JPH06342952A - 光ファイバ増幅器および光ファイバ伝送システム - Google Patents

光ファイバ増幅器および光ファイバ伝送システム

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JPH06342952A
JPH06342952A JP6048586A JP4858694A JPH06342952A JP H06342952 A JPH06342952 A JP H06342952A JP 6048586 A JP6048586 A JP 6048586A JP 4858694 A JP4858694 A JP 4858694A JP H06342952 A JPH06342952 A JP H06342952A
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JP
Japan
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optical
wavelength
optical fiber
light
terminal
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Application number
JP6048586A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Uno
智昭 宇野
Masahiro Mitsuta
昌弘 光田
Jiyun Odani
順 雄谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ファイバを伝送路として用いる光伝送シス
テムに於て、光ファイバを伝搬する波長帯域の異なる複
数の信号光をそれぞれ双方向に増幅することができる双
方向光ファイバ増幅器を提供する。 【構成】 光ファイバ増幅部10は波長1.48μmの
励起用半導体レーザ11、波長合成・分岐器12、エル
ビウムドープ光ファイバ13で構成される。2つの光合
成部20、30は、それぞれ光サーキュレータ21、波
長透過帯域1.54μm以下の光フィルタ22、波長透
過帯域1.55μm以上の光フィルタ23、光合波器2
4と光サーキュレータ31、波長透過帯域1.54μm
以下の光フィルタ32、波長透過帯域1.55μm以上
の光フィルタ33、光合波器34で構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバを伝送路と
して用いる光伝送システムに於て、光ファイバを双方向
に伝搬する波長帯域の異なる複数の信号光をそれぞれ増
幅することができる双方向の光ファイバ増幅器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバ増幅器は、希土類添加
光ファイバと、希土類元素を光学的に励起する励起用半
導体レーザ光源と、励起用半導体レーザ光を希土類添加
光ファイバに結合する光合波器と、光アイソレータとで
構成されている。入力信号と励起光が波長多重されて希
土類添加光ファイバ増幅器に入力されると、希土類添加
光ファイバは励起光によって反転分布状態にされ、その
結果信号光が増幅される。そして増幅された信号光が光
フィルタを通って出射される。ここで、希土類としてエ
ルビウムを用いた場合には、励起光として通常0.98μm
帯や1.45-1.5μm帯のレーザ光を使用する。光アイソレ
ータは、光ファイバ増幅器の利得が高い場合に、光ファ
イバ増幅器の内部あるいは外部に残留的に存在する反射
率により光の帰還を生じレーザ発振してしまう問題と、
同様の光の帰還でレーザ発振には至らないまでも雑音が
増加してしまう問題とを解消するために反射光の抑圧に
用いられている。光アイソレータは、相反作用により一
方向に進行する光は透過するが、逆方向に進行する光は
遮断する特性を有し、光ファイバ増幅器への光の帰還を
防ぐことができるが、反面これを用いた光増幅器に於て
は、一方向に進行する信号のみしか増幅できない。
【0003】これまでに、双方向の光増幅器としては、
図12に示すように、従来の光増幅器の構成から増幅の
方向性を決定する光アイソレータを省いた構成(下記の
文献1参照)のものが知られていた。
【0004】図12において、101、105は光ファ
イバ、102は光波長合波器、103は励起用半導体レ
ーザ、104は希土類添加ファイバである。この構成で
は光ファイバ伝送路の接続部やコネクタ部での残留反射
率により、上記したような伝送特性の劣化現象が起こる
(文献1:J. Haugen et al.,"Bidirectional Transmis
sion at 622Mb/s Utilizing Erbium-Doped Fiber Ampli
fiers", IEEE Photonics Technology Letters, vol.4,
p913(1992年))。
【0005】また双方向の光増幅器およびそれを用いた
システムとして、以下の文献もある。特開平5-224253号
公報、特開平5-227102号公報、および1993年電子情
報通信学会春季大会C−198、199(4-234,235ペ
ージ)、B−884(4-125ページ)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
文献1の従来例に於ては、光ファイバの接続点や光部品
等からのの伝送路中に内在する種々の残留反射率によ
り、前述したように雑音が増加するあるいは、光増幅器
がレーザ発振してしまう不安定性の問題を基本的に有し
ており、一般的な伝送路に適用されることは難しい。こ
の問題は、文献2に見られるように、一方向の光増幅器
構成においても常に光アイソレータが用いられているこ
とからも明らかである(文献2:島田他, ”光通信シス
テムの新時代を開く光ファイバ・アンプ,高速・長距離
伝送の実験相次ぐ”,NIKKEI ELECTRONICS, p43(1991.7.
1))。
【0007】そこで本発明では、光ファイバを伝搬する
波長帯域の異なる複数の信号光をそれぞれ双方向に増幅
することができる双方向光ファイバ増幅器を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光ファイバ増幅器は、希土類添加光ファイ
バと、前記希土類元素を光学的に励起する手段とで構成
されるいわゆる光ファイバ増幅部と、3端子の光サーキ
ュレータの内2端子に、それぞれ、前記光ファイバ増幅
部の利得帯域の内から異なる波長透過帯域を選択するた
めの波長帯域(甲)と波長帯域(乙)の光フィルタを介
して、光合波器が光学的に接続されて構成される光合成
部とを、前記光増幅部の光ファイバの両端に、それぞ
れ、前記光合成部の前記光サーキュレータの前記2つの
端子とは異なる端子を介して光合成部を接続した配置構
成からなり、前記光ファイバ増幅部の前記光増幅部とは
異なる端に接続された光合成部の光合波器から入射する
波長帯域(甲)の光は、前記光ファイバ増幅部の他方の
端に接続された光合成部の光合波器から増幅されて出射
し、前記光ファイバ増幅部の他方の端に接続された光合
成部の光合波器から入射する波長帯域(乙)の光は波長
帯域(甲)の光とは逆方向に増幅されて出射するように
構成されている。
【0009】また他の本発明の光ファイバ増幅器は、希
土類添加光ファイバと、前記希土類元素を光学的に励起
する手段とで構成される光増幅部と、第1の信号光を入
射し、第2の信号光を出射する第1のサーキュレーター
と、前記第2の信号光を入射し、前記第1の信号光を出
射する第2のサーキュレーターと、前記第1,第2の信
号光を入射する第1の光合成分岐器と、前記第1,第2
の信号光を出射する第2の光合成分岐器とを少なくとも
備え、前記第1、第2の光合成分岐器は、前記光増幅部
の利得帯域の内の波長帯域(甲)と波長帯域(乙)の合
分波を行うものであり、第1の3端子光サーキュレータ
の内の1端子は、前記第1の光合成分岐器の波長帯域
(甲)を入射する端子と接続され、第2の3端子光サー
キュレータの内の1端子は、前記第1の光合成分岐器の
波長帯域(乙)を入射する端子と接続され、第1の3端
子光サーキュレータの内の他の1端子は、前記第1の光
合成分岐器の波長帯域(乙)を出射する端子と接続さ
れ、第2の3端子光サーキュレータの内の他の1端子
は、前記第1の光合成分岐器の波長帯域(甲)を出射す
る端子と接続され、前記光増幅部の光ファイバの両端
に、それぞれ、前記第1および第2の光合成分岐器の前
記2つの端子とは異なる端子を接続しており、前記第1
の3端子光サーキュレータの前記2つの端子とは異なる
端子から入射する波長帯域(甲)の光は、前記第2の3
端子光サーキュレータから増幅されて出射し、前記第2
の3端子光サーキュレータから入射する波長帯域(乙)
の光は波長帯域(甲)の光とは逆方向に増幅されて出射
するように構成されている。
【0010】
【作用】本発明では、双方向の光増幅を行うために、2
つ異なる波長帯域をそれぞれの伝送方向の信号帯域とし
て割り当てることにより、それぞれの信号波長に対して
残留反射率による帰還ループができないようにしてい
る。さらに、波長帯域の異なる両方向の信号光がそれぞ
れ一台の光増幅器からなる光増幅部に入射するように、
光サーキュレータあるいは光波長の合成・分岐器により
光の合成部を構成している。これにより、雑音の増大
や、レーザ発振を引き起こす事無く、双方向の信号光の
増幅を可能にしている。
【0011】また、増幅部の希土類添加光ファイバ中で
は、指数関数的に増大する各々の方向に進行する信号強
度分布が互いに補完しあうように異なるため、信号間で
の干渉の影響を小さく抑さえることが出来る。
【0012】
【実施例】
(実施例1)以下、図面を用いて本発明の第1実施例に
ついて詳細に説明する。図1は第1実施例の構成を示す
模式図である。
【0013】図1において、10は光増幅部、20、3
0は光合成部で有り、11は波長1.48μmの励起用
半導体レーザ、12は波長合成.分岐器、13はエルビ
ウムドープ光ファイバ、21と31は光サーキュレー
タ、22と32は波長透過帯域1.54μm以下の光フ
ィルタ、23と33は波長透過帯域1.55μm以上の
光フィルタ、24と34は光合波分波器(光カプラ)、
25、35は光ファイバである。41は光ファイバ25
に入射する第1の信号光、42は光ファイバ35から出
射する増幅された第1の信号光、51は光ファイバ35
に入射する第2の信号光、52は光ファイバ25から出
射する増幅された第2の信号光である。
【0014】ここでエルビウムドープ光ファイバ13の
利得の波長特性を図2に示す。図に示すように光ファイ
バーは入射光の波長に対して利得特性をもっている。
【0015】次に光フィルタ22、23、32、33の
透過率の波長特性を図3に示す。光フィルタ21、32
は1.54μm以下の波長を透過させるものであり、光フィ
ルタ23、33は1.54μm以上の波長を透過させるもの
である。このようにフィルタの特性に対応させて、図1
に示した光フィルタ22、23、32、33は図1の中
に矢印で示している。長い矢印は1.54μm以上の波長の
光を透過させ、短い矢印は1.54μm以下の波長の光を透
過させるフィルタであるという意味である。
【0016】波長フィルタ22、23、32、33の働
きによって得られる本発明の光増幅器の左向きに進行す
る光に対する利得と、右向きに進行する光に対する利得
の波長特性を図4に示す。すなわち、図4は図2と図3
のかけ算で表わされる。すなわち、光フィルタ22、3
2を透過する光の利得特性は、図4の乙で表わされる波
長帯域であり、光フィルタ23、33を透過する光の利
得特性は波長帯域(甲)である。
【0017】光サーキュレータの働きについては、例え
ば電子通信学会:光・量子エレクトロニクス研究会報告
資料(OQE 79-20, "光ファイバ通信用小型光サーキュ
レータ)、(OQE 78-149, "光サーキュレータがもつ偏光
依存性除去の試み")に報告されているが、簡単に説明す
ると光を一定方向にしか回転させないものである。図1
を用いて説明すると光合波分波器24から光フィルタ2
1を透過した波長1.54μm以下の光が光サーキュレータ
21に入射したとする。この光は波長合成分岐器12に
入射することができる。
【0018】しかし、光合波分波器34から光フィルタ
32を透過した波長1.54μm以下の光が光サーキュレタ
31に入射しても、この光は光ファイバ13には入射す
ることはない。なぜなら光サーキュレータ31は光を一
定方向にしか回転させないものであるから、この光はサ
ーキュレータ31でカットされてしまうからである。
【0019】光ファイバ増幅部10は波長1.48μm
の励起用半導体レーザ11、波長合成.分岐器12、エ
ルビウムドープ光ファイバ13で構成される。また2つ
の光合成部20、30は、それぞれ光サーキュレータ2
1、波長透過帯域1.54μm以下の光フィルタ22、
波長透過帯域1.55μm以上の光フィルタ23、光合
波分波器(光カプラ)24と光サーキュレータ31、波
長透過帯域1.54μm以下の光フィルタ32、波長透
過帯域1.55μm以上の光フィルタ33、光合波分波
器(光カプラ)34で構成されており、それぞれの部分
において空間あるいは光ファイバを用いて光学的に結合
されている。
【0020】次にこの光ファイバ増幅器に信号光が入射
した場合について説明する。いま、光ファイバ25の左
側から波長1.535μmの信号光41が入射する。こ
の光41は光合波・分波器24で2つの光路に分割され
た後、それぞれ光フィルタ22、23を通過して光サー
キュレータ21に入射する。光フィルタ22は1.54μm
以下の光を透過させるものであるから、この入射信号光
41はこのフィルタ22を透過する。しかし光フィルタ
23の方向に進んだ入射信号光41は、このフィルタ2
3の持つ特性(図3で説明)からカットされる。
【0021】光サーキュレータ21に進んだ入射信号光
41は、前述したように光サーキュレータの働きによっ
て、光フィルタ22を通過した信号光のみがエルビウム
光ファイバ13に入射する。たとえ入射信号光41が光
フィルタ23を透過しても光サーキュレータの働きによ
り光増幅部10には進まない。
【0022】したがって光フィルタ22を透過した光4
1だけが光増幅部10の波長合成分岐器12に進んで増
幅される。
【0023】増幅された信号光41は他端に配置された
光サーキュレータ31により光フィルタ32の方向のみ
に出射し、光フィルタ33の方向には出射しない。この
信号光41の波長は光フィルタ32の帯域内(1.54μm
以下)であるので、損失を受けずに、光合波・分波器3
4に入射し、光合波・分波器34を経て光ファイバ35
の右側へ増幅され、増幅した信号光42として出射す
る。
【0024】一旦出射した信号光42が、外部の何らか
の反射により、光合波・分波器34の右側から再び光合
波・分波器34に入射した場合、この光は光フィルタ3
2を通るが光サーキュレータ31に入射しても光ファイ
バ13には進まないので、増幅器の雑音等の特性に影響
を与えない。また光フィルタ33に進んでもこの光はこ
のフィルタ33の帯域外であるので十分に減衰されてか
ら光増幅部10に入射するので増幅されず増幅器の雑音
等の特性に影響を与えない。
【0025】同様に、光ファイバ35の右側から入射す
る波長1.555μmの信号光51は、光合波・分波器
34で2つの光路に分割された後、それぞれ光フィルタ
32、33を通過して光サーキュレータ31に入射す
る。この時光サーキュレータの働きにより、33の光フ
ィルタを通過した信号光のみがエルビウム光ファイバ1
3に入射し増幅される。増幅された信号光51は他端に
配置された光サーキュレータ21により、光フィルタ2
3の方向のみに出射する。この信号光51の波長は光フ
ィルタ23の帯域内(帯域1.54μm以上)であるので、
損失を受けずに、光合波・分波器24を経て光ファイバ
25の左側へ増幅された信号光52として出射する。
【0026】外部からの反射により、光合波・分波器2
4の左側へ一旦出射した信号光が再び光合波・分波器2
4に左側から入射した場合、光フィルタ22を通る光は
光フィルタ22の帯域外であるために十分に減衰されて
から光サーキュレータ21を通過して、エルビウム光フ
ァイバ13に入射するので増幅器の雑音等の特性に影響
を与えない。また光フィルタ23を通る光は光サーキュ
レータ21の働きにより、エルビウム光ファイバ13の
方向に進まず増幅器の雑音等の特性に影響を与えない。
【0027】今、光増幅器の外部に反射がある場合の光
の帰還による影響を考察する。信号光の波長をl、外部
のパワー反射率をR、エルビウム光ファイバのパワー増
幅度をG、光フィルタのパワー透過率をT1(l)、T2(l)と
すると、反射による信号光は、利得=(R×G×T1(l)×T
2(l))2だけ増幅される。
【0028】利得=1の条件がエルビウム光ファイバが
レーザ発振を開始するしきい値条件である。今、R=0.00
1、 G=10000、 T1(l)=1、 T2(l)=0.01とすれば、利得=
0.01となり、レーザ発振条件よりも十分に小さいことが
分かる。この場合双方向の光増幅機能を有しながらも、
外部の反射率のよって増幅器の雑音等の特性に影響を与
えないことがわかる。
【0029】一方、従来例の説明で用いた図12の構成
においては、T1=T2=1として、利得=100となりレーザ発
振条件を越えてしまい、外部反射の影響が顕著であるこ
とが分かり、本発明が、従来例との比較において非常に
有効であることが定量的に理解される。
【0030】(実施例2)次に、本発明の第2実施例に
ついて図5、6、7を用いて説明する。なお、以下の説
明において、既説明と同一の箇所には同一の番号を附
し、説明を省略する。図5は第2実施例の構成を示す模
式図である。第1の実施例と異なるのは、図5におい
て、26と36に光波長の合成・分岐器を使用している
点である。この光波長の合成分岐器26と36は一種の
波長フィルタであり、ある一定の波長を決まった方向へ
導くものである。ここでは光波長の合成分岐器26は、
1.54μm以下の波長を光フィルタ22へ導き、1.54μm
以上の波長を光フィルタ23へ導く機能を有している。
図5では第1の信号光41の波長が1.535μmであるか
らその光は合成分岐器26により光フィルタ22の方向
だけに進む。第1の実施例では光ファイバから入射する
光は光合成分波器24にいったん入ってから光フィルタ
22、23に入射していたので、これに比べると第2の
実施例では光波長の合成分岐器を用いるので光の利用効
率が大きくできる。
【0031】光ファイバ増幅部10は第1の実施例と同
様に11、12、13で構成される。また2つの光合成
部20、30は、それぞれと21、22、23、26
と、31、32、33、36で構成される。
【0032】図6(a)に、信号光41として3波長から
なる異なるデジタル信号、信号光51として1波長から
なるアナログ信号を加えた時の信号強度の波長分布を信
号光の構成例として示す。
【0033】一般にアナログ信号は十分な信号雑音比を
得る為に、デジタル信号よりも高い信号強度を必要とす
るので、光増幅ファイバの利得飽和による長波長側への
利得ピークの移動を考慮して、長波長側に設定される。
これは図6(b)に示すように信号強度の大きい光と、小
さい光の入射には利得の違いがある。信号強度の大きい
光の利得分布をみると低波長側に比べて長波長側の方が
利得が大きいことが明らかである。したがってアナログ
信号は大きい信号強度が必要であるため長波長側に設定
されている。
【0034】また、デジタル信号はそれ程高い信号強度
を必要としないので、1台の光増幅部による双方向増幅
作用に於ても、信号間での干渉効果は殆ど起こらない。
これは図6(c)のように右側に進むアナログ信号の信号
強度と、左側に進むデジタル信号との大きさにはかなり
の差があるからである。
【0035】このように、信号を設定することにより、
低雑音で、低歪みのアナログ信号伝送と、同時にデジタ
ル信号を双方向に伝送することができる。このような信
号波長構成は、光によるCATV等の親局から家庭端末へ
の、映像伝送等の一括放送が前述したアナログ信号でな
され、家庭端末からのデータ信号等が前述したデジタル
信号によりなされる場合等に用いられる。
【0036】図7に、信号光41として2波長からなる
異なるデジタル信号をLED(発光ダイオード)で、信号
光51として1波長からなるアナログ信号を加えた時の
信号強度の波長分布を信号光の構成例として示す。
【0037】LD(半導体レーザ)光で複数の信号を伝送
する場合には、光の周波数差によるビートが発生し雑音
成分となるが、複数の信号光源として、LEDを用いるこ
とによりビートの発生を抑圧することができる。この場
合も図6(a)で説明したと同様に、一般にアナログ信号
はデジタル信号よりも高い信号強度を必要とするので、
光増幅ファイバの利得飽和による長波長側への利得ピー
クの移動を考慮して、長波長側に設定される。
【0038】このように、信号を設定することにより、
低雑音で、低歪みのアナログ信号伝送と、同時にデジタ
ル信号を双方向に伝送することができる。
【0039】(実施例3)以下、図面を用いて本発明の
第3実施例について詳細に説明する。図8は第3実施例
の構成を示す模式図である。なお、以下の説明におい
て、既説明と同一の箇所には同一の番号を附す。
【0040】光ファイバ増幅部10は、第1の実施例と
同様に光合成部20、波長1.48μmの励起用半導体
レーザ11、波長合成・分岐器12、エルビウムドープ
光ファイバ13で構成される。光合成部20は、光サー
キュレータ21と31、波長合成・分岐器26と36、
光ファイバ25と35で構成される。41は光ファイバ
25に入射する第1の信号光、42は光ファイバ35か
ら出射する増幅された第1の信号光、51は光ファイバ
35に入射する第2の信号光、52は光ファイバ25か
ら出射する増幅された第2の信号光である。光サーキュ
レータ21と31は実施例1と、波長合成・分岐器23
と36は実施例2と同等の特性である。
【0041】次にこの光ファイバ増幅器に信号光が入射
した場合について説明する。いま、光ファイバ25の左
側から波長1.535μmの信号光41が入射する。こ
の光41は光サーキュレータ21に入射すると、前述し
たように光サーキュレータの働きにより光ファイバ25
からの信号光のみが波長合成・分岐器26へ入射し、波
長1.560μmの信号光51と合波された後、光ファ
イバ増幅部10に入射する。波長合成・分岐器26は図
3の特性を有するため、波長1.535μmと1.56
0μmの信号光を低損失で合成することができる。
【0042】増幅された信号光41は他端に配置された
波長合成・分岐器36により光サーキュレータ31の方
向のみに出射し、光サーキュレータ21の方向には出射
しない。この信号光41は光サーキュレータ31に入射
すると、光サーキュレータの働きにより増幅された信号
光のみが光ファイバ31の方向へ透過し、増幅された信
号光42として出射する。
【0043】同様に、光ファイバ35の右側から入射す
る波長1.560μmの信号光51は、光サーキュレー
タに入射した後、光合波・分波器26で1.535μm
の信号光41と合波され、光増幅部10に入射し増幅さ
れる。増幅された信号光51は他端に配置された波長合
波・分岐器36により波長1.560μmの信号光51
のみが光サーキュレータ21の方向へ透過し、光サーキ
ュレータ21により光ファイバ25の左側へ増幅された
信号光52として出射する。
【0044】小信号入力の場合の利得は30dB以上になる
が、EDF端には反射減衰量-60dB以下の光アイソレー
タがあるため、増幅器の雑音等の特性に影響を与えな
い。このように、本実施例に於いては光アイソレータを
EDFの両端に使用し反射の影響を除去出来るため、ア
ナログ信号を伝送する場合には特性劣化の防止に顕著な
効果がある。
【0045】さらに、信号光の合波・分岐器として、従
来はすべて波長合成器を用いていた。これは一台あたり
-20〜-30dB程度の信号光の分岐比しか得られないため、
特にアナログ信号伝送時には雑音特性の劣化が生じた
り、分岐比を十分に得るために複数台の波長合成器を縦
続接続することにより光損失が大きくなるなどの問題が
生じていた。
【0046】しかしながら、図8に示す本実施例で用い
た光サーキュレータは、端子間の漏れ光が-70dB以下と
非常に少ないため、光伝送路(光ファイバ)との入出力
部分に用いている波長合成器と置き換えることにより、
構成を単純化し、なおかつ70dB以上の分岐比を得ること
ができるという優れた特性が得られる。
【0047】図9に、エルビウムドープ光ファイバ(E
DF)中の各点での反転分布係数を示す。EDFの両端
から双方向の信号光を入射する場合には、一方の信号光
の入射部付近において他方の信号光がもっとも増大する
ため、反転分布が低下し雑音指数(NF)の劣化を生じ
る。
【0048】これに対し、実施例3の構成に於いてはE
DFに同じ方向から信号光が入射するため、信号光入射
部では両方の信号光が共に微小であるため反転分布が低
下せず、NFの劣化も生じにくい。この双方向光増幅器
の構成は、特にNFを重視するシステムに於いては有効
であることがこれより分かる。
【0049】(実施例4)図6(a)に、信号光41とし
て3波長からなる異なるデジタル信号、信号光51とし
て1波長からなるアナログ信号を加えた時の信号強度の
波長分布を信号光の構成例として示す。
【0050】前述のようにアナログ信号は十分な信号雑
音比を得る為に、デジタル信号よりも高い信号強度を必
要とするので、光増幅ファイバの利得飽和による長波長
側への利得ピークの移動を考慮して、長波長側に設定さ
れる。これは図6(b)に示すように信号強度の大きい光
と、小さい光の入射には利得の違いがある。信号強度の
大きい光の利得分布をみると低波長側に比べて長波長側
の方が利得が大きいことが明らかである。したがってア
ナログ信号は大きい信号強度が必要であるため長波長側
に設定されている。
【0051】また、デジタル信号はそれ程高い信号強度
を必要としないので、入力光量は小さくてもよい。従っ
て、1台の光増幅部による双方向増幅作用に於ても、信
号間での干渉効果は殆ど起こらない。これは図7のよう
にアナログ信号の信号強度と、デジタル信号との大きさ
にかなりの差があるからである。
【0052】ただし、長波長側の信号光の入力光量が大
きく、そのために飽和が生じる場合には、図10(a)の
ように短波長側の信号にも飽和が生じ、利得が低下す
る。図10(b)は、反対に短波長側の信号光の入力光量
が大きい場合を示しているが、図10(a)より利得飽和
が生じ難いことが分かる。これは大入力の短波長側の光
は長波長側の光に対して、励起光として働き、吸収され
るからである。
【0053】アナログ信号の伝送歪特性は充分に小さ
く、かつ信号間での干渉が生じないことが必要である
が、利得特性の干渉が生じない条件であれば歪特性の干
渉はほとんど起こらない。これは光ファイバ増幅部で生
じる歪は、ゲインチルトにより決まるからである。図1
1(a)は、短波長側の信号光の入力光量に対する長波長
側信号光のCSO歪を示す図であるが、前述の図11
(a)と比較すると、ほぼ利得が低下するのと同じ条件で
歪特性も劣化し始めていることが分かる。図11(b)は
短波長側の信号光をアナログ変調した場合の、長波長側
の入力光量に対するCSO歪特性を示すが、図10(b)
同様に歪特性の劣化が図11(a)より生じ易いことが分
かる。
【0054】歪特性劣化に対する許容度は、アナログ信
号に対しては厳しいが、デジタル信号の伝送特性に対し
ては比較的緩やかである。従って、長波長側の信号光に
アナログ信号を、短波長側の信号光にデジタル信号を割
り当てれば、ともに良好な伝送特性が得られ、かつ波長
多重されるディジタル信号の数が増減し入力光量が変化
する場合にも、安定したアナログ伝送特性が保証される
ことになる。
【0055】このように、信号を設定することにより、
低雑音で、低歪みのアナログ信号伝送と、同時にデジタ
ル信号を双方向に伝送することができる。このような信
号波長構成は、光によるCATV等の親局から家庭端末へ
の、映像伝送等の一括放送が前述したアナログ信号でな
され、家庭端末からのデータ信号等が前述したデジタル
信号によりなされる場合等に用いられる。
【0056】なお、本実施例では、波長帯域(甲)の信
号光として、1波長からなるアナログ信号光のみを示し
たが、同時に波長帯域(甲)内の他の波長を用いて、他
の複数のアナログあるいはデジタルの信号光を伝送する
ことができる。また、同様に、波長帯域(乙)の信号光
として、複数の波長の信号光を伝送できることはいうま
でもない。
【0057】また本実施例では、希土類のエルビウムが
添加された1.5ミクロン帯の光増幅器について述べた
が、本発明は、ネオヂウムやプラセオジウム等の他希土
類を用いた異なる波長帯の光増幅器についても同様の効
果が得られる物であり、何等、その構成材料等に制限を
加えるものではない。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1台の光ファイバ増幅部を用いた簡単な構成で、光ファ
イバに異なる2方向から入射する複数の異なる信号光を
それぞれ増幅する高性能な双方向光ファイバ増幅器を提
供できる効果がある。
【0059】また本発明によれば、1台の光ファイバ増
幅部を用いた簡単な構成で、光ファイバに同じ方向から
入射する複数の異なる信号光をそれぞれ増幅する高性能
な双方向光ファイバ増幅器を提供できる効果がある。
【0060】また、本発明によれば、ディジタル信号の
チャンネル数が増減する場合にも、安定したアナログ伝
送特性を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成図
【図2】本発明の実施例に於ける、エルビウム添加光フ
ァイバの増幅利得の波長依存性を示す図
【図3】本発明の実施例に於ける、光フィルタ透過率の
波長依存性を示す図
【図4】本発明の実施例に於ける、光フィルタ挿入後の
利得の波長依存性を示す図
【図5】本発明の第2実施例の構成図
【図6】本発明の第2実施例に於ける光信号波長の構成
【図7】本発明の第2実施例に於ける光信号波長の構成
【図8】本発明の第3実施例の構成図
【図9】本発明の第3実施例に於ける、エルビウムドー
プ光ファイバ中の反転分布状態を表す図
【図10】本発明の第4実施例に於ける利得特性を表す
【図11】本発明の第4実施例に於けるCSO歪特性を
表す図
【図12】従来例の双方向光増幅器の構成図
【符号の説明】 10 光増幅部 11 励起用半導体レーザ 12 波長合成器 13 エルビウムドープ光ファイバ 14 光アイソレータ 15 光アイソレータ 20 光合成部 21 光サーキュレータ 22 波長帯域(甲)の光フィルタ 23 波長帯域(乙)の光フィルタ 24 光合波器 25 光ファイバ 26 波長合成・分岐器 30 光合成部 31 光サーキュレータ 32 波長帯域(甲)の光フィルタ 33 波長帯域(乙)の光フィルタ 34 光合波器 35 光ファイバ 36 波長合成・分岐器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/24 10/16

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】希土類添加光ファイバと、前記希土類元素
    を光学的に励起する手段とで構成される光増幅部と、 3端子の光サーキュレータの内2端子に、それぞれ、前
    記光増幅部の利得帯域の内から異なる波長透過帯域を選
    択するための波長帯域(甲)と波長帯域(乙)の光フィ
    ルタを介して、光合波器が光学的に接続されて構成され
    る光合成部とを少なくとも備え、 前記光増幅部の光ファイバの両端に、それぞれ、前記光
    合成部の前記光サーキュレータの前記2つの端子とは異
    なる端子を介して前記光合成部が接続されており、 前記光増幅部の異なる端に接続された光合成部の光合波
    器から入射する波長帯域(甲)の光は、前記光増幅部の
    他方の端に接続された光合成部の光合波器から増幅され
    て出射し、前記光増幅部の他方の端に接続された光合成
    部の光合波器から入射する波長帯域(乙)の光は波長帯
    域(甲)の光とは逆方向に増幅されて出射するように構
    成されることを特徴とする光ファイバ増幅器。
  2. 【請求項2】請求項1における前記光合波器が、光波長
    の合成・分岐器であることを特徴とする光ファイバ増幅
    器。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の前記光ファイバ
    増幅器の両側に、前記光合成部の光合波器を介して接続
    する光ファイバで構成する光ファイバ伝送路を用いて、
    前記(甲)と(乙)の波長帯域のそれぞれの波長帯域か
    らなる少なくとも2つの信号光を互いに双方向に伝送す
    ることを特徴とする光ファイバ伝送システム。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の光ファイバ伝送システム
    に於て、前記(甲)と(乙)の波長帯域のうち長波長側
    の波長帯域に少なくとも1つのアナログ変調された信号
    光を伝送し、前記(甲)と(乙)の波長帯域のうち短波
    長側の波長帯域に複数のデジタル変調された信号光を伝
    送することによってなる双方向の光ファイバ伝送システ
    ム。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の光ファイバ伝送システム
    に於て、前記(甲)と(乙)の波長帯域のうち短波長側
    の波長帯域の複数のデジタル変調された信号光が、発光
    ダイオードを光源とするものであることを特徴とする光
    ファイバ伝送システム。
  6. 【請求項6】希土類添加光ファイバと、前記希土類元素
    を光学的に励起する手段とで構成される光増幅部と、 第1の信号光を入射し、第2の信号光を出射する第1の
    サーキュレーターと、 前記第2の信号光を入射し、前記第1の信号光を出射す
    る第2のサーキュレーターと、 前記第1,第2の信号光を入射する第1の光合成分岐器
    と、 前記第1,第2の信号光を出射する第2の光合成分岐器
    とを少なくとも備え、 前記第1、第2の光合成分岐器は、前記光増幅部の利得
    帯域の内の波長帯域(甲)と波長帯域(乙)の合分波を
    行うものであり、 第1の3端子光サーキュレータの内の1端子は、前記第
    1の光合成分岐器の波長帯域(甲)を入射する端子と接
    続され、 第2の3端子光サーキュレータの内の1端子は、前記第
    1の光合成分岐器の波長帯域(乙)を入射する端子と接
    続され、 第1の3端子光サーキュレータの内の他の1端子は、前
    記第1の光合成分岐器の波長帯域(乙)を出射する端子
    と接続され、 第2の3端子光サーキュレータの内の他の1端子は、前
    記第1の光合成分岐器の波長帯域(甲)を出射する端子
    と接続され、 前記光増幅部の光ファイバの両端に、それぞれ、前記第
    1および第2の光合成分岐器の前記2つの端子とは異な
    る端子を接続しており、 前記第1の3端子光サーキュレータの前記2つの端子と
    は異なる端子から入射する波長帯域(甲)の光は、前記
    第2の3端子光サーキュレータから増幅されて出射し、 前記第2の3端子光サーキュレータから入射する波長帯
    域(乙)の光は波長帯域(甲)の光とは逆方向に増幅さ
    れて出射するように構成されることを特徴とする光ファ
    イバ増幅器。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の前記光ファイバ増幅器の
    両側に、前記光合成部の光合波器を介して接続する光フ
    ァイバで構成する光ファイバ伝送路を用いて、前記
    (甲)と(乙)の波長帯域のそれぞれの波長帯域からな
    る少なくとも2つの信号光を互いに双方向に伝送するこ
    とを特徴とする光ファイバ伝送システム。
  8. 【請求項8】請求項6に記載の光ファイバ伝送システム
    に於て、前記(甲)と(乙)の波長帯域のうち長波長側
    の波長帯域に少なくとも1つのアナログ変調された信号
    光を伝送し、前記(甲)と(乙)の波長帯域のうち短波
    長側の波長帯域に複数のデジタル変調された信号光を伝
    送することによってなる双方向の光ファイバ伝送システ
    ム。
  9. 【請求項9】請求項6に記載の光ファイバ伝送システム
    に於て、前記(甲)と(乙)の波長帯域のうち短波長側
    の波長帯域の複数のデジタル変調された信号光が、発光
    ダイオードを光源とするものであることを特徴とする光
    ファイバ伝送システム。
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