JPH063992A - 定着方法 - Google Patents

定着方法

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JPH063992A
JPH063992A JP4034431A JP3443192A JPH063992A JP H063992 A JPH063992 A JP H063992A JP 4034431 A JP4034431 A JP 4034431A JP 3443192 A JP3443192 A JP 3443192A JP H063992 A JPH063992 A JP H063992A
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Japan
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fixing
roller
heat
temperature
toner
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JP4034431A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Yasuda
晋一朗 安田
Kuniyasu Kawabe
邦康 河辺
Yuji Hiraoka
佑二 平岡
Junichi Nakamura
順一 中村
Chiseki Yamaguchi
智責 山口
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HIRAOKA H I KENKYUSHO KK
Kao Corp
Original Assignee
HIRAOKA H I KENKYUSHO KK
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】カプセルトナーにより形成されるトナー画像を
ヒートローラ型定着装置により定着させる方法におい
て、該ヒートローラに設けた一様な厚さの導電性エラス
トマー層を通電し、発生する熱により130℃以下で加
熱定着させることを特徴とする定着方法。 【効果】本発明の定着方法によると、130℃以下の定
着温度で定着を行う為、定着装置が簡素になり小型化・
低価格化が可能となる。また、定着装置及びその周辺に
は従来のごとき高い耐熱仕様の部材が不要となり安価な
材料が使用でき、低価格な印字装置となる。さらに線圧
も低く出来る為、紙のカールが発生し難く、紙つまりも
発生し難くなり省メンテナンスとなる等の種々の効果が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は普通紙複写機やレーザプ
リンタ及び普通紙ファクシミリ等に用いられる、カプセ
ルトナー用の定着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、複写機やレーザビームプリンタ等に於いて画像を形
成する場合、一般にカールソン方式が用いられている
(米国特許明細書 2,221,776、2,297,691 及び2,357,80
9号、Electrophotography: p22-p41, R. M. Shaffert 1
965, The Focal Press)。従来の画像形成方法では、光
学的手段によって形成された静電潜像は先ず現像工程で
現像された後、転写工程で記録紙等の記録媒体に転写さ
れ、更に定着工程で一般に熱と圧力で定着され画像が形
成される。感光体は繰り返し使用する為、その回転に伴
って転写後の残存トナーを清掃する為、クリーニング装
置が設置されている。
【0003】しかしながら、このような従来の画像形成
方法においては、静電潜像を形成してから記録媒体に転
写した後、定着工程で定着させる迄の工程において、定
着工程での消費エネルギーは他の各工程のそれに比較し
て非常に大きく、定着装置には非常に高温が必要とさ
れ、且つ大きな圧力を必要とした。一方、感光体及び現
像装置は室温に保持される必要がある為、定着装置と感
光体及び現像装置とはかなりの距離を置く必要があり、
その為装置が大型化する原因となっていた。更に発生す
る熱を強制的に排除する必要があったが、強制放熱装置
により発生する音はオフィスでは無視できない騒音であ
る。
【0004】一般に定着工程は単独で存在し、200℃
前後の高い温度で定着する為、定着装置周辺には高価な
耐熱性樹脂、耐熱性ゴム等の耐熱性部材が必要であっ
た。又、高温で定着する為、紙のカール、ジャムリ等の
トラブルが発生し易く不具合が発生するばかりでなく、
定着温度が高いと、設定温度になるまでに時間がかかり
クイック印字が出来ない為、ファクシミリの様なクイッ
ク印字が要求されるシステムには不向きであった。
【0005】これらの問題を解決する方策としては、従
来より100℃以下の低温定着を行う装置として、例え
ばコールドプレス方式が知られている。しかし、この場
合定着温度は低いものの線圧が通常4Kg/cm以上と
いった高線圧となり、装置が重くなるばかりでなく、画
像の光沢、紙の変形、不十分な定着強度等の問題があ
る。加熱定着装置のヒートローラの熱源に従来から使用
されている石英ヒータ、ニクロム線等の代わりに面発熱
体を使用し、クイック印字、省エネルギー定着を試みて
いるものも知られている(特開昭58−196562号
公報、特開平1−150183号公報、特開平1−26
0475号公報参照)。しかしながら、200℃に近い
高温での定着温度を設定している為、温度ムラを避ける
必要からシリンダー内に発熱体を入れ使用する方式であ
り、昇温速度が遅く、又エネルギー効率も悪い。
【0006】このような問題の対策として通電効果を向
上させる方法として、発熱層を螺旋上にスリットを形成
させるとか、高温でのトナーの離型性が不十分な場合
は、加熱ローラ外周に高価なイミド系樹脂、フッ素系樹
脂等の耐熱性保護層を設ける必要があった。その為、装
置が煩雑になり、且つ装置が高価になる等の問題があっ
た。
【0007】また、従来の定着装置における弾性体ロー
ラの半径とニップ幅の関係は、一般にローラの半径が1
5mmから50mm程度であり、そのニップ幅は3mm
から高々10mm程度である。従って、弾性体ローラ半
径に比してニップ幅の比率は通常0.05から高々0.
20迄であり、180℃〜200℃での永久圧縮歪の非
常に小さい高価な弾性体が用いられている。これらの理
由は、トナーの定着は通常ヒートローラ表面温度が20
0℃に近い温度で行われ、且つ高線圧をかけることによ
りトナーを記録紙等に溶融接着させる為である。即ち、
トナーをヒートローラによる熱で溶融しつつ、高線圧で
記録紙に該トナーを融着せしめるには、ヒートローラか
らトナーへの熱伝導時間を長くとる為にニップ幅を大き
くする方が好ましいが、同時に熱により軟化したトナー
を紙面のパルプ繊維間に押し込みトナーと紙との接着強
度を上げる為に線圧も大きくする事が不可欠となるから
である。
【0008】しかしながら、このように従来よりヒート
ローラ表面温度は200℃に近い高温が必要とされるた
め、種々な耐熱性弾性体の中から高温での永久圧縮歪の
小さいものが選んで使用されているが、前記のように高
温でかつ高線圧により大きな塑性変形を加えると、永久
圧縮歪が大きくなり、線圧に振れが発生し、定着不良が
生じる原因になるばかりでなく、駆動系に負荷が大きく
なり故障の原因になる恐れがあるのが実情である。これ
らの観点からも新しい小型の定着装置とそれに適応した
トナーが必要であった。このような期待に応えるものと
して、トナーとしてカプセルトナーの利用の有効性が評
価されつつある。本発明は以上に述べたような問題点を
解決するものであり、カプセルトナーを用いての信頼性
が高く、低消費エネルギーの定着方法を提供するもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、(1)
カプセルトナーにより形成されるトナー画像をヒートロ
ーラ型定着装置により定着させる方法において、該ヒー
トローラに設けた一様な厚さの導電性エラストマー層を
通電し、発生する熱により130℃以下で加熱定着させ
ることを特徴とする定着方法、(2)導電性エラストマ
ーの固有抵抗値が、100Ω・cm以下であり、最高発
熱温度が150℃以下である前記(1)記載の定着方
法、(3)定着装置における一対のローラ間のニップ幅
が、弾性体ローラ半径の0.2以上である前記(1)記
載の定着方法、並びに(4)少なくとも一方のローラの
ゴム硬度が、JIS硬度のAスケールで90度以下であ
る前記(1)記載の定着方法、に関する。
【0010】本発明において使用されるトナーは、貯蔵
安定性と定着性、耐オフセット性を機能分離し、トナー
をカプセル化したトナーであって、特に限定されるもの
ではないが、殻が貯蔵安定性と帯電性を受け持ち、芯材
が着色と定着性、耐オフセット性を受け持つカプセルト
ナーが好適に使用される(例えば特開昭58−1766
42号公報、特開昭58−176643号公報、特開昭
61−56352号公報、特開昭63−128357号
公報、特開昭61−128358号公報、特開平01−
267660号公報、特開平02−51175号公報参
照)。
【0011】このようなカプセルトナーは、通常次のよ
うな製造方法により容易に得ることができる。 (1)芯物質をポリマー非水溶液またはポリマーエマル
ジョン中に分散させた後この分散液を噴霧乾燥するスプ
レードライ法(噴霧乾燥法)、(2)イオン性ポリマー
コロイドの混合水溶液中から芯物質の周囲に相分離をお
こさせ単純エマルジョンから複合エマルジョンを経てマ
イクロカプセルを作る相分離法(コアセルベーション
法)、(3)芯物質溶液または分散液をW/OまたはO
/W型乳化系に分散し、同時に界面に殻材用モノマー
(A)を集め、次の工程で界面にてモノマー(B)とモ
ノマー(A)が反応する界面重合法、他にin sit
u重合法、液中硬化被覆法、気中懸濁被覆法、静電合体
法、真空蒸着被覆法等が挙げられる。本発明において
は、なかでも界面重合法やスプレードライ法により製造
されたカプセルトナーが好ましく用いられる。界面重合
法では芯材と殻材の機能分離が容易であるばかりでな
く、水系で均一なトナーが製造でき、且つ芯材に低軟化
点の物質を使用できる等、トナーの定着性の面で好まし
い性質を有するトナーを得ることができる。
【0012】殻材としてはスチレン系樹脂(特開昭48
−80407号公報)、ポリアミド系樹脂(特開昭58
−66948号公報)、エポキシ系樹脂(特開昭59−
148066号公報)、ポリウレタン系樹脂(特開昭5
7−179860号公報)、ポリウレア系樹脂(特開昭
62−150262号公報)等多数のものが考案されて
いる。また、芯材に含有される熱圧力定着性物質として
は、ガラス転移点(Tg)が10℃以上50℃以下のポ
リエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステルポリア
ミド樹脂、ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
【0013】芯材の熱特性に対して、殻材の構造及び熱
特性がトナー全体の定着性に著しく関与するが、前記の
殻材に使用できる樹脂群のうち特定のポリウレタンは熱
解離性であり、貯蔵安定性、低温定着性の両面を兼ね備
えていることから、本発明における画像形成方法におい
ては非常に好ましい材料である。このような殻材の主成
分としては、熱解離性ウレタン結合、チオールウレタン
結合、又はs−チオウレタン結合の少なくとも1つ以上
の結合を有する樹脂で構成されている。さらに、この殻
材の主成分である熱解離性ウレタン樹脂は、全イソシア
ネート基及び/又はイソチオシアネート基が関与する結
合の内、フェノール性ヒドロキシル基及び/又はチオー
ル基との反応による結合がその数で30%以上のもので
ある。例えばイソシアネート化合物及び/又はイソチオ
シアネート化合物とフェノール性ヒドロキシル基及び/
又はチオール基等を有する化合物との反応により得られ
る樹脂が好ましく用いられる(特願平3−14231
号)。
【0014】次に、前記のようなカプセルトナーを用い
ての本発明の定着方法について、図面を参照しながら詳
細に説明する。図1は本発明に使用される電子写真プロ
セスの概略図である。1は導電性支持体上に感光層を設
けたアモルファスセレン、アモルファスシリコン又は有
機感光体等の感光体ドラムである。2は帯電装置であ
り、感光体ドラムに対向して設置され、通常用いられて
いるコロトロンによる帯電、導電性ローラによるローラ
帯電、導電性ブラシによるブラシ帯電等が用いられる。
3は露光装置であり、感光体ドラムに対向して設置さ
れ、感光体面上に静電潜像を形成する装置である。露光
装置としては半導体レーザ、LED又はELアレイ等の
光源を作像光学系と組み合わせて使用される。もしくは
一般に複写機に使用されている原稿の反射光を投影する
光学系等の装置を用いる事が出来る。
【0015】4は現像装置であり、感光体面上に形成さ
れた静電潜像をトナーで可視化せしめる為の装置であ
る。現像装置としては通常使用されている2成分磁気ブ
ラシ現像器、1成分磁気ブラシ現像器、1成分非磁性現
像器の何れの現像器も使用する事が出来る。現像装置の
内部で帯電されたトナー6が現像スリーブ14を経て感
光体面上の静電潜像を可視化する。5は転写装置であ
り、帯電装置2と同じ機能を持ちほぼ同じ機構が採用さ
れる。感光体1表面上に現像剤によって作像された可視
像は転写工程で、記録媒体7面上に転写される。11は
クリーニング装置であり、クリーニング装置によって転
写工程で転写されなかった約5%から20%の未転写ト
ナーが感光体表面から除去される。
【0016】8はヒートローラ、9は圧力ローラであ
り、記録媒体に転写されたトナー画像はこれらの一対の
ローラからなる定着装置を経由して、記録媒体7面上に
トナーが定着される。10は放熱器であり、通常は定着
装置から発生する高熱を強制的に印字装置内から排出す
る為の駆動系、ファンが必要であるが、本発明のように
定着装置の発熱温度が低く放熱量が少ないと、図示され
る様なスリット又はハニカム等の簡単な放熱装置で間に
合う事が多い。
【0017】本発明における定着装置は、導電性エラス
トマー層を有するヒートローラ8および弾性体又は剛体
である圧力ローラ9で構成される。具体的には、例えば
図1に示すように回転軸Aの周囲に設けた絶縁層12
と、その上に設けた発熱層13である導電性エラストマ
ー層とからなるヒートローラ8、および弾性体である圧
力ローラ9で構成される。また、図2に示すように回転
軸Aの周囲に弾性発熱体21である導電性エラストマー
層とその上に設けた導電層22、離型層23からなるヒ
ートローラ8、および弾性体である圧力ローラ9で構成
される。また、図3に示すように回転軸Aの周囲に弾性
発熱体31である導電性エラストマー層とその上に設け
た離型層32からなるヒートローラ8、および弾性体で
ある圧力ローラ9で構成される。また、図4に示すよう
に回転軸Aの周囲に弾性発熱体41である導電性エラス
トマー層からなるヒートローラ8、および剛体である圧
力ローラ9で構成される。
【0018】導電性エラストマー層の固有抵抗値は10
0Ω・cm以下であり、好ましくは1〜100Ω・cm
である。固有抵抗値が100Ω・cm以上であると、高
電荷を印加しないと該エラストマー層の温度が十分に上
がらない為、ヒートローラが設定の定着温度にならない
恐れがあるばかりでなく、設定温度になるにも時間がか
かり過ぎる場合も多い。又、固有抵抗値が1Ω・cm以
下であると昇温速度が速すぎる為、温度コントロールが
困難となるばかりでなく、高温になって定着ローラを含
め、定着装置を破損する恐れがあり好ましくない。ま
た、本発明で用いられる導電性エラストマー層に発生す
る温度は、最高発熱温度で150℃以下である。
【0019】本発明における定着装置で用いる導電性エ
ラストマーとしては、テトラフルオロエチレンプロピレ
ン系、フッ化ビニリデン系、シリコーン系、フルオロシ
リコーン系等のフッ素系又はシリコーン系の耐熱性エラ
ストマーばかりでなく、アクリル系、ニトリル系、エピ
クロルヒドリン系、及びエチレンプロリレン・非共役ジ
エン三元共重合体(EPDM)等の汎用エラストマー、
又条件によってはネオプレン系、ブタジエン系又はイソ
プレン系のエラストマーも使用可能である。
【0020】また、本発明における定着装置で用いる導
電性エラストマーは、該弾性体に導電性カーボン、導電
性無機粉、導電性チタン酸カリウムウィスカー等の導電
性材料を分散させて成形されたものを使用する。また、
ポリピロール、ポリチオフェン、ポリパラフェニレン、
ポリアニリン等の有機高分子又はアントラセンとテトラ
シアノキノリン、ピレンとテトラシアノエチレン等のチ
ャージトランスファーコンプレックスを該弾性体に分散
させてなる導電層を設けてもよい。さらに、ヒートロー
ラには場合によってはトナーのヒートローラへの粘着を
防止する為に、シリコンオイル塗布か又はポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカ
ーボネート、ナイロン、テフロン、PFA等のフィルム
等で離型層を設けてもよい。
【0021】また、従来の定着装置における弾性体ロー
ラの半径とニップ幅の関係は、前記のようにローラ半径
に比してニップ幅の比率は、通常0.05から高々0.
20迄であるが、本発明における定着装置においては、
弾性体ローラ半径に比してニップ幅の比率は大きく、弾
性体ローラ半径の0.2以上、好ましくは0.25〜
0.8に調整される。ローラ半径に対するニップ幅の比
率をローラ半径の0.2以上とすることにより、定着の
際にトナーに与える熱量が大きくなり、より低い定着温
度で定着することができる。この効果はローラ半径が1
5mm以下、特に10mm以下の場合に非常に大きい。
【0022】また、一般に定着装置に用いられる圧力ロ
ーラのゴム硬度は、周速が遅くローラ半径が小さいもの
では弾性体はJIS規格のAスケールで40〜90度の
ものを用い、周速が大きくローラ半径の大きなものでは
Cスケールのゴム硬度計で40〜90度のものが使用さ
れている。しかし、本発明においてはこれら一対のロー
ラの内、少なくとも一方のローラのゴム硬度が、JIS
硬度のAスケールで90度以下、好ましくは20〜90
度であるものが用いられる。弾性体ローラのゴム硬度が
Aスケールで90度以上であると、ローラ間のニップを
所定の幅に設計する時、線圧が高くなり過ぎ、小さいロ
ーラ半径の場合、ローラの回転軸の歪から中央と両端で
の圧力差が発生し、定着性の偏差が発生する。また、2
0度以下であると設定のニップ幅で十分な線圧が得られ
ないため、充分なトナーの記録媒体への定着が得られな
い。又、所定の線圧を得ようとするとローラの圧力変形
が大きくなり過ぎ、作動中に駆動系の負荷が大きくな
り、定着装置のローラの回転に支障が発生する恐れがあ
る。
【0023】このように本発明においては、少なくとも
一方のローラにゴム硬度が低い材料を用いるが、図2に
示す如くヒートローラ、圧力ローラとも低ゴム硬度の材
料を用いても良い。また、図3に示す如く、ヒートロー
ラ側には、熱負荷による劣化等を考慮し、ゴム硬度の高
い弾性体を用いても良い。また、図4の如く、ヒートロ
ーラ側には低ゴム硬度の材料を用いて広いニップ幅を取
り、圧力ローラ側は安価で丈夫な材料を用いる事を目的
として、ヒートローラ側を低ゴム硬度の材料を用い、圧
力ローラ側はSUSのような鋼材をPETフィルム等で
絶縁処理したものを用いてもよい。その場合、ヒートロ
ーラ表面が導電性であればヒートローラ表面に絶縁性の
シートで保護膜を設ける必要がある。
【0024】本発明における定着装置は、130℃以下
の定着温度でトナーを加熱し、小さいローラ半径でも十
分に広いニップ幅が得られ、且つ歪が大きくとも永久歪
が発生しないように非常に低い線圧で定着できる定着装
置である。即ち、本発明における定着装置における線圧
は、0.1〜4.0kg/cm、好ましくは0.2〜
3.0kg/cmである。
【0025】本発明における定着装置におけるヒートロ
ーラの発熱方法としては、図1のように回転軸の周囲に
絶縁層を設け、その上に発熱層である導電性エラストマ
ー層を設けている場合、通電する手段として、ヒートロ
ーラ両端に導電性ブラシ等を接触させ印加させることに
より行うことができる。更に印加効果を上げるため、ロ
ーラの両端面に導電性塗料を塗布してもよい。また、図
2に示されるような場合、回転軸と導電性エラストマー
層との間に電荷を印加する方法等であってもよい。この
ようにして本発明における定着装置は、前記のようなヒ
ートローラと圧力ローラが相互に接触回転し、搬送され
てきた記録媒体上のトナー画像を接触面間で、導電性エ
ラストマー層を通電することにより発生した熱により、
130℃以下の定着温度で加熱定着することができる。
なお、ヒートローラと圧力ローラは、図示されていない
所定の駆動手段により各図で示す方向に一定の周速で相
互に接触回転する。ローラの周速は特に限定されること
はなく、適宜選択される。
【0026】このように本発明の定着方法によれば、定
着工程に於いて、搬送中の記録媒体上に付着したカプセ
ルトナーを130℃以下の定着温度で定着を行う為、定
着装置及びその周辺には耐熱仕様の部材が不要となり安
価な材料が使用でき、又使用部材の寿命が長くなるため
長寿命となり、低価格な印字装置が可能となる。また、
130℃以下の定着温度で定着を行い、線圧も低く出来
る為、紙のカールが発生し難く、紙つまりも発生し難く
なり省メンテナンスとなる。また、低温定着である為、
定着装置内の発熱体の温度が低く設定でき、温度上昇が
小さい為、機内に電動ファン等の強制放熱装置が小さく
なるか又は入れる必要がなく、騒音の低減ができる。さ
らに、定着装置の昇温に必要な待ち時間が短く出来るた
め、クイック印字が可能となり、ファクシミリ等のクイ
ック印字が必要な分野にも適用出来る。
【0027】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例等によ
りなんら限定されるものではない。
【0028】製造例1 ビスフェノールAのポリプロピレンオキシド付加物、ビ
スフェノールAのポリエチレンオキシド付加物、テレフ
タル酸、ドデセニル無水琥珀酸およびトリメリット酸の
縮重合により得られたポリエステル樹脂(Tgは50
℃、軟化点は120℃、酸価は25)100重量部、カ
ーボンブラック「#44」(三菱化成社製)10重量
部、低分子量ポリプロピレン「ビスコール660P」
(三洋化成社製)4重量部からなる混合物をロールで加
熱混練りした。これを放冷後、1−2μmに粗砕し更に
ジェットミルにて微粉砕後風力分級機にて分級し平均粒
径10μmの芯物質粒子を得た。別にスチレン・メタク
リル酸ブチル・アクリル酸ブチル・アクリル酸共重合体
エマルジョン(樹脂のTgは70℃、Mw23万、Mw
/Mnは6.3、軟化点は140℃であり固形分は40
%)20部に対し、前記芯物質58部、ニグロシン染料
「ボントロンN−01」(オリエント化学社製)0.4
重量部、水240部を加え良く混合分散しながらスプレ
ードライ乾燥を行いカプセルトナーを製造した。得られ
たカプセルトナーの軟化点は、118℃であった。
【0029】製造例2 パラフィンワックス「SP−0145」(日本製蝋社
製)60重量部、カルナバワックス(野田ワックス社
製)8重量部、ウレタン化合物(ヘキサメチレンジイソ
シアネートとエチルアルコールの等モル反応物:分子量
450、軟化点100℃)32重量部およびカーボンブ
ラック「#44」(三菱化成社製)10重量部からなる
混合物をロールで加熱混練りした。これを放冷後、1−
2μmに粗砕し、更にジェットミルにて微粉砕後風力分
級機にて分級し平均粒径10μmの芯物質粒子を得た。
次いで、前記の製造例1と同様にしてスプレードライ乾
燥を行いカプセルトナーを製造した。得られたカプセル
トナーの軟化点は、98℃であった。
【0030】実施例1 製造例1で製造されたカプセルトナーを0.5%のシリ
カR972(日本アエロジル社製)で処理をした後、こ
のトナー50gを市販のフェライトキャリア1kgと混
合し現像剤を得た。一方、市販の複写機を改造し、図1
に準じた装置を作製し、定着部のヒートローラと圧力ロ
ーラは図2に準じて製作した。即ち、ヒートローラ、圧
力ローラの直径は共に20mm、ゴム硬度はAスケール
硬度計でヒートローラでは60度、圧力ローラでは40
度である。ヒートローラは、ヒートローラの回転軸に絶
縁層としてシリコーン樹脂を塗布し、その上にカーボン
ブラックを練り込み導電性を付与したシリコーン樹脂で
成形したものを用い、体積固有抵抗は3Ω・cmであ
る。圧力ローラは、シリコン系発泡ゴムを使用した弾性
体から成っている。
【0031】該定着装置の線圧は0.3kg/cm、ニ
ップ幅は3mmであり、両端は導電性ブラシで印加され
ている。ニップ幅は東芝シリコーン(株)製のロールニ
ップテスターにて測定した。ニップ幅とローラ半径の比
率は0.30である。上記現像剤を用い、改造された複
写機にて画出しを行い、定着温度を測定したところ、周
速25mm/秒にて100℃でも充分な定着強度を有し
ており、150℃でもホットオフセットは発生しなかっ
た。更に、定着温度100℃で5万枚まで連続の画出し
を行ったが、画像上に定着装置に起因する欠陥は見あた
らなかった。又、ヒートローラ、圧力ローラに通常使用
する剥離爪を用いなかったが、定着後の記録媒体の搬出
に、記録紙のローラへの巻き付き、ジャムり、しわ等の
紙の変形などの不具合は起こらなかった。
【0032】実施例2 製造例2で製造されたカプセルトナーを0.5%のシリ
カR972(日本アエロジル社製)で処理をした後、こ
のトナー50gを市販のフェライトキャリア1kgと混
合し現像剤を得た。該現像剤を前記の実施例1と同じ装
置、同じ評価方法で定着温度を測定した所、周速25m
m/秒にて100℃でも充分な定着強度を有しており、
150℃でもホットオフセットは発生しなかった。更
に、定着温度100℃で1万枚まで連続の画出しを行っ
たが、画像上に定着装置に起因する欠陥は見あたらなか
った。又、ヒートローラ、圧力ローラに通常使用する剥
離爪を用いなかったが、定着後の記録媒体の搬出に、記
録紙のローラへの巻き付き、ジャムり、しわ等の紙の変
形などの不具合は起こらなかった。
【0033】比較例 製造例1で製造されたカプセルトナーを0.5%のシリ
カR972(日本アエロジル社製)で処理をした後、こ
のトナー50gを市販のフェライトキャリア1kgと混
合し現像剤を得た。該現像剤を市販の複写機に使用して
いる定着装置を温度と、ローラ回転速度可変に改造し
た。ヒートローラはアルミニュームシリンダーにフッ素
樹脂がコートされローラ半径30mm、シリンダー内部
に石英ヒータが内蔵されている。圧力ローラのゴム硬度
はAスケール硬度計で80度であり、ローラ半径は20
mm、線圧は0.5kg/cm、ニップ幅は3mmであ
る。ニップ幅とローラ半径の比率は0.15である。上
記現像剤を用い、複写機にて画出しを行い、定着温度を
測定したところ、周速25mm/秒にて100℃でも充
分な定着強度を有していたが、120℃でホットオフセ
ットが発生した。
【0034】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の定
着方法によると、 (1)130℃以下の定着温度で定着を行う為、定着装
置が簡素になり小型化・低価格化が可能となる。 (2)130℃以下の定着温度で定着を行う為、定着装
置及びその周辺には従来のごとき高い耐熱仕様の部材が
不要となり安価な材料が使用でき、低価格な印字装置と
なる。 (3)130℃以下の定着温度で定着を行い、線圧も低
く出来る為、紙のカールが発生し難く、紙つまりも発生
し難くなり省メンテナンスとなる。 (4)130℃以下の定着温度と低線圧で定着を行う
為、定着装置及びその周辺の部材の寿命が長くなり省メ
ンテナンスとなる。 (5)低温定着のトナーを使用する為、定着装置内の発
熱体の温度が低く設定でき、温度上昇が小さく、機内に
電動ファン等の強制放熱装置が小さくなるか又は入れる
必要がなく、騒音の低減ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明における定着装置を使用した画像
形成方法の概略図である。
【図2】図2は本発明における定着装置の一例を示す概
略図である。
【図3】図3は本発明における定着装置の一例を示す概
略図である。
【図4】図4は本発明における定着装置の一例を示す概
略図である。
【符号の説明】
8 ヒートローラ 9 圧力ローラ 12 絶縁層 13 発熱層 21 弾性発熱体 22 導電層 23 離型層 31 弾性発熱体 32 離型層 41 弾性発熱体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平岡 佑二 埼玉県所沢市北所沢町2223番地 株式会社 ジャパンイメージングシステム内 (72)発明者 中村 順一 埼玉県所沢市北所沢町2223番地 株式会社 ジャパンイメージングシステム内 (72)発明者 山口 智責 埼玉県所沢市北所沢町2223番地 株式会社 ジャパンイメージングシステム内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カプセルトナーにより形成されるトナー
    画像をヒートローラ型定着装置により定着させる方法に
    おいて、該ヒートローラに設けた一様な厚さの導電性エ
    ラストマー層を通電し、発生する熱により130℃以下
    で加熱定着させることを特徴とする定着方法。
  2. 【請求項2】 導電性エラストマーの固有抵抗値が、1
    00Ω・cm以下であり、最高発熱温度が150℃以下
    である請求項1記載の定着方法。
  3. 【請求項3】 定着装置における一対のローラ間のニッ
    プ幅が、弾性体ローラ半径の0.2以上である請求項1
    記載の定着方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも一方のローラのゴム硬度が、
    JIS硬度のAスケールで90度以下である請求項1記
    載の定着方法。
JP4034431A 1992-01-23 1992-01-23 定着方法 Pending JPH063992A (ja)

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JP4034431A JPH063992A (ja) 1992-01-23 1992-01-23 定着方法
EP19930100935 EP0552786A3 (en) 1992-01-23 1993-01-21 Fixing apparatus and fixing method using same

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019185020A (ja) * 2018-04-12 2019-10-24 シャープ株式会社 カプセルトナー、2成分現像剤及び画像形成装置並びにカプセルトナーの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019185020A (ja) * 2018-04-12 2019-10-24 シャープ株式会社 カプセルトナー、2成分現像剤及び画像形成装置並びにカプセルトナーの製造方法

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