JPH0643675B2 - 艶消し塗被紙の製造方法 - Google Patents

艶消し塗被紙の製造方法

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JPH0643675B2
JPH0643675B2 JP27111186A JP27111186A JPH0643675B2 JP H0643675 B2 JPH0643675 B2 JP H0643675B2 JP 27111186 A JP27111186 A JP 27111186A JP 27111186 A JP27111186 A JP 27111186A JP H0643675 B2 JPH0643675 B2 JP H0643675B2
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calcium carbonate
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晴芳 船江
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Description

【発明の詳細な説明】 (A)産業上の利用分野 本発明は艶消し塗被紙の製造方法に関し、特に白紙光沢
は低いが印刷後のインキ光沢が高く、しかも印刷適性の
良好な艶消し塗被紙の製造方法に関するものである。
(B)従来技術及び問題点 従来より、艶消し塗被紙は白紙の光沢が低く高い光沢を
有する塗被紙と比較して上品な感じを与える為、広い方
面に利用されている。しかし白紙光沢を下げる為には通
常の塗被紙に用いられる顔料よりも粗い顔料を多量に含
有した塗液を基紙に塗布しており、しかも白紙光沢を低
く押える為に、カレンダー処理も軽度なものになってお
り、全く処理されない場合も有る。その為、インキの受
理性、及び印刷後のインキ光沢も劣った塗被紙になって
しまう。
また、艶消し塗被紙に従来多く用いられている炭酸カル
シウムは、カオリンに比較して白紙光沢が出にくいが、
印刷光沢も出にくくなる特性を有している。
一方、雲母はその形状が鱗片状の為、分散液の粘度が高
く、高濃度、高配合にするのがむずかしい。
しかし、その偏平な形状の故に平滑度、印刷後のインキ
光沢、隠蔽力に優れている。
(C)発明の目的 かかる現状に鑑み本発明者等は、炭酸カルシウムと雲母
の欠点をお互いに補い合う事により、白紙光沢を押えて
も印刷後のインキ光沢が高い艶消し塗被紙を得る事を目
的として鋭意検討を行ない、炭酸カルシウムと雲母の特
定の粒径のものを組合せる事によりお互いの欠点を補
い、なおかつ、白紙光沢の出にくい、インキ光沢の高い
艶消し塗被紙を得る事が出来る事を見出し本発明に到っ
た。
(D)問題点を解決するための手段 即ち、本発明は少なくとも炭酸カルシウム及び雲母を含
有する塗工液を基紙に塗被する艶消し塗被紙の製造方法
に於て、該炭酸カルシウムの平均粒径は0.4μ〜2μ
であり、雲母は0.5μ〜2μの範囲であって、該炭酸
カルシウム及び雲母の合計量が顔料組成物中の顔料成分
として20重量%以上含有された塗被組成物を基紙に塗
被・乾燥し、白紙光沢(JISP8142法)が25%
以下であるように平滑化処理することを特徴とする艶消
し塗被紙の製造方法である。
本発明では、上述の如く平均粒径が0.4μ〜2μであ
る炭酸カルシウムと0.5μ〜2μである雲母という特
定の範囲にある混合物を使用するが、炭酸カルシウムの
平均粒径が2μを越える場合は充分な印刷後インキ光
沢、隠蔽性、平滑性を得る事がむずかしく、0.4μに
満たない場合は塗層強度の著しい低下、白紙光沢の上
昇、重色のインキ光沢の低下が起こり好ましくない。又
雲母の平均粒径が2μを越える場合は平滑性が劣り、イ
ンキ光沢も低下する。0.5μに満たない場合は、塗層
強度の低下、重色のインキ光沢の低下を起こす。
尚、かかる特定の平均粒径を有する炭酸カルシウム及び
雲母の全顔料に対する混合割合が20重量%より少ない
と、雲母、炭酸カルシウムの混合効果が不充分であり、
塗被紙の白紙光沢は高くなり、又、印刷後のインキ光沢
は改善されないので艶消し塗被紙としては不充分なもの
になる。その為上記の炭酸カルシウム及び雲母の全顔料
に対する割合は20重量%以上、好ましくは30重量%
以上を占めるような配合になる。
また、雲母、炭酸カルシウムの混合効果という点からは
雲母の含有率は炭酸カルシウムに対して5重量%は必要
であり、その上限値は最終塗工液の液性を考慮に入れる
と90重量%以下、好ましくは70重量%以下が実用的
である。
また、かかる特定の平均粒径を有する炭酸カルシウム及
び雲母を得る方法として雲母と炭酸カルシウムを混合
し、サンドグライダー処理する事により高濃度の混合ス
ラリーを得る事が出来、しかも雲母中にトラップしてい
る空気を完全に除去する事が可能になり塗工機上での未
塗工スポットの発生が防げる。
その為、最も好ましくはサンドミル処理された炭酸カル
シウム及び雲母を使用した場合に最も良好な操作が可能
である。
なお、雲母成分としては、セリサイトを使用するのが好
ましく、実際にはセリサイト含有カオリンであるジーク
ライトを使用するのが塗工液の濃度アップ、粘度ダウン
の為には有効である。
本発明で用いる炭酸カルシウム及び雲母以外の塗被紙用
顔料としては、カオリン、クレー、サチンホワイト、酸
化チタン、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、硫酸バリウ
ム、硫酸カルシウム、シリカ、活性白土、タルク、珪素
土、レーキ、プラスチックピグメント等が挙げられる。
本発明で用いられる接着剤としては、スチレン・ブタジ
エン系、スチレン・アクリル系、酢ビ・アクリル系、エ
チレン・酢ビ系、ブタジエン・メチルメタクリル系、酢
ビ・ブチルアクリレート系等の各種共重合体及びポリビ
ニルアルコール、無水マイレン酸・スチレン共重合体、
イソブテン・無水マイレン酸共重合体、アクリル酸・メ
チルメタクリレート系共重合体等の合成系接着剤、酸化
澱粉、エーテル化澱粉、エステル化澱粉、酵素変性澱粉
やそれらをフラッシュドライして得られる冷水可溶性澱
粉、カゼイン、大豆蛋白等の天然系接着剤などの一般に
知られた接着剤が挙げられる。また必要に応じて、分散
剤、増粘剤、保水剤、消泡剤、耐水化剤、着色剤等通常
の塗被紙用塗工液に配合される各種助剤が適宜使用出来
る。
本発明による塗被組成物を基紙に塗被する方法は、特に
限定されるものではなく、エアーナイフコーター、ロー
ルコーター、各種ブレードコーター、ショートドウェル
コーター等通常の各種塗被装置が用いられる。
かくして、塗被組成物を塗被、乾燥された塗被紙はスー
パーキャレンダー、グロスキャレンダー等の仕上げ装置
を経て仕上げられるが、白紙光沢(JISP8142
法)が25%以下となるように軽度の処理条件で仕上げ
られるものである。
かくして得られる本発明の艶消し塗被紙は、平滑性が良
好で、なおかつ白紙光沢が低く、上品な外観を有し、し
かも優れたインキ光沢を有する印刷物を提供することが
出来る。
(E)作用 本発明に用いる微細な炭酸カルシウムは単独では従来、
艶消し塗被紙に用いられている炭酸カルシウムに比較し
て白紙光沢は出やすくなり、重色のインキ光沢は下がっ
てしまうが、平滑性は出やすい。又、本発明に用いる微
細の雲母は単独では、白紙光沢は低く、平滑性は出やす
く、インキ光沢は良好であるが、分散液粘度が非常に高
くなり、高濃度、高配合にするのが非常にむずかしいと
いう欠点を有している。
以上の理由により、本発明の様な微細な炭酸カルシウム
及び雲母は艶消し塗被紙には使用されていなかった。
しかし本発明の内容の微細な炭酸カルシウムと雲母を混
合して使用する事により該炭酸カルシウムの艶消し塗被
紙用としての欠点である白紙光沢の出やすさ及び重色イ
ンキ光沢の出にくさが微細な雲母により打ち消され、
又、微細な雲母の欠点である塗工液の高濃度化と微細雲
母の高配合使用のむずかしさを炭酸カルシウムの形状に
よって解決され、良好な艶消し塗被紙を得る事が出来る
ものである。
(F)実施例 以下に本発明の効果を実施例により説明するが、本発明
はこれにより限定されるものではない。
なお、実施例中に「部」及び「%」はそれぞれ「重量
部」及び「重量%」を示す。
実施例及び比較例で使用する顔料スラリーの平均粒径及
び組成と記号とを表1にまとめる。
尚、本特許の中でいう平均粒径は光透過式粒度分布測定
装置(セイシン企業製、SHC5000)を用いて測定
した結果である。混合スラリーの粒度は炭酸カルシウム
を酸で溶解する前後の粒度分布を測定して、各種顔料の
平均粒径を得た。
実施例1〜10、比較例1〜6 平均粒径2.6μのセリサイト25部、平均粒径15μ
の重質炭酸カルシウム75部、ポリアクリル酸ソーダ
0.6部、固形分濃度66%のスラリーを調整し、サン
ドグライダーを用いて処理し、顔料スラリーAを得た。
又、平均粒径2.6μのセリサイト40部、平均粒径1
5μの重質炭酸カルシウム60部、ポリアクリル酸ソー
ダ0.6部、固形分濃度64%のスラリーを調整し、サ
ンドグライダーを用いて通し、顔料スラリーBを得た。
続いて、平均粒径2.6μのジークライト25部、平均
粒径15μの重質炭酸カルシウム75部、ポリアクリル
酸ソーダ0.6部、固形分濃度68%のスラリーを調整
し、サンドグライダーを用いて通し、顔料スラリーCを
得た。
続いて、平均粒径2.6μのジークライト40部、平均
粒径15μの重質炭酸カルシウム60部、ポリアクリル
酸ソーダ0.6部、固形分濃度66%のスラリーを調整
し、サンドグライダーを用いて通し、顔料スラリーDを
得た。
他の使用する顔料スラリーは表1に示す様な平均粒径の
顔料を用い、各々、ポリアクリル酸ソーダにより分散し
て調整した。
以上の顔料を固形分が表2に示す様な割合で各々の顔料
を混合した。
さらにスチレンブタジエンラテックスとリン酸エステル
化澱粉を表2に示す様な割合にて攪拌混合し、61%の
塗工液を得た。
この塗工液組成物を60g/m2塗工用紙原紙にコート量
が固形分にて片面13g/m2になるように両面塗工し、
乾燥、調湿後スーパーカレンダー処理を行なった。各コ
ート紙の品質比較を行ない、その結果を表2に示す。測
定条件は下記の様である。
(1)平滑度:スムースター平滑度試験器(東英電子K
K製)による数値。(mmHg) (2)白紙光沢度:JISP8142に従い、角度75
゜で測定した。(%) (3)印刷光沢度:ローランドオフセット印刷機にて印
刷し、マゼンダ単色及びマゼンタン、シア、イエロー、
3色重ね部の印刷光沢を60度角度で測定した。(%) (4)塗層強度:塗被紙の表面強度をRI印刷適性試験
機(明製作所)を用いて判定した。
数値5はムケない状態であり、3以下では問題が有る。
表2の結果、本発明の実施例では白紙光沢度を25%以
下にする条件で表面処理を行なっても白紙平滑性は良好
であり、印刷後のインキ光沢が高く、上品な刷り上がり
の良好な印刷物を得た。
(G)発明の効果 本発明は、塗被紙の顔料成分として、特定の平均粒径の
雲母及び炭酸カルシウムを20%以上含む塗工液を塗被
することにより白紙光沢の出にくい、平滑性の良好な、
インキ光沢の出やすい艶消し塗被紙が得られるものであ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顔料組成物中の顔料成分として、下記の条
    件[I]、[II]を満足する炭酸カルシウム及び雲母の
    合計量が20重量%以上含有された塗被組成物を基紙に
    塗被・乾燥し、白紙光沢(JISP8142法)が25
    %以下であるように平滑化処理することを特徴とする艶
    消し塗被紙の製造方法。 炭酸カルシウム:0.4μ≦平均粒径≦2μ[I] 雲 母 :0.5μ≦平均粒径≦2μ[II]
  2. 【請求項2】上記炭酸カルシウムと雲母の混合比率が炭
    酸カルシウムに対して雲母が5〜90重量%である特許
    請求の範囲第1項記載の艶消し塗被紙の製造方法。
  3. 【請求項3】上記雲母がセリサイトまたはジークライト
    である特許請求の範囲第1項または第2項記載の艶消し
    塗被紙の製造方法。
  4. 【請求項4】上記炭酸カルシウムと雲母が混合スラリー
    としてサンドミル処理により得られたものである特許請
    求の範囲第1項または第2項または第3項記載の艶消し
    塗被紙の製造方法。
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