JPH06346139A - 通電加熱装置 - Google Patents
通電加熱装置Info
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- JPH06346139A JPH06346139A JP14369293A JP14369293A JPH06346139A JP H06346139 A JPH06346139 A JP H06346139A JP 14369293 A JP14369293 A JP 14369293A JP 14369293 A JP14369293 A JP 14369293A JP H06346139 A JPH06346139 A JP H06346139A
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- energizing
- heat
- metal shell
- heated
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- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 通電加熱装置に用いられる通電ロールの熱応
力による塑性変形および該通電ロールの内部よりもその
表面の軸方向の熱膨張が大きいことに起因するロールプ
ロフィールの悪化を防止しうるようにした通電加熱装置
を提供する。 【構成】 連続送給される被加熱材1に通電し、被加熱
材を加熱するための通電加熱装置において、被加熱材の
高温領域で被加熱材に接触する通電ロール3がヒートパ
イプを径方向に2段に内蔵した金属シェル、2段に内蔵
したヒートパイプのうち内部側のヒートパイプで移送さ
れた熱を金属シェルの端部で冷却するための冷却器およ
び軸で構成されたことを特徴とする通電加熱装置。
力による塑性変形および該通電ロールの内部よりもその
表面の軸方向の熱膨張が大きいことに起因するロールプ
ロフィールの悪化を防止しうるようにした通電加熱装置
を提供する。 【構成】 連続送給される被加熱材1に通電し、被加熱
材を加熱するための通電加熱装置において、被加熱材の
高温領域で被加熱材に接触する通電ロール3がヒートパ
イプを径方向に2段に内蔵した金属シェル、2段に内蔵
したヒートパイプのうち内部側のヒートパイプで移送さ
れた熱を金属シェルの端部で冷却するための冷却器およ
び軸で構成されたことを特徴とする通電加熱装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通電加熱装置に関す
る。さらに詳しくは、たとえば帯状鋼板などに焼入れ、
焼なましなどの熱処理を施す際に用いられる通電加熱装
置に関する。
る。さらに詳しくは、たとえば帯状鋼板などに焼入れ、
焼なましなどの熱処理を施す際に用いられる通電加熱装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、帯状鋼板などに焼入れ、焼なまし
などの熱処理を施すための通電加熱装置として、連続送
給される帯状鋼板をその送給路に沿って所定間隔を隔て
て配置された通電ロールに接触させ、これら両通電ロー
ル間に電圧を印加して帯状鋼板を通電加熱するための通
電加熱装置が知られている。
などの熱処理を施すための通電加熱装置として、連続送
給される帯状鋼板をその送給路に沿って所定間隔を隔て
て配置された通電ロールに接触させ、これら両通電ロー
ル間に電圧を印加して帯状鋼板を通電加熱するための通
電加熱装置が知られている。
【0003】前記通電加熱装置において、加熱出側の通
電ロールは、通電加熱によって高温になった帯状鋼板に
よって加熱されるが、このとき、通電ロールの軸方向の
長さは、帯状鋼板の幅よりも長いので、通電ロールの中
央近傍の接触部分が直接かつ集中的に加熱され、該通電
ロールの両末端近傍の非接触部分は、それほど加熱され
ない。したがって、通電ロールには、その製造時の直径
寸法が完全であっても、稼働中に軸方向に温度偏差が生
じ、直径偏差(以下、サーマルクラウンという)が発生
する。
電ロールは、通電加熱によって高温になった帯状鋼板に
よって加熱されるが、このとき、通電ロールの軸方向の
長さは、帯状鋼板の幅よりも長いので、通電ロールの中
央近傍の接触部分が直接かつ集中的に加熱され、該通電
ロールの両末端近傍の非接触部分は、それほど加熱され
ない。したがって、通電ロールには、その製造時の直径
寸法が完全であっても、稼働中に軸方向に温度偏差が生
じ、直径偏差(以下、サーマルクラウンという)が発生
する。
【0004】このように、通電ロールにサーマルクラウ
ンが発生したばあいには、通電ロールと帯状鋼板との
間、とくに両者の間隙が大きくなる帯状鋼板のエッジ部
分で接触不良が生じ、両者間でスパークが発生し、通電
ロールの表面および帯状鋼板の表面にスパーク疵が入
り、とくに通電ロールのスパーク疵は、以降継続的に帯
状鋼板に転写疵を生じさせてしまうという問題がある。
そしてこの結果、通電ロールの寿命の低下や帯状鋼板の
品質低下などがひきおこされる原因となっていた。
ンが発生したばあいには、通電ロールと帯状鋼板との
間、とくに両者の間隙が大きくなる帯状鋼板のエッジ部
分で接触不良が生じ、両者間でスパークが発生し、通電
ロールの表面および帯状鋼板の表面にスパーク疵が入
り、とくに通電ロールのスパーク疵は、以降継続的に帯
状鋼板に転写疵を生じさせてしまうという問題がある。
そしてこの結果、通電ロールの寿命の低下や帯状鋼板の
品質低下などがひきおこされる原因となっていた。
【0005】そこで、前記通電ロールのサーマルクラウ
ンに起因する通電ロールと被加熱材との間でのスパーク
の発生を防止するために、通電ロール内にヒートパイプ
が装着された均温ロールが用いられた通電加熱装置が提
案されている(特開平5−62762号公報)。
ンに起因する通電ロールと被加熱材との間でのスパーク
の発生を防止するために、通電ロール内にヒートパイプ
が装着された均温ロールが用いられた通電加熱装置が提
案されている(特開平5−62762号公報)。
【0006】前記均温ロールを用いたばあいには、確か
に該均温ロール上で発生するサーマルクラウンの発生を
防止することができるが、稼働中に均温ロールの表面温
度と内部温度との差によって熱応力が発生し、かかる熱
応力によって該均温ロールの塑性変形や、該均温ロール
の内部よりもその表面の軸方向の熱膨張が大きいことに
起因するロールプロフィールの悪化などの問題が発生し
ている。
に該均温ロール上で発生するサーマルクラウンの発生を
防止することができるが、稼働中に均温ロールの表面温
度と内部温度との差によって熱応力が発生し、かかる熱
応力によって該均温ロールの塑性変形や、該均温ロール
の内部よりもその表面の軸方向の熱膨張が大きいことに
起因するロールプロフィールの悪化などの問題が発生し
ている。
【0007】前記問題を解決するための手段として、均
温ロール内部に設けられた冷却部をなくし、該均温ロー
ルの表面温度と内部温度との差を小さくすることが考え
られているが、該均温ロールが稼働中に加熱され、ヒー
トパイプの作動温度よりも該均温ロールの温度のほうが
高くなり、該ヒートパイプが有効に作動しなくなるとい
う問題が依然残されていた。
温ロール内部に設けられた冷却部をなくし、該均温ロー
ルの表面温度と内部温度との差を小さくすることが考え
られているが、該均温ロールが稼働中に加熱され、ヒー
トパイプの作動温度よりも該均温ロールの温度のほうが
高くなり、該ヒートパイプが有効に作動しなくなるとい
う問題が依然残されていた。
【0008】また、ローラを冷却する手段として、ロー
ラ内にヒートパイプを埋設し、該ヒートパイプをローラ
外で直接冷却媒体内に浸漬する手段が提案されている
(実開平1−79297号公報)。しかしながら、かか
る手段において、冷却媒体として水を用いたばあいに
は、必要なロール表面温度を確保することができず、ま
た油を用いたばあいには、冷却能力が低いため、熱を充
分に奪うことができず、ヒートパイプの作動温度領域内
に温度を調整することができなくなるという問題があ
る。
ラ内にヒートパイプを埋設し、該ヒートパイプをローラ
外で直接冷却媒体内に浸漬する手段が提案されている
(実開平1−79297号公報)。しかしながら、かか
る手段において、冷却媒体として水を用いたばあいに
は、必要なロール表面温度を確保することができず、ま
た油を用いたばあいには、冷却能力が低いため、熱を充
分に奪うことができず、ヒートパイプの作動温度領域内
に温度を調整することができなくなるという問題があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、通電加熱装置に用いら
れる通電ロールの熱応力による塑性変形および該通電ロ
ールの内部よりもその表面の軸方向の熱膨張が大きいこ
とに起因するロールプロフィールの悪化を防止しうるよ
うにした通電加熱装置を提供することを目的とするもの
である。
術に鑑みてなされたものであり、通電加熱装置に用いら
れる通電ロールの熱応力による塑性変形および該通電ロ
ールの内部よりもその表面の軸方向の熱膨張が大きいこ
とに起因するロールプロフィールの悪化を防止しうるよ
うにした通電加熱装置を提供することを目的とするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、連
続送給される被加熱材に通電し、該被加熱材を加熱する
ための通電加熱装置において、前記被加熱材の高温領域
で該被加熱材に接触する通電ロールがヒートパイプを径
方向に2段に内蔵した金属シェル、前記2段に内蔵した
ヒートパイプのうち内部側のヒートパイプで移送された
熱を前記金属シェルの端部で冷却するための冷却器およ
び軸で構成されたことを特徴とする通電加熱装置に関す
る。
続送給される被加熱材に通電し、該被加熱材を加熱する
ための通電加熱装置において、前記被加熱材の高温領域
で該被加熱材に接触する通電ロールがヒートパイプを径
方向に2段に内蔵した金属シェル、前記2段に内蔵した
ヒートパイプのうち内部側のヒートパイプで移送された
熱を前記金属シェルの端部で冷却するための冷却器およ
び軸で構成されたことを特徴とする通電加熱装置に関す
る。
【0011】
【作用および実施例】本発明の通電加熱装置は、前記し
たように、連続送給される被加熱材に通電し、該被加熱
材を加熱するための通電加熱装置であり、前記被加熱材
の高温領域で該被加熱材に接触する通電ロールがヒート
パイプを径方向に2段に内蔵した金属シェル、前記2段
に内蔵したヒートパイプのうち内部側のヒートパイプで
移送された熱を前記金属シェルの端部で冷却するための
冷却器および軸で構成されたことを特徴とするものであ
る。
たように、連続送給される被加熱材に通電し、該被加熱
材を加熱するための通電加熱装置であり、前記被加熱材
の高温領域で該被加熱材に接触する通電ロールがヒート
パイプを径方向に2段に内蔵した金属シェル、前記2段
に内蔵したヒートパイプのうち内部側のヒートパイプで
移送された熱を前記金属シェルの端部で冷却するための
冷却器および軸で構成されたことを特徴とするものであ
る。
【0012】本発明においては、通電ロールにヒートパ
イプが径方向に2段に内蔵された金属シェルが用いられ
ているので、高温の被加熱材によって該通電ロールの接
触部分が直接かつ集中的に加熱されたばあいであって
も、該ヒートパイプによって熱が通電ロールの非接触部
分に実質的に移動し、通電ロールの軸方向における温度
偏差がごくわずかに抑えられ、その結果、通電ロールの
サーマルクラウンの発生が効果的に防止される。
イプが径方向に2段に内蔵された金属シェルが用いられ
ているので、高温の被加熱材によって該通電ロールの接
触部分が直接かつ集中的に加熱されたばあいであって
も、該ヒートパイプによって熱が通電ロールの非接触部
分に実質的に移動し、通電ロールの軸方向における温度
偏差がごくわずかに抑えられ、その結果、通電ロールの
サーマルクラウンの発生が効果的に防止される。
【0013】また、本発明においては、前記2段に内蔵
したヒートパイプのうち内部側のヒートパイプで移送さ
れた熱を前記金属シェルの端部で冷却するため、通電ロ
ールの内部とその表面の温度差にもとづく膨張差が小さ
くなり、通電ロールの幅方向におけるロールプロフィー
ルの変化が抑制される。
したヒートパイプのうち内部側のヒートパイプで移送さ
れた熱を前記金属シェルの端部で冷却するため、通電ロ
ールの内部とその表面の温度差にもとづく膨張差が小さ
くなり、通電ロールの幅方向におけるロールプロフィー
ルの変化が抑制される。
【0014】また、さらに本発明においては、冷却器と
ヒートパイプ間の金属シェルの厚さ、該冷却器の冷却長
さなどを調整することにより、必要な通電ロールの表面
温度を確保することができる。なお、通電ロールの表面
温度の微調整は、冷却器内に導入される冷媒の流量およ
びその温度を調整することによって行なうことができ
る。
ヒートパイプ間の金属シェルの厚さ、該冷却器の冷却長
さなどを調整することにより、必要な通電ロールの表面
温度を確保することができる。なお、通電ロールの表面
温度の微調整は、冷却器内に導入される冷媒の流量およ
びその温度を調整することによって行なうことができ
る。
【0015】以下、本発明の通電加熱装置を図面にもと
づいて説明する。
づいて説明する。
【0016】図1は、本発明の通電加熱装置の一実施態
様を示す概略説明図である。
様を示す概略説明図である。
【0017】図1において、被加熱材である帯状鋼板1
の下面には、通電ロール2、3が配置されている。通電
ロール2、3の上部には、帯状鋼板1を介してそれぞれ
押えロール4、5が配置されている。
の下面には、通電ロール2、3が配置されている。通電
ロール2、3の上部には、帯状鋼板1を介してそれぞれ
押えロール4、5が配置されている。
【0018】押えロール4は、ゴム材などがライニング
された非導電性のロールであり、また押えロール5は、
軸9の外周に断熱層が積層され、該断熱層上に金属製ま
たは非金属性のシェルが積層された非導電性のロールで
ある。通電ロール2、3は、導電性のロールである。
された非導電性のロールであり、また押えロール5は、
軸9の外周に断熱層が積層され、該断熱層上に金属製ま
たは非金属性のシェルが積層された非導電性のロールで
ある。通電ロール2、3は、導電性のロールである。
【0019】通電ロール2、3および押えロール4、5
は、それぞれ軸6、7、8、9を中心に回転自在であ
り、通電ロール2、3は、帯状鋼板1の矢印A方向への
連続送給に同調してモータにより回転駆動されるばあい
もある。また、押えロール4、5は、たとえばそれぞれ
シリンダ10、11などからなる加圧手段によってそれ
ぞれ軸8、9が加圧され、帯状鋼板1に圧着されてい
る。
は、それぞれ軸6、7、8、9を中心に回転自在であ
り、通電ロール2、3は、帯状鋼板1の矢印A方向への
連続送給に同調してモータにより回転駆動されるばあい
もある。また、押えロール4、5は、たとえばそれぞれ
シリンダ10、11などからなる加圧手段によってそれ
ぞれ軸8、9が加圧され、帯状鋼板1に圧着されてい
る。
【0020】通電ロール2と通電ロール3の間には、帯
状鋼板1の外周囲に環状トランス12が配置されてい
る。該環状トランス12は、たとえば磁路として好適な
性質を有するケイ素鋼板を矩形環状に形成して所定の長
さに積層した環状鉄心13と、該環状鉄心13の内外周
に沿って巻回させた一次コイル14とによって構成され
ている。該環状鉄心13の環内に、帯状鋼板1が挿通さ
れている。また、環状トランス12の一次コイル14
は、パワーコントロールスイッチを有する交流電源15
に接続されている。
状鋼板1の外周囲に環状トランス12が配置されてい
る。該環状トランス12は、たとえば磁路として好適な
性質を有するケイ素鋼板を矩形環状に形成して所定の長
さに積層した環状鉄心13と、該環状鉄心13の内外周
に沿って巻回させた一次コイル14とによって構成され
ている。該環状鉄心13の環内に、帯状鋼板1が挿通さ
れている。また、環状トランス12の一次コイル14
は、パワーコントロールスイッチを有する交流電源15
に接続されている。
【0021】通電ロール2、3には、たとえばそれぞれ
軸6、7などに受電部を有し、該受電部にそれぞれ摺動
子16、17が摺接されている。摺動子16と摺動子1
7の間には、導電部材(ブスバー)18が架設され、通
電ロール2と通電ロール3とが電気的に接続されてい
る。
軸6、7などに受電部を有し、該受電部にそれぞれ摺動
子16、17が摺接されている。摺動子16と摺動子1
7の間には、導電部材(ブスバー)18が架設され、通
電ロール2と通電ロール3とが電気的に接続されてい
る。
【0022】導電部材18には、所定の幅および厚さを
有する銅材などの良導電材が用いられる。
有する銅材などの良導電材が用いられる。
【0023】通電ロール2と通電ロール3の間における
帯状鋼板1の電気抵抗R1 と導電部材18の電気抵抗R
2 との関係は、R1 >>R2 となるように設定される。
導電部材18は、環状トランス12および帯状鋼板1の
上下にほぼ等間隔で近接して配置され、通電ロール2、
3の近傍で一体に結合され、摺動子16、17に接続さ
れている。
帯状鋼板1の電気抵抗R1 と導電部材18の電気抵抗R
2 との関係は、R1 >>R2 となるように設定される。
導電部材18は、環状トランス12および帯状鋼板1の
上下にほぼ等間隔で近接して配置され、通電ロール2、
3の近傍で一体に結合され、摺動子16、17に接続さ
れている。
【0024】以上、帯状鋼板1の外周囲に環状トランス
12を配置し、給電する方法について説明したが、本発
明においては、通電ロール2、3間に直接外部より電気
を供給してもよい。
12を配置し、給電する方法について説明したが、本発
明においては、通電ロール2、3間に直接外部より電気
を供給してもよい。
【0025】図2は、本発明の通電加熱装置において、
加熱出側の通電ロール3の軸方向における概略縦断面図
である。
加熱出側の通電ロール3の軸方向における概略縦断面図
である。
【0026】図2において、通電ロール3は、その径方
向にヒートパイプ19、20が2段に内蔵された金属シ
ェル21、前記2段に内蔵したヒートパイプ19、20
のうち内部側のヒートパイプ20で移送された熱を金属
シェル21の端部で冷却するための冷却器22、23お
よび軸24、25で構成されている。
向にヒートパイプ19、20が2段に内蔵された金属シ
ェル21、前記2段に内蔵したヒートパイプ19、20
のうち内部側のヒートパイプ20で移送された熱を金属
シェル21の端部で冷却するための冷却器22、23お
よび軸24、25で構成されている。
【0027】通電ロール3において、金属シェル21に
2段に内蔵されたヒートパイプ19、20は、該金属シ
ェル21において軸方向に沿って複数本設けられてい
る。
2段に内蔵されたヒートパイプ19、20は、該金属シ
ェル21において軸方向に沿って複数本設けられてい
る。
【0028】ヒートパイプ19、20は、密閉管体内に
熱媒が封入されたものであり、熱媒が密閉管体の高温側
で蒸発し、生成した蒸気が該密閉管体の低温側で冷却さ
れ、凝縮して液体に戻るという機能を有するものであ
り、凝縮液は、毛細管作用または遠心力により、高温側
に戻る。このとき、高温側では、蒸発に必要な潜熱が熱
媒に供給され、低温側でその熱が放出される。
熱媒が封入されたものであり、熱媒が密閉管体の高温側
で蒸発し、生成した蒸気が該密閉管体の低温側で冷却さ
れ、凝縮して液体に戻るという機能を有するものであ
り、凝縮液は、毛細管作用または遠心力により、高温側
に戻る。このとき、高温側では、蒸発に必要な潜熱が熱
媒に供給され、低温側でその熱が放出される。
【0029】なお、ヒートパイプ19、20に用いられ
る熱媒は、帯状鋼板などの被加熱材の目的とする加熱温
度によって異なる。かかる熱媒の具体例としては、たと
えば水、ナフタリン、ナトリウムなどがあげられる。前
記熱媒には、最適な作動温度範囲があり、たとえば水の
ばあいで300℃程度まで、ナフタリンのばあいで30
0〜400℃程度まで、ナトリウムのばあいで1000
℃程度までである。
る熱媒は、帯状鋼板などの被加熱材の目的とする加熱温
度によって異なる。かかる熱媒の具体例としては、たと
えば水、ナフタリン、ナトリウムなどがあげられる。前
記熱媒には、最適な作動温度範囲があり、たとえば水の
ばあいで300℃程度まで、ナフタリンのばあいで30
0〜400℃程度まで、ナトリウムのばあいで1000
℃程度までである。
【0030】前記金属シェル21に設けられるヒートパ
イプ19、20の数は、該金属シェル21の外径などに
よって異なるので一概には決定することができず、通
常、サーマルクラウンが発生しない範囲内で適宜選定さ
れることが好ましい。
イプ19、20の数は、該金属シェル21の外径などに
よって異なるので一概には決定することができず、通
常、サーマルクラウンが発生しない範囲内で適宜選定さ
れることが好ましい。
【0031】前記2段に内蔵されたヒートパイプ19、
20のうち外部側のヒートパイプ19の金属シェル21
の表面からの深さは、あまりにも浅いばあいには、通電
に必要な通電ロール3と被加熱材とのあいだの接触圧に
より、金属シェル21の表面が塑性変形するようにな
り、またあまりにも深いばあいには、幅方向の均温効果
が大幅に低下し、サーマルクラウンの発生、ひいてはス
パークの発生を招くようになるため、通常5〜30mm
程度であることが好ましい。
20のうち外部側のヒートパイプ19の金属シェル21
の表面からの深さは、あまりにも浅いばあいには、通電
に必要な通電ロール3と被加熱材とのあいだの接触圧に
より、金属シェル21の表面が塑性変形するようにな
り、またあまりにも深いばあいには、幅方向の均温効果
が大幅に低下し、サーマルクラウンの発生、ひいてはス
パークの発生を招くようになるため、通常5〜30mm
程度であることが好ましい。
【0032】また、本発明においては、サーマルクラウ
ンの発生を効果的に防止するために、ヒートパイプ19
の長さは、金属シェル21の胴長と同一であるか、また
は該金属シェル21の胴長に近い長さであることが好ま
しい。
ンの発生を効果的に防止するために、ヒートパイプ19
の長さは、金属シェル21の胴長と同一であるか、また
は該金属シェル21の胴長に近い長さであることが好ま
しい。
【0033】前記2段に内蔵されたヒートパイプ19、
20のうち内部側のヒートパイプ20の位置は、できる
だけヒートパイプ19に近いほうが熱応力が小さくなる
ので望ましいが、あまりにも近づけるとシェルの有効厚
さが小さくなり、剛性が低下するため、ヒートパイプ1
9とヒートパイプ20との間隔は10mm以上であるこ
とが好ましい。また、あまり遠ざけると熱応力が増加す
るため、ヒートパイプ19とヒートパイプ20との間隔
は100mm以下であることが好ましい。
20のうち内部側のヒートパイプ20の位置は、できる
だけヒートパイプ19に近いほうが熱応力が小さくなる
ので望ましいが、あまりにも近づけるとシェルの有効厚
さが小さくなり、剛性が低下するため、ヒートパイプ1
9とヒートパイプ20との間隔は10mm以上であるこ
とが好ましい。また、あまり遠ざけると熱応力が増加す
るため、ヒートパイプ19とヒートパイプ20との間隔
は100mm以下であることが好ましい。
【0034】また、本発明においては、サーマルクラウ
ンの発生を効果的に防止するために、ヒートパイプ20
の長さは、金属シェル21の幅と同一であるか、または
該金属シェル21の幅に近い長さであることが好まし
い。
ンの発生を効果的に防止するために、ヒートパイプ20
の長さは、金属シェル21の幅と同一であるか、または
該金属シェル21の幅に近い長さであることが好まし
い。
【0035】軸24、25は、たとえば金属シェル21
と焼ばめにて嵌合することによって形成することができ
る。軸24、25の外径は、充分な機械的強度を有し、
かつ通電に必要な圧下力にて軸7がたわみ、幅方向の圧
下力の分布が不均一となってとくに中央付近が圧下力不
足とならないようにするために、200〜400mm程
度であることが好ましい。
と焼ばめにて嵌合することによって形成することができ
る。軸24、25の外径は、充分な機械的強度を有し、
かつ通電に必要な圧下力にて軸7がたわみ、幅方向の圧
下力の分布が不均一となってとくに中央付近が圧下力不
足とならないようにするために、200〜400mm程
度であることが好ましい。
【0036】金属シェル21の内部には、中空部を設け
ていないばあいには、熱が内部のほうから冷却している
軸端のほうへ移動し、ロールの表面とその内部との温度
差によって過大な熱応力が発生するようになるので、図
2に示されるように、中空部26を設けることが好まし
い。中空部26の内径は、軸24、25の外径から必然
的に決まり、通常200〜400mm程度となる。
ていないばあいには、熱が内部のほうから冷却している
軸端のほうへ移動し、ロールの表面とその内部との温度
差によって過大な熱応力が発生するようになるので、図
2に示されるように、中空部26を設けることが好まし
い。中空部26の内径は、軸24、25の外径から必然
的に決まり、通常200〜400mm程度となる。
【0037】金属シェル21の冷却部には、冷却器2
2、23が設けられる。該金属シェル21の冷却部にお
ける部分拡大図を図3に示す。
2、23が設けられる。該金属シェル21の冷却部にお
ける部分拡大図を図3に示す。
【0038】図3において、金属シェル21の外部側の
ヒートパイプ19部と冷却器22との間隙mは、通電ロ
ールの使用時に該金属シェル21の胴端部の温度が冷却
部の影響で低下し、サーマルクラウンが発生しないよう
にするために、20mm以上になるように調整すること
が好ましい。
ヒートパイプ19部と冷却器22との間隙mは、通電ロ
ールの使用時に該金属シェル21の胴端部の温度が冷却
部の影響で低下し、サーマルクラウンが発生しないよう
にするために、20mm以上になるように調整すること
が好ましい。
【0039】また、内部側のヒートパイプ20の末端と
軸24の内面との間隙nは、軸の温度上昇を抑制し、軸
の偏膨張による帯状鋼板と通電ロール間の接触圧変動を
許容範囲内に収める観点から30mm以上であることが
好ましい。
軸24の内面との間隙nは、軸の温度上昇を抑制し、軸
の偏膨張による帯状鋼板と通電ロール間の接触圧変動を
許容範囲内に収める観点から30mm以上であることが
好ましい。
【0040】本発明においては、冷却器22と内部側の
ヒートパイプ20間のシェル厚q、冷却長p(冷却器2
2と内部側のヒートパイプ20とが重なり合った部分)
および冷却器22の温度をそれぞれ調節することによ
り、通電ロールの表面温度を所定の温度に調整すること
ができる。前記シェル厚qおよび冷却長pは、目的とす
る通電ロールの表面温度に応じて適宜調整すればよい
が、通常、シェル厚qが10〜30mm程度、冷却長p
が100〜300mm程度である。
ヒートパイプ20間のシェル厚q、冷却長p(冷却器2
2と内部側のヒートパイプ20とが重なり合った部分)
および冷却器22の温度をそれぞれ調節することによ
り、通電ロールの表面温度を所定の温度に調整すること
ができる。前記シェル厚qおよび冷却長pは、目的とす
る通電ロールの表面温度に応じて適宜調整すればよい
が、通常、シェル厚qが10〜30mm程度、冷却長p
が100〜300mm程度である。
【0041】前記冷却器22としては、たとえば金属シ
ェルと接触する面にスパイラル状の冷却溝を設けた冷却
リングを焼ばめにより金属シェルに嵌合したものなどが
あげられるが、本発明はかかる例示のみに限定されるも
のではない。なお、冷却器22で金属シェル21の冷却
部27を冷却する際には、用いられる被加熱材の種類に
もよるが、冷却部27の温度が通常20〜40℃程度と
なるように調整される。
ェルと接触する面にスパイラル状の冷却溝を設けた冷却
リングを焼ばめにより金属シェルに嵌合したものなどが
あげられるが、本発明はかかる例示のみに限定されるも
のではない。なお、冷却器22で金属シェル21の冷却
部27を冷却する際には、用いられる被加熱材の種類に
もよるが、冷却部27の温度が通常20〜40℃程度と
なるように調整される。
【0042】なお、図3においては、金属シェル21の
冷却部27について説明したが、図2における冷却器2
3の冷却部においても前記と同様であればよい。
冷却部27について説明したが、図2における冷却器2
3の冷却部においても前記と同様であればよい。
【0043】前記のように構成された通電ロール3が用
いられた本発明の通電加熱装置においては、図1に示さ
れるように、交流電源15から環状トランス12の一次
コイル14に一次電圧が印加されると、一次コイル14
の環内に挿入された帯状鋼板1が二次コイルとして機能
するので、該帯状鋼板1に二次電圧が誘起される。
いられた本発明の通電加熱装置においては、図1に示さ
れるように、交流電源15から環状トランス12の一次
コイル14に一次電圧が印加されると、一次コイル14
の環内に挿入された帯状鋼板1が二次コイルとして機能
するので、該帯状鋼板1に二次電圧が誘起される。
【0044】通電ロール2と通電ロール3の間は、導電
部材18によって電気的に接続されているので、通電ロ
ール2、3を介して帯状鋼板1および導電部材18によ
って短絡回路が形成され、帯状鋼板1に発生した二次電
流は、導電部材18を帰線として流れることになる。帯
状鋼板1に誘起された二次電圧は、帯状鋼板1における
電圧降下と導電部材18における電圧降下とによって消
費されるが、「帯状鋼板1の電気抵抗>>導電部材18
の電気抵抗」となるように設定されているので、二次電
圧のほとんどが帯状鋼板1の加熱のために消費され、導
電部材18における損失がきわめて少ない。したがっ
て、これにより、帯状鋼板1がきわめて効率よく通電加
熱される。
部材18によって電気的に接続されているので、通電ロ
ール2、3を介して帯状鋼板1および導電部材18によ
って短絡回路が形成され、帯状鋼板1に発生した二次電
流は、導電部材18を帰線として流れることになる。帯
状鋼板1に誘起された二次電圧は、帯状鋼板1における
電圧降下と導電部材18における電圧降下とによって消
費されるが、「帯状鋼板1の電気抵抗>>導電部材18
の電気抵抗」となるように設定されているので、二次電
圧のほとんどが帯状鋼板1の加熱のために消費され、導
電部材18における損失がきわめて少ない。したがっ
て、これにより、帯状鋼板1がきわめて効率よく通電加
熱される。
【0045】通電加熱の際、高温となった帯状鋼板1に
よって通電ロール3が加熱されるが、このとき、通電ロ
ール3の中央附近が直接かつ集中的に加熱されるので、
かかる中央附近がヒートパイプ19、20の高温側に相
当する。また、通電ロール3の両端近傍は、それほど加
熱されないので、ヒートパイプ19、20の低温側に相
当する。
よって通電ロール3が加熱されるが、このとき、通電ロ
ール3の中央附近が直接かつ集中的に加熱されるので、
かかる中央附近がヒートパイプ19、20の高温側に相
当する。また、通電ロール3の両端近傍は、それほど加
熱されないので、ヒートパイプ19、20の低温側に相
当する。
【0046】したがって、ヒートパイプ19、20内の
熱媒の蒸発・凝縮作用によって高温側の熱が実質的に低
温側に移動される。熱媒の蒸発・凝縮は、ごく小さい温
度差でも起こる相変化過程であり、これによって、通電
ロール3の軸方向における温度偏差がごくわずかに抑え
られる。このことにより、通電ロール3には、サーマル
クラウンが発生することがほとんどない。
熱媒の蒸発・凝縮作用によって高温側の熱が実質的に低
温側に移動される。熱媒の蒸発・凝縮は、ごく小さい温
度差でも起こる相変化過程であり、これによって、通電
ロール3の軸方向における温度偏差がごくわずかに抑え
られる。このことにより、通電ロール3には、サーマル
クラウンが発生することがほとんどない。
【0047】また、通電加熱の際、高温となった帯状鋼
板1によって通電ロール3の表面が加熱されるが、この
とき、従来の通電ロールでは、前記したように、ヒート
パイプの所定の作動温度範囲内におさめるために軸内部
にたとえば水などの媒体を導入して冷却する必要があ
り、通電ロールの表面とその内部の温度差によって通電
ロールのロール幅方向におけるロールプロフィールの変
化が発生するという問題がある。これに対して、本発明
においては、軸7内部に水などの冷却媒体を導入する必
要がないので、通電ロール3の表面とその内部との温度
差が、従来の通電ロールと比べて小さくなるため、通電
ロール3の熱応力による塑性変形が抑制され、しかも通
電ロール3のロール幅方向におけるロールプロフィール
の変化が抑制される。
板1によって通電ロール3の表面が加熱されるが、この
とき、従来の通電ロールでは、前記したように、ヒート
パイプの所定の作動温度範囲内におさめるために軸内部
にたとえば水などの媒体を導入して冷却する必要があ
り、通電ロールの表面とその内部の温度差によって通電
ロールのロール幅方向におけるロールプロフィールの変
化が発生するという問題がある。これに対して、本発明
においては、軸7内部に水などの冷却媒体を導入する必
要がないので、通電ロール3の表面とその内部との温度
差が、従来の通電ロールと比べて小さくなるため、通電
ロール3の熱応力による塑性変形が抑制され、しかも通
電ロール3のロール幅方向におけるロールプロフィール
の変化が抑制される。
【0048】さらに、本発明においては、軸7内部に水
などの冷却媒体を導入しないので、通電ロール3の稼動
中に該通電ロール3の表面温度が上昇するが、金属シェ
ル内で2段に内蔵したヒートパイプ19、20のうち、
内部側のヒートパイプ20で移送された熱を冷却器2
2、23で冷却することができるため、ヒートパイプ1
9、20の加熱温度を所定の作動温度に調整することが
でき、したがって必要ロール表面温度を確保することが
できる。
などの冷却媒体を導入しないので、通電ロール3の稼動
中に該通電ロール3の表面温度が上昇するが、金属シェ
ル内で2段に内蔵したヒートパイプ19、20のうち、
内部側のヒートパイプ20で移送された熱を冷却器2
2、23で冷却することができるため、ヒートパイプ1
9、20の加熱温度を所定の作動温度に調整することが
でき、したがって必要ロール表面温度を確保することが
できる。
【0049】このように、本発明においては、通電ロー
ル3の径方向に2段にヒートパイプ19、20が内蔵さ
れており、前記2段に内蔵されたヒートパイプ19、2
0のうち内部側のヒートパイプ20で移送された熱が冷
却器22、23で冷却されることにより、サーマルクラ
ウンの発生が抑制されると同時に、ロール軸方向におけ
るロールプロフィールの変化も抑制されるため、通電ロ
ール3と帯状鋼板1との間でのスパークの発生を効果的
に防止することができる。
ル3の径方向に2段にヒートパイプ19、20が内蔵さ
れており、前記2段に内蔵されたヒートパイプ19、2
0のうち内部側のヒートパイプ20で移送された熱が冷
却器22、23で冷却されることにより、サーマルクラ
ウンの発生が抑制されると同時に、ロール軸方向におけ
るロールプロフィールの変化も抑制されるため、通電ロ
ール3と帯状鋼板1との間でのスパークの発生を効果的
に防止することができる。
【0050】つぎに本発明の通電加熱装置を実施例にも
とづいて詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみ
に限定されるものではない。
とづいて詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみ
に限定されるものではない。
【0051】実施例1 図3に示されるような通電ロールを用意した。該通電ロ
ールは、直径450mm、内孔径250mm、幅150
0mmのニッケル・クロム・モリブデン鋼製シェルから
なり、該シェルの表面から深さ10mmの位置および深
さ70mmの位置に、冷却媒体がナフタレンであるヒー
トパイプを幅方向に等間隔でそれぞれ40本および20
本装着した。
ールは、直径450mm、内孔径250mm、幅150
0mmのニッケル・クロム・モリブデン鋼製シェルから
なり、該シェルの表面から深さ10mmの位置および深
さ70mmの位置に、冷却媒体がナフタレンであるヒー
トパイプを幅方向に等間隔でそれぞれ40本および20
本装着した。
【0052】なお、金属シェル21の外部側のヒートパ
イプ19部と冷却器22との間隙mが30mm、内部側
のヒートパイプ20の末端と軸24の内面との間隙nが
60mm、冷却器22と内部側のヒートパイプ間のシェ
ル厚qが10mm、冷却長pが150mmとなるように
調整した。
イプ19部と冷却器22との間隙mが30mm、内部側
のヒートパイプ20の末端と軸24の内面との間隙nが
60mm、冷却器22と内部側のヒートパイプ間のシェ
ル厚qが10mm、冷却長pが150mmとなるように
調整した。
【0053】えられた通電ロールを図1に示された通電
加熱装置の通電ロール3として用い、該通電ロールの中
央部分の表面温度が400℃となるように冷却器22、
23に導入する水の温度と流量を調整し、帯状鋼板を用
いて30分間稼働させたところ、通電ロールの内孔の内
面の中央部分の温度は350℃となり、スパークレスの
通電を行なうことができた。
加熱装置の通電ロール3として用い、該通電ロールの中
央部分の表面温度が400℃となるように冷却器22、
23に導入する水の温度と流量を調整し、帯状鋼板を用
いて30分間稼働させたところ、通電ロールの内孔の内
面の中央部分の温度は350℃となり、スパークレスの
通電を行なうことができた。
【0054】つぎに、前記通電ロールの軸の内壁部分の
熱応力とロールプロフィール(ロール幅方向の凹凸部分
の最大の差)を調べたところ、熱応力は10kg/mm
2 、ロールプロフィールは1μmであった。
熱応力とロールプロフィール(ロール幅方向の凹凸部分
の最大の差)を調べたところ、熱応力は10kg/mm
2 、ロールプロフィールは1μmであった。
【0055】比較例1 従来の通電ロールとして、直径450mm、内孔径25
0mm、幅1500mmのニッケル・クロム・モリブデ
ン鋼製シェルからなり、該シェルの表面から深さ10m
mの位置に、冷却媒体がナフタレンであるヒートパイプ
を幅方向に等間隔で40本装着した。
0mm、幅1500mmのニッケル・クロム・モリブデ
ン鋼製シェルからなり、該シェルの表面から深さ10m
mの位置に、冷却媒体がナフタレンであるヒートパイプ
を幅方向に等間隔で40本装着した。
【0056】えられた通電ロールを図1に示された通電
加熱装置の通電ロール3として用い、該通電ロールの中
央温度が400℃となるように軸の内孔内に導入する水
の温度と流量を調整し、帯状鋼板を用いて30分間稼動
させたところ、軸の孔の内面の中央部分の表面温度が8
0℃となった。
加熱装置の通電ロール3として用い、該通電ロールの中
央温度が400℃となるように軸の内孔内に導入する水
の温度と流量を調整し、帯状鋼板を用いて30分間稼動
させたところ、軸の孔の内面の中央部分の表面温度が8
0℃となった。
【0057】つぎに、実施例1と同様にして熱応力とロ
ールプロフィールを調べたところ、熱応力は100kg
/mm2 、ロールプロフィールは20μmであり、帯状
鋼板のエッジ付近からスパークが発生した。
ールプロフィールを調べたところ、熱応力は100kg
/mm2 、ロールプロフィールは20μmであり、帯状
鋼板のエッジ付近からスパークが発生した。
【0058】実施例1および比較例1の結果から、軸に
孔を設けて冷媒通路を形成し、該冷媒通路に冷却媒体を
導入して通電ロールの表面温度を調整する従来の比較例
1の通電ロールと比べて、本発明の実施例1におけるよ
うに、ヒートパイプを径方向に2段に内蔵した金属シェ
ルを用い、内部側のヒートパイプで移送された熱を金属
シェルの胴部に設けられた冷却器で冷却する通電ロール
を用いたばあいには、軸内の熱応力が低減されるととも
にロールプロフィールの変化が小さくなることがわか
る。
孔を設けて冷媒通路を形成し、該冷媒通路に冷却媒体を
導入して通電ロールの表面温度を調整する従来の比較例
1の通電ロールと比べて、本発明の実施例1におけるよ
うに、ヒートパイプを径方向に2段に内蔵した金属シェ
ルを用い、内部側のヒートパイプで移送された熱を金属
シェルの胴部に設けられた冷却器で冷却する通電ロール
を用いたばあいには、軸内の熱応力が低減されるととも
にロールプロフィールの変化が小さくなることがわか
る。
【0059】
【発明の効果】本発明の通電加熱装置には、径方向にヒ
ートパイプが2段に内蔵された金属シェルからなる通電
ロールが用いられており、被加熱材から通電ロールの接
触部分への直接かつ集中的な伝熱が該通電ロールの非接
触部分へヒートパイプによって実質的に移動されるの
で、該通電ロールのサーマルクラウンの発生を抑制する
ことができるという効果が奏される。
ートパイプが2段に内蔵された金属シェルからなる通電
ロールが用いられており、被加熱材から通電ロールの接
触部分への直接かつ集中的な伝熱が該通電ロールの非接
触部分へヒートパイプによって実質的に移動されるの
で、該通電ロールのサーマルクラウンの発生を抑制する
ことができるという効果が奏される。
【0060】また、本発明において、通電ロールの必要
なロール表面温度を内部側のヒートパイプで容易に調整
することができ、ヒートパイプの作動温度を金属シェル
の端部に設けられた冷却器で調整することができるの
で、前記通電ロールの軸の内部には、ヒートパイプの作
動温度を調節するための冷却媒体を導入する必要がな
く、しかも通電ロールの表面とその内部の温度差が小さ
くなり、かかる温度差にもとづく熱応力が低減されると
ともにロール幅方向のプロフィールの変化も抑制される
という効果が奏される。
なロール表面温度を内部側のヒートパイプで容易に調整
することができ、ヒートパイプの作動温度を金属シェル
の端部に設けられた冷却器で調整することができるの
で、前記通電ロールの軸の内部には、ヒートパイプの作
動温度を調節するための冷却媒体を導入する必要がな
く、しかも通電ロールの表面とその内部の温度差が小さ
くなり、かかる温度差にもとづく熱応力が低減されると
ともにロール幅方向のプロフィールの変化も抑制される
という効果が奏される。
【図1】本発明の通電加熱装置の一実施態様を示す概略
説明図である。
説明図である。
【図2】本発明の通電加熱装置に用いられる通電ロール
の軸方向における概略縦断面図である。
の軸方向における概略縦断面図である。
【図3】図2に示された通電ロールの金属シェルの冷却
部における部分拡大図である。
部における部分拡大図である。
1 帯状鋼板(被加熱材) 3 通電ロール 7 軸 19、20 ヒートパイプ 21 金属シェル 22、23 冷却器
Claims (1)
- 【請求項1】 連続送給される被加熱材に通電し、該被
加熱材を加熱するための通電加熱装置において、前記被
加熱材の高温領域で該被加熱材に接触する通電ロールが
ヒートパイプを径方向に2段に内蔵した金属シェル、前
記2段に内蔵したヒートパイプのうち内部側のヒートパ
イプで移送された熱を前記金属シェルの端部で冷却する
ための冷却器および軸で構成されたことを特徴とする通
電加熱装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14369293A JPH06346139A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 通電加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14369293A JPH06346139A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 通電加熱装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06346139A true JPH06346139A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15344746
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14369293A Withdrawn JPH06346139A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 通電加熱装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06346139A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8294119B2 (en) | 2003-11-12 | 2012-10-23 | Universite Des Sciences Et Technologies De Lille | Planar electronebulization sources modeled on a calligraphy pen and the production thereof |
| CN109406572A (zh) * | 2018-12-10 | 2019-03-01 | 东北大学 | 一种金属带材横向感应加热实验装置及方法 |
| CN112847906A (zh) * | 2021-01-25 | 2021-05-28 | 宜宾天亿新材料科技有限公司 | 一种用于pvc-o管件制备前的管材多段式加热装置 |
-
1993
- 1993-06-15 JP JP14369293A patent/JPH06346139A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8294119B2 (en) | 2003-11-12 | 2012-10-23 | Universite Des Sciences Et Technologies De Lille | Planar electronebulization sources modeled on a calligraphy pen and the production thereof |
| CN109406572A (zh) * | 2018-12-10 | 2019-03-01 | 东北大学 | 一种金属带材横向感应加热实验装置及方法 |
| CN112847906A (zh) * | 2021-01-25 | 2021-05-28 | 宜宾天亿新材料科技有限公司 | 一种用于pvc-o管件制备前的管材多段式加热装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000905 |