JPH0634182U - 可変容量ベーンポンプ - Google Patents
可変容量ベーンポンプInfo
- Publication number
- JPH0634182U JPH0634182U JP6919992U JP6919992U JPH0634182U JP H0634182 U JPH0634182 U JP H0634182U JP 6919992 U JP6919992 U JP 6919992U JP 6919992 U JP6919992 U JP 6919992U JP H0634182 U JPH0634182 U JP H0634182U
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- Japan
- Prior art keywords
- cam ring
- passage
- discharge port
- vane pump
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- Rotary Pumps (AREA)
- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】騒音低減用の小断面積の通路を容易に高い精度
で形成することのでき、安定して騒音低減化を達成でき
るベーンポンプを提供すること。 【構成】 吸入ポート2aと吐出ポート2bとの間の吐
出側の閉じ込み部2cを吐出ポート2bに連通させる小
断面積のヒゲ溝31を、カムリング3に形成した構成と
した。
で形成することのでき、安定して騒音低減化を達成でき
るベーンポンプを提供すること。 【構成】 吸入ポート2aと吐出ポート2bとの間の吐
出側の閉じ込み部2cを吐出ポート2bに連通させる小
断面積のヒゲ溝31を、カムリング3に形成した構成と
した。
Description
【0001】
本考案は、自動変速機の油圧源などとして適用される可変容量べーンポンプに 関し、特に、低騒音化を達成するために、吐出ポートに連通した小断面積の通路 を有するものに関する。
【0002】
従来、可変容量べーンポンプとしては、例えば、実開昭63−104689号 公報に記載されたものなどが知られている。
【0003】 この可変容量べーンポンプは、カムリングを収容したケーシングの側面に、吐 出ポートに連通して複数のヒゲ溝(小断面積の通路)が形成された構造となって いる。
【0004】 したがって、ベーンが回転すると、ベーンの負圧側と正圧側とが複数のヒゲ溝 を介して段階的に連通し、この通路面積が段階的に増大していく。このため、負 圧から正圧への圧力変化が徐々に進行し、圧力変化は円滑なものとなる。これに より、ベーン間のオーバーシュート圧力の発生を抑えて、騒音を低減することが できる。
【0005】
ところで、上述の従来技術のベーンポンプでは、ヒゲ溝(小断面積の通路)を 形成するにあたって、ケーシングを以下のような手順で加工を行っている。
【0006】 まず、ケーシングを製造するが、この場合、鋳造により成形する。この時、吐 出ポートや吸入ポートが型成形される。そして、ケーシングの表面を研削し、さ らに、吐出ポートに連通したヒゲ溝をエンドミルなどで切削加工する。その後、 ケーシングの表面の外周部のケーシングどうしの合わせ面を研削し、この面を基 準証として他の部分の加工を行うようにしている。
【0007】 しかしながら、上述のような加工を行うにあたって、以下に述べる問題があっ た。
【0008】 ヒゲ溝(通路)を切削加工する際には、吐出ポートを基準として加工を行う が、この基準となる吐出ポートとヒゲ溝とが回転方向に位置しているため、回転 方向で位置を合わせるのが難しく手間がかかるし、鋳造であるから吐出ポートの 寸法精度が低いことから通路の位置精度も悪くなる。
【0009】 ヒゲ溝(通路)をエンドミルで切削加工した後に、基準証となるケーシング 表面を研削するが、この研削の際に、ヒゲ溝の周囲も研削することになるから、 ヒゲ溝の位置が研削前と後とで異なることになり、これによっても、精度を高く 保つことが困難となる。
【0010】 上述のように、ヒゲ溝の位置精度が低くて加工のバラツキが生じると、オー バーシュート圧力の発生抑制効果が低下し、騒音の低減能力が低下する。
【0011】 本考案は、上述の従来の問題点に着目して成されたもので、騒音低減用の小断 面積の通路を容易に高い精度で形成することのでき、安定して騒音低減化を達成 できるベーンポンプを提供することを目的としている。
【0012】
そこで、本考案では、ケーシングではなしにカムリングの方に小断面積の通路 を形成するようにして上記目的を達成するようにした。
【0013】 すなわち、本考案の可変容量べーンポンプは、複数のベーン及びロータ,カム リング,リターン用スプリング,吸入ポート,吐出ポートを有し、ケーシングに 対しカムリングを揺動させ、ロータとカムリングとの偏心量を変化させることに より吐出流量を調整する可変容量ベーンポンプにおいて、前記吐出ポートと吸入 ポートとの間の吐出側閉じ込み部を吐出ポートに連通させる小断面積の通路を、 カムリングに形成した構成とした。
【0014】 なお、前記通路は、カムリングの側面の両方あるいはいずれか一方に形成する ようにしてもよい。
【0015】 また、前記通路は、ベーン回転方向に対して断面積が徐々に大きくなるよう断 面積変化した形状に形成してもよい。
【0016】
まず、製造の手順について説明すると、ケーシングは、従来通り鋳造により成 形し、その際に、吐出ポートや吸入ポートも成形する。一方、カムリングは、通 常、焼結成形により形成しているもので、請求項2記載のポンプのように、通路 をカムリングの側面に形成する場合には、カムリングの成形の際に、通路も一緒 に成形することができる。その後、カムリングをケーシングに組み付けると、カ ムリングに形成した通路がケーシングの吐出ポートと連通されることになる。
【0017】 なお、通路を焼結により成形しない場合には、カムリングの揺動中心などを基 準として加工するが、カムリングは、焼結成形により寸法精度が高いから、通路 の位置精度も高くなる。
【0018】 次に、ポンプ作動時について説明すると、吐出側閉じ込み部では、ベーンの回 転に伴って、まず、ベーンがカムリングに形成した小断面積の通路に到達し、こ の通路を介してベーンの負圧側が正圧側である吐出ポートと連通する。そしてさ らにべーンが回転すると、ベーンが吐出ポートに達して負圧側と制圧側とが完全 に連通する。
【0019】 したがって、負圧から正圧への圧力変化が徐々に進行することで、圧力のオー バーシュートの発生が抑制され、騒音が低減される。
【0020】 また、請求項2のベーンポンプで、通路を、カムリングの両側面に形成してい る場合には、通路に吐出ポートの圧力がかかった際に、両面から均一にかかるこ とになる。
【0021】 また、請求項3では、通路の断面積が、ベーン回転方向に対して徐々に大きく なっていて、ベーンの回転に伴う負圧側と正圧側とを連通させる通路断面積が徐 々に増大していくため、圧力変化が徐々に進行し、圧力変化が円滑となり、圧力 のオーバーシュート抑制能力が向上する。
【0022】
以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
【0023】 図2は実施例の可変容量べーンポンプPを示す断面図であって、この可変容量 べーンポンプPのケーシングは、ハウシング1およびハウジング2からなってお り、これらによって形成される空間内にカムリング3,ロータ4,複数のベーン 5,ベーンリング8などが設けられている。なお、前記ロータ4は、図示を省略 した回転軸によって回転駆動されるようになっている。
【0024】 図3は、図2のS3−S3線に沿って見た図であって、この図に示すようにカ ムリング3は、ハウシング1およびハウジング2に固着されたピボット6を支点 として揺動可能に設けられ、さらに、リターン用スプリング7によってロータ4 との偏心量が増大する方向に付勢されている。
【0025】 前記カムリング3の外周に沿って、レバー状のピストン9が設けられている。 このピストン9は、ピン10を支点として揺動可能に設けられていて、これによ りカムリング3を押圧するようになっている。なお、ピストン9の背面側には、 油室11が形成されている。
【0026】 前記ハウジング2には、図1の説明図に示すように、カムリング3の内周部に 沿うようにして吸入ポート2aおよび吐出ポート2bが形成されている。すなわ ち、カムリング3がピボット6を中心に回動することで各ポート2a,2bの開 口面積が変化する構造となっている。
【0027】 また、前記カムリング3には、ハウジング2の両ポート2a,2b間の吐出側 の閉じ込み部2cの位置において、吐出ポート2bに一端部が重なるようにして 小断面積のヒゲ溝(通路)31が形成されており、このヒゲ溝31は、吸入ポー ト2a側の先端から吐出ポート2bに重なる位置までは、吐出ポート2b側ほど 徐々に断面積が大きくなる形状に形成されている。また、前記ヒゲ溝31は、図 4の断面図に示すように、対称形状・同一寸法のものがカムリング3の両側面に 形成されている。
【0028】 なお、図1に示しているように、前記ヒゲ溝31の吸入ポート2a側の先端と 吸入ポート2aとの間隔Lは、ベーン5のピッチPよりも僅かに小さな寸法に設 定されている。
【0029】 次に、実施例の作用について説明する。
【0030】 a)製造時 製造の手順について説明すると、ハウジング1,2は、それぞれ、鋳造により 成形するもので、その際に、吸入ポート2aや吐出ポート2bも成形することに なる。
【0031】 一方、カムリング3は、焼結成形により形成するもので、この成形の際に、ヒ ゲ溝31も一緒に成形することになる。
【0032】 その後、カムリング3をピボット6でハウジング2に組み付けると、ヒゲ溝3 1が、図1に示すように、吐出ポート2bと連通される位置に配置される。
【0033】 以上のように、ヒゲ溝31を形成するにあたり切削加工が不要となる。
【0034】 b)ポンプ作動時 ポンプPを作動させると、閉じ込み部2cでは、ベーン5の回転に伴って、ま ず、ベーン5がカムリング3に形成したヒゲ溝31に到達し(図1の状態)、こ のヒゲ溝31を介してベーン5の負圧側が正圧側である吐出ポート2bと連通す る。それからべーン5が回転すると、ヒゲ溝31の負圧側と正圧側とを連通する 部分の断面積が徐々に拡大していき、最後には、ベーン5が吐出ポート2bに達 して負圧側と制圧側とが完全に連通する。
【0035】 このように、ヒゲ溝31により、負圧から正圧への圧力変化が徐々に進行する ことで、圧力のオーバーシュートの発生が抑制され、騒音が低減される。
【0036】 また、ヒゲ溝31によりベーン5の負圧側と正圧側とを連通するときには、カ ムリング3の両側面のヒゲ溝31,31により同時に連通することになり、両者 は、対称形状・同一寸法であるから、オイルがヒゲ溝31,31を通過する際に カムリング3に対して作用する油圧は、カムリング3に対して両面から均一にか かることになり、カムリング3がハウジング1,2に対して片当り状態となるの を防止できる。したがって、カムリング3の片当りによる偏摩耗や焼けを防止で きる。
【0037】 以上説明してきたように、本実施例では、以下に列挙する効果が得られる。
【0038】 ヒゲ溝31は、カムリング3を焼結成形することで形成されるため、切削加 工が不要となって、加工の手間が省けるし、位置精度も高くなる。
【0039】 上記のように、ヒゲ溝31の位置精度が高くて加工バラツキが生じ難いため 、オーバーシュート油圧の発生を確実に抑制して、高い騒音低減性能が得られる 。
【0040】 ヒゲ溝31は、吸入ポート2a側の先端から吐出ポート2bに向かうにつれ て断面積が徐々に拡大する形状に形成しているため、負圧から正圧への圧力変化 が徐々に進行し、高いオーバーシュート油圧の発生抑制性能が得られる。
【0041】 ヒゲ溝31は、カムリング3の両面に対称形状・同一寸法で形成したため、 オイルがヒゲ溝31,31を通過する際にカムリング3に対して作用する油圧は 、カムリング3に対して両面から均一にかかることになり、カムリング3がハウ ジング1,2に対して片当り状態となるのを防止でき、これにより、カムリング 3の片当りによる偏摩耗や焼けを防止できる。
【0042】 以上、本考案の実施例を図面により説明したが、具体的な構成はこの実施例に 限られるものではない。
【0043】 例えば、実施例では、ヒゲ溝31をカムリング3の両側面に設けたものを示し たが、一側面のみに設けるようにしてもよい。
【0044】 また、実施例では、吸入ポート2aおよび吐出ポート2bの両方を、一方のハ ウジング2のみに形成したものを示したが、各ポート2a,2bの両方あるいは 一方は、ハウジング1,2の両方に形成するようにしてもよいし、あるいは、各 ポート2a,2bを、それぞれ、別個のハウジング2a,2bに形成するように してもよい。なお、各ポート2a,2bのいずれか一方あるいは両方をハウジン グ1,2の両方に形成するようにした場合には、通路は、カムリング3の両側面 に設けるのが好ましい。
【0045】 また、実施例では、通路としてカムリング3の側面に形成したヒゲ溝31を示 したが、例えば、カムリング3の内周からカムリング3内を貫通して、吐出ポー ト2bに至る孔で形成してもよいし、さらに、その数は、1〜複数まで任意に設 けてよい。
【0046】
以上説明したように、本考案の可変容量べーンポンプは、騒音低減用の小断面 積の通路を、寸法精度の高いカムリングに形成したため、通路の位置精度を高め て、安定した騒音低下性能が得られるという効果が得られる。
【0047】 さらに、請求項2記載の可変容量べーンポンプは、通路を、カムリングの側面 に形成するようにしたため、通路をカムリングの成形と同時に型成形することが でき、切削加工を不要として、通路の加工精度を高くできるとともに、加工の手 間を省くことができ、加えて、通路をカムリングの両側面に形成した場合には、 流体の流通圧を両側から均等に受けて、カムリングがケーシングに対して片当り 状態となるのを防止でき、これにより、カムリングの片当りによる偏摩耗や焼け を防止できる。
【0048】 また、請求項3記載の可変容量ベーンポンプは、通路を、ベーン回転方向に対 して断面積が徐々に大きくなるよう断面積変化した形状に形成したため、ベーン の回転に伴う圧力変化が徐々に進行して圧力変化が円滑となり、圧力のオーバー シュート抑制能力が向上し、騒音低減性能が向上する。
【図1】本考案実施例の可変容量べーンポンプの各ポー
トとカムリングとを示す説明図である。
トとカムリングとを示す説明図である。
【図2】実施例の可変容量べーンポンプを示す断面図で
ある。
ある。
【図3】実施例の可変容量べーンポンプを示す図2のS
3−S3線に沿って見た図である。
3−S3線に沿って見た図である。
【図4】本考案実施例の可変容量べーンポンプの要部を
示す拡大断面図(図1のS4−S4線による断面)であ
る。
示す拡大断面図(図1のS4−S4線による断面)であ
る。
1 ハウジング(ケーシング) 2 ハウジング(ケーシング) 2a 吸入ポート 2b 吐出ポート 3 カムリング 4 ロータ 5 ベーン 7 リターン用スプリング 31 ヒゲ溝(通路)
Claims (3)
- 【請求項1】 複数のベーン及びロータ,カムリング,
リターン用スプリング,吸入ポート,吐出ポートを有
し、ケーシングに対しカムリングを揺動させ、ロータと
カムリングとの偏心量を変化させることにより吐出流量
を調整する可変容量ベーンポンプにおいて、 前記吐出ポートと吸入ポートとの間の吐出側閉じ込み部
を吐出ポートに連通させる小断面積の通路を、カムリン
グに形成したことを特徴とする可変容量べーンポンプ。 - 【請求項2】 前記通路が、カムリングの側面の両方あ
るいはいずれか一方に形成されていることを特徴とする
請求項1記載の可変容量べーンポンプ。 - 【請求項3】 前記通路は、ベーン回転方向に対して断
面積が徐々に大きくなるよう断面積変化した形状に形成
されていることを特徴とする請求項1または2記載の可
変容量べーンポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6919992U JPH0634182U (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | 可変容量ベーンポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6919992U JPH0634182U (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | 可変容量ベーンポンプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0634182U true JPH0634182U (ja) | 1994-05-06 |
Family
ID=13395824
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6919992U Pending JPH0634182U (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | 可変容量ベーンポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0634182U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016061276A (ja) * | 2014-09-22 | 2016-04-25 | 日立オートモティブシステムズステアリング株式会社 | 可変容量形ベーンポンプ |
-
1992
- 1992-10-05 JP JP6919992U patent/JPH0634182U/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016061276A (ja) * | 2014-09-22 | 2016-04-25 | 日立オートモティブシステムズステアリング株式会社 | 可変容量形ベーンポンプ |
| CN106151024A (zh) * | 2014-09-22 | 2016-11-23 | 日立汽车系统转向器株式会社 | 可变容量形叶片泵 |
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