JPH0635278Y2 - 大正琴およびその調弦器 - Google Patents

大正琴およびその調弦器

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JPH0635278Y2
JPH0635278Y2 JP5767790U JP5767790U JPH0635278Y2 JP H0635278 Y2 JPH0635278 Y2 JP H0635278Y2 JP 5767790 U JP5767790 U JP 5767790U JP 5767790 U JP5767790 U JP 5767790U JP H0635278 Y2 JPH0635278 Y2 JP H0635278Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は大正琴に関するものであり、さらに詳しくは、
和音伴奏を行うために適した構造の大正琴およびその調
弦器に関するものである。
〔従来の技術および解決しようとする課題〕
一般的に知られているように、大正琴は、共鳴胴天面
に、フレットが形成された棹板が配置され、この棹板の
上方において複数本の弦が平行に張られた構造となって
いる。そして、これらの弦を、各フレット位置において
棹板の側に押圧するための複数個のキーが配列されてお
り、これらのキーを選択して押さえながら、共鳴孔の直
上の弾弦位置においてピックを用いて弦を弾くことによ
って、所定の音階の音を奏でることができるようになっ
ている。
このような構成の大正琴を用いて、多人数で一つの曲を
演奏する場合などにおいては、和音伴奏を付けたいとい
った要求がある。しかしながら、従来において知られて
いる大正琴は、和音伴奏を行うには適していない。
従って、本考案の課題は、和音伴奏を行うのに適した構
造の大正琴を実現することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するために、本考案の大正琴において
は、弾弦位置の近傍において弦を支持している駒部材の
弦支持面の形状を、次にように設定するようにしてい
る。すなわち、弦支持面において、弦の直交方向におけ
るほぼ中央位置が最も高い峰面となっており、この峰面
を挟む両側が、上記の直交差方向の両側に向かうに連れ
て下方に向けて傾斜した第1および第2の傾斜面となっ
ている。このような弦支持面の形状としては、例えば、
円弧形状あるいは偏平な三角形状の輪郭面を挙げること
ができる。
ここに、和音伴奏を行うためには、通常3本の弦が必要
であり、本考案の好適な実施形態においては、第2図
(B)に示すように、駒部材(7)の弦支持面の峰面
(71)に1本の弦(4−1)を支持させ、この峰面の両
側の第1および第2の傾斜面(72)、(73)には、それ
ぞれ2本づつの弦(4−2、4−3)、(4−4、4−
5)を支持させるようにしてある。
また、本考案は、駒部材の峰面に1本の弦が支持され、
第1および第2の傾斜面上にそれぞれ2本づつの弦が支
持された構成の和音伴奏専用の大正琴の調音をを行うた
めの調弦器に関するものである。この調弦器は、その一
方の側面に、峰面に支持された1本の弦および第1の傾
斜面に支持された2本の弦を調音するために使用する3
個の発音部が配列され、他方の側面には、峰面の支持さ
れた1本の弦および第2の傾斜面に支持された2本の弦
を調音するために使用する3個の発音部が配列された構
成となっている。
〔作用〕
この構成の大正琴においては、駒部材の第1の傾斜面上
に支持されている複数本の弦が、例えばGの和音を構成
するソ、シ、レに調音され、第2の傾斜面上に支持され
ている複数本の弦が、Gmの和音を構成するソ、シb、レに
調音される。このように調音した場合には、弦を、第1
の傾斜面に沿って弾くことにより、Gの和音を奏でるこ
とができ、第2の傾斜面に沿って弾くことにより、Gmの
和音を奏でることができる。また、所定の位置のキーに
よって弦を押しつけた状態で、これらの傾斜面に沿って
弦を弾ことにより、所望の調の長和音および短和音を奏
でることができる。
ここで、本考案の調弦器においては、駒部材の第1の傾
斜面の側の弦を調音するためには、調音器の一方の側面
に配列された発音部を用いればよく、駒部材の第2の傾
斜面の側の弦を調音するためには、調音器の他方の側面
に配列された発音部を用いればよい。
〔実施例〕
以下に、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図には、本例の和音専用大正琴の全体構成を示して
ある。この大正琴1は、共鳴胴2を有しており、この共
鳴胴2の天面2aには、表面にフレット3aが形成された棹
板3が取付けられている。この棹板3の上方には、5本
の弦4−1ないし4−5が張られている。すなわち、共
鳴胴2の元端側に取りつけた糸掛5と、共鳴胴2の先端
側に取りつけた糸巻き6との間に、これらの弦4−1〜
4−5が張られている。糸掛5と棹板元端3bとの間に
は、共鳴胴の天面2aに開けた響き孔2bが位置しており、
この直上の弦の部分が弾弦部4aとされている。また、こ
の響き孔2bと糸掛5との間には、天板2a上に固定された
駒7が配置されている。一方、弦4−1〜4−5の上方
には上板8が配置されており、この上板によって、弦と
直交する方向に所定に間隔で複数本の押さえレバー9が
支持されており、これらのレバーの先端にはキー10が取
付けられている。各レバー9は弦の側に押しつけ可能な
状態に支持されており、通常はばね力によって弦上方側
に向けて付勢されている。
第2図(A)、(B)には、上記の駒7を中心とした部
分を拡大して示してある。この駒7は弦4−1〜4−5
とは直交方向に向けて配列されている。この駒7の弦支
持面は、弦と直交する方向の中央部分において最も高い
峰面71が形成されており、この峰面71を中心として、弦
と直交する方向の両端側に向けて弧状に傾斜した第1お
よび第2の傾斜面72、73が形成されている。そして、峰
面71には、弦4−1用の溝71aが形成され、同様に、第
1および第2の傾斜面上にも、それぞれ等間隔で弦4−
2、4−3用の溝72a、72bおよび弦4−4、4−5用の
溝73a、73bが形成されている。
このように構成した本例の大正琴1においては、例えば
次にように各弦が調音される。駒7の峰面71上に支持さ
れている弦4−1は、ハ長音階の「レ」に調音され、第
1の傾斜面62上に支持されている弦4−2、4−3はそ
れぞれ「シ」および「ソ」に調音される。これに対し
て、第2の傾斜面73上に支持されている弦4−4、4−
5は、それぞれ「4b」および「ソ」に調音される。この
ように設定した後に、第2図(B)において矢印Aで示
すように、第1の傾斜面72に沿った方向に弦を弾くと、
この第1の傾斜面72および峰面71上に支持されている弦
4−3、4−2、4−1が弾かれて、Gの和音を奏でる
ことができる。同様に、他方の第2の傾斜面73に沿っ
て、矢印Bで示す方向に弦を弾くと、今度は、弦4−
5、4−4、4−1が弾かれて、Gmの和音を奏でること
ができる。また、所定の位置のキー10を押すことによっ
て弦を対応するフレット位置で押さえた状態で、第1の
傾斜面に沿って弦を弾くことにより、所望の調の長和音
を奏でることができる。同様に、所望のフレット位置で
弦を押さえた状態で第2の傾斜面に沿って弦を弾くこと
により、所望の調の短和音を奏でることができる。
以上説明したように、本例の大正琴においては、駒6に
よって5本の弦が、中心に位置する弦4−1を頂点とし
て左右に傾斜した状態に支持されている。従って、弦を
所望のフレット位置で押さえて、左右の傾斜面に沿って
弦を弾くという簡単な操作により、所望の調の長短和音
を奏でることができる。特に、このように三角形状とな
るように各弦を支持することにより、その頂点に位置す
る弦を共用することができるという利点がある。
なお、以上の説明においては、各弦を、開放状態でそれ
ぞれGおよびGmの和音を構成する音に調音するようにし
ているが、他の調の和音となるように調音してもよいこ
とは勿論である。
第3図には、上述の例の変形例に係る駒および弦配列を
示してある。図示の例では、駒711をほぼ台形断面に形
成し、左右の傾面にそれぞれ3本づつの弦41−1、41−
2、41−3および弦41−1′、41−4、41−5を配列し
てある。弦41−1、41−1′は「レ」に調弦し、弦41−
2、41−4はそれぞれ「シ」、「シb」に調弦し、残りの
弦41−3、41−5は「ソ」に調弦してある。この場合に
は、矢印Cの方向に3本の弦41−1〜41−3を弾くこと
により、Gの和音を発生でき、矢印Dの方向に3本の弦
41−1′、41−4、41−5を弾くことにより、Gmの和音
を発生できる。
次に、第4図には、上記構成の大正琴1の調弦器を行う
ために専用に使用される調弦器を示してある。この調弦
器11は、全体として偏平な直方体形状をしており、その
長手方向の両側端面12、13には、それぞれ3個づつの調
子笛14−1、14−2、14−3および14−1′、14−4、
14−5が配列されている。ここに、一方の端面12に配列
されている調子笛14−1、14−2、14−3は、それぞ
れ、上記大正琴1の駒6の第1の傾斜面側に支持されて
いる弦4−1、4−2、4−3の調弦用の笛であり、他
方の端面13に配列されている調子笛14−1′、14−4、
14−5は、それぞれ第2の傾斜面側に支持されている弦
4−1、4−4、4−5の調弦用の笛である。このよう
に構成された調弦器11を用いれば、上記構成の大正琴1
の調弦を簡単に行うことができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案の大正琴において、駒部材
の支持面を、弦と直交差する方向の中央に峰面が形成さ
れ、それを挟み両側には傾斜面が形成された形状のもの
を使用している。従って、本考案によれば、それぞれの
傾斜面上に支持された弦に和音を構成するように調音
し、所望のフレット位置で弦を押さえた状態で、第1あ
るいは第2の傾斜面に沿った方向に向けてこれらの弦を
弾くという奏法によって、簡単に各調の長短和音を奏で
ることが可能となる。特に、駒部材の峰面上に1本の弦
が支持された構成を採用すれば、この弦を共用すること
ができるので好ましい。
また、本考案の調弦器においては、このような大正琴の
各弦に対応する発音部が配列された構成となっているの
で、各弦の調音操作を簡単に行うことができるので好ま
しい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る和音専用の大正琴を示
す全体斜視図、第2図(A)は第1図の大正琴の駒の部
分を取り出して示す部分拡大図、第2図(B)は第2図
(A)の駒の断面図、第3図は異なる駒形状および弦配
列を示す断面図、第4図は第1図の大正琴に使用する調
弦器を示す斜視図である。 〔符号の説明〕 1…大正琴 4−1〜4−5…弦 4b…弾弦位置 7…駒 71…峰面 72…第1の傾斜面 73…第3の傾斜面 10…キー 11…調弦器。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】平行に張設された複数本の弦と、これらの
    弦の弾弦位置近傍において、これらの弦を支持している
    駒部材とを有し、この駒部材における弦支持面は、前記
    弦の直交方向におけるほぼ中央位置が最も高い峰面とな
    っており、この峰面を挟む両側が、前記直交方向の両側
    に向かうに連れて下方に向けて傾斜した第1および第2
    の傾斜面となっていることを特徴とする大正琴。
  2. 【請求項2】請求項第1項に記載の大正琴において、前
    記峰面上には少なくとも1本の第1の弦が支持され、前
    記第1の傾斜面には第2および第3の2本の弦が支持さ
    れ、前記第2の傾斜面には第4および第5の2本の弦が
    支持されていることを特徴とする大正琴。
  3. 【請求項3】請求項第2項に記載の大正琴の調音に使用
    する調弦器であって、この調弦器は全体として偏平な直
    方体形状をしており、対向する一対の側面のうちの一方
    には、前記第1、第2および第3の弦を調音するために
    使用する3個の発音部が配列されており、他方の側面に
    は、前記第1、第4および第5の弦を調音するために使
    用する3個の発音部が配列されていることを特徴とする
    大正琴の調弦器。
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