JPH0641943B2 - 管体の欠陥検査方法 - Google Patents

管体の欠陥検査方法

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JPH0641943B2
JPH0641943B2 JP63161865A JP16186588A JPH0641943B2 JP H0641943 B2 JPH0641943 B2 JP H0641943B2 JP 63161865 A JP63161865 A JP 63161865A JP 16186588 A JP16186588 A JP 16186588A JP H0641943 B2 JPH0641943 B2 JP H0641943B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、熱交換チューブや反応管等に生じる割れ等の
欠陥の深さを測定する欠陥検査方法に関する。
「従来の技術」 熱交換器用伝熱管あるいは反応管等の小口径管において
は、定期的に内部を検査し、疲労割れ等の欠陥を早期発
見することが重要である。
この種の欠陥検査を行なう場合、ファイバスコープ等に
よる内視法が有効な手段であるが、管体の寿命に対し重
要な因子である欠陥の深さを計測することができない欠
点がある。
そこで、欠陥の深さ測定には従来、第12図に示すよう
な探触子1が用いられている。この探触子1は、管体P
に向けて超音波を発する送信部2と、管体Pの内面で反
射した透過波を受信する受信部3と離間して具備したも
ので、給液路4から水等の接触媒質を供給しつつ、管体
Pの外面に沿って周方向に摺動させることにより、内部
欠陥Kで透過波が遮断される回転角度を計測し、この値
から欠陥Kの発生位置の深さを算出することができる。
「発明が解決しようとする課題」 しかし、上記の検査方法では、例えば熱交換器内のよう
に管体が密度で配置されている場合、検査対象以外の管
体に探触子1やコード類が干渉するため、検査すべき管
体を一々抜きを出さなければならない不便さがあった。
また、探触子1の周囲から水が順次流出していくので、
水の必要供給量が多くコストがかかるうえ、管体の設置
場所によって探触子1から散乱した水を始末する手間が
かかった。さらに、探触子1を管体に沿って摺動させる
ために複雑な駆動機構が必要で、その点からもコストが
かかる欠点があった。
「課題を解決するための手段」 上記課題を解決するため、本発明に係る管体の欠陥検査
方法は、管体内面に向けて超音波を発する送信部と前記
超音波が管体内を透過し管体外面で反射してなる透過波
を受信する受信部とを、その回転軸線を中心とした周方
向に離間して具備する斜角型超音波探触子を用意し、こ
の斜角型超音波探触子を、前記回転軸線方向を管体の軸
線方向と平行にして管体内そに挿入し、前記斜角型超音
波探触子の前記送信部および受信部とは反対側の側面に
設けられた付勢手段で管体内面を押圧することにより前
記送信部および受信部側の側面を管体内面に当接させつ
つ、この斜角型超音波探触子をその回転軸線回りに回転
させ、管体内部の欠陥により透過波が遮断される回転角
度を計測し、その値を予め作成した検量線に内挿して欠
陥の深さを求めることを特徴としている。
「実施例」 第1図は、本発明に係わる管体の欠陥検査方法の一実施
例に使用される探傷装置の構成図である。
図中符号10はロッド回転駆動装置であり、この駆動装
置は、検査ロッド11を螺旋状に前後進またはその場回
転させるロッド駆動器12と、このロッド駆動器12を
コントローラ13からの信号に応じて作動させるモータ
14と、ロッド11の表面を清浄に保つブラシ15と、
検査すべき管体Pを前記ロッド11と同心に固定する管
体取付板16とを具備している。
ロッド11の先端には探触子17が固定される一方、後
端には必要に応じて延長ロッド18がコネクタ19で順
次連結され、前記ロッド回転駆動装置10により管体P
内に挿入されるようになっている。
探触子17は、第2図ないし第4図に示すように、円筒
形のホルダ21と、このホルダ21の周面に軸線方向一
列に埋設された3対のボールプランジャ(付勢手段)2
2…と、これらボールプランジャ22の反対側でホルダ
21に埋設された垂直型超音波センサ23、および斜角
型超音波センサ24とから構成されたものである。
前記ボールプランジャ22は、先端部にスプリング25
で突出方向に付勢された金属球26を内蔵した筒体27
を、さらに別のスプリング28によって突出方向に付勢
したもので、通常のボールプランジャよりも動作距離が
大きくなっている。これは、腐食のかなり進んだ管体に
探触子17を挿入した場合にも、ボールプランジャ22
…により探触子17が常時付勢され、探触子17の斜角
型センサ24側の側面が管体Pの内面の対向箇所に常に
当接されるようになっている(この実施例では斜角型セ
ンサ24そのものが当接している)。このように斜角型
センサ24側の側面を回転中常に管体P内面に当接させ
ることにより、発信部29および受信部30の管体内面
に対する位置を一定化することができ、若干内径の異な
る管体の内面が腐食した管体に対しても、検量線を用い
た欠陥深さの測定が正確に行える。
斜角型センサ24は、第6図に示すように超音波を管体
Pの内壁に向けて発する発信部29と、管体Pの壁内部
を透過して外周面でV字状に反射した反射音を受信する
受信部30とを備えたもので、管体Pの欠陥の深さを測
定する。
一方、前記垂直型センサ23は、管体Pの内面に垂直に
超音波を発射するとともに、管体Pの外面からの透過波
帰還時間を計測するもので、これから管体Pの肉厚が測
定できる。
そして探触子17からは、各センサ23,24に接続さ
れた信号コード31、および給水チューブ32がロッド
11,18…を通して延ばされている。前記給水チュー
ブ32は、探触子17の外面に形成された給水孔(図示
略)から各センサ23,24と管体Pの内面との空隙を
満たすように水などの接触媒質を供給するためのもの
で、他端は送水ポンプ33に接続されている。また信号
コード31は解析機34と接続されて、この解析機34
での解析結果がペンレコーダ35で記録されるようにな
っている。
次に、この探傷装置の使用方法を説明する。
まず、ロッド駆動器12を調節し、ロッド11,18…
の進行方向を適当な螺旋ピッチに設定する。そして、コ
ントローラ13を操作してモータ14を作動させ、探触
子17を螺旋状に回転しつつ管体P内に挿入していく。
こうして一定距離挿入したら、ロッド駆動器12を調節
してロッド回転方向を逆向きにし、以後も同様に一定距
離毎にロッド11,18…を交互に逆回転しつつ進行さ
せる。こうすることにより、信号コード31と給水チュ
ーブ32のねじれが解消できる。なお、ロッド11,1
8…の全長が足りなくなったら、さらに延長ロッド18
を継ぎ足し、この連結部にブラシ15の前方側において
コネクタ19を装着していく。
一方、探触子17を進行させると同時に、各センサ2
3,24を共に作動させ、予備探傷を行なう。すなわ
ち、垂直型超音波センサ23で帰還時間を計測しつつ、
斜角型超音波センサ24で超音波反射強度を測定し、両
センサ23,24の出力信号を解析機で処理後、ペンレ
コーダでこれらを記録する。その際、探知子の挿入位置
を延長ロッドの外面に形成された距離目盛から読み取
り、ペンレコーダに併せて記録しておく。
そして予備探傷中に、ペンレコーダ35の記録紙上で、
斜角型超音波センサ24からの透過波強度が小さい箇所
が現れたら、モータ14を停止し、探触子17の前進を
一旦停める。そして、欠陥の発生箇所に斜角型超音波セ
ンサ24を合わせて探触子17をその場で回転させ、周
方向の透過波強度変化を記録する。
このようにして、管体Pの全長に亙って結果を検査し終
えたら、ロッドを後退させ、探触子17を管体Pから抜
き出して検査を終える。
上記の検査方法によれば、管体Pに生じた欠陥の発生位
置および欠陥の深さを次のようにして推定することが可
能である。
すなわち、管体Pの外面側に欠陥が発生している場合に
は、探触子17が1回転する間に透過波は一度遮断され
るだけなので、記録紙上にはV字型の波形が表れる。し
たがって、このV字波形の深さを測り、予め所定深さの
人工スリットを形成した管体を用いて作成した検量線に
内挿すれば、管体外面の割れの深さを推定することがで
きる。
これに対し、管体Pの内面に割れが発生している場合
は、探触子20が1回転する間に、第6図のように2度
超音波が遮断されるため、ペンレコーダの記録紙上には
第7図のようなW字形の波形が記録される。そこで、こ
のW字形波形の谷部間の時間Aを求め、探触子17が1
回転するに要する時間B中の割合X(X=A/B)を算
出し、予め人工的に所定深さのスリットを内面に形成し
た管体を用いて作成した検量線(第9図参照)に内挿す
れば、前記Xの値に対応する割れの深さを推定すること
ができる。
なお、本発明者らは次のようにして、外周面割れ用およ
び内周面割れ用の検量線をそれぞれ作成した。外形83.6
mm、内径31.8mm、低合金銅製のパイプをサンプルとして
用い、外周面割れのサンプルS1の外周面には第8図
(A)に示すように、a:5mm、b:10mm、c:1
3.5mm、d:15mmの深さで幅0.5mmのスリットをそれ
ぞれ形成した。また、内周面割れ用サンプルS2,S3
には第8図(B),(C)に示すように深さe:5mm、f:1
0mm、およびg:13.5mm、h:15mmで幅0.5mmのス
リットをそれぞれ形成した。
そして各サンプルS1〜S3に探触子17を挿入し、内
部で回転させて透過波強度の変化を記録した。第10図
は外周面割れ用サンプルS1、第11図は内周面割れ用
サンプルS2の測定結果である。そして第11図を解析
した結果、第9図に示すような検量線が得られ、上記検
査方法の有効性が確認できた。
なお、検出下限は外周面割れ、内周面割れのいずれの場
合においても5mm(管体肉厚の20%)であった。ま
た、内周面割れの場合、スリットの深さが15mm(管体
肉厚の60%)以下であれば、スリット直上における透
過波強度がスリットの無い部分における透過波強度と略
等しくなった。
上記構成からなる管体の欠陥検査方法によれば、管体の
端部から探触子17を挿入していくために熱交換器用チ
ューブ等のように管体が密に配置されている場合にも、
他の管体と干渉することがなく、従来法のように一々管
体を抜き出す手間が要らず、使用状態のままで容易かつ
迅速に検査が行なえる。
また、管体Pの内部に水などの接触媒体を供給するた
め、接触媒体の無駄な流出が少なく、消費量を減らせる
うえ、接触媒体を管体内から容易に回収できるから検査
後の処理も容易で、検査に要するコスト低下が図れる。
さらに、ロッド11,18…を回転・前後進させること
により探触子17を操作するので、従来法のように管体
の外周面に沿って探触子1を摺動させる構成に比べ、駆
動装置10の構造が単純で済み、装置コストが安い。ま
た、探触子17を螺旋運動させることが容易であるか
ら、前記のような予備探傷により、広い範囲を高速探傷
できる利点もある。
さらにまた、この実施例で使用した探触子17は、斜角
型超音波センサ24だけでなく、垂直型超音波センサ2
3も一体に備えているので、管体Pの肉厚も併せて計測
可能である。
なお、本発明は上記実施例のみに限られず、例えば予備
探傷を他の方法で行なうのであれば、ロッド11を螺旋
運動させる必要はないから、ロッド駆動装置はロッドを
前後進または回転させるだけの機能でよい。また前記実
施例では、探触子17に垂直型超音波センサ23も併設
していたが、これは必ずしも必要ではない。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明に係わる管体の欠陥検査方
法においては、管体の端部から探触子を挿入していくた
め、熱交換器用チューブ等のように管体が密に配置され
ている場合にも管体を抜き出す必要がなく、使用状態の
ままで容易かつ迅速に検査が行なえる。
また、管体内に接触媒体を供給するので、接触媒体の供
給量が少なくて済むとともに、接触媒体の回収が可能
で、検査後の処理が容易である。
さらに、ロッドを回転・前後進させることにより探触子
を操作するので、管体の外周面に沿って探触子を摺動さ
せる従来法に比べ、探触子駆動装置の構造が単純で済
み、装置コストが安い。
さらにまた、付勢手段により斜角型超音波探触子の送信
部および受信部側の側面を管体内面に当接させつつ測定
するので、発信部および受信部の管体内面に対する位置
を常に一定化することができ、若干内径の異なる管体や
内面が腐食した管体に対しても、検量線を用いた欠陥深
さの測定が正確に行える。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の管体の欠陥検査方法を実施するための
装置の構成図、第2図ないし第4図は探触子の一例を示
し、第2図は正面図、第3図は左側面図、第4図は右側
面図、第5図は同探触子の要部の断面図、第6図および
第7図は本発明の検査方法の説明図、第8図は実験例で
用いたサンプルの断面図、第9図は実験例で得られた検
量線を示すグラフ、第10図および第11図は同サンプ
ルでの測定記録を示すグラフである。 一方、第12図は従来の欠陥検査方法を示す説明図であ
る。 10…ロッド回転駆動装置、11,18…ロッド、 17…超音波探触子、22…ボールプランジャ(付勢手
段)、23…垂直型超音波センサ、 24…斜角型超音波センサ、29…超音波発信部、 30…超音波発信部、33…送水ポンプ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管体内面に向けて超音波を発する送信部と
    前記超音波が管体内を透過し管体外面で反射してなる透
    過波を受信する受信部とを、その回転軸線を中心とした
    周方向に離間して具備する斜角型超音波探触子を用意
    し、この斜角型超音波探触子を、前記回転軸方向を管体
    の軸線方向と平行にして管体内に挿入し、前記斜角型超
    音波探触子の前記送信部および受信部とは反対側の側面
    に設けられた付勢手段で管体内面を押圧することにより
    前記送信部および受信部側の側面を管体内面に当接させ
    つつ、この斜角型超音波探触子をその回転軸線回りに回
    転させ、管体内部の欠陥により透過波が遮断される回転
    角度を計測し、その値を予め作成した検量線に内挿して
    欠陥の深さを求めることを特徴とする管体の欠陥検査方
    法。
JP63161865A 1988-06-29 1988-06-29 管体の欠陥検査方法 Expired - Lifetime JPH0641943B2 (ja)

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