JPH0641645B2 - 湿式紡糸方法 - Google Patents
湿式紡糸方法Info
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- JPH0641645B2 JPH0641645B2 JP59101756A JP10175684A JPH0641645B2 JP H0641645 B2 JPH0641645 B2 JP H0641645B2 JP 59101756 A JP59101756 A JP 59101756A JP 10175684 A JP10175684 A JP 10175684A JP H0641645 B2 JPH0641645 B2 JP H0641645B2
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Landscapes
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は湿式紡糸方法、特に流下式緊張紡糸方法によつ
て製造される絹安人絹の省エネルギー型湿式紡糸方法に
関する。
て製造される絹安人絹の省エネルギー型湿式紡糸方法に
関する。
従来の技術 従来、銅安人絹製造に用いられてきたいわゆる湿式紡糸
方法は、昭和40年代の初め、ポリエステル、ナイロン
に代表される合成繊維のめざましい発展とその攻勢に対
向するために生産性の向上を目指し紡糸速度向上の検討
が進められてきた。しかしこのような湿式紡糸方法の場
合、紡糸速度を向上すればする程、不足となる凝固を補
うためにエネルギーコストが比例的に向上し、例えば特
公昭44-22204号公報に記載の如く、多量の一次凝固液の
二次凝固を要するのである。
方法は、昭和40年代の初め、ポリエステル、ナイロン
に代表される合成繊維のめざましい発展とその攻勢に対
向するために生産性の向上を目指し紡糸速度向上の検討
が進められてきた。しかしこのような湿式紡糸方法の場
合、紡糸速度を向上すればする程、不足となる凝固を補
うためにエネルギーコストが比例的に向上し、例えば特
公昭44-22204号公報に記載の如く、多量の一次凝固液の
二次凝固を要するのである。
このような問題に鑑み、二度の石油シヨツクを経て低成
長経済に移行して以来、湿式紡糸方法による銅安人絹の
製造は、防水エネルギーを減少して溶融紡糸方法に代表
されるポリエステルとのコスト差に如何に縮少するかゞ
永年の課題であつた。
長経済に移行して以来、湿式紡糸方法による銅安人絹の
製造は、防水エネルギーを減少して溶融紡糸方法に代表
されるポリエステルとのコスト差に如何に縮少するかゞ
永年の課題であつた。
発明が解決しようとする問題点 そこで本発明者等は特公昭44-22204号公報記載の紡糸法
を基にして、凝固液量を減少するすなわち防水エネルギ
ーを減らしていくと基本的にどのような問題が起るのか
検証してみた。その結果、凝固液量を減らしていくと、
まず第5図の二次凝固液量と製品糸残留銅の関係グラフ
にみるように製品糸残留銅が増加するという問題を生じ
た。これは凝固液量の減少によつて凝固部で糸の凝固が
遅れるものと考えられる。次に第6図の、二次凝固液量
と糸の耐フイブリル化度の関係グラフにみるように凝固
液量を減らしていくと糸の耐フイブリル化度が低下す
る。すなわち外力によつてフイブリル化し易くなるとい
う問題を生じた。
を基にして、凝固液量を減少するすなわち防水エネルギ
ーを減らしていくと基本的にどのような問題が起るのか
検証してみた。その結果、凝固液量を減らしていくと、
まず第5図の二次凝固液量と製品糸残留銅の関係グラフ
にみるように製品糸残留銅が増加するという問題を生じ
た。これは凝固液量の減少によつて凝固部で糸の凝固が
遅れるものと考えられる。次に第6図の、二次凝固液量
と糸の耐フイブリル化度の関係グラフにみるように凝固
液量を減らしていくと糸の耐フイブリル化度が低下す
る。すなわち外力によつてフイブリル化し易くなるとい
う問題を生じた。
このように省エネルギー型湿式紡糸方法の開発に際して
は基本的に重大な二つの問題点が明らかとなつた。
は基本的に重大な二つの問題点が明らかとなつた。
本発明者等は永年の課題であつたこの二つの問題の解決
に取り組み鋭意研究を進めてついに本発明を成すに至つ
た。
に取り組み鋭意研究を進めてついに本発明を成すに至つ
た。
本発明の目的は上記二つの問題点を解決した銅安人絹の
省エネルギー型湿式紡糸方法を提供するにある。
省エネルギー型湿式紡糸方法を提供するにある。
問題を解決するための手段 このような本発明の目的を達成するための本発明の要旨
は、銅安人絹の流化式緊張紡糸方法において、紡糸原液
を一次凝固液を満した紡糸濾斗の延伸部に紡糸口金を通
して押し出し、形成される糸条物の凝固度を脱アンモニ
ア率6%以下に維持しつつ延伸し、次いでこの流下糸条
物に前記延伸部直下に設けられ負圧に維持された自由落
下部に設けられた二次凝固液を噴射する噴射器の円周の
数個所から均一かつ集中的に二次凝固液を噴射衝突させ
て凝固を促進し、さらに流下する糸条物をその下方に形
成された凝固部に導き少なくとも脱アンモニア率70%
以上の凝固を完了させることを特徴とする湿式紡糸方法
にある。
は、銅安人絹の流化式緊張紡糸方法において、紡糸原液
を一次凝固液を満した紡糸濾斗の延伸部に紡糸口金を通
して押し出し、形成される糸条物の凝固度を脱アンモニ
ア率6%以下に維持しつつ延伸し、次いでこの流下糸条
物に前記延伸部直下に設けられ負圧に維持された自由落
下部に設けられた二次凝固液を噴射する噴射器の円周の
数個所から均一かつ集中的に二次凝固液を噴射衝突させ
て凝固を促進し、さらに流下する糸条物をその下方に形
成された凝固部に導き少なくとも脱アンモニア率70%
以上の凝固を完了させることを特徴とする湿式紡糸方法
にある。
以下、本発明を図示の一例につき詳細に説明する。
第2図は前記した従来の紡糸方法としての特公昭44-222
04号公報記載の紡糸濾斗の縦断面図である。図において
1は外部濾斗であり2は上部濾斗である。該上部濾斗2
は外部濾斗1内の上部に濾斗支持具11および12を用
いて装着されている。6は外部濾斗の上部に取り付けら
れた一次凝固液の注入口であり、一次凝固液は該注入口
から濾斗内に注入され上部濾斗2に満され流下される、
7は外部濾斗1の下方に取付けられた二次凝固液の注入
口であり、二次凝固液は該注入口から濾斗内に注入され
凝固部5に満され流下される。9は多数の小孔を有する
紡糸口金であり紡糸濾斗の上部に取付けられている。
04号公報記載の紡糸濾斗の縦断面図である。図において
1は外部濾斗であり2は上部濾斗である。該上部濾斗2
は外部濾斗1内の上部に濾斗支持具11および12を用
いて装着されている。6は外部濾斗の上部に取り付けら
れた一次凝固液の注入口であり、一次凝固液は該注入口
から濾斗内に注入され上部濾斗2に満され流下される、
7は外部濾斗1の下方に取付けられた二次凝固液の注入
口であり、二次凝固液は該注入口から濾斗内に注入され
凝固部5に満され流下される。9は多数の小孔を有する
紡糸口金であり紡糸濾斗の上部に取付けられている。
糸の紡糸に際しては紡糸原液は紡糸口金を通して一次凝
固液を満した上部濾斗内に押し出される。上部濾斗では
糸の凝固を押えて延伸が行なわれるので、この部分を延
伸部と呼称する。延伸された糸条物10は上部濾斗2の
下端より一次凝固液と共に凝固部5へ流下される。糸は
この凝固部で大部分の凝固作用を受けて凝固された外部
濾斗1の下端出口より凝固液と共に流下される。13は
糸の走行方向を変向する変向棒である。そしてこの従来
の紡糸方法は延伸部で糸の延伸の大部分を行ない、しか
る後凝固部で凝固の大部分を行う人造繊維の高速度紡糸
方法であつた。
固液を満した上部濾斗内に押し出される。上部濾斗では
糸の凝固を押えて延伸が行なわれるので、この部分を延
伸部と呼称する。延伸された糸条物10は上部濾斗2の
下端より一次凝固液と共に凝固部5へ流下される。糸は
この凝固部で大部分の凝固作用を受けて凝固された外部
濾斗1の下端出口より凝固液と共に流下される。13は
糸の走行方向を変向する変向棒である。そしてこの従来
の紡糸方法は延伸部で糸の延伸の大部分を行ない、しか
る後凝固部で凝固の大部分を行う人造繊維の高速度紡糸
方法であつた。
第1図は本発明の紡糸方法を行う紡糸濾斗の一例を示す
縦断面図である。図において1,2,5,6,7,9,10,11,12,13
の説明は第2図の説明に従う。図にみるように外部濾斗
1内の上部に上部濾斗2を支持具11および12を用い
て装着している。紡糸口金9を通して一次凝固液を満し
た延伸部に押し出された糸条物10は、延伸部で凝固度
を脱アンモニア率6%以下に維持しつつ延伸される。脱
アンモニア率6%以上では充分な延伸が行なわれない、
より好ましい範囲は5%以下である。
縦断面図である。図において1,2,5,6,7,9,10,11,12,13
の説明は第2図の説明に従う。図にみるように外部濾斗
1内の上部に上部濾斗2を支持具11および12を用い
て装着している。紡糸口金9を通して一次凝固液を満し
た延伸部に押し出された糸条物10は、延伸部で凝固度
を脱アンモニア率6%以下に維持しつつ延伸される。脱
アンモニア率6%以上では充分な延伸が行なわれない、
より好ましい範囲は5%以下である。
3は延伸部直下に設けられ負圧に維持された自由落下部
であり、この自由落下部に連通した管8は別に設けられ
た負圧維持装置に接続されている。4は前記自由落下部
に装着された二次凝固液の噴射器であり、注入口7より
二次凝固液が注入される。噴射器4の上部平面図を第3
図に示し、縦断面図を第4図に示している。図において
14は二次凝固液の滞留室であり15は噴射器の円周の
数個所に穿孔し滞留室14に貫通させた噴射孔であり、
二次凝固液は該噴射孔15より角度θをもつて噴射器の
貫通孔16のほゞ中心を流下する糸条物10に均一かつ
集中的に噴射衝突せしめられる。二次凝固液の噴射方向
は糸条物10の流下方向すなわち下向きであつても逆に
上向きであつてもその作用効果は変らない。
であり、この自由落下部に連通した管8は別に設けられ
た負圧維持装置に接続されている。4は前記自由落下部
に装着された二次凝固液の噴射器であり、注入口7より
二次凝固液が注入される。噴射器4の上部平面図を第3
図に示し、縦断面図を第4図に示している。図において
14は二次凝固液の滞留室であり15は噴射器の円周の
数個所に穿孔し滞留室14に貫通させた噴射孔であり、
二次凝固液は該噴射孔15より角度θをもつて噴射器の
貫通孔16のほゞ中心を流下する糸条物10に均一かつ
集中的に噴射衝突せしめられる。二次凝固液の噴射方向
は糸条物10の流下方向すなわち下向きであつても逆に
上向きであつてもその作用効果は変らない。
流下糸条物10は負圧に維持された自由落下部3を流下
する際にも延伸作用を受ける。そしてこの部分で流下糸
条物10に二次凝固液を噴射衝突させる理由は少量の凝
固液量で糸条物10の凝固を促進せしめることにある。
従つてこの部分に複数個の噴射器を設けてもよい。
する際にも延伸作用を受ける。そしてこの部分で流下糸
条物10に二次凝固液を噴射衝突させる理由は少量の凝
固液量で糸条物10の凝固を促進せしめることにある。
従つてこの部分に複数個の噴射器を設けてもよい。
噴射器よりの噴射液による凝固作用を受けた後糸条物1
0はさらに流下してその下方に形成された凝固部5に導
入される。この部分で糸条物10はさらに凝固作用を受
けて最終的に脱アンモニア率70%以上の凝固を完了せ
しめられる。そして外部濾斗1の下端出口より流下せし
められる。脱アンモニア率70%以下では凝固不足であ
り製品糸の残留銅が増加する。
0はさらに流下してその下方に形成された凝固部5に導
入される。この部分で糸条物10はさらに凝固作用を受
けて最終的に脱アンモニア率70%以上の凝固を完了せ
しめられる。そして外部濾斗1の下端出口より流下せし
められる。脱アンモニア率70%以下では凝固不足であ
り製品糸の残留銅が増加する。
ここで前記自由落下部を負圧に維持する理由は糸条物の
凝固を促進するための凝固部5の浴長l6を短かくかつ一
定の長さに維持することにある。これが大気圧に開放さ
れてなると、凝固部5の浴長を維持するためには一次凝
固液および二次凝固液の供給量を増大するか、外部濾斗
の下端出口径d4を著しく小さくしなければならない。凝
固液量を増大しては省エネルギー化を達成できず、下端
出口径を小さくすると凝固析出物等の沈着により出口が
閉塞され紡糸安定性を損う。負圧部の圧力は当然のこと
ながら大気圧に対して浴長l6の水頭に相当する圧力だけ
負圧に維持する必要がある。従つてこの負圧部の圧力を
調整することによつて浴長l6を変えることができる。
凝固を促進するための凝固部5の浴長l6を短かくかつ一
定の長さに維持することにある。これが大気圧に開放さ
れてなると、凝固部5の浴長を維持するためには一次凝
固液および二次凝固液の供給量を増大するか、外部濾斗
の下端出口径d4を著しく小さくしなければならない。凝
固液量を増大しては省エネルギー化を達成できず、下端
出口径を小さくすると凝固析出物等の沈着により出口が
閉塞され紡糸安定性を損う。負圧部の圧力は当然のこと
ながら大気圧に対して浴長l6の水頭に相当する圧力だけ
負圧に維持する必要がある。従つてこの負圧部の圧力を
調整することによつて浴長l6を変えることができる。
上述したような紡糸濾斗の構成をもつて本発明の紡糸方
法は達成される。
法は達成される。
作用 第7図は紡糸濾斗の位置とその紡糸濾斗を用いて紡糸さ
れる糸条物の脱アンモニア率すなわち凝固度との関係を
グラフ化したものである。Xは前記特公昭44-22204号公
報記載の従来の紡糸濾斗における脱アンモニア率曲線で
あり、紡糸濾斗の上部濾斗下端出口の位置Aから凝固部
の下端出口位置Bまでの値を示している。X′は同じく
特公昭44-22204号公報記載の紡糸濾斗を用い二次凝固液
のエネルギーを1/2.7に減じた時の脱アンモニア率曲線
である。Yは本発明に用いられる紡糸濾斗の場合で二次
凝固液のエネルギーを従来紡糸濾斗の場合の1/2.7に減
じた時の脱アンモニア率曲線であり、紡糸濾斗の上部濾
斗の下端出口の位置Aから二次凝固液の噴射衝突位置
C、凝固部の浴上面D、凝固部の下端出口Eまでの値を
示している。いづれも紡糸速度130m/分で紡糸した
場合である。
れる糸条物の脱アンモニア率すなわち凝固度との関係を
グラフ化したものである。Xは前記特公昭44-22204号公
報記載の従来の紡糸濾斗における脱アンモニア率曲線で
あり、紡糸濾斗の上部濾斗下端出口の位置Aから凝固部
の下端出口位置Bまでの値を示している。X′は同じく
特公昭44-22204号公報記載の紡糸濾斗を用い二次凝固液
のエネルギーを1/2.7に減じた時の脱アンモニア率曲線
である。Yは本発明に用いられる紡糸濾斗の場合で二次
凝固液のエネルギーを従来紡糸濾斗の場合の1/2.7に減
じた時の脱アンモニア率曲線であり、紡糸濾斗の上部濾
斗の下端出口の位置Aから二次凝固液の噴射衝突位置
C、凝固部の浴上面D、凝固部の下端出口Eまでの値を
示している。いづれも紡糸速度130m/分で紡糸した
場合である。
図から解るように従来の紡糸濾斗で二次凝固液のエネル
ギーを減少すると凝固部下端出口における到達凝固度が
60%程度に遅れ、そのため糸中に必要以上の銅が残留
し、紡糸後の酸洗浴槽での脱銅性を著しく悪化し製品糸
中の残留銅値を高くしてしまう。これに対して本発明の
場合はエネルギーを大巾に減じても充分に凝固が進み脱
銅性悪化の問題は起らないのである。
ギーを減少すると凝固部下端出口における到達凝固度が
60%程度に遅れ、そのため糸中に必要以上の銅が残留
し、紡糸後の酸洗浴槽での脱銅性を著しく悪化し製品糸
中の残留銅値を高くしてしまう。これに対して本発明の
場合はエネルギーを大巾に減じても充分に凝固が進み脱
銅性悪化の問題は起らないのである。
次に第8図は第7図作成のための紡糸条件を固定してそ
れぞれ一次凝固液温度を低下させた場合すなわち一次凝
固液のエネルギーを減じた場合の一次凝固液温度と糸の
耐フイブリル化度との関係をグラフ化したものである。
図中Xは前記した従来の紡糸濾斗を用いた場合を示し、
X′は従来の紡糸濾斗を用いて二次凝固液のエネルギー
を1/2.7に減じた場合を示し、Yは本発明の紡糸方法の
場合を示している。一次凝固液温度は上部濾斗下端出口
で凝固が進み始める時の温度に設定される。この一次凝
固液温度を凝固が進み始める時の温度より高くすると上
部濾斗下端出口付近に銅が析出付着して糸条物がそれに
より切断され毛羽が多発する。逆にこの温度より低く設
定すれば糸の耐フイブリル化度が急激に低下する。図に
みるように一次凝固液温度を低下していくとXおよび
X′の場合は糸の耐フイブリル化度が急激に低下してし
まうのである。それに対して本発明の紡糸方法の場合は
僅かに低下するだけでありその効果は絶大なものがあ
る。このことにより糸条物の凝固が遅れた状態で紡糸す
ると糸の耐フイブリル化度が低下し、本発明のように糸
条物の延伸を進めながら凝固を段階的に促進させる方式
をとるとセルロースの分子配向性を向上させ、一次凝固
液温度に大きく左右されない結晶構造の糸が形成され糸
の耐フイブリル化度が低下しないものと考えられる。
れぞれ一次凝固液温度を低下させた場合すなわち一次凝
固液のエネルギーを減じた場合の一次凝固液温度と糸の
耐フイブリル化度との関係をグラフ化したものである。
図中Xは前記した従来の紡糸濾斗を用いた場合を示し、
X′は従来の紡糸濾斗を用いて二次凝固液のエネルギー
を1/2.7に減じた場合を示し、Yは本発明の紡糸方法の
場合を示している。一次凝固液温度は上部濾斗下端出口
で凝固が進み始める時の温度に設定される。この一次凝
固液温度を凝固が進み始める時の温度より高くすると上
部濾斗下端出口付近に銅が析出付着して糸条物がそれに
より切断され毛羽が多発する。逆にこの温度より低く設
定すれば糸の耐フイブリル化度が急激に低下する。図に
みるように一次凝固液温度を低下していくとXおよび
X′の場合は糸の耐フイブリル化度が急激に低下してし
まうのである。それに対して本発明の紡糸方法の場合は
僅かに低下するだけでありその効果は絶大なものがあ
る。このことにより糸条物の凝固が遅れた状態で紡糸す
ると糸の耐フイブリル化度が低下し、本発明のように糸
条物の延伸を進めながら凝固を段階的に促進させる方式
をとるとセルロースの分子配向性を向上させ、一次凝固
液温度に大きく左右されない結晶構造の糸が形成され糸
の耐フイブリル化度が低下しないものと考えられる。
実施例 さらに本発明を実施例により明らかにする。
実施例1および比較例1〜3 常法に従つて調整したセルロース濃度10%、アンモニ
ア濃度7%、銅濃度3.6%の組成を有する銅アンモニ
アセルロース紡糸液を用いて、75デニール(48fil)
の銅安人絹を130m/分の紡糸速度で紡糸した。その際用
いた紡糸濾斗は、上部濾斗の円筒管内径d1=19mm、直長
管内径d2=7mm、凝固管内径d3=20mm、凝固管下端出口
径d4=5mmおよび円筒管長l1、円錐管長l2、直長管長
l3、自由落下H1長l4、自由度落下H2長l5、二次凝固浴長
l6、自由落下H3長l7は第1表の紡糸条件のように定め
た。そして噴射器を1個装着し、噴射方向の上向きと下
向きの2条件設定し、また一次凝固液温度を4水準と
り、特公昭44-22204号公報記載の紡糸方法(比較例
1)、特公昭48-13163号公報記載の方法(比較例2)、
特公昭47-29926号公報記載の方法(比較例3)と本発明
の防糸方法とを対比して紡糸を行い、その結果を糸の耐
フイブリル化度、製品糸の残留銅量、玉毛羽の発生数で
比較した。紡糸条件および結果を第1表に示す。
ア濃度7%、銅濃度3.6%の組成を有する銅アンモニ
アセルロース紡糸液を用いて、75デニール(48fil)
の銅安人絹を130m/分の紡糸速度で紡糸した。その際用
いた紡糸濾斗は、上部濾斗の円筒管内径d1=19mm、直長
管内径d2=7mm、凝固管内径d3=20mm、凝固管下端出口
径d4=5mmおよび円筒管長l1、円錐管長l2、直長管長
l3、自由落下H1長l4、自由度落下H2長l5、二次凝固浴長
l6、自由落下H3長l7は第1表の紡糸条件のように定め
た。そして噴射器を1個装着し、噴射方向の上向きと下
向きの2条件設定し、また一次凝固液温度を4水準と
り、特公昭44-22204号公報記載の紡糸方法(比較例
1)、特公昭48-13163号公報記載の方法(比較例2)、
特公昭47-29926号公報記載の方法(比較例3)と本発明
の防糸方法とを対比して紡糸を行い、その結果を糸の耐
フイブリル化度、製品糸の残留銅量、玉毛羽の発生数で
比較した。紡糸条件および結果を第1表に示す。
第1表から解るように、比較例1では一次凝固液温度を
下げると糸の耐フイブリル化度が悪化し、また製品糸残
留銅も増加している。これに対し本発明法では糸の耐フ
イブリル化度は僅かに下るだけであり、また製品糸の残
留銅の増加率も小さくその結果が明らかである。
下げると糸の耐フイブリル化度が悪化し、また製品糸残
留銅も増加している。これに対し本発明法では糸の耐フ
イブリル化度は僅かに下るだけであり、また製品糸の残
留銅の増加率も小さくその結果が明らかである。
また比較例2の紡糸法でも一次凝固液温度を下げると糸
の耐フイブリル化度が悪化する。さらにまた、比較例3
の紡糸法では一次凝固液温度が本発明の方法よりも6℃
も高いのに糸の耐フイブリル化度は低い。
の耐フイブリル化度が悪化する。さらにまた、比較例3
の紡糸法では一次凝固液温度が本発明の方法よりも6℃
も高いのに糸の耐フイブリル化度は低い。
耐フイブリル化度測定法; 製品糸を5mmの長さに切断し、それより1g秤量して、
これを濃度1%(重量%)70℃の硫酸水溶液に30分
間浸漬し、その後水洗して硫酸を洗滌し、軽く脱水して
業務用ミキサー(ナシヨナルMS-150S)で水300mlを注加
して5分間回転し、再び軽く水洗脱水して、後乾燥し、
乾燥した糸をスライドグラスに挾んでほぐし、このこと
によりフイブリル化した糸のフイブリル化度を、あらか
じめ10段階に区分したフイブリル化度を表わす標準写
真と比較して評点を付けて表す。
これを濃度1%(重量%)70℃の硫酸水溶液に30分
間浸漬し、その後水洗して硫酸を洗滌し、軽く脱水して
業務用ミキサー(ナシヨナルMS-150S)で水300mlを注加
して5分間回転し、再び軽く水洗脱水して、後乾燥し、
乾燥した糸をスライドグラスに挾んでほぐし、このこと
によりフイブリル化した糸のフイブリル化度を、あらか
じめ10段階に区分したフイブリル化度を表わす標準写
真と比較して評点を付けて表す。
玉毛羽;銅安人絹の製造工程では、紡糸部或は精練部に
おいて単糸切れが発生すればその単糸は工程を走行する
に従いピン、櫛等によつてしごかれて、そのために嵩ば
つたものになる。このようにして生じた毛羽を玉毛羽と
称している。
おいて単糸切れが発生すればその単糸は工程を走行する
に従いピン、櫛等によつてしごかれて、そのために嵩ば
つたものになる。このようにして生じた毛羽を玉毛羽と
称している。
発明の効果 以上、詳述したように本発明の紡糸方法によれば、防水
エネルギーを減じると製品糸の残留銅が増加する、およ
び糸の耐フイブリル化度が低下するという二つの問題が
解決され、銅安人絹の流下式緊張紡糸方法における省エ
ネルギー型湿式紡糸方法が提供され、工業的に実施でき
てポリエステルとのコスト差を大巾に縮小する効果があ
る。
エネルギーを減じると製品糸の残留銅が増加する、およ
び糸の耐フイブリル化度が低下するという二つの問題が
解決され、銅安人絹の流下式緊張紡糸方法における省エ
ネルギー型湿式紡糸方法が提供され、工業的に実施でき
てポリエステルとのコスト差を大巾に縮小する効果があ
る。
第1図は本発明の紡糸方法を行う紡糸濾斗の一例を示す
縦断面図であり、第2図は従来の紡糸方法を行う紡糸濾
斗の縦断面図であり、第3図は本発明の紡糸方法に用い
る噴射器の上部平面図であり、第4図は同じく噴射器の
縦断面図である。 第5図は二次凝固液量と製品糸残留銅との関係グラフで
あり、第6図は二次凝固液量と糸の耐フイブリル化度と
の関係グラフであり、第7図は紡糸濾斗の位置とその紡
糸濾斗を用いて紡糸される糸条物の脱アンモニア率との
関係グラフであり、第8図は第7図作成のための紡糸条
件を固定してそれぞれ一次凝固液温度を低下していく場
合の一次凝固液温度と糸の耐フイブリル化度との関係グ
ラフである。 1……外部濾斗、2……上部濾斗、3……自由落下部、
4……噴射器、5……凝固部、6……一次凝固液の注入
口、7……二次凝固液の注入口、8……管、9……紡糸
口金、10……糸条物、11および12……濾斗支持
具、13……変向棒、14……二次凝固液の滞留室、1
5……噴射孔、16……貫通孔
縦断面図であり、第2図は従来の紡糸方法を行う紡糸濾
斗の縦断面図であり、第3図は本発明の紡糸方法に用い
る噴射器の上部平面図であり、第4図は同じく噴射器の
縦断面図である。 第5図は二次凝固液量と製品糸残留銅との関係グラフで
あり、第6図は二次凝固液量と糸の耐フイブリル化度と
の関係グラフであり、第7図は紡糸濾斗の位置とその紡
糸濾斗を用いて紡糸される糸条物の脱アンモニア率との
関係グラフであり、第8図は第7図作成のための紡糸条
件を固定してそれぞれ一次凝固液温度を低下していく場
合の一次凝固液温度と糸の耐フイブリル化度との関係グ
ラフである。 1……外部濾斗、2……上部濾斗、3……自由落下部、
4……噴射器、5……凝固部、6……一次凝固液の注入
口、7……二次凝固液の注入口、8……管、9……紡糸
口金、10……糸条物、11および12……濾斗支持
具、13……変向棒、14……二次凝固液の滞留室、1
5……噴射孔、16……貫通孔
Claims (1)
- 【請求項1】銅安人絹の流下式緊張紡糸方法において、
紡糸原液を一次凝固液を満した紡糸濾斗の延伸部に紡糸
口金を通して押し出し、形成される糸条物の凝固度を脱
アンモニア率6%以下に維持しつつ延伸し、次いでこの
流下糸条物に、前記延伸部直下に設けられ負圧に維持さ
れた自由落下部に設けられた二次凝固液を噴射する噴射
器の円周の数個所から均一かつ集中的に二次凝固液を噴
射衝突させて凝固を促進し、さらに流下する糸条物をそ
の下方に形成された凝固部に導き少なくとも脱アンモニ
ア率70%以上の凝固を完了させることを特徴とする湿
式紡糸方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59101756A JPH0641645B2 (ja) | 1984-05-22 | 1984-05-22 | 湿式紡糸方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59101756A JPH0641645B2 (ja) | 1984-05-22 | 1984-05-22 | 湿式紡糸方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60246806A JPS60246806A (ja) | 1985-12-06 |
| JPH0641645B2 true JPH0641645B2 (ja) | 1994-06-01 |
Family
ID=14309073
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59101756A Expired - Lifetime JPH0641645B2 (ja) | 1984-05-22 | 1984-05-22 | 湿式紡糸方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0641645B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US12139819B2 (en) | 2018-09-28 | 2024-11-12 | National University Corporation Okayama University | Wet spun fibers, wet formed film, and production method therefor |
| CN111690167B (zh) * | 2020-06-19 | 2024-04-26 | 山西汾西重工有限责任公司 | 一种析出成型装置及方法 |
-
1984
- 1984-05-22 JP JP59101756A patent/JPH0641645B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60246806A (ja) | 1985-12-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |