JPH0642997B2 - ブレージング用アルミニウム薄板の製造方法 - Google Patents
ブレージング用アルミニウム薄板の製造方法Info
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- JPH0642997B2 JPH0642997B2 JP13735489A JP13735489A JPH0642997B2 JP H0642997 B2 JPH0642997 B2 JP H0642997B2 JP 13735489 A JP13735489 A JP 13735489A JP 13735489 A JP13735489 A JP 13735489A JP H0642997 B2 JPH0642997 B2 JP H0642997B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K35/00—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
- B23K35/02—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by mechanical features, e.g. shape
- B23K35/0222—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by mechanical features, e.g. shape for use in soldering or brazing
- B23K35/0233—Sheets or foils
- B23K35/0238—Sheets or foils layered
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐高温座屈性に優れ、非腐食性フラックスブ
レージングおよびキャリアーガスブレージングに適した
フィン用アルミニウム薄板の製造方法に関するものであ
る。
レージングおよびキャリアーガスブレージングに適した
フィン用アルミニウム薄板の製造方法に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来、自動車クーラー用コンデンサー、エバポレーター
などのアルミニウム合金からなる熱交換器は、押出多穴
チューブとコルゲートフィンから構成されている。
などのアルミニウム合金からなる熱交換器は、押出多穴
チューブとコルゲートフィンから構成されている。
一般にこのような押出多穴チューブにはJISA105
0(99.5wt%以上のA(以下wt%を単に%と略記
する))やA3003(A−0.15%Cu−1.1%M
n)合金が用いられ、コルゲートフィンにはA3003
あるいはA3203(A−1.1%Mn)を芯材とし、
これの両面にA−Si系合金、例えばA4343(A
−7.5%Si)やA4004(A−10% Si−1.5
%Mg)がクラッドされた、いわゆるブレージングシー
トが用いられている。
0(99.5wt%以上のA(以下wt%を単に%と略記
する))やA3003(A−0.15%Cu−1.1%M
n)合金が用いられ、コルゲートフィンにはA3003
あるいはA3203(A−1.1%Mn)を芯材とし、
これの両面にA−Si系合金、例えばA4343(A
−7.5%Si)やA4004(A−10% Si−1.5
%Mg)がクラッドされた、いわゆるブレージングシー
トが用いられている。
そして、これらのブレージングシートを用いる熱交換器
の製造は、一般に、押出多穴チューブとブレージングシ
ートを590〜620℃に数分加熱して接合する方法い
わゆるブレージング法により行われる。
の製造は、一般に、押出多穴チューブとブレージングシ
ートを590〜620℃に数分加熱して接合する方法い
わゆるブレージング法により行われる。
ところでブレージング法の中で非腐食性フラックスブレ
ージング法あるいはキャリヤーガスブレージング法に用
いるブレージングシートの場合、コルゲートフィンの芯
材(あるいは皮材にも)にA3003合金にZnを添加
し、犠牲陽極フィンの効果を与え押出しチューブ材を防
食する必要がある。しかしZnを添加すると犠牲陽極効
果は向上するものの耐高温座屈性が低下する。
ージング法あるいはキャリヤーガスブレージング法に用
いるブレージングシートの場合、コルゲートフィンの芯
材(あるいは皮材にも)にA3003合金にZnを添加
し、犠牲陽極フィンの効果を与え押出しチューブ材を防
食する必要がある。しかしZnを添加すると犠牲陽極効
果は向上するものの耐高温座屈性が低下する。
また、キャリヤーガスブレージング法では、皮材の拡散
が大きいと芯材中のZnが蒸発し、フィンの残留Zn量
が少なくなり犠牲陽極効果が十分期待できなくなること
がある。
が大きいと芯材中のZnが蒸発し、フィンの残留Zn量
が少なくなり犠牲陽極効果が十分期待できなくなること
がある。
一方、このようなブレージング法によるアルミニウム合
金製熱交換器製造用フィン材の製造方法として、Mn、
Mg、Zr等の所定量含有するアルミニウム合金の芯材
に皮材をクラッドしたフィン材の製造方法が最近提案さ
れている(特開昭60−215729号公報)。
金製熱交換器製造用フィン材の製造方法として、Mn、
Mg、Zr等の所定量含有するアルミニウム合金の芯材
に皮材をクラッドしたフィン材の製造方法が最近提案さ
れている(特開昭60−215729号公報)。
(発明が解決しようとする問題点) 上記特開昭60−215729号公報に開示の方法は耐
座屈性の向上はZrを含有させることと、焼鈍1回を所
定冷間圧延の中間処理として行うということなどで行っ
ている。しかしブレージングシートの耐高温座屈性は、
フィン材の薄肉化が進むにつれて近年さらに要求水準が
厳しくなってきており、このような方法ではその要求を
満足できない。
座屈性の向上はZrを含有させることと、焼鈍1回を所
定冷間圧延の中間処理として行うということなどで行っ
ている。しかしブレージングシートの耐高温座屈性は、
フィン材の薄肉化が進むにつれて近年さらに要求水準が
厳しくなってきており、このような方法ではその要求を
満足できない。
また非腐食性フラックスブレージング法あるいはキャリ
ヤーガスブレージング法においては、前記のように芯材
にZnを添加した従来のブレージングシートは耐高温座
屈性が低く、フィン材の薄肉化の要求を満足できなかっ
た。
ヤーガスブレージング法においては、前記のように芯材
にZnを添加した従来のブレージングシートは耐高温座
屈性が低く、フィン材の薄肉化の要求を満足できなかっ
た。
したがって本発明の目的は、薄肉化しても耐高温座屈性
が高く、押出多穴チューブに対してすぐれた犠牲陽極効
果を示すブレージング用アルミニウム薄板の製造方法を
提供することである。
が高く、押出多穴チューブに対してすぐれた犠牲陽極効
果を示すブレージング用アルミニウム薄板の製造方法を
提供することである。
さらに本発明の目的は、特に、非腐食性フラックスブレ
ージング法およびキャリヤーガスブレージング法に対し
て好適なブレージング用アルミニウム薄板の製造方法を
提供することである。
ージング法およびキャリヤーガスブレージング法に対し
て好適なブレージング用アルミニウム薄板の製造方法を
提供することである。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは上記問題点を解決するため種々検討を重ね
た結果、Mn、Znを所定量含有しFe、Siの量を規
制したアルミニウム合金を芯材とし、A−Si系ある
いはA−Si−Mg系ろう材を皮材として被覆した合
せ材を加工する場合、熱間圧延終了後は、直ちに、ある
いは冷間圧延をおこなった後に焼鈍をおこなうが、耐高
温座屈性を向上させるためには、2回の中間焼鈍が必要
であること、さらに、それらの中間焼鈍の間の冷間圧延
率及び最後の中間焼鈍後の最終の冷間圧延率も重要であ
ることを発見し、詳細な検討を行った。その結果、冷間
圧延、焼鈍工程に関して圧延率をある条件で制御するこ
とが必要なことを見い出した。本発明はこの知見に基づ
きなされるに至ったものである。
た結果、Mn、Znを所定量含有しFe、Siの量を規
制したアルミニウム合金を芯材とし、A−Si系ある
いはA−Si−Mg系ろう材を皮材として被覆した合
せ材を加工する場合、熱間圧延終了後は、直ちに、ある
いは冷間圧延をおこなった後に焼鈍をおこなうが、耐高
温座屈性を向上させるためには、2回の中間焼鈍が必要
であること、さらに、それらの中間焼鈍の間の冷間圧延
率及び最後の中間焼鈍後の最終の冷間圧延率も重要であ
ることを発見し、詳細な検討を行った。その結果、冷間
圧延、焼鈍工程に関して圧延率をある条件で制御するこ
とが必要なことを見い出した。本発明はこの知見に基づ
きなされるに至ったものである。
すなわち本発明はMn0.6〜2.0%、Fe0.3%以下、S
i0.6%以下、Zn0.5〜2.0%、残部A(以上、wt
%)からなるアルミニウム合金を芯材とし、A−Si
系あるいはA−Si−Mg系ろう材を皮材とした合せ
材を熱間圧延及び冷間圧延加工するに当り、 (イ)加熱処理あるいは均質化処理を施した合せ材に、 (ロ)熱間圧延以降の工程で2回の中間焼鈍を行い、 (ハ)最後から2番目の中間焼鈍から最終の中間焼鈍ま
での冷間圧延率R1(%)と最終の中間焼鈍から最終板
厚までの冷間圧延率R2(%)が 10≦R1≦90、10≦R2≦60、 30≦R1+R2及びR1−R2≦60の関係を満足す
るよう冷間圧延を行う、 ことを特徴とするブレージング用アルミニウム薄板の製
造方法を提供するものである。
i0.6%以下、Zn0.5〜2.0%、残部A(以上、wt
%)からなるアルミニウム合金を芯材とし、A−Si
系あるいはA−Si−Mg系ろう材を皮材とした合せ
材を熱間圧延及び冷間圧延加工するに当り、 (イ)加熱処理あるいは均質化処理を施した合せ材に、 (ロ)熱間圧延以降の工程で2回の中間焼鈍を行い、 (ハ)最後から2番目の中間焼鈍から最終の中間焼鈍ま
での冷間圧延率R1(%)と最終の中間焼鈍から最終板
厚までの冷間圧延率R2(%)が 10≦R1≦90、10≦R2≦60、 30≦R1+R2及びR1−R2≦60の関係を満足す
るよう冷間圧延を行う、 ことを特徴とするブレージング用アルミニウム薄板の製
造方法を提供するものである。
次に本発明のフィン材の芯材に用いられるアルミニウム
合金組成における各成分の作用を説明する。
合金組成における各成分の作用を説明する。
Mnは合金の強度を向上させるとともに、A−Mn−
FeあるいはA−Mn−Si系の微細な析出物を生
じ、再結晶粒を粗大化させ、ブレージング時の高温加熱
の際の耐高温座屈性を向上させる働きを持つ。その量が
0.6%未満では、その効果が小さく、2.0%を越えて添加
した場合は巨大晶出物が生じやすく、フィン材としての
成形性が悪くなる。
FeあるいはA−Mn−Si系の微細な析出物を生
じ、再結晶粒を粗大化させ、ブレージング時の高温加熱
の際の耐高温座屈性を向上させる働きを持つ。その量が
0.6%未満では、その効果が小さく、2.0%を越えて添加
した場合は巨大晶出物が生じやすく、フィン材としての
成形性が悪くなる。
Feは、A、Mnとの共存によってA−Mn−Fe
系の析出物を生じ、再結晶粒を粗大化させブレージング
時の高温加熱の際の耐高温座屈性を向上させるが、0.3
%を超えると晶出物の量が増え、再結晶の核サイトとし
て働くため、再結晶粒が微細化し、逆に耐高温座屈性を
悪化させる。
系の析出物を生じ、再結晶粒を粗大化させブレージング
時の高温加熱の際の耐高温座屈性を向上させるが、0.3
%を超えると晶出物の量が増え、再結晶の核サイトとし
て働くため、再結晶粒が微細化し、逆に耐高温座屈性を
悪化させる。
Siは、A−Mn−Si系の微細な析出物を生じ、再
結晶粒を粗大化させブレージング時の高温加熱の際の耐
高温座屈性を向上させる働きを持つが、0.05%未満では
その効果が小さく0.6%を越えると逆に晶出物の効果で
再結晶粒が微細化し、耐高温座屈性を悪化させる。Zn
はフィン材の電位を卑にし、犠牲陽極効果でチューブ等
の作動流体通路の孔食を防ぐ働きがあるが、0.5%未満
ではその効果が小さく、2.0%を越えると自己腐食が高
くなるとともに、ろう付性が低下する。
結晶粒を粗大化させブレージング時の高温加熱の際の耐
高温座屈性を向上させる働きを持つが、0.05%未満では
その効果が小さく0.6%を越えると逆に晶出物の効果で
再結晶粒が微細化し、耐高温座屈性を悪化させる。Zn
はフィン材の電位を卑にし、犠牲陽極効果でチューブ等
の作動流体通路の孔食を防ぐ働きがあるが、0.5%未満
ではその効果が小さく、2.0%を越えると自己腐食が高
くなるとともに、ろう付性が低下する。
本発明においては、合せ材に均質化処理を施す。この均
質化処理は上記の組成を持った芯材を均質化処理した後
にA−Si系、A−Si−Mg系の皮材をクラッド
するか、あるいは皮材をクラッドした後に均質化処理し
ておこなわれる。均質化処理の温度が580℃を越える
とブレージング時の再結晶粒度が微細化し、耐高温座屈
性が悪化するため、上限を580℃に定める。なお、皮
材をクラッドした後均質化処理をおこなう場合は、皮材
の融点(A−Si系では577℃、A−Si−Mg
系では555℃)以下の温度でなければならない。ま
た、本発明においては均質化処理をすることなく、芯材
に皮材をクラッドしただけでも充分要求特性を満足する
ことができる。
質化処理は上記の組成を持った芯材を均質化処理した後
にA−Si系、A−Si−Mg系の皮材をクラッド
するか、あるいは皮材をクラッドした後に均質化処理し
ておこなわれる。均質化処理の温度が580℃を越える
とブレージング時の再結晶粒度が微細化し、耐高温座屈
性が悪化するため、上限を580℃に定める。なお、皮
材をクラッドした後均質化処理をおこなう場合は、皮材
の融点(A−Si系では577℃、A−Si−Mg
系では555℃)以下の温度でなければならない。ま
た、本発明においては均質化処理をすることなく、芯材
に皮材をクラッドしただけでも充分要求特性を満足する
ことができる。
次に、皮材の融点以下の温度に加熱し、熱間圧延をおこ
なうが、この条件については特に規定する必要はない。
また、皮材をクラッドした後に均質化処理をおこなう場
合は、この均質化処理後、直ちに熱間圧延をおこなって
もよい。
なうが、この条件については特に規定する必要はない。
また、皮材をクラッドした後に均質化処理をおこなう場
合は、この均質化処理後、直ちに熱間圧延をおこなって
もよい。
熱延終了後は、直ちに、あるいは冷間圧延をおこなった
後に中間焼鈍を行うが、耐高温座屈性を向上させるため
には、2回の中間焼鈍が必要である。
後に中間焼鈍を行うが、耐高温座屈性を向上させるため
には、2回の中間焼鈍が必要である。
さらに、それらの中間焼鈍間の冷間圧延率及び最後の冷
間圧延率も重要であり、以下の条件で冷間圧延、焼鈍を
行う。R1を最終から2番目の焼鈍から最終焼鈍までの
冷間圧延率(%)とし、R2を最終焼鈍から最終板厚ま
での冷間圧延率(%)としたとき、10≦R1≦90か
つ10≦R2≦60かつ30≦R1+R2かつR1−R
2≦60の条件を満たす板厚で中間焼鈍をおこなう工程
である。このR1、R2で規制される冷間圧延率の範囲
を第1図に示す。
間圧延率も重要であり、以下の条件で冷間圧延、焼鈍を
行う。R1を最終から2番目の焼鈍から最終焼鈍までの
冷間圧延率(%)とし、R2を最終焼鈍から最終板厚ま
での冷間圧延率(%)としたとき、10≦R1≦90か
つ10≦R2≦60かつ30≦R1+R2かつR1−R
2≦60の条件を満たす板厚で中間焼鈍をおこなう工程
である。このR1、R2で規制される冷間圧延率の範囲
を第1図に示す。
中間焼鈍の温度、時間等は特に制限はないが通常300
〜400℃で0.5〜6時間である。
〜400℃で0.5〜6時間である。
一般に、アルミニウム合金フィン材の高温座屈の原因と
しては、溶融した皮材が芯材の粒界あるいは、サブバウ
ンダリーを経路として拡散することが考えられ、したが
って、拡散を防ぐためにはブレージングの高温加熱の
際、すみやかに再結晶し(サブバウンダリーを消す)、
しかも、再結晶粒が粗大である(粒界の面積を小にす
る)ことが必要である。
しては、溶融した皮材が芯材の粒界あるいは、サブバウ
ンダリーを経路として拡散することが考えられ、したが
って、拡散を防ぐためにはブレージングの高温加熱の
際、すみやかに再結晶し(サブバウンダリーを消す)、
しかも、再結晶粒が粗大である(粒界の面積を小にす
る)ことが必要である。
本発明者らの研究によればブレージングの高温加熱時
に、再結晶が遅れる最大の原因は、加熱昇降時に、M
n、Si等の固溶元素が析出し、再結晶と競合すること
であり、それを防ぐためには、熱間圧延終了後に冷間圧
延、中間焼鈍をくり返し、析出物をあらかじめ十分マト
リクス中に析出させることによって固溶Mn、Si量を
減らすことが有効であることが判明した。高温加熱以前
に存在するこれらの微細析出物は、再結晶をやや遅らせ
るが通常は、問題となることはなく、むしろ、粒度を粗
大化する働きがあり、耐高温座屈性を向上させる。この
ような効果を得るには、中間焼鈍は1回では不十分で、
2回の中間焼鈍が必要である。
に、再結晶が遅れる最大の原因は、加熱昇降時に、M
n、Si等の固溶元素が析出し、再結晶と競合すること
であり、それを防ぐためには、熱間圧延終了後に冷間圧
延、中間焼鈍をくり返し、析出物をあらかじめ十分マト
リクス中に析出させることによって固溶Mn、Si量を
減らすことが有効であることが判明した。高温加熱以前
に存在するこれらの微細析出物は、再結晶をやや遅らせ
るが通常は、問題となることはなく、むしろ、粒度を粗
大化する働きがあり、耐高温座屈性を向上させる。この
ような効果を得るには、中間焼鈍は1回では不十分で、
2回の中間焼鈍が必要である。
さらに最後から2番目の中間焼鈍から最終中間焼鈍まで
の冷間圧延率(R1)が10%未満では、最終焼鈍時の
析出が不十分になるとともに、再結晶が生じず、ブレー
ジングの高温加熱の際にサブバウンダリーが残りやすく
なる。また、90%を越えると最終焼鈍時の再結晶が極
めて早く、析出物のサイズも極めて微細化するため、ブ
レージング時のサブバウンダリーの消滅を妨害し、耐高
温座屈性を悪化させる。
の冷間圧延率(R1)が10%未満では、最終焼鈍時の
析出が不十分になるとともに、再結晶が生じず、ブレー
ジングの高温加熱の際にサブバウンダリーが残りやすく
なる。また、90%を越えると最終焼鈍時の再結晶が極
めて早く、析出物のサイズも極めて微細化するため、ブ
レージング時のサブバウンダリーの消滅を妨害し、耐高
温座屈性を悪化させる。
また、最終冷間圧延率(R2)が10%未満では加工度
が小さく、ブレージング時の再結晶が遅れ、サブバウン
ダリーが残存し、耐高温座屈性が悪化する。逆にR2が
60%を越えると再結晶粒度が微細化し、耐高温座屈性
が悪化するとともに、フィン材としての成形性が悪化す
る。
が小さく、ブレージング時の再結晶が遅れ、サブバウン
ダリーが残存し、耐高温座屈性が悪化する。逆にR2が
60%を越えると再結晶粒度が微細化し、耐高温座屈性
が悪化するとともに、フィン材としての成形性が悪化す
る。
そこで、10≦R1≦90、10≦R2≦60の条件が
必要となる。さらに、10≦R2≦20の領域において
は、10≦R1≦90でも耐高温座屈性が悪化する場合
があり、 30≦R1+R2、R1−R2≦60の条件も、加える
必要がある。
必要となる。さらに、10≦R2≦20の領域において
は、10≦R1≦90でも耐高温座屈性が悪化する場合
があり、 30≦R1+R2、R1−R2≦60の条件も、加える
必要がある。
本発明において用いられる皮材としてのA−Si系あ
るいはA−Si−Mg系ろう材の具体例としてはA4
343(A−7.5%Si)とこれにZnを1%程度
加えたもの及びA4004(A−10%Si−1.5
%Mg)がある。
るいはA−Si−Mg系ろう材の具体例としてはA4
343(A−7.5%Si)とこれにZnを1%程度
加えたもの及びA4004(A−10%Si−1.5
%Mg)がある。
本発明により得られるフィン材の最終板厚は通常0.1
0〜0.20mmである。
0〜0.20mmである。
(実施例) 次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明する。
実施例 下記第1表に示すA〜Eの組成を持つ鋳塊(304mmt×70
0mmw×1600mm )を均質化処理した後、面削し(一部は
均質化処理させずに面削のみ)、A4343相当のA
−7.5%Siの皮材をクラッド率片面12%で両面にク
ラッドした。その後、第2表に示すように再加熱、熱間
圧延、冷延、焼鈍をおこない0.12mmのフィン用ブレージ
ングシートを作製した。詳細な加工方法を第2表に示
す。またこの加工方法NO.3〜15を第1図にプロット
した。図中数字は加工方法NO.を示し、線で囲った範囲
が本発明の条件の範囲を示す。
0mmw×1600mm )を均質化処理した後、面削し(一部は
均質化処理させずに面削のみ)、A4343相当のA
−7.5%Siの皮材をクラッド率片面12%で両面にク
ラッドした。その後、第2表に示すように再加熱、熱間
圧延、冷延、焼鈍をおこない0.12mmのフィン用ブレージ
ングシートを作製した。詳細な加工方法を第2表に示
す。またこの加工方法NO.3〜15を第1図にプロット
した。図中数字は加工方法NO.を示し、線で囲った範囲
が本発明の条件の範囲を示す。
上記のようにして得られたフィン材の耐高温座屈性及び
耐食性を試験した。この結果を第3表に示した。
耐食性を試験した。この結果を第3表に示した。
(1)耐高温座屈性試験 合金A〜Eを芯材とした加工方法3〜15により加工し
て得たフィン用ブレージングシートから幅22mm長さ6
0mmの試料(21)を作成し、これを第2図(イ)
(ロ)のように台(22)上に固定具(23)を用いて
t×22w×50 を片持ちで保持し、610℃、10
分間大気中で加熱する。第2図(ハ)に示す加熱後の垂
下量の大小で耐高温座屈性を評価する。この評価法にお
いて、垂下量が15mm以下であれば実際のコンデンサー
を組みたて、ブレージングをした際に問題がないことを
確認した。
て得たフィン用ブレージングシートから幅22mm長さ6
0mmの試料(21)を作成し、これを第2図(イ)
(ロ)のように台(22)上に固定具(23)を用いて
t×22w×50 を片持ちで保持し、610℃、10
分間大気中で加熱する。第2図(ハ)に示す加熱後の垂
下量の大小で耐高温座屈性を評価する。この評価法にお
いて、垂下量が15mm以下であれば実際のコンデンサー
を組みたて、ブレージングをした際に問題がないことを
確認した。
したがって垂下量15mm以下を合格と判定する。
(2)フィン材の耐孔食性試験 第3図に示すようにフィン材(31)をコルゲート加工
した後、両側に0.8t×20w×100 のA300
3板(32)を非腐食性フラックスブレージング法でろ
う付けした。
した後、両側に0.8t×20w×100 のA300
3板(32)を非腐食性フラックスブレージング法でろ
う付けした。
この試片を塩水噴霧(JISZ2371に準じる)40
00hrのテストを行いA3003板に生じた孔食を調
べた。
00hrのテストを行いA3003板に生じた孔食を調
べた。
(発明の効果) 本発明によって、従来より一段と耐高温座屈性を向上さ
せることができ、よりフィン材の薄肉化が可能となる。
せることができ、よりフィン材の薄肉化が可能となる。
したがって本発明方法によれば非腐食性フラックスブレ
ージングおよびキャリアーガスブレージングに適するフ
ィン用アルミニウム薄板を製造することができる。
ージングおよびキャリアーガスブレージングに適するフ
ィン用アルミニウム薄板を製造することができる。
第1図は本発明方法においてとられる冷間圧延率の範囲
の説明図であり、第2図(イ)、(ロ)、(ハ)はフィ
ン材の耐座屈性の試験方法の説明図、第3図はフィン材
の耐孔食性試験の説明図である。
の説明図であり、第2図(イ)、(ロ)、(ハ)はフィ
ン材の耐座屈性の試験方法の説明図、第3図はフィン材
の耐孔食性試験の説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】Mn0.6〜2.0%、Fe0.3%以下、Si0.6
%以下、Zn0.5〜2.0%、残部A(以上、wt%)か
らなるアルミニウム合金を芯材とし、A−Si系ある
いはA−Si−Mg系ろう材を皮材とした合せ材を熱
間圧延及び冷間圧延加工するに当り、 (イ)加熱処理あるいは均質化処理を施した合せ材に、 (ロ)熱間圧延以降の工程で2回の中間焼鈍を行い、 (ハ)最後から2番目の中間焼鈍から最終の中間焼鈍ま
での冷間圧延率R1(%)と最終の中間焼鈍から最終板
厚までの冷間圧延率R2(%)が 10≦R1≦90、10≦R2≦60、 30≦R1+R2及びR1−R2≦60の関係を満足す
るよう冷間圧延を行う、 ことを特徴とするブレージング用アルミニウム薄板の製
造方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP13735489A JPH0642997B2 (ja) | 1989-06-01 | 1989-06-01 | ブレージング用アルミニウム薄板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13735489A JPH0642997B2 (ja) | 1989-06-01 | 1989-06-01 | ブレージング用アルミニウム薄板の製造方法 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61128176A Division JPS62287053A (ja) | 1986-06-04 | 1986-06-04 | ブレ−ジング用アルミニウム薄板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0237992A JPH0237992A (ja) | 1990-02-07 |
| JPH0642997B2 true JPH0642997B2 (ja) | 1994-06-08 |
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ID=15196698
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13735489A Expired - Lifetime JPH0642997B2 (ja) | 1989-06-01 | 1989-06-01 | ブレージング用アルミニウム薄板の製造方法 |
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| JP (1) | JPH0642997B2 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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-
1989
- 1989-06-01 JP JP13735489A patent/JPH0642997B2/ja not_active Expired - Lifetime
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