JPH0642155B2 - 隠れマルコフモデル学習方式 - Google Patents

隠れマルコフモデル学習方式

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JPH0642155B2
JPH0642155B2 JP1326989A JP32698989A JPH0642155B2 JP H0642155 B2 JPH0642155 B2 JP H0642155B2 JP 1326989 A JP1326989 A JP 1326989A JP 32698989 A JP32698989 A JP 32698989A JP H0642155 B2 JPH0642155 B2 JP H0642155B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は隠れマルコフモデル学習方式に関し、特に、
隠れマルコフモデルを用いて音声認識を行なうような隠
れマルコフモデル学習方式に関する。
[従来の技術] 近年、隠れマルコフモデルによる音声認識方式がたとえ
ば(1)S.E.,Levinson,et al,“A
n introduction to the app
lication of the theory of
probabilistic function o
f a Markov process to aut
om atic speecch recogniti
on”,Bell System Technica
l Journal,62,4(1983)および(2)
大河内、“Hidden Mark ov model
に基づいた音声認識”,音響学会誌、42、12(19
86)において提案されている。隠れマルコフモデルに
よる音声認識方式は、音声を統計的,確率的モデルで表
現するものであり、音声の持つ揺らぎを確率として表現
できるという利点がある。しかし、精度の良いモデルを
得るためには、非常に多くの学習用音声を必要とする。
このため、話者に対する負担が大きい。
これを解決するための方法の1つとして、未知話者を少
数の適応用音声を用いて標準話者に適応化し、標準話者
の音声を用いて学習したモデルを用いて認識する方法が
たとえば(3)中村他、“ベクトル量子化話者適応アル
ゴリズムのHMM音韻認識による評価”,電子情報通信
学会技術研究報告、SP88−106(1989)およ
び(4)古井、“マルチテンプレートと教師なし話者適
応化による音声認識”,電子情報通信学会技術研究報
告、SP89−17(1989)において提案されてい
る。話者間の音声の特徴の違いは、スペクトル形状の違
いによる静的なものと、調音様式の違いによる動的なも
のに大別される。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述の文献(3)による方法は、音声の
静的な特徴に関してのみ適応化を行なう方法であり、話
者間の動的な特徴に関しては不十分であった。また、文
献(4)においては、この問題を解決するためにマルチ
テンプレートを用いている。そして、マルチテンプレー
トを用いることは認識時の処理量を増加させるという問
題点があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、複数の学習用話
者を標準話者の特徴空間に写像し、写像された音声を用
いて学習を行なうことにより、認識時の処理を増加させ
ることなく、話者間の動的な特徴の違いを吸収できる隠
れマルコフモデル学習方式を提供することである。
[課題を解決するための手段] この発明はファジィベクトル量子化を用いた隠れマルコ
フモデル学習方式であって、複数の学習用話者の学習用
単語と標準話者の単語を動的計画法により対応付け、コ
ードブックの対応付けのヒストグラムを各学習用話者ご
とに作成するステップと、作成されたヒストグラムを用
いて、複数の学習用話者の音声を標準話者の特徴空間に
それぞれ写像するステップと、写像された複数話者の学
習用音声を用いて学習を行なうステップを含む。
[作用] この発明に係る隠れマルコフモデル学習方式は、多の学
習用話者の学習用単語と標準話者の単語を動的計画法に
より対応付け、コードブックの対応付けのヒストグラム
を各学習用話者ごとに作成し、作成されたヒストグラム
を用いて複数の学習用話者の音声を標準話者の特徴空間
にそれぞれ写像し、写像された複数話者の学習用音声を
用いて学習を行なうことにより、学習話者の様々な動的
な揺らぎを標準話者のモデルに取込むことができ、高精
度の音声認識を実現できる。
[発明の実施例] 第6図はこの発明の一実施例の電気的構成を説明するた
めの概略ブロック図である。
第6図を参照して、この発明による隠れマルコフモデル
学習方式を実行するために、アンプ1とローパスフィル
タ2とA/D変器3と処理装置4とが設けられる。アン
プ1は入力された音声信号を増幅し、ローパスフイルタ
2は増幅された音声信号から繰返し雑音を除去する。A
/D変換器3は音声信号を12kHzのサンプリング信
号により、16ビットのディジタル信号に変換する。処
理装置4はコンピュータ5と磁気ディスク6と端末類7
とプリンタ8とを含む。コンピュータ5はA/D変換器
3から入力された音声のディジタル信号に基づいて、後
述の第1図ないし第5図に示した手法を用いて隠れマル
コフモデルの学習を行なう。
第1図はこの発明の一実施例の動作を説明するためのフ
ロー図である。学習用話者の入力音声は第6図に示した
アンプ1で増幅され、ローパスフィルタ2によって増幅
された音声信号から繰返し雑音が除去され、ステップ
(図示ではSPと略称する)SP1においてA/D変換
器3でディジタル化され、処理装置4に与えられる。処
理装置4はステップSP2においてLPC分析などの音
声の特徴抽出を行なう。ステップSP3においてコード
ブックの作成であるか否かが判別され、コードブックの
作成であることが判別されると、分析結果に基づいて話
者ごとにクラスタリングが行なわれてコードブックが生
成され、ステップSP5において生成されたコードブッ
クが記憶される。
上述のステップSP3においてコードブック作成ではな
く量子化であることが判別されたときには、ステップS
P6においてファジィベクトル量子化行なわれる。すな
わち、前述のステップSP5において記憶されたコード
ブックを用いて、特徴抽出された音声の量子化が行なわ
れる。ステップSP7においてヒストグラムの作成であ
るか否かが判別され、ヒストグラムの作成であれば、ス
テップSP8において、予め記憶されている標準話者の
学習用標準パターンとステップSP6で量子化された学
習用話者の音声とをDTWを用いてマッチングが行なわ
れ、対応づけられたコードブックのヒストグラムが作成
される。作成されたヒストグラムはステップSP9にお
いて記憶される。
上述のステップSP7においてヒストグラム作成ではな
く隠れマルコフモデル学習であることが判別されると、
ステップSP10において、ステップSP9で記憶され
た各話者のヒストグラムを参照して、学習用話者の音声
を標準話者の特徴空間へ写像する。ステップSP11に
おいて、写像されたすべての学習用話者の音声が蓄えら
れる。
そして、ステップSP12において、前述のステップS
P11で蓄えられたすべての音声を用いて、隠れマルコ
フモデルの学習が行なわれる。
次に、第1図に示した各ステップSP1〜ステップSP
12のより具体的な動作について説明する。ステップS
P1では、12kHzの16ビットで入力音声のサンプ
リングを行ない、音声信号がディジタル化される。この
サンプリング周波数およびビット数は要求されるタスク
の難易度などによってその他の値をとり得ることができ
る。ステップSP2においては、ディジタル化された音
声信号が分析され、特徴ベクトルが抽出される。特徴ベ
クトルとしては、たとえばフィルタバンクの出力および
LPCケプストラム係数が用いられる。このような音声
の分析方法に関しては、古井,“ディジタル信号処
理”,東海大学出版に詳細に述べられている。
ステップSP4において、特徴ベクトル系列が受取ら
れ、LBGアルゴリズムによってクラスタリングが行な
われてコードブックが生成され、ステップSP5におい
て求められたコードブックが蓄えられる。
第2図および第3図は第1図に示したファジィベクトル
量子化を詳細に説明するためのフロー図である。次に、
第2図を参照して、ファジィベクトル量子化についてよ
り具体的に説明する。ステップSP2において得られた
特徴ベクトルをステップSP5において蓄えられたコー
ドブックを参照してファジィベクトル量子化を行なう。
ファジィ集合は一般の集合と異なり、要素の属性u
2値でなく0から1の連続値で表現されるため、曖昧
さ,確信度を含むクラスタリングを行なうことができ
る。ファジィC−Means Clusteringア
ルゴリズムが用いられる。このアルゴリズムはE.Ru
spini,“Numerical Methods
for Fuzzy Clustering”,In
f.Sci.,Vo12(1970)およびJ.C.D
unn,“A Fuzzy Relative of
the ISODATA Process and i
ts Use in Detecting Compa
ce,Well Separate Cluster
s”,Journal of Cybernetics
Vo13(1974)が用いられる。2乗誤差最小の
規範のもとで、クラスタリングが行なわれる。このファ
ジィ−C−Means Clusteringは次のよ
うに定義されている。入力ベククトルの要素数をnと
し、クラスタ数をcとし、入力ベクトルxのセントロ
イドvに対する級関数をuikとするとき、目的関数
は次のように定義される。
=ΣΣ(uikikik=||xix−v||:||.||はEucl
id norm. n:重み係数:m∈(1,∞) V=(v,…,v):c個のクラスタの初期セント
ロイド この目的関数J最小化するようにuikが決定され
る。ファジィ級関数の定義から、 Σuij=1 のもとで、Jが最小化される。これは、ラグランジュ
の未定定数λを用いて、 D=J−λ(Σuij−1) の最小化から求めることができ、次の結果が得られる。
+mをm∈(1,∞),xはc<nなる要素を持つもの
とし、任意のkに対してIを次のように決めるとき、 I={i/1≦1≦c;dik=|x−v|=
0} I={1,2,…,c}−IikがJを最小化する条件は、次のようになる。
=0→uik=1/[Σ(dik
jk1/m-1]または、I≠0→uik=0 ∀
∈I,Σuik=1…(1) ここで、mをfuzinessと呼び、n→∞のとき、
ij→1/cで、soft decisoin、m→
1のとき、従来のhard decisoinによるク
ラスタリングとなる。したがって、n=1のときに限
り、2乗誤差最小に基づく本クラスタリングはベクトル
量子化と一致する。ここでは、m∈[1,∞)に拡張し
た場合も含めてファジィベクトル量子化と呼ぶことにす
る。
セントロイドについては、目的関数Jをクラスタ固定
で求めればよいが、逆に入力ベクトルについて解いたと
きは次の第(2)式が求まる。
x′=Σ[(uij]/Σ(uij
(2) したがって、セントロイド{v,…,v}の線形結
合で新しいセントロイドを合成することができ、近似的
にコードブックサイズを増加させることになる。さら
に、セントロイド{v,…,v}を特徴空間がco
nvexになるように選んでおけば、入力ベクトルは上
述の式のように分解でき、ベクトル量子化の意味でも、
わずかな歪で量子化できる。しかし、ファジィベクトル
量子化の方法では、入力xに対してすべてのセントロ
イドに対して級関数を計算し、記憶しなければならな
い。この発明では音声認識にファジィベクトル量子化を
適用しているため、記憶容量はさほど問題とはならな
い。しかし、すべてのセントロイドに関する級関数の計
算は膨大なものとなる。
そこで、この発明ではこの問題を解決するために、k近
傍則を導入する。これは、入力xに対して最も距離の
小さかったセントロイドからk番目までに対してのみ級
関数を計算するものである。これにより、級関数の計算
がk個のセントロイドに対してのみで済み、スペクトル
歪を小さくできる。これはファジィクラスタリング理論
におけるα−core集合{u/u>α}に非常に近い
ものといえ、さらに高速化を図った方法である。ところ
が、一般にkの値とfuzzinessの値は無相関で
はない。このため、スペクトル歪が最小になるように繰
返しアルゴリズムを構成して最適なkとfuzzine
ssを求める。すると、k=6,fuzzinessが
1.6のときに量子化歪が最小であった。
次に、第3図を参照して、ファジィベクトル量子化につ
いてより詳細に説明する。入力ベクトルxに対して、
ステップSP5で蓄えられたコードブックを参照して、
ステップSP61においてすべてのコードベクトルと距
離計算が行なわれる。その後、ステップSP62におい
て、距離の最も近いものからk個のソーティングを行な
う。既存のコードベクトルと一致する入力はほとんど生
起しないが、計算語長の関係上発生し得るのでステップ
SP63においてk個の距離が判定され、0になるもの
がなければステップSP64においてk個に対する級関
数の値uikが求められる。0になるものがあればステ
ップSP65において0でないコードベクトルに対する
級関数の値を0とし、0のものをΣuik=1になるよ
うにu=ikを決定する。これれにより、k個のコード
ベクトルのインデックスと級関数の値を出力する。
第4図はヒストグラム計算を説明するためのフロー図で
ある。前述のごとくしてファジィベクトル量子化によっ
て各フレームごとにk個のコード列とk個の級関数値が
出力される。ステップSP71では、標準パターンから
コード列と級関数を呼出し、ステップSP5で蓄えられ
たコードブックを参照して、上述の第(2)式により特徴
ベクトルを再合成し、DTWによるマッチングを行なっ
て最適な対応づけを与えるマッチングパスを求める。最
適パスを辿ることにより、学習用話者と標準話者の音声
のフレームの対応ずけが求められ、それらのフレームに
属するコードおよび級関数からヒストグラムを求めるこ
とができる。
第5図はファジィベクトルを用いたヒストグラム積算方
式を説明するための図である。対応づけられたフレーム
には、それぞれk個のコードベクトルのインデックスと
級関数の値とが定められている。したがって、1フレー
ムの対応づけにより、kの2乗個のコードベクトルの対
応づけを求めることができる。話者Aの級関数uであ
るコードベクトルiと、標準話者の級関数uを持つコ
ードベクトルjが対応づけられる場合、コードベクトル
iとjのヒストグラムは、 hij=hij+u×u…(3) と、級関数の値を乗じたものが加算して求められる。求
められたヒストグラムは第1図に示したステップSP9
において各学習用話者ごとにヒストグラム記憶部に蓄え
られる。また、第1図に示したステップSP10におい
ては、ステップSP6でファジィベクトル量子化された
複数の学習用話者のコードベクトル系列および級関数値
列が受取られ、ステップSP9で蓄えられたそれぞれの
話者の変換ヒストグラムを参照して、次の第(4)式に
よ標準話者の特徴空間へ写像される。
写像された音声はステップSP11で蓄えられ、すべて
の学習用話者について処理が行なわれる。ステップSP
12において、写像された複数の学習用話者の音声から
隠れマルコフモデルを上述の方法により、様々な話者の
動的な特徴を含んだ隠れマルコフモデルを学習すること
ができ、従来の静的な話者適用で問題となった動的な特
徴による誤認識を改善することができる。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、様々な話者の動的な
特徴を含んだ隠れマルコフモデルを学習することができ
るので、静的な話者適応方法と組合わせることにより、
高い認識率を与える話者適応が実現できる。また、多数
の話者の音声を標準話者の特徴空間に写像することによ
り、標準話者の音声を増加させるのと同様の効果を得る
ことができ、標準話者の学習用音声が少ない場合のモデ
ルの推定精度の低下を防ぐことができ、高精度の音声認
識を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の動作を説明するための全
体のフロー図である。第2図はファジィベクトル量子化
を用いたコード列と級関数値を求める動作を説明するた
めのフロー図である。第3図はファジィベクトル量子化
のより具体的なフロー図である。第4図はヒストグラム
計算を説明するためのフロー図である。第5図はファジ
ィベクトルを用いたヒストグラム積算方式を説明するた
めの図である。第6図はこの発明の一実施例の電気的構
成を説明するための概略ブロック図である。 図において、1はアンプ、2はローパスフィルタ、3は
A/D変換器、4は処理装置、5はコンピュータを示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鹿野 清宏 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷5 番地 株式会社エイ・ティ・アール自動翻 訳電話研究所内 (56)参考文献 電子情報通信学会技術研究報告 SP88 −106 P.1−8(1988−12−16)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファジィベクトル量子化を用いた隠れマル
    コフモデル学習方式において、 複数の学習用話者の学習用単語と標準話者の単語とを動
    的計画法により対応付け、コードブックの対応付けのヒ
    ストグラムを各学習用話者ごとに作成するステップ、 前記作成されたヒストグラムを用いて、前記複数の学習
    用話者の音声を前記標準話者の特徴空間にそれぞれ写像
    するステップ、および 前記写像された複数話者の学習用音声を用いて学習を行
    なうステップを含む、隠れマルコフモデル学習方式。
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