JPH0636103Y2 - 建造物の壁構造 - Google Patents

建造物の壁構造

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JPH0636103Y2
JPH0636103Y2 JP10742189U JP10742189U JPH0636103Y2 JP H0636103 Y2 JPH0636103 Y2 JP H0636103Y2 JP 10742189 U JP10742189 U JP 10742189U JP 10742189 U JP10742189 U JP 10742189U JP H0636103 Y2 JPH0636103 Y2 JP H0636103Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は、建造物の壁構造に関し、さらに詳しくは、断
熱性能に優れるとともに防火性能にも優れた壁構造に関
する。
考案の技術的背景 一般に、鉄筋コンクリート建造物などの壁構造は、第3
図に示すように、鉄骨などからなる支柱1にタッピング
ねじなどの固定具2により軽量気泡コンクリート製パネ
ル3(通称、ALCパネル)を取付けることにより外壁体
4を形成し、この外壁体4の内面にグラスウールなどか
らなる断熱材5を設けて、断熱性を高めている。
また、第4図に示すように、前記外壁体4の外面に発泡
プラスチックなどからなる断熱材6を設ける、いわゆる
外断熱工法を施した壁構造もある。この外断熱工法は、
外壁体4の外面に断熱材6を設けていので、断熱効果が
高いこと、内部結露を防止できることなど種々の効果が
あることから、最近では特に寒冷地で多く採用されてい
る。なお、前記断熱材6の外表面に、水酸化アルミニウ
ム混入塩化ビニル発泡板などからなる不燃性外装材7を
設け、断熱層の防火性能を高めるようにしたものもあ
る。
ところが、前記断熱材5としてのグラスウールは、圧縮
強度が小さく、積重ねができず、吸水性の面や施工上か
らも問題があるので、前述の構造物の壁構造では、断熱
性の悪い鉄骨の支柱1の部分に断熱材5を設けることが
できず、このため、支柱1に結露し、内装材(図示せ
ず)を汚したり、支柱1等に錆が発生する恐れがある。
また、前記軽量気泡コンクリート製パネル3の内面側に
断熱性の良い木毛セメント板やフェノールフォーム板を
取付けることも考えられるが、前者の木毛セメント板は
重く、パネル化して使用する場合に、軽量で取り扱いや
すい前記軽量気泡コンクリート製パネル3を使用して外
壁体4を軽量化しようとする実行性が失われることにな
り、また後者のフェノールフォーム板を使用すれば、強
度的な面や酸性による鉄骨などの腐食性の面から好まし
くないものとなる。またフェノールフォーム板は火に弱
く、防火の点で問題を有している。
考案の目的 本考案は、上記のような従来技術に伴なう問題点を解決
しようとするものであって、圧縮強度が大きく、積重ね
可能で、施工上の問題もなく、軽量気泡コンクリート製
パネルの有効性を損なうことのなく、しかも支柱部分の
結露もない耐火性に優れた建造物の壁構造を提供するこ
とを目的としている。
考案の概要 本考案に係る建造物の壁構造は、支柱に軽量気泡コンク
リート製パネルを固定具を用いて取付けた建造物の壁構
造において、前記軽量気泡コンクリート製パネルの内側
または外側のいずれか一方もしくは両方に、無機充填材
を含有する塩化ビニル系樹脂または塩素化塩化ビニル系
樹脂を主成分とする発泡体からなる準不燃性以上の材料
からなる断熱パネルを密着状態に取付けたことを特徴と
している。
このように、本考案に係る建造物の壁構造では、無機充
填材を含有する塩化ビニル系樹脂または塩素化塩化ビニ
ル系樹脂を主成分とする発泡体からなる準不燃性以上の
材料からなる断熱パネルと、軽量気泡コンクリート製パ
ネルとを密着状態に合体したので、軽量化され、断熱性
および防火性のある壁構造にすることができる。
また前記断熱パネルは、グラスウールなどと比較して圧
縮強度が強いので、鉄骨との連結を行う場合にも、ボル
トのような締結具により組み付けが容易となり、この結
果壁構造全体の剛性も向上する。
また、支柱との間にも断熱パネルが存在するので、支柱
部分の結露もなく、錆など腐食の恐れもない。
考案の具体的説明 以下本考案に係る建造物の壁構造について、具体的に説
明する。
第1図は、本考案に係る建造物の壁構造の一実施例を示
す要部断面図であり、第3,4図に示す部材と同一部材に
は同一符号を付している。
本実施例の建造物の壁構造は、支柱1に取付けた軽量気
泡コンクリート製パネル3の室内側に、無機充填材を含
有する塩化ビニル系樹脂または塩素化塩化ビニル系樹脂
を主成分とする発泡体からなる準不燃性以上の材料から
なる断熱パネル10を密着状態に取付けている。
この軽量気泡コンクリート製パネル3とは、ALC断熱パ
ネルと称され、高温高圧蒸気養生して成形した軽量のコ
ンクリート製パネルのことをいう。つまり、このパネル
3は、大型鉄製型枠中で、石灰質原料と粉末けい酸質原
料とを混合したものに、適量の水および発泡剤さらに混
和材料を加えて多孔質に凝固した後、所定寸法に切断し
オートクレープ養生を施したものである。この養生は、
たとえば圧力約6気圧以上、温度約150℃以上の飽和蒸
気中で8時間以上の養生である。なお、このパネル3は
鉄筋で補強するが、この鉄筋の接点は溶接によるととも
に耐久性を与えるために防錆処理を施こすことが好まし
い。
一方、前記断熱パネル10は、無機充填材を含有する塩化
ビニル系樹脂または塩素化塩化ビニル系樹脂を主成分と
する発泡体からなる準不燃性以上の材料からなるものに
より構成している。
この断熱パネル10は、圧縮強度が強いので、鉄骨との連
結を行う場合にも、ボルトのような強度のある固定具11
を使用して組み付けが可能となり、壁構造の剛性も向上
し、その上取扱いが簡単になる。しかも、支柱1と軽量
気泡コンクリート製パネル3との間に断熱パネル10を存
在させることができるので、支柱1の部分で結露が生じ
ることはなく、錆など腐食の恐れもない。
前記断熱パネル10における準不燃性以上とは、準不燃あ
るいは不燃であるという意味であり、それぞれ昭和59年
建設省告示第1372号、昭和45年建設省告示第1828号で規
定されているが、本考案では、準不燃性以上の材料とし
て、無機充填材を含有する塩化ビニル系樹脂または塩素
化塩素ビニル系樹脂を主成分とする発泡体が用いられ
る。
このような断熱材は、 圧縮強さが、2.3kg/cm2以上であり、 曲げ強さが、3.0kg/cm2以上であり、 機械的強度に優れていると共に、 熱伝達率が、0.04kcal/m・hr・℃以下であり、断熱性に
も優れ、 吸水率が0.1/100cm2以下であり、耐水性にも優れ、 透湿係数が0.03g/m2・hr・mmHg以下であり、防湿性につ
いても優れている。
そこで、本考案では、準不燃性以上の断熱パネル10を構
成する材料として、無機充填材を含有する塩化ビニル系
樹脂または塩素化塩化ビニル系樹脂を主成分とする発泡
体を用いている。
前記準不燃性以上の断熱パネル10に用いる塩化ビニル系
樹脂(以下、PVCと称す)とは、ポリ塩化ビニル単独ま
たは塩化ビニルを50重量%以上含有する塩化ビニル系共
重合体あるいはそれらと塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、熱可塑性ポリウレタン、アクリロニトリル−ブタジ
エン共重合体、塩素化塩化ビニル樹脂、塩素化ポリエチ
レン、メタクリル酸エステル−アクリル酸エステル共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩
化ビニリデン共重合体などポリ塩化ビニルと相溶性を有
する樹脂の少なくとも1種以上との混合物であり、該混
合物中のポリ塩化ビニルが50重量%以上であるような混
合物があげられる。
一方、塩素化塩化ビニル系樹脂(以下、CPVCと称す)と
は、前記PVCを塩素化した樹脂のみならず、このCPVCと
相溶性を有するブレンド用樹脂、例えば、塩化ビニル樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、熱可塑性ポリウ
レタン、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、塩素
化ポリエチレン、メタクリル酸エステル−アクリル酸エ
ステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−塩化ビニリデン共重合体、などの内、少なくと
も1種以上との混合物であり、該混合物中のブレンド用
樹脂の量が50重量%以下であるものをも含む概念であ
る。
塩素化される塩化ビニル系樹脂としては、前記のように
PVCの他、塩化ビニル系樹脂を50重量%以上含有する共
重合体を用いることもできる。そして、塩素化の方法は
従来公知のいずれの方法によってもよく、例えば、紫外
線照射下での光塩化法などが好適に利用される。
この内、無機繊維状物は高温化に晒したときの体積保持
効果が良好である。
これは、無機繊維状物は発泡体中で相互にからまってネ
ットワークを形成するため、優れた形状案安定性を有す
るものと推定される。
そして、無機繊維状物としては、平均繊維長が1μm以
上、好ましくは10μm〜50mm程度のガラス繊維、岩綿、
グラスファイバー、セラミック繊維、アルミナ繊維、炭
素繊維、石英繊維、ホウ素繊維、各種金属繊維、各種ホ
イスカー等が挙げられ、これらの繊維は単独でまたは2
種以上を混合して用いられる。しかしながら、発泡成形
のし易さ、得られる発泡体の諸特性、コスト等の点から
岩綿がもっとも好ましい。また無機粒状物としては平均
粒子径が0.01〜300μm、好ましくは、0.1〜100μm程
度のタルク、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水
酸化マグネシウム、酸化亜鉛、雲母、ベントナイト、ク
レー、シリカ等が好適である。
また、無機粒状物としてシラスバルーン等の中空体を用
いることもできる。
この無機充填材は単独でも用いても、2種以上を併用し
ても良い。
かかる無機充填材の含有量は発泡体中に含有されるべき
量および発泡倍率並びにコスト等を考慮してさだめられ
るが、通常PVCおよび/またはCPVC100重量部に対して、
無機繊維については2重量部以上、好ましくは、5重量
部以上、さらに好ましくは10重量部以上であることが望
ましい。無機粒状物については、198重量部以上、好ま
しくは300重量部以上である。無機充填材の含有量を多
くする程、得られる断熱パネルは準不燃性から不燃性に
近づく。
本考案の準不燃性以上の断熱パネルを構成する材質とし
て用いられるPVC発泡体またはCPVC発泡体は、特定の溶
剤を使用して、特に衛生上問題のない岩綿等を多量に含
有させ、高発泡を可能とした同一出願人の出願であるた
とえば国際出願PCT/JP89/00362号明細書、あるいは特開
昭63-264645号公報に開示した方法等によって製造され
る。
無機充填材を含有するこれら発泡体の発泡倍率は、50倍
以上にするのが好ましく、燃焼時の発熱量、発煙量およ
び経済性を考慮する場合には、さらに高発泡倍率を有す
る発泡体とすることが望ましく、好ましくは60倍以上、
さらに好ましくは80倍以上である。しかしながら、発泡
倍率が200倍を超える場合には、正常な発泡体を製造す
ることが困難なうえ、仮に良好な発泡体が得られても強
度などの物性が不充分となるため、200倍以下であるこ
とが好ましい。
このような準不燃性以上の断熱パネルを構成する材質と
しての発泡体は、熱伝達率、圧縮強度、吸水率、加工性
の面で前記した木毛セメント板やグラスウール等と比較
して建築材料としての必要性能を確保する点で優れた性
能を有しており、しかも断熱性および耐火性において優
れた機能を発揮する。
前述したように、軽量気泡コンクリート製パネル3と、
無機充填材を含有する塩化ビニル系樹脂または塩素化塩
化ビニル系樹脂を主成分とする発泡体からなる準不燃性
以上の材料からなる断熱パネル10とを密着状態として支
柱1に取付けたとすれば、この断熱パネル10と軽量気泡
コンクリート製パネル3とを鉄骨の支柱1に連結する場
合に、ボルトのような強度のある固定具11を使用して組
み付けが可能となり、壁構造の剛性も向上し、その上施
工が簡単になるのみでなく、支柱1と軽量気泡コンクリ
ート製パネル3との間に断熱パネル10を存在させること
ができるので、支柱1の部分で結露が生じることはな
く、錆など腐食の恐れもない。
また、この断熱パネル10は、断熱性、耐水性、防湿性が
あるので、この断熱パネル10を取付けた壁構造とするこ
とにより、防火性が向上し、また透水が少いので、支柱
1を腐食させる水分の侵入を防止する事ができ、支柱1
の腐食も防止できる。
なお、本考案は、上述した実施例のみに限定されるもの
ではなく、第2図に示すように、支柱1と軽量気泡コン
クリート製パネル3および断熱パネル10からなる壁構造
との間に、フレキシブルボードのような裏板12を設けて
も良い。このフレキシブルボードとは、石綿とセメント
との配合率を35:65程度の可撓性に優れたボードであ
り、耐衝撃性の有るものであり、このようにボート12を
設ければ、耐久性は一層向上する事になる。
また、本考案では、壁構造を形成する場合に必ずしも、
支柱1の室外側に断熱パネル10を設け、その外部に軽量
気泡コンクリート製パネル3を順に取付ける必要はな
く、支柱1の外部に軽量気泡コンクリート製パネル3を
設け、その外に断熱パネル10を取付けても良い。また、
軽量気泡コンクリート製パネル3の内外両面に断熱パネ
ル10を取付けるようにしてもよい。このように両面に断
熱パネル10を設けると、断熱効果など両者の効果が倍加
され、有効性が一層拡大されることになる。
考案の効果 本考案は、軽量気泡コンクリート製パネルの少なくとも
内方または外方の一方に、無機充填材を含有する塩化ビ
ニル系樹脂または塩素化塩化ビニル系樹脂を主成分とす
る発泡体からなる準不燃性以上の材料からなる断熱パネ
ルを取付けたので、壁構造全体が軽量化され、防火性能
にも優れ、その上取扱いが簡単であり、施工性も優れた
ものとなる。
また、支柱との連結も容易となり、壁構造の剛性も向上
し、支柱との間にも断熱パネルが存在するので、支柱部
分の結露もなく、錆など腐蝕の恐れもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る壁構造の要部断面図、第2図は本
考案の他の実施例を示す要部断面図、第3,4図は従来の
壁構造を示す要部断面図である。 1……支柱、 3……軽量気泡コンクリート製パネル、 4……外壁体、10……断熱パネル、 11……ボルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】支柱に軽量気泡コンクリート製パネルを固
    定具を用いて取付けた建造物の壁構造において、前記軽
    量気泡コンクリート製パネルの内側または外側のいずれ
    か一方もしくは両方に、無機充填材を含有する塩化ビニ
    ル系樹脂または塩素化塩化ビニル系樹脂を主成分とする
    発泡体からなる準不燃性以上の材料からなる断熱パネル
    を密着状態に取付けたことを特徴とする建造物の壁構
    造。
JP10742189U 1989-09-13 1989-09-13 建造物の壁構造 Expired - Lifetime JPH0636103Y2 (ja)

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