JPH06343473A - ブリーチング除草剤耐性植物の製造 - Google Patents

ブリーチング除草剤耐性植物の製造

Info

Publication number
JPH06343473A
JPH06343473A JP5163926A JP16392693A JPH06343473A JP H06343473 A JPH06343473 A JP H06343473A JP 5163926 A JP5163926 A JP 5163926A JP 16392693 A JP16392693 A JP 16392693A JP H06343473 A JPH06343473 A JP H06343473A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phytoene
plant
gene
desaturase
carotene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5163926A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3759628B2 (ja
Inventor
Norihiko Misawa
沢 典 彦 三
Shigeyuki Yamano
野 重 幸 山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kirin Brewery Co Ltd
Original Assignee
Kirin Brewery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kirin Brewery Co Ltd filed Critical Kirin Brewery Co Ltd
Priority to JP16392693A priority Critical patent/JP3759628B2/ja
Publication of JPH06343473A publication Critical patent/JPH06343473A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3759628B2 publication Critical patent/JP3759628B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブリーチング除草剤に対して耐性を有する植
物の製造に関する技術を提供する。 【構成】 フィトエンをζ‐カロチンを経てリコピンに
変換する酵素活性を有するポリペプチド(フィトエンデ
サチュラーゼ)をコードするDNA配列を、その遺伝情
報が発現可能な状態で植物に導入することを特徴とす
る、ζ‐カロチンデサチュラーゼ阻害除草剤に対する耐
性植物の作出法。フィトエンをリコピンに変換する酵素
活性を有するポリペプチドをコードするDNA配列から
なる、ζ‐カロチンデサチュラーゼ阻害除草剤に対する
形質転換確認用マーカー。 【効果】 植物のフィトエンデサチュラーゼを阻害する
除草剤だけでなく植物のζ‐カロチンデサチュラーゼを
阻害する除草剤に対する耐性を植物に与えることができ
るとともに、これらの除草剤を形質転換時のマーカーと
して使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔発明の背景〕
【産業上の利用分野】本発明は、非光合成細菌であるエ
ルウィニア(Erwinia)由来のフィトエンデサチ
ュラーゼ(crtI)遺伝子を利用したブリーチング除
草剤耐性植物の製造技術に関するものである。更に詳細
には、本発明は、ノルフルラゾンやフルリドンのような
植物のフィトエンデサチュラーゼを阻害する除草剤だけ
でなく、SAN380HやJ852等の植物のζ‐カロ
チンデサチュラーゼを阻害する除草剤に対して耐性を有
する植物の作出方法、ならびにErwinia由来のフ
ィトエンデサチュラーゼ(crtI)遺伝子の、植物の
形質転換におけるマーカー遺伝子としての使用に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】カロチノイド(carotenoid)
は、黄〜橙〜赤色色素であり、自然界に最も広く存在す
る色素である。たとえば、魚類、鳥類、昆虫類およびそ
の他の水産動物の中には、美しい色彩を呈するものが多
いが、これらの多くはカロチノイド色素に起因している
(松野隆男,幹渉.動物におけるカロチノイドの生理機
能と生物活性、化学と生物,Vol.28,No. 4,
p.219−227(1990)参照)。カロチノイド
は、また、多くの生物で重要な生理的役割を果たしてい
る。植物や光合成微生物では、カロチノイドは光合成の
補助色素である他、光酸化的障害から組織や細胞を保護
する機能を担っている(Rau, W. "Functionof caroteno
oids other than in photosynthesis". Plant Pigment
s. London, Academic Press, 1988, p.231-255. (Goodw
in, T. W. ed. )参照)。動物では、ビタミンAの前駆
体である他、種々の癌に対する予防効果や増殖抑制作用
があることが知られてきており、健康食品としても注目
されつつある(末木一夫、β‐カロテン−解明すすむ生
理活性、食品と開発,Vol.24,No. 11,p.6
1−65(1990)参照)。光合成を行なわない微生
物においても、カロチノイド色素を持つものがあるが、
これは、光酸化反応から細胞を保護する役割を持つので
はないかと推定されている。カロチノイドは、メバロン
酸を出発物質として、ステロイドやテルペノイドと途中
まで共通なイソプレノイド生合成経路によって合成され
る。イソプレン基本生合成系によって生じたC15のファ
ルネシルピロリン酸(EPP)は、Cのイソペンテニ
ルピロリン酸(IPP)と縮合することにより、C20
ゲラニルゲラニルピロリン酸(GGPP)が作られる。
次に、2分子のGGPPが縮合して、最初のカロチノイ
ドである無色のフィトエン(phytoene)が合成される。
フィトエンは、一連の不飽和反応により、フィトフルエ
ン(phytofluene )、ζ‐カロチン(ζ‐carotene)、
ノイロスポレン(neurosporene)、リコピン(lycopen
e)に変換される。このリコピンは環化反応によりβ‐
カロチン(β‐carotene)に変換され、さらに、水酸基
やケト基などが導入され、種々のキサントフィルと総称
されるカロチノイドが合成されると考えられている(Br
itton, G. "Biosynthesis of carotenooids". Plant Pi
gments. London, Academic Press, 1988, p.133-182.
(Goodwin, T. W. ed.) 参照)。上記したように、カロ
チノイドは生物的に重要な働きをするにもかかわらず、
カロチノイドの生合成を担う遺伝子や酵素の知見は最近
までごく限られたものであった。これは、カロチノイド
の生合成に関与する酵素が精製するには不安定な膜酵素
であったため、酵素の機能や構造の解析が不可能であ
り、その結果として、これをコードする遺伝子のクロー
ニングができなかったためである。最近になって本発明
者らは、植物常在細菌Erwinia uredovo
raのカロチノイド生合成遺伝子群を、その色調を指標
に大腸菌にクローニングし、これらの遺伝子のいろいろ
な組み合わせを大腸菌で発現させ、大腸菌に蓄積したカ
ロチノイド色素を解析するという独自の手法により、
r. uredovoraのカロチノイドの生合成経路
を遺伝子および酵素のレベルで世界で始めて解明した。
その結果、Er. uredovoraのカロチノイド
生合成経路は、フィトエン、β‐カロチン、リコピン、
ゼアキサンチンなどの基本的カロチノイドの生合成経路
であることを明らかにした(Misawa, N.; Nakagawa,
M.; Kobayashi, K.;Yamano, S.;Izawa, Y.;Nakamura.
K.;Harashima k. Elucidation of the Erwiniauredovor
a carotenoid biosynthetic pathway by functional an
alysis of gene products expressed in Escherichia c
oli. Journal of Bacteriology, Vol.172, No.12, p.67
04-6712 (1992)、および、本発明者らによる特許出願特
願平3−58786号公報(特願平2−53255号明
細書):「カロチノイドの合成に有用なDNA鎖」)。
その後、Ausichらは、同じErwinia属の
rwinia herbicolaのカロチノイド生合
成経路がEr. uredovoraのものと同じであ
ることを明らかにした(WO91/13078号公報参
照)。本発明者らは、また、Er. uredovor
のカロチノイド生合成遺伝子群を利用することによ
り、大腸菌(Escherichia coli)、エ
タノール生産細菌Zymomonas mobili
、植物病原細菌Agrobacterium tum
efaciensなどの微生物に、フィトエン、β‐カ
ロチン、リコピン、ゼアキサンチンなどの基本カロチノ
イドを作らせることを可能にした(Misawa, N.; Yaman
o, S.; Ikenaga, H. Production of β‐carotene in Z
ymomonas mobilis and Agrobacterium tumefaciens by
introduction of the biosynthesis genes from Erwini
a uredovora. Applied andEnvironmental Microbiolog
y, Vol.57, No.6, p.1847-1849 (1991)、および上記のJ
ournal of Bacteriology 、および本発明者らによる前
記の特許出願明細書)。Er. uredovora
カロチノイド生合成遺伝子群を利用して、これらのカロ
チノイドを大腸菌に合成させ、解析するという上記の技
術は、また、最もよく進んだ大腸菌の遺伝子操作実験の
系を、カロチノイドの生合成研究に適用できることを意
味した。このことは、生合成酵素の不安定性のために、
植物などの生物において今まで遅々として進まなかった
遺伝子および酵素のレベルでのカロチノイドの生合成研
究を一気に進めることが可能なことを意味した。たとえ
ば、次に示すようなこともその例である。Er. ur
edovoraのcrtEとcrtB遺伝子を保持する
大腸菌は、フィトエンを合成することが知られており、
光合成細菌Rhodobacter capsulat
usおよびシアノバクテリアSynechococcu
PCC7942においては、突然変異株の利用によ
り、フィトエンデサチュラーゼ(phytoene d
esaturase)をコードすると考えられる遺伝子
が取得されていた。前者の微生物の遺伝子産物の基質は
フィトエンであるが、反応産物は明かにされていなかっ
た。後者の微生物においては、基質も反応産物も明らか
にされていなかった。Lindenらは、これらの遺伝
子をcrtEとcrtBを保持する大腸菌に導入し、合
成されたカロチノイドをHPLCで解析することによ
り、光合成細菌のフィトエンデサチュラーゼ(crtI
遺伝子産物、CrtI)がノイロスポレンを、またシア
ノバクテリアのフィトエンデサチュラーゼ(Pds)が
ζ‐カロチンを、共にフィトエンを基質として合成する
ことを見出した(Linden, H.; Misawa, N. ;Chamovitz,
D.; Pecker, I; Hirschberg, J.;Sandmann, G. Functi
onal complementation in Escherichia coli of differ
ent Phytoene desaturase genes andanalysis of accum
ulated carotenes. Z. Naturforsch., Vol. 46c, p.104
5-1051 (1991) 参照)。また、Synechococc
us PCC7942のフィトエンデサチュラーゼ遺伝
子を手掛りとして得られたトマト果実のフィトエンデサ
チュラーゼ遺伝子(pds)も、また、フィトエンを基
質としてζ‐カロチンを合成することが、上記の系を用
いて明かにされた(Pecker, I.; Chamovitz, D.; Linde
n, H.; Sandmann, G.; Hirschberg. J. A Single polyp
eptide catalyzing the conversion of phytoene to ζ
‐carotene is transcriptinally regulated during to
mato fruit ripning. Proc. Natl. Sci. USA, Vol.89,
p.4962-4966 (1992)参照)。植物のフィトエンデサチュ
ラーゼが、フィトエンを基質としてζ‐カロチンまでし
か合成できないので、植物内には、ζ‐カロチンからリ
コピンを合成する別の酵素(ζ‐カロチンデサチュラー
ゼ)が存在するはずである。Lindenらは、この酵
素をコードする遺伝子(zds)を、Er. ured
ovoraのカロチノイド生合成遺伝子等を利用してシ
アノバクテリア Anabaena PCC7120よ
りクローニングし、この遺伝子産物がζ‐カロチンから
リコピンを合成する反応を触媒することを明かにした
(Linden, H.;Vioque, A.; Sandmann, G. Isolation of
a carotenoid biosynthesis gene coding for ζ‐car
otene desaturase from Anabaena PCC7120 by heterolo
gous complementation. FEMS Microbiol. Lett., Vol.
106, p.99-103 (1993) 参照)。しかし、この遺伝子の
塩基配列は未報告である。
【0003】〔発明の概要〕
【発明が解決しようとする課題】図1は、植物およびシ
アノバクテリアとErwiniaにおけるβ‐カロチン
までの生合成経路を遺伝子および酵素(遺伝子産物)の
レベルで、以上述べてきたことを含めて、現在までに明
かにされた知見をまとめたものである。GGPPシンタ
ーゼとフィトエンシンターゼは、植物(あるいはシアノ
バクテリア)とErwinia間で、全く同じ機能を示
し(Sandmann, G.; Misawa, N. New functional assign
ment of the carotenogenic genes crtB and crtE with
constructs of these genes from Erwinia species. F
EMS Microbiology Letters, Vol.90, p.253-258 (1992)
参照)、アミノ酸配列レベルでも、30%前後のアイデ
ンティーという意義深いホモロジィーを示した。したが
って、GGPPシンターゼとフィトエンシンターゼは、
種を超えて良く保存されているようである。一方、フィ
トエンデサチュラーゼにおいては、植物(あるいはシア
ノバクテリア)とErwinia間で、その機能は異な
っている、すなわち、前者のフィトエンデサチュラーゼ
が、フィトエンを基質としてζ‐カロチンまでしか合成
できないのに対して、後者のフィトエンデサチュラーゼ
CrtIはフィトエンを基質としてリコピンまで合成す
ることができる。アミノ酸配列レベルでも、両者のフィ
トエンデサチュラーゼにホモロジーは一部のN‐末領域
を除いて見出されない。また、前述したように、両者の
フィトエンデサチュラーゼの機能は、光合成細菌のもの
とも異なっていることから、本酵素は多様性を獲得して
いると考えられる。植物(あるいはシアノバクテリア)
のフィトエンデサチュラーゼは、ノルフルラゾン(norf
lurazon )やフルリドン(fluridon)等のブリーチング
除草剤と呼ばれる除草剤の作用部位である(Sandmann,
G; Boger, P."Inhibition of carotenoid biosynthesis
by herbicides". Target Sites of Herbicide Action.
Boca Raton, FL: CRC Press, 1989, p.25-44. (Boger,
P.; Sandmann, G. eds )参照)。ノルフルラゾンやフ
ルリドンは酵素を直接に攻撃する非競合阻害剤(non-co
mpetitive inhibitor )であることが知られている。
rwiniaのフィトエンデサチュラーゼCrtIは、
植物(あるいはシアノバクテリア)のものと、前述した
ように、機能や構造において異なっているので、これら
のブリーチング除草剤に抵抗性であると予想することが
できる。事実、Ausichらは、Erwinia
erbicolaのフィトエンデサチュラーゼ遺伝子c
rtIを、葉緑体の移行に必要なトランジットペプチド
配列を付加してタバコに導入することにより、0.8μ
g/ml(2.6μM)のノルフルラゾンを含む培地で
正常に生育するタバコ形形質転換体を得たと記述してい
る(前記WO91/13078号公報参照)。ただ、こ
の公報では、ノルフルラゾンを含む培地で正常に生育す
るタバコ形質転換体において、Er. herbico
laのフィトエンデサチュラーゼ遺伝子crtIがタバ
コ染色体に組み込まれ、その転写、翻訳が行われている
ということや、合成されたcrtI遺伝子産物がタバコ
葉の葉緑体に輸送され、トランジットペプチドがプロセ
スされていることが実験的に確認されていないので、形
質転換体だと考えられたタバコが、実際は、順化または
順養によるノルフルラゾン自然抵抗性株であった可能性
がある。事実、本発明者らは、3μM濃度のノルフルラ
ゾンを含む培地では、タバコin vitro植物が正
常に生育できるようになる場合があることを実験的に確
認している。一方、SAN380HやJ852等のブリ
ーチング除草剤は、ζ‐カロチンからリコピンまでのデ
サチュレーション(脱水素)反応を阻害する除草剤であ
ることが知られている(Boger, P.; Sandmann, G. "Mod
ern herbicides affecting typical plant processes".
Chemistry of Plant Protection. Vol. 6. SpringerPu
bl., 1990, p.173-216. (Bowers, W.S.; Ebing, W., Ma
rtin, D., Wegler, R. eds )参照)。in viv
o、in vitro共に、SAN380HまたはJ8
52で処理した植物体はζ‐カロチンを蓄積するように
なるので、これらはζ‐カロチンデサチュラーゼ酵素を
直接に攻撃する除草剤であると考えられている。ζ‐カ
ロチンデサチュラーゼを阻害する除草剤に対するErw
iniaのフィトエンデサチュラーゼcrtIを導入し
た植物体の抵抗性に関しては、前述したように、最近、
ようやく、シアノバクテリアからζ‐カロチンデサチュ
ラーゼをコードする遺伝子がクローニングされたばかり
であり、そのアミノ酸配列がまだ明かにされていないこ
とや、この抵抗性に関する研究例が現在までに全く無い
ことから、ErwiniaのcrtI遺伝子を利用し
て、ζ‐カロチンデサチュラーゼ阻害剤に対する抵抗性
を植物に与えられるかどうかは全くわからないのが現状
であった。本発明は、上述のような点に鑑み、ブリーチ
ング除草剤に対して耐性を有する植物の製造に関する技
術を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、非光合成
細菌エルウィニア(Erwinia)のフィトエンデサ
チュラーゼ(crtI)遺伝子を利用することにより、
ノルフルラゾンやフルリドンのような植物のフィトエン
デサチュラーゼを阻害する除草剤だけでなく、SAN
80HやJ852等の植物のζ‐カロチンデサチュラー
ゼを阻害する除草剤に対する耐性を植物に与えることが
できることを見出し、この知見をもとに本発明を完成さ
せるに至った。すなわち、本発明によるζ‐カロチンデ
サチュラーゼ阻害除草剤に対する耐性植物の作出法は、
フィトエンをリコピンに変換する酵素活性を有するポリ
ペプチドをコードするDNA配列を、その遺伝情報が発
現可能な状態で植物に導入すること、を特徴とするもの
である。上記作出法によって得られるζ‐カロチンデサ
チュラーゼ阻害除草剤に対する耐性植物は、フィトエン
をリコピンに変換する酵素活性を有するポリペプチドを
コードするDNA配列が導入され、上記酵素活性を有す
るポリペプチドを産生する能力を有すること、を特徴と
するものである。さらに、本発明は、上記DNA配列
の、植物の形質転換におけるマーカー遺伝子としての使
用、すなわち、フィトエンをリコピンに変換する酵素活
性を有するポリペプチドをコードするDNA配列からな
る、ζ−カロチンデサチュラーゼ阻害除草剤に対する形
質転換確認用マーカー、にも関する。
【0005】〔発明の具体的説明〕本発明は、フィトエ
ンをリコピンに変換する酵素活性を有するポリペプチ
ド、すなわちフィトエンデサチュラーゼ(以下、crt
Iともいう)をコードするDNA配列(以下、フィトエ
ンデサチュラーゼ遺伝子もしくはcrtI遺伝子ともい
う)を利用することにより、植物のフィトエンデサチュ
ラーゼを阻害する除草剤のみならず、植物のζ‐カロチ
ンデサチュラーゼを阻害する除草剤に対して耐性を有す
る植物の製造に関する技術を提供するものである。
【0006】ζ‐カロチンデサチュラーゼ阻害除草剤に
対する耐性植物の製造 本発明におけるζ‐カロチンデサチュラーゼ阻害除草剤
に対する耐性植物は、フィトエンをリコピンに変換する
酵素活性を有するポリペプチドをコードするDNA配列
(フィトエンデサチュラーゼ遺伝子)が導入され、上記
酵素活性を有するポリペプチド(フィトエンデサチュラ
ーゼ)を産生する能力を有することを特徴とするもので
あり、このような植物は、本発明作出法により、すなわ
ち、フィトエンをリコピンに変換する酵素活性を有する
ポリペプチドをコードするDNA配列(フィトエンデサ
チュラーゼ遺伝子)を、その遺伝情報が発現可能な状態
で植物に導入することを特徴とする方法により作出する
ことができる。フィトエンデサチュラーゼ遺伝子導入の
対象となる植物としては、光合成を行なう任意の高等植
物が使用可能であり、特に限定されないが、具体的には
穀類あるいはタバコ、ペチュニア、ジャガイモなど、好
ましくはイネ、トウモロコシ、コムギ、オオムギなどが
あげられる。上記DNA配列(フィトエンデサチュラー
ゼ遺伝子)は、コードするポリペプチドが、フィトエン
をリコピンに変換する酵素活性を有するものであれば任
意のアミノ酸配列に対応するものでありうるが、その代
表例としては非光合成細菌であるエルウィニア(Erw
inia)属由来のフィトエンデサチュラーゼ遺伝子
(crtI遺伝子)のDNA配列をあげることができ
る。このエルウィニア属由来のcrtI遺伝子は、フィ
トエンをζ‐カロチンを経てリコピンに変換するフィト
エンデサチュラーゼのアミノ酸配列をコードするもので
ある。エルウィニア属細菌由来の遺伝子としては、具体
的にはたとえば、Er. uredovaraのcrt
I遺伝子を使用することができる。このcrtI遺伝子
の塩基配列の詳細については、前記の論文Journal of B
acteriology, vol.172, p.6704-6712 (1992)に、コード
されるポリペプチド(フィトエンデサチュラーゼ(Cr
tI))のアミノ酸配列と共に示されている。使用する
DNA配列は、この論文に示されたものの他に、同一の
ポリペプチドをコードし縮重コドンにおいてのみ塩基配
列が異なる縮重異性体でもよいことはいうまでもなく、
さらには、アミノ酸配列中の一部のアミノ酸の置換、欠
失、挿入あるいは付加などのアミノ酸変異もしくは変更
があっても、フィトエンデサチュラーゼ活性を維持して
いるポリペプチドに対応する塩基配列を有するものであ
れば使用可能である。また、エルウィニア属細菌由来の
遺伝子としては、Er.herbicolaのcrtI
遺伝子(前記WO 91/13078号公開公報参照)
も例示され、この塩基配列に関しても、上記Er.
redovoraの場合と同様に、縮重異性体あるいは
アミノ酸変異に対応する塩基配列のものが使用できる。
これらのDNA配列は、一部または全部を化学合成する
ことができるが、好ましくは細菌等の取得源から常法に
よりフィトエンデサチュラーゼをコードするゲノム遺伝
子あるいはcDNAを単離して得ることができる(上記
公開公報等参照)。上記のようなDNA配列(フィトエ
ンデサチュラーゼ遺伝子)は、プラスミド等のベクター
に含有された形で、その遺伝情報が発現可能な状態で植
物に導入して形質転換することにより、ブリーチング除
草剤に対する耐性植物を作出することができる。上記ベ
クターとしては、たとえばバイナリーベクターであれば
任意のものが使用可能であるが、好ましくはpBI 1
21などをあげることができる。DNA配列を発現させ
てそれがコードするポリペプチド(フィトエンデサチュ
ラーゼ)を産生させるためには、そのコーディング領域
の他に、発現調節配列が必要であり、そのような発現調
節配列としてはたとえばカリフラワーモザイクウィルス
由来の35Sプロモーターなどを用いることができる。
さらに、産生されたポリペプチド(フィトエンデサチュ
ラーゼ)を細胞の特定の場所(たとえば葉緑体)に輸送
したい場合には、コーディング領域の上流に輸送に必要
なトランジットペプチドをコードする塩基配列をさらに
付加することによりその輸送が可能となる。トランジッ
トペプチドをコードする配列としては、たとえば、図2
に示されるように、エンドウのRubisco小サブユ
ニットのトランジットペプチドをコードするDNA配列
を利用することができる。したがって、本発明における
「ポリペプチドをコードするDNA配列」は、このポリ
ペプチドのコーディング領域のみを限定して指すのでは
なく、コーディング領域と共に発現調節配列やトランジ
ットペプチドをコードする配列などを含むようなDNA
配列をも包含するものとする。発現調節配列やトランジ
ットペプチドをコードする配列などの連結あるいはこれ
らを含む発現ベクター等の作製に関する基本的な事項に
ついては、一般的な公知の方法(たとえば長田敏行著:
「植物細胞の遺伝子操作」、蛋白質・核酸・酵素(臨時
増刊)1983:12,Vol.28,No.14, 共立出版株式会社、p155
1-1568の記載による方法など)を用いることができる。
また、このDNA配列(フィトエンデサチュラーゼ遺伝
子)による植物の形質転換、すなわち植物に外来遺伝子
を導入する方法としては、すでに報告され確立されてい
る種々の方法、たとえばアグロバクラリウムのTiプラ
スミドをベクターとして用いる方法や、植物プロトプラ
ストにエレクトロポレーションで遺伝子を導入する方法
などを、遺伝子を導入しようとする植物の種類等に応じ
て適宜用いることができる(たとえば岡田吉美,飯田
滋:「遺伝子工学的分子育種技術の現状と将来」植物バ
イオテクノロジーII,山田康之・岡田吉美編、現代化学
・増刊20,東京化学同人,p233-264参照)。外来遺伝
子、すなわちフィトエンデサチュラーゼ遺伝子を導入す
る対象となる植物は前記した通りであるが、遺伝子導入
のための植物材料としては、導入法等に応じて、葉、
茎、根など任意の材料の中から適宜選択して用いること
ができる。DNA配列(フィトエンデサチュラーゼ遺伝
子)が導入された形質転換体は、通常の方法(たとえば
本吉総男,宇垣正志:「コートタンパク質遺伝子による
ウィルス抵抗性のトマト」植物バイオテクノロジーII,
山田康之・岡田吉美編、現代化学・増刊20,東京化学
同人,p153-161参照)により再生させ、幼植物体から馴
化植物体にまで生育した形質転換植物を得ることができ
る。この形質転換植物は、フィトエンをζ‐カロチンを
経てリコピンに変換するフィトエンデサチュラーゼを産
生する能力を有し、ノルフルラゾンやフルリドンのよう
な植物のフィトエンデサチュラーゼを阻害する除草剤だ
けでなく、SAN380HやJ852等の植物のζ‐カ
ロチンデサチュラーゼを阻害する除草剤に対して耐性を
獲得したものである。なお、上記した種々の薬剤に対す
る耐性試験は、一般的な公知の方法(たとえば、「微生
物学実験法」:微生物研究法懇談会編,1975,講談社,I
V.生理的性状観察法,p199-254に記載の方法)により実
施することができる。
【0007】ζ‐カロチンデサチュラーゼ遺伝子および
コードされるポリペプチド 上記SAN380HあるいはJ852等のブリーチング
除草剤の作用部位となるζ‐カロチンデサチュラーゼを
コードする遺伝子に関しては、最近シアノバクテリア
nabaena(PCC7120)からこの遺伝子がク
ローニングされたばかりであり(前記FEMS Microbiol.
Lett., Vol.106, p.99-103 (1993) 参照)、そのアミノ
酸配列がまだ明かにされていないことや、この抵抗性に
関する研究例が現在までに全く無いことから、Erwi
niaのフィトエンデサチュラーゼ遺伝子を利用して、
ζ‐カロチンデサチュラーゼ阻害剤に対する抵抗性を植
物に与えられるかどうかは全くわからない現状であっ
た。さらに、本発明者らは後記の実験例9に示されてい
るように、最近シアノバクテリアからクローニングされ
たこのζ‐カロチンデサチュラーゼ遺伝子zdsの塩基
配列をダイデオキシ法により決定し、そこから推定した
アミノ酸配列をすでに報告されているいろいろな生物種
のフィトエンデサチュラーゼと比較した。その結果、驚
くべきことに、このζ‐カロチンデサチュラーゼzds
遺伝子産物は、シアノバクテリアや植物のフィトエンデ
サチュラーゼと、一部のN‐末領域を除いてホモロジー
はほとんど見出されず、むしろ、ErwiniaRh
odobacter capsulatusのフィトエ
ンデサチュラーゼCrtIと約35%という意義深いホ
モロジーを示した。このことから、Erwiniaのフ
ィトエンデサチュラーゼと植物のζ‐カロチンデサチュ
ラーゼとは構造がよく似ていると考えられるので、当業
者であれば、Erwiniaのフィトエンデサチュラー
ゼ遺伝子は、植物のζ‐カロチンデサチュラーゼを阻害
する除草剤に対する抵抗性を与えることはできないと予
測するであろう。図3〜5に、シアノバクテリア(Anab
aena)由来のζ‐カロチンデサチュラーゼ遺伝子の塩基
配列およびそこから推定したアミノ酸配列を示してある
が(後記配列表参照)、このζ‐カロチンデサチュラー
ゼ遺伝子の塩基配列およびコードされるポリペプチドの
アミノ酸配列は、これまで知られていなかったものであ
り、本発明において初めて明らかにされたものである。
【0008】フィトエンデサチュラーゼ遺伝子の用途 本発明において、上記の、フィトエンをリコピンに変換
する酵素活性を有するポリペプチドをコードするDNA
配列、すなわちフィトエンデサチュラーゼ(crtI)
遺伝子(代表的には、エルウィニア属由来のもの)は、
種々の外来遺伝子(たとえば薬剤耐性遺伝子など)によ
る植物の形質転換実験等において、SAN380Hある
いはJ852等の植物ζ‐カロチンデサチュラーゼを阻
害するブリーチング除草剤に対する形質転換確認用の遺
伝子マーカーとして使用することができる。これまでの
ところ、植物の形質転換実験は、植物病原菌Agrob
acterium tumefaciensのTiプラ
スミド系を用いて行なわれるのが一般的であるが、外来
遺伝子が植物に導入されたことを示すマーカー遺伝子
は、抗生物質耐性遺伝子であるカナマイシンやハイグロ
マイシン耐性遺伝子ぐらいしか実際に使用できるものは
なく、従ってこれらの薬剤に抵抗性を示す種々の植物種
の形質転換あるいは一つの植物体への複数の遺伝子の導
入実験等が、形質転換有無の確認の点から困難なものと
なっていた。後述の実験例8において、フィトエンデサ
チュラーゼ(crtI)遺伝子およびカナマイシン耐性
遺伝子を含むプラスミドを有するアクロバクテリウム
A.tumefacience)の感染によって葉片
(タバコ植物)を形質転換し、これをζ‐カロチンデサ
チュラーゼ阻害剤(SAN380H)およびカナマイシ
ンの有無の培地上で培養したところ、SAN380Hを
含む培地上で、異常な生育、すなわち両薬剤を含まない
コントロール培地上の場合と比べて生育の悪い多数の白
色の不定芽形成、の中に一部正常に生育しカナマイシン
を含む培地の場合より生育のよい緑色の不定芽形成が観
察され、緑色の不定芽は、カナマイシンを含む培地上で
も正常に生育した。この緑色の不定芽の部分を再生培地
上で培養して幼植物体を形成させ、葉の染色体DNAを
分析したところ、フィトエンデサチュラーゼ遺伝子とカ
ナマイシン耐性遺伝子との両方が組み込まれていること
が確認され、このことから、選択マーカーとしてのSA
N380Hにより、外来遺伝子としてのカナマイシン耐
性遺伝子が導入された植物体、すなわち形質転換体を選
抜できたということがわかった。したがって、Erwi
niaのフィトエンデサチュラーゼ遺伝子は、種々の外
来遺伝子(たとえば薬剤耐性遺伝子など)による植物の
形質転換実験等において、SAN380H等のζ‐カロ
チンデサチュラーゼ阻害剤に対するマーカー遺伝子とし
て使用できることが確認できた。
【0009】
【実施例】以下の実施例は、本発明をさらに具体的に説
明するためのものであり、本発明を限定するものではな
い。 実験例1:プラスミドpYPIET4の作製 ここで用いられた通常の遺伝子組換え実験は、特に言及
されていない場合は、標準的な方法(Sambrook, J.; Fr
itsch, E.F.; Maniatis, T. Molecular Clonig: A Labo
ratory Manual. Cold Spring Harbor Laboratory Pres
s, 1989)に基づいている。エンドウのリブロース‐
1,5‐2リン酸(Rubisco)前駆体のトランジ
ットペプチドをコードする配列(tp)は、プラスミド
pSNIF83(Schreier, P.H.; Seftor, E.A.; Sche
ll, J.; Bohnet, H.J. The use of nuclear-encoded se
quences to direct the light-regulated synthesis an
d transport ofa foreign protein into plant chlorop
lasts. The EMBO Journal, Vol. 4, p.25-32 (1985)参
照)から204bpのHindIII −SphI断片とし
て単離した。次に、Er. uredovoraのフィ
トエンデサチュラーゼ遺伝子crtIを有するプラスミ
ドであるpCRT−I(Fraser, P.D.; Misawa, N.; Li
nden, H.; Yamano, S.; Kobayashi, k.; Sandmann, G.
Expression in E. coli, purification and reactivati
on of the recombinant Erwinia uredovora phytoen
e desturase. J. Biol. Chem., Vol. 267, p.19819-198
95 (1992) 参照)をBamHIとHindIII で二重消
化した後、N末の一部を欠失したcrtIを含む1.5
7kbのBamHI−HindIII 断片を単離した。次
に、crtIの開始コドンからBamHI部位までの7
6bpの配列を合成した。このcrtIの開始コドンに
は、SphIの粘着末端を生じるようにデザインした。
そして、上記で得た3種類の断片を、tpを含む204
bp HindIII −SphI断片、合成した76bp
SphI−BamHI断片、N末の一部を欠失したc
rtIを含む1.57kb BamHI−HindIII
断片の順で結合した。こうして得た1.84kbのHi
ndIII 断片を、Klenow酵素で処理した後、東洋
紡(株)から購入したバイナリーベクターpBI 121
からSmaIとSacIによる二重消化によりβ‐グル
クロニダーゼ遺伝子を除いたものに、カリフラワーモザ
イクウィルス(CaMV)の35Sプロモーターの転写
のリードスルーを受けるように挿入した。こうして得た
プラスミドをpYPIET4と名づけた。pYPIET
4における、tp−crtI遺伝子を含む1.84kb
のHindIII 断片部分を図2に示した。
【0010】実験例2:アグロバクテリウムを介した植
物体の形質転換 プラスミドpYPIET4は、ヘルパープラスミドpR
K2013を用いた接合伝達法(Stuy, J.H. Plasmid t
ransfer in Haemophilus influenzae. Journal of B
acteriology, Vol. 139, p.520-529 (1979) 参照)によ
り、Agrobacterium tumefacie
ns LBA 4404に導入された。プラスミドpY
PIET4を有するA. tumefaciens接合
体は、リーフディスク法(Horsch, R.B.; Fry, J.E.; H
offmann, N.L.; Eichholtz, D.;Rogers, S.G.; Fraley,
R.T. A simple and general method for transferring
genes into plants. Science, Vol. 227, p.1229-1231
(1985)参照)によりタバコ植物(Nicotiana
tabacum varieties Samsun)
を形質転換するのに用いられた。タバコ形質転換体の選
択は、100μg/mlのカナマイシン、500μg/
mlのカルベニシリン、1mg/lのベンジルアデニ
ン、0.1mg/lのNAAを含むMS培地上で、26
℃、16時間光照射下、8時間暗黒下の条件で行われ
た。ここで得られた不定芽を、植物ホルモンを含まない
MS培地上に移し培養することにより根を形成させた。
根を形成した幼植物は、土壌に移し、温室で栽培した。
また、増殖、維持を行う場合は、根を形成した幼植物の
頂芽または葉柄付きの茎を切り取り、植物ホルモンを含
まない別のMS培地に置床し、培養を行った。
【0011】実験例3:フィトエンデサチュラーゼ遺伝
子crtIの植物体での発現 上記の方法により、計28株のカナマイシン耐性形質転
換タバコを単離した。crtI遺伝子産物(CrtI)
に対する抗体を用いたウエスタンブロット法により、こ
れらの形質転換体の葉中でのcrtI遺伝子の発現を調
べたところ、形質転換植物の半数においてcrtI遺伝
子の発現が認められ、トランジットペプチドが切断され
たCrtI蛋白質自身の大きさのバンドを現した。した
がって、これら半数の形質転換植物において、葉中で合
成されたtp−crtI遺伝子産物は、トランジットペ
プチドの情報に基づいて葉緑体に移行後、トランジット
ペプチドが切断されたと考えられた。このことは、ま
た、CrtIに対する抗体を用いた免疫金粒子検出実験
により確かめられた。すなわち、発現が確認されたタバ
コ形質転換体の1つ(ET4−1)からの葉を用いて、
CrtIの抗体に吸着する金粒子で反応を行った後、そ
の葉の超薄切片を電子顕微鏡で観察した。この実験方法
は、Vivo, A; Andreu, J.M.; Vina, S.de.la.; Felipe,
M.R.de. Leghemoglobin in lupin plants (Lupinus al
bus cv Multolupa). Plant Physiol., Vol. 90, p.452-
457 (1989)に基づいて行った。その結果、ET4−1に
おいて、crtIの大部分が葉緑体内に取り込まれ、そ
の内の89%がチラコイド膜に移行していることがわか
った。なお、コントロールとして行った非形質転換タバ
コにおける免疫金粒子の反応は、ET4−1の10%以
下であった。
【0012】実験例4:フィトエンデサチュラーゼ遺伝
子crtI発現植物体のノルフルラゾン耐性 植物ホルモンを含まないMS培地で維持中のトランスジ
ェニックタバコ(ウエスタンブロット実験によりcrt
I遺伝子の発現が確認されたもの)14株から、葉柄付
きの茎(脇芽増殖可能なもの)を切り取り、3μMのノ
ルフルラゾン(SAN9789、4‐chloro‐5
‐metylamino‐2‐(3‐trifluor
omethylphenyl)‐pyridazin‐
3(2H)one)を含み植物ホルモンを含まないMS
培地に置床し、26℃、16時間光照射下、8時間暗黒
下の条件で培養を行った。コントロールとして、形質転
換しないタバコも同様に行った。その結果、ET4−1
を含む11株には、部分的なブリーチング(葉が白くな
ること)が見られたが、コントロールと比べて、ブリー
チングの程度は小さかった。残りの3株には、全くブリ
ーチングは見られなかった。したがって、前者を中耐性
株、後者を強耐性株とした。なお、コントロールとし
て、同一のin vitroタバコ植物体(形質転換し
ないもの)から取得した複数の葉柄付きの茎を3μMの
ノルフルラゾンを含み植物ホルモンを含まないMS培地
に置床し上記と同様の条件で培養を行うと、コントロー
ルの中には、外見上、中耐性株とほぼ同等の耐性を有す
るものも現われた。したがって、中耐性株の場合、この
データだけでは、トランスジェニックタバコの除草剤耐
性の証明としては弱いので、さらに、次に示すように、
種々の実験を行った。
【0013】実験例5:ブリーチング除草剤中耐性トラ
ンスジェニック植物の分析 免疫金粒子検出実験によりcrtI遺伝子産物の葉緑体
への取り込みが確かめられたトランスジェニックタバコ
ET4−1を用いて、種々のブリーチング除草剤抵抗性
試験を行った。in vitroで培養されているET
4−1と非形質転換タバコから、それぞれ、葉柄付きの
茎(脇芽増殖可能なもの)を切り取り、3μMのノルフ
ルラゾンを含み植物ホルモンを含まないMS培地に置床
し、26℃、16時間光照射下、8時間暗黒下の条件
で、17日間、培養を行った。両者にブリーチングが認
められたが、ブリーチングの程度は、ET4−1よりコ
ントロールの非形質転換タバコの方が強かった。これら
の葉を用いてカロチノイド含有量とクロロフィル含量の
定量を行った結果を表1に示す。 表1 タバコ葉のカロチノイド色素、フィトエン、クロロフィル含量 色 素 コントロール植物 コントロール植物 ET4−1形質転換体 3μMノルフルラゾン存在下 カロチノイド色素 1.3 0.2 0.9 フィトエン <0.1 0.6 0.1 クロロフィル 8.9 1.5 6.1 3μMノルフルラゾン存在下、ET4−1では、カロチ
ノイド色素とクロロフィル含量は、ノルフルラゾンを加
えないコントロールと比べて、30%程の減少に過ぎな
いが、非形質転換体では、カロチノイド色素、クロロフ
ィル含量ともに80%以上の減少を示し、フィトエンデ
サチュラーゼの基質であるフィトエンの蓄積が認められ
た。次に、ET4−1と非形質転換タバコを土壌に移植
し、1週間、通常の水で栽培した後、3μMノルフルラ
ゾンを含む水を与え続けた。非形質転換タバコでは、ノ
ルフルラゾン添加後、6日目にブリーチングが認められ
始めたのに対し、ET4−1では、ノルフルラゾン添加
後、11日目にブリーチングが認められ始めた。以上の
結果より、ET4−1は、ノルフルラゾンに対して、あ
る程度の抵抗性を獲得していると結論した。同様にし
て、ノルフルラゾンだけでなく、他のフィトエンデサチ
ュラーゼ阻害剤であるフルリドン(EL171、1‐m
ethyl‐3‐phenyl‐5‐(3‐trifl
uoromethylphenyl)‐4(1H)‐p
yridone)、ζ‐カロチンデサチュラーゼ阻害剤
であるSAN380H(下記構造式参照)およびJ85
2(下記構造式参照)に対しても、抵抗性が上昇してい
ることがわかった。さらに、これらの植物体から種子を
取り、種子から発芽した幼植物を用いて、このブリーチ
ング除草剤抵抗性が次世代に受け継がれることを確認し
た。
【化1】
【化2】
【0014】実験例6:ブリーチング除草剤強耐性トラ
ンスジェニック植物の分析 3μMのノルフルラゾンを含むMS培地で全くブリーチ
ングを生じなかった3株のトランスジェニックタバコの
うち1株ET4−208を用いて、さらなるブリーチン
グ除草剤抵抗性試験を行った。in vitroで培養
されているET4−208と非形質転換タバコから、そ
れぞれ葉柄付きの茎(脇芽増殖可能なもの)を切り取
り、10μMのノルフルラゾンを含み植物ホルモンを含
まないMS培地、および、3μMのフルリドンを含み植
物ホルモンを含まないMS培地に置床し、26℃、16
時間光照射下、8時間暗黒下の条件で、28日間、培養
を行った。その結果、10μMのノルフルラゾン、3μ
Mのフルリドンともに、非形質転換タバコにおいては、
強いブリーチングが生じ、茎葉は白色を呈した。一方、
ET4−208には、10μMのノルフルラゾン、3μ
Mのフルリドンともに全くブリーチングは認められな
く、このin vitro植物体は、除草剤を含まない
培地でのコントロールタバコと同程度に正常に生育し
た。さらに、10μMのノルフルラゾン存在下のET4
−208の茎葉を用いて、カロチノイド含量とクロロフ
ィル含量の定量を行い、クロロフィル、カロチノイド含
量ともに、ノルフルラゾンを加えないコントロールと同
じであることを確認した。次に、植物ホルモンを含まな
いMS培地で発根しているET4−208と非形質転換
タバコを土壌に移植し、1週間、通常の水で栽培した
後、3μMノルフルラゾンを含む水を与え続けた。非形
質転換タバコでは、ノルフルラゾン添加後、6日目にブ
リーチングが認められ始め、25日以内に枯死したが、
ET4−208は、全くブリーチングを呈すること無く
正常に生育し、ノルフルラゾン添加後2ケ月以内に種子
を形成した。以上の結果より、ET4−208は、ノル
フルラゾンやフルリドン等の植物型のフィトエンデサチ
ュラーゼを阻害するブリーチング除草剤に対して強力な
耐性能を獲得していることがわかった。
【0015】実験例7:トランスジェニック植物のζ‐
カロチンデサチュラーゼ阻害剤に対する耐性試験 植物型のフィトエンデサチュラーゼを阻害するブリーチ
ング除草剤に対して耐性であることがわかったトランス
ジェニックタバコET4−208を用いて、ζ‐カロチ
ンデサチュラーゼを阻害するブリーチング除草剤に対す
る抵抗性試験を行った。in vitroで培養されて
いるET4−208と非形質転換タバコから、それぞ
れ、葉柄付きの茎(脇芽増殖可能なもの)を切り取り、
10μMのSAN380Hを含み植物ホルモンを含まな
いMS培地、および、20μMのJ852を含み植物ホ
ルモンを含まないMS培地に置床し、26℃、16時間
光照射下、8時間暗黒下の条件で、14日間、培養を行
った。その結果、10μMのSAN380H、20μM
のJ852ともに、非形質転換タバコにおいては、強い
ブリーチングが生じ、茎葉は白色を呈した。一方、ET
4−208には、10μMのSAN380H、20μM
のJ852ともに全くブリーチングは認められなく、こ
のin vitro植物体は、除草剤を含まない培地で
のコントロールタバコと同程度に正常に生育した。さら
に、10μM SAN380H存在下のET4−208
の茎葉を用いて、カロチノイド含量とクロロフィル含量
の定量を行い、クロロフィル、カロチノイド含量とも
に、SAN380Hを加えないコントロールと同じであ
ることを確認した。次に、植物ホルモンを含まないMS
培地で発根しているET4−208と非形質転換タバコ
を土壌に移植し、5日間、通常の水で栽培した後、10
μMのJ852を含む水を与え続けた。非形質転換タバ
コでは、J852添加後、10日目にブリーチングが認
められ始め、40日以内に枯死したが、ET4−208
は、全くブリーチングを呈すること無く正常に生育し、
J852添加後2ケ月以内に種子を形成した。以上の結
果より、ET4−208は、ノルフルラゾンやフルリド
ン等の植物型のフィトエンデサチュラーゼを阻害するブ
リーチング除草剤に対してだけでなく、SAN380H
やJ852等のζ‐カロチンデサチュラーゼを阻害する
ブリーチング除草剤に対しても強力な耐性能を獲得して
いることがわかった。
【0016】実験例8:ζ‐カロチンデサチュラーゼ阻
害剤に対するマーカー遺伝子Erwinia のフィトエンデサチュラーゼ遺伝子cr
tIがζ‐カロチンデサチュラーゼ阻害剤に対するマー
カー遺伝子として使えることを示すため、以下の実験を
行った。プラスミドpYPIET4を有するA. tu
mefaciens接合体を用いて、リーフディスク法
(Horsch, R.B.; Fry, J.E.; Hoffmann, N.L.; Eichhol
tz, D.; Rogers, S.G.; Fraley, R.T. A simple and ge
neral method for transferring genes into plants. S
cience, Vol. 227, p.1229-1231 (1985)参照)により、
タバコ植物(Nicotiana tabacum
arietiesSamsun)への感染処理を行っ
た。2日間、フィーダープレート上で培養した後、感染
処理したタバコの葉を、カナマイシンの変わりに20μ
MのSAN380Hを含み、300μg/mlのクラフ
ォラン、1mg/lのベンジルアデニン、0.1mg/
lのNAAを含むMSプレート上に移し、26℃、16
時間光照射下、8時間暗黒下の条件で培養を行った。コ
ントロールとして、300μg/mlのクラフォラン、
1mg/lのベンジルアデニン、0.1mg/lのNA
Aのみを含むMSプレート、および、100μg/ml
のカナマイシンを含み、300μg/mlのクラフォラ
ン、1mg/lのベンジルアデニン、0.1mg/lの
NAAを含むMSプレート上にも置床し、同様にして培
養を行った。そして、これら各々のタバコ葉のディスク
を、2週間おきに、同じプレート上に置床した。SAN
380Hもカナマイシンも含まないコントロールのプレ
ート上では、培養2週間目から多くの不定芽が形成され
始め、培養4週間目には、葉ディスク一面にカルスと不
定芽が形成された。培養4週間目では、1プレートあた
り(6個のディスクを置床したプレート1つあたり)、
緑色カルスから30個程度の緑色の不定芽が形成されて
いた。一方、カナマイシンを含む通常の形質転換選抜用
のプレート上では、培養4週間目には、1プレートあた
り、1−2個の不定芽しか形成されていなかったので、
カナマイシンを含まないプレート上で形成された不定芽
の大部分は形質転換体ではないと考えられた。一方、カ
ナマシインの変わりにSAN380Hを含むプレート上
では、培養4週間目には、1プレートあたり、20個程
度の白い不定芽が観察されたが、SAN380Hもカナ
マイシンも含まないコントロールのものと比べて、不定
芽の生育は悪かった。そして、この多くの白い不定芽に
混って、1プレートあたり、3個の正常に生育する緑色
の不定芽が形成されていた。この緑色の不定芽の生育
は、100μg/mlのカナマシインを含むプレートで
生えてきたものより優れていた。また、この緑色の不定
芽を単離し、カナマイシンを含むMSプレート上に置床
しても正常に生育することができた。次に、SAN38
0Hを含むプレート上で形成した緑色の不定芽を単離
し、植物ホルモンを含まないMS培地上に移し培養する
ことにより幼植物体を形成させた。これらの幼植物体の
葉から染色体DNAを取得し、サザン分析を行うことに
より、crtI遺伝子とカナマイシン耐性遺伝子NPT
IIとの両方が組み込まれていることを確認した。このこ
とは、選択マーカーとしてのSAN380Hにより、外
来遺伝子としてのカナマイシン耐性遺伝子が導入された
植物体を選抜できたということを意味している。したが
って、Erwiniaのフィトエンデサチュラーゼ遺伝
子crtIはSAN380H等のζ‐カロチンデサチュ
ラーゼ阻害剤に対するマーカー遺伝子として使えること
が明かとなった。
【0017】実験例9:シアノバクテリアのζ‐カロチ
ンデサチュラーゼ遺伝子zdsの塩基配列の決定 Lindenらによってクローニングされたシアノバク
テリアAnabaena PCC7120のζ‐カロチ
ンデサチュラーゼ遺伝子zds(Linden, H.;Vioque,
A.; Sandmann, G. Isolation of a carotenoid biosynt
hesis gene coding for ζ-carotene desaturase from
Anabaena PCC7120 by heterologous complementation.
FEMS Microbiol. Lett., Vol. 106, p.99-103 (1993)参
照)の塩基配列の決定を、エキソヌクレアーゼIII とマ
ングビーンヌクレアーゼを組み合わせたデレーション反
応の後、ダイデオキシ法により行った。499アミノ酸
からなるペプチドをコード可能な1497bpのオープ
ンリーディングフレームが観察された。図3〜5(配列
表:配列番号1)にその塩基配列とそこから推定したア
ミノ酸配列を示した。ζ‐カロチンデサチュラーゼ遺伝
子の塩基配列やアミノ酸配列はこの報告が最初である。
さらに、Genbank、EMBLのデーターベースを
用いて、zds遺伝子産物(Zds)のホモロジー検索
を行ったところ、ホモロジーが認められたものは、すべ
て、カロチノドデサチュラーゼであった。このカロチノ
イドデサチュラーゼは、Rhodobacter ca
psulatusのcrtD以外は、すべて、フィトエ
ンデサチュラーゼであった。その中で特に高いホモロジ
ーが認められたのは、ErwiniaR. caps
ulatusのCrtIであった。図6〜7に、Zds
Er. uredovoraのCrtI、および、
R.capsulatusのCrtIのアミノ酸配列の
比較を行った結果を示した。ギャップを考慮したホモロ
ジー分析の結果、Zdsは、Er. uredov or
のCrtI、および、R. capsulatus
CrtIと、それぞれ、36%、34%のアイデンティ
ティーを示した。一方、植物やシアノバクテリアのフィ
トエンデサチュラーゼとは、一部のN‐末領域を除い
て、ほとんどホモロジーは認められなかった。この領域
は、NADやFAD等の補酵素の結合領域であると推定
されている。この領域のみ、シアノバクテリアSyne
chococcus PCC7942のフィトエンデサ
チュラーゼ遺伝子pds(Chamovitz, D; Pecker, I.;
Hirschberg, J. The molecular basis of resistance t
othe herbicide norflurazon. J. Plant Mol. Biol., V
ol. 16, p.967-974 (1991) 参照)、および、ダイズの
フィトエンデサチュラーゼpds1(Bartley, G.E.; V
itanen, P.V.; Pecker, I.; Chamovitz, D.; Hirschber
g. J.; Scolnik, P.A. Molecular cloning and express
ion in photosynthetic bacteria of a soybean cDNA c
oding for phytoene desaturase, an enzyme of the ca
rotenoid biosynthesis pathway. Proc. Natl. Acad. S
ci.USA, Vol. 88, p.6532-6536 (1991) 参照)を合わせ
て図6〜7に示した。
【0018】
【発明の効果】背 景 前述したように、フィトエンデサチュラーゼは、遺伝子
レベルで今までに明かにされたカロチノイド合成酵素の
中で、唯一、生物間で多様性を有している酵素である。
また、前述したように、植物において、フェトエンから
ζ‐カロチンを経てリコピンに至るデサチュレーション
反応は、ブリーチング除草剤と呼ばれる多くの除草剤の
作用部位である。Erwiniaのフィトエンデサチュ
ラーゼは、フィトエンからζ‐カロチンを経てリコピン
に至るデサチュレーション反応を一つの酵素で触媒でき
る酵素であり(前記Journal of Bacteriology, Vol. 17
2,No.12, p.6704-6712 (1992)、および本発明者らによ
る前記特許出願明細書)、Erwiniaのフィトエン
デサチュラーゼのような強力な脱水素機能を示す酵素
は、現在までにその機能が明かにされているいくつかの
生物のフィトエンデサチュラーゼの中では唯一のもので
ある。また、前述したように、Erwiniaのフィト
エンデサチュラーゼと植物のフィトエンデサチュラーゼ
は、アミノ酸配列レベルで、ホモロジーは一部のN‐末
領域を除いて見出されないことから、Erwinia
フィトエンデサチュラーゼ遺伝子を、葉緑体への移行に
必要なトランジットペプチド配列を付加して植物に導入
することにより、植物のフィトエンデサチュラーゼを阻
害する除草剤に抵抗性を与えることが可能であることが
予想される。一方、植物のζ‐カロチンデサチュラーゼ
を阻害する除草剤に対する抵抗性に関しては、最近、よ
うやく、シアノバクテリアAnabaena PCC7
120からこの酵素をコードする遺伝子がクローニング
されたばかりであり(前記FEMS Microbiol. Lett., Vo
l. 106, p.99-103 (1993)参照)、そのアミノ酸配列が
まだ明かにされていないことや、この抵抗性に関する研
究例が現在までに全く無いことから、Erwinia
フィトエンデサチュラーゼ遺伝子を利用して、ζ‐カロ
チンデサチュラーゼ阻害剤に対する抵抗性を植物に与え
られるかどうかは全くわからないのが現状であった。さ
らに、本発明者らは、最近シアノバクテリアからクロー
ニングされたこのζ‐カロチンデサチュラーゼ遺伝子の
塩基配列を決定し、そこから推定したアミノ酸配列をす
でに報告されているいろいろな生物種のフィトエンデサ
チュラーゼと比較をした。その結果、驚くべきことに、
このζ‐カロチンデサチュラーゼ遺伝子産物は、シアノ
バクテリアや植物のフィトエンデサチュラーゼと、一部
のN‐末領域を除いてホモロジーはほとんど見出され
ず、むしろ、ErwiniaRhodobacter
capsulatusのフィトエンデサチュラーゼと
約35%という意義深いホモロジーを示した。このこと
から、Erwiniaのフィトエンデサチュラーゼと植
物のζ‐カロチンデサチュラーゼとは構造がよく似てい
ると考えられるので、当業者であれば、Erwinia
のフィトエンデサチュラーゼ遺伝子は、植物のζ‐カロ
チンデサチュラーゼを阻害する除草剤に対する抵抗性を
与えることはできないと予測するであろう。一方、植物
の形質転換実験は、植物病原菌Agrobacteri
um tumefaciensのTiプラスミドの系を
用いて、現在では普通に行われているが、外来遺伝子が
植物に導入されたことを示すマーカー遺伝子は、抗生物
質耐性遺伝子であるカナマイシンやハイグロマイシン耐
性遺伝子位しか実際に使えるものは無く、このことが、
これらの薬剤に抵抗性を示す種々の植物種の形質転換
や、一つの植物体への複数の遺伝子の導入実験等を困難
なものにしていた。本発明の効果 本発明により、フィトエンをリコピンに変換する酵素活
性を有するフィトエンデサチュラーゼ遺伝子を利用し
て、ノルフルラゾンやフルリドンのような植物のフィト
エンデサチュラーゼを阻害する除草剤だけでなく、SA
N380HやJ852等の植物のζ‐カロチンデサチュ
ラーゼを阻害する除草剤に対する耐性を植物に与えるこ
とが可能になったとともに、これらの除草剤を形質転換
時のマーカーとして使用することが可能になった。
【0019】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:2076 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:シアノバクテリア Anabaena 株名:PCC7120 配列 GATCGCTCTA CAATTTAGTC TTTTGCGAAT TAAAAGAGCA AAATTTTTCT TGGTGAAAAT 60 CAACCGAAAA ATGAAAAGAT GAGAATTTAT GACGCAAATT TATCACCCAA ACTAAACAAA 120 TTTCCTTGAT TGTCTTCAGC AAGTGTTTAA AAAATATAGG CTGCCTAAGT AAACGAGGAG 180 TTCATCT ATG TCT AAA AAA GTT GCG ATT GTC GGC GCA GGC CCT GGA GGT 229 Met Ser Lys Lys Val Ala Ile Val Gly Ala Gly Pro Gly Gly 1 5 10 TTA GCT ACA GCT ATC CGT CTT GCT GGA CTT GGG TAT CAA GTA GAA ATC 277 Leu Ala Thr Ala Ile Arg Leu Ala Gly Leu Gly Tyr Gln Val Glu Ile 15 20 25 30 TTT GAG GCG GCT GAA CGT GTT GGT GGA AGA ATG CGC GGT TTT GAA GTT 325 Phe Glu Ala Ala Glu Arg Val Gly Gly Arg Met Arg Gly Phe Glu Val 35 40 45 GAT TCC TAC GCC TTT GAT ACT GGC CCC ACT ATT CTC CAA CTA CCA CAC 373 Asp Ser Tyr Ala Phe Asp Thr Gly Pro Thr Ile Leu Gln Leu Pro His 50 55 60 TTA TAT AAA GAG CTT TTT GAG GAG GCT GGT TTA AAT TTT GCC GAC TAT 421 Leu Tyr Lys Glu Leu Phe Glu Glu Ala Gly Leu Asn Phe Ala Asp Tyr 65 70 75 GTT CAA CTC AAA CGT TTA GAA CCA TAT ACA CGT TTG AAA TTT TGG GAT 469 Val Gln Leu Lys Arg Leu Glu Pro Tyr Thr Arg Leu Lys Phe Trp Asp 80 85 90 GGT ACT CAA CTG GAT ATC ACT TCG GAT CTA CAG TCA TTT AAA ACC CAA 517 Gly Thr Gln Leu Asp Ile Thr Ser Asp Leu Gln Ser Phe Lys Thr Gln 95 100 105 110 CTG GCA ACC TTA CGC TCC GAT TTA CCA TTA GCA TTT GAT CGC TGG TAT 565 Leu Ala Thr Leu Arg Ser Asp Leu Pro Leu Ala Phe Asp Arg Trp Tyr 115 120 125 AGT GAG CAT ATC CGT AAA TAT GAG TTA GGT TAC AAA CCC TAT TTA GCC 613 Ser Glu His Ile Arg Lys Tyr Glu Leu Gly Tyr Lys Pro Tyr Leu Ala 130 135 140 GGC CCT GCA CGC TCT ATT TTT GGT TAC TTG CGC CCA GAT GAC CTG ATG 661 Gly Pro Ala Arg Ser Ile Phe Gly Tyr Leu Arg Pro Asp Asp Leu Met 145 150 155 AAG TTT TTG TCT TTT CGT CCT TGG GAA AAT TTA TAT CAA CAC TTT TGG 709 Lys Phe Leu Ser Phe Arg Pro Trp Glu Asn Leu Tyr Gln His Phe Trp 160 165 170 CGA TTT TTT CAA GAT GAG CGT TTA GTC TAT GAT CTG AGA TAT CCG TCA 757 Arg Phe Phe Gln Asp Glu Arg Leu Val Tyr Asp Leu Arg Tyr Pro Ser 175 180 185 190 AAA TAT TTG GGA ATG CAC CCA ACT GTG GCA TCA AGT GTC TTT AGC CTG 805 Lys Tyr Leu Gly Met His Pro Thr Val Ala Ser Ser Val Phe Ser Leu 195 200 205 ATT CCA TTC TTA GAA TTT TCC CAA GGA GTA TGG CAT CCA GTC GGT GGA 853 Ile Pro Phe Leu Glu Phe Ser Gln Gly Val Trp His Pro Val Gly Gly 210 215 220 TTT CGT GCA TTA GCT CAG GGC TTG GCT AAT GCC GCT CAA GAC TTA GGA 901 Phe Arg Ala Leu Ala Gln Gly Leu Ala Asn Ala Ala Gln Asp Leu Gly 225 230 235 GTG AAA ATT CAT CTG CAT TCG CCT GTT CAC CAA ATC TGG ATT GAC CAA 949 Val Lys Ile His Leu His Ser Pro Val His Gln Ile Trp Ile Asp Gln 240 245 250 GGG CAA GTT CGT GGT TTG GAA CTG GCT GAT GCT TCT CGC CAT CAG TTT 997 Gly Gln Val Arg Gly Leu Glu Leu Ala Asp Ala Ser Arg His Gln Phe 255 260 265 270 GAT ACA GTA GTG ATT AAT GCT GAC TTT GCC TAT GCT GTT CGT CAT CTG 1045 Asp Thr Val Val Ile Asn Ala Asp Phe Ala Tyr Ala Val Arg His Leu 275 280 285 TTA CCA ACT TCA GCA CGC GGT CGT TAC ACT GAT AAC AAG CTT GGG CAA 1093 Leu Pro Thr Ser Ala Arg Gly Arg Tyr Thr Asp Asn Lys Leu Gly Gln 290 295 300 ATG CAA TTC TCA TGC TCT ACC TTC ATG ATC TAT TTA TCA GAC AAT CTT 1141 Met Gln Phe Ser Cys Ser Thr Phe Met Leu Tyr Leu Gly Ile Asn Arg 305 310 315 TAT TTG GGT ATC AAT CGC CGC TAC GAA GAT TTA CCT CAT CAT CAA ATT 1189 Arg Tyr Glu Asp Leu Pro His His Gln Ile Tyr Leu Ser Asp Asn Ile 320 325 330 CGC CGA CTT GAA CGT CCT TGG GTT GAT GAT TCA GCA CTA GAT GAA ACT 1237 Arg Arg Leu Glu Arg Pro Trp Val Asp Asp Ser Ala Leu Asp Glu Thr 335 340 345 350 GAT CCA CCA TTT TAT GTC TGT AAT CCT ACA ATT ATC GAC CCC AGT AAT 1285 Asp Pro Pro Phe Tyr Val Cys Asn Pro Thr Ile Ile Asp Pro Ser Asn 355 360 365 GCA CCT GCC GGC CAC AGC ACT TTA TTT GTT TTA GTA CCA ATT CCC AAC 1333 Ala Pro Ala Gly His Ser Thr Leu Phe Val Leu Val Pro Ile Pro Asn 370 375 380 ACT TCT TAT GCT GTT GAC TGG GAT ATT AAA CAA AAA AGC TAT ACA GAT 1381 Thr Ser Tyr Ala Val Asp Trp Asp Ile Lys Gln Lys Ser Tyr Thr Asp 385 390 395 TTT ATT CTT AAA CGT TTA CAT TTG CTG GGA TAT CAC AAT ATT GAA CAG 1429 Phe Ile Leu Lys Arg Leu His Leu Leu Gly Tyr His Asn Ile Glu Gln 400 405 410 CAC ATT GTT ACC CAA AGT TGT TAC ACA GCA CAA TCT TGG CTT GAT GAT 1477 His Ile Val Thr Gln Ser Cys Tyr Thr Ala Gln Ser Trp Leu Asp Asp 415 420 425 430 TAT CGC GTT CAT TTG GGT GCT GTG TTT AAT CTC AGC CAC AAT TTG ACT 1525 Tyr Arg Val His Leu Gly Ala Val Phe Asn Leu Ser His Asn Leu Thr 335 340 445 CAG CTT GGG CCC TTT CGT CCA CCC ATC CGT TCG GAA AAT ATT GCC GGA 1573 Gln Leu Gly Pro Phe Arg Pro Pro Ile Arg Ser Glu Asn Ile Ala Gly 450 455 460 CTG TAC TGG ATT GGT GGC GCT GTT CAT CCC GGC AGT GGT TTA CTC ACT 1621 Leu Tyr Trp Ile Gly Gly Ala Val His Pro Gly Ser Gly Leu Leu Thr 465 470 475 ATT TTG GAA GCA TCT CGT AGT GCT GCT GGA TTT ATT CAT CAA GAT TTT 1669 Ile Leu Glu Ala Ser Arg Ser Ala Ala Gly Phe Ile His Gln Asp Phe 480 485 490 GCT TCA ACT GGG TCT TAGCAATCCT GTTCTTTACC TAGCTATTTT TTTTACCCAG 1724 Ala Ser Thr Gly Ser*** 495 AGTCATGTTT AGCTGTCGCA TTCGGATTTT TTAAAATTAA AAATACGAGC TAGTTTAGCA 1784 TTAACAATCA AAAGCTGTTC TGGATTTTTA CTAGGGCAGC TTTGCTCCTG TGGAATTAAG 1844 ATAAACCAGA AACCAATCAC ATACACCCGC TCTGGACACT TGCCACATAT TCAAACAATG 1904 GCAATTGAAT CACTTGACCT TGTTTTCGGT AACGTCAAGA TATGCCTCAT CCAAGGCTAC 1964 CCCTTCTACT ACGTCAGTGT AGCGTTTGAA TATTTCGTGG ATTTGGGCAG ACACTTCTCG 2024 GTAGACATCA AATCTCGGTC TGACAAATAT TAATCGGGGG CAAAGAGCGA TC 2076
【図面の簡単な説明】
【図1】Erwiniaと植物およびシアノバクテリア
における、ファルネシルピロリン酸からβ‐カロチンま
での生合成経路を示す説明図。
【図2】作製した、Erwinia uredovor
のフィトエンデサチュラーゼ遺伝子crtIの植物へ
の導入用プラスミドのcrtI部分を示す説明図。この
crtIには、葉緑体へのターゲティングに必要なエン
ドウのRubisco小サブユニットのトランジットペ
プチド配列が付加されている。
【図3】シアノバクテリアAnabaena PCC7
120のζ‐カロチンデサチュラーゼ遺伝子zdsの塩
基配列およびそこから推定したアミノ酸配列を示す説明
図。下線は、リボソーム結合部位と推定される配列であ
る。
【図4】図3に続く塩基配列およびアミノ酸配列を示す
説明図。
【図5】図4に続く塩基配列およびアミノ酸配列を示す
説明図。
【図6】Anabaena PCC7120のζ‐カロ
チンデサチュラーゼ遺伝子産物Zdsと種々の生物から
取得されたフィトエンデサチュラーゼのアミノ酸配列の
比較を示す説明図。Eu−CrtI、Rc−CrtI、
Pds、Pds1は、それぞれ、Erwinia ur
edovoraのCrtI、Rhodobacter
capsulatusのCrtI、Synechoco
ccus PCC7942のPds、ダイズのPds1
を示している。下線は、このすべてに共通なアミノ酸を
示し、*はEruredovoraのCrtIおよ
びR. capsulatusのCrtIと共通なアミ
ノ酸を示している。
【図7】図6に続くアミノ酸配列の比較を示す説明図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:18)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィトエンをリコピンに変換する酵素活性
    を有するポリペプチドをコードするDNA配列を、その
    遺伝情報が発現可能な状態で植物に導入することを特徴
    とする、ζ‐カロチンデサチュラーゼ阻害除草剤に対す
    る耐性植物の作出法。
  2. 【請求項2】ポリペプチドが、エルウィニア属由来のフ
    ィトエンデサチュラーゼまたはその変異体である、請求
    項1記載の作出法。
  3. 【請求項3】DNA配列が、トランジットペプチドをコ
    ードする塩基配列を有する、請求項1または2記載の作
    出法。
  4. 【請求項4】フィトエンをリコピンに変換する酵素活性
    を有するポリペプチドをコードするDNA配列からな
    る、ζ−カロチンデサチュラーゼ阻害除草剤に対する形
    質転換確認用マーカー。
JP16392693A 1993-06-08 1993-06-08 ブリーチング除草剤耐性植物の製造 Expired - Lifetime JP3759628B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16392693A JP3759628B2 (ja) 1993-06-08 1993-06-08 ブリーチング除草剤耐性植物の製造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16392693A JP3759628B2 (ja) 1993-06-08 1993-06-08 ブリーチング除草剤耐性植物の製造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06343473A true JPH06343473A (ja) 1994-12-20
JP3759628B2 JP3759628B2 (ja) 2006-03-29

Family

ID=15783453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16392693A Expired - Lifetime JP3759628B2 (ja) 1993-06-08 1993-06-08 ブリーチング除草剤耐性植物の製造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3759628B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7083967B1 (en) 2000-06-27 2006-08-01 Basf Corporation Cyanobacterial nucleic acid fragments encoding proteins useful for controlling plant traits via nuclear or plastome transformation
WO2007030432A2 (en) 2005-09-06 2007-03-15 Monsanto Technology Llc Vectors and methods for improved plant transformation efficiency
EP2108694A1 (en) 2000-06-27 2009-10-14 Basf Se Cyanobacterial nucleic acid fragments encoding proteins useful for controlling plant traits via nuclear or plastome transformation
WO2011112570A1 (en) 2010-03-08 2011-09-15 Monsanto Technology Llc Polynucleotide molecules for gene regulation in plants
EP2425709A1 (en) 2007-03-09 2012-03-07 Monsanto Technology, LLC Preparation and use of plant embryo explants for transformation
EP2454940A2 (en) 2006-10-25 2012-05-23 Monsanto Technology LLC Cropping systems for managing weeds
WO2015200223A1 (en) 2014-06-23 2015-12-30 Monsanto Technology Llc Compositions and methods for regulating gene expression via rna interference
EP3339441A1 (en) 2005-10-13 2018-06-27 Monsanto Technology LLC Methods for producing hybrid seed
EP3748003A1 (en) 2016-01-26 2020-12-09 Monsanto Technology LLC Compositions and methods for controlling insect pests

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2108694A1 (en) 2000-06-27 2009-10-14 Basf Se Cyanobacterial nucleic acid fragments encoding proteins useful for controlling plant traits via nuclear or plastome transformation
US7083967B1 (en) 2000-06-27 2006-08-01 Basf Corporation Cyanobacterial nucleic acid fragments encoding proteins useful for controlling plant traits via nuclear or plastome transformation
WO2007030432A2 (en) 2005-09-06 2007-03-15 Monsanto Technology Llc Vectors and methods for improved plant transformation efficiency
EP3536793A1 (en) 2005-09-06 2019-09-11 Monsanto Technology LLC Vectors and methods for improved plant transformation efficiency
EP3339441A1 (en) 2005-10-13 2018-06-27 Monsanto Technology LLC Methods for producing hybrid seed
EP2454940A2 (en) 2006-10-25 2012-05-23 Monsanto Technology LLC Cropping systems for managing weeds
EP3290520A1 (en) 2007-03-09 2018-03-07 Monsanto Technology LLC Preparation and use of plant embryo explants for transformation
EP2425709A1 (en) 2007-03-09 2012-03-07 Monsanto Technology, LLC Preparation and use of plant embryo explants for transformation
EP3916097A1 (en) 2007-03-09 2021-12-01 Monsanto Technology LLC Preparation and use of plant embryo explants for transformation
WO2011112570A1 (en) 2010-03-08 2011-09-15 Monsanto Technology Llc Polynucleotide molecules for gene regulation in plants
EP3231872A1 (en) 2010-03-08 2017-10-18 Monsanto Technology LLC Polynucleotide molecules for gene regulation in plants
US9121022B2 (en) 2010-03-08 2015-09-01 Monsanto Technology Llc Method for controlling herbicide-resistant plants
WO2015200223A1 (en) 2014-06-23 2015-12-30 Monsanto Technology Llc Compositions and methods for regulating gene expression via rna interference
EP3748003A1 (en) 2016-01-26 2020-12-09 Monsanto Technology LLC Compositions and methods for controlling insect pests

Also Published As

Publication number Publication date
JP3759628B2 (ja) 2006-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3881012B2 (ja) 遺伝子操作した植物の貯蔵器官におけるカロテノイド蓄積の増大
Misawa et al. Functional expression of the Erwinia uredovora carotenoid biosynthesis gene crtl in transgenic plants showing an increase of β‐carotene biosynthesis activity and resistance to the bleaching herbicide norflurazon
EP0471056B1 (en) Biosynthesis of carotenoids in genetically engineered hosts
Bartley et al. Molecular biology of carotenoid biosynthesis in plants
CA2372687A1 (en) Phytyl/prenyltransferase nucleic acids, polypeptides and uses thereof
EP0746615A1 (en) Dna constructs, cells and plants derived therefrom
AU715002B2 (en) Transgenic plants with improved biomass production
JP3759628B2 (ja) ブリーチング除草剤耐性植物の製造
AU700022B2 (en) DNA sequences and their use
EA006100B1 (ru) Способ получения растительных клеток, аккумулирующих каротиноиды, и выделенная днк, используемая для осуществления способа
US20030215927A1 (en) UDP-glucosyltransferases
US9115338B2 (en) Enhancement of beta-carotene content in plants
CA2306458A1 (en) Manipulation of tocopherol content in transgenic plants
AU740787B2 (en) Plant plastid division genes
WO1998000436A9 (en) Plant plastid division genes
WO1999053037A2 (en) Optimized nucleotide sequence encoding organophosphorous hydrolase and methods of use for same
KR20240127505A (ko) SlSGR1 유전자 교정에 의해 휘발성 향미 화합물의 함량이 증가된 유전체 교정 토마토 식물체의 제조 방법 및 상기 방법에 의해 제조된 휘발성 향미 화합물의 함량이 증가된 유전체 교정 토마토 식물체
JPH08510916A (ja) 雄不稔性植物を作り出す方法
US20050022269A1 (en) Polypeptides having carotenoids isomerase catalytic activity, nucleic acids encoding same and uses thereof
US20020128464A1 (en) Method of finding modulators of enzymes of the carotenoid biosynthetic pathway
Cho et al. Astaxanthin production in transgenic Arabidopsis with chyB gene encoding β;-carotene Hydroxylase
CN111448206B (zh) 源自番薯的IbOr-R96H变异体及其用途
CA2203815C (en) Enhanced carotenoid accumulation in storage organs of genetically engineered plants
WO2006125678A2 (en) Reversible male-sterile plants
Yoganathan Isolation, expression and functional analysis of acDNA encoding phytoene desaturase, a carotenoid biosynthetic enzyme from rice, Oryza sativa L.

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041102

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041104

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050708

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050907

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20051014

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20051116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090113

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090113

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100113

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140113

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term