JPH0637966Y2 - パルプ成形包装材 - Google Patents

パルプ成形包装材

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JPH0637966Y2
JPH0637966Y2 JP1987172509U JP17250987U JPH0637966Y2 JP H0637966 Y2 JPH0637966 Y2 JP H0637966Y2 JP 1987172509 U JP1987172509 U JP 1987172509U JP 17250987 U JP17250987 U JP 17250987U JP H0637966 Y2 JPH0637966 Y2 JP H0637966Y2
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敏明 村山
宏 山本
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東陶機器株式会社
大石産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、家庭用エアコン,同エアコン用冷却装置,温
風暖房器,石油ストーブなどの空調関係製品、テレビ,
ステレオ,冷蔵庫,洗濯機,乾燥機(ランドリー),電
子レンジなどの電気製品、各種モーター,ポンプなどの
産業用機器製品、便器、洗浄水タンク、洗面器などの衛
生陶器製品を含む耐久消費材の中、特に多用な凹凸面を
持った異形製品の包装(梱包)に適したパルプ成形包装
材に関する。
〔従来の技術〕
空調関係製品,電気製品,産業用機器製品,衛生陶器製
品は、工場出荷の段階で包装し、物流過程での表面疵や
損傷を防ぐようにしている。そして、例えば水洗便器な
どは形状が複雑であり嵩張るので、一般に複数枚の段ボ
ール片等を用いて製品のほぼ全体を覆う包装が行われて
いる。
第3図は、従来の方法による被包装製品Aの包装状況を
示すものであるが、この包装形態では、被包装製品Aの
上下面に複数の段ボール50を当てて、その周囲をバンド
51によって結束している。また、物流過程での衝突を緩
和するために、段ボール50と被包装製品Aとの間には、
特に角部分等を主として段ボール材の緩衝片52を補充す
ることが一般に行われる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、複数枚の段ボール50を被包装製品Aに対して
セットするので、結束工程前の段取りや段ボール50の位
置設定に時間がかかる。また、複数枚の段ボール50を被
包装製品Aの周りに結束固定するには、バンド51を掛け
回す本数も増える。したがって、製品1個当たりの包装
時間を短縮するのに限界があり、また複数枚の段ボール
50のセットは作業者の手作業に頼るので、作業時間と処
理量との把握が適確にできず、管理面でも支障をきたし
ていた。
更に、製品使用の拡大によって、用意する段ボール50の
形状及び枚数も複雑に変化し、これが原因となって完全
自動包装を実現できないというのが実情でもあった。ま
た、段ボール50の形状及び枚数の複雑多岐化により、作
業現場での取り扱いの面でも効率化が損なわれ、生産性
の向上の障害になっていた。
また、包装後には、包装品を上下に積んだり左右に並べ
て保管したり運搬したりするので、隣合う包装品どうし
が干渉し合う。このため、衛生陶器等の重量物であれ
ば、荷重がかかる製品の上,下面や側面部の上,下部に
欠損を生じることがある。これを防ぐには、たとえば欠
損を生じやすい製品の角部を覆う補助の緩衝材を当てが
うことが有効であるが、この作業を含めると包装工程の
効率がかなり低下するし、自動包装ラインへの適用も不
可能である。そして、段ボールによる包装では、その素
材自体がもつ緩衝性も低いので、製品の保護にも不十分
さが残り、製品表面の欠損の発生を招くことが多い。
本考案において解決すべき課題は、緩衝性を高くして保
管や運搬時に製品表面に欠損を生じることを防止し、ま
た包装工程を効率化し、自動包装ラインへの適用が可能
なパルプモールド成形の包装材を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、被包装製品の外郭の一つの面に被さる主カバ
ー部と、該主カバー部の縁部から曲げた側板とによって
桶状にパルプモールドにより一体成形される包装材であ
って、前記主カバー部は、結束用のバンドを掛けるバン
ド掛け溝と、ほぼ全体の領域に分散してその底部を前記
被包装製品の表面に当接する緩衝凸面とした補強溝とに
よる凹凸断面形状を持ち、前記バンド掛け溝の両端部と
前記側板との間の曲げ部分に、前記被包装製品の表面に
当接する緩衝用の階段状段差を一体に形成し、該階段状
段差は、前記側板の表面から内側に向けて陥没させた断
面形状を持つと共に、陥没方向の内壁を前記被包装製品
の表面への衝き当て面とし、前記階段状段差の陥没嵩に
よって前記側板の内壁と前記被包装製品の表面との間に
隙間を持たせたことを特徴とする。
〔実施例〕
第1図は本考案のパルプ成形包装材を斜め上から見た斜
視図、第2図は第1図のI−I線矢視図であって一点鎖
線で示す被包装製品に被せたときの縦断面図である。
パルプ成形包装材1は容器状の形状を持ち、この実施例
では被包装製品11の上部を被覆するため上部の外郭面に
フィットするように成形されたものである。
パルプ成形包装材1はパルプを主原料としたパルプモー
ド成形品であり、製紙工場においてモールダーで処理し
た後に成形ホットプレスにより加熱成形して得られるも
のである。そして、被包装製品11の上面部に当接する主
カバー部2とその外周に半開状に一体として側板3とに
よって容器状に形成されている。
パルプ成形包装材1は、被包装製品11の外郭形状に合わ
せたものとして準備しておくことによって、被包装製品
11に被せるようにしてワンタッチで装着することができ
る。
側板3は主カバー部2との鏡目からその先端部に向かう
に連れて次第に外側へ少し広がるスカート状として形成
する。このような形状によってバンドを掛けて締め上げ
ると、側板3は弾性反力を生じるようになり、バンドの
緩みを防ぐのに役立てることができる。また、第2図の
姿勢として複数のパルプ成形包装材1を積み重ねるよう
にすれば、スカート状の側板3の形状によって、整然と
して保管ができる。そして、このように整然と積層した
ものを上から一枚ずつ引き上げることも簡単になり、被
包装製品11に被せるときの位置決めの自由度も大きくな
るので、機械的なハンドリングが実行でき、自動包装ラ
インへの対応が図られる。
主カバー部2には、バンド10を掛けるバンド掛け溝4,5
a,5bを交差させて設ける。これらのバンド掛け溝4,5a,5
bは主カバー部2を横切って全長に形成され、それぞれ
の凹ませた底面部を被包装製品11の表面に衝き当たる緩
衝凸面6としている。
また、主カバー部2の周縁部には、補強用溝12を全体に
分散させて設ける。これらの補強用溝12は、バンド掛け
溝4,5a,5bと同じ深さとすることが好ましく、その底面
部をこれらのバンド掛け溝4,5a,5bの場合と同様に緩衝
凸面6として利用できるようにする。こうすれば、バン
ド掛け溝4,5a,5b及び補強用溝12のそれぞれ緩衝凸面6
の全てを被包装製品11の表面に衝き当たるようになり、
主カバー部2の全体によって被包装製品11に対する外力
を緩衝させることができる。
このように、主カバー部2にバンド掛け溝4,5a,5b及び
多数の補強用溝12をもうけたことによって、主カバー部
2の全体にリブ構造を持たせることができる。このた
め、パルプモールドの素材の柔軟性を利用して被包装製
品11への装着が容易になる点を利用することと、主カバ
ー部2の補強構造によってその全体が無用に変形するこ
となく保形性を維持することにより、被包装製品11への
セットの容易化及び包装後の荷姿の崩れの防止が可能と
なる。
更に、バンド掛け溝4,5a,5bの両端部とこれに連なる側
板3にかけて、バンド10を掛けたときの負荷を分散して
主カバー部2及び側板3の無用な変形を防止するため
と、側方からの衝撃に対してより一層効果的に側板3部
分によって被包装製品を保護するための階段状段差9を
設ける。
この階段状段差9は、第2図に示すように、バンド掛け
溝4の終端に相当する第1角部8aと、これから鈎状に屈
曲して外側に突き出て更に下に向けて曲げる第2角部8b
とによって形成したものである。第1角部8aから下に曲
がる部分は、側板3の内壁よりも少し内側に位置し、被
包装製品11は第2図のように第1角部8a部分に上端の角
が衝き当たるように包装される。すなわち、この実施例
では、合計6個所に設けた階段状段差9部分が被包装製
品11の上端部の側面外郭に嵌合するようになり、第1角
部8aよりも外側にある第2角部8bを含む面となる側板3
と被包装製品11の表面とは少し離れる。
ここで、第2図は、バンド10をバンド掛け溝4に落とし
込み被包装製品11の下端部を巡るようにして掛けた状態
である。そして、バンド10を強く締め上げると、このバ
ンド10は第2角部8bを強く押すと同時にこの第2角部8b
に連なる面となっている側板3を被包装製品11側に曲げ
変形させる。
これにより、側板3の下端部が被包装製品11の表面に突
き当たるか又は少し離れたまの包装形態となり、階段状
段差9を設けたことによる側板3と被包装製品11との間
の隙間は残ったままとなる。このため、包装終了後に
は、被包装製品11の周囲は側板3が隙間を持って取り囲
まれ、側方からの外力が作用したときでも側板3のみが
変形するだけか、またはこの変形の後に側板3が被包装
製品11の表面に当たるようになる。したがって、素材の
もつ弾性だけでなく、側板3自身の弾性変形を緩衝用と
して利用でき、主カバー部2の緩衝凸面6による上面部
の保護に加えて側面も良好に保護される。
また、バンド10を締め上げるときには、このバンド10は
第1,第2角部8a,8bを強く拘束する。このため、バンド1
0の締付け力はこれらの第1,第2角部8a,8bに分散される
ことになり、被包装製品11の角部に当たって最も損傷し
やすい第1角部8aへの負荷も低減できる。したがって、
バンド10の締付け力を増しても、パイプ成形包装材1を
傷めることはなく、また重量の大きな製品にも十分に対
応できる。
実際に被包装製品11を包装する場合、図示してはいない
が被包装製品11の底面部にも同様なパルプ成形包装材を
履かせ、これを共通のバンド10で締め上げる作業とす
る。そして、第1図及び第2図で示したパルプ成形包装
材1であれば、自動包装ラインで機械的にハンドリング
することができる。このことを第2図に示した被包装製
品11の上面にパルプ成形包装材1を被せて包装する場合
を例として以下に説明する。
まず、被包装製品11の上面にパルプ成形包装材1を被せ
る。この作業は、被包装製品11が、たとえば陶器製であ
る時には、ラインへの搬入及び搬出を手作業で行うこと
が好ましく、作業者による取り扱いとする。また、第2
図の姿勢としてパルプ成形包装材1を積み重ねると、階
段状段差9が内側に陥没しているので、下段のパルプ成
形包装材1の上端部の縁がこの陥没部分に突き当たる。
このため、上下のパルプ成形包装材1の側板3どうしが
接触することがなく、上側のパルプ成形包装材1を引き
上げるときは、摩擦を生じることなく簡単に取り出すこ
とができる。このため、手作業でも容易に取り扱え、機
械的なハンドリングも可能となる。
この作業では、パルプ成形包装材1は偏平な容器状なの
で、これを被包装製品11の上面に被せる作業はきわめて
簡単である。このため、従来のように複数枚の段ボール
及び緩衝材を被包装製品11の周りにセットする場合に比
べ、パルプ成形包装材1のみを取り扱うだけでよいの
で、作業負担が格段に小さくなる。また、パルプ成形包
装材1は予め被包装製品11の外郭形状にマッチするよう
に成形されているので、被包装製品11に対する位置決め
も簡単であり、段ボールを周囲に当てる従来の作業に要
求される熟練も不要となる。
パルプ成形包装材1が所定の位置にセットされた被包装
製品11は、ラインをベルト又はローラコンベア等によっ
て搬送され、まず上下方向にバンド10を結束する第1の
結束ステーションに搬送される。この結束ステーション
では、従来と同様にバンド10を巻回した後にカットする
と同時に熱溶着によって接合する作業が行われる。そし
て、上下方向の結束が済むと、水平方向のバンド(図示
せず)を結束する第2の結束ステーションに送り込ま
れ、既に巻回している3本の上下方向のバンド10を緊縛
して結束する。
このような包装過程において、被包装製品11にパルプ成
形包装材1を被せるときには、そのスカート状の側板3
の内壁がガイドとなり、被包装製品11の上端の角部に第
1角部8aを速やかに嵌め合わせることができる。このた
め、手作業以外にも機械的なハンドリングによってパル
プ成形包装材1を被包装製品11にセットでき、自動包装
の最初の条件をクリヤできる。また、バンド10による結
束時には、側板3が弾性変形しながら、第1,第2角部8
a,8bに締付け力が主に集中するだけであり、この負荷の
集中も二つに分散されるので、包装過程中に破れ等を生
じることもない。したがって、作業者がいちいち破れ等
の発生の確認をすることは不要となり、自動結束機のバ
ンド締め上げ力を適正に設定しておけば、連続した結束
作業が可能となる。
更に、包装後には、バンド掛け溝4,5a,5b及び補強用溝1
2によってできる緩衝凸面6の緩衝作用によって被包装
製品11の保護ができるほか、側板3と被包装製品11との
間の隙間による側板3の弾性変形可能な包装形態が、被
包装製品11の側面も良好に保護できるものとなる。
〔考案の効果〕
本考案では、パルプモールド成形の包装材であることか
らその柔軟性を活用して被包装製品への装着が容易にで
きるので、自動包装による処理が可能となり、更にこの
ような柔軟性を持つ素材であっても、主カバー部のバン
ド掛け溝と補強用溝とを利用した補強構造により高い保
形性を得ることができ、良好な荷姿として出荷できる。
本考案では、主カバー部に設けたバンド掛け溝と補強用
溝により主カバー部の強度を確保し、包装材の変形を防
止すると共に、補強用溝の嵩とパルプモールド素材の柔
軟性を活用して被包装製品の上下部の保管,運搬時の十
分な緩衝効果が得られる。そして、主カバー部と側部の
一体化と保形性の確保により、被包装製品への装着が極
めて容易となり、且つ階段状段差を設けることにより、
被包装製品に対して桶状の包装材を速やかにフィットさ
せるようにして覆うことができ、自動包装による処理も
可能となる。
また、階段状段差の段差部によって、パルプモールドの
素材の弾性を有効利用することと相まって、周囲の製品
等との接触よる衝撃を吸収でき、運搬時等の製品の欠損
を防止できる。
さらに、階段状段差により、結束用のバンド締付け力が
分散されるので、比較的破れやすいパルプを素材として
いても、物流過程での包装材の破れや損傷等も防止され
る。したがって、適正な荷姿を維持することができ、周
囲の製品等との緩衝を抑えることができると共に、包装
材の流れや損傷など起因する被包装製品の傷や欠損を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のパルプ成形包装材を示す斜視図、第2
図は第1図のI−I線矢視による縦断面図、第3図は従
来の被包装製品の包装例を示す斜視図である。 1:パルプ成形包装材 2:主カバー部、3:側板 4,5a,5b:バンド掛け溝 6:緩衝凸面、8a:第1角部 8b:第2角部、9:階段状段差 10:バンド、11:被包装製品 12:補強用溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山本 宏 福岡県北九州市八幡西区清納2丁目4番21 号 (56)参考文献 実開 昭61−19548(JP,U) 実開 昭57−49417(JP,U) 特公 昭50−33479(JP,B2) 実公 昭45−18138(JP,Y1) 実公 昭53−24860(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被包装製品の外郭の一つの面に被さる主カ
    バー部と、該主カバー部の縁部から曲げた側板とによっ
    て桶状にパルプモールドにより一体成形される包装材で
    あって、 前記主カバー部は、結束用のバンドを掛けるバンド掛け
    溝と、ほぼ全体の領域に分散してその底部を前記被包装
    製品の表面に当接する緩衝凸面とした補強溝とによる凹
    凸断面形状を持ち、 前記バンド掛け溝の両端部と前記側板との間の曲げ部分
    に、前記被包装製品の表面に当接する緩衝用の階段状段
    差を一体に形成し、 該階段状段差は、前記側板の表面から内側に向けて陥没
    させた断面形状を持つと共に、陥没方向の内壁を前記被
    包装製品の表面への衝き当て面とし、 前記階段状段差の陥没嵩によって前記側板の内壁と前記
    被包装製品の表面との間に隙間を持たせた ことを特徴とするパルプ成形包装材。
JP1987172509U 1987-11-11 1987-11-11 パルプ成形包装材 Expired - Lifetime JPH0637966Y2 (ja)

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JPH0176455U JPH0176455U (ja) 1989-05-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5330144B2 (ja) * 1973-07-30 1978-08-25
JPS5324860U (ja) * 1976-08-11 1978-03-02

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