JPH06347650A - プラスチック光伝送体及びその製造方法 - Google Patents
プラスチック光伝送体及びその製造方法Info
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- JPH06347650A JPH06347650A JP6097007A JP9700794A JPH06347650A JP H06347650 A JPH06347650 A JP H06347650A JP 6097007 A JP6097007 A JP 6097007A JP 9700794 A JP9700794 A JP 9700794A JP H06347650 A JPH06347650 A JP H06347650A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plastic optical
- optical fiber
- polycarbonate
- core
- transmission body
- Prior art date
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 コア部がポリカーボネートから成るプラスチ
ック光伝送体、例えばプラスチック光ファイバであっ
て、当該コア部のポリカーボネートが10℃/mmの昇
温速度で示差熱分析したときの吸熱ピークが100℃以
上200℃以下の温度範囲に存在し、且つその吸熱量が
1.5mJ/mg以上であるポリカーボネートであるプ
ラスチック光伝送体。 【効果】 このプラスチック光伝送体は耐熱性が高くて
伝送損失が小さく、高温度下における熱収縮率が小さく
伝送損失の増加量も小さい。
ック光伝送体、例えばプラスチック光ファイバであっ
て、当該コア部のポリカーボネートが10℃/mmの昇
温速度で示差熱分析したときの吸熱ピークが100℃以
上200℃以下の温度範囲に存在し、且つその吸熱量が
1.5mJ/mg以上であるポリカーボネートであるプ
ラスチック光伝送体。 【効果】 このプラスチック光伝送体は耐熱性が高くて
伝送損失が小さく、高温度下における熱収縮率が小さく
伝送損失の増加量も小さい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は伝送損失が小さくしかも
耐熱性が向上したプラスチック光伝送体及びその製造方
法に関する。
耐熱性が向上したプラスチック光伝送体及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック光ファイバは可とう性、軽
量で、しかも端末加工性が容易であるという特徴を有す
る光伝送体であり、自動車や電子機器の信号伝送路とし
ての開発、利用が期待されている。この中で、アクリル
系プラスチック光ファイバの場合、伝送損失が300d
B/km程度であり低損失であるが、耐熱性は85℃程
度であり使用範囲がかなり限定される。一方、これより
高い耐熱性を有するものとしてポリカーボネート系プラ
スチック光ファイバがあるが、耐熱性は125℃程度で
あり、自動車のエンジンルームなどに使用する光伝送路
としてはまだ不十分である。
量で、しかも端末加工性が容易であるという特徴を有す
る光伝送体であり、自動車や電子機器の信号伝送路とし
ての開発、利用が期待されている。この中で、アクリル
系プラスチック光ファイバの場合、伝送損失が300d
B/km程度であり低損失であるが、耐熱性は85℃程
度であり使用範囲がかなり限定される。一方、これより
高い耐熱性を有するものとしてポリカーボネート系プラ
スチック光ファイバがあるが、耐熱性は125℃程度で
あり、自動車のエンジンルームなどに使用する光伝送路
としてはまだ不十分である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は伝送損失が小さく、しかも、耐熱性の高いプラス
チック光伝送体を提供することである。また、本発明の
目的は従来のプラスチック光ファイバの耐熱性を向上さ
せ、ファイバの適用範囲を拡大しうるプラスチック光フ
ァイバを提供することにある。さらに、本発明の目的
は、伝送損失が小さく、耐熱性の高いプラスチック光伝
送体の製造方法を提供することであり、例えば、耐熱性
を向上させたプラスチック光ファイバの製造方法を提供
することである。
目的は伝送損失が小さく、しかも、耐熱性の高いプラス
チック光伝送体を提供することである。また、本発明の
目的は従来のプラスチック光ファイバの耐熱性を向上さ
せ、ファイバの適用範囲を拡大しうるプラスチック光フ
ァイバを提供することにある。さらに、本発明の目的
は、伝送損失が小さく、耐熱性の高いプラスチック光伝
送体の製造方法を提供することであり、例えば、耐熱性
を向上させたプラスチック光ファイバの製造方法を提供
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するためコア材が熱可塑性樹脂の場合、プラスチッ
ク光伝送体、ことにポリカーボネートをコア材とするプ
ラスチック光ファイバの耐熱性について鋭意検討を行っ
た結果、ポリカーボネートのコア層を樹脂のガラス転移
温度以下の所定温度で、予め熱処理することにより、樹
脂の耐熱性を向上しうること、そしてこの熱処理後のプ
ラスチック光ファイバが低い伝送損失を示し、しかも高
温下においても伝送損失の増加量が小さいことを見いだ
した。本発明はこの知見に基づきなされたものである。
すなわち本発明は、(1)コア部がポリカーボネートか
ら成るプラスチック光伝送体であって、当該コア部のポ
リカーボネートが、10℃/minの昇温速度で示差熱
分析したときの吸熱ピークが100℃以上200℃以下
の温度範囲に存在し、かつその吸熱量が1.5mJ/m
g以上であるポリカーボネートであることを特徴とする
プラスチック光伝送体、(2)前記プラスチック光伝送
体がプラスチック光ファイバであることを特徴とする
(1)項記載のプラスチック光伝送体、(3)コア部が
ポリカーボネートから成るプラスチック光伝送体を製造
するに当り、当該コア部を形成するポリカーボネートの
ガラス転移温度より10℃以上低い温度で少なくとも8
時間、該コア部を熱処理することを特徴とするプラスチ
ック光伝送体の製造方法、及び(4)前記プラスチック
光伝送体がプラスチック光ファイバであることを特徴と
する(3)項記載のプラスチック光伝送体の製造方法を
提供するものである。
達成するためコア材が熱可塑性樹脂の場合、プラスチッ
ク光伝送体、ことにポリカーボネートをコア材とするプ
ラスチック光ファイバの耐熱性について鋭意検討を行っ
た結果、ポリカーボネートのコア層を樹脂のガラス転移
温度以下の所定温度で、予め熱処理することにより、樹
脂の耐熱性を向上しうること、そしてこの熱処理後のプ
ラスチック光ファイバが低い伝送損失を示し、しかも高
温下においても伝送損失の増加量が小さいことを見いだ
した。本発明はこの知見に基づきなされたものである。
すなわち本発明は、(1)コア部がポリカーボネートか
ら成るプラスチック光伝送体であって、当該コア部のポ
リカーボネートが、10℃/minの昇温速度で示差熱
分析したときの吸熱ピークが100℃以上200℃以下
の温度範囲に存在し、かつその吸熱量が1.5mJ/m
g以上であるポリカーボネートであることを特徴とする
プラスチック光伝送体、(2)前記プラスチック光伝送
体がプラスチック光ファイバであることを特徴とする
(1)項記載のプラスチック光伝送体、(3)コア部が
ポリカーボネートから成るプラスチック光伝送体を製造
するに当り、当該コア部を形成するポリカーボネートの
ガラス転移温度より10℃以上低い温度で少なくとも8
時間、該コア部を熱処理することを特徴とするプラスチ
ック光伝送体の製造方法、及び(4)前記プラスチック
光伝送体がプラスチック光ファイバであることを特徴と
する(3)項記載のプラスチック光伝送体の製造方法を
提供するものである。
【0005】本発明における光伝送体とは光波、信号、
像などを伝搬させる光導波路として用いられるものを意
味し、具体的には光ファイバ、ライトガイド、光ファイ
バセンサーなどの他、これらの接続部、光カプラーを含
むものである。また、形状には特に制限はなく、コア断
面は円形のほか、方形のものでもよい。次に本発明を、
代表的な光伝送体である光ファイバを例に説明する。プ
ラスチック光ファイバを構成するコア層のポリカーボネ
ートは、10℃/minの昇温速度で示差熱分析をした
ときの吸熱ピークが100℃以上200℃以下に存在
し、その吸熱量が1.5mJ/mg以上でなければなら
ない。この吸熱ピークの位置は、ほぼ樹脂のガラス転移
温度によるが、この吸熱ピークはコア層を構成している
樹脂のガラス転移温度より1℃〜20℃程度高い位置に
現れる。この温度が100℃未満であるプラスチック光
ファイバは耐熱性に乏しく、その温度は高い程良いが、
またこれが200℃を超えると樹脂の成形加工が困難に
なる。プラスチック光ファイバとして、好ましくは前記
コア層の吸熱ピークが130℃以上190℃以下、特に
好ましくは135℃以上185℃以下に存在するもので
ある。またこの吸熱ピークにおける吸熱量は1.5mJ
/mg以上でなければならない。吸熱量が1.5mJ/
mgより小さいとプラスチック光ファイバの耐熱性の向
上が見られないからである。また、プラスチック光ファ
イバとして、好ましくは前記吸熱ピークにおける吸熱量
が2.0mJ/mg以上、特に好ましくは2.5mJ/
mg以上のものである。このようなプラスチック光ファ
イバに用いられるコア層熱可塑性樹脂は、伝送損失及び
樹脂のガラス転移温度を考慮してポリカーボネートが用
いられ、ポリカーボネートが熱処理の効果が大きい。ポ
リカーボネートとしては特に限定はなくいずれの種類で
もよいが、具体的には、ポリカーボネートA(下記ビス
フェノールAとカルボニルを繰り返し単位とするポリカ
ーボネートである。)の他、下記の二価フェノールにカ
ーボネート前駆物質を反応させて得られる芳香族ポリカ
ーボネート及びその共重合体などが挙げられる。
像などを伝搬させる光導波路として用いられるものを意
味し、具体的には光ファイバ、ライトガイド、光ファイ
バセンサーなどの他、これらの接続部、光カプラーを含
むものである。また、形状には特に制限はなく、コア断
面は円形のほか、方形のものでもよい。次に本発明を、
代表的な光伝送体である光ファイバを例に説明する。プ
ラスチック光ファイバを構成するコア層のポリカーボネ
ートは、10℃/minの昇温速度で示差熱分析をした
ときの吸熱ピークが100℃以上200℃以下に存在
し、その吸熱量が1.5mJ/mg以上でなければなら
ない。この吸熱ピークの位置は、ほぼ樹脂のガラス転移
温度によるが、この吸熱ピークはコア層を構成している
樹脂のガラス転移温度より1℃〜20℃程度高い位置に
現れる。この温度が100℃未満であるプラスチック光
ファイバは耐熱性に乏しく、その温度は高い程良いが、
またこれが200℃を超えると樹脂の成形加工が困難に
なる。プラスチック光ファイバとして、好ましくは前記
コア層の吸熱ピークが130℃以上190℃以下、特に
好ましくは135℃以上185℃以下に存在するもので
ある。またこの吸熱ピークにおける吸熱量は1.5mJ
/mg以上でなければならない。吸熱量が1.5mJ/
mgより小さいとプラスチック光ファイバの耐熱性の向
上が見られないからである。また、プラスチック光ファ
イバとして、好ましくは前記吸熱ピークにおける吸熱量
が2.0mJ/mg以上、特に好ましくは2.5mJ/
mg以上のものである。このようなプラスチック光ファ
イバに用いられるコア層熱可塑性樹脂は、伝送損失及び
樹脂のガラス転移温度を考慮してポリカーボネートが用
いられ、ポリカーボネートが熱処理の効果が大きい。ポ
リカーボネートとしては特に限定はなくいずれの種類で
もよいが、具体的には、ポリカーボネートA(下記ビス
フェノールAとカルボニルを繰り返し単位とするポリカ
ーボネートである。)の他、下記の二価フェノールにカ
ーボネート前駆物質を反応させて得られる芳香族ポリカ
ーボネート及びその共重合体などが挙げられる。
【0006】二価フェノールとしては、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(以下、ビスフェ
ノールAという。)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプ
ロパン(以下、ビスフェノールAFという。)、1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタ
ン(以下、ビスフェノールAPという。)、9,9−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン(以下、ビス
フェノールFLという。)、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メ
チルフェニル)プロパン、4,4−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ヘプタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)オキサイド、ビス
(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)オキサ
イド、p,p’−ジヒドロキシビフェニル、3,3’−
ジクロロ−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5−
ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、レゾル
シノール、ハイドロキノン、1,4−ジヒドロキシ−
2,5−ジクロロベンゼン、1,4−ジヒドロキシ−3
−メチルベンゼン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシ
ド等が挙げられる。上記の二価フェノ−ルと反応させる
カーボネート前駆物質としてはホスゲン、ジフェニルカ
ーボネート等が挙げられる。
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(以下、ビスフェ
ノールAという。)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプ
ロパン(以下、ビスフェノールAFという。)、1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタ
ン(以下、ビスフェノールAPという。)、9,9−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン(以下、ビス
フェノールFLという。)、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メ
チルフェニル)プロパン、4,4−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ヘプタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)オキサイド、ビス
(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)オキサ
イド、p,p’−ジヒドロキシビフェニル、3,3’−
ジクロロ−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5−
ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、レゾル
シノール、ハイドロキノン、1,4−ジヒドロキシ−
2,5−ジクロロベンゼン、1,4−ジヒドロキシ−3
−メチルベンゼン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシ
ド等が挙げられる。上記の二価フェノ−ルと反応させる
カーボネート前駆物質としてはホスゲン、ジフェニルカ
ーボネート等が挙げられる。
【0007】プラスチック光ファイバの熱処理は、コア
上にクラッド層を形成した後に行っても、またクラッド
層を形成する前にコアに対し行ってもよい。熱処理温度
はコア層樹脂のガラス転移温度より10℃以上低い温度
とし、好ましくはコア層樹脂のガラス転移温度より10
℃以上50℃未満低い温度、特に好ましくはコア層樹脂
のガラス転移温度より15℃以上40℃未満低い温度と
する。この熱処理温度がガラス転移温度以下で10℃よ
り小さい温度差であるとファイバに収縮が生じ、耐熱性
向上が達成できないだけでなく、伝送損失の低下が小さ
くならないためである。また特には限定しないが、ガラ
ス転移温度より50℃以下であると熱処理の効果が小さ
く、生産性が悪いため好ましくない。熱処理条件として
は、例えばコア部がポリカーボネートA(通常、ガラス
転移温度が142℃程度)の場合、110〜130℃、
好ましくは110〜125℃程度である。プラスチック
光ファイバの製造において、前記熱処理を8時間以上行
う。前記熱処理時間の上限に特に制限はないが、前記熱
処理を好ましくは20〜200時間、さらに好ましくは
30〜180時間行う。熱処理時間が不足すると吸熱ピ
ークが現われず、耐熱性が向上しない点から好ましくな
い。プラスチック光ファイバのクラッド層としてはテト
ラフルオロエチレン−ヘキサフルオロエチレン共重合
体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体、エチレン−テトラフルオロエチ
レン共重合体、フッ素化ポリメタクリル酸メチル、テフ
ロンAF(商品名、デユポン社製)、サイトップ(商品
名、旭硝子社製)などのフッ素系樹脂やシリコーン樹
脂、イミド化アクリル樹脂などが用いられる。プラスチ
ック光ファイバの作成は常法に従って行うことができ、
例えば連続的にコアを紡糸しながら、後工程でコアの外
周にクラッド層を被覆するようにしてもよく、いわゆる
2重押出法、あるいはその他の手法を用いても行うこと
ができ、その作成法自体に制限はない。より伝送損失を
低下させるには特開平4−124603号に示される加
熱減圧加圧法を用いてプリフォームを形成した後にこれ
を紡糸しプラスチック光ファイバを作成してもよい。本
発明において、プラスチック光ファイバ以外のプラスチ
ック光伝送体の場合も上記プラスチック光ファイバにつ
いて説明したと同様のコアを用いるものであり、コアの
製造方法も上記プラスチック光ファイバと同様である。
一方コア以外の点は従来のライトガイド、光ファイバセ
ンサーなどの光伝送体と同様であり上述の点以外は常法
に従うものとすることができる。
上にクラッド層を形成した後に行っても、またクラッド
層を形成する前にコアに対し行ってもよい。熱処理温度
はコア層樹脂のガラス転移温度より10℃以上低い温度
とし、好ましくはコア層樹脂のガラス転移温度より10
℃以上50℃未満低い温度、特に好ましくはコア層樹脂
のガラス転移温度より15℃以上40℃未満低い温度と
する。この熱処理温度がガラス転移温度以下で10℃よ
り小さい温度差であるとファイバに収縮が生じ、耐熱性
向上が達成できないだけでなく、伝送損失の低下が小さ
くならないためである。また特には限定しないが、ガラ
ス転移温度より50℃以下であると熱処理の効果が小さ
く、生産性が悪いため好ましくない。熱処理条件として
は、例えばコア部がポリカーボネートA(通常、ガラス
転移温度が142℃程度)の場合、110〜130℃、
好ましくは110〜125℃程度である。プラスチック
光ファイバの製造において、前記熱処理を8時間以上行
う。前記熱処理時間の上限に特に制限はないが、前記熱
処理を好ましくは20〜200時間、さらに好ましくは
30〜180時間行う。熱処理時間が不足すると吸熱ピ
ークが現われず、耐熱性が向上しない点から好ましくな
い。プラスチック光ファイバのクラッド層としてはテト
ラフルオロエチレン−ヘキサフルオロエチレン共重合
体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体、エチレン−テトラフルオロエチ
レン共重合体、フッ素化ポリメタクリル酸メチル、テフ
ロンAF(商品名、デユポン社製)、サイトップ(商品
名、旭硝子社製)などのフッ素系樹脂やシリコーン樹
脂、イミド化アクリル樹脂などが用いられる。プラスチ
ック光ファイバの作成は常法に従って行うことができ、
例えば連続的にコアを紡糸しながら、後工程でコアの外
周にクラッド層を被覆するようにしてもよく、いわゆる
2重押出法、あるいはその他の手法を用いても行うこと
ができ、その作成法自体に制限はない。より伝送損失を
低下させるには特開平4−124603号に示される加
熱減圧加圧法を用いてプリフォームを形成した後にこれ
を紡糸しプラスチック光ファイバを作成してもよい。本
発明において、プラスチック光ファイバ以外のプラスチ
ック光伝送体の場合も上記プラスチック光ファイバにつ
いて説明したと同様のコアを用いるものであり、コアの
製造方法も上記プラスチック光ファイバと同様である。
一方コア以外の点は従来のライトガイド、光ファイバセ
ンサーなどの光伝送体と同様であり上述の点以外は常法
に従うものとすることができる。
【0008】
【発明の効果】本発明の光伝送体の製造方法によれば、
コアにクラッドした後、又はクラッド前にコア層樹脂の
ガラス転移点より10℃以上低い温度で熱処理を行うこ
とにより、高い耐熱性で伝送損失の小さい光伝送体を作
成することができる。また本発明のプラスチック光伝送
体は、コア層熱可塑性樹脂のガラス転移温度以上に吸熱
ピークを有し、高温度下における熱収縮率も小さく伝送
損失の増加量も小さい。したがって、本発明の耐熱性プ
ラスチック光伝送体は、光波、信号、像などを伝搬する
プラスチック光ファイバとしてばかりでなく、特に耐熱
性を要求される、光源からの照明光を伝送するライトガ
イド用、自動車光LAN(ローカル・エリア・ネットワ
ーク)、FA(ファクトリー・オートメーション)−L
ANシステム、高温度の工場での物品の位置確認光ファ
イバセンサー等の装置に好ましく用いられ、優れた効果
を奏する。
コアにクラッドした後、又はクラッド前にコア層樹脂の
ガラス転移点より10℃以上低い温度で熱処理を行うこ
とにより、高い耐熱性で伝送損失の小さい光伝送体を作
成することができる。また本発明のプラスチック光伝送
体は、コア層熱可塑性樹脂のガラス転移温度以上に吸熱
ピークを有し、高温度下における熱収縮率も小さく伝送
損失の増加量も小さい。したがって、本発明の耐熱性プ
ラスチック光伝送体は、光波、信号、像などを伝搬する
プラスチック光ファイバとしてばかりでなく、特に耐熱
性を要求される、光源からの照明光を伝送するライトガ
イド用、自動車光LAN(ローカル・エリア・ネットワ
ーク)、FA(ファクトリー・オートメーション)−L
ANシステム、高温度の工場での物品の位置確認光ファ
イバセンサー等の装置に好ましく用いられ、優れた効果
を奏する。
【0009】
【実施例】次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説
明するが、もとより本発明はこれらの例に限定されるも
のではない。なお、例中の部は重量部を表わす。特性の
測定は以下の方法で行った。 ・伝送損失 5m−1mカットバック法で660nmのLEDを光源
として測定した。 ・示差熱分析 DSC RDC220(セイコー電子工業社製)を用
い、昇温速度10℃/minで測定した。 ・収縮率 プラスチック光ファイバを10cmに切りとり、所定温
度にて10日間熱処理後の長さを測定し、以下の式で収
縮率を求めた。
明するが、もとより本発明はこれらの例に限定されるも
のではない。なお、例中の部は重量部を表わす。特性の
測定は以下の方法で行った。 ・伝送損失 5m−1mカットバック法で660nmのLEDを光源
として測定した。 ・示差熱分析 DSC RDC220(セイコー電子工業社製)を用
い、昇温速度10℃/minで測定した。 ・収縮率 プラスチック光ファイバを10cmに切りとり、所定温
度にて10日間熱処理後の長さを測定し、以下の式で収
縮率を求めた。
【0010】
【数1】
【0011】実施例1 コア層としてポリカーボネートAD−9000TG(商
品名、ポリカーボネートA;帝人化成社製)(ガラス転
移温度:142℃)をプラスチック光ファイバ紡糸装置
の樹脂導入路に加え、ヘッド温度245℃で紡糸した。
紡糸する途中にダイスを設置し、その中に熱硬化性シリ
コーン樹脂(商品名、X−38−091HAB:信越化
学社製)を加えクラッド層を形成したのち、さらにダイ
スの下部の炉で硬化させた。次にこれを120℃で2日
間熱処理を行い、目的のプラスチック光ファイバを得
た。得られたプラスチック光ファイバはコア径が0.9
6mm、外径が1.02mmであった。また伝送損失は
400dB/km(660nm:LED)であった。ま
た得られたプラスチック光ファイバのDSCによる示差
熱分析の結果を図1に示したが吸熱ピークは153℃に
現れ、吸熱量は4.7mJ/mgであった。このプラス
チック光ファイバを135℃1カ月間加熱を行ったとこ
ろ、伝送損失は630dB/km(660nm:LE
D)であった。また得られたプラスチック光ファイバを
135℃10日間熱処理したときのファイバの収縮率は
0.8%であった。
品名、ポリカーボネートA;帝人化成社製)(ガラス転
移温度:142℃)をプラスチック光ファイバ紡糸装置
の樹脂導入路に加え、ヘッド温度245℃で紡糸した。
紡糸する途中にダイスを設置し、その中に熱硬化性シリ
コーン樹脂(商品名、X−38−091HAB:信越化
学社製)を加えクラッド層を形成したのち、さらにダイ
スの下部の炉で硬化させた。次にこれを120℃で2日
間熱処理を行い、目的のプラスチック光ファイバを得
た。得られたプラスチック光ファイバはコア径が0.9
6mm、外径が1.02mmであった。また伝送損失は
400dB/km(660nm:LED)であった。ま
た得られたプラスチック光ファイバのDSCによる示差
熱分析の結果を図1に示したが吸熱ピークは153℃に
現れ、吸熱量は4.7mJ/mgであった。このプラス
チック光ファイバを135℃1カ月間加熱を行ったとこ
ろ、伝送損失は630dB/km(660nm:LE
D)であった。また得られたプラスチック光ファイバを
135℃10日間熱処理したときのファイバの収縮率は
0.8%であった。
【0012】比較例1 クラッド層形成後、120℃において熱処理を行わない
以外は、実施例1と同様な方法でプラスチック光ファイ
バを作成した。得られたプラスチック光ファイバの伝送
損失は400dB/km(660nm:LED)であっ
た。また得られたプラスチック光ファイバのDSCによ
る示差熱分析の結果を図2に示したが吸熱ピークは観測
されず、ガラス転移温度の吸熱転移が142℃に観測さ
れた。このプラスチック光ファイバを135℃1カ月間
加熱を行ったところ、伝送損失は1300dB/km
(660nm:LED)であった。また得られたプラス
チック光ファイバを135℃10日間熱処理したときの
ファイバの収縮率は5.4%であった。
以外は、実施例1と同様な方法でプラスチック光ファイ
バを作成した。得られたプラスチック光ファイバの伝送
損失は400dB/km(660nm:LED)であっ
た。また得られたプラスチック光ファイバのDSCによ
る示差熱分析の結果を図2に示したが吸熱ピークは観測
されず、ガラス転移温度の吸熱転移が142℃に観測さ
れた。このプラスチック光ファイバを135℃1カ月間
加熱を行ったところ、伝送損失は1300dB/km
(660nm:LED)であった。また得られたプラス
チック光ファイバを135℃10日間熱処理したときの
ファイバの収縮率は5.4%であった。
【0013】比較例2 135℃で2日間熱処理した以外は、実施例1と同様な
方法でプラスチック光ファイバを作成した。得られたプ
ラスチック光ファイバの伝送損失は600dB/km
(660nm:LED)であった。また得られたプラス
チック光ファイバのDSCによる吸熱ピークは147℃
に現れ、吸熱量は1.2mJ/mgであった。このプラ
スチック光ファイバを135℃1カ月間加熱を行ったと
ころ、伝送損失は1200dB/km(660nm:L
ED)であった。また得られたプラスチック光ファイバ
を135℃10日間熱処理したときのファイバの収縮率
は3.1%であった。
方法でプラスチック光ファイバを作成した。得られたプ
ラスチック光ファイバの伝送損失は600dB/km
(660nm:LED)であった。また得られたプラス
チック光ファイバのDSCによる吸熱ピークは147℃
に現れ、吸熱量は1.2mJ/mgであった。このプラ
スチック光ファイバを135℃1カ月間加熱を行ったと
ころ、伝送損失は1200dB/km(660nm:L
ED)であった。また得られたプラスチック光ファイバ
を135℃10日間熱処理したときのファイバの収縮率
は3.1%であった。
【0014】比較例3 コア層としてAD−9000TG(帝人化成社製)(ガ
ラス転移温度:142℃)をプラスチック光ファイバ紡
糸装置の樹脂導入路に加え、ヘッド温度245℃で紡糸
した。紡糸する途中にダイスを設置し、その中に熱硬化
性シリコーン樹脂(X−38−091HAB:信越化学
社製)を加えクラッド層を形成したのち、さらにダイス
の下部の炉で硬化させた。次にこれを120℃で3時間
熱処理を行い、プラスチック光ファイバを得た。得られ
たプラスチック光ファイバはコア径が0.96mm、外
径が1.02mmであった。また伝送損失は400dB
/km(660nm:LED)であった。また得られた
プラスチック光ファイバのDSCによる示差熱分析の結
果、吸熱ピークは観測されず、ガラス転移温度の吸熱転
移が142℃に観測された。このプラスチック光ファイ
バを135℃1カ月間加熱を行ったところ、伝送損失は
1300dB/km(660nm:LED)であった。
また得られたプラスチック光ファイバを135℃10日
間熱処理したときのファイバの収縮率は5.3%であっ
た。
ラス転移温度:142℃)をプラスチック光ファイバ紡
糸装置の樹脂導入路に加え、ヘッド温度245℃で紡糸
した。紡糸する途中にダイスを設置し、その中に熱硬化
性シリコーン樹脂(X−38−091HAB:信越化学
社製)を加えクラッド層を形成したのち、さらにダイス
の下部の炉で硬化させた。次にこれを120℃で3時間
熱処理を行い、プラスチック光ファイバを得た。得られ
たプラスチック光ファイバはコア径が0.96mm、外
径が1.02mmであった。また伝送損失は400dB
/km(660nm:LED)であった。また得られた
プラスチック光ファイバのDSCによる示差熱分析の結
果、吸熱ピークは観測されず、ガラス転移温度の吸熱転
移が142℃に観測された。このプラスチック光ファイ
バを135℃1カ月間加熱を行ったところ、伝送損失は
1300dB/km(660nm:LED)であった。
また得られたプラスチック光ファイバを135℃10日
間熱処理したときのファイバの収縮率は5.3%であっ
た。
【0015】実施例2 攪拌機、温度計、還流冷却機を備えた反応槽に48.5
%水酸化ナトリウム水溶液948.4部及びイオン交換
水8251部を入れ、窒素ガスで約30分間バブリング
して脱酸素した。これにハイドロサルファイド2.4部
を加え、99.99%純度のビスフェノールAF174
0.5部を溶解した後、塩化メチレン6170部を加
え、攪拌下14〜16℃でホスゲン600部を約60分
を要して吹き込んだ。ついでp−tert−ブチルフェ
ノール42.7部及び48.5%水酸化ナトリウム水溶
液322.6部を添加し、攪拌して乳化させた後トリエ
チルアミン1.0部を加え、30℃で約2時間攪拌して
反応を終了した。反応終了後、生成物を塩化メチレンで
希釈して水洗した後、塩酸酸性にしてさらに水洗し、水
相の導伝率がイオン交換水と殆ど同じになったところで
塩化メチレンを蒸発してポリマーを得た。このポリマー
の比粘度は0.175、ガラス転移温度は157℃であ
った。コア層として上述のポリカーボネート樹脂をプラ
スチック光ファイバ紡糸装置の樹脂導入路に加え、ヘッ
ド温度235℃で紡糸した。紡糸される途中にダイスを
設置し、その中に熱硬化性シリコーン樹脂(X−38−
091HAB:信越化学社製)を加え、さらにダイスの
下部の炉で硬化させた。次にこれを140℃2日間熱処
理し、目的のプラスチック光ファイバを得た。得られた
プラスチック光ファイバはコア径が0.96mm、外径
が1.02mmであった。また伝送損失は800dB/
km(660nm:LED)であった。また得られたプ
ラスチック光ファイバのDSCによる示差熱分析の結果
を図3に示したが吸熱ピークは164℃に現れ、吸熱量
は3.6mJ/mgであった。このプラスチック光ファ
イバを150℃1カ月間加熱を行ったところ、伝送損失
は900dB/km(660nm:LED)であった。
また得られたプラスチック光ファイバを150℃10日
間熱処理したときのファイバの収縮率は1.3%であっ
た。
%水酸化ナトリウム水溶液948.4部及びイオン交換
水8251部を入れ、窒素ガスで約30分間バブリング
して脱酸素した。これにハイドロサルファイド2.4部
を加え、99.99%純度のビスフェノールAF174
0.5部を溶解した後、塩化メチレン6170部を加
え、攪拌下14〜16℃でホスゲン600部を約60分
を要して吹き込んだ。ついでp−tert−ブチルフェ
ノール42.7部及び48.5%水酸化ナトリウム水溶
液322.6部を添加し、攪拌して乳化させた後トリエ
チルアミン1.0部を加え、30℃で約2時間攪拌して
反応を終了した。反応終了後、生成物を塩化メチレンで
希釈して水洗した後、塩酸酸性にしてさらに水洗し、水
相の導伝率がイオン交換水と殆ど同じになったところで
塩化メチレンを蒸発してポリマーを得た。このポリマー
の比粘度は0.175、ガラス転移温度は157℃であ
った。コア層として上述のポリカーボネート樹脂をプラ
スチック光ファイバ紡糸装置の樹脂導入路に加え、ヘッ
ド温度235℃で紡糸した。紡糸される途中にダイスを
設置し、その中に熱硬化性シリコーン樹脂(X−38−
091HAB:信越化学社製)を加え、さらにダイスの
下部の炉で硬化させた。次にこれを140℃2日間熱処
理し、目的のプラスチック光ファイバを得た。得られた
プラスチック光ファイバはコア径が0.96mm、外径
が1.02mmであった。また伝送損失は800dB/
km(660nm:LED)であった。また得られたプ
ラスチック光ファイバのDSCによる示差熱分析の結果
を図3に示したが吸熱ピークは164℃に現れ、吸熱量
は3.6mJ/mgであった。このプラスチック光ファ
イバを150℃1カ月間加熱を行ったところ、伝送損失
は900dB/km(660nm:LED)であった。
また得られたプラスチック光ファイバを150℃10日
間熱処理したときのファイバの収縮率は1.3%であっ
た。
【0016】比較例4 140℃において熱処理を行わない以外は、実施例2と
同様な方法でプラスチック光ファイバを作成した。得ら
れたプラスチック光ファイバの伝送損失は800dB/
km(660nm:LED)であった。また得られたプ
ラスチック光ファイバのDSCによる示差熱分析の結果
を図4に示したが吸熱ピークは観測されず、ガラス転移
温度の吸熱転移が156℃に観測された。このプラスチ
ック光ファイバを150℃1カ月間加熱を行ったとこ
ろ、伝送損失は1400dB/km(660nm:LE
D)であった。また得られたプラスチック光ファイバを
150℃10日間熱処理したときのファイバの収縮率は
5.0%であった。
同様な方法でプラスチック光ファイバを作成した。得ら
れたプラスチック光ファイバの伝送損失は800dB/
km(660nm:LED)であった。また得られたプ
ラスチック光ファイバのDSCによる示差熱分析の結果
を図4に示したが吸熱ピークは観測されず、ガラス転移
温度の吸熱転移が156℃に観測された。このプラスチ
ック光ファイバを150℃1カ月間加熱を行ったとこ
ろ、伝送損失は1400dB/km(660nm:LE
D)であった。また得られたプラスチック光ファイバを
150℃10日間熱処理したときのファイバの収縮率は
5.0%であった。
【0017】比較例5 150℃で2日間熱処理した以外は、実施例1と同様な
方法でプラスチック光ファイバを作成した。得られたプ
ラスチック光ファイバの伝送損失は900dB/km
(660nm:LED)であった。また得られたプラス
チック光ファイバのDSCによる示差熱分析の結果を図
5に示したが吸熱ピークは158℃に現れ、吸熱量は
1.3mJ/mgであった。このプラスチック光ファイ
バを150℃1カ月間加熱を行ったところ、伝送損失は
1300dB/km(660nm:LED)であった。
また得られたプラスチック光ファイバを135℃10日
間熱処理したときのファイバの収縮率は4.5%であっ
た。
方法でプラスチック光ファイバを作成した。得られたプ
ラスチック光ファイバの伝送損失は900dB/km
(660nm:LED)であった。また得られたプラス
チック光ファイバのDSCによる示差熱分析の結果を図
5に示したが吸熱ピークは158℃に現れ、吸熱量は
1.3mJ/mgであった。このプラスチック光ファイ
バを150℃1カ月間加熱を行ったところ、伝送損失は
1300dB/km(660nm:LED)であった。
また得られたプラスチック光ファイバを135℃10日
間熱処理したときのファイバの収縮率は4.5%であっ
た。
【0018】実施例3 攪拌機、温度計、還流冷却機を備えた反応槽にイオン交
換水3280部及び48.5%水酸化ナトリウム水溶液
372部を入れ、窒素ガスで約50分間バブリングして
脱酸素した。これにハイドロサルファイド0.99部を
加え、99.98%純度のビスフェノールAF544.
3部及び99.98%純度のビスフェノールAP52.
2部を溶解した後、塩化メチレン2150部を加え、攪
拌下14〜16℃でホスゲン210部を約60分を要し
て吹き込んだ。ついでp−tert−ブチルフェノール
13.3部及び48.5%水酸化ナトリウム水溶液7
0.0部を添加し、攪拌して乳化させた後トリエチルア
ミン0.28部を加え、30℃で約2時間攪拌して反応
を終了した。反応終了後、生成物を塩化メチレンで希釈
して水洗した後、塩酸酸性にしてさらに水洗し、水相の
導伝率がイオン交換水と殆ど同じになったところで塩化
メチレンを蒸発して共重合ポリマーを得た。この共重合
ポリマーの比粘度は0.210であり、ガラス転移温度
は160℃であった。コア層として0.1μmのフィル
ターを通してゴミを取り除いた上述のポリカーボネート
共重合体を樹脂導入路に加え、ヘッド温度240℃で紡
糸した。紡糸される途中にダイスを設置し、その中に熱
硬化性シリコーン樹脂(X−38−091HAB:信越
化学社製)を加えてクラッド層を形成し、さらにダイス
の下部の炉で硬化させた。これを140℃3日間熱処理
し、目的のプラスチック光ファイバを得た。得られたプ
ラスチック光ファイバはコア径が0.96mm、外径が
1.02mmであった。また伝送損失は830dB/k
m(660nm:LED)であった。このプラスチック
光ファイバを150℃1カ月間加熱を行ったところ、伝
送損失は930dB/km(660nm:LED)であ
った。また得られたプラスチック光ファイバのDSCに
よる示差熱分析の結果は、吸熱ピークは168℃に現
れ、吸熱量は2.8mJ/mgであった。また得られた
プラスチック光ファイバを150℃10日間熱処理した
ときのファイバの収縮率は0.5%であった。
換水3280部及び48.5%水酸化ナトリウム水溶液
372部を入れ、窒素ガスで約50分間バブリングして
脱酸素した。これにハイドロサルファイド0.99部を
加え、99.98%純度のビスフェノールAF544.
3部及び99.98%純度のビスフェノールAP52.
2部を溶解した後、塩化メチレン2150部を加え、攪
拌下14〜16℃でホスゲン210部を約60分を要し
て吹き込んだ。ついでp−tert−ブチルフェノール
13.3部及び48.5%水酸化ナトリウム水溶液7
0.0部を添加し、攪拌して乳化させた後トリエチルア
ミン0.28部を加え、30℃で約2時間攪拌して反応
を終了した。反応終了後、生成物を塩化メチレンで希釈
して水洗した後、塩酸酸性にしてさらに水洗し、水相の
導伝率がイオン交換水と殆ど同じになったところで塩化
メチレンを蒸発して共重合ポリマーを得た。この共重合
ポリマーの比粘度は0.210であり、ガラス転移温度
は160℃であった。コア層として0.1μmのフィル
ターを通してゴミを取り除いた上述のポリカーボネート
共重合体を樹脂導入路に加え、ヘッド温度240℃で紡
糸した。紡糸される途中にダイスを設置し、その中に熱
硬化性シリコーン樹脂(X−38−091HAB:信越
化学社製)を加えてクラッド層を形成し、さらにダイス
の下部の炉で硬化させた。これを140℃3日間熱処理
し、目的のプラスチック光ファイバを得た。得られたプ
ラスチック光ファイバはコア径が0.96mm、外径が
1.02mmであった。また伝送損失は830dB/k
m(660nm:LED)であった。このプラスチック
光ファイバを150℃1カ月間加熱を行ったところ、伝
送損失は930dB/km(660nm:LED)であ
った。また得られたプラスチック光ファイバのDSCに
よる示差熱分析の結果は、吸熱ピークは168℃に現
れ、吸熱量は2.8mJ/mgであった。また得られた
プラスチック光ファイバを150℃10日間熱処理した
ときのファイバの収縮率は0.5%であった。
【0019】実施例4 攪拌機、温度計及び還流冷却機を備えた反応槽にイオン
交換水249部及び48.5%水酸化ナトリウム水溶液
16.4部を入れ、窒素ガスで約30分間バブリングし
て脱酸素した。これにハイドロサルファイド0.05部
を加え、99.98%純度のビスフェノールAF27.
1部及び99.8%純度の9,9−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)フルオレン3.14部を溶解した後、塩化
メチレン267部を加え、攪拌下14〜16℃でホスゲ
ン10.4部を約60分を要して吹き込んだ。ついでp
−tert−ブチルフェノール0.67部及び48.5
%水酸化ナトリウム水溶液5.6部を添加し、攪拌して
乳化させた後トリエチルアミン0.02部を加え、30
℃で約2時間攪拌して反応を終了した。反応終了後、生
成物を塩化メチレンで希釈して水洗した後、塩酸酸性に
してさらに水洗し、水相の導伝率がイオン交換水と殆ど
同じになったところで塩化メチレンを蒸発して共重合ポ
リマーを得た。この共重合ポリマーの比粘度は0.21
1であり、ガラス転移温度は168℃であった。コア層
として0.1μmのフィルターを通してゴミを取り除い
た上述のポリカーボネート共重合体を樹脂導入路に加
え、ヘッド温度245℃で紡糸した。紡糸される途中に
ダイスを設置し、その中に熱硬化性シリコーン樹脂(X
−38−040HAB:信越化学社製)を加えてクラッ
ド層を形成し、さらにダイスの下部の炉で硬化させた。
これを145℃3日間熱処理し、目的のプラスチック光
ファイバを得た。得られたプラスチック光ファイバはコ
ア径が0.96mm、外径が1.02mmであった。ま
た伝送損失は900dB/km(660nm:LED)
であった。また得られたプラスチック光ファイバのDS
Cによる示差熱分析の結果は、吸熱ピークは178℃に
現れ、吸熱量は3.4mJ/mgであった。このプラス
チック光ファイバを150℃1カ月間加熱を行ったとこ
ろ、伝送損失は1050dB/km(660nm:LE
D)であった。また得られたプラスチック光ファイバを
155℃10日間熱処理したときのファイバの収縮率は
0.3%であった。
交換水249部及び48.5%水酸化ナトリウム水溶液
16.4部を入れ、窒素ガスで約30分間バブリングし
て脱酸素した。これにハイドロサルファイド0.05部
を加え、99.98%純度のビスフェノールAF27.
1部及び99.8%純度の9,9−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)フルオレン3.14部を溶解した後、塩化
メチレン267部を加え、攪拌下14〜16℃でホスゲ
ン10.4部を約60分を要して吹き込んだ。ついでp
−tert−ブチルフェノール0.67部及び48.5
%水酸化ナトリウム水溶液5.6部を添加し、攪拌して
乳化させた後トリエチルアミン0.02部を加え、30
℃で約2時間攪拌して反応を終了した。反応終了後、生
成物を塩化メチレンで希釈して水洗した後、塩酸酸性に
してさらに水洗し、水相の導伝率がイオン交換水と殆ど
同じになったところで塩化メチレンを蒸発して共重合ポ
リマーを得た。この共重合ポリマーの比粘度は0.21
1であり、ガラス転移温度は168℃であった。コア層
として0.1μmのフィルターを通してゴミを取り除い
た上述のポリカーボネート共重合体を樹脂導入路に加
え、ヘッド温度245℃で紡糸した。紡糸される途中に
ダイスを設置し、その中に熱硬化性シリコーン樹脂(X
−38−040HAB:信越化学社製)を加えてクラッ
ド層を形成し、さらにダイスの下部の炉で硬化させた。
これを145℃3日間熱処理し、目的のプラスチック光
ファイバを得た。得られたプラスチック光ファイバはコ
ア径が0.96mm、外径が1.02mmであった。ま
た伝送損失は900dB/km(660nm:LED)
であった。また得られたプラスチック光ファイバのDS
Cによる示差熱分析の結果は、吸熱ピークは178℃に
現れ、吸熱量は3.4mJ/mgであった。このプラス
チック光ファイバを150℃1カ月間加熱を行ったとこ
ろ、伝送損失は1050dB/km(660nm:LE
D)であった。また得られたプラスチック光ファイバを
155℃10日間熱処理したときのファイバの収縮率は
0.3%であった。
【0020】比較例6 140℃3日間熱処理を行わない以外は、例3と同様な
方法でプラスチック光ファイバを作成した。また得られ
たプラスチック光ファイバのDSCによる示差熱分析の
結果、吸熱ピークは観測されなかった。得られたプラス
チック光ファイバの伝送損失は830dB/km(66
0nm:LED)であった。このプラスチック光ファイ
バを150℃10日間熱処理したときのファイバの収縮
率は3.0%であった。
方法でプラスチック光ファイバを作成した。また得られ
たプラスチック光ファイバのDSCによる示差熱分析の
結果、吸熱ピークは観測されなかった。得られたプラス
チック光ファイバの伝送損失は830dB/km(66
0nm:LED)であった。このプラスチック光ファイ
バを150℃10日間熱処理したときのファイバの収縮
率は3.0%であった。
【0021】比較例7 145℃3日間熱処理を行わない以外は、例4と同様な
方法でプラスチック光ファイバを作成した。また得られ
たプラスチック光ファイバのDSCによる示差熱分析の
結果、吸熱ピークは観測されなかった。得られたプラス
チック光ファイバの伝送損失は900dB/km(66
0nm:LED)であった。このプラスチック光ファイ
バを155℃10日間熱処理したときのファイバの収縮
率は2.5%であった。
方法でプラスチック光ファイバを作成した。また得られ
たプラスチック光ファイバのDSCによる示差熱分析の
結果、吸熱ピークは観測されなかった。得られたプラス
チック光ファイバの伝送損失は900dB/km(66
0nm:LED)であった。このプラスチック光ファイ
バを155℃10日間熱処理したときのファイバの収縮
率は2.5%であった。
【図1】実施例1により得られたプラスチック光ファイ
バのコア層のDSCチャートである。
バのコア層のDSCチャートである。
【図2】比較例1により得られたプラスチック光ファイ
バのコア層のDSCチャートである。
バのコア層のDSCチャートである。
【図3】実施例2により得られたプラスチック光ファイ
バのコア層のDSCチャートである。
バのコア層のDSCチャートである。
【図4】比較例4により得られたプラスチック光ファイ
バのコア層のDSCチャートである。
バのコア層のDSCチャートである。
【図5】比較例5により得られたプラスチック光ファイ
バのコア層のDSCチャートである。
バのコア層のDSCチャートである。
Claims (4)
- 【請求項1】 コア部がポリカーボネートから成るプラ
スチック光伝送体であって、当該コア部のポリカーボネ
ートが10℃/minの昇温速度で示差熱分析したとき
の吸熱ピークが100℃以上200℃以下の温度範囲に
存在し、かつその吸熱量が1.5mJ/mg以上である
ポリカーボネートであることを特徴とするプラスチック
光伝送体。 - 【請求項2】 コア部がポリカーボネートから成るプラ
スチック光ファイバであって、当該コア部のポリカーボ
ネートが10℃/minの昇温速度で示差熱分析したと
きの吸熱ピークが100℃以上200℃以下の温度範囲
に存在し、かつその吸熱量が1.5mJ/mg以上であ
るポリカーボネートであることを特徴とするプラスチッ
ク光ファイバ。 - 【請求項3】 コア部がポリカーボネートから成るプラ
スチック光伝送体を製造するに当り、当該コア部を形成
するポリカーボネートのガラス転移温度より10℃以上
低い温度で少なくとも8時間、該コア部を熱処理するこ
とを特徴とするプラスチック光伝送体の製造方法。 - 【請求項4】 コア部がポリカーボネートから成るプラ
スチック光ファイバを製造するに当り、当該コア部を形
成するポリカーボネートのガラス転移温度より10℃以
上低い温度で少なくとも8時間、該コア部を熱処理する
ことを特徴とするプラスチック光ファイバの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6097007A JPH06347650A (ja) | 1993-04-12 | 1994-04-12 | プラスチック光伝送体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10721993 | 1993-04-12 | ||
| JP5-107219 | 1993-04-12 | ||
| JP6097007A JPH06347650A (ja) | 1993-04-12 | 1994-04-12 | プラスチック光伝送体及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06347650A true JPH06347650A (ja) | 1994-12-22 |
Family
ID=26438150
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6097007A Pending JPH06347650A (ja) | 1993-04-12 | 1994-04-12 | プラスチック光伝送体及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06347650A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005161600A (ja) * | 2003-12-01 | 2005-06-23 | Teijin Chem Ltd | ポリカーボネート樹脂積層体 |
| WO2007055390A1 (ja) | 2005-11-10 | 2007-05-18 | Teijin Chemicals Ltd. | 光学素子および色収差補正レンズ |
-
1994
- 1994-04-12 JP JP6097007A patent/JPH06347650A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005161600A (ja) * | 2003-12-01 | 2005-06-23 | Teijin Chem Ltd | ポリカーボネート樹脂積層体 |
| WO2007055390A1 (ja) | 2005-11-10 | 2007-05-18 | Teijin Chemicals Ltd. | 光学素子および色収差補正レンズ |
| US7700714B2 (en) | 2005-11-10 | 2010-04-20 | Teijin Chemicals, Ltd. | Optical element and achromatic lens |
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