JPH0637094U - 船舶の防火構造体並びに該防火構造体に用いる防熱パネル - Google Patents
船舶の防火構造体並びに該防火構造体に用いる防熱パネルInfo
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 できる限り現場施工の少ない船舶の防火構造
体として要求される性能を満足するような軽量化を図っ
た防火構造体並びに該防火構造体に用いる防熱パネルを
提供する。 【構成】 船体構造部材である隔壁または甲板に所定間
隔で設けられたウェブ11面上にウェブ面幅とほぼ同じ
幅を有する防熱ライナーをウェブ11に沿って設ける。
防熱ライナーの上面に隣接する防熱パネルFとの間の接
合部を形成し、複数の防熱パネルFをウェブ11間に連
続的に跨設して船体構造部材との間にエアースペースを
形成する。そしてエアースペース上に位置する他の隣接
する防熱パネルとの接合部を形成する。
体として要求される性能を満足するような軽量化を図っ
た防火構造体並びに該防火構造体に用いる防熱パネルを
提供する。 【構成】 船体構造部材である隔壁または甲板に所定間
隔で設けられたウェブ11面上にウェブ面幅とほぼ同じ
幅を有する防熱ライナーをウェブ11に沿って設ける。
防熱ライナーの上面に隣接する防熱パネルFとの間の接
合部を形成し、複数の防熱パネルFをウェブ11間に連
続的に跨設して船体構造部材との間にエアースペースを
形成する。そしてエアースペース上に位置する他の隣接
する防熱パネルとの接合部を形成する。
Description
【0001】
この考案は、船舶において防火仕切りが要求される隔壁ないし甲板の防火構造 にかかり、特に、船体構造をアルミ製にして軽量化した高速カーフェリー等にお いて、より一層の船体重量の軽量化を達成するに好適な防火構造体およびこれに 用いる防熱パネルに関する。
【0002】
近年、旅客貨物の海上輸送の面にも高速化のニーズが高まり、超高速船の研究 が盛んに行われている。通常の船舶では船体構造が鋼板で作られているが、超高 速船においては推進性能や載荷重量向上の見地から船体重量をできる限り軽量化 すべく、アルミ製船体で構成された超高速船が登場している。
【0003】 しかし、高速カーフェリー等における危険物(燃料を有する車)を搭載する区 画の隔壁や甲板はルール上防火構造が要求されるため、その防火構造体の重量が 載荷重量に影響するほど大きいものとなることがある。従って高速カーフェリー 等では船体をアルミ製にして軽量化を図るだけではなく、防火構造にかかる艤装 品もできる限り軽量化を図ることが必要となる。この場合、既存の防火構造をそ のまま採用すると仕様が高すぎて重量アップするため採用できない。
【0004】 ところで、船舶における防火構造の一般的な防熱施工は、図9(a)(b)に示すよ うに船体構造部材を形成している防火隔壁ないし甲板30にはスティフナ(小骨 )31とウェブ(大骨)32が一定間隔で配設されている関係上、断熱材33は これらスティフナ31やウェブ32を取り囲み、船体構造部材30に密着するよ うな形でスタッドピンとワッシャー34にて取り付けられる。このような従来の 密着取付方式では、断熱材33を所定寸法に切断することも含め全てが現場施工 であり、現場の作業効率が良くない。しかも図9(b) のようにウェブ32が大き くなるとそれにつれて使用する断熱材33の重量も増加する。また断熱材を船体 構造に密着取り付けしているため、断熱材の継ぎ目部に隙間ができないよう取付 精度に注意を要する。もし隙間があればその隙間から熱が船体に直接伝わって温 度上昇し、防火性能を阻害することになる。
【0005】 一方、船舶では陸上建築物にその適用実績がある金属板と断熱材とを一体とし た防熱パネル方式は採用されていない。陸上建築物用防熱パネル方式においては 防熱パネルが壁材、屋根材として使用されるとき、防熱パネルが外界にさら されることになるため防熱パネルの接合部には防熱性能のみでなく防水性能も要 求される。 防熱パネルそのものが壁材および屋根材の構成部材として使用されるため防 熱パネルには上記に加えて更に接合強度が要求される。 従って、特公昭62−23135号、特開平2−147742号、実公昭59 −36599号公報に示すように、陸上建築物用の防熱パネルの接合部は非常に 複雑な形状となっている。
【0006】 ところが、船舶における断熱材を使用しての防火構造は、船体内部の隔壁や甲 板に使用されるため断熱材あるいは防熱パネルが外界に晒されることもなく、ま た船体強度は船体構造部材そのものが受け持つため陸上構造物用の防熱パネルの ように接合部には防水性能も接合強度も要求されない。また、船舶の防火構造体 としてルール上要求される性能は、火災時、所定時間の間、煙および炎の通過を 阻止し、かつ火災面反対側の温度が所定温度以下であれば良い。
【0007】 本考案の目的は、かかる技術背景のもと、できる限り現場施工の少ない、断熱 材の重量がウェブの大きさ(深さ)に影響されない、断熱材の取付精度もあまり 要求されない、接合部も簡単な形状であり、かつ、船舶の防火構造体として要求 される性能を満足するような軽量化を図った防火構造体並びに該防火構造体に用 いる防熱パネルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため、第一考案は、隔壁または甲板の船体構造部材に所定 間隔で設けられたウェブ面上にウェブ面幅とほぼ同じ幅を有する防熱ライナーを 該ウェブに沿って設け、該防熱ライナーの上面に隣接する防熱パネルとの間の接 合部を形成するとともに、前記船体構造部材との間にエアースペースを形成すべ く複数の防熱パネルをウェブ間に連続的に跨設し、該エアースペース上に他の隣 接する防熱パネルとの接合部を形成したことを特徴とする船舶の防火構造体であ る。
【0009】 また、第二考案は、薄板鋼板からなる平板状の面板と該面板の四辺を折り曲げ た側縁部とで凹部を形成し、該凹部内にロックウール等の断熱材を設け、ウェブ 面上に位置する面板両側端部にウェブ面のスタッドピンの配設ピッチに合わせて スタッドピン径よりも大きな径を有するスタッドピン用開孔を設け、エアースペ ース上に位置する2辺の側縁部の一辺には舌状片を設け、この舌状片にポップリ ベット用開孔を所定間隔で設けたことを特徴とする船舶の防火構造体に用いる防 熱パネルである。
【0010】
船体構造部材と防熱パネル間にエアースペースを有する防熱パネル方式が構成 され、このエアースペースが断熱材の一部として寄与するので、防熱パネルの断 熱材厚さは従来の密着取付方式の断熱材よりも薄くすることができ、しかも、断 熱材の重量がウェブの大きさ(深さ)に影響されることがなくなり防火構造体の 軽量化を実現する。
【0011】 更に、防熱パネルが取り付けられるウェブ面上には防熱ライナーを介して取り 付けられるのでその継ぎ目部に隙間を許容でき、また、防熱パネルのエアースペ ース上の継ぎ目部にも隙間が許容されることから防熱パネルの取付精度はあまり 厳しくてなくてもよく、その取付を容易とすることができる。その上防熱パネル および防熱ライナーは工場で前もって製作したのものを取り付けることになるの で現場での作業効率の向上が期待できる。
【0012】
以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説明する。 まず、図1(防熱パネルの平面図)、図2(a) (A−A矢視断面図)と図2(b) (B−B矢視断面図)に基づき本考案の防火構造体に用いる防熱パネルの構成に ついて詳述する。 防熱パネルFは、長方形の薄板鋼板で長方形の面板1とその四縁を折り曲げ
て 形成した側縁部2とで凹部3Aを形成し、この凹部3Aにロックウール等の断熱 材3を設けたもので構成されている。この薄板鋼板は断熱材の保護と防熱パネル としての剛性を確保するものであるが、火災時においては防熱パネルの保全性を 高める(断熱材は炭化しても鋼板の融点は高いためなおもその形を維持する)役 目をする。面板1の長辺側端部近くには面板の剛性を強化するためのビード4が 形成されている。もっとも、面板の板厚が大きく剛性が十分ならばビードを設け る必要はない。一方、面板1の裏側には周縁付近と中央付近の数箇所にスタッド ピン5が植設されており、凹部3A内に設けた断熱材3がこのスタッドピン5と ワッシャー6によって固定されるようになっている。面板1の短辺側には後述す る船体のウェブ(大骨)に防熱パネルを取り付けるためのスタッドピン用開孔7 が複数設けられている。また、四辺の側縁部2は剛性確保のため端縁を内側に折 り曲げた2つ折りの二重板構造にしてある。もっとも鋼板の板厚が十分であれば 、或いは断熱材と鋼板を接着剤で接着する等してパネル全体の剛性を高めれば1 つ折りとしてもよい。面板1の一つの長辺の側縁部2には、隣の防熱パネルとの 接合部を形成するための舌状片8が形成されている。つまり、図2(b) に示す如 く面板1をそのまま一定長さ延設して再び折り返して舌状片8を形成し、さらに 側縁部2の位置で2つ折りにしている。この舌状片8には隣の防熱パネルとの接 合のためのポップリベット用開孔9が複数設けてある( 図1)。
て 形成した側縁部2とで凹部3Aを形成し、この凹部3Aにロックウール等の断熱 材3を設けたもので構成されている。この薄板鋼板は断熱材の保護と防熱パネル としての剛性を確保するものであるが、火災時においては防熱パネルの保全性を 高める(断熱材は炭化しても鋼板の融点は高いためなおもその形を維持する)役 目をする。面板1の長辺側端部近くには面板の剛性を強化するためのビード4が 形成されている。もっとも、面板の板厚が大きく剛性が十分ならばビードを設け る必要はない。一方、面板1の裏側には周縁付近と中央付近の数箇所にスタッド ピン5が植設されており、凹部3A内に設けた断熱材3がこのスタッドピン5と ワッシャー6によって固定されるようになっている。面板1の短辺側には後述す る船体のウェブ(大骨)に防熱パネルを取り付けるためのスタッドピン用開孔7 が複数設けられている。また、四辺の側縁部2は剛性確保のため端縁を内側に折 り曲げた2つ折りの二重板構造にしてある。もっとも鋼板の板厚が十分であれば 、或いは断熱材と鋼板を接着剤で接着する等してパネル全体の剛性を高めれば1 つ折りとしてもよい。面板1の一つの長辺の側縁部2には、隣の防熱パネルとの 接合部を形成するための舌状片8が形成されている。つまり、図2(b) に示す如 く面板1をそのまま一定長さ延設して再び折り返して舌状片8を形成し、さらに 側縁部2の位置で2つ折りにしている。この舌状片8には隣の防熱パネルとの接 合のためのポップリベット用開孔9が複数設けてある( 図1)。
【0013】 次に、本考案が採用する防熱パネル方式による防火構造体の構成について詳述 する。図3は上記本考案に係る防熱パネルを用いて防火構造体を形成した場合の 隔壁の正面図または甲板の裏面図であり、図4 (a) と(b) はそのC−C矢視断面 図とD−D矢視断面図である。図5(a) はエアースペース上に位置する防熱パネ ル間の継ぎ目部の拡大図、図5(b)は図4 (a) の ”a”部の拡大図で、ウェブ面 上における防熱ライナーと防熱パネルの接合構造を示す。 ウェブ11やスティフナ12は防火構造にすべき隔壁ないし甲板(以下「隔
壁 等」という)10に互いに直交する方向に配設されており、これらは船体構造部 材を形成している。そして多数の定型の防熱パネルFが畳を敷いた如くウェブ1 1間に連続的に跨設され、ウェブ11面上に設けた防熱ライナーL上で防熱パネ ルFの短辺側が隣接する防熱パネルFと接合されるとともに、長辺側は下記のエ アースペース上に位置する防熱パネルFの舌状片8部で他の隣接する防熱パネル Fと接合されるようになっている。つまり、防熱パネルFはウェブ面上とエアー スペース上に隣接する防熱パネルとの間の接合部を形成している。
壁 等」という)10に互いに直交する方向に配設されており、これらは船体構造部 材を形成している。そして多数の定型の防熱パネルFが畳を敷いた如くウェブ1 1間に連続的に跨設され、ウェブ11面上に設けた防熱ライナーL上で防熱パネ ルFの短辺側が隣接する防熱パネルFと接合されるとともに、長辺側は下記のエ アースペース上に位置する防熱パネルFの舌状片8部で他の隣接する防熱パネル Fと接合されるようになっている。つまり、防熱パネルFはウェブ面上とエアー スペース上に隣接する防熱パネルとの間の接合部を形成している。
【0014】 図4(a)から明らかなように、防熱パネルFと隔壁等10の間にはエアースペー ス13が形成されることになり、従来の断熱材を隔壁等に密着する密着取付方式 (図9)からエアースペース13を有する防熱パネル方式へ転換したところに本 考案にかかる船舶用防火構造体の大きな特徴が存する。エアースペース13を保 有することから隣の防熱パネルFとの継ぎ目部には図5(a)に示すごとく隙間bが 許容される。つまり、エアースペース13があるため防熱パネル間に隙間bがあ っても、この隙間bを通しての熱伝達は直接船体構造部材に伝わるのではなくエ アースペース13を通して伝達されるので防火構造体としての性能が阻害されな い。隙間bが許容されることによって防熱パネルFの取付精度があまり厳しくな くてもよいので現場における取付工事が容易となる。
【0015】 次に、ウェブ面上の防熱パネルの接合構造について詳述する。図5(b) はウェ ブ面上における防熱パネルの基本的な接合構造態様を示す図である。船体構造部 材がアルミ製である場合には、ウェブ11面幅の長手方向には上述した防熱パネ ルFのスタッドピン用開孔7に合う間隔で予めアルミ製のめねじスタッド14が 二列固着され、このめねじスタッド14には鋼製の止めピン15が植設されてい る。この止めピン15を貫通してロックウール等の断熱材からなる防熱ライナー Lがウェブ11面上に設けられている。そして、この防熱ライナーL上面に防熱 パネルFの端部がそのスタッドピン用開孔7(止めピン15の径より十分大きい 口径dを有する)に止めピン15を貫通させて隣の防熱パネルFとの間に隙間c を有して取付けられ、止めピン15にワッシャー16が固着されることによって 防熱パネルFはウェブ11面側に防熱ライナーLを介在させて固定されるように なっている。このように防熱パネルFは防熱ライナーLを介して船体構造部材た るウェブ11面上に取付られるので図5(b) に示すように隙間cを許容しうる。
【0016】 つまり、防熱パネル間の隙間cがあっても熱が直接ウェブ11に伝達されること がないからである。隙間cが許容されることで防熱パネルの取付精度があまり厳 しく要求されず、その取付が容易になる。なお、船体構造部材がアルミ製の場合 に、アルミ製のめねじスタッド14に鋼製止めピン15をねじ込んだものとする 理由は、鋼製のめねじスタッドにするとアルミ製船体に溶着できず、また、止め ピンをアルミ製にすると火災時に先に溶けて防熱パネルが隔壁や甲板から離脱し てしまうからである。防熱パネルを固定するワッシャー16はスプリングワッシ ャーでもよいが、防熱の点よりボタンワッシャーの方が望ましい。また、船体構 造部材が鋼製である場合には、鋼製止めピン15をそのままスタッドピンとして 直接船体構造部材に固着して使用する。
【0017】 図6(a) 〜(f) はウェブ面上の接合構造の変形例を示す。上述したように防熱 パネル間において隙間cを許容する関係上、ロックウール等の断熱材からなる防 熱ライナーLがこの隙間を介して直接火災側へ露出している。そこで、これらの 変形例では、火災時に防熱ライナーLが直接炎に晒されることを防止したり、接 合部の外観上の改善を図ったものである。なお、特記以外は上記図5(b) の構成 と同じであり、同一構成要素には同一符号を付して説明は省略する。 (a) は、防熱ライナーLと防熱パネルFとの間に薄い鋼板を介装したものであ る。これによって、隙間cを介して防熱ライナーLの表面が火災面側へ直接露出 することが防止される。 (b) は、防熱パネルFの上面に隣の防熱パネルFとの間に薄い鋼板18を隙間 cを覆うように平坦状に架設したものであり、止めピン15とワッシャー16で 防熱パネルFと共に固定される。 (c) は、前記(b) における平坦な鋼板18を隙間cのところで内方に略V形1 9に折り曲げて隙間cに突入させてここを塞ぐようにしたものである。 (d) は、断熱材3を囲っている薄板鋼板の側縁部2を外側に折り曲げて再び内 側に巻き込むように折り曲げて途中で止めて係止部2aを形成し、同様に構成し た隣の防熱パネルFを対向させ、この対向部位に逆U形の薄い鋼板からなる連結 部材20を装入したものである。この場合、U形連結部材20の両脚部にはボタ ンパッチスナップはぜ(釣針の先端形状と同じ断面形状をもつ引っ掛け部)20 aが形成してあり、連結部材20を両防熱パネルの側縁部2に沿って挿し込んで いくと、はぜ部20aが係止部2aに自動的に係着するようになっている。 (e) は、上記の例ではスタッドピン(スタッド14と止めピン15からなるも の)を二列配置していたが、この例ではウェブ11面中央に止めピン15を一列 植設して防熱パネルF間の隙間から突出させるようにし、対向する防熱パネルF 間に薄い鋼板21を隙間を塞ぐように架設し、これを止めピン15にワッシャー 16を取付けることによって防熱パネルFとともに固定したものである。塞ぎ鋼 板21は防熱パネルFの押えと防熱ライナーLの保護を兼ねている。 (f) は、上記の例とは逆に、防熱パネルFをウェブ11面上に設置し、その上 に防熱ライナーLを隙間cを跨ぐように架設したものである。防熱パネルFと防 熱ライナーLの固定要領は上記例と同じである。
【0018】 ここで、図3〜図5で述べた防火構造体の施工要領について説明すると、 前もって防熱パネルFおよび防熱ライナーLを工場にて製作しておく。 船体構造部材のウェブ11面上に所定間隔毎にめねじスタッド14と止めピ ン15からなるスタッドピンを打つ。 防熱ライナーLの一面がウェブ11面上に当たるまで防熱ライナーLをスタ ッドピン上から押しつける。 防熱パネルFのスタッドピン用開孔7位置をウェブ11面上のスタッドピン 位置に合わせて防熱パネルFの断熱材3が防熱ライナーLの面に当たるまで防 熱パネルFを押しつける。 止めピン15にワッシャー16を取り付けて防熱パネルFを固定する。 防熱パネルFのポップリベット用開孔9に合わせてドリルで隣の防熱パネル Fと一致する孔をあけた後ポップリベット接合する。 以下順次〜の手順を繰り返して防熱パネルを取り付け、防火構造体を構 築する。
【0019】 図7((a)は平面図、(b) は断面図) は現場での取付工事を簡略化するため、防 熱パネルFと防熱ライナーLを工場で一体に組み立てた防熱パネルである。
【0020】 図8((a)は平面図、(b) は断面図) はエアースペース上に位置する防熱パネル の接合部からの熱侵入を防ぎ、より防熱性能を高めるため、図7の防熱ライナー を一体化した防熱パネルに加えてエアースペース上に位置する防熱パネルの継ぎ 目部の下面を断熱材22で塞ぐように、この断熱材22を工場で一体に組み立て た防熱パネルである。結果的に防熱ライナーLと塞ぎ用の断熱材22とが一体に なってL形をなしており、これを工場で予め一体に組み立てておけばよいことに なる。
【0021】
【考案の効果】 本考案は防熱パネル方式(図3、図4)であるから従来方式(図9)に較べ て断熱材の重量がウェブの大きさ(深さ)に影響されることはない。しかも、本 考案の防熱パネル方式ではエアースペースを保有することになり、このエアース ペースが断熱材の一部として寄与するので、防熱パネルの断熱材厚さは従来の密 着取付方式の断熱材よりも薄くすることができるので、防火構造体のより軽量化 を図ることができる。
【0022】 防熱パネルが取り付けられるウェブ面上の防熱ライナー上に防熱パネル同士 の接合部が形成され、また、エアースペース上に他の防熱パネルとの接合部が形 成されるので、その防熱パネルの接合部には隙間を許容することができる。この 隙間が許容されることによって防熱パネルの取付精度はあまり厳しく要求されな いため防熱パネルの現場取付が容易となる。これに加え、防熱パネルのスタッド ピン用開孔を、ウェブ面上に設けたスタッドピン径よりも十分に大きく明けてお くことにより防熱パネルの取付けが一層容易となる。
【0023】 防熱パネルおよび防熱ライナーは工場で前もって製作したのものを取り付け ることになるので現場での作業効率を高めることができる。
【0024】 防熱パネルの接合部には防水性能も接合強度もあまり要求されないので防熱 パネルの側縁部を単に折り曲げているだけの簡単な防熱パネルと防熱ライナーの 組み合わせで船舶の防火構造体としての要求性能を満足させることができる。
【図1】本考案の防火構造体に用いる防熱パネルの平面
図である。
図である。
【図2】(a) は図1におけるA−A矢視断面図、(b) は
同B−B矢視断面図である。
同B−B矢視断面図である。
【図3】本考案に係る防熱パネルを用いて隔壁または甲
板に防火構造体を形成した場合の正面図または裏面図で
ある。
板に防火構造体を形成した場合の正面図または裏面図で
ある。
【図4】(a) 、(b) は図3におけるC−C矢視断面図と
D−D矢視断面図である。
D−D矢視断面図である。
【図5】(a) はエアースペース上に位置する防熱パネル
間の継ぎ目部の拡大図、(b) は図4(a) における ”
a”部の拡大図で、ウェブ面上における防熱ライナーと
防熱パネルの接合構造を示す。
間の継ぎ目部の拡大図、(b) は図4(a) における ”
a”部の拡大図で、ウェブ面上における防熱ライナーと
防熱パネルの接合構造を示す。
【図6】(a) 〜(f) は、図5(b) におけるウェブ面上に
おける防熱ライナーと防熱パネルの接合構造の変形例を
示す図である。
おける防熱ライナーと防熱パネルの接合構造の変形例を
示す図である。
【図7】(a) 、(b) は図1の防熱パネルに防熱ライナー
を一体組み合わせた防熱パネルの平面図と断面図であ
る。
を一体組み合わせた防熱パネルの平面図と断面図であ
る。
【図8】(a) 、(b) は図7の防熱ライナーを一体化した
防熱パネルに加えてエアースペース上に位置する防熱パ
ネルの継ぎ目部の下面を断熱材で塞ぐようにした防熱パ
ネルの平面図と断面図である。
防熱パネルに加えてエアースペース上に位置する防熱パ
ネルの継ぎ目部の下面を断熱材で塞ぐようにした防熱パ
ネルの平面図と断面図である。
【図9】(a) 、(b) は従来の断熱材密着取付方式による
防熱施工図を示し、(a) はスティフナを取り囲むように
断熱材を密着取付けした防熱施工図、(b) はウェブを取
り囲むように断熱材を密着して取付けた防熱施工図であ
る。
防熱施工図を示し、(a) はスティフナを取り囲むように
断熱材を密着取付けした防熱施工図、(b) はウェブを取
り囲むように断熱材を密着して取付けた防熱施工図であ
る。
F…防熱パネル L…防熱ライナー 1…面板 2…側縁部 3…断熱材 3A…凹部 7…スタッドピン用開孔 8…舌状片 9…ポップリベット用開孔 10…隔壁または甲板 11…ウェブ 12…スティフナ 13…エアースペース 14…めねじスタッド 15…止めピン 16…ワッシャー
フロントページの続き (72)考案者 山本 正和 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 (72)考案者 真鍋 尚男 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 (72)考案者 小野田 賢一 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 (72)考案者 岡田 拓生 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内
Claims (9)
- 【請求項1】 隔壁または甲板の船体構造部材に所定間
隔で設けられたウェブ面上にウェブ面幅とほぼ同じ幅を
有する防熱ライナーを該ウェブに沿って設け、該防熱ラ
イナーの上面に隣接する防熱パネル間の接合部を形成す
るとともに、前記船体構造部材との間にエアースペース
を形成すべく複数の防熱パネルをウェブ間に連続的に跨
設し、該エアースペース上に他の隣接する防熱パネルと
の接合部を形成したことを特徴とする船舶の防火構造
体。 - 【請求項2】 薄板鋼板からなる平板状の面板と該面板
の四辺を折り曲げた側縁部とで凹部を形成し、該凹部内
にロックウール等の断熱材を設け、船体ウェブ面上に位
置する面板両側端部にウェブ面のスタッドピンの配設ピ
ッチに合わせてスタッドピン径よりも大きな径を有する
スタッドピン用開孔を設け、エアースペース上に位置す
る2辺の側縁部の一辺には舌状片を設け、この舌状片に
ポップリベット用開孔を所定間隔で設けたことを特徴と
する船舶の防火構造体に用いる防熱パネル。 - 【請求項3】 ウェブ面上の隣接する防熱パネルの継ぎ
目部において、防熱ライナーの上面或いは防熱パネルの
上面に保護用鋼板を一体取り付けしたことを特徴とする
請求項1記載の船舶の防火構造体。 - 【請求項4】 防熱パネルのウェブ面上に位置する側縁
部をはぜ折りとし、このはぜ折り部に両端にボタンパッ
チを有する保護用鋼板を嵌め込んだことを特徴とする請
求項1記載の船舶の防火構造体。 - 【請求項5】 ウェブ面上にウェブ面幅方向に二列のス
タッドピンを植設し、該スタッドピンを防熱ライナーお
よび防熱パネルを挿通してワッシャーにて固定しウェブ
面における防熱パネルの接合構造を形成したことを特徴
とする請求項1記載の船舶の防火構造体。 - 【請求項6】 ウェブ面上に隣接する防熱パネルの継ぎ
目部を挿通する一列のスタッドピンを植設し、該継ぎ目
部を塞ぐように保護用鋼板を隣接する防熱パネル間に架
設し、前記スタッドピンに設けたワッシャーにて該保護
用鋼板を押え付けて隣接する防熱パネルを固定するよう
にしたことを特徴とする請求項1記載の船舶の防火構造
体。 - 【請求項7】 請求項1記載の防熱ライナーを鋼板付防
熱パネルとし、該鋼板付防熱パネルでウェブ面上に直接
設けた防熱パネルの継ぎ目部をカバーするようにしたこ
とを特徴とする請求項1記載の船舶の防火構造体。 - 【請求項8】 請求項2記載の防熱パネルのウェブ面上
に位置する端部に予め防熱ライナーを一体組み立てした
ことを特徴とする船舶の防火構造体に用いる防熱パネ
ル。 - 【請求項9】 請求項8記載の防熱パネルにエアースペ
ース上に位置する防熱パネル継ぎ目部の下面を塞ぐべく
断熱材を一体組み立てしたことを特徴とする船舶の防火
構造体に用いる防熱パネル。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992061182U JP2535014Y2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 船舶の防熱パネル並びに該防熱パネルを利用した防火構造体 |
| KR92022188U KR970002754Y1 (ko) | 1992-08-31 | 1992-11-12 | 선박의 방화 구조체 및 이 방화 구조체에 사용하는 방열 패널 |
| AU33943/93A AU656258B2 (en) | 1992-08-31 | 1993-03-02 | A fireproof structure for marine vessels and a thermal insulating panel for use in said fireproof structure |
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| JP1992061182U JP2535014Y2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 船舶の防熱パネル並びに該防熱パネルを利用した防火構造体 |
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| JP2535014Y2 JP2535014Y2 (ja) | 1997-05-07 |
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|---|---|---|---|
| JP1992061182U Expired - Fee Related JP2535014Y2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 船舶の防熱パネル並びに該防熱パネルを利用した防火構造体 |
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|---|---|
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| KR (1) | KR970002754Y1 (ja) |
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Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10231567A (ja) * | 1997-02-20 | 1998-09-02 | Hitachi Zosen Corp | 船舶の防火パネル及びこの防火パネルを用いた防火構造 |
| JP2011126539A (ja) * | 2011-03-28 | 2011-06-30 | Nippon Yusen Kk | 船舶 |
| WO2018163686A1 (ja) * | 2017-03-08 | 2018-09-13 | 三井E&S造船株式会社 | 船舶 |
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|---|---|---|---|---|
| CN118753462B (zh) * | 2024-07-25 | 2024-12-24 | 广东海洋大学 | 一种海洋平台的甲板防火结构 |
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-
1992
- 1992-08-31 JP JP1992061182U patent/JP2535014Y2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1992-11-12 KR KR92022188U patent/KR970002754Y1/ko not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-03-02 AU AU33943/93A patent/AU656258B2/en not_active Ceased
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| JP2018144723A (ja) * | 2017-03-08 | 2018-09-20 | 三井E&S造船株式会社 | 船舶 |
Also Published As
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|---|---|
| AU656258B2 (en) | 1995-01-27 |
| AU3394393A (en) | 1994-03-10 |
| KR940005535U (ko) | 1994-03-18 |
| KR970002754Y1 (ko) | 1997-04-02 |
| JP2535014Y2 (ja) | 1997-05-07 |
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