JPH06344785A - 差動制限装置を備えた車両のアンチスキッドブレーキ装置 - Google Patents
差動制限装置を備えた車両のアンチスキッドブレーキ装置Info
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- JPH06344785A JPH06344785A JP16611393A JP16611393A JPH06344785A JP H06344785 A JPH06344785 A JP H06344785A JP 16611393 A JP16611393 A JP 16611393A JP 16611393 A JP16611393 A JP 16611393A JP H06344785 A JPH06344785 A JP H06344785A
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- wheels
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は差動制限装置を備えた車両におい
て、差動制限装置を適切に制御してABS制御を良好に
行わせるようにすることを目的とする。 【構成】 パワーユニット7の後部に接続されたトラン
スファー装置8と、後輪駆動軸10,11を介して後輪
3,4に連結されたリヤデフ12との間に第1プロペラ
シャフト9を介設すると共に、上記トランスファー装置
8と前輪駆動軸14,15を介して前輪1,2に連結さ
れたフロントデフ16との間に第2プロペラシャフト1
3を介設する。そして、ABS制御時においては、上記
フロントデフ16及びリヤデフ12に加えて、トランス
ファー装置8のセンターデフ17のロック状態を解除す
ると共に、例えば疑似車体速に対する左後輪1の車輪速
の偏差量が設定値よりも大きいときにはリヤデフ12を
ロック状態として、パワーユニット7の出力トルクを左
後輪3に伝達させる。
て、差動制限装置を適切に制御してABS制御を良好に
行わせるようにすることを目的とする。 【構成】 パワーユニット7の後部に接続されたトラン
スファー装置8と、後輪駆動軸10,11を介して後輪
3,4に連結されたリヤデフ12との間に第1プロペラ
シャフト9を介設すると共に、上記トランスファー装置
8と前輪駆動軸14,15を介して前輪1,2に連結さ
れたフロントデフ16との間に第2プロペラシャフト1
3を介設する。そして、ABS制御時においては、上記
フロントデフ16及びリヤデフ12に加えて、トランス
ファー装置8のセンターデフ17のロック状態を解除す
ると共に、例えば疑似車体速に対する左後輪1の車輪速
の偏差量が設定値よりも大きいときにはリヤデフ12を
ロック状態として、パワーユニット7の出力トルクを左
後輪3に伝達させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両のアンチスキッ
ドブレーキ装置、特にパワーユニットから車輪に至る動
力伝達経路に車輪間の差動動作を制限する差動制限装置
を備えた車両におけるアンチスキッドブレーキ装置に関
する。
ドブレーキ装置、特にパワーユニットから車輪に至る動
力伝達経路に車輪間の差動動作を制限する差動制限装置
を備えた車両におけるアンチスキッドブレーキ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、4輪駆動車においては、エンジ
ンと変速機とで構成されるパワーユニットから出力され
るトルクを2系統に分割し、その一方を後輪用の差動機
構(以下、リヤデフという)に入力した上で、後輪駆動
軸を介して左右の後輪に伝達すると共に、他方を前輪用
の差動機構(以下、フロントデフという)に入力した上
で、前輪駆動軸を介して左右の前輪に伝達するようにし
たものがある。そして、この種の4輪駆動車において
は、通例、当該車両の旋回性能を向上させるために、
前、後輪の差動動作を許容する差動機構(以下、センタ
ーデフという)が、パワーユニットから車輪に至る動力
伝達経路に設置されるようになっている。
ンと変速機とで構成されるパワーユニットから出力され
るトルクを2系統に分割し、その一方を後輪用の差動機
構(以下、リヤデフという)に入力した上で、後輪駆動
軸を介して左右の後輪に伝達すると共に、他方を前輪用
の差動機構(以下、フロントデフという)に入力した上
で、前輪駆動軸を介して左右の前輪に伝達するようにし
たものがある。そして、この種の4輪駆動車において
は、通例、当該車両の旋回性能を向上させるために、
前、後輪の差動動作を許容する差動機構(以下、センタ
ーデフという)が、パワーユニットから車輪に至る動力
伝達経路に設置されるようになっている。
【0003】ところで、この種の車両においては、走行
路面の状況によっては差動機構の働きを制限したほうが
望ましい場合もある。
路面の状況によっては差動機構の働きを制限したほうが
望ましい場合もある。
【0004】つまり、例えばセンターデフが備えられた
4輪駆動車の場合、当該車両の走行時において、例えば
左後輪がぬかるみのように摩擦係数の極端に低い路面に
入り込んだときには、センターデフを介してリヤデフに
伝達されるトルクが、左後輪側にばかり伝達されて該後
輪がスリップすることになって、当該車両が走行不能と
なる可能性があるのである。
4輪駆動車の場合、当該車両の走行時において、例えば
左後輪がぬかるみのように摩擦係数の極端に低い路面に
入り込んだときには、センターデフを介してリヤデフに
伝達されるトルクが、左後輪側にばかり伝達されて該後
輪がスリップすることになって、当該車両が走行不能と
なる可能性があるのである。
【0005】そこで、この種の車両においては、センタ
ーデフなどの差動機構の差動動作を制限する差動制限装
置を設けると共に、運転者の選択により、もしくは運転
状態に応じて自動的に上記差動制限装置を作動させてデ
フロック状態に設定するようにしたものがある。
ーデフなどの差動機構の差動動作を制限する差動制限装
置を設けると共に、運転者の選択により、もしくは運転
状態に応じて自動的に上記差動制限装置を作動させてデ
フロック状態に設定するようにしたものがある。
【0006】これによれば、上記例の場合においては、
当該車両が例えば雪道のような路面摩擦係数が小さい低
μ路を走行している場合に、フロントデフ、リヤデフ及
びセンターデフをそれぞれデフロック状態に設定するよ
うにすれば、左右の前輪及び後輪が一体的に回転するこ
とから、仮に左後輪がぬかるみに入り込んだとしても、
路面をグリップしている右後輪にもパワーユニットから
のトルクが伝達されることになり、これによって当該車
両を良好に走行させることが可能となる。
当該車両が例えば雪道のような路面摩擦係数が小さい低
μ路を走行している場合に、フロントデフ、リヤデフ及
びセンターデフをそれぞれデフロック状態に設定するよ
うにすれば、左右の前輪及び後輪が一体的に回転するこ
とから、仮に左後輪がぬかるみに入り込んだとしても、
路面をグリップしている右後輪にもパワーユニットから
のトルクが伝達されることになり、これによって当該車
両を良好に走行させることが可能となる。
【0007】一方、この種の車両においては、制動操作
時における車輪のロックないしスキッド状態の発生の防
止を目的としたアンチスキッドブレーキシステムが備え
られることがある。このシステムは、基本的には、ブレ
ーキ油圧系統に制動圧を調整する電磁制御弁を設置する
と共に、各車輪の回転速度をそれぞれ検出する車輪速セ
ンサと、該センサによって検出された車輪速から車輪の
ロックの発生を検知したときに過大な制動力を抑制され
るように上記電磁制御弁を作動させるコントロールユニ
ットとを有する構成とされる。つまり、上記コントロー
ルユニットは、例えば車輪速センサによって検出された
車輪速に基づいて車輪の加減速度を算出する共に、同じ
く車輪速に基づいて推定した当該車両の疑似車体速と該
車輪速とからスリップ率を算出して、車輪減速度が所定
の減速度より小さくなるか、あるいは上記スリップ率が
所定量に達したときに上記電磁制御弁を減圧制御して制
動力を低下させる一方、制動力の低下によって解放され
た車輪の回転速度が増大し、車輪加速度が所定の加速度
に達したときには上記制御弁を増圧制御して制動力を増
大させる。そして、このような一連の制動力の制御(ア
ンチスキッド制御;以下、ABS制御という)を、例え
ば車両が停止するまで繰り返して行わせるようになって
いる。このようなアンチスキッドブレーキシステムを採
用することにより、急制動時における車輪のロックない
しスキッド状態が防止されて、当該車両を方向安定性を
失わせずに短い制動距離で停止させることが可能とな
る。
時における車輪のロックないしスキッド状態の発生の防
止を目的としたアンチスキッドブレーキシステムが備え
られることがある。このシステムは、基本的には、ブレ
ーキ油圧系統に制動圧を調整する電磁制御弁を設置する
と共に、各車輪の回転速度をそれぞれ検出する車輪速セ
ンサと、該センサによって検出された車輪速から車輪の
ロックの発生を検知したときに過大な制動力を抑制され
るように上記電磁制御弁を作動させるコントロールユニ
ットとを有する構成とされる。つまり、上記コントロー
ルユニットは、例えば車輪速センサによって検出された
車輪速に基づいて車輪の加減速度を算出する共に、同じ
く車輪速に基づいて推定した当該車両の疑似車体速と該
車輪速とからスリップ率を算出して、車輪減速度が所定
の減速度より小さくなるか、あるいは上記スリップ率が
所定量に達したときに上記電磁制御弁を減圧制御して制
動力を低下させる一方、制動力の低下によって解放され
た車輪の回転速度が増大し、車輪加速度が所定の加速度
に達したときには上記制御弁を増圧制御して制動力を増
大させる。そして、このような一連の制動力の制御(ア
ンチスキッド制御;以下、ABS制御という)を、例え
ば車両が停止するまで繰り返して行わせるようになって
いる。このようなアンチスキッドブレーキシステムを採
用することにより、急制動時における車輪のロックない
しスキッド状態が防止されて、当該車両を方向安定性を
失わせずに短い制動距離で停止させることが可能とな
る。
【0008】ところで、上記のように差動制限装置を備
えた車両においては、ABS制御の実行時において差動
制限装置を作動させて差動機構の差動動作を制限する場
合に、次のような不具合の発生が考えられる。
えた車両においては、ABS制御の実行時において差動
制限装置を作動させて差動機構の差動動作を制限する場
合に、次のような不具合の発生が考えられる。
【0009】すなわち、一般にABS制御においては、
車輪の挙動に伴って制動圧の減圧動作と増圧動作とが周
期的に繰り返されるようになっているが、その場合に、
例えば左後輪と右後輪とで制御の状態が異なる場合があ
る。このような場合、左後輪と右後輪との差動動作が制
限されていると、例えば制動圧の増加により左後輪の回
転が低下した場合に、その回転変化によって右後輪の回
転の上昇が抑制されることになるなど、車輪の挙動が相
互に干渉しあって安定した制御が行えなくなるおそれが
ある。
車輪の挙動に伴って制動圧の減圧動作と増圧動作とが周
期的に繰り返されるようになっているが、その場合に、
例えば左後輪と右後輪とで制御の状態が異なる場合があ
る。このような場合、左後輪と右後輪との差動動作が制
限されていると、例えば制動圧の増加により左後輪の回
転が低下した場合に、その回転変化によって右後輪の回
転の上昇が抑制されることになるなど、車輪の挙動が相
互に干渉しあって安定した制御が行えなくなるおそれが
ある。
【0010】差動制限装置を備えた車両のABS制御時
における上記の問題に対しては、例えば特開昭61−2
87824号公報には、ABS制御が行われるときに差
動制限装置を非作動状態にする技術思想が開示されてい
る。これによれば、ABS制御の実行時においては、各
車輪の相対回転運動が幅広く許容されて相互に干渉しな
くなるので、それぞれの車輪の挙動を適切に反映した制
動力の制御が行われることになる。
における上記の問題に対しては、例えば特開昭61−2
87824号公報には、ABS制御が行われるときに差
動制限装置を非作動状態にする技術思想が開示されてい
る。これによれば、ABS制御の実行時においては、各
車輪の相対回転運動が幅広く許容されて相互に干渉しな
くなるので、それぞれの車輪の挙動を適切に反映した制
動力の制御が行われることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の従来技術のように、ABS制御時において差動
制限装置を一律に非作動状態にすると、次のような不都
合を発生する可能性がある。
報記載の従来技術のように、ABS制御時において差動
制限装置を一律に非作動状態にすると、次のような不都
合を発生する可能性がある。
【0012】つまり、当該車両が雪道のような低μ路を
走行しているときにABS制御が行われているものとす
る。この状態において、ある車輪の制動力を高めるため
に制動圧が増圧された直後に当該車輪の付近の路面状態
が急変し、路面との間の摩擦係数が更に低下したとする
と、当該車輪がスリップ状態となる場合がある。このよ
うな場合には、制動圧が減圧されることにより車輪に作
用する制動力が弱められるのであるが、低μ路において
は車輪のグリップ力が小さいことから、制動圧を低下さ
せて制動力を弱めても当該車輪がスリップ状態から中々
回復せず、車体の安定性を損なう可能性があるのであ
る。
走行しているときにABS制御が行われているものとす
る。この状態において、ある車輪の制動力を高めるため
に制動圧が増圧された直後に当該車輪の付近の路面状態
が急変し、路面との間の摩擦係数が更に低下したとする
と、当該車輪がスリップ状態となる場合がある。このよ
うな場合には、制動圧が減圧されることにより車輪に作
用する制動力が弱められるのであるが、低μ路において
は車輪のグリップ力が小さいことから、制動圧を低下さ
せて制動力を弱めても当該車輪がスリップ状態から中々
回復せず、車体の安定性を損なう可能性があるのであ
る。
【0013】この発明は差動制限装置を備えた車両のA
BS制御時における上記の問題に対処するもので、AB
S制御を更に良好に行わせるようにすることを目的とす
る。
BS制御時における上記の問題に対処するもので、AB
S制御を更に良好に行わせるようにすることを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願の請求項
1の発明(以下、第1発明という)に係る車両のアンチ
スキッドブレーキ装置は、制動操作時に車輪に作用する
制動力を抑制するアンチスキッドブレーキシステムを有
すると共に、パワーユニットから車輪に至る動力伝達経
路に車輪間の差動動作を制限する差動制限装置を備えた
車両において、上記アンチスキッドブレーキシステムを
用いたブレーキ制御の実行時に上記差動制限装置を非作
動状態とすると共に、各車輪の回転速度が示す車輪速に
基づいて当該車両の疑似車体速を算出して、その疑似車
体速に対する車輪速の偏差量が大きい車輪が存在すると
きに、上記パワーユニットから当該車輪に至る動力伝達
経路に設置された差動制限装置を作動させる制御手段を
設けたことを特徴とする。
1の発明(以下、第1発明という)に係る車両のアンチ
スキッドブレーキ装置は、制動操作時に車輪に作用する
制動力を抑制するアンチスキッドブレーキシステムを有
すると共に、パワーユニットから車輪に至る動力伝達経
路に車輪間の差動動作を制限する差動制限装置を備えた
車両において、上記アンチスキッドブレーキシステムを
用いたブレーキ制御の実行時に上記差動制限装置を非作
動状態とすると共に、各車輪の回転速度が示す車輪速に
基づいて当該車両の疑似車体速を算出して、その疑似車
体速に対する車輪速の偏差量が大きい車輪が存在すると
きに、上記パワーユニットから当該車輪に至る動力伝達
経路に設置された差動制限装置を作動させる制御手段を
設けたことを特徴とする。
【0015】そして、本願の請求項2の発明(以下、第
2発明という)に係る車両のアンチスキッドブレーキ装
置は、制動操作時に車輪に作用する制動力を抑制するア
ンチスキッドブレーキシステムを有すると共に、パワー
ユニットから車輪に至る動力伝達経路に車輪間の差動動
作を制限する差動制限装置を備え、かつ差動制限装置が
作動していないときに上記パワーユニットからのトルク
の伝達が遮断される車輪が存在する車両において、上記
アンチスキッドブレーキシステムを用いたブレーキ制御
の実行時に上記差動制限装置を非作動状態とすると共
に、各車輪の回転速度が示す車輪速に基づいて当該車両
の疑似車体速を算出して、その疑似車体速に対する車輪
速の偏差量が大きい車輪が存在するときに、上記パワー
ユニットから当該車輪に至る動力伝達経路に設置された
差動制限装置を作動させる制御手段を設けたことを特徴
とする。
2発明という)に係る車両のアンチスキッドブレーキ装
置は、制動操作時に車輪に作用する制動力を抑制するア
ンチスキッドブレーキシステムを有すると共に、パワー
ユニットから車輪に至る動力伝達経路に車輪間の差動動
作を制限する差動制限装置を備え、かつ差動制限装置が
作動していないときに上記パワーユニットからのトルク
の伝達が遮断される車輪が存在する車両において、上記
アンチスキッドブレーキシステムを用いたブレーキ制御
の実行時に上記差動制限装置を非作動状態とすると共
に、各車輪の回転速度が示す車輪速に基づいて当該車両
の疑似車体速を算出して、その疑似車体速に対する車輪
速の偏差量が大きい車輪が存在するときに、上記パワー
ユニットから当該車輪に至る動力伝達経路に設置された
差動制限装置を作動させる制御手段を設けたことを特徴
とする。
【0016】
【作用】上記の構成によれば次のような作用が得られ
る。
る。
【0017】すなわち、第1、第2発明のいずれにおい
ても、アンチスキッドブレーキシステムを用いたブレー
キ制御の実行時においては、差動制限装置が非作動状態
とされるので、それぞれの車輪が相互に干渉しなくな
り、各車輪の挙動を適切に反映した制動力の制御が行わ
れることになる。
ても、アンチスキッドブレーキシステムを用いたブレー
キ制御の実行時においては、差動制限装置が非作動状態
とされるので、それぞれの車輪が相互に干渉しなくな
り、各車輪の挙動を適切に反映した制動力の制御が行わ
れることになる。
【0018】そして、当該車両の疑似車体速に対する車
輪速の偏差量が大きい車輪が存在するときには、その車
輪に至る動力伝達経路に設置された差動制限装置が作動
状態となるので、パワーユニットから出力されるトルク
が当該車輪に伝達され、これによって該車輪がスリップ
状態から早期に回復することになって、制動時における
車体安定性が良好に維持されることになる。
輪速の偏差量が大きい車輪が存在するときには、その車
輪に至る動力伝達経路に設置された差動制限装置が作動
状態となるので、パワーユニットから出力されるトルク
が当該車輪に伝達され、これによって該車輪がスリップ
状態から早期に回復することになって、制動時における
車体安定性が良好に維持されることになる。
【0019】特に、第2発明によれば、差動制限装置が
作動していないときに上記パワーユニットからのトルク
の伝達が遮断される車輪が存在する車両において、当該
車輪における車輪速の疑似車体速に対する偏差量が大き
いときに、その車輪に対する動力伝達経路に設置された
差動制限装置が作動状態となるので、パワーユニットか
ら出力されるトルクが当該車輪に再び伝達されることに
なり、これによって該車輪の回転速度が確実に上昇する
ことになって、スリップ状態から早期に回復することに
なる。
作動していないときに上記パワーユニットからのトルク
の伝達が遮断される車輪が存在する車両において、当該
車輪における車輪速の疑似車体速に対する偏差量が大き
いときに、その車輪に対する動力伝達経路に設置された
差動制限装置が作動状態となるので、パワーユニットか
ら出力されるトルクが当該車輪に再び伝達されることに
なり、これによって該車輪の回転速度が確実に上昇する
ことになって、スリップ状態から早期に回復することに
なる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0021】図1に示すように、この実施例に係る車両
は、左右の前輪1,2及び後輪3,4がそれぞれ駆動輪
とされた4輪駆動車であって、エンジン5と変速機6と
でなるパワーユニット7の後部には、該ユニット7から
出力されたトルクを前、後輪1〜4に分配するトランス
ファー装置8が接続されていると共に、このトランスフ
ァー装置8の後部に接続されて、車体後方へ延びる第1
プロペラシャフト9の後端側には、該プロペラシャフト
9に入力されたトルクを左右の後輪駆動軸10,11を
介して左右の後輪3,4に分配するリヤデフ12が接続
されている。また、上記トランスファー装置8の側部に
接続されて、車体前方へ延びる第2プロペラシャフト1
3の前端側には、該プロペラシャフト13に入力された
トルクを左右の前輪駆動軸14,15を介して左右の前
輪1,2に分配するフロントデフ16が接続されてい
る。
は、左右の前輪1,2及び後輪3,4がそれぞれ駆動輪
とされた4輪駆動車であって、エンジン5と変速機6と
でなるパワーユニット7の後部には、該ユニット7から
出力されたトルクを前、後輪1〜4に分配するトランス
ファー装置8が接続されていると共に、このトランスフ
ァー装置8の後部に接続されて、車体後方へ延びる第1
プロペラシャフト9の後端側には、該プロペラシャフト
9に入力されたトルクを左右の後輪駆動軸10,11を
介して左右の後輪3,4に分配するリヤデフ12が接続
されている。また、上記トランスファー装置8の側部に
接続されて、車体前方へ延びる第2プロペラシャフト1
3の前端側には、該プロペラシャフト13に入力された
トルクを左右の前輪駆動軸14,15を介して左右の前
輪1,2に分配するフロントデフ16が接続されてい
る。
【0022】次に、図2を用いて上記トランスファー装
置8の構成を説明する。
置8の構成を説明する。
【0023】このトランスファー装置8は、センターデ
フ17と、電磁クラッチ18と、歯車伝動機構19とを
有する。
フ17と、電磁クラッチ18と、歯車伝動機構19とを
有する。
【0024】センターデフ17は、変速機出力軸(図示
せず)に連結された第1出力軸20に遊嵌合されたクラ
ッチドラム21を有し、このクラッチドラム21の内側
には上記電磁クラッチ18が配設されている。この電磁
クラッチ18は、具体的には、上記クラッチドラム21
の内周部分に係合された複数枚のドリブンプレート18
a…18aと、上記第1出力軸20に係合された複数枚
のドライブプレート18b…18bと、このドライブプ
レート18b…18bの一側に配置されたソレノイド1
8cと、各プレート18a…18a;18b…18bを
挟んで反対側に配置されたアーマチュア18dとで構成
されている。そして、上記ソレノイド18cに通電する
ことによりアーマチュア18dが引き寄せられて、上記
ドライブプレート18b…18bとドリブンプレート1
8a…18aとを締結させるようになっている。ここ
で、第1出力軸20は車体後方に延びる第1プロペラシ
ャフト9に連動連結されている。
せず)に連結された第1出力軸20に遊嵌合されたクラ
ッチドラム21を有し、このクラッチドラム21の内側
には上記電磁クラッチ18が配設されている。この電磁
クラッチ18は、具体的には、上記クラッチドラム21
の内周部分に係合された複数枚のドリブンプレート18
a…18aと、上記第1出力軸20に係合された複数枚
のドライブプレート18b…18bと、このドライブプ
レート18b…18bの一側に配置されたソレノイド1
8cと、各プレート18a…18a;18b…18bを
挟んで反対側に配置されたアーマチュア18dとで構成
されている。そして、上記ソレノイド18cに通電する
ことによりアーマチュア18dが引き寄せられて、上記
ドライブプレート18b…18bとドリブンプレート1
8a…18aとを締結させるようになっている。ここ
で、第1出力軸20は車体後方に延びる第1プロペラシ
ャフト9に連動連結されている。
【0025】上記歯車伝動機構19は、上記クラッチド
ラム21の外周部分に形成されたドライブギヤ19a
と、車体前方へ突出する第2出力軸22と一体に設けら
れて上記ドライブギヤ19aに噛み合うドリブンギヤ1
9bとで構成されている。なお、第2出力軸22は車体
前方に延びる第2プロペラシャフト13に連動連結され
ている。
ラム21の外周部分に形成されたドライブギヤ19a
と、車体前方へ突出する第2出力軸22と一体に設けら
れて上記ドライブギヤ19aに噛み合うドリブンギヤ1
9bとで構成されている。なお、第2出力軸22は車体
前方に延びる第2プロペラシャフト13に連動連結され
ている。
【0026】したがって、ソレノイド18cに通電して
電磁クラッチ18を締結させた状態においては、センタ
ーデフ17がロックした状態となり、前輪1,2及び後
輪3,4の差動動作が制限されることになる。
電磁クラッチ18を締結させた状態においては、センタ
ーデフ17がロックした状態となり、前輪1,2及び後
輪3,4の差動動作が制限されることになる。
【0027】一方、上記ソレノイド18cへの通電をO
FFとすれば、電磁クラッチ18が解放されることにな
ってセンターデフ17がフリー状態となり、前輪1,2
へのトルクの伝達が遮断されて、後輪のみが駆動される
2輪駆動状態となる。
FFとすれば、電磁クラッチ18が解放されることにな
ってセンターデフ17がフリー状態となり、前輪1,2
へのトルクの伝達が遮断されて、後輪のみが駆動される
2輪駆動状態となる。
【0028】なお、図示しないが、フロントデフ16及
びリヤデフ17についても、上記と同様な構成とされた
電磁クラッチが設けられており、電磁クラッチを締結さ
せたときに、前輪間もしくは後輪間の差動動作が制限さ
れるようになっている。
びリヤデフ17についても、上記と同様な構成とされた
電磁クラッチが設けられており、電磁クラッチを締結さ
せたときに、前輪間もしくは後輪間の差動動作が制限さ
れるようになっている。
【0029】一方、図1に示すように、左右の前、後輪
1〜4には、これらの車輪と一体的に回転するディスク
31a〜34aと、制動圧の供給を受けて、これらのデ
ィスク31a〜34aの回転を制動するキャリパ31b
〜34bなどで構成されるブレーキ装置31〜34がそ
れぞれ備えられていると共に、これらのブレーキ装置3
1〜34を制動操作させるブレーキ制御システム35が
設けられている。
1〜4には、これらの車輪と一体的に回転するディスク
31a〜34aと、制動圧の供給を受けて、これらのデ
ィスク31a〜34aの回転を制動するキャリパ31b
〜34bなどで構成されるブレーキ装置31〜34がそ
れぞれ備えられていると共に、これらのブレーキ装置3
1〜34を制動操作させるブレーキ制御システム35が
設けられている。
【0030】このシステム35は、ブレーキペダル36
に作用する踏込力に応じた制動圧を発生させるマスター
シリンダ37と、その制動圧が導かれるコントロールバ
ルブユニット38とを有すると共に、このコントロール
バルブユニット38から4系統に別れて分岐された制動
圧ライン39〜42が、上記ブレーキ装置31〜34に
おけるキャリパ31b〜34bにそれぞれ接続されてい
る。
に作用する踏込力に応じた制動圧を発生させるマスター
シリンダ37と、その制動圧が導かれるコントロールバ
ルブユニット38とを有すると共に、このコントロール
バルブユニット38から4系統に別れて分岐された制動
圧ライン39〜42が、上記ブレーキ装置31〜34に
おけるキャリパ31b〜34bにそれぞれ接続されてい
る。
【0031】そして、この車両には、電子制御式のコン
トロールユニット(以下、ECU50という)50が備
えられている。このECU50は、ブレーキペダル36
のON.OFFを検出するブレーキスイッチ51からの
信号と、各車輪1〜4の回転速度を検出する車輪速セン
サ52〜55からの信号などを入力して、これらの信号
に基づいて上記センターデフ17、フロントデフ16、
リヤデフ12及びコントロールバルブユニット38の作
動をそれぞれ制御する。
トロールユニット(以下、ECU50という)50が備
えられている。このECU50は、ブレーキペダル36
のON.OFFを検出するブレーキスイッチ51からの
信号と、各車輪1〜4の回転速度を検出する車輪速セン
サ52〜55からの信号などを入力して、これらの信号
に基づいて上記センターデフ17、フロントデフ16、
リヤデフ12及びコントロールバルブユニット38の作
動をそれぞれ制御する。
【0032】ここで、ECU50が行うABS制御の概
略を説明する。
略を説明する。
【0033】すなわち、ECU50は、上記車輪速セン
サ52〜55からの信号が示す車輪速W1〜W4に基づ
いて、各車輪ごとの加減速度と当該車両の疑似車体速V
rと路面摩擦係数とをそれぞれ算出した上で、疑似車体
速Vrと車輪速W1〜W4とから各車輪についてのスリ
ップ率をそれぞれ算出する。その場合に、次の関係式
を用いてスリップ率が算出される。
サ52〜55からの信号が示す車輪速W1〜W4に基づ
いて、各車輪ごとの加減速度と当該車両の疑似車体速V
rと路面摩擦係数とをそれぞれ算出した上で、疑似車体
速Vrと車輪速W1〜W4とから各車輪についてのスリ
ップ率をそれぞれ算出する。その場合に、次の関係式
を用いてスリップ率が算出される。
【0034】 スリップ率=(車輪速/疑似車体速)×100 …… つまり、疑似車体速に対する車輪速の偏差が大きくなる
ほどスリップ率が小さくなって、当該車輪のスリップ傾
向が大きくなる。
ほどスリップ率が小さくなって、当該車輪のスリップ傾
向が大きくなる。
【0035】そして、路面摩擦係数などに応じて各種の
制御閾値を設定した上で、これらの制御閾値とスリップ
率及び車輪加減速度とを比較することにより制御フェー
ズを決定して、決定した制御フェーズに応じた制御量を
設定した上で、その制御量に応じた制動圧制御信号をコ
ントロールバルブユニット38に出力する。これによ
り、コントロールバルブユニット38から各ブレーキ装
置31〜34に通じる制動圧ライン39〜42の制動圧
が、増圧もしくは減圧したり、増圧もしくは減圧後の圧
力レベルに保持されることになる。
制御閾値を設定した上で、これらの制御閾値とスリップ
率及び車輪加減速度とを比較することにより制御フェー
ズを決定して、決定した制御フェーズに応じた制御量を
設定した上で、その制御量に応じた制動圧制御信号をコ
ントロールバルブユニット38に出力する。これによ
り、コントロールバルブユニット38から各ブレーキ装
置31〜34に通じる制動圧ライン39〜42の制動圧
が、増圧もしくは減圧したり、増圧もしくは減圧後の圧
力レベルに保持されることになる。
【0036】ここで、左右の前輪1,2及び後輪3,4
のブレーキ装置31〜34に対して、対応する車輪速セ
ンサ52〜55の出力に応じて互いに独立して制動圧の
制御が行われるようになっている。
のブレーキ装置31〜34に対して、対応する車輪速セ
ンサ52〜55の出力に応じて互いに独立して制動圧の
制御が行われるようになっている。
【0037】なお、ABS制御が行われないときにはブ
レーキペダル36の踏込量に応じた制動圧が、コントロ
ールバルブユニット38から制動圧ライン39〜42を
介して各ブレーキ装置31〜34のキャリパ31b〜3
4bに供給されることになる。
レーキペダル36の踏込量に応じた制動圧が、コントロ
ールバルブユニット38から制動圧ライン39〜42を
介して各ブレーキ装置31〜34のキャリパ31b〜3
4bに供給されることになる。
【0038】次に、本発明の特徴部分である差動制限装
置の制御は、例えばリヤデフ12に対しては図3のフロ
ーチャートに従って次のように行われる。
置の制御は、例えばリヤデフ12に対しては図3のフロ
ーチャートに従って次のように行われる。
【0039】すなわち、ECU50は、ステップS1で
各種信号を読み込んだ上で、ステップS2でフラグFの
値が1か否かを判定して、NOと判定したときにはステ
ップS3に進んでABS制御に移行したか否かを判定
し、YESと判定するとステップS4で上記フラグFに
1をセットした後、ステップS5に進んで今度は該フラ
グFの値が2か否かを判定する。
各種信号を読み込んだ上で、ステップS2でフラグFの
値が1か否かを判定して、NOと判定したときにはステ
ップS3に進んでABS制御に移行したか否かを判定
し、YESと判定するとステップS4で上記フラグFに
1をセットした後、ステップS5に進んで今度は該フラ
グFの値が2か否かを判定する。
【0040】そして、フラグFの値が2ではないと判定
すると、ステップS6に移ってリヤデフ12に対する通
電をOFFしてデフロック状態を解除すると共に、ステ
ップS7で上記フラグFに2をセットした後、ステップ
S8に進んでABS制御が終了したか否かを判定して、
YESと判定したときにステップS9を実行してフラグ
Fに0をセットしてリターンする。
すると、ステップS6に移ってリヤデフ12に対する通
電をOFFしてデフロック状態を解除すると共に、ステ
ップS7で上記フラグFに2をセットした後、ステップ
S8に進んでABS制御が終了したか否かを判定して、
YESと判定したときにステップS9を実行してフラグ
Fに0をセットしてリターンする。
【0041】一方、ECU50は、上記ステップS5に
おいて、フラグFに2がセットされていると判定したと
きには、ステップS11に進んでフラグFの値が3か否
かを判定して、NOと判定したときには疑似車体速Vr
に対する車輪速W3(もしくはW4)の偏差を示す車輪
速偏差量△Wが第1設定値αよりも大きいか否かを判定
する。つまり、左後輪3もしくは右後輪4のスリップ状
態が大きすぎるか否かを判定するのである。
おいて、フラグFに2がセットされていると判定したと
きには、ステップS11に進んでフラグFの値が3か否
かを判定して、NOと判定したときには疑似車体速Vr
に対する車輪速W3(もしくはW4)の偏差を示す車輪
速偏差量△Wが第1設定値αよりも大きいか否かを判定
する。つまり、左後輪3もしくは右後輪4のスリップ状
態が大きすぎるか否かを判定するのである。
【0042】そして、上記車輪速偏差量△Wが第1設定
値αよりも大きいと判定したときには、ステップS12
を実行してリヤデフ12に対する通電をONしてデフロ
ック状態とすると共に、ステップS13でフラグFの値
に3をセットする。
値αよりも大きいと判定したときには、ステップS12
を実行してリヤデフ12に対する通電をONしてデフロ
ック状態とすると共に、ステップS13でフラグFの値
に3をセットする。
【0043】また、ECU50は上記ステップS10に
おいてフラグFに3がセットされていると判定したとき
には、ステップS14に移って車輪速偏差量△Wが第2
設定値β(但し、β<α)よりも小さいか否かを判定す
る。つまり、左後輪3もしくは右後輪4の過度のスリッ
プ状態が納まったか否かを判定する。そして、YESと
判定するとステップS15に進んでフラグFの値を1に
戻す。
おいてフラグFに3がセットされていると判定したとき
には、ステップS14に移って車輪速偏差量△Wが第2
設定値β(但し、β<α)よりも小さいか否かを判定す
る。つまり、左後輪3もしくは右後輪4の過度のスリッ
プ状態が納まったか否かを判定する。そして、YESと
判定するとステップS15に進んでフラグFの値を1に
戻す。
【0044】次に、左後輪3を例に実施例の作用を説明
する。
する。
【0045】すなわち、ブレーキペダル36が踏み込ま
れた状態においてABS制御に移行したときには、リヤ
デフ12の通電がOFFとされてデフロック状態が解除
されることになるので、右後輪4の挙動に影響されるこ
となく良好なABS制御が行われることになる。
れた状態においてABS制御に移行したときには、リヤ
デフ12の通電がOFFとされてデフロック状態が解除
されることになるので、右後輪4の挙動に影響されるこ
となく良好なABS制御が行われることになる。
【0046】そして、車輪速W3が低下しすぎて左後輪
3が過度のスリップ状態になったときには、リヤデフ1
2がデフロック状態に復帰することになる。したがっ
て、第1出力軸20及び第1プロペラシャフト9を介し
てリヤデフ12に伝達されるパワーユニット7の出力ト
ルクが、後輪駆動軸10を介して左後輪3に伝達され、
これによって左後輪3の回転が速やかに上昇することに
なって、過度のスリップ状態から早期に回復されること
になり、車体安定性が良好に維持されることになる。
3が過度のスリップ状態になったときには、リヤデフ1
2がデフロック状態に復帰することになる。したがっ
て、第1出力軸20及び第1プロペラシャフト9を介し
てリヤデフ12に伝達されるパワーユニット7の出力ト
ルクが、後輪駆動軸10を介して左後輪3に伝達され、
これによって左後輪3の回転が速やかに上昇することに
なって、過度のスリップ状態から早期に回復されること
になり、車体安定性が良好に維持されることになる。
【0047】なお、ABS制御時においては、センター
デフ17がフリー状態となって左右の前輪1,2にはパ
ワーユニット7の出力トルクが伝達されないことになる
が、例えば左前輪1の車輪速W1が低下しすぎて過度の
スリップ状態となったときには、センターデフ17及び
フロントデフ16の双方がデフロック状態とされる。し
たがって、パワーユニット7の出力トルクが、トランス
ファー装置8及び第2プロペラシャフト13を介してフ
ロントデフ16に伝達されると共に、フロントデフ16
に入力されたトルクが前輪駆動軸14を介して左前輪1
に伝達されることになる。これにより、左前輪1が過度
のスリップ状態から確実に回復されることになって、こ
の場合においても車体安定性が良好に維持されることに
なる。
デフ17がフリー状態となって左右の前輪1,2にはパ
ワーユニット7の出力トルクが伝達されないことになる
が、例えば左前輪1の車輪速W1が低下しすぎて過度の
スリップ状態となったときには、センターデフ17及び
フロントデフ16の双方がデフロック状態とされる。し
たがって、パワーユニット7の出力トルクが、トランス
ファー装置8及び第2プロペラシャフト13を介してフ
ロントデフ16に伝達されると共に、フロントデフ16
に入力されたトルクが前輪駆動軸14を介して左前輪1
に伝達されることになる。これにより、左前輪1が過度
のスリップ状態から確実に回復されることになって、こ
の場合においても車体安定性が良好に維持されることに
なる。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、差動制限
装置を備えた車両において、アンチスキッドブレーキシ
ステムを用いたブレーキ制御の実行時においては、差動
制限装置が非作動状態とされるので、それぞれの車輪が
相互に干渉しなくなり、各車輪の挙動を適切に反映した
制動力の制御が行われることになる。
装置を備えた車両において、アンチスキッドブレーキシ
ステムを用いたブレーキ制御の実行時においては、差動
制限装置が非作動状態とされるので、それぞれの車輪が
相互に干渉しなくなり、各車輪の挙動を適切に反映した
制動力の制御が行われることになる。
【0049】そして、疑似車体速に対する車輪速の偏差
量が大きい車輪が存在するときには、その車輪に至る動
力伝達経路に設置された差動制限装置が作動状態となる
ので、パワーユニットから出力されるトルクが当該車輪
に伝達され、これによって該車輪がスリップ状態から早
期に回復することになって、制動時における車体安定性
が良好に維持されることになる。
量が大きい車輪が存在するときには、その車輪に至る動
力伝達経路に設置された差動制限装置が作動状態となる
ので、パワーユニットから出力されるトルクが当該車輪
に伝達され、これによって該車輪がスリップ状態から早
期に回復することになって、制動時における車体安定性
が良好に維持されることになる。
【0050】特に、第2発明によれば、差動制限装置が
作動していないときに上記パワーユニットからのトルク
の伝達が遮断される車輪が存在する車両において、当該
車輪における車輪速の疑似車体速に対する偏差量が大き
いときに、その車輪に対する動力伝達経路に設置された
差動制限装置が作動状態となるので、パワーユニットか
ら出力されるトルクが当該車輪に再び伝達されることに
なり、これによって該車輪の回転速度が確実に上昇する
ことになって、スリップ状態から早期に回復することに
なる。
作動していないときに上記パワーユニットからのトルク
の伝達が遮断される車輪が存在する車両において、当該
車輪における車輪速の疑似車体速に対する偏差量が大き
いときに、その車輪に対する動力伝達経路に設置された
差動制限装置が作動状態となるので、パワーユニットか
ら出力されるトルクが当該車輪に再び伝達されることに
なり、これによって該車輪の回転速度が確実に上昇する
ことになって、スリップ状態から早期に回復することに
なる。
【図1】 本発明の実施例に係る車両の制御システム図
である。
である。
【図2】 トランスファー装置の構成を示す骨子図であ
る。
る。
【図3】 リヤデフ制御を示すフローチャート図であ
る。
る。
1,2 前輪 3,4 後輪 7 パワープラント 8 トランスファー装置 9 第1プロペラシャフト 12 リヤデフ 13 第2プロペラシャフト 16 フロントデフ 17 センターデフ 18 電磁クラッチ 50 ECU 52〜55 車輪速センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東 裕章 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 名田 一昭 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 制動操作時に車輪に作用する制動力を抑
制するアンチスキッドブレーキシステムを有すると共
に、パワーユニットから車輪に至る動力伝達経路に車輪
間の差動動作を制限する差動制限装置を備えた車両にお
いて、上記アンチスキッドブレーキシステムを用いたブ
レーキ制御の実行時に上記差動制限装置を非作動状態と
すると共に、各車輪の回転速度が示す車輪速に基づいて
当該車両の疑似車体速を算出して、その疑似車体速に対
する車輪速の偏差量が大きい車輪が存在するときに、上
記パワーユニットから当該車輪に至る動力伝達経路に設
置された差動制限装置を作動させる制御手段が設けられ
ていることを特徴とする差動制限装置を備えた車両のア
ンチスキッドブレーキ装置。 - 【請求項2】 制動操作時に車輪に作用する制動力を抑
制するアンチスキッドブレーキシステムを有すると共
に、パワーユニットから車輪に至る動力伝達経路に車輪
間の差動動作を制限する差動制限装置を備え、かつ差動
制限装置が作動していないときに上記パワーユニットか
らのトルクの伝達が遮断される車輪が存在する車両にお
いて、上記アンチスキッドブレーキシステムを用いたブ
レーキ制御の実行時に上記差動制限装置を非作動状態と
すると共に、各車輪の回転速度が示す車輪速に基づいて
当該車両の疑似車体速を算出して、その疑似車体速に対
する車輪速の偏差量が大きい車輪が存在するときに、上
記パワーユニットから当該車輪に至る動力伝達経路に設
置された差動制限装置を作動させる制御手段が設けられ
ていることを特徴とする差動制限装置を備えた車両のア
ンチスキッドブレーキ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16611393A JPH06344785A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 差動制限装置を備えた車両のアンチスキッドブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16611393A JPH06344785A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 差動制限装置を備えた車両のアンチスキッドブレーキ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06344785A true JPH06344785A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15825270
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16611393A Pending JPH06344785A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 差動制限装置を備えた車両のアンチスキッドブレーキ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06344785A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000010830A1 (en) * | 1998-08-21 | 2000-03-02 | Zexel Corporation | Driving force transmission device for vehicle |
-
1993
- 1993-06-11 JP JP16611393A patent/JPH06344785A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000010830A1 (en) * | 1998-08-21 | 2000-03-02 | Zexel Corporation | Driving force transmission device for vehicle |
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