JPH0640160B2 - 放射性同位元素18f製造用ターゲット装置 - Google Patents

放射性同位元素18f製造用ターゲット装置

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JPH0640160B2
JPH0640160B2 JP60087634A JP8763485A JPH0640160B2 JP H0640160 B2 JPH0640160 B2 JP H0640160B2 JP 60087634 A JP60087634 A JP 60087634A JP 8763485 A JP8763485 A JP 8763485A JP H0640160 B2 JPH0640160 B2 JP H0640160B2
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善明 西原
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は放射性同位元素18F製造用ターゲット装置に係
り、特にターゲットチャンバー内に固体状の同位元素よ
り形成されるAl2 18O3または、Si18O2をターゲット物質
として封入し、このターゲット物質を繰り返し使用する
ことができる経済的に有利な放射性同位元素18F製造用
ターゲット装置に関する。
従来の技術 放射性同位体の中で半減期が2,3日間までのものは医
療用として放射性同位体を含んで成る放射性薬剤が用い
られている。中でも半減期が109分と極めて短く化学
反応性に富む放射性同位元素18Fは前記目的のために好
適であり、実際に水溶液の状態で診断用薬剤の原料とし
て用いられている。
従来このような放射性同位元素18Fの水溶液を製造する
方法としては、サイクロトロンにより発生するイオンビ
ームをターゲット液に照射して核反応(18O(P,n)18F)を
介して製造していたが、イオンビームを照射することに
よってターゲット液が発熱しターゲットが沸騰してしま
い、それ故得られる放射性同位元素18Fの生成量や収率
の向上には限界があった。
従って、本発明者等はこのような従来法の改良方法とし
て、ターゲットを系中で強制的に循環させ、この循環中
のターゲットにイオンビームを連続的に照射すると共に
照射後のターゲット液に冷却を行ってターゲット液の沸
騰を防止し、連続的に放射性同位体を合成する装置(特
開昭60−3600号公開公報参照)を提案した。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら前記装置においてターゲット物質として用
いられるH2 18O等のターゲット物質は非常に高価な物質
であるために、前記装置ではH2 18Oが有効に使用される
ように収率を犠牲にして微少量のH2 18Oに陽子照射を行
うか、あるいは反応終了後のターゲット液からH2 18Oを
回収して再使用するために複雑な回収操作を行わなけれ
ばならなかった。
問題点を解決するための手段 本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、ターゲット
本体の隔壁を介して一方にはターゲツトチャンバーを、
反対側には冷却室を形成し、前記ターゲットチャンバー
にターゲツト液供給管路と排出管路を連通させ、前記タ
ーゲットチャンバー内にはAl2 18O3またはSi18O2の粒状
ないしは多孔質状の固体ターゲットを充填し、該固体タ
ーゲットに陽子ビームを照射し、核反応により生成され
た放射性同位元素18Fを前記ターゲット液供給管路から
供給されたターゲット液に溶けこませて回収することを
特徴とする放射性同位元素18F製造用ターゲット装置で
ある。
実施例 本発明の放射性同位元素18F製造用ターゲット装置の一
実施例について以下図面に基づき具体的に説明する。
第1図は本発明実施例の放射性同位元素18F製造用ター
ゲット装置の側断面図であり、第2図は本発明の本発明
の放射性同位元素18F製造用ターゲット装置を用いた強
制循環式の放射性同位元素18F連続合成装置の全体的な
構成を示すフローチャートである。
第1図において、1は粒径100μm以下程度のAl2 18O3
粒のターゲット2が充填されたターゲットチャンバーで
あり、該ターゲットチャンバー1は内筒中央部を隔壁3
aにより仕切られた筒状のターゲット本体3と該ターゲ
ット本体3より外径を小にしてターゲット本体3をボル
ト4a4bにより締着する円筒状フランジ5に挟まれた空隙
部である。
該空隙部を構成する円筒状フランジ5はサイクロトロン
等からの陽子ビーム6の照射がうけらけるようにその中
心部が開口されており、開口部5aが形成されている。更
にそのターゲット本体3側にはホイル押さえ7が嵌装さ
れている。
また、該空隙部を構成するもう一方のターゲット本体3
は前記サイクロトロンからの陽子ビーム6の照射を受け
る反対側(図中右側)には蓋体8を覆わせて冷却室9が
形成されており、該蓋体8には冷却水を供給するための
管継手10aとそれを排出するための管継手10bとが形成さ
れている。
更に、ターゲット本体3の上側と下側には前記空隙部の
ターゲットチャンバー1にターゲット液を供給、排出す
るための管路11a,11bが形成されており、該管路11a,11b
に連通してターゲット配管継手12a,12bが各々螺着され
ている。これら配管継手12a,12bの先には各々フィルタ
ー13a,13bが配設されており、更にその先には熱交換器
14、バッファータンク15、シュリンジポンプ16等
が配設されており、両者はその先で連結して循環系路1
7を構成している。
前記円筒状フランジ5とターゲット本体3のサイクロト
ロンからの陽子ビーム6の照射を受ける側(図中左側)
との間には厚さ10〜40μ、好ましくは20μのアル
ミニウム製、ステンレスチール製等の金属薄膜18が装
着され、該金属薄膜18はフランジ5側のホイル押さえ
7とターゲット本体3側のターゲットOリング19によ
って挟着され、金属薄膜18を強固に張設すると共にタ
ーゲットチャンバー1内のターゲット液が外部に漏水し
ないよう構成されている。
該ターゲットチャンバー1内にはAl2 18O3やSi18O2、な
どの固体状の同位元素の粒子をターゲットチャンバー中
に充満させるかあるいは、チャンバーの形状に合わせて
多孔質体に成形して封入している。
このようにして構成した放射性同位元素18F製造用ター
ゲット装置は、陽子ビーム照射口20に円筒状フランジ
5の外径に装着される取り付けOリング21によって嵌
装され、サイクロトロンからの陽子ビーム6が照射され
る。加速された陽子ビーム6はフランジの射込み開口部
5aを通過し、ホイル押さえ7のスリット7aを通過して、
更に前記10〜40μのアルミニウム製ホイル等の金属
薄膜18を透過し、ターゲットチャンバー1内のターゲ
ット液に浸された前記Al2 18O3やSi18O2などの固体状タ
ーゲットに照射して核反応を起こさせる。それによって
発生した熱を除去するために、ターゲットチャンバー1
の前記射込み開口部5aと反対側(図中右側)に形成した
冷却室9に冷却液を流してターゲットチャンバー1内の
熱を除去する。
一方核反応によって生成した放射性同位元素18Fはター
ゲット液を循環させることによってターゲットチャンバ
ー1内より取り出された後循環系内で分離される。その
時にターゲット液中に混合して固体状ターゲット2の粉
末粒子がターゲットチャンバー1より排出されないよう
フィルター13bによって分別される。
また、これら放射性同位元素18F製造用ターゲット装置
およびそれに附属する循環系内は核反応によって生成す
る熱等によって分解ガスが発生したり、蒸気が発生する
ため通常2〜3気圧の圧力に耐えられるような耐圧容器
となっている。
循環系路としては第2図に示す強制循環式の放射性同位
元素18F連続合成装置22等があり、該装置において照
射されて生成した放射性同位元素18Fを含むターゲット
液はターゲットチャンバー1より排出され、さらに熱交
換器14により冷却され、バッファータンク15で気水
分離された後一時保持される。
異常反応を起こした場合は安全弁25が作動し安全装置
に導かれる。
バッファータンク15には液面センサー26が装着され
液面がコントロールされており、バッファータンク15
に貯蔵されるターゲット液はシュリンジポンプ16の作
動により一方向弁17a,17b及び電磁弁23b,23cを通過して
ターゲットチャンバー1に再循環される。該シュリンジ
ポンプ16は電磁弁23d,23eの交互の開閉動作によりコ
ンプレッサーより送られてきた空気を複動形エアシリン
ダー27に送ってピストン28を左右に作動してシュリ
ンジポンプ16側のピストンと連結したピストンロッド
29により連動してターゲット液を循環させる。
該ターゲット循環液は陽子ビーム照射により生成した放
射性同位元素18Fを分離・回収するため電磁弁23fを開い
て循環系外にて回収した後再度電磁弁23gより供給され
る。
放射性同位元素18Fの分離・回収方法には下記のものが
ある。
・固体ターゲット2を一定時間照射した後、ターゲット
循環液を電磁弁23gより供給して再度照射を液循環とと
もに行い、生成した放射性同位元素18Fをターゲット循
環液に回収する。
・ターゲット循環液を循環させながら固体ターゲットを
照射し、照射後ターゲット循環液を回収する。この際、
照射ビームがターゲット循環液により消費されるので、
収率は悪くなるが操作は簡単になる。
・第2図の循環系は用いないで第1図の装置のみを使用
する。つまり固体ターゲット2を一定時間照射した後、
ターゲットチャンバー1に水等を導入して13a,13b後部
を電磁弁等で閉塞する。この状態で再度照射し、水に溶
け込んだ放射性同位元素18FをN2パージ等で回収する。
該ターゲット循環液としては例えば水が用いられる。
また、収率を向上させるため、冷却室の蓋体8上に超音
波発生器30を装着し、ターゲットチャンバー1内に超
音波振動を与えることは推奨される。
発明の効果 以上実施例等で詳述したごとくターゲットチャンバー内
に固形状のAl2 18O3またはSi18O2を封入してターゲット
液を循環させて陽子ビームを照射させることによって、
ターゲット物質を繰り返し使用できるので高価なターゲ
ット物質を節約することができ、経済的に有利な放射性
同位元素18F製造用ターゲット装置を提供することがで
きる。
このように本発明は従来に例の無い優れた作用効果を奏
することができるのであって斯界に貢献するところが非
常に大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の放射性同位元素18F製造用タ
ーゲット装置の断面図であり、第2図は本発明の放射性
同位元素18F製造用ターゲット装置を用いた強制循環式
の放射性同位元素18F連続合成装置の全体的な構成を示
すフローチャートである。 1:ターゲットチャンバー 2:固体ターゲット 3:ターゲット本体 4a,4b:ボルト 5:円筒状フランジ 5a:開口部 6:陽子ビーム 7:ホイル押さえ 7a:ホイル押さえの開口部 9:冷却室 13a,13b:フィルター 14:熱交換器 15:バッファータンク 16:シュリンジポンプ 17:循環系路 18:金属薄膜 19:ターゲットOリング 20:陽子ビーム照射口 21:取付けOリング 22:放射性同位元素18F連続合成装置 25:安全弁 26:液面センサー 27:複動形エアシリンダー 28:ピストン 30:超音波発生器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ターゲット本体(3)の隔壁(3a)を介
    して一方にはターゲツトチャンバー(1)を、反対側に
    は冷却室(9)を形成し、前記ターゲツトチャンバー
    (1)にターゲツト液供給管路(11a)と排出管路
    (11b)を連通させ、前記ターゲットチャンバー
    (1)内にはAl2 18O3またはSi18O2の粒状ないしは多孔
    質状の固体ターゲット(2)を充填し、該固体ターゲッ
    ト(2)に陽子ビーム(6)を照射し、核反応により生
    成された放射性同位元素18Fを前記ターゲット液供給管
    路(11a)から供給されたターゲット液に溶けこませ
    て回収することを特徴とする放射性同位元素18F製造用
    ターゲット装置。
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