JPH063867U - プレススルーパックの蓋材 - Google Patents
プレススルーパックの蓋材Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐熱性に優れ且つ高強度でありながら、プレ
ススルー性に優れたプレススルーパックの蓋材を提供す
る。 【構成】 ポリフェニレンサルファイドフィルム5,接
着剤層6,アルミニウム箔2,熱封緘剤層3の順で積層
され一体化されてなるプレススルーパックの蓋材であ
る。 【効果】 ポリフェニレンサルファイドフィルム5面に
加熱ヘッドを当接しても、ポリフェニレンサルファイド
フィルム5は耐熱性に優れているので、加熱ヘッドに樹
脂が付着する(加熱ヘッドへの樹脂のビルドアップ)こ
とはない。また、ポリフェニレンサルファイドフィルム
5は、高強度であるため、プレススルーパックの取り扱
い中において、蓋材に破れやピンホールが発生しにく
い。このように耐熱性に優れ且つ高強度でありながら、
プレススルー性が低下しにくい。
ススルー性に優れたプレススルーパックの蓋材を提供す
る。 【構成】 ポリフェニレンサルファイドフィルム5,接
着剤層6,アルミニウム箔2,熱封緘剤層3の順で積層
され一体化されてなるプレススルーパックの蓋材であ
る。 【効果】 ポリフェニレンサルファイドフィルム5面に
加熱ヘッドを当接しても、ポリフェニレンサルファイド
フィルム5は耐熱性に優れているので、加熱ヘッドに樹
脂が付着する(加熱ヘッドへの樹脂のビルドアップ)こ
とはない。また、ポリフェニレンサルファイドフィルム
5は、高強度であるため、プレススルーパックの取り扱
い中において、蓋材に破れやピンホールが発生しにく
い。このように耐熱性に優れ且つ高強度でありながら、
プレススルー性が低下しにくい。
Description
【0001】
本考案は、医薬品等を包装するプレススルーパックの蓋材に関し、耐衝撃性及 び耐熱性に優れると共にプレススルー性にも優れたプレススルーパックの蓋材に 関するものである。
【0002】
プレススルーパックは、医薬品等の内容物を個別に収納するためのポケットを 多数具備するシート状の容器本体と、この容器本体に積層及び接着されてポケッ トの口を密封するためのシート状の蓋材とよりなっている。そして、容器本体は 一般的に透明な合成樹脂で形成され、蓋材は一般的に硬質又は半硬質のアルミニ ウム箔を主体として形成されている。医薬品等の内容物は、容器本体のポケット を押し潰し、硬質又は半硬質のアルミニウム箔を主体とする蓋材を破ることによ って、取り出すことができる。
【0003】 従来のプレススルーパックの蓋材は、図2に示すように、オーバープリント層 1,硬質又は半硬質のアルミニウム箔2,熱封緘剤層3の順で積層され一体化さ れたものである。硬質又は半硬質のアルミニウム箔2の表面又は裏面には、文字 や図柄4等が印刷されている。オーバープリント層1は、この文字や図柄4等が 剥げ落ちるのを防止するために設けられているものである。オーバープリント層 は、具体的には、硬質又は半硬質のアルミニウム箔2の表面に、合成樹脂溶液を 塗布して形成されるものである。そして、合成樹脂としては、ニトロセルロース 系樹脂,アクリル−メラミン系樹脂,エポキシ系樹脂等が用いられる。一方、熱 封緘剤層3は、蓋材をシート状容器本体に貼合するために使用されるものである 。熱封緘剤層3も、硬質又は半硬質のアルミニウム箔2の裏面に、溶液状の熱封 緘剤を塗布して形成されるものである。熱封緘剤としては、塩化ビニル−酢酸ビ ニル共重合体樹脂,ポリエステル系樹脂,エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂, 塩素化ポリプロピレン樹脂,カルボン酸変性ポリプロピレン樹脂等が使用される 。
【0004】 このような従来のプレススルーパックの蓋材を使用した場合、以下に示すよう な欠点があった。即ち、オーバープリント層1の強度が低いため、プレススルー パックをミシン目に沿って切断する場合やプレススルーパックを搬送する場合な どの取り扱い中に、蓋材が破れたり或いはピンホールが発生するということがあ った。蓋材が破れたりすると、内容物である医薬品等が外部の湿気を吸収し、医 薬品等の品質が劣化するという欠点が生じる。
【0005】 一方、プレススルーパックの製造方法は、容器本体のポケットの口を上方に向 けて搬送しながら、そのポケットに医薬品等の内容物を収納する。次いで、熱封 緘剤層3が容器本体に接するようにして、蓋材を容器本体に積層する。その後、 蓋材のオーバープリント層1に加熱ヘッドを当接して、熱封緘剤層3を溶融又は 軟化させ、蓋材と容器本体とを接着させてプレススルーパックを得るのである。 従って、オーバープリント層1には、高温の加熱ヘッドが当接されるため、オー バープリント層1が軟化又は溶融することがあり、加熱ヘッドに多量の合成樹脂 が付着する(加熱ヘッドへの樹脂のビルドアップ)ということがあった。合成樹 脂が付着すると、加熱ヘッドの熱伝導性が低下し、熱封緘剤層3が溶融又は軟化 しにくくなって、蓋材と容器本体とを強固に封緘することができなくなるという 欠点が生じるのである。また、加熱ヘッドに付着した合成樹脂を除去する作業を 、煩雑に行なわなければならないという欠点もあった。
【0006】 以上の如き欠点は、全て、オーバープリント層1の物性に係るものである。従 って、オーバープリント層1を形成する合成樹脂として、強度が高く且つ耐熱性 に優れるものを使用すれば良いと考えられる。しかし、オーバープリント層1を 形成する合成樹脂として、強度の高いものを使用すると、プレススルー性が悪く なることが一般的であった。即ち、引張強度や引裂強度の高いオーバープリント 層1は、当然のように医薬品等の内容物によって加えられる圧力によっても、破 れにくいのである。なお、プレススルー性とは、容器本体のポケットの上から医 薬品等の内容物を押圧した際において、内容物の圧力による蓋材の破れ性のこと である。プレススルー性が悪いことは、医薬品等の内容物を取り出しにくいとい うことであり、プレススルーパックにとって致命的な欠点である。
【0007】
そこで、本考案者等が種々検討を重ねた結果、強度が高く且つ耐熱性に優れた 合成樹脂の中で、ある特定の合成樹脂よりなるフィルムを、オーバープリント層 と同様の方法で使用すると、プレススルー性に悪影響を与えることが少ないこと が判明したのである。本考案は、この知見に基づいてなされたものである。
【0008】
即ち、本考案は、ポリフェニレンサルファイドフィルム,接着剤層,アルミニ ウム箔,熱封緘剤層の順で積層され一体化されてなるプレススルーパックの蓋材 に関するものである。
【0009】 以下、図1に基づいて説明する。 本考案に係るプレススルーパックの蓋材は、オーバープリント層としてポリフ ェニレンサルファイドフィルム5を使用する。ポリフェニレンサルファイドは、 その高分子鎖中に芳香環を持っているので、非常に耐熱性に優れ且つ高強度なも のである。高分子鎖中に芳香環を持ち、耐熱性に優れ且つ高強度なものとして、 芳香族ポリアミド等が存在するが、これらはプレススルー性が悪いため、本考案 においては使用することができない。即ち、ポリフェニレンサルファイドフィル ム5は、耐熱性に優れ且つ高強度であるにも拘らず、プレススルー性が良好なの である。ポリフェニレンサルファイドフィルム5の厚さは2〜4μmであるのが好 ましい。ポリフェニレンサルファイドフィルム5の厚さが、4μmを超えると、 プレススルー性が低下する傾向が生じる。逆に、ポリフェニレンサルファイドフ ィルム5の厚さが2μm未満であると、強度が低下する傾向が生じる。
【0010】 このポリフェニレンサルファイドフィルム5と硬質又は半硬質のアルミニウム 箔2とは、接着剤層6を介して貼合されている。接着剤としては、従来公知の任 意のものを採用することができるが、ポリフェニレンサルファイドフィルム5と アルミニウム箔2の両者に対して、親和性の良好な二液型ウレタン系接着剤を使 用するのが好ましい。接着剤層6の厚さは、2〜5μmであるのが好ましい。接着 剤層6の厚さが5μmを超えると、接着剤が多量に必要で経済的でない。逆に、 接着剤層6の厚さを2μm未満にすることは、製造上困難である。
【0011】 アルミニウム箔2としては、従来と同様にプレススルー性の良好な硬質又は半 硬質のアルミニウム箔が使用される。アルミニウム箔2の厚さも従来と同様に、 10〜20μm程度である。アルミニウム箔2にポリフェニレンサルファイドフィル ム5を貼合するには、アルミニウム箔2に接着剤を塗布して接着剤層6を形成し た後、ポリフェニレンサルファイドフィルム5をラミネートすることによって行 なうことができる(ドライラミネーション法)。
【0012】 アルミニウム箔2の他面(ポリフェニレンサルファイドフィルム5が貼合され ているのと反対面)には、熱封緘剤層3が積層されている。熱封緘剤としては、 従来と同様に、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂,ポリエステル系樹脂,エ チレン−酢酸ビニル共重合体樹脂,塩素化ポリプロピレン樹脂,カルボン酸変性 ポリプロピレン樹脂等が使用される。そして、この熱封緘剤よりなる溶液状物を 、アルミニウム箔2の他面上に、例えばグラビアコーティング法等で塗布するこ とによって、熱封緘剤層3を形成することができる。熱封緘剤層3の厚さは、従 来と同様に4〜5μm程度である。なお、アルミニウム箔2の両面には、従来と同 様に文字や図柄4等が設けられている。
【0013】
実施例1 厚さ20μmの硬質アルミニウム箔の表面に、ウレタン系接着剤を塗布して、厚 さ3μmの接着剤層を形成させた。その後、ドライラミネーション法で、厚さ2μ mのポリフェニレンサルファイドフィルムを接着剤層上に積層し、硬質アルミニ ウム箔とポリフェニレンサルファイドフィルムとを貼合した。その後、硬質アル ミニウム箔の他面に、カルボン酸変性ポリプロピレンの微粒子を有機溶剤に分散 させてなる溶液状物、即ちオルガノゾルを塗布して、厚さ4μmの熱封緘剤層を 形成した。このようにして得られたプレススルーパックの蓋材は、厚さ2μmの ポリフェニレンサルファイドフィルム,厚さ3μmの接着剤層,厚さ20μmの硬 質アルミニウム箔,厚さ4μmの熱封緘剤層の順で積層され、一体化されたもの であった。
【0014】 実施例2 熱封緘剤としてカルボン酸変性ポリプロピレンに代えて、塩化ビニル−酢酸ビ ニル共重合体を使用する以外は、実施例1と同様にしてプレススルーパックの蓋 材を得た。
【0015】 実施例3 硬質アルミニウム箔の厚さを12μmとした以外は、実施例1と同様にしてプレ ススルーパックの蓋材を得た。
【0016】 比較例1 厚さ20μmの硬質アルミニウム箔の表面に、ニトロセルロース系樹脂を塗布し て、厚さ2μmのオーバープリント層を設けた。一方、硬質アルミニウム箔の他 面に、カルボン酸変性ポリプロピレンの微粒子を有機溶剤に分散させてなる溶液 状物、即ちオルガノゾルを塗布して、厚さ4μmの熱封緘剤層を形成した。この ようにして得られたプレススルーパックの蓋材は、厚さ2μmのオーバープリン ト層,厚さ20μmの硬質アルミニウム箔,厚さ4μmの熱封緘剤層の順で積層さ れ、一体化されたものであった。
【0017】 比較例2 オーバープリント層としてニトロセルロース系樹脂に代えて、エポキシ系樹脂 を使用した以外は、比較例1と同様にしてプレススルーパックの蓋材を得た。
【0018】 比較例3 熱封緘剤としてカルボン酸変性ポリプロピレンに代えて、塩化ビニル−酢酸ビ ニル共重合体を使用した以外は、比較例1と同様にしてプレススルーパックの蓋 材を得た。
【0019】 比較例4 オーバープリント層としてエポキシ系樹脂を使用し、且つその厚さ4μをした 以外は、比較例3と同様にしてプレススルーパックの蓋材を得た。
【0020】 比較例5 オーバープリント層としてポリエステルフィルムを使用した以外は、実施例1 と同様にしてプレススルーパックの蓋材を得た。なお、ポリエステルフィルムと アルミニウム箔との貼合は、実施例1と同様のドライラミネーション法によった 。
【0021】 以上の実施例1〜3及び比較例1〜5で得られたプレススルーパックの蓋材を 使用し、加熱ヘッドを蓋材のポリフェニレンサルファイドフィルム面又はオーバ ープリント層面に当接し、蓋材の熱封緘剤層を溶融又は軟化させて、ポリプロピ レン製の容器本体に貼合した。この際、実施例1〜3に係る蓋材を使用した場合 には、加熱ヘッドへ樹脂が付着することはなかった。これに対し、比較例1〜5 に係る蓋材は、加熱ヘッドに樹脂が付着するというトラブルが発生した。また、 得られたプレススルーパックを使用して、プレススルー性について試験を行なっ た結果、いずれの蓋材もプレススルー性が良好であった。また、振動テストによ って破れが発生するか否かも評価したが、実施例1〜3及び比較例5に係る蓋材 は破れが生じなかった。これに対し、比較例1〜4に係る蓋材は、破れが発生し た。更に、容器本体のミシン目を切断する際に、蓋材に破れ或いはピンホールが 発生するか否かも評価したが、実施例1〜3及び比較例5に係る蓋材は、破れ等 が生じなかった。これに対し、比較例1〜4に係る蓋材は、破れ若しくはピンホ ールが発生した。
【0022】
以上説明したように、本考案に係るプレススルーパックの蓋材は、従来のオー バープリント層に代えて、ポリフェニレンサルファイドフィルムを使用したので 、耐熱性が良好で且つ強度的にも優れている。従って、蓋材と容器本体とを、加 熱ヘッドを使用して貼合した場合、加熱ヘッドがポリフェニレンサルファイドフ ィルムに当接しても、ポリフェニレンサルファイドフィルムが軟化又は溶融する ことがないので、加熱ヘッドに樹脂が付着するということ(加熱ヘッドへの樹脂 のビルドアップ)を防止しうる。また、ポリフェニレンサルファイドフィルムは 、高強度であるので、プレススルーパックの取り扱い中において、破れやピンホ ールが発生するのを防止しうるという効果も奏する。更に、ポリフェニレンサル ファイドフィルムは、高強度でありながら、プレススルー性が低下せず、プレス スルーパック中に収納されている医薬品等の内容物を取り出しやすいという効果 をも奏する。
【図1】本考案の一例に係るプレススルーパックの蓋材
の模式的横断面図である。
の模式的横断面図である。
【図2】従来のプレススルーパックの蓋材の一例を示し
た模式的横断面図である。
た模式的横断面図である。
2 アルミニウム箔 3 熱封緘剤層 5 ポリフェニレンサルファイドフィルム 6 接着剤層
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリフェニレンサルファイドフィルム,
接着剤層,アルミニウム箔,熱封緘剤層の順で積層され
一体化されてなるプレススルーパックの蓋材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992050491U JP2586596Y2 (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | プレススルーパックの蓋材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992050491U JP2586596Y2 (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | プレススルーパックの蓋材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH063867U true JPH063867U (ja) | 1994-01-18 |
| JP2586596Y2 JP2586596Y2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=12860401
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992050491U Expired - Fee Related JP2586596Y2 (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | プレススルーパックの蓋材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2586596Y2 (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0516976A (ja) * | 1991-07-09 | 1993-01-26 | Tokai Arumihaku Kk | 容器の蓋 |
-
1992
- 1992-06-24 JP JP1992050491U patent/JP2586596Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0516976A (ja) * | 1991-07-09 | 1993-01-26 | Tokai Arumihaku Kk | 容器の蓋 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2586596Y2 (ja) | 1998-12-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |