JPH0643665A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH0643665A
JPH0643665A JP21870692A JP21870692A JPH0643665A JP H0643665 A JPH0643665 A JP H0643665A JP 21870692 A JP21870692 A JP 21870692A JP 21870692 A JP21870692 A JP 21870692A JP H0643665 A JPH0643665 A JP H0643665A
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water
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JP21870692A
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English (en)
Inventor
Seiji Ashitani
誠次 芦谷
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 暗減衰が少なく、帯電特性に優れ、現像コン
トラストが低下しにくい、とりわけ繰り返し使用した時
に残留電位が小さい電子写真感光体を提供することにあ
る。この電子写真感光体は、白点、黒点、ガサツキ、ピ
ンホール等の画像欠陥が発生しにくいという利点があ
る。 【構成】 下引き層を有するか有しない導電性支持体上
に、電荷発生層および電荷輸送層を設けてなる電子写真
感光体であって、電荷発生層の結着樹脂および下引き層
の樹脂の少なくとも一方が、平均粒径100μm以下の
樹脂微粉末を水洗処理し、精製したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真感光体に関
し、さらに詳しくは、電荷発生層の結着樹脂と下引き層
の樹脂の少なくともいずれか一方に、精製された樹脂を
含む電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式を用いた複写機は、
マイクロプリンター、液晶シャッター方式プリンター、
LEDプリンター、レーザービームプリンター等に代表
され、電子写真潜像形成方式において用いられている。
これらの複写機に用いられる電子写真感光体の有する欠
点として、暗減衰が大きく、帯電特性が悪い、また、
残留電位が高い等により、現像コントラストが低下しや
すい、白点、黒点、ガサツキ、ピンホール等と称され
る画像欠陥が発生しやすい、ということが知られてい
る。特に、高温高湿環境下での繰り返し使用による電位
安定性の低下や画質維持安定性の低下に伴う白点、黒点
等の画像欠陥を生ずるという欠点があった。この様な問
題点を解決するための対策として、導電性支持体と感光
層との間に、コンマ数ないし十数μmの範囲で樹脂層を
設けることが試みられている。また、感光層に用いる樹
脂を適当に選択することにより前記問題点を低減させる
ことが試みられている。感光層の中でも、取り分け顔料
等の電荷発生材料を結着樹脂中に分散させてなる電荷発
生層において、その結着樹脂を選択することについてよ
く検討されている。樹脂層や感光層において使用される
樹脂としては、例えば、ポリパラキシレン、カゼイン、
ポリビニルアルコール、フェノール樹脂、ポリビニルア
セタール樹脂、メラミン樹脂、ニトロセルロース、エチ
レン−アクリル酸共重合体、ポリアミド、ポリビニルピ
リジン、ポリアクリル酸、ポリエステル、ポリビニルピ
ロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリスチレン、
フェノキシ樹脂、ポリウレタン、ゼラチン、各種ゴム系
樹脂等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、導電性
支持体と感光層との間に樹脂層を設けた場合には、感光
体が有する欠点の一部しか改善されず、或いは環境特性
等を含めれば効果が半減し、技術的に極めて不十分なも
のであった。また、例えば、ポリビニルアセタール樹脂
を下引き層の樹脂或いは電荷発生層の結着樹脂として用
いた電子写真感光体においては、繰り返し使用した場
合、帯電性は良好であるが、残留電位が上昇して白地部
にカブリ汚れを生じること、白点、黒点などの画像欠陥
が発生しやすいこと等の欠点があった。また、部分N−
メトキシメチル化6ナイロンや3元系共重合ナイロンに
代表されるようなアルコール可溶性ポリアミド樹脂も、
体積抵抗、含水量、顔料分散安定性、塗膜形成能等の点
から下引き層の樹脂や電荷発生層の結着樹脂として適す
るものの、前記ポリビニルアセタール樹脂と同様な技術
課題を有している。
【0004】本発明者は、従来のポリビニルアセタール
樹脂やアルコール可溶性樹脂等を含む下引き層や電荷発
生層を有する感光体における上記の欠点が、これ等樹脂
中に含まれる不純物に大きく依存すること、そして、電
荷発生層や下引き層等は比較的導電性で膜厚が薄いため
に電場の影響を受けやすく、不純物含有量の許容範囲が
狭いことを究明した。ところで、ポリビニルアセタール
樹脂およびアルコール可溶性樹脂等は、樹脂を合成する
過程において、塩酸、ぎ酸、酢酸などの無機酸または有
機酸の存在下で反応を行ない、また、反応後も、苛性ソ
ーダやアンモニア水等のアルカリで中和して製造してい
る。したがって、これ等の製造過程で使用されている有
機酸およびそのアルカリ金属塩、無機酸およびそのアル
カリ金属塩が、不純物として相当量混入したものが得ら
れる。不純物の大部分は、製造工程の最終段階の水洗等
で取り除くことができるが、数%程度の混入は避けられ
ない。不純物として含まれる上記のような酸や塩は、蒸
留、抽出、分液、濾過等の一般に用いられる化学工業的
手段で取り除くことは困難である。従来から、樹脂中の
不純物の除去法としては、イオン交換法、透析法、再沈
法、電気透析法等、イオンを分離する方法および分子の
大きさの差によって分離する方法が提案されているが、
これらの方法は、不純物除去効果が不十分な上に、生産
性が悪く工業的に不適当であり、また、精製後の樹脂の
取扱い性が悪い等の欠点がみられる。
【0005】したがって、従来用いられている精製法に
よって精製された樹脂、特にポリビニルアセタール樹脂
あるいはアルコール可溶性樹脂を用いて下引き層あるい
は電荷発生層を形成した場合、十分な特性を有する電子
写真感光体を得ることが困難であった。本発明は、従来
技術の上記のような実状に鑑みてなされたものである。
すなわち、本発明の目的は、暗減衰が少なく、帯電特性
に優れた、現像コントラストが低下しにくい、とりわけ
繰り返し使用した時に残留電位が小さい電子写真感光体
を提供することにある。本発明の他の目的は、白点、黒
点、ガサツキ、ピンホール等の画像欠陥が発生しにくい
電子写真感光体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究を
重ねた結果、下引き層の樹脂および電荷発生層の結着樹
脂として、ある特定の精製法により精製された樹脂を用
いることにより、前記目的を達成することができること
を見出だし、本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明の電子写真感光体は、下引き層を有するか有しない
導電性支持体上に、電荷発生層および電荷輸送層を設け
てなる電子写真感光体であって、電荷発生層の結着樹脂
および下引き層の樹脂の少なくとも一方が、平均粒径1
00μm以下の樹脂微粉末を水洗処理し、精製してなる
ものであることを特徴とする。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。導電性支
持体としては、電子写真感光体において使用される公知
の材料ならばどの様なものでも使用することができる。
例えば、アルミニウム、銅、鉄、亜鉛、ニッケル等の金
属のドラムおよびシート、紙、プラスチックまたはガラ
ス板上にアルミニウム、銅、金、銀、白金、パラジウ
ム、チタン、ニッケル−クロム、ステンレス鋼、銅−イ
ンジウム等の金属を蒸着するか、導電性金属化合物また
は金属粉末等を結着樹脂に分散し、塗布する等の方法に
よって導電処理したドラム状、シート状、プレート状の
もの等が使用できる。さらに、必要に応じて、導電性支
持体の表面は、画質に影響のない範囲内で各種の処理を
してもよく、例えば、陽極酸化処理等を行なうことがで
きる。
【0008】本発明において電子写真感光体は、導電性
支持体上に、少なくとも電荷発生層および電荷輸送層が
形成されてなるものであるが、下引き層を設けてなるも
のであってもよい。導電性支持体上に、下引き層が形成
される場合には、電荷発生層の結着樹脂及び下引き層の
樹脂は、少なくともそのいずれか一方が、精製されてな
るものである。また、下引き層が形成されていない場合
においては、電荷発生層の結着樹脂は、精製された樹脂
が使用される。この精製された樹脂微粉末は、平均粒径
100μm以下であることが必要である。樹脂微粉末の
平均粒径が、100μmを越える粗砕の場合には、水洗
処理による不純物除去効果が不十分になり、本発明の目
的を達成することができない。
【0009】本発明において使用する樹脂は、微粉末状
で水洗処理されることが必要であり、そのため樹脂は先
ず微粉化する。樹脂の微粉末化は、樹脂粒子の表面積を
大きくし、樹脂粒子と次の工程の水洗処理における水と
の接触面積を増やし、精製時の洗浄効率を上げるのに有
効である。樹脂の微粉末化は、樹脂の製造時の最終工程
で行なう造粒時での製造条件を変えることにより行うこ
とができるが、その場合、形成される樹脂微粒子の平均
粒径が100μm以下の場合には、造粒された樹脂微粉
末をそのまま水洗処理することができる。造粒された樹
脂が平均粒径100μm以上の場合には、ボールミル、
ホモジナイザー、ウィレー粉砕機、振動式カップミル、
ジョークラッシャー、インパクトミル等による一般的な
方法による粉砕処理によって微粉末化を行うことができ
る。また、例えばコーヒーミル型のサンプルミル或いは
水冷式トップグラインダー等を使用するのがより好まし
い。
【0010】微粉末化された樹脂は、次に水洗処理され
る。水洗処理は、脱イオンされた純水を用いて行なう。
すなわち、樹脂微粉末を脱イオンされた純水中に分散さ
せた後、プロペラ撹拌機で激しく撹拌するにより、或い
は超音波振動により行われる。水洗後の水の除去は、遠
心分離機等により行なう。水洗処理の終了は、水洗に用
いた水の電導度を測定することにより判定することがで
きる。すなわち、処理後の水洗水の電導度が、用いた脱
イオンされた純水の電導度とほぼ等しいレベルになれ
ば、水洗処理の目的が達成されたものと判定する。した
がって、その時点で、水洗処理を終了させればよい。水
洗処理を終えた樹脂微粉末は、乾燥工程にかける。乾燥
方法は、真空乾燥法、減圧乾燥法、その他通常の熱風乾
燥等の一般的な方法が用いられる。水洗処理による精製
は、精製後の不純物量としては、Naイオンが500p
pm以下、Clイオンが300ppm以下、残留灰分が
200ppm以下になるように行うことが好ましい。
【0011】なお、精製処理の前後における不純物量の
変化を定量的に知るためには、イオン濃度計による測定
が有効である。すなわち、不純物の測定は、前記した処
理水中のイオン成分をイオン濃度計で測定することによ
り行うことができる。イオン濃度計は、市販の分析機器
がそのまま適用でき、例えば、(株)堀場製作所製N−
8F型、東亜電波工業(株)製 IM−40S型等を用
いることができる。さらに詳細な定量分析を行なう場合
には、樹脂サンプルを、例えば600℃、2時間灰化処
理を行ない、残留灰分量を測定すればよい。
【0012】本発明における下引き層の樹脂としては、
例えば、ポリパラキシレン、カゼイン、フェノール樹
脂、メラミン樹脂、ニトロセルロース、エチレン−アク
リル酸共重合体、ポリアミド、ポリビニルピリジン、ポ
リアクリル酸、ポリエステル、ポリビニルピロリドン、
ポリビニルメチルエーテル、ポリスチレン、フェノキシ
樹脂、ポリウレタン、各種ゴム系樹脂等を用いることが
できるが、ポリビニルアセタール樹脂とアルコール可溶
性ポリアミド樹脂が特に好ましい。本発明において使用
することができるポリビニルアセタール樹脂は、下記の
構造を有している。
【化1】 (式中、Rは、水素原子または脂肪族基からなる群から
選ばれた置換基を表し、x、yおよびzは、モル%でそ
れぞれx=50〜80、y=0.5〜10、z=20〜
50である。)
【0013】本発明で使用されるポリビニルアセタール
樹脂の好ましい具体例としては表1に示すものが例示さ
れる。
【表1】
【0014】また、アルコール可溶性ポリアミドの好ま
しい具体例としては、表2に示すものが例示される。
【表2】
【0015】下引き層は、電荷注入阻止の機能を持つも
のであって、上記の樹脂単独により形成してもよいが、
無機顔料、有機顔料を含有させて形成してもよい。ま
た、下引き層には、導電層としての機能を持たせること
ができる。その場合、カーボンブラック或いは導電性金
属酸化物粒子等を樹脂に分散させて下引き層を形成させ
ればよい。本発明において、下引き層の膜厚は、一般に
0.01〜5μm、好ましくは0.2〜2μmに設定さ
れる。
【0016】下引き層を形成させるためには、塗布液を
調製することが必要となるが、上記樹脂を溶解するため
の溶剤としては、例えば、エタノール、メタノール、プ
ロパノール、ブタノール等のアルコール類、トルエン等
の芳香族炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類を単独
または混合して使用することができる。上記下引き層を
形成する際に採用する塗布方法としては、ブレードコー
ティング法、スピンナーコーティング法、スプレーコー
ティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティング
法、カーテンコーティング法等の通常の方法を用いるこ
とができ、乾燥は、10〜250℃、好ましくは100
〜180℃の範囲の温度で5分〜5時間、好ましくは1
0分〜2時間の時間で送風乾燥あるは静止乾燥により行
なうことができる。
【0017】下引き層が設けられているか否かに拘らず
導電性支持体上には、電荷発生層および電荷輸送層が設
けられる。導電性支持体上における電荷発生層と電荷輸
送層との積層順序は、いずれが先であってもよい。
【0018】電荷発生層は、電荷発生物質を電荷発生層
着樹脂中に分散させて形成される。電荷発生物質として
は、例えば、セレン及びセレン合金;CdS、CdS
e、CdSSe、ZnO及びZnS等の無機光導電体;
金属又は無金属フタロシアニン顔料、ビスアゾ顔料,ト
リスアゾ顔料等のアゾ系顔料;スクエアリウム化合物;
アズレニウム化合物;ペリレン系顔料;インジゴ顔料;
キナクリドン顔料;多環キノン顔料;シアニン色素;キ
サンテン染料;ポリ−N−ビニルカルバゾールとトリニ
トロフルオレノン等からなる電荷移動錯体;ピリリウム
塩染料とポリカーボネート樹脂からなる共晶錯体等があ
げられる。電荷発生層の結着樹脂としては、公知のも
の、例えば、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエ
ステル、ポリビニルブチラール等のポリビニルアセター
ル樹脂、メタクリル酸エステル重合体または共重合体、
酢酸ビニル重合体または共重合体、セルロースエステル
またはエーテル、ポリブタジエン、ポリウレタン、エポ
キシ樹脂等があげられる。
【0019】電荷輸送層は、電荷輸送材料を主成分とし
て構成される。電荷輸送材料としては、可視光に対して
透明であり、かつ電荷輸送能力を有するものであれば特
に制限されるものではなく、具体的には、イミダソー
ル、ピラゾリン、チアゾール、オキサジアゾール、オキ
サゾール、ヒドラゾン、ケタジン、アジン、カルバゾー
ル、ポリビニルカルバゾール等、及びそれらの誘導体、
トリフェニルアミン誘導体、スチルベン誘導体、ベンシ
ジン誘導体等があげれる。必要に応じて結着樹脂が併用
されるが、結着樹脂としては、例えば、ポリカーボネー
ト、ポリアクリート、ポリエステル、ポリスチレン、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体、ポリスルホン、ポ
リメタクリル酸エステル、スチレン−メタクリル酸エス
テル共重合体等があげられる。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、実施例において、「部」は、「重量部」を意
味する。
【0021】実施例1 アルコール可溶性ポリアミド(前記例示樹脂2−c)を
小型粉砕器(サンプミル SK−M3型、協立理工
(株)製)で微粉末化処理し、平均粒径約80μmの粉
砕物を得た。得られた樹脂微粉末を予めイオン交換樹脂
により脱イオン化した純水に入れ、約30分間、プロペ
ラ撹拌機により撹拌処理し、引き続き約10分間超音波
洗浄処理を施した。次に、脱イオン化した純水を遠心分
離機(H−122型 国産遠心器(株)製)により除去
した。この水洗処理を4回繰り返し、精製した樹脂微粉
末を真空乾燥機により、40℃で5時間減圧乾燥した。
精製前および後の不純物(Naイオン、Clイオン、灰
分)量は、後記する表3に示すとおりであった。得られ
た精製樹脂微粉末10部、メタノール80部および水1
0部と共にスターラーで撹拌し、下引き層形成用塗布液
を調製した。この塗布液をアルミニウムパイプ上に浸漬
塗布法によって塗布し、100℃で5分間加熱乾燥し
て、膜厚0.5μmの下引き層を形成した。
【0022】次に、平均粒径70μmのポリビニルブチ
ラール樹脂(前記例示樹脂1−a)について微粉末化処
理を行なわずに、上記と同様にして水洗処理を行ない、
精製したポリビニルブチラール樹脂を得た。精製前およ
び後の不純物量は、後記する表3に示すとおりであっ
た。精製されたポリビニルブチラール樹脂3.0g、チ
タニルフタロシアニン2.0gおよびn−ブチルアルコ
ール45.0gからなる混合物をボールミルポットにと
り、ミル部材として1/8インチφSUSボールを使用
し、20時間ボールミリングした後、さらにn−ブチル
アルコール50gを加えて希釈し、撹拌して、電荷発生
層形成用の分散液を調製した。得られた分散液を、上記
のようにして下引き層が形成されたアルミニウムパイプ
上に、浸漬塗布法により塗布し、乾燥して、膜厚0.5
μmの電荷発生層を形成した。
【0023】さらに、この電荷発生層上に、N,N′−
ジフェニル−N,N′−ビス(3−ビフェニル)−
[1,1′−ビフェニル]−4,4′−ジアミン4部を
ポリカーボネートZ樹脂6部と共に、モノクロロベンゼ
ン36部に溶解して得られた電荷輸送層形成用塗布液
を、浸漬塗布法により塗布し、115℃で1時間乾燥し
て、膜厚18μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光
体を作製した。
【0024】実施例2 下引き層の樹脂として、実施例1と同様にして精製した
ポリビニルアセタール樹脂(前記例示樹脂1−c)を、
また電荷発生層の樹脂として、精製ポリビニルブチラー
ル樹脂(前記例示樹脂1−b)を用いた以外は、実施例
1と同様にして、電子写真感光体を作製した。
【0025】実施例3 下引き層の樹脂として、実施例1と同様にして精製した
アルコール可溶性ポリアミド(前記例示樹脂2−e)
を、電荷発生層の結着樹脂として、精製ポリビニルアセ
タール樹脂(前記例示樹脂1−d)を、また、電荷発生
材料として、無金属フタロシアニンを用いた以外は、実
施例1と同様にして、電子写真感光体を作製した。
【0026】実施例4 電荷発生層の樹脂として、実施例1と同様にして精製し
たポリビニルブチラール樹脂(前記例示樹脂1−e)を
用い、電荷発生材料として、無金属フタロシアニンを用
いた以外は、実施例1と同様にして、電荷発生層形成用
塗布液を調製し、この塗布液を下引き層が形成されてい
ないアルミニウムパイプ上に塗布し、電荷発生層を形成
し、次に、実施例1と同様にして、電荷輸送層を形成し
て、電子写真感光体を作製した。
【0027】実施例5 平均粒径約70μmポリビニルブチラール樹脂(前記例
示樹脂1−a)を実施例1と同様にして精製した。精製
処理したポリビニルブチラール樹脂1部をシクロヘキサ
ノン19部に溶解した。この溶液に、ジブロムアントア
ントロン顔料(C.I.ピグメントレッド168)8
部、およびトリフルオロ酢酸0.02部を加え、混合し
た。次いで、1mmφガラスビーズを分散媒としたサン
ドミルで分散処理し、得られた分散液にさらにシクロヘ
キサノンを加えて、固形分濃度が約10%の電荷発生層
形成用の塗布液を調製した。この塗布液を、下引き層が
形成されていないアルミニウムパイプ上に、浸漬塗布法
によって塗布し、乾燥して、膜厚0.8μmの電荷発生
層を形成した。次に、電荷発生層上に、膜厚18μmの
電荷輸送層を実施例1と同様にして形成し、電子写真感
光体を作製した。
【0028】実施例6 下引き層における樹脂として、実施例1と同様にして精
製したポリビニルブチラール樹脂(前記例示樹脂1−
c)を用いた以外は、実施例1と同様にして膜厚0.5
μmの下引き層を形成した。次に、粒状三方晶セレン8
7部と、実施例1と同様にして精製したポリビニルブチ
ラール樹脂(前記例示樹脂1−b)13部をn−ブタノ
ール100部および3−ペンタノール100部の混合溶
剤に溶解した溶液とを、アトライターで24時間分散処
理し、得られた分散液30部に対して、3−ペンタノー
ル57部を加えて希釈し、浸漬塗布液を得た。この塗布
液を下引き層が形成されたアルミニウムパイプ上に浸漬
塗布し、100℃において5分間加熱乾燥し、膜厚約
0.1μmの電荷発生層を積層した。さらに、電荷発生
層の上に、膜厚18μmの電荷輸送層を実施例1と同様
にして形成し、電子写真感光体を作製した。
【0029】比較例1 下引き層の樹脂として、未精製のアルコール可溶性ポリ
アミド(前記例示樹脂2−c)を、また電荷発生層の結
着樹脂として、未精製のポリビニルブチラール樹脂(前
記例示樹脂1−d)を、電荷発生材料として、無金属フ
タロシアニンを用いた以外は、実施例1と同様にして電
子写真感光体を作製した。
【0030】比較例2 電荷発生層の結着樹脂として、未精製のポリビニルブチ
ラール樹脂(前記例示樹脂1−a)を、電荷発生材料と
して、ジブロモアントアントロンを用い、下引き層を形
成しない導電性支持体を用いた以外は、実施例1と同様
に電子写真感光体を作製した。なお、上記実施例1を含
めて上記実施例2〜6、および比較例1および2に用い
た樹脂の精製前および後の不純物量を、以下の表3にま
とめて示す。
【表3】
【0031】(特性評価試験)上記実施例および比較例
の電子写真感光体を電気特性評価用のドラムスキャナー
に装着し、スコロトロン帯電器のグリッド電圧を−87
0Vに設定し、明部電位VL が−150Vになるように
光量を調節し、帯電電位VH 、残留電位VRPを測定し
た。その後、1万回繰り返し複写し、耐久試験を行な
い、その時の帯電電位、明部電位、残留電位の変化を測
定した。また、上記実施例および比較例の電子写真感光
体を、40℃、85%RHの環境下に1ケ月放置した
後、上記と同様にして画質テストを行なった。その結果
を表4に示す。なお、実施例1〜4および比較例1にお
いては、富士ゼロックス(株)製:ABLE型複写機改
造機を用い、また、実施例5、6および比較例2におい
ては、富士ゼロックス(株)製:VIVACE200型
複写機改造機を用いた。
【表4】
【0032】
【発明の効果】本発明は、上記構成を有するので、安定
性に優れ、繰り返し使用しても、現像コンストラストが
低下し難く、残留電位が小さい。したがって、本発明の
電子写真感光体を使用した場合、白点、黒点、ガサツ
キ、ピンホール等の画像欠陥が発生しにくく、良好な画
質のコピー画像が得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下引き層を有するかまたは有しない導電
    性支持体上に、電荷発生層および電荷輸送層を設けてな
    る電子写真感光体において、該電荷発生層の結着樹脂と
    該下引き層の樹脂の少なくとも一方が、平均粒径100
    μm以下の樹脂微粉末を水洗処理し、精製してなるもの
    であることを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 上記電荷発生層の結着樹脂または下引き
    層の樹脂が、ポリビニルアセタール樹脂およびアルコー
    ル可溶性ポリアミド樹脂の少なくとも1つを主成分とす
    ることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
JP21870692A 1992-07-27 1992-07-27 電子写真感光体 Pending JPH0643665A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21870692A JPH0643665A (ja) 1992-07-27 1992-07-27 電子写真感光体

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21870692A JPH0643665A (ja) 1992-07-27 1992-07-27 電子写真感光体

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