JPH06346227A - 光学被覆材料 - Google Patents

光学被覆材料

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JPH06346227A
JPH06346227A JP6063007A JP6300794A JPH06346227A JP H06346227 A JPH06346227 A JP H06346227A JP 6063007 A JP6063007 A JP 6063007A JP 6300794 A JP6300794 A JP 6300794A JP H06346227 A JPH06346227 A JP H06346227A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造コストが低く、光学損失が小さく、公知
の光学被覆よりも低温で形成できる金属酸化物の光学被
覆材料を提供する。 【構成】 金属ターゲットを反応性磁場を利用してDC
スパッタリングすることにより、633nmの光波長にお
ける損失が最大限15dB/cmの金属酸化物被覆を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は次のものに係わる。 ・金属ターゲットを反応性磁場によりDCスパッタリン
グすることによって製造され、633nmの光波長におい
て損失が最大限15dB/cmである光学被覆材料。 ・633nmの波長において光損失が最大限1.5dB/cm
であるTiO2 。 ・633nmの波長において光損失が最大限3dB/cmであ
るTa2 5 。 ・≧0.5Å/sec 、好ましくは≧0.9Å/sec の被
覆速度で被覆した本発明の材料から成る光学被覆。 ・≦150℃、好ましくは≦100℃、さらに好ましく
は≦70℃の温度で被覆した本発明の材料の層を少なく
とも1つ含む光学被覆系。 ・本発明の光学被覆材料から成る光学被覆を含む光学的
構成要素。 ・少なくとも2つの被覆層を有し、そのうち上記の光学
被覆(請求項14記載のもの)の層が他方の層よりも屈
折率の高い材料から成る光学被覆系を有する導波路。 ・633nmの波長における光損失がTM単一モードにお
いて現われる本発明の被覆材料から成る導波被覆に好適
な材料の製法。
【0002】
【従来の技術】公知技術として下記の例が挙げられる。 (1)1984年Springer社刊行、R.G.Hunsperger
著“光学IC:理論と技術”; (2)Arnold等の“ソリッド薄膜”、165、(198
8)、p.1−p.9、“光学IC用低損失Al2 3
膜のイオンビームスパッタリング”; (3)Bell Syst. Tech, J. 48、3445(196
9)に報告されたGoell& Stanleyの“光学IC用スパ
ッタリング加工ガラス導波管”; (4)M.D.Himel 等の“IEEE Photonics Tech
nology Letters" 3(10)、(1991)、p.92
1以降; (5)Appl. Optics, 26(13)、1987,262
1に報告されたC.Henry 等の“Siを基板とする低損
失Si3 4 −SiO4 光導波路" ; (6)J.Appl. Phys. 71(9)、(1992)、
p.4136に報告されたGraeupner 等の論文; (7)DE−A−41 37 606; (8)“プラズマ−インパルスCVD加工TiO2 導波
膜:性質及び光ICセンサーシステムへの応用”Mat. R
es. Soc., Spring Meeting San Francisco, 1992、
Conference publication; (9)“マグネトロンスパッタリング加工AIN導波
管:構造が光学的性質に与える効果”、A.Cachard
等、Vacuum41/numbers 4−6/p.1151−11
53/1990: (10)Applied Optics、第14巻、第9号、1975年
9月、New York US、p.2194−2198、Ingr
ey等の“O2 /N2 混合ガス雰囲気下のタンタルのスパ
ッタリングによる可変屈折率及び複屈折導波管”; (11)Journal of Vacuum Science and Technology, 第
11巻、第1号、1974年1月、New York, US、
p.381−384、Westwood等の“反応スパッタTa
205に及ぼす圧力の影響”; (12)Journal of Electronic Materials, 第3巻、第
1号、1974年、US、p.37−50、Cheng 等の
“五酸化タンタル導波管における損失”; (13)Proceedings of the Spie:Hard Material in O
ptics, 第1275巻、1990年3月14日刊、The
Hague, NL、P.75−79、Howson等の“酸化スズ
の硬質光学膜の反応スパッタリング”; (14)Journal of Vacuum Science and Technology, Pa
rt A,第2巻、第2号、1984年4月、New York,
US、p.1457−1460、Demiront等の“酸化チ
タンのイオン/ビームスパッタリングにおける酸素の影
響”; (15)Surface and Coatings Technology 、第49巻、
第1−3号、1991年12月10日刊、Lausanne、
p.239−243、Martin等の“ろ過アーク蒸着によ
るTiN,TiC及びTiO2 膜の蒸着”。
【0003】反応DCスパッタリングによって金属窒化
物被覆、即ち、633nm、TE0 モードにおける損失が
約11dB/cmより大きい導波被覆用のAIN被覆を形成
することは公知技術(9)から公知であり、このような
被覆によって損失は5dB/cmまで軽減される。
【0004】導波モードにも波長にも関係なく損失が<
10dB/cmである導波被覆用TiO 2 の製造は公知技術
(4)から公知である。さらにまた、伝播モードも光波
長も明確でないが、損失が5dB/cm以下のTa2 5
導波被覆として利用することも公知である。ここではイ
オンめっき法によって被覆を形成する。
【0005】この公知技術と同様の内容が公知技術
(7)でも開示されている(1991年)。即ち、酸化
チタンは屈折率が極めて大きく、化学耐性がすぐれ、極
めて硬質であるから、酸化チタンはその物理的・化学的
性質に基づき導波薄層用材料として極めてふさわしいに
もかかわらず、TiO2 は製造の過程で極めて結晶し易
いため、低損失TiO2 導波薄層の製法は記述されてい
ない。
【0006】公知技術(7)はパルス状マイクロ波プラ
ズマCVD法によって導波被覆に適したTiO2 層を形
成することを提案している。導波被覆として使用する
と、波長は明確でないがTE01波用として公知技術
(7)に従って形成されたTiO2は約2.5dB/cmの
損失を示す。波長に関しては、基本的には波長が短いほ
ど損失が大きくなる。
【0007】伝播モードも光波長も明確でないが、損失
が<1dB/cmと小さいAl2 3 被覆をイオンビームス
パッタリングで形成することは公知技術(2)から公知
である。イオンビームを使用するから、この公知技術に
よって提案されている製法は広い面には不適当であり、
被覆速度は比較的遅い。従って、被覆形成の経済性に問
題がある。
【0008】導波層用の材料としてHfスパッタリング
したガラスを利用することは公知技術(3)から公知で
ある。公知技術(5)は導波手段として好適な材料を低
圧プラズマCVD及びこれに続く焼もどしによって製造
する方法を提案している。
【0009】公知技術(8)は633nmにおいて損失が
TE0 モードで2.4dB/cm、TM 0 モードで5.1dB
/cmの単一モード導波管用TiO2 をプラズマインパル
スCVDによって製造することを提案している。公知技
術(9)によってすでに公知ではあるが、金属ターゲッ
トを金属窒化物、即ちAlNで反応スパッタリング加工
することによって、導波層として利用した場合に伝播モ
ードは明確でないが損失が300dB/cmという極めて高
いレベルを示す被覆が得られることは公知技術(6)に
も記述されている。このような材料は損失があまりに大
きいから光学被覆材料としては不適当であり、ましてや
導波層としては全く不適格である。
【0010】公知技術(7)に記載のTiO2 と同様に
その他の金属酸化物も光学被覆材料として極めて好適で
あると考えられるが、公知技術(2)のイオンビームス
パッタリング、公知技術(7)のマイクロ波パルスプラ
ズマCVD、公知技術(8)のプラズマインパルスCV
D、公知技術(5)の低圧プラズマCVDまたは公知技
術(4)のイオンめっき法などのような従来の製法は、
特に広面積被覆及び被覆速度に関して欠点があるから、
このような被覆材料を市販できるほど広い用途に利用す
るのは実現困難である。
【0011】製造の過程でTiO2 が結晶し易いという
公知技術(7)に記載の所見は、1975年に公知技術
(10)でも報告されている。公知技術(10)によれば、
すでに1975年にN2 /O2 混合ガス雰囲気下の反応
性DCダイオードスパッタリングによる導波層、即ちタ
ンタルオキシニトリド層が提案されている。約0.4Å
/sec の被覆速度及び約200℃の温度において、波長
が約633nmのTE0 モード及びTM0 モードでの損失
は≦1dB/cmであるとの所見が示されている。この結果
はスパッタリング雰囲気中の窒化物に帰因するとされて
いる。
【0012】薄膜コンデンサ及び光導波路を製造するた
めO2 /アルゴン雰囲気下で反応性DCダイオードスパ
ッタリングすることによってTa2 5 被覆を形成する
ことは、1974年の公知技術(11)や公知技術(10)
からすでに公知である。種々のスパッタリングパラメー
タを調整しながら得られた最良の被覆では損失が約1dB
/cmであったと記載されている。下記の関係が確認され
ている。スパッタリング圧が増大すると、 ・光学損失が増大し、 ・被覆速度が増大し、 ・被覆温度が低下する。
【0013】約1.6×10-2 mbar の低い使用圧では
温度が160℃ないし350℃、約8×10-2 mbar の
高い使用圧では温度が約180℃となる。
【0014】公知技術(12)では、一部を同じ著者が執
筆している公知技術(10)及び(11)においても言及さ
れているが、種々の方法で得られたTa2 5 被覆、例
えば550℃ないし650℃において反応性DCスパッ
タリングで得られた被覆を、加熱による後酸化を伴う金
属スパッタリングによって得られたTa2 5 被覆と比
較している。反応性DCスパッタリングによって得られ
たTa2 5 被覆では、約0.12Å/sec の被覆速度
及び200℃の処理温度において、TE0 モードで損失
が1ないし6dB/cmである。
【0015】公知技術(12)ないし(10)を要約する
と、比較的低い被覆速度と比較的高い被覆温度の反応性
ダイオードDCスパッタリングにおけるタンタルオキシ
ニトリドへの変化によって低損失Ta2 5 被覆の形成
が可能になる。
【0016】DCスパッタリングによるSnO2 被覆の
形成は公知技術(13)から公知である。報告された測定
結果によれば、損失は3×104 dB/cm程度と考えられ
る。
【0017】イオンビームスパッタリングによってTi
2 被覆を形成することは公知技術(14)から公知であ
る。報告された測定データから判断して損失は400dB
/cm程度である。
【0018】最後に、アーク蒸着によるTiN,TiC
及びTiO2 被覆の形成は公知技術(15)から公知であ
る。TiO2 被覆材料の消衰定数が633nmの波長にお
いて0.07であることから、光学損失は極めて高くな
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】本発明の第1の目的は製造コストが低く、光学
損失が小さく、公知の光学被覆よりも低温で形成できる
金属酸化物の光学被覆材料を提供することにある。
【0020】この目的は、金属ターゲットを反応性磁場
によりDCスパッタリングすることによって製造され、
633nmの光波長において損失が最大限15dB/cmであ
ることを特徴とする光学被覆材料によって達成される。
【0021】磁場利用の反応性DCスパッタリングを利
用することにより上記低光学損失を維持することがで
き、しかも、詳しくは後述するように、低い被覆温度で
高い被覆速度が達成される。なお、「磁場利用スパッタ
リング」という概念は、磁力線がターゲット表面上にト
ンネル状にまたがっているかターゲット表面から隣接の
構造部分まで湾曲して延びているかのいずれかまたは双
方のすべてのDCスパッタリング技術を意味する。この
ような磁場利用DCスパッタリング技術の特に好ましい
例がマグネトロンDCスパッタリングである。
【0022】これは上記の光学被覆材料、即ち、金属タ
ーゲットを反応性磁場によりDCスパッタリングするこ
とによって製造され、633nmの光波長において損失が
最大限15dB/cmである光学被覆材料によって実現され
る。
【0023】好ましい被覆材料は損失が最大限4dB/cm
である材料であり、633nmにおける損失が著しく軽減
される。
【0024】本発明の第2の目的は光学損失に関して改
良されたTiO2 またはTa2 5を提供することにあ
り、この目的は633nmの波長において光損失が最大限
1.5dB/cmであるTiO2 材料、または633nmの波
長において光損失が最大限3dB/cmであるTa2 5
料によって達成される。
【0025】本発明の好ましいTiO2 またはTa2
5 材料は、金属ターゲットを反応性磁場によりDCスパ
ッタリングすることにより製造されたものである。
【0026】上記の材料の好ましい実施態様は、次のと
おりである。 ・前記損失が最大限1.5dB/cm、好ましくは最大限
0.7dB/cm、さらに好ましくは最大限0.3dB/cmで
あるもの。 ・金属から成るターゲットをスパッタリングすることに
よって製造されたもの。 ・好ましくは最大限30kHz 、さらに好ましくは最大限
20kHz のサイクル周波数のパルスDCスパッタリング
によって製造されたもの。 ・製造時のプロセス運転点をそれ自体は不安定な過渡モ
ードに安定させたもの。 ・マグネトロンスパッタリングによって製造されたも
の。 ・633nmの光波長における吸収定数kが最大限1.2
×10-6であるもの。 ・≧0.5Å/sec 、好ましくは≧0.9Å/sec の被
覆速度で被覆したもの。 ・≦150℃、好ましくは≦100℃、さらに好ましく
は≦70℃の温度で被覆したもの。
【0027】これらの実施態様のうち、特に好ましい材
料はTiO2 及びTa2 5 であり、なかでもTiO2
が特に好ましい。
【0028】金属ターゲットを反応性磁場によりDCス
パッタリングして製造され、633nmの光波長において
損失が最大限15dB/cmである、経済性にすぐれた材
料、及び/または、光学特性にすぐれた、633nmの波
長において光損失が最大源1.5dB/cmであるTiO2
もしくは633nmの波長において光損失が最大限3dB/
cmであるTa2 5 材料を使用すれば、本発明のすぐれ
た光学被覆、もしくは光学被覆系(この光学被覆系は少
なくとも2つの被覆層を有し、そのうちの前記光学被覆
の層が他方の層よりも屈折率の高い材料から成る)、ま
たは上記特性の個々についてもしくは組み合わせにおい
てすぐれた、本発明の光学的構成要素(光学効果を有す
る被覆または被覆系として上記の被覆または被覆系を有
するもの)が得られる。
【0029】上記長所の1つまたは2つ以上を考慮する
と、特にTiO2 またはTa2 5、どちらかといえば
TiO2 を導波被覆材として使用することにより、前記
損失がTM単一モードにおいて現われる、すぐれた光導
波路が得られる。
【0030】光学被覆に好適な金属酸化物を形成する本
発明の方法は、磁場利用の反応性DCスパッタリングを
特徴とする、633nmの光波長において損失が最大限1
5dB/cmである光学被覆に好適な金属酸化物の製法であ
る。この方法の好ましい実施態様は以下のとおりであ
る。
【0031】・金属ターゲットのスパッタリング、好ま
しくは酸化物のスパッタリングを行うもの。 ・それ自体は不安定な過渡モードにおける反応性DCス
パッタリングを行うもの。 ・好ましくは最大限30kHz の、さらに好ましくは最大
限20kHz のサイクル周波数でパルスDCスパッタリン
グを行うもの。 ・マグネトロンスパッタリングを行うもの。 ・特にTiO2 またはTa2 5 被覆を形成するための
材料から成る光学被覆を製造するためのもの。 ・導波被覆を形成するためのもの。 ・前記損失が最大限4dB/cmである被覆を形成するため
のもの。 ・前記損失が最大限1.5dB/cmであるTiO2 被覆ま
たは前記損失が最大限3dB/cmであるTa2 5 被覆、
好ましくは前記損失が最大限1.5dB/cm、好ましくは
最大限0.7dB/cm、さらに好ましくは最大限0.3dB
/cmである被覆を形成するためのもの。 ・スパッタ供給源及び対向電極をDC操作し、この区間
を間歇的に低抵抗接続させ、好ましくはこの接続を介し
て流れる放電電流及び/または処理室における障害放電
(Stoerentladungen) を観察し、これに対する実測制御
量として低抵抗接続の繰返し頻度及び/またはこの接続
のそれぞれの持続時間を制御回路において利用するも
の。 ・被覆速度が≧5Å/sec 、好ましくは≧0.9Å/se
c であるもの。 ・被覆温度が≦150℃、好ましくは≦100℃、さら
に好ましくは≦70℃であるもの。
【0032】これらの好ましい態様は任意に組み合わせ
ることができる。
【0033】
【実施例】以上の説明に加えて、当業者にとってさらに
必要と思われる範囲で本発明を以下に説明する。
【0034】添付の図1は本発明の材料を製造すると共
に本発明の方法を実施するための好ましい実施態様の1
つを装置/機能ブロックダイヤグラムで図示したもので
ある。
【0035】本発明の材料は、例えばヨーロッパ特許出
願公開第0347567号、米国特許第4863594
号、ドイツ国特許出願公開第3700633号、米国特
許第4693805号、米国特許第4692230号、
またはヨーロッパ特許出願公開第0501016号各明
細書に開示されているような磁場利用反応プラズマDC
スパッタリング法によって製造される。
【0036】好ましくは、本願出願人のヨーロッパ特許
出願公開第0508359号明細書から公知のように、
プロセス運転点が過渡モードにある製法を用いる。この
製法、特に本願明細書に組込まれている製法に関して
は、ヨーロッパ特許出願公開第0508399号明細書
に詳細に記載されている。
【0037】本発明の材料を本発明の方法で製造するた
めの装置として、円筒状可動基板ケージ、及びDCスパ
ッタリング源としての矩形の平坦なマグネトロンを含
む、本願出願人のBAK760が今日使用されている。
ヨーロッパ特許出願公開第0508359号明細書に記
載されているように、プロセスはそれ自体は不安定な過
渡モードにおいて制御によって安定化される。
【0038】真空容器1へ開口する給気管3を介して、
反応ガスまたは反応ガス混合物が広範囲に亘って導入さ
れる。好ましいTiO2 またはTa2 5 材料の場合に
は、酸素と例えばアルゴンが導入される。スパッタリン
グ源として、図示したように磁場Bを利用するスパッタ
リング源5、例えばマグネトロンを設け、磁場Bがター
ゲットに対して固定または可動とする。被加工物9を被
覆すべき反応生成物の金属相、即ち、好ましいTiO2
またはTa2 5 材料の場合なら好ましくは高含有率の
純粋なTiまたはTaが磁場にスプレーされる。
【0039】DC信号発生器11により、陰極として作
用するスパッタリング源5と陽極7の間に発生するプラ
ズマ放電PLが維持される。DC信号発生器11は、一
実施例として破線で示すように、放電制御装置13を介
して、電極7,5間に形成されるプラズマフィールドに
作用することができる。制御入力Eを有する制御装置1
3(もし設けた場合)は、所定の繰返し頻度fr で端子
を前記電極と持続して、極めて短い所定の時間τに亘っ
て低抵抗で回路を閉じる。
【0040】このτ及びfr はあらかじめ設定すること
ができる。特にスパッタリング源5が絶縁性部分被覆を
行う場合に起こり易いフラッシュオーバーや穴あき(Du
rchschlaegen) が発生してもこれを観察することができ
る。このようなフラッシュオーバーや穴あきの発生頻度
及び/または強度はセンサ15によって検知され、図示
するように比較装置17において所定の目標頻度及び/
または目標強度と比較される。比較結果の大きさに応じ
て入力Eにおいて低抵抗接続の時間τ及び/または繰返
し頻度fr が調整される。もし容器1内で過度に頻繁な
及び/または過度に強い前記スパーク発生が起こる場合
には、時間τ及び/または繰返し頻度fr を適当に高め
る。
【0041】装置13の低抵抗接続により、絶縁層の、
特にスパッタリング源5における帯電が抑制される。
【0042】上記スパーク発生を制御量として検知する
代わりに、(装置13を設けたとして)低抵抗接続時に
装置13を流れる電流またはその動向を実測制御量とし
て利用することもできる。
【0043】ヨーロッパ特許出願公開第0508359
号明細書に開示されているように、過渡モードにおいて
プロセスが進行する装置で図示の装置13を設けずに下
記材料を製造した。 ・真空容器:99.99%の金属から成る5″×25″
のターゲット、平坦なマグネトロン、Herasil (商品
名)から成る回転基板を含み、ターゲット/基板間の間
隔を7cmとした、拡散ポンプの作用下にある立方状の被
覆装置。
【0044】例1 TiO2 (a) (b) 出力 10kW 6kW Ar 圧 8×10-4mbar 8×10-4mbar Ar 流量 70sccm 71sccm O2 分圧 1.5×10-4mbar 1.8×10-4mbar O2 流量 38.1sccm 28sccm Ti 強度 20% 24% ターゲット電圧 −595V −595V (メタルモード) ターゲット電圧 −560V −550V (運転点) 被覆速度 1Å/sec 0.25Å/sec
【0045】 結果 光波長633nmについて の屈折率 2.42 2.42 導波層としての厚さ 75.5nm 112nm 633nm、TM0 モード における損失 0.77dB/cm 0.6dB/cm 基板温度 ≦70℃ ≦70℃
【0046】例2 Ta2 5 出力 6kW Ar 圧 2×10-3mbar Ar 流量 50sccm O2 分圧 8×10-4mbar O2 流量 50sccm
【0047】 結果 633nmにおける屈折率 2.11 導波層としての厚さ 91.8nm 633nm、TM0 モードにおける損失 0.7dB/cm 基板温度 ≦70℃
【0048】例3 図示の装置13を使用してTiO2 を製造した。 出力 5kW Ar 圧 3×10-3mbar Ar 流量 38.23sccm O2 分圧 1.2×10-3mbar O2 流量 36sccm Ti 強度 26% ターゲット電圧 −630V (メタルモード) ターゲット電圧 −554V (運転点) サイクル周波数fr 43kHz 被覆速度 0.94Å/sce 結果 導波層としての厚さ 89.2nm 633nm、TM0 モードにおける損失 0.7dB/cm 以上に示した損失は最大限0.3dB/cmに最適化できる
と考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の材料を製造する装置の一実施例を示す
装置/機能ブロックダイヤグラムである。
【符号の説明】
1…真空容器 3…給気管 5…スパッタリング源 7…陽極 9…被加工物 11…DC信号発生器 13…放電制御装置 15…センサ 17…比較装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルムート リュディギール スイス国,ツェハー−7310 バート ラガ ッツ,サントシュトラーセ 3

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ターゲットを反応性磁場によりDC
    スパッタリングすることによって製造され、633nmの
    光波長において損失が最大限15dB/cmであることを特
    徴とする光学被覆材料。
  2. 【請求項2】 損失が最大限4dB/cmであることを特徴
    とする、請求項1記載の材料。
  3. 【請求項3】 633nmの波長において光損失が最大限
    1.5dB/cmであることを特徴とするTiO2
  4. 【請求項4】 633nmの波長において光損失が最大限
    3dB/cmであることを特徴とするTa2 5
  5. 【請求項5】 請求項1及び3または請求項1及び4に
    記載の材料。
  6. 【請求項6】 前記損失が最大限1.5dB/cm、好まし
    くは最大限0.7dB/cm、さらに好ましくは最大限0.
    3dB/cmであることを特徴とする、請求項1から5まで
    のいずれか1項に記載の材料。
  7. 【請求項7】 金属から成るターゲットをスパッタリン
    グすることによって製造されたことを特徴とする、請求
    項1から6までのいずれか1項に記載の材料。
  8. 【請求項8】 好ましくは最大限30kHz 、さらに好ま
    しくは最大限20kHz のサイクル周波数のパルスDCス
    パッタリングによって製造されたことを特徴とする、請
    求項1から7までのいずれか1項に記載の材料。
  9. 【請求項9】 製造時のプロセス運転点をそれ自体は不
    安定な過渡モードに安定させたことを特徴とする、請求
    項1から8までのいずれか1項に記載の材料。
  10. 【請求項10】 マグネトロンスパッタリングによって
    製造されたことを特徴とする、請求項1から9までのい
    ずれか1項に記載の材料。
  11. 【請求項11】 633nmの光波長における吸収定数k
    が最大限1.2×10-6であることを特徴とする、請求
    項1から10までのいずれか1項に記載の材料。
  12. 【請求項12】 ≧0.5Å/sec 、好ましくは≧0.
    9Å/sec の被覆速度で被覆したことを特徴とする、請
    求項1から11までのいずれか1項に記載の材料。
  13. 【請求項13】 ≦150℃、好ましくは≦100℃、
    さらに好ましくは≦70℃の温度で被覆したことを特徴
    とする、請求項1から12までのいずれか1項に記載の
    材料。
  14. 【請求項14】 請求項1から13のいずれか1項に記
    載の材料から成る光学被覆。
  15. 【請求項15】 少なくとも2つの被覆層を有し、その
    うち請求項14に記載の材料の層が他方の層よりも屈折
    率の高い材料から成ることを特徴とする光学被覆系。
  16. 【請求項16】 光学効果を有する被覆または被覆系と
    して請求項14または15に記載の被覆または被覆系を
    有する光学的構成要素。
  17. 【請求項17】 前記損失がTM単一モードにおいて現
    われることを特徴とする、請求項1から13までのいず
    れか1項に記載の材料から成る導波被覆を有する導波
    路。
  18. 【請求項18】 損失がTM0 モード及び/または平坦
    な導波層に現われることを特徴とする、請求項17に記
    載の導波路。
  19. 【請求項19】 磁場利用の反応性DCスパッタリング
    を特徴とする、633nmの光波長において損失が最大限
    15dB/cmである光学被覆に好適な金属酸化物の製法。
  20. 【請求項20】 金属ターゲットのスパッタリング、好
    ましくは酸化物のスパッタリングを特徴とする、請求項
    19記載の製法。
  21. 【請求項21】 それ自体は不安定な過渡モードにおけ
    る反応性DCスパッタリングを特徴とする、請求項19
    または20に記載の製法。
  22. 【請求項22】 好ましくは最大限30kHz の、さらに
    好ましくは最大限20kHz のサイクル周波数でパルスD
    Cスパッタリングすることを特徴とする、請求項19か
    ら21までのいずれか1項に記載の製法。
  23. 【請求項23】 マグネトロンスパッタリングを特徴と
    する、請求項19から22までのいずれか1項に記載の
    製法。
  24. 【請求項24】 特にTiO2 またはTa2 5 被覆を
    形成するための材料から成る光学被覆を製造するため
    の、請求項19から23までのいずれか1項に記載の製
    法。
  25. 【請求項25】 導波被覆を形成するための、請求項2
    4に記載の製法。
  26. 【請求項26】 前記損失が最大限4dB/cmである被覆
    を形成するための、請求項19から25までのいずれか
    1項に記載の製法。
  27. 【請求項27】 前記損失が最大限1.5dB/cmである
    TiO2 被覆または前記損失が最大限3dB/cmであるT
    2 5 被覆、好ましくは前記損失が最大限1.5dB/
    cm、好ましくは最大限0.7dB/cm、さらに好ましくは
    最大限0.3dB/cmである被覆を形成するための請求項
    19から26までのいずれか1項に記載の製法。
  28. 【請求項28】 スパッタ供給源及び対向電極をDC操
    作し、この区間を間歇的に低抵抗接続させ、好ましくは
    この接続を介して流れる放電電流及び/または処理室に
    おける障害放電(Stoerentladungen) を観察し、これに
    対する実測制御量として低抵抗接続の繰返し頻度及び/
    またはこの接続のそれぞれの持続時間を制御回路におい
    て利用することを特徴とする、請求項19から27まで
    のいずれか1項に記載の製法。
  29. 【請求項29】 被覆速度が≧5Å/sec 、好ましくは
    ≧0.9Å/sec であることを特徴とする、請求項19
    から28までのいずれか1項に記載の製法。
  30. 【請求項30】 被覆温度が≦150℃、好ましくは≦
    100℃、さらに好ましくは≦70℃であることを特徴
    とする、請求項19から29までのいずれか1項に記載
    の製法。
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