JPH0634064B2 - 原子炉建屋 - Google Patents

原子炉建屋

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JPH0634064B2
JPH0634064B2 JP61108873A JP10887386A JPH0634064B2 JP H0634064 B2 JPH0634064 B2 JP H0634064B2 JP 61108873 A JP61108873 A JP 61108873A JP 10887386 A JP10887386 A JP 10887386A JP H0634064 B2 JPH0634064 B2 JP H0634064B2
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reactor
reactor building
building
wall
containment vessel
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卓士 松本
憲三 郡安
直丘 高松
ちとせ 高田
喜央 赤田
豊 村松
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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    • Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30—Nuclear fission reactors

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  • Housings And Mounting Of Transformers (AREA)
  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、沸騰水型原子炉等の原子炉を格納する原子炉
建屋に関する。
(従来の技術) 第11図および第12図は、沸騰水型原子炉を格納した
従来の原子炉建屋を示している。
この原子炉建屋においては、原子炉棟1内にコンクリー
ト製原子炉格納容器(以下、原子炉格納容器という)2
が格納されており、この原子炉格納容器2内に原子炉圧
力容器3が収納されている。この原子炉圧力容器3は原
子炉棟1の基礎スラブ4部に立設された原子炉圧力容器
ペデスタル5上に据付けられており、その周囲は原子炉
熱遮蔽壁6によって覆われている。また、原子炉格納容
器2においては、気密性、水密性および耐圧性機能が要
求されるため、そのコンクリート部分であるコンクリー
ト躯体7の内側に鋼板製のライナープレート8が貼られ
ている。また、原子炉格納容器2は、周囲に形成される
原子炉棟1とは分離された構造に構成されている。すな
わち、原子炉棟1の各階の床を形成する複数の床スラブ
9,9…の内側端とコンクリート躯体7の外周面とに間
隙が設けられている。このため、原子炉棟1内で水密性
や気密性、耐火性が要求される部屋10では、原子炉建
屋1と原子炉格納容器2との間にシール11を介装し、
部屋10を密閉構造としている。また、原子炉格納容器
2内はダイヤフラムフロア12によって下部のサプレツ
ションプール13と原子炉圧力容器3が設置されている
上部のドライウェル14とに分割されている。そして、
原子炉格納容器2の頂部の両側には、鉄筋コンクリート
造鋼板内張りの使用済燃料プール15、蒸気乾燥器・気
水分離器ピット16などが配置され、燃料取替床17の
上面から燃料取替作業が行なえるように形成されてい
る。この燃料取替床17の上部には天井走行クレーン1
8が装備されている。この天井走行クレーン18は、原
子炉棟1の外壁19,19の上部に立設した上部構造2
1,21に天井走行クレーン支持柱22,22を設け、
そしてこれらの天井走行クレーン支持柱22,22上に
設した天井走行クレーンレール20.20上を走行可能
とされている。また、原子炉棟1内には図示しないが各
種原子炉補助系機器を収容し、機器搬出入および従事者
等のために機器搬入用ロック、所員用エア・ロック、吊
上げ用床ハッチおよびエレベータ等が装備されている。
更に、原子炉格納容器2の外側の原子炉棟1には放射性
物質が外部へ放散されるのを防止する二次納容器として
の機能が必要な部分があり、その二次格納容器のバウン
ダリとしての壁、床等は気密性等が要求されることにな
る。従って、原子炉建屋は二次格納容器と二次格納容器
以外の部分から構成されており、その原子炉建屋に収納
されている機器は、二次格納容器内に設置すべき機器と
二次格納容器以外の部分に設置すべき機器がある。第9
図に示すような原子炉棟1が独立の建屋の場合には、原
子炉棟1内において二次格納容器の外側に二次格納容器
以外の部分を設置することになり、そのため二次格納容
器のバウンダリの壁の位置は各階で異ったものとなって
おり、上下階で連続したものとはなっていない。
第13図から第15図は原子炉格納容器2に代えて、気
密性、水密性、耐圧性の機能を全部有する鋼製原子炉格
納容器23を収納した原子炉建屋を示す。
この従来例においては、原子炉棟1の周囲に付属棟24
が構成されており、鋼製原子炉格納容器23は、コンク
リート躯体7と分離されており、このコンクリート躯体
7は、原子炉棟1内の床スラブ25や横梁(図示せず)
と結合され、一体構造となっている。
また、鋼製原子炉格納容器23で構成される原子炉棟1
の上部構造については、第13図および第14図に示す
ように、天井走行クレーン18および天井走行クレーン
レール20の側の2面の上部構造21,21は、一方を
原子炉棟1の外壁19に、もう一方をクレーン支持柱下
部26で支持されているか、または第15図に示すよう
に天井走行クレーン18および天井走行クレーンレール
20側の2面の上部構造21,21は、その両側を原子
炉棟1の外壁19,19に支持されている。
また、特開昭60−111990号公報により、原子炉
棟、原子炉格納容器等の構造に関し、「コンクリート製
の原子炉格納容器が、燃料プール下床部と蒸気乾燥器・
気水分離器ピット下床部とを除いてその外周壁を原子炉
棟の横はりや床スラブと一体に結合され、全体として一
体構造物に構成された原子炉建屋の構造」が提案されて
いる。
(発明が解決しようとする問題点) 一方、高地震帯地域の硬質地盤上に原子炉施設を設置す
る場合、大地震時には原子炉棟に作用する地震力が大き
くなり、原子炉格納容器に生じる応力が大きくなる可能
性がある。
また、前述の特開昭60−111990号公報の「原子
炉」による建屋を採用しても、通常の壁厚、床スラブ厚
を持つ原子炉棟では、原子炉棟と原子炉格納容器との剛
性比がほぼ等しくなり、原子炉棟と原子炉格納容器との
一体化(燃料プール下床部および蒸気乾燥器・気水分離
器ピット下床部を除く)による原子炉格納容器に対する
地震荷重の大きな低減効果を得ることができないおそれ
がある。更に、燃料プール下床部および蒸気乾燥器・気
水分離器ピット下床部で原子炉棟と原子炉格納容器が一
体化されていないため、原子炉棟と原子炉格納容器との
間の地震荷重の分担がバランスよく行なわれないおそれ
があった。
これらの理由により特開昭60−111990号公報に
原子炉棟を高地震帯地域の硬質地盤上に設置したした場
合においても、原子炉格納容器に作用する地震荷重を小
さくすることが困難であり、原子炉格納容器の地震時の
応力を低減することは期待できず、原子炉格納容器の耐
震性を向上させることが困難であった。
更に、原子炉格納容器を内部に収納した原子炉建屋に関
し、第11図から第15図に示す従来例および特開昭6
0−111990号公報によって提案された構造は、そ
れぞれ原子炉棟が独立建屋であるため、大地震時には原
子炉棟の耐震性および安定性の向上をはかることが望め
なかった。
また、従来技術によると、原子炉棟1の上部には天井走
行クレーン18を収容し、その天井走行クレーン18は
レール、ガータ、クレーン支持柱を介してクレーンレー
ル側を原子炉棟1の外壁19に支持されているか、また
は片側を原子炉棟1の外壁19に、もう一方を天井走行
クレーン支持柱下部26かあるいは支持壁により支持さ
れている。従って、原子炉棟1の上部構造の重量が重く
なっているか、あるいは、原子炉棟1の上部構造が偏心
し、地震時にねじり応力が生じるおそれがあった。その
ため、原子炉を高地震帯地域の硬質地盤上に設置した場
合、大地震時には原子炉棟1の安定性の向上をはかるこ
とが困難であった。
更に、原子炉施設を高地震帯地域の硬質地盤上に設置し
た場合、原子炉棟には大きな地震荷重が生じるが、これ
に耐えるだけの剛性がなかったり、あるいは、バランス
よく剛性をとるような建屋構造となっていないため、原
子炉棟の耐震性の向上をはかることが望めなかった。
そして、二次格納容器のバウンダリとしての壁等は気密
性等が要求されるため、そのバウンダリの面積は小さい
方が好ましいが、原子炉棟が独立であるために、二次格
納容器のバウンダリの壁の位置は上下階で連続したもの
となっていなかったために、二次格納容器バウンダリの
面積を縮小することは難しかった。
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、大地
震時の原子炉格納容器の耐震性および原子炉建屋の地震
時安定性を含めた耐震性を向上させ、原子炉施設全体の
地震時の安全性・信頼性を向上させることのできる原子
炉建屋を提供することを目的とする。
〔発明の目的〕
(問題点を解決するための手段) 本発明の原子炉建屋は、原子炉棟内にコンクリート製原
子炉格納容器を収納した原子炉建屋において、前記原子
炉棟の全床スラブを前記コンクリート製原子炉格納容器
の外周壁と一体的に結合し、前記原子炉棟の外壁に付属
棟の全床を一体的に結合して設け、前記原子炉棟の上部
に天井走行クレーンをそのクレーンスパンを原子炉棟の
外壁スパンより狭くするとともに、天井走行クレーンが
走行する一対の天井走行クレーンレールを支承する一対
の上部構造を、前記原子炉棟の外壁と独立している支持
構造によって支持したことを特徴とする。
(作 用) 原子炉施設を高地震帯地域の硬質地盤上に設置する場
合、大地震時には原子炉棟や、原子炉格納容器にかかる
地震荷重が大きくなる可能性がある。
本発明においては、原子炉棟と原子炉格納容器とを全床
にわたって一体化し、更に原子炉棟に付属棟をもう一体
化して設置することにより原子炉建屋を形成している。
従って本発明においては、原子炉棟、原子炉格納容器お
よび付属棟からなる原子炉建屋全体の剛性が増加し、原
子炉格納容器の地震荷重の一部をバランスよく原子炉
棟、付属棟に分担させることができ、このため地震時に
原子炉格納容器に作用する応力を大きく低減することが
できる。
また、原子炉棟に付属棟を一体的に連結設置したこと、
および原子炉棟の上部に設けた天井走行クレーン等を軽
くしたことにより、原子炉建屋の重心が低くなると共に
原子炉建屋下部の底面積が大きくなる。よって地震時の
原子炉建屋の安定性が増大し、また原子炉建屋の耐震性
も向上し、その結果炉内機器を含めた原子炉建屋内機器
の耐震性も向上させることができる。
更に、原子炉棟と原子炉格納容器とを一体化したことに
より、原子炉建屋と原子炉格納容器との間に、従来のよ
うに部屋の気密性や水密性を保つためにシールを介装す
る必要がなく、従ってシールの保守・点検も不要とな
る。
(実施例) 以下、本発明の実施例を第1図から第10図について説
明する。
第1図から第3図は本発明に係る原子炉建屋を沸騰水型
原子炉に適用した例を示す。本実施例はコンクリート製
の原子炉格納容器に適用した例を示す。
また、従来と同一部分には同一符号を付してある。
図中、符号31は沸騰水型原子炉用の原子炉棟である。
この原子炉棟31内には、気密性、水密性を確保する内
側のライナープレート33と、構造耐力を確保する外側
のコンクリート躯体34とからなるコンクリート製の原
子炉圧力容器32が設けられている。この原子炉圧力容
器32内には従来と同様にして、原子炉圧力容器3が原
子炉圧力容器ペデスタル5上に設置されている。
本実施例においては、原子炉棟31と原子炉圧力容器3
2とを原子炉棟の全床にわたって一体的に結合してい
る。すなわち、本実施例においては、原子炉棟31の各
階の床を形成する全部の床スラブ35,35…をそれぞ
れ原子炉圧力容器32のコンクリート躯体34と一体的
に連結し、更に使用済燃料プール15の下床部36およ
び蒸気乾燥機・気水分離機ピット16の下床部37を原
子炉圧力容器32のコンクリート躯体34の上端部とそ
れぞれ一体的に連結している。実際には、図示しないが
コンクリート躯体34と各床スラブ35,下床部36,
37との鉄筋をそれぞれ連結して設け、両部分に亘って
同時にコンクリートを打設して養生させて一体的に結合
する。
また、本実施例においては、原子炉棟31の外側を取囲
むようにして付属棟39をその原子炉棟31と一体的に
結合して設けている。更に説明すると、付属棟39の高
さはダイヤフラムフロア12が設けられている高さとさ
れており、付属棟39の各床40,40をそれぞれ原子
炉棟31の外壁41を介して原子炉棟31の各床スラブ
35,35と連結するようにして一体的に結合されてい
る。
これにより、本実施例においては原子炉棟31,原子炉
圧力容器32および付属棟39が全体として一体的に結
合されていることとなる。
そして、本実施例においては、原子炉棟31の外壁41
を二次格納容器のバウンダリの壁とし、外壁41より内
側の原子炉棟31内の部屋を二次格納容器とし、外壁4
1より外側の付属棟39内の部屋を二次格納容器以外の
部分としている。
そして、本実施例においては、原子炉棟31の上部に設
ける天井走行クレーン42のクレーンスパンを原子炉棟
31の外壁41のスパンより狭くしている。すなわち、
原子炉棟31内に両端(第1図から第3図において左右
端)の外壁41,41と原子炉格納容器32との中間
に、その外壁41から内側へ独立させて支持構造となる
天井走行クレーン支持柱下部43,43が原子炉棟31
の頂部まで達するようにして立設されている。この両端
部の天井走行クレーン支持柱下部43,43の上部に天
井走行クレーン42が走行する一対の天井走行クレーン
レール44,44を支承する上部構造45,45が立設
されている。そして、各上部構造45の内側にそれぞれ
天井走行クレーン支持柱46,46が固設され、これら
の天井走行クレーン支持柱46,46上に天井走行クレ
ーンガーダ47,47を介して天井走行クレーンレール
44,44が固定されている。
次に、本実施例の作用を説明する。
作用A 原子炉棟31と原子炉圧力容器32とを一体的に結合す
ることにより、下記の作用がある。
すなわち、原子炉棟31内に収納される原子炉圧力容器
32のコンクリート躯体34の外周部を原子炉31の床
スラブ35,使用済燃料プール15および蒸気乾燥器・
気水分離器ピット16の下床部36,37および壁28
と一体に連結して一体構造物とすることにより、原子炉
棟31と原子炉圧力容器32との間に、部屋の水密性や
気密性を保つためのシールを介装する必要がなくなり、
そのシールの保守点検も不要になる。
作用B 原子炉棟31と付属棟39を一体的に結合することによ
り、下記の作用がある。
(1) 原子炉棟31に付属棟39を一体的に結合する
ことにより、原子炉建屋の下部の重量が重くなり原子炉
建屋の重心が低くなり、かつ原子炉建屋の底面積も増大
しているので、原子炉建屋の地震時の安定性・耐震性が
向上される。
(2) 原子炉棟31の外側に付属棟39があり、二次
格納容器内に設置する必要のある機器を原子炉棟31内
に設置し、二次格納容器以外の部分に設置する必要のあ
る機器は付属棟39内に設置する。これにより、原子炉
棟31の外壁41が二次格納容器バウンダリの壁とな
る。また、この外壁41の位置は上下階が連続したもの
となり、従って二次格納容器バウンダリの面積を縮小す
ることが可能となる。
作用C 原子炉棟31と原子炉圧力容器32との一体化、原子炉
棟31と付属棟39との結合および原子炉棟31の上部
に設けた天井走行クレーン42等の構造を軽く形成した
ことにより下記の作用がある。
(1) 地震時に原子炉圧力容器32に加わる地震荷重
の一部をバランス良く原子炉棟31と付属棟39とへ分
担させることができ、原子炉圧力容器32の地震時の応
力を小さくすることができる。このため、原子炉棟31
は原子炉圧力容器32に作用する地震荷重の一部を分担
することになるが、本発明によれば原子炉棟31に付属
棟39を結合して原子炉建屋の剛性を強化しているので
特に問題とはならない。
(2) 原子炉棟31に付属棟39を結合して一体化し
ているので、原子炉建屋の剛性が高くなり、また、原子
炉棟31の上部の構造を軽くし、下部を付属棟39で重
くしているので、地震時の原子炉建屋の応答は小さくな
り、原子炉建屋内の機器系の耐震性が向上する。
(3) 原子炉圧力容器32のサプレツションプール1
3部分では、原子炉の通常運転時および事故時におい
て、サプレツションプール水49の水温変化やサプレツ
ションプール13内の圧力変化により、水力学的動荷重
が発生し、この荷重が原子炉圧力容器32の内壁に作用
する。このようにして原子炉圧力容器32の内壁に作用
する場合、原子炉圧力容器32の脚部(基部)に大きな
応力が発生する。しかし、前述したように本発明により
原子炉圧力容器32に発生する応力を低く抑えることが
できる。
なお、原子炉棟31上の天井走行クレーン42を支承す
る上部構造45を支持する支持構造としては、第5図に
示すように、前記実施例の天井走行クレーン支持柱下部
43の代りに、天井走行クレーン支持壁48を用いても
よい。また、必要に応じて天井走行クレーン支持柱下部
43と天井走行クレーン支持壁48とを混在させてもよ
い。
次に、前記各実施例による効果を説明する。
効果A 原子炉棟31と原子炉圧力容器32とを一体的に結合す
ることにより、下記の効果が得られる。
すなわち、一体構造物とすることにより、原子炉棟31
内の各床と原子炉圧力容器32との接続部の気密が保た
れているので、シールを介装しなくても各部屋の気密
性、水密性、防火性を保つことができる。このため、複
雑なシール介装を省略できるため、建設・施工性が向上
する。更に、運転開始後にはシールの保守・点検が不要
になるため、経済性が向上する。
効果B 原子炉棟31に付属棟39を結合することにより、下記
の効果が得られる。
(1) 原子炉棟31と付属棟39とを結合し、原子炉
建屋の下部を重くしているので、原子炉建屋の重心は低
くされており、かつ原子炉建屋の底面積が本実施例では
付属棟39の結合により、原子炉建屋の底面積が約2倍
と大きく増大しているため、地震時の原子炉建屋の耐震
性、安定性が向上している。
また、安定性の向上を第6図により説明する。
同図(a)は従来例の原子炉建屋が地震時に浮上った状
態を示し、同図(b)は本実施例の原子炉建屋が浮上が
った状態を示している。従来例と本実施例とにおける原
子炉建屋の長さをl,l′とし、地震時の原子炉建屋の
浮上がり長さをx,x′とし、接地率を求めて示したも
のが同図(c)である。同図(c)より、本実施例にお
いては地震時にも原子炉建屋はほとんど浮上らないが、
従来例では浮上りが生じていることがわかり、本発明に
より、地震時の安定性が向上していることがわかる。
(2) 原子炉棟31の外側に付属棟39があり、二次
格納容器に設置する必要のある機器を原子炉棟31内に
設置し、二次格納容器以外の部分に設置する必要のある
機器は付属棟39内に設置する。これにより、原子炉棟
31の外壁41が二次格納容器バウンダリの壁となり、
壁の位置は上下階が連続したものとなり、従って二次格
納容器バウンダリの面積を縮小することが可能となり、
二次格納容器としての健全性が向上する。
効果C 原子炉棟31と原子炉圧力容器32との一体化、原子炉
棟31と付属棟39との結合および原子炉棟31の上部
にスパンの狭い天井走行クレーン42等の上部の構造を
設けたことにより、下記の効果が得られる。
(1) 地震時に原子炉圧力容器32に加わる地震荷重
の一部をバランスよく原子炉建屋へ分担させることがで
き、原子炉圧力容器32の地震時の応力を小さくするこ
とができ、原子炉圧力容器32の地震時の安全性、信頼
性が向上する。
すなわち、第7図に示すように、従来の原子炉格納容器
2に作用する応力を1.0とし、本実施例の原子炉圧力
容器32に作用する応力を比較すれば、従来例に対して
本実施例の原子炉圧力容器32の基部に作用する応力は
数10%低減することがわかる。
(2) 上下地震動に対して、従来例では原子炉棟1内
の床スラブ9等は原子炉格納容器2側で拘束していない
ので片持梁状となり、第8(a)に示すように床が変形
する。これに対して本実施例においては、原子炉棟31
内の床スラブ35等は原子炉圧力容器32と一体であり
両持梁状となり、同図(b)に示すように床の変形が小
さくなり、原子炉建屋の耐震性が向上する。
(3) また、原子炉建屋の剛性増加および原子炉圧力
容器32の地震荷重の低下に伴い、原子炉建屋内、ある
いは原子炉圧力容器32内に配置されるポンプ等の機器
・配管等の耐震性も向上する。すなわち、第9図の原子
炉建屋の共振曲線に示すように、共振時における応答加
速度倍率は本実施例の方が従来例より数10%低い。
また、本実施例によれば原子炉建屋の耐震性も大きく向
上している。
耐震性の向上を第10図により説明する。同図(a)は
従来例の原子炉建屋の形状、同図(b)は本実施例の形
状を略示している。同図(c)は原子炉建屋の全重量を
1.0とした場合の、各階が支える当該階以上の全重量
の比を従来例と本実施例とに対応して示したものであ
り、横軸に重量の比を、縦軸に各階の位置を示すもの
で、物理的には各階に1Gの加速度が加わった時のせん
断力の分布を示すものである。よって、各階の重量比が
小さい程、それより上の階の重量が軽いことを示す。
第10図(a)に示す従来の原子炉建屋は、上端から下
端まで全く同じ重量分布であると仮定したもので、その
傾きは同図(c)の直線aとなる。ここで、同図(b)
に示すようにこの原子炉棟に付属棟を設置して本実施例
ように構成すると、その重量分布は同図(c)の折線b
に示すように末広がりの線図となり、重量分布は原子炉
建屋の上部が軽く、下部が重い、いわゆる低重心構造と
なっていることがわかる。
(4) 原子炉圧力容器32内のサプレッションプール
水49の作用による水力学的動荷重に対しても、原子炉
建屋が荷重の一部を負担するので、原子炉圧力容器32
の荷重負担が軽減され、原子炉圧力容器32の信頼性が
向上する。
〔発明の効果〕
このように本発明は構成され作用するものであるから、
大地震時の原子炉格納容器の耐震性および原子炉建屋の
地震時安定性を含めた耐震性を向上させ、原子炉施設全
体の地震時の安全性・信頼性を向上させることができる
等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原子炉建屋の一実施例を示す縦断側面
図、第2図は第1図のII−II線に沿った断面図、第3図
は第1図のIII−III線に沿った断面図、第4図は第1図
のIV部拡大図、第5図は本発明の他の実施例を示す第2
図同様の断面図、第6図(a),(b)はそれぞれ従来
例と本実施例の地震時の浮上り状態を示す縦断側面図、
第6図(c)はそれぞれの安定性の比較図、第7図は従
来例と本実施例による原子炉格納容器の基部の地震時の
応力の比較図、第8図(a),(b)はそれぞれ従来例
と本実施例の上下地震動による動作を示す縦断面図、第
9図は従来例と本実施例による原子炉建屋内の機器の耐
震設計に用いられる応答スペクトルの比較図、第10図
(a),(b)はそれぞれ従来例と本実施例の外形形状
を示す概略図、第10図(c)は原子炉建屋の各階が支
える重量に対する総重量の比較の比較図、第11図は従
来例を示す縦断側面図、第12図は第11図のXII−X
II線に沿った断面図、第13図は他の従来例を示す縦断
側面図、第14図は第13図のXIV−XIV線に沿った断
面図、第15図は他の従来例を示す縦断側面図である。 31……原子炉棟、32……原子炉圧力容器、33……
ライナープレート、34……コンクリート躯体、35…
…床スラブ、36,37……下床部、39……付属棟、
40……床、41……外壁、42……天井走行クレー
ン、43……天井走行クレーン支持柱部、44……天井
走行クレーンレール、45……上部構造、46……天井
走行クレーン支持柱。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 ちとせ 東京都港区芝浦1丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 赤田 喜央 東京都港区芝浦1丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 村松 豊 東京都港区芝浦1丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉棟内にコンクリート製原子炉格納容
    器を収納した原子炉建屋において、前記原子炉棟の全体
    スラプを前記コンクリート製原子炉格納容器の外周壁と
    一体的に結合し、前記原子炉棟の外壁に付属棟の全床を
    一体的に結合して設け、前記原子炉棟の上部に天井走行
    クレーンをそのクレーンスパンを原子炉棟の外壁スパン
    より狭くするとともに、天井走行クレーンが走行する一
    対の天井走行クレーンレールを支承する一対の上部構造
    を、前記原子炉棟の外壁と独立している支持構造によっ
    て支持したことを特徴とする原子炉建屋。
  2. 【請求項2】支持構造は、原子炉棟の外壁と独立させて
    設けた天井走行クレーン支持柱下部によって形成されて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の原子
    炉建屋。
  3. 【請求項3】支持構造は、原子炉棟の外壁と独立させて
    設けた天井走行クレーン支持壁によって形成されている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の原子炉建
    屋。
  4. 【請求項4】原子炉棟内と付属棟内とを仕切っている原
    子炉棟の外壁を、二次格納容器バウンダリの壁としたこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の原子炉建
    屋。
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