JPH064377U - 圧縮機のスラスト軸受保持構造 - Google Patents

圧縮機のスラスト軸受保持構造

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JPH064377U
JPH064377U JP5049892U JP5049892U JPH064377U JP H064377 U JPH064377 U JP H064377U JP 5049892 U JP5049892 U JP 5049892U JP 5049892 U JP5049892 U JP 5049892U JP H064377 U JPH064377 U JP H064377U
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欣之 石田
実 金井塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スラスト軸受のハウジング側レースの回転を
止めてハウジングのレース受面の摩耗を防ぎ、シャフト
の回転を安定させる。 【構成】 シャフト5に固定されたスラストフランジ4
0をフロントヘッド4の内壁のレース受面37にスラス
ト軸受33を介して当て、スラスト軸受33の環状のフ
ロントヘッド4側のレース35に半径方向へ突出する突
片35aを設け、この突片35aを挟持するリブ48
a,48bをフロントヘッド4の内壁に設けた。スラス
トフランジ40の回転につれてスラスト軸受33のフロ
ントヘッド4側のレース35が回転しようとしても、リ
ブ48a,48bに挟持された突片35aによってフロ
ントヘッド4側のレース35の回転が阻止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は圧縮機のスラスト軸受保持構造に関し、例えばスラストフランジ回 転時におけるスラスト軸受のレースのつれ回りを防ぐスラスト軸受保持構造に関 する。
【0002】
【従来の技術】
従来の揺動板式圧縮機では、図9に示すように、シャフト5にスラストフラン ジ40を固定し、このストフランジ40をフロントヘッド4の内壁にスラスト軸 受133を介して当てている(実願平3−45937号)。
【0003】 シャフト5が回転するとスラストフランジ40も回転し、スラスト軸受133 は軸方向に作用するスラストフランジ40の荷重を受ける。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、スラスト軸受133のニードルローラ34とレース135との摩擦 力によりレース135が回転し、この鉄系レース135の回転により非鉄系(例 えばアルミニウム)のフロントヘッド4のレース受面37が摩耗し、摩耗が進む とシャフト5の回転が不安定になり、プレロードが減少して圧縮機内の動部品に 悪影響を及ぼすというおそれがあった。
【0005】 この考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題はスラスト軸受 のハウジング側レースの回転を止めて、ハウジングのレース受面の摩耗を防ぐこ とができる圧縮機のスラスト軸受保持構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するためこの考案の圧縮機のスラスト軸受保持構造は、回転 軸に固定された回転体をハウジングの内壁にスラスト軸受を介して当て、前記ス ラスト軸受の環状のハウジング側レースに半径方向へ突出するストッパ部を設け 、このストッパ部を挟持するリブを前記ハウジングの内壁に設けた。
【0007】
【作用】
前述のようにスラスト軸受のハウジング側レースに半径方向へ突出するストッ パ部を設け、このストッパ部を挟持するリブをハウジングの内壁に設けたので、 回転体の回転につれてスラスト軸受のハウジング側レースが回転しようとしても 、リブに挟持されたストッパ部によってハウジング側レースの回転が阻止される 。
【0008】
【実施例】
以下この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0009】 図2はこの考案の一実施例に係るスラスト軸受保持構造を備えた揺動板式圧縮 機の縦断面図、図1はそのスラスト軸受保持構造を示す拡大断面図である。この 圧縮機のシリンダブロック1の一端面にはバルブプレート2を介してリヤヘッド 3が、他端面にはフロントヘッド(ハウジング)4がそれぞれ固定されている。
【0010】 前記シリンダブロック1には、シャフト(回転軸)5を中心にして周方向に所 定間隔おきに複数のシリンダボア6が配設されている。これらのシリンダボア6 内にはそれぞれピストン7が摺動自在に収容されている。
【0011】 前記フロントヘッド4内にはクランク室8が形成され、このクランク室8内に は、シャフト5の回転に連動してヒンジボール9を中心に揺動する揺動板10が 収容されている。この揺動板10はコネクチングロッド11を介してピストン7 に連結され、揺動板10の揺動によりピストン7がシリンダボア6内を往復運動 する。クランク室8の圧力が減少するにつれて揺動板10の傾斜角度が大きくな り、逆にクランク室8の圧力が増加するにつれて揺動板10の傾斜角度が小さく なる。
【0012】 前記リヤヘッド3内には、吐出室12と、この吐出室12の周囲に位置する吸 入室13とが形成されている。吐出室12内は隔壁14によって吐出空間12a と吐出空間12bとに仕切られ、両吐出空間12a,12bは、隔壁14に穿設 した絞り孔14aを介して連通している。
【0013】 前記バルブプレート2には、シリンダボア6と吐出空間12aとを連通させる 吐出ポート16と、シリンダボア6と吸入室13とを連通させる吸入ポート15 とが、周方向に所定間隔おきに設けられている。吐出ポート16は吐出弁17に より開閉され、吐出弁17はバルブプレート2のリヤヘッド側端面に弁押さえ1 8とともにボルト19により固定され、ボルト19はバルブプレート2の中心孔 2aを介してシリンダブロック1のねじ孔20に螺着されている。また、吸入ポ ート15は吸入弁21により開閉され、吸入弁21はバルブプレート2とシリン ダブロック1との間に配設されている。
【0014】 前記ボルト19には、吐出空間12aの高圧の作動ガスをシリンダブロック1 の小径孔22へ導くガイド孔27が設けられている。
【0015】 また、シリンダブロック1の中央部には、互いに連通するねじ孔20、小径孔 22及び大径孔23がシリンダブロック1の中心線に沿って設けられている。小 径孔22にはラジアル軸受24が、大径孔23にはスラスト軸受25がそれぞれ 収容されている。ラジアル軸受24及びスラスト軸受25はシャフト5のリヤ側 端部を支持し、シャフト5のフロント側端部はフロントヘッド4内のラジアル軸 受26によって支持されている。
【0016】 更に、シリンダブロック1には吸入室13とクランク室8とを連通する連通路 31が設けてあり、この連通路31の途中には圧力調整弁32が設けられ、この 圧力調整弁32により吸入室13内とクランク室8内との圧力調整を行う。
【0017】 前記シャフト5のフロントヘッド側端部にはシャフト5の回転をドライブハブ 41に伝達するスラストフランジ(回転体)40が嵌着され、このスラストフラ ンジ40はスラスト軸受33を介してフロントヘッド4の内壁のレース受面37 に支承されている。スラストフランジ40の下部とドライブハブ41の下部とは 、リンクアーム42を介して回動自在に連結されている。
【0018】 前記揺動板10は、ドライブハブ41に回転自在に取り付けられている。ドラ イブハブ41の中心孔41aは、シャフト5の外周に遊嵌され且つシャフト5の 軸線方向の略中間部外周に摺動可能に嵌装されたヒンジボール9の外周に摺接し ている。ヒンジボール9とスラストフランジ40との間のシャフト5の外周には 、バネ44が介装されており、このバネ44によりヒンジボール9がシリンダブ ロック1側へ付勢されている。また、ヒンジボール9よりシリンダブロック1側 のシャフト5にはストッパ45が突設され、ストッパ45とヒンジボール9との 間のシャフト5の外周には、複数個の皿バネ46及びコイルバネ47が順次介装 され、これらのバネ46,47により、ヒンジボール9がスラスト軸受33側へ 付勢されている。
【0019】 前記スラスト軸受33は、図1に示すように、ニードルローラ34と、このニ ードルローラ34を挟むフロントヘッド側の環状のレース(ハウジング側レース )35及びスラストフランジ側の環状のレース(回転体側レース)36とから構 成されている。レース35は、フロントヘッド4の取付段部38に嵌着され、レ ース受面37に当接している。レース36は、スラストフランジ40の取付凹部 39に圧入されている。両レース35,36は鉄系金属により成形されている。
【0020】 前記レース35は、図3及び図4に示すように、半径方向へ突出する突片(ス トッパ部)35aを有している。
【0021】 一方、非鉄系金属(例えばアルミニウム等)により成形されたフロントヘッド 4には、図5に示すように、突片35aを両側から挟持する一対のリブ48a, 48bが一体成形されている。また、フロントヘッド4の内壁面上部には一対の オイル分離用の凹部49(図7参照)及び凹部50(図8参照)が設けられ、凹 部49,50と連通するオイル溝51,52がレース受面37に設けられている 。オイル溝51,52は図6に示すようにオイル供給路53,54に連通してい る。
【0022】 次に、この揺動板式圧縮機の作動を説明する。
【0023】 図示しない車載エンジンの回転動力がシャフト5に伝達されると、シャフト5 はスラストフランジ40及びドライブハブ41とともに回転し、その回転にとも なって揺動板10が揺動し、この揺動によりピストン7がシリンダボア6内を往 復動してそのシリンダボア6内の容積が変化し、この容積変化によって冷媒ガス の吸入、圧縮及び吐出が順次行なわれ、揺動板10の傾斜角度に応じた容量の高 圧冷媒ガスが吐出される。
【0024】 すなわち、熱負荷が小さくなり圧力調整弁32が連通路31を閉じ、クランク 室8内の圧力が増加すると揺動板10の傾斜角度が小さくなり、これによってピ ストン7のストローク量が少なくなって吐出容量が減少する。このとき、吐出空 間12a内の高圧の冷媒ガスがボルト19のガイド孔27を通って小径孔22内 へ導かれ、大径孔23を経由してクランク室8へ導かれるので、クランク室8内 の圧力上昇が促進され、同時にラジアル軸受24及びスラスト軸受25の潤滑が 行なわれる。
【0025】 熱負荷が大きくなり圧力調整弁32が連通路31を開き、クランク室8内の圧 力が減少すると揺動板10の傾斜角度が大きくなり、これによってピストン7の ストローク量が増えて吐出容量が多くなる。
【0026】 シャフト5の回転につれてスラストフランジ40が回転したとき、スラスト軸 受33にスラスト方向の荷重が加わり、そのスラスト軸受33のフロントヘッド 4側のレース35がスラストフランジ40の回転につれて回転しようとしても、 レース35の突片35aがフロントヘッド4のリブ48a,48bによって挟持 されているので、レース35のつれ回りは阻止される。その結果、フロントヘッ ド4のレース受面37の摩耗を防ぐことができ、ひいてはシャフト5の回転が安 定するので、揺動板10等の動部品に悪影響を及ぼさず、圧縮機の信頼性及び静 粛性が得られる。
【0027】 また、クランク室8内の冷媒ガスはフロントヘッド4の凹部49,50でオイ ル分離され、そのオイルはレース受面37のオイル溝51,52を経由してオイ ル供給路53,54を通り、シール部55内へ供給され、オイルの一部はオイル 供給路の途中に設けられた開口53a,54aからラジアル軸受26へ供給され る。したがって、シール部55のシール性が補完されるとともにラジアル軸受2 6の潤滑及びスラスト軸受33の冷却が行なわれる。
【0028】 なお、この実施例では本願考案を可変容量型の揺動板式圧縮機に適用した場合 について述べたが、固定容量型の揺動板式圧縮機や斜板式圧縮機等の他のタイプ の圧縮機に適用するようにしても、前述の実施例と同様の作用効果を得ることが できる。
【0029】
【考案の効果】
以上説明したようにこの考案の圧縮機のスラスト軸受保持構造によれば、回転 体の回転につれてスラスト軸受のハウジング側レースが回転しようとしても、リ ブに挟持されたストッパ部によってハウジング側レースの回転が阻止され、ハウ ジングのレース受面の摩耗を防ぐことができ、ひいては回転軸の回転が安定し、 圧縮機の静粛性が得られるとともに、圧縮機内の動部品に悪影響を及ぼすおそれ がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの考案の一実施例に係るスラスト軸受
保持構造を示す拡大断面図である。
【図2】図2はこの考案の一実施例に係るスラスト軸受
保持構造を備えた揺動板式圧縮機の縦断面図である。
【図3】図3はスラスト軸受のフロントヘッド側のレー
スを示す平面図である。
【図4】図4は図3のIV−IV線に沿う断面図であ
る。
【図5】図5はフロントヘッドの内壁を示す図である。
【図6】図6は図5のVI−VI線に沿う断面図であ
る。
【図7】図7は図5のVII−VII線に沿う断面図で
ある。
【図8】図8は図5のVIII−VIII線に沿う断面
図である。
【図9】図9は従来の揺動板式圧縮機の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
4 フロントヘッド(ハウジング) 5 シャフト(回転軸) 33 スラスト軸受 35 レース(ハウジング側レース) 35a 突片(ストッパ部) 40 スラストフランジ(回転体) 48a,48b リブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に固定された回転体をハウジング
    の内壁にスラスト軸受を介して当て、前記スラスト軸受
    の環状のハウジング側レースに半径方向へ突出するスト
    ッパ部を設け、このストッパ部を挟持するリブを前記ハ
    ウジングの内壁に設けたことを特徴とする圧縮機のスラ
    スト軸受保持構造。
JP1992050498U 1992-06-25 1992-06-25 圧縮機のスラスト軸受保持構造 Expired - Lifetime JP2590891Y2 (ja)

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JP1992050498U JP2590891Y2 (ja) 1992-06-25 1992-06-25 圧縮機のスラスト軸受保持構造

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JPH064377U true JPH064377U (ja) 1994-01-21
JP2590891Y2 JP2590891Y2 (ja) 1999-02-24

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5556216U (ja) * 1978-10-13 1980-04-16

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5556216U (ja) * 1978-10-13 1980-04-16

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JP2590891Y2 (ja) 1999-02-24

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