JPH0637677A - 誘導無線通信用アンテナ回路 - Google Patents
誘導無線通信用アンテナ回路Info
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- JPH0637677A JPH0637677A JP4207010A JP20701092A JPH0637677A JP H0637677 A JPH0637677 A JP H0637677A JP 4207010 A JP4207010 A JP 4207010A JP 20701092 A JP20701092 A JP 20701092A JP H0637677 A JPH0637677 A JP H0637677A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 所定局の送信電力が強い場合に,受信回路
の入力フィルタを簡略または不要にし,アンテナ面積を
大きくしたりアンテナに特殊な部品を構成する等の必要
なしにその局自身の受信機能がこの送信電力によってマ
スクされるために機能できなくなる恐れ等がなく確実に
微弱信号を受信できる誘導無線通信システムを提供す
る。 【構成】 第1の通信局1の送信アンテナ回路と受信ア
ンテナ回路との間に通信用トランス14を,第1の通信
局1の送信アンテナ12により形成される電磁エネルギ
ーによる第1の通信局1の受信アンテナ13の誘導出力
を打消すように構成し接続した。この場合,通信用トラ
ンス14は,第1の通信局1の送信アンテナ12の入力
側にこの送信アンテナ12に対してトランスの1次側コ
イル14aを並列に接続し,この通信用トランス14の
2次側コイル14bを第1の通信局1の受信アンテナ1
3に直列に接続すれば良い。
の入力フィルタを簡略または不要にし,アンテナ面積を
大きくしたりアンテナに特殊な部品を構成する等の必要
なしにその局自身の受信機能がこの送信電力によってマ
スクされるために機能できなくなる恐れ等がなく確実に
微弱信号を受信できる誘導無線通信システムを提供す
る。 【構成】 第1の通信局1の送信アンテナ回路と受信ア
ンテナ回路との間に通信用トランス14を,第1の通信
局1の送信アンテナ12により形成される電磁エネルギ
ーによる第1の通信局1の受信アンテナ13の誘導出力
を打消すように構成し接続した。この場合,通信用トラ
ンス14は,第1の通信局1の送信アンテナ12の入力
側にこの送信アンテナ12に対してトランスの1次側コ
イル14aを並列に接続し,この通信用トランス14の
2次側コイル14bを第1の通信局1の受信アンテナ1
3に直列に接続すれば良い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は二局間で行われる双方
向無線通信システムに係り,特に,一方の局に電源設備
を装備できない場合等に相手局の送信エネルギーを利用
して双方向の通話通信を可能にする双方向誘導無線通信
システムにおける誘導無線通信用アンテナ回路に関す
る。
向無線通信システムに係り,特に,一方の局に電源設備
を装備できない場合等に相手局の送信エネルギーを利用
して双方向の通話通信を可能にする双方向誘導無線通信
システムにおける誘導無線通信用アンテナ回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】2局間で通信が行われる場合,両局それ
ぞれのアンテナが接近して配設可能な場合は電磁誘導に
よる通信システムが利用されている。例えば,このよう
な通信システムの一例として工場,倉庫等においてしば
しば用いられている,無人搬送車が地上に設けた制御装
置による制御信号に従って運転されている無人搬送シス
テムがある。また,産業機械等における回転体の計測に
は回転体に装着したセンサからスリップリングで計測信
号を取り出し,または,無線装置によって地上局に送出
する手段が用いられている。上述のような移動局と地上
局側との間の通信方式としては上述手段のほか半導体レ
ーザ等の発光器と受光器とによる光通信が行われ,ま
た,電波を使用した無線通信も用いられている。また,
生体内の状況を計測するのに,カプセルに収めたセンサ
と通信機能との結合装置を飲込みまたは生体内の所定の
場所に埋込んでおき,計測データを必要とする時に生体
外の計測装置に備えた通信装置から指令信号を送信す
る。生体内の通信機能はこの送信信号に対応して計測情
報を送信する手段がある。また,携帯式に形成した所定
のデータを記録するカード類に記録し読取るには磁気的
な手段が使用されている。電磁誘導通信システムにおい
て一方の局に電源設備の搭載困難であって,しかも,小
さな電力で信号処理が可能な場合等には,一方の送信エ
ネルギーを対向局が電源エネルギーとして使用する手段
が使用されている。このような手段は可搬型誘導無線応
答器として,例えば,定期券としてICカードを用いる
駅務システムや,タグを用いて機密を要する箇所への入
退場管理等に使用され,改札ゲートや部屋の入口に設け
た主局とICカードやタグに設けた従局との間で高速通
信するが,このようにICカード等には内部電源をもた
ず,受信波のもつエネルギーを利用して内部の信号処理
回路や所定信号の送信回路を駆動するようにしている。
また,上述したように生体カプセル等の場合もカプセル
には電源を搭載せず,外部の通信装置からの送信エネル
ギーを利用する手段がある。
ぞれのアンテナが接近して配設可能な場合は電磁誘導に
よる通信システムが利用されている。例えば,このよう
な通信システムの一例として工場,倉庫等においてしば
しば用いられている,無人搬送車が地上に設けた制御装
置による制御信号に従って運転されている無人搬送シス
テムがある。また,産業機械等における回転体の計測に
は回転体に装着したセンサからスリップリングで計測信
号を取り出し,または,無線装置によって地上局に送出
する手段が用いられている。上述のような移動局と地上
局側との間の通信方式としては上述手段のほか半導体レ
ーザ等の発光器と受光器とによる光通信が行われ,ま
た,電波を使用した無線通信も用いられている。また,
生体内の状況を計測するのに,カプセルに収めたセンサ
と通信機能との結合装置を飲込みまたは生体内の所定の
場所に埋込んでおき,計測データを必要とする時に生体
外の計測装置に備えた通信装置から指令信号を送信す
る。生体内の通信機能はこの送信信号に対応して計測情
報を送信する手段がある。また,携帯式に形成した所定
のデータを記録するカード類に記録し読取るには磁気的
な手段が使用されている。電磁誘導通信システムにおい
て一方の局に電源設備の搭載困難であって,しかも,小
さな電力で信号処理が可能な場合等には,一方の送信エ
ネルギーを対向局が電源エネルギーとして使用する手段
が使用されている。このような手段は可搬型誘導無線応
答器として,例えば,定期券としてICカードを用いる
駅務システムや,タグを用いて機密を要する箇所への入
退場管理等に使用され,改札ゲートや部屋の入口に設け
た主局とICカードやタグに設けた従局との間で高速通
信するが,このようにICカード等には内部電源をもた
ず,受信波のもつエネルギーを利用して内部の信号処理
回路や所定信号の送信回路を駆動するようにしている。
また,上述したように生体カプセル等の場合もカプセル
には電源を搭載せず,外部の通信装置からの送信エネル
ギーを利用する手段がある。
【0003】図2に,上述した無人搬送システムの地上
局と無人搬送車との間で行われる無線通信手段,カプセ
ル,または,ICカードやタグのような可搬型誘導無線
応答器のように移動可能な従局と対応する主局との間で
おこなわれる同時双方向通信を行う従来の誘導無線通信
システムの回路構成例を示す。図2において1はこの誘
導無線通信システムの固定局または主局を示していて
(以下主局と記す)10は主局1の各種信号処理回路お
よび制御回路類を総合する電子回路装置を示している。
また,2はこの通信システムの移動局または従局を示し
ていて(以下従局と記す)20は従局2の各種信号処理
回路および制御回路類を総合する電子回路装置を示して
いる。例えば,主局1が従局2から何らかの情報を得よ
うとすると,電子回路装置10から出力される指令信号
から発振回路と変調回路を含む送信信号作成機能を備え
た送信回路11で所定の電力を有する送信信号が作成さ
れる。この送信信号は送信用ループアンテナ(以下送信
アンテナと記す)12に供給される。送信アンテナ12
を流れる信号電流は磁界を形成し,所定の位置に接近し
た従局2の受信用ループアンテナ(以下受信アンテナと
記す)23に鎖交する磁束φ12が受信アンテナ23に誘
導電流を流す。受信アンテナ23を流れる誘導電流は受
信回路24で受信信号として検知され,この受信信号は
電子回路装置20に送られる。電子回路装置20におい
ては受信信号から所定の指令信号を検出する。また,通
信システムによっては受信波に含まれる電磁エネルギー
を直流に変換して従局2に備える各回路の電源として使
用される。電子回路装置20においては上記指令信号に
対応して所定の動作を行い主局1に送信すべき要求され
た情報信号を作成する。電子回路装置20から出力され
る情報信号から発振回路と変調回路を含む送信信号作成
機能を備えた送信回路21で所定の電力を有する送信信
号が作成される。この送信信号は送信用ループアンテナ
(以下送信アンテナと記す)22に供給される。送信ア
ンテナ22を流れる信号電流は磁界を形成し,所定の位
置に近接している主局1の受信用ループアンテナ(以下
受信アンテナと記す)13に鎖交する磁束φ21は受信ア
ンテナ13に誘導電流を流す。受信アンテナ13を流れ
る誘導電流は受信回路17で検知され,所定の電子信号
に変換して電子回路装置10に送られる。電子回路装置
10においては上記信号を所定の処理に使用する。ま
た,主局1の送信アンテナ12が形成する磁界の受信ア
ンテナ13に鎖交する磁束φ11は受信アンテナ13に誘
導電流を流す。
局と無人搬送車との間で行われる無線通信手段,カプセ
ル,または,ICカードやタグのような可搬型誘導無線
応答器のように移動可能な従局と対応する主局との間で
おこなわれる同時双方向通信を行う従来の誘導無線通信
システムの回路構成例を示す。図2において1はこの誘
導無線通信システムの固定局または主局を示していて
(以下主局と記す)10は主局1の各種信号処理回路お
よび制御回路類を総合する電子回路装置を示している。
また,2はこの通信システムの移動局または従局を示し
ていて(以下従局と記す)20は従局2の各種信号処理
回路および制御回路類を総合する電子回路装置を示して
いる。例えば,主局1が従局2から何らかの情報を得よ
うとすると,電子回路装置10から出力される指令信号
から発振回路と変調回路を含む送信信号作成機能を備え
た送信回路11で所定の電力を有する送信信号が作成さ
れる。この送信信号は送信用ループアンテナ(以下送信
アンテナと記す)12に供給される。送信アンテナ12
を流れる信号電流は磁界を形成し,所定の位置に接近し
た従局2の受信用ループアンテナ(以下受信アンテナと
記す)23に鎖交する磁束φ12が受信アンテナ23に誘
導電流を流す。受信アンテナ23を流れる誘導電流は受
信回路24で受信信号として検知され,この受信信号は
電子回路装置20に送られる。電子回路装置20におい
ては受信信号から所定の指令信号を検出する。また,通
信システムによっては受信波に含まれる電磁エネルギー
を直流に変換して従局2に備える各回路の電源として使
用される。電子回路装置20においては上記指令信号に
対応して所定の動作を行い主局1に送信すべき要求され
た情報信号を作成する。電子回路装置20から出力され
る情報信号から発振回路と変調回路を含む送信信号作成
機能を備えた送信回路21で所定の電力を有する送信信
号が作成される。この送信信号は送信用ループアンテナ
(以下送信アンテナと記す)22に供給される。送信ア
ンテナ22を流れる信号電流は磁界を形成し,所定の位
置に近接している主局1の受信用ループアンテナ(以下
受信アンテナと記す)13に鎖交する磁束φ21は受信ア
ンテナ13に誘導電流を流す。受信アンテナ13を流れ
る誘導電流は受信回路17で検知され,所定の電子信号
に変換して電子回路装置10に送られる。電子回路装置
10においては上記信号を所定の処理に使用する。ま
た,主局1の送信アンテナ12が形成する磁界の受信ア
ンテナ13に鎖交する磁束φ11は受信アンテナ13に誘
導電流を流す。
【0004】また,可搬型誘導無線応答器のように移動
可能で電源を搭載しない従局と対応する主局との間でお
こなわれる双方向通信に可能な誘導無線通信システムに
対応する手段として本発明の出願人が先に出願した特願
平3−356504号,特願平4−108435号に記
載のものがある。特願平3−356504号に記載の発
明は,図4に示すように第1の通信局1の送信アンテナ
12により形成される電磁エネルギーの受信感度を略最
小にしこの第1の通信局1に対向する第2の通信局2の
送信アンテナ22により形成される電磁エネルギーを受
信可能な位置に第1の通信局1の所定形状に形成した受
信アンテナ13を配設する。また,第1の通信局1の受
信アンテナ13をそれぞれ所定形状に形成した少なくと
も2個のループアンテナ,例えば,図5に示すように2
個のループアンテナ13A,13Bを組合わせ,第1の
通信局1の送信アンテナ12が形成する電磁エネルギー
の受信感度を略最小にし第2の通信局2の送信アンテナ
22が形成す電磁エネルギーを受信可能な位置に配設す
るようにした。
可能で電源を搭載しない従局と対応する主局との間でお
こなわれる双方向通信に可能な誘導無線通信システムに
対応する手段として本発明の出願人が先に出願した特願
平3−356504号,特願平4−108435号に記
載のものがある。特願平3−356504号に記載の発
明は,図4に示すように第1の通信局1の送信アンテナ
12により形成される電磁エネルギーの受信感度を略最
小にしこの第1の通信局1に対向する第2の通信局2の
送信アンテナ22により形成される電磁エネルギーを受
信可能な位置に第1の通信局1の所定形状に形成した受
信アンテナ13を配設する。また,第1の通信局1の受
信アンテナ13をそれぞれ所定形状に形成した少なくと
も2個のループアンテナ,例えば,図5に示すように2
個のループアンテナ13A,13Bを組合わせ,第1の
通信局1の送信アンテナ12が形成する電磁エネルギー
の受信感度を略最小にし第2の通信局2の送信アンテナ
22が形成す電磁エネルギーを受信可能な位置に配設す
るようにした。
【0005】特願平4−108435号に記載の発明
は,図6に示すように,第1の通信局1の送信用ループ
アンテナ12にサブコイル12Aを巻き付け,このサブ
コイル12Aを第1の通信局1の受信アンテナ13に接
続することにより,第2の通信局2の送信時に,第1の
通信局1の送信アンテナ12により形成される電磁エネ
ルギーによる第1の通信局1の受信アンテナ13への受
信干渉を除去するようにした。上述した図4,図5,図
6の各図において,12aは第1の通信局1の送信信号
の入力線,22aは第2の通信局2の送信信号の入力
線,13aは第1の通信局1の受信信号の出力線を示し
ている。
は,図6に示すように,第1の通信局1の送信用ループ
アンテナ12にサブコイル12Aを巻き付け,このサブ
コイル12Aを第1の通信局1の受信アンテナ13に接
続することにより,第2の通信局2の送信時に,第1の
通信局1の送信アンテナ12により形成される電磁エネ
ルギーによる第1の通信局1の受信アンテナ13への受
信干渉を除去するようにした。上述した図4,図5,図
6の各図において,12aは第1の通信局1の送信信号
の入力線,22aは第2の通信局2の送信信号の入力
線,13aは第1の通信局1の受信信号の出力線を示し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで,上述したよ
うな無人搬送システムの通信手段によると,光通信は湿
度等によって光学系に水分が付着して通信が困難になる
場合がある。無線通信は電波法によって使用電波や電波
強度に制限があり,倉庫内等では建築用鉄骨等が通信の
障害になり,また,簡易な通信システムには高価になる
という問題がある。回転体の計測に用いるスリップリン
グは接触不良等によってノイズを発生する恐れがある。
無線装置には電池が必要であって形態が大になるので装
着対象条件が限定され電池の寿命が計測条件を制限す
る。磁気カード類は強磁界で破損される場合があり,電
池を搭載するのは困難で電池寿命の問題もある。
うな無人搬送システムの通信手段によると,光通信は湿
度等によって光学系に水分が付着して通信が困難になる
場合がある。無線通信は電波法によって使用電波や電波
強度に制限があり,倉庫内等では建築用鉄骨等が通信の
障害になり,また,簡易な通信システムには高価になる
という問題がある。回転体の計測に用いるスリップリン
グは接触不良等によってノイズを発生する恐れがある。
無線装置には電池が必要であって形態が大になるので装
着対象条件が限定され電池の寿命が計測条件を制限す
る。磁気カード類は強磁界で破損される場合があり,電
池を搭載するのは困難で電池寿命の問題もある。
【0007】また,図2によって示した誘導無線通信シ
ステムによると,図2に示した構成において主局1の送
信アンテナ12と受信アンテナ13とは一般に従局2の
小さな構造寸法に対応して必然的に接近して配設され
る。従って,主局1の受信アンテナ13は主局1の送信
アンテナ12が形成する磁界による磁束φ11と従局2の
送信アンテナ22が形成する磁界による磁束φ21とを同
時に入力する。この場合主局1の受信アンテナ13が入
力する信号成分は,横軸に周波数,縦軸には各周波数に
対応する受信レベルを記した図3に示すように,主局1
の送信アンテナ12が形成する磁界による周波数f1 の
磁束φ11の方が従局2の送信アンテナ22が形成する磁
界による周波数f2 の磁束φ21よりもはるかに大きくな
る。また,受信回路14においてはその回路機能が送信
アンテナ21ガ形成する磁界による磁束φ11によって誘
起される電気信号によってマスクされ,送信アンテナ2
2が形成する磁界による磁束φ21により誘導される電流
から必要な通信情報を検出することが出来ない場合があ
る。
ステムによると,図2に示した構成において主局1の送
信アンテナ12と受信アンテナ13とは一般に従局2の
小さな構造寸法に対応して必然的に接近して配設され
る。従って,主局1の受信アンテナ13は主局1の送信
アンテナ12が形成する磁界による磁束φ11と従局2の
送信アンテナ22が形成する磁界による磁束φ21とを同
時に入力する。この場合主局1の受信アンテナ13が入
力する信号成分は,横軸に周波数,縦軸には各周波数に
対応する受信レベルを記した図3に示すように,主局1
の送信アンテナ12が形成する磁界による周波数f1 の
磁束φ11の方が従局2の送信アンテナ22が形成する磁
界による周波数f2 の磁束φ21よりもはるかに大きくな
る。また,受信回路14においてはその回路機能が送信
アンテナ21ガ形成する磁界による磁束φ11によって誘
起される電気信号によってマスクされ,送信アンテナ2
2が形成する磁界による磁束φ21により誘導される電流
から必要な通信情報を検出することが出来ない場合があ
る。
【0008】従来の技術で図2によって説明した誘導無
線通信システムにおいて,従局を備えた移動体等に電源
設備を搭載せずに主局から大なるエネルギーを送出し,
このエネルギーを用いて移動体側の電子回路上の処理お
よび送信を行う手段は,上記したその他の各種用途にも
使用できるが,前述したように主局から送出される大き
なエネルギーを主局の受信装置自身が入力して必要な従
局からの送信信号をマスクするため必要な送信信号を受
信出来なくするという問題があった。
線通信システムにおいて,従局を備えた移動体等に電源
設備を搭載せずに主局から大なるエネルギーを送出し,
このエネルギーを用いて移動体側の電子回路上の処理お
よび送信を行う手段は,上記したその他の各種用途にも
使用できるが,前述したように主局から送出される大き
なエネルギーを主局の受信装置自身が入力して必要な従
局からの送信信号をマスクするため必要な送信信号を受
信出来なくするという問題があった。
【0009】この対策として上述した受信アンテナの出
力回路にフィルタを接続する手段があるが,フィルタ
は,強い第1の通信局の送信エネルギーと微弱な第2の
通信局の送信エネルギーの比率,この通信システムの機
能構成から定まる第1の通信局の送信周波数と第2の通
信局の送信周波数との周波数差,各アンテナ相互距離か
らくる条件等のために十分なフィルタ特性が得られず,
第2の通信局の受信信号に含まれる妨害信号を必要な通
信信号から必要レベル差まで減衰し分離できないという
問題がある。本発明の出願人が先に出願した特願平3−
356504号に記載の発明は必要とする妨害信号の除
去特性は優れているが第1の通信局の送受信コイルが占
める面積が大きくなるので,ICカードやタグ,微小な
カプセル等を通信対象にする場合等には実用困難になる
場合がある。特願平4−108435号に出願の発明も
必要とする妨害信号の除去特性は優れているが,必要な
分離特性を得るにはサブコイルを大きくする必要な場合
があってアンテナ部の容積が大きくなり,構成や調整は
容易であるが通信システムの条件によっては実用困難な
場合があるという問題があった。
力回路にフィルタを接続する手段があるが,フィルタ
は,強い第1の通信局の送信エネルギーと微弱な第2の
通信局の送信エネルギーの比率,この通信システムの機
能構成から定まる第1の通信局の送信周波数と第2の通
信局の送信周波数との周波数差,各アンテナ相互距離か
らくる条件等のために十分なフィルタ特性が得られず,
第2の通信局の受信信号に含まれる妨害信号を必要な通
信信号から必要レベル差まで減衰し分離できないという
問題がある。本発明の出願人が先に出願した特願平3−
356504号に記載の発明は必要とする妨害信号の除
去特性は優れているが第1の通信局の送受信コイルが占
める面積が大きくなるので,ICカードやタグ,微小な
カプセル等を通信対象にする場合等には実用困難になる
場合がある。特願平4−108435号に出願の発明も
必要とする妨害信号の除去特性は優れているが,必要な
分離特性を得るにはサブコイルを大きくする必要な場合
があってアンテナ部の容積が大きくなり,構成や調整は
容易であるが通信システムの条件によっては実用困難な
場合があるという問題があった。
【0010】本発明は上記問題を対策して,ICカード
やカプセル,タグ等電源をもたない可搬型誘導無線応答
器等を含む双方向誘導無線通信システムにおいて,所定
局の送信電力が強い場合に,受信回路のフィルタを簡略
または不要にし,また,アンテナ面積を大きくしたりア
ンテナに特殊な部品を構成する等の必要なしにその送信
電力によりその局自身の受信機能がマスクされることに
よって機能できなくなる恐れ等がなく確実に微弱信号を
受信できる誘導無線通信システムを提供することを目的
(課題)としている。
やカプセル,タグ等電源をもたない可搬型誘導無線応答
器等を含む双方向誘導無線通信システムにおいて,所定
局の送信電力が強い場合に,受信回路のフィルタを簡略
または不要にし,また,アンテナ面積を大きくしたりア
ンテナに特殊な部品を構成する等の必要なしにその送信
電力によりその局自身の受信機能がマスクされることに
よって機能できなくなる恐れ等がなく確実に微弱信号を
受信できる誘導無線通信システムを提供することを目的
(課題)としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の誘導無線通信用アンテナ回路は,第1の通信
局の送信アンテナ回路と受信アンテナ回路との間に通信
用トランスを,第1の通信局の送信用アンテナにより形
成される電磁エネルギーによる第1の通信局の受信アン
テナの誘導出力を打消すように構成した。この場合,上
記通信用トランスは,第1の通信局の送信アンテナの入
力側にこの送信アンテナに対して通信用トランスの1次
側コイルを並列に接続し,一方,通信用トランスの2次
側コイルを第1の通信局の受信アンテナに直列に接続す
れば良い。
に本発明の誘導無線通信用アンテナ回路は,第1の通信
局の送信アンテナ回路と受信アンテナ回路との間に通信
用トランスを,第1の通信局の送信用アンテナにより形
成される電磁エネルギーによる第1の通信局の受信アン
テナの誘導出力を打消すように構成した。この場合,上
記通信用トランスは,第1の通信局の送信アンテナの入
力側にこの送信アンテナに対して通信用トランスの1次
側コイルを並列に接続し,一方,通信用トランスの2次
側コイルを第1の通信局の受信アンテナに直列に接続す
れば良い。
【0012】
【作用】本発明は,上述のように第1の通信局の送信用
アンテナ回路と第1の通信局の受信アンテナ回路との間
に通信用トランスを接続することによって,第2の通信
局の送信時に第1の通信局の送信アンテナにより形成さ
れる電磁エネルギーによる第1の通信局の受信アンテナ
への受信干渉が除去されまたは減衰する。従って,第1
の通信局から送出される電磁エネルギーが大きくても第
1の通信局の受信回路はその大きいエネルギーに影響さ
れることなく第2の通信局から送出される信号を確実に
受信できる。また,通信用トランスを,第1の通信局の
送信アンテナにこの通信用トランスの1次側コイルを並
列に接続し,2次側コイルを第1の通信局の受信アンテ
ナに直列に接続する場合は,簡単な構造構成の通信用ト
ランスによって上記作用が容易に実現できる。従って,
各アンテナの占める面積や容積は最低限に押さえること
ができるので,各アンテナの配設状態に関する設計製作
の自由度が高い。
アンテナ回路と第1の通信局の受信アンテナ回路との間
に通信用トランスを接続することによって,第2の通信
局の送信時に第1の通信局の送信アンテナにより形成さ
れる電磁エネルギーによる第1の通信局の受信アンテナ
への受信干渉が除去されまたは減衰する。従って,第1
の通信局から送出される電磁エネルギーが大きくても第
1の通信局の受信回路はその大きいエネルギーに影響さ
れることなく第2の通信局から送出される信号を確実に
受信できる。また,通信用トランスを,第1の通信局の
送信アンテナにこの通信用トランスの1次側コイルを並
列に接続し,2次側コイルを第1の通信局の受信アンテ
ナに直列に接続する場合は,簡単な構造構成の通信用ト
ランスによって上記作用が容易に実現できる。従って,
各アンテナの占める面積や容積は最低限に押さえること
ができるので,各アンテナの配設状態に関する設計製作
の自由度が高い。
【0013】
【実施例】次に,本発明に基づく実施例を図1を参照し
て詳細に説明する。図1においては,従来の技術で図2
に示した通信システムと同一の要素装置は同一の符号を
使用している。図1において,1はこの誘導無線通信シ
ステムの第1の通信局である固定局または主局を示して
いて(以下主局と記す),2はこの通信システムの第2
の通信局であって搬送台車に搭載された移動局またはカ
プセルやICカードに組込まれた電源を搭載しない従局
(以下従局と記す)を示している。主局1において10
はこの通信システムにおける各種信号処理回路および制
御回路類を総合する電子回路装置を示している。主局1
が従局2から何らかの情報を得ようとすると,電子回路
装置10から出力される指令信号から発振回路と変調回
路を含む送信信号作成機能を備えた送信回路11で所定
の電力を有する送信信号が作成される。この送信信号は
送信用のループアンテナ(以下送信アンテナと記す)1
2に供給される。送信アンテナ12を流れる信号電流は
磁界を形成し,所定の位置に接近した従局2の受信用の
ループアンテナ(以下受信アンテナと記す)23に鎖交
する磁束φ12が受信アンテナ23に誘導電流を流す。従
局2において20は従局2が受信した各種信号処理回路
および制御回路類を総合する電子回路装置を示してい
る。従局2の受信アンテナ23を流れる誘導電流は受信
回路24で受信信号として検知され,この受信信号は電
子回路装置20に送られる。電子回路装置20において
は受信信号から所定の指令信号を検出する。電子回路装
置20においては上記指令信号に対応して所定の動作を
行い主局1に送信すべき情報信号を作成する。電子回路
装置20から出力される情報信号から発振回路と変調回
路を含む送信信号作成機能を備えた送信回路21で所定
の電力を有する送信信号が作成される。この送信信号は
送信用のループアンテナ(以下送信アンテナと記す)2
2に供給される。送信アンテナ22を流れる信号電流は
磁界を形成し,所定の位置に近接している主局1の受信
用のループアンテナ(以下受信アンテナと記す)13に
鎖交する磁束φ21は受信アンテナ13に誘導電流を流
す。主局1の受信アンテナ13を流れる誘導電流はフイ
ルタ機能回路15を経由して受信回路16に入力して従
局2で作成送信された送信信号が検出され所定の電子信
号に変換されて電子回路装置10に送られる。電子回路
装置10においては図示しないこの通信システムの上位
機能が機能するように上記信号の所定処理を行う。ま
た,主局1においては送信アンテナ12が形成する磁界
の受信アンテナ13に鎖交する磁束φ11が受信アンテナ
13に誘導電流を流す。また,主局1の送信回路11か
ら送信アンテナ12に結合される回路に並列に通信用ト
ランス14の1次側コイル14aが接続され,通信用ト
ランス14の2次側コイル14bは主局1の受信アンテ
ナ13からフィルタ機能回路15に結合される回路に直
列に接続されている。通信用トランス14は所定の磁気
特性を備えたコア14cに詳細を後述するように所定巻
数の1次側コイル14aと2次側コイル14bが巻かれ
て構成されている。
て詳細に説明する。図1においては,従来の技術で図2
に示した通信システムと同一の要素装置は同一の符号を
使用している。図1において,1はこの誘導無線通信シ
ステムの第1の通信局である固定局または主局を示して
いて(以下主局と記す),2はこの通信システムの第2
の通信局であって搬送台車に搭載された移動局またはカ
プセルやICカードに組込まれた電源を搭載しない従局
(以下従局と記す)を示している。主局1において10
はこの通信システムにおける各種信号処理回路および制
御回路類を総合する電子回路装置を示している。主局1
が従局2から何らかの情報を得ようとすると,電子回路
装置10から出力される指令信号から発振回路と変調回
路を含む送信信号作成機能を備えた送信回路11で所定
の電力を有する送信信号が作成される。この送信信号は
送信用のループアンテナ(以下送信アンテナと記す)1
2に供給される。送信アンテナ12を流れる信号電流は
磁界を形成し,所定の位置に接近した従局2の受信用の
ループアンテナ(以下受信アンテナと記す)23に鎖交
する磁束φ12が受信アンテナ23に誘導電流を流す。従
局2において20は従局2が受信した各種信号処理回路
および制御回路類を総合する電子回路装置を示してい
る。従局2の受信アンテナ23を流れる誘導電流は受信
回路24で受信信号として検知され,この受信信号は電
子回路装置20に送られる。電子回路装置20において
は受信信号から所定の指令信号を検出する。電子回路装
置20においては上記指令信号に対応して所定の動作を
行い主局1に送信すべき情報信号を作成する。電子回路
装置20から出力される情報信号から発振回路と変調回
路を含む送信信号作成機能を備えた送信回路21で所定
の電力を有する送信信号が作成される。この送信信号は
送信用のループアンテナ(以下送信アンテナと記す)2
2に供給される。送信アンテナ22を流れる信号電流は
磁界を形成し,所定の位置に近接している主局1の受信
用のループアンテナ(以下受信アンテナと記す)13に
鎖交する磁束φ21は受信アンテナ13に誘導電流を流
す。主局1の受信アンテナ13を流れる誘導電流はフイ
ルタ機能回路15を経由して受信回路16に入力して従
局2で作成送信された送信信号が検出され所定の電子信
号に変換されて電子回路装置10に送られる。電子回路
装置10においては図示しないこの通信システムの上位
機能が機能するように上記信号の所定処理を行う。ま
た,主局1においては送信アンテナ12が形成する磁界
の受信アンテナ13に鎖交する磁束φ11が受信アンテナ
13に誘導電流を流す。また,主局1の送信回路11か
ら送信アンテナ12に結合される回路に並列に通信用ト
ランス14の1次側コイル14aが接続され,通信用ト
ランス14の2次側コイル14bは主局1の受信アンテ
ナ13からフィルタ機能回路15に結合される回路に直
列に接続されている。通信用トランス14は所定の磁気
特性を備えたコア14cに詳細を後述するように所定巻
数の1次側コイル14aと2次側コイル14bが巻かれ
て構成されている。
【0014】上述の回路構成において,主局1の電子回
路装置10から所定の送信信号が出力されると,この送
信信号は送信アンテナ12に供給され,送信アンテナ1
2を流れる信号電流が形成する磁界は従局2の受信アン
テナ23に磁束φ12を鎖交して受信アンテナ23に誘導
電流を流す。主局1の送信アンテナ12を流れる信号電
流が形成する磁界はまた磁束φ11を主局1の受信アンテ
ナ13に鎖交して受信信号として有効な磁束φ21を妨害
する妨害誘導電流を流して妨害電圧を誘起する。また,
主局1の送信アンテナ12を流れる信号電流に並列して
同一の信号で所定比の電流が通信用トランス14の1次
側コイル14aに流れる。通信用トランス14は1次側
コイル14aに流れる電流による信号T11を2次側コイ
ル14bに伝送する。2次側コイル14bに伝送された
信号T11は磁束φ21に鎖交して主局1の受信アンテナ1
3に生成した妨害誘導電流に加算される。通信用トラン
ス14の1次側コイル14aの巻数をNt,2次側コイ
ル14bの巻数をNi,通信用トランス14の1次側コ
イル14a両端の印加電圧,即ち,主局1の送信アンテ
ナ12の両端にかかる電圧をVt1 ,この電圧Vt1
と,この通信用トランス14の1次側コイル14aと2
次側コイル14bとの巻数比Ni/Ntによってこの通
信用トランス14の2次側コイル14bに出力する電圧
をVt2 とすると,電圧Vt2 は,下記式(1)で表さ
れる。 Vt2 =−(Ni/Nt)×Vt・・・・・・・(1) また,従局2の送信アンテナ22によって形成される磁
束φ21によって主局1の送信アンテナ13に誘起する誘
起電圧をVi,通信用トランス14の2次側電圧Vt2
と主局1の受信アンテナ13の出力電圧Viが加算され
るフィルタ機能回路15の入力電圧をVoとすると,電
圧Voは下記式(2)で表される。 Vo=Vt2 +Vi・・・・・・・・・(2) 式(2)においてVt2 =−Viになるように通信用ト
ランス14の1次側コイル14aと2次側コイル14b
との巻数比Ni/Ntが設定されていれば, Vo=0・・・・・・・・・・・(3) となって主局1の送信アンテナ12によって形成される
磁束φ11によって主局1の受信アンテナ13に誘起する
妨害信号成分は消去される。即ち,上述した通信用トラ
ンス14の構成と接続によって主局1即ち第1の通信局
の送信用アンテナ12により形成される電磁エネルギー
による第1の通信局の受信アンテナ13の誘導出力が打
消され,従局2の送信アンテナ22によって形成される
磁束φ21によって主局1の受信アンテナ13に誘起する
信号成分のみがフィルタ機能回路15に入力される。と
ころで,この通信システムの製作条件によっては主局1
における送信アンテナ12と受信アンテナ13との結合
係数は均一に製作できないために上述した主局1の送信
アンテナ13に誘起する誘起電圧Viは一様にはならな
い。従って,上述したVt2 =−Viの条件は満足され
ず,上記式(3)は満足されないで残留電圧が存在す
る。この残留電圧はフィルタ機能回路15に入力しフィ
ルタ機能回路15で除去されて受信回路16に入力す
る。従って,上述した残留電圧はフィルタ機能回路15
で所定値まで除去され,従局2で作成送信された送信信
号のみが受信回路16で検出されて電子回路装置10に
送られるので主局1の送信アンテナ12によって形成さ
れる磁束φ11による通信妨害は発生しない。上述したよ
うに主局1の送信アンテナ12によって形成される磁束
φ11による通信妨害信号の主要部は通信用トランス14
の挿入によって除去されるので,フィルタ機能回路15
は残留する妨害信号成分のみを除去すればよく高度のフ
ィルタ特性は必要としないで確実に通信信号のみを検出
できる。
路装置10から所定の送信信号が出力されると,この送
信信号は送信アンテナ12に供給され,送信アンテナ1
2を流れる信号電流が形成する磁界は従局2の受信アン
テナ23に磁束φ12を鎖交して受信アンテナ23に誘導
電流を流す。主局1の送信アンテナ12を流れる信号電
流が形成する磁界はまた磁束φ11を主局1の受信アンテ
ナ13に鎖交して受信信号として有効な磁束φ21を妨害
する妨害誘導電流を流して妨害電圧を誘起する。また,
主局1の送信アンテナ12を流れる信号電流に並列して
同一の信号で所定比の電流が通信用トランス14の1次
側コイル14aに流れる。通信用トランス14は1次側
コイル14aに流れる電流による信号T11を2次側コイ
ル14bに伝送する。2次側コイル14bに伝送された
信号T11は磁束φ21に鎖交して主局1の受信アンテナ1
3に生成した妨害誘導電流に加算される。通信用トラン
ス14の1次側コイル14aの巻数をNt,2次側コイ
ル14bの巻数をNi,通信用トランス14の1次側コ
イル14a両端の印加電圧,即ち,主局1の送信アンテ
ナ12の両端にかかる電圧をVt1 ,この電圧Vt1
と,この通信用トランス14の1次側コイル14aと2
次側コイル14bとの巻数比Ni/Ntによってこの通
信用トランス14の2次側コイル14bに出力する電圧
をVt2 とすると,電圧Vt2 は,下記式(1)で表さ
れる。 Vt2 =−(Ni/Nt)×Vt・・・・・・・(1) また,従局2の送信アンテナ22によって形成される磁
束φ21によって主局1の送信アンテナ13に誘起する誘
起電圧をVi,通信用トランス14の2次側電圧Vt2
と主局1の受信アンテナ13の出力電圧Viが加算され
るフィルタ機能回路15の入力電圧をVoとすると,電
圧Voは下記式(2)で表される。 Vo=Vt2 +Vi・・・・・・・・・(2) 式(2)においてVt2 =−Viになるように通信用ト
ランス14の1次側コイル14aと2次側コイル14b
との巻数比Ni/Ntが設定されていれば, Vo=0・・・・・・・・・・・(3) となって主局1の送信アンテナ12によって形成される
磁束φ11によって主局1の受信アンテナ13に誘起する
妨害信号成分は消去される。即ち,上述した通信用トラ
ンス14の構成と接続によって主局1即ち第1の通信局
の送信用アンテナ12により形成される電磁エネルギー
による第1の通信局の受信アンテナ13の誘導出力が打
消され,従局2の送信アンテナ22によって形成される
磁束φ21によって主局1の受信アンテナ13に誘起する
信号成分のみがフィルタ機能回路15に入力される。と
ころで,この通信システムの製作条件によっては主局1
における送信アンテナ12と受信アンテナ13との結合
係数は均一に製作できないために上述した主局1の送信
アンテナ13に誘起する誘起電圧Viは一様にはならな
い。従って,上述したVt2 =−Viの条件は満足され
ず,上記式(3)は満足されないで残留電圧が存在す
る。この残留電圧はフィルタ機能回路15に入力しフィ
ルタ機能回路15で除去されて受信回路16に入力す
る。従って,上述した残留電圧はフィルタ機能回路15
で所定値まで除去され,従局2で作成送信された送信信
号のみが受信回路16で検出されて電子回路装置10に
送られるので主局1の送信アンテナ12によって形成さ
れる磁束φ11による通信妨害は発生しない。上述したよ
うに主局1の送信アンテナ12によって形成される磁束
φ11による通信妨害信号の主要部は通信用トランス14
の挿入によって除去されるので,フィルタ機能回路15
は残留する妨害信号成分のみを除去すればよく高度のフ
ィルタ特性は必要としないで確実に通信信号のみを検出
できる。
【0015】上述の説明では,通信用トランス14の1
次側コイル14aと2次側コイル14bとの巻数比Ni
/Ntが所定値に設定されている場合について説明した
が,この1次側コイルと2次側コイルとの結合係数を可
変にして調整可能にすれば,上述したフィルタ機能回路
15を除去することも出来る。また,上述の説明では,
通信用トランス14の1次側コイル14aを送信アンテ
ナ12に並列に,二次側コイル14bを受信アンテナ1
3に直列に接続する場合について説明したが,各アンテ
ナの条件と通信用トランスの形式等に対応して,上記3
式を必要程度まで近似的に満足できれば,その他の接続
手段を取っても良い。上述したように通信用トランス1
4は各アンテナ回路から離して適切な位置に装着できる
ので,必要性能にあわせて任意の形状寸法にすることが
できる。上述した説明では,主局1から送信する指令信
号に基づいて従局2が信号を送信する例について説明し
たが,従局2を装備した装置が必要とする電源用として
等,常時主局1が電磁エネルギーを送出し,所定条件で
従局2が信号を送信するような場合にも当然適用でき
る。その他,この発明に基づく誘導無線通信用アンテナ
回路は実施例に示した以外のアンテナ構造や各種通信シ
ステムに適用できることは当然である。
次側コイル14aと2次側コイル14bとの巻数比Ni
/Ntが所定値に設定されている場合について説明した
が,この1次側コイルと2次側コイルとの結合係数を可
変にして調整可能にすれば,上述したフィルタ機能回路
15を除去することも出来る。また,上述の説明では,
通信用トランス14の1次側コイル14aを送信アンテ
ナ12に並列に,二次側コイル14bを受信アンテナ1
3に直列に接続する場合について説明したが,各アンテ
ナの条件と通信用トランスの形式等に対応して,上記3
式を必要程度まで近似的に満足できれば,その他の接続
手段を取っても良い。上述したように通信用トランス1
4は各アンテナ回路から離して適切な位置に装着できる
ので,必要性能にあわせて任意の形状寸法にすることが
できる。上述した説明では,主局1から送信する指令信
号に基づいて従局2が信号を送信する例について説明し
たが,従局2を装備した装置が必要とする電源用として
等,常時主局1が電磁エネルギーを送出し,所定条件で
従局2が信号を送信するような場合にも当然適用でき
る。その他,この発明に基づく誘導無線通信用アンテナ
回路は実施例に示した以外のアンテナ構造や各種通信シ
ステムに適用できることは当然である。
【0016】
【発明の効果】本発明は上述したように構成したので以
下に記すような優れた効果が得られた。 第1の通信局から送出される電磁エネルギーが大きく
ても,従来のアンテナ構造のまま第1の通信局の受信回
路はその大きいエネルギーに影響されることなく対向す
る第2の通信局から送出される信号を確実に受信でき
る。 第1の通信局から送出される電磁エネルギーが大きく
ても,第1の通信局の受信回路はその大きいエネルギー
に影響されることなく対向する第2の通信局から送出さ
れる信号を確実に受信できるので,同時通話を行う双方
向誘導無線通信システムを効果的に形成できる。 第1の通信局から送出される電磁エネルギーが大きく
ても,第1の通信局の受信回路はその大きいエネルギー
に影響されることなく対向する第2の通信局から送出さ
れる信号を確実に受信できるので,第2の通信局及び第
2の通信局に結合する電子回路の電源に第1の通信局の
送信エネルギーを利用できる。 第1の通信局から送出される電磁エネルギーが大きく
ても,第1の通信局の受信回路はその大きいエネルギー
に影響されることなく対向する第2の通信局から送出さ
れる信号を確実に受信できるので,第2の通信局及び第
2の通信局に結合する電子回路等の電源に第1の通信局
の送信エネルギーを利用するために常時第1の通信局か
ら電磁エネルギーを送出する通信システムにおいても,
第1の通信局は確実に第2の通信局からの送信信号を受
信できる。 通常の誘導無線回路に通信用トランスを接続するだけ
で良いので,各アンテナの形状と構成はこの通信システ
ムの必要最適条件を採用でき,各アンテナ及びその配設
状態に関する設計製作の自由度が高い。 本発明に基づく通信用トランスは各アンテナから離れ
た適切な位置に配設できるので,通信用トランスの形式
形状と配設状態に関する設計製作の自由度が高い。 第1の通信局の受信回路に設ける自局の送信周波数除
去用フィルターを簡略化または削除できる。 本発明によると第2の通信局の電子回路の電源に第1
の通信局の送信エネルギーを利用できかつ同時通話を行
うことを可能にするので,従来電源装着ができない等の
ために検出が困難であった分野の計測や監視弁別或いは
ICカードの用途拡大等広範囲に通信機能を活用できる
ようになった。
下に記すような優れた効果が得られた。 第1の通信局から送出される電磁エネルギーが大きく
ても,従来のアンテナ構造のまま第1の通信局の受信回
路はその大きいエネルギーに影響されることなく対向す
る第2の通信局から送出される信号を確実に受信でき
る。 第1の通信局から送出される電磁エネルギーが大きく
ても,第1の通信局の受信回路はその大きいエネルギー
に影響されることなく対向する第2の通信局から送出さ
れる信号を確実に受信できるので,同時通話を行う双方
向誘導無線通信システムを効果的に形成できる。 第1の通信局から送出される電磁エネルギーが大きく
ても,第1の通信局の受信回路はその大きいエネルギー
に影響されることなく対向する第2の通信局から送出さ
れる信号を確実に受信できるので,第2の通信局及び第
2の通信局に結合する電子回路の電源に第1の通信局の
送信エネルギーを利用できる。 第1の通信局から送出される電磁エネルギーが大きく
ても,第1の通信局の受信回路はその大きいエネルギー
に影響されることなく対向する第2の通信局から送出さ
れる信号を確実に受信できるので,第2の通信局及び第
2の通信局に結合する電子回路等の電源に第1の通信局
の送信エネルギーを利用するために常時第1の通信局か
ら電磁エネルギーを送出する通信システムにおいても,
第1の通信局は確実に第2の通信局からの送信信号を受
信できる。 通常の誘導無線回路に通信用トランスを接続するだけ
で良いので,各アンテナの形状と構成はこの通信システ
ムの必要最適条件を採用でき,各アンテナ及びその配設
状態に関する設計製作の自由度が高い。 本発明に基づく通信用トランスは各アンテナから離れ
た適切な位置に配設できるので,通信用トランスの形式
形状と配設状態に関する設計製作の自由度が高い。 第1の通信局の受信回路に設ける自局の送信周波数除
去用フィルターを簡略化または削除できる。 本発明によると第2の通信局の電子回路の電源に第1
の通信局の送信エネルギーを利用できかつ同時通話を行
うことを可能にするので,従来電源装着ができない等の
ために検出が困難であった分野の計測や監視弁別或いは
ICカードの用途拡大等広範囲に通信機能を活用できる
ようになった。
【図1】本発明に基づく誘導無線通信用アンテナ回路の
構成を説明する実施例の構成概要ブロック図である。
構成を説明する実施例の構成概要ブロック図である。
【図2】従来の誘導無線通信用アンテナ回路の構成を説
明する構成概要ブロック図である。
明する構成概要ブロック図である。
【図3】従来の誘導無線通信システムにおける問題点を
説明する受信アンテナの受信特性を示す特性曲線例図で
ある。
説明する受信アンテナの受信特性を示す特性曲線例図で
ある。
【図4】本出願人による先願の誘導無線通信用アンテナ
の構成例を説明する構成概要図である。
の構成例を説明する構成概要図である。
【図5】本出願人による先願の図4とは別の誘導無線通
信用アンテナの構成例を説明する構成概要図である。
信用アンテナの構成例を説明する構成概要図である。
【図6】本出願人による先願の図4,図5とは別の誘導
無線通信用アンテナの構成例を説明する構成概要図であ
る。
無線通信用アンテナの構成例を説明する構成概要図であ
る。
1:主局(第1の通信局) 2:従局(第2の通信局) 12:主局(第1の通信局)の送信アンテナ 13:主局(第1の通信局)の受信アンテナ 14:通信用トランス 15:フィルタ機能回路(フィルタ) 22:従局(第2の通信局)の送信アンテナ 23:従局(第2の通信局)の受信アンテナ
Claims (2)
- 【請求項1】 二局間で行われる誘導無線通信システム
において,第1の通信局の送信アンテナ回路と受信アン
テナ回路との間に通信用トランスを,上記第1の通信局
の送信アンテナにより形成される電磁エネルギーによる
上記第1の通信局の受信アンテナの誘導出力を打消すよ
うに構成し接続したことを特徴とする誘導無線通信用ア
ンテナ回路。 - 【請求項2】 上記通信用トランスは,第1の通信局の
送信アンテナの入力側に,この送信アンテナに対して通
信用トランスの1次側コイルを並列に接続し,一方,通
信用トランスの2次側コイルを当該第1の通信局の受信
アンテナに直列に接続するようにした請求項1記載の誘
導無線通信用アンテナ回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4207010A JPH0637677A (ja) | 1992-07-13 | 1992-07-13 | 誘導無線通信用アンテナ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4207010A JPH0637677A (ja) | 1992-07-13 | 1992-07-13 | 誘導無線通信用アンテナ回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0637677A true JPH0637677A (ja) | 1994-02-10 |
Family
ID=16532703
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4207010A Pending JPH0637677A (ja) | 1992-07-13 | 1992-07-13 | 誘導無線通信用アンテナ回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0637677A (ja) |
-
1992
- 1992-07-13 JP JP4207010A patent/JPH0637677A/ja active Pending
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