JPH0639845B2 - ドーム型建築物用型枠の施工方法 - Google Patents

ドーム型建築物用型枠の施工方法

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JPH0639845B2
JPH0639845B2 JP8127089A JP8127089A JPH0639845B2 JP H0639845 B2 JPH0639845 B2 JP H0639845B2 JP 8127089 A JP8127089 A JP 8127089A JP 8127089 A JP8127089 A JP 8127089A JP H0639845 B2 JPH0639845 B2 JP H0639845B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、コンクリートシェル等のドーム型建築物の建
築に使用する型枠の施工方法の改良に関する。
(従来技術と問題点) 空気膜を利用したドーム型建築物の建築施工方法が既に
知られている(たとえば、R.N.デント著 佐々木幹
夫・佐々木隆夫訳 昭和50年1月15日鹿島出版会発行
空気膜構造の建築第 139頁〜第 142頁参照)。
上記刊行物に記載されているところのウォーレス・ネフ
によるいわゆるネフ構法は、そこに記載されているよう
な問題点、即ち該構法を短時間のうちに利用することが
困難なこと、コンクリートが吹付けられた気球内圧が建
設中のコンクリートの重みによって生じる過度の変形を
防ぐに不十分なこと、その結果コンクリートに亀裂が生
じたこと、かかる亀裂が発生しないように変形を小さく
するのに必要な大きな内圧を使用するためには、必然的
により大きな、そしてより高価な、基礎を必要としたと
思われるといった問題点を有している。そして、ダンテ
・ビニによるビニ・シェルは、前記刊行物に開示されて
いるように、周囲の土台に固定し、密閉した、伸縮自在
のネオプレン膜の表面に予めコンクリートを打設し、該
膜に与圧して膨張せしめ、コンクリートが硬化したら与
圧を解放してネオンプレン膜を撤去するという構法であ
る。この手段によるときは、ネオプレン膜の膨張による
コンクリートの流出防止手段,亀裂発生防止手段(補強
手段)などが必要となり、それらの手段として、コンク
リートに振動を与えること、メッシュ状鉄筋でコンクリ
ートを補強することなどの手段が明らかにされており、
余計な手間と余計な資材とが必要になる不利のほか、大
きな膨張力が使用される場合は、おもりとして重量の大
きな基礎が必要となり、複雑な配筋が不経済になるとい
う問題点も有している。また、ハイム・ハイフェッツに
よる構法は、前記刊行物に開示されているように、地上
にコンクリートを置くかわりに、大きな圧力で既に膨ら
ませた気球に吹付けられ、その大きな圧力は、放射状に
取付けられ、取りはずしが可能なトラスや鉄筋コンクリ
ートスラブによって反力が取られるというものである。
この手段によるときは、上記トラス,スラブなどの組立
配設が必要であるため、長い構法時間がかかるという問
題点がある。これらの問題点に加えて、上記三者とも、
気球,ネオプレン膜の周辺などを地面に気密性よく固定
するための技術が必要であること、表面に形成されるコ
ンクリート層を支えるため、高い圧力を与えねばなら
ず、それらの気球,ネオプレン膜などに相当な強度が必
要であることといった解決すべき課題を有している。
本発明はかかる事情に鑑みてなしたもので、大きな内圧
が必要でなく、型枠の亀裂発生防止手段及び型枠の流出
防止手段を施さずとも型枠に亀裂が発生せず、かつ型枠
が流出する心配がなく、トラス,鉄筋コンクリートスラ
ブなどの組立配設が必要でなく、さらには、前記周知の
気球,ネオプレン膜などの如き立体裁断が不必要な袋体
の使用、工期を大幅に短縮しえる有益なドーム型建築物
用型枠の施工方法の提案を目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上述の目的を達成するために本発明がなした手段は不通
気性の平膜袋体を地面のどこにも固定せず、索条をゆる
く取去り自在に掛渡するにとどめ、平面袋体内に流体を
送入すると、それにつれて袋体周辺が垂直面内,水平面
内で自由に動き、やがて平面袋体の上部が膨らみ、緊張
した上記索条によって規制された断面形状の立体袋体に
なるようにし、その立体袋体の表面に急結性の軽量モル
タルセメント層を形成し、短時間に硬化せしめ、その後
で立体袋体内の流体を抜取り、その立体袋体を再び平面
袋体に戻して前記索条と共に取去るということである。
(実施例) 図面を参照しながら使用部材の構造,施工法の順序で説
明する。
平面袋体(1)は、不通気性資材(たとえば、熱可塑性
の塩化ビニル樹脂)を平面円形,平面角形,その他適宜
な平面形状に普通に裁断し、その裁断した平膜(1′)
を2枚重ね、周辺を相互に溶着せしめて構成する。平面
袋体(1)を構成する2枚の平膜(1′)は、わざわざ
立体裁断する必要がない。上記2枚の平膜(1′)の周
辺を溶着せしめるときは、補強テープ(5)を溶着せし
めてもよい。そして、平面袋体(1)は、一方の平膜
(1′)に流体抜取口を兼用する流体送入口(2)を設
け、その送入口から水,空気,その他の気体などの流体
を送入しえるように構成すると共に、使用済の流体を抜
取り得るように構成する。索条(3)は、ロープ,ケー
ブル等の丈夫なもので、両端にフック,カラビナ或いは
ターンバクルなどの如き分離可能な連結具(6)を設
け、その連結具を利用することによって、地面に配設し
た固定索条(7)の連結具(8)に連結分離可能に構成
し、型枠施工後に取去り自在ならしめる。型枠の施工に
際して索条(3)を平面袋体(1)上に乗せるときの載
せたかは、交差載置(直角交差載置,斜交差載置等)、
平行載置、その他各種の特殊形態載置が考えられ、いず
れの場合であっても、弛緩せしめて載せた後に上記の如
く固定索条(7)に分離可能に連結するようにする。そ
して、不図示であるが、平面袋体(1)上に載せた索条
(3)は、平面袋体(1)が膨らんで立体袋体(1)に
なる過程で位置ずれを起さないようにするため(索条が
位置ずれを起して、設計と違った断面形状の型枠が完成
することを防止するため)、索条(3)の交差部を交互
に止めたり、或いは平面袋体(1)を構成している平膜
(1′)と索条(3)との所望位置を止めたりすること
がある。このような場合に使用する止具(不図示)は、
簡単に脱着できる構造のもの(たとえば、洗濯挟み,事
務用クリップ、その他の挟具、粘着テープ,ベルベット
式ファスナー,紐、など)を使用するようにする。急結
性の軽量モルタルセメント層(4)は、周知のモルタル
セメントや軽量モルタルセメントなどよりも比重の軽い
モルタルセメントで、セメント急結剤(たとえば、日本
セメント株式会社製の商品名アサノスーパーナトム 粉
末,ポゾリス物産株式会社製の商品名QP−500LS
液体)を配合して短時間で硬化しえるようにしたもので
成形する。
次に施工法を述べる。
施工場所の地盤にアンカーボルト(9)が立設されたコ
ンクリート基礎(10)を構築する。このコンクリート基
礎(10)の平面形状は、平面袋体(1)の平面形状と相
似形、異形のいずれでもよいが、平面袋体(1)の平面
形状に比べ相対的にやや小さめに構築する。次に平面袋
体(1)を周辺がアンカーボルト(9)の至近位置とな
るように施工場所に置く。このとき、平面袋体(1)
は、地面に固定しない。その平面袋体(1)上に弛緩し
た索条(3)を載せ、アンカーボルト(9)に連結され
た固定索条(7)に連結する。流体送入口(2)から平
面袋体(1)内に流体を送入する。平面袋体(1)は流
体が送入され始めると、周辺が垂直面内,平面内で夫々
自由に動き始め、内圧が高まるに従って上部が膨らみ始
める。膨らみ始めた平面袋体(1)は索条(3)が緊張
するまで膨らみ、各索条(3)間でさらに小径に膨らん
で強度と剛性とが与えられ、同時に該索条の緊張によっ
て規制された断面形状(たとえば、略卵形の断面形状,
略饅頭形の断面形状など)の立体袋体(1)になる。立
体袋体(1)になったら、内圧をそのままに維持しなが
ら、該袋体の表面に急結性の軽量モルタルセメントを極
めて薄く吹付け、内面にリブを有する極めて薄い軽量モ
ルタルセメント層(4)を形成せしめる。このモルタル
セメント吹付けに際しては、立体袋体(1)の周辺にお
ける軽量モルタルセメント層(4)の周辺部が前記コン
クリート基礎(10)と一体化されるように吹付け、その
コンクリート基礎が型枠(11)のおもりとして機能する
ようにする。そして、軽量モルタルセメント層(4)が
硬化したら、立体袋体(1)内の流体を抜取り、この立
体袋体を再び平面袋体(1)に戻して撤去し、前記索条
(3)を固定索条(7)から分離して取去る。
かくして、リブによって強度の向上した軽量モルタルセ
メント層(4)で形成された極めて薄い型枠(11)が完
成する。
上記型枠(11)は、あくまでも構造体用の型枠として利
用するものであって、その型枠上に構造体としてコンク
リートシェル(12)を建築する。コンクリートシェル
(12)の建築は、型枠(11)上に鉄筋を配設してコンク
リートを打設する通常の工法,型枠(11)上に鋼繊維補
強コンクリート(S.F.R.C)を打設する工法又は
吹付ける工法等から適宜に選択して行うようにする。
ところで、立体袋体(1)内の流体抜取り、及び索条
(3)の撤去作業は、型枠(11)が完成した時点で行な
わずとも、型枠(11)の表面にコンクリートシェル(1
2)を形成せしめた後で行っても差支えない。
また、流体が抜取られて再び平面袋体(1)に戻ったも
のの撤去作業は、型枠(11)の完成時点、或いはコンク
リートシェル(12)の完成時点のいずれでも構わない。
しかして、型枠(11)に構成すべき出入口(不図示)
は、型枠施工時に開口せしめるも、コンクリートシェル
(12)の完成後に開口せしめるも任意であるが、流体抜
取り後の平面袋体(1)及び索条(3)の撤去作業は上
記出入口を利用して行うようにする。
(発明の効果) 本発明は、叙上の如く流体送入前における不通気性平面
袋体の表面に予めコンクリート送を形成することなく、
かつ該平面袋体を地面のどこにも固定することなく施工
場所に置いて索条をゆるく取去り自在に掛渡するにとど
め、該平面袋体内に流体を送入すると、それにつれて袋
体周辺が垂直面内,水平面内で自由に動き得るようにし
てあるので、平面袋体用の平膜に大きな伸びを与えなく
ても平面袋体を膨らますことができ、緊張した索条によ
って規制された断面形状の立体袋体にすることが容易で
ある。そして、この立体袋体の表面に形成する急結性の
薄い軽量モルタルセメント層は、形成直後からたちどこ
ろに凝結硬化するので、立体袋体の内圧が低くても、袋
体の変形を小さくすることができ、形成作業時の亀裂発
生や流出が惹起されないという効果がある。さらに、平
面袋体は、立体裁断せずに構成し得るのでその加工が容
易となり、かつ型枠施工後は、型枠表面にコンクリート
による構造体の施工、型枠と同質のセメント層の再形
成、その他の外装を施主の希望通りに施工し得るなどの
利点がある。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明施工方法に使用する平面袋体の平面形状
が平面円形の場合の一例を示したもので、第1図は該袋
体の縦断面図,第2図はその一部切欠平面図,第3図は
施工開始時を表わす縦断面図,第4図はその平面図,第
5図は流体送入時を示す縦断面図,第6図は軽量モルタ
ルセメント層形成時を表わす縦断面図,第7図は型枠完
成時を示す縦断面図である。 図中 (1)……平面袋体(立体袋体) (2)……流体用送入口、(3)……索条 (4)……急結性の軽量モルタルセメント層 (11)……型枠

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不通気性の平膜で構成した平面袋体に流体
    用送入口を設け、該袋体を施工場所に置いて索条をゆる
    くかつ取去り自在に掛渡し、流体用送入口から平面袋体
    内に流体を送入して膨らまし、この膨らんだ立体袋体の
    表面に急結性の薄い軽量モルタルセメント層を形成せし
    め、該モルタルセメント層が硬化した後立体袋体内の流
    体を抜取って平面袋体に戻し、この平面袋体及び前記索
    条を取去ることを特徴とするドーム型建築物用型枠の施
    工方法。
JP8127089A 1989-03-31 1989-03-31 ドーム型建築物用型枠の施工方法 Expired - Lifetime JPH0639845B2 (ja)

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