JPH0638703B2 - 3相磁石発電機 - Google Patents

3相磁石発電機

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JPH0638703B2
JPH0638703B2 JP2777087A JP2777087A JPH0638703B2 JP H0638703 B2 JPH0638703 B2 JP H0638703B2 JP 2777087 A JP2777087 A JP 2777087A JP 2777087 A JP2777087 A JP 2777087A JP H0638703 B2 JPH0638703 B2 JP H0638703B2
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phase
slots
winding
groove
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浩 山田
三男 高田
隆志 増田
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Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
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Kokusan Denki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は内燃機関に取付けるのに好適な3相磁石発電機
に関するものである。
[従栄の技術] 車両用内燃機関に取付けられる磁石発電機においては、
機関の低速時に車載バッテリを充電することができるよ
うにするため、低速時の出力をできるだけ高くすること
が必要とされる。またレギュレータ等の電子部品の耐圧
をできるだけ低くおさえるため、機関の高速時に出力が
過大にならないようにすることが好ましく、これらの要
求を満たすためには、発電コイルの巻数を多くすること
が必要である。
また多相磁石発電機においては、起磁力分布を正弦波に
近付けるため、電機子鉄心のスロット数を増加させるこ
とが行われており、通常12スロット以上の多極の電機
子鉄心が用いられて発電コイルが分布巻きされる。3相
磁石発電機を構成する場合、一般に回転子の極数をn
(nは偶数)とすると、固定子のスロット数(極数)は
3nであり、12スロットの電機子鉄心が用いられる場
合には、4極の磁石回転子が用いられる。
従来の磁石発電機においては、電機子鉄心の3n個のス
ロットが全て同一形状を有していたため、電機子鉄心の
極数が決るとスロット断面積がある程度定まってしま
い、極数が多くなるとスロット断面積が小さくなってコ
イルの巻回スペースが小さくなる。
そこで本出願人は先に、特開昭59−222051号に
おいて、第7図に示すようにU,V及びW3相のコイル
をそれぞれ巻回するスロットDu,Dv及びDwの底部
Dau,Dav及びDawの位置を異ならせた電機子鉄心C′
を提案した。同図において1ないし24は磁極部P1な
いしP24相互間に形成されたスロットを識別するために
付された番号で、これらのスロットには第8図の巻線図
に従ってU,V及びW相の巻線Lが巻回される。
この電機子鉄心が用いられる場合、磁石回転子としては
8極のものが用いられる。
[発明が解決しようとする課題] 上記のように、3相のコイルを巻回するスロットの底部
の位置を異ならせると、各相のコイルを巻回するスペー
スを多くとれるため、各相のスロットを同形状にした場
合よりも各相のコイルの巻数を多くすることができ、低
速時の出力を改善することができる。
しかしながら、近年電装品の増加及びバッテリの小形化
に伴い、機関のアイドリング時にもバッテリの充電を支
障なく行わせることが必要とされるようになっており、
そのため発電機の出力、特に低速時の出力を更に向上さ
せることが要求されるようになっている。
そこで磁石回転子の極数を増大させることが考えられる
が、この場合には電機子鉄心のスロット数も増大するた
め、3相の各相のコイルを巻回するスペースが更に少な
くなる。そのため同じ線径の導体を用いてコイルを巻回
した場合には、極数を増加させると各相のコイルのトー
タルの巻数が少なくなり、低速時の出力の向上を期待す
ることができない。この場合、線径が小さい導体を用い
てコイルを巻回すれば、各相のコイルの巻数を極数が少
ない場合と同等にすることができるが、線径が小さい導
体を用いると巻線抵抗が増大するため、コイルでの発熱
が増大する。コイルが発熱するとコイルの抵抗が増大す
るため、負荷時の(コイルが発熱している状態での)出
力は大幅に低下し、結局極数を増加させても出力の向上
を図ることはできない。
本発明の目的は、n(nは4以上の偶数)極の磁石回転
子と、コイル巻回用スロットを有する電機子鉄心にコイ
ルを分布巻きした固定子とからなっていて、異なる相の
コイルを巻回するスロットのコイル巻回部の径方向位置
を異ならせてある3相磁石発電機において、極数を増加
させた場合にもコイル導体の線径を小さくすることなく
コイルの巻数を充分に多くして出力の向上を図ることが
できるようにすることにある。
[課題を解決するための手段] 本発明においては、電機子鉄心Cが、周方向に360/
n度の間隔をあけた位置にそれぞれ開口部を有するn個
の第1のコイル導入用溝部du1と該第1のコイル導入用
溝部にそれぞ連続させて設けられた第1のコイル巻回用
溝部du2とを有するn個の第1のスロットDu1〜Du12
と、第1のコイル導入用溝部du1に対して周方向の一方
の側に120/n度ずれた位置にそれぞれ開口するn個
の第2のコイル導入用溝部dv1と該第2のコイル導入用
溝部にそれぞれ連続させて設けられた第2のコイル巻回
用溝部dv2とを有するn個の第2のスロットDv1〜Dv1
2を備えている。
第1のコイル巻回用溝部du2は、第1のコイル導入用溝
部du1よりも径方向の内側にあって該第1のコイル導入
用溝部du1の中心から周方向の一方の側への奥行き寸法
よりも周方向の他方の側への奥行き寸法が大きくなるよ
うに拡大された形状を有している。
第2のコイル巻回用溝部dv2は、第1のコイル導入用溝
部du2よりも更に径方向の内側に設けられて第2のコイ
ル導入用溝部dv1の中心位置の両側で該第2のコイル巻
回用溝部の一部が第1のコイル巻回用溝部の一部と径方
向に隣合う状態になる位置まで拡大された形状を有して
いる。
各第2のスロットDv1〜Dv12を介して隣合う第1のス
ロットDu1〜Du12のコイル巻回用溝部du2,du2間に
跨って巻回された第1の相の単位コイルluが順次直列
に接続されて第1の相のコイルLuが構成され、隣合う
第2のスロットのコイル巻装用溝部dv2,dv2間に跨っ
て巻回された第2の相の単位コイルlvが順次直列に接
続されて第2の相のコイルLvが構成されている。
上記第1の相のコイルLuと第2の相のコイルLvとは
3相V結線されている。
[作用] 上記のように、本発明においては、1相分のn個のスロ
ットを省略してその分コイル巻回部の断面積を増大させ
たn個の第1のスロットとn個の第2のスロットとを設
け、該第1及び第2のスロットにそれぞれ第1の相のコ
イル及び第2の相のコイルを巻回する。このように構成
すると、極数を増大させてもコイル導体の線径を小さく
することなく第1及び第2の相のコイルの巻数を充分多
くすることができるため、コイルの発熱を少なくして巻
線抵抗の増大を防止し、発電機の出力を高くすることが
できる。また電機子鉄心の径を増大させることなく、各
相当りのスロット数を増大させることができるため、電
機子鉄心の径を増大させることなく磁石回転子の極数を
増大させることができ、1相の発電コイルを省略しても
従来と同等かまたはそれ以上の出力を得ることができ
る。更に2相のコイルを巻回すればよいため、コイルの
巻回作業を簡単にすることができる上に銅量を減少させ
ることができ、コストの低減を図ることができる。
[実施例] 以下添附図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第7図に示したように異なる相のコイルを巻回するスロ
ットのコイル巻回部の径方向位置を互いに異ならせた構
造の電機子鉄心を用いて3相コイルを分布巻きした場
合、磁石回転子に近い位置に巻かれる相のコイルの出力
は大きくなり、磁石回転子から遠い位置にあるコイル巻
回部に巻かれる相のコイルの出力は小さくなる。第7図
の例では、U相ないしW相の出力電圧をそれぞれEuな
いしEwとすると、Eu>Ev>Ewとなり、W相の出
力電圧Ewが最も低くなる。これは、磁石回転子から離
れるに従って磁路の途中から漏洩する磁束が多くなり、
コイルに鎖交する有効磁束が減少するからである。特に
低速磁におけるW相の出力電圧は相当に低く、W相のコ
イルは低速時の出力の向上にほとんど寄与しないことが
明らかになった。
そこで本発明者は第7図においてW相のコイルを省略
し、W相のコイルを巻回するスロット(コイル巻回部が
最も深い位置にあるスロット)Dwを省略することを考
えた。第7図においてW相のコイルを巻回するスロット
Dwを省略すると、第4図の鉄心C″が得られ、スロッ
トDwを省略した分だけ鉄心の外周部付近にスペースの
余裕ができる。本発明ではこの点に着目して、残された
スロットのコイル巻回部の形状を変形し、該コイル巻回
部の断面積を増大させた。
回転子の極数を同じとした場合、1相のコイルを省略す
ると出力が低下するが、回転子の極数を増大させれば1
相のコイルを省略したことによる出力の低下は充分補う
ことができる。回転子の極数を増大させると、1相当り
必要なスロット数が増大するが、本発明においては2相
のコイルのみを巻回すればよいため、スロット数が増大
してもコイルの巻回スペースを充分とることができる。
第1図は、8極の磁石回転子と24極の固定子とにより
構成されていた従来の3相磁石発電機で用いられていた
電機子鉄心と同径の電機子鉄心を使用して12極の磁石
回転子を用いる3相磁石発電機を構成した本発明の実施
例を示したもので、同図においてRはカップ状のフライ
ホイールFとその内周に固定されたリング状磁石Mとか
らなる磁石回転子である。磁石Mには周方向に等角度間
隔で並ぶ12個の着磁領域が設定され、これらの着磁領
域の内周面が交互に異なる極性の磁極となるように各着
磁領域が径方向に着磁されている。第1図において磁石
Mに記入された破線は各着磁領域の境界を示している。
フライホイールFの底壁部の中央にはボスBが設けら
れ、このボスが内燃機関等の駆動源の回転軸に取付けら
れる。
Aは電機子鉄心Cにコイルを巻回してなる固定子で、電
機子鉄心Cは、第2図にも示したように、環状のヨーク
Yから所定の形状の突極部P1ないしP24を放射状に突
出させて突極部相互間に24個のスロットDu1〜Du12
及びDv1〜Dv12を形成した電機子鉄心である。ヨーク
Yには鉄心の積層方向のほぼ中間部まで達する深さの大
径穴Ca1と、該穴Ca1よりも小径の孔Ca2と、120度
の角度間隔で配列された3個の取付け穴hとが設けられ
ている。大径穴Ca1の内周の取付け孔hに相応する3か
所から径方向の外側に突出させて各取付け孔hを取囲む
円弧状の溝部Ca3が設けられ、大径孔Ca1と3つの溝部
Ca3とからなる穴の内縁が電機子鉄心のインロー部を構
成している。このインロー部には内燃機関のケース等に
設けられた固定子台板のインロー部(電機子鉄心のイン
ロー部と同様の断面形状を有する)が嵌合され、取付け
孔hに挿入された図示しないボルトにより電機子鉄心C
が固定子台板に固定される。尚rは鉄心Cを構成する鋼
板をかしめるリベットである。
3相磁石発電機においては、本来であれば、電機子鉄心
の外周にスロットと磁極とがそれぞれ磁石回転子の極数
の3倍ずつ(この例では12×3=36個ずつ)設けら
れる。この例では、本来であれば電機子鉄心の外周に1
0度間隔で合計36個のスロットの開口部が配列され
て、各相のコイルに12個ずつのスロットが割り当てら
れる。第1図に放射状に示された36本の鎖線は、36
スロットの電機子鉄心に本来設けられるはずのスロット
の開口部の中心位置を示しており、これらの鎖線相互間
の角度は10度である。
ところが本発明においては、1相分のスロットを省略
し、その分他の相のスロットのコイル巻回部を拡大す
る。本実施例においては、電機子鉄心Cに本来設けられ
るはずの36個のスロットの内、W相分の12個のスロ
ットを省略し、U相のコイルを巻回する12個の第1の
スロットDu1〜Du12と、V相のコイルを巻回する同じ
く12個の第2のスロットDv1〜Dv12との合計24個
のスロットのみをそれぞれ本来の位置(U相の位置及び
V相の位置)に設ける。
第1のスロットDu1〜Du12は、第2図に示すように、
周方向に30度(=360/12度)の間隔をあけた位置にそ
れぞれ開口部を有する第1のコイル導入用溝部du1と該
第1のコイル導入用溝部にそれぞ連続させて設けられた
第1のコイル巻回用溝部du2とからなっている。
また第2のスロットDv1〜Dv12は第1のスロットの第
1のコイル導入用溝部du1に対して周方向の一方の側
(図示の例では時計方向)に10度(120/12度)ずれた
位置にそれぞれ開口する第2のコイル導入用溝部dv1と
該第2のコイル導入用溝部にそれぞれ連続させて設けら
れた第2のコイル巻回用溝部dv2とからなっており、第
2のコイル導入用溝部dv1は第1のコイル導入用溝部d
u1と同一の周方向長さ(=q)を有している。
第1のコイル巻回用溝部du2は第1のコイル導入用溝部
du1よりも径方向の内側にあっては該第1のコイル導入
用溝部の中心から周方向の一方の側(図示の例では時計
方向)への奥行き寸法よりも周方向の他方の側(反時計
方向)への奥行き寸法が大きくなるように拡大された非
対称な形状を有している。
また第2のコイル巻回用溝部dv2は第1のコイル巻回用
溝部du2よりも更に径方向の内側に設けられていて、第
2のコイル導入用溝部dv1の中心位置の両側で該第2の
コイル巻回用溝部dv2の一部が第1のコイル巻回用溝部
du2の一部と径方向に隣合う状態になる位置まで拡大さ
れた形状を有している。
鉄心Cの外周部に設けられる突極部P1〜P24の内、奇
数番目の突極部P1,P3,…,P11の先端の磁極部の
周方向長さ(=q1)が全て等しく設定され、また偶数
番目の突極部P2,P4,…,P12の先端の磁極部の周
方向長さ(=q2)が全て等しく設定されている。第1
のスロットのコイル巻回用溝部du2が非対称な形状を有
しているため、奇数番目の突極部P1,P3,…の磁極
部の周方向長さq1は偶数番目の突極部P2,P4,…
の磁極部の周方向長さq2よりも大きく設定されてい
る。そして、隣合う突極部の周方向長さと、隣合う突極
部相互間のスロットのコイル導入用溝部の開口部の周方
向長さとの和q1+q2+qが磁石回転子の各磁極の
周方向長さにほぼ等しく設定されている。
また本実施例では、隣合う第2のスロットのコイル巻回
用溝部dv2,dv2相互間の鉄心部分C1(第2図参照)
の断面積が、第1のスロットのコイル巻回部du2と該第
1のスロットに隣接する第2のスロットのコイル導入用
溝部dv1との間の鉄心部分C2の断面積の2倍以上に設
定され、第2の相の単位コイルluに鎖交する磁束の通
路の磁気抵抗が第1の相の単位コイルlvに鎖交する磁
束の通路の磁気抵抗と同等か、または第2の相の単位コ
イル(第1の相の単位コイルよりも磁石回転子から離れ
た位置にある方のコイル)luに鎖交する磁束の通路の
磁気抵抗が第1の相の単位コイルluに鎖交する磁束の
通路の磁気抵抗よりも大きくなるように配慮されてい
る。
第2のスロットDv1〜Dv12のそれぞれを介して隣合う
第1のスロットのコイル巻回用溝部du2,du2間に跨っ
て第1の相の単位コイルluが巻回され、このようにし
て巻回された12個の単位コイルluが順次直列に接続
されて第1の相(この例ではU相)のコイルLuが構成
されている。また隣合う第2のスロットのコイル巻回用
溝部dv2,dv2間に跨って第2の相の単位コイルlvが
巻回され、合計12個の単位コイルlvが順次直列に接
続されて第2の相(この例ではV相)のコイルLvが構
成されている。これら第1及び第2の相のコイルLu及
びLvは第4図に示すように3相V結線されている。
上記の磁石発電機においては、第1のスロットDu1,D
u2,…,Du12の開口部を間にしてそれぞれ隣合う突極
部P1とP2,P3とP4,…,P23とP24がそれぞれ
磁石回転子の磁極に正規に対向した時に第2の相(V
相)の単位コイルluに鎖交する磁束の量が最大にな
り、また第2のスロットDv1,Dv2,…,Dv12の開口
部を間にしてそれぞれ隣合う突極部P24とP1,P2と
P3,…,P22とP23が磁石回転子の磁極に正規に対向
した時に第1の相(U相)の単位コイルlvに鎖交する
磁束の量が最大になる。
第6図は従来の3相磁石発電機及び本発明に係わる3相
磁石発電機について行った実験の結果から、回転数N(r
pm)に対する出力電流Iの変化の傾向を求めて図示した
ものである。この実験では8極の磁石回転子と24スロ
ットの鉄心に3相のコイルを分布巻きした固定子とから
なる従来の磁石発電機と、12極の磁石回転子と36個
のスロットを設けるべき鉄心に24個のスロットを設け
た固定子とからなる本発明に係わる磁石発電機とを用意
し、発電機の出力を周知の3相ダイオードブリッジ全波
整流回路を介して抵抗負荷に供給した。
そして各回転数において負荷の両端の電圧が常に14V
(一定)になるように負荷の抵抗値を調整して出力電流
値を測定した。第6図において8−24P(冷時)3相
とあるのは、8極の磁石回転子と24スロット(24
極)の電機子を用いて3相のコイルを巻回した従来の3
相発電機の、非発熱時の出力電流対回転数特性を示して
おり、8−24P(熱時)3相とあるのは、同従来の3
相発電機の、発熱時の出力電流対回転数特性を示してい
る。また12−24P(冷時)2相とあるのは、12極
の磁石回転子と24スロットルの電機子鉄心を用いて
U,V2相のコイルを巻回した本発明の磁石発電機の非
発熱時の出力電流対回転特性を示す、12−24P(熱
時)2相とあるのは、本発明の磁石発電機の発熱時の出
力電流対回転数特性を示している。
これらの特性から明らかなように、本発明によれば、同
じ径の電機子鉄心を用いて回転子の極数を従来の発電機
より増大させることができるため、2相のコイルを設け
ただけであるにもかかわらず非発熱時に従来の発電機と
同等の出力を得ることができる。また従来の発電機で
は、3相のコイルを巻回しているため、コイル導体の線
径を細くする必要があり、巻線抵抗が増大してコイルの
発熱が多くなる。そのため発熱時(定常運転時)の巻線
抵抗が著しく増大して出力が大幅に低下するが、本発明
の発電機では、コイル導体の線径を大きくして巻線抵抗
を減少させることができるため、発熱時の出力の低下を
少なくすることができる。従って本発明によれば、発熱
時の出力の低下が少ない分だけ、従来の発電機よりも定
常時の出力を高くすることができ、低速時の出力も向上
させることができる。
上記の説明では、12極の磁石回転子を用いる場合を例
にとったが、一般にn(nは4以上の概数)極以上の磁
石回転子を用いる場合には本発明を適用することがで
き、n極の磁石回転子が用いられる場合、電機子鉄心に
本来3n個設けられるスロットの内1相分のn個のスロ
ットが省略されて他の2相分の2n個のスロットがそれ
ぞれの相の所定の位置に設けられる。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、1相分のn個のスロッ
トを省略してその分コイル巻回部の断面積を増大させた
n個の第1のスロットとn個の第2のスロットとを設
け、該第1及び第2のスロットにそれぞれ第1の相のコ
イル及び第2の相のコイルを巻回するようにしたので、
極数を増大させてもコイル導体の線径を小さくすること
なく該2相のコイルの巻数を充分多くすることができ、
コイルの発熱を少なくして巻線抵抗の増大を防止し、発
電機の出力を高くすることができる利点がある。
また本発明によれば、電機子鉄心の径を増大させること
なく、各相当りのスロット数を増大させることができる
ため、電機子鉄心の径を増大させることなく磁石回転子
の極数を増大させることができ、1相の発電コイルを省
略しても従来と同等かまたはそれ以上の出力を得ること
ができる。
更に本発明によれば、2相のコイルを巻回すればよいた
め、コイルの巻回作業を簡単にすることができる上に銅
量を減少させることができ、コストの低減を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を概略的に示した正面図、第2
図及び第3図はそれぞれ同実施例で用いる電機子鉄心を
示す正面図及び断面図、第4図は先に提案された磁石発
電機に用いられていた鉄心において1相分のスロットを
省略した状態を示した正面図、第5図は本発明の発電機
のコイルの結線図、第6図は本発明の実施例の発電機及
び従来の発電機の出力電流対回転数特性を比較して示し
た線図、第7図は先に提案された磁石発電機で用いられ
ていた電機子鉄心を示す正面図、第8図は同電機子鉄心
に巻回されるコイルの分布を示す巻線図である。 R……磁石回転子、F……フライホイール、M……永久
磁石、A……固定子、C……電機子鉄心、P1〜P24…
…突極部、Du1〜Du12……第1のスロット、du1……
第1のコイル導入用溝部、du2……第1のコイル巻回用
溝部、Dv1〜Dv12……第2のスロット、dv1……第2
のコイル導入用溝部、dv2……第2のコイル巻回用溝
部、lu……第1の相の単位コイル、Lu……第1の相
のコイル、lv……第2の相の単位コイル、Lv……第
2の相のコイル。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】n(nは4以上の偶数)極の磁石回転子
    (R)と、コイル巻回用スロットを有する電機子鉄心
    (C)にコイルを分布巻きした固定子(A)とからな
    り、異なる相のコイルを巻回するスロットのコイル巻回
    部の径方向位置を異ならせてある3相磁石発電機におい
    て、 前記電機子鉄心(C)は、周方向に360/n度の間隔
    をあけた位置にそれぞれ開口部を有するn個の第1のコ
    イル導入用溝部(du1)と該第1のコイル導入用溝部に
    それぞ連続させて設けられた第1のコイル巻回用溝部
    (du2)とを有するn個の第1のスロット(Du1〜Du1
    2)と、前記第1のコイル導入用溝部(du1)に対して
    周方向の一方の側に120/n度ずれた位置にそれぞれ
    開口するn個の第2のコイル導入用溝部(dv1)と該第
    2のコイル導入用溝部にそれぞれ連続させて設けられた
    第2のコイル巻回用溝部(dv2)とを有するn個の第2
    のスロット(Dv1〜Dv12)を備え、 前記第1のコイル巻回用溝部(du2)は、前記第1のコ
    イル導入用溝部(du1)よりも径方向の内側にあって該
    第1のコイル導入用溝部(du1)の中心から周方向の一
    方の側への奥行き寸法よりも周方向の他方の側への奥行
    き寸法が大きくなるように拡大された形状を有し、 前記第2のコイル巻回用溝部(dv2)は、前記第1のコ
    イル巻回用溝部(du2)よりも更に径方向の内側に設け
    られて前記第2のコイル導入用溝部(dv1)の中心位置
    の両側で該第2のコイル巻回用溝部の一部が前記第1の
    コイル巻回用溝部の一部と径方向に隣合う状態になる位
    置まで拡大された形状を有し、 各第2のスロット(Dv1〜Dv12)を介して隣合う第1
    のスロット(Du1〜Du12)のコイル巻回用溝部(du
    2,du2)間に跨って巻回された第1の相の単位コイル
    (lu)が順次直列に接続されて第1の相のコイル(L
    u)が構成され、隣合う第2のスロットのコイル巻装用
    溝部(dv2,dv2)間に跨って巻回された第2の相の単
    位コイル(lv)が順次直列に接続されて第2の相のコ
    イル(Lv)が構成され、 前記第1の相のコイル(Lu)と第2の相のコイル(L
    v)とが3相V結線されていることを特徴とする3相磁
    石発電機。
  2. 【請求項2】隣合う第2のスロットのコイル巻回用溝部
    (dv2,dv2)相互間の鉄心部分(C1)の断面積が第
    1のスロットのコイル巻回部(du1,du1)と該第1の
    スロットに隣接する第2のスロットとの間の鉄心部分
    (C2)の断面積の2倍以上に設定されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載の3相磁石発電
    機。
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