06340551A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エイズに伴うカポジ肉腫に関するオンコスタ
チンMの成長増強効果を阻害する。 【構成】 オンコスタチンMに特異的なモノクローナル
抗体を用いる。 【効果】 温血動物のカポジ肉腫細胞の成長を阻害す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エイズに伴う疾患であ
るカポジ肉腫に対するオンコスタチンMの成長増加効果
を阻害する抗オンコスタチンMモノクローナル抗体又は
そのフラグメントを有効成分として含有するカポジ肉腫
細胞の成長阻害剤に関する。本発明で用いられる抗体
は、オンコスタチンMに結合し、オンコスタチンM−オ
ンコスタチンM受容体結合の阻害及び/又はオンコスタ
チンMの対生物活性の阻害を行なうことが出来るという
特徴を有する。本発明で用いられるモノクローナル抗体
は、又オンコスタチンMの存在の検出及び/又は生体内
又は生体外の系におけるオンコスタチンMの生物学上の
活性の調節に使用することが出来る。
【0002】
【従来の技術】体細胞ハイブリッドが、短期の一次培養
から得られない特定の細胞性生成物の重要な源であるこ
とは、現在十分に認められている。この最も良い例は、
選ばれた抗原に対するモノクローナル抗体を生成するた
めのハイブリッド骨髄腫の生成に関するMilstei
nらにより開発された系である(Kohler及びMi
lstein、1985、Nature(Londo
n)256:495;Galfreら、1977、Na
ture(London)266:550)。これらハ
イブリッドは、特定の抗原に対してモノクローナル抗体
を一定に供給する。これらの抗体は、抗体が既に用いら
れた全ての方法の試薬として使用できるし、高度の識
別、低いバックグラウンド及び連続的に利用できる抗体
の供給という追加の利点を有する。
【0003】モノクローナル抗体の生成は、一般に、免
疫化、免疫応答細胞の取出しそして例えばポリエチレン
グリコール中のこれら細胞と、免疫グロブリンを分泌す
るそれらの無能力のために選ばれた常に分割する(「不
滅の」)腫瘍細胞との融合を含む。得られる細胞は、例
えばHAT(ヒポキサンチン、アミノプテリン、チミジ
ン)培地中の成長によリ区別される。各ハイブリドーマ
は、単一抗体形成細胞及び腫瘍細胞の融合生成物であ
り、それは抗体の単一の種類を分泌させる前者の能力そ
してそれをして連続的に増殖させる後者の不滅性を有
し、細胞の後代をもたらし単一の特異性を有する抗体を
終わることなく供給する。
【0004】
【発明の概要】本発明は、エイズに伴うカポジ肉腫に対
するオンコスタチンMの成長増強作用を阻害するための
オンコスタチンMに特異的なモノクローナル抗体を有効
成分として含有するカポジ肉腫細胞の成長阻害剤に関す
る。細胞交雑を用いる本発明で使用するモノクローナル
抗体の生成の技術は、本明細書に記載されるが、本発明
の範囲は、この細胞交雑の技術の使用に制限されるもの
ではない。本明細書に記載されたモノクローナル抗体の
特徴を有する全てのモノクローナル抗体又はそのフラグ
メントは、本発明の範囲内に包含される。
【0005】本発明は、ハイブリドーマ技術が本発明の
抗オンコスタチンM抗体を発生させるのに用いる実施例
により記述され、抗体は、それらが本来のオンコスタチ
ンM、変性オンコスタチンM又はその両者の何れかによ
り免疫沈降物を形成するかどうかにより分類される。各
グループは、オンコスタチンM成長阻害の対生物活性及
び/又はその細胞表面受容体へのオンコスタチンMの結
合をブロックする能力によりさらに特徴付けられる。
【0006】実施例は、又中和する抗オンコスタチンM
抗体が、HTLV−II形質転換T細胞系の調整された
培地に見出だされる因子又はオンコスタチンMにより増
強されそして維持されるカポジ肉腫由来エイズ−KS細
胞の成長を阻害することを立証する。
【0007】本発明のモノクローナル抗体又はその抗原
決定因子認識フラグメントは、生体内で治療上有効な血
清濃度を達成するために投与でき、この濃度は本明細書
で記載したアッセイシステムを用いて生体外で決定でき
る。
【0008】図1は、cDNAエンコードオンコスタチ
ンMにより安定にトランスフェクションされたチャイニ
ーズ・ハムスター・オーバリー(「CHO」)細胞系の
上澄み液からの35S−メチオニン及び35S−システ
インをラベルしたオンコスタチンMの免疫沈降を示す。
図1Aは、「本来」の代謝的にラベルされたオンコスタ
チンM(代謝的にラベルされたCHOトランスフェクタ
ントから集められた上澄み液)による一連の抗オンコス
タチンMモノクローナル抗体の反応性を示す。図1B
は、モノクローナル抗体とのインキュベーション前にS
DS、2−メルカプトエタノール及び煮沸による処理に
より変性された、代謝的にラベルされたCHO細胞から
集められた上澄み液によるこれら同じ抗体の反応性を示
す。レーン1:ネガティブ・コントロール抗体;レーン
2:1R10F11;レーン3:3R9D9;レーン
4:3R13F4;レーン5:4R12C7;レーン
6:11R2F8;レーン7:12R13B5;レーン
8:12R13D7;レーン9:12R19E3。
【0009】図2は、A375黒色腫細胞系に関する成
長阻害アッセイ(「GIA」)の二つの異なる抗オンコ
スタチンMモノクローナル抗体の中和する活性の検査か
らのデータを提供する。図2Aは、種々の濃度の11R
2F8の活性を示し、図2Bは、種々の濃度の1R10
F11の活性を示す。
【0010】図3は、放射受容体アッセイにおけるH2
981肺癌細胞系への125I−オンコスタチンMの結
合に対する二三の抗オンコスタチンMモノクローナル抗
体の効果を示す。
【0011】図4は、アミノ酸の欠失又は変更を含む一
連の突然変異オンコスタチンM構造物によってトランス
フェクションされたCOS細胞により分泌された二つの
異なる抗オンコスタチンMモノクローナル抗体の結合を
EIAにより検出して示す。データは、OD460にお
ける全吸収単位として提供される。バックグラウンド結
合は、引かれなかった。この図において、「del」
は、C末端から欠失された最後のアミノ酸を示し、一方
アルファベットの字は、なされたアミノ酸の変更を示
す。
【0012】 より分泌された免疫沈降オンコスタチンMモノクローナ
ル抗体の能力の比較を示す。レーン1:ネガティブ・コ
ントロール抗体;レーン2:11R2F8;レーン3:
12R13D7。
【0013】図6は、カポジ肉腫細胞系(白丸)並びに
悪性の縦隔リンパ腫に罹った患者の胸水から由来する平
滑筋細胞(N1072細胞)(黒丸)に対するオンコス
タチンMの成長増強活性を示す。CHO細胞に発現され
た組み換えオンコスタチンMを示したように濃度を増加
しつつ加えた。
【0014】図7は、生体外で精製したオンコスタチン
M(黒い記号)又は#38HTLV−II感染細胞系か
らの調整された培地(「CM」)(白い記号)の何れか
により処理されたカポジ肉腫細胞系の成長に対する抗オ
ンコスタチンMモノクローナル抗体の効果を示す。1R
10F11(Aab)又は11R2F8(Bab)の何
れかを、濃度を上げつつ精製したオンコスタチンM又は
#38調整培地(「CM」)の存在下培養した細胞に加
えた。
【0015】本発明は、エイズと結合したカポジ肉腫の
成長を阻害するためにオンコスタチンMの活性を中和す
る組成物に関する。本発明のモノクローナル抗体、それ
らの特徴及び使用は、以下に記述されそして例示され
る。
【0016】オンコスタチンM抗原の認識
【0017】ヒト腫瘍細胞系に対するその阻害効果を既
に同定されたオンコスタチンMは、初めホルボール12
−ミリステート13−アセテート(PMA)誘発ヒト組
織球リンパ腫細胞から(Zarlingら、1986、
Proc.Natl.Ac−ad.Sci.(USA)
83:9739−9743)そして活性化Tリンパ球か
ら(Brownら、1987、J.Immunol.1
39:2977−2983)単離された。分子は、Mr
=28000の一本鎖ポリペプチドよりなる熱及び酸に
安定な蛋白である。他の天然に生ずる成長調節剤と同じ
く、オンコスタチンMは、種々の生物学上の活性を示
す。成長の阻害は、全てではないが或るヒト腫瘍細胞系
について観察される。対照的に、或る正常の繊維芽細胞
例えばヒト包皮繊維芽細胞又はWI−38細胞の成長
は、オンコスタチンMへの暴露により刺激される(Za
rlingら、1986、Proc.Natl.Ac−
ad.Sci.(USA)83:9739−974
3)。オンコスタチンMに対する遺伝子は、クローンさ
れそして配列され、組換えオンコスタチンMの活性形
は、最近哺乳動物の細胞に発現された(公開されたヨー
ロッパ特許出願EPA0290948号(公開日:19
88年11月17日)に相当する米国出願第14457
4号参照。その全部をここに参考文献として引用す
る)。シグナルペプチドの開裂後、成熟した形は、22
7個のアミノ酸を含む糖蛋白であり、その内の5個はシ
ステイン残基である。蛋白は、非常に親水性のカルボキ
シ末端ドメインを有する。オンコスタチンMは構造的に
他の周知のサイトカインに関連していないが、そのmR
NAは、その3’未翻訳末端でAUの多い領域を含む。
オンコスタチンMのメッセージにおけるこの領域は、多
くのサイトカイン、リンホカイン及び他の成長調節分子
のそれとホモローガスであり、遺伝子の発現を調節する
共通の態様を示唆している。オンコスタチンMに対する
細胞受容体は、種々の哺乳動物の細胞に見出だされる。
主なオンコスタチンM受容体分子は、Mr=15000
0−160000の特異蛋白である(Linsley
ら、1989、J.Biol.Chem.264:65
28−6532)。
【0018】オンコスタチンMは、例えばオンコスタチ
ンMの合成及び/又は分泌を支配できる組換えDNA分
子によりトランスフェクションされた細胞及びオンコス
タチンMを天然に生成する細胞を含む生体に作用するオ
ンコスタチンMを合成する種々の細胞の源から当業者に
周知の技術により得ることができる。一方、オンコスタ
チンMは、固相ペプチド合成を含むがそれに限定されな
い化学的合成法により合成できる。オンコスタチンMの
生成法は、公開されたヨーロッパ特許出願EPA029
0948号(公開日:1988年11月17日)に相当
する米国出願第144574号に記載されている。その
全部をここに参考文献として引用する。
【0019】オンコスタチンMについて親和性を有する
モノクローナル抗体は、酵素結合免疫吸着アッセイ(E
LISA)、免疫沈降、ウエスタン・ブロット分析、放
射線免疫検定法、競合及び非競合免疫アッセイを含むが
これらに限定されない多数の免疫学的アッセイの任意の
ものを用いてオンコスタチンMを結合するそれらの能力
をアッセイすることにより選択できる。例えば、下記の
固相ミクロ酵素アッセイ(ミクロEIA)が、容易に使
用できる。簡単には、ハイブリッドの上澄み液に見出だ
される抗体は、穴中の固体表面へコーティングされたオ
ンコスタチンMへ結合するそれらの能力により評価され
る。上澄み液の添加後、ペルオキシダーゼ複合F(a
b’)ヤギ抗マウスIgを穴に加える。全ての未結合物
質を洗い流した後、結合した酵素が色の変化をする基質
の添加により明らかになる。色の変化は、穴に形成され
たモノクローナル抗体/オンコスタチンM複合体を間接
的に示す。
【0020】オンコスタチンM活性の阻害
【0021】オンコスタチンMの生物学上の活性を阻害
する抗体は、治療上の応用に特に用いられる。これら抗
体は、下記の成長阻害アッセイ(「GIA」)を用いて
同定できる。簡単には、GIAは、標的細胞の成長及び
増殖に対するオンコスタチンMの阻害作用を中和する抗
体の能力を評価するテストシステムを提供する。
【0022】オンコスタチンM受容体への結合の阻害
【0023】細胞の表面受容体は、それらのリガンドに
高い親和性を一般に有する。特定の細胞表面受容体への
リガンドの結合は、種々の細胞の事象のコントロールを
開始する。膜受容体へのオンコスタチンMの結合は、下
記の放射線受容体アッセイを用いて立証され、前述の米
国特許出願第144574号に記載されている。テスト
されたヒト腫瘍細胞は、A375(黒色腫);A875
(黒色腫);Me1109(黒色腫);T24(膀胱
癌);A549(肺腺癌);H1477(黒色腫);M
e180(黒色腫);及びMCF(乳癌)を含んだ。
125I−オンコスタチンMの結合は、特異的でしかも
飽和可能であり、他の周知のポリペプチド成長調節剤に
より阻害されなかった。異なる細胞系により得られる結
合データのスカッチャード分析は、125I−オンコス
タチンMが約10−9MのKで細胞1個当たり1−2
×10結合部位に結合したことを明らかにした。本発
明のハイブリッド細胞系により生成されるモノクローナ
ル抗体は、その細胞表面受容体へのオンコスタチンMの
結合をブロックするそれらの能力について、下記の放射
線受容体アッセイを用いてテストされた。
【0024】抗オンコスタチンMモノクローナル抗体に
よる、カポジ肉腫由来エイズKS細胞に対するオンコス
タチンMの成長増強作用の阻害
【0025】カポジ肉腫の形が、ヒト免疫不全ウィルス
タイプ1(HIV−1)に感染した患者と関連がある。
HIV−1の感染とエイズ関連カポジ肉腫との間に明ら
かな相関関係があるが、HIV−1のゲノム配列又は全
ての他のウィルスのそれは、カポジ肉腫の組織に検出さ
れていない(Civantosら、1982、J.In
vest.Dermatol.79:79)。最近、H
TLV−II形質転換T細胞系からの調整培地の存在下
培養されたエイズ−カポジ肉腫細胞が、カポジ肉腫細胞
系の成長を刺激し維持した培地に存在する成長因子を明
らかにした(ナカムラ、S.ら、Science、24
2、426、1988年10月21日)。下記の実験
は、オンコスタチンMが又カポジ肉腫細胞の成長を増強
することを立証している(図6)。下記に示されたよう
に、本発明の中和するモノクローナル抗体(例えばGI
A分析により決定されるように)は、オンコスタチンM
並びにエイズ−KS細胞のHTLV−II形質転換T細
胞系の調整された培地の両者の成長増強活性を阻害する
(図7)。
【0026】オンコスタチンMに対するモノクローナル
抗体の製法
【0027】本発明の抗オンコスタチンM抗体は、種々
の技術の任意のものを用いて製造でき、その場合オンコ
スタチンMは、特にアジュバント例えば完全フロインド
アジュバンド、水酸化アルミニウムゲルなどとともに哺
乳動物の宿主例えばマウス、ウシ、ヤギ、ヒツジ、ウサ
ギなどに注射される免疫原として用いられる。宿主は、
次に採血され、血液はポリクローナル抗体の単離に用い
られる。一方、末梢血液リンパ球、脾リンパ球(B−細
胞)又はリンパ節リンパ球が、適切な黒色腫細胞との融
合に用いられて、オンコスタチンMに特異的な抗体のモ
ノクローナル発現のための染色体を不滅にできる。
【0028】本発明は、マウスモノクローナル抗体を用
いる実施例により記述されているが、本発明はそれだけ
に限定されず例えばヒト抗体の使用を含む。これら抗体
は、ヒトハイブリドーマの使用(Coteら、198
3、Proc.Natl.Acad.Sci.(US
A)80:2026−2030)により、又は生体外の
EBVウィルスによるヒトB細胞の形質転換(Cole
ら、1985、「Monoclonal Antibo
dies and Cancer Therapy」、
Alan R.LIss、77−96ページ)により得
ることができる。「キメラ抗体」の製造に最近開発され
た技術も使用できる(Morrisonら、1984、
Proc.Natl.Acad.Sci.(USA)8
1:6851−6855;Neubergerら、19
84、Nature312:604−608;タケダ
ら、1985、Nature 314:452−45
4)。これら後者の技術は、適切な生物学上の活性のヒ
ト抗体分子からの遺伝子により適切な抗原特異性のマウ
ス抗体分子からの遺伝子を切り継ぎすることを含む。
【0029】最近記述された技術は、オンコスタチンM
を規定するモノクローナル抗体の全能力を発生するのに
用いることができる(Sastryら、1989、Pr
o−c.Natl.Acad.Sci.(USA)8
6:5728−5732;及びHuseら、1989、
Science 246:1275−1281参照)。
従って、オンコスタチンMによりプライムされた動物の
脾DNAから由来するFabフラグメントのcDNAラ
イブラリーが、細菌性宿主細胞に発生できる。
【0030】本発明のモノクローナル抗体は、適切なプ
ロテアーゼ例えばペプシン、パパインなどによる処理に
より修飾されて、オンコスタチンMに免疫特異的に結合
するFab、F(ab’)又はFvフラグメントを発
生する。
【0031】さらに、全抗体分子又はそのFab、F
(ab’)又はFvフラグメントは、シグナル発生化
合物例えばフルオロレサー、放射ラベル、発色団、酵
素、化学発光又は生物発光分子などを含むがこれらに限
定されない種々の化合物の任意のものに複合できる。一
方、全抗体又はそのFab、F(ab’)又はFvフ
ラグメントは、オンコスタチンMの生物学上の活性を増
強又は阻害できる成長因子又はトキシンに複合されて、
それらの表面にオンコスタチンMプレカーサーを発現す
る細胞が選択的に殺される。抗体及び抗体フラグメント
へのラベル、蛋白、トキシンなどの複合に用いられる方
法は、当業者に周知である。例えば米国特許第4220
450;4235869;3935074;及び399
6345号参照。
【0032】オンコスタチンMへのモノクローナル抗体
の使用
【0033】本発明の抗体は、本来又は変性の形の天然
又は組換えオンコスタチンMを検出したり、又はオンコ
スタチンMが遊離の形か又はその結合蛋白と結合して生
ずる血清サンプル中のオンコスタチンMの存在を検出す
るのに有利に使用できる。一方、本発明の抗体は、生体
内で用いられて、オンコスタチンMの生物学上の作用を
阻害する。ポリクローナル抗体又はモノクローナル抗体
の何れかが、サンプル例えば細胞又は生理学上の流体例
えば血液中のオンコスタチンMの検出に使用できる。体
液中のオンコスタチンMの検出は、又腫瘍細胞の存在の
指標として使用できる。この点に関し、抗オンコスタチ
ンM抗体は、癌及び/又は他の細胞成長関連疾患の診断
及び/又は予後に有用である。抗体は、又天然又は合成
の源からオンコスタチンMを単離し精製するアフィニー
・クロマトグラフィーに使用できる。抗体は、培養物中
又は生体内で細胞と結合したオンコスタチンMの量をコ
ントロールし、それにより細胞の成長が、オンコスタチ
ンM:オンコスタチンM受容体結合の競合的阻害をもた
らす特異的抗体:オンコスタチンM複合体の形成により
修飾されるのに用いられる。従って、本発明の抗体は、
オンコスタチンMの成長刺激活性が因子である細胞成長
障害の治療に治療剤として有用である。
【0034】カポジ肉腫の成長を阻害するための抗オン
コスタチンMの使用
【0035】特に興昧があるのは、オンコスタチンMに
より刺激された細胞の成長を阻害する本発明の抗オンコ
スタチンM抗体の使用である。特に、生体外でアッセイ
されたカポジ肉腫細胞系の成長は、オンコスタチンMに
より増強されることが下記に示される。中和する抗オン
コスタチンM抗体がアッセイに存在するとき、オンコス
タチンMの増強作用は、モノクローナル抗体により阻害
される。従って、本発明の抗体は、カボジ肉腫を治療す
るのに治療上用いられる。この点に関し、治療上有効な
投与量の中和する抗オンコスタチンM抗体又はその抗オ
ンコスタチンMフラグメントは、生体内に投与できる。
投与量は、抗体又はそのフラグメントの血清濃度を達成
するのに十分なように予定され、生体外で測定してオン
コスタチンMの作用を阻害するものが、利用できる。
【0036】オンコスタチンMの作用を真似る抗イディ
オタイプの発生
【0037】本発明のモノクローナル抗体は、又オンコ
スタチンMの生物学上の作用を真似る抗イディオタイプ
抗体を発生するのに使用できる。抗イディオタイプ抗体
又は抗イディオタイプは、他の抗体分子の抗原結合領域
又は可変領域(イディオタイプと呼ばれる)に対して向
う抗体である。理論では、イディオタイプ的関係のJe
rneのネットワークモデルに基づいて(Jerne、
N.K.、1974、Ann.Immunol.(Pa
ris)125:373;Jerne、N.K.ら、1
982、EMBO 234)、或る抗原についてパラト
ープ(抗原結合部位)を発現する抗体分子による免疫化
は、一群の抗イディオタイプ抗体を生成し、それらの或
るものは抗原とパラトープに補完的な構造をともにす
る。オンコスタチンMのその受容体への結合を阻害する
モノクローナル抗体による免疫化は、ついでオンコスタ
チンMを真似し、オンコスタチンM受容体に結合する抗
イディオタイプを生成する。従って、これら抗イディオ
タイプが、生体内及び生体外でオンコスタチンMの作用
を真似するオンコスタチンMに向けられるモノクローナ
ル抗体により生成されることは、本発明の範囲内にあ
る。同様に、オンコスタチンMに結合する抗イディオタ
イプ抗体は、本明細書で用いられるオンコスタチンMを
規定するモノクローナル抗体の規定に含まれることを目
的としている。
【0038】本発明を制限をすることを目的としない以
下の実施例及びやり方は、本発明をさらに説明するため
に提供される。
【0039】
【実施例】
【0040】オンコスタチンMに対するモノクローナル
抗体の生成
【0041】A.免疫化及び融合
【0042】ハイブリドーマは、前記(Zarling
ら、1986、Proc.Natl.Acad.Sc
i.(USA)83:9739−97)のように精製さ
れた組換えオンコスタチンMの5μg又は10μgの何
れかによる4匹のBalb/cマウスの免疫化により作
成された。簡単に云えば、オンコスタチンMを、PBS
に再懸濁し、等容量の完全フロインドアジュバント中で
乳化し、そして25μgのエマルションを皮内で後足肉
趾に注射した。2週間後、同じ後足肉趾に同じ免疫化プ
ロトコールを行い、オンコスタチンMの濃度は初めの免
疫化のそれと同じであった。第二の免疫化2週間後、マ
ウスに同じ後足肉趾で第三のオンコスタチンM製剤を注
射し、このとき製剤は不完全フロインドアジュバントに
乳化した。最後の免疫化後3日目に、膝かリンパ節を取
出し、リンパ節細胞を、融合剤として40%ポリエチレ
ングリコールを用い、1:1のリンパ節細胞対黒色腫細
胞の比でけっ歯類黒色腫653/AG8細胞と融合し
た。融合生成物を、5×10細胞/穴の濃度で、10
%仔ウシ血清、ピルビン酸ナトリウム及びL−グルタミ
ンを補充したダルベッコの変性イーグル培地(IDME
M)のイスコブ変性培地で、選択剤としてヒポキサンチ
ン・アミトノプテリン・チミジンを含む96穴プレート
に入れた。1週間後、初めの培地を選択剤を含む新しい
培地と置換した。ハイブリッドが顕微鏡的に見えるよう
になったとき、ハイブリッドを固相ミクロ酵素結合アッ
セイ(「MicroEIA」)によりスクリーンした。
【0043】B.ミクロEIA
【0044】ハイブリドーマにより生成したオンコスタ
チンMに対する抗体の特異性を特徴付けるために、下記
のミクロEIAを用いた。ハイブリドーマの上澄み液
を、ミクロテスト・プレート(Robbins Sci
entific、SanFrancisco)に用いる
ように適合された固相EIAを用いて活性についてスク
リーンした。2−4μg/mlに及ぶ濃度の精製したオ
ンコスタチンMを各穴に5μlの容量で入れ、一晩風乾
させた。PBS中の5%脱脂粉乳及び0.1%ナトリウ
ムアジドによる1時間のブロック後、ハイブリッドの上
澄み液を1μlの容量で加え、1時間室温でインキュベ
ートした。プレートをPBS中の浸漬により6回洗っ
た。1:1500の濃度でPBS+2%BSA中のペル
オキシダーゼ複合F(ab’)ヤギ抗マウスIgG
(Pel−Freez、Ro−gersAK)を各穴に
5μlの容量で加えた。1時間のインキュベーション
後、プレートを前記のように6回洗い、10μlの基
質、2、2’−アジノ−ビス−(3−エチルベンズチア
ゾリン−6−スルホン酸)(「ABTS」)(Sigm
a Chemical Co.、St.Louis、M
o)を加え、プレートを20分後OD=660nmで読
み取った。ポジティブの穴を、オンコスタチンMに対す
る既に発生したウサギ抗血清のシグナルに比較してバッ
クグラウンドより上のシグナルに基づいて決めた。ポジ
ティブのハイブリッドをソフトアガーにクローンした。
【0045】C.免疫沈降
【0046】オンコスタチンMエンコードcDNAによ
りトランスフェクションされたCHO細胞を、60×1
5cmペトリ皿で4mlの容量でそれぞれ35S−メチ
オニン及び35S−システインの200μCiにより4
−8時間インキュベートした。上澄み液を集め、濾過
し、10mMのフェニルメチルスルホニルフルオリド
(「PMSF」)及び100mMのトシル−リジン−ク
ロロメチルケトン(「TLCK」)を加えてプロテアー
ゼを阻害した。免疫沈降のために、100−200μl
のラベルした上澄み液を、モノクローナル抗体分泌ハイ
ブリッドからの廃上澄み液200μlとともに回転しつ
つ、4℃で一晩インキュベートした。抗原・抗体複合体
を、Reactigelビード(Pierce Che
micals)と共有結合でカップリングしたモノクロ
ーナルラット抗マウスκ軽鎖モノクローナル抗体とのイ
ンキュベーションにより単離した。洗浄後、抗体・抗原
複合体を1%SDS及び5%2−メルカプトエタノール
を含むサンプル緩衝液中の煮沸により溶離した。溶離し
た物質を、15%SDS−PAGEで電気泳動した。ゲ
ルをAmplify(商標)(Amersham Co
rp.、ArlingtonHeights、IL)に
よりフルオログラフィーし、乾燥し、コダックX−AR
5 X線フィルムによりオートラジオグラフィした。
【0047】D.成長阻害アッセイ
【0048】抗体をテストして、全てが成長阻害アッセ
イ(「GIA」)でオンコスタチンMの阻害作用を中和
できるかどうかを決めた。GIAは、指標細胞としてA
375黒色腫細胞(4×10細胞/50μl)を用い
る。A375細胞を、10%熱不活性化仔ウシ血清及び
ペニシリン/ストレプトマイシンを補充したダルベッコ
の変性イーグル培地(「DMEM」)を含む成長培地
で、平底96穴組織培養プレート(Costar359
5、Cambridge MA)で4時間予備培養し
た。オンコスタチンMを成長培地で希釈し、1穴当たり
50μlの希釈したサンプルを加えることにより3検体
で成長の阻害についてアッセイする。細胞を次に37℃
で72時間インキュベートする。このインキュベーショ
ン後、各穴を[125I]ヨード−2’−デオキシウリ
ジン(0.05μCi/穴)(Amersham Co
rp.、ArlingtonHeights、IL)を
含む成長培地100μlにより24時間処理する。単層
をホスフェート緩衝塩水(「PBS」)により洗い、9
5%メタノールで固定し、風乾する。細胞により配合さ
れた[125I]ヨードデオキシウリジンを200μl
の1N水酸化ナトリウムにより可溶化し、細胞成長の量
を、活発に成長している細胞のDNAに配合された[
125I]ヨードデオキシウリジンの量により測定す
る。活性の1単位は、未処理細胞に比べてA375細胞
の成長を50%阻害するのに必要なオンコスタチンMの
量として規定される。
【0049】E.オンコスタチンM放射線受容体アッセ
【0050】抗体を、ヒト癌細胞系H2981のオンコ
スタチンMのための細胞表面受容体への125Iラベル
オンコスタチンMの結合を阻害する能力に関する放射線
受容体アッセイでテストした。H2981細胞を、2×
10細胞/穴の密度で48穴プレートに入れ、アッセ
イの開始前16−24時間37℃に保つ。細胞の単層
を、次に結合緩衝液(Linsleyら、1986、B
iochemistry25:2978−2986)に
より一回洗う。全結合を測定するために、125I−オ
ンコスタチンMを0.5−100ng/mlに及ぶ濃度
で加える。非特異的結合を測定するために、未ラベルオ
ンコスタチンMを125I−オンコスタチンMと同時に
加えて、125I−オンコスタチンMの濃度よりも20
−100倍高い濃度でプレートを作成する。結合を23
℃で2−5時間進めさせ、次に単層を結合緩衝液により
4回洗う。細胞結合放射活性を1N NaOHにより可
溶化し、ガンマ・カウンターでカウントする。特異的結
合は、全結合から非特異的結合を差し引くことにより計
算される。解離定数(Kd)及び結合容量は、スキャチ
ャード分析(Scatchard、Ann.N.Y.A
cad.Sci.(1949)51:660)により求
められた。
【0051】F.オンコスタチンM突然変異体
【0052】抗オンコスタチンMモノクローナル抗体
を、DNAレベルで生じた、挿入、欠失又は置換を有す
る一連の組換えオンコスタチンM突然変異体に対してテ
ストした。抗体を、種々の親及び突然変異の構造物によ
り一時的にトランスフェクションされたCOS細胞から
培地上のEIA中の廃上澄み液としてテストした。
【0053】G.モノクローナル抗体による血清中のオ
ンコスタチンMの検出
【0054】血清中のオンコスタチンMの存在を次のよ
うに検出した。ヒト血清サンプルを先ずS−300サイ
ジング・カラムに加えて分子量により血清蛋白を分離し
た。S−300カラムから集めたフラクションを、血清
サンプルの酸性化の前及び後の両方でGIA活性につい
て調べた。酸性化前、多くの血清サンプルは、ボイドボ
リュウムフラクションでGIA活性を示さなかった。し
かし、酸性化され次にGIAに加えられる前に再び中和
された血清フラクションは、200キロダルトンより高
い分子量のフラクションで活性を示し、血清中のオンコ
スタチンMが一般に200Kdより大きい結合因子と結
合し、この状態で不活性である。種々の血清フラクショ
ンは、ウエスタン・ブロティングにより調べられた。オ
ンコスタチンM特異的モノクローナル抗体と、オンコス
タチンMの分子量に相当するが高い分子量フラクション
に見出だされる蛋白との反応は、これらのフラクション
におけるオンコスタチンMの存在を確証した。血清に見
出だされるオンコスタチンMは精製され、そしてN末端
アミノ酸の配列は、それが既に得られた本来及び組換え
オンコスタチンMと同じであることを示す。
【0055】結果
【0056】H.オンコスタチンMに特異性を有するモ
ノクローナル抗体の選択
【0057】各シリーズで4種の融合よりなる二つのシ
リーズの融合を行い、各融合当たり各マウスからの1個
のリンパ節を用いた。初めのシリーズからは、4種のハ
イブリッドがさらに詳しく調べられた。次のしかもさら
に成功したシリーズの融合(マイクロEIAで同定され
たポジティブ・ハイブリッドの数の条件で)から、少な
くとも20個の他の抗オンコスタチンMモノクローナル
抗体が同定された。この数から、下記のハイブリッドが
EIAにおける相対的シグナル及び免疫沈降への能力に
基づく次の検討に選ばれた。本来の又は変性した代謝的
にラベルしたオンコスタチンM:11R2F8:12R
12B5:12R13D7及び12R19E3。下記の
免疫沈降のデータに基づいて、ハイブリッドは、本来の
オンコスタチンM、変性オンコスタチンM又はその両者
の何れかとのそれらの反応性に基づいて三つのカテゴリ
ーの一つに区分けされた(表I)。これらのモノクロー
ナル抗体の内の5種は、次にそれらのどれかが成長阻害
アッセイにおけるオンコスタチンMの阻害効果を中和で
きるかどうかを決めるのにテストされた。これらの結果
を下記に記述する。
【0058】
【表1】
【0059】I.オンコスタチンMによるモノクローナ
ル抗体免疫沈降
【0060】免疫沈降のデータの結果は、それがCHO
トランフェクタント(グループ1)から分泌された形で
35S−メチオニンをラベルしたオンコスタチンMとの
み反応する3種のハイブリドーマを同定した(レーン
2、6、7;図1;抗体の同定のための表I参照)。3
種の他のモノクローナル抗体は、先ずSDS及び還元剤
による処理により還元されそして変性され次に100℃
で煮沸された35S−メチオニンをラベルしたオンコス
タチンMとのみ反応するが、本来のオンコスタチンMと
は反応しなかった(グループ2、レーン3、4、5)。
2種の他のモノクローナル抗体は、それが本来のもので
あっても又は変性したものであっても生合成的にラベル
したオンコスタチンMと反応した(グループ3、レーン
8、9)。
【0061】J.成長阻害アッセイにおいてオンコスタ
チンMを中和するモノクローナル抗体
【0062】ハイブリッド11R2F8からの精製した
抗体は、濃度依存の形でオンコスタチンMの効果を中和
した(図2A)。本来のオンコスタチンMに対する抗体
1R10F11は、オンコスタチンMの成長阻害効果の
ブロッキングを示さなかった(図2B)。変性した決定
因子を検出する抗体は、GIAにより測定してオンコス
タチンMを中和できなかった。中和する抗体11R2F
8は、下記のようにオンコスタチンM受容体の結合を阻
害するその能力についてさらにテストされた。
【0063】K.放射線受容体アッセイにおいてオンコ
スタチンMの結合を阻害するモノクローナル抗体
【0064】11R2F8抗体は、本来のしかし非中和
性の部位と反応性の1R10F11抗体、又は変性した
オンコスタチンMのエピトープに対する第三の抗体4R
12C7の何れかとは対照的に、濃度依存の形でオンコ
スタチンM受容体結合を阻害できた(図3)。
【0065】L.組換えオンコスタチンM突然変異体に
対してテストされたモノクローナル抗体
【0066】オンコスタチンM突然変異体は、1989
年12月8日に出願された米国特許出願第447759
号に記載されており、それはその全部を参考文献として
ここに引用する。5種の異なる抗体が各オンコスタチン
M突然変異体についてテストされた。変性オンコスタチ
ンM決定因子を検出する抗体4R12C7の結合を、中
和するモノクローナル抗体11R2F8のそれと比較す
る(図4)。組換えオンコスタチンM分子のC末端部分
から欠失するアミノ酸の数が増すにつれ、これらの構造
物上の、本来のエピトープに対する2種の抗体1R10
F11及び11R2F8の反応性は低下する。アミノ酸
残基数183が欠失するとき、両者の抗体の活性は失わ
れ、これらの抗体により認識される三次構造が、分子の
C末端部分に在るアミノ酸をどうも含むことを暗示して
いる。調べられた一つを除くすべての突然変異構造物に
おいて、本来のオンコスタチンMに対する2種の抗体が
中和する抗体によってではなく1R10F11により結
合され、この突然変異から生ずる配座上の変化が1R1
0F11により認識される部位ではなく、中和する部位
を破壊することを示唆している。EIAデータは、CO
Sトランスフェクタントからの生合成的にラベルされた
培地の免疫沈降分析により確証された(図5)。
【0067】 ンMの両者と反応する抗体である12R13D7の結合
部位のマッピング(図1 7が配列されたとき、追加の突然変異がアミノ酸108
に見出だされ、ロイシンをセリンに変化させ従ってこの
領域に12R13D7抗体の結合部位を設けた。
【0068】M.抗オンコスタチンMによる、カポジ肉
腫由来エイズ−KS細胞に対するオンコスタチンMの成
長増強作用の阻害
【0069】カポジ肉腫に対するオンコスタチンMの成
長増強活性を図6で説明する。精製したオンコスタチン
Mは、生体外で培養された、カポジ肉腫細胞系並びにN
1072、悪性縦隔リンパ腫に罹った患者の胸水から由
来する平滑筋細胞の細胞の成長を増大した。本発明の中
和するモノクローナル抗体11R2F8は、カポジ肉腫
培養系に加えて、外因性オンコスタチンMの成長増強活
性を95%阻害した(図7)。
【0070】HTLV−II感染細胞系(#38)から
の調整された培地も又カポジ肉腫細胞の成長を増強する
(ナカムラら、1988、Science、242:4
26−430)。モノクローナル抗体11R2F8も又
カポジ肉腫に対するこの調整された培地の成長増強活性
を阻害する。図7に示すように、オンコスタチンM活性
の60%の阻害が得られる。
【0071】非中和モノクローナル抗体1R10F11
は、何れのアッセイにおいてオンコスタチンMの成長刺
激活性になんら作用しなかった(図7)。
【0072】N.生物の寄託
【0073】本発明を代表する下記の細胞系は、the
American Type Culture Co
llection、Rockville、Maryla
ndに寄託され、表示した寄託番号を付された。
【0074】
【0075】本発明は、寄託された細胞系により範囲を
制限されない。それは、寄託された態様が本発明の個々
の態様の単一の説明として考えられたものであり、機能
的に等しい全ての細胞系又は抗体は、本発明の範囲内で
あるからである。事実、本発明の種々の変法は、示され
記述されたものに加えて、前記の記述及び図から当業者
にとり明らかであろう。この変法は、請求の範囲の範囲
内に入ることを目的としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、cDNAエンコードオンコスタチンM
により安定にトランスフェクションされたチャイニーズ
・ハムスター・オーバリー(「CHO」)細胞系の上澄
み液からの35S−メチオニン及び35S−システイン
をラベルしたオンコスタチンMの免疫沈降を示す。図1
Aは、「本来」の代謝的にラベルされたオンコスタチン
M(代謝的にラベルされたCHOトランスフェクタント
から集められた上澄み液)による一連の抗オンコスタチ
ンMモノクローナル抗体の反応性を示す。図1Bは、モ
ノクローナル抗体とのインキュベーション前にSDS、
2−メルカプトエタノール及び煮沸による処理により変
性された、代謝的にラベルされたCHO細胞から集めら
れた上澄み液によるこれら同じ抗体の反応性を示す。レ
ーン1:ネガティブ・コントロール抗体;レーン2:1
R10F11;レーン3:3R9D9;レーン4:3R
13F4;レーン5:4R12C7;レーン6:11R
2F8;レーン7:12R13B5;レーン8:12R
13D7;レーン9:12R19E3。
【図2】図2は、A375黒色腫細胞系に関する成長阻
害アッセイ(「GIA」)の二つの異なる抗オンコスタ
チンMモノクローナル抗体の中和する活性の検査からの
データを提供する。図2Aは、種々の濃度の11R2F
8の活性を示す。図2Bは、種々の濃度の1R10F1
1の活性を示す。
【図3】図3は、放射受容体アッセイにおけるH298
1肺癌細胞系への125I−オンコスタチンMの結合に
対する二三の抗オンコスタチンMモノクローナル抗体の
効果を示す。
【図4】図4は、アミノ酸の欠失又は変更を含む一連の
突然変異オンコスタチンM構造物によってトランスフェ
クションされたCOS細胞により分泌された二つの異な
る抗オンコスタチンMモノクローナル抗体の結合をEI
Aにより検出して示す。データは、OD460における
全吸収単位として提供される。バックグラウンド結合
は、引かれなかった。この図において、「del」は、
C末端から欠失された最後のアミノ酸を示し、一方アル
ファベットの字は、行なわれたアミノ酸の変更を示す。
【図5】 より分泌された免疫沈降オンコスタチンMモノクローナ
ル抗体の能力の比較を示す。レーン1:ネガティブ・コ
ントロール抗体;レーン2:11R2F8;レーン3:
12R13D7。
【図6】図6は、カポジ肉腫細胞系(白丸)並びに悪性
の縦隔リンパ腫に罹った患者の胸水から由来する平滑筋
細胞(N1072細胞)(黒丸)に対するオンコスタチ
ンMの成長増強活性を示す。CHO細胞に発現された組
換えオンコスタチンMを示したように濃度を増加しつつ
加えた。
【図7】図7は、生体外で精製したオンコスタチンM
(黒い記号)又は#38HTLV−II感染細胞系から
の調整された培地(「CM」)(白い記号)の何れかに
より処理されたカポジ肉腫細胞系の成長に対する抗オン
コスタチンMモノクローナル抗体の効果を示す。1R1
0F11(Aab)又は11R2F8(Bab)の何れ
かを、濃度を上げつつ精製したオンコスタチンM又は#
38調整培地(「CM」)の存在下培養した細胞に加え
た。
フロントページの続き (71)出願人 591120273 オンコジェン アメリカ合衆国ワシントン州 98121 シ アトルファースト アベニュー 3005 (72)発明者 シド ゼット サラフディン アメリカ合衆国カリフォルニア州 91030 サウスパサデナ レイモンディール ド ライブ 410 アパートメント 41 (72)発明者 シュージ ナカムラ アメリカ合衆国カリフォルニア州 91030 サウスパサデナ レイモンディール ド ライブ 400 アパートメント 48 (72)発明者 ロバート シー ガロ アメリカ合衆国メリーランド州 20817 ベセスダソーンデン テラス 3513 (72)発明者 スーザン エフ ラドカ アメリカ合衆国ワシントン州 98103 シ アトルナンバー 203 ノース サーティ フイフス ストリート 909 (72)発明者 ピーター エス リンスレイ アメリカ合衆国ワシントン州 98119 シ アトルナインス アベニュー ウエスト 2430 (72)発明者 モハメド ショーヤブ アメリカ合衆国ワシントン州 98119 シ アトルウエストモント ウエー 2405

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オンコスタチンMと反応性を有する抗原
    結合部位を有する、カポジ(Kaposi)細胞成長阻
    害活性抗体又はそのフラグメントを有効成分として含有
    するカポジ肉腫細胞の成長阻害剤。
  2. 【請求項2】 抗体又はそのフラグメントがモノクロー
    ナル抗体又はそのフラグメントである請求項1の剤。
  3. 【請求項3】 モノクローナル抗体フラグメントがFa
    b、F(ab’)又はFvフラグメントである請求項
    2の剤。
  4. 【請求項4】 抗体又は抗体のフラグメントがラベル、
    トキシン又は成長因子に複合している請求項1−3の何
    れか一つの項の剤。
  5. 【請求項5】 該抗体又はそのフラグメントの抗原結合
    部位が、モノクローナル抗体11R2F8の免疫特異結
    合を競合的に阻害できる請求項1−4の何れか一つの項
    の剤。
  6. 【請求項6】 抗体又はそのフラグメントがキメラ抗体
    又はそのフラグメントである請求項1−5の何れか一つ
    の項の剤。
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