JPH0638675Y2 - 保水性が低い防藻シート - Google Patents

保水性が低い防藻シート

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JPH0638675Y2
JPH0638675Y2 JP3339692U JP3339692U JPH0638675Y2 JP H0638675 Y2 JPH0638675 Y2 JP H0638675Y2 JP 3339692 U JP3339692 U JP 3339692U JP 3339692 U JP3339692 U JP 3339692U JP H0638675 Y2 JPH0638675 Y2 JP H0638675Y2
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JP
Japan
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algae
sheet
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synthetic resin
copper
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JP3339692U
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JPH0585626U (ja
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清文 田代
嘉 福重
章生 津田
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Fujico Co Ltd
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Fujico Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、多数の人が歩行する護
岸や棧橋又は船側昇降梯の踏み板などの湿潤な個所に取
付け、滑り止めによって歩行者の安全を守る防藻シート
に関する。
【0002】
【従来の技術】海岸,川岸,湖岸におけるコンクリート
護岸又は接岸した船を繋ぎ止める棧橋は、常に海水や川
水に晒されて湿潤であるため、その表面に藻類が発生し
て付着することが多い。護岸や棧橋以外でも、海水や川
水に浸漬されている物体には、その表面に藻類が多量に
付着し、日当りの悪い場所では雨水に晒されているだけ
で苔類が発生することがある。
【0003】 藻類が付着した護岸や棧橋上を人が歩行
すると、表面の藻類によって足が滑りやすくて非常に危
険である。従来では、コンクリートの護岸や棧橋の表面
に特殊塗料を塗装することによって、藻類が発生するこ
とを防止しているにすぎない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】コンクリートの護岸や
棧橋の表面に特殊塗料を塗装すると、藻類の発生を一時
的に防止できても、その塗料自体の表面が平滑であるた
め、歩行者の足が滑りやすいという危険性はあまり変ら
ない。また、この特殊塗料は、人の歩行による衝撃で剥
げやすいため、実際にコンクリートの護岸や棧橋の表面
に塗装されることは殆ど無い。
【0005】 本考案者は、海水や川水に晒される護岸
や棧橋などの表面が藻類によって滑りやすいという問題
について種々研究を重ねた結果、特定組成のシートで覆
うことにより、湿潤な個所において藻類の発生を未然に
防止できることに成功した。したがって、本考案は、多
数の人が歩行する護岸や棧橋などにおいて滑り止め効果
がある防藻シートを提供することを目的としている。ま
た、本考案の他の目的は、保水性が比較的低いことで湿
潤な個所に取付けた際にも乾燥しやすい防藻シートを提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係る防藻シート1は、合成樹脂ガットから
なる粗い不織布2と、銅成分を含むメッシュ3とを一体
化している(図1参照)。粗い不織布2となるガット
は、ポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂を溶
融紡糸又は押出成形して製造する。
【0007】 銅成分を含むメッシュ3は、銅細線から
なる金網、又は合成樹脂フィラメントに蒸着で銅めっき
加工したプラスチックメッシュなどである。メッシュ3
の代りに、銅成分を含む不織布を用いてもよく、該不織
布を構成する繊維として、合成繊維を蒸着で銅めっき加
工したり、合成繊維に銅イオンを分散させて銅化合物化
したり、合成繊維に銅繊維を混入させたり、ポリマーに
銅粉末を練り込んだ繊維を用いればよい。
【0008】 本考案の防藻シートは、図3に示すよう
に、粗い不織布4(図3)だけで構成することもでき
る。この不織布4は、前記と同様の合成樹脂に銅の微粉
末を練り込み、該合成樹脂を溶融紡糸又は押出成形して
得たガットからなる。この防藻シートには、補強のため
に不織布4の下側に織布などの基布(図示しない)を介
在させてもよい。
【0009】 本考案の防藻シートは、図2に示すよう
に、合成樹脂ガットからなる粗い不織布2と、銅成分を
含むメッシュ3や不織布と、下側に配置するクッション
素材5とを一体化してもよい。クッション素材5は、合
成樹脂ガットからなる前記と同様の不織布、又はポリエ
ステル,ポリプロピレン,アクリル繊維などの通常の合
成繊維からなるフェルトであればよく、これらの不織布
やフェルトに銅成分を含んでいてもよい。
【0010】 本考案の防藻シートは、その裏面に耐水
性接着剤6(図3参照)を塗布しておくと、藻類が発生
しやすい湿潤な個所に直接貼着することができる。本考
案の防藻シートは、図4に示すように、藻類が発生しや
すい湿潤な個所に存在する物体の周囲に取付け、その物
体の周囲に藻類が付着するのを防ぐことができ、該シー
トが着脱可能であれば交換や乾燥も容易である。
【0011】
【作用】銅による藻類発生の抑制作用を試験するため
に、銅成分を含む繊維として、径30μmの銅繊維(商
品名:カプロン)のシート片A、径13.5μmの銅め
っき繊維(商品名:メタックス)のシート片B、径22
μmの銅イオン分散繊維(商品名:サンダロン)のシー
ト片Cを製造する。シート片Aは試料重さ0.046g
で銅繊維重量0.03%、シート片Bは0.123gで
0.018%、シート片Cは0.102gで0.015%
である。
【0012】 次に、藻類が含まれる原水(伊丹市昆陽
池の水)をビーカー4個に取り、各ビーカーにシート片
A,B,Cをそれぞれ入れ、原水だけのビーカーととも
に室外に放置する。各ビーカーの水量はすべて200c
3であり、自然蒸発によって100cm3程になれば蒸
留水を加えて200cm3に戻す。
【0013】 経時観察において、原水だけのビーカー
では約1週間で藻類の発生が認められ、シート片A,
B,Cを入れたビーカーでは1ヵ月経過した頃にようや
く少量の藻類の発生が認められるにすぎない。その後、
天候不順のために変化が少なかったが、70日目位から
天候の良化とともに藻類の発生が急速に進んでいく。
【0014】 実験期間は90日であり、所定期間経過
後の外観観察では、藻類の発生は原水だけのビーカーが
最も多く、以下、シート片B,C,Aを入れたビーカー
の順で少なくなる。最後に水を蒸発させ、発生した藻類
の乾燥重量を測定すると下記の通りである。 シート片Aを入れたビーカー:0.027g シート片Bを入れたビーカー:0.037g シート片Cを入れたビーカー:0.028g 原水だけのビーカー: 0.060g
【0015】 試験結果から、銅が藻類発生の抑制作用
を有することは明らかである。通常のシート使用態様で
は、一般に本試験よりも低い水温で流水の状態にあるか
ら、藻類の発生は試験結果よりも相当少なくなる。
【0016】
【実施例】本考案を実施例に基づいて説明すると、図1
に本考案に係る防藻シート1を示す。防藻シート1は、
直径0.5mmの銅細線からなる金網メッシュ3からな
り、その上にポリプロピレンの緑色ペレットの溶融紡糸
(ノズル径1mm、温度260℃)によるガットから製
造した粗い不織布2を載置して一体化させ、重さ400
g/m2で厚さ2.5mmとする。
【0017】 金網メッシュ3と粗い不織布2との一体
化には、両者の間に通常のホットメルト接着剤,樹脂粉
末や樹脂ペレット,フィルム,ネットなどを介在させて
加熱加圧すればよい。図示しないけれども、防藻シート
1の裏面には、所望に応じてアクリル酸エステル接着剤
を適量塗布する。防藻シート1は、この接着剤を介して
藻類が発生しやすいコンクリート護岸,棧橋や遊歩道な
どに貼着し、破損や汚損が生じれば新たなシートに貼り
替えればよい。
【0018】 防藻シート1は、コンクリート護岸,棧
橋や遊歩道などの表面に藻類が発生するのを防止し、多
数の人が歩行する際に藻類で滑るのを防ぐので安全であ
る。防藻シート1は、合繊フェルトに比べて保水性が低
いのでコンクリート護岸,棧橋や遊歩道上などに貼着し
た際に乾燥しやすくて清潔であり、緑色に着色している
ので美観を高めるうえでも好ましい。
【0019】 図2に示す防藻シート7は、合成樹脂ガ
ットからなる粗い不織布2と、直径0.5mmの銅細線
からなる金網メッシュ3と、下側に配置するクッション
素材5とを一体化した3層構造である。この実施例にお
けるクッション素材5は、不織布2と同様に、ポリプロ
ピレンの緑色ペレットを溶融紡糸(ノズル径1mm、温
度260℃)によるガットから製造した粗い不織布であ
る。
【0020】 防藻シート7は、そのクッション性を利
用して緩衝材料としての用途がある。例えば、防藻シー
ト7をフェリーボートの自動車昇降口の底面及び壁面に
貼着すると、自動車昇降時に車輪の滑り止めと壁面との
衝突緩和に役立ち、しかも合繊フェルトに比べて保水性
がかなり低いので乾燥しやすくて清潔である。
【0021】 防藻シート7は、裏面に離型紙を貼着し
て適当な寸法に裁断しておけば、魚釣りなどの際に携帯
し、釣り場において足位置を固定するために使用現場で
直ちに利用できる。例えば、この防藻シートを磯釣りの
岩場などに貼着すると、定期的に来島する際に磯釣り位
置確認と足場固定に利用できる。
【0022】 図4に示す防藻シート10は、図1に示
すシート1と同様の素材であるけれども裏面に接着剤を
塗布していない。防藻シート10は、両側端の縫着又は
チャック(図示しない)などで筒状に成形して筒体11
の周囲に巻き付け、海水13又は湖水などに長期間浸漬
しても筒体10の周囲に藻類が付着するのを防止する。
【0023】 この種の筒体11を有する部材として
は、コンクリート護岸や船舶の側壁14に固着する昇降
用金属ばしご15、又は水面近傍における遊歩道のてす
りや各種の船具などが例示できる。防藻シート10は、
藻類の付着防止と同時に手持ちの際には滑り止めにな
る。防藻シート10は、チャック(図示しない)などで
着脱可能にすれば交換も容易である。防藻シート10
は、長期間取付けた際に位置ずれを起こす可能性があれ
ば、別個の締付け金具(図示しない)で強固に固定すれ
ばよい。
【0024】
【考案の効果】本考案に係る防藻シートは、海水や川水
に晒されるコンクリート護岸や棧橋などの表面に取付け
ると、夏季においても藻類の発生を未然に防止できる。
この防藻シートは、合繊フェルトに比べて保水性が低い
のでコンクリート護岸,棧橋や遊歩道上などに貼着した
際に、ごく短時間で乾燥するので清潔である。この防藻
シートは、耐水性接着剤で護岸や棧橋などの表面に簡単
に貼着でき、歩行時に足が滑ることを防ぐことができる
うえに、耐久性が優れているので長期間使用可能であ
る。
【0025】 本考案の防藻シートは、裏面に離型紙を
貼着して適当な寸法に裁断して魚釣りなどの際に携帯し
てもよい。この防藻シートを適宜に変形すると、遊歩道
のてすりや船具などの筒体の周囲に巻き付けたり、3層
構造にしてクッション性を利用する分野でも使用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る防藻シートの一例を示す概略断
面図である。
【図2】 本考案の防藻シートの変形例を示す概略横断
面図である。
【図3】 本考案の防藻シートの別の変形例を示す概略
横断面図である。
【図4】 本考案の防藻シートの使用態様の一例を示す
部分側面図である。
【符号の説明】
1 防藻シート 2 粗い不織布 3 メッシュ 5 クッション素材 6 耐水性接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E02B 3/00 7150−2D

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンやポリプロピレンなどの合
    成樹脂を溶融紡糸又は押出成形して得たガットからなる
    粗い不織布と、銅成分を含むメッシュや不織布とを一体
    化することで保水性が低く、藻類が発生しやすい湿潤な
    個所に取付ける防藻シート。
  2. 【請求項2】 ポリエチレンやポリプロピレンなどの合
    成樹脂に銅の微粉末を練り込み、該合成樹脂を溶融紡糸
    又は押出成形して得たガットからなる粗い不織布からな
    り、その裏面に耐水性接着剤を塗布することにより、藻
    類が発生しやすい湿潤な個所に貼着する防藻シート。
  3. 【請求項3】 ポリエチレンやポリプロピレンなどの合
    成樹脂を溶融紡糸又は押出成形して得たガットからなる
    粗い不織布と、銅成分を含むメッシュや不織布と、下側
    に配置するクッション素材とを一体化し、藻類が発生し
    やすい湿潤な個所に取付ける3層構造の防藻シート。
JP3339692U 1992-04-20 1992-04-20 保水性が低い防藻シート Expired - Lifetime JPH0638675Y2 (ja)

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JPH0585626U JPH0585626U (ja) 1993-11-19
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